JP7792238B2 - 蓄熱材組成物およびその蓄熱体 - Google Patents
蓄熱材組成物およびその蓄熱体Info
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Description
例えば、蓄熱材をケースや袋に注入する手法が挙げられる。このような手法では、簡単な手法でケース内や袋内に蓄熱材を留めておくことができる一方、ケース内や袋内で蓄熱材が偏在したり、液-固状態変化に伴う状態変化に対応できない場合が生じ、蓄熱性を低下させる等の問題点が指摘されている。
また、蓄熱材をカプセルに注入する手法が挙げられる。このような手法においても、上記同様に、カプセル内で蓄熱材が偏在したり、液-固状態変化に伴う状態変化に対応できない場合が生じたり、カプセル壁自体が蓄熱性を低下させる等の問題が指摘されている。
1.(A)蓄熱材、(B)結合剤、及び、(C)硬化剤を含有する蓄熱材組成物であって、
該(A)蓄熱材が、脂肪酸エステルを含有し、
該(B)結合剤が、ポリオールとイソシアネートの反応により得られるウレタンプレポリマーを含有し、
該(C)硬化剤が、木粉、竹粉、オガくず、ヤシ殻、モミ殻のそれぞれの白炭、黒炭、燻炭から選ばれる1種以上の含水粉粒体を含有する
ことを特徴とする蓄熱材組成物。
2.前記含水粉粒体の含水率が、1質量%以上50質量%以下であることを特徴とする1.に記載の蓄熱材組成物。
3.前記含水粉粒体の大きさが、1μm以上10mm以下であることを特徴とする1.または2.に記載の蓄熱材組成物。
4.1.から3.のいずれかに記載の蓄熱材組成物から形成されることを特徴とする蓄熱体。
(1) R1-C(=O)-O-R2
(R1、R2はアルキル基を示す。またR1は、直鎖状、分岐状、環状等、また、不飽和、飽和等特に限定されないが、直鎖状の飽和アルキル基であることが好ましい。またR2は、直鎖状、分岐状、環状等、また、不飽和、飽和等特に限定されないが、直鎖状の飽和アルキル基であることが好ましい。)
このような(A)成分を、用途に合わせて、1種または2種以上を組み合わせて使用することができる。
(A)成分中の脂肪酸エステルの含有量は、(A)成分全量に対し、脂肪酸エステル50重量%以上100重量%以下、さらには60重量%以上100重量%以下であることが好ましい。
例えば、炭化水素化合物は、潜熱量が高く、また、脂肪酸エステルとの相溶性に優れるため、脂肪酸エステルと混合して用いることにより、潜熱量を低下させずに蓄熱温度の調整が可能である。
1,4-シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環式ジカルボン酸;
テレフタル酸、イソフタル酸、オルトフタル酸、無水フタル酸、テレフタル酸、2,6-ナフタレンジカルボン酸、パラフェニレンジカルボン酸、トリメリット酸等の芳香族ジカルボン酸;
パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、エイコセン酸、ヤシ油脂肪酸、パーム油脂肪酸、大豆油脂肪酸、水添大豆油脂肪酸、亜麻仁油脂肪酸、サフラワー脂肪酸、桐油脂肪酸、トール油脂肪酸、脱水ヒマシ油脂肪酸、ヒマシ油脂肪酸、ブドウ種子油脂肪酸、黒クミン油脂肪酸、カボチャ核油脂肪酸、ボラージ種子油脂肪酸、小麦胚種油脂肪酸、こめ油脂肪酸、落花生油脂肪酸、菜種油脂肪酸、ヒマワリ油脂肪酸、トウモロコシ油脂肪酸、綿実油脂肪酸、ピーナッツ油脂肪酸、杏仁油脂肪酸、ピスタチオ油脂肪酸、アーモンド油脂肪酸、オリーブ油脂肪酸、マカデミアナッツ油脂肪酸、アボカド油脂肪酸、シーバックソーン油脂肪酸、ごま油脂肪酸、大麻油脂肪酸、ヘーゼルナッツ油脂肪酸、サクラソウ油脂肪酸、野ばら油脂肪酸、ベニバナ油脂肪酸、くるみ油脂肪酸等の不飽和脂肪酸の2~6量体;
等が挙げられ、これらのうち1種または2種以上が使用できる。
1,3-トリメチレンジイソシアネート、1,4-テトラメチレンジイソシアネート、1,3-ペンタメチレンジイソシアネート、1,5-ペンタメチレンジイソシアネート、1,6-ヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)、1,2-プロピレンジイソシアネート、1,2-ブチレンジイソシアネート、2,3-ブチレンジイソシアネート、1,3-ブチレンジイソシアネート、2-メチル-1,5-ペンタメチレンジイソシアネート、3-メチル-1,5-ペンタメチレンジイソシアネート、2,4,4-トリメチル-1,6-ヘキサメチレンジイソシアネート、2,2,4-トリメチル-1,6-ヘキサメチレンジイソシアネート、2,6-ジイソシアネートメチルカプロエート、リジンジイソシアネ-ト、ダイマー酸ジイソシアネート、ノルボルネンジイソシアネート等の脂肪族ジイソシアネート;
1,3-シクロペンタンジイソシアネート、1,4-シクロヘキサンジイソシアネート、1,3-シクロヘキサンジイソシアネート、3-イソシアネートメチル-3,5,5-トリメチルシクロヘキシルイソシアネート、4,4’-メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、メチル-2,4-シクロヘキサンジイソシアネート、メチル-2,6-シクロヘキサンジイソシアネート、1,3-ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、1,4-ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、ノルボルナンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、水添ジフェニルメタンジイソシアネート、水添キシリレンジイソシアネート等の脂環式ジイソシアネート;
m-フェニレンジイソシアネート、p-フェニレンジイソシアネート、2,4-トリレンジイソシアネート(TDI)、2,6-トリレンジイソシアネート(TDI)、ナフチレン-1,4-ジイソシアネート、ナフチレン-1,5-ジイソシアネート、4,4’-ジフェニルジイソシアネート、4,4’-ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、2,4’-ジフェニルメタンジイソシアネート、4,4’-ジフェニルエ-テルジイソシアネート、2-ニトロジフェニル-4,4’-ジイソシアネート、2,2’-ジフェニルプロパン-4,4’-ジイソシアネート、3,3’-ジメチルジフェニルメタン-4,4’-ジイソシネート、4,4’-ジフェニルプロパンジイソシアネート、3,3’-ジメトキシジフェニル-4,4’-ジイソシアネート、ジアニシジンジイソシアネート、テトラメチレンキシリレンジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネート;
1,3-キシリレンジイソシアネート(XDI)、1,4-キシリレンジイソシアネ-ト(XDI)、ω,ω’-ジイソシアネート-1,4-ジエチルベンゼン、1,3-ビス(1-イソシアネート-1-メチルエチル)ベンゼン、1,4-ビス(1-イソシアネート-1-メチルエチル)ベンゼン、1,3-ビス(α,α-ジメチルイソシアネートメチル)ベンゼン等の芳香脂肪族ジイソシアネート;
等、及びこれらのイソシアネート化合物をアロハネート化、ビウレット化、2量化(ウレチジオン)、3量化(イソシアヌレート)、アダクト化、カルボジイミド反応等によって誘導体化したもの、及びそれらの混合物、及びこれらのイソシアネート化合物と反応可能な化合物との反応生成物等が挙げられる。
上記ポリオールと上記イソシアネートの反応は、特に限定されず、公知の手法を用いることができるが、NCO/OHモル比率が、好ましくは0.5~5.0、より好ましくは1.0~4.0、さらに好ましくは1.2~3.0となる範囲で混合することが好ましい。
このような含水粉粒体に含まれる水分と、上記(B)成分との反応により、内部に(A)成分が担持された柔軟かつ強固な蓄熱体を得ることができる。そのため、蓄熱材の液固状態変化による体積変化にも柔軟に対応することができ、かつ耐漏れ性に優れている。
含水粉粒体の含水率は、1質量%以上50質量%以下(さらには2質量%以上30質量%以下)であることが好ましい。このような含水率であることによって、柔軟かつ強固な蓄熱体を得ることができる。本発明では、このような含水率を有する含水粉粒体の含有率が、(C)成分全量に対し、70重量%以上100%重量以下であることが好ましい。
なお、含水粉粒体の含水率は、標準状態(温度23℃、相対湿度50%)下で24時間静置させた後、100℃の恒温器内にて24時間乾燥させた時の、乾燥前後の重量差分により測定した値である。具体的には、次式によって算出される値である。
含水粉粒体の含水率(%)=100×(乾燥前の重量-乾燥後の重量)/(乾燥前の重量)
酸化亜鉛、酸化チタン、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化鉄、酸化錫、酸化アンチモン、酸化アルミニウム等の金属酸化物及びその水和物、
水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム等の金属水酸化物及びその水和物、
炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸亜鉛、炭酸バリウム等の炭酸塩及びその水和物、
硫酸カルシウム、硫酸バリウム等の硫酸塩及びその水和物、
リン酸カルシウム等のリン酸塩及びその水和物、
チタン酸カリウム、チタン酸ナトリウム、チタン酸マグネシウムカリウム、チタン酸リチウム等のチタン酸塩及びその水和物、
ホウ酸アルミニウム、ホウ酸マグネシウム等のホウ酸塩及びその水和物、
珪酸カルシウム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム等の珪酸塩及びその水和物、
アロフェン、カオリン、タルク、クレー、マイカ等の粘土鉱物
ガラスバルーン、フライアッシュバルーン、シラスバルーン、パーライトなどの軽量発泡物
沈降性シリカ、珪藻土、石英等のシリカ
木粉、竹粉、オガくず、ヤシ殻、モミ殻等の白炭、黒炭、燻炭、あるいは平炉炭、乾留炭、豆炭、練炭等が挙げられ、1種または2種以上を用いることができる。
本発明では、特に、木粉、竹粉、オガくず、ヤシ殻、モミ殻等の白炭、黒炭、燻炭を用いることが好ましく、このような材料は、材料内部にまで(A)成分が入り込みやすく、柔軟かつ強固な蓄熱体を得ることができる。さらに、(A)成分の高含有量化が実現できるとともに、高含有量であっても耐漏れ性に優れた蓄熱体を得ることができる。
なお含水粉粒体の形状は、球状、粒状、板状、棒状、繊維状等特に限定されないが、本発明では、各形状の長径をもって、含水粉粒体の大きさとする。
混合方法は特に限定されないが、(A)成分と(B)成分を混合した後、(C)成分を混合する方法、(A)成分と(C)成分を混合した後、(B)成分を混合する方法、(B)成分と(C)成分を混合した後、(A)成分を混合する方法等が挙げられ、本発明では特に、(A)成分と(B)成分を混合した後、(C)成分を混合する方法にて、蓄熱体を得ることが好ましい。
(A)成分の混合量は、蓄熱材組成物全量に対し、10重量%以上85重量%以下であればよい。10重量%以上であれば、優れた蓄熱性を有することができ、より優れた蓄熱性を必要とする場合は、30重量%以上85重量%以下、さらには40重量%以上80重量%以下とすることが好ましい。
また、(B)成分の混合量は、蓄熱材組成物全量に対し、10重量%以上80重量%以下(さらには、15重量%以上75重量%以下)であることが好ましい。
また(C)成分の混合量は、蓄熱材組成物全量に対し、10重量%以上60重量%以下(さらには、15重量%以上50重量%以下)であることが好ましい。
本発明では、(A)成分が高含有量含まれる場合であっても、耐漏れ性に優れたものである。
さらに本発明では、(C)成分を用いることにより、蓄熱体の柔軟性と強度を向上させることができる。
また、混合温度、反応温度は、(A)成分の融点以上であることが好ましく、本発明では23℃以上80℃以下であることが好ましい。
特に本発明では、層状粘土鉱物を用いることが好ましく、特に長鎖アルキルアンモニウムイオン等で有機処理された層状粘土鉱物(有機スメクタイト(有機モンモリロナイト、有機ベントナイト等)、有機バーミキュライト等)を用いることが好ましい。
粘性調整剤を用いる場合、粘性調整剤は、(A)成分100重量部に対して、好ましくは0.01~10重量部、より好ましくは0.05~5重量部の比率で用いられる。
本発明では、特に、ポリエーテル変性シリコーンを用いることが好ましく、例えば、ポリジメチルシロキサンとポリオキシエチレングリコールまたはポリオキシエチレン-プロピレングリコールとのグラフト共重合体等のポリエーテル変性シリコーン等を用いることができる。
湿潤剤を用いる場合、湿潤剤は、(C)成分100重量部に対して、好ましくは0.01~10重量部、より好ましくは0.05~5重量部の比率で用いられる。
表1に示す原料、配合量にて各成分を混合して蓄熱材組成物を製造し、150×75mmの型枠に2.5kg/m 2で塗工し、50℃で12時間硬化させ、蓄熱体を得た。
硬化性試験では、50℃で12時間硬化させた後、型枠から取り外した蓄熱体の状態を目視にて評価した。評価は次のとおりである。結果は表1に示す。
◎:型枠から取り外す前の形状を維持していた
×:型枠から取り外す前の形状を維持することができなかった
得られた蓄熱体を、50℃に設定した恒温機内で24時間静置させた後、蓄熱体の状態を目視にて評価した。評価は次のとおりである。結果は表2に示す。
◎:蓄熱材の漏れ、ブリードが見当たらなかった
○:蓄熱材の漏れがほとんど見当たらなかった
×:蓄熱材の漏れが見られた
表1に示す原料、配合量にて混合し、実施例1と同様の方法で硬化させ、硬化性試験、耐漏れ性試験を実施した。結果は表1に示す。
Claims (4)
- (A)蓄熱材、(B)結合剤、及び、(C)硬化剤を含有する蓄熱材組成物であって、
該(A)蓄熱材が、脂肪酸エステルを含有し、
該(B)結合剤が、ポリオールとイソシアネートの反応により得られるウレタンプレポリマーを含有し、
該(C)硬化剤が、木粉、竹粉、オガくず、ヤシ殻、モミ殻のそれぞれの白炭、黒炭、燻炭から選ばれる1種以上の含水粉粒体を含有する
ことを特徴とする蓄熱材組成物。 - 前記含水粉粒体の含水率が、1質量%以上50質量%以下であることを特徴とする請求項1に記載の蓄熱材組成物。
- 前記含水粉粒体の大きさが、1μm以上10mm以下であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の蓄熱材組成物。
- 請求項1から請求項3のいずれかに記載の蓄熱材組成物から形成されることを特徴とする蓄熱体。
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