JP7801349B2 - 通電部材 - Google Patents
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Description
〔1〕 絶縁基板と、
前記絶縁基板上に配置され且つ互いに間隔を隔てて第1の方向に延びる複数の主配線と、
前記絶縁基板上に配置され、それぞれ、前記第1の方向に対して交差する第2の方向に延び且つ2本以上の前記主配線に連続して交差する複数の補助配線と
を備え、
前記複数の補助配線は、それぞれ、前記第2の方向に沿った2.00mm以下の長さを有し、
前記第1の方向に沿って互いに隣接する前記補助配線の間隔は、0.30mm以上である通電部材。
〔2〕 前記複数の補助配線は、2本以上12本以下の前記主配線に連続して交差する〔1〕に記載の通電部材。
〔3〕 前記複数の補助配線は、4本または5本の前記主配線に連続して交差する〔2〕に記載の通電部材。
〔4〕 前記複数の補助配線は、2本または3本の前記主配線に連続して交差する〔2〕に記載の通電部材。
〔5〕 前記第1の方向において互いに隣接する前記補助配線は、互いに同一の前記主配線および互いに異なる前記主配線に交差する〔1〕~〔4〕のいずれかに記載の通電部材。
〔6〕 前記複数の補助配線は、前記第2の方向に沿って互いに隣接する補助配線を含み、
前記第2の方向に沿って互いに隣接する補助配線は、前記第2の方向に沿った同一直線上に配置される〔1〕~〔5〕のいずれかに記載の通電部材。
〔7〕 前記複数の補助配線は、前記第1の方向において互いに同一の間隔を隔てて配置される〔1〕~〔6〕のいずれかに記載の通電部材。
〔8〕 前記第1の方向に沿って互いに隣接する前記補助配線の間隔は、0.30mm以上2.00mm以下である〔1〕~〔7〕のいずれかに記載の通電部材。
〔9〕 前記第1の方向に沿って互いに隣接する前記補助配線の間隔は、0.30mm以上1.00mm以下である〔8〕に記載の通電部材。
〔10〕 前記第1の方向に沿って互いに隣接する前記補助配線の間隔は、0.60mm以上0.90mm以下である〔9〕に記載の通電部材。
〔11〕 前記複数の主配線と前記複数の補助配線が配置される前記絶縁基板の面に対して裏側の面上に配置された透明カバーを備える〔1〕~〔10〕のいずれかに記載の通電部材。
〔12〕 電磁波を送受信する送受信機の近傍に配置される場合に、
前記第1の方向に沿って互いに隣接する前記補助配線の間隔は、前記送受信機により送受信される前記電磁波の前記透明カバーおよび前記絶縁基板における波長の4分の1以上2分の1未満である〔11〕に記載の通電部材。
〔13〕 立体形状を有する〔1〕~〔12〕のいずれかに記載の通電部材。
〔14〕 前記絶縁基板上において前記複数の主配線間に配置され、前記複数の主配線および前記複数の補助配線と電気的に絶縁される複数のダミー配線を備える〔1〕~〔13〕のいずれかに記載の通電部材。
〔15〕 前記複数のダミー配線は、前記第2の方向に沿って互いに隣接するダミー配線を含み、
前記第2の方向に沿って互いに隣接するダミー配線は、前記第2の方向に沿った同一直線上に配置される〔14〕に記載の通電部材。
〔16〕 前記複数のダミー配線は、前記第1の方向に沿って互いに隣接する前記補助配線の間隔を2等分する位置に配置される〔15〕に記載の通電部材。
〔17〕 前記複数のダミー配線は、前記第2の方向に隣接する前記主配線に対して、前記第1の方向に直交する方向にギャップを隔てて配置され、
前記ギャップは、前記第1の方向に直交する方向において0.5μm以上10.0μm以下の長さを有する〔14〕~〔16〕のいずれかに記載の通電部材。
なお、以下に説明する図は、本発明を説明するための例示的なものであり、以下に示す図に本発明が限定されるものではない。
なお、以下において数値範囲を示す「~」とは両側に記載された数値を含む。例えば、εが数値α~数値βとは、εの範囲は数値αと数値βを含む範囲であり、数学記号で示せばα≦ε≦βである。
「平行」および「直交」等の角度は、特に記載がなければ、該当する技術分野で一般的に許容される誤差範囲を含む。
また、「同一」とは、該当する技術分野で一般的に許容される誤差範囲を含む。
なお、可視光に対して透明とは、特に断りがなければ、可視光透過率が、波長380nm~800nmの可視光波長域において、40%以上のことであり、好ましくは80.0%以上、より好ましくは90.0%以上のことである。また、以下の説明において、透明とは、特に断りがなければ、可視光に対して透明であることを示す。
可視光透過率は、JIS(日本工業規格) K 7375:2008に規定される「プラスチック-全光線透過率および全光線反射率の求め方」を用いて測定されるものである。
図1に、本発明の実施の形態に係る通電部材11を示す。通電部材11は、透明な絶縁基板12と、絶縁基板12の一方の面上に形成された複数の導電性配線13と、絶縁基板12の他方の面に、透明な接着層14を介して貼り合わされた透明カバー15を備えている。通電部材11は、透明であり、例えば75.0%以上の可視光透過性を有している。
また、複数の補助配線A1は、第2の方向D2において、4本の主配線M1に連続して交差し且つこれらの4本の主配線M1のうち第2の方向D2における両端に位置する2本の主配線M1間の間隔に等しい長さL1を有している。この長さL1は、2.00mm以下に設計される。
しかしながら、本発明者らは、第2の方向D2に沿った複数の補助配線A1の長さL1を2.00mm以下に設計し、第1の方向D1における複数の補助配線A1間の間隔P1を0.30mm以上に設計することにより、通電部材11が、複数の主配線M1が延びる第1の方向D1において電場が振動する偏波を遮蔽する一方で、第1の方向D1に直交する方向において電場が振動する偏波を透過できることを見出した。
また、隣り合う主配線M2は、第1の方向D1に直交する方向において間隔Q2を互いに隔てて配置されている。
また、第2の方向D2において隣り合う補助配線A2を隔て且つ間隔Q2に対応する長さを有する空隙部T2の第1の方向D1の両側に、それぞれ補助配線A2が位置するように、第1の方向D1において互いに間隔P2を隔てて隣接する補助配線A2が、第2の方向D2において互いにずれて配置されている。
また、隣り合う主配線M3は、第1の方向D1に直交する方向において間隔Q3を互いに隔てて配置されている。
また、隣り合う主配線M4は、第1の方向D1に直交する方向において間隔Q4を互いに隔てて配置されている。
通電部材11における複数の補助配線A1の存在を目立ちにくくするために、通電部材11は、複数の主配線M1および複数の補助配線A1に対して電気的に絶縁されたダミー配線を有することもできる。
絶縁基板12は、絶縁性を有し且つ少なくとも複数の導電性配線13および一対の電極パッド16を支持できれば特に限定されるものではないが、透明であることが好ましく、樹脂材料により構成されることが好ましい。
絶縁基板12を構成する樹脂材料の具体例としては、ポリメタクリル酸メチル(Polymethyl methacrylate:PMMA)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(Acrylonitrile butadiene styrene:ABS)、ポリエチレンテレフタラート(Polyethylene terephthalate:PET)、ポリカーボネート(Polycarbonate:PC)、ポリシクロオレフィン、(メタ)アクリル、ポリエチレンナフタレート(Polyethylene naphthalate:PEN)、ポリエチレン(Polyethylene:PE)、ポリプロピレン(Polypropylene:PP)、ポリスチレン(Polystyrene:PS)、ポリ塩化ビニル(Polyvinyl chloride:PVC)、ポリ塩化ビニリデン(Polyvinylidene chloride:PVDC)、ポリフッ化ビニリデン(PolyVinylidene difluoride:PVDF)、ポリアリレート(Polyarylate:PAR)、ポリエーテルサルホン(Polyethersulfone:PES)、高分子アクリル、フルオレン誘導体、結晶性シクロオレフィンポリマー(Cyclo Olefin Polymer:COP)、トリアセチルセルロース(Triacetylcellulose:TAC)等が挙げられる。
また、絶縁基板12の厚みは、特に制限されないが、取り扱い性等の点から、0.05mm以上2.00mm以下が好ましく、0.10mm以上1.00mm以下がより好ましい。
導電性配線13は、導電性を有する材料により構成される。導電性配線13としては、金属、金属酸化物、炭素素材および導電性高分子等が使用できる。例えば、導電性配線13が金属により構成される場合に、その金属の種類は特に限定されず、例えば、銅、銀、アルミニウム、クロム、鉛、ニッケル、金、すず、および、亜鉛等が挙げられるが、導電性の観点から、銅、銀、アルミニウム、金がより好ましい。
絶縁基板12と透明カバー15を互いに貼り合わせる接着層14としては、光学透明粘着シート(OCA:Optical Clear Adhesive)または光学透明粘着樹脂(OCR:Optical Clear Resin)を使用することができる。接着層14の好ましい膜厚は、10μm以上200μm以下である。光学透明粘着シートとしては、例えば、3M社製の8146シリーズの使用が可能である。
透明カバー15は、絶縁性を有していれば特に限定されるものではないが、透明であることが好ましく、樹脂材料により構成されることが好ましい。
透明カバー15を構成する樹脂材料の具体例としては、絶縁基板12と同様に、ポリメタクリル酸メチル、アクリロニトリルブタジエンスチレン、ポリエチレンテレフタラート、ポリカーボネート、ポリシクロオレフィン、(メタ)アクリル、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニリデン、ポリアリレート、ポリエーテルサルホン、高分子アクリル、フルオレン誘導体、結晶性シクロオレフィンポリマー、トリアセチルセルロース等が挙げられる。
透明カバー15の厚みは、0.2mm~20.0mmが好ましい。
<実施例1>
(絶縁基板の準備)
厚み250.0μmのポリカーボネート樹脂フィルム(帝人製パンライトPC-2151)を絶縁基板として準備した。
以下の成分を混合し、プライマー層形成用組成物を得た。
Z913-3(アイカ工業社製) 33質量部
IPA(イソプロピルアルコール) 67質量部
得られたプライマー層形成用組成物を、絶縁基板上に、平均乾燥膜厚が0.4μmとなるようにバー塗布し、80℃で3分間乾燥させた。その後、形成されたプライマー層形成用組成物の層に対して、1000mJの照射量で紫外線(Ultraviolet:UV)を照射し、厚み0.4μmのプライマー層を形成した。
以下の成分を混合し、被めっき層前駆体層形成用組成物を得た。
IPA(イソプロピルアルコール) 38.00質量部
ポリブタジエンマレイン酸 4.00質量部
FAM-401(富士フイルム社製) 1.00質量部
IRGACURE OXE02(BASF社製、ClogP=6.55)
0.05質量部
得られた被めっき層前駆体層形成用組成物をプライマー層上に膜厚0.2μmとなるようにバー塗布し、120℃の雰囲気下で1分間乾燥させた。その後、直ちに、被めっき層前駆体層形成用組成物上に厚み12.0μmのポリプロピレンフィルムを貼り合わせることにより、被めっき層前駆体層付き基板を作製した。
第1の方向D1において110.804mmの幅を有し、第2の方向D2において100.804mmの幅を有し、6.00mmの厚みを有し、図2および図3に示す複数の導電性配線13および一対の電極パッド16に対応する露光パターンが形成された石英ガラス製のフォトマスクを用意した。このフォトマスクでは、図3に示すように、互いに間隔Q1を隔てて第1の方向D1に延びる複数の主配線M1と、第2の方向D2に延び且つ4本の主配線M1に連続して交差する複数の補助配線A1に対応する露光パターンが含まれている。
被めっき層付き基板を、35℃の1質量%の炭酸水素ナトリウム水溶液に5分間浸漬させた。次に、被めっき層付き基板を、55℃のパラジウム触媒付与液RONAMERSE SMT(ロームアンドハース電子材料株式会社製)に5分間浸漬させた。被めっき層付き基板を水洗した後、続けて35℃のCIRCUPOSIT6540(ロームアンドハース電子材料株式会社製)に5分間浸漬させ、その後、再び水洗した。さらに、被めっき層付き基板を、45℃のCIRCUPOSIT4500(ロームアンドハース電子材料株式会社製)に20分間浸漬させた後、水洗して、被めっき層付き基板の作製の工程で用いたフォトマスクの露光パターンに対応するパターンを有するパターン付き導電膜を被めっき層上に形成した。これにより、絶縁基板上に、図2および図3に示すような複数の主配線M1、複数の補助配線A1および一対の電極パッド16を有する実施例1の通電部材を得た。
図1に示すように、複数の導電性配線13が形成される絶縁基板12上の面に対する裏側の面に、接着層14として、透明な粘着シート(OCA;3M製8146-2)を貼り付け、さらに粘着シート上にポリカーボネート製の2mmの厚みを有する板材を透明カバー15として貼り付けた。このようにして透明カバー15が貼り付けられた通電部材を評価に用いることとした。
実施例1の被めっき層付き基板の作製の工程で使用するフォトマスクとして、図5に示す複数の主配線M3および複数の補助配線A3に対応する露光パターンが形成されたフォトマスクを使用する以外は、実施例1と同様にして実施例2の通電部材を作製した。
実施例1の被めっき層付き基板の作製の工程で使用するフォトマスクとして、図4に示す複数の主配線M2および複数の補助配線A2に対応する露光パターンが形成されたフォトマスクを使用する以外は、実施例1と同様にして実施例3の通電部材を作製した。
実施例1の被めっき層付き基板の作製の工程で使用するフォトマスクとして、図6に示す複数の主配線M4および複数の補助配線A4に対応する露光パターンが形成されたフォトマスクを使用する以外は、実施例1と同様にして実施例4の通電部材を作製した。
実施例1の被めっき層付き基板の作製の工程で使用するフォトマスクにおいて、第1の方向D1に沿って互いに隣接する補助配線A4に対応する露光パターンの間隔を0.40mmとする以外は、実施例1と同様にして実施例5の通電部材を作製した。実施例5の通電部材において、第1の方向D1に沿って互いに隣接する補助配線A1の間隔P1は0.40mmであった。
実施例1の被めっき層付き基板の作製の工程で使用するフォトマスクにおいて、第1の方向D1に沿って互いに隣接する補助配線A1に対応する露光パターンの間隔を1.60mmとする以外は、実施例1と同様にして実施例6の通電部材を作製した。実施例6の通電部材において、第1の方向D1に沿って互いに隣接する補助配線A1の間隔P1は1.60mmであった。
実施例1の被めっき層付き基板の作製の工程で使用するフォトマスクとして、図7に示す複数の主配線M5、複数の補助配線A5および複数のダミー配線B1に対応する露光パターンが形成されたフォトマスクを使用する以外は、実施例1と同様にして実施例7の通電部材を作製した。
実施例7の被めっき層付き基板の作製の工程で使用するフォトマスクにおいて、主配線M5に対応する露光パターンとダミー配線B1に対応する露光パターンとのギャップの長さを変更した以外は、実施例7と同様にして実施例8の通電部材を作製した。
被めっき層付き基板に対して以下のような立体成形の工程を行う以外は、実施例1と同様にして実施例9の通電部材を作製した。
(立体成形)
真空引きのための複数の貫通孔を有する型治具に被めっき層付き基板を配置して、被めっき層付き基板の温度が約160℃となるまで被めっき層付き基板を加熱した。さらに、被めっき層付き基板の温度が約160℃となったところで型治具の真空引きを実施することにより、被めっき層付き基板を型治具に密着させて、被めっき層付き基板を半円筒形状に立体成形した。
被めっき層付き基板を半球形状に立体成形する以外は、実施例9と同様にして通電部材を作製した。
被めっき層前駆体層付き基板に対して銅めっき法の代わりに以下に示す銀ナノワイヤ分散液の調製の工程、接着用溶液の調製の工程、非パターン化銀ナノワイヤ導電性基板の作製の工程、および、パターン化銀ナノワイヤ導電性基板の作製の工程からなる銀ナノワイヤ法を用いて、複数の導電性配線13と一対の電極パッド16を形成する以外は、実施例1と同様にして実施例11の通電部材を作製した。
予め、下記の添加液A、B、CおよびDを調製した。
<添加液A>
ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド60mg、ステアリルトリメチルアンモニウムヒドロキシド10%水溶液6.0g、グルコース2.0gを蒸留水120.0gに溶解させ、反応溶液A-1とした。別に、硝酸銀粉末72mgを蒸留水2.0gに溶解させ、硝酸銀水溶液A-2とした。
さらに、反応溶液A-1を25℃に保ち、激しく攪拌しながら、硝酸銀水溶液A-2を反応溶液A-1に添加した。硝酸銀水溶液A-2の添加後から180分間、反応溶液A-1を激しく攪拌して、添加液Aを得た。
硝酸銀粉末42.0gを蒸留水958gに溶解し、添加液Bを得た。
<添加液C>
25%アンモニア水75gを蒸留水925gと混合し、添加液Cを得た。
<添加液D>
ポリビニルピロリドン(K30)400gを蒸留水1.6kgに溶解し、添加液Dを得た。
まず、ステアリルトリメチルアンモニウムブロミド粉末1.30gと臭化ナトリウム粉末33.1gとグルコース粉末1.000gと硝酸(1N)115.0gを80℃の蒸留水12.7kgに溶解させた。この液を80℃に保ち、500rpmで攪拌しながら、添加液Aを添加速度250cc/分、添加液Bを500cc/分、添加液Cを500cc/分で順次添加した。添加液A、添加液Bおよび添加液Cを添加した液を、攪拌速度を200rpmとし、液温を80℃に維持しながら100分間、加熱攪拌した。その後に、この液を25℃に冷却した。攪拌速度を500rpmに変更し、この液に添加液Dを500cc/分で添加した。このようにして添加液Dが添加された液を、仕込液E1とした。
以下の配合で、接着用溶液を調製した。
<接着用溶液>
テトラエトキシシラン(KBE-04、信越化学工業(株)製)
5.0質量部
3-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン
(KBM-403、信越化学工業(株)製)
3.2質量部
2-(3,4-エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン
(KBM-303、信越化学工業(株)製)
1.8質量部
酢酸水溶液(酢酸濃度=0.05%、pH=5.2) 10.0質量部
硬化剤(ホウ酸、和光純薬工業(株)製) 0.8質量部
コロイダルシリカ
(スノーテックスO、平均粒子径10nm~20nm、固形分濃度20%、pH=2.6、日産化学工業(株)製)
60.0質量部
界面活性剤
(ナローアクティHN-100、三洋化成工業(株)製)
0.2質量部
まず、酢酸水溶液を激しく攪拌しながら、3-グリシドキシプロピルトリメトキシシランを、3分間かけて滴下して、水溶液1を得た。次に、水溶液1を強く撹拌しながら、2-(3,4-エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシランを3分間かけて添加して、水溶液2を得た。次に、水溶液2を強く撹拌しながらテトラエトキシシランを、5分かけて添加し、その後2時間攪拌を続けして、水溶液3を得た。次に、コロイダルシリカと、硬化剤と、界面活性剤とを水溶液3に順次添加し、接着用溶液を調製した。
ポリカーボネート基板(ポリカーボネート樹脂フィルム(帝人製パンライトPC-2151)厚み250μm)の表面をコロナ放電処理した後に、0.02%の(N-(β-アミノエチル)-γ-アミノプロピルトリメトキシシラン水溶液をバーコート法で塗布量8.8mg/m2となるように塗布し、次いで、100℃1分で乾燥し、表面処理されたポリカーボネート基板を得た。
テトラエトキシシラン(KBE-04、信越化学工業(株)製)
5.0質量部
1%酢酸水溶液 11.0質量部
蒸留水 4.0質量部
上記で得られた非パターン化銀ナノワイヤ導電性基板に対して、スクリーン印刷の方法を用いて溶解液(エッチング液)をパターン状に塗布することにより、パターニング処理を行った。
被めっき層前駆体層付き基板に対して銅めっき法の代わりに以下に示すハロゲン化銀乳剤の調製の工程、感光性層形成用組成物の調整の工程、感光性層の形成の工程、露光処理および現像処理、加熱処理の工程、ゼラチン分解処理の工程、および、高分子架橋処理からなる銀塩法を用いて複数の導電性配線13と一対の電極パッド16を形成する以外は、実施例1と同様にして実施例12の通電部材を作製した。
38℃、pH4.5に保たれた下記1液に、下記の2液および3液の各々90%に相当する量を攪拌しながら同時に20分間にわたって加え、0.16μmの核粒子を形成した。続いて下記4液および5液を8分間にわたって加え、更に、下記の2液および3液の残りの10%の量を2分間にわたって加え、0.21μmまで成長させた。更に、ヨウ化カリウム0.15gを加え、5分間熟成し粒子形成を終了した。
水 750ml
ゼラチン 8.6g
塩化ナトリウム 3g
1,3-ジメチルイミダゾリジン-2-チオン 20mg
ベンゼンチオスルホン酸ナトリウム 10mg
クエン酸 0.7g
2液:
水 300ml
硝酸銀 150g
3液:
水 300ml
塩化ナトリウム 38g
臭化カリウム 32g
ヘキサクロロイリジウム(III)酸カリウム
(0.005%KCl 20%水溶液) 5ml
ヘキサクロロロジウム酸アンモニウム
(0.001%NaCl 20%水溶液) 7ml
4液:
水 100ml
硝酸銀 50g
5液:
水 100ml
塩化ナトリウム 13g
臭化カリウム 11g
黄血塩 5mg
上述の乳剤に1,3,3a,7-テトラアザインデン1.2×10-4モル/モルAg、ハイドロキノン1.2×10-2モル/モルAg、クエン酸3.0×10-4モル/モルAg、2,4-ジクロロ-6-ヒドロキシ-1,3,5-トリアジンナトリウム塩0.90g/モルAg、微量の硬膜剤を添加し、クエン酸を用いて塗布液pHを5.6に調整した。
上述の塗布液に、含有するゼラチンに対して、下記式(P-1)で表されるポリマーとジアルキルフェニルPEO硫酸エステルからなる分散剤を含有するポリマーラテックス(分散剤/ポリマーの質量比が2.0/100=0.02)とをポリマー/ゼラチン(質量比)=0.5/1になるように添加した。
さらに、架橋剤としてEPOXY RESIN DY 022(商品名:ナガセケムテックス社製)を添加した。なお、架橋剤の添加量は、後述するハロゲン化銀含有感光性層中における架橋剤の量が0.09g/m2となるように調整した。
以上のようにして感光性層形成用組成物を調製した。
なお、下記式(P-1)で表されるポリマーは、特許第3305459号および特許第
3754745号を参照して合成した。
実施例1における絶縁基板に対して上述のポリマーラテックスを塗布して、厚み0.05μmの下塗り層を設けた。
次に、下塗り層上に、上述のポリマーラテックスとゼラチンとを混合したハロゲン化銀不含有層形成用組成物を塗布して、厚み1.0μmのハロゲン化銀不含有層を設けた。なお、ポリマーとゼラチンとの混合質量比(ポリマー/ゼラチン)は2:1であり、ポリマーの含有量は0.65g/m2であった。
次に、ハロゲン化銀不含有層上に、上述の感光性層形成用組成物を塗布し、厚み2.5μmのハロゲン化銀含有感光性層を設けた。なお、ハロゲン化銀含有感光性層中のポリマーとゼラチンとの混合質量比(ポリマー/ゼラチン)は0.5:1であり、ポリマーの含有量は0.22g/m2であった。
次に、ハロゲン化銀含有感光性層上に、上述のポリマーラテックスとゼラチンとを混合した保護層形成用組成物を塗布して、厚み0.15μmの保護層を設けた。なお、ポリマーとゼラチンとの混合質量比(ポリマー/ゼラチン)は0.1:1であり、ポリマーの含有量は0.015g/m2であった。
絶縁基板上に形成した感光性層に、実施例1におけるフォトマスクを介して高圧水銀ランプを光源とした平行光を用いて露光した。露光後、下記の現像液で現像し、さらに定着液(商品名:CN16X用N3X-R:富士フイルム社製)を用いて現像処理を行った後、純水でリンスし、その後乾燥した。
現像液1リットル(L)中に、以下の化合物が含まれる。
ハイドロキノン 0.037mol/L
N-メチルアミノフェノール 0.016mol/L
メタホウ酸ナトリウム 0.140mol/L
水酸化ナトリウム 0.360mol/L
臭化ナトリウム 0.031mol/L
メタ重亜硫酸カリウム 0.187mol/L
さらに、乾燥後の絶縁基板を120℃の過熱蒸気槽に130秒間静置して、加熱処理を行った。
さらに、加熱処理が行われた絶縁基板を、下記のとおり調製したゼラチン分解液(40℃)に120秒浸漬し、その後、温水(液温:50℃)に120秒間浸漬して洗浄した。
タンパク質分解酵素(ナガセケムテックス社製ビオプラーゼ30L)の水溶液(タンパク質分解酵素の濃度:0.5質量%)に、トリエタノールアミン、硫酸を加えてpHを8.5に調製した。
さらに、カルボジライトV-02-L2(商品名:日清紡社製)1%水溶液に、ゼラチン分解処理をした絶縁基板を30秒浸漬し、水溶液から取り出し、純水(室温)に60秒間浸漬し、洗浄した。
実施例1の被めっき層付き基板の作製の工程で使用するフォトマスクとして、図8に示すような、複数の導電性配線13Eが複数の主配線M6のみにより構成される露光パターンが形成されたフォトマスクを使用する以外は、実施例1と同様にして比較例1の通電部材を作製した。比較例1で使用されたフォトマスクにおいて、複数の主配線M6に対応する露光パターンの線幅は4μmであり、互いに隣接する主配線M6に対応する露光パターンの間隔Q6は0.16mmであった。また、比較例1の通電部材において、互いに隣接する主配線M2の第1の方向D1に直交する方向における間隔Q6は、0.16mmであった。
実施例1の被めっき層付き基板の作製の工程で使用するフォトマスクとして、図10に示すような、導電性配線13Fの複数の主配線M7のすべてと複数の補助配線A7のすべてが格子状に交差する露光パターンが形成されたフォトマスクを使用する以外は、実施例1と同様にして比較例1の通電部材を作製した。
実施例1の被めっき層付き基板の作製の工程で使用するフォトマスクとして、1本の補助配線が16本の主配線と連続的に交差するような露光パターンが形成されたものが用いられる以外は、実施例1と同様にして比較例3の通電部材を作製した。
実施例1の被めっき層付き基板の作製の工程で使用するフォトマスクにおいて、複数の補助配線A1に対応する露光パターンの長さを0.48mmとし、第1の方向D1に沿って互いに隣接する補助配線A1に対応する露光パターンの間隔を0.25mmとする以外は、実施例1と同様にして比較例4の通電部材を作製した。比較例4の通電部材において、複数の補助配線A1の長さL1は0.48mmであり、第1の方向D1に沿って互いに隣接する補助配線A1の間隔P1は0.25mmであった。
通電部材に対して、ミリ波ネットワークアナライザ(KeysightTechnologies社製Millimeter Wave Network Analyzers N5290A)を用いて、特定波長のミリ波の透過率を測定した。この際に、まず、通電部材を、直径80mmの穴を有する2mm厚のステンレス板に貼り付けた。また、ミリ波ネットワークアナライザの2つのポートを互いに向き合わせて設置した。また、2つのポートの中間点にステンレス板の直径80mmの穴が位置するように、且つ、平板状の通電部材の表面が2つのポートを結ぶ線分に対して垂直となるように、ステンレス板に張り付けられた通電部材を配置した。
まず、通電部材の一対の電極パッドに、それぞれ、全体に亘って導電テープを貼り、温度+10℃、相対湿度60%および無風の条件に設定した恒温槽内に通電部材を配置した。この状態で、サーモメータ(FLIR社製ETS320)を用いて通電部材における複数の導電性配線が配置されている部分の平均温度を測定し、その平均温度が35℃になるように電源装置(デジタルマルチメーター:菊水電子工業製DME1600)を用いて導電テープを介して一対の電極パッド間に電圧を印加した。その後、一対の電極パッド間に電圧を印加している状態で、同一のサーモメータを用いて、通電部材における複数の導電性配線が配置されている部分の中心部であって50mm×50mmの範囲の温度分布を測定した。次に、この50mm×50mmの範囲のうちの2mm×2mmの範囲で平均温度が最も高い範囲と平均温度が最も低い温度の範囲を特定し、特定された2つの範囲の平均温度の差(範囲内温度差)を算出した。
通電部材を黒い紙の上に配置し、10人の観察者が、蛍光灯の下で通電部材から1m離れた地点から通電部材を観察し、複数の導電性配線が目立って視認されるか否かを評価した。複数の導電性配線が目立って視認されると評価した観察者が2人未満である場合をA評価、複数の導電性配線が目立って視認されると評価した観察者が4人以上10人未満である場合をB評価、複数の導電性配線が目立って視認されると評価した観察者が10人である場合をC評価とした。ここで、視認性評価におけるA評価は通電部材が優れた視認性を有することを示し、評価Bは通電部材が実用上問題のない視認性を有することを示し、評価Cは通電部材が十分な視認性を有しておらず実用上問題があることを示す。なお、通電部材が視認性を有するとは、通電部材における複数の導電性配線が観察者に目立って視認されにくいことを表す。
Claims (18)
- 絶縁基板と、
前記絶縁基板上に配置され且つ互いに間隔を隔てて第1の方向に延びる複数の主配線と、
前記絶縁基板上に配置され、それぞれ、前記第1の方向に対して交差する第2の方向に延び且つ2本以上の前記主配線に連続して交差する複数の補助配線と
を備え、
前記複数の補助配線は、それぞれ、前記第2の方向に沿った2.00mm以下の長さを有し、
前記第1の方向に沿って互いに隣接する前記補助配線の間隔は、0.30mm以上であり、
前記第1の方向において互いに隣接する2本以上の前記補助配線が存在する通電部材。 - 前記複数の補助配線は、2本以上12本以下の前記主配線に連続して交差する請求項1に記載の通電部材。
- 前記複数の補助配線は、4本または5本の前記主配線に連続して交差する請求項2に記載の通電部材。
- 前記複数の補助配線は、2本または3本の前記主配線に連続して交差する請求項2に記載の通電部材。
- 互いに隣接する2本の前記主配線は2本以上の前記補助配線によって接続される請求項1に記載の通電部材。
- 前記第1の方向において互いに隣接する前記補助配線は、互いに同一の前記主配線および互いに異なる前記主配線に交差する請求項1~5のいずれか一項に記載の通電部材。
- 前記複数の補助配線は、前記第2の方向に沿って互いに隣接する補助配線を含み、
前記第2の方向に沿って互いに隣接する補助配線は、前記第2の方向に沿った同一直線上に配置される請求項1~5のいずれか一項に記載の通電部材。 - 前記複数の補助配線は、前記第1の方向において互いに同一の間隔を隔てて配置される請求項1~5のいずれか一項に記載の通電部材。
- 前記第1の方向に沿って互いに隣接する前記補助配線の間隔は、0.30mm以上2.00mm以下である請求項1~5のいずれか一項に記載の通電部材。
- 前記第1の方向に沿って互いに隣接する前記補助配線の間隔は、0.30mm以上1.00mm以下である請求項9に記載の通電部材。
- 前記第1の方向に沿って互いに隣接する前記補助配線の間隔は、0.60mm以上0.90mm以下である請求項10に記載の通電部材。
- 前記複数の主配線と前記複数の補助配線が配置される前記絶縁基板の面に対して裏側の面上に配置された透明カバーを備える請求項1~5のいずれか一項に記載の通電部材。
- 電磁波を送受信する送受信機の近傍に配置される場合に、
前記第1の方向に沿って互いに隣接する前記補助配線の間隔は、前記送受信機により送受信される前記電磁波の前記透明カバーおよび前記絶縁基板における波長の4分の1以上2分の1未満である請求項12に記載の通電部材。 - 立体形状を有する請求項1~5のいずれか一項に記載の通電部材。
- 前記絶縁基板上において前記複数の主配線間に配置され、前記複数の主配線および前記複数の補助配線と電気的に絶縁される複数のダミー配線を備える請求項1~5のいずれか一項に記載の通電部材。
- 前記複数のダミー配線は、前記第2の方向に沿って互いに隣接するダミー配線を含み、
前記第2の方向に沿って互いに隣接するダミー配線は、前記第2の方向に沿った同一直線上に配置される請求項15に記載の通電部材。 - 前記複数のダミー配線は、前記第1の方向に沿って互いに隣接する前記補助配線の間隔を2等分する位置に配置される請求項16に記載の通電部材。
- 前記複数のダミー配線は、前記第2の方向に隣接する前記主配線に対して、前記第1の方向に直交する方向にギャップを隔てて配置され、
前記ギャップは、前記第1の方向に直交する方向において0.5μm以上10.0μm以下の長さを有する請求項15に記載の通電部材。
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