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JP7801349B2 - 通電部材 - Google Patents
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JP7801349B2 - 通電部材 - Google Patents

通電部材

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JP7801349B2
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Description

本発明は、電磁波を透過する通電部材に関する。
従来から、いわゆるミリ波およびマイクロ波等の電磁波を用いたセンサおよび通信機器等が一般的に利用されている。これらの機器は例えば自動車等に搭載され、その周囲には、保護のためのカバーが設置されることが多い。このようなカバーへの着雪および着氷、または、水蒸気等によって生じる曇りは、カバーの内側に配置されたセンサにおける誤検出または通信機器における通信障害の原因となることが知られている。
着雪、着氷および曇りを除去し、且つ、センサおよび通信機器等で用いられる電磁波を透過させるものとして、例えば、特許文献1に開示されるような電磁波透過性カバーが開発されている。特許文献1の電磁波透過性カバーは、互いに平行に延びる部分を有する複数の配線を備えている。これら複数の配線は、互いに平行に延びる部分を有しているため、この部分において電磁波を透過できる。また、複数の配線は、通電されることで発熱して、ヒータとして機能する。
特開2020-05057号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている電磁波透過性カバーでは、ヒータとして機能する複数の配線のうち1箇所でも断線が生じると通電不可能な部分が生じてヒータとしての性能が低下してしまう、すなわち、断線に対するロバストネスが低いという問題があった。
そこで、断線に対するロバストネスを向上させるために、例えば特開2020-021169号公報に開示されるように、複数の配線を格子状に形成することが考えられる。しかしながら、複数の配線を格子状に形成すると、断線に対するロバストネスは向上する一方で、複数の配線が電磁波を透過できないという問題があった。
本発明は、このような従来の問題点を解消するためになされたものであり、電磁波の透過性と断線に対するロバストネスを両立できる通電部材を提供することを目的とする。
以下の構成によれば、上記目的を達成できる。
〔1〕 絶縁基板と、
前記絶縁基板上に配置され且つ互いに間隔を隔てて第1の方向に延びる複数の主配線と、
前記絶縁基板上に配置され、それぞれ、前記第1の方向に対して交差する第2の方向に延び且つ2本以上の前記主配線に連続して交差する複数の補助配線と
を備え、
前記複数の補助配線は、それぞれ、前記第2の方向に沿った2.00mm以下の長さを有し、
前記第1の方向に沿って互いに隣接する前記補助配線の間隔は、0.30mm以上である通電部材。
〔2〕 前記複数の補助配線は、2本以上12本以下の前記主配線に連続して交差する〔1〕に記載の通電部材。
〔3〕 前記複数の補助配線は、4本または5本の前記主配線に連続して交差する〔2〕に記載の通電部材。
〔4〕 前記複数の補助配線は、2本または3本の前記主配線に連続して交差する〔2〕に記載の通電部材。
〔5〕 前記第1の方向において互いに隣接する前記補助配線は、互いに同一の前記主配線および互いに異なる前記主配線に交差する〔1〕~〔4〕のいずれかに記載の通電部材。
〔6〕 前記複数の補助配線は、前記第2の方向に沿って互いに隣接する補助配線を含み、
前記第2の方向に沿って互いに隣接する補助配線は、前記第2の方向に沿った同一直線上に配置される〔1〕~〔5〕のいずれかに記載の通電部材。
〔7〕 前記複数の補助配線は、前記第1の方向において互いに同一の間隔を隔てて配置される〔1〕~〔6〕のいずれかに記載の通電部材。
〔8〕 前記第1の方向に沿って互いに隣接する前記補助配線の間隔は、0.30mm以上2.00mm以下である〔1〕~〔7〕のいずれかに記載の通電部材。
〔9〕 前記第1の方向に沿って互いに隣接する前記補助配線の間隔は、0.30mm以上1.00mm以下である〔8〕に記載の通電部材。
〔10〕 前記第1の方向に沿って互いに隣接する前記補助配線の間隔は、0.60mm以上0.90mm以下である〔9〕に記載の通電部材。
〔11〕 前記複数の主配線と前記複数の補助配線が配置される前記絶縁基板の面に対して裏側の面上に配置された透明カバーを備える〔1〕~〔10〕のいずれかに記載の通電部材。
〔12〕 電磁波を送受信する送受信機の近傍に配置される場合に、
前記第1の方向に沿って互いに隣接する前記補助配線の間隔は、前記送受信機により送受信される前記電磁波の前記透明カバーおよび前記絶縁基板における波長の4分の1以上2分の1未満である〔11〕に記載の通電部材。
〔13〕 立体形状を有する〔1〕~〔12〕のいずれかに記載の通電部材。
〔14〕 前記絶縁基板上において前記複数の主配線間に配置され、前記複数の主配線および前記複数の補助配線と電気的に絶縁される複数のダミー配線を備える〔1〕~〔13〕のいずれかに記載の通電部材。
〔15〕 前記複数のダミー配線は、前記第2の方向に沿って互いに隣接するダミー配線を含み、
前記第2の方向に沿って互いに隣接するダミー配線は、前記第2の方向に沿った同一直線上に配置される〔14〕に記載の通電部材。
〔16〕 前記複数のダミー配線は、前記第1の方向に沿って互いに隣接する前記補助配線の間隔を2等分する位置に配置される〔15〕に記載の通電部材。
〔17〕 前記複数のダミー配線は、前記第2の方向に隣接する前記主配線に対して、前記第1の方向に直交する方向にギャップを隔てて配置され、
前記ギャップは、前記第1の方向に直交する方向において0.5μm以上10.0μm以下の長さを有する〔14〕~〔16〕のいずれかに記載の通電部材。
本発明に係る通電部材によれば、絶縁基板と、絶縁基板上に配置され且つ互いに間隔を隔てて第1の方向に延びる複数の主配線と、絶縁基板上に配置され、それぞれ、第1の方向に対して交差する第2の方向に延び且つ2本以上の主配線に連続して交差する複数の補助配線とを備え、複数の補助配線は、それぞれ、第2の方向に沿った2.00mm以下の長さを有し、第1の方向に沿って互いに隣接する補助配線の間隔は、0.30mm以上であるため、電磁波の透過性と断線に対するロバストネスを両立できる。
本発明の実施の形態1に係る通電部材の一部を模式的に示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係る通電部材の平面図である。 本発明の実施の形態1に係る通電部材の複数の導電性配線を拡大して示す模式図である。 本発明の実施の形態1の第1の変形例に係る通電部材の複数の導電性配線を拡大して示す模式図である。 本発明の実施の形態1の第2の変形例に係る通電部材の複数の導電性配線を拡大して示す模式図である。 本発明の実施の形態1の第3の変形例に係る通電部材の複数の導電性配線を拡大して示す模式図である。 本発明の実施の形態2に係る通電部材の複数の導電性配線を拡大して示す模式図である。 本発明の実施の形態2における主配線とダミー配線を拡大して示す模式図である。 比較例に係る通電部材の導電性配線を拡大して示す模式図である。 他の比較例に係る通電部材の導電性配線を拡大して示す模式図である。
以下に、添付の図面に示す好適実施形態に基づいて、本発明の通電部材を詳細に説明する。
なお、以下に説明する図は、本発明を説明するための例示的なものであり、以下に示す図に本発明が限定されるものではない。
なお、以下において数値範囲を示す「~」とは両側に記載された数値を含む。例えば、εが数値α~数値βとは、εの範囲は数値αと数値βを含む範囲であり、数学記号で示せばα≦ε≦βである。
「平行」および「直交」等の角度は、特に記載がなければ、該当する技術分野で一般的に許容される誤差範囲を含む。
また、「同一」とは、該当する技術分野で一般的に許容される誤差範囲を含む。
また、「(メタ)アクリレート」はアクリレートおよびメタクリレートの双方、または、いずれかを表し、「(メタ)アクリル」はアクリルおよびメタクリルの双方、または、いずれかを表す。また、「(メタ)アクリロイル」はアクリロイルおよびメタクリロイルの双方、または、いずれかを表す。
なお、可視光に対して透明とは、特に断りがなければ、可視光透過率が、波長380nm~800nmの可視光波長域において、40%以上のことであり、好ましくは80.0%以上、より好ましくは90.0%以上のことである。また、以下の説明において、透明とは、特に断りがなければ、可視光に対して透明であることを示す。
可視光透過率は、JIS(日本工業規格) K 7375:2008に規定される「プラスチック-全光線透過率および全光線反射率の求め方」を用いて測定されるものである。
実施の形態1
図1に、本発明の実施の形態に係る通電部材11を示す。通電部材11は、透明な絶縁基板12と、絶縁基板12の一方の面上に形成された複数の導電性配線13と、絶縁基板12の他方の面に、透明な接着層14を介して貼り合わされた透明カバー15を備えている。通電部材11は、透明であり、例えば75.0%以上の可視光透過性を有している。
通電部材11には、複数の導電性配線13側に位置する内側面S1と、透明カバー15側に位置し且つ内側面S1と表裏の関係にある外側面S2が形成されている。後述するが、通電部材11は、電場が一定の方向に沿って振動するいわゆる偏波を透過する性質を有しており、例えば、偏波を用いるセンサおよび通信機器等が内側面S1に対向するように配置されて使用されることができる。
図2に示すように、通電部材11は、複数の導電性配線13に電圧を印加するために複数の導電性配線13の両端に接続された一対の電極パッド16を備えている。一対の電極パッド16間に電圧を印加する等により、一方の電極パッド16から他方の電極パッド16に電流が流れることにより、複数の導電性配線13は、発熱してヒータとして機能する。
複数の導電性配線13に起因する通電部材11のシート抵抗は、0.1Ω/□以上10.0Ω/□以下であることが好ましく、0.3Ω/□以上3.0Ω/□以下がより好ましい。このように、通電部材11は、10.0Ω/□以下の低いシート抵抗を有しているため、電圧制限がある条件において大きい発熱量を有する高いヒータ性能を有し、且つ、高い電磁波透過率を有している。また、通電部材11は、0.10Ω/□以上の抵抗値を有しているため、電流制限がある条件においても大きい発熱量を有する高いヒータ性能を有する。
複数の導電性配線13は、一対の電極パッド16が配列される第1の方向D1に沿って延びる複数の主配線M1と、第1の方向D1に対して交差する第2の方向D2に沿って延び且つ2本以上の主配線M1に連続して交差する補助配線A1とを有する。
図3に示すように、複数の主配線M1は、第1の方向D1に直交する方向において互いに間隔Q1を隔てて配列されている。このように、複数の主配線M1は、第1の方向D1に沿って延び且つ第2の方向D2に配列されているため、第1の方向D1に直交する方向において電場が振動する偏波を透過する一方で、第1の方向D1において電場が振動する偏波を遮蔽しやすい。
複数の補助配線A1は、第1の方向D1において互いに間隔P1を隔てて配列され、且つ、第2の方向D2において間隔Q1に対応する長さを有する空隙部T1を互いに隔てて配列されている。第1の方向D1における複数の補助配線A1の間隔P1は、0.30mm以上に設計される。
また、複数の補助配線A1は、第2の方向D2において、4本の主配線M1に連続して交差し且つこれらの4本の主配線M1のうち第2の方向D2における両端に位置する2本の主配線M1間の間隔に等しい長さL1を有している。この長さL1は、2.00mm以下に設計される。
また、複数の補助配線A1のうち、第2の方向D2に互いに隣接する補助配線A1は、第2の方向D2に沿って延びる同一直線上に配置されている。
また、第2の方向D2において隣り合う補助配線A1を隔て且つ間隔Q1に対応する長さを有する空隙部T1が第1の方向D1の両側に配置された補助配線A1の第2の方向D2における中央部に位置するように、第1の方向D1において互いに間隔P1を隔てて隣接する補助配線A1が、第2の方向D2において互いにずれて配置されている。
また、複数の主配線M1および複数の補助配線A1は、通電部材11が透明性を有するために、十分に細い線幅を有している。具体的には、複数の主配線M1および複数の補助配線A1の線幅は、1000.00μm以下が好ましく、500.00μm以下がより好ましく、300.00μm以下がさらに好ましい。また、通電部材11がヒータとして十分に機能するために、複数の主配線M1および複数の補助配線A1は、一定以上の線幅を有している。具体的には、複数の主配線M1および複数の補助配線A1の線幅の下限は、1.00μm以上が好ましく、3.00μm以上がより好ましい。
また、導電性の観点から、複数の主配線M1および複数の補助配線A1の厚みは0.01μm以上200.00μm以下に設定することができるが、その上限は、30.00μm以下が好ましく、20.00μm以下がより好ましく、9.00μm以下がさらに好ましく、5.00μm以下が特に好ましい。複数の主配線M1および複数の補助配線A1の厚みの下限は、0.01μm以上が好ましく、0.10μm以上がより好ましく、0.5μm以上がさらに好ましい。
ところで、一般的に、配線に通電することにより配線を発熱させるヒータでは、配線にいわゆる過電流が生じること、および、配線に対して摩擦等の機械的な負荷がかかること等により、加熱される配線に断線が生じることがある。
実施の形態1に係る通電部材11では、複数の主配線M1の一部に断線が生じた場合でも、主配線M1を流れる電流は、補助配線A1を通って他の主配線M1に流れることができるため、ヒータとしての性能を十分に維持できる。すなわち、通電部材11は、断線に対して高いロバストネスを有している。
また、通常、いわゆるメッシュ形状のような、互いに異なる2つの方向に沿って配線が延びている場合には、電磁波が遮蔽されやすいことが知られている。
しかしながら、本発明者らは、第2の方向D2に沿った複数の補助配線A1の長さL1を2.00mm以下に設計し、第1の方向D1における複数の補助配線A1間の間隔P1を0.30mm以上に設計することにより、通電部材11が、複数の主配線M1が延びる第1の方向D1において電場が振動する偏波を遮蔽する一方で、第1の方向D1に直交する方向において電場が振動する偏波を透過できることを見出した。
このように、本発明の実施の形態1に係る通電部材11は、第1の方向D1に延びる複数の主配線M1と、第2の方向D2に延び且つ4本の主配線M1に連続して交差する複数の補助配線A1とを備え、複数の補助配線A1がそれぞれ第2の方向D2に沿った2.00mm以下の長さL1を有し、第1の方向D1に沿って互いに隣接する補助配線A1間の間隔P1が0.30mm以上であるため、電磁波の透過性と、複数の主配線M1の断線に対するロバストネスとを両立できる。
なお、第1の方向D1に沿って互いに隣接する補助配線A1間の間隔P1は、0.30mm以上であることが説明されているが、本発明者らは、間隔P1が広いほど電磁波の透過性が向上するが、その一方で、間隔P1が狭いほど断線に対するロバストネスが向上することを見出した。そのため、電磁波の透過性と断線のロバストネスを両立するという観点から、本発明者らは、間隔P1が、0.30mm以上2.00mm以下であることが好ましく、0.30mm以上1.00mm以下であることがより好ましく、0.60mm以上0.90mm以下であることがさらに好ましいことを見出した。間隔P1これらの範囲内に設計されている場合には、いずれも、電磁波の透過性と断線のロバストネスを両立できるが、より好ましい範囲内に設計することにより、電磁波の透過性と断線のロバストネスの双方を向上できる。
また、第1の方向D1に沿って延びる主配線M1と第2の方向D2に沿って延びる補助配線A1が互いに交差することが説明されているが、主配線M1と補助配線A1は、互いに直交していてもよく、直交していなくてもよい。主配線M1と補助配線A1との交差角度は、主配線M1が延びる第1の方向D1に直交する方向において電場が振動する偏波が通電部材11を透過するように、60度以上90度以下であることが好ましい。ここで、主配線M1と補助配線A1との交差角度とは、主配線M1と補助配線A1が交差することで形成される0度以上90度以下の角度のことである。
また、複数の補助配線A1は、第2の方向D2に沿ってすべて一定の長さL1を有する例が説明されているが、2.00mm以下であれば第2の方向D2において一定の長さを有していなくてもよい。例えば、通電部材11は、第2の方向D2に沿って2.00mm以下の複数の長さを有する複数の補助配線を含むことができる。
また、第2の方向D2において互いに隣接する補助配線A1は、第1の方向D1に直交する方向において間隔Q1を隔てて配置されているが、補助配線A1同士が互いに隔離して配置され且つ電気的に絶縁されていれば、第2の方向D2において互いに隣接する補助配線A1の間隔は、特に限定されない。
また、第1の方向D1において互いに隣接する補助配線A1は、互いに同一の主配線M1および互いに異なる主配線M1に交差していることが示されているが、互いに同一の主配線のみに交差していてもよく、互いに異なる主配線M1に交差していてもよい。しかしながら、第1の方向D1において互いに隣接する補助配線A1が互いに同一の主配線M1および互いに異なる主配線M1の一方にのみ交差するよりも、互いに同一の主配線M1および互いに異なる主配線M1の双方に交差する方が、一対の電極パッド16間に通電した際の、複数の主配線M1と複数の補助配線A1における電流の経路が多いため、複数の主配線M1および複数の補助配線A1の断線に対するロバストネスが高く、好ましい。
また、複数の補助配線A1が第2の方向D2に沿って互いに隣接する補助配線A1を含み、これらの補助配線A1同士が同一直線上に配置されることが説明されているが、第1の方向D1において隣り合う補助配線A1の間隔P1が0.30mm以上であれば、第2の方向D2において空隙部T1を隔てて配置される補助配線A1同士は、第2の方向D2において同一直線上に配置されていなくてもよい。しかしながら、第2の方向D2において空隙部T1を隔てて配置される補助配線A1同士が第2の方向D2において同一直線上に配置されることにより、通電部材11の観察者から複数の補助配線A1の存在が目立ちにくくなる。そのため、複数の補助配線A1の存在を目立ちにくくするという観点から、第2の方向D2において空隙部T1を隔てて配置される補助配線A1同士は、第2の方向D2において同一直線上に配置されることが好ましい。
また、通電部材11は、複数の補助配線A1を有することが説明されているが、第2の方向D2に沿った2.00mm以下の長さL1を有し、且つ、第1の方向D1に沿って0.30mm以上の間隔P1で互いに隣接する少なくとも2本の補助配線A1を有していれば、電磁波の透過性と複数の主配線M1の断線に対するロバストネスとを両立できる。
また、図2では、通電部材11が平面に沿った形状を有していることが示されているが、曲面に沿った形状を有することもできる。例えば、曲面を有する絶縁基板12上に複数の導電性配線13が形成されることにより、通電部材11を、絶縁基板12の曲面形状に沿った形状を有するように形成することができる。この曲面形状としては、例えば、球、円柱および円錐等の任意の立体形状の表面に沿った形状が挙げられる。
また、通電部材11は、より複雑な立体の表面に沿った形状を有することもできる。複雑な立体としては、例えば、自動車のエンブレム、レーダのレドーム、レーダのフロントカバー、自動車のヘッドランプカバー、アンテナ、リフレクタ等が挙げられる。本発明の実施の形態の通電部材11を、このような立体の形状に沿って配置することにより、例えば、通電部材11を自動車のエンブレムに沿って配置し、エンブレムの内部にレーダを搭載することが可能である。
通電部材11は、電磁波を用いるセンサまたはレーダ等を含む図示しない送受信機の近傍に配置されて使用されることができる。特に、送受信機が偏波を使用する場合に、通電部材11は、その偏波が通電部材11を透過するように、偏波において電場が振動する方向と複数の主配線M1が延びる第1の方向D1とが互いに直交するように配置される。なお、送受信機の具体例としては、様々なものが挙げられるが、例えば、いわゆる4D(4 dimensional:4次元)イメージングレーダを使用できる。
この場合に、複数の補助配線A1の間隔P1は、送受信機により送受信される電磁波の、透明カバー15および絶縁基板12における波長の4分の1以上2分の1未満、且つ、0.30mm以上であることが好ましい。間隔P1がこのような範囲内に設計されている場合に、通電部材11は、送受信機により送受信される電磁波を十分に透過できる。
また、通電部材11は、透明な接着層14を介して絶縁基板12に貼り合わされた透明カバー15を備えているが、接着層14と透明カバー15を備えずに、絶縁基板12と、複数の導電性配線13と、一対の電極パッド16により構成されていてもよい。しかしながら、通電部材11が透明カバー15を備えることにより、通電部材11の機械的な強度が向上する他、絶縁基板12が保護されるため、機械的な負荷による通電部材11の故障を抑制できる。
また、図3には、複数の補助配線A1がそれぞれ4本の主配線M1に連続して交差することが示されているが、補助配線A1が2.00mm以下の長さを有していれば、補助配線A1が連続して交差する主配線M1の本数は、4本に限定されず、2本または3本でもよく、5本以上でもよい。
図4に、補助配線A2が2本の主配線M2と連続して交差する通電部材11Aの例を示す。通電部材11Aにおいて、複数の補助配線A2は、それぞれ、2本の主配線M2に連続して交差している。複数の補助配線A2は、隣り合う2本の主配線M2の第2の方向D2における間隔に等しい長さL2を有している。この長さL2は、2.00mm以下である。
また、複数の補助配線A2は、第1の方向D1において間隔P2を互いに隔てて配置されている。この間隔P2は、0.30mm以上である。
また、隣り合う主配線M2は、第1の方向D1に直交する方向において間隔Q2を互いに隔てて配置されている。
また、第2の方向D2において隣り合う補助配線A2を隔て且つ間隔Q2に対応する長さを有する空隙部T2の第1の方向D1の両側に、それぞれ補助配線A2が位置するように、第1の方向D1において互いに間隔P2を隔てて隣接する補助配線A2が、第2の方向D2において互いにずれて配置されている。
図5に、補助配線A3が6本の主配線M3と連続して交差する通電部材11Bの例を示す。通電部材11Bにおいて、複数の補助配線A3は、それぞれ、6本の主配線M3に連続して交差している。複数の補助配線A3は、第2の方向D2において連続して配置された6本の主配線M3のうち、第2の方向D2の両端部に位置する2本の主配線M3の、第2の方向D2に沿った間隔に等しい長さL3を有している。この長さL3は、2.00mm以下である。
また、複数の補助配線A3は、第1の方向D1において間隔P3を互いに隔てて配置されている。この間隔P3は、0.30mm以上である。
また、隣り合う主配線M3は、第1の方向D1に直交する方向において間隔Q3を互いに隔てて配置されている。
また、第2の方向D2において隣り合う補助配線A3を隔て且つ間隔Q3に対応する長さを有する空隙部T3が、その第1の方向D1の両側に配置された補助配線A3の第2の方向D2における中央部に位置するように、第1の方向D1において互いに間隔P3を隔てて隣接する補助配線A3が、第2の方向D2において互いにずれて配置されている。
図6に、補助配線A4が12本の主配線M4と連続して交差する通電部材11Cの例を示す。通電部材11Cにおいて、複数の補助配線A4は、それぞれ、12本の主配線M4に連続して交差している。複数の補助配線A4は、第2の方向D2において連続して配置された12本の主配線M3のうち、第2の方向D2の両端部に位置する2本の主配線M4の、第2の方向D2に沿った間隔に等しい長さL4を有している。この長さL4は、2.00mm以下である。
また、複数の補助配線A4は、第1の方向D1において間隔P4を互いに隔てて配置されている。この間隔P4は、0.30mm以上である。
また、隣り合う主配線M4は、第1の方向D1に直交する方向において間隔Q4を互いに隔てて配置されている。
また、第2の方向D2において隣り合う補助配線A4を隔て且つ間隔Q4に対応する長さを有する空隙部T4が、その第1の方向D1の両側に配置された補助配線A4の第2の方向D2における中央部に位置するように、第1の方向D1において互いに間隔P4を隔てて隣接する補助配線A4が、第2の方向D2において互いにずれて配置されている。
このように、補助配線A1の長さL1が2.00mm以下で、補助配線A1の間隔P3が0.30mm以上で、補助配線A1が2本以上の主配線M1に交差していれば、電磁波の透過性と、複数の主配線M1の断線に対するロバストネスとを両立できる。
実施の形態2
通電部材11における複数の補助配線A1の存在を目立ちにくくするために、通電部材11は、複数の主配線M1および複数の補助配線A1に対して電気的に絶縁されたダミー配線を有することもできる。
図7に示すように、実施の形態2に係る通電部材11Dは、図3に示す実施の形態1の通電部材11における複数の主配線M1と同一の複数の主配線M5と、実施の形態1の通電部材11における複数の補助配線A1と同一の複数の補助配線A5を有している。また、通電部材11Dは、第2の方向D2において互いに隣接する主配線M5間に配置された複数のダミー配線B1を有している。
複数のダミー配線B1は、第2の方向D2に互いに隣接する補助配線A5を隔てる空隙部T5の位置と、第1の方向D1における複数の補助配線A5の間隔P5を2等分する位置に配置されており、互いに一定の間隔N1を隔てて配置されている。空隙部T5上に配置されたダミー配線B1は、第2の方向D2の両側に配置される複数の補助配線A5と同一直線上に配置されている。また、第1の方向D1における複数の補助配線A5の間隔P5を2等分する位置に配置された複数のダミー配線B1は、第2の方向D2に沿った同一直線上に配置されている。このように、第2の方向D2に沿って互いに隣接するダミー配線B1は、第2の方向D2に沿った同一直線上に配置されている。
このように、複数のダミー配線B1は、第1の方向D1において、複数の補助配線A5と同一の位置および複数の補助配線A5の間隔P5を2等分する位置に配置されているため、複数の主配線M5、複数の補助配線A5および複数のダミー配線B1により、メッシュパターンMPが形成される。このようにしてメッシュパターンMPが形成されることにより、通電部材11Dの観察者に複数の主配線M5、複数の補助配線A5および複数のダミー配線B1の存在が目立って見えることを抑制できる。
また、図8に示すように、ダミー配線B1は、第1の方向D1に直交する方向において、その方向の両側に配置される主配線M5からギャップG1を隔てて配置されている。そのため、ダミー配線B1は、複数の主配線M5から絶縁されている。また、本発明者らは、このギャップG1が、第1の方向D1に直交する方向において0.5μm以上10.0μm以下の長さを有する場合に、通電部材11Dに対する、第1の方向D1に直交する方向に電場が振動する偏波の透過率がさらに向上することを見出した。
以上から、実施の形態2の通電部材11Dによれば、実施の形態1の通電部材11と同様に電磁波の透過性と複数の主配線M5および補助配線A5の断線に対するロバストネスとを両立できることに加えて、通電部材11Dの観察者に複数の主配線M5、複数の補助配線A5および複数のダミー配線B1の存在が目立って見えることを抑制し、且つ、通電部材11Dに対する電磁波の透過性を向上できる。
以下では、実施の形態1の通電部材11を構成する各部材について詳細に説明する。なお、実施の形態1の変形例の通電部材11A、11Bおよび11Cの各部材と、実施の形態2の通電部材11Dの各部材についても、以下の説明を適用する。
<絶縁基板>
絶縁基板12は、絶縁性を有し且つ少なくとも複数の導電性配線13および一対の電極パッド16を支持できれば特に限定されるものではないが、透明であることが好ましく、樹脂材料により構成されることが好ましい。
絶縁基板12を構成する樹脂材料の具体例としては、ポリメタクリル酸メチル(Polymethyl methacrylate:PMMA)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(Acrylonitrile butadiene styrene:ABS)、ポリエチレンテレフタラート(Polyethylene terephthalate:PET)、ポリカーボネート(Polycarbonate:PC)、ポリシクロオレフィン、(メタ)アクリル、ポリエチレンナフタレート(Polyethylene naphthalate:PEN)、ポリエチレン(Polyethylene:PE)、ポリプロピレン(Polypropylene:PP)、ポリスチレン(Polystyrene:PS)、ポリ塩化ビニル(Polyvinyl chloride:PVC)、ポリ塩化ビニリデン(Polyvinylidene chloride:PVDC)、ポリフッ化ビニリデン(PolyVinylidene difluoride:PVDF)、ポリアリレート(Polyarylate:PAR)、ポリエーテルサルホン(Polyethersulfone:PES)、高分子アクリル、フルオレン誘導体、結晶性シクロオレフィンポリマー(Cyclo Olefin Polymer:COP)、トリアセチルセルロース(Triacetylcellulose:TAC)等が挙げられる。
ここで、絶縁基板12の透明性および耐久性の観点から、絶縁基板12は、ポリメタクリル酸メチル樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂、ポリエチレンテレフタラート樹脂のいずれかを主成分として構成されることが好ましい。ここで、絶縁基板12の主成分とは、絶縁基板12の構成成分のうち80%以上を占めることをいうものとする。
絶縁基板12の可視光透過率は、85.0%~100.0%であることが好ましい。
また、絶縁基板12の厚みは、特に制限されないが、取り扱い性等の点から、0.05mm以上2.00mm以下が好ましく、0.10mm以上1.00mm以下がより好ましい。
<導電性配線>
導電性配線13は、導電性を有する材料により構成される。導電性配線13としては、金属、金属酸化物、炭素素材および導電性高分子等が使用できる。例えば、導電性配線13が金属により構成される場合に、その金属の種類は特に限定されず、例えば、銅、銀、アルミニウム、クロム、鉛、ニッケル、金、すず、および、亜鉛等が挙げられるが、導電性の観点から、銅、銀、アルミニウム、金がより好ましい。
金属製の導電性配線を形成する方法として、セミアディティブ法、フルアディティブ法、サブトラクティブ法、銀塩法、金属含有インクまたはその前駆体の印刷、インクジェット方式、レーザーダイレクトストラクチャリング法を用いることができ、更に、これらの組み合わせを用いることもできる。また、金属としてバルクの材料を用いる方法を用いることができ、ナノワイヤ、ナノ粒子を用いることもできる。導電性配線13が炭素素材により構成される場合に、その構造および組成は特に限定はされないが、導電性配線13として、カーボンナノチューブ、フラーレン、カーボンナノバッド、グラフェン、および、グラファイト等を使用することができる。導電性配線13が金属酸化物の場合に、導電性配線13として、ITO(Indium Tin Oxide:インジウムチンオキサイド、酸化インジウムスズ)を用いることができる。導電性配線13が導電性高分子の場合に、導電性配線13としてPEDOT(Poly(3,4-ethylenedioxythiophene):ポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン))等を使用することができる。
<接着層>
絶縁基板12と透明カバー15を互いに貼り合わせる接着層14としては、光学透明粘着シート(OCA:Optical Clear Adhesive)または光学透明粘着樹脂(OCR:Optical Clear Resin)を使用することができる。接着層14の好ましい膜厚は、10μm以上200μm以下である。光学透明粘着シートとしては、例えば、3M社製の8146シリーズの使用が可能である。
<透明カバー>
透明カバー15は、絶縁性を有していれば特に限定されるものではないが、透明であることが好ましく、樹脂材料により構成されることが好ましい。
透明カバー15を構成する樹脂材料の具体例としては、絶縁基板12と同様に、ポリメタクリル酸メチル、アクリロニトリルブタジエンスチレン、ポリエチレンテレフタラート、ポリカーボネート、ポリシクロオレフィン、(メタ)アクリル、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニリデン、ポリアリレート、ポリエーテルサルホン、高分子アクリル、フルオレン誘導体、結晶性シクロオレフィンポリマー、トリアセチルセルロース等が挙げられる。
透明カバー15の厚みは、0.2mm~20.0mmが好ましい。
以下に、実施例に基づいて本発明をさらに詳細に説明する。以下の実施例に示す材料、使用量、割合、処理内容、処理手順等は、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更することができ、本発明の範囲は、以下の実施例により限定的に解釈されるべきものではない。
<実施例1>
(絶縁基板の準備)
厚み250.0μmのポリカーボネート樹脂フィルム(帝人製パンライトPC-2151)を絶縁基板として準備した。
(プライマー層形成用組成物の調製)
以下の成分を混合し、プライマー層形成用組成物を得た。
Z913-3(アイカ工業社製) 33質量部
IPA(イソプロピルアルコール) 67質量部
(プライマー層の形成)
得られたプライマー層形成用組成物を、絶縁基板上に、平均乾燥膜厚が0.4μmとなるようにバー塗布し、80℃で3分間乾燥させた。その後、形成されたプライマー層形成用組成物の層に対して、1000mJの照射量で紫外線(Ultraviolet:UV)を照射し、厚み0.4μmのプライマー層を形成した。
このようにしてプライマー層が形成された絶縁基板に対して、以下に示す被めっき層前駆体層形成用組成物の調製の工程、被めっき層前駆体層付き基板の作製の工程、被めっき層付き基板の作製の工程、および、パターン付き導電膜の形成の工程からなる銅めっき法を用いて図2および図3に示す複数の導電性配線13および一対の電極パッド16を絶縁基板上に形成する。
(被めっき層前駆体層形成用組成物の調製)
以下の成分を混合し、被めっき層前駆体層形成用組成物を得た。
IPA(イソプロピルアルコール) 38.00質量部
ポリブタジエンマレイン酸 4.00質量部
FAM-401(富士フイルム社製) 1.00質量部
IRGACURE OXE02(BASF社製、ClogP=6.55)
0.05質量部
(被めっき層前駆体層付き基板の作製)
得られた被めっき層前駆体層形成用組成物をプライマー層上に膜厚0.2μmとなるようにバー塗布し、120℃の雰囲気下で1分間乾燥させた。その後、直ちに、被めっき層前駆体層形成用組成物上に厚み12.0μmのポリプロピレンフィルムを貼り合わせることにより、被めっき層前駆体層付き基板を作製した。
(被めっき層付き基板の作製)
第1の方向D1において110.804mmの幅を有し、第2の方向D2において100.804mmの幅を有し、6.00mmの厚みを有し、図2および図3に示す複数の導電性配線13および一対の電極パッド16に対応する露光パターンが形成された石英ガラス製のフォトマスクを用意した。このフォトマスクでは、図3に示すように、互いに間隔Q1を隔てて第1の方向D1に延びる複数の主配線M1と、第2の方向D2に延び且つ4本の主配線M1に連続して交差する複数の補助配線A1に対応する露光パターンが含まれている。
複数の主配線M1と複数の補助配線A1に対応する露光パターンの線幅は4μmであり、第2の方向D2において互いに隣接する主配線M1に対応する露光パターンの間隔は0.16mmであった。また、補助配線A1に対応する露光パターンの第2の方向D2における長さは0.48mmであり、第1の方向D1に沿って互いに隣接する補助配線A1に対応する露光パターンの間隔は、0.90mmであった。
被めっき層前駆体層付き基板に対してフォトマスク越しに紫外線(エネルギー量200mJ/cm、波長365μm)を照射した。次に、紫外線が照射された後の被めっき層前駆体層付き基板を純粋シャワーにより5分間現像処理し、被めっき層付き基板を作製した。
(パターン付き導電膜の形成)
被めっき層付き基板を、35℃の1質量%の炭酸水素ナトリウム水溶液に5分間浸漬させた。次に、被めっき層付き基板を、55℃のパラジウム触媒付与液RONAMERSE SMT(ロームアンドハース電子材料株式会社製)に5分間浸漬させた。被めっき層付き基板を水洗した後、続けて35℃のCIRCUPOSIT6540(ロームアンドハース電子材料株式会社製)に5分間浸漬させ、その後、再び水洗した。さらに、被めっき層付き基板を、45℃のCIRCUPOSIT4500(ロームアンドハース電子材料株式会社製)に20分間浸漬させた後、水洗して、被めっき層付き基板の作製の工程で用いたフォトマスクの露光パターンに対応するパターンを有するパターン付き導電膜を被めっき層上に形成した。これにより、絶縁基板上に、図2および図3に示すような複数の主配線M1、複数の補助配線A1および一対の電極パッド16を有する実施例1の通電部材を得た。
(透明カバーの取り付け)
図1に示すように、複数の導電性配線13が形成される絶縁基板12上の面に対する裏側の面に、接着層14として、透明な粘着シート(OCA;3M製8146-2)を貼り付け、さらに粘着シート上にポリカーボネート製の2mmの厚みを有する板材を透明カバー15として貼り付けた。このようにして透明カバー15が貼り付けられた通電部材を評価に用いることとした。
ここで、実施例1の通電部材において、互いに隣接する主配線M1の第1の方向D1に直交する方向における間隔Q1は0.16mmであり、第2の方向D2における補助配線A1の長さL1は0.48mmであり、第1の方向D1に沿って互いに隣接する補助配線A1の間隔P1は、0.90mmであった。
<実施例2>
実施例1の被めっき層付き基板の作製の工程で使用するフォトマスクとして、図5に示す複数の主配線M3および複数の補助配線A3に対応する露光パターンが形成されたフォトマスクを使用する以外は、実施例1と同様にして実施例2の通電部材を作製した。
実施例2で使用されたフォトマスクにおいて、複数の主配線M3と複数の補助配線A3に対応する露光パターンの線幅は4μmであり、互いに隣接する主配線M3に対応する露光パターンの間隔は0.16mmであった。また、補助配線A3に対応する露光パターンの第2の方向D2における長さは0.80mmであり、第1の方向D1に沿って互いに隣接する補助配線A3に対応する露光パターンの間隔は、0.80mmであった。
また、実施例2の通電部材において、互いに隣接する主配線M3の第1の方向D1に直交する方向における間隔Q3は0.16mmであり、第2の方向D2における補助配線A3の長さL3は0.80mmであり、第1の方向D1に沿って互いに隣接する補助配線A3の間隔P3は、0.80mmであった。
<実施例3>
実施例1の被めっき層付き基板の作製の工程で使用するフォトマスクとして、図4に示す複数の主配線M2および複数の補助配線A2に対応する露光パターンが形成されたフォトマスクを使用する以外は、実施例1と同様にして実施例3の通電部材を作製した。
実施例3で使用されたフォトマスクにおいて、複数の主配線M2と複数の補助配線A2に対応する露光パターンの線幅は4μmであり、互いに隣接する主配線M2に対応する露光パターンの間隔は0.16mmであった。また、補助配線A2に対応する露光パターンの第2の方向D2における長さは0.16mmであり、第1の方向D1に沿って互いに隣接する補助配線A2に対応する露光パターンの間隔は、1.00mmであった。
また、実施例3の通電部材において、互いに隣接する主配線M2の第1の方向D1に直交する方向における間隔Q2は0.16mmであり、第2の方向D2における補助配線A2の長さL2は0.16mmであり、第1の方向D1に沿って互いに隣接する補助配線A2の間隔P2は、1.00mmであった。
<実施例4>
実施例1の被めっき層付き基板の作製の工程で使用するフォトマスクとして、図6に示す複数の主配線M4および複数の補助配線A4に対応する露光パターンが形成されたフォトマスクを使用する以外は、実施例1と同様にして実施例4の通電部材を作製した。
実施例4で使用されたフォトマスクにおいて、複数の主配線M4と複数の補助配線A4に対応する露光パターンの線幅は4μmであり、互いに隣接する主配線M4に対応する露光パターンの間隔は0.16mmであった。また、補助配線A4に対応する露光パターンの第2の方向D2における長さは1.76mmであり、第1の方向D1に沿って互いに隣接する補助配線A4に対応する露光パターンの間隔は、0.80mmであった。
また、実施例4の通電部材において、互いに隣接する主配線M4の第1の方向D1に直交する方向における間隔Q4は0.16mmであり、第2の方向D2における補助配線A4の長さL4は1.76mmであり、第1の方向D1に沿って互いに隣接する補助配線A4の間隔P2は、0.80mmであった。
<実施例5>
実施例1の被めっき層付き基板の作製の工程で使用するフォトマスクにおいて、第1の方向D1に沿って互いに隣接する補助配線A4に対応する露光パターンの間隔を0.40mmとする以外は、実施例1と同様にして実施例5の通電部材を作製した。実施例5の通電部材において、第1の方向D1に沿って互いに隣接する補助配線A1の間隔P1は0.40mmであった。
<実施例6>
実施例1の被めっき層付き基板の作製の工程で使用するフォトマスクにおいて、第1の方向D1に沿って互いに隣接する補助配線A1に対応する露光パターンの間隔を1.60mmとする以外は、実施例1と同様にして実施例6の通電部材を作製した。実施例6の通電部材において、第1の方向D1に沿って互いに隣接する補助配線A1の間隔P1は1.60mmであった。
<実施例7>
実施例1の被めっき層付き基板の作製の工程で使用するフォトマスクとして、図7に示す複数の主配線M5、複数の補助配線A5および複数のダミー配線B1に対応する露光パターンが形成されたフォトマスクを使用する以外は、実施例1と同様にして実施例7の通電部材を作製した。
実施例7で使用されたフォトマスクにおいて、複数の主配線M5と複数の補助配線A5に対応する露光パターンの線幅は4μmであり、互いに隣接する主配線M5に対応する露光パターンの間隔は0.16mmであった。また、補助配線A5に対応する露光パターンの第2の方向D2における長さは0.48mmであり、第1の方向D1に沿って互いに隣接する補助配線A4に対応する露光パターンの間隔は、0.90mmであった。
また、実施例7の通電部材において、互いに隣接する主配線M5の第1の方向D1に直交する方向における間隔Q5は0.16mmであり、第2の方向D2における補助配線A5の長さL5は0.48mmであり、第1の方向D1に沿って互いに隣接する補助配線A4の間隔P5は、0.90mmであった。また、第1の方向D1に直交する方向におけるダミー配線B1と主配線M5との間のギャップG1の長さは、5.0μmであった。
<実施例8>
実施例7の被めっき層付き基板の作製の工程で使用するフォトマスクにおいて、主配線M5に対応する露光パターンとダミー配線B1に対応する露光パターンとのギャップの長さを変更した以外は、実施例7と同様にして実施例8の通電部材を作製した。
実施例8の通電部材において、第1の方向D1に直交する方向におけるダミー配線B1と主配線M5との間のギャップG1の長さは、20.0μmであった。
<実施例9>
被めっき層付き基板に対して以下のような立体成形の工程を行う以外は、実施例1と同様にして実施例9の通電部材を作製した。
(立体成形)
真空引きのための複数の貫通孔を有する型治具に被めっき層付き基板を配置して、被めっき層付き基板の温度が約160℃となるまで被めっき層付き基板を加熱した。さらに、被めっき層付き基板の温度が約160℃となったところで型治具の真空引きを実施することにより、被めっき層付き基板を型治具に密着させて、被めっき層付き基板を半円筒形状に立体成形した。
<実施例10>
被めっき層付き基板を半球形状に立体成形する以外は、実施例9と同様にして通電部材を作製した。
<実施例11>
被めっき層前駆体層付き基板に対して銅めっき法の代わりに以下に示す銀ナノワイヤ分散液の調製の工程、接着用溶液の調製の工程、非パターン化銀ナノワイヤ導電性基板の作製の工程、および、パターン化銀ナノワイヤ導電性基板の作製の工程からなる銀ナノワイヤ法を用いて、複数の導電性配線13と一対の電極パッド16を形成する以外は、実施例1と同様にして実施例11の通電部材を作製した。
(銀ナノワイヤ分散液の調製)
予め、下記の添加液A、B、CおよびDを調製した。
<添加液A>
ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド60mg、ステアリルトリメチルアンモニウムヒドロキシド10%水溶液6.0g、グルコース2.0gを蒸留水120.0gに溶解させ、反応溶液A-1とした。別に、硝酸銀粉末72mgを蒸留水2.0gに溶解させ、硝酸銀水溶液A-2とした。
さらに、反応溶液A-1を25℃に保ち、激しく攪拌しながら、硝酸銀水溶液A-2を反応溶液A-1に添加した。硝酸銀水溶液A-2の添加後から180分間、反応溶液A-1を激しく攪拌して、添加液Aを得た。
<添加液B>
硝酸銀粉末42.0gを蒸留水958gに溶解し、添加液Bを得た。
<添加液C>
25%アンモニア水75gを蒸留水925gと混合し、添加液Cを得た。
<添加液D>
ポリビニルピロリドン(K30)400gを蒸留水1.6kgに溶解し、添加液Dを得た。
次に、以下のようにして、銀ナノワイヤ分散液を調製した。
まず、ステアリルトリメチルアンモニウムブロミド粉末1.30gと臭化ナトリウム粉末33.1gとグルコース粉末1.000gと硝酸(1N)115.0gを80℃の蒸留水12.7kgに溶解させた。この液を80℃に保ち、500rpmで攪拌しながら、添加液Aを添加速度250cc/分、添加液Bを500cc/分、添加液Cを500cc/分で順次添加した。添加液A、添加液Bおよび添加液Cを添加した液を、攪拌速度を200rpmとし、液温を80℃に維持しながら100分間、加熱攪拌した。その後に、この液を25℃に冷却した。攪拌速度を500rpmに変更し、この液に添加液Dを500cc/分で添加した。このようにして添加液Dが添加された液を、仕込液E1とした。
次に、1-プロパノールを激しく攪拌しながら、そこに仕込液E1を、1-プロパノールと仕込液E1との混合比率が体積比1:1となるように一気に添加した。このようにして1-プロパノールに仕込液E1を添加した液に対して、攪拌を3分間行い、仕込液E2を得た。
さらに、分画分子量15万の限外濾過モジュールを用いて、仕込液E2に対する限外濾過を次の通り実施した。得られた仕込液E2を4倍に濃縮した後で、4倍に濃縮された仕込液E2に対する蒸留水と1-プロパノールとの混合溶液(体積比1:1)の添加および濃縮を、ろ液の伝導度が最終的に50μS/cm以下になるまで繰り返し、金属含有量0.45%の銀ナノワイヤ分散液を得た。
(接着用溶液の調製)
以下の配合で、接着用溶液を調製した。
<接着用溶液>
テトラエトキシシラン(KBE-04、信越化学工業(株)製)
5.0質量部
3-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン
(KBM-403、信越化学工業(株)製)
3.2質量部
2-(3,4-エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン
(KBM-303、信越化学工業(株)製)
1.8質量部
酢酸水溶液(酢酸濃度=0.05%、pH=5.2) 10.0質量部
硬化剤(ホウ酸、和光純薬工業(株)製) 0.8質量部
コロイダルシリカ
(スノーテックスO、平均粒子径10nm~20nm、固形分濃度20%、pH=2.6、日産化学工業(株)製)
60.0質量部
界面活性剤
(ナローアクティHN-100、三洋化成工業(株)製)
0.2質量部
接着用溶液は、以下の方法で調製した。
まず、酢酸水溶液を激しく攪拌しながら、3-グリシドキシプロピルトリメトキシシランを、3分間かけて滴下して、水溶液1を得た。次に、水溶液1を強く撹拌しながら、2-(3,4-エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシランを3分間かけて添加して、水溶液2を得た。次に、水溶液2を強く撹拌しながらテトラエトキシシランを、5分かけて添加し、その後2時間攪拌を続けして、水溶液3を得た。次に、コロイダルシリカと、硬化剤と、界面活性剤とを水溶液3に順次添加し、接着用溶液を調製した。
(非パターン化銀ナノワイヤ導電性基板の作製)
ポリカーボネート基板(ポリカーボネート樹脂フィルム(帝人製パンライトPC-2151)厚み250μm)の表面をコロナ放電処理した後に、0.02%の(N-(β-アミノエチル)-γ-アミノプロピルトリメトキシシラン水溶液をバーコート法で塗布量8.8mg/mとなるように塗布し、次いで、100℃1分で乾燥し、表面処理されたポリカーボネート基板を得た。
さらに、表面処理されたポリカーボネート基板の表面をコロナ放電処理した後で、その表面に、上記の接着用溶液をバーコート法により塗布し、170℃で1分間加熱して乾燥し、厚さ0.5μmの接着層を形成し、接着層付きポリカーボネート基板を得た。
下記組成のアルコキシド化合物の溶液を60℃で1時間撹拌して均一になったことを確認して、ゾルゲル液を得た。得られたゾルゲル液2.24質量部と、銀ナノワイヤ分散液の調製の工程で得られた銀ナノワイヤ分散液17.76質量部とを混合し、さらに、蒸留水と1-プロパノールで希釈して液状組成物(ゾルゲル塗布液)を得た。得られた液状組成物の溶剤比率は、蒸留水:1-プロパノール=60:40であった。
<アルコキシド化合物の溶液>
テトラエトキシシラン(KBE-04、信越化学工業(株)製)
5.0質量部
1%酢酸水溶液 11.0質量部
蒸留水 4.0質量部
上記の接着層付きポリカーボネート基板の接着層の表面にコロナ放電処理を施し、その表面にバーコート法で銀量が0.015g/m、全固形分塗布量が0.120g/mとなるように上記液状組成物(ゾルゲル塗布液)を塗布した後、100℃で1分間、加熱処理することでゾルゲル反応を起こさせて、導電性層を形成した。このようにして、非パターン化銀ナノワイヤ導電性基板を得た。導電性層におけるテトラエトキシシラン(アルコキシド化合物)と銀ナノワイヤの質量比は7:1となった。
(パターン化銀ナノワイヤ導電性基板の作製)
上記で得られた非パターン化銀ナノワイヤ導電性基板に対して、スクリーン印刷の方法を用いて溶解液(エッチング液)をパターン状に塗布することにより、パターニング処理を行った。
スクリーン印刷には、ミノグループ社製WHT-3型とスキージNo.4イエローを使用した。パターンを形成するための銀ナノワイヤのエッチング液はCP-48S-A液と、CP-48S-B液(いずれも、富士フイルム社製)と、純水とを1:1:1となるように混合し、ヒドロキシエチルセルロースで増粘させることで調製し、これをスクリーン印刷用のインクとして使用した。スクリーン印刷に使用したパターンとして、実施例1で使用されたフォトマスクの露光パターンと同じパターンを用いた。エッチング液を非パターン化銀ナノワイヤ導電性基板上に、塗布量が0.01g/cmとなるように塗布し、25℃で2分間放置した後、純水で洗浄することでパターニング処理した。
上記のパターニング処理を行うことにより、絶縁基板上に、図2および図3に示すような複数の主配線M1、複数の補助配線A1および一対の電極パッド16を有するパターン付き導電膜が形成された実施例11の通電部材を得た。
<実施例12>
被めっき層前駆体層付き基板に対して銅めっき法の代わりに以下に示すハロゲン化銀乳剤の調製の工程、感光性層形成用組成物の調整の工程、感光性層の形成の工程、露光処理および現像処理、加熱処理の工程、ゼラチン分解処理の工程、および、高分子架橋処理からなる銀塩法を用いて複数の導電性配線13と一対の電極パッド16を形成する以外は、実施例1と同様にして実施例12の通電部材を作製した。
(ハロゲン化銀乳剤の調製)
38℃、pH4.5に保たれた下記1液に、下記の2液および3液の各々90%に相当する量を攪拌しながら同時に20分間にわたって加え、0.16μmの核粒子を形成した。続いて下記4液および5液を8分間にわたって加え、更に、下記の2液および3液の残りの10%の量を2分間にわたって加え、0.21μmまで成長させた。更に、ヨウ化カリウム0.15gを加え、5分間熟成し粒子形成を終了した。
1液:
水 750ml
ゼラチン 8.6g
塩化ナトリウム 3g
1,3-ジメチルイミダゾリジン-2-チオン 20mg
ベンゼンチオスルホン酸ナトリウム 10mg
クエン酸 0.7g
2液:
水 300ml
硝酸銀 150g
3液:
水 300ml
塩化ナトリウム 38g
臭化カリウム 32g
ヘキサクロロイリジウム(III)酸カリウム
(0.005%KCl 20%水溶液) 5ml
ヘキサクロロロジウム酸アンモニウム
(0.001%NaCl 20%水溶液) 7ml
4液:
水 100ml
硝酸銀 50g
5液:
水 100ml
塩化ナトリウム 13g
臭化カリウム 11g
黄血塩 5mg
その後、常法にしたがってフロキュレーション法によって水洗した。具体的には、温度を35℃に下げ、硫酸を用いてハロゲン化銀が沈降するまでpHを下げた(pH3.6±0.2の範囲であった)。次に、上澄み液を約3リットル除去した(第一水洗)。更に3リットルの蒸留水を加えてから、ハロゲン化銀が沈降するまで硫酸を加えた。再度、上澄み液を3リットル除去した(第二水洗)。第二水洗と同じ操作を更に1回繰り返して(第三水洗)、水洗・脱塩工程を終了した。水洗・脱塩後の乳剤をpH6.4、pAg7.5に調整し、ゼラチン2.5g、ベンゼンチオスルホン酸ナトリウム10mg、ベンゼンチオスルフィン酸ナトリウム3mg、チオ硫酸ナトリウム15mgと塩化金酸10mgを加え55℃にて最適感度を得るように化学増感を施し、安定剤として1,3,3a,7-テトラアザインデン100mg、防腐剤としてプロキセル(商品名、ICI Co.,Ltd.製)100mgを加えた。最終的に得られた乳剤は、沃化銀を0.08モル%含み、塩臭化銀の比率を塩化銀70モル%、臭化銀30モル%とする、平均粒子径0.22μm、変動係数9%のヨウ塩臭化銀立方体粒子乳剤であった。
(感光性層形成用組成物の調整)
上述の乳剤に1,3,3a,7-テトラアザインデン1.2×10-4モル/モルAg、ハイドロキノン1.2×10-2モル/モルAg、クエン酸3.0×10-4モル/モルAg、2,4-ジクロロ-6-ヒドロキシ-1,3,5-トリアジンナトリウム塩0.90g/モルAg、微量の硬膜剤を添加し、クエン酸を用いて塗布液pHを5.6に調整した。
上述の塗布液に、含有するゼラチンに対して、下記式(P-1)で表されるポリマーとジアルキルフェニルPEO硫酸エステルからなる分散剤を含有するポリマーラテックス(分散剤/ポリマーの質量比が2.0/100=0.02)とをポリマー/ゼラチン(質量比)=0.5/1になるように添加した。
さらに、架橋剤としてEPOXY RESIN DY 022(商品名:ナガセケムテックス社製)を添加した。なお、架橋剤の添加量は、後述するハロゲン化銀含有感光性層中における架橋剤の量が0.09g/mとなるように調整した。
以上のようにして感光性層形成用組成物を調製した。
なお、下記式(P-1)で表されるポリマーは、特許第3305459号および特許第
3754745号を参照して合成した。
(感光性層の形成)
実施例1における絶縁基板に対して上述のポリマーラテックスを塗布して、厚み0.05μmの下塗り層を設けた。
次に、下塗り層上に、上述のポリマーラテックスとゼラチンとを混合したハロゲン化銀不含有層形成用組成物を塗布して、厚み1.0μmのハロゲン化銀不含有層を設けた。なお、ポリマーとゼラチンとの混合質量比(ポリマー/ゼラチン)は2:1であり、ポリマーの含有量は0.65g/mであった。
次に、ハロゲン化銀不含有層上に、上述の感光性層形成用組成物を塗布し、厚み2.5μmのハロゲン化銀含有感光性層を設けた。なお、ハロゲン化銀含有感光性層中のポリマーとゼラチンとの混合質量比(ポリマー/ゼラチン)は0.5:1であり、ポリマーの含有量は0.22g/mであった。
次に、ハロゲン化銀含有感光性層上に、上述のポリマーラテックスとゼラチンとを混合した保護層形成用組成物を塗布して、厚み0.15μmの保護層を設けた。なお、ポリマーとゼラチンとの混合質量比(ポリマー/ゼラチン)は0.1:1であり、ポリマーの含有量は0.015g/mであった。
(露光処理および現像処理)
絶縁基板上に形成した感光性層に、実施例1におけるフォトマスクを介して高圧水銀ランプを光源とした平行光を用いて露光した。露光後、下記の現像液で現像し、さらに定着液(商品名:CN16X用N3X-R:富士フイルム社製)を用いて現像処理を行った後、純水でリンスし、その後乾燥した。
現像液の組成:
現像液1リットル(L)中に、以下の化合物が含まれる。
ハイドロキノン 0.037mol/L
N-メチルアミノフェノール 0.016mol/L
メタホウ酸ナトリウム 0.140mol/L
水酸化ナトリウム 0.360mol/L
臭化ナトリウム 0.031mol/L
メタ重亜硫酸カリウム 0.187mol/L
(加熱処理)
さらに、乾燥後の絶縁基板を120℃の過熱蒸気槽に130秒間静置して、加熱処理を行った。
(ゼラチン分解処理)
さらに、加熱処理が行われた絶縁基板を、下記のとおり調製したゼラチン分解液(40℃)に120秒浸漬し、その後、温水(液温:50℃)に120秒間浸漬して洗浄した。
<ゼラチン分解液の調製>
タンパク質分解酵素(ナガセケムテックス社製ビオプラーゼ30L)の水溶液(タンパク質分解酵素の濃度:0.5質量%)に、トリエタノールアミン、硫酸を加えてpHを8.5に調製した。
(高分子架橋処理)
さらに、カルボジライトV-02-L2(商品名:日清紡社製)1%水溶液に、ゼラチン分解処理をした絶縁基板を30秒浸漬し、水溶液から取り出し、純水(室温)に60秒間浸漬し、洗浄した。
このようにして、銀塩法により、絶縁基板上に、図2および図3に示すような複数の主配線M1、複数の補助配線A1および一対の電極パッド16を有する実施例12の通電部材を得た。
<比較例1>
実施例1の被めっき層付き基板の作製の工程で使用するフォトマスクとして、図8に示すような、複数の導電性配線13Eが複数の主配線M6のみにより構成される露光パターンが形成されたフォトマスクを使用する以外は、実施例1と同様にして比較例1の通電部材を作製した。比較例1で使用されたフォトマスクにおいて、複数の主配線M6に対応する露光パターンの線幅は4μmであり、互いに隣接する主配線M6に対応する露光パターンの間隔Q6は0.16mmであった。また、比較例1の通電部材において、互いに隣接する主配線M2の第1の方向D1に直交する方向における間隔Q6は、0.16mmであった。
<比較例2>
実施例1の被めっき層付き基板の作製の工程で使用するフォトマスクとして、図10に示すような、導電性配線13Fの複数の主配線M7のすべてと複数の補助配線A7のすべてが格子状に交差する露光パターンが形成されたフォトマスクを使用する以外は、実施例1と同様にして比較例1の通電部材を作製した。
比較例2で使用されたフォトマスクにおいて、複数の主配線M7と複数の補助配線A7に対応する露光パターンの線幅は4μmであり、互いに隣接する主配線M7に対応する露光パターンの間隔は0.16mmであった。また、補助配線A7に対応する露光パターンの第2の方向D2における長さは100.00mmであり、第1の方向D1に沿って互いに隣接する補助配線A2に対応する露光パターンの間隔は、0.16mmであった。
また、比較例2の通電部材において、互いに隣接する主配線M7の第1の方向D1に直交する方向における間隔Q7は0.16mmであり、第2の方向D2における補助配線A7の長さは100.00mmであり、第1の方向D1に沿って互いに隣接する補助配線A7の間隔P7は、0.16mmであった。
<比較例3>
実施例1の被めっき層付き基板の作製の工程で使用するフォトマスクとして、1本の補助配線が16本の主配線と連続的に交差するような露光パターンが形成されたものが用いられる以外は、実施例1と同様にして比較例3の通電部材を作製した。
比較例3で使用されたフォトマスクにおいて、複数の主配線と複数の補助配線に対応する露光パターンの線幅は4μmであり、互いに隣接する主配線に対応する露光パターンの間隔は0.16mmであった。また、補助配線に対応する露光パターンの第2の方向D2における長さは2.40mmであり、第1の方向D1に沿って互いに隣接する補助配線に対応する露光パターンの間隔は、0.25mmであった。
また、比較例3の通電部材において、互いに隣接する主配線M7の第1の方向D1に直交する方向における間隔は0.16mmであり、第2の方向D2における補助配線の長さは2.40mmであり、第1の方向D1に沿って互いに隣接する補助配線の間隔は、0.25mmであった。
<比較例4>
実施例1の被めっき層付き基板の作製の工程で使用するフォトマスクにおいて、複数の補助配線A1に対応する露光パターンの長さを0.48mmとし、第1の方向D1に沿って互いに隣接する補助配線A1に対応する露光パターンの間隔を0.25mmとする以外は、実施例1と同様にして比較例4の通電部材を作製した。比較例4の通電部材において、複数の補助配線A1の長さL1は0.48mmであり、第1の方向D1に沿って互いに隣接する補助配線A1の間隔P1は0.25mmであった。
以上のようにして得られた実施例1~12および比較例1~4の通電部材に対して、以下に示す評価を行った。
(電磁波透過性評価)
通電部材に対して、ミリ波ネットワークアナライザ(KeysightTechnologies社製Millimeter Wave Network Analyzers N5290A)を用いて、特定波長のミリ波の透過率を測定した。この際に、まず、通電部材を、直径80mmの穴を有する2mm厚のステンレス板に貼り付けた。また、ミリ波ネットワークアナライザの2つのポートを互いに向き合わせて設置した。また、2つのポートの中間点にステンレス板の直径80mmの穴が位置するように、且つ、平板状の通電部材の表面が2つのポートを結ぶ線分に対して垂直となるように、ステンレス板に張り付けられた通電部材を配置した。
この状態で、通電部材に対する、76.5GHzのミリ波の透過率を測定した。2つのポートの間に通電部材を配置せずに透過率を測定した場合を0dBとして、通電部材の透過率を算出した。測定された透過率がー0.65dB以上の場合に評価Sを付し、透過率が-0.65dB~-1.0dBの場合に評価Aを付し、-1.0dB~-2.0dBの場合に評価Bを付し、-2.0dB未満の場合に評価Cを付した。ここで、電磁波透過性評価における評価Sは通電部材が非常に優れた電磁波透過性を有していることを表し、評価Aは通電部材が優れた電磁波透過性を有していることを表し、評価Bは通電部材が実用上問題のない電磁波透過性を有していることを示し、評価Cは通電部材が電磁波を十分に透過できず実用が難しいことを示す。
(断線ロバストネス評価)
まず、通電部材の一対の電極パッドに、それぞれ、全体に亘って導電テープを貼り、温度+10℃、相対湿度60%および無風の条件に設定した恒温槽内に通電部材を配置した。この状態で、サーモメータ(FLIR社製ETS320)を用いて通電部材における複数の導電性配線が配置されている部分の平均温度を測定し、その平均温度が35℃になるように電源装置(デジタルマルチメーター:菊水電子工業製DME1600)を用いて導電テープを介して一対の電極パッド間に電圧を印加した。その後、一対の電極パッド間に電圧を印加している状態で、同一のサーモメータを用いて、通電部材における複数の導電性配線が配置されている部分の中心部であって50mm×50mmの範囲の温度分布を測定した。次に、この50mm×50mmの範囲のうちの2mm×2mmの範囲で平均温度が最も高い範囲と平均温度が最も低い温度の範囲を特定し、特定された2つの範囲の平均温度の差(範囲内温度差)を算出した。
次に、通電部材を恒温槽から取り出し、通電部材における複数の導電性配線が配置されている面を、#0000のスチールウールを用いて100g/cmの荷重をかけながら100回擦った。その後、複数の導電性配線を光学顕微鏡で観察し、部分的に断線が発生していることを確認した。
次に、温度+10℃、相対湿度60%および無風の条件に設定した恒温槽内に通電部材を再び配置した。この状態で、サーモメータ(FLIR社製ETS320)を用いて通電部材における複数の導電性配線の温度を測定し、その温度が35℃になるように電源装置(デジタルマルチメーター:菊水電子工業製DME1600)を用いて導電テープを介して一対の電極パッド間に電圧を印加した。その後、一対の電極パッド間に電圧を印加している状態で、同一のサーモメータを用いて、通電部材における複数の導電性配線が配置されている部分の中心部であって50mm×50mmの範囲の温度分布を測定した。次に、この50mm×50mmの範囲のうちの2mm×2mmの範囲で平均温度が最も高い範囲と平均温度が最も低い温度の範囲を特定し、特定された2つの範囲の平均温度の差(範囲内温度差)を算出した。
最後に、通電部材を100回擦る前に算出された範囲内温度差と、通電部材を100回擦った後に算出された範囲内温度差の差分を算出し、その差分が3℃未満である場合を評価A、3℃以上の場合を評価B、5度以上の場合を評価Cとした。ここで、断線ロバストネス評価における評価Aは通電部材が断線に対して優れたロバストネスを有していることを示し、評価Bは通電部材が断線に対して実用上問題のないロバストネスを有していることを示し、評価Cは通電部材が断線に対して十分なロバストネスを有しておらず実用上問題があることを示す。
(視認性評価)
通電部材を黒い紙の上に配置し、10人の観察者が、蛍光灯の下で通電部材から1m離れた地点から通電部材を観察し、複数の導電性配線が目立って視認されるか否かを評価した。複数の導電性配線が目立って視認されると評価した観察者が2人未満である場合をA評価、複数の導電性配線が目立って視認されると評価した観察者が4人以上10人未満である場合をB評価、複数の導電性配線が目立って視認されると評価した観察者が10人である場合をC評価とした。ここで、視認性評価におけるA評価は通電部材が優れた視認性を有することを示し、評価Bは通電部材が実用上問題のない視認性を有することを示し、評価Cは通電部材が十分な視認性を有しておらず実用上問題があることを示す。なお、通電部材が視認性を有するとは、通電部材における複数の導電性配線が観察者に目立って視認されにくいことを表す。
以下の表1に、実施例1~12および比較例1~4に対する電磁波透過性評価および断線ロバストネス評価の結果を示す。
表1に示すように、実施例1~12の通電部材は、電磁波透過性評価がいずれもB以上、断線ロバストネス評価がいずれもB以上であり、電磁波の透過性と断線に対するロバストネスを両立できることがわかる。
実施例1は、電磁波透過性評価がS、断線ロバストネス評価がAであった。これに対して、実施例2は電磁波透過性評価がA、実施例3は断線ロバストネス評価がB、実施例4は電磁波透過性評価がBであった。このように、複数の補助配線が連続して交差する主配線の本数が少ないほど電磁波の透過性が向上するが、複数の補助配線が連続して交差する主配線の本数が多いほど断線に対するロバストネスが向上することがわかる。実施例1の通電部材のように複数の補助配線が4本の主配線と連続して交差する場合に電磁波の透過性と断線に対するロバストネスの双方を最も向上できることがわかるが、実施例4のように複数の補助配線が12本の主配線と連続して交差する場合でも、電磁波の透過性と断線に対するロバストネスを十分に両立できる。
また、実施例5は、電磁波透過性評価がB且つ断線ロバストネス評価がAであり、実施例6は、電磁波透過性評価がS且つ断線ロバストネス評価がBであった。このように、第1の方向D1における複数の補助配線の間隔が狭いほど断線に対するロバストネスが向上し、第1の方向D1における複数の補助配線の間隔が広いほど電磁波の透過性が向上することがわかる。実施例4および5から、複数の補助配線の間隔が0.40mmであっても1.6mmであっても電磁波の透過性と断線に対するロバストネスを十分に両立できることがわかる。
実施例7および8は、電磁波透過性評価がS、断線ロバストネス評価がAであった。特に、実施例7では電磁波の透過率が-0.55dBであり、実施例1での電磁波の透過率である-0.6dBよりも優れていた。このように、ダミー配線と主配線とのギャップが小さいほど電磁波の透過性が向上することがわかる。そのため、通電部材がダミー配線を備えている場合でも電磁波の透過性と断線に対するロバストネスを向上でき、特に、ダミー線と主配線とのギャップが5μm以下である場合には電磁波の透過性をさらに向上できることがわかる。
実施例9および10は、実施例1と同様に、電磁波透過性評価がS、断線ロバストネス評価がAであった。このように、通電部材の形状に関わらず、複数の補助配線が2本以上の主配線に連続して交差している場合に、電磁波の透過性と断線に対するロバストネスを両立できることがわかる。
実施例11および12は、実施例1と同様に、電磁波透過性評価がS、断線ロバストネス評価がAであった。このように、通電部材の製造方法に関わらず、複数の補助配線が2本以上の主配線に連続して交差している場合に、電磁波の透過性と断線に対するロバストネスを両立できることがわかる。
比較例1は、電磁波透過性評価がSである一方、断線ロバストネス評価がCであった。比較例1では、第1の方向D1に沿って延びる主配線のみが存在し、補助配線が存在しないため、主配線に断線が生じると、一対の電極パッド間で通電できない部分が発生してしまうため断線ロバストネス評価がCとなったと考えられる。
比較例2は、断線ロバストネス評価がAである一方、電磁波透過性評価がCであった。比較例2では、複数の補助配線が100mmの長さを有しているため、第1の方向D1に直交する方向に振動する電場を有する偏波と複数の補助配線が互いに干渉し、この偏波を遮蔽してしまったため、電磁波透過性評価がDとなったと考えられる。
比較例3は、断線ロバストネス評価Aである一方、電磁波透過性評価がCであった。比較例3では、複数の補助配線が16本の主配線と連続して交差し、2.40mmの長さを有しているため、第1の方向D1に直交する方向に振動する電場を有する偏波と複数の補助配線が互いに干渉し、この偏波を遮蔽してしまったため、電磁波透過性評価がDとなったと考えられる。
比較例4は、断線ロバストネス評価Aである一方、電磁波透過性評価がCであった。比較例4では、第1の方向D1における複数の補助配線の間隔が0.25mmと非常に短く、1本の補助配線から第1の方向D1において0.25mmの間隔を隔てた他の補助配線に電流が流れやすくなり、その結果として、第2の方向D2に電流が流れやすくなることが考えられる。そのため、複数の補助配線と第1の方向D1に直交する方向に振動する電場を有する偏波が互いに干渉し、この偏波を遮蔽してしまったため、電磁波透過性評価がDとなったと考えられる。
以下の表1に、実施例1~12および比較例1~4に対する視認性評価の結果を示す。
表1に示すように、実施例1~5および7~12の通電部材と、比較例1~4の通電部材は、視認性評価がいずれもB以上であり、実用上問題のない視認性を有することがわかる。
特に、実施例7および8は、視認性評価がAであった。実施例7および8では、通電部材が、図7に示すように第1の方向D1において複数の補助配線の間隔よりも狭い間隔で配列されているダミー配線を備えており、メッシュパターンMPが形成されている。そのため、通電部材の観察者によって、第1の方向D1および第2の方向D2における複数の補助配線の間隔と、複数の補助配線の存在と、複数の主配線の存在が目立たなかったと考えられる。
本発明は、基本的に以上のように構成されるものである。以上において、本発明の通電部材について詳細に説明したが、本発明は、上述の実施態様に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良または変更をしてもよいのはもちろんである。
11,11A,11B,11C,11D 通電部材、12 絶縁基板、13,13A,13B,13C,13D,13E,13F 導電性配線、14 接着層、15 透明カバー、16 電極パッド、A1,A2,A3,A4,A5 補助配線、B1 ダミー配線、D1 第1の方向、D2 第2の方向、G1 ギャップ、L1,L2,L3,L4,L5 長さ、M1,M2,M3,M4,M5,M6,M7 主配線、N1,P1,P2,P3,P4,P5,P7,Q1,Q2,Q3,Q4,Q5,Q6,Q7 間隔、S1 内側面、S2 外側面、T1,T2,T3,T4,T5 空隙部。

Claims (18)

  1. 絶縁基板と、
    前記絶縁基板上に配置され且つ互いに間隔を隔てて第1の方向に延びる複数の主配線と、
    前記絶縁基板上に配置され、それぞれ、前記第1の方向に対して交差する第2の方向に延び且つ2本以上の前記主配線に連続して交差する複数の補助配線と
    を備え、
    前記複数の補助配線は、それぞれ、前記第2の方向に沿った2.00mm以下の長さを有し、
    前記第1の方向に沿って互いに隣接する前記補助配線の間隔は、0.30mm以上であり、
    前記第1の方向において互いに隣接する2本以上の前記補助配線が存在する通電部材。
  2. 前記複数の補助配線は、2本以上12本以下の前記主配線に連続して交差する請求項1に記載の通電部材。
  3. 前記複数の補助配線は、4本または5本の前記主配線に連続して交差する請求項2に記載の通電部材。
  4. 前記複数の補助配線は、2本または3本の前記主配線に連続して交差する請求項2に記載の通電部材。
  5. 互いに隣接する2本の前記主配線は2本以上の前記補助配線によって接続される請求項1に記載の通電部材。
  6. 前記第1の方向において互いに隣接する前記補助配線は、互いに同一の前記主配線および互いに異なる前記主配線に交差する請求項1~のいずれか一項に記載の通電部材。
  7. 前記複数の補助配線は、前記第2の方向に沿って互いに隣接する補助配線を含み、
    前記第2の方向に沿って互いに隣接する補助配線は、前記第2の方向に沿った同一直線上に配置される請求項1~のいずれか一項に記載の通電部材。
  8. 前記複数の補助配線は、前記第1の方向において互いに同一の間隔を隔てて配置される請求項1~のいずれか一項に記載の通電部材。
  9. 前記第1の方向に沿って互いに隣接する前記補助配線の間隔は、0.30mm以上2.00mm以下である請求項1~のいずれか一項に記載の通電部材。
  10. 前記第1の方向に沿って互いに隣接する前記補助配線の間隔は、0.30mm以上1.00mm以下である請求項に記載の通電部材。
  11. 前記第1の方向に沿って互いに隣接する前記補助配線の間隔は、0.60mm以上0.90mm以下である請求項10に記載の通電部材。
  12. 前記複数の主配線と前記複数の補助配線が配置される前記絶縁基板の面に対して裏側の面上に配置された透明カバーを備える請求項1~のいずれか一項に記載の通電部材。
  13. 電磁波を送受信する送受信機の近傍に配置される場合に、
    前記第1の方向に沿って互いに隣接する前記補助配線の間隔は、前記送受信機により送受信される前記電磁波の前記透明カバーおよび前記絶縁基板における波長の4分の1以上2分の1未満である請求項12に記載の通電部材。
  14. 立体形状を有する請求項1~のいずれか一項に記載の通電部材。
  15. 前記絶縁基板上において前記複数の主配線間に配置され、前記複数の主配線および前記複数の補助配線と電気的に絶縁される複数のダミー配線を備える請求項1~のいずれか一項に記載の通電部材。
  16. 前記複数のダミー配線は、前記第2の方向に沿って互いに隣接するダミー配線を含み、
    前記第2の方向に沿って互いに隣接するダミー配線は、前記第2の方向に沿った同一直線上に配置される請求項15に記載の通電部材。
  17. 前記複数のダミー配線は、前記第1の方向に沿って互いに隣接する前記補助配線の間隔を2等分する位置に配置される請求項16に記載の通電部材。
  18. 前記複数のダミー配線は、前記第2の方向に隣接する前記主配線に対して、前記第1の方向に直交する方向にギャップを隔てて配置され、
    前記ギャップは、前記第1の方向に直交する方向において0.5μm以上10.0μm以下の長さを有する請求項15に記載の通電部材。
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