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JP7801981B2 - 施錠装置及び解錠鍵、並びにドア - Google Patents
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JP7801981B2 - 施錠装置及び解錠鍵、並びにドア - Google Patents

施錠装置及び解錠鍵、並びにドア

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Description

本開示は、施錠装置及び解錠鍵、並びにドアに関する。
従来、住宅等の扉に設置される、シリンダ錠と、解錠鍵からなる施錠装置が知られている。シリンダ錠は、外筒と、外筒に回動可能に篏合する内筒と、内筒の回動を規制するタンブラーピンを有する。解錠鍵には、タンブラーピンを所定の位置に揃える凹凸が形成されており、シリンダ錠の鍵穴に対して解錠鍵を挿入することで、タンブラーピンの位置が外筒と内筒との間の位置に揃い、内筒が回動可能になる。解錠鍵の凹凸とタンブラーピンとの位置決めのため、解錠鍵には、鍵穴の表面と当接する肩部が設けられている。肩部と鍵穴の表面が当接する位置にまで解錠鍵を鍵穴に挿入することで、解錠鍵の凹凸とタンブラーピンとの位置が合うように構成される施錠装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007-191861号公報
ところで、セキュリティレベルの異なる複数のシリンダ錠を、1本の解錠鍵で施解錠可能に操作できることが求められている。シリンダ錠のセキュリティレベルは、タンブラーピンの本数を変更することにより変更できる。例えば、同一の家屋において、入口の扉のシリンダ錠はセキュリティレベルを高く設定し、各部屋の扉のシリンダ錠はそれよりもセキュリティレベルを低く設定し、同一の解錠鍵で操作可能であることが求められている。
セキュリティレベルの高いシリンダ錠、及びこれに対応する解錠鍵は、タンブラーピンの本数を増やすことに伴い長くなる。そこで、セキュリティレベルの低いシリンダ錠とセキュリティレベルの高いシリンダ錠のタンブラーピンの構成を一部共通化し、セキュリティレベルの高いシリンダ錠の鍵穴に対応する長い解錠鍵を用いて、セキュリティレベルの低い、短いシリンダ錠も操作可能にすることが考えられる。しかし、従来の鍵穴の表面と当接する肩部により位置決めを行う解錠鍵を用いた場合、長い解錠鍵を短いシリンダ錠に挿入した場合、肩部と鍵穴の表面が当接しないため、位置決めを行うことができない。そこで、このような場合にはセキュリティレベルの低い短いシリンダ錠を、長い解錠鍵に合わせて不要に長くしなければならず、シリンダ錠の設置スペースや製造コストが高くなるという課題がある。
上記以外に、鍵の先端を鍵穴の終端に当接させることで位置決めを行うことも考えられる。しかし、上記の方法では、キーを挿入した際にキーの先端を中心に持ち手部に回転方向の力が加わり、タンブラーピンが持ち上げられるため、高い精度を実現することができない。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであり、同一の解錠鍵でセキュリティレベルの異なる複数のシリンダ錠の施解錠が可能である施錠装置を提供することを目的とする。
本開示は、外筒と、前記外筒に回動可能に篏合する内筒と、を有するシリンダ錠と、前記内筒に形成される鍵穴に対応する解錠鍵と、を有し、前記鍵穴の終端には凸部が形成され、前記解錠鍵の先端には、前記凸部と篏合可能な位置決め用の凹部が形成される、施錠装置に関する。
第1実施形態に係る施錠装置の構成を示す斜視図である。 第1実施形態に係るシリンダ錠の構成を示す分解斜視図である。 第1実施形態に係るシリンダ錠の正面図である。 第1実施形態に係るシリンダ錠の背面図である。 第1実施形態に係る解錠鍵の上面図である。 第1実施形態に係る解錠鍵を鍵穴の挿入方向から視た図である。 第1実施形態に係る解錠鍵の先端の構造を示す、図5の要部拡大図である。 図7の解錠鍵の先端の凹部と鍵穴の終端の凸部の篏合状態を示す図である。 第2実施形態に係る施錠装置の構成を示す斜視図である。 第2実施形態に係る施錠装置の構成を示す側面図である。 第2実施形態に係るシリンダ錠の背面図である。 第2実施形態に係る解錠鍵を鍵穴の挿入方向から視た図である。 第2実施形態に係る解錠鍵の凹部と凸部の篏合状態を示す斜視図である。 第2実施形態に係る解錠鍵の上面図(要部拡大図)である。 本実施形態に係るシリンダ錠を備えるドアの正面図である。
《第1実施形態》
<施錠装置>
本実施形態に係る施錠装置1は、図1に示すように、シリンダ錠10と、シリンダ錠10の鍵穴21に挿入することで、シリンダ錠10を施解錠可能な解錠鍵5と、を有する。解錠鍵5の先端には、図5に示すように、位置決め用の凹部52が形成され、図4に示す鍵穴21の終端に形成される凸部としてのピン21aと篏合可能である。これによって、シリンダ錠10を施解錠可能な状態にするための、解錠鍵5の鍵穴21への挿入長さの位置決めが可能になる。
[シリンダ錠]
シリンダ錠10は、図1及び図2に示すように、内筒2と、外筒3と、装飾部材4と、ドライバーピン61と、タンブラーピン62と、を有する。内筒2は、固定された外筒3に対して回動可能に篏合する。
(内筒)
内筒2は、図2に示すように、外筒3の内部に回動可能に篏合する略円筒状部材である。内筒2の材質は特に限定されないが、例えば、真鍮等の金属により構成される。内筒2は、摺動面である外周面20が、外筒3の内周面30に当接して外筒3と篏合する。内筒2には、内筒2の軸方向に沿って、解錠鍵5が挿入可能な鍵穴21が形成される。本実施形態において、鍵穴21の断面形状は、解錠鍵5の投影形状に対応する円形である。
内筒2の外周面20には、図2に示すように、鍵穴21に連通するピン孔22が複数形成される。複数のピン孔22は、ドライバーピン61、及びタンブラーピン62の少なくとも一部が挿脱可能な孔である。本実施形態に係るピン孔22は、内筒2の軸方向に沿って複数組のピン孔22が形成されると共に、上記複数組のピン孔22が内筒2の周方向において複数列形成される。
内筒2の外周面20には、図2に示すように、鍵穴21の終端である鍵穴21への解錠鍵5の挿入側とは逆側の端部付近に、鍵穴21に連通するピン孔21bが形成される。本実施形態において、ピン孔21bは、内筒2の回転軸に対して対称となる位置に2つ形成される。上記2つのピン孔21bに対して、2つのピン21aが挿入されて固定される。図4は、鍵穴21への解錠鍵5の挿入側とは逆側からシリンダ錠10を視た図である。図4に示すように、ピン21aの先端部は、ピン孔21bに対して挿入されて固定された状態では、鍵穴21内に突出する凸部を形成する。上記凸部は、解錠鍵5の先端に形成される凹部52と篏合可能な凸部である。ピン21aの先端部である凸部は、軸方向が鍵穴21の中心に向けて配置される略円柱形状を有する。
内筒2の鍵穴21には、図3及び図4に示すように、後述する解錠鍵5の溝部53の形状に応じたガイド部21cが形成される。ガイド部21cは、解錠鍵5が鍵穴21に挿入される際に、解錠鍵5の鍵穴21内での回動を規制する。ガイド部21cは、上記回動を規制することで、解錠鍵5の先端に形成される凹部をピン21aの先端部である凸部に篏合する位置に容易に合わせやすくする。本実施形態において、ガイド部21cは、鍵穴21への解錠鍵5の挿入側の端部付近から軸方向に沿った所定の長さで延出する、断面視三角形状の一対の延出片からなる。一方で、上記凸部と凹部とが篏合する位置は、上記凸部と凹部とが篏合する際の手指に伝わる感覚、及び解錠鍵5の鍵穴21への挿入度合いで認識でき、解錠鍵5が内筒2と同調回転するようになることで確認できる。従って、上記ガイド部21c及び溝部53を有しない施錠装置1において、使用者が解錠鍵5を鍵穴21内で回動させ、上記凸部と凹部とを篏合させてもよい。或いは、解錠鍵5やシリンダ錠10に上記凸部と凹部とが篏合する位置が分かるような目印を付してもよい。
(外筒)
外筒3は、図2に示すように、内部に内筒2が篏合可能な略円筒状部材である。外筒3の材質は特に限定されないが、例えば、内筒2と同様に、真鍮等の金属により構成される。外筒3は、回動不能に固定されている。外筒3は、摺動面である内周面30が、内筒2の外周面20に当接して内筒2と篏合する。外筒3には、外筒3の軸方向に沿って、内筒が篏合可能な孔部31が形成される。外筒3の外周面には、孔部31に連通するピン孔32が複数形成される。複数のピン孔32は、ドライバーピン61、及びタンブラーピン62の少なくとも一部が挿脱可能な孔である。複数のピン孔22と、複数のピン孔32とは、内筒2を外筒3に対して回動させ、所定の位置とした際に、ドライバーピン61、及びタンブラーピン62の少なくとも一部が挿脱可能であるように互いに連通する。
(装飾部材)
装飾部材4は、図1及び図3に示すように、シリンダ錠10の正面である、内筒2及び外筒3の鍵穴21側の面を被覆して装飾する部材である。装飾部材4は、鍵穴21と連通するように配置される孔部41を有する。装飾部材4は、特に限定されないが、金属等により構成される。装飾部材4の表面には、意匠性を高めるためのメッキ層等が形成されていてもよい。装飾部材4により、内筒2及び外筒3は殆ど外部から視認不能になる。装飾部材4に代えて、内筒2及び外筒3の少なくとも正面部を、メッキ層の形成等により装飾してもよい。
(ドライバーピン、タンブラーピン)
ドライバーピン61、及びタンブラーピン62は、ピン孔22及びピン孔32に摺動可能に収容される。ドライバーピン61は、鍵穴21側に配置されるピンであり、解錠鍵5と当接する先端部は丸みを帯びた形状を有する。タンブラーピン62はピン孔22及びピン孔32内の一方の端部でドライバーピン61と当接し、他方の端部は付勢部材(図示せず)と当接している。図2では一部図示を省略して一組のドライバーピン61、及びタンブラーピン62のみを図示しているが、ドライバーピン61、及びタンブラーピン62は、複数組存在し、複数組のピン孔22及びピン孔32に収容される。
ドライバーピン61、及びタンブラーピン62は、鍵穴21側に向けて付勢部材(図示せず)により付勢されている。鍵穴21に解錠鍵5が挿入されていない場合には、ドライバーピン61は内筒2と外筒3との間に位置しており、内筒2の回動が規制される。鍵穴21に解錠鍵5を挿入し、ピン21aの先端部である凸部と、解錠鍵5の先端に形成される凹部52とが篏合する。この状態で、ドライバーピン61とタンブラーピン62との境界が内筒2と外筒3との境界と一致するように、各ドライバーピン61及びタンブラーピン62の長さ、並びに解錠鍵5の挿入部50の外周表面に形成される凹部が設定される。従って、この状態で解錠鍵5を回転させることで、内筒2が解錠鍵5と同調回転する。これによって、例えば扉のデッドボルトを出し入れし、シリンダ錠10の施解錠を行うことができる。
本実施形態において、ドライバーピン61、及びタンブラーピン62は、図3に示すように、円形の鍵穴21の周方向の6方向に配置される。ドライバーピン61、及びタンブラーピン62の、鍵穴21の周方向の配置数は6方向には限定されず、例えば3方向以上の任意の数とすることができる。鍵穴21が円形であることにより、ドライバーピン61、及びタンブラーピン62を、鍵穴21の周方向に任意の数で配置することができる。これによって、ドライバーピン61及びタンブラーピン62の本数を増やすことができ、施錠装置1のセキュリティレベルを向上できる。
[解錠鍵]
解錠鍵5は、図5及び図6に示すように、挿入部50を有する。挿入部50は、その少なくとも一部が鍵穴21へ挿入される部分であり、円柱形状を有する。各図面においては、解錠鍵5はブランクキーを図示している。実際に解錠鍵5がシリンダ錠10に適用される際には、挿入部50の外周表面に、シリンダ錠10の各ドライバーピン61、及びタンブラーピン62の長さ及び配置に応じた凹部が形成される。挿入部50の形状を円柱形状として上記凹部を形成することで、従来の板状の鍵に対して凹凸を形成することで解錠鍵を作成する場合と比較して、加工時に鍵の変形が起こり難く、精度の高い形状を有する解錠鍵5を作成できる。これによって、同一サイズの解錠鍵5に対応するドライバーピン61、及びタンブラーピン62の配置数を増加することができ、同じ設置スペースであっても高いセキュリティレベルを有する施錠装置を作成することが可能になる。
解錠鍵5は、上述の通り円柱形状を有する挿入部50に対して凹部のみを形成して作製されるため、解錠鍵5は、図6に示すように、鍵穴に対する挿入方向の投影形状を円形とすることができる。円柱形状を有する解錠鍵を円筒形状の鍵穴に適用しようとする場合、解錠鍵が空転することを防止するため、円柱形状の解錠鍵の表面に凸部を設けることも考えられる。しかし、上記凸部を設ける方法では、凹部を設ける方法と比較して十分な加工精度を得ることができない。このため、円柱形状に対して凹部のみが形成された解錠鍵5の形状が好ましい。但し、解錠鍵5の挿入部50以外の箇所である、例えば持ち手部分を、解錠鍵5の操作を容易にするために所定の形状に変更することは任意に行うことができる。
解錠鍵5の挿入部50の軸方向における長さは、鍵穴21の軸方向における長さよりも長くすることができる。上記「鍵穴21の軸方向における長さ」とは、鍵穴21における、解錠鍵5の挿入側端部から、ピン21aの先端部である凸部が配置される終端までの軸方向の長さ、を意味する。即ち、本実施形態に係るシリンダ錠10は、解錠鍵5の鍵穴21への挿入長さの位置決めを、解錠鍵5の先端に設けられる凹部52と、鍵穴21の終端に配置される凸部との篏合により行うため、上記構成が可能になる。これによって、鍵穴21の軸方向における長さが異なる、異なるセキュリティレベルを有する複数のシリンダ錠を、単一の解錠鍵5で施解錠可能に操作することができる。
解錠鍵5の先端の外周には、先端面51から軸方向に沿って、所定の形状を有する凹部52が形成される。本実施形態において、凹部52は、解錠鍵5の軸方向に沿って延びる凹部である。凹部52は、解錠鍵5の回転軸に対して対称となる位置に2つ設けられる。凹部52が、内筒2の鍵穴21に設けられるピン21aの先端部である凸部と篏合することで、ドライバーピン61、及びタンブラーピン62と、挿入部50に形成された凹部との位置決めが行われる。上記位置決めは、シリンダ錠10を施解錠可能な状態にするための、解錠鍵5の鍵穴21への挿入長さの位置決めである。上記凹部52と凸部が篏合することで、上記位置決めが行われると共に、解錠鍵5を内筒2と共に同調回転することが可能になる。解錠鍵5の先端に形成される凹部52と、鍵穴21の終端に設けられるピン21aの先端部である凸部とが篏合して上記位置決めが行われることで、鍵穴21の長さよりも長い解錠鍵5を挿入しても上記位置決めが可能になる。即ち、位置決め部を鍵穴21の終端とすることで、同一の解錠鍵5で鍵穴の長さの異なる複数のシリンダ錠の施解錠が可能になる。
凹部52を解錠鍵5の回転軸に対して対称となる位置に2つ設け、凹部52に対応する凸部を内筒2の回転軸に対して対称となる位置に2つ形成することで、解錠鍵5を180度回転させて使用することができるリバーシブルタイプの鍵とすることができる。
図7及び図8に示すように、凹部52における、ピン21aの先端部である凸部との当接面52aは、ピン21aの先端部の円柱形状に応じた円弧形状を有する。これによって、解錠鍵5を鍵穴21に挿入し、凹部52とピン21aの先端部である凸部とを篏合させる際に、多少の軸ずれがあっても篏合しやすくなる上に、凹部52及びピン21aの加工精度に一定の裕度を持たせることができる。
解錠鍵5には、図5及び図6に示すように、溝部53が形成される。溝部53は、ガイド部21cの形状に応じた断面視三角形状の溝部である。溝部53は、溝部53は、解錠鍵5の先端面51から軸方向に沿って形成される。溝部53及びガイド部21cは、解錠鍵5を鍵穴21に挿入する際に、挿入部50が円筒形状を有しており、鍵穴21内で回転することから、凹部52をピン21aの先端部である凸部に篏合させる位置決めのために設けられる。このため、解錠鍵5を鍵穴21に挿入する際に、溝部53の終端とガイド部21cの解錠鍵5を挿入する側の面が当接することはなく、溝部53とガイド部21cとの間は一定のクリアランスを有している。
溝部53は、図7に示すように、凹部52と同様に、解錠鍵5の軸方向に沿って延びると共に、凹部52と互いに隣接して配置される。また、溝部53はガイド部21cの数に対応して挿入部50の軸対称に2つ設けられる。しかし、上記の構成には限定されない。更に、溝部53及びガイド部21cの数は特に限定されない。
《第2実施形態》
次に、本開示の第2実施形態に係る施錠装置1aの構成について説明する。以下の説明において、第1実施形態と同様の構成については図面に同一の符号を付し、説明を省略する場合がある。
<施錠装置>
本実施形態に係る施錠装置1aは、図9~11に示すように、シリンダ錠10aと、シリンダ錠10aの鍵穴21に挿入することで、シリンダ錠10aを施解錠可能な解錠鍵5aと、を有する。
[シリンダ錠]
シリンダ錠10aは、内筒2aを有する。内筒2a以外のシリンダ錠10aの構成は、第1実施形態と同様である。図9では外筒3の図示を省略している。
(内筒)
内筒2aは、外筒3の内部に回動可能に篏合する略円筒状部材である。内筒2aの外周面20aには、図9に示すように、鍵穴21の終端である鍵穴21への解錠鍵5の挿入側とは逆側の端部付近に、鍵穴21に連通するピン孔21b、及びピン孔23bが形成される。ピン孔23bは、ピン孔21bと同様に、内筒2aの回転軸に対して対称となる位置に2つ形成される。上記2つのピン孔21bに対して、2つのピン23aが挿入されて固定される。即ち、本実施形態においては、2つのピン21aに加えて、更に2つのピン23aがピン孔を介して内筒2aに挿入されて固定される。
図11は、鍵穴21への解錠鍵5aの挿入側とは逆側からシリンダ錠10aを視た図である。図11に示すように、ピン23aがピン孔21bに挿入されて固定された状態では、ピン23aの先端部は、ピン21aと同様に鍵穴21内に突出する凸部を形成する。本実施形態では、ピン21aが形成する凸部は、ピン23aが形成する凸部よりも鍵穴21に対する突出量が大きい。
[解錠鍵]
解錠鍵5aの先端の外周には、図12~図14に示すように、先端面51から軸方向に沿って、所定の形状を有する凹部54、凹部55が形成される。凹部54、凹部55は、解錠鍵5aの軸方向に沿って延びる凹部である。凹部54、凹部55は、解錠鍵5aの回転軸S1に対して対称となる位置に形成される、それぞれ一組の凹部である。凹部54は、ピン21aが形成する凸部と篏合し、凹部55は、ピン21aが形成する凸部と篏合する。図12に示すように、凹部54の凹み量d1は、凹部55の凹み量d2よりも大きい。そして、d1は、ピン21aが形成する凸部の鍵穴21内への突出量に対応し、d2は、ピン23aが形成する凸部の鍵穴21内への突出量に対応する。これによって、凹部54に対してピン21aが形成する凸部のみが篏合し、凹部55に対してピン23aが形成する凸部のみが篏合する。従って、複数組の上記凸部及び凹部が存在する場合であっても、解錠鍵5aの回転方向の位置決めが可能になる。上記の構成に代えて、対応する凸部及び凹部の幅方向の大きさが一致するように構成してもよい。
上述のように、解錠鍵5aには回転軸S1に対して対称となる位置に凹部が複数組形成され、鍵穴21内に突出する複数組の凸部と篏合するように構成される。上記構成の効果の説明のため、仮に解錠鍵の一組の凹部に対して鍵穴内の一組の凸部が篏合するように構成した例を図10に示す。図10は、施錠装置1aにおいて、一組のピン23aを図示せずに一組のピン21aのみを図示して内筒2a及び解錠鍵5aを側面から視た図である。
図10の構成において、一対のピン21aにより形成される凸部と、一対の凹部54とが篏合することにより、解錠鍵5aの鍵穴21への挿入長さの位置決め(図10におけるX方向の位置決め)を行うことができる。一方で、鍵穴21(内筒2aの内周面)と解錠鍵5aとの間は、一定のクリアランスを有しているため、図10に示すY方向の位置決めを厳密に行うことができない。換言すれば、解錠鍵5aの回転軸S1と、内筒2aの回転軸S2とが一致しないばかりか、平行でもなくなってしまう。これに対して、解錠鍵5aの回転軸に対して対称となる位置に複数組の凹部を形成し、これに対応する複数組の凸部を鍵穴21内に形成することで、上記Y方向の位置決めが可能になり、解錠鍵5aの回転軸S1と、内筒2aの回転軸S2とを限りなく一致させることができる。これによって、解錠鍵5aに、より精度の高い凹凸形状を形成し、上記形状に対応した、ドライバーピン61、及びタンブラーピン62の面積当たりの配置数を増加することが可能になる。
上記の構成では、解錠鍵5aの回転軸S1に対して対称となる位置に凹部が複数組形成されるものとして説明したが、上記には限定されない。凹部及び凹部に対応する凸部を回転軸に対して対称となる位置に形成するのは、解錠鍵5aをリバーシブルタイプの鍵とするためである。従って、解錠鍵がリバーシブルタイプの鍵でなくてもよい場合には、上記複数組の凹部及び凸部を回転軸に対して対称となる位置に形成しなくてもよい。更に、解錠鍵5aの回転軸S1に対して対称となる位置に凹部を複数組形成する場合においても、複数組の凹部の配置は、図12等に示す配置には限定されず、任意の配置とすることができる。本実施形態では、2組の凹部を図示しているが、3組以上の凹部を形成してもよい。上記の凹部とは、鍵穴21の終端に形成される位置決め用の凸部に篏合する凹部を意味する。従って、上記凹部の数と凸部の数とは必ずしも一致している必要はなく、鍵穴21に形成される凸部に篏合しない任意の凹部が、解錠鍵5aに形成されていてもよい。
図13及び図14に示すように、凹部54における、ピン21aの先端部である凸部との当接面54aは、ピン21aの先端部の円柱形状に応じた円弧形状を有する。更に、凹部54のピン21aが挿入される開口部54bは、当接面54aの幅よりも広く円弧状に形成されている。上記構成により、ピン21aの先端部をスムーズに凹部54に挿入することができる。凹部55も、上記と同様の開口部を有する。
<ドア>
本実施形態に係るドア100は、図15に示すように、建物躯体のドア開口部Aに開閉可能に納められる。ドア100は、戸先側に、ドア100の開閉操作用のハンドル9と、ハンドル9の上下にそれぞれ配置される一対のシリンダ錠10と、を有する。ドア100は、例えば、玄関ドアとして用いられる。シリンダ錠10に代えて、第2実施形態に係るシリンダ錠10aを適用してもよい。
施錠装置1、及び施錠装置1aは、玄関ドアに限られず、セキュリティ性が求められるあらゆるドアや扉に適用可能であり、例えば勝手口ドア、テラスドア、門扉、室内ドア等に適用し得る。さらに、施錠装置1、及び施錠装置1aは、シリンダ錠が適用し得るものであれば建具以外にも適用可能であり、例えば宅配ボックスにも適用し得る。
以上、本開示の各実施形態に係るシリンダ錠について説明した。しかし、本開示は上記の実施形態に限定されず、適宜変更が可能である。本開示は以下の態様に記載の施錠装置、解錠鍵およびドアを含む。
<態様1>
外筒と、前記外筒に回動可能に篏合する内筒と、を有するシリンダ錠と、
前記内筒に形成される鍵穴に対応する解錠鍵と、を有し、
前記鍵穴の終端には凸部が形成され、
前記解錠鍵の先端には、前記凸部と篏合可能な位置決め用の凹部が形成される、施錠装置。
<態様2>
前記凹部は、前記解錠鍵の先端の外周に複数形成される、態様1に記載の施錠装置。
<態様3>
前記解錠鍵の前記鍵穴への挿入部は、円柱形状を有する、態様1又は2に記載の施錠装置。
<態様4>
前記凸部と、前記凹部との当接部は、円弧形状を有する、態様1~3のいずれかに記載の施錠装置。
<態様5>
前記解錠鍵の前記鍵穴に対する挿入方向の投影形状は円形である、態様1~4のいずれかに記載の施錠装置。
<態様6>
前記鍵穴の挿入孔には、前記解錠鍵の回動を、前記凸部と前記凹部とが篏合する位置に規制するガイド部が形成され、
前記解錠鍵には、前記ガイド部の形状に応じた溝部が形成される、態様1~5のいずれかに記載の施錠装置。
<態様7>
前記凹部と前記溝部とが、前記解錠鍵の軸方向に沿って延びるとともに互いに隣接して配置される、態様6に記載の施錠装置。
<態様8>
前記解錠鍵の挿入部の軸方向における長さは、前記鍵穴の軸方向における長さよりも長い、態様1~7のいずれかに記載の施錠装置。
<態様9>
態様1~8の施錠装置に用いられる、解錠鍵。
<態様10>
態様1~8の施錠装置のシリンダ錠を備えるドア。

Claims (10)

  1. 外筒と、前記外筒に回動可能に篏合する内筒と、を有するシリンダ錠と、
    前記内筒に形成される鍵穴に対応する解錠鍵と、を有し、
    前記鍵穴の終端には前記内筒の回転軸に対して互いに対称となる位置に一対の凸部が形成され、
    前記解錠鍵の先端には、前記凸部と篏合可能な位置決め用の一対の凹部が形成される、施錠装置。
  2. 前記一対の凹部は、前記解錠鍵の回転軸を含む所定の面に対して互いに面対称となる位置に形成される、請求項1に記載の施錠装置。
  3. 前記一対の凹部は、前記解錠鍵の回転軸に対して互いに180度対称となる位置に形成され、前記一対の凹部は複数組形成される、請求項1又は2に記載の施錠装置。
  4. 前記解錠鍵の前記鍵穴への挿入部は、円柱形状を有する、請求項1又は2に記載の施錠装置。
  5. 前記凸部と、前記凹部との当接部は、円弧形状を有する、請求項1又は2に記載の施錠装置。
  6. 前記解錠鍵の前記鍵穴に対する挿入方向の投影形状は円形である、請求項1又は2に記載の施錠装置。
  7. 前記解錠鍵の挿入部の軸方向における長さは、前記鍵穴の軸方向における長さよりも長い、請求項1又は2に記載の施錠装置。
  8. 外筒と、前記外筒に回動可能に篏合する内筒と、を有するシリンダ錠であって、
    前記内筒に形成される鍵穴の終端には前記内筒の回転軸に対して互いに対称となる位置に一対の凸部が形成され、
    前記一対の凸部は、前記内筒に形成される鍵穴に対応する解錠鍵の先端に形成される位置決め用の一対の凹部と嵌合可能である、シリンダ錠。
  9. 請求項1又は2の施錠装置に用いられる、解錠鍵。
  10. 請求項1又は2の施錠装置のシリンダ錠を備える建具
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