前記課題を解決するためになされた第1の発明は、執務エリアにおいて空席から在席に変化した在席検知エリアの検知結果に基づいて、人物の在席状況に関する在席情報を管理する在席情報管理システムであって、前記在席情報を蓄積する在席管理部と、前記執務エリア内を自律走行して前記在席検知エリアに在席する対象者に関する情報を収集するカメラを有した情報収集ロボットと、前記情報収集ロボットの動作を制御するロボット制御部と、を備え、前記ロボット制御部は、前記在席検知エリアに在席する対象者に関する情報の収集の指示を受信すると、前記情報収集ロボットの前記在席検知エリアへの移動を制御し、前記カメラにより取得された撮像画像により対象者を特定すると共に、対象者の表情を検知する表情検知処理を行って、対象者のストレス状態を判定するストレスチェックを実施し、更に、対象者に関する前記ストレスチェックの結果を他の人物と共有する画面に表示するか否かを対象者に確認する結果表示確認を行い、前記ストレスチェックの結果の画面表示の可否に関する設定情報を取得し、前記在席管理部は、前記設定情報が画面表示可に設定されている場合、対象者に関する前記ストレスチェックの結果を、前記執務エリアにおける各人物の在席状況と共に提示する構成とする。
これによると、ロボットを利用して、各人のストレスチェックをタイムリーに実施する共に、対象者の希望に応じて、ストレスチェック結果を効果的に提示して、職場全体で各人のメンタルヘルスケアを図り、従業者が安心して執務を行える環境を構築できる。なお、ストレスチェックでは、例えば、対象者の顔を撮影した画像から対象者の表情を検知すると共に、対象者の発話した音声から対象者の語気を検知して、その表情および語気の検知結果に基づいて対象者のストレス状態を判定することができる。
また、第2の発明は、前記ロボット制御部は、前記カメラの撮影画像から対象者の顔の画像領域を切り出して顔画像を取得し、その顔画像から、対象者の顔特徴情報を抽出し、登録済みの人物ごとの顔特徴情報と、対象者の顔特徴情報とを比較して、対象者を特定する構成とする。
これによると、対象者を顔照合により精度よく特定することができる。なお、対象者の顔を撮影すると共に、対象者の状態、例えば感染症の拡大防止策として体温情報を取得するとよい。また、対象者の顔を撮影した画像から感染症の拡大防止策としてマスク着用状態を検知してもよい。
また、第3の発明は、前記ロボット制御部は、前記ストレスチェックの結果として対象者が望ましくない状態である場合、対象者に対して、所定のリフレッシュメニューの実施に関して案内する処理を行う構成とする。
これによると、対象者の望ましくない状態を速やかに改善することができる。
また、第4の発明は、前記ロボット制御部は、前記リフレッシュメニューとして、笑顔、ストレッチ、発声の少なくとも1つを対象者に実施させるように案内する処理を行う構成とする。
これによると、対象者の望ましくない状態を適切に改善することができる。
また、第5の発明は、前記ロボット制御部は、前記ストレスチェックの結果として対象者が望ましくない状態である場合、対象者の関係者に対して、ストレスチェック結果を報告する処理を行う構成とする。
これによると、対象者の望ましくない状態を関係者が速やかに把握することができる。この場合、ストレスチェック結果を報告するための通知が、SNS経由で、関係者が操作するユーザ装置に送信されてもよい。これにより、ストレスチェック結果の報告を速やかに行うことができる。
また、第6の発明は、前記ロボット制御部は、前記ストレスチェックの結果として対象者が望ましくない状態である場合、その対象者の状態を改善する声掛けを実施する人物を、対象者の周囲に在席する人物の中から選定して、その人物に対して声掛けを依頼する処理を行う構成とする。
これによると、対象者の望ましくない状態を速やかに改善することができる。
また、第7の発明は、前記ロボット制御部は、依頼先の人物の近傍に移動して、その依頼先の人物に対して対象者への声掛けを依頼する動作を行うように前記情報収集ロボットを制御する構成とする。
これによると、依頼先の人物に対する声掛けの依頼を対面で確実に行うことができる。なお、依頼先の人物に対して対象者への声掛けを依頼するための通知が、SNS経由で、依頼先の人物が操作するユーザ装置に送信されてもよい。これにより、依頼先の人物に対する声掛けの依頼を速やかに行うことができる。
また、第8の発明は、前記ロボット制御部は、前記ストレスチェックに要する情報を収集する際に、前記結果表示確認に関する動作を行うように前記情報収集ロボットを制御する構成とする。
これによると、ストレスチェック結果の画面表示の可否に関して適切なタイミングで対象者に確認することができる。
また、第9の発明は、執務エリアにおいて空席から在席に変化した在席検知エリアの検知結果に基づいて、人物の在席状況に関する在席情報を管理する在席情報管理方法であって、カメラを有した情報収集ロボットが、前記執務エリア内を自律走行して前記在席検知エリアに在席する対象者に関する情報を収集し、前記情報収集ロボットの動作を制御するロボット制御部が、前記在席検知エリアに在席する対象者に関する情報の収集の指示を受信すると、前記情報収集ロボットの前記在席検知エリアへの移動を制御し、前記カメラにより取得された撮像画像により対象者を特定すると共に、対象者の表情を検知する表情検知処理を行って、対象者のストレス状態を判定するストレスチェックを実施し、更に、対象者に関する前記ストレスチェックの結果を他の人物と共有する画面に表示するか否かを対象者に確認する結果表示確認を行い、前記ストレスチェックの結果の画面表示の可否に関する設定情報を取得し、前記在席情報を蓄積する在席管理部が、前記設定情報が画面表示可に設定されている場合、対象者に関する前記ストレスチェックの結果を、前記執務エリアにおける各人物の在席状況と共に提示する構成とする。
これによると、第1の発明と同様に、ロボットを利用して、各人のストレスチェックをタイムリーに実施する共に、対象者の希望に応じて、ストレスチェック結果を効果的に提示して、職場全体で各人のメンタルヘルスケアを図り、従業者が安心して執務を行える環境を構築できる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る在席情報管理システムの全体構成図である。
本システムは、フリーアドレス制の執務室(執務エリア)における人物の在席状況に関する在席情報を管理するものである。本システムは、情報収集ロボット1と、ロボット制御サーバ2(ロボット制御部)と、固定カメラ3と、在席管理サーバ4(在席管理部)と、クラウドサーバ5と、ユーザ端末6(ユーザ装置)と、管理者端末7(管理者装置)とを備えている。ロボット制御サーバ2、固定カメラ3、在席管理サーバ4、クラウドサーバ5、ユーザ端末6、および管理者端末7はネットワークを介して接続されている。
情報収集ロボット1は、自律走行可能に構成される。情報収集ロボット1は、ロボット制御サーバ2の指示に応じて、執務室内の執務席に在席する人物(対象者)の近傍に移動して、その人物に関する情報を収集する。
ロボット制御サーバ2は、情報収集ロボット1の動作を制御する。ロボット制御サーバ2は、在席管理サーバ4において人物の在席が検知されたことをトリガ事象として、在席する人物(対象者)に関する情報収集を情報収集ロボット1に指示する。
固定カメラ3は、執務室の適所(例えば入口や天井)に設置され、執務室に滞在する人物を撮影する。
在席管理サーバ4は、固定カメラ3による撮影画像と、情報収集ロボット1により収集された情報とに基づいて、執務室内の執務席に在席する人物を管理する処理を行う。また、在席管理サーバ4は、配信サーバの機能を有し、データベースに登録された管理情報に基づいて、執務室内における人物の在席状況に関する在席情報をユーザ端末6に配信する。
クラウドサーバ5は、SNSを提供するものである。ユーザは、ユーザ端末6を利用してSNSに参加することができる。ユーザ端末6にはSNSアプリケーションがインストールされている。クラウドサーバ5は、ユーザ端末6と共に、SNSシステムを構成する。具体的には、クラウドサーバ5は、ユーザ端末6を利用したチャットサービスを制御する。
ユーザ端末6は、執務室内の執務席に在席する人物(ユーザ)が操作する。ユーザ端末6は、PCやタブレット端末などで構成される。ユーザ端末6は、在席管理サーバ4からの配信情報に基づいて、執務室内における人物の在席状況に関する在席情報を利用者に提示する。また、ユーザ端末6では、クラウドサーバ5により提供されるチャットサービスを利用することができる。
なお、本実施形態では、情報収集ロボット1を制御するロボット制御部として、ロボット制御サーバ2が設けられているが、情報収集ロボット1自身が、自装置を制御するロボット制御部を備える、すなわち、ロボット制御サーバ2の機能を備える構成であってもよい。
また、本実施形態では、ロボット制御サーバ2が顔照合を行うが、顔照合サーバが別に設けられてもよい。
また、本実施形態では、在席情報を管理する在席管理部として、在席管理サーバ4が設けられているが、在席管理サーバ4がロボット制御サーバ2と統合された構成であってもよい。また、在席管理サーバ4におけるデータベースを管理する機能や、在席情報を配信する機能を在席管理サーバ4から分離して、各々の機能を独立したデータベースサーバおよび配信サーバで実現する構成であってもよい。
また、本実施形態では、フリーアドレス制の執務室を対象にしたシステムについて説明するが、固定席の執務室を対象にしたシステムであってもよい。
次に、第1実施形態に係る執務室のレイアウトと、固定カメラ3の設置状況と、在席検知エリアの設定状況について説明する。図2は、執務室のレイアウトと、固定カメラ3の設置状況と、在席検知エリアの設定状況を示す説明図である。
執務室には、机および執務席(椅子)が並べて配置されている。この執務室は、フリーアドレス制が採用されているため、執務室に入室した人物は、空き状態のいずかの執務席を見つけて着席する。
執務室の天井には、固定カメラ3が設置されており、執務室内に滞在する人物を撮影する。固定カメラ3には、魚眼レンズを用いて360度の範囲を撮影する全方位カメラが採用される。なお、固定カメラ3に、所定の画角の範囲を撮影するボックスカメラを採用するようにしてもよい。また、固定カメラ3に、執務室内のPCに接続された簡易なカメラ(例えばUSBカメラ)を採用するようにしてもよい。
本実施形態では、固定カメラ3の撮影画像上に執務席ごとの在席検知エリアが予め設定され、この検知エリアの画像に基づいて、人物が執務席に座っているか否かを検知する。なお、図2に示す例では、執務室の平面図上に在席検知エリア(点線のエリア)を矩形で表しているが、実際には、固定カメラ3で撮影された全方位画像(魚眼画像)上に多角形で在席検知エリアが設定される。
また、執務室には、情報収集ロボット1が配置されている。この情報収集ロボット1は、執務室内の所定の待機位置で待機し、ロボット制御サーバ2の指示に応じて、執務室内の執務席に在席する人物の近傍に移動して、その人物に関する情報を収集する。本実施形態では、在席管理サーバ4において、在席検知エリアにおける人物の在席が検知されると、その対象とする人物(対象者)に関する情報収集を行うために、その対象とする人物の在席検知エリアの近傍に移動するようにロボット制御サーバ2に指示する。
次に、第1実施形態に係る情報収集ロボット1の概略構成について説明する。図3は、情報収集ロボット1の概略構成を示す説明図である。
情報収集ロボット1は、カメラ11と、体温センサ12と、スピーカー13と、マイク14と、ディスプレイ15と、走行部16と、コントローラ17と、を備えている。
カメラ11は、執務席に在席する対象者の顔を撮影する。カメラ11の撮影画像から顔照合用の顔画像が得られる。カメラ11は、執務席に座った人物の顔を正面から近距離で撮影することができる。このため、顔照合に適した顔画像を取得することができる。
体温センサ12は、対象者の体温を非接触で測定する。体温センサ12は、例えばサーモカメラ(赤外線カメラ)である。なお、カメラ11に温度画像とカラー画像とを出力可能なサーモカメラを採用して、カメラ11が体温センサ12を兼用する構成としてもよい。また、体温以外のバイタル情報、例えば心拍数(脈拍)などを非接触で測定するバイタルセンサを搭載するようにしてもよい。
スピーカー13は、ロボット制御サーバ2の制御にしたがって、各種の依頼や案内や通知などの音声を出力する。
マイク14は、ロボット制御サーバ2の制御にしたがって、対象者が発話する音声を収音する。
ディスプレイ15は、ロボット制御サーバ2の制御にしたがって、各種の案内や通知などの画面を表示する。
走行部16は、車輪およびモータなどを備える。走行部16は、コントローラ17の制御にしたがって、目的地に移動するために自律走行を行う。
コントローラ17は、ロボット制御サーバ2からの動作指示に基づいて、情報収集ロボット1の各部を制御する。
次に、第1実施形態に係る在席管理サーバ4およびロボット制御サーバ2で行われる処理の概要について説明する。図4は、在席管理サーバ4およびロボット制御サーバ2で行われる処理の概要を示すブロック図である。
在席管理サーバ4は、固定カメラ3の撮影画像から在席検知エリア(執務席)の画像領域を切り出して在席検知エリア画像を取得し、その在席検知エリア画像から、在席検知エリアに人物が存在するか否かを判定して、その判定結果に応じて、在席検知エリアの状態を在席および空席(不在)のいずれかに設定する(在席検知処理)。この在席検知処理は定期的に実施される。在席検知処理の検知結果は、在席データベースに登録される。
また、在席管理サーバ4は、在席検知エリアにおける人物の在席を検知した場合に、その在席検知エリアに在席する人物(対象者)に関する情報収集を情報収集ロボット1により実施するようにロボット制御サーバ2に指示する。
ロボット制御サーバ2は、在席管理サーバ4からの情報収集の指示に応じて、情報収集ロボット1の動作を制御する。具体的には、対象となる在席検知エリアの近傍に移動するように情報収集ロボット1を制御する。また、対象となる在席検知エリアに座る人物の顔をカメラ11で撮影するように情報収集ロボット1を制御する。
また、ロボット制御サーバ2は、カメラ11の撮影画像から人物の顔の画像領域を切り出して顔画像を取得し、その顔画像から、対象者の顔特徴情報を抽出する。そして、登録済みの人物ごとの顔特徴情報と、対象者の顔特徴情報とを比較して、対象者を特定する(顔照合処理)。この顔照合処理により、対象者と登録された人物とが紐付けられ、対象者が特定される。つまり、情報収集ロボット1が移動型の認証機を構成し、ロボット制御サーバ2が顔照合処理を実行する顔照合サーバを構成することで、顔認証システムが構築される。
また、ロボット制御サーバ2は、カメラ11の撮影画像に基づいて、対象者がマスクを着用しているか否かを判定する(マスク着用判定処理)。また、ロボット制御サーバ2は、対象者の体温を体温センサ12で測定するように情報収集ロボット1を制御して、体温測定結果を取得する(体温測定処理)。
また、ロボット制御サーバ2は、カメラ11の撮影画像に基づいて、対象者の表情を検知する(表情検知処理)。また、ロボット制御サーバ2は、マイク14の収音音声に基づいて、対象者の語気を検知する(語気検知処理)。そして、ロボット制御サーバ2は、表情検知処理の検知結果、および語気検知処理の検知結果に基づいて、対象者のストレス状態を判定する(ストレスチェック処理)。
ロボット制御サーバ2で取得した顔照合結果、マスク着用判定結果、体温測定結果、およびストレスチェック結果は、在席人物情報として在席管理サーバ4に送信されて、在席データベースに登録される。なお、在席人物情報には、この他に収集時刻などが含まれる。
在席管理サーバ4は、在席データベースに登録された在席検知処理の検知結果と在席人物情報とに基づいて、対象者に関するストレスチェック結果を、執務室における各人の在席状況と共に提示する在席状況確認画面(図7,図8参照)を生成してユーザ端末6に表示させる。これにより、ユーザは、執務室における各人の在席状況とストレス状態とを同時に確認することができる。
次に、第1実施形態に係る情報収集ロボット1、ロボット制御サーバ2、および在席管理サーバ4の概略構成について説明する。図5は、情報収集ロボット1、ロボット制御サーバ2、および在席管理サーバ4の概略構成を示すブロック図である。
情報収集ロボット1は、前記のように、カメラ11と、体温センサ12と、スピーカー13と、マイク14と、ディスプレイ15と、走行部16と、コントローラ17とを備えている(図2参照)。コントローラ17は、通信部51と、記憶部52と、プロセッサ53と、を備えている。
通信部51は、ロボット制御サーバ2と通信を行う。
記憶部52は、プロセッサ53で実行されるプログラムなどを記憶する。
プロセッサ53は、記憶部52に記憶されたプログラムを実行することで各種の処理を行う。本実施形態では、プロセッサ53が、自律走行制御処理などを行う。
自律走行制御処理は、プロセッサ53が、カメラ11の撮影画像や図示しない距離センサの検出結果などに基づいて、障害物を回避する進路を決定しながら、ロボット制御サーバ2から指示された目的地に向かって進行するように走行部16を制御する。
この他に、プロセッサ53は、カメラ11、体温センサ12、スピーカー13、マイク14、およびディスプレイ15の各デバイスを制御して各デバイスに必要な動作を行わせる。
ロボット制御サーバ2は、通信部21と、記憶部22と、プロセッサ23と、を備えている。
通信部21は、情報収集ロボット1、在席管理サーバ4、クラウドサーバ5、および管理者端末7と通信を行う。
記憶部42は、プロセッサ23で実行されるプログラムなどを記憶する。また、記憶部42は、エリア管理データベース、および顔データベースの登録情報を記憶する。エリア管理データベースには、在席検知エリアの管理情報、具体的には、在席検知エリアのエリアIDおよび位置情報などが登録される。顔データベースには、予め登録された人物ごとの顔照合情報、具体的には、人物ID、および顔特徴情報などの情報が登録される。
プロセッサ43は、記憶部42に記憶されたプログラムを実行することで各種の処理を行う。本実施形態では、プロセッサ43が、走行制御処理、マスク着用判定処理、顔照合処理、体温測定処理、表情検知処理、語気検知処理、およびストレスチェック処理などを行う。
走行制御処理では、プロセッサ23が、情報収集ロボット1の走行を制御する。具体的には、プロセッサ23が、在席が検知された人物(対象者)の近傍に目標位置を設定して、待機位置から目標位置に移動するように情報収集ロボット1を制御する。また、プロセッサ23が、待機位置へ戻るように情報収集ロボット1を制御する。
マスク着用判定処理では、プロセッサ23が、情報収集ロボット1のカメラ11の撮影画像に基づいて、対象者がマスクを着用しているか否かを判定する。
顔照合処理では、プロセッサ23が、対象者の顔をカメラ11で撮影するように情報収集ロボット1を制御する。次に、情報収集ロボット1から受信したカメラ11の撮影画像から、対象者の顔特徴情報を抽出する。そして、登録済みの人物ごとの顔特徴情報を記憶部42から取得して、その登録済みの人物ごとの顔特徴情報と、対象者の顔特徴情報とを照合して対象者を特定する。なお、対象者がマスクを着用している場合には、顔画像内のマスク領域を除外して照合を行ってもよいが、一時的にマスクを外す旨のガイダンスをディスプレイ15に表示出力したりやスピーカー13から音声出力したりして、対象者のマスクの取外しを促し、顔画像全体が認識できたところで、照合を行うようにしてもよい。
体温測定処理では、プロセッサ23が、情報収集ロボット1の体温センサ12の検出結果に基づいて、体温の測定結果を取得する。なお、体温以外のバイタル情報、例えば心拍数(脈拍)などを測定するものとしてもよい。
表情検知処理(表情推定処理)では、プロセッサ23が、情報収集ロボット1のカメラ11による撮影画像に基づいて、対象者の表情を検知する。
語気検知処理では、プロセッサ23が、情報収集ロボット1のマイク14による収音音声に基づいて、対象者の語気を検知する。なお、語気は、例えば話す勢いやトーンなどに基づいて判定される。
ストレスチェック処理では、プロセッサ23が、表情検知処理の検知結果、および語気検知処理の検知結果に基づいて、対象者のストレス状態を判定する。本実施形態では、ストレス状態が、ポジティブ、ネガティブ、およびニュートラルのいずれであるかが判定される。ここで、ポジティブとは望ましい状態を表し、ネガティブとは望ましくない状態を表し、ニュートラルとは普通の状態を表す。
在席管理サーバ4は、通信部41と、記憶部42と、プロセッサ43と、を備えている。
通信部41は、ロボット制御サーバ2、固定カメラ3,およびユーザ端末6との間で通信を行う。
記憶部42は、プロセッサ43で実行されるプログラムなどを記憶する。また、記憶部42は、エリア管理データベース、在席データベース、および人物データベースの登録情報を記憶する。エリア管理データベースには、在席検知エリアの管理情報、具体的には、在席検知エリアのエリアIDおよび位置情報などが登録される。在席データベースには、エリアIDと、在席検知時刻と、人物照合結果情報、具体的には、人物ID、および人物照合スコアなどの情報が登録される。人物データベースには、人物管理情報、具体的には、人物ID、人物の名前、所属、および役職などの情報が登録される。また、記憶部42は、固定カメラ3の撮影画像を一時的に蓄積する。
プロセッサ43は、記憶部42に記憶されたプログラムを実行することで各種の処理を行う。本実施形態では、プロセッサ43が、在席検知処理、および在席情報配信処理などを行う。
在席検知処理では、プロセッサ43が、固定カメラ3の撮影画像内における在席検知エリアの画像領域に対して人物検出を行い、対象とする在席検知エリアに人物が存在するか否かを判定する。ここで、在席検知エリアに人物が存在する場合には、在席検知エリアの状態を在席に設定する。一方、在席検知エリアに人物が存在しない場合には、在席検知エリアの状態を空席(不在)に設定する。そして、在席検知結果情報(在席検知時刻、エリア数)と、在席検知結果詳細情報(在席検知時刻、エリアID、検知状態)とを記憶部42に格納する。
在席情報配信処理では、プロセッサ43が、在席データベースおよび人物データベースの各々に登録された情報に基づいて、執務室内での人物の在席状況に関する情報(在席位置など)を生成して、その情報をユーザ端末6に配信する。本実施形態では、在席状況確認画面(図7,図8参照)の表示情報をユーザ端末6に配信する。また、在席状況確認画面には、体温測定結果、マスク着用判定結果、およびストレスチェック結果に関する情報が含まれる。
次に、第1実施形態に係る情報収集ロボット1のディスプレイ15に表示される画面について説明する。図6は、情報収集ロボット1のディスプレイ15に表示される画面を示す説明図である。
情報収集ロボット1が対象者の場所に到着すると、まず、図6(A)に示す画面101(初期画面)がディスプレイ15に表示される。画面101には、カメラ11の撮影画像102と、情報収集ロボット1の方に顔を向けると共に発話するように対象者を促す文字103とが表示される。なお、画面表示と同時に、情報収集ロボット1の方に顔を向けると共に発話するように対象者を促す音声が、スピーカー13から出力されてもよい。
このとき、ロボット制御サーバ2は、カメラ11の撮影画像、体温センサ12の検出結果、およびマイク14の収音音声を情報収集ロボット1から取得する。そして、ロボット制御サーバ2は、カメラ11の撮影画像に基づいて、対象者の顔照合を行うと共に、マスク着用判定を行い、また、対象者の表情を検知する。また、ロボット制御サーバ2は、マイク14の収音音声から対象者の語気を検知する。また、ロボット制御サーバ2は、体温センサ12の検出結果から体温の測定結果を取得する。次に、ロボット制御サーバ2は、表情検知および語気検知の検知結果に基づいてストレスチェックを行う。そして、ロボット制御サーバ2は、ストレスチェック結果、マスク着用判定結果、および体温測定結果を対象者に提示する画面を情報収集ロボット1のディスプレイ15に表示させる。このとき、ストレスチェック結果として、ストレス状態が、ポジティブ、ネガティブ、およびニュートラルのいずれであるかに応じて異なる画面が表示される。
具体的には、ストレスチェック結果がポジティブである場合には、図6(B)に示す画面111が表示される。また、ストレスチェック結果がニュートラルである場合には、図6(C)に示す画面121が表示される。また、ストレスチェック結果がネガティブである場合には、図6(D)に示す画面131が表示される。画面111,121,131には、ストレスチェック結果を表す文字112と、マスク着用判定結果を表す画像113と、体温測定結果を表す画像114とが表示される。
また、ディスプレイ15において、ストレスチェック結果である図6(B),(C),(D)に示す画面111,121,131の各々から図6(E)に示す画面141に遷移する。
図6(E)に示す画面141は、対象者に関するストレスチェック結果を在席状況確認画面(図7,図8参照)に表示することを希望するか否かを対象者に確認するものである。画面141には、ストレスチェック結果の表示を希望するか否かを対象者に問い合わせる文字142と、「はい」のボタン143および「いいえ」のボタン144とが設けられている。対象者は、ストレスチェック結果の表示を希望するか否かに応じて、「はい」のボタン143と「いいえ」のボタン144とのいずれかを操作する。これにより、ロボット制御サーバ2は、ストレスチェック結果の表示の可否に関する設定情報を人物ごとに取得することができる。
次に、第1実施形態に係るユーザ端末6に表示される在席状況確認画面について説明する。図7は、ユーザ端末6に表示されるマップ表示モードの在席状況確認画面を示す説明図である。図8は、ユーザ端末6に表示される部門別表示モードの在席状況確認画面を示す説明図である。
在席管理サーバ4は、データベースに登録された情報に基づいて、執務室における人物の在席状況を提示する画面の表示情報を生成して、その表示情報をユーザ端末6に配信し、ユーザ端末6において、図7に示すマップ表示モードの在席状況確認画面201と、図8に示す部門別表示モード(一覧表示モード)の在席状況確認画面211とが表示される。なお、所定の画面操作によりマップ表示モードと部門別表示モードが切り替えられる。また、これら2つのモードの確認画面を統合して表示されるものとしてもよい。
図7に示すように、マップ表示モードの在席状況確認画面201(在席マップ)では、各執務席が描画された執務室の配置図202(エリアマップ)が表示されており、配置図202における各執務席の位置には、執務席に座る人物を表す人物アイコン203(人物の着席位置を表す画像)が表示される。人物アイコン203には、人物の顔画像が表示される。なお、人物アイコン203に、人物の撮影画像から切り出した人物の顔画像の他に、人物の似顔絵や人物の名前を表す文字などが表示されるものとしてもよい。
在席状況確認画面201では、人物アイコン203をユーザが操作すると、吹き出し204(人物情報表示部)が表示される。この吹き出し204には、人物に関する詳細情報が表示される。図7に示す例では、吹き出し204に、人物に関する詳細情報として、人物の名前と、在席検知エリア(執務席)の識別情報(エリア番号)と、体温の測定値と、マスクの着用の有無を表すマスクアイコン205と、ストレスチェック結果を表すストレスアイコン206とが表示される。また、メールやSNSへのリンクが併せて表示されるものとしてもよい。
マスクアイコン205は、マスクの着用の有無に応じて形態が変化する。具体的には、マスクの着用がある場合には、「○」の記号を含む第1の形態となる。また、マスクの着用がない場合には、「×」の記号を含む第2の形態となる。
ストレスアイコン206は、ストレスチェック結果と、ストレスチェック結果の表示に関する人物の希望の有無とに応じて形態が変化する。具体的には、人物がストレスチェック結果の表示を希望した場合(結果表示可)でかつストレス状態が良好である場合には、笑顔の表情をした顔アイコンが描画された第1の形態となる。また、人物がストレスチェック結果の表示を希望した場合(結果表示可)でかつストレス状態が普通である場合には、普通の表情をした顔アイコンが描画された第2の形態となる。また、人物がストレスチェック結果の表示を希望しない場合(結果表示不可)には、顔アイコンが描画されない第3の形態となる。
ここで、ストレスチェック結果がポジティブの場合に、ストレス状態が良好であるとして、第1の形態となる。また、ストレスチェック結果がネガティブまたはニュートラルの場合には、ストレス状態が普通であるとして、第2の形態となる。なお、ストレスチェック結果がニュートラルの場合には、ストレス状態が良好であるとして、第1の形態となるようにしてもよい。
なお、執務席に着席した人物が不明である場合、すなわち、顔照合で人物を特定できなかった場合には、人物が不明であることを表す人物アイコン207が表示される。
図8に示すように、部門別表示モードの在席状況確認画面211では、在席中の人物に関する情報が部門(第1~第3の開発グループ)ごとに分かれて表示される。具体的には、部門別表示欄212が設けられると共に、部門別表示欄212に、人物別表示欄213が設けられている。人物別表示欄213には、人物の顔画像と、人物の名前と、在席検知エリア(執務席)の識別情報(エリア番号)と、体温の測定値と、マスクアイコン205と、ストレスアイコン206とが表示される。なお、図8に示す例では、不在の人物に関しては、人物の顔画像、および人物の名前のみが表示される。
また、体温が発熱の範囲内(例えば37.5度以上)に入る場合や、マスクを着用していない場合には、該当する人物別表示欄213が強調表示されるようにしてもよい。図8に示す例では、体温の測定値が赤色の太字で表示される。なお、体温が発熱の範囲内に入る場合や、マスクを着用していない場合に、ポップアップ画面や音声などによるアラートを発報するようにしてもよい。
次に、第1実施形態に係る在席管理サーバ4の動作手順について説明する。図9は、在席管理サーバ4の動作手順を示すフロー図である。
在席管理サーバ4は、まず、在席検知処理を行う(ST101)。この在席検知処理では、プロセッサ43が、固定カメラ3の撮影画像を取得して、その撮影画像内の在席検知エリアの画像領域に対して人物検出を行い、対象とする在席検知エリアに人物が存在するか否かを判定する。そして、プロセッサ43が、対象とする在席検知エリアに人物が存在する場合には、対象とする在席検知エリアの状態を在席とし、対象とする在席検知エリアに人物が存在しない場合には、プロセッサ43が、対象とする在席検知エリアの状態を空席(不在)として、その在席検知結果を記憶部42に格納する。なお、対象とする在席検知エリアに人物が存在しないときでも、一時的に離席するなどして、人物の所持物が検知された場合は、在席検知エリアの状態を在席として取り扱うようにしてもよい。
次に、プロセッサ43が、在席検知エリアの状態が変化したか否かを判定する(ST102)。
ここで、在席検知エリアの状態が変化した場合には(ST102でYes)、次に、プロセッサ43が、状態が変化した全ての在席検知エリアを対象にして、情報収集ロボット1を用いた情報収集処理(情報収集ループ)を行う(ST103~ST112)。
この情報収集処理では、まず、プロセッサ43が、在席検知エリアの状態が空席(不在)から在席に変化したか否かを判定する(ST104)。
ここで、在席検知エリアの状態が空席から在席に変化した場合、すなわち、人物が着席した場合には(ST104でYes)、次に、プロセッサ43が、対象とする在席検知エリアが未チェック、すなわち、情報収集ロボット1による情報収集の指示が未だ行われていないか否かを判定する(ST105)。
ここで、対象とする在席検知エリアが未チェックである場合には(ST105でYes)、次に、プロセッサ43が、対象とする在席検知エリアに在席する人物に関する情報収集を情報収集ロボット1に行わせる情報収集の指示を、通信部41からロボット制御サーバ2に送信する(ST106)。
次に、プロセッサ43が、通信部41によりロボット制御サーバ2から受信した在席人物情報、すなわち、顔照合結果、マスク着用判定結果、体温測定結果、およびストレスチェック結果を取得する(ST107)。
次に、プロセッサ43が、在席データベースにおける人物に関する登録情報を更新する(ST108)。すなわち、対象となる在席検知エリアに対応付けられた人物に関する顔照合結果としての人物ID、マスク着用判定結果、体温測定結果、およびストレスチェック結果を、在席データベースに登録する。また、プロセッサ43が、在席データベースにおける対象エリアの状態に関する登録情報を在席に更新する(ST109)。そして、次の在席検知エリアの処理に進む。
一方、対象となる在席検知エリアが未チェックでない場合、すなわち、情報収集ロボット1による情報収集の指示が既に行われている場合には(ST105でNo)、次に、プロセッサ43が、情報収集ロボット1による情報収集の指示が行われてから所定時間以上経過したか否かを判定する(ST110)。
ここで、情報収集ロボット1による情報収集の指示が行われてから所定時間以上経過した場合には(ST110でYes)、ST106に進み、情報収集ロボット1による情報収集の指示を再度行う。一方、情報収集ロボット1による情報収集の指示が行われてから所定時間以上経過していない場合には(ST110でNo)、ST109に進む。
また、在席検知エリアの状態が在席から空席に変化した場合には(ST104でNo)、次に、プロセッサ43が、在席データベースにおける対象となる在席検知エリアの状態に関する登録情報を空席に更新する(ST111)。そして、次の在席検知エリアの処理に進む。
次に、第1実施形態に係るロボット制御サーバ2の動作手順について説明する。図10は、ロボット制御サーバ2の動作手順を示すフロー図である。
ロボット制御サーバ2では、まず、通信部21が、情報収集ロボット1による情報収集の指示を在席管理サーバ4から受信する(ST201)。
次に、プロセッサ23が、対象者、すなわち、在席が検知された在席検知エリアに在席している人物の近傍に目標位置を設定して、待機位置から目標位置に移動するように情報収集ロボット1を制御する(ST202)。
次に、プロセッサ23が、情報収集ロボット1が目標位置に到着すると、情報収集のための案内の動作を行うように情報収集ロボット1を制御する(ST203)。具体的には、情報収集ロボット1の方に顔を向けると共に発話するように対象者を促す案内の画面(図6(A)参照)を表示すると共に、同様の内容の案内の音声をスピーカー13から出力する。このとき、プロセッサ23が、対象者の顔をカメラ11で撮影すると共に対象者の発話音声をマイク14で収音するように情報収集ロボット1を制御する。
次に、プロセッサ23が、マスク着用判定処理を行う(ST204)。このとき、プロセッサ23が、情報収集ロボット1から受信したカメラ11の撮影画像に基づいて、対象者のマスクの着用の有無を判定する。
次に、プロセッサ23が、顔照合処理を行う(ST205)。このとき、カメラ11の撮影画像から、対象者の顔特徴情報を抽出する。そして、登録済みの人物ごとの顔特徴情報を記憶部42から取得して、その登録済みの人物ごとの顔特徴情報と、対象者の顔特徴情報とを比較して、顔照合スコアを取得する。
次に、プロセッサ23が、顔照合スコアに基づいて、顔照合が成功したか否か、すなわち、対象者が登録済みの人物と一致するか否かを判定する(ST206)。
ここで、顔照合が成功した場合には(ST206でYes)、プロセッサ23が、体温検知処理を行う(ST207)。このとき、プロセッサ23が、対象者の体温を体温センサ12で測定するように情報収集ロボット1を制御して、情報収集ロボット1から受信した体温の測定結果を取得する。
次に、プロセッサ23が、情報収集ロボット1のカメラ11により対象者の顔を撮影した撮影画像を情報収集ロボット1から受信して、その撮影画像から対象者の表情を検知する(表情検知処理)(ST208)。
また、プロセッサ23が、情報収集ロボット1のマイク14により収音した対象者の音声を情報収集ロボット1から受信して、その音声から対象者の語気を検知する(語気検知処理)(ST209)。
次に、プロセッサ23が、表情検知処理の検知結果と、語気検知処理の検知結果とに基づいて、対象者のストレス状態を判定する(ストレスチェック)(ST210)。
次に、プロセッサ23が、情報収集ロボット1のディスプレイ15に、体温測定結果、マスク着用判定結果、およびストレスチェック結果を対象者に提示する画面111,121,131(図6(B),(C),(D)参照)を表示する(ST211)。
次に、プロセッサ23が、情報収集ロボット1のディスプレイ15に、他の人物と共有する画面(在席状況確認画面、図7および図8参照)に、自分のストレスチェック結果の表示を希望するか否かを対象者に確認する画面141(図6(E)参照)を表示する(ST212)。このとき、対象者の画面操作に応じて、ストレスチェック結果の画面表示の可否に関する設定情報を取得する。
次に、プロセッサ23が、在席人物情報、すなわち、顔照合結果、マスク着用判定結果、体温測定結果、およびストレスチェック結果を、通信部21から在席管理サーバ4に送信する(ST213)。
次に、プロセッサ23が、所定の待機位置へ戻るように情報収集ロボット1を制御する(ST214)。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。なお、ここで特に言及しない点は前記の実施形態と同様である。
第1実施形態では、執務室に在席する人物のストレス状態を判定するストレスチェックが実施され、そのストレスチェックの結果が画面表示される。一方、本実施形態では、ストレスチェック結果がネガティブである場合に、リフレッシュメニューを対象者に実施させて、対象者のネガティブな状態(望ましくない状態)を改善する。本実施形態では、笑顔、ストレッチ、および発声のいずれかのリフレッシュメニューを対象者に実施させる。
また、本実施形態では、ストレスチェック結果がネガティブである場合、そのストレスチェック結果が関係者(上司や健康管理室の担当者)に報告される。このストレスチェック結果の報告は、クラウドサーバ5により提供されるSNS、具体的にはチャットサービスを利用して行われる。
また、本実施形態では、対象者のストレスチェック結果がネガティブである場合、対象者のネガティブな状態を改善するために、対象者に対して声掛けが行われる。対象者に対して声掛けを行う人物は、対象者の周辺に在席する人物であり、ロボット制御サーバ2により選定される。対象者への声掛けの依頼は、依頼先の人物に対して情報収集ロボット1が対面で行う。また、依頼先の人物に対してSNSを利用して声掛けの依頼が行われる。なお、情報収集ロボット1自体が、対象者に対して声掛けを行うものとしてもよい。
ところで、このような対象者のメンタルヘルス対策としてのアクション(リフレッシュメニュー案内、ストレスチェック結果報告、声掛け)は、ネガティブな状態が顕著な場合に行われるものとしてもよい。この場合、ストレスチェックにおいてネガティブな状態を複数のレベルで判別することになる。
また、メンタルヘルス対策としてのアクションは、ストレスチェック結果の変化が顕著な場合、すなわち、以前よりストレス状態が大きく悪化している場合に行われてもよい。具体的には、人物ごとのストレスチェック結果(スコア)が蓄積され、対象者に関する過去のストレスチェック結果から、対象者の平常時のストレス状態が得られる。そして、今回のストレスチェック結果と平常時のストレス状態とが比較されて、状態の変化度合いが基準範囲を超える場合に、メンタルヘルス対策としてのアクションが実施される。さらに、状態の変化度合いが基準範囲を超える場合が、所定回数(所定期間)継続した場合に、メンタルヘルス対策としてのアクションが実施されてもよい。
次に、第2実施形態に係る情報収集ロボット1、ロボット制御サーバ2、および在席管理サーバ4の概略構成について説明する。図11は、情報収集ロボット1、ロボット制御サーバ2、および在席管理サーバ4の概略構成を示すブロック図である。
情報収集ロボット1および在席管理サーバ4の構成は第1実施形態(図5参照)と同様である。
ロボット制御サーバ2の構成は第1実施形態と略同様であるが、プロセッサ23で実行される処理が異なる。具体的には、プロセッサ23が、第1実施形態と同様に、走行制御処理、マスク着用判定処理、顔照合処理、体温測定処理、表情検知処理、語気検知処理、およびストレスチェック処理を行うが、この他に、リフレッシュ案内処理、動作検知処理、ストレスチェック結果報告処理、および声掛け依頼処理を行う。
リフレッシュ案内処理では、プロセッサ23が、所定のリフレッシュメニューを実施するように対象者を案内する。本実施形態では、笑顔、ストレッチ、および発声のリフレッシュメニューのいずれかを対象者に実施させる。また、本実施形態では、情報収集ロボット1に、リフレッシュメニューを実施するように対象者を案内する動作(画面表示、音声出力)を行わせる。
動作検知処理では、プロセッサ23が、対象者がストレッチ(伸び運動)のリフレッシュメニューを実施している最中に、情報収集ロボット1のカメラ11による撮影画像から対象者の動作を検知する。特に、本実施形態では、基準となる程度以上のストレッチ(伸び運動)を対象者が行ったか否かが判定される。
なお、表情検知処理では、第1実施形態と同様に、プロセッサ23が、情報収集ロボット1のカメラ11による撮影画像から対象者の表情を検知するが、本実施形態では、基準となる程度以上の笑顔を対象者が作ったか否かが判定される。また、語気検知処理では、第1実施形態と同様に、プロセッサ23が、情報収集ロボット1のマイク14による収音音声から対象者の語気を検知するが、本実施形態では、基準となる程度以上の発声を対象者が行ったか否かが判定される。
ストレスチェック結果報告処理では、プロセッサ23が、ストレスチェック結果がネガティブで、かつストレスチェック結果の変化が顕著である場合、ストレスチェック結果を関係者(上司や健康管理室の担当者)に報告するための通知を行う。具体的には、ストレスチェック結果報告の通知が、ロボット制御サーバ2からクラウドサーバ5を経由して関係者のユーザ端末6に送信される。関係者のユーザ端末6では、SNSアプリケーションによるチャットサービスの画面として、ストレスチェック結果を提示するストレスチェック結果報告画面301(図13参照)が表示される。なお、ストレスチェック結果報告は、対象者に関して報告を可とする設定がある場合に行われる。
声掛け依頼処理では、プロセッサ23が、対象者のストレスチェック結果がネガティブな場合、ストレスチェック状態を改善するための声掛けを対象者に対して行う人物を、対象者の周辺に在席する人物の中から選定して、その依頼先の人物に対して、対象者への声掛けを依頼する。なお、対象者への声掛けは、対象者に関して声掛けを可とする設定がある場合に行われる。
本実施形態では、情報収集ロボット1が依頼先の人物の近傍に移動して、依頼先の人物に対して対象者への声掛けを依頼する動作を対面で行うように、情報収集ロボット1を制御する。具体的には、対象者への声掛けを依頼する動作として、情報収集ロボット1のディスプレイ15に、対象者への声掛けを依頼する声掛け依頼画面171(図14(A)参照)が表示される。
また、本実施形態では、声掛け依頼の通知が、ロボット制御サーバ2からクラウドサーバ5を経由して依頼先の人物のユーザ端末6に送信される。依頼先の人物のユーザ端末6では、SNSアプリケーションによるチャットサービスの画面として、対象者への声掛けを依頼する声掛け依頼画面311(図14(B)参照)が表示される。
次に、第2実施形態に係る情報収集ロボット1のディスプレイ15に表示される画面について説明する。図12は、情報収集ロボット1のディスプレイ15に表示される画面を示す説明図である。
ストレスチェック結果がネガティブで、かつリフレッシュメニューが笑顔である場合、まず、図6(D)に示した画面131がディスプレイ15に表示された後に、図12(A-1)に示す画面141に遷移する。図12(A-1)に示す画面141では、カメラ11の撮影画像102と、対象者に笑顔を作るように催促する文字143が表示される。このとき、ロボット制御サーバ2では、表情検知処理において、カメラ11の撮影画像に基づいて、基準となる程度以上の笑顔を対象者が作ったか否かが判定される。ここで、基準となる程度以上の笑顔を対象者が作ったものと判定されると、図12(A-2)に示す画面142に遷移する。図12(A-2)に示す画面142では、カメラ11の撮影画像102と、リフレッシュメニューが終了したことを表す文字144が表示される。
ストレスチェック結果がネガティブで、かつリフレッシュメニューがストレッチである場合、まず、図6(D)に示した画面131がディスプレイ15に表示された後に、図12(B-1)に示す画面151に遷移する。図12(B-1)に示す画面151では、カメラ11の撮影画像102と、対象者にストレッチ(伸び運動)を行うように催促する文字153が表示される。このとき、ロボット制御サーバ2では、動作検知処理または骨格検知処理において、カメラ11の撮影画像に基づいて、基準となる程度以上のストレッチを対象者が行ったか否かが判定される。ここで、基準となる程度以上のストレッチを対象者が行ったものと判定されると、図12(B-2)に示す画面152に遷移する。図12(B-2)に示す画面152では、カメラ11の撮影画像102と、リフレッシュメニューが終了したことを表す文字154が表示される。
ストレスチェック結果がネガティブで、かつリフレッシュメニューが発声である場合、まず、図6(D)に示した画面131がディスプレイ15に表示された後に、図12(C-1)に示す画面161に遷移する。図12(C-1)に示す画面161では、カメラ11の撮影画像102と、対象者に発声を催促する文字163が表示される。このとき、ロボット制御サーバ2では、語気検知処理において、マイク14による収音音声に基づいて、基準となる程度以上の発声を対象者が行ったか否かが判定される。ここで、基準となる程度以上の発声を対象者が行ったものと判定されると、図12(C-2)に示す画面162に遷移する。図12(C-2)に示す画面では、カメラ11の撮影画像102と、リフレッシュメニューが終了したことを表す文字164が表示される。
なお、図12(A-2),(B-2),(C-2)に示す画面がディスプレイ15に表示された後に、図6(E)に示した画面に遷移する。
次に、第2実施形態に係る関係者のユーザ端末6に表示されるストレスチェック結果報告画面について説明する。図13は、ストレスチェック報告画面を示す説明図である。
ストレスチェック結果がネガティブで、かつストレスチェック結果の変化が顕著である場合、ストレスチェック結果を関係者(上司や健康管理室の担当者)に報告するための通知が、ロボット制御サーバ2からクラウドサーバ5を経由して関係者のユーザ端末6に送信される。
関係者のユーザ端末6には、SNSアプリケーションによるストレスチェック結果報告画面301(チャットサービスの画面)が表示される。ストレスチェック結果報告画面301には、ストレスチェック結果が表示される。これにより、関係者が、対象者のストレスチェック結果を把握することができる。
なお、SNSを利用したストレスチェック報告は、チャットサービスを利用して行われる他に、電子メールなどの別のサービスを利用して行われてもよい。
次に、第2実施形態に係る情報収集ロボット1のディスプレイ15および在席者のユーザ端末6に表示される声掛け依頼画面について説明する。図14は、声掛け依頼画面を示す説明図である。
ロボット制御サーバ2は、対象者のストレスチェック結果がネガティブな場合、対象者への声掛けを行う人物を、対象者の周辺に在席する人物の中から選定して、その依頼先の人物に対して、対象者への声掛けを依頼する。なお、対象者への声掛けは、対象者に関して声掛けの設定がある場合に行われる。
本実施形態では、情報収集ロボット1が、依頼先の人物の場所に移動して、依頼先の人物に対して対象者への声掛けを依頼する動作を行うように、ロボット制御サーバ2が情報収集ロボット1を制御する。
具体的には、情報収集ロボット1のディスプレイ15に、図14(A)に示す声掛け依頼画面171が表示される。声掛け依頼画面171には、対象者への声掛けを依頼する文字172と、対象者が写るカメラ11の撮影画像102とが表示される。これにより、依頼先の人物が、声掛けの依頼内容を把握することができる。なお、画面表示と同時に、対象者への声掛けを依頼する音声が、スピーカー13から出力されてもよい。
また、本実施形態では、声掛けを依頼するための通知が、ロボット制御サーバ2からクラウドサーバ5を経由して依頼先の人物のユーザ端末6に送信される。
依頼先の人物のユーザ端末6には、SNSアプリケーションにより、図14(B)に示す声掛け依頼画面311(チャットサービスの画面)が表示される。声掛け依頼画面311には、声掛けを依頼するメッセージが表示される。これにより、依頼先の人物が、声掛けの依頼内容を把握することができる。
なお、SNSを利用した声掛けの依頼は、チャットサービスを利用して行われる他に、電子メールなどの別のサービスを利用して行われてもよい。
次に、第2実施形態に係る管理者端末7に表示される設定画面について説明する。図15,図16は、管理者端末7に表示される設定画面を示す説明図である。
管理者端末7では、ロボット制御サーバ2にアクセスすると、図15(A)に示す管理者メニュー画面401(初期画面)が表示される。
図15(A)に示す管理者メニュー画面401には、リフレッシュのボタン402と、通知のボタン403とが設けられている。管理者が、リフレッシュのボタン402を操作すると、図15(B)に示すリフレッシュメニュー画面に遷移する。管理者が、通知のボタン403を操作すると、図16(A)に示す通知設定画面に遷移する。
図15(B)に示すリフレッシュメニュー画面411には、笑顔のボタン412と、ストレッチのボタン413と、発声のボタン414とが設けられている。また、リフレッシュメニュー画面411には、確定ボタン415とキャンセルボタン416とが設けられている。管理者が、笑顔のボタン412、ストレッチのボタン413、および発声のボタン414のいずれかを操作した上で、確定ボタン415を操作すると、操作内容に応じてリフレッシュメニューが設定される。なお、フレッシュメニュー画面411において、笑顔のボタン412、ストレッチのボタン413、発声のボタン414の中で複数のボタンが選択できるようにしてもよい。
図16(A)に示す通知設定画面421には、メンバ一覧表422と、検索ボックス423とが表示される。メンバ一覧表422には、メンバごとに、名前、ストレスチェック結果の関係者への報告の可否、報告相手、ネガティブな状態を改善するための対象者への声掛けの可否が表示されている。管理者が、検索ボックス423にキーワード(人物の名前など)を入力して検索を指示すると、該当するメンバの情報がメンバ一覧表422に表示される。
また、通知設定画面421には、確定ボタン424とキャンセルボタン425とが設けられている。管理者が、確定ボタン424を操作すると、メンバ一覧表422の内容が登録される。管理者が、キャンセルボタン425を操作すると、管理者メニュー画面401(図15(A)参照)に戻る。管理者が、メンバ一覧表422におけるメンバのセル(番号または名前)を操作すると、図16(B)に示すメンバ登録画面431に遷移する。
図16(B)に示すメンバ登録画面431には、名前に関する入力部432と、報告の可否に関する入力部433と、報告相手に関する入力部434と、声掛けの可否に関する入力部435と、確定ボタン436とが設けられている。管理者が、入力部432~435で入力の操作を行った上で確定ボタン436を操作すると、入力内容に基づいてメンバの登録情報が更新され、図16(A)に示す通知設定画面421のメンバ一覧表422にメンバの登録情報が反映される。
なお、図15,図16には、管理者端末7に表示される設定画面を示したが、各人が各人のユーザ端末6で、自分自身に関する報告の可否、報告相手、および声掛けの可否の設定を行うことができるようにしてもよい。
また、図15,図16に示す例では、報告や声掛けの可否が人物ごとに設定されるが、全ての人物を対象にして報告や声掛けの可否がまとめて設定されてもよい。
次に、第2実施形態に係るロボット制御サーバ2の動作手順について説明する。図17,図18は、ロボット制御サーバ2の動作手順を示すフロー図である。
図17に示すように、情報収集ロボット1のディスプレイ15に、体温測定結果、マスク着用判定結果、およびストレスチェック結果を対象者に提示する画面111,121,131(図6(B),(C),(D)参照)を表示する処理まで(ST201~ST211)は、第1実施形態(図10参照)と同様である。
次に、図18に示すように、プロセッサ23が、予め管理者が設定したリフレッシュメニューが、笑顔、発声、およびストレッチのいずれであるかを判定する(ST221)。
ここで、リフレッシュメニューが笑顔である場合には(ST221で「笑顔」)、プロセッサ23が、情報収集ロボット1のディスプレイ15に、笑顔リフレッシュ案内画面(図12(A-1)参照)を表示する(ST222)。次に、プロセッサ23が、カメラ11の撮影画像に基づいて、基準となる程度以上の笑顔を対象者が作ったか否かを判定する(表情検知処理)(ST223)。ここで、基準となる程度以上の笑顔を対象者が作ったものと判定されると、プロセッサ23が、情報収集ロボット1のディスプレイ15に、笑顔リフレッシュ結果画面(図12(A-2)参照)を表示する(ST224)。
また、リフレッシュメニューがストレッチである場合には(ST221で「ストレッチ」)、プロセッサ23が、情報収集ロボット1のディスプレイ15に、ストレッチリフレッシュ案内画面(図12(B-1)参照)を表示する(ST225)。次に、プロセッサ23が、カメラ11の撮影画像に基づいて、基準となる程度以上のストレッチを対象者が行ったか否かを判定する(動作検知処理または骨格検知処理)(ST226)。ここで、基準となる程度以上のストレッチを対象者が行ったものと判定されると、プロセッサ23が、情報収集ロボット1のディスプレイ15に、ストレッチリフレッシュ結果画面(図12(B-2)参照)を表示する(ST227)。
また、リフレッシュメニューが発声である場合には(ST221で「発声」)、プロセッサ23が、情報収集ロボット1のディスプレイ15に、発声リフレッシュ案内画面(図12(C-1)参照)を表示する(ST228)。次に、プロセッサ23が、マイク14による収音音声に基づいて、基準となる程度以上の発声を対象者が行ったか否かを判定する(語気検知処理)(ST229)。ここで、基準となる程度以上の発声を対象者が行ったものと判定されると、プロセッサ23が、情報収集ロボット1のディスプレイ15に、発声リフレッシュ結果画面(図12(C-2)参照)を表示する(ST230)。
次に、プロセッサ23が、ストレスチェック結果報告を可とする設定か否かを判定する(ST231)。ここで、ストレスチェック結果報告を可とする設定である場合には(ST231でYes)、関係者(上司や健康管理室の担当者)に対してストレスチェック結果を報告する(ST232)。
また、プロセッサ23が、声掛けを可とする設定か否かを判定する(ST233)。ここで、声掛けを可とする設定である場合には(ST233でYes)、対象者への声掛けを行う人物を、対象者の周辺に在席する人物の中から選定して、その依頼先の人物に対して、対象者への声掛けを依頼する(ST234)。
以降の処理(ST212~ST214)は、第1実施形態(図10参照)と同様である。
なお、本実施形態では、ストレスチェックおよびリフレッシュメニューが、人物の在席を検知したタイミング、すなわち、人物が出社したタイミングで実施されるが、ストレスチェックおよびリフレッシュメニューが、執務時間の途中で実施されてもよい。例えば、疲労が蓄積する時間帯に、ストレスチェックおよびリフレッシュメニューが実施されてもよい。また、ストレスチェックおよびリフレッシュメニューの実施タイミングは、予め管理者により設定されるとよい。
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施形態にも適用できる。また、上記の実施形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施形態とすることも可能である。