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JP7805884B2 - 漏洩防止具及び漏洩防止具の設置構造 - Google Patents
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JP7805884B2 - 漏洩防止具及び漏洩防止具の設置構造 - Google Patents

漏洩防止具及び漏洩防止具の設置構造

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Description

本発明は、漏洩防止具及び漏洩防止具の設置構造に関する。
漏洩防止具を用いて、レントゲン室等の部屋の内部から外部への放射線の漏洩防止が図られている。例えば、特許文献1に記載の漏洩防止具は、壁材に形成された貫通孔を壁材の裏側から覆うことにより、貫通孔からの放射線の漏洩を防止するものである。漏洩防止具は、有底箱状のボックスと、ボックスの開口端に位置するフランジと、を有する。フランジが壁材の裏側面に固定されることにより、漏洩防止具が壁材の裏側に設置されている。
特開2006-50860号公報
特許文献1に記載の漏洩防止具は、フランジが壁材に固定されることによって設置されるため、壁材が設置された後でないと設置できない。壁材の設置前にも漏洩防止具を設置できるよう、漏洩防止具の改良が望まれていた。
上記課題を解決するための漏洩防止具及び漏洩防止具の設置構造の各態様を記載する。
[態様1]壁材に形成された貫通孔を前記壁材の裏側から覆って、前記貫通孔から放射線が漏洩するのを防止する漏洩防止具であって、前記貫通孔の周りを取り囲む大きさの開口部を先端に形成する筒状の周壁、および、前記開口部と対向した底壁、を備えた有底箱状を成し、前記放射線の漏洩を防止する材料を含んで形成された本体部と、前記周壁の先端よりも前記底壁側に位置し、前記壁材が固定される固定部材に対して取り付けられる取付部と、を備え、前記取付部は、前記周壁の先端が前記壁材の裏側面に当接した状態で、前記固定部材に取り付け可能である、漏洩防止具。
[態様2]前記本体部は、前記放射線の漏洩を防止する材料により形成され、筒状の遮蔽周壁および遮蔽底壁を備えた有底箱状の遮蔽部と、前記遮蔽部よりも剛性の高い材料により形成され、前記遮蔽周壁に重なる筒状の重合部と、を有し、前記周壁は、前記遮蔽周壁及び前記重合部を含み、前記底壁は、前記遮蔽底壁を含み、前記開口部は、前記遮蔽周壁の先端に形成され、前記重合部のうち少なくとも前記遮蔽部と対向する部位は、前記遮蔽周壁の先端よりも前記底壁側に位置している[態様1]に記載の漏洩防止具。
[態様3]前記遮蔽周壁には、前記遮蔽周壁の先端から前記底壁に向かう切込みが予め設けられている[態様2]に記載の漏洩防止具。
[態様4]前記取付部は、前記本体部と別体であり、前記本体部に取着される取着部を備え、前記取着部は、前記開口部に対する前記取付部の配置位置を前記開口部と前記底壁との対向方向にずれた異なる位置に変更して前記本体部に取着可能である[態様1]~[態様3]のうちいずれか一つに記載の漏洩防止具。
[態様5][態様4]に記載の漏洩防止具を設置する漏洩防止具の設置構造であって、前記固定部材は、第1長尺材と、前記第1長尺材に対して上下方向に重なるとともに水平方向に交差し、前記第1長尺材よりも下側に位置する第2長尺材と、により構成された天井下地材のうちの前記第2長尺材であり、前記壁材は、前記第2長尺材に固定される天井壁からなり、前記本体部は、前記開口部が下方を向くように設けられ、前記取着部は、前記開口部に対する前記取付部の設置位置を、前記第1長尺材及び前記第2長尺材のそれぞれの上面に前記取付部が載置可能となる前記上下方向にずれた少なくとも二つの位置に変更して前記本体部に取着可能である漏洩防止具の設置構造。
[態様6]前記本体部は、前記放射線の漏洩を防止する材料により形成され、筒状の遮蔽周壁および遮蔽底壁を備えた有底箱状の遮蔽部と、前記遮蔽部よりも剛性の高い材料により形成され、前記遮蔽周壁に重なる筒状の重合部と、を有し、前記周壁は、前記遮蔽周壁及び前記重合部を含み、前記底壁は、前記遮蔽底壁を含み、前記開口部は、前記遮蔽周壁の先端に形成され、前記重合部は、その全体が前記固定部材の上面の高さよりも高い位置にあって、かつ前記遮蔽周壁の先端よりも前記底壁側に位置している[態様5]に記載の漏洩防止具の設置構造。
[態様7]前記遮蔽周壁には、前記第2長尺材の上下方向の高さ以上の長さで、前記遮蔽周壁の先端から前記底壁に向かう切込みが予め設けられている[態様6]に記載の漏洩防止具の設置構造。
この発明によれば、壁材の設置前にも漏洩防止具を設置できる。
実施形態の天井壁、基礎天井、及び漏洩防止具を示す斜視図である。 天井壁及び漏洩防止具を示す上面図である。 漏洩防止具を示す分解斜視図である。 漏洩防止具を示す斜視図である。 天井壁及び漏洩防止具を示す断面図である。 天井壁及び漏洩防止具の一部を拡大して示す断面図である。 天井壁及び漏洩防止具の一部を拡大して示す断面図である。
以下、漏洩防止具及び漏洩防止具の設置構造を具体化した一実施形態について、図面を用いて説明する。
<漏洩防止具の設置場所>
図1に示すように、漏洩防止具10は、天井壁11の裏側に位置している。本実施形態の天井壁11は壁材に相当する。すなわち、本実施形態の壁材は、天井壁11からなる。天井壁11は、基礎天井12から間隔を空けて設置されている。天井壁11と基礎天井12とで二重天井が構成されている。天井壁11は、放射線の漏洩を防止する漏洩防止材から形成されていてもよい。天井壁11は、例えば、レントゲン室等の部屋の天井として用いられる。天井壁11を構成する漏洩防止材としては、例えば、鉛や鉄といったX線やγ線を遮蔽可能な材料、ポリエチレンやボロン含有ポリエチレンといった中性子を遮蔽可能な材料、及びこれら材料を組み合わせた材料を用いることができる。
本実施形態において、上下方向を上下方向Xといい、上下方向Xに直交し、且つ互いに直交する方向を第1方向Y及び第2方向Zという。上下方向Xは重力方向でもある。第1方向Y及び第2方向Zは、水平方向に相当する。天井壁11の表とは、天井壁11の下を意味する。天井壁11の裏とは、天井壁11の上を意味する。
天井壁11は、平板状である。天井壁11は、上下方向Xの下側に位置する表側面11aと、上下方向Xの上側に位置する裏側面11bと、を有する。表側面11a及び裏側面11bは、上下方向Xに直交するように延びている。
壁材としての天井壁11には貫通孔11hが形成されている。貫通孔11hは、表側面11aと裏側面11bとの間を貫通する。本実施形態の貫通孔11hは、上下方向Xからみて矩形状をなす。漏洩防止具10は、壁材としての天井壁11に形成された貫通孔11hを天井壁11の裏側から覆って、貫通孔11hから放射線が漏洩するのを防止する。
図面では、天井壁11の裏側に位置する漏洩防止具10の数と、天井壁11に形成される貫通孔11hの数と、が1つずつの場合を例示している。天井壁11の裏側に位置する漏洩防止具10の数と、天井壁11に形成される貫通孔11hの数と、は複数ずつであってもよい。天井壁11に形成された複数の貫通孔11hの一部又は全てが漏洩防止具10によって覆われていてもよい。複数の貫通孔11hをまとめて1つの漏洩防止具10が覆ってもよい。天井壁11には不図示の器具が固定されている。器具は、例えばダウンライト等の照明器具である。ダウンライトは、貫通孔11hの内部に取り付けられる。
図1及び図2に示すように、天井壁11と基礎天井12との間には、天井下地材13が設けられている。天井下地材13は、第1長尺材13aと第2長尺材13bと、により構成されている。第1長尺材13a及び第2長尺材13bは、天井壁11と基礎天井12との間に複数ずつ設けられている。複数の第1長尺材13aは、第2方向Zに互いに離れて位置する。複数の第2長尺材13bは、第1方向Yに互いに離れて位置する。第2長尺材13bは、第1長尺材13aに対して上下方向Xに重なっている。第2長尺材13bは、第1長尺材13aよりも下側に位置している。
第1長尺材13aは、天井壁11から上方に離れた位置にて延びる長尺状を成している。第1長尺材13aの長手は第1方向Yに延びている。第1長尺材13aは、吊りボルト14によって基礎天井12と連結されている。第2長尺材13bは、壁材としての天井壁11の裏側面11bに沿って延びる長尺状を成している。第2長尺材13bの長手は第2方向Zに延びている。これにより、第2長尺材13bは、第1長尺材13aに対して水平方向に交差している。第2長尺材13bは、上下方向Xにおける第1長尺材13aと天井壁11との間に位置している。第2長尺材13bは、第1長尺材13a及び天井壁11に連結されている。
第2長尺材13bは、天井壁11を天井壁11の裏側から固定する。すなわち、本実施形態において、天井下地材13のうちの第2長尺材13bは、固定部材に相当する。壁材としての天井壁11は、第2長尺材13bに固定される。第1長尺材13a及び第2長尺材13bによって、天井壁11は基礎天井12に支持されている。
<漏洩防止具の基本構成>
図1に示すように、漏洩防止具10は、本体部20と、取付部50と、を備えている。本体部20は、矩形筒状の周壁21および底壁22を備えた有底箱状を成す。周壁21の軸線は上下方向Xに延びている。周壁21のうち、上下方向Xにおける下端を先端21aともいい、上端を基端21bともいう。周壁21は、開口部25を先端21aに形成する。開口部25は、上下方向Xからみて矩形状をなす開口である。開口部25は、天井壁11の貫通孔11hの周りを取り囲む大きさである。詳細には、開口部25は、貫通孔11hよりも一回り大きい。複数の貫通孔11hをまとめて1つの漏洩防止具10が覆う場合、漏洩防止具10の開口部25の大きさは、複数の貫通孔11hの周りを取り囲む大きさであってもよい。本体部20は、開口部25が下方を向くように設けられている。周壁21の先端21aは天井壁11の裏側面11bに当接している。
底壁22は、上下方向Xに直交するように延びる矩形平板状である。底壁22は、周壁21の基端21bに設けられることにより、周壁21の基端21bの開口を塞いでいる。底壁22は、開口部25と対向している。
本体部20の内部には、開口部25から受け入れた器具を収容するための収容空間が形成されている。この収容空間によって、本体部20は、貫通孔11hに設置されるダウンライト等の器具のうち、天井壁11の裏側に配置される一部を、本体部20の内部に収容可能である。なお、例えば貫通孔11hに設置される器具の全体が天井壁11の表側に位置する場合は、実施形態のような大きな収容空間を本体部20は有さなくてもよい。
図3に示すように、本体部20は、有底箱状の遮蔽部30と、筒状の重合部40と、を有する。遮蔽部30は、放射線の漏洩を防止する材料である漏洩防止材により形成されている。これにより、本体部20は、放射線の漏洩を防止する材料を含んで形成されたものとなっている。なお、漏洩防止材としては、例えば、鉛や鉄といったX線やγ線を遮蔽可能な材料、ポリエチレンやボロン含有ポリエチレンといった中性子を遮蔽可能な材料、及びこれら材料を組み合わせた材料を用いることができる。本実施形態の遮蔽部30は、鉛製である。
<遮蔽部>
遮蔽部30は、矩形筒状の遮蔽周壁31および遮蔽底壁32を備えた有底箱状を成す。遮蔽周壁31の軸線は上下方向Xに延びている。遮蔽周壁31は、一対の第1遮蔽周壁部33と、一対の第2遮蔽周壁部34と、を有する。一対の第1遮蔽周壁部33は、第1方向Yに互いに対向するとともに、第1方向Yに直交するように延びる矩形平板状である。一対の第2遮蔽周壁部34は、第2方向Zに互いに対向するとともに、第2方向Zに直交するように延びる矩形平板状である。
遮蔽周壁31のうち、上下方向Xにおける下端を先端31aともいい、上端を基端31bともいう。遮蔽周壁31は、遮蔽開口部35を先端31aに形成する。遮蔽開口部35は、遮蔽底壁32と対向している。遮蔽開口部35は、本体部20の開口部25として機能する。遮蔽周壁31の先端31aは、本体部20の先端21aとして機能する。すなわち、本体部20の開口部25は、遮蔽周壁31の先端31aに形成されている。遮蔽周壁31の基端31bは、本体部20の基端21bとして機能する。開口部25は、一対の第1遮蔽周壁部33及び一対の第2遮蔽周壁部34によって、遮蔽周壁31の下端に区画形成されている。遮蔽周壁31の先端31aは、天井壁11の貫通孔11hの周りを囲むように位置し、且つ天井壁11の裏側面11bに接している。
遮蔽底壁32は、上下方向Xに直交するように延びる矩形平板状である。遮蔽底壁32は、遮蔽周壁31の基端31bに設けられることにより、遮蔽周壁31の基端31bの開口を塞いでいる。
図1及び図3に示すように、遮蔽周壁31には、切込み36が予め設けられている。切込み36は、遮蔽周壁31の先端31aから底壁22に向かう切込みである。切込み36は、上下方向Xに延びる直線状をなしている。切込み36の上下方向Xの寸法は、天井壁11の裏側面11bから固定部材としての第2長尺材13bの上面13cまでの高さ以上に設定されている。したがって、切込み36は、第2長尺材13bの上下方向Xの高さ以上の長さで、遮蔽周壁31の先端31aから底壁22に向かうものである。一対の第2遮蔽周壁部34に形成される切込み36は、1つずつであってもよいし複数ずつであってもよい。本実施形態の切込み36は、一対の第2遮蔽周壁部34に2箇所ずつ形成されている。
図3及び図4に示すように、遮蔽周壁31にはボルト孔31hが形成されている。ボルト孔31hは、遮蔽周壁31を貫通する貫通孔である。ボルト孔31hは、一対の第1遮蔽周壁部33に2箇所ずつ形成されている。各ボルト孔31hには、遮蔽周壁31の外側からボルトBが挿入されている。このボルトBの先端部には、遮蔽周壁31の内側からナットNが取り付けられている。
図3に示すように、遮蔽周壁31及び遮蔽底壁32には、導入孔30hが形成されている。遮蔽周壁31に形成される導入孔30hは、遮蔽周壁31を貫通する貫通孔である。遮蔽底壁32に形成される導入孔30hは、遮蔽底壁32を貫通する貫通孔である。本実施形態の導入孔30hは、ボルト孔31hよりも大きい丸孔である。導入孔30hは、一対の第1遮蔽周壁部33に2箇所ずつと、一対の第2遮蔽周壁部34に2箇所ずつと、遮蔽底壁32に4箇所形成されている。
各導入孔30hは、除去可能な閉塞部材30jによって閉塞されている。閉塞部材30jは、導入孔30hの内部に位置し、導入孔30hよりも一回り小さい丸形状の平板である。閉塞部材30jの外周縁と、遮蔽部30のうちで導入孔30hの周りに位置する部分とは、導入孔30hの周方向において互いに離れた複数箇所で連結されている。そのため、作業者が閉塞部材30jを変位させる等によって、閉塞部材30jは導入孔30hから容易に除去可能となっている。導入孔30hから閉塞部材30jが除去されることにより、導入孔30hを介して遮蔽部30の内部と外部とが連通するため、導入孔30hにケーブルが導入可能となる。例えば、ケーブルを導入させる必要のある導入孔30hに対してのみ閉塞部材30jの除去を行って、それ以外の導入孔30hに対しては閉塞部材30jの除去を行わない。
図1及び図3に示すように、遮蔽底壁32には、挿入孔32hが形成されている。挿入孔32hは、遮蔽底壁32を貫通する貫通孔である。本実施形態の挿入孔32hは、導入孔30hよりも小さい丸孔である。挿入孔32hは、例えば、遮蔽底壁32の中央に形成されている。例えば、挿入孔32hには基礎天井12と連結された吊りボルト14が挿入されてもよい。挿入孔32hに挿入された吊りボルト14によって本体部20を基礎天井12に支持させてもよい。
使用前の挿入孔32hは、除去可能な閉塞部材によって閉塞されている。挿入孔32hの使用時、この閉塞部材が挿入孔32hから除去されることにより、挿入孔32hを介して遮蔽部30の内部と外部とが連通した状態となる。導入孔30hを閉塞する閉塞部材30j及び挿入孔32hを閉塞する閉塞部材は、遮蔽周壁31や遮蔽底壁32と同一の材料で形成されているため、放射線の漏洩を防止する材料で形成されている。
<重合部>
図3に示すように、重合部40は、遮蔽部30よりも剛性の高い材料により形成されている。本実施形態の遮蔽部30は樹脂製である。重合部40は、矩形筒状の重合周壁41および重合底壁42を備えた有底箱状を成す。重合周壁41の軸線は、上下方向Xに延びているとともに、遮蔽周壁31の軸線と一致している。重合周壁41は、一対の第1重合周壁部43と、一対の第2重合周壁部44と、を有する。一対の第1重合周壁部43は、第1方向Yに互いに対向するとともに、第1方向Yに直交するように延びる矩形平板状である。一対の第2重合周壁部44は、第2方向Zに互いに対向するとともに、第2方向Zに直交するように延びる矩形平板状である。
重合周壁41のうち、上下方向Xにおける下端を先端41aともいい、上端を基端41bともいう。重合底壁42は、上下方向Xに直交するように延びる矩形平板状である。重合底壁42は、重合周壁41の基端41bに設けられることにより、重合周壁41の基端41bの開口を塞いでいる。重合周壁41の先端41aには、重合開口部45が形成されている。重合開口部45は、重合底壁42と対向している。
図4に示すように、重合部40は遮蔽部30の内部に位置する。一対の第1重合周壁部43は、第1方向Yにおける一対の第1遮蔽周壁部33の間に位置する。一対の第2重合周壁部44は、第2方向Zにおける一対の第2遮蔽周壁部34の間に位置する。重合底壁42は、遮蔽底壁32よりも下方に位置する。
重合周壁41は、遮蔽周壁31に重なっている。言い換えると、重合部40は、遮蔽周壁31に重なっている。一対の第1重合周壁部43の外面は、一対の第1遮蔽周壁部33の内面と接している。一対の第2重合周壁部44の外面は、一対の第2遮蔽周壁部34の内面と接している。重合底壁42は、遮蔽底壁32に重なっている。重合底壁42の上面は、遮蔽底壁32の下面と接している。重合部40と遮蔽部30とは、互いに接する面同士が両面テープ等によって接着されていてもよい。
重合周壁41の先端41aは、遮蔽周壁31の先端31aよりも上方に位置する。したがって、重合部40のうち遮蔽部30と対向する部位は、遮蔽周壁31の先端31aよりも底壁22側に位置している。なお、本実施形態においては、重合周壁41の全体と重合底壁42の全体とが遮蔽部30と対向する。すなわち、重合部40の全体が、重合部40のうち遮蔽部30と対向する部位である。
図5に示すように、重合部40は、その全体が固定部材としての第2長尺材13bの上面13cの高さよりも高い位置にあって、かつ遮蔽周壁31の先端31aよりも底壁22側に位置している。重合開口部45を遮蔽周壁31の先端31a側に向けた状態で、重合部40は遮蔽部30と一体化されている。重合周壁41と遮蔽周壁31とが重なり、かつ重合底壁42と遮蔽底壁32とが重なるようにして、重合部40は遮蔽部30と一体化されている。
重合周壁41は、遮蔽周壁31と共に本体部20の周壁21を構成している。したがって、周壁21は、遮蔽周壁31及び重合周壁41を含んでいる。重合底壁42は、遮蔽底壁32と共に本体部20の底壁22を構成している。したがって、底壁22は、遮蔽底壁32及び重合底壁42を含んでいる。
図3及び図4に示すように、重合周壁41にはボルト孔41hが形成されている。ボルト孔41hは、重合周壁41を貫通する貫通孔である。ボルト孔41hは、一対の第1重合周壁部43に2箇所ずつ形成されている。各ボルト孔41hは、遮蔽周壁31のボルト孔31hと連通している。各ボルト孔41hには、遮蔽周壁31のボルト孔31hに挿入されたボルトBが挿入されている。ナットNは、重合周壁41の内側からボルトBの先端に取り付けられている。ボルトBへのナットNの締結により、第1遮蔽周壁部33と第1重合周壁部43とが互いの厚み方向において締め付けられている。
図3に示すように、重合周壁41及び重合底壁42には、導入孔40hが形成されている。重合周壁41に形成された導入孔40hは、重合周壁41を貫通する貫通孔である。重合底壁42に形成された導入孔40hは、重合底壁42を貫通する貫通孔である。導入孔40hは、一対の第1重合周壁部43に2箇所ずつと、一対の第2重合周壁部44に2箇所ずつと、重合底壁42に4箇所形成されている。重合周壁41の導入孔40hは、遮蔽周壁31の導入孔30hと連通している。重合底壁42の導入孔40hは、遮蔽底壁32の導入孔30hと連通している。
各導入孔40hは、除去可能な閉塞部材40jによって閉塞されている。閉塞部材40jは、遮蔽部30の導入孔30hを閉塞する閉塞部材30jと同様に、導入孔40hをケーブルなどの挿入に用いるために導入孔40hから容易に除去可能である。
図1及び図3に示すように、重合底壁42には、挿入孔42hが形成されている。挿入孔42hは、重合底壁42を貫通する貫通孔である。挿入孔42hは、例えば、重合底壁42の中央に形成されている。挿入孔42hは、遮蔽底壁32の挿入孔42hと連通している。例えば、遮蔽底壁32の挿入孔32hに吊りボルト14が挿入される場合、この吊りボルト14は重合底壁42の挿入孔42hを介して重合部40の内部に挿入される。
<取付部>
図2に示すように、取付部50は、本体部20と別体である。漏洩防止具10は、2つの取付部50を有する。2つの取付部50は、第1方向Yに互いに離れている。第1方向Yにおける2つの取付部50の間に本体部20が位置している。
取付部50は、壁材としての天井壁11の裏側面11bに沿って延びている。取付部50は、上下方向Xから見て矩形状をなす平板状である。取付部50は、本体部20から離間する延出方向としての第1方向Yに延出している。取付部50は、周壁21の先端21aよりも底壁22側に位置する。詳細には、上下方向Xにおいて、周壁21の先端21aよりも上方に取付部50は位置する。これにより、取付部50は、天井壁11の裏側面11bから離れている。
取付部50は、取付孔50hを有する。取付孔50hは、取付部50を上下方向Xに貫通する貫通孔である。本実施形態の取付孔50hは、第1方向Yに延びる長孔である。取付孔50hは、第2方向Zに互いに離れて取付部50に複数形成されてもよい。本実施形態の取付孔50hは、取付部50に3つ形成されている。
図2に一点鎖線で示すように、取付部50は、取付孔50hに挿通されたボルトBによって第2長尺材13bに取り付けられている。したがって、取付部50は、壁材としての天井壁11が固定される固定部材としての第2長尺材13bに対して取り付けられる。なお、ボルトBは、取付部50に形成される取付孔50hのうち、全てに挿通されてもよいし、一部に挿通されてもよい。図面では、取付部50に形成される3つの取付孔50hのうち、2つの取付孔50hにボルトBを挿通する場合を例示している。
図3及び図5に示すように、取付部50は、第2長尺材13bの上面13cに沿った姿勢で第2長尺材13bに取り付けられている。第2長尺材13bの上面13cとは反対側に壁材としての天井壁11が固定されている。すなわち、取付部50は、周壁21の先端21aが天井壁11の裏側面11bに当接した状態で、第2長尺材13bにおける天井壁11が固定される側とは異なる側に取り付け可能である。
図3に示すように、取付部50は、本体部20に取着される取着部51を備えている。取着部51は、周壁21の外面に沿って延びる長尺状を成している。取着部51は、矩形平板状である。取着部51は、通孔51hを有する。通孔51hは、取着部51の厚み方向に取着部51を貫通する貫通孔である。本実施形態の通孔51hは上下方向Xに延びる長孔である。通孔51hは、第2方向Zに互いに離れて取着部51に複数形成されてもよい。本実施形態の通孔51hは、取着部51に2つ形成されている。
通孔51hにはボルトBが挿通される。周壁21の外側に取着部51が位置した状態で、通孔51hにボルトBが挿通されている。通孔51h、第1遮蔽周壁部33のボルト孔31h、及び第1重合周壁部43のボルト孔41hにボルトBが挿通されるとともに、ボルトBに重合周壁41の内側からナットNが取り付けられることにより、取着部51は本体部20に取着されている。したがって、取着部51は重合部40に取着されている。ボルトBは、重合部40に取着する取着ボルトとして機能する。
図6に示すように、通孔51hにおけるボルトBの挿通箇所は、通孔51hの上下方向Xの寸法範囲内で変更可能である。通孔51hへのボルトBの挿通箇所を異ならせることにより、本体部20に対する取着部51の配置位置を上下方向Xにずらすことができる。取着部51の配置位置が上下方向Xにずれると、取付部50が上下方向Xにずれる。したがって、取着部51は、開口部25に対する取付部50の配置位置を上下方向Xにずれた異なる位置に変更して本体部20に取着可能である。なお、上下方向Xは、開口部25と底壁22との対向方向でもある。
本実施形態の取付部50とは異なる位置にある取付部50の一例を図6に二点鎖線で示す。この一例としての取付部50は、本実施形態の取付部50の位置よりも上方にずれた位置にある。一例としての取付部50においては、ボルトBが実施形態とは異なる箇所にて通孔51hに挿通されることにより、ボルトBに対する取着部51の相対位置が実施形態での取着部51よりも上方にずれている。一例としての取付部50は、第1長尺材13aの上面13dと同じ高さである。詳細には、上下方向Xにおける天井壁11の裏側面11bと一例としての取付部50の下面との間の距離は、上下方向Xにおける天井壁11の裏側面11bと第1長尺材13aの上面13dとの間の距離と同じ寸法である。そのため、一例としての取付部50は、第1長尺材13aの上面13dに載置可能である。なお、取付部50を第1長尺材13aの上面13dに載置させる際は、例えば本体部20からの取付部50の延出方向が第2方向Zとなるように漏洩防止具10を変位させることにより、取付部50を第1長尺材13aの上方に位置させる。また、図示は省略するが、取付部50の位置の変更は、取付部50を上下反転することによって行われてもよい。
取着部51は、開口部25に対する取付部50の設置位置を、第1長尺材13a及び第2長尺材13bのそれぞれの上面13c,13dに取付部50が載置可能となる上下方向Xにずれた少なくとも二つの位置に変更して本体部20に取着可能である。通孔51hは上下方向Xに延びる長孔であるため、通孔51hの上下方向Xの寸法範囲内でボルトBの挿通箇所を変更することより、上記の二つの位置とは異なる複数の位置を含んで、上下方向Xで連続的に取付部50の設置位置が変更可能である。取付部50は、第2長尺材13bの上面13cに載置された状態で第2長尺材13bに取り付けられ、第1長尺材13aの上面13dに載置された状態で第1長尺材13aに取り付け可能である。
図7に、本実施形態の第2長尺材13bとは異なる位置にある第2長尺材13bの一例を二点鎖線で示す。この一例としての第2長尺材13bは、本実施形態の第2長尺材13bの位置よりも第1方向Yにずれた位置にある。取付孔50hは第1方向Yに延びる長孔であるため、取付孔50hの第1方向Yの寸法範囲内で取付孔50hに対するボルトB(図2)の挿通箇所を変更可能である。このように、第1方向Yにおいて異なる位置にてボルトBを取付孔50hに挿通させることにより、第1方向Yにおいて異なる位置にある第2長尺材13bに対してボルトBによって取付部50が取り付けられる。
[実施形態の作用]
次に、本実施形態の作用について説明する。
漏洩防止具10の設置は、固定部材としての第2長尺材13bに対して、壁材としての天井壁11が固定される前に行ってもよいし固定された後に行ってもよい。第2長尺材13bへの天井壁11の固定前に漏洩防止具10を設置する場合、周壁21の先端21aが天井壁11の裏側面11bに当接すると想定される位置に、漏洩防止具10を位置させる。第2長尺材13bへの天井壁11の固定後に漏洩防止具10を設置する場合、周壁21の先端21aが天井壁11の裏側面11bに当接するように、漏洩防止具10を位置させる。
漏洩防止具10の設置に際しては、取付部50を第2長尺材13bの上面13cに載置させる。この状態で、ボルトBによって取付部50が第2長尺材13bに取り付けられることにより、第2長尺材13bにおける天井壁11が固定される側とは異なる側に取付部50が取り付けられる。漏洩防止具10は第2長尺材13bに取り付けられる。第2長尺材13bへの天井壁11の固定前に漏洩防止具10を設置した場合には、第2長尺材13bに天井壁11を固定することにより、周壁21の先端21aが天井壁11の裏側面11bに当接するようになる。こうして漏洩防止具10が設置されると、漏洩防止具10は、天井壁11に形成された貫通孔11hを天井壁11の裏側から覆うことにより、貫通孔11hから放射線が漏洩するのを防止できる。
[実施形態の効果]
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)漏洩防止具10は、固定部材としての第2長尺材13bに対して取り付けられる取付部50を備える。第2長尺材13bには、壁材としての天井壁11が固定される。取付部50は、周壁21の先端21aが裏側面11bに当接した状態で、第2長尺材13bに取り付け可能である。取付部50が第2長尺材13bに取り付けられるため、漏洩防止具10を第2長尺材13bに設置できる。したがって、天井壁11の設置前にも漏洩防止具10の設置が可能となる。
(2)本体部20は、放射線の漏洩を防止する材料により形成された遮蔽部30と、遮蔽部30よりも剛性の高い材料により形成された重合部40と、を有する。そのため、本体部20の全体が遮蔽部30からなる場合と比較して、本体部20の剛性を高められるため、本体部20の変形を抑制できる。また、固定部材としての第2長尺材13bへの漏洩防止具10の取り付けの際に、本体部20が第2長尺材13bと干渉する場合がある。その場合、遮蔽周壁31の先端31aを第2長尺材13bから回避させる目的で、遮蔽周壁31の先端31aから遮蔽周壁31の一部を切除したり、遮蔽周壁31の先端31aの一部を折り曲げたり、といった加工が必要になる。こうした加工が行われる遮蔽周壁31の先端31aが重合部40から露出するため、上記の遮蔽周壁31の加工の際に重合部40の加工が不要となるため作業性がよくなる。
(3)遮蔽周壁31には、遮蔽周壁31の先端31aから底壁22に向かう切込み36が予め設けられている。そのため、遮蔽周壁31の先端31aが固定部材としての第2長尺材13bに干渉することを抑制する目的で遮蔽周壁31の先端31aに切込み36が必要な場合であっても、漏洩防止具10の設置に際して遮蔽周壁31に切込み36を加工する必要がなくなる。したがって、漏洩防止具10の設置にかかる作業性がよくなる。
(4)取付部50は、本体部20と別体であり、本体部20に取着される取着部51を備えている。取着部51は、開口部25に対する取付部50の配置位置を開口部25と底壁22との対向方向としての上下方向Xにずれた異なる位置に変更して本体部20に取着可能である。第1長尺材13aなど、第2長尺材13bとは異なる対象部材に取付部50を取り付けようとした場合、上下方向Xにおける対象部材の位置が第2長尺材13bとは異なることがある。この場合であっても、取着部51の配置位置を上下方向Xにずれた異なる位置に変更すれば、第2長尺材13bとは異なる対象部材に取付部50を取り付けられる。したがって、第2長尺材13bとは異なる対象部材に対して、漏洩防止具10を取り付けることができる。
(5)取付部50は、本体部20から離間する延出方向としての第1方向Yに延出している。そのため、取付部50が本体部20からフランジ状に延びる形状である場合と比較して、取付部50が取り付けられる対象部材における取付部50の載置面を小さくできる。したがって、取付部50の取り付け箇所の自由度を向上できる。
(6)取着部51は、遮蔽部30よりも剛性の高い材料により形成された重合部40に取着されている。このため、取着部51が遮蔽部30のみに取着される場合と比較して、安定した姿勢で取付部50を本体部20に取り付けられる。
[変更例]
上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
○ 遮蔽底壁32から挿入孔32hを省略してもよい。重合底壁42から挿入孔42hを省略してもよい。
○ 重合部40に形成される導入孔40hの一部又は全てに対して、閉塞部材40jは予め設けられていなくてもよい。
○ 遮蔽部30に形成される導入孔30hの一部又は全てを省略してもよい。重合部40に形成される導入孔40hの一部又は全てを省略してもよい。
○ 重合部40は、遮蔽部30の外側に重なっていてもよい。この場合の重合部40は、遮蔽周壁31および遮蔽底壁32の外側に重なる。ただし、変形しにくい重合部40の外側に折り曲げ可能な遮蔽部30を包むように変形させながら配置する方が、本体部20の組み立て作業が容易になる。
○ 重合部40が遮蔽部30の外側に重なっている場合、取着ボルトとしてのボルトBは、重合部40に貫通する一方で遮蔽部30に貫通しないようにねじ込まれてもよい。この場合、重合部40にはボルト孔41hが形成され、遮蔽部30からはボルト孔31hが省略される。
○ 遮蔽部30に形成される複数のボルト孔31hのうちの一部にのみボルトBが挿通されてもよい。重合部40に形成される複数のボルト孔41hのうちの一部にのみボルトBが挿通されてもよい。これらの場合、ボルトBが挿通されないボルト孔31h,41hに対して、開口を塞ぐなどの放射性漏洩防止の養生が施される。
○ 遮蔽部30は、可撓性を有する材料から成るものであってもよい。この場合、例えば天井壁11の裏側面11bの一部がその周りの部分よりも上方に突出するような形状であるときに、この上方に突出する裏側面11bの部分に当接する遮蔽周壁31の部分が切込み36に沿って撓むように遮蔽部30を変形させてもよい。
○ 遮蔽周壁31への切込み36の形成を省略してもよい。
○ 取着部51に形成される通孔51hは、開口部25と底壁22の対向方向としての上下方向Xに沿って複数形成されてもよい。この場合の通孔51hにおいても、取着ボルトとしてのボルトBを挿通させる通孔51hを変更することにより、ボルトBの通孔51hに対する挿通箇所を上下方向Xに異ならせることができる。そのため、取着部51は、開口部25に対する取付部50の配置位置を上下方向Xにずれた異なる位置に変更して本体部20に取着可能である。なお、複数の通孔51hの一部又は全てが、上下方向Xに延びる長孔であってもよい。この場合、ボルトBの通孔51hに対する挿通箇所を上下方向Xに無段階に異ならせることができるため望ましい。
○ 取着部51に形成される通孔51hは、1本のボルトBを挿通可能な大きさの1つの孔のみであってもよい。また、取着部51から通孔51hを省略してもよい。この場合の取着部51は、ボルトB以外の手段によって本体部20に取着されてもよい。例えば、取着部51は接着剤によって本体部20に取着されてもよい。例えば本体部20に向けて延びる1つ又は複数の釘を取着部51が有することにより、釘によって本体部20に取着部51が取着可能であってもよい。
○ 取付部50から取着部51を省略してもよい。要するに、取付部50は、周壁21の先端21aよりも底壁22側に位置し、かつ固定部材としての第2長尺材13bに対して取り付けられるものであればよく、取着部51以外の構成でもって本体部20に取着されてもよい。
○ 取付部50と本体部20とは一体であってもよい。例えば、取付部50と重合部40とは一体部材であってもよい。例えば、取付部50と遮蔽部30とは、一体部材であってもよい。
○ 取付孔50hは、本体部20から離れる方向であって、かつ本体部20からの取付部50の延出方向である第1方向Yに沿って複数形成されてもよい。この場合の取付孔50hにおいても、ボルトBを挿通させる取付孔50hを変更することにより、ボルトBの取付孔50hに対する挿通箇所を第1方向Yに異ならせることができる。そのため、取付部50は、第1方向Yにおいて異なる位置にある固定部材としての第2長尺材13bに対して取り付け可能である。なお、ボルトBの取付孔50hに対する挿通箇所を第1方向Yに異ならせることにより、取付部50は、同一位置にある第2長尺材13bに対する取り付け位置を第1方向Yにおいて異ならせてもよい。また、複数の取付孔50hの一部又は全てが、本体部20からの取付部50の延びる方向である第1方向Yに延びる長孔であってもよい。この場合、ボルトBの取付孔50hに対する挿通箇所を第1方向Yに無段階に異ならせることにより、本体部20と固定部材としての第2長尺材13bとの離間量に柔軟に対応できる。
○ 取付部50に形成される取付孔50hは、1本のボルトBを挿通可能な大きさの1つの孔のみであってもよい。また、取付部50から取付孔50hを省略してもよい。この場合の取付部50は、ボルトB以外の手段によって第2長尺材13bに取り付けられてもよい。例えば、取付部50は接着剤によって第2長尺材13bに取り付けられてもよい。壁材としての天井壁11に向けて延びる1つ又は複数の釘を取付部50が有することにより、釘によって第2長尺材13bに取付部50が取り付け可能であってもよい。
○ 第2長尺材13bの上面13cの高さよりも高い位置にある重合部40の部分は、重合部40の一部であってもよい。重合部40の一部のみが、遮蔽周壁31の先端31aよりも底壁22側に位置していてもよい。
○ 遮蔽周壁31の先端31aと重合周壁41の先端41aとは、開口部25と底壁22との対向方向としての上下方向Xにおける同位置に位置してもよい。遮蔽周壁31の先端31aは、重合周壁41の先端41aよりも底壁22側に位置してもよい。
○ 周壁21は、円筒状など、矩形以外の筒状であってもよい。底壁22は、円形平板状など、矩形以外の平板状であってもよい。底壁22は、平板状以外の形状であってもよい。なお、周壁21の形状に合わせて、遮蔽周壁31及び重合周壁41の形状を変更してもよい。底壁22の形状に合わせて、遮蔽底壁32及び重合底壁42の形状を変更してもよい。
○ 重合部40から重合底壁42を省略してもよい。
○ 本体部20は、遮蔽部30及び重合部40といった区別がなくてもよい。例えば、本体部20から重合部40を省略してもよい。要するに、本体部20は、貫通孔11hの周りを取り囲む大きさの開口部25を先端21aに形成する筒状の周壁21、および、開口部25と対向した底壁22、を備えた有底箱状を成し、放射線の漏洩を防止する材料を含んで形成されたものであればよい。
○ 貫通孔11hの上下方向Xからみた形状は矩形状に限らない。例えば、貫通孔11hは、上下方向Xからみて円形状であってもよい。
○ 壁材は、側壁であってもよいし床壁であってもよい。
[付記]
次に、上記実施形態及び変更例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
[態様8]前記本体部は、前記放射線の漏洩を防止する材料により形成され、筒状の遮蔽周壁および遮蔽底壁を備えた有底箱状の遮蔽部と、前記遮蔽部よりも剛性の高い材料により形成され、前記遮蔽周壁に重なる筒状の重合部と、を有し、前記周壁は、前記遮蔽周壁及び前記重合部を含み、前記底壁は、前記遮蔽底壁を含み、前記開口部は、前記遮蔽周壁の先端に形成され、前記取着部は、前記重合部に取着する取着ボルトが挿通される通孔を有する[態様4]に記載の漏洩防止具。
[態様9]前記本体部は、前記放射線の漏洩を防止する材料により形成され、筒状の遮蔽周壁および遮蔽底壁を備えた有底箱状の遮蔽部と、前記遮蔽部よりも剛性の高い材料により形成され、前記遮蔽周壁に重なる筒状の重合部と、を有し、前記周壁は、前記遮蔽周壁及び前記重合部を含み、前記底壁は、前記遮蔽底壁を含み、前記開口部は、前記遮蔽周壁の先端に形成され、前記取着部は、前記重合部に取着する取着ボルトが挿通される通孔を有する[態様5]~[態様7]のうちいずれか一つに記載の漏洩防止具の設置構造。
[態様8]及び[態様9]に記載の構成によれば、通孔に挿通された取着ボルトを重合部に取着することにより、取着部を容易に本体部に取着可能である。
[態様10]前記取付部は、前記本体部から離間する延出方向に延出しており、当該延出方向の異なる位置で前記固定部材に取り付け可能である[態様1]~[態様4]及び[態様8]のうちいずれか一つに記載の漏洩防止具。
[態様11]前記取付部は、前記本体部から離間する延出方向に延出しており、当該延出方向の異なる位置で前記固定部材に取り付け可能である[態様5]~[態様7]及び[態様9]のうちいずれか一つに記載の漏洩防止具の設置構造。
[態様10]及び[態様11]に記載の構成によれば、本体部の設置位置からの延出方向の位置が異なる箇所の中で固定部材への取付部の取り付け位置を選択可能である。
X…上下方向、10…漏洩防止具、11…天井壁、11b…裏側面、11h…貫通孔、13…天井下地材、13a…第1長尺材、13b…第2長尺材、13c,13d…上面、20…本体部、21…周壁、21a,31a,41a…先端、22…底壁、25…開口部、30…遮蔽部、31…遮蔽周壁、32…遮蔽底壁、36…切込み、40…重合部、50…取付部、51…取着部。

Claims (7)

  1. 壁材に形成された貫通孔を前記壁材の裏側から覆って、前記貫通孔から放射線が漏洩するのを防止する漏洩防止具であって、
    前記貫通孔の周りを取り囲む大きさの開口部を先端に形成する筒状の周壁、および、前記開口部と対向した底壁、を備えた有底箱状を成し、前記放射線の漏洩を防止する材料を含んで形成された本体部と、
    前記周壁の先端よりも前記底壁側に位置し、前記壁材が固定される固定部材に対して取り付けられる取付部と、を備え、
    前記取付部は、前記周壁の先端が前記壁材の裏側面に当接した状態で、前記固定部材に取り付け可能である、漏洩防止具。
  2. 前記本体部は、
    前記放射線の漏洩を防止する材料により形成され、筒状の遮蔽周壁および遮蔽底壁を備えた有底箱状の遮蔽部と、
    前記遮蔽部よりも剛性の高い材料により形成され、前記遮蔽周壁に重なる筒状の重合部と、を有し、
    前記周壁は、前記遮蔽周壁及び前記重合部を含み、
    前記底壁は、前記遮蔽底壁を含み、
    前記開口部は、前記遮蔽周壁の先端に形成され、
    前記重合部のうち少なくとも前記遮蔽部と対向する部位は、前記遮蔽周壁の先端よりも前記底壁側に位置している請求項1に記載の漏洩防止具。
  3. 前記遮蔽周壁には、前記遮蔽周壁の先端から前記底壁に向かう切込みが予め設けられている請求項2に記載の漏洩防止具。
  4. 前記取付部は、前記本体部と別体であり、前記本体部に取着される取着部を備え、
    前記取着部は、前記開口部に対する前記取付部の配置位置を前記開口部と前記底壁との対向方向にずれた異なる位置に変更して前記本体部に取着可能である請求項1~請求項3のうちいずれか一項に記載の漏洩防止具。
  5. 請求項4に記載の漏洩防止具を設置する漏洩防止具の設置構造であって、
    前記固定部材は、第1長尺材と、前記第1長尺材に対して上下方向に重なるとともに水平方向に交差し、前記第1長尺材よりも下側に位置する第2長尺材と、により構成された天井下地材のうちの前記第2長尺材であり、
    前記壁材は、前記第2長尺材に固定される天井壁からなり、
    前記本体部は、前記開口部が下方を向くように設けられ、
    前記取着部は、前記開口部に対する前記取付部の設置位置を、前記第1長尺材及び前記第2長尺材のそれぞれの上面に前記取付部が載置可能となる前記上下方向にずれた少なくとも二つの位置に変更して前記本体部に取着可能である漏洩防止具の設置構造。
  6. 前記本体部は、
    前記放射線の漏洩を防止する材料により形成され、筒状の遮蔽周壁および遮蔽底壁を備えた有底箱状の遮蔽部と、
    前記遮蔽部よりも剛性の高い材料により形成され、前記遮蔽周壁に重なる筒状の重合部と、を有し、
    前記周壁は、前記遮蔽周壁及び前記重合部を含み、
    前記底壁は、前記遮蔽底壁を含み、
    前記開口部は、前記遮蔽周壁の先端に形成され、
    前記重合部は、その全体が前記固定部材の上面の高さよりも高い位置にあって、かつ前記遮蔽周壁の先端よりも前記底壁側に位置している請求項5に記載の漏洩防止具の設置構造。
  7. 前記遮蔽周壁には、前記第2長尺材の上下方向の高さ以上の長さで、前記遮蔽周壁の先端から前記底壁に向かう切込みが予め設けられている請求項6に記載の漏洩防止具の設置構造。
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