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JP7809127B2 - 配線形成方法 - Google Patents
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JP7809127B2 - 配線形成方法 - Google Patents

配線形成方法

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JP7809127B2 JP2023552659A JP2023552659A JP7809127B2 JP 7809127 B2 JP7809127 B2 JP 7809127B2 JP 2023552659 A JP2023552659 A JP 2023552659A JP 2023552659 A JP2023552659 A JP 2023552659A JP 7809127 B2 JP7809127 B2 JP 7809127B2
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Description

本発明は、金属微粒子を含有する金属含有液により配線を形成する配線形成方法などに関する。
下記特許文献には、金属微粒子を含有する金属含有液により配線を形成する技術が記載されている。
特開2012-084566号公報
金属微粒子を含有する金属含有液により配線が形成される際に、金属含有液が積層されて配線が形成される。そこで、本明細書は、金属含有液を積層させて、適切に配線を形成することを課題とする。
上記課題を解決するために、本明細書は、金属微粒子を含有する金属含有液を、所定の方向に延びる複数行のインクドットの配列からなる第1の配列パターンで吐出する第1吐出工程と、前記第1吐出工程で吐出された金属含有液の上に、前記第1の配列パターンから前記所定の方向での端に位置する1列のインクドットを除去した第2の配列パターンで、前記第1吐出工程での金属含有液の吐出位置からインクドットのピッチより狭い間隔に相当する距離、前記所定の方向にズラした位置に金属含有液を吐出する第2吐出工程と、を含み、前記第1吐出工程は奇数層目の吐出工程であり、前記第2吐出工程は偶数層目の吐出工程であり、奇数層と偶数層とで吐出位置を異ならせて金属含有液を吐出し、複数層の金属含有液を積層することで配線を形成し、前記複数層のうちの奇数層は前記第1の配列パターンで金属含有液が吐出され、前記複数層のうちの偶数層は前記第2の配列パターンで金属含有液が吐出される配線形成方法を開示する。
本開示では、金属含有液が、所定の方向に延びる複数行のインクドットの配列からなる第1の配列パターンで吐出される。そして、その金属含有液の上に、第1の配列パターンから所定の方向での端に位置する1列のインクドットを除去した配列パターンで、第1配列パターンの吐出位置からインクドットのピッチより狭い間隔に相当する距離、所定の方向にズラした位置に金属含有液が吐出される。また、N層目の金属インクの配列パターンとして、所定の方向に延びる複数行のインクドットの配列からなる第1の配列パターンが演算される。そして、(N+1)層目の金属インクの配列パターンとして、第1の配列パターンから所定の方向での端に位置する1列のインクドットを除去するとともに所定の方向と交差する方向での端に位置する1行のインクドットを除去した配列パターンを、第1の配列パターンの吐出位置からインクドットのピッチより狭い間隔に相当する距離、所定の方向にズラした配列パターンが演算される。これにより、金属含有液を積層させて、適切に配線を形成することができる。
回路形成装置を示す図である。 制御装置を示すブロック図である。 樹脂積層体が形成された状態の回路を示す断面図である。 樹脂積層体の上に配線が形成された状態の回路を示す断面図である。 インクジェットヘッドのノズル面を示す図である。 配列パターンを示す図である。 配列パターンを示す図である。 奇数層及び偶数層の配列パターン及び配線を示す図である。 従来の配線を示す図である。 奇数層の配列パターンを示す図である。 偶数層の配列パターンを示す図である。 図10の配列パターンと図11の配列パターンとにより形成された配線を示す図である。 奇数層の配列パターンを示す図である。 偶数層の配列パターンを示す図である。
図1に回路形成装置10を示す。回路形成装置10は、搬送装置20と、第1造形ユニット22と、第2造形ユニット24と、制御装置(図2参照)28とを備える。それら搬送装置20と第1造形ユニット22と第2造形ユニット24とは、回路形成装置10のベース29の上に配置されている。ベース29は、概して長方形状をなしており、以下の説明では、ベース29の長手方向をX軸方向、ベース29の短手方向をY軸方向、X軸方向及びY軸方向の両方に直交する方向をZ軸方向と称して説明する。なお、Z軸方向は、鉛直方向と同じ方向である。
搬送装置20は、X軸スライド機構30と、Y軸スライド機構32とを備えている。そのX軸スライド機構30は、X軸スライドレール34とX軸スライダ36とを有している。X軸スライドレール34は、X軸方向に延びるように、ベース29の上に配設されている。X軸スライダ36は、X軸スライドレール34によって、X軸方向にスライド可能に保持されている。さらに、X軸スライド機構30は、電磁モータ(図2参照)38を有しており、電磁モータ38の駆動により、X軸スライダ36がX軸方向の任意の位置に移動する。また、Y軸スライド機構32は、Y軸スライドレール50とテーブル52とを有している。Y軸スライドレール50は、Y軸方向に延びるように、ベース29の上に配設されており、X軸方向に移動可能とされている。そして、Y軸スライドレール50の一端部が、X軸スライダ36に連結されている。そのY軸スライドレール50には、テーブル52が、Y軸方向にスライド可能に保持されている。さらに、Y軸スライド機構32は、電磁モータ(図2参照)56を有しており、電磁モータ56の駆動により、テーブル52がY軸方向の任意の位置に移動する。これにより、テーブル52は、X軸スライド機構30及びY軸スライド機構32の駆動により、ベース29上の任意の位置に移動する。
テーブル52は、基台60と、保持装置62と、昇降装置(図2参照)64とを有している。基台60は、平板状に形成され、上面にパレット(図3参照)70が載置される。保持装置62は、基台60のX軸方向の両側部に設けられている。そして、基台60に載置されたパレット70のX軸方向の両縁部が、保持装置62によって挟まれることで、パレット70が固定的に保持される。また、昇降装置64は、基台60の下方に配設されており、基台60を昇降させる。
第1造形ユニット22は、回路基板の配線を造形するユニットであり、第1印刷部72と、焼成部74とを有している。第1印刷部72は、インクジェットヘッド(図2参照)76を有しており、インクジェットヘッド76が金属インクを線状に吐出する。金属インクは、ナノメートルサイズの金属、例えば、銀の微粒子が溶剤中に分散されたものである。なお、金属微粒子の表面は分散剤によりコーティングされており、溶剤中での凝集が防止されている。また、インクジェットヘッド76は、例えば、圧電素子を用いたピエゾ方式によって複数のノズルから金属インクを吐出する。
焼成部74は、赤外線照射装置(図2参照)78を有している。赤外線照射装置78は、吐出された金属インクに赤外線を照射する装置であり、赤外線が照射された金属インクは焼成し、配線が形成される。なお、金属インクの焼成とは、エネルギーを付与することによって、溶媒の気化や金属微粒子の保護膜、つまり、分散剤の分解等が行われ、金属微粒子が接触または融着をすることで、導電率が高くなる現象である。そして、金属インクが焼成することで、金属製の配線が形成される。
また、第2造形ユニット24は、回路基板の樹脂層を造形するユニットであり、第2印刷部84と、硬化部86とを有している。第2印刷部84は、インクジェットヘッド(図2参照)88を有しており、インクジェットヘッド88は紫外線硬化樹脂を吐出する。紫外線硬化樹脂は、紫外線の照射により硬化する樹脂である。なお、インクジェットヘッド88は、例えば、圧電素子を用いたピエゾ方式でもよく、樹脂を加熱して気泡を発生させ複数のノズルから吐出するサーマル方式でもよい。
硬化部86は、平坦化装置(図2参照)90と照射装置(図2参照)92とを有している。平坦化装置90は、インクジェットヘッド88によって吐出された紫外線硬化樹脂の上面を平坦化するものであり、例えば、紫外線硬化樹脂の表面を均しながら余剰分の樹脂を、ローラもしくはブレードによって掻き取ることで、紫外線硬化樹脂の厚みを均一させる。また、照射装置92は、光源として水銀ランプもしくはLEDを備えており、吐出された紫外線硬化樹脂に紫外線を照射する。これにより、吐出された紫外線硬化樹脂が硬化し、樹脂層が形成される。
また、制御装置28は、図2に示すように、コントローラ110と、複数の駆動回路112とを備えている。複数の駆動回路112は、上記電磁モータ38,56、保持装置62、昇降装置64、インクジェットヘッド76、赤外線照射装置78、インクジェットヘッド88、平坦化装置90、照射装置92に接続されている。コントローラ110は、CPU,ROM,RAM等を備え、コンピュータを主体とするものであり、複数の駆動回路112に接続されている。これにより、搬送装置20、第1造形ユニット22、第2造形ユニット24の作動が、コントローラ110によって制御される。
回路形成装置10では、上述した構成によって、テーブル52の基台60に載置されたパレット70の上に樹脂積層体が形成され、その樹脂積層体の上面に配線が形成されることで、回路基板が形成される。
具体的には、テーブル52の基台60にパレット70がセットされると、テーブル52が、第2造形ユニット24の下方に移動する。そして、第2造形ユニット24において、図3に示すように、パレット70の上に樹脂積層体122が形成される。樹脂積層体122は、インクジェットヘッド88からの紫外線硬化樹脂の吐出と、吐出された紫外線硬化樹脂への照射装置92による紫外線の照射とが繰り返されることにより形成される。
詳しくは、第2造形ユニット24の第2印刷部84において、インクジェットヘッド88が、パレット70の上面に紫外線硬化樹脂を薄膜状に吐出する。続いて、紫外線硬化樹脂が薄膜状に吐出されると、硬化部86において、紫外線硬化樹脂の膜厚が均一となるように、紫外線硬化樹脂が平坦化装置90によって平坦化される。そして、照射装置92が、その薄膜状の紫外線硬化樹脂に紫外線を照射する。これにより、パレット70の上に薄膜状の樹脂層124が形成される。
続いて、インクジェットヘッド88が、その薄膜状の樹脂層124の上に紫外線硬化樹脂を薄膜状に吐出する。そして、平坦化装置90によって薄膜状の紫外線硬化樹脂が平坦化され、照射装置92が、その薄膜状に吐出された紫外線硬化樹脂に紫外線を照射することで、薄膜状の樹脂層124の上に薄膜状の樹脂層124が積層される。このように、薄膜状の樹脂層124の上への紫外線硬化樹脂の吐出と、紫外線の照射とが繰り返され、複数の樹脂層124が積層されることで、樹脂積層体122が形成される。
次に、樹脂積層体122が形成されると、テーブル52が第1造形ユニット22の下方に移動する。そして、第1造形ユニット22の第1印刷部72において、インクジェットヘッド76が、図4に示すように、樹脂積層体122の上面に金属インク130を、回路パターンに応じて線状に吐出する。続いて、回路パターンに応じて吐出された金属インク130に、第1造形ユニット22の焼成部74において、赤外線照射装置78が赤外線を照射する。これにより、金属インク130が焼成し、樹脂積層体122の上面に配線132が形成される。
このように、第2造形ユニット24においてパレット70の上に樹脂積層体122が形成されて、第1造形ユニット22において樹脂積層体122の上に配線132が形成されることで、回路基板136が形成される。なお、樹脂積層体122の上に形成される配線132は、金属インク130が積層されることで形成される。詳しくは、樹脂積層体122の上面に1層目の金属インク130が吐出され、その1層目の金属インク130に赤外線が照射される。これにより、1層目の金属インク130が焼成し、1層目の金属薄膜が形成される。次に、1層目の金属薄膜の上に2層目の金属インク130が吐出され、その2層目の金属インク130に赤外線が照射される。これにより、2層目の金属インク130が焼成し、2層目の金属薄膜が形成される。このように、金属インク130の吐出と赤外線の照射とが繰り返されることで、金属薄膜が積層されて、所定の厚さの配線132が形成される。
ただし、インクジェットヘッド76により金属インクが吐出される際に複数のノズル穴から金属インクが吐出されるが、複数のノズル穴から吐出された金属インクのドット(以下、「インクドット」と記載する)の位置ズレによって、断線した状態の配線が形成される虞がある。具体的には、図5に示すように、インクジェットヘッド76のノズル面150には、複数のノズル穴152が形成されている。ノズル面150は概して矩形であり、ノズル面150の長手方向がX方向を向く姿勢でインクジェットヘッド76に配設されている。そして、そのノズル面150に、複数のノズル穴152がX方向に延びるように2行に並んだ状態で形成されている。つまり、複数のノズル穴152が並ぶ長手方向が、ノズル面150の長手方向であり、X方向である。なお、X方向に並ぶ複数のノズル穴152は、等ピッチで形成されている。つまり、X方向に並ぶ複数のノズル穴152は、隣り合う2つのノズル穴152の間隔が同じとなるように形成されている。そして、インクジェットヘッド76により金属インクが吐出される際に、インクジェットヘッド76がY方向に移動することで、複数行のインクドットの配列からなる配列パターンで金属インクが吐出される。
具体的には、例えば、図6に示すように、X方向に延びる複数行のインクドット160の配列からなる配列パターンで金属インクが吐出される。なお、配列パターンは、インクドット160の重なり領域(図5での斜線)ができるように設計されており、配列パターンの設計時には、インクドット160の直径、つまり、金属インクの着弾径の直径に基づいてY方向での金属インクの吐出ピッチが演算される。そして、演算された吐出ピッチで金属インクが吐出されることで、インクドット160の重なり領域のある配列パターンで金属インクが吐出される。なお、配列パターンは、1層の金属インクの配列パターンであり、その配列パターンで吐出された金属インクが複数、積層されることで、配線が形成される。なお、複数層の各々の金属インクの吐出位置は同じとされている。つまり、配列パターンに従って金属インクが所定の位置で吐出される。そして、金属インクに赤外線が照射されることで、1層目の金属薄膜が形成される。続いて、1層目の金属薄膜の上に、1層目の金属インクの吐出位置と同じ位置に配列パターンに従って金属インクが吐出され、赤外線が照射されることで、2層目の金属薄膜が形成される。このように、配列パターンに従った同じ位置への金属インクの吐出と赤外線の照射とが繰り返されることで、金属薄膜が積層されて配線が形成される。
しかしながら、インクジェットヘッド76のノズル面150に形成された複数のノズル穴の位置精度の公差によりインクドット160の位置ズレが生じる場合がある。また、大きな印刷エリアが1台のインクジェットヘッド若しくは複数台のインクジェットヘッドで分割して印刷される場合に、分割して印刷される繋ぎ目にインクドット160の位置ズレが生じる場合がある。このような場合に、インクドット160の位置ズレが、インクドット160の重なり領域より大きくなると、断線した配線が形成される虞がある。具体的には、配列パターンに従って金属インクを吐出しても、インクドット160の位置ズレにより、図7に示すように、インクドット160の重なり領域(斜線)の無い隙間166が生じる。このため、吐出された金属インクに赤外線が照射されると、隙間166のある状態の連続しない金属薄膜が形成される。そして、上述したように、配列パターンに従った同じ位置への金属インクの吐出と赤外線の照射とが繰り返されても、隙間166が残存し、断線した状態の配線が形成される。
このようなことに鑑みて、奇数層の金属インクの吐出位置と偶数層の金属インクの吐出位置とを異ならせて、配線が形成される。具体的には、例えば、1層目の金属薄膜の形成時に、所定の位置に配列パターンに従って金属インクが吐出されることで、図8に示すように、複数行のインクドット160aの配列からなる配列パターンで金属インクが吐出される。そして、金属インクに赤外線が照射されることで、1層目の金属薄膜168aが形成される。なお、1層目の金属薄膜168aには、隙間166aが生じる。また、2層目の金属薄膜の形成時には、1層目の金属インクの吐出位置から0.5ピクセル、X方向にズラした位置に配列パターンに従って金属インクが吐出される。これにより、図8に示すように、複数行のインクドット160bの配列からなる配列パターンで金属インクが吐出される。そして、金属インクに赤外線が照射されることで、2層目の金属薄膜168bが形成される。
なお、2層目の金属薄膜168bにも、隙間166bが生じる。このように、1層目の金属薄膜168aと2層目の金属薄膜168bとの各々を単独で記すと、図8に示すように、各金属薄膜168a,bに隙間166a,bが生じる。ただし、実際は、1層目の金属薄膜168aの上に2層目の金属薄膜168bが積層されるため、図8に示すように、隙間の無い配線170が形成される。なお、1ピクセルは、X方向に延びる複数のノズル穴152の形成ピッチである。つまり、1ピクセルは、X方向に延びる複数のノズル穴152の隣り合う2つのノズル穴の一方の中心と他方の中心との間の距離であり、X方向に延びる複数のインクドット160の隣り合う2つのインクドットの一方の中心と他方の中心との間の距離である。また、上記説明では、2層の金属薄膜168a,bを積層させて配線170が形成されているが、例えば、7層の金属薄膜を積層させて配線が形成される場合には、1、3、5、7層目の金属インクが所定の位置に配列パターンに従って吐出され、2、4、6層目の金属インクが所定の位置から0.5ピクセル、X方向にズラした位置に配列パターンに従って吐出される。このように、奇数層目の金属インクが所定の位置に配列パターンに従って吐出され、偶数層目の金属インクが所定の位置から0.5ピクセル、X方向にズラした位置に配列パターンに従って吐出されることで、隙間の無い配線を形成することができる。
ただし、奇数層目の金属薄膜が所定の位置に配列パターンに従って金属インクが吐出され、偶数層目の金属薄膜が、所定の位置から0.5ピクセル、X方向にズラした位置に配列パターンに従って金属インクが吐出されることで、配線の延びる方向によっては配線の幅が太くなる。具体的には、偶数層目の金属薄膜が、奇数層目の金属インクの吐出位置から0.5ピクセル、X方向にズラした位置に金属インクが吐出されても、図9に示すように、X方向に延びる配線170aでは、0.5ピクセルに相当する距離、長さが長くなるが、幅(=W1)は太くならない。一方、偶数層目の金属薄膜が、奇数層目の金属インクの吐出位置から0.5ピクセル、X方向にズラした位置に金属インクが吐出されることで、Y方向に延びる配線170bでは、長さは変わらないが、0.5ピクセルに相当する距離、幅(=W2)は太くなる。このように、Y方向に延びる配線170bの幅寸法(=W2)は、X方向に延びる配線170aの幅寸法(=W1)より0.5ピクセルに相当する距離、太くなる。
このように、配線の延びる方向によって配線の幅が太くなると、配線が太くなることで、短絡が発生する虞がある。また、回路設計において配線の幅寸法はW1であるのに、幅寸法がW2の配線が形成されることは、設計通りに配線が形成されないこととなり、望ましくない。このようなことに鑑みて、奇数層目の金属インクの吐出位置から0.5ピクセル、X方向にズラした位置に金属インクが吐出される偶数層目の配列パターンは、奇数層目の配列パターンからX方向での端に位置する1列のインクドット160を除去した配列パターンとされている。具体的には、例えば、奇数層目の配列パターン180aを図10に示す。そして、その奇数層目の配列パターン180aからX方向での端に位置する1列のインクドット(図10の点線)160cを除去する。これにより、図11に示すように、偶数層目の配列パターン180bは、奇数層目の配列パターン180aからX方向での端に位置する1列のインクドット160cを除去した配列パターンとなる。そして、奇数層目の金属インクが所定の位置に配列パターン180a(図10)に従って吐出され、偶数層目の金属インクが所定の位置から0.5ピクセル、X方向にズラした位置に配列パターン180b(図11)に従って吐出されることで、配線の延びる方向に関わらず同じ幅の配線を形成することができる。つまり、図12に示すように、Y方向に延びる配線170bの幅(=W1)と、X方向に延びる配線170aの幅(=W1)とを同じにすることができる。
ただし、偶数層目の配列パターン180bを、奇数層目の配列パターン180aからX方向での端に位置する1列のインクドット160cを除去した配列パターンとすることで、配線の幅を同じにすることはできるが、配線の延びる方向によって配線の電気的な品質が変わる。具体的には、偶数層目の配列パターン180bを、奇数層目の配列パターン180aからX方向での端に位置する1列のインクドット160cを除去した配列パターンとした場合に、Y方向に延びる配線170bでは、幅方向(X方向)の1列のインクドット160cが除去されている。一方、X方向に延びる配線170aでは、長さ方向(X方向)の1列のインクドット160cが除去されている。つまり、X方向に延びる配線170aでは、幅方向(Y方向)のインクドット160cは除去されていない。このため、Y方向に延びる配線170bの幅方向での断面積は、X方向に延びる配線170aの断面積より小さくなる。このように、Y方向に延びる配線170bの幅方向での断面積と、X方向に延びる配線170aの断面積とが異なると、配線の延びる方向によって抵抗値などが異なり、配線の電気的な品質が変わる。
このようなことに鑑みて、偶数層目の配列パターンを、奇数層目の配列パターン180aからX方向での端に位置する1列のインクドット160cだけでなく、X方向での端に位置する1列のインクドットも除去した配列パターンする。具体的には、図13に示すように、奇数層目の配列パターン180aからX方向での端に位置する1列のインクドット160cを除去するとともに、Y方向での端に位置する1行のインクドット(図10の一点鎖線)160dも除去する。これにより、図14に示すように、偶数層目の配列パターン180cは、奇数層目の配列パターン180aからX方向での端に位置する1列のインクドット160cだけでなく、Y方向での端に位置する1行のインクドット160dも除去した配列パターンとなる。そして、奇数層目の金属インクが所定の位置に配列パターン180a(図13)に従って吐出され、偶数層目の金属インクが所定の位置から0.5ピクセル、X方向にズラした位置に配列パターン180c(図14)に従って吐出されることで、配線の延びる方向に関わらず配線の幅方向の断面積を同じにすることができる。これにより、Y方向に延びる配線170bの電気的品質と、X方向に延びる配線170aの電気的品質とを同じにすることができる。つまり、配線の延びる方向に関わらず同じ電気的品質の配線を形成することができる。
ちなみに、制御装置28のコントローラ110は、図2に示すように、第1演算部200と第2演算部202と第1吐出部204と第2吐出部206とを有している。第1演算部200は、コントローラ110が複数行のインクドットの配列からなる奇数層目の配列パターン180aを演算するための機能部である。第2演算部202は、奇数層目の配列パターン180aから1列のインクドット160cと1行のインクドット160dを除去して、奇数層目の金属インクの吐出位置から0.5ピクセル、X方向にズラした配列パターンを、偶数層目の配列パターン180cとして演算するための機能部である。第1吐出部204は、奇数層目の配列パターン180aに従って金属インクを吐出するための機能部である。第2吐出部206は、奇数層目に吐出された金属インクの上に、奇数層目の金属インクの吐出位置から0.5ピクセル、X方向にズラした位置に偶数層目の配列パターン180cに従って金属インクを吐出するための機能部である。
なお、上記実施例において、制御装置28は、情報処理装置の一例である。ノズル穴152は、ノズル穴の一例である。第1演算部200は、第1演算部の一例である。第2演算部202は、第2演算部の一例である。また、第1吐出部204により実行される工程は、第1吐出工程の一例である。第2吐出部206により実行される工程は、第2吐出工程の一例である。
なお、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することが可能である。例えば、上記実施例では、奇数層目の配列パターン180aから1列のインクドット160cと1行のインクドット160dを除去した配列パターン180cに従って、奇数層目の金属インクの吐出位置から0.5ピクセル、X方向にズラした位置に偶数層目の金属インクが吐出されている。一方で、奇数層目の配列パターン180aから1列のインクドット160cを除去した配列パターン180bに従って、奇数層目の金属インクの吐出位置から0.5ピクセル、X方向にズラした位置に偶数層目の金属インクが吐出されてもよい。このような場合には、配線の延びる方向によって配線の電気的な品質は変わるが、配線の延びる方向に関わらず同じ幅の配線を形成することができる。
また、上記実施例では、奇数層目の金属インクの吐出位置から0.5ピクセル、X方向にズラした位置に偶数層目の配列パターン180cに従って金属インクが吐出されているが、ズレ量は1ピクセルより狭い間隔であればよい。このため、奇数層目の金属インクの吐出位置から0ピクセルより広く、1ピクセルより狭い間隔、X方向にズラした位置に偶数層目の配列パターン180cに従って金属インクが吐出されればよい。
また、上記実施例では、制御装置28のコントローラ110において、配列パターンが演算されて、その演算された配列パターンで金属インクを吐出するように第1造形ユニット22の作動が制御される。一方で、制御装置28と異なる情報処理装置において、配列パターンが演算されてもよい。そして、情報処理装置で演算された配列パターンが制御装置28に入力されて、制御装置28において、入力された配列パターンで金属インクを吐出するように第1造形ユニット22の作動が制御されてもよい。つまり、情報処理装置が、第1演算部200と第2演算部202とを備え、制御装置28のコントローラ110が第1吐出部204と第2吐出部206とを備えていてもよい。
また、上記実施例では、配線を形成するための金属インクが金属含有液として採用されているが、金属微粒子を含有するものであれば、種々の金属含有液を採用することができる。具体的に、例えば、マイクロメートルサイズの金属微粒子が溶剤中に分散された導電性ペーストを、金属含有液として採用することができる。
28:制御装置(情報処理装置) 152:ノズル穴 200:第1演算部 202:第2演算部 204:第1吐出部(第1吐出工程) 206:第2吐出部(第2吐出工程)

Claims (3)

  1. 金属微粒子を含有する金属含有液を、所定の方向に延びる複数行のインクドットの配列からなる第1の配列パターンで吐出する第1吐出工程と、
    前記第1吐出工程で吐出された金属含有液の上に、前記第1の配列パターンから前記所定の方向での端に位置する1列のインクドットを除去した第2の配列パターンで、前記第1吐出工程での金属含有液の吐出位置からインクドットのピッチより狭い間隔に相当する距離、前記所定の方向にズラした位置に金属含有液を吐出する第2吐出工程と、
    を含み、
    前記第1吐出工程は奇数層目の吐出工程であり、
    前記第2吐出工程は偶数層目の吐出工程であり、
    奇数層と偶数層とで吐出位置を異ならせて金属含有液を吐出し、複数層の金属含有液を積層することで配線を形成し、
    前記複数層のうちの奇数層は前記第1の配列パターンで金属含有液が吐出され、前記複数層のうちの偶数層は前記第2の配列パターンで金属含有液が吐出される配線形成方法。
  2. 前記第2吐出工程は、
    前記第1吐出工程で吐出された金属含有液の上に、前記第1の配列パターンから前記1列のインクドットだけでなく、前記所定の方向と交差する方向での端に位置する1行のインクドットを除去した配列パターンで、金属含有液を吐出する請求項1に記載の配線形成方法。
  3. 前記所定の方向は、金属含有液を吐出する複数のノズル穴の並ぶ長手方向である請求項1または請求項2に記載の配線形成方法。
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