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JP7823594B2 - 蓄電装置の管理方法及び管理システム、並びにコンピュータ装置、車両 - Google Patents
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JP7823594B2 - 蓄電装置の管理方法及び管理システム、並びにコンピュータ装置、車両 - Google Patents

蓄電装置の管理方法及び管理システム、並びにコンピュータ装置、車両

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Description

本開示は、蓄電装置の管理方法及び管理システム、並びにコンピュータ装置、車両に関する。
特開2020-135311号公報(特許文献1)には、車両の運転者の情報に基づいて、車両の破損の可能性が検出されたときの車両の運転者を特定する技術が開示されている。こうした技術は、例えば車両シェアリングシステムに適用される。
特開2020-135311号公報
近年、世界各国で車両の電動化が進められており、「CASE」と呼ばれる4つの分野(コネクティッド、自動化、シェアリング、電動化)の技術が特に注目されている。現在普及している車両リースサービス(車両シェアリングサービスを含む)は、車両全部を貸し出すサービスである。しかし、将来的には、車両全部ではなく、車両用の蓄電装置単体を貸し出すサービスが普及するかもしれない。
上記サービスを受けるユーザは、貸し出された蓄電装置を、ユーザ自身が所有する電動車の車体に搭載することで、低コストで電動車を使用することが可能になる。しかしながら、こうした電動車の車体が例えば事故で破損すると、車体とともに蓄電装置が回収されて処分されてしまう可能性がある。上記特許文献1に記載の技術によれば、車両が破損したときに車両の運転者を特定することはできるが、蓄電装置の所有者は特定されない。蓄電装置の所有者は、車両が破損したことを知ることができない。よって、車体が破損したときに蓄電装置の所有者が車両から蓄電装置を回収することは困難である。
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、貸し出された蓄電装置を備える車両の車体が破損したときに、蓄電装置の所有者が車両から蓄電装置を回収しやすくすることである。
本開示の第1観点に係る形態に従うと、以下に示す蓄電装置の管理方法が提供される。
(第1項)当該蓄電装置の管理方法は、貸し出された蓄電装置を備える車両の車体が破損したことを検知した場合に、蓄電装置が制御可能な状態であるか否かを判定することと、蓄電装置が制御可能な状態であると判定された場合に、蓄電装置の出力制限を車両に設定することと、車体が破損したことを検知した場合に、蓄電装置の所有者の端末に対して、車両から蓄電装置を回収することを要求する回収要求信号を送信することとを含む。
上記管理方法では、車体(例えば、ボデーシェル)が破損したことが検知された場合に、蓄電装置の所有者の端末に対して、車両から蓄電装置を回収することが要求される。上記回収要求信号により、蓄電装置の所有者が車両から蓄電装置を回収しやすくなる。また、蓄電装置が制御可能な状態である場合には、蓄電装置の出力制限が車両に設定される。このように蓄電装置の使用が制限されることで、蓄電装置の所有者が蓄電装置を回収する前に、修理された車体に別の蓄電装置を載せ替えて車両が不正に使用されることが抑制される。これにより、蓄電装置の所有者が車両から蓄電装置を回収しやすくなる。
上記蓄電装置の所有者の端末は、定置のコンピュータ(例えば、サーバ)であってもよいし、蓄電装置の所有者が携帯する端末(例えば、スマートフォン)であってもよい。
上記第1項に記載の管理方法は、以下に示す第2項~第4項のいずれか1項に記載の構成を有し得る。
(第2項)第1項に記載の管理方法が以下の特徴をさらに有する。当該管理方法は、出力制限が設定された車両から蓄電装置が当該蓄電装置の所有者によって回収された場合に、車両に設定された出力制限を解除することをさらに含む。
上記方法によれば、蓄電装置の所有者が蓄電装置を回収した後に、車両ユーザが、修理された車体に別の蓄電装置を載せ替えて車両を使用することが可能になる。
(第3項)第1項または第2項に記載の管理方法が以下の特徴をさらに有する。当該管理方法は、車両について事故発生の有無を判断することと、車両について事故が発生したと判断された場合に、車体が破損したか否かを判断することとをさらに含む。車体が破損したか否かを判断することは、車両が走行を継続できない程度に車体が損傷している場合に、車体が破損していると判断することと、車両が走行を継続できない程度に車体が損傷していない場合に、車体が破損していないと判断することとを含む。
上記方法によれば、車両が走行を継続できない場合に、蓄電装置の所有者の端末に対して、車両から蓄電装置を回収することが要求される。これにより、蓄電装置の所有者が車両から蓄電装置を回収しやすくなる。なお、走行を継続できない状態には、全く走行できない状態に加えて、退避走行は可能だが通常の走行(退避走行以外の走行)を継続できない状態が含まれる。
(第4項)第3項に記載の管理方法が以下の特徴をさらに有する。当該管理方法は、車両について事故が発生し、かつ、車体が破損していないと判断された場合に、当該車両に搭載された蓄電装置の交換の許可を要求する交換要求信号を蓄電装置の所有者の端末へ送信することをさらに含む。
上記方法によれば、車両が走行を継続できる場合に、当該車両が蓄電装置の交換場所まで走行を継続して蓄電装置の交換を行うことが可能になる。蓄電装置の所有者は、所定の場所での蓄電装置の交換を許可することによって当該車両から蓄電装置を回収できる。
ある形態に従うと、第1項~第4項のいずれか1項に記載の蓄電装置の管理方法をコンピュータに実行させるプログラムが提供される。他の形態においては、そのプログラムを配信するコンピュータ装置が提供される。
本開示の第2観点に係る形態に従うと、以下に示すコンピュータ装置が提供される。
(第5項)当該コンピュータ装置は、プロセッサと、第1項~第4項のいずれか1項に記載の蓄電装置の管理方法をプロセッサに実行させるプログラムを記憶する記憶装置とを備える。
上記のコンピュータ装置によれば、前述した蓄電装置の管理方法が好適に実行される。
本開示の第3観点に係る形態に従うと、以下に示す蓄電装置の管理システムが提供される。
(第6項)当該蓄電装置の管理システムは、第5項に記載のコンピュータ装置を備える車両と、車両に蓄電装置を貸し出すリースサービスを提供するサーバとを含む。コンピュータ装置の記憶装置は、車両に搭載された蓄電装置の所有者の端末がサーバであることを示す所有者情報を記憶している。コンピュータ装置は、車体が破損したことを検知し、かつ、蓄電装置が制御可能な状態であると判定された場合に、蓄電装置の出力制限を車両に設定するとともに、サーバに対して回収要求信号を送信するように構成される。
上記の構成によれば、リースサービスによって貸し出された蓄電装置を備える車両の車体が破損した場合に、当該車両に搭載されたコンピュータ装置が、記憶装置に記憶された所有者情報を用いて、リースサービスを提供するサーバに蓄電装置の回収を要求することが可能になる。
上記第6項に記載の蓄電装置の管理システムは、以下に示す第7項に記載の構成を有し得る。
(第7項)第6項に記載の管理システムは、車両用の蓄電装置の交換を行う複数の交換ステーションをさらに含む。コンピュータ装置は、車両に搭載された蓄電装置の交換の許可を要求する交換要求信号をサーバへ送信するように構成される。サーバは、交換要求信号を受信した場合に、交換ステーションに対して、蓄電装置と交換可能な蓄電装置を確保することを要求する。
上記システムによれば、車両に搭載された蓄電装置の交換が必要になった場合に、交換ステーションが交換用の蓄電装置を早期に用意しやすくなる。
本開示の第4観点に係る形態に従うと、以下に示す車両が提供される。
(第8項)当該車両は、第1項~第4項のいずれか1項に記載の蓄電装置の管理方法を実行するように構成される。当該車両は、車体と、車体に搭載された蓄電装置と、車体の破損を検知する検知器と、蓄電装置に関して上記管理方法を実行する第1制御装置と、蓄電装置を制御する第2制御装置とを備える。第1制御装置は、検知器による検知結果に基づいて、車体が破損したか否かを判断するように構成される。第2制御装置は、車体が破損したと判断された場合に、蓄電装置が制御可能な状態であるか否かを判定するように構成される。第1制御装置は、蓄電装置が制御可能な状態であると判定された場合に、蓄電装置の出力制限を第2制御装置に設定するように構成される。
上記の車両によれば、前述した蓄電装置の管理方法が好適に実行される。
上記蓄電装置を備える車両は、電力を動力源の全てまたは一部として利用する電動車(xEV)であってもよい。xEVの例としては、BEV(電気自動車)、HEV(ハイブリッド車)、PHEV(プラグインハイブリッド車)、FCEV(燃料電池車)などが挙げられる。
本開示によれば、貸し出された蓄電装置を備える車両の車体が破損したときに、蓄電装置の所有者が車両から蓄電装置を回収しやすくすることが可能になる。
本開示の実施の形態に係る蓄電装置の管理システムの概要について説明するための図である。 図1に示した車両の構成について説明するための図である。 本開示の実施の形態に係る蓄電装置の管理方法において、車両によって実行される事故発生時の制御を示すフローチャートである。 本開示の実施の形態に係る蓄電装置の管理方法において、サーバ(蓄電装置の所有者の端末)によって実行される事故発生時の制御を示すフローチャートである。 本開示の実施の形態に係る蓄電装置の管理方法において、車両と交換ステーション端末とが実行するバッテリ交換に係る処理を示すフローチャートである。 本開示の実施の形態に係る蓄電装置の管理システムに含まれる交換ステーションの構成および動作について説明するための図である。
本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図中、同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
図1は、この実施の形態に係る蓄電装置の管理システムの概要について説明するための図である。図1に示す管理システムは、ディーラ100と、バッテリ交換ステーション(以下、「BSta」と表記する)200と、管理センタ500と、保険サーバ600とを含む。
管理センタ500は、車両用(例えば、xEV用)の蓄電装置を貸し出すリースサービスを提供するサーバである。管理センタ500は、リースサービスに関する情報を管理する。管理センタ500は、例えば自動車メーカに帰属する。この実施の形態では、自動車メーカがリース事業者を兼ねる。保険サーバ600は、車両用(例えば、xEV用)の蓄電装置の損傷に関する保険サービスを提供するサーバである。この保険サービスは、車両に搭載された蓄電装置の損傷に対する補償を行うサービスである。保険サーバ600は、保険サービスに関する情報を管理する。保険サーバ600は、例えば保険業者に帰属する。保険サーバ600は、管理センタ500と連携して、上記リースサービスによって貸し出された蓄電装置の損傷に関する保険サービスを提供する。
上記リースサービスでは、部分リース方式と全部リース方式とを含む複数種のリース方式が採用される。部分リース方式は、車両用の蓄電装置のみを貸し出すリース方式である。部分リース方式によって蓄電装置の貸出しを受けるユーザは、車両のうち蓄電装置を除く部分(車体部分)を自ら用意する。ユーザは、リース事業者から借りた蓄電装置を、ユーザ自身が所有する車体に搭載することができる。車体に蓄電装置が搭載されることによってxEVは走行可能になる。部分リースの契約が終了したら、ユーザは蓄電装置だけをリース事業者に返却する。一方、全部リース方式では、車両全部(すなわち、車体部分および蓄電装置の両方)を貸し出すリース方式である。全部リースの契約が終了したら、ユーザは蓄電装置だけでなく車両全部をリース事業者に返却する。
ディーラ100はサーバ150を含む。自動車メーカは、ディーラ100を通じて車両を販売またはリースする。ディーラ100は、自動車メーカが製造した車両を販売するだけでなく、前述のリースサービスを提供する。サーバ150は、ディーラ100が販売またはリースした車両に関する情報(車両情報)を車両IDで区別して管理する。そして、サーバ150は、管理センタ500からの要求に応じて、または車両情報が更新されるたびに、管理センタ500へ最新の車両情報を送信する。ディーラ100は、自動車メーカから提供される車体および蓄電装置の少なくとも一方を貸し出す。ディーラ100は、例えば、部分リース方式によって図1に示す車両10Aの蓄電装置12Aをユーザに貸し出してもよい。この場合、車両10Aは部分リース車両(以下、「車両A」と表記する場合がある)に相当し、車両10Aの車体11Aはユーザの所有物になる。そして、車両10Aの蓄電装置12Aは、リースによってユーザに提供され、自動車メーカの所有物になる。また、ディーラ100は、例えば、全部リース方式によって図1に示す車両10Bをユーザに貸し出してもよい。この場合、車両10Bは全部リース車両(以下、「車両B」と表記する場合がある)に相当する。そして、車両10Bの全部(車体11Bおよび蓄電装置12B)が、リースによってユーザに提供され、自動車メーカの所有物になる。また、ディーラ100は、例えば、図1に示す車両10Cをユーザに販売してもよい。この場合、車両10Cは販売車両(以下、「車両C」と表記する場合がある)に相当する。そして、車両10Cの全部(車体11Cおよび蓄電装置12C)が、ユーザに販売され、ユーザの所有物になる。
この実施の形態では、ディーラ100が車両ユーザに請求するリース料金(例えば、毎月のリース料金)に保険料が含まれている。ディーラ100がリースした車両は、保険サーバ600が提供する保険(より特定的には、蓄電装置の損傷に関する保険)に加入することになる。すなわち、車両A,Bの各々に関しては、当該車両に搭載された蓄電装置が損傷したときに保険が適用される。保険サービスにより、蓄電装置の損傷に対する補償が行われる。上記保険はリース向けであるため、車両Cは上記保険には加入しない。ただし、車両Cは別の保険に加入してもよい。
BSta200は、車両用(例えば、xEV用)の蓄電装置の交換を行うように構成される。BSta200はサーバ250を含む。この実施の形態では、蓄電装置としてバッテリ(より特定的には、二次電池)が採用される。ただし、蓄電装置は、電力を貯蔵できる装置であればよく、蓄電装置の例としては、二次電池のほか、大容量キャパシタなどが挙げられる。
この実施の形態に係る蓄電装置の管理システムは複数のBSta200を含む。これらのBSta200は、当該管理システムの管轄エリアの全域をカバーするバッテリ交換拠点のネットワークが構築されるように、管轄エリア内の各拠点に設置される。また、各BSta200は、車両修理工場として機能してもよい。各BSta200は、車体の修理を行うように構成されてもよい。さらに、図1には1つのディーラ100のみを示しているが、当該管理システムは、複数のディーラ100を含んでもよい。これらのディーラ100は、当該管理システムの管轄エリアの全域をカバーする販売/リース拠点のネットワークが構築されるように、管轄エリア内の各拠点に設置されてもよい。ディーラ100とBSta200とが同じ場所(または近隣)に設置されてもよい。
管理センタ500は、プロセッサ510、記憶装置520、および通信モジュール530を備える。保険サーバ600は、プロセッサ610、記憶装置620、および通信モジュール630を備える。プロセッサ510,610の各々は、例えばCPU(Central Processing Unit)を含む。記憶装置520,620の各々は、格納された情報を保存可能に構成される。記憶装置520,620の各々は、HD(ハードディスク)ドライブまたはSSD(Solid State Drive)を含んでもよい。通信モジュール530,630の各々は、例えば有線で通信ネットワークNWと接続される。また、サーバ150およびサーバ250の各々も、例えば有線で通信ネットワークNWと接続される。管理センタ500と保険サーバ600とサーバ150とサーバ250とは通信ネットワークNWを介して相互に通信可能に構成される。通信ネットワークNWは、例えばインターネットと無線基地局とによって構築される広域ネットワークである。通信ネットワークNWは携帯電話網を含んでもよい。
以下では、ディーラ100によって提供された車両を、「車両10」と称する場合がある。この実施の形態に係る車両10は、図1に示した車両A,B,Cのいずれかである。図2は、車両10の構成について説明するための図である。
図2を参照して、車両10は、車体11と、車体11に搭載されたバッテリ12とを備える。車両10は、バッテリ12の電力を用いて走行可能に構成される。車両10は、例えば内燃機関を備えないBEVである。バッテリ12としては、公知の車両用蓄電装置(例えば、液式二次電池または全固体二次電池)を採用できる。車両用二次電池の例としては、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池が挙げられる。複数の二次電池が組電池を形成してもよい。バッテリ12は、本開示に係る「蓄電装置」の一例に相当する。
車体11は、ECU111と、バッテリECU112と、BMS(Battery Management System)112aと、温調システム112bと、インレット113と、充電器114と、SMR(System Main Relay)115aと、充電リレー115bと、PCU(Power Control Unit)116aと、MG(Motor Generator)116bと、HMI(Human Machine Interface)117aと、ナビゲーションシステム(以下、「NAVI」と表記する)117bと、事故検知器118aと、ボデー破損検知器118bと、通信装置119とを備える。なお、ECUは、電子制御装置(Electronic Control Unit)を意味する。車体11に搭載された各ECUを含む制御システムには、図示しない補機バッテリから電力が供給される。
ECU111は、プロセッサ111aと記憶装置111bとを備えるコンピュータである。記憶装置111bには、プロセッサ111aに実行されるプログラムのほか、プログラムで使用される情報(例えば、マップ、数式、及び各種パラメータ)が記憶されている。記憶装置111bは、車両10に関する各種情報をさらに保有する。これらの情報は車両10の状況に応じて更新される。図2にはバッテリECU112の構成を示していないが、バッテリECU112も、ECU111と同様のハードウェア構成を有するコンピュータである。ECU111とバッテリECU112とは相互に通信可能に構成される。これらのECUは、例えばCAN(Controller Area Network)で接続されている。
BMS(Battery Management System)112aは、バッテリ12の状態(例えば、温度、電流、電圧)を検出するためのセンサを含む。BMS112aによる検出結果は、バッテリECU112へ出力される。温調システム112bは、バッテリ12の温度調整を行う。温調システム112bは、ヒータおよび冷却装置の少なくとも一方を含んでもよい。冷却方式は水冷式であってもよい。温調システム112bは、バッテリECU112によって制御される。
車両10は、外部充電(車両外部からの電力によるバッテリ12の充電)を実行可能に構成される。インレット113は、EVSE(Electric Vehicle Supply Equipment)のプラグ(例えば、充電ケーブルのコネクタ)が着脱可能に構成される。充電器114は、外部充電のための電力変換回路を含む。充電器114はDC/DC変換回路とAC/DC変換回路との少なくとも一方を含んでもよい。充電リレー115bは、充電ラインの接続/遮断を切り替える。図2に示す例では、インレット113、充電器114、および充電リレー115bを含む充電ラインが、SMR115aとPCU116aとの間に接続されている。しかしこれに限られず、バッテリ12とSMR115aとの間に充電ラインが接続されてもよい。また、図2に示す構成は、外部給電(バッテリ12から車両外部への給電)を実行できるように変更されてもよい。例えば、図2に示す充電器114が充放電器に変更されてもよい。
SMR115aは、バッテリ12からPCU116aまでの電路の接続/遮断を切り替える。車両10の走行時には、SMR115aが接続状態にされ、充電リレー115bが遮断状態にされる。バッテリ12とインレット113との間で電力のやり取りが行なわれるときには、SMR115aおよび充電リレー115bの両方が接続状態にされる。充電器114、SMR115a、および充電リレー115bの各々は、バッテリECU112によって制御される。バッテリECU112は、ECU111から制御指令を受ける。
PCU116aは、バッテリ12から供給される電力を用いてMG116bを駆動する。PCU116aは、例えばインバータおよびDC/DCコンバータを含む。PCU116aは、ECU111によって制御される。MG116bは、車両10の走行用モータとして機能する。MG116bは、PCU116aによって駆動され、車両10の駆動輪を回転させる。また、MG116bは、回生発電を行ない、発電した電力をバッテリ12へ出力する。なお、車両10が備える走行用モータの数は任意である。
HMI117aは入力装置および表示装置を含む。HMI117aは、タッチパネルディスプレイを含んでもよい。HMI117aは、メータパネルおよび/またはヘッドアップディスプレイを含んでもよい。HMI117aは、音声入力を受け付けるスマートスピーカを含んでもよい。
NAVI117bは、タッチパネルディスプレイと、GPS(Global Positioning System)センサと、プロセッサと、地図情報を記憶する記憶装置とを含む。地図情報は、各ディーラ100および各BSta200の位置を示す。OTA(Over The Air)によって地図情報が逐次更新されてもよい。GPSセンサは、位置センサとして機能し、車両10の位置を検出する。NAVI117bは、GPSセンサを用いて車両10の位置を検出し、上記地図情報に基づく地図上に、車両10の位置をリアルタイムで表示する。NAVI117bは、上記地図情報を参照して、車両10の現在位置から目的地までの最適ルート(例えば、最短ルート)を見つけるための経路探索を行う。
事故検知器118aは、車両10における事故を検知すると、ECU111へ事故検知信号を出力する。事故の例としては、走行中の車両10が他の車または障害物にぶつかる交通事故(対物事故)が挙げられる。車両10について事故が発生すると、車両10の加速度が急激に変化する。この実施の形態では、車両10に搭載された加速度センサにより所定値以上の加速度が検出されたときに、事故検知器118aがECU111へ事故検知信号を出力する。事故検知器118aは、車両10に搭載されたドライブレコーダ(図示せず)を事故検知に用いてもよい。例えば、ドライブレコーダの加速度センサ(Gセンサ)が所定値以上の加速度を検出したときに、車両10における事故を検知してもよい。
ただし、事故検知の手法は、上記に限られず任意である。例えば、事故検知器118aは、衝撃力センサを用いて、所定値以上の衝撃力が車両10に加わったときに、ECU111へ事故検知信号を出力してもよい。あるいは、事故検知器118aは、ドライブレコーダが記録する車両10の周囲の映像(例えば、車両10の周囲を撮影するカメラの映像)に基づいて、車両10における事故を検知してもよい。事故検知器118aは、事故検知のための画像処理回路を含んでもよい。また、事故検知器118aは、車両10の加速度データを分析し、その分析結果に基づいて、車両10における事故発生の有無を判別してもよい。
ボデー破損検知器118bは、車体11(例えば、ボデーシェル)が破損したことを検知すると、ECU111へボデー破損信号を出力する。この実施の形態に係るボデー破損検知器118bは、車両10が走行を継続できない程度に車体11が損傷していることを検知すると、車体11が破損したことを示すボデー破損信号をECU111へ出力する。この実施の形態では、ボデー破損検知器118bが、車体11のフロント部に設けられた断線検出回路を用いて車体配線(車体11につながる配線)の断線を検出したときに、ボデー破損信号をECU111へ出力する。
ただし、ボデー破損検知の手法は、上記に限られず任意である。例えば、ボデー破損検知器118bは、車体11のフロント部に設けられたひずみゲージを用いて所定値以上の変形量(ひずみ量)を検出したときに、ボデー破損信号をECU111へ出力してもよい。所定値は、例えば車両10が走行を継続できない程度の値に設定される。ボデー破損検知のための上記ひずみゲージおよび断線検出回路の各々は、車体11のフロント部に加えてまたは代えて、車体11の側方部(両サイド部)およびリア部の少なくとも一方に設けられてもよい。
通信装置119は、無線通信で通信ネットワークNWにアクセスするための通信I/F(インターフェース)を含む。通信装置119は、無線通信を行うTCU(Telematics Control Unit)またはDCM(Data Communication Module)を含んでもよい。通信装置119は、サーバ250(図1)および携帯端末20の各々と無線通信を行うための通信I/Fをさらに含む。ECU111は、通信装置119を通じて、管理センタ500(図1)、サーバ250、および携帯端末20の各々と通信するように構成される。また、ECU111は通信装置119を通じてサーバ150および保険サーバ600(図1)の各々と通信してもよい。
携帯端末20は、ユーザによって持ち運び可能に構成される。携帯端末20は、車両10のユーザ(車両管理者)によって携帯されて操作される。この実施の形態では、携帯端末20として、タッチパネルディスプレイを具備するスマートフォンを採用する。スマートフォンは、コンピュータを内蔵し、スピーカ機能を有する。ただしこれに限られず、携帯端末20としては、車両10のユーザが携帯可能な任意の端末を採用可能である。例えば、ラップトップ、タブレット端末、携帯型ゲーム機、ウェアラブルデバイス(スマートウォッチ、スマートグラス、スマートグローブなど)、電子キーも、携帯端末20として採用可能である。この実施の形態では、HMI117aとNAVI117bと携帯端末20との各々が、対象車両のユーザ端末として機能し得る。
携帯端末20には、管理センタ500が提供するサービスを利用するためのアプリケーションソフトウェア(以下、「モバイルアプリ」と称する)がインストールされている。モバイルアプリにより、携帯端末20の識別情報(端末ID)が、対応する車両10の識別情報(車両ID)と紐付けられて管理センタ500に登録される。携帯端末20は、モバイルアプリを通じて、管理センタ500と情報のやり取りを行うことができる。なお、携帯端末20は、保険サーバ600、サーバ250、およびサーバ150(図1)の各々と通信可能に構成されてもよい。
車両10においては、ECU111が車両全体の統合制御を行う。ECU111は、車両10に搭載された各種センサ(事故検知器118aおよびボデー破損検知器118bを含む)から検出結果を取得する。ECU111は、バッテリECU112、HMI117a、NAVI117b、および通信装置119の各々からも情報を取得する。バッテリECU112は、BMS112aの出力に基づいてバッテリ12の状態(例えば、温度、電流、電圧、SOC、およびSOH)を取得し、得られたバッテリ12の状態をECU111へ出力する。ECU111が取得した車両情報は記憶装置111bに保存される。車両10は、管理センタ500からの要求に応じて、または車両情報が更新されるたびに、最新の車両情報を自身の車両IDとともに管理センタ500へ送信する。車両IDはVIN(Vehicle Identification Number)であってもよい。
車両10(記憶装置111b)が保有する車両情報は、以下に説明するバッテリ情報を含む。
車両10のバッテリ情報は、当該車両10に搭載された状態のバッテリ12に関する情報に相当する。バッテリ情報は、識別情報(バッテリID)と、所有者情報と、仕様(例えば、初期状態の容量、充電性能、および放電性能)と、SOC(State Of Charge)と、SOH(State of Health)とを含む。
バッテリ情報における所有者情報は、バッテリ所有者(すなわち、バッテリ12の所有者)を示す。より詳しくは、所有者情報は、バッテリ所有者の識別情報および連絡先情報を含む。バッテリ所有者の識別情報は、バッテリ12の所有者を特定するための情報(例えば、氏名、法人名、識別番号、識別記号など)を含む。バッテリ所有者の連絡先情報は、バッテリ所有者と連絡をとるための情報(例えば、バッテリ所有者の端末の通信アドレス)を含む。
この実施の形態では、ディーラ100が、車両10を販売またはリースする際に、車両10のバッテリ12に関する所有者情報(バッテリ所有者の識別情報および連絡先情報を含む)をサーバ150の記憶装置(図示せず)と車両10の記憶装置111bとの各々に書き込む。これにより、販売契約またはリース契約に応じた所有者情報が各記憶装置に書き込まれる。具体的には、車両A(部分リース車両)と車両B(全部リース車両)との各々においては、バッテリ12の所有者が自動車メーカであることをバッテリ所有者の識別情報が示し、管理センタ500の通信アドレスをバッテリ所有者の連絡先情報が示す。管理センタ500は、自動車メーカ(バッテリ12の所有者)の端末に相当する。車両C(販売車両)においては、バッテリ12の所有者が車両ユーザであることをバッテリ所有者の識別情報が示し、携帯端末20の通信アドレスをバッテリ所有者の連絡先情報が示す。
SOCは、蓄電残量を示し、満充電状態の蓄電量に対する現在の蓄電量の割合に相当する。SOHは健全度または劣化度を示す。SOHの例としては、容量維持率、内部抵抗が挙げられる。蓄電装置の内部抵抗が大きいほど蓄電装置の劣化度が大きいことを意味する。蓄電装置の容量維持率が低いほど蓄電装置の劣化度が大きいことを意味する。蓄電装置の容量維持率は、初期状態(劣化していない状態)の蓄電装置の容量に対する現在の蓄電装置の容量の割合に相当する。蓄電装置の容量は、満充電状態の蓄電量に相当する。
再び図1を参照して、この実施の形態に係る蓄電装置の管理システムは、複数のディーラ100と、複数のBSta200と、複数の車両10とを含む。さらに、管理システムは、各車両10のユーザが携帯する複数の携帯端末20を含む。管理センタ500は、各拠点に設置されたディーラ100のサーバ150と、各拠点に設置されたバッテリ交換ステーション(BSta200)のサーバ250との各々と通信可能に構成される。また、管理センタ500は、いずれかのディーラ100によって販売またはリースされた各車両10、および各車両10に対応する携帯端末20とも通信可能に構成される。
管理センタ500には、各拠点のディーラ100が販売またはリースした各車両10の識別情報(車両ID)が予め登録されている。管理センタ500の記憶装置520は、各車両10に関する情報(車両情報)を、車両IDで区別して記憶している。車両情報のうち経時的に変動するパラメータに関しては、各車両10から管理センタ500へ最新の値が逐次送信され、それらパラメータ値の推移を管理センタ500が記録する。各車両10は、通信頻度を下げるために、ある期間において記録したデータ(例えば、時刻と紐付けて記録された各パラメータ値)を、その期間が経過したときにまとめて管理センタ500へ送信してもよい。管理センタ500は、前述したバッテリ情報を各車両10から取得する。
管理センタ500が保有する車両情報は、前述したバッテリ情報に加えて、以下に説明する利用形態情報および料金情報を含む。
利用形態情報は、車両10の利用形態を示す。この実施の形態では、利用形態情報が、車両A(部分リース車両)と車両B(全部リース車両)と車両C(販売車両)とのいずれかの利用形態を示す。例えば、ディーラ100は、車両10を販売またはリースする際に、車両10に関する利用形態情報をサーバ150の記憶装置(図示せず)に書き込む。そして、サーバ150は、車両IDとともに利用形態情報を管理センタ500へ送信する。
料金情報は、車両ユーザがリース事業者(自動車メーカ)に支払うリース料金に関する情報に相当する。リース料金は、ユーザが車両またはバッテリを借りて使用するために支払う料金に相当する。
図3は、この実施の形態に係る蓄電装置の管理方法において、車両10によって実行される事故発生時の制御を示すフローチャートである。以下では、フローチャート中の各ステップを、単に「S」と表記する。
例えば、車両10のECU111が起動したときに、起動したECU111が以下に説明する図3に示す一連の処理を開始する。車両10の制御システム(ECU111を含む)は、例えば車両10の起動スイッチの操作に応じて起動する。一般に、起動スイッチは「パワースイッチ」または「イグニッションスイッチ」などと称される。ただし、図3に示す一連の処理が実行される期間は任意である。例えば、ECU111は、車両10の走行中にのみ、これらの処理を実行してもよい。以下では、図3に示す一連の処理を実行する車両10を「対象車両」と称する。
図1,図2とともに図3を参照して、S11では、対象車両のECU111が、事故検知器118aから事故検知信号を受信したか否かに基づいて、当該対象車両について事故が発生したか否かを判断する。この実施の形態では、対象車両について所定値以上の加速度が検出された場合に、対象車両について事故が発生したとECU111が判断する。この場合(S11にてYES)、処理がS12に進む。他方、対象車両について所定値以上の加速度が検出されない場合には、ECU111は、対象車両について事故が発生していないと判断する。この場合(S11にてNO)、処理はS12以降に進まず、S11の判断が繰り返される。ただし、事故検知の手法は上記に限られず任意である。
S12では、ECU111(より特定的には、プロセッサ111a)が、対象車両のバッテリ12に関する所有者情報(バッテリ所有者の識別情報および連絡先情報を含む)を記憶装置111bから読み出す。続けて、ECU111は、S131において、読み出されたバッテリ所有者の識別情報に基づいて、バッテリ12の所有者が対象車両のユーザであるか否かを判断する。ECU111は、バッテリ所有者の識別情報に基づいてバッテリ12の所有者を特定する。
この実施の形態では、対象車両が車両Cである場合には、S131においてYESと判断される。また、対象車両が車両Aまたは車両Bである場合には、S131においてNOと判断される。対象車両が車両Aまたは車両Bである場合には、自動車メーカから貸し出された蓄電装置を対象車両が備える。この場合、記憶装置111bに記憶された所有者情報は、対象車両に搭載された蓄電装置の所有者の端末が管理センタ500であることを示す。この実施の形態において、S131においてNOと判断されたことは、バッテリ12の所有者がリース事業者(自動車メーカ)であること、すなわち対象車両に搭載されたバッテリ12がリースサービスによって提供されていることを意味する。
バッテリ12の所有者が対象車両のユーザである場合には(S131にてYES)、ECU111は、S132において、事故後の対応のための報知を車両ユーザに対して行う。例えば、ECU111は、対象車両のユーザ端末(例えば、HMI117aと携帯端末20との少なくとも一方)が所定の手順書(例えば、事故対応マニュアル)を表示するように、ECU111がユーザ端末を制御する。ユーザ端末は、事故に対処する緊急車両(例えば、救急車、消防車、レッカー車、および警察車両の少なくとも1つ)の連絡先を表示してもよい。
バッテリ12の所有者が対象車両のユーザ以外である場合には(S131にてNO)、ECU111は、S141において、ボデー破損検知器118bからボデー破損信号を受信したか否かに基づいて、当該対象車両の車体11が破損したか否かを判断する。この実施の形態では、当該対象車両の車体配線(車体11につながる配線)の断線が検出されたときに、車体11が破損したとECU111が判断する。対象車両の車体配線の断線が検出されたことは、当該対象車両が走行を継続できない程度に車体11が損傷していることを意味する。この場合(S141にてYES)、処理がS151に進む。他方、当該対象車両の車体配線の断線が検出されない場合には、ECU111は、車体11が破損していない(ひいては、対象車両は走行を継続できる)と判断する。この場合(S141にてNO)、処理がS142に進む。ただし、ボデー破損検知の手法は、上記に限られず任意である。
S142では、ECU111は、対象車両のユーザ端末(例えば、NAVI117b)と管理センタ500との各々に、当該対象車両に搭載されたバッテリ12の交換を要求する。具体的には、ECU111は、バッテリ所有者の連絡先情報(S12)に基づいて管理センタ500(バッテリ所有者の端末)の通信アドレスを特定し、対象車両の事故発生を知らせるとともに最寄りのBSta200でのバッテリ12の交換の許可を要求する信号(以下、「交換要求信号」と称する)を管理センタ500へ送信する。この実施の形態に係る交換要求信号は、事故が発生した車両の識別情報(対象車両の車両ID)と、事故発生場所の位置情報とを含む。事故発生場所の位置は、例えばNAVI117bのGPSセンサによって検出される。ECU111は、必要に応じて、事故に対処する緊急車両の出動を要請してもよい。
NAVI117bは、ECU111からバッテリ12の交換を要求されると、対象車両に最も近いBSta200を目的地として経路探索を行い、対象車両の現在位置から目的地までのルートを表示する。さらに、NAVI117bは、ユーザにバッテリ12の交換を促すメッセージを表示する。
S151では、車体11が破損した対象車両においてバッテリ12が制御可能な状態であるか否かを、ECU111が判定する。具体的には、ECU111は、バッテリECU112と協働して、バッテリ12が制御可能な状態であるか否かを判定する。バッテリECU112は、BMS112aによる検出信号が正常であるか否か、および、制御指令に対するバッテリ制御部品の応答が正常であるか否かに基づいて、バッテリ12が制御可能な状態であるか否かを判定してもよい。ECU111は、バッテリECU112に上記判定を指示し、バッテリECU112によってバッテリ12が制御可能な状態であると判定された場合に、S151においてYESと判断する。これにより、処理はS152に進む。ただし、バッテリ12の状態の診断方法は、上記に限られず任意である。
S152では、バッテリ12の出力制限をバッテリECU112に設定する。この実施の形態では、バッテリ12の出力制限が設定されたバッテリECU112(すなわち、出力制限状態のバッテリECU112)は、バッテリ12の放電電力が所定値(以下、「制限値U」と表記する)を超えると、バッテリ12の出力低下をECU111に指示する。制限値Uは、例えば退避走行以外の電動走行が禁止される程度に設定される。ECU111は、バッテリECU112からバッテリ12の出力低下を指示されると、バッテリ12の放電電力を低下させる。このため、バッテリECU112が出力制限状態であるときには、ECU111によるPCU116aの制御(ひいては、対象車両の電動走行)が制限される。ただし、出力制限制御は上記態様に限られない。例えば、バッテリ12の出力制限中はSMR115aが遮断状態に維持されてもよい。
バッテリ12が制御可能な状態である場合には(S151にてYES)、上記S152を経て、処理がS16に進む。この場合、上述の処理によってバッテリ12の出力が制限される(S152)。他方、バッテリ12が制御可能な状態ではない場合には(S151にてNO)、S152の処理が実行されることなく、処理がS16に進む。この場合、バッテリ12は制御できない状態になっている。
S16では、ECU111が、当該対象車両に搭載されたバッテリ12の回収を管理センタ500に要求する。具体的には、ECU111は、バッテリ所有者の連絡先情報(S12)に基づいて管理センタ500(バッテリ所有者の端末)の通信アドレスを特定し、対象車両の事故発生を知らせるとともに対象車両からバッテリ12を回収することを要求する信号(以下、「回収要求信号」と称する)を管理センタ500へ送信する。この実施の形態に係る回収要求信号は、事故が発生した車両の識別情報(対象車両の車両ID)と、事故発生場所の位置情報とを含む。事故発生場所の位置は、例えばNAVI117bのGPSセンサによって検出される。ECU111は、必要に応じて、事故に対処する緊急車両の出動を要請してもよい。
上記のように、この実施の形態に係るECU111は、リースサービスによって貸し出されたバッテリ12が搭載された車体11が破損したことを検知し、かつ、バッテリ12が制御可能な状態であると判定された場合に、バッテリ12の出力制限を車両10に設定するとともに、管理センタ500に対して回収要求信号を送信する(S152,S16)。こうした構成を有するECU111によれば、車体11が破損した場合に、リースサービスを提供する管理センタ500にバッテリ12の回収を要求することが可能になる。
ECU111は、上記回収要求信号を送信した後、S171において、対象車両からバッテリ12がバッテリ所有者によって回収されたか否かを判断する。具体的には、ECU111は、後述する回収完了信号(図4のS25)を受信したか否かを判断する。ECU111が回収完了信号を受信しない間は(S171にてNO)、S171の判断が繰り返される。そして、ECU111が回収完了信号を受信すると(S171にてYES)、ECU111は、S172において、対象車両(より特定的には、バッテリECU112)に設定された上記出力制限(S152)を解除する。なお、バッテリ12が制御できない状態であるときは、S172の処理は不要であるため、スキップされてもよい。
上記のように、この実施の形態に係る蓄電装置の管理方法は、対象車両について事故発生の有無を判断すること(S11)と、貸し出された蓄電装置(バッテリ12)を備える対象車両について事故が発生したと判断された場合に、対象車両の車体11が破損したか否かを判断すること(S141)と、対象車両が走行を継続できない程度に車体11が破損したことを検知した場合に、蓄電装置が制御可能な状態であるか否かを判定すること(S151)と、蓄電装置が制御可能な状態であると判定された場合に、蓄電装置の出力制限を対象車両に設定すること(S152)と、車体11が破損したことを検知した場合に、管理センタ500(蓄電装置の所有者の端末)に対して、対象車両から蓄電装置を回収することを要求する回収要求信号を送信すること(S16)と、出力制限が設定された対象車両から蓄電装置が自動車メーカ(当該蓄電装置の所有者)によって回収された場合に、対象車両に設定された出力制限を解除すること(S172)と、対象車両について事故が発生し、かつ、車体11が破損していないと判断された場合に、対象車両に搭載された蓄電装置の交換の許可を要求する交換要求信号を管理センタ500へ送信すること(S142)とを含む。
上記方法では、対象車両が走行を継続できない場合に、蓄電装置の所有者の端末に対して上記回収要求信号が送信される。これにより、蓄電装置の所有者が対象車両から蓄電装置を回収しやすくなる。また、蓄電装置が制御可能な状態である場合には、蓄電装置の出力制限が対象車両に設定されるため、蓄電装置の所有者が蓄電装置を回収する前に、修理された車体11に別の蓄電装置を載せ替えて対象車両が不正に使用されることが抑制される。その一方で、蓄電装置の所有者が蓄電装置を回収した後には、蓄電装置の出力制限が解除されるため、対象車両のユーザは、修理された車体11に別の蓄電装置を載せ替えて対象車両を使用することが可能になる。また、対象車両が走行を継続できる場合には、対象車両が蓄電装置の交換場所まで走行を継続して蓄電装置の交換を行うことが可能になる。蓄電装置の所有者は、所定の場所(例えば、最寄りのBSta200)での蓄電装置の交換を許可することによって対象車両から蓄電装置を回収できる。
S132,S142,S172のいずれかの処理が実行されることによって、図3に示した事故後の制御は終了する。対象車両に搭載されたバッテリ12の所有者が対象車両のユーザ以外である場合には、交換要求信号(S142)または回収要求信号(S16)が対象車両から管理センタ500へ送信される。交換要求信号および回収要求信号の各々は、事故発生の通知に相当する。管理センタ500は、対象車両から事故発生の通知を受けると、以下に説明する図4に示す一連の処理を開始する。他方、対象車両に搭載されたバッテリ12の所有者が対象車両のユーザである場合には、管理センタ500に対する事故発生の通知は実行されない。この場合、図4に示す一連の処理は実行されない。
図4は、この実施の形態に係る蓄電装置の管理方法において、管理センタ500によって実行される事故発生時の制御を示すフローチャートである。
図1,図2とともに図4を参照して、S21では、管理センタ500が、対象車両に搭載されたバッテリ12を回収するか否かを判断する。具体的には、管理センタ500は、対象車両から回収要求信号(図3のS16)を受けた場合にはバッテリ12を回収すると判断し、対象車両から交換要求信号(図3のS142)を受けた場合にはバッテリ12を回収しないと判断する。
バッテリ12を回収すると判断された場合には(S21にてYES)、管理センタ500が、S22において、対象車両が部分リース車両であるか否かを判断する。具体的には、管理センタ500は、回収要求信号に含まれる対象車両の識別情報(車両ID)に基づいて対象車両の利用形態情報を取得し、その利用形態情報に基づいて、対象車両が車両Aと車両Bとのいずれであるかを判定する。そして、対象車両が車両Aである場合には(S22にてYES)、管理センタ500は、S231において、バッテリ12単体(対象車両から取り外されたバッテリ12)の回収を回収車両910に要請する。また、対象車両が車両Bである場合には(S22にてNO)、管理センタ500は、S232において、対象車両ごと回収すること(すなわち、対象車両からバッテリ12を取り外すことなく車体11およびバッテリ12をまとめて回収すること)をレッカー車920に要請する。
続くS24では、S231またはS232の要請に応じて、回収車両910またはレッカー車920がバッテリ12の回収を完了したか否かを、管理センタ500が判断する。バッテリ12の回収が完了するまで、S24の判断が繰り返し実行される。
この実施の形態に係る回収車両910およびレッカー車920の各々は、管理センタ500から回収要請を受けると(例えば、事故発生場所の位置を示す要請信号を受信すると)、対象車両の停車場所(事故発生場所)に向かう。回収車両910は、対象車両から取り外されたバッテリ12を確保したとき(例えば、バッテリ12が回収車両910に積み込まれたとき)に、管理センタ500に対して回収完了を知らせる通知を行う。レッカー車920は、対象車両を確保したとき(例えば、対象車両がレッカー車920に固定されたとき)に、管理センタ500に対して回収完了を知らせる通知を行う。回収車両910およびレッカー車920の各々は、回収したバッテリ12(バッテリ12単体または対象車両)をBSta200に運んでもよい。
管理センタ500は、上記回収完了を知らせる通知を受けると、バッテリ12の回収が完了した(S24にてYES)と判断する。これにより、処理がS25に進む。S25では、対象車両からバッテリ12がバッテリ所有者(自動車メーカ)によって回収されたことを示す回収完了信号を、管理センタ500が対象車両へ送信する。S25の処理が実行されると、図4に示す一連の処理は終了する。
S21においてバッテリ12を回収すると判断された場合には、上記のように対象車両からバッテリ12が回収される。他方、バッテリ12を回収しないと判断されると(S21にてNO)、管理センタ500は、以下に説明するS26,S27の処理により、対象車両の最寄りのBSta200にバッテリ交換を許可する。
S26では、管理センタ500が、交換要求信号に含まれる位置情報を用いて、対象車両の位置に最も近い1つのBSta200を特定する。続けて、管理センタ500は、S27において、対象車両に搭載されたバッテリ12と交換可能な蓄電装置(交換用バッテリ)を確保することを、S26で特定されたBSta200のサーバ250に対して要求する。具体的には、管理センタ500は、対象車両の識別情報(車両ID)に基づいて、記憶装置520が記憶するデータベースの中から対象車両のバッテリ12に関する情報(例えば、バッテリIDおよび仕様)を抽出し、抽出されたバッテリ情報を含む信号(以下、「バッテリ要求信号」とも称する)をサーバ250へ送信することにより、サーバ250に対して上記要求を実行する。この要求を受けたサーバ250は、管理センタ500から要求された交換用バッテリの在庫が不足しているか否かを確認し、交換用バッテリの在庫が不足していれば、近くの倉庫または他のBSta200から交換用バッテリ(対象車両のための蓄電装置)を確保する。
上記のように、管理センタ500は、対象車両から交換要求信号を受信した場合に、所定の交換ステーション(例えば、対象車両の最寄りのBSta200)に対して、バッテリ12と交換可能な蓄電装置を確保することを要求する(S27)。こうした構成によれば、対象車両に搭載されたバッテリ12の交換が必要になった場合に、BSta200が交換用の蓄電装置(すなわち、対象車両に搭載された蓄電装置と互換性のある蓄電装置)を早期に用意しやすくなる。
管理センタ500は、上記S27の処理により、バッテリ要求信号を受信したBSta200が対象車両の蓄電装置(バッテリ12)を交換することを許可する。バッテリ要求信号に含まれるバッテリIDはサーバ250に登録される。これにより、サーバ250にバッテリ交換が予約される。サーバ250は、バッテリ要求信号に含まれるバッテリIDに基づいて、交換対象のバッテリを特定する。なお、バッテリ交換が予約されてから所定の期間が経過しても当該バッテリ交換が実行されなかったときには、上記の予約は解除される。
S27の処理が実行されると、図4に示す一連の処理は終了する。図3のS142において交換要求信号を送信した対象車両(事故が発生した車両)のユーザは、NAVI117bによる案内(図3のS142参照)に従って対象車両を運転し、事故現場に最も近いBSta200に到着する。そして、BSta200において、対象車両に搭載されたバッテリ12が交換される。図5は、車両10とバッテリ交換ステーション端末(サーバ250)とが実行するバッテリ交換に係る処理を示すフローチャートである。
図1,図2とともに図5を参照して、S110~S180の一連の処理は、対象車両のECU111によって実行される。S210~S270の一連の処理は、サーバ250によって実行される。サーバ250は、対象車両と無線通信可能に構成され、対象車両からバッテリ情報を取得する。サーバ250と対象車両とは、例えば無線LAN(Local Area Network)による近距離通信を行ってもよいし、通信ネットワークNWを介して通信してもよい。
対象車両は、BSta200に到着した後、S110において、バッテリ交換を依頼する信号(以下、「依頼信号」とも称する)をサーバ250へ送信する。以下では、対象車両が備える交換前のバッテリ12を、「バッテリB1」と表記する。依頼信号は、対象車両に搭載されたバッテリB1の識別情報(バッテリID)を含む。対象車両は、ユーザからの指示に応じて、バッテリ交換の依頼(S110)を実行してもよい。
依頼信号を受信したサーバ250は、S210において、対象車両について所定の交換要件が満たされるか否かを判断する。具体的には、サーバ250は、対象車両から受信したバッテリIDと、管理センタ500から取得したバッテリ要求信号に含まれるバッテリID(図4のS27)とが一致するか否かに基づいて、交換要件の成否を判断する。すなわち、対象車両のバッテリIDが登録(予約)されていれば交換要件が満たされ、対象車両のバッテリIDが登録(予約)されていなければ交換要件は満たされない。
対象車両について交換要件が満たされる場合には(S210にてYES)、サーバ250がS220において対象車両に許可の通知を送った後、処理がS240に進む。他方、対象車両について交換要件が満たされない場合には(S210にてNO)、サーバ250がS230において対象車両に不許可の通知を送った後、S210~S270の一連の処理が終了する。この場合、バッテリ交換は行われない。
対象車両は、依頼信号(S110)を送信した後、サーバ250からの返信を待つ。そして、対象車両は、サーバ250から返信を受けると、S120において、バッテリ交換が許可されたか否かを判断する。そして、対象車両が上記許可の通知を受けた場合には(S120にてYES)、処理がS130に進む。他方、対象車両が上記不許可の通知を受けた場合には(S120にてNO)、S110~S180の一連の処理が終了する。この場合、バッテリ交換は行われない。
S130,S240においては、後述する手順でバッテリ交換が実行される(図6参照)。対象車両とサーバ250とは、バッテリ交換のための情報をやり取りする。サーバ250は、対象車両に搭載されたバッテリに関する情報(例えば、仕様)を対象車両から取得してもよい。
以下では、上記バッテリ交換によって対象車両に取り付けられたバッテリ12を、「バッテリB2」と表記する。バッテリ交換が完了すると、対象車両は、S140において、バッテリB2の検査を実行する。続けて、対象車両は、S150において、その検査の結果をサーバ250へ送信する。続けて、対象車両は、S160において、検査の結果に応じてバッテリ交換が成功したか否かを判断する。対象車両は、検査によって異常(例えば、接続不良、または電気性能の異常)が発見されなければバッテリ交換が成功したと判断し、検査によって異常が発見された場合には、バッテリ交換が失敗したと判断する。同様に、上記検査の結果を受信したサーバ250も、S250において、その検査の結果(異常なし/異常あり)に応じてバッテリ交換が成功したか否かを判断する。
バッテリ交換が成功した場合には(S160にてYESかつS250にてYES)、対象車両とサーバ250との各々が、S170,S260において、自らが保有するバッテリ情報を更新した後、図5に示す一連の処理が終了する。他方、バッテリ交換が失敗した場合には(S160にてNOかつS250にてNO)、対象車両とサーバ250との各々が、S180,S270において、所定の異常時処理を実行する。異常時処理は、バッテリ交換が失敗したことを対象車両のユーザに報知する処理を含んでもよい。異常時処理は、バッテリ交換が失敗したことを管理センタ500に通知する処理を含んでもよい。また、異常時処理は、対象車両に取り付けられたバッテリB2をいったん対象車両から取り外して、バッテリ交換をやり直す処理を含んでもよい。異常時処理が実行された後、図5に示す一連の処理は終了する。なお、異常時処理は任意に設定できる。
図6は、この実施の形態に係るバッテリ交換ステーション(BSta200)の構成および動作について説明するための図である。
図1,図2とともに図6を参照して、BSta200は、保管装置210と検査部220とサーバ250とを備える。保管装置210は収容部(例えば、格納庫)を含む。検査部220は、例えば、充放電器、測定装置、および選別装置を含む。また、BSta200は、蓄電装置を搬送するための搬送装置と、蓄電装置を交換するための交換装置とをさらに備える。搬送方式は、コンベア方式であってもよいし、搬送ロボットを利用した方式であってもよい。搬送装置および交換装置の各々は、サーバ250によって制御される。
サーバ250は、プロセッサ251、記憶装置252、および通信モジュール253を備える。記憶装置252は、BSta200内に存在する各バッテリに関する情報をバッテリの識別情報(バッテリID)で区別して記憶している。サーバ250が保有するバッテリ情報は、例えば、仕様(例えば、初期状態の容量、充電性能、および放電性能)と、ステータス(例えば、検査前/検査済み(再利用/他の用途/廃棄)/供給可のいずれか)と、SOHと、SOCとを含む。サーバ250は、保有する情報を管理センタ500へ逐次送信する。BSta200内に存在するバッテリは、自動車メーカの所有物である。自動車メーカの倉庫からBSta200に新しいバッテリが供給されることもあるし、車両10から回収された中古バッテリがBSta200に保管されることもある。また、複数のBSta200間でバッテリが運搬されることもある。
対象車両は、BSta200内の所定位置に駐車した後、サーバ250にバッテリ交換を依頼する(図5のS110)。この依頼に応じて、サーバ250がバッテリ交換のための制御(図5のS240)を開始する。サーバ250は、例えば次のような手順で対象車両のバッテリを交換する。
サーバ250は、保管装置210の収容部に収容された複数のバッテリB3の中から、バッテリB1に対応するバッテリ(交換用バッテリ)を選ぶ。選ばれたバッテリB3は、バッテリB1と同じ仕様(例えば、初期状態の容量、充電性能、および放電性能)を有する。ただし、バッテリB1の劣化度よりもバッテリB3の劣化度のほうが小さい。また、バッテリB3のSOCは所定SOC値(例えば、50%)以上になっている。
続けて、交換装置が対象車両からバッテリB1を取り外す。以下では、対象車両から取り外されたバッテリを、「バッテリB4」と表記する。続けて、搬送装置がバッテリB3を保管装置210から交換装置へ搬送(供給)する。続けて、供給されたバッテリB3を交換装置が対象車両に取り付ける。これにより、対象車両のバッテリ交換が完了する。
また、BSta200は、上記のバッテリ交換プロセスと並行して、対象車両から取り外されたバッテリB4の再利用プロセスを実行する。バッテリB4が対象車両から取り外されると、サーバ250がバッテリ再利用のための制御を開始する。再利用プロセスは、例えば次のような手順で実行される。
搬送装置がバッテリB4を検査部220へ搬送(回収)する。続けて、検査部220が、回収されたバッテリB4の検査を実行する。検査部220の充放電器および測定装置によって検査が実行される。検査前にSOHの回復処理がバッテリB4に施されてもよい。
上記検査においては、充放電器が、例えば、所定の第1SOC値(例えば、空充電状態を示すSOC値)以下になるまでバッテリB4を放電した後、所定の第2SOC値(例えば、満充電状態を示すSOC値)以上になるまでバッテリB4を充電する。測定装置は、各種センサを含み、充電中および/または放電中におけるバッテリB4の状態(例えば、温度、電流、および電圧)を測定する。そして、測定装置は、測定されたデータからバッテリB4のSOHを検出する。なお、測定装置は、外観検査のためのカメラをさらに含んでもよい。また、測定装置が必要な検査データを取得するまで充放電器がバッテリB4の充放電を繰り返してもよい。
上記検査が完了すると、検査部220の選別装置が、その検査結果に応じて、車両用バッテリとしての再利用と、他の用途(車両用以外の用途)での利用と、廃棄とのいずれかに、バッテリB4を選別する。他の用途の例としては、定置用が挙げられる。バッテリ廃棄の手法は任意である。廃棄の過程でバッテリを材料レベルまで分解し、再生可能な材料(資源)を回収して再利用(資源リサイクル)してもよい。なお、選別装置は、外観に著しい損傷があるバッテリB4を、再利用不可(他の用途または廃棄)に分類してもよい。
検査済み(再利用)のバッテリB4は、前述したバッテリB3として扱われる。上記検査後、搬送装置がバッテリB3を保管装置210へ搬送する。搬送されたバッテリB3は保管装置210に充填される。これにより、検査済みかつ充電済みのバッテリB3が保管装置210にセットされる。ただしこれに限られず、保管装置210が検査済みのバッテリB3を充電するように構成されてもよい。
図6には、バッテリの取外しとバッテリの取付けとが異なる場所で行われる例を示している。対象車両は、図示しない搬送装置(例えば、コンベア方式の搬送装置)によって取外し位置から取付け位置に搬送されてもよい。ただしこれに限られず、バッテリの取外しとバッテリの取付けとは同じ場所で行われてもよい。対象車両が静止した状態(例えば、駐車状態)でバッテリの交換(取外しおよび取付け)が行われてもよい。また、交換前のバッテリと交換後のバッテリとが同じ仕様を有することは必須ではない。車載バッテリは異なる仕様のバッテリに交換されてもよい。例えば、バッテリ交換によって車載バッテリの容量を増大させてもよい。
以上説明したように、この実施の形態に係る蓄電装置の管理方法は、図3~図5に示した各処理を含む。この実施の形態では、ECU111が、本開示に係る「コンピュータ装置」の一例に相当する。1つ以上のプロセッサが1つ以上のメモリに記憶されたプログラムを実行することにより、各処理が実行される。ただし、これらの処理は、ソフトウェアではなく、専用のハードウェア(電子回路)によって実行されてもよい。
この実施の形態に係る車両10は、車体11と、車体11に搭載されたバッテリ12(蓄電装置)と、車体11の破損を検知する検知器(ボデー破損検知器118b)と、バッテリ12に関して上述の管理方法(例えば、図3に示した各処理)を実行するECU111(第1制御装置)と、バッテリ12を制御するバッテリECU112(第2制御装置)とを備える。バッテリECU112は、車体11が破損したと判断された場合に、バッテリ12が制御可能な状態であるか否かを判定する(図3のS151)。ECU111は、バッテリ12が制御可能な状態であると判定された場合に、バッテリ12の出力制限をバッテリECU112に設定する(図3のS152)。こうした構成を有する車両10によれば、貸し出された蓄電装置を備える車両10の車体11が破損したときに、蓄電装置の所有者が車両10から蓄電装置を回収しやすくなる。
図4に示した一連の処理は、管理センタ500の代わりにサーバ150(ディーラ端末)が実行してもよい。図3~図5に示した処理フローは適宜変更可能である。例えば、目的に応じて、処理の順序が変更されてもよいし、不要なステップが省かれてもよい。また、いずれかの処理の内容が変更されてもよい。
この実施の形態では、管理センタ500、保険サーバ600、サーバ150、およびサーバ250が、いずれもオンプレミスサーバである。しかしこれに限られず、各サーバの機能がクラウドコンピューティングによってクラウド上に実装されてもよい。すなわち、これらのサーバはクラウドサーバであってもよい。リースサービスを提供する場所は、ディーラ100に限られない。例えば、管理センタ500がオンラインで(例えば、クラウド上で)リースサービスを提供してもよい。また、リース方式は1種類(例えば、部分リース方式)のみであってもよい。
上記実施の形態では、バッテリのみが交換されているが、バッテリおよびその付属部品(例えば、バッテリECU、BMS、温調システム、およびSMR)を含む電池パックがまとめて交換されてもよい。出力制限中はバッテリECUがSMRを遮断状態に維持してもよい。出力制限が解除されたときにバッテリECUがSMRを接続状態にしてもよい。
車両は、BEV以外のxEV(電動車)であってもよい。車両は、内燃機関(例えば、ガソリンエンジン、バイオ燃料エンジン、または水素エンジン)を備えてもよい。車両は、4輪の乗用車に限られず、バスまたはトラックであってもよいし、3輪または5輪以上のxEV(電動車)であってもよい。車両はソーラーパネルを備えてもよい。車両は非接触充電可能に構成されてもよい。車両は、自動運転可能に構成されてもよいし、飛行機能を備えてもよい。車両は、無人で走行可能な車両(例えば、ロボタクシー、無人搬送車、または農業機械)であってもよい。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 車両、11 車体、12 バッテリ、20 携帯端末、100 ディーラ、111 ECU、111a プロセッサ、111b 記憶装置、112 バッテリECU、112a BMS、112b 温調システム、117a HMI、117b NAVI、118a 事故検知器、118b ボデー破損検知器、150 サーバ、200 バッテリ交換ステーション、250 サーバ、500 管理センタ、600 保険サーバ。

Claims (8)

  1. 車体と、コンピュータ装置と、貸し出された蓄電装置と、前記車体のフロント部、側方部、およびリア部の少なくとも一箇所に設けられた断線検出回路またはひずみゲージとを備える車両において、前記断線検出回路または前記ひずみゲージが、当該車両が走行を継続できない程度に前記車体が損傷したことを示すボデー破損信号を前記コンピュータ装置へ出力した場合に、前記コンピュータ装置が、前記蓄電装置が制御可能な状態であるか否かを判定し、かつ、前記蓄電装置の所有者の端末に対して、前記車両から前記蓄電装置を回収することを要求する回収要求信号を送信することと、
    前記蓄電装置が制御可能な状態であると判定された場合に、前記コンピュータ装置が、前記蓄電装置の出力制限を前記車両に設定することと
    含む、蓄電装置の管理方法。
  2. 前記出力制限が設定された前記車両から前記蓄電装置が当該蓄電装置の所有者によって回収された場合に、前記コンピュータ装置が、前記車両に設定された前記出力制限を解除すること、
    をさらに含む、請求項1に記載の蓄電装置の管理方法。
  3. 前記コンピュータ装置が、前記車両に搭載された加速度センサまたはドライブレコーダにより、前記車両について事故が発生したか否かを判断することと、
    前記車両について事故が発生したと判断され、かつ、前記コンピュータ装置が前記ボデー破損信号を受信していない場合に、前記コンピュータ装置が、当該車両に搭載された前記蓄電装置の交換の許可を要求する交換要求信号を前記蓄電装置の所有者の前記端末へ送信すること
    をさらに含む、請求項に記載の蓄電装置の管理方法。
  4. 車体と、コンピュータ装置と、貸し出された蓄電装置と、前記車体のフロント部、側方部、およびリア部の少なくとも一箇所に設けられたボデー破損検知器とを備える車両において、前記ボデー破損検知器が、当該車両が走行を継続できない程度に前記車体が損傷したことを示すボデー破損信号を前記コンピュータ装置へ出力した場合に、前記コンピュータ装置が、前記蓄電装置が制御可能な状態であるか否かを判定し、かつ、前記蓄電装置の所有者の端末に対して、前記車両から前記蓄電装置を回収することを要求する回収要求信号を送信することと、
    前記蓄電装置が制御可能な状態であると判定された場合に、前記コンピュータ装置が、前記蓄電装置の出力制限を前記車両に設定することと、
    を含む、蓄電装置の管理方法。
  5. プロセッサと、蓄電装置の管理方法を前記プロセッサに実行させるプログラムを記憶する記憶装置とを備える、コンピュータ装置であって、
    前記蓄電装置の管理方法は、
    車体と、前記コンピュータ装置と、貸し出された蓄電装置と、前記車体のフロント部、側方部、およびリア部の少なくとも一箇所に設けられた断線検出回路またはひずみゲージとを備える車両において、前記断線検出回路または前記ひずみゲージが、当該車両が走行を継続できない程度に前記車体が損傷したことを示すボデー破損信号を前記コンピュータ装置へ出力した場合に、前記プロセッサが、前記蓄電装置が制御可能な状態であるか否かを判定し、かつ、前記蓄電装置の所有者の端末に対して、前記車両から前記蓄電装置を回収することを要求する回収要求信号を送信することと、
    前記蓄電装置が制御可能な状態であると判定された場合に、前記プロセッサが、前記蓄電装置の出力制限を前記車両に設定することと、
    を含む、コンピュータ装置。
  6. 請求項5に記載のコンピュータ装置を備える前記車両と、
    前記車両に前記蓄電装置を貸し出すリースサービスを提供するサーバと、
    を含む蓄電装置の管理システムであって、
    前記コンピュータ装置の前記記憶装置は、前記車両に搭載された前記蓄電装置の所有者の前記端末が前記サーバであることを示す所有者情報を記憶しており、
    前記コンピュータ装置は、前記断線検出回路または前記ひずみゲージから前記ボデー破損信号を受信し、かつ、前記蓄電装置が制御可能な状態であると判定された場合に、前記蓄電装置の出力制限を前記車両に設定するとともに、前記サーバに対して前記回収要求信号を送信するように構成される、蓄電装置の管理システム。
  7. 当該管理システムは、車両用の蓄電装置の交換を行う複数の交換ステーションをさらに含み、
    前記コンピュータ装置は、前記車両に搭載された前記蓄電装置の交換の許可を要求する交換要求信号を前記サーバへ送信するように構成され、
    前記サーバは、前記交換要求信号を受信した場合に、前記交換ステーションに対して、前記蓄電装置と交換可能な蓄電装置を確保することを要求する、請求項6に記載の蓄電装置の管理システム。
  8. 体と、
    貸し出された蓄電装置と、
    前記車体のフロント部、側方部、およびリア部の少なくとも一箇所に設けられた断線検出回路またはひずみゲージと、
    1制御装置と、
    前記蓄電装置を制御する第2制御装置と、
    を備え車両であって、
    前記第1制御装置は、
    前記断線検出回路または前記ひずみゲージからの出力に基づいて、前記車両が走行を継続できない程度に前記車体が損傷したか否かを判断し、
    前記車両が走行を継続できない程度に前記車体が損傷したと判断された場合に、前記蓄電装置の所有者の端末に対して、前記車両から前記蓄電装置を回収することを要求する回収要求信号を送信するように構成され、
    前記第2制御装置は、前記第1制御装置によって当該車両が走行を継続できない程度に前記車体が損傷したと判断された場合に、前記蓄電装置が制御可能な状態であるか否かを判定するように構成され、
    前記第1制御装置は、前記第2制御装置によって前記蓄電装置が制御可能な状態であると判定された場合に、前記蓄電装置の出力制限を前記第2制御装置に設定するように構成される、車両。
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