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JP7825086B2 - 火災検出方法 - Google Patents
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JP7825086B2 - 火災検出方法 - Google Patents

火災検出方法

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JP7825086B2 JP2025023109A JP2025023109A JP7825086B2 JP 7825086 B2 JP7825086 B2 JP 7825086B2 JP 2025023109 A JP2025023109 A JP 2025023109A JP 2025023109 A JP2025023109 A JP 2025023109A JP 7825086 B2 JP7825086 B2 JP 7825086B2
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Description

本発明は、火災感知器に関する。
従来、対象領域で発生する煙に基づいて火災を検出する火災感知器が知られていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2020-126700
ところで、従来の火災感知器においては、火災感知器内に煙を導入する必要があったが、煙を導入せずに火災を検出するための技術が要望されていた。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、煙を導入せずに火災を確実に検出することができる火災感知器を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の火災検出方法は、対象領域で発生する火災を検出する火災検出方法であり、送波手段が、前記対象領域に対して音波を送波する送波ステップと、受波手段が、音波を受波する受波ステップと、火災検出手段が、前記対象領域での音速情報と、前記対象領域での音波の減衰の度合いを示す減衰係数と、に基づいて前記対象領域で発生する火災を検出する火災検出ステップと、を含み、前記火災検出手段は、前記火災検出ステップにおいて、前記受波手段が受波した音波に基づいて、前記音速情報及び前記減衰係数を算出する第1処理と、算出した前記音速情報及び前記減衰係数に基づいて、前記対象領域の温度を特定する第2処理と、特定した温度に基づいて、前記対象領域で発生する火災を検出する第3処理と、を行い、前記送波ステップ及び前記受波ステップは繰り返し行われ、前記火災検出手段は、第1のタイミングに送波されて受波された音波に関する伝搬時間及び振幅が、前記第1のタイミングよりも前のタイミングである第2のタイミングに送波されて受波された音波に関する伝搬時間及び振幅と異なる場合に、前記火災検出ステップを行う。
また、請求項2に記載の火災検出方法は、請求項1に記載の火災検出方法において、前記火災検出手段は、前記第1のタイミングよりも後の時間帯に送波されて受波された音波に関する伝搬時間が、第1の幅以上変化した後当該第1の幅よりも小さい第2の幅内で推移している場合に、前記火災検出ステップを行う。
また、請求項に記載の火災検出方法は、請求項1又は2に記載の火災検出方法において、前記火災検出手段は、前記第2処理において、前記対象領域の温度及び湿度を特定し、前記第3処理において、特定した温度及び湿度に基づいて、前記対象領域で発生する火災を検出する。
また、請求項に記載の火災検出方法は、請求項1から3の何れか一項に記載の火災検出方法において、前記受波手段は、前記送波手段の近傍に設けられている第1受波手段と、前記送波手段に対して前記第1受波手段よりも遠くの位置に設けられている第2受波手段と、を備え、前記火災検出手段は、前記第1処理において、前記第1受波手段及び前記第2受波手段が受波した音波に基づいて、少なくとも前記減衰係数を算出する。
また、請求項に記載の火災検出方法は、請求項1からの何れか一項に記載の火災検出方法において、前記火災検出手段は、前記第1処理において、前記送波手段から送波された音波が前記受波手段に受波されるまでに伝搬される伝搬距離に基づいて、前記音速情報を算出し、前記火災検出方法は、補正手段が、前記伝搬距離について補正を行う補正ステップ、を更に含む。
請求項1に記載の火災検出方法によれば、本願の課題を解決することができる。
本実施の形態に係る感知器の設置例を示す図である。 感知器を示すブロック図である。 火災検出処理のフローチャートである。 伝搬時間の時間変化を例示した図である。 補正用治具を示す図である。
以下に、本発明に係る火災感知器の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
〔実施の形態の基本的概念〕
まずは、本実施の形態の基本的概念について説明する。本実施の形態は、概略的に、火災感知器に関するものである。
「火災感知器」とは、対象領域で発生する火災を検出する機器であり、例えば、反射型の火災感知器、及び対向型の火災感知器を含む概念である。また、火災感知器が火災を検出する方式としては、例えば、定量式及び差動式等が想定される。
「対象領域」とは、火災を検出する対象となる領域であり、例えば、駐車場の駐車スペース、及び建物の部屋等の任意の領域を含む概念である。
「反射型の火災感知器」とは、例えば、対象領域内の反射面で反射した音波を利用して火災を検出するもの等を含む概念である。「対向型の火災感知器」とは、相互に分離された送波側の機器と受波側の機器とを、対象領域を挟んで設けて、例えば、送波側の機器から出力された後に受波側で直接受波された音波を利用して火災を検出するもの等を含む概念である。
「定量式」とは、対象領域の物理量の値(例えば、温度の値、湿度の値等)自体を基準に火災を検出する方式等を含む概念である。「差動式」とは、対象領域の物理量の時間変化(例えば、傾き等)を基準に火災を検出する方式等を含む概念である。
そして、以下に示す実施の形態では、「対象領域」が駐車場の駐車スペースであり、また、反射型の火災感知器において定量式を採用する場合について説明し、他の事項については、変形例にて説明する。
[実施の形態の具体的内容]
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
(構成)
まず、本実施の形態に係る感知器の構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る感知器の設置例を示す図であり、また、図2は、感知器を示すブロック図である。なお、図1においては、感知器1の一部の構成要素が矩形にて図示されており、感知器1の全体形状が拡大されて図示されている。
図1の感知器1は、反射型の火災感知器であり、例えば、駐車場の駐車スペース(つまり、対象領域)で発生する火災を検出するための機器である。感知器1は、駐車スペースの温度の値自体を基準に火災を検出する定量式(より具体的には、定温式)のものであり、例えば、天井に設置されており、床面側に音波を送波し、床面側で反射された音波を受波するものである。
感知器1は、図2に示すように、例えば、音波部11、警報部12、記録部13、及び制御部14を備える。
(構成-音波部)
音波部11は、音波を送波又は受波するものであり、例えば、送波部111、第1受波部112A、及び第2受波部112Bを備える。なお、本願においては、任意の周波数帯の音波を用いてもよいが、例えば、超音波に対応する周波数帯の音波を用いる場合について説明する。
(構成-音波部-送波部)
送波部111は、対象領域に音波を送波する送波手段であり、例えば、図1に示すように、感知器1の筐体における所定位置に設けられるものである。この送波部111としては、例えば圧電セラミック振動子を用いた公知の超音波送波器を用いることができる。
(構成-音波部-第1受波部)
第1受波部112Aは、音波を受波する受波手段であり、例えば、図1に示すように、送波部111の近傍に設けられている第1受波手段である。この第1受波部112Aとしては、例えば圧電セラミック振動子を用いた公知の超音波受波器を用いることができる(第2受波部112Bも同様)。
(構成-音波部-第2受波部)
第2受波部112Bは、音波を受波する受波手段であり、例えば、図1に示すように、送波部111に対して第1受波部112Aよりも遠くの位置に設けられている第2受波手段である。
(構成-警報部)
警報部12は、警報を出力する警報手段である。この警報部12としては、例えば表示灯又はスピーカ(いずれも不図示)等を用いることができる。
(構成-記録部)
記録部13は、感知器1の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段であり、例えば、フラッシュメモリ等を用いて構成することができる。この記録部13には、距離情報が格納されている。
(構成-記録部-距離情報)
「距離情報」とは、音波が伝搬する距離(つまり、伝搬距離)を特定するための情報であり、具体的には、図1において一点鎖線で例示されているように、送波部111から送波された音波が、対象領域内の反射対象(つまり、音波が反射される対象物)で反射された後に、第2受波部112Bに至る場合の、当該音波が伝搬する距離を特定するための情報である。
この距離情報としては、本実施の形態では、鉛直方向(図面上下方向)における天井と床面との間の距離Lの長さに対応する情報が、距離情報の初期値として格納されている場合を例示して説明する。
(構成-制御部)
図2の制御部14は、感知器1を制御する制御手段でもあり、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである。
制御部14は、例えば、機能概念的には、火災検出部141、及び補正部142を備える。火災検出部141は、対象領域での音速情報と、対象領域での音波の減衰の度合いを示す減衰係数と、に基づいて対象領域で発生する火災を検出する火災検出手段である。補正部142は、伝搬距離について補正を行う補正手段である。なお、この制御部14の各部で行われる処理については後述する。
なお、「音速情報」とは、対象領域での音速を示す情報である。「減衰係数」とは、対象領域での音波の減衰の度合いを示す情報であり、例えば、対象領域における伝搬前の音波の振幅と、対象領域における伝搬後の音波の振幅との相互間の比率に応じて定まる情報である。
(処理)
次に、このように構成される感知器1によって実行される火災検出処理について説明する。図3は、火災検出処理のフローチャートである(以下の各処理の説明ではステップを「S」と略記する)。「火災検出処理」とは、駐車スペースの火災を検出する処理である。この火災検出処理を実行するタイミングは任意であるが、例えば、感知器1の電源をオンした場合に、繰り返し実行が開始されることとし、当該火災検出処理の実行が開始したところから説明する。
まず、図3のSA1において、火災検出部141は、送波部111から音波を送波させ、また、第1受波部112A及び第2受波部112Bにて音波を受波させる。ここでは、例えば、第1受波部112Aは、対象領域において、送波部111から送波された伝搬前の音波(以下、「伝搬前音波」とも称する)を受波する。また、第2受波部112Bは、対象領域において、送波部111から送波され反射対象(例えば床面)で反射した伝搬後の音波(以下、「伝搬後音波」とも称する)を受波する。
次に、図3のSA2において、火災検出部141は、伝搬時間及び振幅を計測して計測結果を格納する。なお、「伝搬時間」とは、感知器1が送波した音波が当該感知器1に戻ってくるまでの時間を示す概念であり、例えば、TOF(Time of Flight)に対応する概念である。
具体的には、送波部111が音波を送波した時から第2受波部112Bが「伝搬後音波」を受波する時までの時間を伝搬時間として計測する。また、第1受波部112Aで受波した「伝搬前音波」の振幅、及び第2受波部112Bで受波した「伝搬後音波」の振幅も計測する。そして、これらの計測結果を記録部13に格納する。
次に、図3のSA3において、火災検出部141は、直近のSA2で計測した伝搬時間及び振幅の値が、過去のSA2で計測した伝搬時間及び振幅の値と異なるか否かを判定する。そして、異なるものと判定した場合(SA3のYES)、SA4に移行し、一方、異ならないもの(つまり、同じであるもの)と判定した場合(SA3のNO)、SA1に移行して、繰り返し前述の処理を行う。
ここでは、例えば、図1の駐車スペースの温度又は湿度が変化したり、あるいは、駐車スペースに車が駐車することにより音波の反射面が図1の場合よりも上側(例えば、駐車している車の天面)に設けられることになって伝搬距離が変化したりする場合がある。このような場合、直近のSA2で計測した伝搬時間及び振幅の値が、過去のSA2で計測した伝搬時間及び振幅の値と異なることになるので、異なるものと判定し(SA3のYES)、SA4に移行する。
次に、図3のSA4において、火災検出部141は、伝搬時間及び振幅をN回(例えば、5回~10回、あるいは、50回~100回等)計測して、N回分の計測結果(つまり、N組の計測結果)を記録部13に格納する。なお、具体的な処理は、SA1及びSA2の処理と同様である。
次に、図3のSA5において、火災検出部141は、SA4で計測したN組の計測結果において、伝搬時間が急激な時間変化後に安定しているか否かを判定する。そして、伝搬時間が急激な時間変化後に安定しているものと判定した場合(SA5のYES)、SA6に移行し、一方、伝搬時間が急激な時間変化後に安定しているわけではないものと判定した場合(つまり、SA5のYES以外の場合)(SA5のNO)、SA7に移行する。
図4は、伝搬時間の時間変化を例示した図である。例えば、空きの駐車スペースに、t1のタイミングで車が駐車した場合、図4(a)に示すように、伝搬時間は、t1のタイミングで比較的大きく伝搬時間が変化した後、一定値となる。また、例えば、t1のタイミングで火災が発生し、駐車スペースの空間の温度が徐々に上昇していく場合、図4(b)に示すように、伝搬時間は、t1のタイミングから緩やかに変化し続けることになる。
SA5の処理では、例えば、伝搬時間が図4(a)の如く推移する場合に「SA5のYES」と判定し、伝搬時間が図4(a)の如く推移する場合以外の場合(例えば、図4(b)の如く推移する場合)に「SA5のNO」と判定する手法を適用する。より詳細には、例えば、伝搬時間が第1の幅以上変化した後に、当該伝搬時間が第2の幅(第1の幅よりも極めて小さい幅)内で推移している場合に「SA5のYES」と判定し、一方、この場合以外の場合に「SA5のNO」と判定する手法を適用してもよい。
次に、図3のSA6において、補正部142は、距離情報補正処理を行う。「距離情報補正処理」とは、図2の記録部13に格納されている距離情報を補正して更新する処理であり、つまり、伝搬距離について補正を行う処理である。
SA6の処理では、例えば、SA5の計測結果の内の、急激な時間変化後に安定している場合の伝搬時間を用いて、所定の演算(伝搬距離は、音速の値(ここでは、例えば、予め定められている所定値)と、伝搬時間との積から求められることに基づく演算)に基づいて伝搬距離を演算し、当該演算した伝搬距離を特定するための情報を、補正後の伝搬距離を示す距離情報として、記録部13に格納して更新する。
なお、ここでの演算で用いる伝搬時間としては、SA4で計測したN組の計測結果における、N個の伝搬時間の内の急激な時間変化後に安定している状態の伝搬時間を用いることとする。つまり、図4(a)の例では、t1のタイミングの後に計測された伝搬時間を用いることになる。この後、SA1へ移行して、繰り返し前述の各処理を行う。
次に、図3のSA5のNOの後のSA7において、火災検出部141は、N組の計測結果(つまり、N組の、伝搬時間、「伝搬前音波」の振幅、及び「伝搬後音波」の振幅)に基づいて、温度を特定する。ここでの温度を特定するための具体的な手法は任意であるが、例えば、以下の第1の手法~第3の手法を用いてもよい。
<第1の手法>
第1の手法は、温度及び湿度を変数として音速を求める第1式、及び温度及び湿度を変数として減衰係数を求める第2式を用いる手法である。
この第1手法を用いる場合、まず、記録部13の距離情報を取得した上で、伝搬距離(取得した距離情報が特定する伝搬距離)÷伝搬時間(計測結果)の演算を行うことにより、演算結果を音速として算出する。
次に、「(20÷距離)×log(「伝搬前音波」の振幅÷「伝搬後音波」の振幅)」(なお、logの底は「10」とする)の演算を行うことにより、演算結果を減衰係数として算出する。なお、この式における「距離」としては、図1に示すように反射対象で反射する音波に関して、第1受波部112Aから第2受波部112Bまでの当該音波の伝搬距離を示すこととする。そして、この「距離」については、図2の記録部13に記録されている距離情報が示す距離(つまり、送波部111から送波された音波が、対象領域内の反射対象で反射された後に、第2受波部112Bに至るまでの、当該音波が伝搬する距離)(以下、「送波部111から第2受波部112Bまでの距離」とも称する)から、予め定められている距離(例えば、送波部111から送波された音波が直接第1受波部112Aに至るまでの、当該音波の伝搬距離として予め定められている距離)(以下、「送波部111から第1受波部112Aまでの距離」とも称する)を減算した減算結果を用いてもよい。なお、この予め定められている距離としては、所定に実験又はシミュレーション等を行って求められた数値を用いてもよい。
あるいは、変形例としては、「送波部111から第2受波部112Bまでの距離」が、「送波部111から第1受波部112Aまでの距離」よりも極めて長いので、「送波部111から第1受波部112Aまでの距離」は無視して、「送波部111から第2受波部112Bまでの距離」を前述の減衰係数を演算するための式の「距離」として用いてもよい。
次に、前述の算出した音速の値を第1式に代入し、また、前述の算出した減衰係数を第2式に代入することにより、温度及び湿度の2個を変数とする相互に独立した2個の式を導出する。次に、この導出した2個の式に基づいて、温度及び湿度を算出することにより、算出した温度を特定する。
なお、上述の第1式及び第2式については、公知の式を用いてもよいし、あるいは、所定の実験又はシミュレーションに基づいて定義した式を用いてもよい。
<第2の手法>
第2の手法は、温度と音速との関係を示す他の式を用いる手法である。この第2の手法を用いる場合、前述の場合と同様にして、音速を算出し、算出結果を当該他の式に適用することにより、温度を算出し、算出した温度を特定する。
<第3の手法>
第3の手法は、温度及び湿度と、音速及び減衰係数との関係を示す所定のテーブル情報を用いる手法である。この第3の手法を用いる場合、前述の場合と同様にして、音速及び減衰係数を算出し、テーブル情報を参照して、当該算出した音速及び減衰係数に対応する温度及び湿度を取得し、取得した温度を特定する。
次に、図3のSA8において、火災検出部141は、SA7で特定した温度に基づいて、火災が発生したか否かを判定する。具体的には、火災発生を判定する基準となる温度閾値が予め定められているととする。そして、SA7で特定した温度が温度閾値未満である場合、火災が発生していないものと判定した上で(SA8のNO)、火災を検出せずに、処理を終了する。一方、SA7で特定した温度が温度閾値以上である場合、火災が発生したものと判定した上で(SA8のYES)、火災を検出し、SA9に移行する。
ここでは、例えば、SA7においては、N組の計測結果に基づいてN個の温度が特定されているが、N個の温度の内の所定個数以上の温度が温度閾値以上になった場合、火災が発生したものと判定してもよいし、あるいは、N個の温度の平均値が温度閾値以上になった場合、火災が発生したものと判定してもよい。
次に、図3のSA9において、火災検出部141は、火災が発生したことを示す火災信号を、不図示の防災受信機へ送信したり、警報部12を介して警報を出力したりすることにより、火災発生を報知する。
次に、図3のSA10において、火災検出部141は、防災受信機側から送信される復旧信号(つまり、火災発生を報知するための状態に復旧するさせるための信号)を受信した場合に、火災発生の報知を終了して復旧する。これにて、火災検出処理の説明を終了する。
(実施の形態の効果)
このように本実施の形態によれば、音速情報と減衰係数とに基づいて対象領域で発生する火災を検出することにより、例えば、感知器1内に煙を導入せずに火災を確実に検出することが可能となる。
また、対象領域内の温度に基づいて、対象領域で発生する火災を検出することにより、例えば、火災を確実に検出することが可能となる。
また、第1受波部112A及び第2受波部112Bが受波した音波に基づいて、少なくとも減衰係数を算出することにより、例えば、減衰係数の算出精度を向上させることができるので、火災を確実に検出することが可能となる。
〔実施の形態に対する変形例〕
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の詳細に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏したりすることがある。
(分散や統合について)
また、上述した構成は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、任意の単位で機能的または物理的に分散又は統合して構成できる。
(受波部について)
また、上記実施の形態では、第1受波部112Aを設ける場合について説明したが、この構成要素を省略してもよい。省略する場合、例えば、「伝搬前音波」の振幅の値としては、予め定められている値を用いてもよい。
(火災の判定について)
また、上記実施の形態では、図3のSA8において、温度に基づいて火災の発生を判定(つまり、火災を検出)する場合について説明したが、これに限らない。例えば、SA7において、温度に加えて、湿度を特定するように構成し、SA8において、温度に加えて、湿度も用いて火災の発生を判定するように構成してもよい。このように構成した場合、対象領域内の温度及び湿度に基づいて、対象領域で発生する火災を検出することにより、例えば、火災を確実に検出することが可能となる。
(補正部について)
また、補正部142が行う処理として以下の、第1の補正処理~第3の補正処理を行うように構成してもよい。なお、この各補正処理については、例えば、感知器1の施工時に実行してもよいし、あるいは、他の任意のタイミングに実行してもよい。
<第1の補正処理>
第1の補正処理は、ユーザの操作に基づいて補正する処理である。この場合、例えば、感知器1に対して距離情報を入力するための操作手段(例えば、ディップスイッチ等)を設けた上で、当該操作手段の操作を介してユーザが距離情報を入力した場合に、補正部142は、当該入力された距離情報を取得して記録部13に格納することにより補正する。
<第2の補正処理>
第2の補正手法は、通信に基づいて補正する手法である。この場合、例えば、感知器1に対して外部機器(ユーザの端末装置又は防災受信機等)から、距離情報が送信された場合に、補正部142が、当該距離情報を受信して記録部13に格納することにより補正する。なお、ここでの距離情報の送信手法は任意であるが、例えば、有線通信での信号、無線通信の電波、あるいは、音波通信等にて送信してもよい。
<第3の補正処理>
第3の補正手法は、補正用治具を用いて補正する手法である。図5は、補正用治具を示す図である。補正用治具900は、距離情報を補正するために用いられる機器であり、感知器1からの距離が所定距離となる音波を反射する反射板901を備える。そして、記録部13に対して、補正用治具900を設置した場合の音波の伝搬距離を特定するための補正用伝搬距離情報を、予め格納する。
そして、ユーザが補正用治具900を設置した後に、感知器1の補正用の操作ボタン(不図示)を押下した場合に、補正部142は、図3のSA4と同様な処理を行うことにより、N組の伝搬時間及び振幅を計測して、計測結果を格納する。次に、補正部142は、記録部13の補正用伝搬距離情報が特定する伝搬距離÷計測した伝搬時間(詳細には、N個の計測した伝搬時間の平均値)の演算を行い、演算結果を現在の環境下での音速として算出する。次に、ユーザが補正用治具900を取り外した後に、感知器1の補正用の操作ボタン(不図示)を再度押下した場合、補正部142は、図3のSA4と同様な処理を行うことにより、N組の伝搬時間及び振幅を計測して、計測結果を格納する。次に、補正部142は、前述の算出した音速の値×計測した伝搬時間(詳細には、N個の計測した伝搬時間の平均値)の演算を行い、演算結果を対象領域(例えば、図1の駐車スペース)の伝搬距離として算出し、算出した伝搬距離を特定する情報を記録部13に距離情報として格納することにより補正する。
このように構成した場合、伝搬距離について補正を行うことにより、例えば、感知器1が設置されている環境に適した伝搬距離を用いて音速情報を算出することができるので、火災を確実に検出することが可能となる。
(差動式について)
また、上述の感知器1を差動式として構成してもよい。この場合、例えば、伝搬距離の絶対値が、ずれていたとしても火災検出可能であるので、図3のSA6を省略してもよい。この場合、SA5のYESの後、SA6を実行せずに、SA1に移行してもよい。また、このように構成する場合、SA8においては、SA7で特定したN個の温度について、横軸を時間の経過として、縦軸の温度の値とした場合の温度の変化を示す直線の傾きを算出し、当該算出した傾きと所定の火災判定用の傾きとを比較し、比較結果に基づいて火災が発生したか否かを判定してもよい。
(対向型について)
また、上述の感知器1を対向型として構成してもよい。この場合、例えば、少なくとも送波部111及び第1受波部112Aを有する第1機器と、第2受波部112Bを有する第2機器とに分離した上で、これらの各機器を、対象領域を挟んで相互に対向するように設けて、各機器が相互に通信するように構成する。そして、このように構成する場合、図3のSA3のYESの後、SA4~SA6を省略して、SA7~SA10を実行するように構成してもよい。
(他の適用例について)
また、上述の伝搬時間又は振幅の計測結果に基づいて、対象領域における対象物の検出、あるいは、対象物までの距離の検出を行うように構成してもよい。
(特徴について)
また、上記実施の形態の特徴及び変形例の特徴を任意に組み合わせてもよい。
(付記)
付記1の火災感知器は、対象領域で発生する火災を検出する火災感知器であり、前記対象領域での音速情報と、前記対象領域での音波の減衰の度合いを示す減衰係数と、に基づいて前記対象領域で発生する火災を検出する火災検出手段、を備える。
付記2の火災感知器は、付記1に記載の火災感知器において、前記対象領域に対して音波を送波する送波手段と、音波を受波する受波手段と、を更に備え、前記火災検出手段は、前記受波手段が受波した音波に基づいて、前記音速情報及び前記減衰係数を算出する第1処理と、算出した前記音速情報及び前記減衰係数に基づいて、前記対象領域の温度を特定する第2処理と、特定した温度に基づいて、前記対象領域で発生する火災を検出する第3処理と、を行う。
付記3の火災感知器は、付記2に記載の火災感知器において、前記火災検出手段は、前記第2処理において、前記対象領域の温度及び湿度を特定し、前記第3処理において、特定した温度及び湿度に基づいて、前記対象領域で発生する火災を検出する。
付記4の火災感知器は、付記2又は3に記載の火災感知器において、前記受波手段は、前記送波手段の近傍に設けられている第1受波手段と、前記送波手段に対して前記第1受波手段よりも遠くの位置に設けられている第2受波手段と、を備え、前記火災検出手段は、前記第1処理において、前記第1受波手段及び前記第2受波手段が受波した音波に基づいて、少なくとも前記減衰係数を算出する。
付記5の火災感知器は、付記2から4の何れか一項に記載の火災感知器において、前記火災検出手段は、前記第1処理において、前記送波手段から送波された音波が前記受波手段に受波されるまでに伝搬される伝搬距離に基づいて、前記音速情報を算出し、前記火災感知器は、前記伝搬距離について補正を行う補正手段、を更に備える。
(付記の効果)
付記1に記載の火災感知器によれば、音速情報と減衰係数とに基づいて対象領域で発生する火災を検出することにより、例えば、火災感知器内に煙を導入せずに火災を確実に検出することが可能となる。
付記2に記載の火災感知器によれば、対象領域内の温度に基づいて、対象領域で発生する火災を検出することにより、例えば、火災を確実に検出することが可能となる。
付記3に記載の火災感知器によれば、対象領域内の温度及び湿度に基づいて、対象領域で発生する火災を検出することにより、例えば、火災を確実に検出することが可能となる。
付記4に記載の火災感知器によれば、第1受波手段及び第2受波手段が受波した音波に基づいて、少なくとも減衰係数を算出することにより、例えば、減衰係数の算出精度を向上させることができるので、火災を確実に検出することが可能となる。
付記5に記載の火災感知器によれば、伝搬距離について補正を行うことにより、例えば、火災感知器が設置されている環境に適した伝搬距離を用いて音速情報を算出することができるので、火災を確実に検出することが可能となる。
1 感知器
11 音波部
12 警報部
13 記録部
14 制御部
111 送波部
112A 第1受波部
112B 第2受波部
141 火災検出部
142 補正部
900 補正用治具
901 反射板
L 距離

Claims (5)

  1. 対象領域で発生する火災を検出する火災検出方法であり、
    送波手段が、前記対象領域に対して音波を送波する送波ステップと、
    受波手段が、音波を受波する受波ステップと、
    火災検出手段が、前記対象領域での音速情報と、前記対象領域での音波の減衰の度合いを示す減衰係数と、に基づいて前記対象領域で発生する火災を検出する火災検出ステップと、を含み、
    前記火災検出手段は、前記火災検出ステップにおいて、
    前記受波手段が受波した音波に基づいて、前記音速情報及び前記減衰係数を算出する第1処理と、
    算出した前記音速情報及び前記減衰係数に基づいて、前記対象領域の温度を特定する第2処理と、
    特定した温度に基づいて、前記対象領域で発生する火災を検出する第3処理と、を行い、
    前記送波ステップ及び前記受波ステップは繰り返し行われ、
    前記火災検出手段は、第1のタイミングに送波されて受波された音波に関する伝搬時間及び振幅が、前記第1のタイミングよりも前のタイミングである第2のタイミングに送波されて受波された音波に関する伝搬時間及び振幅と異なる場合に、前記火災検出ステップを行う、
    火災検出方法。
  2. 前記火災検出手段は、前記第1のタイミングよりも後の時間帯に送波されて受波された音波に関する伝搬時間が、第1の幅以上変化した後当該第1の幅よりも小さい第2の幅内で推移している場合に、前記火災検出ステップを行う、
    請求項1に記載の火災検出方法。
  3. 前記火災検出手段は、
    前記第2処理において、前記対象領域の温度及び湿度を特定し、
    前記第3処理において、特定した温度及び湿度に基づいて、前記対象領域で発生する火災を検出する、
    請求項1又は2に記載の火災検出方法。
  4. 前記受波手段は、
    前記送波手段の近傍に設けられている第1受波手段と、
    前記送波手段に対して前記第1受波手段よりも遠くの位置に設けられている第2受波手段と、を備え、
    前記火災検出手段は、
    前記第1処理において、前記第1受波手段及び前記第2受波手段が受波した音波に基づいて、少なくとも前記減衰係数を算出する、
    請求項1から3の何れか一項に記載の火災検出方法。
  5. 前記火災検出手段は、
    前記第1処理において、前記送波手段から送波された音波が前記受波手段に受波されるまでに伝搬される伝搬距離に基づいて、前記音速情報を算出し、
    前記火災検出方法は、
    補正手段が、前記伝搬距離について補正を行う補正ステップ、を更に含む、
    請求項1からの何れか一項に記載の火災検出方法。
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