以下、図面を参照しながら各実施の形態について具体的に説明する。以下に示す各図は、模式的に示したものである。そのため、各部の大きさ、形状は理解を容易にするために、適宜誇張している。また、技術思想を逸脱しない範囲において適宜変更して実施することが可能である。なお、以下に示す各図において、同一部分には同一の符号を付しており、一部詳細な説明を省略する場合がある。また、本明細書中に記載する各部材の寸法等の数値及び材料名は、実施の形態としての一例であり、これに限定されるものではなく、適宜選択して使用できる。本明細書において、形状や幾何学的条件を特定する用語、例えば平行や直交、垂直等の用語については、厳密に意味するところに加え、実質的に同じ状態も含む。また、説明の便宜上、上方又は下方という語句を用いて説明する場合があるが、上下方向が逆転してもよい。
本明細書において、ある部材又はある領域等のある構成が、他の部材又は他の領域等の他の構成の「上に(又は下に)」あるとする場合、特段の限定がない限り、他の構成の直上(又は直下)にある場合に限らない。ある部材又はある領域等のある構成が、他の部材又は他の領域等の他の構成の「上に(又は下に)」あるとは、他の構成の上方(又は下方)において間に別の構成要素が含まれている場合も含む。
[撮像装置]
まず図1乃至図3を参照して、本実施の形態による撮像装置の構成について説明する。図1は、本実施の形態による撮像装置10の全体を示す概略正面図である。図2は、本実施の形態による撮像装置10のウェル21及び光源31を示す斜視図である。図3は、本実施の形態による撮像装置10のウェル21及び光源31を示す平面図である。
図1乃至図3に示すように、本実施の形態による撮像装置10は、容器20と、照明装置30と、撮像ユニット40とを備えている。容器20は、開口部22と側壁23と底部24とを有するウェル21を有する。照明装置30は、ウェル21の開口部22側から容器20に光を照射する。撮像ユニット40は、ウェル21の底部24側から容器20を撮像する。照明装置30は、ウェル21の底部24の外周縁24aとウェル21の開口部22の外周縁22aとを結ぶ曲面Scによって取り囲まれる空間内に少なくとも2つの光源31を有する。曲面Scが、底部24の外周縁24aと開口部22の外周縁22aとを結ぶ直線から構成される。少なくとも2つの光源31を結ぶ直線Ls(図2参照)が底部24を構成する平面と交差しない。
次に、撮像装置10の詳細な構成について更に説明する。
容器20は、少なくとも1つ、好ましくは複数のウェル21を有する。各ウェル21には、それぞれ培地Mが充填される。培地Mには、細胞又は生体試料等の被撮像物Oj(図3参照)が収容される。また、ウェル21は、開口部22と側壁23と底部24とを有する。
開口部22は、ウェル21の鉛直方向上部に位置する。開口部22の平面形状は円形であるが、これに限らず、四角形等の多角形、又は楕円形であっても良い。開口部22は、外周縁22aを有する。開口部22の外周縁22aの周囲には、ウェル21の上板25が形成されている。
側壁23は、開口部22から鉛直方向下方に延びる。側壁23は、全体として筒状である。側壁23の水平断面(ウェル21の中心軸CLに垂直な平面での断面)は、円形であるが、これに限らず、四角形等の多角形、又は楕円形であっても良い。側壁23は、開口部22側の第1側壁部分23aと、底部24側の第2側壁部分23bとを有する。第1側壁部分23aは、開口部22に連続している。第1側壁部分23aは円筒形状であり、その水平断面は中心軸CL方向に沿って均一である。第2側壁部分23bは、第1側壁部分23aの鉛直方向下方に位置する。第2側壁部分23bは、第1側壁部分23aに連続している。第2側壁部分23bの鉛直方向下方には、底部24が位置する。第2側壁部分23bは円錐台形状である。第2側壁部分23bの水平断面は、中心軸CL方向に沿って第1側壁部分23a側から底部24側に向けて徐々に小さくなる。
底部24は、ウェル21の鉛直方向下部に位置する。底部24は、ウェル21の最深部に位置する領域であり、開口部22から中心軸CLの方向に最も遠い位置にある。底部24の平面形状は円形であるが、これに限らず、四角形等の多角形、又は楕円形であっても良い。底部24は、外周縁24aを有する。この場合、底部24は平面状であり、ウェル21の中心軸CLに対して垂直な平面に平行である。なお、これに限らず、底部24は平面状に構成されていなくても良く、点状の部分であっても良い。
また、ウェル21の少なくとも底部24は透明である。これにより、撮像ユニット40を用いてウェル21の内部を観察できる。底部24の可視光線の透過率は85%以上であっても良く、90%以上であることが好ましい。なお、底部24の可視光線の透過率の上限は特にないが、例えば100%以下としても良い。なお、可視光線とは、波長が380nm以上780nm以下の光線のことをいう。ウェル21の材質としては、例えばガラス、プラスチック(ポリスチレン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、フッ素樹脂、メチルペンテン樹脂、塩化ビニル樹脂等)等が挙げられる。
このような容器20は、例えばANSI/SLAS規格に従った複数(例えば6個、12個、24個、96個又は384個)のウェル21を有するマイクロウェルプレートであっても良い。ANSI/SLAS規格に従ったマイクロウェルプレートは、略四角形の外形を有する。この略四角形のマイクロウェルプレートの大きさは、縦:127.76±0.5mm、横:85.48±0.5mmである。また、略四角形の角から最も近いウェル21の中心までの距離は、縦:12.7±0.25mm、横:12.7±0.25mmとなる。
照明装置30は、容器20の上方に配置されている。照明装置30は、容器20の上方からウェル21に向けて光を照射する。照明装置30は、複数の光源31を有する。光源31は、少なくとも被撮像物Ojの撮像時に発光する。光源31から照射される光は、例えば単一波長であっても良く、複数波長を合成したもの(白色等)であっても良い。各光源31としては、例えば発光ダイオード(LED)素子を用いることが可能である。以下に説明するように、照明装置30は、ウェル21の底部24の外周縁24aとウェル21の開口部22の外周縁22aとを結ぶ曲面Scによって取り囲まれる空間内に少なくとも2つの光源31を有する。照明装置30とウェル21の開口部22との上下方向の距離は、10mm以上500mm以下としても良い。
図2及び図3に示すように、ウェル21の底部24の外周縁24aは、平面視で中心軸CLを中心とする円形となっている。またウェル21の開口部22の外周縁22aは、平面視で中心軸CLを中心とする円形となっている。底部24の外周縁24aは、開口部22の外周縁22aよりも小さい。このため、底部24の外周縁24aと開口部22の外周縁22aとを結ぶ曲面Scは、円錐台の側面を構成する形状となる。なお、ウェル21の底部24が点状である場合、当該点状の部分を底部24の外周縁24aという。
なお、本明細書において、「底部24の外周縁24aと開口部22の外周縁22aとを結ぶ曲面Sc」とは、ウェル21の中心軸CLを含む全ての断面における、底部24の外周縁24aと開口部22の外周縁22aとを結ぶ直線の軌跡をいう。
本実施の形態において、照明装置30の光源31は、同一の平面Sf上に位置する。この平面Sfは、水平面(ウェル21の中心軸CLに垂直な平面)に平行である。この場合、平面Sf上かつ曲面Scによって取り囲まれる領域内に2つの光源31が配置されている。なお、平面Sf上かつ曲面Scによって取り囲まれる領域内に3つ以上の光源31が配置されていても良い。また、少なくとも2つの光源31は、互いに異なる水平面上に位置しても良い。少なくとも2つの光源31を結ぶ直線Ls(図2参照)は、底部24を構成する平面と交差しない。なお、容器20が複数のウェル21を有する場合、全てのウェル21について、曲面Scによって取り囲まれる空間内に少なくとも2つの光源31が配置されていても良い。
図3は、ウェル21の中心軸CLを含む平面における断面である。図3に示す断面において、θは曲面Scと水平面(中心軸CLに垂直な平面)とのなす角度、xは開口部22の水平方向距離、yは底部24の水平方向距離、zは底部24と開口部22との高さ方向距離、hは開口部22と平面Sfとの高さ方向距離をそれぞれ示す。また、tは平面Sfと曲面Scとの交点P1と、開口部22の外周縁22aとの水平方向距離を示す。配置領域Raは、少なくとも2つの光源31が配置される領域である。この配置領域Raは、水平面に平行な平面Sf上に位置する。
このとき、下記の式(1)(2)が成り立つ。
tanθ=z/{(x-y)/2}・・・(1)
t=h/tanθ・・・(2)
式(1)(2)より、
t=h(x-y)/2z・・・(3)
となる。
このとき、平面Sf上かつ曲面Scによって取り囲まれる配置領域Raの水平方向距離Aは、
A=x+2t=x+h(x-y)/z・・・(4)
となる。
すなわち平面Sf上で水平方向距離Aの領域内に、少なくとも2つの光源31が配置されるように、光源31の位置を設定する。なお、曲面Scの水平断面が円である場合、少なくとも2つの光源31は、中心軸CLを中心とする直径Aの円内に配置される。
なお、図4に示すように、複数の光源31の間隔は、A/2以下とすることが好ましい。この場合、ウェル21と照明装置30との水平方向の位置関係に関わらず、照明装置30からの光を被撮像物Ojまで到達させることができる。これにより、ウェル21内の全ての被撮像物Ojを過不足なく撮像できる。なお、3つ以上の光源31をA/2以下の等間隔で配列しても良い。
再度図1を参照すると、容器20は、ステージ50上に配置されている。ステージ50のうち少なくともウェル21が位置する領域には、撮像ユニット40による撮像が可能なように透明部材51が配置される。透明部材51は、例えばガラス板であっても良い。
撮像ユニット40は、容器20の下方に配置されている。撮像ユニット40は、下方からステージ50を介して容器20の内部を撮像する。撮像ユニット40は、照明装置30から出射されて容器20の下方に向けて透過してくる透過光を受光することで容器20の画像を取得する。すなわち被撮像物Ojの撮像時には、照明装置30からウェル21へ向けて光を照射しつつ、撮像ユニット40が、ウェル21の内部を撮像する。これにより、容器20内の被撮像物Ojの画像を、デジタルデータとして取得する。撮像ユニット40は、カメラ41と、カメラ41に取り付けられたレンズ42とを有する。
撮像ユニット40の撮像範囲は、1個のウェル21の全体が収まるように設定することが好ましい。これにより、ウェル21内の領域を過不足なく観察できる。このような構成により、複数の画像を合成処理する手法よりも以下の点で有利である。すなわち合成処理を行った場合、画像間をつなぐ線が存在することにより、細胞等の抽出処理を妨げる場合がある。本実施の形態によれば、このような画像間をつなぐ線が生じることがない。さらに、複数の画像を合成処理する手法よりも撮影回数や処理工程にかかる時間を短縮できる。このため、被撮像物Ojが細胞である場合に、観察時間を短縮にすることより細胞への影響を低減できる。
カメラ41は、CCDやCMOSなどの撮像素子を有する。カメラ41は、列状に配列した複数の撮像素子を有しても良い。カメラ41は、例えば、一次元に配列した撮像素子又は二次元にマトリクス配列した撮像素子を有しても良い。好ましい画像取得を考えると、カメラ41はエリアスキャンカメラ(二次元にマトリクス配列した撮像素子を有するカメラ)であることが好ましい。エリアスキャンカメラであると、ラインセンサ(一次元に配列した撮像素子)と比較して、シャッターを切るタイミングで撮像できるので画像がぶれにくく、短時間で撮像できる。さらにエリアスキャンカメラは安価に導入しやすい。さらにラインセンサに由来する影や歪みも無くすことができ、例えばより好ましい細胞の画像を取得できる。
レンズ42としては、例えばテレセントリックレンズ等を用いても良い。カメラ41にレンズ42を取り付けることで撮像範囲や被写界深度を調整できる。カメラ41とレンズ42は、例えば図1に示すように配置できる。カメラ41とレンズ42との間に、使用用途に応じて、適宜ミラーなどの光学治具を配置してもよい。
撮像ユニット40は、撮像ユニット移動機構43に取り付けられている。撮像ユニット移動機構43は、ステージ50の下方で撮像ユニット40を水平方向及び上下方向に移動させる。撮像ユニット移動機構43は、カメラ41の姿勢を維持しつつ、カメラ41の高さ及び水平方向の位置を変化させる。撮像ユニット移動機構43は、昇降移動機構44と水平移動機構45とを有する。
昇降移動機構44は、撮像ユニット40を上下に移動させる機構である。昇降移動機構44は、例えば、モータの回転運動をボールねじを介して直進運動に変換する機構を含む。昇降移動機構44を動作させると、撮像ユニット40の高さが変化する。これにより、容器20と撮像ユニット40との距離(被撮像物Ojとレンズ42との間の撮像距離)が変化する。撮像ユニット40のカメラ41は、一定の焦点距離を有する。このため、撮像ユニット40の位置が上下に移動すると、カメラ41の焦点位置も、光軸に沿って上下に移動する。
水平移動機構45は、撮像ユニット40及び昇降移動機構44を、一体として水平に移動させる機構である。水平移動機構45は、モータの回転運動をボールねじを介して直進運動に変換する機構を含む。この水平移動機構45を動作させることにより、各ウェル21の下方位置に、カメラ41を配置できる。
また照明装置30は、照明移動機構33に取り付けられている。照明移動機構33は、容器20の上方で照明装置30を水平に移動させる。照明移動機構33は、例えば、モータの回転運動をボールねじを介して直進運動に変換する機構を含む。照明移動機構33が駆動することにより、各ウェル21の上方位置に、照明装置30が配置されても良い。
照明移動機構33と水平移動機構45とは、同期して駆動しても良い。この場合、照明装置30と撮像ユニット40とは、平面視において、常に同一の位置関係に配置される。すなわち、照明装置30と撮像ユニット40とは、同じ向きに同じ距離だけ移動する。
撮像装置10は、更に制御部70を備えている。制御部70には、撮像ユニット40によって取得された撮像画像が入力される。制御部70は、例えば、コンピュータにより構成される。制御部70は、撮像装置10内の各要素を動作制御する機能と、撮像ユニット40から入力された信号に基づいて撮像画像を生成する機能と、を有する。制御部70は、CPU等のプロセッサと、RAM等のメモリと、ハードディスクドライブ等の記憶部とを有しても良い。制御部70には、撮像装置10内の各部を動作制御するための制御プログラムが記憶されている。
制御部70は、上述した照明装置30、照明移動機構33、撮像ユニット40、昇降移動機構44及び水平移動機構45に、それぞれ通信可能に接続されていても良い。制御部70は、制御プログラムに従って、上記の各部を動作制御する。これにより、容器20の各ウェル21内の被撮像物Ojの撮像処理が行われる。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
まず、ウェル21を有する容器20を準備し、容器20をステージ50上に載置する。ウェル21には、培地Mと、細胞又は生体試料等の被撮像物Ojとが収容されている。次に、制御部70によって照明装置30及び撮像ユニット40を所定の位置に移動する。これにより、照明装置30及び撮像ユニット40を、対象となるウェル21を撮像可能な位置に配置する。
次に、照明装置30により、ウェル21の開口部22側から容器20に光を照射する。このとき、照明装置30の光源31からの光は、容器20内の被撮像物Ojに到達する。次に、撮像ユニット40により、ウェル21の底部24側からウェル21内の被撮像物Ojを撮像する。これにより、被撮像物Ojを撮像できる。
本実施の形態において、照明装置30は、ウェル21の底部24の外周縁24aとウェル21の開口部22の外周縁22aとを結ぶ曲面Scによって取り囲まれる空間内に少なくとも2つの光源31を有する。例えば、図5(a)に示すように、第1の光源31Aと、第2の光源31Bとが、曲面Scによって取り囲まれる空間内に存在する。第1の光源31A及び第2の光源31Bは、同一の平面Sf上に位置する。またウェル21内には、第1の被撮像物Oj1と、第2の被撮像物Oj2とが収容されている。このうち第1の被撮像物Oj1は、第2の被撮像物Oj2を覆うように配置されている。この場合、第1の光源31Aからの光は、第1の被撮像物Oj1に到達するため、第1の被撮像物Oj1を撮像できる。一方、第2の被撮像物Oj2は、第1の被撮像物Oj1の陰に隠れている。このため、第1の光源31Aからの光は第2の被撮像物Oj2に直接到達しない。これに対して、本実施の形態においては、曲面Scによって取り囲まれる空間内に第2の光源31Bが設けられている。これにより、第2の光源31Bからの光が第2の被撮像物Oj2に到達する。この結果、第1の被撮像物Oj1に覆われている第2の被撮像物Oj2にも光が到達し、第2の被撮像物Oj2を撮像できる。このように、本実施の形態によれば、被撮像物Oj1、Oj2がウェル21内のどの位置にあっても、照明装置30からの光を被撮像物Oj1、Oj2まで到達させることができる。これにより、ウェル21内の全ての被撮像物Oj1、Oj2を満遍なく撮像できる。なお、第1の光源31A及び第2の光源31Bは、第1側壁部分23aの内面を含む曲面Sdによって取り囲まれる空間内に存在することがより好ましい。この場合、ウェル21の第2側壁部分23b内に収容された複数の被撮像物Oj1、Oj2をより効率的に過不足なく撮像できる。
他方、比較例として、例えば図5(b)に示すように、曲面Scによって取り囲まれる空間内に光源31が1つのみ存在する場合、第1の被撮像物Oj1に覆われている第2の被撮像物Oj2には光が到達しないおそれがある。この場合、撮像ユニット40によって第2の被撮像物Oj2を撮像できないおそれがある。
[変形例]
次に、図6乃至図19を参照して、本実施の形態の各変形例について説明する。図6乃至図19は、それぞれ本実施の形態の変形例を示す図である。図6乃至図19において、図1乃至図5に示す形態と同一部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
(ウェルの変形例)
図6(a)-(d)は、ウェル21の各種変形例を示している。
図6(a)において、ウェル21の側壁23は全体として均一な水平断面を有する筒状となっている。側壁23の上端には開口部22が位置する。側壁23の下端には底部24が位置する。側壁23の水平断面は円形であるが、これに限らず、四角形等の多角形、又は楕円形であっても良い。この場合、底部24の外周縁24aと開口部22の外周縁22aとを結ぶ曲面Scは、円筒面形状となる。平面Sf上かつ曲面Scによって取り囲まれる空間内に少なくとも2つの光源31が配置されている。
図6(b)において、ウェル21の側壁23は、開口部22側から底部24側に向けて徐々に水平断面が小さくなる形状となっている。側壁23の上端には開口部22が位置する。側壁23の下端には底部24が位置する。側壁23の水平断面は円形であるが、これに限らず、四角形等の多角形、又は楕円形であっても良い。また、側壁23の断面は直線状であるが、これに限らず曲線状であっても良い。この場合、底部24の外周縁24aと開口部22の外周縁22aとを結ぶ曲面Scは、円錐台の側面を構成する形状となる。平面Sf上かつ曲面Scによって取り囲まれる空間内に少なくとも2つの光源31が配置されている。
図6(c)において、ウェル21の側壁23は、第1側壁部分23aと、第2側壁部分23bとを有する。第1側壁部分23aは開口部22側から第2側壁部分23b側に向けて徐々に水平断面が小さくなる形状となっている。第2側壁部分23bは、第1側壁部分23a側から底部24側に向けて徐々に水平断面が小さくなる形状となっている。中心軸CLに対する第1側壁部分23aの傾斜角と、中心軸CLに対する第2側壁部分23bの傾斜角とは互いに異なる。また、側壁23の水平断面は円形であるが、これに限らず、四角形等の多角形、又は楕円形であっても良い。底部24は、点状となっているが、平面状となっていても良い。この場合、底部24の外周縁24aと開口部22の外周縁22aとを結ぶ曲面Scは、円錐の側面を構成する形状となる。平面Sf上かつ曲面Scによって取り囲まれる空間内に少なくとも2つの光源31が配置されている。なお、少なくとも2つの光源31は、第1側壁部分23aの内面を含む曲面Sdによって取り囲まれる空間内に存在することがより好ましい。この場合、ウェル21に収容された複数の被撮像物Ojをより効率的に過不足なく撮像できる。とりわけ第2側壁部分23b内に収容された複数の被撮像物Ojをより効率的に過不足なく撮像できる。
図6(d)において、ウェル21の側壁23は、第1側壁部分23aと、第2側壁部分23bとを有する。第1側壁部分23aは開口部22側から第2側壁部分23b側に向けて徐々に水平断面が小さくなる形状となっている。第2側壁部分23bは、第1側壁部分23a側から底部24側に向けて徐々に水平断面が小さくなる形状となっている。第2側壁部分23bは、湾曲面を含む。すなわち、中心軸CLを含む断面において、第2側壁部分23bは曲線状に構成されている。また、側壁23の水平断面は円形であるが、これに限らず、四角形等の多角形、又は楕円形であっても良い。底部24は、点状となっているが、平面状となっていても良い。この場合、底部24の外周縁24aと開口部22の外周縁22aとを結ぶ曲面Scは、円錐の側面を構成する形状となる。平面Sf上かつ曲面Scによって取り囲まれる空間内に少なくとも2つの光源31が配置されている。なお、少なくとも2つの光源31は、第1側壁部分23aの内面を含む曲面Sdによって取り囲まれる空間内に存在することがより好ましい。この場合、ウェル21に収容された複数の被撮像物Ojをより効率的に過不足なく撮像できる。とりわけ第2側壁部分23b内に収容された複数の被撮像物Ojをより効率的に過不足なく撮像できる。
(照明の変形例)
図7は、変形例による撮像装置10を示している。図7に示す撮像装置10において、照明装置30と容器20との間に拡散板35が配置されている。拡散板35は、光源31から照射される光を様々な方向に拡散させる機能を有する。拡散板35を配置することにより、光源31から照射される光は、被撮像物Ojに対して一方向のみではなく様々な方向から入射する。これにより、複数の被撮像物Ojを過不足なく、かつより鮮明に撮像できる。また拡散板35を配置することにより、光源31からの光を照射する方向を様々な方向に調整できる。拡散板35としては、全光線透過率が50%以上99%以下のものを用いてもよい。拡散板35の材質は、例えばアクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂等の樹脂であっても良い。
(ウェル及び撮像ユニットの変形例)
図8は、変形例による容器20の一部を示している。図8において、容器20は互いに並んで配置された複数のウェル21を有する。容器20をステージ50上に載置した状態で、少なくとも1つのウェル21の底部24の高さ(ステージ50の上面からの垂直方向距離)は、他のウェル21の底部24の高さと異なっている。例えば、図8において、中央に位置するウェル21Aの底部24の高さH1が最も高い。また、端部に位置するウェル21Bの底部24の高さH2が最も低い。なお、以下において、最も高い位置にあるウェル21Aの底部24の高さを第1の高さH1といい、最も低い位置にあるウェル21Bの底部24の高さを第2の高さH2という。
このとき、撮像ユニット40の被写界深度は、第1の高さH1と第2の高さH2との差(WBEV(Well Bottom Elevation Variation))以上となっている。また撮像ユニット40の被写界深度の領域DOFは、第1の高さH1の位置と第2の高さH2の位置との両方を含む。
容器20がマイクロウェルプレートである場合、一般に、ANSI/SLAS規格では、第1の高さH1と第2の高さH2との差をWell Bottom Elevation Variation(WBEV)と定義している。このWBEVの値は0.05mm以上0.3mm以下程度である。またANSI/SLAS規格では、静止平面(例えばステージ50の上面)から容器20の最大突出部まで測定した容器20の全体の高さは、14.35mm±0.76mmとなる。
図8に示す例において、撮像ユニット40の被写界深度をWBEV以上とし、かつ撮像ユニット40の被写界深度の領域DOFが第1の高さH1の位置と第2の高さH2の位置との両方を含む。これにより、撮像ユニット40によってどのウェル21を撮像しても、撮像ユニット40のピントが合うため、全てのウェル21をピントボケなく撮像できる。また、全てのウェル21の内部空間を撮像でき、ウェル21の内部空間全体を過不足なく撮像できる。
さらに、被写界深度の最も下側の位置DOF2が、第2の高さH2に一致するか、又は、第2の高さH2から下方に、ウェル21の底部24の厚みより小さい値だけずれることが好ましい。被写界深度は、カメラ41の素子サイズ及び光学部品によって変わる。このため、被写界深度の最も下側の位置DOF2を上記位置にすることにより、ウェル21の底部24の裏側(光源31の反対側)に位置する物体が観測されなくて済む。
また、被写界深度の最も上側の位置DOF1を、第1の高さH1よりも10μm以上高い位置に設定することが好ましい。一般的な細胞のサイズが約10μmであるため、被撮像物Ojが細胞である場合に、被撮像物Ojを過不足なく撮像できる。また、被写界深度の最も上側の位置DOF1は第1の高さH1よりも1mm以上高い位置に設定することが好ましい。受精卵等の大きな細胞は約1mm以上のサイズを有するため、被撮像物Ojが大きな細胞である場合に、被撮像物Ojを過不足なく撮像できるためである。より好ましくは、被写界深度の最も上側の位置DOF1は、底部24が最も高い位置にあるウェル21Aに充填された液面の高さ以上に設定することが好ましい。これにより、全てのウェル21に充填された液体を過不足なく撮像できる。
このように、撮像ユニット40の被写界深度は、第1の高さH1と第2の高さH2との差WBEV以上である。また撮像ユニット40の被写界深度の領域DOFは、第1の高さH1の位置と第2の高さH2の位置との両方を含む。この場合、複数のウェル21を撮像した画像を合成処理する手法を用いる場合と比べて、撮影回数や処理工程にかかる時間を短縮できる。また被撮像物Ojが細胞である場合、細胞の観察時間を短縮することにより、細胞への影響を低減できる。
一例として、撮像ユニット40のカメラ41として、エリアセンサカメラ(解像度:20.2MP、センサー寸法:12.3mm×12.3mm、水平/垂直解像度:4504px×4504px、水平/垂直ピクセルサイズ:2.74μm×2.74μm)を用いても良い。また撮像ユニット40のレンズ42として、テレセントリックレンズ(絞り付き)を用いても良い。また、例えば、被写界深度が1.0mm、3.6mm、5.7mm、12.5mmになるように絞りを調整する。容器20として96個のウェル21を含むウェルプレートを用いても良い。このウェルプレートの1つのウェル21の全体が1ショットで撮像できる視野で、分解能2.74μm/pixにて撮像(撮像条件:レンズ倍率1.0倍設定、ワーク距離(レンズからウェル底部内面までの距離)約112mm)しても良い。これにより、全てのウェル21内の被撮像物Ojを過不足なく撮像できる。
さらに被写界深度を広げる方法として、ハーフミラー又はビームスプリッター等の光学素子を用いて被撮像物Ojと撮像ユニット40との間の光軸を複数に分割しても良い。分割した複数の光軸の、撮像ユニット40から被撮像物Ojまでの光学的距離を意図的に変えることで、被写界深度を広げることができる。光学的距離を変える方法としては、図9のように一部の光軸の距離を延ばす、あるいは、ガラスなど屈折率の違うものを一部の光軸の間に挿入する等の方法が考えられる。
例えば、図9において、撮像ユニット40と被撮像物Ojとの間に、第1の光学素子61と、第2の光学素子62と、第1のミラー63と、第2のミラー64とを配置しても良い。第1の光学素子61及び第2の光学素子62は、それぞれハーフミラー又はビームスプリッター等であっても良い。この場合、被撮像物Ojと撮像ユニット40との間の光軸Oaは、第1の光軸Oa1と第2の光軸Oa2とに分割される。第1の光軸Oa1は、撮像ユニット40から第1の光学素子61及び第2の光学素子62をそれぞれ透過し、被撮像物Ojに達する。第2の光軸Oa2は、撮像ユニット40から第1の光学素子61、第1のミラー63、第2のミラー64及び第2の光学素子62によって順次反射され、被撮像物Ojに達する。被撮像物Ojの位置において、第1の光軸Oa1と第2の光軸Oa2とは互いに重なる。
この場合、第2の光軸Oa2は、第1の光学素子61(第2の光学素子62)と第1のミラー63(第2のミラー64)との間の距離Lxの2倍だけ、第1の光軸Oa1に対して光路長がずれる。この場合、第1の光軸Oa1の被写界深度DOFaと、第2の光軸Oa2の被写界深度DOFbとをオーバーラップさせる。これにより、全体としての被写界深度DOFtを増加させることができる。
例えば、被写界深度4.5mmで撮像可能な撮像ユニット40に対して、図9に示す構成を適用して光軸Oaを2分割することが考えられる。この場合、第1の光学素子61(第2の光学素子62)と第1のミラー63(第2のミラー64)との間の距離Lxを2.0mmとする。このとき、第2の光軸Oa2が4.0mmずれるので、第1の光軸Oa1の被写界深度DOFaと、第2の光軸Oa2の被写界深度DOFbとのオーバーラップ量DOFcは0.5mmとなる。このため、撮像ユニット40で合成される画像は、被写界深度8.5mmの画像となる。なお、オーバーラップ量DOFcは少ない方が取得した合成画像を利用する際の光量調整などの各種処理が簡便になる。たたじ、オーバーラップ量DOFcが極端に少ないと、各種設定にずれなどが生じた場合に被写界深度DOFtが不連続になってしまう可能性がある。なお、被撮像物Ojと撮像ユニット40との間の光軸Oaを3つ以上に分割することで、より被写界深度を深くしても良い。
被写界深度は以下のように測定することができる。
まず、図10に示すように、DOF(被写界深度)測定図票81(例えば、商品コード:#54-440、販売元:エドモンド・オプティクス・ジャパン株式会社)を準備する。次に、この測定図票81にあるテストパターンを、撮像ユニット40のレンズ42の光軸Oaに対して45°傾けて配置した状態で配置し、撮像ユニット40により撮像する。これにより、図11に示すように、空間周波数パターンSP(15本/mm)と、深度測定用の直読スケールDSとを含む撮像画像ICを取得する。
次に、撮像画像ICに基づき、空間周波数パターンSP内に引いた直線Ldに沿ってピクセルの輝度を2次元グラフ(以下、グラフAともいう)として表示する(断面プロット図)(図11参照)。なお直線Ldは、空間周波数パターンSPの長手方向に対して垂直に位置する。図11に示すグラフAにおいて、x軸は直線に沿った距離(ピクセル)を示し、y軸はピクセル輝度(256段階(8ビットのデータで、0~255の数値になる))を示す。この操作は、例えばImageJソフトを使うことで実施できる。
続いて、グラフAにおいて、輝度が左側から大きく変わり始める部分PLと、輝度が右側から大きく変わり始める部分PRとを選択する。続いて、選択した部分PL、PR間の距離を撮像画像IC上に当てはめ、直読スケールDSを用いて部分PL、PR間の距離を読み取る。この部分PL、PR間の距離を被写界深度DOFとする。
次に、輝度が左側から大きく変わり始める部分PLの選択方法について説明する。
まずグラフA(図11)のX軸(距離(ピクセル))の全データ数に対して、集団数を全データ数の2%以上で設定する。例えば、撮像画像ICが4504ピクセル×4504ピクセルの大きさの画像である場合、グラフAのX軸(距離(ピクセル))の全データ数は4504個である。このとき、集団数を全データ数の2.2%で設定すると、集団数は100個となる。
次いで、グラフAのX軸(距離(ピクセル))に対し、上記で設定した集団数分だけ連続した部分を集団No.とする。例えば、グラフAのX軸(距離(ピクセル))について、0~99ピクセル(集団数100個分連続した部分)を集団No.0とする。同様に、グラフAのX軸(距離(ピクセル))について、1~100ピクセル(集団数100個分連続した部分)を集団No.1とする。このように、グラフAのX軸(距離(ピクセル))について、n~n+99ピクセル(集団数100個分連続した部分)を集団No.nとする。この集団No.nと、集団No.nに対するグラフAの範囲n~n+99ピクセルでのグラフAのy軸(ピクセル輝度)の標準偏差(例えばエクセルのSTDEV関数で算出)からなるグラフBを作成する。このグラフBを図12に示す。そして、グラフBよりピクセル輝度の標準偏差が右肩上がりとなる部分を見つける。
この場合、まずグラフBの右肩上がりとなる部分より小さい集団No.で、任意の連続する集団No.に対し、ピクセル輝度の標準偏差の平均値(ここでは1.6)をとる。任意の連続する集団No.の数は、グラフAのX軸(距離(ピクセル))の全データ数の4%以上で設定する。例えば図13では、X軸(距離(ピクセル))のデータ全数は4504個であり、それに対し4.4%で設定したので、任意の連続する集団No.の数は200個となる。
次に、上記標準偏差の平均値の1.5倍を算出する(ここでは、平均値:1.6×1.5=2.4となる)。続いて、ピクセル輝度の標準偏差が右肩上がりとなる部分に対してその値(ここでは2.4)よりも連続して大きくなる部分の始点の集団No.を見つける(図13では集団No.1800になる)。この算出した始点の集団No.1800は、グラフAのX軸(距離(ピクセル))の1800~1899ピクセルである。つまり、X軸(距離(ピクセル))の1899ピクセル目で輝度が左側から大きく変わり始めるといえる。したがって、グラフAのX軸(距離(ピクセル))の1899ピクセルを、輝度変化が左側から大きく変わり始める部分PLとする。
次に、輝度が右側から大きく変わり始める部分PRの選択方法について説明する。
まず、グラフA(図11)のX軸(距離(ピクセル))の全データ数に対して、集団数を全データ数の2%以上で設定する。例えば、撮像画像ICが4504ピクセル×4504ピクセルの大きさの画像である場合、グラフAのX軸(距離(ピクセル))の全データ数は4504個である。このとき、集団数を全データ数の2.2%で設定すると、集団数は100個となる。
次いで、グラフAのX軸(距離(ピクセル))に対し、上記で設定した集団数分だけ連続した部分を集団No.とする。例えば、グラフAのX軸(距離(ピクセル))について、4503~4404ピクセル(集団数100個分連続した部分)を集団No.4503とする。同様に、グラフAのX軸(距離(ピクセル))について、4502~4403ピクセル(集団数100個分連続した部分)を集団No.4502とする。このように、グラフAのX軸(距離(ピクセル))について、n~n-99ピクセル(集団数100個分連続した部分)を集団No.nとする。この集団No.nと、集団No.nに対するグラフAの範囲n~n-99ピクセルでのグラフAのy軸(ピクセル輝度)の標準偏差(例えばエクセルのSTDEV関数で算出)からなるグラフCを作成する。この標準偏差のグラフCを図14に示す。そして、グラフCよりピクセル輝度の標準偏差が左肩上がりとなる部分を見つける。
この場合、まずグラフCの左肩上がりとなる部分より大きい集団No.で、任意の連続する集団No.に対し、ピクセル輝度の標準偏差の平均値(ここでは1.45)をとる。任意の連続する集団No.の数は、グラフAのX軸(距離(ピクセル))の全データ数の4%以上で設定する。例えば図15では、X軸(距離(ピクセル))のデータ全数は4504個であり、それに対し4.4%で設定したので、任意の連続する集団No.の数は200個となる。
次に、上記標準偏差の平均値の1.5倍を算出する(ここでは、平均値:1.45×1.5=2.2となる)。続いて、ピクセル輝度の標準偏差が左肩上がりとなる部分に対してその値(ここでは2.2)よりも連続して大きくなる部分の始点の集団No.を見つける(図15では集団No.2400になる)。この算出した始点の集団No.2400は、グラフAのX軸(距離(ピクセル))の2400~2301ピクセルである。つまり、X軸(距離(ピクセル))の2301ピクセル目で輝度が右側から大きく変わり始めるといえる。したがって、グラフAのX軸(距離(ピクセル))の2301ピクセルを、輝度変化が右側から大きく変わり始める部分PRとする。
なお、輝度が左側から大きく変わり始める部分PLが選択できないとき(標準偏差の平均値の1.5倍に対して連続して大きくなる部分が存在しないとき)は、直読スケールDSから読み取れる最も左側の値を被写界深度のPL側の読み取り値とする。輝度が右側から大きく変わり始める部分PRが選択できないとき(標準偏差の平均値の1.5倍に対して連続して大きくなる部分が存在しないとき)は、直読スケールDSから読み取れる最も右側の値を被写界深度のPR側の読み取り値とする。部分PL、PRの両方とも選択できないときは、直読スケールDSの全体(撮影した範囲全て)から読み取った値を被写界深度とする。
(ステージの変形例)
図16及び図17は、変形例によるステージ50を示している。ステージ50は、容器20を載置する透明部材51と、透明部材51の周囲に位置する障壁部材52とを有する。図16及び図17に示す例は、撮像ユニット40が水平方向に動かない場合に好ましく用いられる。
透明部材51は、容器20の上方から透過してくる光を透過する。透明部材51は、1個のウェル21の全体を含む画像を撮像できるよう、1個のウェル21の全体よりも大きいことが好ましい。また透明部材51は、容器20の全体よりも大きいことがさらに好ましい。透明部材51は板状の部材である。透明部材51の可視光線の透過率は85%以上であっても良く、90%以上であることが好ましい。なお、透明部材51の可視光線の透過率の上限は特にないが、例えば100%以下としても良い。透明部材51の材質としては、例えばガラス、プラスチック(ポリスチレン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、フッ素樹脂、メチルペンテン樹脂、塩化ビニル樹脂等)等が挙げられる。
障壁部材52は、透明部材51の周囲に設けられ、透明部材51を支持する部材である。図17に示すように、障壁部材52は、2つの部材から構成されても良い。この場合、障壁部材52は、板状の第1部材53と、第1部材53上に積層された板状の第2部材54とを有する。第1部材53及び第2部材54は、それぞれ金属板であっても良い。第1部材53は、透明部材51よりも小さい第1開口55を有する。第2部材54は、透明部材51を収容する第2開口56を有する。第2開口56は、第1開口55よりも大きい。第2部材54は、透明部材51よりも厚い。このため、容器20を透明部材51上でスライドさせた際に、容器20が透明部材51から脱落しないようになっている。第2開口56の4つの角部56aは、それぞれ容器20の1つの角部20a1が当接したとき、当該角部20a1に対して対頂点の関係にある角部20a2に最も近いウェル21が撮像ユニット40によって撮像できる位置となることが好ましい。
図18(a)に示すように、障壁部材52は、1つの部材から構成されても良い。図18(a)において、障壁部材52は、第1部分53Aと、第1部分53A上に形成された第2部分54Aとを有する。第1部分53Aは、透明部材51よりも小さい第1開口55Aを有する。第2部分54Aは、透明部材51を収容する第2開口56Aを有する。第2開口56Aは、第1開口55Aよりも大きい。第2部分54Aの厚みは、透明部材51よりも厚い。
図18(b)に示すように、障壁部材52は、1つの部材から構成されても良い。図18(b)において、障壁部材52は、第1部分53Bと、第1部分53B上に凸設された第2部分54Bとを有する。第2部分54Bの外周は、第1部分53Bの外周よりも小さい。第1部分53Bは、透明部材51よりも小さい第1開口55Bを有する。第2部分54Bは、透明部材51を収容する第2開口56Bを有する。第2開口56Bは、第1開口55Bよりも大きい。第2部分54Bの厚みは、透明部材51よりも厚い。
また、図19に示すように、ステージ50のX軸及びY軸方向に沿って、それぞれ目盛りが付与された定規57を固定しても良い。また各定規57にそれぞれポール58を接続しても良い。各ポール58は、それぞれX軸及びY軸方向に沿って移動可能である。これにより、撮像したいウェル21を撮像位置に容易に配置できる。2つのポール58を動かし、容器20の角部20aを2つのポール58の交差部に合わせることで、内側のウェル21に対しても容易に位置合わせができる。また定規57の目盛りを各ウェル21の間隔に合わせておくことが好ましい。これにより、どのウェル21を撮像しているかを定規57の目盛りの標記を用いて確認できる。
上記各実施の形態及び各変形例に開示されている複数の構成要素を必要に応じて適宜組合せることも可能である。あるいは、上記各実施の形態及び各変形例に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。