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JP7835233B2 - カット制御方法、カット装置及びプログラム - Google Patents
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JP7835233B2 - カット制御方法、カット装置及びプログラム - Google Patents

カット制御方法、カット装置及びプログラム

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Description

本発明は、カット制御方法、カット装置及びプログラムに関する。
従来、被カット媒体に対してカットを行うカット装置が知られている。このカット装置に関して、下記特許文献1にはカット領域の外周をカットするとともに当該カット領域の内側の不要な領域をカットする接着用シートの形成装置が開示されている。
特開2007-98505号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示されている接着用シートの形成装置では、カット領域の内側の不要な領域の形状が区区である場合、不要な領域を取り除くときに除去装置(押出装置)を使用できない。したがって、かかる場合には、カット領域の内側の不要な領域を手作業で取り除く必要があるため、時間がかかったり、必要な領域を傷つけてしまったりすることがあった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、カット領域の内側の不要な領域を簡便に且つ円滑に取り除くことを目的とする。
上記課題の解決のために、本発明の一態様のカット制御方法は、被カット媒体に対して所定のデザイン情報に基づいてカッター刃によってカットを行うカット部を備えるカット装置のカット制御方法であって、前記デザイン情報に前記カット後に取り除くべき不要領域を示した不要領域情報が含まれる場合、前記不要領域の内側に特殊カットを行うように前記カット部を制御する工程を含み、前記特殊カットは、前記デザイン情報に基づいてカットを行う際の前記カッター刃の動かし方である第1のカット方法とは異なる第2のカット方法で行われ、前記第1のカット方法は、方向の異なるラインが接続された屈折ラインをカットする際に、前記屈折ラインの一方のラインの始点から終点までカットを完了したのち、前記カッター刃を前記被カット媒体から退避させて前記カッター刃の向きを変更してから前記屈折ラインの他方のラインのカットを開始するカット方法であり、前記第2のカット方法は、前記屈折ラインをカットする際に、前記屈折ラインの一方のラインの始点から終点までカットを完了したのち、前記カッター刃を前記被カット媒体から退避させることなく前記屈折ラインの他方のラインのカットを開始するカット方法である、ことを特徴とする。
本発明の他態様のカット制御方法は、被カット媒体に対して所定のデザイン情報に基づいてカッター刃によってカットを行うカット部を備えるカット装置のカット制御方法であって、前記デザイン情報に前記カット後に取り除くべき不要領域を示した不要領域情報が含まれる場合、前記不要領域の内側に特殊カットを行うように前記カット部を制御する工程を含み、前記特殊カットは、前記デザイン情報に基づいてカットを行う際の前記カッター刃の動かし方である第1のカット方法とは異なる第2のカット方法で行われ、前記被カット媒体は2つの層を重ねた2層構造であり、前記第1のカット方法は、前記被カット媒体の2層を完全にカットするカット方法であり、前記第2のカット方法は、前記被カット媒体の一方の層を完全にカットしないハーフカットを行うカット方法である、ことを特徴とする。
本発明の他態様のカット制御方法は、被カット媒体に対して所定のデザイン情報に基づいてカッター刃によってカットを行うカット部を備えるカット装置のカット制御方法であって、前記デザイン情報に前記カット後に取り除くべき不要領域を示した不要領域情報が含まれる場合、前記不要領域の内側に特殊カットを行うように前記カット部を制御する工程を含み、前記特殊カットは、前記デザイン情報に基づいてカットを行う際の前記カッター刃の動かし方である第1のカット方法とは異なる第2のカット方法で行われ、前記第1のカット方法と前記第2のカット方法とでは、前記カッター刃が前記被カット媒体をカットする際の圧力が異なる、ことを特徴とする。
本発明の他態様のカット制御方法は、被カット媒体に対して所定のデザイン情報に基づいてカッター刃によってカットを行うカット部を備えるカット装置のカット制御方法であって、前記デザイン情報に前記カット後に取り除くべき不要領域を示した不要領域情報が含まれる場合、前記不要領域の内側に特殊カットを行うように前記カット部を制御する工程を含み、前記特殊カットは、前記デザイン情報に基づいてカットを行う際の前記カッター刃の動かし方である第1のカット方法とは異なる第2のカット方法で行われ、前記第1のカット方法と前記第2のカット方法とでは、前記カッター刃が前記被カット媒体をカットする際の速度が異なる、ことを特徴とする。
本発明によれば、カット領域の内側の不要な領域を簡便に且つ円滑に取り除くことができる。
本発明の実施の形態のカットシステムを示すブロック図である。 カット装置の機能構成を示すブロック図である。 紙が貼り付けられた台紙が載置された載置台を示す斜視図である。 端末装置の機能構成を示すブロック図である。 かす取りカット処理の制御手順を示すフローチャートである。 かす取りカットの例を示す図である。 (a)はかす取りカット時の紙の断面を示す図、(b)はかす取りカット時のカッター刃の動きを示す図である。 かす取りカット幅及びかす取りカット長の設定方法を示す図である。 かす取りカット幅及びかす取りカット長の設定方法を示す図である。 かす取りカットの例を示す図である。 (a)~(d)はかす取りカットの例を示す図である。 カットデータ生成処理の制御手順を示すフローチャートである。 要否選択受付画面の例を示す図である。 (a)~(d)は要否選択受付画面の例を示す図である。 (a),(b),(d)は要否選択受付画面の例を示す図であり、(c)はシンボルマークの例を示す図である。 変形例のかす取りカット処理の制御手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。ただし、本発明の範囲は、図示例に限定されるものではない。図1に示すように、本実施の形態のカットシステム1は、カット装置10と、端末装置50と、を備えて構成される。
カット装置10は、載置台31(後述)に載置(セット)された台紙32(後述)に貼り付けられた矩形などの平面状の被カット媒体を任意の平面形状にカット(カッティング)する装置である。本実施の形態において、被カット媒体として、A4などの用紙である紙60(図3参照)を用いる例を説明するが、これに限定されるものではない。被カット媒体としては、樹脂などのシート、シール、皮など、カッター刃でカット可能な他の媒体でもよい。
端末装置(カットデータ生成装置)50は、カット装置10でカットする平面形状や位置等を示すカットデータの生成、編集の処理を行うPC(Personal Computer)又はサーバである。端末装置50は、他にも、カット装置10に関する操作情報の入力受付や、カット装置10に関する表示情報の表示などを行う。端末装置50は、カット装置10と無線通信により通信接続されて使用される。
なお、カット装置10に通信接続される端末装置50は、PCに限定されるものではなく、スマートフォン、タブレットPCなど、他の端末装置としてもよい。カット装置10と端末装置50との無線通信の通信方式は、Bluetooth(登録商標)であるものとする。ただし、無線通信の通信方式は、Bluetoothに限定されるものではなく、Wi-Fi(登録商標)など、他の通信方式としてもよい。カット装置10と端末装置50との通信接続は、無線通信に限定されるものではなく、有線通信としてもよい。有線通信は、例えば、通信ケーブルを介するUSB(Universal Serial Bus)の有線通信である。
また、図2に示すように、カット装置10は、制御部としてのMPU(Micro Processor Unit)11と、操作部12と、記憶部13と、インジケータ部14と、有線通信部15と、無線通信部16と、カット部17と、原点位置検出部18と、給紙部19と、給紙検出部20と、を備える。カット装置10の各部は、バス21を介して接続されている。
MPU11は、カット装置10の各部を制御する。MPU11は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)を有する。CPUは、記憶部13に記憶された各種プログラムのうち指定されたプログラムを読み出してRAMに展開し、展開されたプログラムとの協働で各種処理を実行する。RAMは、揮発性の半導体メモリであり、各種データ及びプログラムを一時的に格納するワークエリアが形成される。操作部12は、各種ボタンを有し、ユーザからの各ボタンへの押下入力を受け付け、その操作情報をMPU11に出力する。操作部12の各種ボタンは、紙60の位置を移動するポジションキー、カットの一時停止ボタン、紙60のセットボタン、紙60の取り出しボタンなどである。
記憶部13は、フラッシュメモリなどの情報の読み出し及び書き込みが可能な記憶部である。記憶部13は、カットデータなどの各種データや各種プログラムを記憶する。特に、記憶部13は、後述するかす取りカット処理を実行するためのかす取りカットプログラム131を記憶している。インジケータ部14は、LED(Light Emitting Diode)などの発光部を有し、カット装置10の各種状態を点灯/消灯により示す。インジケータ部14は、例えば、電源オン/オフを示す電源ランプを有する。インジケータ部14は、MPU11の指示に従い、発光部の発光をオン/オフする。
有線通信部15は、USBなどの通信規格の有線通信のインタフェースである。MPU11は、有線通信部15及び通信ケーブルを介して、端末装置50などの外部機器と情報の送受信を行う。無線通信部16は、アンテナ、変復調回路、信号処理回路などを有し、端末装置50などの外部機器とのBluetoothの無線通信のインタフェースである。MPU11は、無線通信部16を介して、端末装置50などの外部機器と情報の送受信を行う。
カット部17は、X軸モータ171と、Z軸モータ172と、キャリッジ173と、カッター刃174と、を有する。カット部17は、MPU11の指示に従い、X軸モータ171、Z軸モータ172の駆動により、キャリッジ173に搭載されたカッター刃174をX軸方向及びZ軸方向に移動する。カット部17は、カッター刃174の移動により、載置台31に載置(セット)された台紙32に貼り付けられた紙60を任意の平面形状にカットする。カッター刃174は、当該カッター刃174の軸(駆動軸)174c(図7(a)参照)が軸周りに回転自在な状態でキャリッジ173に搭載されている。つまり、カッター刃174は、紙(被カット媒体)60がカットされる際に、カット方向に刃が向く仕組みとなっている。カット方向に刃を向かせるためには、カッター刃174の先端(刃先)をわずかに紙60に触れさせた状態でキャリッジ173及び/又は給紙部19を駆動させることにより、所望の方向に刃を向かせることが可能となる。ここで、図3を参照して、載置台31に載置された台紙32に貼り付けられた紙60と、X軸、Y軸及びZ軸を説明する。
台紙32は、カッター刃174で載置台31を傷つけないこと、紙60を正常な位置に載置することなどの目的で用いられる。台紙32は、平面の矩形の形状を有する。台紙32は、載置台31に載置されるため、載置台31の平面形状内に収まる形状を有する。台紙32は、紙60のカット時にカッター刃174が傷つかないような柔らかい素材からなり、紙60を貼り付けるための粘着剤が上面に塗られている。載置台31は、紙60が貼り付けられた台紙32が載置される。X軸は、載置台31(台紙32、紙60)を搬送する場合の主走査方向にとられている。Y軸は、X軸に直交し、載置台31(台紙32、紙60)の搬送方向(給紙方向、副走査方向)にとられている。Z軸は、XY平面に直交し、カッター刃174を紙60に対して上下する方向にとられている。
図2に戻り、X軸モータ171は、MPU11の指示に従い、キャリッジ173をX軸方向に駆動するモータである。Z軸モータ172は、MPU11の指示に従い、カッター刃174をZ軸方向に駆動するモータである。キャリッジ173は、カッター刃174を搭載するX軸方向の可動部である。カッター刃174は、先端に例えば斜め形状の刃先を有する紙60のカット用の金属などの導電体製の刃物である。
原点位置検出部18は、MPU11の指示に従い、カッター刃174がX軸方向の原点位置にあるか否かを検出する光学センサなどの位置検出部である。原点位置検出部18は、カッター刃174が原点位置にあるか否かの検出結果をMPU11に出力する。MPU11は、カッター刃174が原点位置にあるか否かの検出結果を用いて、カット部17のカッター刃174のX軸方向の位置を制御する。
給紙部19は、Y軸モータ191を有する。給紙部19は、MPU11の指示に従い、Y軸モータ191の駆動により、紙60が貼り付けられた台紙32が載置された載置台31をY軸方向に搬送する搬送部である。給紙検出部20は、MPU11の指示に従い、紙60が貼り付けられた台紙32が載置された載置台31が給紙部19の給紙口に給紙(セット)されたか否かを検出する光学センサなどの検出部である。給紙検出部20は、紙60のセットの検出結果をMPU11に出力する。
図4に示すように、端末装置50は、CPU51と、RAM52と、記憶部53と、表示部54と、操作部55と、通信部56と、を備える。端末装置50の各部は、バス57を介して接続されている。CPU(表示制御手段、受付手段、付帯手段)51は、記憶部53に記憶されているプログラム531を読み出して実行し、各種演算処理を行うことで、端末装置50の各部の動作を制御するプロセッサである。RAM52は、CPU51に作業用のメモリ空間を提供し、一時データを記憶する。記憶部53は、コンピュータとしてのCPU51により読み取り可能な非一時的な記録媒体であり、プログラム531及び各種データ(例えば、カットデータ)を記憶する。
表示部54は、LCD(Liquid Crystal Display)、EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等で構成され、CPU51から指示された表示情報に従い各種表示を行う。操作部55は、キーボード等のキー入力部と、マウス等のポインティングデバイスとを有し、ユーザからのキー操作入力及び位置操作入力を受け付け、その操作情報を、CPU51に出力する。CPU51は、操作部55から送信された情報に基づいて、ユーザの入力操作を受け付ける。通信部56は、例えば、Bluetoothなどの無線規格を採用した通信部や、USB端子などの有線式の通信部である。
また、カット装置10では、かす取りカット処理(図5参照)においてかす取りカットが実行される。このかす取りカット(特殊カット)とは、紙60を任意の形状にカットした際に不要な領域(かす領域)を識別し易くするとともに、この不要な領域を取り除き易くする所謂めくれを発生させるカットである。ここで、図6を参照して、かす取りカットの態様について説明する。
図6に示すように、紙60において、外形が八角形をなす必要な領域61の外周(カットライン)62がカットされるとともに、必要な領域61の内側の縦長の楕円形をなす不要な領域63の外周(カットライン)64がカットされている。不要な領域63の内側には、上述したかす取りカットが行われ、ジグザグ形状の切り込みCが形成されている。換言すると、楔形状の切り込みが複数回入れられている。この切り込みCは、カッター刃174をジグザグに駆動することで形成されるようになっている。このとき、カッター刃174の刃先は、当該カッター刃174の軸の動きに追従しないため、切り込みCの角部(山型の先端部)において紙60のめくれ等の乱れが発生する。ここで、図7を参照して、かす取りカット時のカッター刃174の動きについて説明する。
図7(a)に示すように、かす取りカットが行われているとき、カッター刃174の刃先174aは、紙60を貫通し、刃元174bは、紙60を貫通しないようにカッター刃174がセットされている。図7(b)に示すように、かす取りカット時においてカッター刃174の軸(駆動軸)174cが角部CNに到達したとき、軸174cは図中のc1の位置、刃先174aは図中のa1の位置、刃元174bは図中のb1の位置にある。そして、軸174cがc1の位置からc2の位置まで楔形(V字形)の軌跡を描くように移動したとき、刃先174aは図中のa2の位置、刃元174bは図中のb2の位置に移動する。カッター刃174は、刃先174aから刃元174bにかけて紙60内に切り込まれた状態にあるため、この状態で刃先174aがa1からa2の位置へ、刃元174bがb1からb2の位置へ移動したとき、刃先174a及び刃元174bは軸174cの動きに追従せず、a1,b1,a2,b2で囲まれた領域付近において紙60のめくれが発生する。したがって、かす取りカットが行われると、カッター刃174の軸174cの楔形(V字形)の移動が繰り返し行われるので、上述した不要な領域(例えば、不要な領域63(図6参照))内にめくれが集団的に発生することとなる。これにより、不要な領域がめくれによって目立つようになるので、当該不要な領域を容易に識別することができるようになる。また、このめくれをピンセット等で摘まんだり、めくれに指を引っかけたりすることで、不要な領域を簡便に且つ円滑に取り除くことが可能となる。
図5に戻り、かす取りカット処理が開始されると、まず、MPU11は、不要な領域(かす領域)の形状と位置を示す不要領域情報をカットデータから取得する(ステップS1)。ここで、かす取りカット処理が行われるにあたり、必要な領域(例えば、必要な領域61;図6参照)と不要な領域(例えば、不要な領域63;図6参照)のそれぞれの形状と位置を示すカットデータ(デザイン情報)に基づいて、当該必要な領域と当該不要な領域をカットするカット処理(輪郭カット処理)が事前に行われているものとする。
次いで、MPU11は、ステップS1で取得された不要領域情報に基づいて、不要な領域における面積が最大となる内接四角形Aを導出する(ステップS2)。ステップS2において、不要な領域が複数ある場合には、不要な領域ごとに、面積が最大となる内接四角形Aを導出する。そして、不要な領域ごとに、ステップS3以降の処理を行う。本実施形態において、内接四角形Aは、図8,図9に示すように矩形であるものとするが、台形や平行四辺形、ひし形であってもよい。ここで、導出された内接四角形Aの2組の辺のうち当該辺の長さが短い方を幅WA、当該辺の長さが長い方を高さHAとする。また、内接四角形Aは、上述のように不要領域情報に基づいて導出されるものであり、すなわち、不要領域の形状に依存するものであり、当該内接四角形Aの幅WAの方向、及び、高さHAの方向は、必ずしもカット装置10のX軸方向又はY軸方向に沿った方向であるとは限らない。なお、導出された内接四角形Aが正方形である場合、例えば、一方の組の辺がX軸方向に平行となり、他方の組の辺がY軸方向と平行となるように当該内接四角形Aを導出する。そして、X軸方向に平行な辺の長さを幅WA、Y軸方向に平行な辺の長さを高さHAとする。
次いで、MPU11は、ステップS2で導出された内接四角形Aの幅WA(図8,図9参照)がかす取りカット基準幅よりも大きいか否かを判定する(ステップS3)。ここで、かす取りカット基準幅とは、かす取りカット幅のデフォルト値であり、所定の長さ(1mm~3mm程度)が設定されている。かす取りカット幅とは、図8に示すように、ジグザグ形状の切り込みCの一の角部CN1から当該一の角部CN1に連続する次の角部CN2にカッター刃174の軸174cが到達するまでのストロークの長さを示したものである。また、かす取りカット角度とは、切り込みCの角部の角度であり、所定の角度(90度以下の角度)に設定されている。また、かす取りカット長とは、かす取りカット幅の方向と直交する方向における切り込みCの長さを示したものである。
ステップS3において、内接四角形Aの幅WAがかす取りカット基準幅よりも大きいと判定された場合(ステップS3;YES)、MPU11は、図8に示すように、かす取りカット幅をかす取り基準幅に設定する(ステップS4)。続けて、MPU11は、内接四角形Aの幅WAの一端(例えば、図中の左端)と、かす取りカット(切り込みC)の当該一端(例えば、図中の左端)に近い方の角部が一致するように、かす取りカット位置を設定する(ステップS5)。このように、内接四角形Aの幅WAがかす取りカット基準幅よりも大きい場合、かす取りカット幅を内接四角形Aの幅WAに合わせるようにしてもよいが、めくれが発生するのはかす取りカット(切り込みC)の角部だけであり、角部以外のカット(かす取りカット)に要する時間は短くすることが好ましい。このため、内接四角形Aの幅WAがかす取りカット基準幅よりも大きい場合には、かす取りカット幅をかす取り基準幅に設定することによって、かす取りカットに要する時間が長くなってしまうことを抑制している。また、かす取りカット位置を内接四角形Aの幅WAの一端側に設定することによって、不要領域63の端部周辺にめくれを発生させるようにすることができるので、不要領域63の中央にめくれを発生させる場合に比べて、不要領域63を、より容易に取り除くことが可能となる。なお、ステップS5では、内接四角形Aの幅WAの他端(例えば、図中の右端)と、かす取りカット(切り込みC)の当該他端(例えば、図中の右端)に近い方の角部が一致するように、かす取りカット位置を設定するようにしてもよい。また、ステップS5では、内接四角形Aの幅WAの一端と、かす取りカット(切り込みC)の当該一端に近い方の角部が一致するように、かす取りカット位置を設定しているが、例えば、かす取りカットの当該一端に近い方の角部が当該一端の内側に0.5mm程度間隔をあけるようにしてかす取りカット位置を設定してもよい。
次いで、MPU11は、図8に示すように、かす取りカット長を内接四角形Aの高さHAに設定する(ステップS8)。なお、かす取りカット長は、必ずしも内接四角形Aの高さHAに設定する必要はない。例えば、内接四角形Aの高さHAの値(長さ)が、かす取りカットに最低限必要な所定値以上である場合には、かす取りカット長を当該所定値に設定するようにしてもよい。上記の所定値は、例えば、角部が1個~10個形成されるようにかす取りカットが行われたときのかす取りカット長に相当する値である。
次いで、MPU11は、ステップS4で設定されたかす取りカット幅、ステップS5で設定されたかす取りカット位置、及び、ステップS8で設定されたかす取りカット長に基づいて、特殊カットを行うためのカットライン(特殊カット用デザイン)をカットデータに追加し、カット部17にかす取りカットを実行させる(ステップS9)。そして、MPU11は、かす取りカット処理を終了する。
また、ステップS3において、内接四角形Aの幅WAがかす取りカット基準幅よりも大きくないと判定された場合(ステップS3;NO)、MPU11は、図9に示すように、かす取りカット幅を内接四角形Aの幅WAに設定する(ステップS6)。続けて、MPU11は、かす取りカット(切り込みC)の角部が内接四角形Aの幅WAに収まるように、かす取りカット位置を設定する(ステップS7)。続けて、MPU11は、かす取りカット長を内接四角形Aの高さHAに設定する(ステップS8)。なお、内接四角形Aの幅WAがかす取りカット基準幅よりも大きくないと判定された場合においても、かす取りカット長は、必ずしも内接四角形Aの高さHAに設定する必要はない。例えば、内接四角形Aの高さHAの値(長さ)が、かす取りカットに最低限必要な所定値以上である場合には、かす取りカット長を当該所定値に設定するようにしてもよい。
次いで、MPU11は、ステップS6で設定されたかす取りカット幅、ステップS7で設定されたかす取りカット位置、及び、ステップS8で設定されたかす取りカット長に基づいて、特殊カットを行うためのカットライン(特殊カット用デザイン)をカットデータに追加し、カット部17にかす取りカットを実行させる(ステップS9)。そして、MPU11は、かす取りカット処理を終了する。
以上、本実施の形態によれば、カット装置10は、紙(被カット媒体)60に対してカットデータ(所定のデザイン情報)に基づいてカットを行うカット部17と、MPU(制御部)11と、を備える。MPU(制御部)11は、カットデータ(所定のデザイン情報)にカット後に取り除くべき不要領域を示した不要領域情報が含まれる場合、不要領域の内側にめくれが発生するかす取りカット(特殊カット)を行うようにカット部17を制御する。これにより、不要領域の内側にめくれが発生するかす取りカットが行われるので、このめくれをピンセット等で摘まんだり、めくれに指を引っかけたりすることで、不要な領域を簡便に且つ円滑に取り除くことができる。また、不要な領域がめくれによって目立つようになるので、当該不要な領域を容易に識別することができるようになる。
また、かす取りカット(特殊カット)は、カット部17を構成するカッター刃174が紙(被カット媒体)60に切り込まれた状態において当該カッター刃174の駆動軸174cを移動させてカッター刃174の刃先の向きを変更することにより、楔形状の切り込みを1回又は複数回入れるカットである。これにより、通常、楔形状のように方向の異なるラインが接続された屈折ラインをカットする際に、当該楔形状の一方のラインの始端から終端までをカットした後、カッター刃174を紙60から一旦退避させてカッター刃174が紙60を貫通していない状態で刃先の向きを変更してから当該楔形状の他方のラインをカットする(第1のカット方法)が、かす取りカットでは、カッター刃174が紙60に切り込まれた(カッター刃174が紙60を貫通した)状態において当該カッター刃174の駆動軸174cを移動させて刃先の向きを変更する(第2のカット方法)ことにより、楔形状の切り込みを入れるので、めくれを好適に発生させることができる。
また、MPU11は、不要領域の広さと形状に基づいて、かす取りカット(特殊カット)が行われる際の切り込みCの幅(かす取りカット幅)、長さ(かす取りカット長)、及び位置(かす取りカット位置)を設定するので、不要領域の内側においてかす取りカットを適切に行うことができる。
また、MPU11は、不要領域の内接四角形Aの幅WAがかす取りカット(特殊カット)が行われる際の切り込みCの基準幅(かす取りカット基準幅)よりも大きい場合、この切り込みCの幅を切り込みCの基準幅に設定し、不要領域の内接四角形Aの幅WAがかす取りカット(特殊カット)が行われる際の切り込みCの基準幅以下である場合、この切り込みCの幅を内接四角形Aの幅に設定する。これにより、不要領域の内接四角形Aの幅WAに応じて、かす取りカットが行われる際の切り込みCの幅(かす取りカット幅)が設定されるので、不要領域の内側においてかす取りカットを適切に行うことができる。また、不要領域の内接四角形Aの幅WAがかす取りカットが行われる際の切り込みCの基準幅(かす取りカット基準幅)よりも大きい場合、この切り込みCの幅(かす取りカット幅)を切り込みCの基準幅に設定することで、かす取りカットに要する時間が長くなってしまうことを抑制できる。
また、MPU11は、不要領域の内接四角形Aの幅WAがかす取りカット(特殊カット)が行われる際の切り込みCの基準幅(かす取りカット基準幅)よりも大きい場合、内接四角形Aの幅WAの一端と、この切り込みCの当該一端に近い方の角部が一致するように切り込みCの位置を設定し、不要領域の内接四角形Aの幅WAがかす取りカット(特殊カット)が行われる際の切り込みCの基準幅(かす取りカット基準幅)以下である場合、この切り込みCの角部が内接四角形Aの幅WAに収まるように切り込みCの位置を設定する。これにより、不要領域の内接四角形Aの幅WAに応じて、かす取りカットが行われる際の切り込みCの位置(かす取りカット位置)が設定されるので、不要領域の内側においてかす取りカットを適切に行うことができる。また、不要領域の内接四角形Aの幅WAがかす取りカットが行われる際の切り込みCの基準幅(かす取りカット基準幅)よりも大きい場合、内接四角形Aの幅WAの一端と、この切り込みCの当該一端に近い方の角部が一致するように切り込みCの位置を設定することで、不要領域の端部周辺にめくれを発生させるようにすることができるので、不要領域の中央にめくれを発生させる場合に比べて、不要領域を、より容易に取り除くことが可能となる。
また、MPU11は、かす取りカットが行われる際の切り込みCの長さを不要領域の内接四角形Aの高さ以下に設定するので、不要領域の内側においてかす取りカットを適切に行うことができる。
また、かす取りカットは、カットデータ(所定のデザイン情報)に基づいてカットを行う際のカッター刃174の動かし方である第1のカット方法とは異なる第2のカット方法で行われるようにする。これにより、楔形状の切り込みが入れられた際に、めくれを好適に発生させることができるので、このめくれをピンセット等で摘まんだり、めくれに指を引っかけたりすることで、不要な領域を簡便に且つ円滑に取り除くことができる。
なお、上記実施の形態における記述は、本発明に係るカット装置、カット制御方法及びプログラムの一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、上記実施形態において、かす取りカット(特殊カット)は、被カット媒体を完全に切断しないハーフカットであってもよい。例として、この被カット媒体が基材とシールとの少なくとも2層で構成されるシール用紙である場合、上述した第2のカット方法によって、当該シール部分のみを対象として、かす取りカットを行うようにしてもよい。なお、上述した第1のカット方法によって、上記のシール用紙をカットする場合には、基材とシールの2層を完全にカットする。
また、上記実施形態では、かす取りカットによって、連続したジグザグ形状の切り込みC(図6参照)が形成されるようになっているが、例えば、図10に示すように、複数の楔形状(V形状)の切り込みCのそれぞれが互いに離れた位置に形成されるようにかす取りカットを行うようにしてもよい。
また、上記実施形態では、通常のカットとかす取りカットとで、カッター刃174が紙(被カット媒体)60に対して切り込みを入れる際の圧力やカット速度について指定していないが、めくれを好適に発生させるためにそれらを変更してもよく、例えば、かす取りカットでは通常のカットに比べてカッター刃174で紙60に切り込みを入れる際の圧力を大きく(又は小さく)したり、またはカット速度を速く(又は遅く)してもよい。
また、上記実施形態では、かす取りカット処理(図5参照)のステップS2において、例えば、当該内接四角形Aの幅WAの方向がカット装置10のX軸方向又はY軸方向に沿った方向となるように内接四角形Aを導出してもよい。更に、かかる場合には、内接四角形Aの4辺のうち、予め指定された一の辺に沿ってかす取りカット(切り込みC)が入れられるようにしてもよい。例えば、内接四角形Aの4辺のうちの左辺が予め指定されている場合には、図11(a)に示すように、内接四角形Aの左辺と、かす取りカット(切り込みC)の当該左辺に近い方の角部が一致するようにかす取りカット位置を設定し、切り込みCが入れられるようにする。また、内接四角形Aの4辺のうちの右辺が予め指定されている場合には、図11(b)に示すように、内接四角形Aの右辺と、かす取りカット(切り込みC)の当該右辺に近い方の角部が一致するようにかす取りカット位置を設定し、切り込みCが入れられるようにする。また、内接四角形Aの4辺のうちの上辺が予め指定されている場合には、図11(c)に示すように、内接四角形Aの上辺と、かす取りカット(切り込みC)の当該上辺に近い方の角部が一致するようにかす取りカット位置を設定し、切り込みCが入れられるようにする。また、内接四角形Aの4辺のうちの下辺が予め指定されている場合には、図11(d)に示すように、内接四角形Aの下辺と、かす取りカット(切り込みC)の当該下辺に近い方の角部が一致するようにかす取りカット位置を設定し、切り込みCが入れられるようにする。
本発明の実施の形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
上記実施形態のかす取りカット処理(図5参照)では、ユーザが望まない場合でも不要領域(例えば、不要領域63;図6参照)に対してかす取りカットが自動的に行われるので、かす取りカットに伴うめくれの発生により、当該不要領域を他の用途(例えば、マスキング等)で使用できなくなってしまうといった問題がある。また、不要領域がかす取りカットを行うにはあまりに小さな領域である場合には、カッター刃174の駆動位置の誤差により、当該不要領域に隣接する必要領域に影響が出てしまうといった問題がある。そこで、本変形例では、カットデータを生成するカットデータ生成処理(後述)が行われる際に、不要領域ごとに、かす取りカットの要否の選択が受け付けられ、選択されたかす取りカットの要否を示す要否識別情報がカットデータ(不要領域情報)に付帯されるようになっている。そして、本変形例のかす取りカット処理(後述)では、要否識別情報に基づいて、かす取りカットが必要な不要領域のみを対象として、かす取りカットが行われるようになっている。
まず、図12を参照して、端末装置50で実行されるカットデータ生成処理を説明する。カットデータ生成処理が開始されると、端末装置50のCPU51は、ユーザ操作に基づいて、カットデータを生成し、当該カットデータの生成が完了したか否かを判定する(ステップS101)。ステップS101において、カットデータの生成が完了していないと判定された場合(ステップS101;NO)、CPU51は、カットデータの生成が完了するまでの間、ステップS101の判定処理を繰り返し行う。そして、カットデータの生成が完了したと判定された場合(ステップS101;YES)、CPU51は、不要領域ごとに、かす取りカットの要否の選択を受け付ける要否選択受付画面G1を表示部54に表示する(ステップS102)。なお、事前にカットデータが生成され、当該カットデータが記憶部53に記憶されている場合には、当該カットデータが記憶部53から取得されたことを契機として、要否選択受付画面G1を表示部54に表示するようにしてもよい。
図13に示すように、要否選択受付画面G1では、生成されたカットデータに基づいて、カッティング画像G11が表示されるとともに、かす取りカットの要否の選択を促すメッセージ情報(例えば“かす取りカットを入れる領域を指定してください。”)G12が表示されるようになっている。カッティング画像G11は、必要な領域G111と、不要な領域G112とが互いに識別可能な態様で表示されるようになっている。例えば、必要な領域G111は、ハッチングが施された状態で表示され、不要な領域G112は、白地の状態で表示されるようになっている。また、不要な領域G112のそれぞれは、操作部55を介して、当該不要な領域G112を指定する操作(例えば、当該不要な領域G112のタッチ操作)が可能となっている。図13に示すように、一の不要な領域G112を指定する操作がなされると、当該一の不要な領域G112がかす取りカットを入れる領域(かす取りカットが必要な領域)として指定され、図14(a)に示すように、当該一の不要な領域G112の表示態様が白地の状態から所定の表示色(例えば、灰色)に変更されて表示されるようになっている。一方、一の不要な領域G112の表示態様が所定の表示色であるとき、当該一の不要な領域G112を指定する操作がなされると、当該一の不要な領域G112がかす取りカットを入れない領域(かす取りカットが不要な領域)として指定され、当該一の不要な領域G112の表示態様が所定の表示色から白地の状態に変更されて表示されるようになっている。
なお、要否選択受付画面G1において、必要な領域G111と不要な領域G112は、例えば、それぞれの表示色を異ならせたり色の濃さを異ならせたりすることで、互いに識別可能にしてもよい。また、要否選択受付画面G1では、カッティング画像G11の表示当初、各不要な領域G112の表示態様が白地の状態で表示される場合に限られず、上述した所定の表示色で表示されるようにしてもよい。すなわち、各不要な領域G112がいずれもかす取りカットを入れる領域として指定(選択)された状態で表示されるようにしてもよい。また、カッティング画像G11は、必要な領域G111と不要な領域G112とを区別することなく、図14(b)に示すように、これらの領域をカットする際のカットラインG113のみを表示するようにしてもよい。
また、かす取りカットの要否の選択を受け付ける方法は、上述のように不要な領域G112を直接指定する操作に限られない。例えば、図14(c)に示すように、かす取りカットを入れる領域(かす取りカットが必要な領域)の番号を入力する入力フォームG13を設け、ユーザ操作に基づき、当該入力フォームG13にかす取りカットを入れる領域の番号を入力することで、かす取りカットの要否の選択を受け付けるようにしてもよい。かかる場合、カッティング画像G11には、各不要領域G112を識別する番号(1~4)が付されている。図14(c)の例では、番号“2”に対応する不要領域G112がかす取りカットを入れる領域として指定(選択)された状態となっている。また、図14(d)に示すように、不要領域G112ごとにかす取りカットの要否を選択する選択フォームG14を設け、当該選択フォームG14でかす取りカットの要否の選択を受け付けるようにしてもよい。かかる場合、カッティング画像G11には、各不要領域G112を識別する番号(1~4)が付されている。図14(d)の例では、番号“2”に対応する不要領域G112がかす取りカットを入れる領域として指定(選択)された状態となっている。
また、要否選択受付画面G1では、かす取りカットを入れる領域として指定(選択)がなされた場合、図15(a)に示すように、当該指定がなされた不要な領域G112を所定の表示色で表示するとともに、かす取りカットが行われる位置を示すシンボルマークMを表示するようにしてもよい。また、図15(b)に示すように、当該指定がなされた不要な領域G112を所定の表示色で表示させず、上記のシンボルマークMを表示することで、かす取りカットを入れる領域を識別可能にしてもよい。また、上記のシンボルマークMは、例えば、図15(c)の(i)に示すように、実際に入れられるかす取りカット(切り込みC)の外接四角形の態様で表示されるものとするが、図15(c)の(ii)に示すように、実際に入れられるかす取りカット(切り込みC)の中心線の態様で表示されるようにしてもよい。また、図15(d)に示すように、シンボルマークMの代わりに、実際に入れられるかす取りカット(切り込みC)を示すカットラインCLを表示するようにしてもよい。かかる場合、カットラインCLを赤色で表示したり点滅表示したりすることで、当該カットラインCLを把握し易くしてもよい。
図12に戻り、次いで、CPU51は、要否選択受付画面G1において、かす取りカットの要否の選択が完了したか否かを判定する(ステップS103)。ステップS103において、かす取りカットの要否の選択が完了していないと判定された場合(ステップS103;NO)、CPU51は、当該選択が完了したと判定されるまでの間、ステップS103の判定処理を繰り返し行う。そして、ステップS103において、かす取りカットの要否の選択が完了したと判定された場合(ステップS103;YES)、CPU51は、要否選択受付画面G1におけるかす取りカットの要否の選択結果に基づいて、かす取りカットに関する要否識別情報を不要領域ごとに紐付けてカットデータ(不要領域情報)に付帯する(ステップS104)。そして、CPU51は、カットデータ生成処理を終了する。なお、上記の要否識別情報をカットデータに付帯する形式は、当該要否識別情報をカットデータ自体に付与する形式でもよいし、当該要否識別情報をカットデータとは別にもたせる形式でもよい。
次に、図16を参照して、変形例のかす取りカット処理を説明する。本変形例のかす取りカット処理が開始されると、MPU11は、上記実施形態のかす取りカット処理(図5参照)と同様に、不要領域情報をカットデータから取得する(ステップS1)。次いで、MPU11は、不要領域情報に付帯されている要否識別情報に基づいて、かす取りカットが必要な不要領域があるか否かを判定する(ステップS201)。ステップS201において、かす取りカットが必要な不要領域が無いと判定された場合(ステップS201;NO)、MPU11は、かす取りカット処理を終了する。また、ステップS201において、かす取りカットが必要な不要領域があると判定された場合(ステップS201;YES)、MPU11は、かす取りカットが必要な不要領域を対象として、ステップS2以降の処理を行い、かす取りカット処理を終了する。なお、ステップS2以降の処理は、上記実施形態で説明したかす取りカット処理と同様であるため、その説明は省略する。
以上、本変形例によれば、端末装置50のCPU51は、カット装置10により所定のカットデータに基づきカットが行われた後に不要となる紙(被カット媒体)60の不要領域(カッティング画像G11)を表示部54に表示する。また、CPU51は、表示部54に表示された不要領域(カッティング画像G11)を対象として、カット装置10により行われる不要領域の内側にめくれが発生するかす取りカット(特殊カット)の要否の選択をユーザから受け付ける。また、CPU51は、受け付けられたかす取りカットの要否を示す要否識別情報を、カットデータに付帯する。これにより、カット装置10によって上記カットデータに基づいてカットが行われた際に、ユーザ所望の不要領域に対してのみかす取りカットが行われるようにできるので、当該かす取りカットを柔軟に行うことができる。
また、CPU51は、かす取りカットの要否の選択が受け付けられた場合に、当該かす取りカットが必要となる不要領域をユーザが識別可能な態様で表示する。これにより、かす取りカットが行われる不要領域を事前に確認することができるので、ユーザが望まない不要領域に対してかす取りカットが行われてしまうことを防止できる。
また、CPU51は、かす取りカットの要否の選択が受け付けられた場合に、当該かす取りカットが必要となる不要領域内の当該かす取りカットが行われる位置に所定のマーク(シンボルマークM)を表示する。これにより、かす取りカットが行われる不要領域を事前に確認することができるとともに、実際に行われるかす取りカットの位置をイメージし易くすることができる。
本発明の変形例を説明したが、本発明の範囲は、上述の変形例に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
1 カットシステム、10 カット装置、11 MPU、17 カット部、174 カッター刃、50 端末装置(カットデータ生成装置)、51 CPU、54 表示部、60 紙(被カット媒体)

Claims (7)

  1. 被カット媒体に対して所定のデザイン情報に基づいてカッター刃によってカットを行うカット部を備えるカット装置のカット制御方法であって、
    前記デザイン情報に前記カット後に取り除くべき不要領域を示した不要領域情報が含まれる場合、前記不要領域の内側に特殊カットを行うように前記カット部を制御する工程を含み、
    前記特殊カットは、前記デザイン情報に基づいてカットを行う際の前記カッター刃の動かし方である第1のカット方法とは異なる第2のカット方法で行われ
    前記第1のカット方法は、方向の異なるラインが接続された屈折ラインをカットする際に、前記屈折ラインの一方のラインの始点から終点までカットを完了したのち、前記カッター刃を前記被カット媒体から退避させて前記カッター刃の向きを変更してから前記屈折ラインの他方のラインのカットを開始するカット方法であり、
    前記第2のカット方法は、前記屈折ラインをカットする際に、前記屈折ラインの一方のラインの始点から終点までカットを完了したのち、前記カッター刃を前記被カット媒体から退避させることなく前記屈折ラインの他方のラインのカットを開始するカット方法である、
    ことを特徴とするカット制御方法。
  2. 被カット媒体に対して所定のデザイン情報に基づいてカッター刃によってカットを行うカット部を備えるカット装置のカット制御方法であって、
    前記デザイン情報に前記カット後に取り除くべき不要領域を示した不要領域情報が含まれる場合、前記不要領域の内側に特殊カットを行うように前記カット部を制御する工程を含み、
    前記特殊カットは、前記デザイン情報に基づいてカットを行う際の前記カッター刃の動かし方である第1のカット方法とは異なる第2のカット方法で行われ、
    前記被カット媒体は2つの層を重ねた2層構造であり、
    前記第1のカット方法は、前記被カット媒体の2層を完全にカットするカット方法であり、
    前記第2のカット方法は、前記被カット媒体の一方の層を完全にカットしないハーフカットを行うカット方法である、
    ことを特徴とする請求項1に記載のカット制御方法。
  3. 被カット媒体に対して所定のデザイン情報に基づいてカッター刃によってカットを行うカット部を備えるカット装置のカット制御方法であって、
    前記デザイン情報に前記カット後に取り除くべき不要領域を示した不要領域情報が含まれる場合、前記不要領域の内側に特殊カットを行うように前記カット部を制御する工程を含み、
    前記特殊カットは、前記デザイン情報に基づいてカットを行う際の前記カッター刃の動かし方である第1のカット方法とは異なる第2のカット方法で行われ、
    前記第1のカット方法と前記第2のカット方法とでは、前記カッター刃が前記被カット媒体をカットする際の圧力が異なる、
    ことを特徴とする請求項1に記載のカット制御方法。
  4. 被カット媒体に対して所定のデザイン情報に基づいてカッター刃によってカットを行うカット部を備えるカット装置のカット制御方法であって、
    前記デザイン情報に前記カット後に取り除くべき不要領域を示した不要領域情報が含まれる場合、前記不要領域の内側に特殊カットを行うように前記カット部を制御する工程を含み、
    前記特殊カットは、前記デザイン情報に基づいてカットを行う際の前記カッター刃の動かし方である第1のカット方法とは異なる第2のカット方法で行われ、
    前記第1のカット方法と前記第2のカット方法とでは、前記カッター刃が前記被カット媒体をカットする際の速度が異なる、
    ことを特徴とする請求項1に記載のカット制御方法。
  5. 前記特殊カットは、前記不要領域の内側に楔形状の切り込みを1回又は複数回入れるカットである、
    ことを特徴とする請求項1に記載のカット制御方法。
  6. 被カット媒体に対して所定のデザイン情報に基づいてカッター刃によってカットを行うカット部と、
    制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記デザイン情報に前記カット後に取り除くべき不要領域を示した不要領域情報が含まれる場合、前記不要領域情報が示す前記不要領域の内側に特殊カットを行うように前記カット部を制御し、
    前記特殊カットは、前記デザイン情報に基づいてカットを行う際の前記カッター刃の動かし方である第1のカット方法とは異なる第2のカット方法で行われ
    前記第1のカット方法は、方向の異なるラインが接続された屈折ラインをカットする際に、前記屈折ラインの一方のラインの始点から終点までカットを完了したのち、前記カッター刃を前記被カット媒体から退避させて前記カッター刃の向きを変更してから前記屈折ラインの他方のラインのカットを開始するカット方法であり、
    前記第2のカット方法は、前記屈折ラインをカットする際に、前記屈折ラインの一方のラインの始点から終点までカットを完了したのち、前記カッター刃を前記被カット媒体から退避させることなく前記屈折ラインの他方のラインのカットを開始するカット方法である、
    ことを特徴とするカット装置。
  7. 被カット媒体に対して所定のデザイン情報に基づいてカッター刃によってカットを行うカット部を備えるカット装置のコンピュータを、
    前記デザイン情報に前記カット後に取り除くべき不要領域を示した不要領域情報が含まれる場合、前記不要領域情報が示す前記不要領域の内側に特殊カットを行うように前記カット部を制御する制御手段、
    として機能させ、
    前記特殊カットは、前記デザイン情報に基づいてカットを行う際の前記カッター刃の動かし方である第1のカット方法とは異なる第2のカット方法で行われ
    前記第1のカット方法は、方向の異なるラインが接続された屈折ラインをカットする際に、前記屈折ラインの一方のラインの始点から終点までカットを完了したのち、前記カッター刃を前記被カット媒体から退避させて前記カッター刃の向きを変更してから前記屈折ラインの他方のラインのカットを開始するカット方法であり、
    前記第2のカット方法は、前記屈折ラインをカットする際に、前記屈折ラインの一方のラインの始点から終点までカットを完了したのち、前記カッター刃を前記被カット媒体から退避させることなく前記屈折ラインの他方のラインのカットを開始するカット方法である、
    ことを特徴とするプログラム。
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