JP7836014B2 - 鋼板及びその製造方法 - Google Patents
鋼板及びその製造方法Info
- Publication number
- JP7836014B2 JP7836014B2 JP2025510257A JP2025510257A JP7836014B2 JP 7836014 B2 JP7836014 B2 JP 7836014B2 JP 2025510257 A JP2025510257 A JP 2025510257A JP 2025510257 A JP2025510257 A JP 2025510257A JP 7836014 B2 JP7836014 B2 JP 7836014B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- less
- rolling
- granular bainite
- steel sheet
- bainite
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C21—METALLURGY OF IRON
- C21D—MODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
- C21D8/00—Modifying the physical properties of ferrous metals or ferrous alloys by deformation combined with, or followed by, heat treatment
- C21D8/02—Modifying the physical properties of ferrous metals or ferrous alloys by deformation combined with, or followed by, heat treatment during manufacturing of plates or strips
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C21—METALLURGY OF IRON
- C21D—MODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
- C21D9/00—Heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering, adapted for particular articles; Furnaces therefor
- C21D9/46—Heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering, adapted for particular articles; Furnaces therefor for sheet metals
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C22—METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
- C22C—ALLOYS
- C22C38/00—Ferrous alloys, e.g. steel alloys
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C22—METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
- C22C—ALLOYS
- C22C38/00—Ferrous alloys, e.g. steel alloys
- C22C38/18—Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing chromium
- C22C38/40—Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing chromium with nickel
- C22C38/58—Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing chromium with nickel with more than 1.5% by weight of manganese
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Thermal Sciences (AREA)
- Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
- Heat Treatment Of Sheet Steel (AREA)
Description
(1)化学組成が、質量%で、
C:0.060~0.200%、
Si:0.30~2.00%、
Mn:1.20~2.70%、
P:0.100%以下、
S:0.0300%以下、
sol.Al:0.001~0.500%、
Nb:0.001~1.000%、
O:0.0100%以下、
N:0.0070%以下、
Ti:0.070~0.200%、
B:0~0.0030%、
Cr:0~0.90%、
Mo:0~0.12%、
Cu:0~0.40%、
Ni:0~0.30%、
V:0~0.300%、
Sn:0~0.040%、
As:0~0.100%、
Zr:0~0.050%、
Ca:0~0.0010%、
Mg:0~0.0010%、
Bi:0~0.010%、
Co:0~0.010%、
W:0~0.100%、
Zn:0~0.010%、
REM:0~0.0100%、並びに
残部:Fe及び不純物であり、
金属組織が、面積%で、
マルテンサイト:60.0~85.0%、
方位差が15°以上の粒界によって囲まれた粒内において0.1μm間隔での最大方位差3.5°以下であり、かつ粒内方位差が10°以上であるグラニュラーベイナイト:10.0~30.0%、及び
フェライト:20.0%以下を含み、
グラニュラーベイナイト粒の平均間隔が50.0μm以下であることを特徴とする、鋼板。
(2)前記化学組成が、質量%で、
B:0.0001~0.0030%、
Cr:0.001~0.90%、
Mo:0.001~0.12%、
Cu:0.001~0.40%、
Ni:0.001~0.30%、
V:0.001~0.300%、
Sn:0.001~0.040%、
As:0.001~0.100%、
Zr:0.001~0.050%、
Ca:0.0001~0.0010%、
Mg:0.0001~0.0010%、
Bi:0.001~0.010%、
Co:0.001~0.010%、
W:0.001~0.100%、
Zn:0.001~0.010%、及び
REM:0.0001~0.0100%
のうち少なくとも1種を含むことを特徴とする、上記(1)に記載の鋼板。
(3)前記金属組織が、さらに、面積%で、ベイナイト、パーライト及び残留オーステナイトのうち少なくとも1種:合計で20.0%以下を含むことを特徴とする、上記(1)又は(2)に記載の鋼板。
(4)前記グラニュラーベイナイト粒の平均粒径が5.0~30.0μmであることを特徴とする、上記(1)~(3)のいずれか1項に記載の鋼板。
(5)上記(1)~(4)のいずれか1項に記載の鋼板を含むことを特徴とする、部品。
(6)上記(1)又は(2)に記載の化学組成を有するスラブを加熱し、1180~1320℃の温度で6000秒以上保持することを含む加熱工程、
前記スラブを4基以上の圧延スタンドからなるタンデム圧延機を用いて仕上げ圧延することを含み、下記(a)~(c)の条件を満足する熱間圧延工程、並びに
(a)後段2段の直前2段の各圧延パスにおける圧延温度が960~1080℃であり、前記各圧延パスにおける圧下率が30~40%であること、
(b)前記後段2段の直前2段の圧延パス後0.20秒以内に圧延材を400℃/秒以上の平均冷却速度で910℃以下まで冷却すること、及び
(c)後段2段の各圧延パスにおける圧下率が20~30%であること
仕上げ圧延された鋼板を水冷し、水冷開始から4.0秒以内に500~650℃の温度域まで冷却し、次いで前記温度域にて2.0~6.0秒の空冷を実施し、空冷後13秒以内に前記鋼板を50℃以下まで水冷することを含む冷却工程
を含む、鋼板の製造方法。
本発明の実施形態に係る鋼板、特に熱延鋼板は、化学組成が、質量%で、
C:0.060~0.200%、
Si:0.30~2.00%、
Mn:1.20~2.70%、
P:0.100%以下、
S:0.0300%以下、
sol.Al:0.001~0.500%、
Nb:0.001~1.000%、
O:0.0100%以下、
N:0.0070%以下、
Ti:0.070~0.200%、
B:0~0.0030%、
Cr:0~0.90%、
Mo:0~0.12%、
Cu:0~0.40%、
Ni:0~0.30%、
V:0~0.300%、
Sn:0~0.040%、
As:0~0.100%、
Zr:0~0.050%、
Ca:0~0.0010%、
Mg:0~0.0010%、
Bi:0~0.010%、
Co:0~0.010%、
W:0~0.100%、
Zn:0~0.010%、
REM:0~0.0100%、並びに
残部:Fe及び不純物であり、
金属組織が、面積%で、
マルテンサイト:60.0~85.0%、
方位差が15°以上の粒界によって囲まれた粒内において0.1μm間隔での最大方位差3.5°以下であり、かつ粒内方位差が10°以上であるグラニュラーベイナイト:10.0~30.0%、及び
フェライト:20.0%以下を含み、
グラニュラーベイナイト粒の平均間隔が50.0μm以下であることを特徴としている。
Cは、鋼板の強度を高めるのに有効な元素である。また、Cは、鋼中でNbと炭化物及び/又は炭窒化物を形成し、形成した析出物のピン止め効果による組織の微細化にも寄与する。これらの効果を十分に得るために、C含有量は0.060%以上とする。C含有量は0.070%以上、0.080%以上、0.100%以上又は0.120%以上であってもよい。一方で、Cを過度に含有すると、穴広げ性が低下する場合がある。したがって、C含有量は0.200%以下とする。C含有量は0.180%以下、0.160%以下、0.150%以下又は0.140%以下であってもよい。
Siは、鉄炭化物の生成を抑制し、強度と成形性の向上に寄与する元素である。このような効果を十分に得るために、Si含有量は0.30%以上とする。Si含有量は0.40%以上、0.50%以上、0.60%以上、0.70%以上、0.85%以上、1.00%以上又は1.20%以上であってもよい。一方で、Siを過度に含有すると、フェライト分率が高くなり、穴広げ性が低下する場合がある。また、フェライト分率が高くなることで、グラニュラーベイナイトとフェライトの合計量が多くなり、DP鋼に近い金属組織になるため、降伏比が低下する場合がある。したがって、Si含有量は2.00%以下とする。Si含有量は1.80%以下、1.60%以下、1.50%以下又は1.40%以下であってもよい。
Mnは、焼入れ性及び固溶強化元素として強度上昇に有効な元素である。これらの効果を十分に得るために、Mn含有量は1.20%以上とする。Mn含有量は1.30%以上、1.50%以上、1.60%以上、1.80%以上又は2.00%以上であってもよい。一方で、Mnを過度に含有すると、グラニュラーベイナイト分率が低下し、穴広げ性が低下するとともに成形時におけるネッキングの発生を十分に抑制できない場合がある。したがって、Mn含有量は2.70%以下とする。Mn含有量は2.60%以下、2.50%以下、2.40%以下、2.30%以下又は2.20%以下であってもよい。
Pは、過度に含有すると粒界偏析等により加工性が低下する場合がある。したがって、P含有量は0.100%以下とする。P含有量は0.050%以下、0.030%以下、0.020%以下又は0.015%以下であってもよい。P含有量の下限は特に限定されず0%であってもよいが、過度な低減はコストの上昇を招く。したがって、P含有量は0.0001%以上、0.001%以上又は0.005%以上であってもよい。
Sは、過度に含有するとMnS等の硫化物が多く生成して加工性を低下させる場合がある。したがって、S含有量は0.0300%以下とする。S含有量は0.0200%以下、0.0100%以下又は0.0050%以下であってもよい。S含有量の下限は特に限定されず0%であってもよいが、過度な低減はコストの上昇を招く。したがって、S含有量は0.0001%以上、0.0010%以上又は0.0030%以上であってもよい。
sol.Alは、溶鋼の脱酸剤として作用する元素である。また、sol.Alは、グラニュラーベイナイト分率を高めるのに有効な元素でもある。これらの効果を得るために、sol.Al含有量は0.001%以上とする。sol.Al含有量は0.010%以上、0.020%以上、0.030%以上、0.050%以上又は0.100%以上であってもよい。一方で、sol.Alを過度に含有すると、フェライト分率が高くなり、穴広げ性が低下する場合がある。また、フェライト分率が高くなることで、グラニュラーベイナイトとフェライトの合計量が多くなり、DP鋼に近い金属組織になるため、降伏比が低下する場合がある。したがって、sol.Al含有量は0.500%以下とする。sol.Al含有量は0.400%以下、0.300%以下又は0.200%以下であってもよい。sol.Alとは酸可溶性Alを意味し、固溶状態で鋼中に存在する固溶Alのことを示す。
Nbは、鋼中に炭化物、窒化物及び/又は炭窒化物を形成してピン止め効果により旧オーステナイト粒の微細化、ひいては鋼板の高強度化に寄与する元素である。また、Nbは、グラニュラーベイナイトの分率を高め、その形態を制御するのに有効な元素でもある。これらの効果を十分に得るために、Nb含有量は0.001%以上とする。Nb含有量は0.005%以上、0.010%以上、0.050%以上、0.100%以上、0.200%以上又は0.300%以上であってもよい。一方で、Nbを過度に含有すると、鋼中に粗大な炭化物等が生成して鋼板の加工性が低下する場合がある。したがって、Nb含有量は1.000%以下とする。Nb含有量は0.800%以下、0.600%以下、0.500%以下又は0.400%以下であってもよい。
Oは、製造工程で混入する元素である。Oを過度に含有すると、粗大な介在物が形成して鋼板の加工性を低下させる場合がある。したがって、O含有量は0.0100%以下とする。O含有量は0.0080%以下、0.0060%以下又は0.0040%以下であってもよい。O含有量の下限は特に限定されず0%であってもよいが、0.0001%未満に低減するためには精錬に時間を要し、生産性の低下を招く。したがって、O含有量は0.0001%以上又は0.0005%以上であってもよい。
Nは、過度に含有すると粗大な窒化物を形成し、熱間圧延中にスラブ割れが生じる場合がある。したがって、N含有量は0.0070%以下とする。N含有量は0.0050%以下、0.0040%以下又は0.0030%以下であってもよい。N含有量の下限は特に限定されず0%であってもよいが、過度な低減はコストの上昇を招く。したがって、N含有量は0.0001%以上又は0.0005%以上であってもよい。
Tiは、TiC等のTi炭化物として鋼中に析出し、析出強化によりフェライト等の軟質組織を強化し、強度及び降伏比の向上に寄与する元素である。さらに、Tiは、析出強化に起因して金属組織における各相の硬度差を低減させることができるので、穴広げ性を向上させる上でも有効である。これらの効果を十分に得るために、Ti含有量は0.070%以上とする。Ti含有量は0.080%以上、0.090%以上、0.100%以上又は0.120%以上であってもよい。一方で、Tiを過度に含有すると、鋼中に粗大な炭化物等が生成し、熱間圧延中にスラブ割れが生じたり、鋼板の加工性が低下したりする場合がある。したがって、Ti含有量は0.200%以下とする。Ti含有量は0.180%以下、0.170%以下、0.160%以下又は0.150%以下であってもよい。
Bは、鋼の焼入れ性を高め、強度の向上に寄与する元素である。B含有量は0%であってもよいが、このような効果を得るためには、B含有量は0.0001%以上であることが好ましい。B含有量は0.0002%以上、0.0003%以上又は0.0005%以上であってもよい。一方で、Bを過度に含有しても効果が飽和し、製造コストの上昇を招く虞がある。したがって、B含有量は0.0030%以下であることが好ましい。B含有量は0.0025%以下、0.0020%以下、0.0015%以下又は0.0010%以下であってもよい。
Crは、鋼の焼入れ性を高め、強度及び/又は耐食性の向上に寄与する元素である。Cr含有量は0%であってもよいが、これらの効果を得るためには、Cr含有量は0.001%以上であることが好ましく、0.01%以上、0.05%以上又は0.10%以上であってもよい。一方で、Crを過度に含有しても効果が飽和し、製造コストの上昇を招く虞がある。したがって、Cr含有量は0.90%以下であることが好ましく、0.70%以下、0.50%以下、0.40%以下又は0.30%以下であってもよい。
Moは、鋼の焼入れ性を高め、強度の向上に寄与する元素である。Mo含有量は0%であってもよいが、このような効果を得るためには、Mo含有量は0.001%以上であることが好ましい。Mo含有量は0.01%以上、0.02%以上又は0.03%以上であってもよい。一方で、Moを過度に含有すると、熱間加工時の変形抵抗が増大し、設備負荷が大きくなる場合がある。したがって、Mo含有量は0.12%以下であることが好ましい。Mo含有量は0.10%以下、0.08%以下、0.06%以下又は0.05%以下であってもよい。
Cuは、析出強化又は固溶強化により強度の向上に寄与する元素である。Cu含有量は0%であってもよいが、このような効果を得るためには、Cu含有量は0.001%以上であることが好ましい。Cu含有量は0.01%以上、0.03%以上又は0.05%以上であってもよい。一方で、これらの元素を過度に含有しても効果が飽和し、製造コストの上昇を招く虞がある。したがって、Cu含有量は0.40%以下であることが好ましい。Cu含有量は0.30%以下、0.20%以下、0.10%以下又は0.08%以下であってもよい。
Niは、析出強化又は固溶強化により強度の向上に寄与する元素である。Ni含有量は0%であってもよいが、このような効果を得るためには、Ni含有量は0.001%以上であることが好ましい。Ni含有量は0.01%以上、0.03%以上又は0.05%以上であってもよい。一方で、これらの元素を過度に含有しても効果が飽和し、製造コストの上昇を招く虞がある。したがって、Ni含有量は0.30%以下であることが好ましい。Ni含有量は0.20%以下、0.15%以下、0.10%以下又は0.08%以下であってもよい。
Vは、析出強化等により強度の向上に寄与する元素である。V含有量は0%であってもよいが、このような効果を得るためには、V含有量は0.001%以上であることが好ましい。V含有量は0.010%以上、0.030%以上又は0.050%以上であってもよい。一方で、Vを過度に含有しても効果が飽和し、製造コストの上昇を招く虞がある。したがって、V含有量は0.300%以下であることが好ましい。V含有量は0.200%以下、0.100%以下又は0.080%以下であってもよい。
Sn、As、Zr、Ca、Mg、Bi、Co、W、Zn、及びREMは、任意選択元素として鋼板中に含有されていてもよく、又はトランプエレメントとして鋼板中に存在する場合がある。これらの元素の含有量は、Sn:0~0.040%又は0.020%、As:0~0.100%又は0.050%、Zr:0~0.050%又は0.030%、Ca:0~0.0010%又は0.0008%、Mg:0~0.0010%又は0.0008%、Bi:0~0.010%、Co:0~0.010%、W:0~0.100%又は0.050%、Zn:0~0.010%、及びREM:0~0.0100%又は0.0050%であってもよい。これらの元素の下限値については、例えば、Sn、As、Zr、Bi、Co、W及びZn含有量はそれぞれ0.001%以上、0.005%以上又は0.008%以上であってもよい。同様に、Ca、Mg及びREM含有量は0.0001%以上、0.0002%以上又は0.0005%以上であってもよい。
[マルテンサイト:60.0~85.0%]
本発明の実施形態に係る鋼板の金属組織は、面積%で、マルテンサイト:60.0~85.0%を含む。鋼板の金属組織を硬質のマルテンサイトをこのような範囲内で含む組織によって構成することで、高強度、例えば引張強さが1180MPa以上の高強度を達成しつつ、得られる鋼板の均一伸びを顕著に改善することができる。さらなる高強度化の観点からは、マルテンサイトの面積率は高いほど好ましく、例えば62.0%以上、65.0%以上、68.0%以上又は70.0%以上であってもよい。均一伸びをより向上させる観点からはマルテンサイトの面積率は低いほど好ましく、例えば82.0%以下、80.0%以下、78.0%以下又は75.0%以下であってもよい。本発明において、「マルテンサイト」とは、焼入れままマルテンサイト(いわゆるフレッシュマルテンサイト)だけでなく、焼戻しマルテンサイトをも包含するものである。
本発明の実施形態に係る鋼板の金属組織は、面積%で、方位差が15°以上の粒界によって囲まれた粒内において0.1μm間隔での最大方位差3.5°以下であり、かつ粒内方位差が10°以上であるグラニュラーベイナイト:10.0~30.0%を含む。ここで、従来技術においてグラニュラーベイナイトと呼ばれている組織が当然に「方位差が15°以上の粒界によって囲まれた粒内において0.1μm間隔での最大方位差3.5°以下であり、かつ粒内方位差が10°以上である」との特徴を有するわけではない。従来技術においてグラニュラーベイナイトと呼ばれている組織は、必ずしも十分に定義されていない場合が多く、それゆえ単にグラニュラーベイナイトというだけで、本発明の実施形態に係るグラニュラーベイナイトと同一のものを指すとは認められない。本発明の実施形態では、鋼板の金属組織が、上記の特徴を有する特定のグラニュラーベイナイト、言い換えると「結晶粒内における方位変化が比較的なだらかで連続的であるにもかかわらず、結晶粒内全体での方位差が比較的大きい」という特徴を有するグラニュラーベイナイトを面積%で10.0~30.0%を含むことが極めて重要であり、このような技術的事項及びそれによって得られる効果は本発明者らが初めて見出したことである。先に述べたとおり、結晶粒内における方位変化が比較的なだらかで連続的であるにもかかわらず、結晶粒内全体での方位差が比較的大きいという特徴を有するグラニュラーベイナイトを面積%で10.0%以上含むことで、このような特徴的な方位変化に起因して、成形時におけるネッキングの発生を顕著に抑制することが可能となる。加えて、先に述べたとおり、当該グラニュラーベイナイトを面積%で10.0%以上含むことで、穴広げ加工時の異相界面からのボイドの発生が抑制されると考えられ、それに起因して穴広げ性についても向上させることが可能となる。ネッキングの発生をさらに抑制し及び/又は穴広げ性をさらに向上させる観点からは、グラニュラーベイナイトの面積率は高いほど好ましく、例えば12.0%以上、15.0%以上又は18.0%以上であってもよい。一方で、先に述べたとおり、グラニュラーベイナイトはフェライトにも近い特徴を有するため、マルテンサイトを主体とする金属組織においてグラニュラーベイナイトの面積率が高くなりすぎると、いわゆるDP鋼に近い金属組織になり、降伏比の低下を招くこととなる。したがって、より高い降伏比を維持するという観点からは、グラニュラーベイナイトの面積率は低いほど好ましく、例えば28.0%以下、25.0%以下又は22.0%以下であってもよい。
本発明の実施形態に係る鋼板の金属組織は、面積%で、フェライト:20.0%以下を含む。軟質組織であるフェライトを面積%で20.0%以下に制限することができれば、Ti析出物によって当該フェライトを含む軟質組織を析出強化することで、金属組織における各相の硬度差を十分に低減することができる。したがって、このような硬度差の低減と後で説明するグラニュラーベイナイトの平均間隔の制御に起因する穴広げ性の改善との組み合わせによって当該穴広げ性をより顕著に向上させることが可能となる。フェライトの面積率が20.0%超になると、Ti析出物による析出強化とグラニュラーベイナイトの平均間隔の制御とを組み合わせたとしても穴広げ性を十分に向上させることができない場合がある。加えて、フェライトの面積率が20.0%超になると、グラニュラーベイナイトとフェライトの合計量が多くなり、DP鋼に近い金属組織になるため、降伏比が低下する場合がある。穴広げ性及び/又は降伏比をより高める観点からは、フェライトの面積率は低いほど好ましく、例えば18.0%以下、15.0%以下、12.0%以下、10.0%以下、8.0%以下、5.0%以下又は3.0%以下であってもよい。フェライトの面積率の下限は、特に限定されず0%であってもよく、例えば0.5%以上又は1.0%以上であってもよい。
マルテンサイト、上記特定のグラニュラーベイナイト及びフェライト以外の残部組織は、面積%で0%であってもよいが、残部組織が存在する場合には、当該残部組織は、面積%で、ベイナイト、パーライト及び残留オーステナイトのうち少なくとも1種:合計で20.0%以下を含むものであってよい。ベイナイト、パーライト及び残留オーステナイトのうち少なくとも1種の面積率が合計で20.0%を超えると、均一伸びなどの低下を招いたり、マルテンサイト及びグラニュラーベイナイトなどの他の組織を所望の範囲内に制御することができなくなったりする場合がある。したがって、残部組織の面積率は小さいほど好ましく、例えば、ベイナイト、パーライト及び残留オーステナイトの少なくとも1種の合計の面積率は、15.0%以下、10.0%以下、8.0%以下、5.0%以下又は3.0%以下であってもよい。一方で、下限は特に限定されず、ベイナイト、パーライト及び残留オーステナイトの少なくとも1種の合計の面積率は0%であってもよく、例えば、0.1%以上、0.5%以上又は1.0%以上であってもよい。
本発明の実施形態に係る鋼板の金属組織では、グラニュラーベイナイト粒の平均間隔は50.0μm以下に制御される。ここで、グラニュラーベイナイト粒とは、方位差が15°以上の粒界によって囲まれた粒内において0.1μm間隔での最大方位差3.5°以下であり、かつ粒内方位差が10°以上であるグラニュラーベイナイトの粒(結晶粒)をいうものである。上記の特徴的な方位変化を示すグラニュラーベイナイトの粒同士の平均間隔を50.0μm以下に制御することで、先に説明した20面積%以下のフェライト及びTi析出物による析出強化との組み合わせにより、鋼板の穴広げ性を顕著に向上させることが可能となる。加えて、グラニュラーベイナイト粒の平均間隔はグラニュラーベイナイト組織の配置を決める因子でもあり、それゆえグラニュラーベイナイト粒の間隔に偏りがあると、上記の特徴的な方位変化を示すグラニュラーベイナイトを面積%で10.0%以上含む場合であっても、成形時におけるネッキングの発生を確実に抑制することができないことがある。穴広げ性をより向上させ、さらにはネッキングの発生をより確実に抑制する観点からは、グラニュラーベイナイト粒の平均間隔は小さいほど好ましく、例えば35.0μm以下、30.0μm以下、28.0μm以下、25.0μm以下又は23.0μm以下であってもよい。下限は特に限定されないが、例えば、グラニュラーベイナイト粒の平均間隔は5.0μm以上、7.0μm以上、10.0μm以上又は15.0μm以上であってもよい。
本発明の実施形態に係る鋼板の金属組織では、グラニュラーベイナイト粒の平均粒径は5.0~30.0μmであることが好ましい。グラニュラーベイナイト粒の平均粒径を5.0~30.0μmの範囲内に制御することで、微細で均一なグラニュラーベイナイト組織が得られるため、予ひずみ後の曲げ性をより改善することができる。例えば、グラニュラーベイナイト粒の平均粒径は、6.0μm以上、8.0μm以上又は10.0μm以上であってもよい。同様に、グラニュラーベイナイト粒の平均粒径は、25.0μm以下、22.0μm以下、20.0μm以下又は18.0μm以下であってもよい。
マルテンサイト、ベイナイト、パーライト及び残留オーステナイトの同定及び面積率の算出は、ナイタール試薬又はレペラ液を用いた腐食後の光学顕微鏡観察並びにX線回折法によって行われる。光学顕微鏡による組織観察は、板面に垂直な方向の板厚断面に対して行われる。板厚断面は圧延方向に平行であることが好ましい。具体的には、まず、鋼板から試料を採取し、試料の観察面をナイタールでエッチングする。次いで、光学顕微鏡を用いて板厚の1/4深さ位置において300μm×300μmの視野で得られた組織写真に対して画像解析を行うことにより、マルテンサイトとベイナイトの合計面積率、及びパーライトの面積率を算出する。次に、観察面をレペラ腐食した試料を用い、同様に光学顕微鏡を用いて板厚の1/4深さ位置において300μm×300μmの視野で得られた組織写真に対して画像解析を行うことにより、マルテンサイトと残留オーステナイトの合計面積率を算出する。次に、圧延面法線方向から板厚の1/4深さまで面削した試料を用い、X線回折測定により残留オーステナイトの体積率を算出する。残留オーステナイトの体積率は面積率と同等であるため、これを残留オーステナイトの面積率とする。得られた残留オーステナイトの面積率を先に算出したマルテンサイトと残留オーステナイトの合計面積率から引算することでマルテンサイトの面積率を算出する。最後に、得られたマルテンサイトの面積率を同様に先に算出したマルテンサイトとベイナイトの合計面積率から引算することでベイナイトの面積率を算出する。
フェライトの同定及び面積率の算出は、電子線後方散乱回折法(EBSD:Electron BackScattered Diffraction)により以下のようにして行われる。具体的には、まず、板面に垂直な方向の板厚断面が観察面となるように鋼板から試料を採取する。板厚断面は圧延方向に平行であることが好ましい。次いで、鋼板表面から板厚の1/4位置を中心に板厚方向に200μm、板厚方向と垂直な方向に400μmの矩形領域に対して0.2μmの測定間隔でEBSD解析して、この矩形領域の結晶方位情報を得る。EBSD解析は、サーマル電界放射型走査電子顕微鏡(JEOL製JSM-7001F)とEBSD検出器(TSL製HIKARI検出器)で構成された装置を用い、50~300点/秒の解析速度で実施する。次に、この矩形領域の結晶方位情報から、EBSD解析装置に付属のソフトウェア「OIM Analysis(登録商標)」を用いて、粒内の方位差(GAM値:Grain Average Misorientation)を算出する。最後に、GAM値が0.5°以下の領域をフェライトと同定し、その面積率を算出する。ここで、「GAM値」とは、方位差が15°以上の粒界で囲まれた領域において、隣接するピクセル間の方位差を平均した値である。
グラニュラーベイナイトの同定及び面積率の算出は、EBSDにより以下のようにして行われる。具体的には、まず、板面に垂直な方向の板厚断面が観察面となるように鋼板から試料を採取する。板厚断面は圧延方向に平行であることが好ましい。次いで、鋼板表面から板厚の1/4位置を中心に板厚方向に200μm、板厚方向と垂直な方向に400μmの矩形領域に対して0.1μmの測定間隔でEBSD解析して、この矩形領域の結晶方位情報を得る。EBSD解析は、サーマル電界放射型走査電子顕微鏡(JEOL製JSM-7001F)とEBSD検出器(TSL製HIKARI検出器)で構成された装置を用い、50~300点/秒の解析速度で実施する。次に、この矩形領域の結晶方位情報から、EBSD解析装置に付属のソフトウェア「OIM Analysis(登録商標)」を用いて、方位差が15°以上の粒界によって囲まれた領域を結晶粒と定義し、当該結晶粒の粒内方位差を計算し、0.1μm間隔での最大方位差3.5°以下であり、かつ粒内方位差、より具体的には粒内での最大方位差が10°以上である結晶粒をグラニュラーベイナイトと同定し、その面積率を算出する。任意の粒内ライン3つについて得られた面積率の平均を当該グラニュラーベイナイトの面積率として決定する。グラニュラーベイナイトに関する「粒内での最大方位差」は、「Grain Reference Orientation Deviation(GROD)」により求められる。粒内での最大方位差の値は同一結晶粒内において、KAM値:Karnel Average Misorientationが最小値になるピクセルの方位を基準とし、粒内の他のピクセルとのミスオリエンテーションとして求められる。本発明の実施形態において、基準となる結晶方位は、同一結晶粒内のKAM値が最小値となる方位である。GRODおよびKAMの値は、EBSD解析装置に付属のソフトウェア「OIM Analysis(登録商標)Version 7.0.1」を用いて算出することができる。
グラニュラーベイナイト粒の平均間隔は、EBSDにおいて同定されたグラニュラーベイナイトの結晶粒の重心点と最も近いグラニュラーベイナイトの結晶粒の重心点との間隔を測定し、100点以上の間隔を測定した平均値をグラニュラーベイナイト粒の平均間隔として決定する。また、100点以上の間隔を測定した全てのグラニュラーベイナイト結晶粒の円相当直径の平均値をグラニュラーベイナイト粒の平均粒径として決定する。
本発明の実施形態に係る鋼板は、特に限定されないが、一般的には1.0~8.0mmの板厚を有する。例えば、板厚は1.2mm以上、1.6mm以上若しくは2.0mm以上であってもよく、及び/又は7.0mm以下、6.0mm以下、5.5mm以下、5.0mm以下、4.4mm以下、4.2mm以下若しくは4.0mm以下であってもよい。
[引張強さ(TS)及び均一伸び(u-El)]
上記の化学組成及び金属組織を有する鋼板、特に熱延鋼板によれば、高い引張強さ、具体的には1180MPa以上の引張強さを達成することができる。引張強さは、好ましくは1200MPa以上、1220MPa以上又は1240MPa以上である。本発明の実施形態に係る鋼板によれば、このような非常に高い引張強さを有するにもかかわらず、上で説明した化学組成と金属組織の特定の組み合わせにより、均一伸び及び穴広げ性を改善しつつ、成形時におけるネッキングの発生を顕著に抑制することができる。引張強さの上限は特に限定されないが、例えば、鋼板の引張強さは1780MPa以下、1470MPa以下又は1400MPa以下であってもよい。また、本発明の実施形態に係る鋼板、特に熱延鋼板によれば、高い均一伸びを達成することができ、具体的には5.0%以上の均一伸びを達成することができる。均一伸びは、好ましくは5.2%以上、5.5%以上、5.8%以上又は6.0%以上である。均一伸びの上限は特に限定されないが、例えば、鋼板の均一伸びは15.0%以下、10.0%以下又は8.0%以下であってもよい。引張強さ及び均一伸びは、試験片の長手方向が鋼板の圧延直角方向と平行になる向き(C方向)からJIS5号試験片を採取し、JIS Z 2241:2011に準拠した引張試験を行うことで測定される。例えば、寸法上の制約のためにJIS5号試験片を採取することが困難である場合には、JIS Z 2241:2011記載の他の試験片を使用することができる。ただし、板厚が0.5mm未満となる場合、適切な評価を行うため0.5mmを下限とする。例えば、寸法上の制約のためにJIS5号試験片を採取することが困難でありかつJIS Z 2241:2011記載の他の試験片を使用することも困難である場合には、JIS Z 2244―1:2020に準拠したマイクロビッカース試験を行い、その硬さ(HV)を引張強さに換算した値を使用することができる。マイクロビッカース試験に供する試料は、以下のようにして作製することができる。まず、鋼板の端面から50mm以上離れた任意の位置(この位置からサンプルを採取できない場合は、端部を避けた位置)から板面に垂直な板厚断面が観察できるようにサンプルを切り出す。板厚断面は圧延方向に平行であることが好ましい。サンプルの大きさは、測定装置にもよるが、板厚方向と垂直な方向に10mm程度観察できる大きさとする。上記サンプルの断面を#600から#1500の炭化珪素ペーパーを使用して研磨した後、粒度1~6μmのダイヤモンドパウダーをアルコール等の希釈液や純水に分散させた液体を使用して鏡面に仕上げる。次に、電解研磨により観察面を仕上げる。マイクロビッカース試験は、板厚1/4位置に対し荷重500gfで30点測定し、その平均値を用いればよい。換算は、次の式によって行うことができる。
引張強さ[MPa]=3.12×ビッカース硬さ[HV]+16
上記の化学組成及び金属組織を有する鋼板によれば、高い穴広げ性、具体的には40%以上の穴広げ率を達成することができる。穴広げ率は、好ましくは42%以上、より好ましくは45%以上又は50%以上であってもよい。穴広げ率の上限は特に限定されないが、例えば、穴広げ率は150%以下、100%以下又は70%以下であってもよい。穴広げ率は以下のようにして決定される。まず、鋼板から幅100mm×長さ100mmの試験片を採取し、ポンチ径:10mm及びダイス径:10.25~11.5mm(クリアランス12.5%)の打ち抜き工具を用いて打ち抜き穴(初期穴:穴径d0=10mm)を作製する。次いで、かえり(バリ)がダイ側となるようにし、頂角60°の円錐ポンチにて板厚を貫通する割れが発生するまで初期穴を押し広げ、割れ発生時の穴径d1mmを測定して、下記式にて各試験片の穴広げ率λ(%)を求める。この穴広げ試験を3回実施し、それらの平均値を穴広げ率λとして決定する。
λ=100×{(d1-d0)/d0}
上記の化学組成及び金属組織を有する鋼板によれば、高い引張強さに加えて、降伏比を高めることもでき、より具体的には80%以上の降伏比を達成することができる。降伏比は、好ましくは82%以上、より好ましくは85%以上である。上限は特に限定されないが、例えば、降伏比は95%以下又は92%以下であってもよい。降伏比は、試験片の長手方向が鋼板の圧延直角方向と平行になる向き(C方向)からJIS5号試験片を採取し、JIS Z 2241:2011に準拠した引張試験を行うことで測定した引張強さ及び0.2%耐力に基づき、下記式により決定される。
降伏比YR=0.2%耐力/引張強さTS×100
次に、本発明の実施形態に係る鋼板の好ましい製造方法について説明する。以下の説明は、本発明の実施形態に係る鋼板、特に好ましい特性を有する鋼板を製造するための特徴的な方法の例示を意図するものであって、当該鋼板を以下に説明するような製造方法によって製造されるものに限定することを意図するものではない。より具体的には、以下では、熱延鋼板の製造について具体的に示されるが、本発明の実施形態に係る鋼板は、上で説明した化学組成及び金属組織を有する任意の鋼板、すなわち熱延鋼板だけでなく、冷延鋼板、めっき鋼板等をも包含するものである。したがって、以下の記載は、本発明の実施形態に係る鋼板が熱延鋼板である場合の好ましい製造方法の一例を説明するものにすぎない。
鋼板に関連して上で説明した化学組成を有するスラブを加熱し、1180~1320℃の温度で6000秒以上保持することを含む加熱工程、
前記スラブを4基以上の圧延スタンドからなるタンデム圧延機を用いて仕上げ圧延することを含み、下記(a)~(c)の条件を満足する熱間圧延工程、並びに
(a)後段2段の直前2段の各圧延パスにおける圧延温度が960~1080℃であり、前記各圧延パスにおける圧下率が30~40%であること、
(b)前記後段2段の直前2段の圧延パス後0.20秒以内に圧延材を400℃/秒以上の平均冷却速度で910℃以下まで冷却すること、及び
(c)後段2段の各圧延パスにおける圧下率が20~30%であること
仕上げ圧延された鋼板を水冷し、水冷開始から4.0秒以内に500~650℃の温度域まで冷却し、次いで前記温度域にて2.0~6.0秒の空冷を実施し、空冷後13秒以内に前記鋼板を50℃以下まで水冷することを含む冷却工程
を含むことを特徴としている。上記の製造方法において、スラブ及び鋼板について記載する温度は、それぞれスラブの表面温度及び鋼板の表面温度をいうものである。以下、各工程について詳しく説明する。
まず、鋼板に関連して上で説明した化学組成を有するスラブが加熱され、1180~1320℃の温度域で6000秒以上保持される。スラブは、生産性の観点から連続鋳造により得られたスラブを使用することが好ましいが、鋳造・分塊により得られたスラブを使用することもでき、必要に応じてそれらに熱間加工又は冷間加工を加えたものを使用してもよい。本製造方法において、1180~1320℃の温度域での保持とは、スラブの温度が1180~1320℃の範囲内の一定の温度で保持する場合だけでなく、スラブの温度1180~1320℃の範囲内で変動して保持する場合をも包含するものである。スラブを1180~1320℃の温度域で6000秒以上保持することで、組織内に存在する粗大な炭化物を完全に固溶させることができ、亀裂の起点をなくすことができる。保持温度が1180℃未満であるか又は保持時間が6000秒未満であると、粗大な炭化物の固溶が不完全となる。粗大な炭化物の固溶が不完全であると、後述する冷却工程にて、このような炭化物を起点としたフェライトやベイナイト変態が生じることでマルテンサイトの面積率が60.0%未満となり、結果として所望の強度を得ることができなくなる場合がある。スラブの加熱温度の上限は、加熱設備の能力や生産性の観点から1320℃以下とする。1180~1320℃の温度域での保持時間の上限は、好ましくは10000秒以下である。
[粗圧延]
本製造方法では、例えば、加熱されたスラブに対し、板厚調整等のために、仕上げ圧延の前に粗圧延を施してもよい。粗圧延は、所望のシートバー寸法が確保できればよく、その条件は特に限定されない。
[(a)後段2段の直前2段の各圧延パスにおける圧延温度:960~1080℃、及び直前2段の各圧延パスにおける圧下率:30~40%]
加熱されたスラブ又はそれに加えて必要に応じて粗圧延されたスラブは、次に仕上げ圧延を施される。本製造方法では、仕上げ圧延は、4基以上の圧延スタンドからなるタンデム圧延機を用いて行われる。本製造方法では、加熱されたスラブに対して行われる仕上げ圧延において、後段2段の直前2段の各圧延パスにおける圧延温度及び圧下率を適切に制御する必要があり、具体的には後段2段の直前2段の各圧延パスにおける圧延温度が960~1080℃に制御され、同様に後段2段の直前2段の各圧延パスにおける圧下率が30~40%に制御される。後段2段の直前2段の各圧延パスにおける比較的高温の条件下で比較的高圧下の圧延を施すことで、再結晶を促進してオーステナイト粒を微細化することができる。これに関連して、最終的に得られる金属組織においてグラニュラーベイナイトの平均間隔を所望の範囲内に低減することが可能となる。
本製造方法においては、後段2段の直前2段の圧延パス後0.20秒以内に圧延材が400℃/秒以上の平均冷却速度で910℃以下まで冷却される。後段2段の直前2段の圧延パス後、このように比較的早く910℃以下まで圧延材を冷却することで、再結晶後の粒成長を抑制することができ、それによって最終的に得られる金属組織においてグラニュラーベイナイトの平均間隔を所望の範囲内に低減することが可能となる。後段2段の直前2段の圧延パス後910℃以下まで冷却する時間が0.20秒超であると、再結晶後の粒成長を十分に抑制することできなくなり、その後の冷却工程において適切な冷却を施してもグラニュラーベイナイトの平均間隔及び/又は平均粒径を所望の範囲内に制御することができなくなる。
本製造方法においては、仕上げ圧延の後段2段の各圧延パスにおける圧下率が20~30%に制御される。後段2段の各圧延パスにおいてこのような適度な圧下率にてひずみを導入することで、その後の冷却工程におけるグラニュラーベイナイトを生成するための核生成サイトを増加させることが可能となる。後段2段の各圧延パスの圧下率が20%未満であると、グラニュラーベイナイトを生成するための核生成サイトを十分に形成することができず、最終的に得られる金属組織においてグラニュラーベイナイトの所望の面積率を得ることができなくなる。一方で、後段2段の各圧延パスの圧下率が30%を超えると、過度なひずみの導入に起因して扁平なオーステナイト粒が形成されてしまい、最終的に得られる金属組織においてグラニュラーベイナイトの平均間隔を所望の範囲内に低減することができなくなる。
[水冷開始から4.0秒以内に500~650℃の温度域まで冷却し、次いで2.0~6.0秒空冷]
仕上げ圧延された鋼板は、次の冷却工程において水冷され、水冷開始から4.0秒以内に500~650℃の温度域まで冷却され、次いでこの温度域にて2.0~6.0秒間にわたり空冷される。まず、水冷開始から4.0秒以内に500~650℃の温度域まで冷却することで、とりわけパーライトの生成を確実に抑制することができ、したがって最終的に得られる鋼板において所望の金属組織の面積分率を達成することが可能となる。これに対し、水冷開始から500~650℃の温度域までの時間が4.0秒を超えると、パーライトが比較的多く生成してしまい、最終的に得られる鋼板の金属組織において所望量のマルテンサイト及び/又はグラニュラーベイナイトを得ることができなくなる。
500~650℃の温度域における2.0~6.0秒間の空冷後、鋼板は13秒以内に50℃以下まで水冷される。このような急冷を施すことでマルテンサイトを所望の面積率の範囲内で生成させることができる。50℃以下までの水冷が13秒を超えるか又は冷却停止温度が50℃よりも高くなると、60.0%以上のマルテンサイト面積率を達成することができない場合がある。このような場合には、所望の鋼板強度を達成することができなくなる。水冷時間の下限は特に限定されないが、例えば、空冷後50℃以下までの水冷時間は4秒以上又は5秒以上であってもよい。また、水冷停止温度の下限も特に限定されないが、例えば、水冷停止温度は20℃以上又は25℃以上であってもよい。水冷された鋼板は、最後に、熱延コイルの形態に巻き取ることができる。巻き取りの条件は特に限定されず、任意の適切な温度条件下で実施することができる。
引張強さ(TS)及び均一伸び(u-El)は、試験片の長手方向が鋼板の圧延直角方向と平行になる向き(C方向)からJIS5号試験片を採取し、JIS Z 2241:2011に準拠した引張試験を行うことで測定した。
穴広げ率(λ)は以下のようにして決定した。まず、鋼板から幅100mm×長さ100mmの試験片を採取し、ポンチ径:10mm及びダイス径:10.25~11.5mm(クリアランス12.5%)の打ち抜き工具を用いて打ち抜き穴(初期穴:穴径d0=10mm)を作製した。次いで、かえり(バリ)がダイ側となるようにし、頂角60°の円錐ポンチにて板厚を貫通する割れが発生するまで初期穴を押し広げ、割れ発生時の穴径d1mmを測定して、下記式にて各試験片の穴広げ率λ(%)を求めた。この穴広げ試験を3回実施し、それらの平均値を穴広げ率λとして決定した。
λ=100×{(d1-d0)/d0}
降伏比(YR)は、試験片の長手方向が鋼板の圧延直角方向と平行になる向き(C方向)からJIS5号試験片を採取し、JIS Z 2241:2011に準拠した引張試験を行うことで測定した引張強さ(TS)及び0.2%耐力に基づき、下記式により決定した。
降伏比YR=0.2%耐力/引張強さTS×100
まず、鋼板から採取した平行部幅36mm、平行部長さ86mm、R36mm、つかみ部幅50mm、及び全長372mmの引張試験片をC方向に単軸引張で10%の予ひずみを加えた。次いで、当該引張試験片の中央から、60mm[C方向]×30mm[L方向]の試験片を採取し、L方向に90°曲げ試験を行うことでネッキング発生の有無を確認した。試験片においてネッキングの発生が確認されなかった場合を合格、ネッキングの発生が確認された場合を不合格として評価した。
Claims (6)
- 化学組成が、質量%で、
C:0.060~0.200%、
Si:0.30~2.00%、
Mn:1.20~2.70%、
P:0.100%以下、
S:0.0300%以下、
sol.Al:0.001~0.500%、
Nb:0.001~1.000%、
O:0.0100%以下、
N:0.0070%以下、
Ti:0.070~0.200%、
B:0~0.0030%、
Cr:0~0.90%、
Mo:0~0.12%、
Cu:0~0.40%、
Ni:0~0.30%、
V:0~0.300%、
Sn:0~0.040%、
As:0~0.100%、
Zr:0~0.050%、
Ca:0~0.0010%、
Mg:0~0.0010%、
Bi:0~0.010%、
Co:0~0.010%、
W:0~0.100%、
Zn:0~0.010%、
REM:0~0.0100%、並びに
残部:Fe及び不純物であり、
金属組織が、面積%で、
マルテンサイト:60.0~85.0%、
方位差が15°以上の粒界によって囲まれた粒内において0.1μm間隔での最大方位差3.5°以下であり、かつ粒内方位差が10°以上であるグラニュラーベイナイト:10.0~30.0%、及び
フェライト:20.0%以下を含み、
グラニュラーベイナイト粒の平均間隔が50.0μm以下であることを特徴とする、鋼板。 - 前記化学組成が、質量%で、
B:0.0001~0.0030%、
Cr:0.001~0.90%、
Mo:0.001~0.12%、
Cu:0.001~0.40%、
Ni:0.001~0.30%、
V:0.001~0.300%、
Sn:0.001~0.040%、
As:0.001~0.100%、
Zr:0.001~0.050%、
Ca:0.0001~0.0010%、
Mg:0.0001~0.0010%、
Bi:0.001~0.010%、
Co:0.001~0.010%、
W:0.001~0.100%、
Zn:0.001~0.010%、及び
REM:0.0001~0.0100%
のうち少なくとも1種を含むことを特徴とする、請求項1に記載の鋼板。 - 前記金属組織が、さらに、面積%で、ベイナイト、パーライト及び残留オーステナイトのうち少なくとも1種:合計で20.0%以下を含むことを特徴とする、請求項1又は2に記載の鋼板。
- 前記グラニュラーベイナイト粒の平均粒径が5.0~30.0μmであることを特徴とする、請求項1又は2に記載の鋼板。
- 請求項1又は2に記載の鋼板を含むことを特徴とする、部品。
- 請求項1又は2に記載の化学組成を有するスラブを加熱し、1180~1320℃の温度で6000秒以上保持することを含む加熱工程、
前記スラブを4基以上の圧延スタンドからなるタンデム圧延機を用いて仕上げ圧延することを含み、下記(a)~(c)の条件を満足する熱間圧延工程、並びに
(a)後段2段の直前2段の各圧延パスにおける圧延温度が960~1080℃であり、前記各圧延パスにおける圧下率が30~40%であること、
(b)前記後段2段の直前2段の圧延パス後0.20秒以内に圧延材を400℃/秒以上の平均冷却速度で910℃以下まで冷却すること、及び
(c)後段2段の各圧延パスにおける圧下率が20~30%であること
仕上げ圧延された鋼板を水冷し、水冷開始から4.0秒以内に500~650℃の温度域まで冷却し、次いで前記温度域にて2.0~6.0秒の空冷を実施し、空冷後13秒以内に前記鋼板を50℃以下まで水冷することを含む冷却工程
を含む、請求項1又は2に記載の鋼板の製造方法。
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2023056107 | 2023-03-30 | ||
| JP2023056107 | 2023-03-30 | ||
| PCT/JP2024/009485 WO2024203266A1 (ja) | 2023-03-30 | 2024-03-12 | 鋼板及びその製造方法 |
Publications (3)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPWO2024203266A1 JPWO2024203266A1 (ja) | 2024-10-03 |
| JPWO2024203266A5 JPWO2024203266A5 (ja) | 2025-09-16 |
| JP7836014B2 true JP7836014B2 (ja) | 2026-03-26 |
Family
ID=92905748
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2025510257A Active JP7836014B2 (ja) | 2023-03-30 | 2024-03-12 | 鋼板及びその製造方法 |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP7836014B2 (ja) |
| CN (1) | CN120898016A (ja) |
| MX (1) | MX2025011111A (ja) |
| WO (1) | WO2024203266A1 (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP7776802B1 (ja) * | 2024-07-30 | 2025-11-27 | 日本製鉄株式会社 | 鋼板及び部品 |
| WO2026028900A1 (ja) * | 2024-07-30 | 2026-02-05 | 日本製鉄株式会社 | 鋼板及び部品 |
| JP7776801B1 (ja) * | 2024-07-30 | 2025-11-27 | 日本製鉄株式会社 | 鋼板及び部品 |
| WO2026028897A1 (ja) * | 2024-07-30 | 2026-02-05 | 日本製鉄株式会社 | 鋼板及び部品 |
| JP7776800B1 (ja) * | 2024-07-30 | 2025-11-27 | 日本製鉄株式会社 | 鋼板及び部品 |
| WO2026028896A1 (ja) * | 2024-07-30 | 2026-02-05 | 日本製鉄株式会社 | 鋼板及び部品 |
Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016194158A (ja) | 2015-04-01 | 2016-11-17 | 新日鐵住金株式会社 | 熱延鋼板及びその製造方法 |
| US20160333440A1 (en) | 2014-01-24 | 2016-11-17 | Rautaruukki Oyj | Hot-rolled ultrahigh strength steel strip product |
| WO2018138898A1 (ja) | 2017-01-30 | 2018-08-02 | 新日鐵住金株式会社 | 鋼板 |
| WO2020080339A1 (ja) | 2018-10-17 | 2020-04-23 | Jfeスチール株式会社 | 薄鋼板およびその製造方法 |
| WO2020194995A1 (ja) | 2019-03-25 | 2020-10-01 | 日本製鉄株式会社 | ホットスタンプ成形体 |
-
2024
- 2024-03-12 CN CN202480022566.6A patent/CN120898016A/zh active Pending
- 2024-03-12 JP JP2025510257A patent/JP7836014B2/ja active Active
- 2024-03-12 WO PCT/JP2024/009485 patent/WO2024203266A1/ja not_active Ceased
-
2025
- 2025-09-19 MX MX2025011111A patent/MX2025011111A/es unknown
Patent Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20160333440A1 (en) | 2014-01-24 | 2016-11-17 | Rautaruukki Oyj | Hot-rolled ultrahigh strength steel strip product |
| JP2016194158A (ja) | 2015-04-01 | 2016-11-17 | 新日鐵住金株式会社 | 熱延鋼板及びその製造方法 |
| WO2018138898A1 (ja) | 2017-01-30 | 2018-08-02 | 新日鐵住金株式会社 | 鋼板 |
| WO2020080339A1 (ja) | 2018-10-17 | 2020-04-23 | Jfeスチール株式会社 | 薄鋼板およびその製造方法 |
| WO2020194995A1 (ja) | 2019-03-25 | 2020-10-01 | 日本製鉄株式会社 | ホットスタンプ成形体 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| CN120898016A (zh) | 2025-11-04 |
| MX2025011111A (es) | 2025-10-01 |
| WO2024203266A1 (ja) | 2024-10-03 |
| JPWO2024203266A1 (ja) | 2024-10-03 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP7836014B2 (ja) | 鋼板及びその製造方法 | |
| KR100368529B1 (ko) | 성형성이 우수한 고강도 열연강판 | |
| KR101424859B1 (ko) | 고강도 강판 및 그 제조 방법 | |
| KR101540507B1 (ko) | 연성 및 내지연 파괴 특성이 우수한 초고강도 냉연 강판 및 그 제조 방법 | |
| JP6143355B2 (ja) | 絞り加工性と浸炭熱処理後の表面硬さに優れる熱延鋼板 | |
| JP7168137B1 (ja) | 高強度鋼板およびその製造方法 | |
| JP4901623B2 (ja) | 打ち抜き穴広げ性に優れた高強度薄鋼板およびその製造方法 | |
| KR20210079342A (ko) | 열연 강판 | |
| WO2009151140A1 (ja) | 高強度鋼板および高強度鋼板用溶鋼の溶製方法 | |
| JP5080215B2 (ja) | 等方性と伸びおよび伸びフランジ性に優れた高強度冷延鋼板 | |
| JP4600196B2 (ja) | 加工性に優れた高炭素冷延鋼板およびその製造方法 | |
| JP7836027B2 (ja) | 鋼板、それを含む部品及び鋼板の製造方法 | |
| KR20250067184A (ko) | 열간 압연 강판 | |
| JP7836012B2 (ja) | 鋼板及びその製造方法 | |
| KR102888547B1 (ko) | 강시판 및 그 제조 방법 | |
| CN118679276A (zh) | 大线能量焊接用钢板及其制造方法 | |
| KR20140116914A (ko) | 열연 강판 및 그 제조 방법 | |
| CN118056030A (zh) | 经冷轧和热处理的钢板及其制造方法 | |
| JP7836013B2 (ja) | 鋼板 | |
| JP2003342683A (ja) | プレス成形性と打抜き加工性に優れた高強度熱延鋼板及びその製造方法 | |
| KR102858456B1 (ko) | 열간 압연 강판 | |
| JP7791503B2 (ja) | 鋼板、それを含む部品及び鋼板の製造方法 | |
| JP7092265B2 (ja) | 鋼板 | |
| WO2026070154A1 (ja) | 熱延鋼板およびその製造方法 | |
| WO2025234230A1 (ja) | 鋼板、それを含む部品及び鋼板の製造方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20250711 |
|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20250711 |
|
| A871 | Explanation of circumstances concerning accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871 Effective date: 20250725 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20251111 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20251128 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20260210 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20260223 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7836014 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |