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JP7838298B2 - 発振器 - Google Patents
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JP7838298B2 - 発振器 - Google Patents

発振器

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Description

本発明は、発振器に関する。
従来、温度変化による発振周波数の変動を抑制する機能を有するOCXO(恒温槽付水晶発振器)が知られている。例えば、特許文献1には、感温素子から出力された温度検出信号をデジタル信号に変換し、当該デジタル信号に基づいてデジタル信号処理回路が温度制御素子を制御する発振器が開示されている。
特開2020-161922号公報
従来技術においては、故障により温度制御素子に対する制御が適正ではなくなった場合、温度制御素子が過度に発熱してしまうなどの異常が発生し得る。また、故障原因には複数の原因が考えられる。従来技術には、このような異常を検知する方法が開示されていない。
上記課題を解決するための発振器は、振動素子と、前記振動素子を発振させ、クロック信号を生成する発振回路と、第1温度センサーと、前記クロック信号に基づいて動作し、前記第1温度センサーにより検出された温度に基づいて制御信号を出力するデジタル制御回路と、前記制御信号に基づいて、制御電圧を出力する温度制御回路と、前記制御電圧に基づいて、前記振動素子の温度を制御する温度制御素子と、第2温度センサーと、アナログ回路で構成され、前記第2温度センサーにより検出された温度を監視する第2温度センサー監視回路と、を備え、前記デジタル制御回路は、前記第1温度センサーにより検出された温度を監視し、温度の異常を検出した場合に、前記温度制御回路による前記温度制御素子への前記制御電圧の供給を停止させ、前記第2温度センサー監視回路は、前記第2温度センサーの温度の異常を検出した場合に、前記温度制御回路による前記温度制御素子への前記制御電圧の供給を停止させる。
第1実施形態の発振器の機能ブロック図。 第1実施形態の発振器の要部を示す機能ブロック図。 温度制御回路を示す図。 制御信号および制御電圧の波形の一例を示す図。 クロック信号の異常の検出に関連する信号のタイミングチャート。 クロック信号異常検出回路を示す図。 第1温度センサーによる異常の検出に関連する信号のタイミングチャート。 第2温度センサー監視回路を示す図。 第2温度センサーによる異常の検出に関連する信号のタイミングチャート。 第2実施形態の発振器の要部を示す機能ブロック図。 第3実施形態の発振器の要部を示す機能ブロック図。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態に係る発振器1は、水晶振動子を有するOCXO(恒温槽付水晶発振器)である。図1は、本実施形態に係る発振器1の機能ブロック図である。本実施形態にかかる発振器1は、内部に収容空間が設けられた図示しない筐体内に形成される。発振器1は、振動素子2、集積回路3、温度制御素子4、第1温度センサー5を備える。
振動素子2は、SCカットの水晶振動子である。振動素子2は、SCカットに限らず、例えば、ATカットあるいはBTカットの水晶振動子、SAW(Surface Acoustic Wave)共振子などを用いることができる。また、振動素子2として、例えば、水晶振動子以外の圧電振動子やMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)振動子などを用いることもできる。本実施形態において、振動素子2は、図示しない筐体に収容されている。集積回路3は、各種の回路が集積されて形成されるチップ素子である。
温度制御素子4は、振動素子2の温度を調整する素子であり、パワートランジスター等の発熱素子である。本実施形態において、温度制御素子4は、振動素子2を収容する筐体に接続されている。温度制御素子4が発生させる熱は、集積回路3から供給される制御電圧VHCに応じて制御される。本実施形態においては、温度制御素子4が発生させる熱によって振動素子2を加熱し、振動素子2の温度をほぼ一定に保つ。振動素子2の温度をほぼ一定に保つことで、周波数安定度を向上させることができる。
第1温度センサー5は、温度を検出し、検出した温度に応じた電圧レベルを有する第1の温度検出信号VT1を出力する。第1温度センサー5から出力される第1の温度検出信号VT1は、集積回路3に供給される。すなわち、第1温度センサー5は、集積回路3の外部に存在し、図示しない配線によって第1温度センサー5と集積回路3とが電気的に接続されている。本実施形態において第1温度センサー5は、振動素子2の周囲の温度を検出する。本実施形態において、第1温度センサー5は、振動素子2を収容する筐体に接するように配置されている。第1温度センサー5としては、例えば、サーミスターや白金抵抗などを用いることができる。
集積回路3は、デジタル制御回路210、温度制御回路220、発振回路230、フラクショナルN-PLL(Phase Locked Loop)回路231(図1においてはFN-PLL回路231と表記)、分周回路232、出力バッファー233、第2温度センサー241、セレクター242、アナログ/デジタル変換回路243(図1においてはADCと表記)、インターフェース回路250、記憶部260及びレギュレーター270、クロック信号異常検出回路300、第2温度センサー監視回路310を含む。
発振回路230は、振動素子2の両端と電気的に接続されており、振動素子2の出力信号を増幅して振動素子2にフィードバックすることにより、振動素子2を発振させ、発振信号を出力する回路である。例えば、発振回路230は、増幅素子としてインバーターを用いた発振用回路であってもよいし、増幅素子としてバイポーラトランジスターを用いた発振用回路であってもよい。
フラクショナルN-PLL回路231は、発振回路230から出力される発振信号の周波数を、デルタシグマ変調された分周比制御信号DIVCによって指示される分周比に応じた周波数に変換する。分周回路232は、フラクショナルN-PLL回路231から出力される発振信号を分周する。出力バッファー233は、分周回路232から出力される発振信号をバッファリングし、発振信号CKOとして集積回路3の外部に出力する。この発振信号CKOは、発振器1の出力信号となる。
第2温度センサー241は、温度を検出し、検出した温度に応じた電圧レベルを有する第2の温度検出信号VT2を出力する。例えば、第2温度センサー241はダイオード等で実現可能である。第2温度センサー241は、集積回路3内に形成されている。
集積回路3は、図示しない基板に電気的に接続され、当該基板に対して電気的に接続された配線を介して振動素子2と電気的に接続される。本実施形態において、集積回路3は、振動素子2の近傍に配置されるが、集積回路3が実装された基板は、振動素子2の筐体と接していない。従って、第2温度センサー241は、第1温度センサー5よりも振動素子2や温度制御素子4から離れた位置に設けられている。そのため、第2温度センサー241は、振動素子2や温度制御素子4から離れた位置の温度を検出することになる。したがって、発振器1の外気温度が所定の範囲で変化した場合、温度制御素子4の近傍に設けられている第1温度センサー5が検出する温度はほとんど変化しないのに対して、第2温度センサー241が検出する温度は所定の範囲で変化する。
セレクター242は、第2温度センサー241から出力される第2の温度検出信号VT2及び第1温度センサー5から出力される第1の温度検出信号VT1のいずれか1つを選択して出力する。本実施形態では、セレクター242は、第2の温度検出信号VT2及び第1の温度検出信号VT1を時分割に選択して出力する。
アナログ/デジタル変換回路243は、セレクター242から時分割に出力されるアナログ信号である第2の温度検出信号VT2及び第1の温度検出信号VT1を、それぞれデジタル信号である第2の温度コードDT2及び第1の温度コードDT1に変換する。アナログ/デジタル変換回路243は、第2の温度検出信号VT2及び第1の温度検出信号VT1を抵抗分圧等によって電圧レベルを変換した後に、第2の温度コードDT2及び第1の温度コードDT1に変換してもよい。
デジタル制御回路210は、第1温度センサー5により検出された温度に基づいて制御信号DHCを出力する。本実施形態において、デジタル制御回路210は、第1温度センサー5により検出された温度を示す第1の温度コードDT1と、第2温度センサー241により検出された温度を示す第2の温度コードDT2と、に基づいて、温度制御素子4を制御する制御信号DHCを生成する。デジタル制御回路210は、さらに振動素子2の目標温度情報に基づいて、制御信号DHCを生成してもよい。振動素子2の目標温度情報は、記憶部260のROM(Read Only Memory)261に記憶されている。そして、発振器1の電源が投入されると、目標温度情報は、ROM261からレジスター群262に含まれる所定のレジスターに転送されて保持され、当該レジスターに保持された目標温度情報がデジタル制御回路210に供給される。
また、デジタル制御回路210は、記憶部260に記憶されている目標周波数の設定値及び第2の温度コードDT2に基づいて発振信号の周波数を温度補償するための分周比制御信号DIVCを生成する。前述の通り、分周比制御信号DIVCはフラクショナルN-PLL回路231に供給され、フラクショナルN-PLL回路231により、発振回路230から出力される発振信号の周波数が、分周比制御信号DIVCによって指示される分周比に応じた周波数に変換される。これにより、外気温度によってわずかに変化する発振信号の周波数が温度補償され、フラクショナルN-PLL回路231から出力される発振信号は、外気温度によらずほぼ一定の目標周波数となる。
なお、デジタル制御回路210は、アナログ/デジタル変換回路243から時分割に出力される第2の温度コードDT2及び第1の温度コードDT1の少なくとも一部に対してローパス処理を行い、高周波ノイズ信号の強度を低減させるデジタルフィルターを含んでもよい。
本実施形態において、デジタル制御回路210は、クロック信号に基づいて各種の処理を実行可能なプロセッサーである。本実施形態において、デジタル制御回路210は、発振回路230が出力する発振信号を図示しない分周回路によって分周したクロック信号(以後、マスタークロック信号MCKと呼ぶ)に基づいて動作する。なお、集積回路3内に存在する他のデジタル信号処理回路がクロック信号に基づいて動作する場合にも、マスタークロック信号MCKが使用されて良い。
温度制御回路220は、デジタル制御回路210が生成した制御信号DHCに基づいて、制御電圧VHCを生成して出力する。制御電圧VHCは、温度制御素子4に供給され、制御電圧VHCに応じて温度制御素子4の発熱量が制御される。これにより、振動素子2の温度が目標温度でほぼ一定となるように制御される。
インターフェース回路250は、発振器1と接続される不図示の外部装置との間でデータ通信を行うための回路である。インターフェース回路250は、例えば、I2C(Inter-Integrated Circuit)バスに対応したインターフェース回路であってもよいし、SPI(Serial Peripheral Interface)バスに対応したインターフェース回路であってもよい。
記憶部260は、不揮発性メモリーであるROM261と、揮発性メモリーであるレジスター群262とを有する。発振器1の製造時の検査工程において、外部装置は、インターフェース回路250を介して、発振器1が有する各回路の動作を制御するための各種のデータをレジスター群262に含まれる各種のレジスターに書き込んで各回路を調整する。そして、外部装置は、インターフェース回路250を介して、決定した各種の最適なデータをROM261に記憶させる。発振器1に電源が投入されると、ROM261に記憶されている各種のデータは、レジスター群262に含まれる各種のレジスターに転送されて保持され、当該各種のレジスターに保持された各種のデータが各回路に供給される。
レギュレーター270は、発振器1の外部から供給される電源電圧VDDに基づいて、集積回路3が有する各回路の電源電圧や基準電圧を生成する。
<異常発熱の防止>
以上のように、発振器1においては、温度制御素子4を発熱させ、振動素子2の温度を制御する機能を有している。温度制御素子4は、温度制御回路220が出力する制御電圧VHCに応じて発熱するため、制御電圧VHCが異常になると、過度に発熱する場合がある。そこで、本実施形態にかかる発振器1は、温度制御素子4を過度に発熱させる原因が生じた場合に、温度制御素子4への制御電圧VHCの出力を停止させる機能を備えている。また、本実施形態にかかる発振器1は、温度制御素子4の温度が基準を超えて上昇した場合に、温度制御素子4への制御電圧VHCの出力を停止させる機能を備えている。
図2は、温度制御素子4の異常発熱を防止する機能を実現するための構成を図1から抜き出して示した図である。温度制御回路220は、デジタル制御回路210が出力する制御信号DHCに基づいて、温度制御素子4を制御する。従って、デジタル制御回路210から出力される制御信号DHCが異常になると、温度制御素子4が過度に発熱する可能性がある。制御信号DHCが異常になる一つの原因としては、マスタークロック信号MCKの異常が挙げられる。すなわち、デジタル制御回路210はマスタークロック信号MCKに基づいて動作するため、マスタークロック信号MCKが停止するなどの異常が発生すると、適正な制御信号DHCを出力することができない。
そこで、本実施形態においては、クロック信号異常検出回路300によって、クロック信号の異常を検出する。クロック信号異常検出回路300は、クロック信号の異常を検出した場合、出力信号ACによって温度制御回路220の動作を無効にする。すなわち、温度制御回路220が備えるイネーブル信号ノードに対して、disableを示す信号を出力する。この結果、温度制御回路220による制御電圧VHCの出力が停止し、温度制御素子4の発熱が停止する。クロック信号異常検出回路300の構成の詳細は後述する。
また、本実施形態においては、第1温度センサー5および第2温度センサー241の出力値も監視される。第1温度センサー5が出力する第1の温度検出信号VT1は、セレクター242およびアナログ/デジタル変換回路243を介して第1の温度コードDT1に変換される。本実施形態においてデジタル制御回路210は、プロセッサーであるため、当該第1の温度コードDT1を監視すれば、温度制御素子4が異常に発熱しているか否かを判定することができる。そこで、デジタル制御回路210は、第1温度センサー5により検出された温度を監視し、温度の異常を検出した場合に、温度制御回路220による温度制御素子4への制御電圧VHCの供給を停止させる。
具体的には、デジタル制御回路210は、第1の温度コードDT1が示す温度が第1の基準値を超えた場合、出力信号AT1によって温度制御回路220の動作を無効にする。すなわち、温度制御回路220が備えるイネーブル信号ノードに対して、disableを示すローレベルの信号を出力する。この結果、温度制御回路220による制御電圧VHCの出力が停止し、温度制御素子4の発熱が停止する。この構成によれば、温度制御素子4の温度が過度に上昇した場合、それ以上温度が上昇しないように制御することができる。
さらに、本実施形態において、集積回路3は、第2温度センサー監視回路310を備えている。第2温度センサー監視回路310は、アナログ回路で構成され、第2温度センサー241により検出された第2の温度検出信号VT2を監視する。また、第2温度センサー監視回路310は、第2の温度検出信号VT2が示す温度と、第2の基準値とを比較し、第2の温度検出信号VT2が示す温度が第2の基準値を超えた場合、出力信号AT2によって温度制御回路220の動作を無効にする。すなわち、温度制御回路220が備えるイネーブル信号ノードに対して、disableを示す信号を出力する。この結果、温度制御回路220による制御電圧VHCの出力が停止し、温度制御素子4の発熱が停止する。第2温度センサー監視回路310の構成の詳細は後述する。
<クロック信号の異常>
次に、クロック信号の異常による過度の発熱を説明する。図3は、温度制御回路220の構成例を示す図である。図3に示す温度制御回路220は、AND回路221、レベルシフト回路222、抵抗素子223、コンデンサー224、アナログバッファー回路225を備えている。AND回路221は2入力のAND回路であり、制御信号DHCとイネーブル信号ENとが入力される。従って、AND回路221は、イネーブル信号ENがハイレベルである場合に、制御信号DHCと同一の信号を出力する。イネーブル信号ENがローレベルである場合に、AND回路221の出力はローレベルに固定され、制御信号DHCは出力されない。
レベルシフト回路222は、入力された電圧レベルを上昇させる回路であり、AND回路221の出力が入力され、レベルシフト後の電圧を出力する。本実施形態においてレベルシフト回路222は、制御信号DHCの電圧レベルから、温度制御素子4を発熱させるために必要なレベルの電圧を生成するための回路である。具体的には、本実施形態において、デジタル制御回路210が出力する制御信号DHCは、デジタル制御回路210が出力可能な既定の電圧値で表現される。本実施形態において当該電圧値は、ハイレベルが1.5V、ローレベルが0Vである。AND回路221は、当該制御信号DHCと同一の大きさの信号を出力する。
一方、本実施形態において温度制御素子4を制御する際に必要とされる電圧の最大値は、1.5Vより大きい。例えば、温度制御素子4がパワートランジスターである場合に、当該パワートランジスターを制御するために必要な電圧レベルの最大値の一例は2.8Vである。この場合、レベルシフト回路222は、入力される電圧レベルを1.5Vから2.8Vに上昇させる。
レベルシフト回路222の出力ノードは、抵抗素子223の一方のノードに対して電気的に接続され、抵抗素子223の他方のノードは、アナログバッファー回路225の入力ノードに対して電気的に接続されている。また、アナログバッファー回路225の入力ノードと、接地ノードとの間には、コンデンサー224が電気的に接続される。このような回路により、抵抗素子223およびコンデンサー224は、ローパスフィルターを構成している。このため、レベルシフト回路222の出力電圧は、ローパスフィルターを介してアナログバッファー回路225に供給される。アナログバッファー回路225は、ボルテージフォロワー回路であり、入力された電圧と同一の電圧を出力する。
以上の構成において、温度制御回路220のイネーブル信号ENがハイレベルである場合、レベルシフト回路222の出力電圧は、電圧の最大値が修正されているものの、オンまたはオフとなる期間は制御信号DHCと同一である。従って、温度制御回路220のイネーブル信号ENがハイレベルである場合、制御信号DHCに対してローパスフィルターを作用させた信号が、アナログバッファー回路225から出力される。このような回路により、温度制御回路220は、パルス密度変調(PDM(Pulse Density Modulation))による温度制御素子4の制御を実現している。
図4は、本実施形態にかかる制御信号DHCおよび制御電圧VHCの波形の一例を示す図である。図4において、横軸は時間であり、縦軸は電圧である。図4の例では、1ビットの制御信号DHCはパルス密度変調によって変調されたコードである。一方、温度制御回路220から出力される制御電圧VHCは制御信号DHCがローパスフィルターによって復調された信号である。図4においては、復調後の信号が正弦波信号である例を示している。
このように、パルス密度変調によれば、制御信号DHCのパルスの密度によって温度制御回路220から出力される制御電圧VHCの電圧を調整することができる。以上のようなパルス密度変調においては、パルスの密度が大きいほど、すなわち、制御信号DHCにおけるハイレベルの期間が長いほど制御電圧VHCの電圧値は大きくなる。従って、制御信号DHCが異常になり、制御信号DHCにおけるハイレベルの期間が想定より長くなると、温度制御素子4による発熱量が想定よりも多くなる。
以上の構成において、制御信号DHCを生成する回路であるデジタル制御回路210を動作させるためのクロック信号に異常が生じた場合、制御信号DHCにおけるハイレベルの期間が想定より長くなり、温度制御素子4が過度に発熱してしまうことがある。図5は、クロック信号の異常の検出に関連する信号のタイミングチャートである。図5の最上段には、デジタル制御回路210に供給されるマスタークロック信号MCKの例が示されている。この例は、時刻t1以後においてマスタークロック信号MCKが何らかの原因で停止してしまった例である。すなわち、この例において時刻t1以後、マスタークロック信号MCKはローレベルに固定されている。
デジタル制御回路210においては、マスタークロック信号MCKの立ち上がりまたは立ち下がりに応じて、パルス密度変調のパルスの立ち上がりおよび立ち下がりを生成する。従って、マスタークロック信号MCKがローレベルに固定されていると、制御信号DHCのパルスを変化させることができない。図5の4段目には制御信号DHCの例を示している。図5に示す例のように、時刻t1においては制御信号DHCのパルスがハイレベルである。この状態でマスタークロック信号MCKがローレベルに固定されると、これ以後制御信号DHCが変化しなくなるため、制御信号DHCがハイレベルに固定されてしまう。この場合、制御信号DHCに応じて温度制御回路220から出力される制御電圧VHCの電圧が過度に大きい状態が継続し、温度制御素子4が過度に発熱してしまう。
そこで、本実施形態にかかる発振器1は、クロック信号の異常が検出された場合に、温度制御回路220による温度制御素子4への制御電圧VHCの出力を停止させる機能を有している。具体的には、クロック信号異常検出回路300が、温度制御回路220による制御電圧VHCの出力の有無を制御する。本実施形態において、クロック信号異常検出回路300は、クロック信号の振幅の異常を検出する振幅異常検出回路である。
図6は、クロック信号異常検出回路300の構成例を示す図である。クロック信号異常検出回路300は、マスタークロック信号MCKが入力される入力ノードと、出力信号ACを出力する出力ノードを備えている。クロック信号異常検出回路300の入力ノードは、発振回路230からマスタークロック信号MCKが供給されるノードである。クロック信号異常検出回路300の出力ノードは、温度制御回路220のイネーブル信号ノードに対して電気的に接続される。
クロック信号異常検出回路300の入力ノードには、コンデンサーC31の一方のノードが電気的に接続される。コンデンサーC31の他方のノードは、抵抗素子R31,R32の一方のノードに対して電気的に接続される。抵抗素子R31,R32は、電源ノードVDと接地ノードとの間において直列に接続され、抵抗素子R31,R32の間のノードの電位を所定のバイアス電位に設定する素子である。
抵抗素子R31,R32の間のノードには、ダイオードD31のアノードが電気的に接続される。ダイオードD31のカソードは、コンパレーター301の反転入力ノード(--)に対して電気的に接続される。また、コンパレーター301の非反転入力ノード(+)と接地ノードとの間には、コンデンサーC32および抵抗素子R33が電気的に接続される。コンパレーター301の出力ノードは、クロック信号異常検出回路300の出力ノードである。
非反転入力ノード(+)に接続された回路は、マスタークロック信号MCKの振幅レベルを特定するための回路である。具体的には、マスタークロック信号MCKは、コンデンサーC31を介して、抵抗素子R31,R32の間のノードに入力されるため、ダイオードD31によって整流される。すなわち、ダイオードD31のアノードに入力されたマスタークロック信号MCKがハイレベルである場合、ダイオードD31のアノード側からカソード側に電流が流れる。
この場合、コンパレーター301の非反転入力ノード(+)はマスタークロック信号MCKのハイレベルと同等の電位となる。一方、ダイオードD31のアノードに入力されたマスタークロック信号MCKがローレベルである場合、ダイオードD31のアノード側からカソード側に電流は流れない。しかし、この場合、コンデンサーC32に蓄積された電荷によって電流が流れ、コンパレーター301の非反転入力ノード(+)の電位はマスタークロック信号MCKのハイレベルと同等の電位から徐々に小さくなっていく。
このため、ダイオードD31、コンデンサーC32、抵抗素子R33は、ピーク検出回路として機能する。従って、コンパレーター301の非反転入力ノード(+)の電位は、マスタークロック信号MCKが正常である場合、マスタークロック信号MCKのハイレベルと同等の電位に維持される。一方、マスタークロック信号MCKが停止してローレベルに固定された場合、コンパレーター301の非反転入力ノード(+)の電位はローレベルになる。すなわち、コンパレーター301の非反転入力ノード(+)には、マスタークロック信号MCKを直流電位に変換した電位Vdcが印加される。
一方、コンパレーター301の反転入力ノード(-)には、比較基準となる固定の基準電位Vref1が印加される。このために、本実施形態においては、電源ノードVDに対して抵抗素子R34の一方のノードが電気的に接続され、抵抗素子R34の他方のノードには、抵抗素子R35とダイオードD32のアノードとが電気的に接続されている。抵抗素子R35は、ダイオードD32のアノードと接地ノードとの間に電気的に接続されている。ダイオードD32のカソードは、コンパレーター301の反転入力ノード(-)に対して電気的に接続されている。また、コンパレーター301の反転入力ノード(-)と接地ノードとの間には、抵抗素子R36が電気的に接続されている。以上の構成により、コンパレーター301の反転入力ノード(-)には、抵抗素子R34,R35,R36およびダイオードD32と関係に応じて、電源ノードVDから分圧された固定の電位である基準電位Vref1が印加される。
コンパレーター301は、反転入力ノード(-)に印加される電位より非反転入力ノード(+)に印加される電位の方が大きければ、出力ノードにハイレベルの信号を出力する。また、コンパレーター301は、反転入力ノード(-)に印加される電位より非反転入力ノード(+)に印加される電位の方が小さければ、出力ノードにローレベルの信号を出力する。
反転入力ノード(-)に印加される電位は基準電位Vref1であり、非反転入力ノード(+)に印加される電位はマスタークロック信号MCKを直流電位に変換した電位Vdcである。従って、コンパレーター301においては、電位Vdcが基準電位Vref1より大きい場合に、ハイレベルの信号を出力する。また、コンパレーター301においては、電位Vdcが基準電位Vref1より小さい場合に、ローレベルの信号を出力する。電位Vdcは、マスタークロック信号MCKを直流電位に変換した電位Vdcであるため、マスタークロック信号MCKが正常に動作している場合、ハイレベルになる。例えば、図5に示す例において、時刻t1より前においてはマスタークロック信号MCKが正常に動作している。この場合、図5に示すように、電位Vdcはハイレベルである。従って、マスタークロック信号MCKが正常に動作している場合、コンパレーター301の出力信号ACはハイレベルになる。一方、マスタークロック信号MCKが停止している場合、電位dcはローレベルになる。図5に示す例においては、時刻t1より後においてマスタークロック信号MCKが停止している。この場合、図5に示すように電位Vdcは徐々に下がり、やがて、ローレベルになる。この結果、時刻t2において電位Vdcが基準電位Vref1以下となり、コンパレーター301の出力信号ACはローレベルになる。
コンパレーター301の出力ノードは、クロック信号異常検出回路300の出力ノードであり、温度制御回路220のイネーブル信号ノード(図3に示すAND回路221のEN)に対して電気的に接続される。従って、図5に示す例の時刻t1より前の状態のように、マスタークロック信号MCKが正常に動作している場合、コンパレーター301は、温度制御回路220のイネーブル信号ノード(EN)をハイレベルにする。すなわち、温度制御回路220の動作を有効にする。このため、温度制御回路220においては、デジタル制御回路210が出力する制御信号DHCがAND回路221から出力される。この結果、温度制御回路220から制御電圧VHCが出力され、温度制御素子4の温度が制御される。
一方、図5に示す例の時刻t1より後の状態のように、マスタークロック信号MCKが停止している場合、コンパレーター301は、温度制御回路220のイネーブル信号ノード(EN)をローレベルにする。すなわち、温度制御回路220のAND回路221において、イネーブル信号ノード(EN)がローレベルに固定され、AND回路221の出力(図5に示すANDOUT)もローレベルに固定される。この結果、アナログバッファー回路225の出力はローレベルに固定され、温度制御回路220から制御電圧VHCが出力されない状態となる。従って、温度制御回路220の動作が無効になり、温度制御素子4が過度に発熱することが防止される。
<第1温度センサーの温度異常>
次に、第1温度センサー5による温度異常の監視を説明する。第1温度センサー5による検出温度は、第1の温度コードDT1として、デジタル制御回路210に入力される。デジタル制御回路210は、第1の温度コードDT1が示す温度が第1の基準値以下である場合、出力信号AT1をハイレベルとする。また、デジタル制御回路210は、第1の温度コードDT1が示す温度が第1の基準値を超えた場合、出力信号AT1をローレベルとする。
図7は、第1温度センサーによる異常の検出に関連する信号のタイミングチャートである。図7においては、最上段に第1の温度コードDT1が示す温度T(DT1)を表記している。また、第1の基準値はTh1である。図7に示す例では、時刻t1より前において、第1の温度コードDT1が示す温度T(DT1)が第1の基準値Th1より低いことが想定されている。この状態において、デジタル制御回路210は、出力信号AT1をハイレベルとする。当該出力信号AT1は、温度制御回路220のイネーブル信号ノード(EN)に供給される。従って、この場合、温度制御回路220においては、デジタル制御回路210が出力する制御信号DHCがAND回路221から出力される。この結果、温度制御回路220から制御電圧VHCが出力され、温度制御素子4の温度が制御される。
一方、時刻t1より後において、第1の温度コードDT1が示す温度T(DT1)が第1の基準値Th1より高くなったことが想定されている。この状態において、デジタル制御回路210は、出力信号AT1をローレベルにする。この場合、温度制御回路220のAND回路221において、イネーブル信号ノード(EN)がローレベルに固定され、AND回路221の出力(図7に示すANDOUT)もローレベルに固定される。この結果、アナログバッファー回路225の出力はローレベルに固定され、温度制御回路220から制御電圧VHCが出力されない状態となる。従って、温度制御回路220の動作が無効になり、温度制御素子4が過度に発熱することが防止される。
<第2温度センサーの温度異常>
次に、第2温度センサー監視回路310を詳細に説明する。図8は、第2温度センサー監視回路310の例を示す図である。第2温度センサー監視回路310は、抵抗素子R37,R38と、コンパレーター311と、を備えている。抵抗素子R37,R38は、電源ノードVDと接地ノードとの間に直列になるように電気的に接続されている。抵抗素子R37,R38の間のノードは、コンパレーター311の反転入力ノード(-)に対して電気的に接続されている。抵抗素子R37,R38によって電源ノードVDの電位が分圧されることによって得られる固定の電位は、コンパレーター311が比較を行う際の基準電位Vref2となる。
一方、コンパレーター311の非反転入力ノード(+)には、第2温度センサー241から出力される第2の温度検出信号VT2が入力される。図8においては、第2温度センサー241における温度と第2の温度検出信号VT2との関係をグラフGによって模式的に示している。当該グラフGに示すように、本実施形態にかかる第2温度センサー241においては、温度が高くなるほど第2の温度検出信号VT2が小さくなる特性を有している。従って、第2の温度検出信号VT2が基準の電位より小さい場合に、第2の温度検出信号VT2が示す温度が既定の温度を超えていると判断できる。
コンパレーター311は、反転入力ノード(-)に印加される電位より非反転入力ノード(+)に印加される電位の方が大きければ、出力ノードにハイレベルの信号を出力する。また、コンパレーター311は、反転入力ノード(-)に印加される電位より非反転入力ノード(+)に印加される電位の方が小さければ、出力ノードにローレベルの信号を出力する。
第2温度センサー監視回路310において反転入力ノード(-)に印加される電位は基準電位Vref2であり、非反転入力ノード(+)に印加される電位は第2の温度検出信号VT2である。従って、コンパレーター311においては、第2の温度検出信号VT2が基準電位Vref2より大きい場合に、ハイレベルの信号を出力する。また、コンパレーター311においては、第2の温度検出信号VT2が基準電位Vref2より小さい場合に、ローレベルの信号を出力する。
第2の温度検出信号VT2は、グラフGに示すように、温度が大きいほど小さくなる。そこで、本実施形態においては、第2温度センサー241における温度に上限となる第2の基準値が設定してある。そして、第2温度センサー241における温度が第2の基準値である場合に出力される第2の温度検出信号VT2と同じ電位を基準電位Vref2として定義してある。すなわち、当該基準電位Vref2がコンパレーター301の反転入力ノード(-)に印加されるように、抵抗素子R37,R38が選択してある。
従って、第2温度センサー241の温度が第2の基準値を超えていない場合、第2の温度検出信号VT2の電位は基準電位Vref2より大きく、コンパレーター311の出力信号AT2はハイレベルになる。一方、第2温度センサー241の温度が第2の基準値を超えた場合、第2の温度検出信号VT2の電位は基準電位Vref2より小さくなり、コンパレーター311の出力信号AT2はローレベルになる。図9は、第2温度センサーによる異常の検出に関連する信号のタイミングチャートである。図9に示されるように、第2の温度検出信号VT2が基準電位Vref2より小さくなると、コンパレーター311の出力信号AT2なローレベルになる。
コンパレーター311の出力ノードは、第2温度センサー監視回路310の出力ノードであり、温度制御回路220のイネーブル信号ノード(EN)に対して電気的に接続される。従って、第2温度センサー241の温度が第2の基準値以下であり、第2の温度検出信号VT2が基準電位Vref2より大きい場合、コンパレーター311は、温度制御回路220のイネーブル信号ノード(EN)をハイレベルにする。すなわち、温度制御回路220の動作を有効にする。このため、温度制御回路220においては、デジタル制御回路210が出力する制御信号DHCがAND回路221から出力される。この結果、温度制御回路220から制御電圧VHCが出力され、温度制御素子4の温度が制御される。
一方、第2温度センサー241の温度が第2の基準値を超えており、第2の温度検出信号VT2が基準電位Vref2より小さい場合、コンパレーター311は、温度制御回路220のイネーブル信号ノード(EN)をローレベルにする。すなわち、温度制御回路220のAND回路221において、イネーブル信号ノード(EN)がローレベルに固定され、AND回路221の出力(図9に示すANDOUT)もローレベルに固定される。この結果、アナログバッファー回路225の出力はローレベルに固定され、温度制御回路220から制御電圧VHCが出力されない状態となる。この結果、温度制御回路220の動作が無効になり、温度制御素子4が過度に発熱することが防止される。
以上のように、本実施形態においては、第1温度センサー5によって検出された温度によって、温度制御素子4における異常な発熱が生じているか否か監視される。さらに、第2温度センサー241によって検出された温度によって、温度制御素子4における異常な発熱が生じているか否か監視される。従って、2系統の温度センサーで温度が監視される。この構成によれば、一方の温度センサーが故障した場合であっても、他方の温度センサーによって温度制御素子4の異常な発熱を特定することができ、異常な発熱を防止できる可能性を高めることができる。
さらに、本実施形態においては、2系統の温度センサーに加えて、クロック信号の異常が生じたか否かも監視される。従って、3系統の方法で温度制御素子4の異常な発熱が防止される。このため、3系統の方法のいずれか一つでも機能していれば、他の系統の方法が故障したとしても、温度制御素子4の異常な発熱を防止できる。従って、異常な発熱を防止できる可能性をさらに高めることができる。
さらに、本実施形態において、温度制御回路220、第2温度センサー241および第2温度センサー監視回路310は、集積回路3内に形成されており、集積回路3内の配線によって電気的に接続される。一方、第1温度センサー5は、集積回路3の外部に存在し、配線を介して集積回路3に電気的に接続される。すなわち、第1温度センサー5に設けられたパッドと配線とが接続され、当該配線と集積回路3に設けられたパッドとが接続される。このように、第1温度センサー5と第2温度センサー241とでは、電気的な接続を行うための要素が異なっている。
従って、両者は異なる原因で故障し得る。例えば、発振器1に対する振動や、物体の接触によって、パッドと配線との間の接続が切断される可能性があり、配線が切断される可能性もある。一方、このような切断が生じたとしても、第2温度センサー241などの集積回路3内の配線が切断されないことは多い。従って、本実施形態のように、2系統、3系統の方法で、温度制御素子4の異常な発熱が監視されると、種々の原因による故障が発生したとしても、温度制御素子4の異常な発熱を防止できる可能性が高い。
<第2実施形態>
第1実施形態においては、温度制御素子4が異常に発熱しないように制御されるが、異常が検出された場合に、異常が検出されたことを示す信号が集積回路3の外部に出力されても良い。図10は、このような構成を備える集積回路3のブロック図である。当該構成は、図1および図2に示す構成に対して、異常信号発生回路320および外部端子Noを追加することによって実現可能である。
異常信号発生回路320は、クロック信号異常検出回路300において異常が検出された場合に、外部端子Noから異常検出信号を外部に出力させる回路である。また、異常信号発生回路320は、デジタル制御回路210において第1温度センサー5の温度の異常が検出された場合と、第2温度センサー監視回路310において第2温度センサー241の温度の異常が検出された場合と、において、外部端子Noから異常検出信号を外部に出力させる回路である。
異常信号発生回路320は、各種の態様で実現されて良い。例えば、クロック信号異常検出回路300において異常が検出された場合、クロック信号異常検出回路300からの出力信号ACがハイレベルからローレベルに変化する。そこで、インバーターによって異常信号発生回路320を構成し、出力信号ACのレベルを反転させた信号を外部端子Noから出力させる構成とすれば、クロック信号異常検出回路300において異常が検出された場合に、外部端子Noからハイレベルの信号を出力させることができる。
また、デジタル制御回路210において第1温度センサー5の温度の異常が検出された場合、デジタル制御回路210からの出力信号AT1がハイレベルからローレベルに変化する。そこで、インバーターによって異常信号発生回路320を構成し、出力信号AT1のレベルを反転させた信号を外部端子Noから出力させる構成としてもよい。この構成によれば、デジタル制御回路210において異常が検出された場合に、外部端子Noからハイレベルの信号を出力させることができる。
第2温度センサー監視回路310において第2温度センサー241の温度の異常が検出された場合、第2温度センサー監視回路310からの出力信号AT2がハイレベルからローレベルに変化する。そこで、インバーターによって異常信号発生回路320を構成し、出力信号AT2のレベルを反転させた信号を外部端子Noから出力させる構成としてもよい。この構成によれば、第2温度センサー監視回路310において異常が検出された場合に、外部端子Noからハイレベルの信号を出力させることができる。
むろん、以上の構成は一例であり、外部端子Noからの出力信号がハイレベルである場合に異常が検出されておらず、ローレベルである場合に異常が検出されたと見なすのであれば、異常信号発生回路320は、出力信号AC、AT1,AT2を直接外部端子Noから出力させる配線であっても良い。また、異常信号発生回路320は、バッファー回路を介して出力信号AC、AT1,AT2を外部端子Noから出力させる構成であってもよい。以上の構成によれば、外部端子Noからの出力信号に基づいて、温度制御素子4の発熱異常が発生しているか否かを特定することが可能になる。
<第3実施形態>
さらに、温度制御素子4における異常が検出された場合に、異常が検出されたことを示す情報が発振器1に保持され、ユーザーによって参照可能であっても良い。図11は、このような構成を備える集積回路3のブロック図である。当該構成は、図1と同様な構成において、クロック信号異常検出回路300の出力信号AC、デジタル制御回路210の出力信号AT1、第2温度センサー監視回路310の出力信号AT2を記憶部260に入力するなどして実現可能である。
図11は、このような構成から、図2と同様の回路と、インターフェース回路250および記憶部260を抜き出して示している。図11に示す回路において、記憶部260は、クロック信号異常検出回路300において異常が検出された場合に、クロック信号の異常を示す情報を記憶部260に記憶する。すなわち、クロック信号異常検出回路300によってマスタークロック信号MCKの異常が検出され、出力信号ACがハイレベルからローレベルに変化すると、クロック信号の異常が発生したことを示す信号がレジスター群262転送される。この結果、レジスター群262に含まれる特定のレジスターにおいて、クロック信号の異常が発生したことを示すフラグが保持される。ユーザーは、インターフェース回路250に接続された外部装置を介して、当該特定のレジスターに保持されたフラグの値を読み出すことが可能である。そして、当該特定のレジスターに保持されたフラグの値が、クロック信号の異常を示している場合、ユーザーは、マスタークロック信号MCKが停止するなどの異常が発生したことを認識することができる。
また、記憶部260は、デジタル制御回路210において第1温度センサー5の温度の異常が検出された場合に、第1温度センサー5の温度の異常を示す情報を記憶部260に記憶する。すなわち、デジタル制御回路210は、第1の温度コードDT1が示す第1温度センサー5の温度が第1の基準値を超えた場合に、出力信号AT1をハイレベルからローレベルに変化させる。当該出力信号AT1がハイレベルからローレベルに変化すると、温度制御素子4が過度に発熱していることを示す信号がレジスター群262転送される。この結果、レジスター群262に含まれる特定のレジスターにおいて、温度制御素子4が過度に発熱していることを示すフラグが保持される。ユーザーは、インターフェース回路250に接続された外部装置を介して、当該特定のレジスターに保持されたフラグの値を読み出すことが可能である。そして、当該特定のレジスターに保持されたフラグの値が、温度制御素子4が過度に発熱していることを示している場合、ユーザーは、第1温度センサー5に基づいて温度制御素子4の過度の発熱が検出されたことを認識することができる。
さらに、記憶部260は、デジタル制御回路210において第2温度センサー241の温度の異常が検出された場合に、第2温度センサー241の温度の異常を示す情報を記憶部260に記憶する。すなわち、第2温度センサー監視回路310は、第2の温度検出信号VT2が示す第2温度センサー241の温度が第2の基準値を超えた場合に、出力信号AT2をハイレベルからローレベルに変化させる。当該出力信号AT2がハイレベルからローレベルに変化すると、温度制御素子4が過度に発熱していることを示す信号がレジスター群262転送される。この結果、レジスター群262に含まれる特定のレジスターにおいて、温度制御素子4が過度に発熱していることを示すフラグが保持される。ユーザーは、インターフェース回路250に接続された外部装置を介して、当該特定のレジスターに保持されたフラグの値を読み出すことが可能である。そして、当該特定のレジスターに保持されたフラグの値が、温度制御素子4が過度に発熱していることを示している場合、ユーザーは、第2温度センサー241に基づいて温度制御素子4の過度の発熱が検出されたことを認識することができる。
以上の各実施形態は発明を実施する例である。従って、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。例えば、温度制御回路220、クロック信号異常検出回路300、第2温度センサー監視回路310の構成は一例であり、コンデンサーや抵抗素子、ダイオード等の他の素子が追加された構成であっても良い。また、外部端子Noは、異常の原因に応じて3種類の外部端子が設けられてもよい。この他、上述の実施形態に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。また、前述した各実施形態を適宜組み合わせてもよい。
1…発振器、2…振動素子、3…集積回路、4…温度制御素子、5…第1温度センサー、210…デジタル制御回路、220…温度制御回路、221…AND回路、222…レベルシフト回路、223…抵抗素子、224…コンデンサー、225…アナログバッファー回路、230…発振回路、231…フラクショナルN-PLL回路、232…分周回路、233…出力バッファー、241…第2温度センサー、242…セレクター、243…デジタル変換回路、250…インターフェース回路、260…記憶部、261…ROM、262…レジスター群、270…レギュレーター、300…クロック信号異常検出回路、301…コンパレーター、310…第2温度センサー監視回路、311…コンパレーター、320…異常信号発生回路

Claims (6)

  1. 振動素子と、
    前記振動素子を発振させ、クロック信号を生成する発振回路と、
    第1温度センサーと、
    前記クロック信号に基づいて動作し、前記第1温度センサーにより検出された温度に基づいて制御信号を出力するデジタル制御回路と、
    前記制御信号に基づいて、制御電圧を出力し、イネーブル信号ノードを有する温度制御回路と、
    前記制御電圧に基づいて、前記振動素子の温度を制御する温度制御素子と、
    検出した温度に応じた電圧レベルを有する温度検出信号を出力する第2温度センサーと、
    アナログ回路で構成され、前記温度検出信号が示す温度を監視する第2温度センサー監視回路と、を備え、
    前記デジタル制御回路は、前記第1温度センサーにより検出された温度を監視し、温度の異常を検出した場合に、前記温度制御回路による前記温度制御素子への前記制御電圧の供給を停止させ、
    前記第2温度センサー監視回路は、前記第2温度センサーの温度の異常を検出した場合に、ディセーブルを示す信号を前記イネーブル信号ノードに出力し、前記温度制御回路による前記温度制御素子への前記制御電圧の供給を停止させる、
    発振器。
  2. 前記温度制御回路、前記第2温度センサーおよび前記第2温度センサー監視回路は、集積回路内に形成されており、
    前記第1温度センサーは、前記集積回路の外部に存在する、
    請求項1に記載の発振器。
  3. 前記クロック信号の異常を検出するクロック信号異常検出回路をさらに備え、
    前記クロック信号異常検出回路は、前記クロック信号の異常が検出された場合に、前記温度制御回路による前記温度制御素子への前記制御電圧の出力を停止させる、
    請求項1または請求項2に記載の発振器。
  4. 前記クロック信号異常検出回路は、前記クロック信号の振幅の異常を検出する振幅異常検出回路である、
    請求項3に記載の発振器。
  5. 前記デジタル制御回路において前記第1温度センサーの温度の異常が検出された場合と、前記第2温度センサー監視回路において前記第2温度センサーの温度の異常が検出された場合と、の少なくとも一方において、異常検出信号が外部に出力される外部端子をさらに備える、
    請求項1~請求項4のいずれか一項に記載の発振器。
  6. 記憶部をさらに備え、
    前記デジタル制御回路において前記第1温度センサーの温度の異常が検出された場合と、前記第2温度センサー監視回路において前記第2温度センサーの温度の異常が検出された場合と、の少なくとも一方において、温度の異常を示す情報を前記記憶部に記憶する、
    請求項1~請求項5のいずれか一項に記載の発振器。
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