以下、本発明について、その実施形態に即して添付図面を参照しながら説明する。
<表示制御システム>
図1は、本発明の一実施形態における表示制御システムSのシステム構成を例示するシステム構成図である。図1に示すように、表示制御システムSは、子供などの保護対象者が所持する測位端末10、保護者Pが所持している携帯端末20、及び保護者Pが着用しているウェアラブル端末等の表示端末30を備えている。位置確認の対象(見守りの対象)は、子供Cに限られず、高齢者等の他の人であってもよいし、または自動車等の、移動する物体であってもよい。本実施形態では、表示制御システムSを利用して、対象としての2人の子供A,Bがどこにいてどのような状態にあるかを簡便かつタイムリーに知ることができる構成を提供している。
子供A、Bがそれぞれ所持している測位端末10は、GPS等の衛星測位システムからの測位衛星信号を受信して当該測位端末10の現在位置(緯度、経度、高度)を示す位置情報を算出する機能を有し、算出した位置情報を無線通信により他の端末装置へ送信することができる端末装置であって、例えばスマートウォッチ、スマートフォン等として好適に構成することができる。あるいは、測位端末10は、単純に測位機能と通信機能のみを有する携帯デバイスとして構成されていてもよい。本願で説明する実施形態では、測位端末10の高度情報は利用していないが、特に高度情報を除外するものではなく、測位端末10の位置特定のための情報として適宜利用してよい。
携帯端末20は、保護者Pが所持する端末装置であり、測位端末10から受信した位置情報に基づいて表示端末30に表示させるべきアイコン種別情報であるアイコンIDを読み出して表示端末30に送信する機能を有し、例えばスマートフォン、タブレット端末等として好適に構成することができる。測位端末10から受信した位置情報は、携帯端末20の地図画面上に表示することができる。
表示端末30は例えば保護者Pが身に着けていて必要に応じてすぐに画面表示を確認することができるスマートウォッチ等のウェアラブル端末として好適に構成することができる。表示端末30は、携帯端末20から受信したアイコンIDに従って、対応するアイコンを画面表示する。この表示処理では、ユーザに表示が切り替わったことを音声や振動で報知する処理も行われる。なお、後述する本実施形態における携帯端末20の機能を表示端末30に統合し、本表示制御システムSを測位端末10と表示端末30との組合せによって実現することも可能である。
図1を参照すると、子供A、Bがそれぞれ所持している測位端末10A,10Bは、ネットワークNを介して保護者Pの携帯端末20と通信可能に接続されている。測位端末10A、10Bを区別する必要がなく、個々の測位端末に注目して述べる場合には、単に測位端末10と称することとする。
ネットワークNは、例えば移動体通信ネットワーク、ローカルエリアネットワーク(LAN)等のセキュアな通信を可能とする、有線又は無線の通信回線で構成される。保護者Pが所持する携帯端末20と表示端末30とは、例えばBLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)やWi-Fi(登録商標)(Wireless Fidelity)やNFC(Near Field Communication)等の通信規格の無線通信によって通信可能に接続されている。子供A,Bが所持している測位端末10は、測位衛星GSからの信号を受信して現在位置の測位を行う。測位端末10で取得された位置情報は、ネットワークNを通じて保護者Pの携帯端末20へ送信される。携帯端末20は、受信した位置情報に基づいて測位端末10の位置を子供A,Bの現在位置として地図上に表示するとともに、子供A,Bの現在位置に関連付けられる表示アイコンの種別であるアイコンIDをペアリングされている表示端末30へ送信する。表示端末30は、受信したアイコンIDに従って表示すべきアイコンデータを読み出して所定の表示形態で画面に表示する。例えば、保護者Pがすぐに携帯端末20を操作して子供A,Bの現在位置を地図上で確認できない場合でも、保護者Pは、表示端末30を見ることで即座に子供A,Bの現在位置を知ることができる。表示端末30におけるアイコン表示に関しては、測位端末10、携帯端末20、表示端末30におけるデータ処理フローを参照して後述する。
<測位端末>
次に、測位端末10の構成について説明する。図2は、本発明の一実施形態における測位端末10のハードウェア構成を例示するブロック図である。なお、本実施形態における携帯端末20、表示端末30のハードウェア構成も、図2に例示する構成と実質的に同一である。
前記のように、本実施形態における測位端末10は、スマートウォッチとして構成されている。測位端末10は、処理部11と、主記憶部12と、補助記憶部13と、入力部14と、出力部15と、GNSS部16と、センサ部17と、通信部18と、を備える。
処理部11は、測位端末10の動作に必要な各種の演算及び制御等の処理を行うプロセッサによって構成される。処理部11はプロセッサと言い換えることもできる。処理部11を構成するプロセッサは、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、SoC(System on a Chip)、DSP(Digital Signal Processor)、GPU(Graphics Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)又はFPGA(Field-Programmable Gate Array)等やこれらの組合せである。また、処理部11は、これらのプロセッサにハードウェアアクセラレーター等を組み合わせたものであってもよい。
主記憶部12は、ファームウェア、システムソフトウェア及びアプリケーションソフトウェア等のプログラムを記憶するとともに、各種の処理を行う上で一時的に利用されるワークエリアとしても機能する。主記憶部12は、例えば、不揮発性メモリであるROM(Read Only Memory)や、揮発性メモリであるRAM(Random Access Memory)等によって構成される。
補助記憶部13は、ユーザの情報等を記憶する。補助記憶部13は、半導体メモリ等で構成される。
入力部14は、例えばタッチパネルやキー等の各種のボタン、マイク等で構成され、ユーザの操作を受け付ける。出力部15は、上述のタッチパネルを搭載し画像を表示するディスプレイや音声を拡声するスピーカ等で構成され、画像や音声を出力する。
GNSS部16は、位置情報を取得するための測位情報取得部である。GNSSは、Global Navigation Satellite Systemの略称であり、GNSS部16はGPS(Global Positioning System)等の衛星測位システムを利用する衛星測位装置である。GNSS部16は、アンテナや電子部品によって構成され、複数の測位衛星から送信される測位衛星信号を取得し、自身の位置を特定する。
センサ部17は、ユーザの状態や動きを検出する各種のセンサである。センサ部17は、例えば、加速度センサ、角加速度センサ、地磁気センサ、心拍センサ等によって構成される。加速度センサ、角加速度センサ、地磁気センサは、センサ部17をユーザの動きを検出するための挙動検出部として機能させたり、GNSS部16とともに位置特定部として機能させたりすることができる。また、心拍センサはセンサ部17を生体情報取得部として機能させることができる。
通信部18は、スマートフォン、タブレット等の外部の情報処理装置との間で行う通信を制御する。通信部18は、例えば、SIM(Subscriber Identity Module)カードやネットワークアダプタ等のネットワーク接続機器や、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)やWi-Fi(登録商標)(Wireless Fidelity)やNFC(Near Field Communication)等の通信規格に基づく近距離無線通信機器等によって構成される。
通信部18は、インターネット等のネットワークを介して外部の情報処理装置と情報のやり取りを行う方式でもよいし、ペアリングされるスマートフォンやタブレット等の情報処理端末を通じて外部の情報処理装置と情報のやり取りを行う方式でもよい。
次に、測位端末10の処理部11が実現する機能について説明する。本実施形態の処理部11は、通信制御部111と、出力制御部112と、入力制御部113と、位置情報取得部114と、センサ情報取得部115と、運動情報取得部116とを有する。
通信制御部111は、通信部18を介して外部の機器と通信するための処理を実行する。例えば、通信制御部111は、保護者Pが所持する携帯端末20と通信を行って各種の情報を送受信する。
出力制御部112は、出力部15の画面に画像を表示するための処理を実行する。例えば、出力制御部112は、スマートウォッチの時計表示画像を出力部15の画面に表示する処理を実行する。
入力制御部113は、ユーザによる入力部14の操作を受け付ける処理を実行する。例えば、入力制御部113は、出力部15の画面に表示されたメニュー画像に基づいてユーザが入力部14に入力した選択項目のための入力操作を受け付ける処理を実行する。
位置情報取得部114は、GNSS部16が受信した測位衛星信号に基づいて測位端末10の現在位置を示す緯度、経度を算出して位置情報とする機能を有する。位置情報取得部114はまた、算出した位置情報を、後述する端末IDを付して、通信制御部111を介して携帯端末20へ送信する機能も有する。
センサ情報取得部115は、センサ部17に備えられている各種センサによって取得されたセンサ信号から各センサによって得られた測定値を取得する機能を有する。
運動情報取得部116は、センサ部17の加速度センサ、角加速度センサ、地磁気センサ等からセンサ情報取得部115を通じて得られる各測定値に基づいて、測位端末10の動きを検出する機能を有する。
端末IDは、本実施形態の測位端末10A,10Bを互いに識別するための識別符号である。本実施形態では、端末IDは、例えば、測位端末10A.10Bの主記憶部12の所定領域に、各測位端末10A,10Bを識別するためのデータとしてそれぞれ「A」、「B」の符号データを格納しておくように構成されている。測位端末10A,10Bから送信される位置情報に端末ID「A」、「B」を付すことにより、位置情報を受信した携帯端末20は、各位置情報がいずれの測位端末10から発せられたかを知ることができる。端末IDとしては、各測位端末固有の製造番号等の情報を利用することもできる。
<携帯端末>
次に、携帯端末20の構成について説明する。前記のように、本実施形態における携帯端末20のハードウェア構成は、図2に例示する測位端末10の構成と実質的に同一であるから説明を省略する。
次に、携帯端末20の処理部21が実現する機能について説明する。図4は、本実施形態における携帯端末20の機能ブロックを例示している。本実施形態の処理部21は、通信制御部211と、出力制御部212と、入力制御部213と、位置情報取得部214と、現在位置情報受信部215と、現在位置判定部216と、アイコン表示設定部217とを有する。
通信制御部211、出力制御部212、入力制御部213、及び位置情報取得部214の機能は、測位端末10における通信制御部111、出力制御部112、入力制御部113、及び位置情報取得部114の機能と実質的に同一であるので説明を省略する。
現在位置情報受信部215は、測位端末10から受信する位置情報を、測位端末10の現在位置、すなわち測位端末10を所持している子供A,Bが現在いる場所として取得する機能を有する。
現在位置判定部216は、測位端末10からの位置情報と、後述するアイコンの表示をさせる場所として登録されている学校、公園等の地理的範囲を示す範囲情報とを比較して、測位端末10がいずれかの範囲内に入っているか判定する機能を有する。
アイコン表示設定部217は、現在位置判定部216において判定処理に使用する、アイコン表示に対応する学校等の場所を示す範囲情報等を設定するための機能を提供する。図7に、携帯端末20における範囲情報設定画面の一例を示している。範囲情報設定画面60は、本実施形態におけるアイコン表示機能を実現するために携帯端末20にインストールされているアプリケーションプログラム(アプリ)によって出力部25に表示される。図7に例示する範囲情報設定画面60は、地図61、対象範囲情報62、対象名称情報63、対象アイコン情報64、通知関連情報65、及び設定保存ボタン66を備えている。範囲情報設定画面60に表示される地図61は、例えば携帯端末20の補助記憶部23に記憶されている地図情報(建物や道路等の地物を含む)、又は、携帯端末20の通信部28を介して図示しないサーバー上に記憶されている地図情報から取得している。地図61上の対象範囲情報62は、地図61上の学校、病院、基地、公園等の建物や施設の外形を表す輪郭において、所望の範囲を囲むように、輪郭を複数回タップしたり、輪郭をなぞる等の操作により設定することができる。設定された範囲は、例えば図7に示すようにタップした範囲を示す網掛け等によって表示される。対象範囲情報62が設定されると、その場所に対応する施設等の名称が対象名称情報63として、その場所に対応するデフォルトのアイコン(アイコン画像)が対象アイコン情報64として自動的に設定される。この設定は、対象範囲情報62で示される場所の情報と地図情報とに基づいて、自動的に行われる。また、対象範囲情報62を設定後、対象アイコン情報64におけるアイコンが表示されている範囲をタップすることにより、補助記憶部23等にあらかじめ格納されている複数の所定のアイコン画像がプルダウンメニュー形式で表示されるようにし、当該メニューから任意に選択するようにしてもよい。また、対象名称情報63の名称については、表示されている名称をタップすることで編集することが可能になる。通知関連情報65は、測位端末10の位置情報に応じた通知機能のオンオフ、通知を送る場合の条件(位置範囲の内側、外側)等の通知条件設定機能を提供する。設定保存ボタン66は、対象アイコン情報64として設定(選択)されたアイコンに対応するアイコンID、対象名称情報63、対象範囲情報62を対応付けて、対象アイコンIDテーブル1として補助記憶部23に記録する機能を有する。
図6は、対象アイコンIDテーブル1に記憶されている情報の一例である。アイコンIDは、後述する表示端末30に記憶されている表示用アイコン画像を特定するための識別情報である。対象名称情報、範囲情報は、対応するアイコンIDが示す対象の名称、その対象の範囲を表すデータをそれぞれ示している。図6の例では、アイコンID「001」で特定されるのが自宅であり、その範囲が(P1,P2,P3,P4)の4つの位置座標(緯度、経度)で囲まれる範囲として特定されることが示されている。なお、範囲データとしては位置座標で囲まれる範囲とする以外に、例えばアイコンID「002」に対応する範囲のように、その範囲の基準となる位置座標P5を中心とする半径R1の円で囲まれる範囲、のように規定することもできる。また、アイコンID「003」のように、位置座標P6を中心として半径R2の円で囲まれる範囲と、位置座標P7を中心として半径R3の円で囲まれる範囲を合わせた範囲を学校(非通学)の範囲とすることもできる。ID「004」も同様の考え方である。つまり、括弧で囲まれたもの(例えば(P5、R1))は、括弧内の位置情報や半径の情報で定義される1つの範囲を示している。上記で説明したように、括弧で囲まれたものが複数ある場合は、それぞれの範囲を合わせた範囲が範囲情報となる。対象アイコンIDテーブル1の範囲情報として、どの様なデータの形式で構成するかは、アイコン表示設定部217によって自動的に生成される。また、記録された範囲情報は、図8に示すような画面で設定済みとして表示されている対象範囲情報92をタップ操作等で選択することで、データの形式(3つ以上の位置座標で囲まれた範囲、1つの位置座標と1つの半径情報で定義される円の範囲等)や位置座標を、ユーザがマニュアルで修正することができる。また、携帯端末20は、後述するアイコンデータテーブル3の情報を、上記アプリケーションプログラム(アプリ)のインストール時に補助記憶部23に記憶してもよい。
携帯端末20には、測位端末10から現在位置を取得する対象(見守り対象)である子供A,Bのスケジュールをあらかじめ登録しておくことができる。本実施形態では、各子供A,Bについて登録したスケジュールを、スケジュールテーブル2として補助記憶部23に格納するように構成されている。このスケジュールテーブル2へのスケジュール登録は、例えば携帯端末20にインストールされているカレンダー機能やスケジュール帳機能と連携させることで容易に実行可能とすることができる。図8に、スケジュールテーブル2の構成例を示している。スケジュールテーブル2には、例えば、見守り対象の端末IDごとに、年月日、曜日、時間帯、予定(場所)、備考(各スケジュールの名称「塾」、「クラブ活動」等)の各項目が設けられている。図8は端末ID「A」が割り当てられている子供Aについての例示であって、例えば2021年12月6日の8:00から16:00まではX小学校に登校し、その後16:30から部活動のため子供Aが通っている学校ではないY小学校に18:30までいる予定であることが示されている。後述するが、このように同じ小学校であっても子供Aが通っている学校とそうでない学校とがある場合は、X小学校とY小学校とで異なるアイコンを割り当てることができるように構成されている。
<表示端末>
次に、表示端末30の構成について説明する。前記のように、本実施形態における表示端末30のハードウェア構成は、図2に例示した測位端末10の構成と実質的に同一であるから説明を省略する。
次に、表示端末30の処理部31が実現する機能について説明する。図5は、本実施形態における表示端末30の機能ブロックを例示している。本実施形態の処理部31は、通信制御部311と、出力制御部312と、入力制御部313と、位置情報取得部314と、運動情報取得部315と、アイコン表示制御部316とを有する。
通信制御部311、出力制御部312、入力制御部313、位置情報取得部314、及び運動情報取得部315の機能は、測位端末10における通信制御部111、出力制御部112、入力制御部113、位置情報取得部114、及び運動情報取得部116の機能と実質的に同一であるので説明を省略する。
アイコン表示制御部316は、携帯端末20から受信するアイコンIDに対応するアイコンデータを、後述するアイコンデータテーブル3から読み出して表示端末30の表示画面に表示させる機能を有する。各アイコンをどのような形態で表示画面に表示させるかは、子供A,Bの現在位置に関する情報である位置情報、携帯端末20におけるアイコンID受信のタイミング、対象である子供A,Bの間の関係性、受信したアイコン同士の関係性、運動情報取得部315からの情報に基づく表示端末30の姿勢、動き等を含む情報(「対象関連情報」とも言う。)に応じてアイコン表示制御部316が制御する。本実施形態では、見守り対象である2人の子供A,Bの居場所や行動を直感的に理解することができるように、必要に応じて表示端末30の表示画面を子供A,Bのために分割して使用するようにしている。アイコン表示制御部316による表示制御例は、本実施形態におけるデータ処理フロー例を参照して以下に説明する。
図9に、アイコン表示制御部316が使用するアイコンデータテーブル3の構成例を示している。アイコンデータテーブル3は、携帯端末20から受信するアイコンIDに対応して表示端末30の出力部35を構成する表示画面に表示されるアイコンの表示用データを格納している。アイコンデータテーブル3に格納されるアイコンデータは、プリセットデータとしてあらかじめ表示端末30の補助記憶部33に格納しておいてもよいし、表示端末30のユーザが、所定のウェブサイトや携帯端末20等にアクセスして表示端末30にダウンロードすることができるようにしてもよい。アイコンデータテーブル3には、アイコンを表示するためのアイコン表示データ(アイコン画像データ)と、当該アイコン表示データに対応する名称及びアイコンIDが一組のレコードとして格納されている。各アイコンは、「自宅」、「学校」、「公園」等の施設(地物)、「登下校」、「習い事の場所へ移動中」(行動)等の、測位端末10を所持している見守り対象である子供A,Bの現在位置、行動の種別に応じて、現在位置周辺の地図情報(施設、道路等の地物)を用いず、一目で直感的に見守り対象の現在位置や行動を把握できるようにデザインされた画像である。アイコンデータテーブル3にある、「学習塾」、「音楽教室」、「スイミング」、「そろばん教室」、「書道」、「英語・英会話」、「パソコン・プログラミング」、「武道教室」、「バレエ教室」、「野球クラブ」、「サッカークラブ」等のアイコン表示データは、習い事やスポーツ等のクラブ活動を行う施設、教室、広場、球技場等の施設(地物)を表している。なお、対象が行動を行っているかどうかは、測位端末10から送信される位置情報の時系列データをが、「登下校」や「習い事の場所へ移動中」として設定されている範囲内であるかどうかで判定する。各アイコン表示データは、後述するように、スマートウォッチ等で構成される表示端末30が備えている表示デバイスの表示面積、解像度に応じて予め作成されている。携帯端末20のスケジュールテーブル2に関して述べたように、同じ種類の施設、行動であっても、見守り対象の子供A,Bとの関係性が異なる場合には、外観が異なるアイコンが割り当てられるように構成されている。例えば、アイコンIDが002で特定される「子供が通う学校」と、アイコンIDが003で特定される「子供が通っていない学校」とは、異なるアイコンが割り当てられている。このように構成することで、子供がどこにいてなにをしているかをよりきめ細かく知ることができる。
図10A、図10Bに、対象である子供A,Bの施設の種類が同じ場所や行動について異なるアイコン表示データを割り当てる場合の設定画面例を示している。図10Aの設定画面例は、実質的に図7に例示した設定画面例と同一であり、図7の対象アイコン情報64について、図10Aのアイコン選択メニュー64A、対象選択メニュー64Bにより、施設の種類が同じ場所、例えば学習塾について、子供A,Bごとに異なるアイコン表示データを設定することができるように構成されている。この設定により、図10Aの例では、表示されるアイコンによって子供A,Bがそれぞれどこの塾に行っているかを直感的に知ることができる。図10Bは図10Aのアイコン選択メニュー64Aの例であり、携帯端末20においてアイコン設定を簡便に行うことができるようにしている。このプルダウンメニューにおいてすでに選択されているアイコンについては、重複して選択することができないように構成すれば便宜である。アイコンを使い分ける場合としては、他に、図9のアイコンデータテーブル3における「サッカークラブ」(アイコンID:018~020)をはじめ、種々考えることができる。
<表示端末30におけるアイコン表示処理>
本実施形態の表示端末30におけるアイコン表示は、
(1)測位端末10A,10Bにおける測位衛星信号に基づく位置情報の算出と、携帯端末20への当該位置情報の送信
(2)測位端末10A,10Bから受信した位置情報と、設定されている範囲情報とに基づく見守り対象の現在位置判定、及びいずれかの範囲内にいるかどうか、特定の行動をとっているかどうかの判定、当該判定結果に基づくアイコンIDの抽出及び表示端末30への送信
(3)携帯端末20から受信した測位端末10A,10Bそれぞれに対応するアイコンIDに基づく対応アイコン表示データの読出し、及び受信タイミング、表示端末30の姿勢、動き等を含む対象関連情報に基づいて決定される表示形態による当該アイコン表示データの表示
という測位端末10A、10B、携帯端末20、及び表示端末30の連携と、各端末装置によるデータ処理を通じて実現される。以下、本実施例におけるデータ処理フロー例を参照してアイコン表示処理を説明する。
図11に、本実施形態における表示端末30でのアイコン表示処理例をフローチャートで示している。図11の処理フローは、紙面に向かって左側の測位端末10A,10Bにおける測位衛星信号の受信から開始される。なお、測位端末10A,10B、携帯端末20、及び表示端末30は電源がオンされて動作中であるものとする。
測位端末10Aに関して、ステップS1010において、測位端末10Aの位置情報取得部114は、GNSS部16が受信した測位衛星GSからの測位衛星信号に基づいて測位処理を行う。ステップS1020において、位置情報取得部114は、ステップS1010における測位結果を使用して、測位端末10の現在位置を示す緯度及び経度からなる位置情報を算出する。ステップS1030において、位置情報取得部114は、算出した位置情報を携帯端末20へ送信する。測位端末10Bについても、測位端末10Aと同様に、ステップS1040,S1050,S1060を通じて、位置情報取得部114は、位置情報を携帯端末20へ送信する。
図11において図示を省略しているが、測位端末10A,10Bは、位置情報をいったんネットワークN上に配置されたサーバーにアップロードするようにしてもよい。その場合、携帯端末20は、適宜のタイミングで当該サーバーにアクセスして、測位端末10A,10Bがアップロードした位置情報をダウンロードして取得する。
携帯端末20は、ステップS1070において、図8に例示したスケジュールテーブル2の内容を読み込んでおくものとする。ステップS1080において、携帯端末20の現在位置情報受信部215は、測位端末10A,10Bからの位置情報を受信する。ステップS1090において、携帯端末20の現在位置判定部216は、測位端末10A,10Bから受信した2つの位置情報が、対象アイコンIDテーブル1に格納されているいずれかの範囲に含まれているかを比較、判定する。受信した位置情報がいずれかの範囲に含まれていると判定した場合(ステップS1090がYes)、ステップS1100において、現在位置判定部216は、該当する範囲に対応付けられているアイコンIDを対象アイコンIDテーブル1から読み出して表示端末30へ送信する。受信した位置情報がいずれの範囲にも含まれていないと判定した場合(ステップS1090がNo)、ステップS1110において、現在位置判定部216は、対象名称情報が「該当なし」に対応付けられているアイコンID「000」を対象アイコンIDテーブル1から読み出して、表示端末30へ送信する。ステップS1090~S1110の処理が、測位端末10A,10Bから受信した位置情報のそれぞれについて実行される。
ステップS1130において、表示端末30では、アイコン表示制御部316が、携帯端末20からのアイコンIDを受信する。この時点では、スマートウォッチとして構成されている表示端末30は、ステップS1120において、通常表示であるデジタル時計の画面を表示している。通常画面表示例を、図14Aに示している。図14Aに例示する表示端末30はスマートウォッチであり、時計表示30A、歩数表示30Bがなされている。なお、表示端末30における通常表示は、表示端末30の種類、機能に応じた内容であってよい。
ステップS1140において、表示端末30のアイコン表示制御部316は、前回アイコンIDを受信してから所定時間が経過しているか判定する。所定時間が経過していないと判定した場合(ステップS1140がNo)、アイコン表示制御部316は、ステップS1150において、受信したアイコンIDの重要度を判定する。受信したアイコンIDの重要度が低くないと判定した場合(S1150がNo)、アイコン表示制御部316は、所定時間経過前であってもS1160の分割表示判定ステップへ移行する。受信したアイコンIDの重要度が低いと判定した場合(S1150がYes)、アイコン表示制御部316は、S1160のアイコン分割表示判定ステップをスキップする。なお、ステップS1150でのアイコンIDの重要度が低いか否かの判定は、予め設定された基準値(閾値)との比較により判定される。
このように、アイコンIDに応じて重要度を設定しておき、重要度が高いアイコンIDについては本実施形態における、後述のアイコンメイン表示が行われてからの経過時間に関わらず表示端末30でアイコンメイン表示を行わせる音により、表示端末30を身に着けている保護者Pは、アイコンメイン表示の頻度に関わらず、子供A,Bが重要度の高い場所に入ったときに遅滞なくそれを知ることができる。ここで、アイコンIDの重要度は、図6の対象アイコンIDテーブル1において、アイコンIDに対応して重要度A(高い),B,C(低い)等の項目を設けておくことにより、アイコン表示制御部316により判定処理させることができる。なお、重要度の設定については、図7等の画面を利用して対象範囲情報62、対象名称情報93、対象アイコン情報94等を設定する際に、図7に図示しない重要度を選択するプルダウンメニュー等を用いて、一緒に設定してもよい。
ステップS1160において、アイコン表示制御部316は、処理対象となっている2つのアイコンIDに基づいて、表示端末30の表示画面を分割してアイコン表示を行うかどうかを判定する。アイコン表示制御部316が分割表示を行うかは、2つのアイコンIDが同一であるか否かに基づいて行われる。本実施形態では、表示端末30の表示画面に、画面分割、あるいは画面非分割の形態で、表示端末30の機能に基づく時計表示等の表示に代えて、アイコンを主体として表示を行う処理を、「アイコンメイン表示」と称する。
ステップS1160において画面表示を分割すると判定した場合(ステップS1160がYes)、ステップS1170において、アイコン表示制御部316は、分割表示処理を実行する。分割表示処理については、その処理フロー例を参照して後述する。
ステップS1160において画面表示を分割しないと判定した場合(ステップS1160がNo)、ステップS1180において、アイコン表示制御部316は、非分割表示処理を実行する。非分割表示処理については、その処理フロー例を参照して後述する。
ステップS1190において、アイコン表示制御部316は、タイマーで設定された所定時間の間、アイコンメイン表示、すなわち、ステップS1170の分割表示処理又はステップS1180の非分割表示処理を継続する。前記所定時間経過後、ステップS1200において、アイコン表示制御部316は、“登録なし”のアイコンID(図9のアイコンデータテーブル3における、ID=000)を受信しているかを判定する。“登録なし”のアイコンIDを受信していると判定した場合(ステップS1200がYes)、アイコン表示制御部316は、“登録なし”に対応付けられているアイコンの非表示を行い(ステップS1210)、“登録なし”のアイコンIDを受信していないと判定した場合(ステップS120がNo)、ステップS1210の処理はスキップする。これは、位置情報から当該対象がアイコンIDに登録された範囲内にいないことを示す“登録なし”と判定された場合、当該対象についての情報を表示端末30に表示する意義が小さいと判断されるためである。すなわち、表示端末30の限られた表示画面をより有効に利用しようとする思想に基づく処理である。
以後、携帯端末20、表示端末30は、測位端末10A,10Bからの位置情報受信を契機として、前記した表示制御処理を継続して実行する。このような構成によれば、表示端末30では、測位端末10A,10Bからの位置情報と、それら位置情報と設定範囲との関係に基づいて対応付けられるアイコンIDとを用いて、複数の対象である子供A,Bの居場所と状況とを遅滞なく、直感的に知らせることができる。
<分割表示処理>
ここで、図11におけるステップS1170の分割表示処理について説明する。図12に、分割表示処理の処理フロー例をフローチャートで示している。分割表示処理が開始されると、ステップS1310において、アイコン表示制御部316は、分割表示が標準分割モードであるかを判定する。標準分割モードとは、表示端末30の表示画面を均等に分割し、分割された各画面(以下「副画面」と称する。)にそれぞれ各対象についてのアイコンを表示させる表示態様である。標準分割モードであると判定した場合(ステップS1310がYes)、アイコン表示制御部316は、表示端末30の表示画面を均等に2つの副画面に分割して、各副画面に2つの対象に関するアイコンを表示させる。その後、ステップS1330において、アイコン表示制御部316は、所定時間が経過したことを判定するタイマー動作の確認後に、表示端末30の表示画面にアイコンサブ表示を行って処理を終える。つまり、ステップS1320でアイコン表示してから所定の時間(例えば10秒)が経過した後に、アイコンサブ表示に切り替わる。本願において、「アイコンサブ表示」とは、対象に関するアイコン及びその付随情報を、表示端末30の機能に基づく表示とともに、その表示画面に表示させる形態の表示処理を意味するものとする。すなわち、アイコンサブ表示は、先のアイコンメイン表示と対をなす用語である。
図15Aに、標準分割モードにおける表示端末30の表示画面例を示している。図15Aの例では、対象である子供A,Bが「学習塾」(図9のアイコンID=008)にいる状況を示している。ただし、この例では、子供A,Bについての学習塾アイコンが異なるので、子供A,Bはそれぞれ別の学習塾にいることを示している(図10A,10B参照)。図15Aの例では、子供A,Bの学習塾での滞在時間に差がないため、表示画面は均等に2つの副画面に分割されている。図14Bに、アイコン表示制御部316によるアイコンサブ表示画面例を示している。図14Bに例示するように、アイコンサブ表示画面では、表示端末30の機能に基づく時計表示30A、歩数表示30Bと、子供A,Bについてのアイコン30Cが共存するように表示されている。図15Aの例では、子供Aが学習塾に、子供Bが友人宅にいることが示されている。このように、アイコンメイン表示によって子供A,Bの状況が直感的に把握された後は、表示端末30の機能を利用しながら、引き続き子供A,Bの状況を必要に応じて確認することができる利点を享受することができる。
ステップS1310において標準分割モードでないと判定した場合(ステップS1310がNo)、ステップS1340において、アイコン表示制御部316は、残り時間優先の表示モードであるか判定する。「残り時間優先」の表示モードであると判定した場合(ステップS1340がYes)、アイコン表示制御部316は、対象である子供A,Bが滞在している場所での残り時間(現在時刻から当該場所を離れる予定時刻までの時間)の比率に基づいて表示画面を分割してアイコン表示を行う。図15Bに、残り時間優先モードにおける表示画面例を示している。図15Bでは、子供A,Bが学習塾におり、表示面積が小さい子供Aの方が当該学習塾での残り時間が短いことを示している。
アイコン表示制御部316が残り時間優先モードでないと判定した場合(ステップS1340がNo)、ステップS1360において、アイコン表示制御部316は、対象者年齢優先モードであるか判定する。対象者年齢優先モードであると判定した場合(ステップS1360がYes)、ステップS1370において、アイコン表示制御部316は、対象である子供A,Bの年齢に応じた比率で表示画面を分割して各副画面にそれぞれのアイコンを表示する。図16Aに、対象者年齢優先モードでの表示画面例を示している。図16Aの表示画面例では、表示画面が上下に不均等に分割され、上部の小さい副画面に子供Aのアイコン30C1が、下部の大きい副画面に子供Bのアイコン30C2が表示されている。この場合、大きく表示されている子供Bの方が年少である。これにより、より年少で行動をきめ細かく見守りたい年少者のアイコンが大きく見やすく表示されるようにすることができる。なお、対象の年齢差に応じた表示画面は、上記に制約されることなく構成することができる。
ステップS1360において対象者年齢優先モードでないと判定した場合(ステップS1360がNo)、ステップS1380において、アイコン表示制御部316は、子供A,Bについての2種のアイコンの関係性に基づいて規定される比率で表示画面を分割し、各副画面に子供A,Bそれぞれについてのアイコンを表示する。図16Bに、2種のアイコンの関係性に基づいて表示画面を分割した場合の表示画面例を示している。図16Bの例では、子供Aが学校におり、子供Bが床屋にいることが、アイコン30C1,30C2により示されている。この場合、学校の方が床屋よりも重要度が高いという両者の関係性に基づいて、子供Aについてのアイコン30C1の方がより大きく表示されている。アイコン同士の関係性は、例えば図9のアイコンデータテーブル3において、各アイコンIDに重要度指標(例えば1~5の5段階で表現)を記録しておく等の構成により実現することができる。この場合の重要度は、公的な行動(例えば登校)が私的な行動(例えば友人宅訪問、理髪)よりも重要である等の判断基準により適宜規定することができる。
<非分割表示処理>
次に、図11のステップS1180における非分割表示処理について説明する。図11の表示処理フロー例に関して説明したように、アイコン表示制御部316は、表示端末30の表示画面を分割しないと判定した場合、ステップS1180において非分割表示処理を実行する。図13に、非分割表示処理の処理フロー例をフローチャートで示している。図13に示すように、ステップS1410において、アイコン表示制御部316は、表示端末30において1画面表示を行うか、2画面切替表示を行うかを判定する。
1画面表示では、1つのアイコンによって複数の対象の居場所等の情報を表すことができる。例えば、子供A,Bが、自宅、同じ学校、公園、友人宅等にいる場合である。また、子供A,Bが通学路にいて学校へ向かっている場合にも1画面表示が実行される。図17A~図17Dに、子供A,Bが登校中の通学路にいる場合の表示画面例を示している。この場合、子供A,Bから受信した位置情報に基づいて、携帯端末20の現在位置判定部216は、子供A,Bが通学路にいると判定し、表示端末30はその旨のアイコンIDを子供A,Bについて受け取る。表示端末30のアイコン表示制御部316は、この情報に基づいて、アイコンデータテーブル3に格納されている「通学路(登下校)」アイコン(アイコンID=004)を読み出すとともに、子供A,Bの2人が図示されるように画像を加工して表示する。なお、対象が「登下校」や「習い事の場所へ移動中」等の行動を行っているかどうかは、測位端末10から送信される位置情報の時系列データが、「登下校」や「習い事の場所へ移動中」として設定されている範囲内であるかどうかで判定する。
図17Aは、子供A,Bがいずれも登下校のために通学路を移動している状況であることを1画面で示している。図17Bの例では、図17Aの例に加えて、子供A,Bそれぞれの移動距離を表す30D1、30D2が表示端末30の出力部35の円形ディスプレイの縁から所定の幅を有する円形の枠が内側に向かって並んで表示されている。図17Bでは、円形ディスプレイの中心から遠い位置にある円形の枠30D2を年長者である子供Aに、中心から近い位置にある円形の枠30D1を年少者である子供Bに、それぞれ割り当てる。30D1、30D2において、円の1周が通学路の合計距離をそれぞれ示し、円形ディスプレイの12時の方向から時計回りに移動した距離に応じて、円形の枠内の一部の表示形態(表示色、パターン等)が変化するように構成されている。上記移動した距離は、測位端末10から時系列的に受信する位置情報に基づいて、携帯端末20により導出されて表示端末30に送信される。あるいは、測位端末10に歩数計機能がある場合は、子供A,Bについての歩数データを携帯端末20に送信して移動距離の算出に利用してもよい。
図17Cは、子供A,Bのうち一人は通学路の領域にいるが、他方は通学路の領域を外れていることを、子供A,Bの表示形態(表示色・パターン等)を変更することで表している例である。また、図17Dに例示するように、子供A,Bがそれぞれの位置情報に基づいて通学路において連れ立って(互いに近接して)移動していると判定される場合には、子供A,Bを同じ表示形態(表示色・パターン等)で表示するように構成してもよい。このような1画面表示によれば、複数の対象がどこでどのような状況にあるかを直感的に知らせることができる。
図17B~図17Dには、表示端末30の表示画面に、測位端末10の現在位置における天候をグラフィカルに表示している例(本例では晴れを示す太陽のシンボル)を示している。測位端末10の現在位置における天候は、例えば、測位端末10から位置情報を受信した携帯端末20が、その位置情報を用いてインターネットを通じて外部装置から天気情報を取得する等の手法により実現することができる。これによれば、保護者Pは子供A,Bの居場所と合わせてその場所の天候を知ることができるので、子供A,Bの送迎において傘を持っていく必要があるか等の判断に役立てることができる。
一方、2画面切替表示では、複数の対象である子供A,Bから受信する位置情報と、その位置情報から対応付けられたアイコンIDとに基づいて、表示端末30の表示画面全体を使った表示を子供A,Bそれぞれについて切り替えながら実行する。これは、いずれかの対象についてその位置情報、アイコンIDに基づいて重要度が高い情報が含まれると判断される場合は、表示画面全体を利用して大きくアイコン表示を行うことにより、保護者P等に迅速かつ直感的に子供A,Bの状況を知らせることが必要と考えられるからである。このような情報としては、子供A,Bがいずれも移動中である場合、あるいは他の重要度が高い報知内容に該当する場合(アイコンIDが未登録の場所を示している、登下校の際に所定の時間以上に亘って通学路以外を移動している、学習塾等の習い事の開始時刻に現地に到着していない等)が考えられる。
図13の処理フロー例に戻ると、ステップS1410において、1画面表示であると判定した場合(ステップS1410が「1画面表示」)、ステップS1430において、表示端末30のアイコン表示制御部316は、子供A,Bについて携帯端末20から受信したアイコンIDに対応するアイコン表示データをアイコンデータテーブル3から読み出して表示画面全体を用いて表示する。この際、図17A等に関して説明したように、アイコンには子供A,Bの2人が表示されるように加工がなされるように構成する。なお、本実施形態では表示制御システムSにより子供A,Bの2人の見守りを行うものとしているが、対象が3人以上の場合には、その人数に応じてアイコンに表示する人数が増えるようにアイコンを加工してもよく、また見づらい表示となるのを防ぐために、一定数(例えば4人)を超えた場合には人数を増やさないように構成することもできる。
ステップS1410において2画面切替表示と判定された場合(ステップS1410が2画面切替表示)、ステップS1420において、アイコン表示制御部316は、受信している2種のアイコンIDに対応付けられたアイコン表示データをアイコンデータテーブル3から読み出して表示端末30の表示画面全体に表示するとともに、所定時間ごとに画面を切り替える処理を行う。2画面切替は所定時間に限定されず、表示端末30が装着しされている手首を保護者Pがひねることでも切り替えることができる。この動作の検出は、表示端末30のセンサ部37の角加速度センサを用いた公知の技術等により可能となる。
図17Eに、2画面切替表示における表示端末30の表示画面例を示している。図17Eの表示画面例は、対象である子供A,Bがいずれも学習塾等の次の予定場所に移動している状態であることを示す、「習い事の場所へ移動中」(図9のアイコンID=021)アイコンが表示され、子供Aは「スイミング」(図9のアイコンID=010)、子供Bは「音楽教室」(アイコンID=009)へ向かっていることが示されている。紙面に向かって左側の表示画面例は、子供Aが向かっているスイミングの開始予定時刻まで2分54秒、右側の表示画面例においては子供Bが向かっている音楽教室の開始予定時刻まで10分20秒であることが示されている。この場合、子供Aの次の予定までの残り時間が子供Bよりも短いので、アイコン表示制御部316は、表示端末30にまず子供Aの表示画面を表示させ、次いで子供Bの表示画面を表示させるように制御する。これにより、移動中の2人の子供A,Bについて、いずれか一方を優先させつつ両者の居場所、状況を直感的に知らせることができる。なお、子供A,Bについての優先度(年齢に基づき年少の子供の表示優先、アイコンの種類により重要度が高いアイコン優先等)に基づいて、アイコンの表示順と2画面それぞれの表示時間、表示回数等の表示態様を適宜設定してもよい。
ステップS1420、ステップS1430に次いで、ステップS1440において、アイコン表示制御部316は、タイマー設定に従って所定時間の間、前記の1画面表示又は2画面切替表示を継続する。ステップS1450において、アイコン表示制御部316は、前記所定時間経過後、表示端末30の表示画面をアイコンサブ表示として本処理を終了する。
<表示端末30の他の表示モード>
図18に、本実施形態における表示端末30での他の表示処理例を示している。図18の例では、子供A,Bがいずれも同じ公園にいるため、表示端末30の表示画面全体に、「公園」を示すアイコンと、子供A,Bを示す画像とが表示される非分割表示処理がされている。さらに、この例では、表示端末30のアイコン表示制御部316により、公園における子供A,Bの滞在時間の長さ(時間の経過の長さ)をグラフィカルに表示するように構成している。すなわち、図18では、「公園」を示すアイコン及び子供A,Bを示す画像がアイコンメイン表示され、それに付随して、アイコン30Gとしてカエルが卵からオタマジャクシを経て成体へと成長していく様子が表示されている(図18(A)~図18(E))。
時間の経過を示すためのアイコン(30G)は、例えば図19に示すように、卵から成長するカエル、タネから成長する草木のように、わかりやすい適宜のモチーフを採用することができる。図18では、例えばカエルの場合、卵、オタマジャクシ、後足が生えたオタマジャクシ、尾が残っているカエル、成体のカエル、それぞれのステージが15分を表すように設定されている。このような時間の経過を表すアイコンを、施設(地物)を表すアイコンとあわせて表示することにより、例えば図18の例では子供A,Bがどのくらいの時間公園にとどまっているかが直感的に理解でき、表示端末30を身に着けている保護者Pは、子供A,Bに早く帰るように電話や電子メールで働きかけるといったアクションを取ることが可能となる。なお、図20に示すように、所定時間経過後は、表示端末30の機能による時計表示30A、歩数表示30Bとともに、時間経過表示30Hを表示画面に表示させるようにしてもよい。このようにすることで、表示端末30の機能を利用しながら、子供A,Bの見守りを継続することができる。
また測定装置10の運動情報取得部116は、センサ部17に含まれるセンサ類から得られる各測定値に基づいて測位端末10の動き(活動)の状況(歩く、走る、自転車で移動する等)を検出し、通信部18を介して携帯端末20に送信してもよい。そして携帯端末20は、取得した動き(活動)の状況とアイコンデータテーブル3に基づいて、活動に関する画像を、表示端末30の出力部35に表示させてもよい。この場合、検出した動きの状況に含まれる活動の名称(歩く、走る、自転車で移動する等)と、アイコンデータテーブル3の構成要素である名称の情報を比較して、対応するアイコン表示データを抽出する(例えば、「歩く」であれば登下校、「自転車で移動」であれば習い事の場所へ移動中等)。
また本実施形態でのアイコンデータテーブル3には、アイコンとしてアイコン表示データ(静止画像)が登録されているが、これには限定されない。アイコンとして動画(音声を含んでもよい)が登録されていてもよい。
前記子供A,Bに関する情報は、子供A,Bの現在位置に関する情報と活動に関する情報であるとしてよい。
このようにすれば、表示端末30において、見守り対象である子供A,Bの現在位置や活動を把握することができる。
処理部31は、子供A,Bの現在位置付近の地物を示す他の画像を出力部35に表示しないようにしてもよい。
このようにすれば、表示端末30において、見守り対象である子供A,Bの現在位置や活動のみを直感的に把握することができる。
前記処理部31は、子供A,Bの位置情報、子供A,Bの関係性、子供A,Bの位置情報に対応付けられているアイコンの関係性等に基づいて、出力部35の表示画面を複数の副画面に分割し、分割された複数の副画面に前記アイコンをそれぞれ配置して表示させるようにしてもよい。
このようにすれば、子供A,Bそれぞれの居場所と状況を一目で直感的に知ることができる。
前記処理部31は、子供A,Bが同じアイコンで示される場所にいる場合、出力部35の表示画面を前記副画面に分割して表示しないようにしてもよい。
このようにすれば、子供A,Bの状況を示すアイコンを出力部35の表示画面全体を使って表示することができ、より直感的に子供A,Bの状況を知ることができる。
前記処理部31は、複数のアイコンを、子供A,Bが同じ場所にいる態様に変更して表示させるようにしてもよい。
このようにすれば、子供A,Bが同じ場所にいることを一目で知ることができる。
7 前記処理部31は、子供A,B間での所定条件の成否に従って、子供A,Bのうちのいずれかについてのアイコンを他の前記対象についてのアイコンよりも優先させて表示させるようにしてもよい。
このようにすれば、居場所の重要度が高い等の所定条件が成立している子供についての情報を優先して知らせることができる。
8 前記処理部31は、子供A,Bのうち、予定されている次のスケジュールが最も早く開始される子供についてのアイコンを優先させて表示するようにしてもよい。
このようにすれば、次の予定が迫っている当該子供に対する保護者等の注意を喚起することができる。
9 前記処理部31は、出力部35の表示画面を複数の副画面に均等に分割し、分割された複数の副画面にアイコンをそれぞれ配置して表示させるようにしてもよい。
このようにすれば、子供A,Bの状況を、一覧性をもって知らせることができる。
10 処理部31は、出力部35の表示画面を複数の副画面に分割し、分割された複数の前記副画面にアイコンをそれぞれ配置して表示させる場合、子供A,B間に成立する所定の条件に従って、複数の前記副画面の表示面積比を変更して表示させるようにしてもよい。
このようにすれば、子供A,Bの各居場所における滞在予定時間等、各子供の状況をより直感的に知らせることができるようになる。
処理部31は、子供A,Bについて、同一種別の場所を表すアイコンに関して、互いに外観が異なるアイコンを割り当てて表示させるようにしてもよい。
このようにすれば、子供A,Bがそれぞれどこにいるかをより直感的に知らせることができる。
処理部31は、子供A,Bの位置情報に基づいて、子供A,Bが存在する地点における天候情報をネットワークN上の外部装置から取得して、出力部35に表示させるようにしてもよい。
このようにすれば、対象の現在位置での天候情報に基づいて、必要に応じて対象である子供C等に対する対応(迎えに行く等)を取ることができる。
処理部31は、前記位置情報に基づいて、前子供A,Bが、前記アイコンが示す施設内に留まっている場合、前記施設に入ってからの経過時間を表す画像を出力部35に表示させるようにしてもよい。
このようにすれば、対象である子供A,Bの保護者等が、電話、メール等の手段によって当該範囲にとどまる時間に応じて注意喚起したり、早く離れるように促したりすることができる。
また、本発明の実施形態は、子供A,Bに関する情報を送出する複数の測位端末10と、複数の前記測位端末10からの子供A,Bに関する情報を取得し、各子供A,Bに関する情報に対応づけられているアイコンを、各子供A,Bの現在位置を示す情報である位置情報及び子供A,B同士の関係性及び各子供A,Bの状況を含む情報である対象関連情報に基づいて出力部35に表示させる表示端末30とを備えている表示制御システムとして構成することができる。
この場合、測位端末10はバッテリーで駆動される無線端末装置として構成し、前記バッテリーの状態に関する情報、及び前記測位端末10の無線通信の状態を示す情報の少なくともいずれかを、表示端末30に送出するようにしてもよい。
このようにすれば、表示端末30を所持している保護者等は、測位端末10からの位置情報の受信が困難になり、あるいは不可能となったとき、その原因を容易に知ることができる。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。換言すると、図3~図5の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が測位端末10、携帯端末20、表示端末30に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に図3~図5の例に限定されない。また、一つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。本実施形態における機能的構成は、演算処理を実行するプロセッサによって実現され、本実施形態に用いることが可能なプロセッサには、シングルプロセッサ、マルチプロセッサ及びマルチコアプロセッサ等の各種処理装置単体によって構成されるものの他、これら各種処理装置と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field‐Programmable Gate Array)等の処理回路とが組み合わせられたものを含む。
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えば汎用のパーソナルコンピュータであってもよい。
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布されるUSBメモリ等のリムーバブルメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体等で構成される。リムーバブルメディアは、例えば、磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク、又は光磁気ディスク等により構成される。光ディスクは、例えば、CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk),Blu-ray(登録商標) Disc(ブルーレイディスク)等により構成される。光磁気ディスクは、MD(Mini-Disk)等により構成される。また、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体は、例えば、プログラムが記録されているROMや、補助記憶部13、23、33に含まれるハードディスク等で構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含むものである。
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明したが、これらの実施形態は、例示に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではない。本発明はその他の様々な実施形態を取ることが可能であり、上記実施形態と変形例の各構成を組み合わせることも可能である。更に、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、省略や置換等種々の変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、本明細書等に記載された発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下に、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
複数の対象に関する情報を、複数の前記対象からそれぞれ取得し、
複数の前記対象に関する情報それぞれに対応付けられている前記対象の現在位置及び活動の少なくとも一方に関連する各画像を、複数の前記対象の現在位置を示す情報である位置情報及び複数の前記対象同士の関係性及び複数の前記対象の状況を含む情報である対象関連情報に基づいて、表示部に表示させる表示制御部を備える表示制御装置。
[付記2]
前記対象に関する情報は、前記対象の現在位置に関する情報と前記活動に関する情報である、付記1に記載の表示制御装置。
[付記3]
前記表示制御部は、複数の前記対象の前記現在位置付近の地物を示す他の画像を前記表示部に表示しない、付記1又は付記2に記載の表示制御装置。
[付記4]
前記表示制御部は、前記対象関連情報に基づいて、前記表示部の表示画面を複数の副画面に分割し、分割された複数の前記副画面に前記画像をそれぞれ配置して表示させる、付記1から3までのいずれかに記載の表示制御装置。
[付記5]
前記表示制御部は、複数の前記対象が同じ前記画像で示される場所にいる場合、前記表示部の表示画面を分割して表示しない、付記1から3までのいずれかに記載の表示制御装置。
[付記6]
前記表示制御部は、複数の前記画像を、複数の前記対象が同じ場所にいる態様に変更して表示させる、付記5に記載の表示制御装置。
[付記7]
前記表示制御部は、複数の前記対象間での所定条件の成否に従って、複数の前記対象のうちのいずれかについての前記画像を他の前記対象についての画像よりも優先させて表示させる、付記5又は付記6に記載の表示制御装置。
[付記8]
前記表示制御部は、複数の前記対象のうち、予定されている次のスケジュールが最も早く開始される前記対象についての画像を優先して表示させる、付記7に記載の表示制御装置。
[付記9]
前記表示制御部は、前記表示部の表示画面を複数の副画面に均等に分割し、分割された複数の前記副画面に前記画像をそれぞれ配置して表示させる、付記4に記載の表示制御装置。
[付記10]
前記表示制御部は、前記表示部の表示画面を複数の副画面に分割し、分割された複数の前記副画面に前記画像をそれぞれ配置して表示させる場合、複数の前記対象間に成立する所定の条件に従って、複数の前記副画面の表示面積比を変更して表示させる、付記4に記載の表示制御装置。
[付記11]
前記表示制御部は、複数の前記対象について、同一種別の場所を表す前記画像に関して、互いに外観が異なる前記画像を割り当てて表示させる、付記4に記載の表示制御装置。
[付記12]
前記表示制御部は、前記対象の前記位置情報に基づいて、前記対象が存在する地点における天候情報を外部装置から取得して、前記表示部に表示させる、付記1から11までのいずれかに記載の表示制御装置。
[付記13]
前記表示制御部は、前記位置情報に基づいて、前記対象が、前記画像が示す施設内に留まっている場合、前記施設に入ってからの経過時間を表す画像を前記表示部に表示させる、付記1から12までのいずれかに記載の表示制御装置。
[付記14]
対象に関する情報を送出する複数の端末装置と、
複数の前記端末装置からの前記対象に関する情報を取得し、
前記各対象に関する情報に対応づけられている画像を、各前記対象の現在位置を示す情報である位置情報及び各前記対象同士の関係性及び各前記対象の状況を含む情報である対象関連情報に基づいて表示部に表示させる表示制御装置と、
を備えている表示制御システム。
[付記15]
前記端末装置はバッテリーで駆動される無線端末装置であり、前記バッテリーの状態に関する情報、及び前記端末装置の無線通信の状態を示す情報の少なくともいずれかを、前記表示制御装置に送出する、付記14に記載の表示制御システム。
[付記16]
情報処理装置が、
対象に関する情報を、複数の前記対象のそれぞれから取得し、
前記各対象に関する情報に対応づけられている画像を、各前記対象の現在位置を示す情報である位置情報及び各前記対象同士の関係性及び各前記対象の状況を含む情報である対象関連情報に基づいて表示部に表示させる、
表示制御方法。
[付記17]
情報処理装置に、
対象に関する情報を、複数の前記対象のそれぞれから取得し、
前記各対象に関する情報に対応づけられている画像を、各前記対象の現在位置を示す情報である位置情報、各前記対象同士の関係性及び各前記対象の状況を含む情報である対象関連情報に基づいて表示部に表示させる処理を実行させる、
プログラム。