JP7846504B2 - 偏光板およびそれを用いた画像表示装置 - Google Patents
偏光板およびそれを用いた画像表示装置Info
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Description
1つの実施形態においては、上記ベースポリマーは、モノマー成分としてアルコキシ基含有モノマーを含む。
1つの実施形態においては、上記ベースポリマーは、全モノマー成分100重量部に対して前記アルコキシ基含有モノマーを30重量部~99重量部含む。
1つの実施形態においては、上記アルコキシ基含有モノマーは、下記式で表される。
1つの実施形態においては、上記ベースポリマーは、モノマー成分としてヒドロキシル基含有モノマーをさらに含む。
1つの実施形態においては、上記粘着剤組成物における上記帯電防止剤の含有量は、上記ベースポリマー100重量部に対して10重量部未満である。
1つの実施形態においては、上記帯電防止剤はリチウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、1-エチル-3-メチルイミダゾリウムビス(フルオロスルホニル)イミドまたはトリブチルメチルアンモニウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドを含む。
1つの実施形態においては、上記粘着剤組成物は、シランカップリング剤をさらに含む。
1つの実施形態においては、上記粘着剤組成物は、酸化防止剤をさらに含む。
1つの実施形態においては、上記粘着剤層のガラスに対する粘着力は1.0N/25mm以上である。
1つの実施形態においては、上記偏光板は、下記式で表される加熱試験による抵抗値上昇率が10以下である。
抵抗値上昇率=信頼性試験後の抵抗値/初期抵抗値
ここで、加熱試験は、温度85℃の条件下で500時間行われる。
1つの実施形態においては、上記偏光板は、下記式で表される加湿試験における抵抗値上昇率が10以下である。
抵抗値上昇率=信頼性試験後の抵抗値/初期抵抗値
ここで、加湿試験は、温度60℃、湿度95%RHの条件下で500時間行われる。
本発明の別の局面によれば、画像表示装置が提供される。この画像表示装置は、上記の偏光板を備える。
本発明の偏光板は、粘着剤層を備える。図1は、本発明の1つの実施形態による偏光板の概略断面図である。偏光板100は、代表的には、偏光子11と、偏光子11の一方の側に設けられた保護層12と、偏光子11のもう一方の側に設けられた保護層13と、保護層13の偏光子11と反対側に設けられた粘着剤層20と、を有する。目的に応じて、保護層12および保護層13の少なくとも一方は省略してもよい。粘着剤層20は最外層として設けられ、偏光板は画像表示装置(実質的には、画像表示パネル)に貼り付け可能とされている。実用的には、粘着剤層20の表面には、偏光板が使用に供されるまで、剥離フィルムが仮着されていることが好ましい。剥離フィルムを仮着することにより、粘着剤層を保護するとともに、偏光板のロール形成が可能となる。
抵抗値上昇率=信頼性試験後の抵抗値/初期抵抗値
ここで、加熱試験は、温度85℃の条件下で500時間行われる。
さらに、本発明の実施形態においては、上記偏光板は、下記式で表される加湿試験における抵抗値上昇率が10以下であり、より好ましくは8以下であり、さらに好ましくは5以下である。
抵抗値上昇率=信頼性試験後の抵抗値/初期抵抗値
ここで、加湿試験は、温度60℃、湿度95%RHの条件下で500時間行われる。
本発明の実施形態における偏光板においては、偏光板の抵抗値上昇率がこのような範囲であることにより、耐久性に優れ、かつ、異形加工する際のクラックが抑制された偏光板を実現することができる。
偏光子は、代表的には、二色性物質(代表的には、ヨウ素)を含む樹脂フィルムで構成される。樹脂フィルムとしては、偏光子として用いられ得る任意の適切な樹脂フィルムを採用することができる。樹脂フィルムは、代表的には、ポリビニルアルコール系樹脂(以下、「PVA系樹脂」と称する)フィルムである。樹脂フィルムは、単層の樹脂フィルムであってもよく、二層以上の積層体であってもよい。
保護層12および保護層13は、偏光子の保護層として使用できる任意の適切なフィルムで形成される。当該フィルムの主成分となる材料の具体例としては、トリアセチルセルロース(TAC)等のセルロース系樹脂、ポリエステル系、ポリビニルアルコール系、ポリカーボネート系、ポリアミド系、ポリイミド系、ポリエーテルスルホン系、ポリスルホン系、ポリスチレン系、ポリノルボルネン系、ポリオレフィン系、(メタ)アクリル系、アセテート系等の透明樹脂等が挙げられる。また、(メタ)アクリル系、ウレタン系、(メタ)アクリルウレタン系、エポキシ系、シリコーン系等の熱硬化型樹脂または紫外線硬化型樹脂等も挙げられる。この他にも、例えば、シロキサン系ポリマー等のガラス質系ポリマーも挙げられる。また、特開2001-343529号公報(WO01/37007)に記載のポリマーフィルムも使用できる。このフィルムの材料としては、例えば、側鎖に置換または非置換のイミド基を有する熱可塑性樹脂と、側鎖に置換または非置換のフェニル基ならびにニトリル基を有する熱可塑性樹脂を含有する樹脂組成物が使用でき、例えば、イソブテンとN-メチルマレイミドからなる交互共重合体と、アクリロニトリル・スチレン共重合体とを有する樹脂組成物が挙げられる。当該ポリマーフィルムは、例えば、上記樹脂組成物の押出成形物であり得る。
粘着剤層20の表面抵抗値は、上記のとおり1.0×109Ω/□以下であり、好ましくは9.0×108Ω/□以下であり、より好ましくは8.0×108Ω/□以下であり、さらに好ましくは7.0×108Ω/□以下であり、特に好ましくは6.0×108Ω/□以下である。表面抵抗値の下限は、例えば5.0×105Ω/□であり得る。上記のとおり、本発明の実施形態によれば、帯電防止剤の含有量が少ないにもかかわらず表面抵抗値が小さい粘着剤層を実現することができる。
(1):(CnF2n+1SO2)2N- (nは1~10の整数)、
(2):CF2(CmF2mSO2)2N- (mは1~10の整数)、
(3):-O3S(CF2)lSO3 - (lは1~10の整数)、
(4):(CpF2p+1SO2)N-(CqF2q+1SO2)、(p、qは1~10の整数)、
で表わされるアニオンが挙げられる。フッ素含有アニオンが好ましく、フッ素含有イミドアニオンがより好ましい。
(1):(CnF2n+1SO2)2N- (nは1~10の整数)、
(2):CF2(CmF2mSO2)2N- (mは1~10の整数)、
(4):(CpF2p+1SO2)N-(CqF2q+1SO2)、(p、qは1~10の整数)、
で表わされるアニオンが挙げられる。好ましくは、(CF3SO2)2N-、(C2F5SO2)2N-等の一般式(1)で表わされる(ペルフルオロアルキルスルホニル)イミドであり、より好ましくは、(CF3SO2)2N-で表わされるビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドである。したがって、本発明の実施形態において用いられ得る好ましい無機カチオン塩は、リチウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドである。
上記A項からD項に記載の偏光板は、画像表示装置に適用され得る。したがって、本発明の実施形態は、そのような偏光板を用いた画像表示装置を包含する。画像表示装置の代表例としては、液晶表示装置、エレクトロルミネセンス(EL)表示装置(例えば、有機EL表示装置、無機EL表示装置)が挙げられる。1つの実施形態においては、画像表示装置は、狭額縁(好ましくは、ベゼルレス)の画像表示装置またはインセル型画像表示装置である。このような画像表示装置において、本発明の実施形態による効果が顕著である。
10μm以下の厚みは、干渉膜厚計(大塚電子社製、製品名「MCPD-3000」)を用いて測定した。10μmを超える厚みは、デジタルマイクロメーター(アンリツ社製、製品名「KC-351C」)を用いて測定した。
実施例および比較例で得られた偏光板(粘着剤層付偏光板)の粘着剤層表面の抵抗値を、三菱化学アナリテック社製MCP-HT450を用いて測定し、初期抵抗値とした。さらに、粘着剤層付偏光板を異なる2つの条件の信頼性試験(85℃の環境下に500時間と60℃・95%RHの環境下に500時間)に供した後、上記と同様にして抵抗値を測定した。以下の式により抵抗値上昇率を算出した。
抵抗値上昇率=信頼性試験後の抵抗値/初期抵抗値
さらに、以下の基準で評価した。
○:抵抗値上昇率が10以下
×:抵抗値上昇率が10よりも大きい
実施例および比較例で得られた偏光板(粘着剤層付偏光板)を70mm×150mmに切り出し、粘着剤層を介して液晶パネルに貼り合わせた。次いで、貼り合わせた粘着剤層付偏光板の側面部に、銀ペーストを粘着剤層付偏光板の側面部の厚み方向全域を覆うようにして塗布し、外部からのアース電極と接続した。次いで、粘着剤層付偏光板の表面に、静電気発生装置であるESD(ESD-8012A、SANKI社製)を用いて(印加電圧15kV)、偏光板面内で円を描くように1秒おきに合計10回発射(印加)して、液晶パネルの液晶の配向乱れを起こした。電気により白抜けした部分が消失するまでの時間を測定し、下記の基準で評価した。
○:白抜けが5秒以内に消失した
△:白抜けが10秒以内に消失した
×:白抜けが10秒以上残った
作製した偏光板(粘着剤層付偏光板)を、偏光子の吸収軸が長辺と並行になるようにして、300×220mmの大きさに切断した。当該偏光板を、350×250mm×0.7mm厚の無アルカリガラス(コーニング社製、商品名「EG-XG」)にラミネーターで貼合した。次いで、50℃、0.5MPaで15分間オートクレーブ処理して、粘着剤層をガラスに密着させた。かかる処理の施されたサンプルに、85℃の雰囲気下で500時間処理を施した後、当該サンプルの外観を下記基準で目視にて評価した。85℃のほかに60℃、95%、500h、HS(-40℃30min⇔85℃30minを1サイクルとして)300回サイクルを実施し、以下の基準で評価した。
◎:発泡、剥がれなどの外観上の変化が全くなし。
○:わずかながら端部に剥がれ、または発泡があるが、実用上問題なし。
△:端部に剥がれ、または発泡があるが、特別な用途でなければ、実用上問題なし。
×:端部に著しい剥がれあり、実用上問題あり。
実施例および比較例で得られた偏光板の隅部にエンドミルを用いて直径3.9mmの貫通穴を形成した。貫通穴が形成された偏光板を、粘着剤層を介してガラス板に貼り合わせ、試験サンプルとした。この試験サンプルを、85℃に30分保持した後-40℃に30分保持することを300サイクル繰り返すヒートショック試験に供し、試験後の貫通穴部分の外観を目視により観察し、以下の基準で評価した。なお、いずれの実施例および比較例においても、糊欠け(粘着剤層の端部が欠損する現象)は発生しなかった。
○:クラックは認められなかった。
△:クラックはあるが、特別な用途でなければ、実用上問題ない。
×:クラックが認められた。
攪拌羽根、温度計、窒素ガス導入管、冷却器を備えた4つ口フラスコに、ブチルアクリレート(BA)39部、メトキシエチルアクリレート(MEA)60部、および4-ヒドロキシブチルアクリレート(4HBA)1部を含有するモノマー混合物を仕込んだ。さらに、このモノマー混合物100部に対して、重合開始剤として2,2’-アゾビスイソブチロニトリル0.1部を酢酸エチル100部と共に仕込み、緩やかに攪拌しながら窒素ガスを導入して窒素置換した後、フラスコ内の液温を55℃付近に保って8時間重合反応を行い、(メタ)アクリル系ベースポリマーA1の溶液を調製した。(メタ)アクリル系ベースポリマーA1のTgおよび誘電率を表1に示す。なお、誘電率は常法により測定した。Tgは、それぞれのモノマーのTgから重合比を用いて換算した値を算出した。
BAを59部、MEAを40部および4HBAを1部含有するモノマー混合物を用いたこと以外は製造例1と同様にして、(メタ)アクリル系ベースポリマーA2の溶液を調製した。(メタ)アクリル系ベースポリマーA2のTgおよび誘電率を表1に示す。
BAを79部、MEAを20部および4HBAを1部含有するモノマー混合物を用いたこと以外は製造例1と同様にして、(メタ)アクリル系ベースポリマーA3の溶液を調製した。(メタ)アクリル系ベースポリマーA3のTgおよび誘電率を表1に示す。
MEA60部の代わりにエトキシエトキシエチルアクリレート(EEEA)60部を用いたこと以外は製造例1と同様にして、(メタ)アクリル系ベースポリマーA4の溶液を調製した。(メタ)アクリル系ベースポリマーA4のTgおよび誘電率を表1に示す。
MEA60部の代わりにメトキシトリエチレングリコールアクリレート(MTGA)60部を用いたこと以外は製造例1と同様にして、(メタ)アクリル系ベースポリマーA5の溶液を調製した。(メタ)アクリル系ベースポリマーA5のTgおよび誘電率を表1に示す。
MTGAを99部および4HBAを1部含有するモノマー混合物を用いたこと以外は製造例1と同様にして、(メタ)アクリル系ベースポリマーA6の溶液を調製した。(メタ)アクリル系ベースポリマーA6のTgおよび誘電率を表1に示す。
BAを49部、MTGAを50部および4HBAを1部含有するモノマー混合物を用いたこと以外は製造例1と同様にして、(メタ)アクリル系ベースポリマーA7の溶液を調製した。(メタ)アクリル系ベースポリマーA7のTgおよび誘電率を表1に示す。
BAを69部、MTGAを30部および4HBAを1部含有するモノマー混合物を用いたこと以外は製造例1と同様にして、(メタ)アクリル系ベースポリマーA8の溶液を調製した。(メタ)アクリル系ベースポリマーA8のTgおよび誘電率を表1に示す。
MTGA50部の代わりにメトキシポリエチレングリコールアクリレート(MPEA)50部を用いたこと以外は製造例7と同様にして、(メタ)アクリル系ベースポリマーA9の溶液を調製した。(メタ)アクリル系ベースポリマーA9のTgおよび誘電率を表1に示す。
メトキシポリエチレングリコールアクリレート(MPEA)50部の代わりにメトキシポリエチレングリコールアクリレートPEA550(大阪有機化学社製)50部を用いたこと以外は製造例9と同様にして、(メタ)アクリル系ベースポリマーA10の溶液を調製した。(メタ)アクリル系ベースポリマーA10のTgおよび誘電率を表1に示す。
MTGA50部の代わりにフェノキシエチルアクリレート(PEA)50部を用いたこと以外は製造例7と同様にして、(メタ)アクリル系ベースポリマーA11の溶液を調製した。(メタ)アクリル系ベースポリマーA11のTgおよび誘電率を表1に示す。
MTGA50部の代わりにテトラヒドロフルフリルアクリレート50部を用いたこと以外は製造例5と同様にして、(メタ)アクリル系ベースポリマーA12の溶液を調製した。(メタ)アクリル系ベースポリマーA12のTgおよび誘電率を表1に示す。
MTGA50部の代わりに(2-メチル-2-エチル-1,3-ジオキソラン-4-イル)メチルアクリレート50部を用いたこと以外は製造例7と同様にして、(メタ)アクリル系ベースポリマーA13の溶液を調製した。(メタ)アクリル系ベースポリマーA13のTgおよび誘電率を表1に示す。
MTGA50部の代わりに(3-エチルオキセタン-3-イル)メチルアクリレート50部を用いたこと以外は製造例5と同様にして、(メタ)アクリル系ベースポリマーA14の溶液を調製した。(メタ)アクリル系ベースポリマーA14のTgおよび誘電率を表1に示す。
MTGA50部の代わりに環状トリメチロールプロパンホルマールアクリレート50部を用いたこと以外は製造例7と同様にして、(メタ)アクリル系ベースポリマーA15の溶液を調製した。(メタ)アクリル系ベースポリマーA15のTgおよび誘電率を表1に示す。
BAを80.3部、アクリル酸(AA)を0.2部、PEAを16部、N-ビニルピロリドン(NVP)を3部および4HBAを0.5部含有するモノマー混合物を用いたこと以外は製造例1と同様にして、(メタ)アクリル系ベースポリマーA16の溶液を調製した。(メタ)アクリル系ベースポリマーA16のTgおよび誘電率を表1に示す。
BAを99部および4HBAを1部含有するモノマー混合物を用いたこと以外は製造例1と同様にして、(メタ)アクリル系ベースポリマーA17の溶液を調製した。(メタ)アクリル系ベースポリマーA17のTgおよび誘電率を表1に示す。
BAを56部および4HBAを1部、PEAを14部、MAを29部含有するモノマー混合物を用いたこと以外は製造例1と同様にして、(メタ)アクリル系ベースポリマーA18の溶液を調製した。(メタ)アクリル系ベースポリマーA18のTgおよび誘電率を表1に示す。
1.偏光子の作製
熱可塑性樹脂基材として、長尺状で、吸水率0.75%、Tg約75℃である、非晶質のイソフタル共重合ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み:100μm)を用いた。樹脂基材の片面に、コロナ処理を施した。
ポリビニルアルコール(重合度4200、ケン化度99.2モル%)およびアセトアセチル変性PVA(日本合成化学工業社製、商品名「ゴーセファイマーZ410」)を9:1で混合したPVA系樹脂100重量部に、ヨウ化カリウム13重量部を添加したものを水に溶かし、PVA水溶液(塗布液)を調製した。
樹脂基材のコロナ処理面に、上記PVA水溶液を塗布して60℃で乾燥することにより、厚み13μmのPVA系樹脂層を形成し、積層体を作製した。
得られた積層体を、130℃のオーブン内で周速の異なるロール間で縦方向(長手方向)に2.4倍に自由端一軸延伸した(空中補助延伸処理)。
次いで、積層体を、液温40℃の不溶化浴(水100重量部に対して、ホウ酸を4重量部配合して得られたホウ酸水溶液)に30秒間浸漬させた(不溶化処理)。
次いで、液温30℃の染色浴(水100重量部に対して、ヨウ素とヨウ化カリウムを1:7の重量比で配合して得られたヨウ素水溶液)に、最終的に得られる偏光子の単体透過率(Ts)が所定の値となるように濃度を調整しながら60秒間浸漬させた(染色処理)。
次いで、液温40℃の架橋浴(水100重量部に対して、ヨウ化カリウムを3重量部配合し、ホウ酸を5重量部配合して得られたホウ酸水溶液)に30秒間浸漬させた(架橋処理)。
その後、積層体を、液温70℃のホウ酸水溶液(ホウ酸濃度4.0重量%、ヨウ化カリウム濃度5重量%)に浸漬させながら、周速の異なるロール間で縦方向(長手方向)に総延伸倍率が5.5倍となるように一軸延伸を行った(水中延伸処理)。
その後、積層体を液温20℃の洗浄浴(水100重量部に対して、ヨウ化カリウムを4重量部配合して得られた水溶液)に浸漬させた(洗浄処理)。
その後、90℃に保たれたオーブン中で乾燥しながら、表面温度が75℃に保たれたSUS製の加熱ロールに約2秒接触させた(乾燥収縮処理)。乾燥収縮処理による積層体の幅方向の収縮率は5.2%であった。
このようにして、樹脂基材上に厚み7μmの偏光子を形成した。
上記で得られた偏光子の表面(樹脂基材とは反対側の面)に、保護層としてHC-TACフィルムを、紫外線硬化型接着剤を介して貼り合せた。具体的には、硬化型接着剤の総厚みが1.0μmになるように塗工し、ロール機を使用して貼り合わせた。その後、UV光線を保護層側から照射して接着剤を硬化させた。なお、HC-TACフィルムは、トリアセチルセルロース(TAC)フィルム(厚み25μm)にハードコート(HC)層(厚み7μm)が形成されたフィルムであり、TACフィルムが偏光子側となるようにして貼り合わせた。次いで、樹脂基材を剥離し、当該剥離面にトリアセチルセルロース(TAC)フィルム(厚み25μm)を、紫外線硬化型接着剤を介して貼り合せた。このようにして、保護層(HC層/TACフィルム)/接着剤層/偏光子/接着剤層/保護層(TACフィルム)の構成を有する偏光板P1を得た。
厚さ30μmのポリビニルアルコールフィルムを、速度比の異なるロール間において、30℃、0.3%濃度のヨウ素溶液中で1分間染色しながら、3倍まで延伸した。その後、60℃、4%濃度のホウ酸、10%濃度のヨウ化カリウムを含む水溶液中に0.5分間浸漬しながら総延伸倍率が6倍まで延伸した。次いで、30℃、1.5%濃度のヨウ化カリウムを含む水溶液中に10秒間浸漬することで洗浄した後、50℃で4分間乾燥を行い、厚さ12μmの偏光子を得た。当該偏光子の片面に、製造例15と同様にしてHC-TACフィルムを貼り合わせた。さらに、偏光子のもう一方の面に、ラクトン環構造を有するアクリルフィルム(厚み20μm)を、紫外線硬化型接着剤(厚み1.0μm)を介して貼り合わせた。このようにして、保護層(HC層/TACフィルム)/接着剤層/偏光子/接着剤層/保護層(アクリルフィルム)の構成を有する偏光板P2を得た。
アクリルフィルムの代わりに環状オレフィン系樹脂(COP)フィルム(厚み13μm)を用いたこと以外は製造例20と同様にして偏光板P3を得た。
偏光子の厚みを5μmとしたこと、および、樹脂基材の剥離面にトリアセチルセルロース(TAC)フィルムを設けなかったこと以外は製造例19と同様にして、偏光板P4を得た。
1.粘着剤組成物の調製
製造例1で得られた(メタ)アクリル系ベースポリマーA1の溶液の固形分100部に対して、帯電防止剤(商品名:LiTFSi30EA、三菱マテリアル社製)3部、架橋剤としてのベンゾイルパーオキサイド(商品名:ナイパーBMT 40SV、日本油脂(株)製)0.3部、イソシアネート系架橋剤(商品名:タケネートD110N、三井化学(株)製)0.2部、リワーク向上剤(商品名:サイリルSAT10、カネカ社製)0.03部、酸化防止剤(商品名:Irganox 1010、ヒンダードフェノール系、BASFジャパン社製)0.3部、および、シランカップリング剤(商品名:A-100、綜研化学社製、アセトアセチル基含有シランカップリング剤)0.2部を配合して、アクリル系粘着剤組成物の溶液を調製した。
上記で得られたアクリル系粘着剤組成物の溶液を、シリコーン系剥離剤で処理されたポリエチレンテレフタレートフィルム(三菱化学ポリエステルフィルム製、商品名「MRF38」、セパレータフィルム)の片面に、乾燥後の粘着剤層の厚さが15μmになるように塗布し、155℃で1分間乾燥を行い、セパレータフィルムの表面に粘着剤層を形成した。次いで、製造例20で作製した偏光板P1の内側の保護層にセパレータフィルム上に形成した粘着剤層を転写して、粘着剤層付偏光板を作製した。得られた粘着剤層付偏光板を上記(2)~(5)の評価に供した。結果を表1に示す。
表1に示す偏光板および粘着剤層の組み合わせで粘着剤層付偏光板を作製した。結果を表1に示す。なお、表1における帯電防止剤の略称は以下のとおりである。
LiTFSI:リチウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド
EMI-FSI:1-エチル-3-メチルイミダゾリウムビス(フルオロスルホニル)イミド
TBMA-TFSI:トリブチルメチルアンモニウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド
表1から明らかなように、本発明の実施例の偏光板は、ESD試験において良好な結果を示し、信頼性試験後も低い表面抵抗値を維持し、耐久性にも優れている。さらに、本発明の実施例の偏光板は、異形加工の際のクラックがいずれも、良好に抑制されている。
12 保護層
13 保護層
20 粘着剤層
100 偏光板
Claims (10)
- 粘着剤層を備える偏光板であって、該偏光板は異形を有し、
該粘着剤層を構成する粘着剤組成物が、ベースポリマーと帯電防止剤と酸化防止剤とを含み、
該ベースポリマーは、ガラス転移温度が-50℃以下であり、および、100kHzにおける誘電率が5.0以上であり、
前記粘着剤組成物における前記帯電防止剤の含有量が、前記ベースポリマー100重量部に対して10重量部未満であり、
該粘着剤層の表面抵抗値が1.1×109Ω/□以下である、
偏光板。 - 前記ベースポリマーが、モノマー成分としてアルコキシ基含有モノマーを含む、請求項1に記載の偏光板。
- 前記ベースポリマーが、全モノマー成分100重量部に対して前記アルコキシ基含有モノマーを30重量部~99重量部含む、請求項2に記載の偏光板。
- 前記アルコキシ基含有モノマーが下記式で表される、請求項3に記載の偏光板:
式中、R1はアルキル基であり、nは1~15の整数である。 - 前記ベースポリマーが、モノマー成分としてヒドロキシル基含有モノマーをさらに含む、請求項4に記載の偏光板。
- 前記帯電防止剤がリチウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、1-エチル-3-メチルイミダゾリウムビス(フルオロスルホニル)イミドまたはトリブチルメチルアンモニウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドを含む、請求項1から5のいずれかに記載の偏光板。
- 前記粘着剤組成物がシランカップリング剤をさらに含む、請求項1から6のいずれかに記載の偏光板。
- 下記式で表される信頼性試験による抵抗値上昇率が10以下である、請求項1から7のいずれかに記載の偏光板;
抵抗値上昇率=信頼性試験後の抵抗値/初期抵抗値
ここで、信頼性試験は、温度85℃の条件下で500時間行われる。 - 下記式で表される信頼性試験における抵抗値上昇率が10以下である、請求項1から8のいずれかに記載の偏光板;
抵抗値上昇率=信頼性試験後の抵抗値/初期抵抗値
ここで、信頼性試験は、温度60℃、湿度95%RHの条件下で500時間行われる。 - 請求項1から9のいずれかに記載の偏光板を備える、画像表示装置。
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