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JP7847426B2 - 口唇化粧料 - Google Patents
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JP7847426B2 - 口唇化粧料 - Google Patents

口唇化粧料

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JP7847426B2 JP2021206349A JP2021206349A JP7847426B2 JP 7847426 B2 JP7847426 B2 JP 7847426B2 JP 2021206349 A JP2021206349 A JP 2021206349A JP 2021206349 A JP2021206349 A JP 2021206349A JP 7847426 B2 JP7847426 B2 JP 7847426B2
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Description

本発明は、口唇化粧料に関する。
口唇化粧料では、唇に塗布したときに、発色に優れ、美しい仕上がりが得られることが求められている。
例えば、特許文献1には、赤色202号で被覆された板状粉体と、これ以外の赤色202号、液状の炭化水素油及び液状の高級アルコールを含有する口唇化粧料が、塗布直後の色ムラの目立ちを抑え、均一な仕上がりが得られることが記載されている。
また、特許文献2には、黄色4号及び青色1号から選ばれる色素で被覆された板状粉体と、これ以外の黄色4号及び青色1号から選ばれる色素、さらに、赤色202号で被覆された板状粉体、油剤を含有する口唇化粧料が、塗布した直後に色味やつやが均一に仕上がり、鮮やかさが持続することが記載されている。
特開2019-26597号公報 特開2020-125255号公報
一方、唇の美しさは、形状、シワ、色などに関係しており、これらの要因が塗布した時の発色や仕上がりにかかわっている。このうち唇色、特に唇のくすみは口紅の発色に大きく影響し、従来の口唇化粧料では、くすんだ唇に塗布した場合に、鮮やかな発色が得られないという課題があった。
ここで、唇のくすみは、唇が低彩度色や低明度色な状態であると考えられている。この唇のくすみの原因は、一般的に、加齢とともに赤みが減少し、また血流が低下することが一因であると考えられている。
本発明者らは、赤色202号で被覆された板状粉体と、赤色202号の着色剤を組み合わせ、さらに特定のペースト油を併用することにより、くすんだ唇に塗布した場合であっても、鮮やかな発色で、美しく自然な仕上がりの口唇化粧料が得られることを見出した。
本発明は、次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)赤色202号で被覆された板状粉体 0.01~15質量%、
(B)成分(A)を除く、赤色202号 0.001~5質量%、
(C)融点33~55℃のペースト油を75質量%以上含む、融点33~60℃のペースト油 0.5~18質量%
を含有する口唇化粧料に関する。
本発明の口唇化粧料は、くすんだ唇であっても、鮮やかな発色で、美しく自然な仕上がりが得られ、しかも、鮮やかな発色が長時間持続する。
本発明で用いる成分(A)は、赤色202号で被覆された板状粉体である。
赤色202号は、通常の化粧料に着色顔料として用いられるもので、一般名「リソールルビンBCA」である。この赤色202号は、発色向上のため硫酸バリウムに分散したもの、また分散助剤としてロジンを添加したものでも良い。
板状粉体の基板としては、タルク、シリカ、セリサイト、雲母、合成金雲母、ガラス、カオリン、オキシ塩化ビスマス、酸化セリウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、アルミナ、酸化チタン、酸化鉄等の天然又は合成の無機粉体が挙げられる。
中でもタルク、雲母、合成金雲母、ガラスが好ましく、雲母、合成金雲母がより好ましい。
また、二酸化チタン、酸化鉄、無水ケイ酸等の金属酸化物を、上記板状粉体表面に被覆した複合粉体を用いることもできる。複合粉体の具体例としては、雲母チタン、酸化鉄被覆雲母、酸化鉄被覆雲母チタン、酸化チタン被覆合成金雲母、酸化鉄被覆合成金雲母、酸化鉄・酸化チタン被覆合成金雲母、酸化チタン被覆ガラス末、酸化鉄被覆ガラス末、酸化鉄・酸化チタン被覆ガラス末、酸化チタン被覆アルミナ、酸化鉄被覆アルミナ、酸化鉄・酸化チタン被覆アルミナ、酸化チタン・無水ケイ酸被覆雲母等が挙げられ、雲母チタン、酸化チタン被覆合成金雲母が好ましい。
板状粉体の形状は薄片状であるのが好ましく、平均粒子径は、くすんだ唇であっても、口紅色が鮮やかに発色し、発色が持続し、美しく自然な仕上がりを付与する観点から、5~100μmが好ましく、5~60μmがより好ましい。また、アスペクト比は、15~200のものが好ましく、20~100がより好ましい。
本発明において、平均粒子径は、電子顕微鏡観察、レーザー回折/散乱法による粒度分布測定機によって、測定される。具体的には、レーザー回折/散乱法の場合、エタノールを分散媒として、レーザー回折散乱式粒度分布測定器(例えば、堀場製作所製、LA-920)で測定し、50%メジアン径を平均粒子径とする。厚さは、原子間力顕微鏡により基準面との差を測定し、相加平均したものを平均厚さとする。
また、アスペクト比は、平均粒子径と平均厚さとの比により計算されるものであり、アスペクト比=平均粒子径/平均厚さで定義される。
板状粉体への赤色202号の被覆量は、くすんだ唇であっても、口紅色が鮮やかに発色し、発色が持続し、美しく自然な仕上がりを付与する観点から、成分(A)全量中に0.5~30質量%が好ましく、1~25質量%がより好ましく、2~17質量%がさらに好ましい。なお、当該成分(A)全量中の赤色202号の内訳を、以下で赤色202号の被覆量として記載する。
このような板状粉体としては、例えば、Cellini Red(BASF社製、雲母チタン基板、6~48μm、赤色202号を13質量%被覆)、C91-1231 INTENZA Razzled Rose(DIC社製、雲母チタン基板、10~60μm、赤色202号を10質量%被覆)、C91-1232 INTENZA Haute Pink(DIC社製、雲母チタン基板、10~60μm、赤色202号を10質量%被覆)、C91-1233 INTENZA Electric Coral(DIC社製、雲母チタン基板、10~60μm、赤色202号を12質量%被覆)、C91-1234 INTENZA Magentitude(DIC社製、雲母チタン基板、10~60μm、赤色202号を5質量%被覆)、C91-4232 INTENZA Cerise(DIC社製、酸化チタン被覆合成金雲母基板、10~60μm、赤色202号を10質量%被覆)、C91-4234 INTENZA Tourmalink(DIC社製、酸化チタン被覆合成金雲母基板、10~60μm、赤色202号を5質量%被覆)がある。
成分(A)は、1種又は2種以上用いることができ、含有量は、くすんだ唇であっても、口紅色が鮮やかに発色し、発色が持続し、美しく自然な仕上がりを付与する観点から、全組成中に0.01質量%以上であり、0.1質量%以上が好ましく、1質量%以上がより好ましい。また、15質量%以下であり、同上の観点から、13質量%以下が好ましく、12質量%以下がより好ましい。また、成分(A)の含有量は、全組成中に0.01~15質量%であり、0.1~13質量%が好ましく、1~12質量%がより好ましい。
成分(B)の赤色202号は、着色顔料として用いられるもので、一般名「リソールルビンBCA」であり、成分(A)の被覆剤としても使用されている。この赤色202号は、発色向上のため硫酸バリウムに分散したもの、また分散助剤としてロジンを添加したものでも良い。
成分(B)は、成分(A)と併用することで、くすんだ唇であっても、口紅色が鮮やかに発色し、発色が持続し、美しく自然な仕上がりを付与することができる。
赤色202号は、そのまま使用することができ、疎水化処理、親水化処理して用いることもできる。
また、成分(A)も、成分(B)と同様に、疎水化処理、親水化処理したものであっても良い。
疎水化処理としては、通常の化粧料用粉体に施されている処理であれば制限されず、フッ素化合物、シリコーン系化合物、金属石鹸、アミノ酸系化合物、レシチン、アルキルシラン、油剤、有機チタネート等の表面処理剤を用い、乾式処理、湿式処理等を行えばよい。
表面処理剤の具体例としては、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロアルキルリン酸エステル、パーフルオロアルキルアルコキシシラン、フッ素変性シリコーン等のフッ素系化合物;ジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、環状シリコーン、片末端又は両末端トリアルコキシ基変性オルガノポリシロキサン、架橋型シリコーン、シリコーン樹脂、フッ素変性シリコーン樹脂、アクリル変性シリコーン等のシリコーン系化合物;ステアリン酸アルミニウム、ミリスチン酸アルミニウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム等の金属石鹸;ラウロイルリシン、プロリン、ヒドロキシプロリン、アラニン、グリシン、サルコシン、グルタミン酸、アスパラギン酸、リジン及びそれらの誘導体等のアミノ酸系化合物;レシチン、水添レシチン;メチルトリメトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、ヘキシルトリメトキシシラン、オクチルトリメトキシシラン、オクチルトリエトキシシラン、トリエトキシカプリリルシラン等のアルキルシラン;ポリイソブチレン、ワックス、油脂等の油剤;イソプロピルトリイソステアロイルチタネート等の有機チタネートなどが挙げられる。
また、親水化処理としては、通常の化粧料用粉体に施されている処理であれば制限されない。
例えば、アラビアゴム、トラガカント、アラビノガラクタン、ローカストビーンガム(キャロブガム)、グアーガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、寒天、クインスシード(マルメロ)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、アルゲコロイド、トラントガム、ローカストビーンガム等の植物系高分子;キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、プルラン等の微生物系高分子;コラーゲン、カゼイン、アルブミン、デオキシリボ核酸(DNA)及びその塩等の動物系高分子;カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等のデンプン系高分子;メチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ニトロセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末のセルロース系高分子;アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸系高分子;ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー等のビニル系高分子;ポリエチレングリコール、ポリエチレングリコールシラン等のポリオキシエチレン系高分子;ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体系高分子;ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリル酸アミド等のアクリル系高分子など、さらに、シリカなど無機ケイ酸系化合物などが挙げられる。
疎水化処理、親水化処理は、通常の方法に従って行うことができる。油中への分散性向上の観点から、アミノ酸系化合物、アルキルシラン、有機チタネート処理が好ましく、ラウロイルリシン、イソプロピルトリイソステアロイルチタネート処理がより好ましい。
疎水化処理、親水化処理の処理量は、溶媒へ分散性向上の点から、赤色202号の量に対して0.1~15質量%であるのが好ましく、3~12質量%がより好ましい。
成分(B)の含有量には、成分(A)で被覆材として用いる赤色202号の量は含まない。
成分(B)の含有量は、くすんだ唇であっても、口紅色が鮮やかに発色し、発色が持続し、美しく自然な仕上がりを付与する観点から、全組成中に0.001質量%以上であり、0.01質量%以上が好ましく、0.05質量%以上がより好ましく、5質量%以下であり、3質量%以下が好ましく、1質量%以下がより好ましい。また、成分(B)の含有量は、全組成中に0.001~5質量%であり、0.01~3質量%が好ましく、0.05~1質量%がより好ましい。
本発明において、成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)は、くすんだ唇であっても、口紅色が鮮やかに発色し、発色が持続し、美しく自然な仕上がりを付与する観点から、10以上であるのが好ましく、15以上がより好ましく、25以上がさらに好ましく、100以下が好ましく、80以下がより好ましく、65以下がさらに好ましい。また、成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)は、10~100であるのが好ましく、15~80がより好ましく、25~65がさらに好ましい。
本発明で用いる成分(C)は、融点33~55℃のペースト油を75質量%以上含む、融点33~60℃のペースト油である。
本発明において、融点は、化粧品原料基準記載一般試験法の第3法に記載された方法により測定される。具体的には、試料をかき混ぜながら徐々に90~92℃まで加熱して融解し、加熱を止め、試料を融点より8~10℃高い温度まで放冷する。次いで、温度計(日本工業規格B7410に規定するペトロラタム融点用温度計)を5℃に冷却した後、ろ紙で水分をふきとって水銀球の半分を試料中に差し込み、直ちに抜きとり、垂直に保って放冷し、付着した試料が混濁してきたとき、16℃以下の温度の水中に5分間浸す。次に、試験官に温度計を挿入し温度計の下端と試験管の底との間が15mmになるようにコルクを用いて温度計を固定する。この試験管を、約16℃の水を入れた500mLのビーカー中に試験管の底をビーカーの底との距離を15mmになるように固定し、浴の温度が30℃になるまでは1分間に2℃ずつ上がるように加熱する。次いで、1分間に1℃上がるように加熱を続け、温度計から試料の一滴が離れたときの温度を測定する。この試験を3回行い、測定値の差が1℃未満のときは、その平均値をとり、1℃以上のときは、5回測定してその平均値を取ることにより測定される。
成分(C)のペースト油としては、通常の化粧料に用いられるものであれば制限されず、例えば、ワセリン(57℃)、モクロウ(60℃)、合成モクロウ(53℃)、ビニルレザーワックス(54℃)、ヘキサ(ベヘン酸/安息香酸/エチルヘキサン酸)ジペンタエリスリチル(52℃)、ヒドロキシステアリン酸コレステリル(52℃)、テトラ(ヒドロキシステアリン酸/イソステアリン酸)ジペンタエリスリチル(50℃)、水添パーム油(47℃)、ヘキサヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル(45℃)、トリ(カプリル酸/カプリン酸/ミリスチン酸/ステアリン酸)グリセリル(40℃)、ヘキサ(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチル(37℃)、オレイン酸フィトステリル(33℃)、(エチルヘキサン酸/ステアリン酸/アジピン酸)グリセリル(31℃)、ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)(33℃)、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)(34℃)、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイルビス(ベヘニル/イソステアリル/フィトステリル)(38℃)、硬質ラノリン(49℃)、還元ラノリン(45℃)、ビスジグリセリルポリアシルアジペート-2(39℃)等が挙げられる(括弧内は融点)。
成分(C)のペースト油は、くすんだ唇であっても、口紅色が鮮やかに発色し、発色が持続し、美しく自然な仕上がりを付与する観点から、成分(C)中、融点33~55℃のペースト油を75質量%以上含み、80質量%以上含むのが好ましく、90質量%以上含むのがより好ましい。
成分(C)の含有量は、くすんだ唇であっても、口紅色が鮮やかに発色し、発色が持続し、美しく自然な仕上がりを付与する観点から、全組成中に0.5質量%以上であり、1質量%以上が好ましく、2質量%以上がより好ましく、また、18質量%以下であり、16質量%以下が好ましく、14質量%以下がより好ましい。また、成分(C)の含有量は、全組成中に0.5~18質量%であり、1~16質量%が好ましく、2~14質量%がより好ましい。
本発明の口唇化粧料は、さらに、25℃で液状の油剤を含有することができる。
ここで、25℃で液状とは、25℃において流動性があり、融点32℃以下のものである。
25℃で液状の油剤としては、通常の化粧料に用いられるもので、炭化水素油、エステル油、高級アルコール等が挙げられる。
25℃で液状の炭化水素油としては、例えば、流動パラフィン、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、流動イソパラフィン、水添ポリイソブテン、ミネラルオイル、ポリブテン、ポリイソブテン、水添ポリデセン、スクワラン、スクワレン等の直鎖又は分岐の炭化水素油が挙げられる。
これらのうち、くすんだ唇であっても、口紅色が鮮やかに発色し、発色が持続し、美しく自然な仕上がりを付与する観点から、水添ポリイソブテン、水添ポリデセンが好ましく、水添ポリイソブテンを含むのがより好ましい。
25℃で液状のエステル油としては、例えば、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソプロピル、イソノナン酸イソノニル、ステアリン酸ブチル、オレイン酸オレイル、イソノナン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソステアリル、リシノレイン酸オクチルドデシル、モノイソステアリン酸ジグリセリル、パルミチン酸エチルヘキシル、エチルヘキサンン酸セチル、メトキシケイ皮酸エチルヘキシル、酢酸トコフェロール、炭酸プロピレン、リンゴ酸ジイソステアリル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジエチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、ジイソステアリン酸ジグリセリル、ジイソステアリン酸プロパンジオール、モノイソステアリン酸モノミリスチン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、ジ(カプリン酸/カプリル酸)プロパンジオール、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、トリエチルヘキサノイン、トリ-2-エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラオクタン酸ペンタエリスリチル、テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリット、テトライソステアリン酸ペンタエリスリトール、イソステアリン酸ポリグリセリル-2、ジイソスタリン酸ポリグリセリル-2、トリイソステアリン酸ポリグリセリル-2、テトライソステアリン酸ポリグリセリル-2、オクタカプリル酸ポリグリセリル-6、(イソスタリン酸/セバシン酸)ジトリメチロールプロパンオリゴエステル、トリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、イソステアリン酸トレハロースエステルズ、テトライソステアリン酸ジペンタエリスリチル、ペンタイソステアリン酸ジペンタエリスリチル、ヒドロキシステアリン酸エチルヘキシル、フィトステロール脂肪酸エステル、コレステロール脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル等のエステル油;アボガド油、マカデミアナッツ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、小麦胚芽油、アマニ油、綿実油、大豆油、パーム油、ヤシ油、ヒマシ油、ホホバ油、ヒマワリ油、ツバキ油、トウモロコシ油等の植物油が挙げられる。
これらのうち、くすんだ唇であっても、口紅色が鮮やかに発色し、発色が持続し、美しく自然な仕上がりを付与する観点から、ミリスチン酸オクチルドデシル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、イソノナン酸イソトリデシル、イソノナン酸イソノニル、テトライソステアリン酸ジペンタエリスリチル、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、メトキシケイ皮酸エチルヘキシル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、ジイソスタリン酸ポリグリセリル-2、ヒドロキシステアリン酸エチルヘキシル、炭酸プロピレンが好ましく、リンゴ酸ジイソステアリル、イソノナン酸イソトリデシル、テトライソステアリン酸ジペンタエリスリチル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、ジイソスタリン酸ポリグリセリル-2がより好ましい。
25℃で液状の高級アルコールとしては、分岐構造を有する炭素数16~24の高級アルコールが好ましく、例えば、デシルテトラデカノール、オクチルドデカノール、イソステアリルアルコール、ヘキシルデカノール、オレイルアルコール等が挙げられる。
これらのうち、くすんだ唇であっても、口紅色が鮮やかに発色し、発色が持続し、美しく自然な仕上がりを付与する観点から、少なくともオクチルドデカノールを含むことが好ましい。
25℃で液状の油剤は、1種又は2種以上用いることができ、含有量は、口紅色が鮮やかに発色し、自然な仕上がりが得られ、かつ良好な使用感を得る観点から、全組成中に55質量%以上であるのが好ましく、60質量%以上がより好ましく、65質量%以上がさらに好ましく、また、90質量%以下が好ましく、87質量%以下がより好ましく、85質量%以下がさらに好ましい。また、25℃で液状の油剤の含有量は、全組成中に55~90質量%であるのが好ましく、60~87質量%がより好ましく、65~85質量%がさらに好ましい。
本発明の口唇化粧料は、さらに、25℃で固形のワックスを含有することができる。ここで、25℃で固形とは、25℃において固体の性状を示し、融点が61℃以上のものである。また、配合時の加熱溶解しやすさの観点から、融点は140℃以下であるのが好ましく、120℃以下であるのがより好ましく、110℃以下であるのがさらに好ましい。
かかるワックスとしては、例えば、オゾケライト、セレシン等の鉱物系ワックス;パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、ペトロラタム等の石油系ワックス;フィッシャー・トロプシュワックス、ポリエチレンワックス、合成ワックス等の合成炭化水素ワックス;カルナウバロウ、キャンデリラロウ、ライスワックス、木ロウ、サンフラワーワックス、水添ホホバ油等の植物系ワックス;ミツロウ、鯨ロウ等の動物性ワックス;シリコーンワックス、フッ素系ワックス、合成ミツロウ等の炭化水素以外の合成ワックス;脂肪酸、高級アルコール及びこれらの誘導体が挙げられる。これらのうち、油の染み出しの抑制、適度な硬さ、潤い、塗膜持続性を付与する観点から、パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、合成ワックスを含むことが好ましい。
25℃で固形のワックスは、1種又は2種以上用いることができ、含有量は、油の染み出しの抑制、適度な硬さ、潤い、塗膜持続性を付与する観点から、全組成中に4質量%以上であるのが好ましく、5質量%以上がより好ましく、6質量%以上がさらに好ましく、また、20質量%以下が好ましく、18質量%以下がより好ましく、15質量%以下がさらに好ましい。また、25℃で固形のワックスの含有量は、全組成中に4~20質量%であるのが好ましく、5~18質量%がより好ましく、6~15質量%がさらに好ましい。
本発明の口唇化粧料は、さらに、成分(A)及び(B)以外の着色顔料を含有することができる。
着色顔料としては、通常の化粧料に用いられるものであれば制限されず、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、黄酸化鉄、ベンガラ、黒酸化鉄、紺青、群青、酸化クロム、水酸化クロム等の金属酸化物;マンガンバイオレット、チタン酸コバルト等の金属錯体;更にカーボンブラック等の無機顔料;赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色201号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色227号、赤色228号、赤色230号、赤色401号、赤色405号、赤色505号、橙色203号、橙色204号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色401号、青色1号、青色404号等の合成有機顔料;β-カロチン、カラメル、パプリカ色素等の天然有機色素などが挙げられる。
これらの着色顔料は、成分(A)及び(B)と同様、疎水化処理、親水化処理したものを用いることもできる。
これらの着色顔料は、1種又は2種以上用いることができ、含有量は、全組成中に0.001質量%以上が好ましく、0.01質量%以上がより好ましく、0.1質量%以上がさらに好ましく、10質量%以下が好ましく、7質量%以下がより好ましく、5質量%以下がさらに好ましい。また、成分(A)及び(B)以外の着色顔料の含有量は、全組成中に0.001~10質量%が好ましく、0.01~7質量%がより好ましく、0.1~5質量%がさらに好ましい。
本発明の口唇化粧料は、さらに、パール顔料を含有することができる。
パール顔料としては、通常の化粧料に用いられるものであればいずれでも良く、例えば、雲母、合成金雲母、ガラス末、シリカ、アルミナ等の板状粉体等の表面を、酸化チタン、酸化鉄、酸化ケイ素、紺青、酸化クロム、水酸化クロム、金、銀、カルミン、有機顔料等の着色剤で被覆したものなどを用いることができる。
本発明の口唇化粧料は、前記成分のほか、本発明の効果を損なわない範囲で、通常の化粧料に用いられる成分、例えば、前記以外の粉体、前記以外の油剤、前記以外のワックス、界面活性剤、低級アルコール、多価アルコール、高分子化合物、紫外線吸収剤、酸化防止剤、香料、防腐剤、保湿剤、増粘剤、水等を含有することができる。
本発明の口唇化粧料は、通常の方法により、製造することができ、例えば、色材以外の基材原料を加熱溶解し、均一混合した後、色材原料を加えて更に混合することにより、製造することができる。
また、本発明の口唇化粧料は、固形状、非固形状のものとして得ることができ、中でも固形状が好ましい。口紅、リップクリーム、リップグロス、リップライナーなどとすることができる。
本発明の口唇化粧料は、特に、600nm~700nmの散乱係数を変化させている。光が顔料に吸収されると熱エネルギーに変換されるために光量が減少するが、散乱する場合は光が顔料に当たり進行方向を変えるが光量は減少しない。したがって、くすんだ唇色は、くすみのない唇色に比べて、反射率が全体的に低くなる傾向があるため、特定の波長範囲で「散乱係数を変化させる」ことにより、くすんだ唇に対して、鮮やかな発色と、美しく自然な仕上がりを付与することが可能となる。
実施例1~10、比較例1~5(スティック口紅)
表1に示す組成のスティック口紅(固形状)を製造し、くすんだ唇で鮮やかに発色する、くすんだ唇で美しい仕上がり、くすんだ唇で自然な仕上がり、塗布2時間後の鮮やかさを評価するとともに、くすんだ唇の仕上がりの反射率(600nm~700nm/550nm~590nm)、口紅塗膜の散乱係数(600nm~700nm/550nm~590nm)を測定した。結果を表1に併せて示す。
(製造方法)
全量で300gとなる量を、直径130mmの1L容器と、直径30mmのディスパー羽根(回転数は全工程で2500r/min)を用いて配合した。初めに成分(C)及びその他の油性成分を含む基材原料(成分(A)及び成分(B)とその他の粉体成分を含む着色剤以外)を105℃に加熱し、温度を維持したまま5分間均一混合した。次に、成分(A)及び成分(B)とその他の粉体成分を含む着色剤を加えて更に2分間均一混合した。脱泡した後、室温まで冷却・固化させた。この口紅バルクから、必要量を切り出し、電子レンジを用いて100℃に加熱溶解し、型に流し込み、冷却固化させ、スティック口紅を得た。
(評価方法)
(1)くすんだ唇で鮮やかに発色する:
くすんだ唇を持つ1名の被験者に各スティック口紅を塗布し、専門パネラー10人が、仕上がりの発色を目視により、以下の基準で評価した。結果は、専門パネラー10人の合計点で示した。
5;くすんだ唇で非常に鮮やかに発色する。
4;くすんだ唇で鮮やかに発色する。
3;くすんだ唇でやや鮮やかに発色する。
2;くすんだ唇であまり鮮やかに発色しない。
1;くすんだ唇で鮮やかに発色しない。
(2)くすんだ唇で美しく仕上がり:
くすんだ唇を持つ1名の被験者に各スティック口紅を塗布し、専門パネラー10人が、仕上がりの美しさを目視により、以下の基準で評価した。結果は、専門パネラー10人の合計点で示した。
5;くすんだ唇で非常に美しく仕上がる。
4;くすんだ唇で美しく仕上がる。
3;くすんだ唇でやや美しく仕上がる。
2;くすんだ唇であまり美しく仕上がらない。
1;くすんだ唇で美しく仕上がらない。
(3)くすんだ唇で自然に仕上がり:
くすんだ唇を持つ1名の被験者に各スティック口紅を塗布し、専門パネラー10人が、仕上がりの自然さを目視により、以下の基準で評価した。結果は、専門パネラー10人の合計点で示した。
5;くすんだ唇で非常に自然に仕上がる。
4;くすんだ唇で自然に仕上がる。
3;くすんだ唇でやや自然に仕上がる。
2;くすんだ唇であまり自然に仕上がらない。
1;くすんだ唇で自然に仕上がらない。
(4)塗布2時間後の鮮やかさ:
くすんだ唇を持つ1名の被験者に各スティック口紅を塗布して2時間後、専門パネラー10人が、仕上がりの発色を目視により、以下の基準で評価した。結果は、専門パネラー10人の合計点で示した。
5;塗布後2時間くすんだ唇で非常に鮮やかな発色が持続する。
4;塗布後2時間くすんだ唇で鮮やかな発色が持続する。
3;塗布後2時間くすんだ唇でやや鮮やかな発色が持続する。
2;塗布後2時間くすんだ唇であまり鮮やかな発色が持続しない。
1;塗布後2時間くすんだ唇で鮮やかな発色が持続しない。
(5)くすんだ唇の仕上がりの反射率:
くすんだ唇を持つ1名の被験者に各スティック口紅を塗布した。唇を被写体とし、特開2019-25292号公報に記載の白色光源を使用し、撮像装置としてハイパースペクトラルイメージング装置(製品名「ハイパースペクトルカメラNH-7」、エバ・ジャパン製)を使用して、反射率を計測し、各波長の平均値を求めた。
結果は、(1)550~590nmの反射率、(2)600~700nmの反射率、(2)/(1)を示した。
(2)/(1)の値が大きい方が、仕上がりが鮮やかであることを示す。
(6)口紅塗膜の散乱係数
練り状にした各口紅を、ポリエステル製の透明フィルム上に25μm厚のコーターを用いて塗布した。三次元変角分光測色システム GCMS-4B(村上色彩技術研究所社製)を用い、白素地及び黒素地に重ねた塗膜の反射率を測定した。測定条件は、入射角45°、受光角0°とした。散乱係数は、Kubelka-Munk理論を用い、「Kubelka-Munk理論とその応用」(色材、42、1969年、p.472-473)にに記載されている計算式により算出し、各波長の平均値を求めた。
結果は、(1)550~590nmの散乱係数、(2)600~700nmの散乱係数、(2)/(1)を示した。
(2)/(1)の値が大きい方が、口紅塗膜が鮮やかであることを示す。

Claims (2)

  1. 次の成分(A)、(B)及び(C):
    (A)赤色202号で被覆された板状粉体 0.01~15質量%、
    (B)成分(A)を除く、赤色202号 0.001~5質量% 、
    (C)融点33~55℃のペースト油を80質量%以上含む、融点33~60℃ のペースト油 0.5~18質量%
    を含有し、成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)が25~65である口唇化粧料。
  2. 成分(C)が、融点33~55℃のペースト油を90質量%以上含む、請求項1記載の口唇化粧料。
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