JP7847426B2 - 口唇化粧料 - Google Patents
口唇化粧料Info
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Description
例えば、特許文献1には、赤色202号で被覆された板状粉体と、これ以外の赤色202号、液状の炭化水素油及び液状の高級アルコールを含有する口唇化粧料が、塗布直後の色ムラの目立ちを抑え、均一な仕上がりが得られることが記載されている。
また、特許文献2には、黄色4号及び青色1号から選ばれる色素で被覆された板状粉体と、これ以外の黄色4号及び青色1号から選ばれる色素、さらに、赤色202号で被覆された板状粉体、油剤を含有する口唇化粧料が、塗布した直後に色味やつやが均一に仕上がり、鮮やかさが持続することが記載されている。
ここで、唇のくすみは、唇が低彩度色や低明度色な状態であると考えられている。この唇のくすみの原因は、一般的に、加齢とともに赤みが減少し、また血流が低下することが一因であると考えられている。
(A)赤色202号で被覆された板状粉体 0.01~15質量%、
(B)成分(A)を除く、赤色202号 0.001~5質量%、
(C)融点33~55℃のペースト油を75質量%以上含む、融点33~60℃のペースト油 0.5~18質量%
を含有する口唇化粧料に関する。
赤色202号は、通常の化粧料に着色顔料として用いられるもので、一般名「リソールルビンBCA」である。この赤色202号は、発色向上のため硫酸バリウムに分散したもの、また分散助剤としてロジンを添加したものでも良い。
板状粉体の基板としては、タルク、シリカ、セリサイト、雲母、合成金雲母、ガラス、カオリン、オキシ塩化ビスマス、酸化セリウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、アルミナ、酸化チタン、酸化鉄等の天然又は合成の無機粉体が挙げられる。
中でもタルク、雲母、合成金雲母、ガラスが好ましく、雲母、合成金雲母がより好ましい。
また、二酸化チタン、酸化鉄、無水ケイ酸等の金属酸化物を、上記板状粉体表面に被覆した複合粉体を用いることもできる。複合粉体の具体例としては、雲母チタン、酸化鉄被覆雲母、酸化鉄被覆雲母チタン、酸化チタン被覆合成金雲母、酸化鉄被覆合成金雲母、酸化鉄・酸化チタン被覆合成金雲母、酸化チタン被覆ガラス末、酸化鉄被覆ガラス末、酸化鉄・酸化チタン被覆ガラス末、酸化チタン被覆アルミナ、酸化鉄被覆アルミナ、酸化鉄・酸化チタン被覆アルミナ、酸化チタン・無水ケイ酸被覆雲母等が挙げられ、雲母チタン、酸化チタン被覆合成金雲母が好ましい。
本発明において、平均粒子径は、電子顕微鏡観察、レーザー回折/散乱法による粒度分布測定機によって、測定される。具体的には、レーザー回折/散乱法の場合、エタノールを分散媒として、レーザー回折散乱式粒度分布測定器(例えば、堀場製作所製、LA-920)で測定し、50%メジアン径を平均粒子径とする。厚さは、原子間力顕微鏡により基準面との差を測定し、相加平均したものを平均厚さとする。
また、アスペクト比は、平均粒子径と平均厚さとの比により計算されるものであり、アスペクト比=平均粒子径/平均厚さで定義される。
成分(B)は、成分(A)と併用することで、くすんだ唇であっても、口紅色が鮮やかに発色し、発色が持続し、美しく自然な仕上がりを付与することができる。
赤色202号は、そのまま使用することができ、疎水化処理、親水化処理して用いることもできる。
また、成分(A)も、成分(B)と同様に、疎水化処理、親水化処理したものであっても良い。
表面処理剤の具体例としては、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロアルキルリン酸エステル、パーフルオロアルキルアルコキシシラン、フッ素変性シリコーン等のフッ素系化合物;ジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、環状シリコーン、片末端又は両末端トリアルコキシ基変性オルガノポリシロキサン、架橋型シリコーン、シリコーン樹脂、フッ素変性シリコーン樹脂、アクリル変性シリコーン等のシリコーン系化合物;ステアリン酸アルミニウム、ミリスチン酸アルミニウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム等の金属石鹸;ラウロイルリシン、プロリン、ヒドロキシプロリン、アラニン、グリシン、サルコシン、グルタミン酸、アスパラギン酸、リジン及びそれらの誘導体等のアミノ酸系化合物;レシチン、水添レシチン;メチルトリメトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、ヘキシルトリメトキシシラン、オクチルトリメトキシシラン、オクチルトリエトキシシラン、トリエトキシカプリリルシラン等のアルキルシラン;ポリイソブチレン、ワックス、油脂等の油剤;イソプロピルトリイソステアロイルチタネート等の有機チタネートなどが挙げられる。
例えば、アラビアゴム、トラガカント、アラビノガラクタン、ローカストビーンガム(キャロブガム)、グアーガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、寒天、クインスシード(マルメロ)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、アルゲコロイド、トラントガム、ローカストビーンガム等の植物系高分子;キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、プルラン等の微生物系高分子;コラーゲン、カゼイン、アルブミン、デオキシリボ核酸(DNA)及びその塩等の動物系高分子;カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等のデンプン系高分子;メチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ニトロセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末のセルロース系高分子;アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸系高分子;ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー等のビニル系高分子;ポリエチレングリコール、ポリエチレングリコールシラン等のポリオキシエチレン系高分子;ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体系高分子;ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリル酸アミド等のアクリル系高分子など、さらに、シリカなど無機ケイ酸系化合物などが挙げられる。
疎水化処理、親水化処理の処理量は、溶媒へ分散性向上の点から、赤色202号の量に対して0.1~15質量%であるのが好ましく、3~12質量%がより好ましい。
成分(B)の含有量は、くすんだ唇であっても、口紅色が鮮やかに発色し、発色が持続し、美しく自然な仕上がりを付与する観点から、全組成中に0.001質量%以上であり、0.01質量%以上が好ましく、0.05質量%以上がより好ましく、5質量%以下であり、3質量%以下が好ましく、1質量%以下がより好ましい。また、成分(B)の含有量は、全組成中に0.001~5質量%であり、0.01~3質量%が好ましく、0.05~1質量%がより好ましい。
本発明において、融点は、化粧品原料基準記載一般試験法の第3法に記載された方法により測定される。具体的には、試料をかき混ぜながら徐々に90~92℃まで加熱して融解し、加熱を止め、試料を融点より8~10℃高い温度まで放冷する。次いで、温度計(日本工業規格B7410に規定するペトロラタム融点用温度計)を5℃に冷却した後、ろ紙で水分をふきとって水銀球の半分を試料中に差し込み、直ちに抜きとり、垂直に保って放冷し、付着した試料が混濁してきたとき、16℃以下の温度の水中に5分間浸す。次に、試験官に温度計を挿入し温度計の下端と試験管の底との間が15mmになるようにコルクを用いて温度計を固定する。この試験管を、約16℃の水を入れた500mLのビーカー中に試験管の底をビーカーの底との距離を15mmになるように固定し、浴の温度が30℃になるまでは1分間に2℃ずつ上がるように加熱する。次いで、1分間に1℃上がるように加熱を続け、温度計から試料の一滴が離れたときの温度を測定する。この試験を3回行い、測定値の差が1℃未満のときは、その平均値をとり、1℃以上のときは、5回測定してその平均値を取ることにより測定される。
ここで、25℃で液状とは、25℃において流動性があり、融点32℃以下のものである。
25℃で液状の油剤としては、通常の化粧料に用いられるもので、炭化水素油、エステル油、高級アルコール等が挙げられる。
25℃で液状の炭化水素油としては、例えば、流動パラフィン、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、流動イソパラフィン、水添ポリイソブテン、ミネラルオイル、ポリブテン、ポリイソブテン、水添ポリデセン、スクワラン、スクワレン等の直鎖又は分岐の炭化水素油が挙げられる。
これらのうち、くすんだ唇であっても、口紅色が鮮やかに発色し、発色が持続し、美しく自然な仕上がりを付与する観点から、水添ポリイソブテン、水添ポリデセンが好ましく、水添ポリイソブテンを含むのがより好ましい。
これらのうち、くすんだ唇であっても、口紅色が鮮やかに発色し、発色が持続し、美しく自然な仕上がりを付与する観点から、少なくともオクチルドデカノールを含むことが好ましい。
かかるワックスとしては、例えば、オゾケライト、セレシン等の鉱物系ワックス;パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、ペトロラタム等の石油系ワックス;フィッシャー・トロプシュワックス、ポリエチレンワックス、合成ワックス等の合成炭化水素ワックス;カルナウバロウ、キャンデリラロウ、ライスワックス、木ロウ、サンフラワーワックス、水添ホホバ油等の植物系ワックス;ミツロウ、鯨ロウ等の動物性ワックス;シリコーンワックス、フッ素系ワックス、合成ミツロウ等の炭化水素以外の合成ワックス;脂肪酸、高級アルコール及びこれらの誘導体が挙げられる。これらのうち、油の染み出しの抑制、適度な硬さ、潤い、塗膜持続性を付与する観点から、パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、合成ワックスを含むことが好ましい。
着色顔料としては、通常の化粧料に用いられるものであれば制限されず、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、黄酸化鉄、ベンガラ、黒酸化鉄、紺青、群青、酸化クロム、水酸化クロム等の金属酸化物;マンガンバイオレット、チタン酸コバルト等の金属錯体;更にカーボンブラック等の無機顔料;赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色201号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色227号、赤色228号、赤色230号、赤色401号、赤色405号、赤色505号、橙色203号、橙色204号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色401号、青色1号、青色404号等の合成有機顔料;β-カロチン、カラメル、パプリカ色素等の天然有機色素などが挙げられる。
これらの着色顔料は、成分(A)及び(B)と同様、疎水化処理、親水化処理したものを用いることもできる。
パール顔料としては、通常の化粧料に用いられるものであればいずれでも良く、例えば、雲母、合成金雲母、ガラス末、シリカ、アルミナ等の板状粉体等の表面を、酸化チタン、酸化鉄、酸化ケイ素、紺青、酸化クロム、水酸化クロム、金、銀、カルミン、有機顔料等の着色剤で被覆したものなどを用いることができる。
また、本発明の口唇化粧料は、固形状、非固形状のものとして得ることができ、中でも固形状が好ましい。口紅、リップクリーム、リップグロス、リップライナーなどとすることができる。
表1に示す組成のスティック口紅(固形状)を製造し、くすんだ唇で鮮やかに発色する、くすんだ唇で美しい仕上がり、くすんだ唇で自然な仕上がり、塗布2時間後の鮮やかさを評価するとともに、くすんだ唇の仕上がりの反射率(600nm~700nm/550nm~590nm)、口紅塗膜の散乱係数(600nm~700nm/550nm~590nm)を測定した。結果を表1に併せて示す。
全量で300gとなる量を、直径130mmの1L容器と、直径30mmのディスパー羽根(回転数は全工程で2500r/min)を用いて配合した。初めに成分(C)及びその他の油性成分を含む基材原料(成分(A)及び成分(B)とその他の粉体成分を含む着色剤以外)を105℃に加熱し、温度を維持したまま5分間均一混合した。次に、成分(A)及び成分(B)とその他の粉体成分を含む着色剤を加えて更に2分間均一混合した。脱泡した後、室温まで冷却・固化させた。この口紅バルクから、必要量を切り出し、電子レンジを用いて100℃に加熱溶解し、型に流し込み、冷却固化させ、スティック口紅を得た。
(1)くすんだ唇で鮮やかに発色する:
くすんだ唇を持つ1名の被験者に各スティック口紅を塗布し、専門パネラー10人が、仕上がりの発色を目視により、以下の基準で評価した。結果は、専門パネラー10人の合計点で示した。
5;くすんだ唇で非常に鮮やかに発色する。
4;くすんだ唇で鮮やかに発色する。
3;くすんだ唇でやや鮮やかに発色する。
2;くすんだ唇であまり鮮やかに発色しない。
1;くすんだ唇で鮮やかに発色しない。
くすんだ唇を持つ1名の被験者に各スティック口紅を塗布し、専門パネラー10人が、仕上がりの美しさを目視により、以下の基準で評価した。結果は、専門パネラー10人の合計点で示した。
5;くすんだ唇で非常に美しく仕上がる。
4;くすんだ唇で美しく仕上がる。
3;くすんだ唇でやや美しく仕上がる。
2;くすんだ唇であまり美しく仕上がらない。
1;くすんだ唇で美しく仕上がらない。
くすんだ唇を持つ1名の被験者に各スティック口紅を塗布し、専門パネラー10人が、仕上がりの自然さを目視により、以下の基準で評価した。結果は、専門パネラー10人の合計点で示した。
5;くすんだ唇で非常に自然に仕上がる。
4;くすんだ唇で自然に仕上がる。
3;くすんだ唇でやや自然に仕上がる。
2;くすんだ唇であまり自然に仕上がらない。
1;くすんだ唇で自然に仕上がらない。
くすんだ唇を持つ1名の被験者に各スティック口紅を塗布して2時間後、専門パネラー10人が、仕上がりの発色を目視により、以下の基準で評価した。結果は、専門パネラー10人の合計点で示した。
5;塗布後2時間くすんだ唇で非常に鮮やかな発色が持続する。
4;塗布後2時間くすんだ唇で鮮やかな発色が持続する。
3;塗布後2時間くすんだ唇でやや鮮やかな発色が持続する。
2;塗布後2時間くすんだ唇であまり鮮やかな発色が持続しない。
1;塗布後2時間くすんだ唇で鮮やかな発色が持続しない。
くすんだ唇を持つ1名の被験者に各スティック口紅を塗布した。唇を被写体とし、特開2019-25292号公報に記載の白色光源を使用し、撮像装置としてハイパースペクトラルイメージング装置(製品名「ハイパースペクトルカメラNH-7」、エバ・ジャパン製)を使用して、反射率を計測し、各波長の平均値を求めた。
結果は、(1)550~590nmの反射率、(2)600~700nmの反射率、(2)/(1)を示した。
(2)/(1)の値が大きい方が、仕上がりが鮮やかであることを示す。
練り状にした各口紅を、ポリエステル製の透明フィルム上に25μm厚のコーターを用いて塗布した。三次元変角分光測色システム GCMS-4B(村上色彩技術研究所社製)を用い、白素地及び黒素地に重ねた塗膜の反射率を測定した。測定条件は、入射角45°、受光角0°とした。散乱係数は、Kubelka-Munk理論を用い、「Kubelka-Munk理論とその応用」(色材、42、1969年、p.472-473)にに記載されている計算式により算出し、各波長の平均値を求めた。
結果は、(1)550~590nmの散乱係数、(2)600~700nmの散乱係数、(2)/(1)を示した。
(2)/(1)の値が大きい方が、口紅塗膜が鮮やかであることを示す。
Claims (2)
- 次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)赤色202号で被覆された板状粉体 0.01~15質量%、
(B)成分(A)を除く、赤色202号 0.001~5質量% 、
(C)融点33~55℃のペースト油を80質量%以上含む、融点33~60℃ のペースト油 0.5~18質量%
を含有し、成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)が25~65である口唇化粧料。 - 成分(C)が、融点33~55℃のペースト油を90質量%以上含む、請求項1記載の口唇化粧料。
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