JP7850531B2 - 有機エレクトロルミネッセンス素子、有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法、表示装置及び照明装置 - Google Patents
有機エレクトロルミネッセンス素子、有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法、表示装置及び照明装置Info
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Description
また、有機EL素子は、照明装置としての利用も期待されている。
また、複数の発光ユニットに異なる色の発光層を設けることができ、赤色と緑色と青色とを組み合わせる構成や、青色と黄色とを組み合わせる構成とすることで、白色の発光が得られる。
また、本明細書における「電荷発生ユニット」は、「発光ユニット」と「発光ユニット」との間に形成される層構造であり、陽極側の発光ユニットに電子を、陰極側の発光ユニットに正孔を注入する役割を果たしている。つまり、「電荷発生ユニット」は、陽極側「発光ユニット」の発光層と陰極側「発光ユニット」の発光層との間や、陽極側「発光ユニット」の電子輸送層と陰極側「発光ユニット」の正孔輸送層との間に形成される。
従来、良好な特性を得るために電荷発生ユニットとして、様々な材料や構成が報告されているが、特許文献1、2や非特許文献2~5に示すように、リチウムやセシウム等のアルカリ金属を含む化合物を含む構成が多く用いられている。また、より良好な特性を得るために、非特許文献2、4、5に示すように、アルカリ金属を含む化合物に隣接してアルミニウム等の金属層を積層した構成を含む電荷発生ユニットが用いられている。
また、これらの電荷発生層では、更なるタンデム構造の低電圧化には電子・正孔の注入性は不十分である。
前記発光ユニットが、発光層を有し、
前記電荷発生ユニットが、陽極側から順に、有機材料層と、金属層と、を有し、
前記有機材料層が、配位結合可能な有機材料を含み、
前記金属層が、金属元素を含むことを特徴とする、有機エレクトロルミネッセンス素子。
前記発光ユニットが、発光層を有し、
前記電荷発生ユニットが、陽極側から順に、有機材料層と、金属層と、を有する有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法であって、
配位結合可能な有機材料を用いて、前記有機材料層を形成する工程と、
金属元素を用いて、前記金属層を形成する工程と、
を含むことを特徴とする、有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
また、本発明の表示装置及び照明装置は、本発明のタンデム構造の有機EL素子を具えているため、駆動電圧が低く、駆動寿命に優れた特性を有する。
本発明の有機EL素子は、陽極と、陰極と、該陽極と陰極との間に位置する複数の発光ユニットと、各発光ユニットの間に位置する電荷発生ユニットと、を具える。そして、本発明の有機エレクトロルミネッセンス素子においては、前記発光ユニットが、発光層を有し、前記電荷発生ユニットが、陽極側から順に、有機材料層と、金属層と、を有し、前記有機材料層が、配位結合可能な有機材料を含み、前記金属層が、金属元素を含むことを特徴とする。
本発明の有機EL素子は、基板上に陽極を配する順構造であっても、基板上に陰極を配する逆構造であってもよい。また、本発明の有機EL素子は、基板側から光を取り出すボトムエミッション型であっても、基板上部から光を取り出すトップエミッション型であってもよい。
そして、本発明の有機EL素子は、優れた電子・正孔注入性を有する電荷発生ユニットを具えるため、駆動電圧が低く、駆動寿命に優れる。
図1は、本発明のn個の発光ユニットを有するタンデム構造の有機EL素子を説明するための概略断面図である。図1に示す本実施形態の有機EL素子は、陽極3と陰極6との間に複数(n個)の発光ユニット4-1,4-2,・・・,4-n、と電荷発生ユニット5-1,5-2,・・・,5-(n-1)を有する。図1に示すように、基板2から順に、陽極3、発光ユニット4-1、電荷発生ユニット5-1、発光ユニット4-2、電荷発生ユニット5-2と積層していき、電荷発生ユニット5-(n-1)、発光ユニット4-n、陰極6と積層された構成である(ただし、nは2以上の整数を示す)。ユニットの数に限りはないが、駆動電圧が高くなり過ぎず且つ素子作製が複雑になり過ぎないよう、nの値が2又は3のタンデム構造の有機EL素子が好ましい。
図2は、本発明の有機EL素子の一例を説明するための概略断面図である。図2に示す本実施形態の有機EL素子1は、基板2上に、陽極3と、正孔注入層7と、正孔輸送層8と、発光層9と、電子輸送層10と、有機材料層12と、金属層13と、正孔注入補助層14と、正孔輸送層8と、発光層9と、電子輸送層10と、電子注入層11と、陰極6とがこの順に形成された積層構造を有する。上述のように、本発明の構成要素である有機材料層12と金属層13との積層構造が、2つの発光層9の間に存在する。
基板2の材料としては、樹脂材料、ガラス材料等が挙げられる。
基板2に用いられる樹脂材料としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリプロピレン、シクロオレフィンポリマー、ポリアミド、ポリエーテルサルフォン、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネート、ポリアリレート等が挙げられる。基板2の材料として、樹脂材料を用いた場合、柔軟性に優れた有機EL素子1が得られるため好ましい。
基板2に用いられるガラス材料としては、石英ガラス、ソーダガラス等が挙げられる。
有機EL素子1がトップエミッション型のものである場合には、基板2の材料として、透明基板だけでなく、不透明基板を用いてもよい。不透明基板としては、例えば、アルミナのようなセラミックス材料からなる基板、ステンレス鋼のような金属板の表面に酸化膜(絶縁膜)を形成した基板、樹脂材料で構成された基板等が挙げられる。
陽極3は、基板2上に直接接触して形成されている。
陽極3の材料としては、ITO(インジウム酸化錫)、IZO(インジウム酸化亜鉛)、FTO(フッ素酸化錫)、In3O3、SnO2、Sb含有SnO2、Al含有ZnO等の酸化物や、Al、Au、Pt、Ag、Cu又はこれらを含む合金等の導電材料が挙げられる。この中でも、陽極3の材料として、ITO、IZO、FTOを用いることが好ましい。
陽極3の平均厚さは、特に制限されないが、10~500nmであることが好ましく、100~200nmであることがより好ましい。
陽極3の平均厚さは、触針式段差計、分光エリプソメトリー又は水晶振動子膜厚計により測定できる。
陰極6に用いられる材料としては、ITO、IZO、Au、Pt、Ag、Cu、Alまたはこれらを含む合金等が挙げられる。この中でも、陰極6の材料として、ITO、IZO、Au、Ag、Alを用いることが好ましい。
陰極6の平均厚さは、特に限定されないが、10~1000nmであることが好ましく、30~150nmであることがより好ましい。また、陰極6の材料として不透過な材料を用いる場合でも、例えば、平均厚さを10~30nm程度にすることで、トップエミッション型の有機EL素子における透明な陰極として使用できる。
陰極6の平均厚さは、水晶振動子膜厚計により陰極6の成膜時に測定できる。
以下、発光ユニットを構成する層を説明する。
発光ユニットは、少なくとも発光層9を有し、更に、正孔注入層7、正孔輸送層8、電子輸送層10、電子注入層11等を有してもよい。なお、図2においては、陽極側に位置する発光ユニット4-1は、陽極側から順に、正孔注入層7、正孔輸送層8、発光層9、電子輸送層10を有し、また、陰極側に位置する発光ユニット4-2は、陽極側から順に、正孔輸送層8、発光層9、電子輸送層10、電子注入層11を有している。
正孔注入層7は、無機材料からなるものであってもよいし、有機材料からなるものであってもよい。
無機材料としては、特に制限されないが、例えば、酸化バナジウム(V2O5)、酸化モリブテン(MoO3)、酸化ルテニウム(RuO2)等の金属酸化物を1種又は2種以上を用いることができる。
有機材料としては、ジピラジノ[2,3-f:2’,3’-h]キノキサリン-2,3,6,7,10,11-ヘキサカルボニトリル(HAT-CN)や2,3,5,6-テトラフルオロ-7,7,8,8-テトラシアノ-キノジメタン(F4-TCNQ)等の低分子材料や、ポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン)/ポリスチレンスルホネート(PEDOT:PSS)等を用いることができる。
また、正孔注入層7として、陽極側から順に、配位結合可能な有機材料を含む有機材料層、金属元素を含む金属層の順に構成されている積層構造を用いても良い。
正孔注入層7の平均厚さは、例えば、触針式段差計、分光エリプソメトリーにより測定することができる。
正孔輸送層8の材料としては、正孔輸送層8の材料として通常用いることができるいずれの材料も用いることができ、これらを混合して用いてもよい。
具体的には、正孔輸送層8の材料として、例えば、N4,N4’-ビス(ジベンゾ[b,d]チオフェン-4-イル)-N4,N4’-ジフェニルビフェニル-4,4’-ジアミン(DBTPB)、1,1-ビス(4-ジ-パラ-トリアミノフェニル)シクロへキサン、1,1'-ビス(4-ジ-パラ-トリルアミノフェニル)-4-フェニル-シクロヘキサンのようなアリールシクロアルカン系化合物、4,4',4''-トリメチルトリフェニルアミン、N,N,N',N'-テトラフェニル-1,1'-ビフェニル-4,4'-ジアミン、N,N'-ジフェニル-N,N'-ビス(3-メチルフェニル)-1,1'-ビフェニル-4,4'-ジアミン(TPD1)、N,N'-ジフェニル-N,N'-ビス(4-メトキシフェニル)-1,1'-ビフェニル-4,4'-ジアミン(TPD2)、N,N,N',N'-テトラキス(4-メトキシフェニル)-1,1'-ビフェニル-4,4'-ジアミン(TPD3)、N,N'-ジ(1-ナフチル)-N,N'-ジフェニル-1,1'-ビフェニル-4,4'-ジアミン(α-NPD)、TPTE、N3,N3'''-ビス(ジベンゾ[b,d]チオフェン-4-イル)-N3,N3'''-ジフェニル-[1,1':2',1'':2'',1'''-クアテルフェニル]-3,3'''-ジアミン(4DBTP3Q)、N-([1,1‘-ビフェニル]-4-イル)-9,9-ジメチル-N-[4-(9-フェニル-9H-カルバゾール-3-イル)フェニル]-9H-フルオレン-2-アミン(HT-01)のようなアリールアミン系化合物、N,N,N’,N’-テトラ(メタ-トリル)-メタ-フェニレンジアミン(PDA)のようなフェニレンジアミン系化合物、カルバゾール、N-イソプロピルカルバゾール、N-フェニルカルバゾールのようなカルバゾール系化合物、スチルベン、4-ジ-パラ-トリルアミノスチルベンのようなスチルベン系化合物、OxZのようなオキサゾール系化合物、トリフェニルメタン、m-MTDATAのようなトリフェニルメタン系化合物、1-フェニル-3-(パラ-ジメチルアミノフェニル)ピラゾリンのようなピラゾリン系化合物、ベンジン(シクロヘキサジエン)系化合物、トリアゾールのようなトリアゾール系化合物、イミダゾールのようなイミダゾール系化合物、1,3,4-オキサジアゾール、2,5-ジ(4-ジメチルアミノフェニル)-1,3,4,-オキサジアゾールのようなオキサジアゾール系化合物、アントラセン、9-(4-ジエチルアミノスチリル)アントラセンのようなアントラセン系化合物、フルオレノン、2,4,7,-トリニトロ-9-フルオレノン、2,7-ビス(2-ヒドロキシ-3-(2-クロロフェニルカルバモイル)-1-ナフチルアゾ)フルオレノンのようなフルオレノン系化合物、ポリアニリンのようなアニリン系化合物、シラン系化合物、1,4-ジチオケト-3,6-ジフェニル-ピロロ-(3,4-c)ピロロピロールのようなピロール系化合物、フルオレンのようなフルオレン系化合物、ポルフィリン、金属テトラフェニルポルフィリンのようなポルフィリン系化合物、キナクリドンのようなキナクリドン系化合物、フタロシアニン、銅フタロシアニン、テトラ(t-ブチル)銅フタロシアニン、鉄フタロシアニンのような金属または無金属のフタロシアニン系化合物、銅ナフタロシアニン、バナジルナフタロシアニン、モノクロロガリウムナフタロシアニンのような金属または無金属のナフタロシアニン系化合物、N,N’-ジ(ナフタレン-1-イル)-N,N’-ジフェニル-ベンジジン、N,N,N’,N’-テトラフェニルベンジジンのようなベンジジン系化合物等が挙げられ、これらの1種または2種以上を用いることができる。これらの正孔輸送層8の材料は、他の化合物との混合物として用いることもできる。
正孔輸送層8の平均厚さは、例えば、触針式段差計、分光エリプソメトリーにより測定することができる。
発光層9を形成する材料としては、発光層9の材料として通常用いることのできるいずれの材料を用いてもよく、これらを混合して用いてもよい。具体的には、例えば、発光層9として、ビス[2-(2-ベンゾチアゾリル)フェノラト]亜鉛(II)(Zn(BTZ)2)と、トリス[1-フェニルイソキノリン]イリジウム(III)(Ir(piq)3)とを含むものとすることができる。
また、発光層9を形成する材料は、低分子化合物であってもよいし、高分子化合物であってもよい。なお、本発明において低分子材料とは、高分子材料(重合体)ではない材料を意味し、分子量が低い有機化合物を必ずしも意味するものではない。
また、発光層のホスト材料として4,4’-ビス(9H-カルバゾール-9-イル)ビフェニル(CPB)のようなカルバゾール化合物;ケイ素化合物;フェナントロリン化合物;トリフェニレン化合物等が挙げられる。
発光層9の平均厚さは、触針式段差計により測定してもよいし、水晶振動子膜厚計により発光層9の成膜時に測定してもよい。
電子輸送層10としては、電子輸送層の材料として通常用いることができるいずれの材料を用いてもよい。
具体的には、電子輸送層10の材料として、フェニル-ジピレニルホスフィンオキサイド(POPy2)のようなホスフィンオキサイド誘導体、トリス-1,3,5-(3’-(ピリジン-3’’-イル)フェニル)ベンゼン(TmPhPyB)のようなピリジン誘導体、2-(3-(9-カルバゾリル)フェニル)キノリン(mCQ)のようなキノリン誘導体、2-フェニル-4,6-ビス(3,5-ジピリジルフェニル)ピリミジン(BPyPPM)のようなピリミジン誘導体、ピラジン誘導体、バソフェナントロリン(BPhen)のようなフェナントロリン誘導体、2,4-ビス(4-ビフェニル)-6-(4’-(2-ピリジニル)-4-ビフェニル)-[1,3,5]トリアジン(MPT)のようなトリアジン誘導体、3-フェニル-4-(1’-ナフチル)-5-フェニル-1,2,4-トリアゾール(TAZ)のようなトリアゾール誘導体、オキサゾール誘導体、2-(4-ビフェニリル)-5-(4-tert-ブチルフェニル-1,3,4-オキサジアゾール)(PBD)のようなオキサジアゾール誘導体、2,2’,2’’-(1,3,5-ベントリイル)-トリス(1-フェニル-1-H-ベンズイミダゾール)(TPBI)のようなイミダゾール誘導体、ナフタレン、ペリレン等の芳香環テトラカルボン酸無水物、ビス[2-(2-ヒドロキシフェニル)ベンゾチアゾラト]亜鉛(Zn(BTZ)2)、トリス(8-ヒドロキシキノリナト)アルミニウム(Alq3)等に代表される各種金属錯体、2,5-ビス(6’-(2’,2’’-ビピリジル))-1,1-ジメチル-3,4-ジフェニルシロール(PyPySPyPy)等のシロール誘導体に代表される有機シラン誘導体、特開2013-239691号公報、国際公開第2014/133141号、特開2016-172728号公報、特開2016-199507号公報及び特開2016-199508号公報に記載のホウ素含有化合物等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。
これらの電子輸送層10の材料の中でも、特に、POPy2のようなホスフィンオキサイド誘導体、Alq3のような金属錯体、TmPhPyBのようなピリジン誘導体を用いることが好ましい。
上記の材料に加えて、芳香環を有する種々の炭化水素化合物である芳香族炭化水素化合物、窒素-ホウ素結合を有する化合物、ピロール環、フラン環、チオフェン環等の芳香環を含むπ電子過剰系複素芳香族化合物、シロール環を含む化合物についても用いることができる。
電子輸送層10の平均厚さは、触針式段差計、分光エリプソメトリーにより測定できる。
電子注入層11に用いられる材料は、有機化合物でも無機化合物でもよい。電子注入層11が、無機化合物からなるものである場合には、例えば、アルカリ金属や、アルカリ土類金属の他、フッ化リチウム、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化セシウム、炭酸セシウム等を用いることができる。また、電子注入層11が、有機化合物からなるものである場合には、例えば、8-キノリノラトリチウム(Liq)等を用いることができる。
電子注入層11には、上記一般式(1)で表される構造を有する化合物や上記一般式(2)で表される構造を有する化合物を用いることができ、上記一般式(1)で表される構造を有する化合物や上記一般式(2)で表される構造を有する化合物は、電子注入層11として好適な材料である。
以下に、電荷発生ユニットを構成する層を説明する。
電荷発生ユニットは、有機材料層と、金属層と、を有し、更に他の層を有してもよい。図2においては、電荷発生ユニット5-1は、陽極側から順に、有機材料層12と、金属層13と、正孔注入補助層14と、を有している。
有機材料層12は、金属層13と錯体形成を起こすことで正孔注入を改善するものである。有機材料層12は、配位結合可能な有機材料を含む。配位結合可能な有機材料の中でも、窒素原子を有する置換基を有する有機材料が好適であり、窒素原子を有する複素環の縮環構造を有する有機材料が更に好適である。
芳香族炭化水素基、芳香族複素環基としては、炭素数3~30のものが好ましく、炭素数4~24のものがより好ましく、炭素数5~20のものがさらに好ましい。
芳香族炭化水素基としては、ベンゼン等の1つの芳香環のみからなる化合物;ビフェニル、ジフェニルベンゼン等の複数の芳香環が1つの炭素原子同士で直接結合した化合物;ナフタレン、アントラセン、フェナントレン、ピレン等の縮合環式芳香族炭化水素化合物のいずれかの芳香環から水素原子を1~4個除いてできる基が挙げられる。
芳香族複素環基としては、チオフェン、フラン、ピロール、オキサゾール、オキサジアゾール、チアゾール、チアジアゾール、イミダゾール、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、トリアジン等の1つの芳香族複素環のみからなる化合物;これらの1つの芳香族複素環のみからなる化合物が1つの炭素原子同士で複数直接結合した化合物(ビピリジン等);キノリン、キノキサリン、ベンゾチオフェン、ベンゾチアゾール、ベンゾイミダゾール、ベンゾオキサゾール、インドール、カルバゾール、ジベンゾフラン、ジベンゾチオフェン、アクリジン、フェナントロリン等の縮合環式複素芳香族炭化水素化合物のいずれかの芳香族複素環から水素原子を1~4個除いてできる基が挙げられる。
アリールアルキレン基としては、上記芳香族炭化水素基と炭素数1~3のアルキレン基とを組み合わせた基が挙げられる。
2~4価の鎖状または環状炭化水素基としては、炭素数1~12のものが好ましく、炭素数1~6のものがより好ましく、炭素数1~4のものがさらに好ましい。鎖状炭化水素基は直鎖状のものであってもよく、分岐鎖状のものであってもよい。
また、R1は上記芳香族炭化水素基、芳香族複素環基、アリールアルキレン基、2~4価の鎖状炭化水素基を2つ以上組み合わせてできる基でもよい。
更に、R1は上記芳香族炭化水素基、芳香族複素環基、アリールアルキレン基、2~4価の鎖状炭化水素基の1つ若しくは2つ以上と窒素原子とを組み合わせてできる基であってもよい。そのような基としては、例えば、トリメチルアミン等のトリアルキルアミンやトリフェニルアミンから水素原子を1~4個除いてできる基等が挙げられる。
1価の置換基としては、フッ素原子;フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基等のハロアルキル基;メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert-ブチル基等の炭素数1~20の直鎖状又は分岐鎖状アルキル基;シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基等の炭素数5~7の環状アルキル基;メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、tert-ブトキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基、ヘプチルオキシ基、オクチルオキシ基等の炭素数1~20の直鎖状又は分岐鎖状アルコキシ基;ニトロ基;シアノ基;メチルアミノ基、エチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基等の炭素数1~10のアルキル基を有するアルキルアミノ基;ピロリジノ基、ピペリジノ基、モルホリノ基等の環状アミノ基;ジフェニルアミノ基、カルバゾリル基等のジアリールアミノ基;アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基等のアシル基;スチリル基等の炭素数2~30のアルケニル基;フッ素原子等のハロゲン原子や炭素数1~20のアルキル基、アルコキシ基、アミノ基等で置換されていてもよい炭素数5~20のアリール基(アリール基の具体例は、上記芳香族炭化水素基と同様);フッ素原子等のハロゲン原子や炭素数1~20のアルキル基、アルコキシ基、アミノ基等で置換されていてもよい炭素数4~40の窒素原子、硫黄原子、酸素原子のいずれか1つ以上を含む複素環基(複素環基は、1つの環のみからなるものであってもよく、1つの芳香族複素環のみからなる化合物が1つの炭素原子同士で複数直接結合した化合物であってもよく、縮合複素環基であってもよい。複素環基の具体例には、チオフェン環、フラン環、ピロール環、ベンゾチオフェン環、ベンゾフラン環、インドール環、ジベンゾチオフェン環、ジベンゾフラン環、カルバゾール環、チアゾール環、ベンゾチアゾール環、オキサゾール環、ベンゾオキサゾール環、イミダゾール環、ベンゾイミダゾール環、ピリジン環、ピリミジン環、ピラジン環、ピリダジン環、トリアジン環、キノリン環、イソキノリン環、キノキサリン環、ベンゾチアジアゾール環、フェナントリジン環等の芳香族複素環基の具体例が含まれる。);エステル基、チオエーテル基等が挙げられる。なお、これらの基は、ハロゲン原子やヘテロ元素、アルキル基、芳香環等で置換されていてもよい。
2価の連結基としては、2価の炭化水素基及び炭化水素基の炭素原子の一部が窒素原子、酸素原子、硫黄原子のいずれかのヘテロ原子で置換された基が挙げられる。
炭化水素基としては、炭素数1~6のものが好ましく、炭素数1、2、又は6のものがより好ましい。
炭化水素基は、直鎖状、分岐鎖状、環状及びこれらを組み合わせたもののいずれのものであってもよい。
2価の炭化水素基は、飽和炭化水素基であるアルキレン基でもよく、アルケニレン基、アルキニレン基等の不飽和炭化水素基でもよい。
2価の炭化水素基として、具体的には下記式(5-1)~(5-4)で表されるものが好ましい。下記式(5-1)~(5-4)におけるRは置換基を表す。下記式(5-1)~(5-4)におけるRも含め、X1、X2における置換基の具体例としては、後述するR2~R4の1価の置換基と同様の基が挙げられる。
p価の連結基としては、窒素原子、酸素原子、硫黄原子、炭素原子の他、炭化水素基や炭化水素基の炭素原子の一部が窒素原子、酸素原子、硫黄原子のいずれかのヘテロ原子で置換された基から水素原子をp個除いてできる基が挙げられる。
p価の連結基が炭素原子を有するものである場合、炭素数1~30のものが好ましい。より好ましくは、炭素数1~20のものである。
炭化水素基は、直鎖状、分岐鎖状、環状及びこれらを組み合わせたもののいずれのものであってもよい。
炭化水素基としては、飽和炭化水素基、不飽和炭化水素基、芳香族炭化水素基のいずれのものであってもよい。
芳香族炭化水素基としては、ベンゼン環、ナフタレン環、アントラセン環、テトラセン環、ペンタセン環、トリフェニレン環、ピレン環、フルオレン環、インデン環等の芳香族化合物から水素原子を除いてできる基が挙げられる。
1価の置換基としては、フッ素原子;フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基等のハロアルキル基;メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert-ブチル基等の炭素数1~20の直鎖状又は分岐鎖状アルキル基;シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基等の炭素数5~7の環状アルキル基;メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、tert-ブトキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基、ヘプチルオキシ基、オクチルオキシ基等の炭素数1~20の直鎖状又は分岐鎖状アルコキシ基;ニトロ基;シアノ基;メチルアミノ基、エチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基等の炭素数1~10のアルキル基を有するアルキルアミノ基;ピロリジノ基、ピペリジノ基、モルホリノ基等の環状アミノ基;ジフェニルアミノ基、カルバゾリル基等のジアリールアミノ基;アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基等のアシル基;スチリル基等の炭素数2~30のアルケニル基;フッ素原子等のハロゲン原子や炭素数1~20のアルキル基、アルコキシ基、アミノ基等で置換されていてもよい炭素数5~20のアリール基(アリール基の具体例は、上記芳香族炭化水素基と同様);フッ素原子等のハロゲン原子や炭素数1~20のアルキル基、アルコキシ基、アミノ基等で置換されていてもよい炭素数4~40の窒素原子、硫黄原子、酸素原子のいずれか1つ以上を含む複素環基(複素環基は、1つの環のみからなるものであってもよく、1つの芳香族複素環のみからなる化合物が1つの炭素原子同士で複数直接結合した化合物であってもよく、縮合複素環基であってもよい。複素環基の具体例には、チオフェン環、フラン環、ピロール環、ベンゾチオフェン環、ベンゾフラン環、インドール環、ジベンゾチオフェン環、ジベンゾフラン環、カルバゾール環、チアゾール環、ベンゾチアゾール環、オキサゾール環、ベンゾオキサゾール環、イミダゾール環、ベンゾイミダゾール環、ピリジン環、ピリミジン環、ピラジン環、ピリダジン環、トリアジン環、キノリン環、イソキノリン環、キノキサリン環、ベンゾチアジアゾール環、フェナントリジン環等の芳香族複素環基の具体例が含まれる。);エステル基、チオエーテル基等が挙げられる。なお、これらの基は、ハロゲン原子やヘテロ元素、アルキル基、芳香環等で置換されていてもよい。
ジアルキルアミノ基としては、メチル基、エチル基等の炭素数1~20のアルキル基を有するものが好ましい。より好ましくは、炭素数1~10のアルキル基を有するものである。また、ジアルキルアミノ基が有する2つのアルキル基は、炭素数が同じであってもよく、異なっていてもよい。また、2つのアルキル基が連結したアミノ基、例えばピペリジノ基やピロリジノ基、モルホリノ基のような環状アミノ基も好ましい。
アルコキシ基としては、上記一般式(2)におけるR2~R4がアルコキシ基である場合と同様のものが挙げられる。
有機材料層12の平均厚さは、例えば、触針式段差計、分光エリプソメトリーにより測定できる。
金属層13は、金属元素を含む。金属層13は、有機材料層12の材料を配位子とした場合、金属錯体の中心金属の位置づけになる金属元素から構成される層であるため、機能としては薄膜でもよく、ボトムエミッション型であれば、透明性が必要なため、0.1~5nmであることが好ましく、0.5~2nmであることがより好ましい。トップエミッション型であれば、透明性は必要なく、厚さに制限はない。金属層13の平均厚さは、触針式段差計、分光エリプソメトリーにより測定できる。
金属層13を形成する金属元素としては、特に限定はされないが、銅、ニッケル、パラジウム、白金、金、コバルト、亜鉛、アルミニウム、銀、クロム、マンガン、鉄、錫、インジウム、チタン、ジルコニウム、バナジウム、ニオブ、タンタル、モリブデン、タングステン、インジウム、ガリウム、カドミウム、リチウム、セシウム、イッテルビウム等が挙げられる。
金属フタロシアニン等の有機金属錯体として報告されているものの金属元素は、本発明の配位反応を引き起こすと考えられ、金属層13を形成する金属元素として好適である。
金属層13が、単体の金属からなる層である場合、アルミニウム、銀、亜鉛、金からなる群から選ばれる金属からなる層であることが好ましい。
正孔注入補助層14は、必要に応じて形成すれば良く、必ずしも必要とはしない。第2の正孔注入補助層14は、以下に記すような従来の正孔注入材料を用いることができ、上述の有機材料層12と金属層13の積層と併用することで、良好な正孔注入性が得られる。
正孔注入補助層14は、無機材料からなるものであってもよいし、有機材料からなるものであってもよい。無機材料は、有機材料と比較して安定であるため、有機材料を用いた場合と比較して、酸素や水に対する高い耐性が得られ易い。
無機材料としては、特に制限されないが、例えば、酸化バナジウム(V2O5)、酸化モリブテン(MoO3)、酸化ルテニウム(RuO2)等の金属酸化物を1種又は2種以上を用いることができる。
有機材料としては、ジピラジノ[2,3-f:2’,3’-h]キノキサリン-2,3,6,7,10,11-ヘキサカルボニトリル(HAT-CN)や2,3,5,6-テトラフルオロ-7,7,8,8-テトラシアノ-キノジメタン(F4-TCNQ)、フラーレン等を用いることができる。
正孔注入補助層14の平均厚さは、水晶振動子膜厚計又は触針式段差計により成膜時に測定することができる。
図1、図2に示す有機EL素子1は、必要に応じて、封止されていてもよい。
例えば、図1、図2に示す有機EL素子1は、有機EL素子1を収容する凹状の空間を有する封止容器(不図示)と、封止容器の縁部と基板2とを接着する接着剤とによって封止されていてもよい。また、封止容器に有機EL素子1を収容し、紫外線(UV)硬化樹脂等からなるシール材を充填することにより封止してもよい。
また、例えば、図1、図2に示す有機EL素子1は、陰極6上に配置された板部材(不図示)と、板部材の陰極6と対向する側の縁部に沿って配置された枠部材(不図示)とからなる封止部材と、板部材と枠部材との間及び枠部材と基板2との間とを接着する接着剤とを用いて封止されていてもよい。
次に、本発明の有機EL素子の製造方法の一例として、図2に示す順構造の有機EL素子1の製造方法を説明するが、逆構造でも良い。その場合、例えば、陰極、電子注入層と構成が逆転するように積層するだけでよく、特に製膜方法に制限されることはない。
陽極3は、スパッタ法、真空蒸着法、ゾル・ゲル法、スプレー熱分解(SPD)法、原子層堆積(ALD)法、気相成膜法、液相成膜法等により形成することができる。陽極3の形成には、金属箔を接合する方法を用いてもよい。
以上の工程により、図2に示す有機EL素子1が得られる。
図1、図2に示す有機EL素子1を封止する場合には、有機EL素子の封止に用いられる通常の方法を使用して封止できる。
本発明の有機EL素子は、発光層等の材料を適宜選択することによって発光色を変化させることができるし、カラーフィルター等を併用して所望の発光色を得ることもできる。そのため、本発明の有機EL素子は、表示装置の発光部位や照明装置として好適に用いることができる。
下記構造式(3-2)で表される化合物を、以下に示す方法により合成した。
下記構造式(9-5)で表される化合物を、以下に示す方法により合成した。
以下に示す方法により、図2に示す有機EL素子1を製造し、評価した。
基板2として、厚さ100nmのITOからなる幅3mmにパターニングされた電極(陽極3)を有する平均厚さ0.7mmの市販の透明ガラス基板を用意した。
そして、陽極3を有する基板2を、アセトン中、イソプロパノール中でそれぞれ10分間ずつ超音波洗浄し、イソプロパノール中で5分間煮沸した。その後、陽極3を有する基板2を、イソプロパノール中から取り出し、窒素ブローにより乾燥させ、UVオゾン洗浄を20分間行った。
[工程1]において洗浄した陽極3の形成されている基板2を真空装置に導入し、真空蒸着装置のチャンバー内を1×10-5Paの圧力となるまで減圧して、抵抗加熱による真空蒸着法により、上記構造式(3-2)の化合物を1nm形成した後、アルミニウムを2nm形成し、正孔注入層7を形成した。
次に、正孔輸送層8として下記構造式(10)で示されるN-([1,1’-ビフェニル]-4-イル)-9,9-ジメチル-N-[4-(9-フェニル-9H-カルバゾール-3-イル)フェニル]-9H-フルオレン-2-アミン(HT-01)を60nm、続いて、HT-01と下記構造式(11)で示される2,4-ジフェニル-6-ビス(12-フェニルインドロ)[2,3-a]カルバゾール-11-イル)-1,3,5-トリアジン(DIC-TRZ)の2種をホストとして、下記構造式(12)で示されるfac-トリス(3-メチル-2-フェニルピリジナト-N,C2’-)イリジウム(III)(Ir(mppy)3)をドーパントとして30nm共蒸着し、発光層9を形成した。この時、HT-01とDIC-TRZは3:7の質量比とし、ドーパントであるIr(mppy)3のドープ濃度が、発光層9全体に対して5質量%となるようにした。
その後、電子輸送層10としてDIC-TRZを40nm成膜した。
電子輸送層10を形成後、真空蒸着法により有機材料層12として、上記構造式(3-2)で表される化合物を1nm形成した。
次に、真空蒸着法により金属層13としてアルミニウムを2nm形成した。
次に、正孔注入補助層14として下記構造式(13)で示されるジピラジノ[2,3-f:2’,3’-h]キノキサリン-2,3,6,7,10,11-ヘキサカルボニトリル(HAT-CN)を5nm真空蒸着法により形成した。
次に、正孔輸送層8として下記構造式(10)で示されるN-([1,1’-ビフェニル]-4-イル)-9,9-ジメチル-N-[4-(9-フェニル-9H-カルバゾール-3-イル)フェニル]-9H-フルオレン-2-アミン(HT-01)を60nm、続いて、HT-01と下記構造式(11)で示される2,4-ジフェニル-6-ビス(12-フェニルインドロ)[2,3-a]カルバゾール-11-イル)-1,3,5-トリアジン(DIC-TRZ)の2種をホストとして、下記構造式(12)で示されるfac-トリス(3-メチル-2-フェニルピリジナト-N,C2’-)イリジウム(III)(Ir(mppy)3)をドーパントとして30nm共蒸着し、発光層9を形成した。この時、HT-01とDIC-TRZは3:7の質量比とし、ドーパントであるIr(mppy)3のドープ濃度が、発光層9全体に対して5質量%となるようにした。
その後、電子輸送層10としてDIC-TRZを40nm成膜した。
上記構造式(3-2)で表される化合物と下記構造式(14)で表される化合物の混合膜を質量比4:6で共蒸着により5nm成膜し、電子注入層11を形成した。
次に、電子注入層11まで形成した基板2上に、真空蒸着法によりアルミニウムからなる膜厚100nmの陰極6を成膜した。
なお、陰極6は、ステンレス製の蒸着マスクを用いて蒸着面が幅3mmの帯状になるように形成し、作製した有機EL素子の発光面積を9mm2とした。
次に、陰極6までの各層を形成した基板2を、凹状の空間を有するガラスキャップ(封止容器)に収容し、紫外線(UV)硬化樹脂からなるシール材を充填することにより封止し、実施例1の有機EL素子を得た。
実施例1の[工程4]を以下の[工程4-1]に置き換えること以外は実施例1と同様にして、実施例2の有機EL素子を得た。
電子輸送層10を形成後、真空蒸着法により上記構造式(3-2)で表される化合物と下記構造式(14)で表される化合物の混合膜を質量比4:6で共蒸着により5nm成膜し、有機材料層12を形成した。
実施例1の[工程4]において、有機材料層12として、上記構造式(3-2)の化合物の代わりに、上記構造式(9-5)の化合物を使用したこと以外は実施例1と同様にして、実施例3の有機EL素子を得た。
実施例1の[工程4]において、有機材料層12として、上記構造式(3-2)の化合物の代わりに、下記構造式(15)で示される8-キノリノラトリチウム(Liq)を使用したこと以外は実施例1と同様にして、比較例1の有機EL素子を得た。
実施例1~3及び比較例1で作製した有機EL素子に対して、ケースレー社製の「2400型ソースメーター」を用いて電圧を印加し、コニカミノルタ社製の「LS-100」を用いて輝度を測定し、印加電圧と輝度の関係を調べた。結果を図3に示す。
また、実施例1と実施例2は同様に低電圧で駆動していることから、有機材料層12に配位可能な部位を有する有機材料を含んでいれば、単一層でも混合層でも良いことが分かる。また、実施例3も実施例1と実施例2と同様に比較例1より、大幅に低電圧で駆動していることから、ヘキサヒドロピリミドピリミジン化合物だけでなく、フェナントロリン化合物でも、本発明の効果を得られており、配位結合可能な有機材料であれば、同様の効果が得られることが分かる。
実施例1~3及び比較例1で作製した有機EL素子について、それぞれEHC社製の「有機EL寿命測定装置」により、一定電流での駆動を開始してからの経過時間と、相対輝度との関係を調べた。具体的には、有機EL素子に一定電流が流れるように電圧を自動的に調整し、一定電流での駆動を開始してからの経過時間に対する相対輝度の測定(コニカミノルタ社製の輝度計(LS-110)による)を行った。なお、電流値は、測定開始時の輝度が10000cd/m2になるように、各有機EL素子ごとに設定した。その結果を図4に示す。
この結果から本発明のタンデム構造の有機EL素子は、連続駆動による輝度の劣化が少なく、長寿命な有機EL素子であることが分かる。これは、本発明のタンデム構造の有機EL素子において、発光特性が良いことと、アルカリ金属の拡散による劣化が引き起こされないことによるものと考えられる。
Claims (7)
- 陽極と、陰極と、該陽極と陰極との間に位置する複数の発光ユニットと、各発光ユニットの間に位置する電荷発生ユニットと、を具える有機エレクトロルミネッセンス素子であって、
前記発光ユニットが、発光層を有し、
前記電荷発生ユニットが、陽極側から順に、有機材料層と、金属層と、を有し、
前記有機材料層が、配位結合可能な有機材料として、下記一般式(1)で表される構造を有するヘキサヒドロピリミドピリミジン化合物を含み、
前記金属層が、金属元素を含むことを特徴とする、有機エレクトロルミネッセンス素子。
(一般式(1)中、R1は、置換基を有していてもよい芳香族炭化水素基、芳香族複素環基、アリールアルキレン基、2~4価の鎖状または環状炭化水素基、又は、これらの基を2つ以上組み合わせてできる基、これらの基の1つ若しくは2つ以上と窒素原子とを組み合わせてできる基を表す。n1は、1~4の整数である。) - 前記金属層が、アルミニウムからなる、請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
- 前記金属層の厚さが、5nm以下である、請求項1又は2に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
- 前記一般式(1)中のn1が、2又は3である、請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
- 請求項1~4のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子を具えることを特徴とする、表示装置。
- 請求項1~4のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子を具えることを特徴とする、照明装置。
- 陽極と、陰極と、該陽極と陰極との間に位置する複数の発光ユニットと、各発光ユニットの間に位置する電荷発生ユニットと、を具え、
前記発光ユニットが、発光層を有し、
前記電荷発生ユニットが、陽極側から順に、有機材料層と、金属層と、を有する有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法であって、
配位結合可能な有機材料として、下記一般式(1)で表される構造を有するヘキサヒドロピリミドピリミジン化合物を用いて、前記有機材料層を形成する工程と、
金属元素を用いて、前記金属層を形成する工程と、
を含むことを特徴とする、有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
(一般式(1)中、R1は、置換基を有していてもよい芳香族炭化水素基、芳香族複素環基、アリールアルキレン基、2~4価の鎖状または環状炭化水素基、又は、これらの基を2つ以上組み合わせてできる基、これらの基の1つ若しくは2つ以上と窒素原子とを組み合わせてできる基を表す。n1は、1~4の整数である。)
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