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JPS5952482B2 - 自動車用前照灯 - Google Patents
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JPS5952482B2 - 自動車用前照灯 - Google Patents

自動車用前照灯

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Publication number
JPS5952482B2
JPS5952482B2 JP52024993A JP2499377A JPS5952482B2 JP S5952482 B2 JPS5952482 B2 JP S5952482B2 JP 52024993 A JP52024993 A JP 52024993A JP 2499377 A JP2499377 A JP 2499377A JP S5952482 B2 JPS5952482 B2 JP S5952482B2
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lens
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shade
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JP52024993A
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重信 大塚
勝敏 小野
正夫 成毛
匠 秋枝
康 川上
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Nissan Motor Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は自動車の前照灯に係り、特にすれ違いビームの
配光特性を改善した前照灯に関するものである。
一般の自動車の前照灯には、2灯式或いは4対式とその
形式に違いこそあれ、対向車とすれ違うときに対向車の
運転者を眩惑しないように走行用ビームとはその配光特
性を異にするすれ違い用ビームを発するように構成され
る。
即ち自動車の前照灯は、第1図及び第2図に示す如く、
通常反射鏡1と、光源2と、この光源2からの光の一部
を遮蔽するシェード3と、レンズ4とから成り立ってい
るものであり、2対式前照灯の場合には第1図の様に1
対の各ランプユニット5内の夫々異なる位置に光源とな
る走行用フィラメント2b及びすれ違い用フィラメント
2aを内装し、すれ違い用フイラメン)2aのみが点灯
されたときにすれ違い用配光特性にて光が照射されるよ
うになっている。
また、4対式前照灯の場合には、第2図に示すように、
すれ違いビームを主体的に発するよう構成された1対の
ランプユニット6を走行用ランプユニッ)・7とは別個
に設けているのである。
(「新編自動車工学ハンドブック」10−54〜56
頁、図書出版社発行)いずれの形式にせよ、従来のこの
種すれ違い用ビームの配光特性は第3図に示す通りであ
る。
この特性図は第4図から判るように、その光軸lが水平
となるように配置された前照灯りの前方25mに光軸l
と垂直にスクリーンSを立設し、このスクリーンS上に
該前照灯りを照射したときの等光度曲線であり、光軸1
との交点を0、交点Oを通る水平軸をH1同じく垂直軸
を■とし、更に光軸■に対してなす角を水平軸H及び垂
直軸Vに目盛ったものである。
但しこの特性図では、特性の説明を判り易くするために
、水平軸Hに対する角度と垂直軸Vに対する角度とはそ
の目盛巾を相違させてあり、水平軸Hの目盛巾は垂直軸
■の目盛巾に対して約174に狭めである。
従って、実際の配光特性はこの特性図を水平軸H方向(
左右方向)に約4倍に拡大した図となる。
この特性図から明らかなように、従来のすれ違いビーム
は最高光度部を光軸1より自動車の走行方向左下方に向
けて自動車の走行前方をできるだけ明るく照明する一方
対向車の運転者に眩惑を与えないように配慮されている
このため、水平軸Hより上方の領域には殆んど光が照射
されることはなく、かかる領域は運転者から見ると暗く
、この領域にある物体を明瞭に確認できないことになる
ところが、このような領域には、通常頭上標識が設置さ
れているので該頭上標識の確認が困難となり安全交通の
面で支障が生ずることになる。
従って、従来では頭上標識確認のために前照灯を一時的
に走行ビームに切換えるようにしているが走行(走行ビ
ームは略光軸上に最高光度があり水平軸H上方をも照射
できる)、この時にすれ違う対向車の運転者に眩惑を与
えるおそれがあり好ましいことではない。
本発明は上記に鑑みなされたものでその目的とするとこ
ろは、対向車の運転者若しくは歩行者を眩惑するような
領域を除いた水平軸Hより上方の頭上の領域にもすれ違
いビーム時の光の一部を照射することにより、頭上標識
の確認が可能となり交通の安全が確保できる前照灯を提
供することにある。
また本発明は、かかる上方への照射光が先行車のルーム
ミラーで反射して先行車の運転者を眩惑することを防止
した上で、前記頭上標識の確認を可能にした前照灯を提
供することをその目的とするものでもある。
この目的を達成するために本発明は次に述べるように前
照灯に要求され得る配光特性について考察した。
即ち、第5図は第3図に示した配光特性の座標と同じ座
標に透視図的に前照灯位置からみた道路の前方状態を模
式的に表わしたものであり、この図では片道3車輪(往
復6車線)の道路の最も右側の車線を自軍が走行してい
る場合を例にとって示しである。
図において、0は光軸との交点、つまり走行方向前方の
無限遠点、Hは水平軸、■は垂直軸であり、11及び1
2は透視図的にみたセンターライン、自車線側道路の路
肩(ライン)を示している。
従って、このライン11.12で囲まれる角度部分は自
車線道路の領域となる。
ライン13は対向車の運転者のアイポイント最上限角の
ラインであり、次の理由により決定される。
即ち、自動車の前照灯位置からみて最も仰角が大きくな
る対向車の運転者のアイポイントは、自己側の自動車(
以下、自軍という)が最も右側の車線を走行するときに
対向車線の最もセンターライン11寄りの車線を走行す
る大形車の運転者の場合であり、これを現在実用化され
ている車種及び日本国内の道路巾等に基すいて、前記ラ
イン13の位置を同図平面上における光軸点Oでの角度
で表わすと、水平軸Hに対して約35° となる。
つまり、現在の大形車から乗用車まで含めて運転者のア
イポイント高さは路面より1.0〜2.4mの範囲にあ
り、道路巾は2.0〜3.5mの範囲にあるから、前記
した条件の下でこれらを幾何学的に作用してその角度を
求めると、前記の範囲が求められる。
従って、ライン13と水平軸Hで囲まれる角度領域A2
にはあらゆる対向車の運転者のアイポイントが存在する
ことになり、逆にライン13より上方域には存在しない
ことになる。
このため、領域A2には対向車の運転者を眩惑しないよ
うに21ux以上の光が照射されないようにする必要が
ある。
一方、自車線側の路肩を歩行する歩行者について考察す
ると、ライン■5と水平軸Hとで囲まれる領域A4が対
象となる。
ライン15は自車線道路が例えば片道1車線或いは車線
の区別のない道路のように自軍の左側近を背の高い大人
が歩行する場合のアイポイントのラインであり、前照灯
に対して最も仰角の大きなラインである。
このライン15と水平軸Hとで囲まれる領域A4はあら
ゆる歩行者のアイポイントが存在することになるので、
かかる領域A4には歩行者に眩惑を与えない程度の明る
さである2l−ux以下にする必要がある。
前記ライン15を前述と同様に日本人の統計的身長及び
道路巾に基すいて求めると、統計的身長は1.0〜1.
9mの範囲にありかつ道路巾は2.0〜3.5mの範囲
であるから、ライン15は水平軸Hに対して約38°
となる。
尚、ライン110は片側3車線とした時の対向車線側の
路肩を、領域A1は水平軸Hより下方の領域をそれぞれ
表わす。
以上の考察に基ずくと、頭上標識確認のための頭上照射
にあっては、ラインI3及びI5で囲まれる頭上の領域
A6ならば、対向車の運転者及び歩行者に対して少しも
眩惑を生じさせることはないことが判る。
従って本発明ではかかる領域A6に前照灯光の一部を照
射するように構成するのである。
しかし、前記考察を更に進めると、実際に前記領域A6
に光を照射した場合、該照射光が先行車のリアウィンド
からルーム内に入り、ルームミラーで反射して運転者の
目に入り眩惑する可能性がある。
従って、好ましくはかかる場合をも考慮しなければなら
ない。
先行車の運転者を眩惑する領域A7は、同図ライン17
より下側でかつライン18と19との間である。
ライン17は前照灯光軸に対する仰角であり、約7°で
ある。
これは、先行車のリヤウィンド下縁とルームミラーとを
結ぶ直線が光軸となす角であり、これより仰角が大きな
光線は先行車の車体後部に光が遮ぎられて眩惑しない状
態となる一方、あまり大きくすると頭上標識の確認が遅
れることになる。
また、ライン18.19は前照灯光軸に対する左右方向
の角度であり、光軸■に対し左右方向に5.5°の角度
である。
このライン18,19より外側領域では先行車のルーム
ミラーに光が照射してもルームミラーの反射光が運転者
の目には入らず眩惑させることはない。
従って、本発明の更に改善されたものは、かかる領域A
7への光照射を行わず、または行っても極めて暗いもの
とするのである。
前記領域A6の光照射にあっては、該領域A6の照度を
31ux以上にする必要がある。
この照度は頭上標識P確認の為に必要とされる明るさで
あるが、あまり明るいと標識の反射光により却って確認
し難くなる。
ここで、前述までの各領域における照度について付言す
ると、一般に照度は光源(前照灯)の明るさと距離の2
乗との関数で定まるため前照灯の配光特性を照度で表わ
すことは困難であるが、本発明の場合のように光軸方向
が略一定の前照灯では、前照灯からの距離が小さいとい
うことはそれだけ前照灯に対する光軸とのなす角度が大
きくなるということであるから、前照灯の配光にあって
は光軸近傍に最高光度を、周辺になるに従って光度を低
下させる特性としておけば、自軍の前方の極めて広い範
囲に亘って略等しい照度領域を形成することができるの
である。
前述した各領域の照度はこのような趣旨に基ずく照度で
ある。
又、上記説明の各ラインは同角度の場合中心部の間隔に
比べて側方に行くに従い間隔が広くなるような座標にお
いて直線となり、本発明に使用している上記座標では正
確には水平線H1垂直線V以外は曲線として表わされる
が、本発明では座標を統一するため各ライン直線として
近似する。
以上の考察に基すいて、本発明の前照灯を次のように構
成する。
即ち、領域A6を照射する光としては、反射鏡にて反射
された光を利用するもの或いは光源からの直射光を利用
するものがある。
反射光を利用するものは反射鏡に回転放物面鏡を用いる
と共に、適宜形状のシェードにより直射光の照射が制限
された光源を焦点に配置し、従来ではこの平行反射光を
所定のレンズカッI〜 (レンズの肉厚を変化させてレ
ンズ透過光を所定方向に屈折乃至拡散させること)によ
り左下方に向けていたものを、本発明ではレンズの一部
のレンズカットを変え光の一部を上方に向けて前述した
領域を照射するようにする。
直射光を利用するものは、従来のものが光源に取けたシ
ェードにより直射光が上方に行かないようにしていたも
のを、シェード等の一部を切欠くことにより直射光の一
部を上方に照射させ、必要に応じてレンズカットにより
該光を屈折、拡散させることにより前述した領域を照射
するようにする。
先行車に対する領域A7への光照射を無くすることも同
様にレンズカット或いはシェード等の構成により前記目
的を達成することができる。
次に本発明の種々の実施例を説明する。
第6図は本発明の前照灯10の一部破断側面図であり、
本実施例では4灯式前照灯におけるすれ違いビーム専用
の前照灯として例示しである。
図において、11は回転放物面から成る反射鏡、12は
そのフィラメントが反射鏡11の焦点位置近傍に配置さ
れた電球(即ち光源)、13は該光源12の前方でかつ
少なくとも上方に射出する直射光を遮断するシェード、
そして14はレンズである。
尚、以下の説明は全てこの形式の前照灯にて行なうが、
例えばシールドビーム形式の前照灯の場合でも同様であ
る。
前記シェード13は、具体的にはその正面形状を第7図
a、 l)に夫々13a、13bにて示すように光源
12の前方全面或いは少なくとも上半面を覆うように設
けられ、光源12がらレンズ14を通って射出直射光が
上方、即ち水平軸Hより上方を照射しないようになって
いる。
一方、レンズ14はその正面形状を第8図に、また同図
の各切断線に沿う断面を夫々同図のイ〜ホに示すように
レンズカットする。
即ち、レンズ14の上半面一部をV字形の画成し、この
V字形の部位15に残りの部位16とは異なったレンズ
カットを施しである。
残りの部位16は、その断面形状を同図イに示すように
、湾曲面を縦縞状に形成したものであり、該部位16を
通過する直射光及び平行な反射光を水平軸Hより下方の
領域で左右方向に拡散配光するようになっている。
これらの光は主に自車線道路である領域A1を照射する
V字形の部位15のレンズカットは、正面から見るとレ
ンズ中心とする複数の同心円状の縞として形成される。
各弧状の縞は、その円弧に沿った形状を同図口に示すよ
うに、中心部が肉薄で周辺に至るに従って肉厚となる凹
レンズ状にカットされる一方、縦方向の断面形状を同図
ハ〜ホに夫々示すように、各線は周辺側に向かって肉厚
が増大するテーパ面若しくは緩やかに曲率の変化する曲
面形状とされ、しかも周辺に位置する縞の面角度θ1.
θl′、θ1″が中心軸に位置する縞の面角度θ2.θ
2′、θ2″よりも順次大きくなるという所謂フレネル
凹レンズとして構成されているのである。
従って、このV字形部位15を透過する平行光(前述し
たシェード13の作用によりかかる部位15には直射光
は透過されない)は、3次元的に肉厚が変化されたこの
レンズカットにより、周辺側を通る光は中心側を通る光
よりも上方向に大きな角度でしかも左右方向に大きな角
度にて屈折射出され、全体としてみれば該部位15を透
過する光束。
は水平軸Hの上方にV字形に照射されることになる。
従って、前記レンズカットの曲率、面角度等をレンズ材
質により決まる屈折率を考慮して適宜に決定することに
より、V字形の照射域を前記領域。
A6に一致させることが可能となり、前照灯10として
の配光特性を第9図に示すような特性とすることができ
る。
領域A6は、前述の如く対向車の運転者や歩行者を眩惑
することがなく頭上標識を照明できる領域であるから、
かかる前照灯によれば安全交通上極めて有利である。
第10図に示すレンズ14Aは、前記した前照灯を更に
改善した前照灯に用いるレンズである。
即ち、この実施例は、部位15Aを除けば他は全て前例
と同一の構成であり、その相違する点についてのみ説明
する。
このレンズ14AはV字形部位15Aの略中夫に、垂直
半径方向に亘ってレンズカットが他の箇所と異なる帯部
17が設けられる。
この帯部17は、同図口に示されるようにレンズカット
の傾向としては第8l:と同様であるが、第8l:と同
部位の面角度はθ /// >θ1゜θ2′″〉θ2と
するため、円弧に沿った断面においては第10図イに示
す如く帯部17が内側に突出した形状となる。
従って該部17を透過する光はその側方を透過する光に
比較して上方向への屈折角が大きくされ、この結果略■
字状の前記領域A6への光照射は、領域A6の中央部に
垂直方向に光がほとんど照射されない部分が生じる。
この場合、帯部17の側縁を通過する光が第5図18.
19のラインを画成するように、又部位17の面角度θ
1′″、θ2″′等との関係から、帯部17を適宜の形
状、寸法及び範囲に定めることにより、第11図に示す
ように領域A7への光照射を減らすことができる。
本実施例によると、対向車の運転者、歩行者の眩惑はも
とより先行者の運転者の眩惑をも防止し得るのである。
以下第12図乃至第15図に示す実施例は、これらの実
施例と略同様の原理により領域A6へ光照射し、または
領域A7の光照射をなくすものであり、ただレンズにお
けるレンズカットの具体的な構成を相違させたものであ
るからこの点についてのみ説明する。
また、領域A6を全て照射する構造は前記実施例におけ
る帯部17を取り除いて他の箇所と同様な構成にするだ
けでよいから、説明に際しては領域A7への光照射を行
なわないもの、つまりより改善されたものについて行な
う。
第12図に示すものは、V字形部位15Bの中央の帯部
17Bの垂直断面形状の同図ハの如く連続曲面の凹レン
ズとして形成する一方、これに直角な方向の断面形状を
同図イに示すような並列する凹レンズ状としたものを縦
縞状に設け、他の箇所18Bは垂直方向の断面形状を同
図口、二に示す如く第8図ハ、ホと同様な鋸歯状とし、
これに直角な方向の断面形状は第10図の鋸歯状のカッ
トを同図イに示す如く緩やかな連続曲面の凹レンズ状と
し、且つ第10図口と全く同じ機能を果たすようにその
面角度等を設定したものを横縞状に形成したレンズ14
Bである。
この構成によると、領域A6の光照射に際し帯部17B
を通過した光は、左右方向については他の箇所と同程度
に広げられるが、その垂直方向の曲率によって特に上方
今一ρ屈折が大きなものとされ、領域A7への光照射が
少なくなるように配慮されている。
結果としての配光特性は前例と殆んど同一であり、同様
の効果を奏する。
尚、横方向の断面形状としては第13図a、 l)の
如き形状を用いることもできる。
いずれも帯部17Bに相当する部位17B’、 17
B”の形状が異なっており、aは鋸歯状、bは1本の凹
レンズ縞状としたものである。
第14図はV字形部位15Cの大部分を縦縞とし、中央
の中心部近傍に同心円状の帯部相当部17Cを設けたレ
ンズ14Cである。
この垂直断面形状は同図口、ハ、二に示すように周辺即
ち上方に至るに従って肉厚が大きくなる凹レンズ状に形
成すると共に、中心から側方へ向うに従い下部の傾きを
大きくする。
また帯部相当部17Cはフレネル状とされる。
横方向断面は同図イに示すように左右対称の鋸歯状とし
、中心より側方へ向うに従いレンズ前面に対する傾きを
大きくする。
この構成の場合には帯部相当部17Cを透過する光は特
に上方に大きく屈折され領域A7を形成するのである。
尚、本実施例のようにV字形部位15Cを縦縞とすると
きには、その横断面形状を第15図のように凹レンズ状
のものを並設させかつ、各頂点を結ぶ線とレンズ前面と
により凹レンズを形成するようにしてもよい。
但し、この構成の場合には左右周辺部の透過光が領域A
7内に屈折照射してしまうので、帯部17C′を透過す
る光を上方へ逃がすようにしても、領域A7へ光が行か
ないようにすることは難かしい。
以上述べた実施例の他に、■字形部位15の正面から見
た縞の形状を斜めにする構成のものが考えられ、また各
断面形状を種々組合わせたものが考えられるが、これら
の個々の説明及び図示は省略する。
また、レンズカットの形状、寸法を変化させることによ
り、所謂V字形部位15の正面形状を四角形、丸形等に
設計変更することも可能である。
第16図及び第17図は前記各実施例とは異なる原理に
て領域A6を照射しようとするものである。
即ち、第16図のものは光源12 (第6図参照)から
射出される光線の内、水平軸Hより上方へ射出される直
射光を遮断するために用いるシェード13Aの前面に、
直射光通過部として略逆三角形の孔19を穿設したもの
である。
この孔19は領域A6に対応する形状、つまり光源12
から領域A6が透視できる形状(光源を点光源と仮定す
れば略領域A6と相似形)とされる。
但し、領域A7に対応する部位には、光を透過しないよ
うに突部20が残されてい。
。尚、この実施例の前照灯の場合、孔19を通った直射
光が透過するレンズ部位には光を屈折或いは拡散するレ
ンズカットを施さず、残りの部分は従来と同様のレンズ
カッ1−を施すようにする。
この実施例によれば、光源12から射出され孔19を通
った直射光は放射状に直進し領域A6を照射する。
領域A7には突部20によって遮光され、光が照射され
ることはない。
このとき、反射光の一部も孔19を通過するが、反射光
は光軸に沿った平行光であるから、領域A7には何等の
影響をも及ぼさない。
また、領域A7について考慮しない場合には、突部20
を設けない孔19とすればよい。
この思想に基ずくと、領域A6の角度内ならば上方にい
くら光が照射されても不都合は生じないのであるから、
この実施例の変形例としては第17図に示すようにシェ
ード13Bの上半部を略■字形に切欠い2またものも採
用することができる。
21は突部である。また、図示は省略するが、第7図す
に示した全面シェード13bに同様の孔あるいは切欠き
を設けたものも可能である。
これらの実施例によると、直射光にて領域A6を照射す
るために明るく照らすことができる。
明る過ぎる場合には孔19等に減光フィルターを取り付
けたり、レンズカットにて光の一部を他方向に逃がす等
の手段を用いることができる。
第18図乃至第22図に示す実施例は、更に異なる原理
にて領域A6を照射しようとするものである。
即ち、第18図に示すように光源12の少なくとも上方
への光射出を妨げるシェード13Cの一部に切欠き(又
は孔)23からなる光通過部を設けて直射光の一部をレ
ンズ14裏面に照射する一方、該光がレンズ14を透過
する際に屈折乃至拡散されて領域A6を照射するように
構成したものである。
直射光の一部を利用する点とレンズカットにより光を領
域A6内に収束(拡散)する点からみれば、前記2つの
原理を組合わせたものと言える。
シェード13Cの切欠き23の形状には任意性があるが
、本実施例では同図の如く上縁を円弧状に切欠いたもの
を示す。
従って、該切欠き23を通る直射光はレンズ14の上辺
に円弧状に照射することになり、このためレンズ14の
かかる部位24にレンズカットを施すことになる。
第19図は直射光が透過される円弧状の部位24Dを、
正面形状が同心円状の縞となるように設けると共に、そ
の円弧に沿った断面形状を同図イの如く薄い凸レンズ状
で、且つこの凸レンズ状の各壁は同上部に比べ中心部の
方が焦点距離が短くなるように形成し、また垂直断面形
状を同図口〜二の如くレンズ周辺側の肉厚が小さくなる
ような鋸歯状に形成し、且つ同一断面においては周辺よ
り中心に向うに従い面角度が大きくなるように構成した
レンズ14Dである。
そして、領域A7へ光が照射しないように部位24Dの
中心部25Dを更に異なる形状に形成する。
つまり、中央部25Dの縦方向断面形状は他の箇所とそ
の面角度を相違させ、領域A7を考慮しない場合に比べ
面角度を小さくしである。
従って、上記カットを施したレンズによると、部位24
Dを透過する光は、左右方向には幾分収束されて広範囲
に拡がろうとする直射光を所定の範囲に制限する一方、
垂直方向には極めて大きな仰角で射出する光を幾分下方
に向け、領域A6を照射することになる。
そして中央部25Dを透過する光は下方向への屈折が他
の箇所より小さく、このため領域A7を照射することは
ない。
この実施例においても、領域A7への光照射をなくすこ
とを考慮しなければ前記した中央部25Dを形成する必
要はない。
第20図は部位24Eの正面形状を横(水平)方向の縞
として形成したレンズ14Eであり、その各方向断面形
状は第19図のものと同じである。
但し、中央部25Eはその横方向断面形状を第20図イ
に示すように凹レンズ状のものとし、これを同図用こ示
すように縦縞に配設し、その下方への屈折率は第19図
ハの場合同様、側方部より小さくしている。
この実施例によっても前例と同様に、領域A6への光照
射及び領域A7へ光を照射しないことが達成できる。
第21図のレンズ14Fは部位24F全体を縦縞とし、
その横方向断面形状を同図イの如く左右対称の鋸歯状に
形成し、かつ中心部より側方に向うに従いその面角度が
小さくなり左右方向の収束度を小さくする。
また、縦方向の断面形状は同図口〜二に示すように周辺
側の肉厚が除々に小さくなるようなテーパ面若しくは曲
面で、側方より中心部に向うに従い面角度を大きくし下
方向への屈折率を大きくする。
ただし特に中央部25Fにおける面角度θ3は他の箇所
における面角度θ4゜θ5よりも小さくなるように設け
られる。
この実施例の場合には、部位24Fを透過した光は左右
方向に幾分収束されかつ垂直方向に幾分下向きとされて
領域A6を照射するものであるが、領域A7に関してみ
ると、中央部25Fを通った光は面角度θ3により他の
箇所より下方向への屈折率が小さくなり、従って領域A
7まで下方に屈折されず領域A7を照射しないことにな
る。
この実施例のように部位24Fの正面形状を縦縞とする
場合には、その横方向断面形状を第22図の如く凹レン
ズ状のものを並設した構成とすることもできる。
但しこの構造を採用すると、光を一定方向に屈折制御す
ることが難かしいので、中央部25F′を設けたとして
も領域A7に光が照射されないようにすることは不可能
に近い。
この理由は中央部25F′以外の部位を透過した拡散光
が領域A7を照射するからである。
これらの実施例は全てレンズ周辺に円弧状に直射光を透
過させるものを説明したが、要は直射光の一部を取り出
せばよいのであるから、他に支障のない範囲でレンズの
中央寄りの位置で光を透過させても、また円形、角形に
光を透過させるようにしてもよい。
但し、この場合にはレンズカットはより複雑なものとな
る。
第23図はシェードを有しない前照灯に本発明を適用し
た実施例を示す。
シェードを有していないからレンズ面からは直射光と反
射光が射出される。
従って、同図に示すようにレンズ14Gを透過する光の
大部分が水平軸Hより下方を照射するようにレンズ14
Gの大部分16Gをレンズカットする一方、レンズ14
G上方にはレンズカットを施さず光が真直に透過するよ
うなV字状の部分15Gを設けることにより、該部分1
5Gを透過した光にて領域A6を照明することができる
領域A7について考慮する場合には、レンズ14Gの中
心部に該部15Gに迄突出する光不透過部或いはこの部
分を透過する光を他方向へ屈折するよ□うなレンズカッ
ト部26を同図仮想線のように構成すればよい。
以上様々の実施例にて説明したように本発明は、前照灯
の水平軸より上方で、かつ対向車の運転者を眩惑する領
域と歩行者を眩惑する領域を除いた領域を積極的に照明
するような配光特性の前照灯を提供するものであるから
、即ちすれ違い用ビームの前照灯光軸の水平軸より上方
の照射領域を、前照灯光軸に垂直な平面において、自動
車の進行方向対向車線側では水平軸より上方に35°以
上、自車線側では水平軸より上方に38°以上の角度範
囲にしたので、対向車の運転者及び歩行者を眩惑するこ
となく頭上標識を明瞭に確認することができ、交通安全
上極めて有効である。
また、上記に加えて先行者のルームミラーで反射して先
行者の運転者を眩惑する範囲、即ち光軸に対して上方に
7°以下、左右方向に5.5°以下の角度範囲へは光の
照射を行なわないように構成することにより、安全性を
更に高めることも可能となるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は自動車用前照灯の概略断面図、第3
図は従来の前照灯の配光特性を示す等光度曲線図、第4
図は配光特性の測定状態を示す斜面図、第5図は本発明
の基礎となる配光特性の座標を説明する図、第6図は本
発明が適用される前照灯の一部破断側面図、第7図はシ
ェードの正面図、第8図は本発明前照灯の1実施例のレ
ンズ正面図及び部分断面図、第9図はその配光特性を示
す第3図と同様な等光度曲線図、第10図は他の実施例
のレンズ正面図及び部分断面図、第11図はその配光特
性を示す第3図と同様な等光度曲線図、第12図乃至第
15図は他の実施例のレンズを示す図、第16図及び第
17図は本発明をシェードに適用した実施例の斜視図、
第18図は更に異なる実施例の概略構成斜視図、第19
図乃至第22図はそのレンズ正面図及び部分断面図、第
23図は他の実施例のレンズの正面図及び断面図である
。 尚、各断面図はそれぞれの正面図における各符号に沿っ
た断面を示す。 L・・・前照灯、1・・・光軸、H・・・水平軸、■・
・・垂直軸、11・・・スクリーン上に表わしたセンタ
ライン、I3・・・対向車運転手のアイポイントを表わ
すライン、15・・・自車線側歩行車のアイポイントを
表わすライン、17,18,19・・・先行車ルームミ
ラーに入光する範囲を表わすライン、A1〜A7・・・
各ラインで囲まれる領域(A6・・・頭上の領域)、1
0・・・本発明前照灯、11・・・反射鏡、12・・・
光源、13・・・シェード、14・・・レンズ、15・
・・V字形部分、17・・・中央帯部、19・・・孔(
光通過部)、20・・・突部、21・・・突部、22・
・・切欠き(光通過部)、23・・・切欠き(光通過部
)、24・・・直射光透過部、25・・・中央部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 反射鏡と、レンズと、すれ違い用ビームの光源を備
    えた前照灯において、前記反射鏡を回転放物面とし、前
    記光源を前記反射鏡の焦点近傍に配置すると共に、前記
    光源を覆うシェードとレンズカットの少なくとも一方を
    用いて、すれ違い用ビームの前照灯光軸より水平軸より
    上方の照射領域を、前照灯光軸に垂直な平面において、
    自動車の進行方向対向車線側では水平軸より上方に35
    °以上、自車線側では水平軸より上方に38°以上の角
    度範囲にしてなる自動車用前照灯。 2 上方の照射領域は、25m前方の前記平面上におけ
    る地上4.5m高さの標識相当位置が、少なくとも3ル
    ックス以上の照度で光照射されてなる特許請求の範囲第
    1項記載の自動車前照灯。 3 すれ違い用ビームの光源を覆うシェードは、前記光
    源からの直射光がレンズの少なくとも上半面を照射しな
    いようにし、レンズカットは、レンズ上半面の少なくと
    も一部に反射光を左右方向にかつ上方向に屈折乃至拡散
    して前記上方の照射領域に配光するように施されてなる
    特許請求の範囲第1項又は第2項記載の自動車用前照灯
    。 4 すれ違い用ビームの光源を覆うシェードは、前記上
    方の照射領域に対応する形状の孔若しくは切欠きからな
    る光通過部を備え、且つ前記光通過部以外の部分で少な
    くとも水平軸より上方に直射光が照射しないようにして
    なる特許請求の範囲第1項記載又は第2項記載の自動車
    用前照灯。 5 すれ違い用ビームの光源を覆うシェードは、直射光
    の一部を洩出する孔若しくは切欠きからなる光通過部を
    備え、且つ前記光通過部以外の部分で少なくとも水平軸
    より上方に直射光が照射しないようにすると共に、レン
    ズカットは、該洩出光が透過するレンズ面に該光を左右
    方向にかつ上下方向に屈折乃至拡散若しくは収束させて
    前記上方の照射領域に配光するように施されてなる特許
    請求の範囲第1項又は第2項記載の自動車用前照灯。 6 レンズカットは、光源からの直射光、反射光が少な
    くとも水平軸より下方に屈折されるように施されてなる
    特許請求の範囲第1項又は第2項記載の自動車用前照灯
    。 7 反射鏡と、レンズと、すれ違い用ビームの光源を備
    えた前照灯において、前記反射鏡を回転放物面とし、前
    記光源を前記反射鏡の焦点近傍に配置すると共に、前記
    光源を覆うシェードとレンズカットの少なくとも一方を
    用いて、すれ違い用ビームの前照灯光軸の水平軸より上
    方の照射領域を、前照灯光軸に垂直な平面において、自
    動車の進行方向対向車線側では水平軸より上方に35°
    以上、自車線側では水平軸より上方に38°以上の角度
    範囲で、かつ光軸に対して上方に7°以下、左右方向に
    5.5°以下の角度範囲を除いた角度範囲にしてなる自
    動車用前照灯。 8 上方の照射領域は、25m前方の前記平面上におけ
    る地14.5m高さの標識相当位置か゛、少なくとも3
    ルックス以上の照度で光照射されてなる特許請求の範囲
    第7項記載の自動車用前照灯。 9 すれ違い用ビームの光源を覆うシェードは、前記光
    源からの直射光がレンズの少なくとも上半面を照射しな
    いようにし、レンズカットは、レンズの上半面の少なく
    とも一部に反射光を左右方向にかつ上方向に屈折乃至拡
    散して前記上方の照射領域に配光するようにし、更にそ
    の一部に光軸に対して上方に7°以下、左右方向に5.
    5°以下の角度範囲で放出される光を他の照射位置に屈
    折偏向させるように施されてなる特許請求の範囲第7項
    又は第8項記載の自動車用前照灯。 10 すれ違い用ビームの光源を覆うシェードは、光軸
    に対して上方に7°以下、左右方向に5.5°以下の角
    度範囲を除いた上方の照射領域に対応する形状の孔若し
    くは切欠きからなる光通過部を備え、且つ前記光通過部
    以外の部分で少なくとも水平軸より上方に直射光が照射
    しないようにしてなる特許請求の範囲第7項又は第8項
    記載の自動車用前照灯。 11 すれ違い用ビームの光源を覆うシェードは、直射
    光の一部を洩出する孔若しくは切欠きからなる光通過部
    を備え、且つ前記光通過部以外の部分で少なくとも水平
    軸より上方に直射光が照射しないようにすると共に、レ
    ンズカットは、該洩出光が透過するレンズ面に該光を左
    右方向にかつ上下方向に屈折乃至拡散若しくは収束させ
    て前記上方の照射領域に配光すると共に、光軸に対して
    上方に7°以下、左右方向に5.5°以下の角度範囲に
    射出される光を他の照射位置に屈折偏向するように施さ
    れてなる特許請求の範囲第7項又は第8項記載の自動車
    用前照灯。 12 レンズカットは、光源からの直射光、反射光が少
    なくとも水平軸より下方に屈折されるように施されてな
    る特許請求の範囲第7項又は第8項記載の自動車用前照
    灯。
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