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JPS597435B2 - アシルポリアミンアミドヒドロラ−ゼ - Google Patents
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JPS597435B2 - アシルポリアミンアミドヒドロラ−ゼ - Google Patents

アシルポリアミンアミドヒドロラ−ゼ

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JPS597435B2
JPS597435B2 JP4685580A JP4685580A JPS597435B2 JP S597435 B2 JPS597435 B2 JP S597435B2 JP 4685580 A JP4685580 A JP 4685580A JP 4685580 A JP4685580 A JP 4685580A JP S597435 B2 JPS597435 B2 JP S597435B2
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JP
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acyl
polyamines
polyamine
amide hydrolase
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JP4685580A
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昌人 岡田
佳典 吉村
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Tokuyama Corp
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Tokuyama Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、新規酵素アシルポリアミンアミドヒドロラー
ゼに関するものである。
更に詳しくはアシルポリアミンのアミド結合を開裂加水
分解し遊離のポリアミンを生成せしめる作用を有する酵
素アシルポリアミンアミドヒドロラーゼを提供する。
また、酵素アシルアミンアミドヒドロラーゼの製造方法
を提供する。
プトレシン、スペルミジンおよびスペルミンなどのポリ
アミンは細菌から高等動物、人間に至るまで広く生体中
に存在し、細胞増殖に関与している。
1971年のラッセル等の研究[キャンサー・リサーチ
31巻1555〜1558(1971)]以来、癌と体
液中のポリアミン濃度との相関性が注目され、多くの研
究が成されてきた。
これらの研究によれば、ポリアミンは生体中において蛋
白合成、核酸合成の盛んな組織に多く谷まれ、核酸代謝
、細胞増殖に深いかかわりを持つとされている。
細胞増殖が盛んである癌細胞を有する癌患者の場合、血
液、尿等の体液中のポリアミン量が健康人に比し増大し
ていることが多くの実例について明らかにされつつある
従って、尿、血液等体液中のポリアミンの測定は癌の診
断法として有望な臨床検査法になり得る可能性を有する
従来の癌診断法はレントゲン検査、組織学的検査、内視
鏡検査、胃カメラ検査等種々の検査法が行なわれてきた
が、いずれも早期診断には不十分なものがあり、新しい
簡便な癌の早期診断法の開発が望まれている。
その意味で体液中のポリアミンレヘルに着目した新しい
癌診断システムの開発に大きな期待が寄せられている。
従来、生体中のポリアミンの定量法としては、高速液体
クロマトグラフイー、酵素法等多くの方法が提案されて
きた。
生体試料中のポリアミンを分析する場合の問題点として
、ポリアミンが生体中で多くの場合遊離の形で存在せず
、ポリアミン複合体として存在することがあげられる。
ポリアミン複合体の実体は必ずしも明らかではないが、
このポリアミン複合体に関する1,2の報告がある。
マーモードらのジャーナル オブ ファーマスーテイカ
ル サイエンス(J .Pharmaceutical
&ience) 、6 7巻、12号、1671−3(
1978)によれば人尿中のポリアミンはアセチルフト
レシン、アセチルスペルミジン、アセチルスペルミンの
ようなアセチルポリアミンとして存在し、またチャンら
は(W.Y.Chan et al)クリニカ ヒミカ
アクク(Cl inica Chimica Act
a)91巻、233−241 (1 979)の中で人
の羊水中のポリアミンがペプチドと共有結合したポリア
ミン複合体として存在することを報告している。
従って、ポリアミン複合体はポリアミンきアセチルある
いはペプチド等のアシル基とのアミド結合体、即ちアシ
ルポリアミンを主成分とするものであると言える。
ところが尿中のポリアミンを定量する場合、定量法が液
体クロマトグラフイーであれ、酵素法であれ分析に製き
立ってアシルポリアミンを分解し、ポリアミンを遊離の
形にするための前処理が必要である。
従来前処理として通常とられてきた手段は塩素加水分解
法である。
その一例を示すと尿と同量の濃塩酸を加えガラスアンプ
ルに封じ、120℃で3時間加熱するというような方法
ばとられてきた。
しかし、このような前処理は操作が繁雑である土に危険
であり、その後の定量法自体がいかにすぐれたものであ
っても,この前処理工程が生体試料中のポリアミン分析
の隘路になっていると云える。
本発明者らは、操作がより簡便ですぐれた生体試料中の
ポリアミンの分析法を確立するために、従来の塩酸分解
法に替わるよう簡便な前処理方法を見い出すべく鋭意研
究を重ねてきた。
その結果アシルポリアミンのアミド結合を開裂加水分解
し遊離のポリアミンを生成せしめる作用を有する新規な
酵素、アシルポリアミンアミドヒドロラーゼを見い出し
た。
該酵素を分離・精製しその性質を明らかにしたのは本発
明者らが初めてである。
即ち、本発明は、下起理化学的性質を有し且つアシルポ
リアミンのアミド結合を開裂加水分解し遊離のポリアミ
ンを生成せしめる作用を有する酵素アシルポリアミンア
ミドヒドロラーゼである。
■ 基質特異性:アセチルプトレシン,アセチルスペル
ミン及びペンゾイルプトレシンに対して作用を示す。
■ 至通PH;PH7.2〜7.8 ■ 安定PH範囲;PH6.5〜8.5 ■ 作用適温の範囲;30〜40℃ ■ 温度安定の範囲;35℃までは安定 ■ 1泪害剤,金属イオンの影智;PCMB.0−フエ
ナンスロリン, Znイオン,Niイオンによって明害
される。
酸素アシルポリアミンアミドヒドロラーゼの理化学的性
質は以下に述べるとおりである。
本酵素の活性測定は、100fflMIJン酸緩衝液(
pH8.0 ) 2.Ornl, 2 5 0 mMア
7セチルプトレシン0.2ml、酵素溶液0. 0 5
mlを混合し、250゜Cで20分間反応させ直ちに
沸騰水中に10分間浸漬して反応を停止させ、生成した
プトレシンをプトレシンオキシダーゼ・アッセイ法によ
り定量する。
即ち、反応混合液を1 0 0 mM ’)ン酸緩衝液
(pH8.0)で希釈し、その2. 0 mlに0.1
%0−アミンベンズアルデヒド麹液0.2rulとプト
レシンオキシダーゼ(20u/rILl)0.05rI
llを添加し、″混合して30℃で1時間反応させ4
3 5 nmの吸光度(A4 3 5 )を測定する。
プトレシンオキシダーゼ・アツセイ液中のプトレシン濃
度は次式により求められる。
プトレシン(μmo l eAl) = A 4 3
5 / 2. 1酵素活性は10分間に1μmoleの
プトレシンを生成する酵素活性を1単位(lu.)とす
る。
また酵素比活性は、2 8 0 nmにおける吸光度(
A280)が1.0のときタンパク質が1.0′IIt
≠lであるとして求めた、単位タンパク量当りの活性(
u ./III9)とする。
1.基質特異性 2 5 mMの濃度における各基質に対する本酵素の相
対活性は、アセチルプトレシンに対する活性を100と
して表示すると第1表のようになる。
2,至適pH 本酵素の至適pHは7.2〜7.8にある。
(第1図) 3.至適作用温度 本酵素の至適作用温度は30〜40℃である。
(第2図) 4.安定性 本酵素はpH 6. 5〜8,5で安定であるが最も安
定なpHは7.5付近である。
(第3図)温度に対しては35℃までは安定であるが、
それ以上の温度では活性が低下し、60℃では10分間
でほとんど失活する。
(第4図)また、2 0 mMリン酸バツファ一(pH
7.2)中でtマ5℃で2週間以上安定であり、さらに
−20℃で凍結保存すれば1ケ月以上安定である。
5.阻害剤等の影響 第2表に示されるように、本酵素は銅、亜鉛、マンガン
、コバルト、ニッケル等の金属イオンやパラクロロメル
クリベンゾエート(以下PCMBと略記する)、ヨード
アセトアミド、O−フエナンスロリンによって阻害され
るがエチレンジアミンテトラアセテート(以下EDTA
と略記する)、アジ化ナトリウム、β−メルカプトエタ
ノール等によっては阻害されない。
またスペルミジン、スペルミン、アセチルスペルミン等
によっても阻害されない。
5,5′−ジチオビス(2−ニトロペンゾエート)(以
下DTNBと略記する)及びジピリジルは酵素反応を活
性化する。
6. Km値 アセチルプトレシンに対する本酵素のKm値は2.O
X 1 0−3Mである。
またアセチルスペルミジン及びペンゾイルプトレシンに
対してはそれぞれ1.1 x 1 0−3. 6.7
x 1 0−”Mである。
7.分子量 酵素アシルポリアミンアミドヒドロラーゼの分子量はセ
フアクリルS−300によるゲルロ過法により約5 2
,0 0 0と推定された。
またSOS−ポリアクリルアミド・ゲル・電気泳動法に
より約51,000と推定された。
これらのことから酵素アシルポリアミンアミドヒドロラ
ーゼはサブユニット構造を有さないモノマー酵素である
ことが推定される。
8.等電点 酵素アシルポリアミンアミドヒドロラーゼをアンホライ
ン存在下で電気泳動を行い、等電点を測定したところ4
.5付近であることが推定された。
本発明における酵素アシルポリアミンアミドヒドロラー
ゼは上述のような諸性質を有するものであるが特にその
基質特異性においてアシルアミノ酸をほとんど分解せず
、アシルプトレシン、アシルスペルミジン等のアシルポ
リアミンに特異的に作用することが特徴としてあげられ
る。
また本酵素は至適pH範囲が7.5〜8.0にあり安定
pH範囲が6.5〜8.5にあることも特徴である。
本発明における酵素アシルポリアミンアミドヒドロラー
ゼは、多くの微生物及び動物臓器にその給源を求めるこ
とができる。
アシルポリアミンアミドヒドロラーゼ生産菌の例として
は以下に記す多くの菌株をあげることができる。
エシエリヒア・コリBIFO1316′8、エンテロバ
クター・クロアケIAM1221、セラチア・マルセス
センスIFOO3054、バチルス・ズブチリスIFO
3026、アグロバクテリウム・リゾゲネスIFO13
257、ミクロコツカス・ロゼウスIFO3764、ミ
クロコツカス・ロゼウスIFO3768、スタフイ口コ
ツカス・アウレウスIFO12732,アルスロバクタ
ー・シンプレツクスIFO12069、シュウドモナス
・イオジウムIF03558、シュウドモナス・オバリ
スIF03738,シュウドモナス・アエルジノサIF
O3445、シュウドモナス・オーレオファシエンスI
FO3521、シュウドモナス・クロロラフイスIFO
3904,シュウドモナス・デニトリフイキャンスIF
O13302、キサントモナス・カンペストリスIFO
13551、プロテウス・レットゲリIFO13501
、プレビバクテリウム・アンモニアゲネスIFO120
72、アスペルギルス・ニガーIFO666 1、アス
ペルギルス・テレウスIFO6123、ペニシリウム・
クリソゲナムIFO4626、リゾプス・デレマーIF
O5406、ムコール・ジャバニクスIFO4570、
ペリキュラリア・フィラメントサ■FO8985、トリ
コフイトン・メンタグロフイテスIFO5809、フザ
リウム・オキシスポラムIFO7190、ノイロスポラ
・クラサIF030216、モナスカス・アンカIFO
6 5 4 0、サツ力口マイセス・セレビシエIFO
0259、サツカロミセス・セレビシエIFO216、
サツカロミコプシス・カブシュラリスIFOO672、
シゾサン力ロミセス・ポンベIFOO346、ピヒア・
メンプラネファシエンスIF’00128、ピヒア・ピ
ッケルハミIFO1278、ハンゼヌラ・サターナスI
FOO117、ハンゼヌラ・アノマラIFOO569、
クリュイベロミセス・ラクチスIFO1090、デバリ
オミセス・グロボザスIFOO794、クリプトコツカ
ス・ネオフオーマンスIFOO410、クレツケラ・マ
グナIFOO868、ピッケルハミア・フルオレセンス
IFOO868、キャンデイダ・リポリテイカIFOO
717、キャンデイダ・アルビキャンスIFOO579
、ロドトルラ・グルチニスvar−ダイレネンシスIF
OO415、ロドトルラ・グルチニスvar .ルシタ
ニカ■FO0688、トリコスポロン・クタネウムIF
O1198、シテロミセス・マツリテンシスIFO09
54、エンドミセス・オペテンシスエFO1201、ロ
ドスポリジウム・トルロイデスIFO0559、ストレ
フトミセス・アベラニウスIFO13451、ストレフ
トミセス・アベラニウスR−20、ストレプトミセス・
グリシウスIFO12875、ストレプトミセス・ケリ
カラーIFO12854、ストレプトミセス・ヒグロス
コピクスIFO13472、ストレプトミセス・フラジ
−r−IFO12773,ストレフトミセス・アルプス
IFO13014,ストレプトミセス・ラベンジュレI
FO12789、ストレプトミセス・ビリドク口モゲネ
スIFO13347、ストレプトミセス・オーレオファ
シエンスIF012843、アクチノミセス・フルオレ
センスIF012861、ノカルディア・エリスロポリ
スIFO12682、ノカルディア・コラリナIF03
338、ストレプトパーティシラム・ヒロシメンセI
F 0 12785、ミコバクテリウム・フレイIFO
13160また酵素アシルポリアミンアミドヒドロラー
ゼの給源としての動物臓器の例としては、牛、豚、にわ
とり等の肝臓、じん臓、すい臓、心臓等をあげることが
できる。
酵素アシルボリアミンアミドヒドロラーゼは上記例示し
た多くの給源から製造することができるが、ストレプト
ミセス属に属する菌株を用いるのが好ましい。
特に本発明者等が分離したストレプトミセス1アベラニ
ウス(Streptomyces aveela−ne
us) R − 2 0菌〔微工研菌寄第5443号(
F E RM P A. 5 4 4 3 )が好
ましく用いられる。
このストレフトミセス・アベラニウスR−20菌の菌学
的性質は以下に示す通りである。
(1)形態 本菌株は顕微鏡下で分枝した基中菌糸より気菌糸を伸長
し、その先端は直線状ないし波状を呈す。
輪生分枝を示さず、菌核等の特殊器管の形成は認められ
ない。
成熟した胞子鎖は10個以上の胞子の連鎖を認め、胞子
の大きさは0.6〜1.IX1〜1.9ミクロンの円筒
形状で、胞子の表面は平滑である。
(2)各種培地における生育状態および生理的性質培養
は特に記載のないものは30℃で行った。
また、以下のずれの培地でも、溶解性色素の生産は認め
られなかった。
■ シュクロース・硝酸塩寒天 発育は認められない。
■ グルコース・アスパラギン寒天 発育はオリーブ灰色、気菌糸は明るい茶灰色を呈す。
■ グリセリン・アスパラギン寒天 発育は明るいオリーブ色、気菌糸は明るい灰色。
■ スターチ・無機塩寒天 発育は灰味オリーブ色、気菌糸は明るいオリーブ灰色を
呈する。
培養後5日目ごろより、スクーチの氷解が認められる。
■ チロシン寒天 発育は灰味オリーブ色、気菌糸は灰味黄茶色。
■ 栄養寒天 明る脊オリーブ灰色に発育し、気菌糸の着生は認められ
ない。
■ イースト・麦芽寒天 発育は灰味黄茶色で、茶灰色の気菌糸を着生する。
■ オートミール寒天 発育は灰味オリーブ色、気菌糸は明るい灰色。
■ グルコース・ペプトン・ゼラチン穿刺培養気菌糸の
着生は認められない。
培養後9日目ごろよりゼラチンの液化が認められる。
[相] 脱脂粉乳 気菌糸の着生は認められない。
培養後9日目ごろより淡いクリーム色に変化し、さらに
培養後16日目ごろよりうすい黄茶色に変化するととも
に脱脂粉乳の凝固を示す。
0 メラニン様色素の生成 チロシン寒天およびペプトン・イースト・鉄寒天のいず
れの培地においてもメラニン様色素の生成は認められな
い。
@ プリドハム・ゴドリーブ寒天での炭素源の利用性 D−グルコース、シュクロースをよ, < 利用し、D
−フラクトースも利用するが、D−アラビノース、D−
キシロース、イノシトール、L−ラムノース、ラフイノ
ース、D−マンニトールは利用しない。
[相] 最適生育温度 マルトース・イースト寒天(pH7.0)を用いて6℃
、12℃、19℃、26°0135℃、40℃、43℃
の各温度での試験の結果、12゜C〜35℃で生育可能
であるが、26°C付近が最適温度と思われる。
以上の結果を総括すると、本菌株はストレプトミセス属
に属し、菌糸の先端は直線状・波状を示し、胞子の表面
は平滑である。
種々の培地で明るいオリーブ色〜灰味オリーブ色の発育
上に明るいオリーブ灰色〜茶灰色の気菌糸を着生し、溶
解性色素およびメラニン様色素は認められない。
蛋白分解力およびスターチ氷解性を有する。
炭素源としてはD−グルコース、シュクロース、D−フ
ラクトースを利用する。
これらの性状より、類似する既知菌種をISP(Int
ernational Streptomyces P
roject)により検索すると最も近縁菌としてスト
レプトミセス・アベラニウス(Streptomyce
s avel laneus)が挙げられる。
本菌株はISP記載のストレプトミセス・アベラニウス
の諸特徴をすべて満たしている。
また、バージエイの記載(Bergeys Manua
l ofDeterminative Bacteri
ology , 8 th Ed.)でも胞子鎖の形態
がオープン ループコイル(openloop + e
oi l)又はフソクス(hooks)に属するという
点で若干の差異が認められるが、その他の点では、本菌
株はストレプトミセス・アベラニウスの諸特徴をすべて
満している。
従って本菌株をストレプトミセス・アベラニウスに属す
る菌株と固定し、ストレプトミセス・アベラニウス・R
−20(Streptomyces avel lan
eus R − 2 0 )と命名した。
アシルポリアミンアミドヒドロラーゼ生産菌の培養にあ
たって使用する培地としては、炭素源、窒素源、無機塩
その他の栄養源を加えた合成培地又は天然培地のいずれ
でも使用可能である。
炭素源としてはグルコース、シュクロース、フラクトー
ス、グリセロール、スターチ等の一般的に使用されるも
のでよい。
窒素源としては硫酸アンモニウム、塩化アンモニウム等
の無機窒素化合物あるいはペプトン、肉エキス、コンス
チーフリカー、酵母エキス、アスパラギン等の有機窒素
化合物を用いる。
無機塩としてはリン酸1カリウム、リン酸2カリウム、
硫酸マグネシウム、塩化ナトリウム等を使用し、他に消
泡剤としてアデカノールLG−805等の界面活性剤を
必要に応じて添加する。
また酵素生産誘導物質(インデューサー)としてアセチ
ルプトレシン、ペンゾイルプトレシン等のアシルポリア
ミンを培地中に添加しておくことが望ましい。
アセチルプトレシンは最初から培地中に加えておいても
よいし、菌体の増殖途中で添加してもよい。
アセチルプトレシンの添加量は0.05%以上で酵素生
産誘導効果を示すが、好ましくは0.1〜0.3%であ
る。
培養はpH5〜8の範囲で可能であるが、pH7〜8の
範囲で行なうのがより望ましい。
ジャーファーメンターによる培養を行なう際には、初期
pHを7、0〜8.0、望ましくは7.0にしておけば
よいが、培養中にpH5以下にならないようにすること
が必要である。
また培養温度は12〜35℃の範囲で可能であるが、望
ましくは26〜30℃である。
培養には酸素の供給が必要で、通気攪拌を行なう必要が
ある。
ジャーファーメンターでの培養時間は通常16〜24時
間であるが、高活性な菌体を得るには菌体増殖が静止期
(Stationary phase)に達しているこ
とが望ましい。
アシルポリアミンアミドヒドロラーゼ生産菌を培養した
後、酵素を回収するに際し、ストレプトミセス・アベラ
ニウスR−20の場合には酵素は主に菌体内にあるので
、先ず培養液から菌体を分離する。
この菌体もしくは界面活性剤、リゾチーム等による処理
物を酵素剤とすることもできるが、菌体を破砕して粗酵
素液とすることもでき、また硫安分画、透析、カラムク
ロマトグラフイー、ゲル濾過等により精製した酵素剤と
することもできる。
本発明の酵素アシルポリアミンアミドヒドロラーゼの使
用形態としては精製酵素に限らず、微生物の培養物、生
菌体、凍結融解菌体、歯体破砕物、粗酵素抽出液また酵
素を精製する際の途中段階の標品等のいずれを用いても
よい。
酵素又は菌体を水不溶性の担体に担持せしめ固定化酵素
、固定化酌体の形態で用いることも可能である。
本発明の酵素アシルポリアミンアミドヒドロラーゼは水
性媒体中でアシルポリアミンに作用せしめ、アシルポリ
アミンを加水分解して遊離のポリアミンを生成せしめる
のに用いられるが、′特に人の体液、例えば尿中のアシ
ルポリアミンを分解してポリアミンを遊離化せしめるた
めに用いられる。
酵素アシルポリアミンアミドヒドロラーゼを作用させる
際の反応条件としては、反応液のpH 6. 5〜8.
5、特に7〜8が好ましい。
反応温度は通常50℃以下で適宜選択されるが、好まし
くは25〜35℃が選ばれる。
この反応をアセチルプトレシンの場合について示すと次
のようになる。
本酵素を作用せしめる対象である基質としてのアシルポ
リアミンに関しては本酵素の基質特異性の項で述べたが
、アシルポリアミンのポリアミン側の例としてはプトレ
シン、スペルミジン、スペルミンがあげられる。
アシル基については広い範囲から選ぶことができ例えば
アセチル基、ベンゾイル基等の有機酸残基、グリシル基
、アラニル基等のアミノ酸残基等があげられる。
本発明における酵素アシルポリアミンアミドヒドロラー
ゼを人の体液、例えば尿に作用させてポリアミンを遊離
化せしめる方法は、体液中のポリアミンを分析する際の
前処理方法として従来の塩酸分解法に替る極めて簡便で
すぐれた方法である。
酵素アシルポリアミンアミドヒドロラーゼを作用せしめ
ポリアミンを遊離化させた後の体液中のポリアミンの分
析には、高速液体クロマトグラフイー、酵素法等公知の
ポリアミン定量法を用いることができる。
次に実施例により本発明を説明するが、本発明Oiこれ
らの実癩例に限定されるものではない。
実施例 1 (菌の培養、酵素の精製) ストレプトミセス・アベラニウスR−20(微生物保管
委託申請書受理番号第5443号)を、アセチルプトレ
シン0.1%、グルコース0.5%、ペプトン0.4%
、酵母エキス0.2%、食塩0.2%(pH7.0)の
培地10.4を20t容ジャーファーメンターに仕込み
121℃、15分滅菌したものに植菌し、30℃で18
時間培養した。
同一組成の培地を含む500rrLl容坂ロフラスコで
培養した培養液をシードとし、接種量は5係とした。
ジャーファーメンター培養は攪拌回転数6 0 0 r
pm,通気量1vvm で行ない、初発pH7とし、
培養中のpHの下限が5.0以下にならぬように調整し
た。
培養終了後、遠心分離により集菌した菌体144g(湿
重量)を0.OIMリン酸緩衝液(pH7.2)に懸濁
し、ダイノミルにて細胞を破砕し、遠心分離により土清
として粗酵素抽出液1,625rrLlを得た。
この粗酵素抽出液は蛋白質50gを含み、酵素活性は3
0,000単位であった。
粗酵素抽出液に硫酸アンモニウム767g(70%飽和
)を加え、生じた沈殿を遠心分離により集め、10mM
リン酸緩衝液(pH7.2)に懸濁して、同緩衝液に対
して24時間透析した。
透析内液は3 0 0wLlで、24gの蛋白質を含み
、酵素活性は25,000単位であった。
この透析内液を、予じめ1 0 mM ’)ン酸緩衝液
(pH7.2)で平衡化したDEAE−セルロース力ラ
ム(4.5x45c*)に吸着させ、食塩( 0. 1
〜0. 5 M )を含む上記緩衝液で濃度勾配溶出を
行なった。
活性画分を集め、硫安沈殿(70%飽和)後、1 0
mM ’)ン酸緩衝液に対して透析して、70TLlの
酵素溶液を得た。
この酵素溶液は蛋白質2,500myを含み、酸素活性
は24,000単位であった。
この酵素溶液を、2 0 mM ’)ン酸緩衝液で平衡
化したDEAE−セファデツクスA−50カラム( 1
.7 X 2 4crrL)に吸着させ、0〜0.4M
の食塩濃度勾配をもつ上記緩衝液で溶出した。
活性画分を集め硫安沈殿(70%飽和)により濃縮して
、27.5rrLlの酵素標品を得た。
本酵素標品は蛋白質457■を含み、酵素活性は11,
000単位であった。
この酵素標品を、2mM ’Jン酸緩衝液(pH7.2
)で調製したヒドロキシアパタイト力ラム(1.2X2
0 crrL)により精製した。
活性画分の大部分はカラムを通過した。
不純蛋白質のほとんどが吸着され、5〜50mMの濃度
勾配をもつリン酸緩衝液で溶出された。
ここに得られた酵素標品(64Ull)は16.67I
IJ1の蛋白質を含み、その酵素活性は2,800単位
であった。
本標品を飽和硫安溶液に対して透析・沈殿させて濃縮し
れ後、20mMリン酸緩衝液(pH7.2)で調製した
セファデツクスG−200カラム(1.7X55crr
L)でゲル濾過することにより精製した。
精製パターンを第5図に示した。こうして得られた精製
酵素標品(40ml)は9.2m9の蛋白質を含み、そ
の酵素活性は1,016単位であった。
(本酵素の作用) 前記で得られたアシルポリアミンアミドヒドロラーゼ標
品を用いて、アシルポリアミンに対する本酵素の作用を
調べた。
第3表に示す10mMアシルポリアミンを基質として0
.5rrLl採り、100mリン酸緩衝液(. pH7
.8 ) 1.3 5TLlを加え、さらに上記の酵素
標品0.05mlを添加して、30℃で反応させた後、
50%トリクロロ酢酸(TCA)0.1mlを添加して
反応を停止させた。
反応混合液を高速液体クロマトグラフイーで分析した結
果、それぞれのアシルポリアミンに対応する、遊離ポリ
アミンの唯一のピークが新たに出現した。
その遊離ポリアミンの定量結果を第3表に示した。
さらに同反応混合液をシリカゲルの薄層プレート上にス
ポットし、メチルセロソルブ:プロピオン酸:水(食塩
飽和)=1 4 : 3 : 3の展開溶媒でクロマト
クラフイー(TLC)を行ない、ニンヒドリン発色を行
なうと、それぞれのアシルポリアミンに対応する遊離ポ
リアミンのスポットのみが新しく出現した。
そのRf値を第3表に併記した。
尚、アセチルプトレシン、スペルミジンのRf値はそれ
ぞれ0.50、0,24であった。
また、1. 2 5 mMアセチルプトレシン0. 2
rfLlK,前記酵素標品を各種濃度( 1 , 2
, 5 u./ 2.5rILl)に添加し、100
mMリン酸緩衝液(pH8.0)で全量が2.5rIL
lになるようにした混合液を30℃で15.30.60
分間反応させた後、直ちに沸騰水中に105間浸漬して
反応を停止させ、生成したプトレシンを高速液体クロマ
トグラフイーにより定量した結果を第6図に示した。
これらの結果よりアシルポリアミンが本酵素により加水
分解されてアシルポリアミンに対応するポリアミンが遊
離することが確認された。
(本酵素の基質特異性) 前記で得られた酵素標品を用いて基質特異性を調べた。
第4表に示す基質をそれぞれ25μmole含む0.
1 M IJン酸緩衝液(pH7.8)に酵素標品を1
.3 9−1 3.9 u.添加し、0. 9 5 r
ulにしたものを30℃下で20分〜150分間反応さ
せた。
反応は0.05dの50%(W/V)}リクロ口酢酸を
加えることによって停止させた。
沈殿したタンパク質を4,0 0 0 rpm下で10
分間遠心して除去した後、高速液体クロマトグラフイー
により脱アシル化して遊離した化合物を分析、定量した
また相対活性を求めた。
これらの結果を第4表に併記した。
尚、相対活性の表示はアセチルプトレシンを加水分解し
てプトレシンを遊離する速度を100%とした。
(本酵素の至適作用pH) 前記で得られた酵素標品を用い、本酵素の至適作用pH
を調べた。
50mMアセチルプトレシン0.2rulと100mM
リン酸緩衝液(pH5.3 , 5.6,5.9 ,
6.4 , 6.9 , 7.5 , 8.0 )また
は100771Mトリスー塩酸緩衝液(pH7.2 ,
7.6 , 8.1 , 9.0)2. O rnl
の混合液に上記の酵素標品0.05wLlをそれぞれ添
加して、25℃で20分間反応させた後、直ちに沸騰水
中に10分間浸漬して反応を停止させた。
その反応混合液中に生成したプトレシンをプトレシンオ
キシダーゼ・アツセイ法により定量して、酵素活性を求
め、最高の酵素活性を100係とした相対活性は第1図
に示す通りであった。
第1図から明らかなように本酵素の至適作用pHが7.
2〜7.8の範囲にあることがわかる。
(至適作用温度) 前記で得られた酵素標品により、本酵素の至適作用温度
を調べた。
10mMアセチルプトレシン0.2mlと1 0 0
mMリン酸緩衝液(pH8.0 ) 2.OrrLlの
混合液に上記の酵素標品0.05rrLlを添加して、
15,20,25,30,35,40,50,60 .
70℃の各温度でそれぞれを5.10,20 .40分
間反応させた後、直ちに沸騰水中に10分間浸漬して反
応を停止させた。
その反応混合液中に生成したプトレシンをプトレシンオ
キシダーゼ・アツセイ法により定量したとこ1ろ、第2
図に示す結果が得られた。
第2図より萌)らかなように本酵素の至適作用温度は3
0〜40℃であった。
(本酵素のpH安定性) 前記で得られた酵素標品を用いて、本酵素のpHに対す
る安定性を調べた。
100mM!Jン酸緩衝液(pH5.3 , 5.6
, 5.9 , 6.4 , 6。
9 , 7.5 ,8.0)または1 0 0 mM
}リスー塩酸緩衝液(pH7.2 , 7.6 , 8
.1 , 9.0 ) 0.8mlと上記の酵素標品0
.2r/Llを混合し、25℃で1時間放置した後、そ
れぞれの酵素溶液の酵素活性を測定し、最高の酵素活性
を100%とした相対活性を調べたところ、第3図に示
す通りであった。
第3図より明らかなように本酵素はph1 7. 5付
近で最も安定であった0 (本酵素の熱安定性) 前記で得られた酵素標品を用いて、本酵素の熱に対する
安定性を調べた。
1 0 0 mM ’Jン酸緩衝液(pH7.8 )
2.OrI′Llと上記の酵素標品0.05rrLlを
混合し、10,20,25,30,35,40,45
,50 ,60 .70℃の各温度で10分間維持した
後、25℃でそれぞれの酵素活性を測定した。
この温度処理を行なわなかった酵素標品の活性を100
%とした相対活性を調べたところ第4図に示す通りであ
った。
第4図から明らかなように本酵素はpH7.8において
35℃まで安定である。
実施例 2 グルコース0.5%、ペフトン0.4%、ei−cキス
0.2%、食塩0.2%を含む培地(p}i7.0)に
第5表に示すアシルポリアミンを添加し、1OrfLl
づつを大型試験管に分注し、121℃,15分間殺菌し
たものにストレプトミセス・アベラニウスR一20(微
生物保管委託申請書受理番号第544:l.号)を接種
し、30℃で40時間培養した。
培養終了後、遠心分離により菌体を集め、0、85チ食
塩水で洗浄した後、1 0 0 mM IJン酸緩衝液
5rrLlに懸濁して−5℃の冷却下で超音波処理(2
0kc,5分)した。
この超音波処理液を遠心分離して酵素抽出液を得た。
それぞれの酵素抽出液のアシルポリアミンアミドヒドロ
ラーゼ活性を測定し、酵素比活性を求めその結果は第5
表のとおりであった。
用途例 1 尿20rdを採取し、IN苛性ソーダにてpHを7.8
に調製した後、実癩例1で得た酵素標品1rrLl(酵
素活性2 5. 4 u /rul! )を加え、30
℃で1時間インキユベートした。
反応液を濾過後、濾液をカチオン交換樹脂バイオレツク
ス700.5rILlのカラムに通過させ、次に0.2
Nクエン酸ナトリウム溶液(pH7.0)約20rIL
lでカラムを洗浄した後、0.5N塩酸溶液で溶出し溶
出液4mlを得た。
この溶出液中のプトレシンを高速液体クロマトグラフイ
ーにて分析したところ、プトレシン濃度は980μMで
あった。
これは尿試料中のプトレシン濃度19.6μMに相当す
る。
用途例 22 用途例1とは異なる尿試料20mlにIMトリスー塩酸
緩衝液(1)H8.O ) 3.0mlを加えてpH調
整(pH7.8)Lた後、実癩例1で得た酵素標品1r
Illを加え30℃で1時間インキユベートした。
反応液にIN塩酸を加えpHを6.0に調整した後、カ
チオン交換樹脂バイオレツクス7 0 , 0.5rI
llにかけ、水20mlにて洗浄後、0.5N塩酸4.
O rnlにて溶出する。
溶出液に2MトlJス溶液1.2mlを加えpHを8,
0に調整した後、酵素法にてポリアミンの分析を行った
すなわち1. O mlpH調整後の溶出液、0.5m
l O.IM}リスー塩酸緩衝液( 2 0 p9パー
オキシダーゼ)、120μg4−アミンアンチヒリン、
16μg2,4−ジクロ口フェノールを含む)、0、0
5rI′Llプトレシンオキシダーゼ(1単位)から成
る反応液を30℃で1時間インキユベートした後、5
1 4 Hmに泊ける吸光度を測定する。
5 1 4 nmにおける吸光度:OD514は0.5
3 7であった。
この方法によるポリアミン量は次式に従って算出される
ポリアミン量(μM)=4 2.9 X O D,14
測定された尿試料中のポリアミン量は23μMであった
【図面の簡単な説明】
第1図は酵素溶液を各pHで、25゜C、20分間酵素
反応したときの相対活性を示す。 緩衝液はpH5.3〜80は100mMリン酸緩衝液、
pH7.2〜9.0は100mMト’Jスー塩酸緩衝液
。 第2図は酵素溶液を各温度で5.10,20.40分間
反応させたときの生成プトレシン量を示す。 第3図は、酵素溶液を各pHで25℃、1時間放置後の
相対活性を示す。 緩衝液はpH 5. 3〜8.0は100771Mリン
酸緩衝液、pH7.2 〜9.0は100mMトリスー
塩酸緩衝液。 第4図は、酵素溶液を各温度で10分間維持後の残存活
性を相対活性として示す。 第5図は、本酵素のセファデツクスG−200処理によ
る精製パターンを示す。 第6図は、100μMアセチルプトレシンの本酵素によ
る加水分解によって生じたプトレシン濃度の経時変化を
示す。 酵素使用量は1,2,5u./2.5mlである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記理化学的性質を有し且つアシルポリアミンのア
    ミド結合を開裂加水分解し遊離のポリアミンを生成せし
    める作用を有する酵素アシルポリアミンアミドヒドロラ
    ーゼ。 ■ 基質特異性;アセチルプトレシン,アセチルスペル
    ミジン及びペンゾイルプトレシンに対して作用を示す。 ■ 至適PH;PH7.2〜7.8 ■ 安定PH範囲;PH6.5〜8.5 ■ 作用適温の範囲;30〜40℃ ■ 温度安定性の範囲;35℃までは安定■ 明害剤,
    金属イオンの影響;PCMB,0−フエナンスロリン+
    Znイオン,Niイオンによって明害される。
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