JPS6141556B2 - - Google Patents
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- JPS6141556B2 JPS6141556B2 JP55074967A JP7496780A JPS6141556B2 JP S6141556 B2 JPS6141556 B2 JP S6141556B2 JP 55074967 A JP55074967 A JP 55074967A JP 7496780 A JP7496780 A JP 7496780A JP S6141556 B2 JPS6141556 B2 JP S6141556B2
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- JP
- Japan
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- callus
- medium
- red pigment
- cultured
- plant
- Prior art date
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- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
Description
本発明は植物の組織から誘導したカルスを培養
して赤色色素を生産させる方法に係り、更に詳し
くはユーホルビア属植物のハナキリンの植物組織
から誘導したカルスを培地中で培養して赤色色素
クリサンテミン(シアニジン−3−グルコシド)
を生産させる方法に関する。 色素は食品着色剤などとして食品に美感などを
付与するために多用されているが、合成着色剤は
その毒性、例えば突然変異原性等の点で発ガン性
物質としていろいろ問題を起している。従つて、
食品等に用いられる着色剤としてはその安全性の
面から天然物に由来する色素の使用が望まれてい
る。しかしながら、天然栽培は季節、気候、温
度、緯度等の自然環境の制約を受け易いために、
天然植物からの採取では安定した供給を続けるこ
とができない。また、耕地を利用した大量の栽培
は、当然食糧生産と拮抗するのでその供給に限界
があり、しかもその生産性にも自から限界があり
著しく高価なものとなる。 然るに、近年、植物成分を生産する手法とし
て、植物細胞培養の研究が進められている。植物
細胞培養は、年単位又は月単位で生育する天然植
物に比べ、はるかに速い速度で生育するので短時
間に目的とする成分を生産することができ、また
天然栽培と違つて天候等の影響を受けず、採取に
も多くの人手を煩わすことなく、しかも工業的規
模で計画生産することができるという利点を有す
る。 かかる細胞培養法により天然色素を生産する方
法が既にいくつか提案されている。例えば、特開
昭49−94897号公報にはアカメガシワの組織培養
による多成分から成るアントシアニン系色素M−
1の生産方法(収率0.28%)が開示されており、
特開昭53−84026号公報にはアイ植物の組織培養
により多成分から成るアントシアン系色素を製造
する方法が開示され、更に特開昭54−11281号公
報にはデリス属に属する植物を組織培養して多成
分から成るアントシアン系色素を製造する方法
(収率0.2%)が開示されている。 本発明者らはかかる観点から植物細胞培養によ
り天然色素を工業的に有利に生産することを可能
にすべく鋭意研究を進めた結果、ここにユーホル
ビア属植物のハナキリンの植物組織から誘導した
カルスを培養せしめることにより天然色素クリサ
ンテミンを高い収率で選択的に生産できることを
見出し、本発明をするに至つた。 本発明によつて生産される赤色色素は下記構造
式をもつクリサンテミン(シアニジン−3−グル
コシド)であり、しかも多成分系の色素ではなく
クリサンテミン一種のみであるので生産された色
素の抽出精製操作も容易である。 本発明において使用する植物培養細胞はユーホ
ルビア属植物ハナキリンを原料として、これから
常法に従つて誘導することによつて得られる。以
下にその一例を説明する。 先ず、ハナキリンの葉を脱イオン水で充分洗浄
した後、70%エチルアルコールに5〜10分間、次
いで10%さらし粉溶液に5〜10分間浸漬して表面
に付着している雑菌を殺菌した後、無菌蒸留水で
残存殺菌剤を洗浄除去する。 次に、殺菌した葉を適当な大きさに滅菌メスで
切断して小片とし、2・4−ジクロルフエノキシ
酢酸などのオーキシン作用物質を含む合成培地
(例えば、ムラシゲ−スクーグ培地)上に置床す
る。 置床後、20〜30℃、好ましくは28℃前後の一定
温度条件下の明所、好ましくは100ルツクス以
上、更に好ましくは3000〜100000ルツクスの光照
射下において培養する。かかる培養により一週間
経過後頃にはハナキリンの葉から前記赤色色素を
生産するカルスが形成されるので、これを適当な
組成の新しい寒天培地上に移植し、20〜30℃、好
ましくは28℃前後の一定温度下、明所、好ましく
は100ルツクス以上、更に好ましくは3000〜
100000ルツクスの光照射下において培養をつづけ
る。なお、工業的規模でカルスを得るには、上記
カルスを一般微生物の培養と同じ操作で静置培養
法又は液体培養法によつて培養増殖させればよ
い。液体培養法としては、例えば振とう式培養機
上で培養する振とう培養法、或いはガラス、金属
等の密閉した槽に無菌空気を通気して培養する方
法などを目的に応じて適宜選択することができ
る。 本発明に従つて前記カルスを誘導又は培養する
のに用いられる培地としては、各種既知の無機合
成寒天培地を基本とし、これにビタミン等の微量
有機物、炭素源、植物ホルモンおよび各種天然抽
出物質を添加したものを用いる。 前記無機合成寒天培地の代表例としては、ホワ
イト培地、ヒルデブランド培地、リスマイヤー−
スクーグ培地、ムラシゲ−スクーグ培地等があげ
られる。その他、これらの培地の組成を改良した
ものも使用することができる。 前記ビタミン等の微量有機物としては、チアミ
ン塩酸塩、ピリドキシン塩酸塩、ニコチン酸等の
ビタミン;グリシン、アスパラギン等のアミノ
酸;イノシツト、ソルビツト等の6価アルコール
をあげることができるが、これらの微量有機物は
培地に添加しなくても良好な生育を示す場合があ
る。 前記炭素源としては、シヨ糖、ブドウ糖、麦芽
糖などの炭水化物;酢酸などの有機酸;メタノー
ル、グリセリンなどのアルコールなどを使用する
ことができるが、特にシヨ糖の使用が色素生産性
が高く好ましい。使用濃度は1〜10%w/v、好ま
しくは4〜7%w/vである。 前記植物ホルモンとしては、2・4−ジクロル
フエノキシ酢酸(2・4−D)、β−インドール
酢酸(IAA)、α−ナフタレン酢酸(NAA)など
のオーキシン作用物質やカイネチンなどのサイト
カイニン類などを使用することもできるが、赤色
色素クリサンテミンの生産性及び選択性の点から
カルスの誘導又は培養には2・4−Dの使用が好
ましい。ただし、オーキシンを除く他の植物ホル
モンの併用を妨げるものではない。2・4−Dの
使用濃度は10-4〜10-7M、好ましくは10-6〜
10-7Mであり、この濃度が高過ぎると、カルスが
生育しないので好ましくなく、逆に低過ぎる場合
には縁化したり、生育しなかつたりするので好ま
しくない。 前記各種天然抽出物質としては、例えばカゼイ
ン加水分解物(0〜2%w/v)、ココナツツミル
ク(0〜25%w/v)、酵母エキス(0〜2%w/
v)、麦芽エキス(0〜2%w/v)などを単独又
は任意に組み合せて使用することができる。 本発明方法においては前述の如くカルスの培養
は、カルスを内蔵した培養器を100ルツクス以
上、好ましくは3000〜100000ルツクスの光照射下
に設置して実施する。光源としては、太陽光、螢
光灯、白熱電灯、水銀灯などを用いることができ
る。光照射を実施しない場合には色素が生産され
ない。 このようにして培養したカルスから赤色色素ク
リサンテミンを分離採取するには、公知の方法、
例えば溶媒抽出法によつて行なうことができる。
以下にその一例を説明する。 先ず、塩酸、酢酸、ギ酸などの酸を0.01〜5重
量%程度の濃度で含む溶媒、好ましくは水又はメ
タノール、エタノールなどのアルコール系溶媒に
培養細胞、好ましくは常法に従つて凍結乾燥した
培養細胞を−5〜10℃の温度において浸漬し生産
された赤色色素を抽出する。次に得られた抽出液
を、ロ過などの操作で固形分を除去した後、40℃
以下の温度(この温度が高過ぎると赤色色素が分
解しやすくなるので好ましくない)で減圧濃縮
し、この濃縮液を分液ロートに移し、例えばエー
テル(エーテルに代えてヘキサン、ヘプタン、石
油エーテル、クロロホルム、二酸化メチレン、酢
酸エチルなどを用いることもできる)を加えて振
とうし、油溶性不純物をエーテルに溶解させて分
離除去する。このエーテル洗浄操作を数回繰り返
した後、色素抽出液を減圧乾燥することによつて
目的とする赤色色素クリサンテミンを得ることが
でき、更にセルロース薄層クロマトグラフイー、
セルロースカラムクロマトグラフイー、ペーパー
クロマトグラフイーなどによつて精製することが
できる。なお得られたクリサンテミンは以下の実
施例に示したようにペーパークロマトやUV吸収
スペクトルによつて標品クリサンテミンと比較す
ることによつて同定できる。 以上説明したように、本発明方法に従えば、ユ
ーホルビア属植物のハナキリンの植物組織から誘
導したカルスを特定の培地中で培養させることに
より食品着色剤などとして好適な天然赤色色素ク
リサンテミンを純粋な形で生産することができ、
天然植物から製造する場合に比較して極めて効率
よく生産することができる。 以下に本発明の実施例を説明するが、本発明の
範囲を以下の実施例に限定するものでないことは
いうまでもない。 実施例 ハナキリンの葉を充分に水洗し、広さ4cm2程度
に切断した。次いで、これらの切片を70%エチル
アルコールに5分間浸漬し、更に10%さらし粉溶
液に10分間浸漬して殺菌処理した後、無菌箱内で
無菌蒸留水中に数回浸漬して洗浄し、充分に残存
殺菌剤を除去した。これらの葉切片を滅菌メスを
用いて広さ1cm2程度の小片に切断し、得られたハ
ナキリンの葉の小切片を以下の組成の合成寒天培
地に無菌的に置床した。 培地としては、ムラシゲ−スクーグの無機塩培
地に、シヨ糖3%w/v、麦芽エキス0.2%w/v、
2・4−D10-6M、チアミン塩酸塩0.1ppm、ピリ
ドキシン塩酸塩0.5ppm、ニコチン酸0.5ppm、グ
リシン2ppmおよびイノシトール100ppmを加え
てPH6.0に調整し、寒天0.8%w/vを加え常法通り
殺菌した培地を用いた。 このような培地に置床したハナキリンの葉の小
片を培養温度25℃で3000ルツクスの光照射下培養
した。1週間経過した頃から葉の切口周辺から赤
色のカルスが生じた。1ケ月経過後、大きく生長
したカルスを細かく分割し、上記のカルス誘導の
際に用いたのと同一組成の培地に無菌的に移植
し、培養温度25℃で3000ルツクスの光照射下カル
スの培養を、同様の操作を4〜6週間毎に繰返し
乍ら、合計6ケ月間実施した。 このようにして増殖したハナキリンの培養細胞
を固形培地から分離し、真空凍結乾燥機において
水分を除去し、乾燥カルス8.1gを得た。この乾
燥カルスを乳鉢で磨砕後、2%塩酸性メタノール
に冷所において24時間浸漬した。ロ過後得られた
抽出液を40℃以下の温度でメタノールを飛ばして
50ml程度まで濃縮し、分液ロートに移した後100
mlのエーテルを加え、充分振とう後エーテル層と
分離した。かかるエーテル洗浄操作を数回繰り返
した後、更に40℃以下で減圧濃縮して乾固させ
た。この乾固物を少量の0.01%塩酸性メタノール
に溶解し、セルロースTLC(20cm×20cm)に帯
状に塗布し、塩酸/酢酸/水=5/1/5の展開
溶媒を用いて展開させた。赤色のバンドをかき取
り、2%塩酸性メタノールに浸漬し、赤色色素を
抽出した。この抽出液を40℃以下で減圧乾固して
黒赤色粉末58mg(収率0.7%)を得た。 この色素のペーパークロマト(東洋ロ紙
No.51、以下同じ)(溶媒:n−ブタノール/酢
酸/水=4/1/5上層、n−ブタノール/塩
酸/水=5/1/4上層、1%塩酸および酢酸/
塩酸/水=15/3/82)のRf値は下記第1表に
示す如く標品クリサンテミン(デラウエア種ブド
ウより抽出単離して構造決定したもの)とよく一
致した。
して赤色色素を生産させる方法に係り、更に詳し
くはユーホルビア属植物のハナキリンの植物組織
から誘導したカルスを培地中で培養して赤色色素
クリサンテミン(シアニジン−3−グルコシド)
を生産させる方法に関する。 色素は食品着色剤などとして食品に美感などを
付与するために多用されているが、合成着色剤は
その毒性、例えば突然変異原性等の点で発ガン性
物質としていろいろ問題を起している。従つて、
食品等に用いられる着色剤としてはその安全性の
面から天然物に由来する色素の使用が望まれてい
る。しかしながら、天然栽培は季節、気候、温
度、緯度等の自然環境の制約を受け易いために、
天然植物からの採取では安定した供給を続けるこ
とができない。また、耕地を利用した大量の栽培
は、当然食糧生産と拮抗するのでその供給に限界
があり、しかもその生産性にも自から限界があり
著しく高価なものとなる。 然るに、近年、植物成分を生産する手法とし
て、植物細胞培養の研究が進められている。植物
細胞培養は、年単位又は月単位で生育する天然植
物に比べ、はるかに速い速度で生育するので短時
間に目的とする成分を生産することができ、また
天然栽培と違つて天候等の影響を受けず、採取に
も多くの人手を煩わすことなく、しかも工業的規
模で計画生産することができるという利点を有す
る。 かかる細胞培養法により天然色素を生産する方
法が既にいくつか提案されている。例えば、特開
昭49−94897号公報にはアカメガシワの組織培養
による多成分から成るアントシアニン系色素M−
1の生産方法(収率0.28%)が開示されており、
特開昭53−84026号公報にはアイ植物の組織培養
により多成分から成るアントシアン系色素を製造
する方法が開示され、更に特開昭54−11281号公
報にはデリス属に属する植物を組織培養して多成
分から成るアントシアン系色素を製造する方法
(収率0.2%)が開示されている。 本発明者らはかかる観点から植物細胞培養によ
り天然色素を工業的に有利に生産することを可能
にすべく鋭意研究を進めた結果、ここにユーホル
ビア属植物のハナキリンの植物組織から誘導した
カルスを培養せしめることにより天然色素クリサ
ンテミンを高い収率で選択的に生産できることを
見出し、本発明をするに至つた。 本発明によつて生産される赤色色素は下記構造
式をもつクリサンテミン(シアニジン−3−グル
コシド)であり、しかも多成分系の色素ではなく
クリサンテミン一種のみであるので生産された色
素の抽出精製操作も容易である。 本発明において使用する植物培養細胞はユーホ
ルビア属植物ハナキリンを原料として、これから
常法に従つて誘導することによつて得られる。以
下にその一例を説明する。 先ず、ハナキリンの葉を脱イオン水で充分洗浄
した後、70%エチルアルコールに5〜10分間、次
いで10%さらし粉溶液に5〜10分間浸漬して表面
に付着している雑菌を殺菌した後、無菌蒸留水で
残存殺菌剤を洗浄除去する。 次に、殺菌した葉を適当な大きさに滅菌メスで
切断して小片とし、2・4−ジクロルフエノキシ
酢酸などのオーキシン作用物質を含む合成培地
(例えば、ムラシゲ−スクーグ培地)上に置床す
る。 置床後、20〜30℃、好ましくは28℃前後の一定
温度条件下の明所、好ましくは100ルツクス以
上、更に好ましくは3000〜100000ルツクスの光照
射下において培養する。かかる培養により一週間
経過後頃にはハナキリンの葉から前記赤色色素を
生産するカルスが形成されるので、これを適当な
組成の新しい寒天培地上に移植し、20〜30℃、好
ましくは28℃前後の一定温度下、明所、好ましく
は100ルツクス以上、更に好ましくは3000〜
100000ルツクスの光照射下において培養をつづけ
る。なお、工業的規模でカルスを得るには、上記
カルスを一般微生物の培養と同じ操作で静置培養
法又は液体培養法によつて培養増殖させればよ
い。液体培養法としては、例えば振とう式培養機
上で培養する振とう培養法、或いはガラス、金属
等の密閉した槽に無菌空気を通気して培養する方
法などを目的に応じて適宜選択することができ
る。 本発明に従つて前記カルスを誘導又は培養する
のに用いられる培地としては、各種既知の無機合
成寒天培地を基本とし、これにビタミン等の微量
有機物、炭素源、植物ホルモンおよび各種天然抽
出物質を添加したものを用いる。 前記無機合成寒天培地の代表例としては、ホワ
イト培地、ヒルデブランド培地、リスマイヤー−
スクーグ培地、ムラシゲ−スクーグ培地等があげ
られる。その他、これらの培地の組成を改良した
ものも使用することができる。 前記ビタミン等の微量有機物としては、チアミ
ン塩酸塩、ピリドキシン塩酸塩、ニコチン酸等の
ビタミン;グリシン、アスパラギン等のアミノ
酸;イノシツト、ソルビツト等の6価アルコール
をあげることができるが、これらの微量有機物は
培地に添加しなくても良好な生育を示す場合があ
る。 前記炭素源としては、シヨ糖、ブドウ糖、麦芽
糖などの炭水化物;酢酸などの有機酸;メタノー
ル、グリセリンなどのアルコールなどを使用する
ことができるが、特にシヨ糖の使用が色素生産性
が高く好ましい。使用濃度は1〜10%w/v、好ま
しくは4〜7%w/vである。 前記植物ホルモンとしては、2・4−ジクロル
フエノキシ酢酸(2・4−D)、β−インドール
酢酸(IAA)、α−ナフタレン酢酸(NAA)など
のオーキシン作用物質やカイネチンなどのサイト
カイニン類などを使用することもできるが、赤色
色素クリサンテミンの生産性及び選択性の点から
カルスの誘導又は培養には2・4−Dの使用が好
ましい。ただし、オーキシンを除く他の植物ホル
モンの併用を妨げるものではない。2・4−Dの
使用濃度は10-4〜10-7M、好ましくは10-6〜
10-7Mであり、この濃度が高過ぎると、カルスが
生育しないので好ましくなく、逆に低過ぎる場合
には縁化したり、生育しなかつたりするので好ま
しくない。 前記各種天然抽出物質としては、例えばカゼイ
ン加水分解物(0〜2%w/v)、ココナツツミル
ク(0〜25%w/v)、酵母エキス(0〜2%w/
v)、麦芽エキス(0〜2%w/v)などを単独又
は任意に組み合せて使用することができる。 本発明方法においては前述の如くカルスの培養
は、カルスを内蔵した培養器を100ルツクス以
上、好ましくは3000〜100000ルツクスの光照射下
に設置して実施する。光源としては、太陽光、螢
光灯、白熱電灯、水銀灯などを用いることができ
る。光照射を実施しない場合には色素が生産され
ない。 このようにして培養したカルスから赤色色素ク
リサンテミンを分離採取するには、公知の方法、
例えば溶媒抽出法によつて行なうことができる。
以下にその一例を説明する。 先ず、塩酸、酢酸、ギ酸などの酸を0.01〜5重
量%程度の濃度で含む溶媒、好ましくは水又はメ
タノール、エタノールなどのアルコール系溶媒に
培養細胞、好ましくは常法に従つて凍結乾燥した
培養細胞を−5〜10℃の温度において浸漬し生産
された赤色色素を抽出する。次に得られた抽出液
を、ロ過などの操作で固形分を除去した後、40℃
以下の温度(この温度が高過ぎると赤色色素が分
解しやすくなるので好ましくない)で減圧濃縮
し、この濃縮液を分液ロートに移し、例えばエー
テル(エーテルに代えてヘキサン、ヘプタン、石
油エーテル、クロロホルム、二酸化メチレン、酢
酸エチルなどを用いることもできる)を加えて振
とうし、油溶性不純物をエーテルに溶解させて分
離除去する。このエーテル洗浄操作を数回繰り返
した後、色素抽出液を減圧乾燥することによつて
目的とする赤色色素クリサンテミンを得ることが
でき、更にセルロース薄層クロマトグラフイー、
セルロースカラムクロマトグラフイー、ペーパー
クロマトグラフイーなどによつて精製することが
できる。なお得られたクリサンテミンは以下の実
施例に示したようにペーパークロマトやUV吸収
スペクトルによつて標品クリサンテミンと比較す
ることによつて同定できる。 以上説明したように、本発明方法に従えば、ユ
ーホルビア属植物のハナキリンの植物組織から誘
導したカルスを特定の培地中で培養させることに
より食品着色剤などとして好適な天然赤色色素ク
リサンテミンを純粋な形で生産することができ、
天然植物から製造する場合に比較して極めて効率
よく生産することができる。 以下に本発明の実施例を説明するが、本発明の
範囲を以下の実施例に限定するものでないことは
いうまでもない。 実施例 ハナキリンの葉を充分に水洗し、広さ4cm2程度
に切断した。次いで、これらの切片を70%エチル
アルコールに5分間浸漬し、更に10%さらし粉溶
液に10分間浸漬して殺菌処理した後、無菌箱内で
無菌蒸留水中に数回浸漬して洗浄し、充分に残存
殺菌剤を除去した。これらの葉切片を滅菌メスを
用いて広さ1cm2程度の小片に切断し、得られたハ
ナキリンの葉の小切片を以下の組成の合成寒天培
地に無菌的に置床した。 培地としては、ムラシゲ−スクーグの無機塩培
地に、シヨ糖3%w/v、麦芽エキス0.2%w/v、
2・4−D10-6M、チアミン塩酸塩0.1ppm、ピリ
ドキシン塩酸塩0.5ppm、ニコチン酸0.5ppm、グ
リシン2ppmおよびイノシトール100ppmを加え
てPH6.0に調整し、寒天0.8%w/vを加え常法通り
殺菌した培地を用いた。 このような培地に置床したハナキリンの葉の小
片を培養温度25℃で3000ルツクスの光照射下培養
した。1週間経過した頃から葉の切口周辺から赤
色のカルスが生じた。1ケ月経過後、大きく生長
したカルスを細かく分割し、上記のカルス誘導の
際に用いたのと同一組成の培地に無菌的に移植
し、培養温度25℃で3000ルツクスの光照射下カル
スの培養を、同様の操作を4〜6週間毎に繰返し
乍ら、合計6ケ月間実施した。 このようにして増殖したハナキリンの培養細胞
を固形培地から分離し、真空凍結乾燥機において
水分を除去し、乾燥カルス8.1gを得た。この乾
燥カルスを乳鉢で磨砕後、2%塩酸性メタノール
に冷所において24時間浸漬した。ロ過後得られた
抽出液を40℃以下の温度でメタノールを飛ばして
50ml程度まで濃縮し、分液ロートに移した後100
mlのエーテルを加え、充分振とう後エーテル層と
分離した。かかるエーテル洗浄操作を数回繰り返
した後、更に40℃以下で減圧濃縮して乾固させ
た。この乾固物を少量の0.01%塩酸性メタノール
に溶解し、セルロースTLC(20cm×20cm)に帯
状に塗布し、塩酸/酢酸/水=5/1/5の展開
溶媒を用いて展開させた。赤色のバンドをかき取
り、2%塩酸性メタノールに浸漬し、赤色色素を
抽出した。この抽出液を40℃以下で減圧乾固して
黒赤色粉末58mg(収率0.7%)を得た。 この色素のペーパークロマト(東洋ロ紙
No.51、以下同じ)(溶媒:n−ブタノール/酢
酸/水=4/1/5上層、n−ブタノール/塩
酸/水=5/1/4上層、1%塩酸および酢酸/
塩酸/水=15/3/82)のRf値は下記第1表に
示す如く標品クリサンテミン(デラウエア種ブド
ウより抽出単離して構造決定したもの)とよく一
致した。
【表】
また、得られた色素と標品クリサンテミンの
UV吸収スペクトルを測定したところ、第1図A
及びBに示すように、上記赤色色素のUV吸収ス
ペクトルは標品クリサンテミンのものとよく一致
した。 次に、上で得た赤色色素を20%塩酸で5分間煮
沸し、加水分解して得たアグリコンのペーパーク
ロマト(溶媒:n−ブタノール/酢酸/水=4/
1/5上層、n−ブタノール/塩酸/水=5/
1/4上層、酢酸/塩酸/水=5/1/5および
ギ酸/塩酸/水=2/1/2)のRf値も下記第
2表に示すように標品シアニジン(標品クリサン
テミンを加水分解して得たもの)の結果とよく一
致した。
UV吸収スペクトルを測定したところ、第1図A
及びBに示すように、上記赤色色素のUV吸収ス
ペクトルは標品クリサンテミンのものとよく一致
した。 次に、上で得た赤色色素を20%塩酸で5分間煮
沸し、加水分解して得たアグリコンのペーパーク
ロマト(溶媒:n−ブタノール/酢酸/水=4/
1/5上層、n−ブタノール/塩酸/水=5/
1/4上層、酢酸/塩酸/水=5/1/5および
ギ酸/塩酸/水=2/1/2)のRf値も下記第
2表に示すように標品シアニジン(標品クリサン
テミンを加水分解して得たもの)の結果とよく一
致した。
【表】
更に上記赤色色素の糖部分のペーパークロマト
(溶媒:フエノール/水/=4/1およびピリジ
ン/ブタノール/水=3/6/1)の結果も以下
の第3表に示す如くグルコースと一致した。これ
らの結果から上で得た赤色色素がクリサンテミン
であることが同定できる。
(溶媒:フエノール/水/=4/1およびピリジ
ン/ブタノール/水=3/6/1)の結果も以下
の第3表に示す如くグルコースと一致した。これ
らの結果から上で得た赤色色素がクリサンテミン
であることが同定できる。
第1図は実施例でカルスから得た赤色色素と標
品クリサンテミンのUV吸収スペクトルのチヤー
ト図であり、図Aがカルスの赤色色素の吸収スペ
クトルを示し、図Bが標品クリサンテミンの吸収
スペクトルを示す。
品クリサンテミンのUV吸収スペクトルのチヤー
ト図であり、図Aがカルスの赤色色素の吸収スペ
クトルを示し、図Bが標品クリサンテミンの吸収
スペクトルを示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ユーホルビア属植物のハナキリンの植物組織
から誘導したカルスを培養させて赤色色素クリサ
ンテミンを生産させることを特徴とする赤色色素
クリサンテミンの生産方法。 2 前記カルスの培養を2・4−ジクロルフエノ
キシ酢酸(2・4−D)を10-4〜10-7Mの濃度で
含む培地中で実施する特許請求の範囲第1項記載
の方法。 3 前記カルスの培養を100ルツクス以上の光照
射下で実施する特許請求の範囲第1項記載の方
法。 4 前記カルスの培養を、シヨ糖を1〜10重量%
の濃度で含む培地中で実施する特許請求の範囲第
1項又は第2項記載の方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7496780A JPS572696A (en) | 1980-06-05 | 1980-06-05 | Production of red dye chrysanthemin by tissual culture of euphorbia millii ch. des moulins |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7496780A JPS572696A (en) | 1980-06-05 | 1980-06-05 | Production of red dye chrysanthemin by tissual culture of euphorbia millii ch. des moulins |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS572696A JPS572696A (en) | 1982-01-08 |
| JPS6141556B2 true JPS6141556B2 (ja) | 1986-09-16 |
Family
ID=13562564
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7496780A Granted JPS572696A (en) | 1980-06-05 | 1980-06-05 | Production of red dye chrysanthemin by tissual culture of euphorbia millii ch. des moulins |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS572696A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009007261A (ja) * | 2007-06-26 | 2009-01-15 | Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd | 美白剤および化粧料組成物 |
-
1980
- 1980-06-05 JP JP7496780A patent/JPS572696A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS572696A (en) | 1982-01-08 |
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