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JPS6148437B2 - - Google Patents
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JPS6148437B2 - - Google Patents

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JPS6148437B2
JPS6148437B2 JP3644278A JP3644278A JPS6148437B2 JP S6148437 B2 JPS6148437 B2 JP S6148437B2 JP 3644278 A JP3644278 A JP 3644278A JP 3644278 A JP3644278 A JP 3644278A JP S6148437 B2 JPS6148437 B2 JP S6148437B2
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JP
Japan
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compressed layer
producing
composition
polymer
printing blanket
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Application number
JP3644278A
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JPS54130212A (en
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Seisuke Urabe
Satoru Ogura
Fumio Akaishi
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Fujikura Rubber Works Ltd
Original Assignee
Fujikura Rubber Works Ltd
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Publication date
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Priority to JP3644278A priority Critical patent/JPS54130212A/ja
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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Printing Plates And Materials Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は印刷用ブランケツト、特に圧縮性ブラ
ンケツトの圧縮層製造用組成物及びその組成物を
使用する圧縮性ブランケツトの圧縮層の製造法に
関するものである。 高速オフセツト印刷に用いる印刷用ブランケツ
トにおいては弾性重合体の圧縮層を設けることが
行なわれている。これは第1に、印刷圧力時にブ
ランケツトの圧縮面に生ずる膨みを前述の圧縮層
が均一に吸収し、ブランケツト表面の変形を減少
させ、鮮明な画像を得ることができるからであ
る。第2にこの圧縮層があることにより、印刷用
紙が折り曲げられて来たり、二枚以上重なつて送
られて来たとき、圧縮層が圧縮することにより、
版胴やブランケツト表面に加わる力(印圧以外の
力)を吸収し、このため版胴、ブランケツト表面
層の寿命を著しく改良しえる。第3に胴仕立をす
る場合、一般のブランケツトにあつては非常に厳
密な厚さ調整をしなければならないが、圧縮層を
設けることによつて、基準胴仕立てよりもオーバ
ー気味に仕立てても鮮明な印刷を得ることが可能
となり、作業者の熟練度に関係なく胴仕立ができ
ると言う利点がある。 このような圧縮層を発泡体で製造することは知
られている。たとえば合成ゴム中に発泡剤を配合
しておき、ゴムの加硫時に加熱発泡させて、無数
の独立気泡を有する圧縮層を設ける方法、あるい
は特開昭48―97609号に開示されるように硬化ラ
テツクス海綿状ゴム微粒子を弾性体基体中に分散
させて、基体中に連絡することのない多数の空孔
(独立気泡)を形成させる方法がある。更に、中
空微小球をエラストマー中に分散させ独立気泡を
形成させる方法(特公昭52―7371号)も知られて
いる。 しかしながら、上記の圧縮層を有する印刷用ブ
ランケツトは充分に圧縮層を設けた効果を達成し
ていない。即ち、印刷圧力時にブランケツト圧縮
面に生じる膨みを圧縮層が充分に均一に吸収しえ
ず鮮明な画像を形成しえない。更には印刷時にお
いて、版胴が高速で回転するため、ブランケツト
の圧縮は極めて高速度で行なわれるが、この圧縮
速度に比例した応答速度で圧縮歪を緩和しなけれ
ばならないが前述の公知例においてはこの応答速
度が遅いと言う欠点がある。 これは基本的に前述の公知のブランケツトの圧
縮層が独立気泡の発泡体であることに起因してい
る。なぜなら独立気泡系であると、空気が個々独
立しているため、圧縮変形に対し、気泡内の空気
の逃げ場がなく、充分に圧縮応力による変形を吸
収しきれず、加えて圧縮歪の緩和速度も遅くなる
からである。その点連続気泡であると、気孔は互
に連通しているために、自由に空気が流通し、大
きな圧縮変形に対しても自由に緩衝作用を示すこ
とができ、更には圧縮歪の緩和速度も著しく向上
し、鮮明な印刷を得ることが可能となり、加え
て、版胴、ブランケツトの耐久性を向上させてや
ることが可能となる。 このように、印刷用ブランケツトの圧縮層とし
ては、連泡率の高い発泡体であることが望ましい
訳であるが前述のように独立気泡のものが主であ
るのは、連泡率が高く、更に印刷物の網点再現性
を得るために必須の要因である微小孔を有する発
泡体の製造が極めて困難であつたからである。 たとえば有機発泡剤で発泡させたゴム発泡体で
は100μm以下の均一な微小孔を設けることが困
難であり、連泡率は50%以下と極めて低い。第3
図はこの方法で製造された発泡体の75倍の顕微鏡
写真であり、図より明らかなように気泡は大寸法
のものより、小寸法のものまで不同一で、かつ連
泡率も低い。また、中空微小球をエラストマー中
に混入する方法(特公昭52―7371号)によれば、
あらかじめ製造された微小球を混入するため、気
泡の寸法の調整は容易であるが、混入する微小球
は個々独立の球体であるため、気泡は100%独立
気泡となる。また、硬化ラテツクス海綿状ゴムの
微粒子を基体に分散させて圧縮層を生成させる方
法(特開昭48―97609号)においては気泡も小寸
法の発泡体を製造しえるが、海綿状ゴム微粒子を
製造するのに手数がかかり、またゴム糊引きする
に際し、ドクターナイフに詰るという欠点があ
り、生産能率が悪く、更に連泡率も100%ではな
いので、圧縮層としての性能も充分ではない。 本発明は上記の欠点を除去し、100%連続気泡
でかつ100μm以下の微小孔を有する発泡体を製
造するための組成物及びその組成物を使用した印
刷用ブランケツトの製造法を提供することを目的
とする。 したがつて本発明による印刷用ブランケツトの
圧縮層製造用組成物は、ポリマーを溶剤にポリマ
ー濃度で2〜70%溶かして成るポリマー溶液に、
スルホン酸基、エーテル基、水酸基のうち少なく
とも1種以上の官能基を有するかまたはアミン構
造を有する界面活性剤の1種あるいは2種以上お
よび/もしくは消泡作用を示すに充分な量のシリ
コーンを添加すると共に、平均長300μm以下の
粉末結晶体および/もしくは繊維素を前記ポリマ
ー溶液に対し30%以下添加し、更に前記ポリマー
溶液の溶剤に溶解可能で、かつ前記ポリマーには
溶解しないゲル化液を前記ポリマー溶液がゲル化
するのに必要な量の20〜95%添加して基本的に成
ることを特徴とするものである。 また本発明による印刷用ブランケツトの圧縮層
の製造法は、ポリマーを溶剤にポリマー濃度で2
〜70%溶かして成るポリマー溶液に、スルホン酸
基、エーテル基、またはアミン構造を有する界面
活性剤の1種あるいは2種以上および/もしくは
消泡作用を示すに充分な量のシリコーンを添加す
ると共に、平均長300μm以下の粉末結晶体およ
び/もしくは繊維素を前記ポリマー溶液に対し30
%以下添加し、更に前記ポリマー溶液の溶剤に溶
解可能で、かつ前記ポリマーには溶解しないゲル
化液を前記ポリマー溶液がゲル化するに必要な量
の20〜95%添加して基本的に成る印刷用ブランケ
ツトの圧縮層製造用組成物を基布上に被覆し、ゲ
ル化液に浸漬し、脱溶剤し、乾燥し、所望により
加硫することを特徴とするものである。 本発明によれば、100%の連泡率で100μm以下
の微小孔を有する発泡体圧縮層を容易に製造し
え、このため、製造された印刷用ブランケツトは
印刷圧力時におけるブランケツト表面の膨みを均
一に、しかも確実に吸収することができ、鮮明な
印刷を得ることが可能となる。加えて高速印刷に
おける圧縮歪の緩和速度が早くなつて、鮮明な印
刷を得ることが可能となり、版胴、あるいはブラ
ンケツトの耐久性を向上させると言う利点があ
る。 本発明を更に詳しく説明する。 まず本発明において使用するとポリマーとして
は、一般のゴム熱可塑性樹脂あるいはこのゴムも
しくはこの熱可塑性樹脂を主要成分とするコンパ
ウンドなどを使用することができるが、印刷用ブ
ランケツトの圧縮層用としては印刷インキおよ
び/もしくはインキ替えの際使用する溶剤に抵抗
力の強いものが好ましい。たとえばブタジエン・
アクリロニトリル共重合体ポリ塩化ビニル、クロ
ロプレンゴムの1種以上であることができる。こ
の主要成分のゴム等に硫黄等の加硫剤、加硫促進
剤、カーボンブラツク等の補強剤、老化防止剤、
及びステアリン酸等の加工助剤を添加し混練した
コンパウンドであることもできる。 次にこのポリマーを溶解する溶剤としてはゲル
化液に溶解可能なものであれば基本的にいかなる
ものでもよい。即ち、このゲル化液はポリマー溶
液の溶剤と相互に拡散することによつて、ゲル化
させるものであるから、溶剤は前記ポリマーより
も親和性の強いゲル化液と相互に拡散しなければ
ならない。したがつて、この溶剤はゲル化液の種
類により変化するが、一般的には、N,N―ジメ
チルホルムアミド、ジエチルホルムアミド、ジメ
チルアセトアミド、ジメチルスルホキシド等の1
種または2種以上の混合であることができる。 ポリマーをこの溶剤に溶解せしめるのである
が、この際のポリマー濃度は2〜70%である。こ
の範囲を外れると糊引きが困難となり、作業性が
著しく低下する。このポリマー濃度を調整するこ
とによつて、高密度連泡体より低密度連泡体まで
発泡体の密度を変化させることができる。たとえ
ば、ポリマー濃度が30%の場合、比重0.35〜0.40
の発泡体が得られ、60%の場合であると比重0.65
〜0.75の発泡体を得ることができる。これは後述
の製造法により明らかになるように、空孔部は溶
剤がゲル化液と相互に拡散してできるものである
ため、ポリマー濃度によつて密度を変化させるの
である。 本発明においてはこのポリマー溶液にスルホン
酸基、エーテル基、水酸基のうち少なくとも一種
類の官能基を有するかまたはアミン構造を有する
界面活性剤および/もしくは消泡作用を有するに
充分な量のシリコーンを添加する。この群の物質
は上記のポリマー濃度による孔の寸法調整を容易
とするために添加される。特に生成させる孔が所
望の大きさ、即ち10μm以上の孔を設けたい場合
効果が大きい。上述のポリマー濃度、この群の物
質の種類、添加量を変化させることによつて孔の
調整をすることができる。孔の調整剤である界面
活性剤としては例えばドデシルベンゼンスルホン
酸ナトリウム、Na・ジ・アルキル・スルホサク
シネート、ポリオキシエチレンオレエート、ポリ
オキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエ
チレンオクチルフエニルエーテル、ポリオキシエ
チレンステアリルエーテル、ドデシルジメチルア
ミン、オクタデシルアミンの1種以上などをあげ
ることができ、シリコーンとしてはたとえば
SAG―471,SAG―100(日本ユニカー株式会社
製)、SH―193(東レシリコン株式会社製)など
を用いることができるが、基本的にこれらに限定
されるものではない。添加量は孔寸法及びポリマ
ー濃度、界面活性剤および/もしくはシリコーン
の種類によつて機能的に変化させることができる
が一般に100μm以下の微小孔を設けるためには
20%以下添加するにが好ましい。15%を越えて添
加すると、孔の寸法が大きくなりすぎる。一般に
有機界面活性剤単独の場合好ましくは0.1〜15%
添加し、シリコーン単独の場合は0.1〜20%以下
添加するのがよい。界面活性剤とシリコーンを組
合せて用いる場合上述の量に相応する量とするの
が好ましい。シリコーンの場合、一般に整泡剤と
して添加するものであるが、その添加量を増加す
ると消泡作用を営むようになる。たとえばSH―
193の場合、5%以上添加すると消泡作用を営
む。このため、シリコーンを添加する場合、消泡
作用を営むに充分な量である必要があり、上述の
シリコーン添加量が0.1%未満であると充分に消
泡作用を営まない。 次に本発明における組成物には平均長さ300μ
m以下の粉末結晶体もしくは繊維素が添加されて
いる。これは印刷用ブランケツト圧縮層を製造す
るに際し、製造上の操作における種々の要因から
生ずる孔の粗大化、寸法の不均一化を防止するた
めに添加される。たとえば、組成物を基布上に被
覆する場合、空気を巻き込み100μm以上の孔を
生ずるとか、ゲル化液の添加の仕方、浸漬温度の
バラツキにより孔が不均一になるとかあるいは厚
い発泡層を形成させる場合、溶剤を抽出する際に
発泡層中央に100μm以上の粗大孔を生じるとか
の製造上の制御の不足より生ずる孔の粗大化、寸
法の不均一化を防止し、製造操作を容易化するも
のである。 このような結晶体もしくは繊維素としては、た
とえばシリカ、炭酸カルシウム粉末、木材バル
ブ、合成繊維フロツクの1種または2種以上を混
合したものなどを挙げる。 この結晶体もしくは繊維素の添加量はポリマー
溶液のポリマー(ゴムおよび配合剤を含む)に起
因する凝集力に応じ変化するが一般にポリマー溶
液に対し30%以下である。30%を越えると、孔の
寸法、均一化の安定性は増加するが製造された圧
縮層が硬くなりすぎて、印刷用ブランケツトの圧
縮層としては好ましくなるからである。 この結晶体または繊維素の平均長は300μm以
下である。300μmを越えると、その長さに対応
して100μmを越える粗大孔を生ずるからであ
る。この結晶体または繊維素の平均長もポリマー
の配合(即ち擬集力の関係)により、好ましい平
均長が生じる。たとえばブタジエン・アクリロニ
トリル共重合体(ハイカー1042;日本ゼオン株式
会社製)に50部のカーボンブラツク(補強性充填
剤)を配合したポリマーの場合、MTカーボンブ
ラツクでは45μm以下、SRFカーボンブラツク
では90μm以下、HAFカーボンブラツクでは150
μm以下の平均長のものを用いるのが好ましい。
これより長い平均長の繊維を用いると、粗大孔を
生ずるからである。 次にこのポリマー溶液に添加されるゲル化液
は、このポリマーに不溶であり、しかも溶剤に対
しては可溶な液体である。これは前述のようにこ
のポリマー溶液から溶剤を選択的に溶出させるた
めであり、したがつて、溶剤とポリマーの親和性
よりも溶剤とゲル化液の親和性が大であるような
液体である。このようなものであれば基本的に限
定されない。たとえば、水、メタノール、エタノ
ール等のモノオール類、グリセリン、エチレング
リコール等のポリオール類の1種または2種以上
の混合であることができる。 このゲル化液の添加量はゲル化液量の20〜95%
である。ここでゲル化液量とはポリマー溶液がゲ
ル化点に達するまでに必要なゲル化液の液量を指
している。このゲル化液は圧縮層を生成させる折
に、溶剤の溶出速度を速くさせ、したがつて成膜
速度を大とし、微細なセル構造の孔を発生させる
ために添加するものであり、このゲル化液の量が
20%より少ないと、大寸法の孔と小寸法の孔が混
在する状態になり、また95%を越えると、ポリマ
ー溶液が部分的にゲル化してしまい糊引きが不可
能となる。 この組成物を用い印刷用ブランケツトの圧縮層
を製造する訳であるが、この製造方法を説明す
る。 まず前述の組成物を綿、ポリエステル、ナイロ
ン等の基布に被覆する。この基布は本発明にあつ
ては基本的に限定されず、また被覆の方法も同様
に限定されるものではない。たとえば被覆法とし
て、ドクターナイフ、ロールコーターなどを使用
してもよい。 次にこの組成物を被覆した基布をゲル化液中に
浸漬する。この場合のゲル化液は組成物中に含ま
れるゲル化液と同じものであつてもよく、異なる
ものであつてもよい。たとえば、組成物に含まれ
るゲル化液をアルコール類とし、浸漬浴のゲル化
液を水とすることもでき、またその反対であつて
もよいが、経済性などを考慮すれば浸漬浴である
ゲル化液を安価な水とするのが好ましい。更には
組成物に含まれるゲル化液と浸漬浴のゲル化液は
同じものでもよい。たとえば組成物に含まれるゲ
ル化液と浸漬浴のゲル化液が両方とも水であつて
よい。 このように基布をゲル化液に浸漬すると、組成
物中の溶剤とゲル化液が相互に拡散しゲル化す
る。これはゲル化液と溶剤の親和力の方がポリマ
ーと溶剤の親和力よりも大きいため、ポリマーが
溶解状態より非溶解状態となり、ポリマー同志が
凝集、集合する。この際、凝集、集合したポリマ
ー部分以外の部分に空間を生ずる。これが微小孔
となる訳であるが、このようにして生成した微小
孔はポリマーの溶剤とゲル化液が相互に拡散して
生じるものであるから、100%完全な連続孔とな
るものと考えられる。 また、このような微小孔を生ずるのはゲル化点
であることは明らかであるが、組成物中にゲル化
液量の20〜95%含有させておかないと前記溶剤と
浸漬浴のゲル化液が速かに相互に拡散しないで、
半ゲル状態が長時間続くため、孔生成過程におい
て生成膜が弱くなり、孔の壁が破れやすくなつ
て、孔の安定性が低下し、孔の寸法が大となると
共に、この孔の寸法が一定しなくなる。本発明に
よればあらかじめ組成物中にゲル化液を含ませて
いるので(即ちゲル化に近いゲル化液が含まれて
いる)ゲル化液に浸漬すると速かにゲル化し、孔
の壁の強度が短時間で強化される。即ち微細で寸
法の安定した孔を形成させることができるのであ
る。この浸漬用のゲル化液は常温であつてよい
が、ゲル化速度を更に促進させるために加熱した
ものであつてもよい。たとえばこのゲル化液を50
〜100℃程度にしておいてもよい。この場合、孔
は更に微細となる。 このようにゲル化したものを脱溶剤し、たとえ
ば100〜160℃の熱風乾燥機中で20分以上乾燥さ
せ、同時に加硫する。熱可塑性エラストマーの場
合は加硫が必要ないので、たとえば150℃以下の
温度で約30分乾燥させればよい。本発明において
乾燥方法、乾燥時間、乾燥温度などは限定されな
いのはもちろんである。組成物の種類などを考慮
し機能的に定めることができる。 このように製造された発泡層に通例の方法で必
要数の基布と表面ゴム層を設けて印刷用ブランケ
ツトとする。 以下本発明の実施例を説明する。 例 1 組成 A群 ブタジエン・アクリロニトリル共重合体
100重量部 (ハイカー1042;日本ゼオン株式会社製) 亜鉛華 5 ステアリン酸 1.0 カーボンブラツク(SRF) 50 老化防止剤 1.0 計 157 B群 繊維フロツク(平均長30μm) 3.0重量部 シリカ 1.0 消泡剤(SAG―471;日本ユニカ株式会社製)
1.0 計 5.0 C群 硫 黄 1.5重量部 加硫促進剤 3.0 計 4.5 D群 ジメチルホルムアミド:水=1:1{重量比) A群の配合剤をロールで練り、ジメチルホルム
アミドにゴム含有率が40%となるように溶解させ
ると、粘度450poiseのポリマー溶液が得られた。
これにB群の繊維素を加え、充分に撹拌し、C群
の加硫剤、加硫促進剤を添加し、次いでジメチル
ホルムアミド:水=1:1の溶液をポリマー溶液
100gに対し8gの割合で充分に撹拌しながら添
加する。この様にしてできた組成物を厚さ0.41
mm、61本/インチの打込数の綿布上にドクターナ
イフで厚さ0.35mmとなるように被覆した。これを
18℃の水中に20分間浸漬した後、水切りを行な
い、150℃の乾燥器中で20分乾燥させ、同時に加
硫を完結させた。 この発泡体の断面写真を第1図、第2図として
示す。第1図は本発明による印刷用ブランケツト
圧縮層の75倍顕微鏡写真であり、第2図は本発明
による150倍顕微鏡写真である。 比較として、従来の有機発泡剤を用いて製造し
た圧縮層の75倍顕微鏡写真を第3図として示す。
これらの写真より明らかなように、本発明による
圧縮層はほとんどが25μm以下の微小孔より成
り、更に連泡率も100%であるのに対し、従来の
方法により製造した圧縮層は不均一な寸法の孔を
有し、100μmを越える粗大孔も多かつた。 次に上述の本発明による組成物と同様な組成物
で、粉末結晶体および繊維素と消泡剤(即ちB
群)を除いた組成物を用い、上述と同様な方法で
圧縮層を製造した。これらの圧縮層の150倍顕微
鏡写真を第4図として示す。 第4図より明かなように、粉末結晶体および繊
維素、消泡剤を含ませない場合、25μm以下の微
小孔で連泡率も100%の部分が大半であつたが、
100μmを越える粗大孔もじているのが解る。こ
れは前述のようにドクターナイフで組成物を被覆
する際空気を捲き込むため生じたものあるいは厚
みのある圧縮層を製造する場合、溶剤を抽出する
ときに生じたものあるいはゲル化液の組成物への
添加の仕方あるいは浸漬温度のバラツキなどの原
因で生じたものであると考えられる。本発明によ
る組成物によれば工程の厳密な制御を必要としな
いで、前記の粗大孔を生ずることはない。 第5図は前述の消泡剤および繊維フロツクを除
いた他の組成物で製造した圧縮層の25倍顕微鏡写
真である。この場合も粗大孔が生じている。この
圧縮層の部分拡大顕微鏡写真(75倍)を第6図と
して示す。この第5図、第6図より明かなように
消泡剤を含ませない場合、極めて微細な孔(10μ
m以下)を生じている。第7図は消泡剤のみを添
加した組成物で製造した圧縮層の75倍顕微鏡写真
であるが、第6図と較べて消泡剤を添加すること
により、微小孔が大寸法化しているのがわかる。
第1図と第7図を比較すれば、第7図の孔は若干
不規則であり一定しないところがあるのに対し、
第1図の場合一定であり、かつ第7図はで部分的
に100μm以上の大寸法の孔を生じた場合があつ
た。本発明による圧縮層にはこれは生じてなかつ
た。 次いで、同じ組成の組成物であるが、あらかじ
めゲル化液(水)を添加しておかなかつた組成物
銭用い、同様に圧縮層を製造した。この場合の圧
縮層の75倍顕微鏡写真を第8図として示す。第1
図および第2図と比較して第8図は大寸法の孔よ
り小寸法の孔まで広範囲に分布しており、均一な
性能が得られにくいことが解る。 例 2 下記の表による組成物で製造した本発明による
圧縮層及び有機発泡剤を用いて製造した圧縮層
(実公昭47―18242号)、中空微小球をエラストマ
ー中に混入して製造した圧縮層(特公昭52―7371
号)を用いて製造した印刷用ブランケツトを用い
て、圧縮応力―歪曲線の試験を行なつた。結果を
第9図として示す。
【表】
【表】 第9図より明かなように、本発明のブランケツ
トC1,C2,C3,C4は従来の微小中空球をエラス
トマー中に混入した圧縮層を有するブランケツト
A、有機発泡剤を用いて製造したブランケツトB
よりも極めて優れた応力―歪曲線を示した。 これらのブランケツトを用いて印刷試験を行な
つたところ網点再現性に優れ、耐久性も前記Aの
ブランケツトよりも2―3倍増加することが判明
した。これは従来のブランケツトA,Bに較べて
同一圧縮力に対し、歪率が非常に高かく圧縮層が
変形荷重に対し、充分対応できる能力を有してい
るからだと考えられる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例における印刷用ブラ
ンケツト圧縮層の75倍顕微鏡写真、第2図はその
150倍顕微鏡写真である。第3図は有機発泡剤を
用いた従来の圧縮層の75倍顕微鏡写真である。第
4図は本発明の組成物より粉末結晶体および繊維
素と消泡剤を除いた組成物で製造した圧縮層断面
の150倍顕微鏡写真、第5図は本発明の組成物よ
り粉末結晶体および繊維素と消泡剤を除いた組成
物で製造した圧縮層の25倍顕微鏡写真であり、第
6図はその75倍顕微鏡写真である。第7図は本発
明の組成物より繊維フロツクを除いて製造した圧
縮層の75倍顕微鏡写真である。第8図は本発明の
組成物にゲル化液を添加しなかつた組成物で製造
した圧縮層の75倍顕微鏡写真である。第9図は本
発明により製造した印刷用ブランケツトと従来の
印刷用ブランケツトの応力―歪率を示すグラフで
ある。 A……微小中空球をエラストマー中に混在せし
め製造した圧縮層を備えた印刷用ブランケツトの
応力―歪率のグラフ。B……有機発泡剤を用いて
製造した圧縮層を備えた応力―歪率のグラフ。
C1,C2,C3,C4……本発明による方法で製造し
た圧縮層を備えた応力―歪率のグラフ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ポリマーを溶剤にポリマー濃度で2〜70%溶
    かして成るポリマー溶液に、スルホン酸基、エー
    テル基、水酸基のうち少なくとも1種以上の官能
    基を有するかまたはアミン構造を有する界面活性
    剤の1種あるいは2種以上および/もしくは消泡
    作用を示すに充分な量のシリコーンを添加すると
    共に、平均長300μm以下の粉末結晶体および/
    もしくは繊維素を前記ポリマー溶液に対し30%以
    下添加し、更に前記ポリマー溶液の溶剤に溶解可
    能で、かつ前記ポリマーには溶解しないゲル化液
    を前記ポリマー溶液がゲル化するに必要な量の20
    〜95%添加して基本的に成る印刷用ブランケツト
    の圧縮層製造用組成物。 2 前記ポリマーはゴムあるいは熱可塑性樹脂で
    あるか、もしくはこのゴムあるいは熱可塑性樹脂
    を主要成分とするコンパウンドであることを特徴
    とする特許請求の範囲1による印刷用ブランケツ
    トの圧縮層製造用組成物。 3 前記ポリマーは印刷インキおよび/あるいは
    インキ替えの時使用する溶剤に抵抗力のあるもの
    であることを特徴とする特許請求の範囲2による
    印刷用ブランケツトの圧縮層製造用組成物。 4 前記ポリマーはブタジエン・アクリロニトリ
    ル共重合体ポリ塩化ビニル、クロロプレンゴムあ
    るいはこのブタジエン・アクリロニトリル共重合
    体、ポリ塩化ビニル、クロロプレンゴムの1種以
    上の主要成分とするコンパウンドであることを特
    徴とする特許請求の範囲3による印刷用ブランケ
    ツトの圧縮層製造用組成物。 5 前記溶剤はN,N′―ジメチルホルムアミ
    ド、ジエチルホルムアミド、ジメチルアセトアミ
    ドおよびジメチルスルホキシドから選択された1
    種または2種以上であることを特徴とする特許請
    求の範囲1から4のいずれかの印刷用ブランケツ
    トの圧縮層製造用組成物。 6 前記界面活性剤および/もしくは前記シリコ
    ーンを20%以下添加することを特徴とする特許請
    求の範囲1から5のいずれかの印刷用ブランケツ
    トの圧縮層製造用組成物。 7 前記界面活性剤を単独で添加する場合、添加
    量が0.1〜15%であることを特徴とする特許請求
    の範囲6による印刷用ブランケツトの圧縮層製造
    用組成物。 8 前記シリコーンを単独で添加する場合、添加
    量が0.1〜20%であることを特徴とする特許請求
    の範囲6による印刷用ブランケツトの圧縮層製造
    用組成物。 9 前記粉末結晶体および/もしくは繊維素はシ
    リカ、炭酸カルシウム、木材パルプ、合成繊維フ
    ロツクの1種または2種以上の混合であることを
    特徴とする特許請求の範囲1から8のいずれかの
    印刷用ブランケツトの圧縮層製造用組成物。 10 前記ゲル化液は水、モノオール類あるいは
    ポリオール類より成る群より選択された1あるい
    は2種以上であることを特徴とする特許請求の範
    囲1から9のいずれかの印刷用ブランケツトの圧
    縮層製造用組成物。 11 前記ゲル化液は水であることを特徴とする
    特許請求の範囲10による印刷用ブランケツトの
    圧縮層製造用組成物。 12 ポリマーを溶剤にポリマー濃度で2〜70%
    溶かして成るポリマー溶液に、スルホン酸基、エ
    ーテル基、水酸基のうち少なくとも1種以上の官
    能基を有するかまたはアミン構造を有する界面活
    性剤の1種あるいは2種以上および/もしくは消
    泡作用を示すに充分な量のシリコーンを添加する
    と共に、平均長300μm以下の粉末結晶体およ
    び/もしくは繊維素を前記ポリマー溶液に対し、
    30%以下添加し、更に前記ポリマー溶液の溶剤に
    溶解可能で、かつ前記ポリマーには溶解しないゲ
    ル化液を前記ポリマー溶液がゲル化するに必要な
    量の20〜95%添加して基本的に成る印刷用ブラン
    ケツトの圧縮層製造用組成物を基布上に被覆し、
    ゲル化液に浸漬し、脱溶剤し、乾燥し所望により
    加硫することを特徴とする印刷用ブランケツトの
    圧縮層の製造法。 13 前記ポリマーはゴムあるいは熱可塑性樹脂
    であるかもしくはこのゴムあるいは熱可塑性樹脂
    を主要成分とするコンパウンドであることを特徴
    とする特許請求の範囲12による印刷用ブランケ
    ツトの圧縮層の製造法。 14 前記ポリマーは印刷インキおよび/もしく
    はインキ替えの時使用する溶剤に抵抗力のあるも
    のであることを特徴とする特許請求の範囲13に
    よる印刷用ブランケツトの圧縮層の製造法。 15 前記ポリマーはブタジエン・アクリロニト
    リル共重合体ポリ塩化ビニル、クロロプレンゴム
    の1種以上あるいはこの共重合体ポリ塩化ビニ
    ル、クロロプレンゴムの1種以上を主要成分とす
    るコンパウンドであることを特徴とする特許請求
    の範囲14による印刷用ブランケツトの圧縮層の
    製造法。 16 前記溶剤はN,N′―ジメチルホルムアミ
    ド、ジエチルホルムアミド、ジメチルアセトアミ
    ドおよびジメチルスルホキシドから選択された1
    種または2種以上の溶剤であることを特徴とする
    特許請求の範囲12から15のいずれかの印刷用
    ブランケツトの圧縮層の製造法。 17 前記界面活性剤および/もしくは前記シリ
    コーンを20%以下添加することを特徴とする特許
    請求の範囲12から16のいずれかの印刷用ブラ
    ンケツトの圧縮層の製造法。 18 界面活性剤を単独で添加する場合、添加量
    が0.1〜15%であることを特徴とする特許請求の
    範囲17による印刷用ブランケツトの圧縮層の製
    造法。 19 前記シリコーンを単独で添加する場合、添
    加量が0.1〜20%であることを特徴とする特許請
    求の範囲17による印刷用ブランケツトの圧縮層
    の製造法。 20 前記粉末結晶体および/もしくは繊維素は
    シリカ、炭酸カルシウム、木材パルプ、合成繊維
    フロツクの1種または2種以上の混合であること
    を特徴とする特許請求の範囲12から19のいず
    れかの印刷用ブランケツトの圧縮層の製造法。 21 前記ゲル化液は水、モノオール類あるいは
    ポリオール類より選択された1あるいは2種以上
    のものであることを特徴とする特許請求の範囲1
    2から20のいずれかの印刷用ブランケツトの圧
    縮層の製造法。 22 前記組成物に含まれるゲル化液および/も
    しくは浸漬浴のゲル化液は水であることを特徴と
    する特許請求の範囲21による印刷用ブランケツ
    トの圧縮層の製造法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63209050A (ja) * 1987-02-26 1988-08-30 Hitachi Ltd テ−プレコ−ダの異常検出装置
JPS6415333U (ja) * 1987-07-15 1989-01-26

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS63209050A (ja) * 1987-02-26 1988-08-30 Hitachi Ltd テ−プレコ−ダの異常検出装置
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