JPS6322849B2 - - Google Patents
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- JPS6322849B2 JPS6322849B2 JP55026752A JP2675280A JPS6322849B2 JP S6322849 B2 JPS6322849 B2 JP S6322849B2 JP 55026752 A JP55026752 A JP 55026752A JP 2675280 A JP2675280 A JP 2675280A JP S6322849 B2 JPS6322849 B2 JP S6322849B2
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- Japan
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- resin
- acid
- fabric
- fluorine
- methylol
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Description
本発明は高温でしかも酸性物質を含有する流体
を長時間過できる材に関するものである。 従来から、高温度(約150℃以上)で、しかも
酸性物質(例えばSO2,SO3,H2SO4,Hcl等の
ガス)を含有する流体用の材としては、ガラス
繊維,石綿等の無機繊維又は芳香族ポリアミド繊
維等の有機耐熱性合成繊維が用いられてきた。し
かしながら前者は、耐熱性には秀でているが屈曲
耐久性に乏しくこれにより構成された布は塵埃
の払落し時に布の損傷が大きくて耐用期間が短
い欠点があり、後者は布としての使用中に酸に
より加水分解を起し強力低下をきたす欠点を有し
ていた。これらの問題を解決せんとして耐熱性合
成繊維の表面に耐加水分解性樹脂例えば弗素樹脂
系又はシリコン系樹脂を被覆することが提案され
ている。 本出願人は有機耐熱性合成繊維、特に含窒素系
耐熱性繊維の耐酸性を改良した耐酸性布を先に
提案した。(特公昭51−34586号公報)本特許は含
窒素系耐熱性繊維からなるシート状構造物の繊維
表面に繊維量の2〜20重量%のN―メチロール系
樹脂を被覆してなる耐酸性材であつてその耐酸
性は良好であり、酸性ガス濃度の比較的低い
(SO2濃度数100ppm以下)塵埃を過する材と
しては充分使用に耐えうるものである。しかしな
がら、更に酸性ガス濃度の高い塵埃を過する
材として使用するには、その耐酸性は満足すべき
ものでなく、更に高性能の耐久性ある耐酸性をも
つ材の開発が要望されてきた。 たとえば、芳香族ポリアミド繊維に分子中に少
くとも1個のメチルロール基を有する化合物(A)と
一般式 で示される化合物(B)からなり、その比率が(A)/(B)
=1/9〜9/1(重量比)である処理剤を1〜20重量
%付着させ、次いで170〜250℃の温度で熱処理す
る方法(特開昭52−91999号公報ならびに特開昭
53−35100号公報)が提案されている。しかし、
この方法ではその実施例に示されているように、
耐酸性は決して満足すべき水準にあるとは言い難
い。 本発明者らはかかる要望に答えるべく鋭意検討
した結果N―メチロール系樹脂に弗素系繊維処理
剤として知られている弗素化アルキル(メタ)ア
クリレート系樹脂あるいは主鎖に弗素結合をもつ
樹脂を配合した樹脂配合物を芳香族ポリアミド繊
維に被覆することにより大巾に耐酸性が向上する
ことを見出し本発明に到達した。即ち、本発明は
芳香族ポリアミド繊維からなるシート状構造物の
繊維表面にN―メチロール系樹脂と弗素系樹脂よ
りなる樹脂配合物を被覆してなる耐酸性材であ
る。 本発明においていう芳香族ポリアミド繊維とは
重合体の繰返し構造単位が実質的に―NH.Ar.
NH.COAr′CO―又は―NH―Ar―CO―(但し
Ar及びAr′は同一又は相異なる芳香族環)で示さ
れる芳香族ポリアミド繊維であり、例えば、メタ
フエニレンジアミンとイソフタル酸クロライドと
の縮合重合体,パラフエニレンジアミンとテレフ
タル酸クロライドとの縮合重合体あるいはメタフ
エニレンジアミン,パラフエニレンジアミン,イ
ソフタル酸クロライド,テレフタル酸クラロイド
等を共重縮合せしめた共重合体等を挙げることが
できる。またArとして
を長時間過できる材に関するものである。 従来から、高温度(約150℃以上)で、しかも
酸性物質(例えばSO2,SO3,H2SO4,Hcl等の
ガス)を含有する流体用の材としては、ガラス
繊維,石綿等の無機繊維又は芳香族ポリアミド繊
維等の有機耐熱性合成繊維が用いられてきた。し
かしながら前者は、耐熱性には秀でているが屈曲
耐久性に乏しくこれにより構成された布は塵埃
の払落し時に布の損傷が大きくて耐用期間が短
い欠点があり、後者は布としての使用中に酸に
より加水分解を起し強力低下をきたす欠点を有し
ていた。これらの問題を解決せんとして耐熱性合
成繊維の表面に耐加水分解性樹脂例えば弗素樹脂
系又はシリコン系樹脂を被覆することが提案され
ている。 本出願人は有機耐熱性合成繊維、特に含窒素系
耐熱性繊維の耐酸性を改良した耐酸性布を先に
提案した。(特公昭51−34586号公報)本特許は含
窒素系耐熱性繊維からなるシート状構造物の繊維
表面に繊維量の2〜20重量%のN―メチロール系
樹脂を被覆してなる耐酸性材であつてその耐酸
性は良好であり、酸性ガス濃度の比較的低い
(SO2濃度数100ppm以下)塵埃を過する材と
しては充分使用に耐えうるものである。しかしな
がら、更に酸性ガス濃度の高い塵埃を過する
材として使用するには、その耐酸性は満足すべき
ものでなく、更に高性能の耐久性ある耐酸性をも
つ材の開発が要望されてきた。 たとえば、芳香族ポリアミド繊維に分子中に少
くとも1個のメチルロール基を有する化合物(A)と
一般式 で示される化合物(B)からなり、その比率が(A)/(B)
=1/9〜9/1(重量比)である処理剤を1〜20重量
%付着させ、次いで170〜250℃の温度で熱処理す
る方法(特開昭52−91999号公報ならびに特開昭
53−35100号公報)が提案されている。しかし、
この方法ではその実施例に示されているように、
耐酸性は決して満足すべき水準にあるとは言い難
い。 本発明者らはかかる要望に答えるべく鋭意検討
した結果N―メチロール系樹脂に弗素系繊維処理
剤として知られている弗素化アルキル(メタ)ア
クリレート系樹脂あるいは主鎖に弗素結合をもつ
樹脂を配合した樹脂配合物を芳香族ポリアミド繊
維に被覆することにより大巾に耐酸性が向上する
ことを見出し本発明に到達した。即ち、本発明は
芳香族ポリアミド繊維からなるシート状構造物の
繊維表面にN―メチロール系樹脂と弗素系樹脂よ
りなる樹脂配合物を被覆してなる耐酸性材であ
る。 本発明においていう芳香族ポリアミド繊維とは
重合体の繰返し構造単位が実質的に―NH.Ar.
NH.COAr′CO―又は―NH―Ar―CO―(但し
Ar及びAr′は同一又は相異なる芳香族環)で示さ
れる芳香族ポリアミド繊維であり、例えば、メタ
フエニレンジアミンとイソフタル酸クロライドと
の縮合重合体,パラフエニレンジアミンとテレフ
タル酸クロライドとの縮合重合体あるいはメタフ
エニレンジアミン,パラフエニレンジアミン,イ
ソフタル酸クロライド,テレフタル酸クラロイド
等を共重縮合せしめた共重合体等を挙げることが
できる。またArとして
【式】(Y:―O―,―
SO2―,―CH2)などを共重合成分として含める
こともできる。 本発明でいうN―メチロール系樹脂とはメラミ
ン系樹脂(メラミンとホルマリンとの付加縮合に
よる樹脂)尿素系樹脂(尿素及び/又は変性,尿
素とホルマリンとの付加縮合による樹脂尿素メラ
ミンホルマリン樹脂も含む)、アクリルアミド系
樹脂(アクリルアミド単独あるいはこれを主成分
とするビニル系単量体混合物の共重合体)等縮合
架橋反応にN―メチロール基が主に寄与している
初期縮重合組成物,又はその縮重合物を主成分と
するものを指す。使用にあたつてはこれらの樹脂
単独又はこれらの混合物,反応物を用いることが
できる。 本発明でいう弗素系樹脂とはポリフルオロアル
キル基含有の撥水撥油剤として知られている一般
式CH2=C(R1)COO(R)mRf(但し式中のRfは
炭素数3〜20個の直鎖状又は分岐状のパーフルオ
ロアルキル基,R1は水素原子又はメチル基,R
は1〜10個の炭素原子をもつ直鎖状又は分岐状の
二価のアルキレン基mは0又は1を夫々示す)で
表わされるアクリレート又はメタクリレートの重
合体あるいはこれらとポリフルオロアルキル基を
含まない重合しうる化合物例えば(メタ)アクリ
ル酸とそのアルキルエステル,(メタ)アクリル
アミドとそのN―メチロール化物,酢酸ビニル等
の一種又は二種以上との共重合体,弗素樹脂ある
いは弗素ゴムとして知られている主鎖に弗素結合
を含む重合体あるいは共重合体例えばテトラフロ
オロエチレン,テトラフルオロエチレン―プロピ
レン共重合体,弗化ビニル―ヘキサフルオロプロ
ピレン共重合体等を示す。使用にあたつてはこれ
らの樹脂単独又はこれらの混合物を用いることが
できる。 本発明の材は前述の芳香族ポリアミド繊維よ
りなる織編物又は不織布等のシート状構造物の繊
維表面にN―メチロール系樹脂と弗素系樹脂との
樹脂配合物を被覆させたものである。N―メチロ
ール系樹脂を繊維表面に被覆させた場合、樹脂の
繊維表面への被覆性は極めて良好であり、樹脂そ
のものの酸性物質に対する耐酸性も比較的良好で
あるため、耐酸性の良好な材をうることができ
る。一方弗素系樹脂、即ち弗素系繊維処理剤とし
て知られている弗素化アルキル(メタ)アクリレ
ート系樹脂あるいは主鎖に弗素結合をもつ樹脂は
耐酸性の良好な樹脂であるが、かかる樹脂を水中
に乳化分散してえられる水分散液を材に含浸,
乾燥させて繊維表面に被覆させた場合、樹脂の繊
維表面への被覆性が悪く、均一被覆を形成しない
ため、樹脂そのものは、耐酸性がよくても樹脂を
被覆した材の耐酸性は良好とならない。本発明
者らは、N―メチロール系樹脂に弗素系樹脂を配
合した樹脂配合物は繊維表面への被覆性が極めて
良く、かつ配合樹脂の耐酸性そのものも良好とな
るため、かかる樹脂配合物で処理した材は極め
て耐酸性が良好であることを見出し、本発明に到
達したものである。 従つてN―メチロール系樹脂と弗素系樹脂との
配合比によつて材の耐酸性は、左右され、好ま
しい樹脂配合比は重量比で98:2〜70:30であ
る。弗素系樹脂の配合比が2%以下になると、樹
脂配合物の繊維表面への被覆性は良好であるが、
樹脂そのものの耐酸性向上効果は少なく、逆に30
%以上になると、樹脂そのものの耐酸性は向上す
るが、繊維表面への被覆性は除々に低下し、耐酸
性向上効果はやはり少なくなる。 かかる樹脂配合物を芳香族ポリアミド繊維から
なるシート状構造物の繊維表面に被覆する方法と
しては、あらかじめ繊維表面に樹脂を被覆させた
ものを製編織又は不織布に使用してもよいが、N
―メチロール系樹脂を付着させると、繊維は一般
に硬化するので加工能率が悪くなり、生産性が低
下するのでシート状物に構成した後に付着する方
が有利である。そして樹脂水溶液には架橋剤,触
媒等を含んでいることが好ましい。かかる架橋
剤,触媒としては、N―メチロール系樹脂の縮合
反応を促進させる触媒,即ち遊離酸,アルカリ,
第2リン酸アンモン,ロダンアンモン,塩化アン
モンなどのアンモニウム塩,2―メチル―2―ア
ミノプロパノールの塩酸塩,モルホリン塩酸塩,
2―アミノブタノールの燐酸塩,トリエタノール
アミンの塩酸塩などの脂肪族アミノアルコールの
有機及び無機酸塩,塩化マグネシウム,硝酸亜
鉛,塩化亜鉛などの金属塩を例示することができ
る。 その被覆付量量は用いられる樹脂の種類,繊維
の種類及び太さによつて一様に決めることはでき
ないが、繊維重量に対し、4〜20重量%好ましく
は5〜15重量%である。4%未満では耐酸性向上
効果に乏しく、20%を越すと耐酸性向上効果は飽
和し、逆に材は硬くなると共に目詰りを起す。
樹脂処理はN―メチロール系樹脂,弗素系樹脂,
架橋剤及び水を所定量混合し芳香族ポリアミド繊
維からなるシート状構造物の繊維表面に付着させ
ることにより行われる。樹脂の混合にあたつてN
―メチロール系樹脂は通常水溶液の形で得られ弗
素系樹脂は乳化液の状態でえられるが乳化剤種類
によつて混合時に乳化液が破壊される場合があ
り、かかる乳化剤の選定は避けるべきである。 樹脂処理法は、例えばバツド方式,浸漬方式,
コーテイング方式,スプレー方式等があげられ
る。これ等の方法により繊維表面に均一な厚さで
樹脂を液体で付着せしめた後、約80〜130℃の温
度で該繊維(布帛)を乾燥する。その際、目の粗
い布帛を樹脂処理した場合は、シユートループド
ライヤー,ノンタツチドライヤー,テンター等の
任意の乾燥機を用いてよいが、特に目が密な布帛
を樹脂処理した場合は、樹脂による目づまりを防
止する目的で、例えばサクシヨンドラムドライヤ
ーの如き吸引力を利用して乾燥したり、あるいは
乾燥前に真空脱水機により布帛の目づまりを除い
てから任意の乾燥機で乾燥することが好ましい。
乾燥後は、約130〜170℃の乾燥で数分間キユアリ
ングを行なうことが望ましい。 本発明の材は前記した如く、耐熱性の高い繊
維として芳香族ポリアミド繊維を選びこの表面に
N―メチロール系樹脂と弗素系樹脂とを配合した
樹脂配合物を被覆することにより耐酸性,耐熱
性,屈曲摩耗性及び集塵埃性に優れた材となし
たもので高温度でしかも酸性の流体(特に気体)
を、過前に予め希釈あるいは降温処理すること
なくそのまま直接に効率よく、しかも目詰が起つ
ても「払い落し」の再生が出来るので、長期間
過することが可能であり、従つて、例えばボイラ
ー(重油,石炭燃焼用),溶鉱炉(高炉),転炉
(燃焼炉),平炉,焙焼炉,焼結炉,乾燥炉,キユ
ーポラあるいは廃棄物焼却炉から出る酸性ガス又
は酸を含有する工場排水等を効率よく過するこ
とができる。 次に実施例により本発明及びその効果を説明す
る。なお、例中の耐熱性及び耐酸性を示す「強力
保持率」は5cm巾の布帛に濃硫酸を付着せしめて
加熱する前後の布帛の引張強力比で表わし、「強
力保持率」以外の「%」は全て「重量%」であ
る。 実施例1〜5,比較例1〜6 ポリメタフエニレンイソフタルアミド繊維から
なる目付が250g/m2の布帛(サージ)に下記の
第1表に示した5種の組成の樹脂溶液をパツド方
式によりそれぞれ該布帛あたり8%(樹脂とし
て)付着せしめた後120℃で5分間乾燥を行ない
次いで150℃で3分間キユアリングを行なつた。
尚樹脂液の調整は各実施例に示す成分を所定量,
秤量後,混合し、均一になるまで撹拌することに
より行つた。 この樹脂処理された5種の布帛を10%硫酸水溶
液に浸漬し150℃で1時間加熱処理した後該布帛
の強力保持率を測定した。その結果をF―1とす
る。ついで同様の処理を3回繰返し該布帛の強力
保持率を測定しその結果をF―4とする。えられ
た結果を第1表に示した。比較のため上記の実施
例に於て用いたものと同じ布帛をそのまゝあるい
は弗素系樹脂を配合せずN―メチロール系樹脂の
みで樹脂処理した布帛(樹脂が該布帛当り8%付
着)を上記の方法と同様に硫酸処理し該布帛の強
力保持率を求めた。えられた結果を第1表に示し
た。
こともできる。 本発明でいうN―メチロール系樹脂とはメラミ
ン系樹脂(メラミンとホルマリンとの付加縮合に
よる樹脂)尿素系樹脂(尿素及び/又は変性,尿
素とホルマリンとの付加縮合による樹脂尿素メラ
ミンホルマリン樹脂も含む)、アクリルアミド系
樹脂(アクリルアミド単独あるいはこれを主成分
とするビニル系単量体混合物の共重合体)等縮合
架橋反応にN―メチロール基が主に寄与している
初期縮重合組成物,又はその縮重合物を主成分と
するものを指す。使用にあたつてはこれらの樹脂
単独又はこれらの混合物,反応物を用いることが
できる。 本発明でいう弗素系樹脂とはポリフルオロアル
キル基含有の撥水撥油剤として知られている一般
式CH2=C(R1)COO(R)mRf(但し式中のRfは
炭素数3〜20個の直鎖状又は分岐状のパーフルオ
ロアルキル基,R1は水素原子又はメチル基,R
は1〜10個の炭素原子をもつ直鎖状又は分岐状の
二価のアルキレン基mは0又は1を夫々示す)で
表わされるアクリレート又はメタクリレートの重
合体あるいはこれらとポリフルオロアルキル基を
含まない重合しうる化合物例えば(メタ)アクリ
ル酸とそのアルキルエステル,(メタ)アクリル
アミドとそのN―メチロール化物,酢酸ビニル等
の一種又は二種以上との共重合体,弗素樹脂ある
いは弗素ゴムとして知られている主鎖に弗素結合
を含む重合体あるいは共重合体例えばテトラフロ
オロエチレン,テトラフルオロエチレン―プロピ
レン共重合体,弗化ビニル―ヘキサフルオロプロ
ピレン共重合体等を示す。使用にあたつてはこれ
らの樹脂単独又はこれらの混合物を用いることが
できる。 本発明の材は前述の芳香族ポリアミド繊維よ
りなる織編物又は不織布等のシート状構造物の繊
維表面にN―メチロール系樹脂と弗素系樹脂との
樹脂配合物を被覆させたものである。N―メチロ
ール系樹脂を繊維表面に被覆させた場合、樹脂の
繊維表面への被覆性は極めて良好であり、樹脂そ
のものの酸性物質に対する耐酸性も比較的良好で
あるため、耐酸性の良好な材をうることができ
る。一方弗素系樹脂、即ち弗素系繊維処理剤とし
て知られている弗素化アルキル(メタ)アクリレ
ート系樹脂あるいは主鎖に弗素結合をもつ樹脂は
耐酸性の良好な樹脂であるが、かかる樹脂を水中
に乳化分散してえられる水分散液を材に含浸,
乾燥させて繊維表面に被覆させた場合、樹脂の繊
維表面への被覆性が悪く、均一被覆を形成しない
ため、樹脂そのものは、耐酸性がよくても樹脂を
被覆した材の耐酸性は良好とならない。本発明
者らは、N―メチロール系樹脂に弗素系樹脂を配
合した樹脂配合物は繊維表面への被覆性が極めて
良く、かつ配合樹脂の耐酸性そのものも良好とな
るため、かかる樹脂配合物で処理した材は極め
て耐酸性が良好であることを見出し、本発明に到
達したものである。 従つてN―メチロール系樹脂と弗素系樹脂との
配合比によつて材の耐酸性は、左右され、好ま
しい樹脂配合比は重量比で98:2〜70:30であ
る。弗素系樹脂の配合比が2%以下になると、樹
脂配合物の繊維表面への被覆性は良好であるが、
樹脂そのものの耐酸性向上効果は少なく、逆に30
%以上になると、樹脂そのものの耐酸性は向上す
るが、繊維表面への被覆性は除々に低下し、耐酸
性向上効果はやはり少なくなる。 かかる樹脂配合物を芳香族ポリアミド繊維から
なるシート状構造物の繊維表面に被覆する方法と
しては、あらかじめ繊維表面に樹脂を被覆させた
ものを製編織又は不織布に使用してもよいが、N
―メチロール系樹脂を付着させると、繊維は一般
に硬化するので加工能率が悪くなり、生産性が低
下するのでシート状物に構成した後に付着する方
が有利である。そして樹脂水溶液には架橋剤,触
媒等を含んでいることが好ましい。かかる架橋
剤,触媒としては、N―メチロール系樹脂の縮合
反応を促進させる触媒,即ち遊離酸,アルカリ,
第2リン酸アンモン,ロダンアンモン,塩化アン
モンなどのアンモニウム塩,2―メチル―2―ア
ミノプロパノールの塩酸塩,モルホリン塩酸塩,
2―アミノブタノールの燐酸塩,トリエタノール
アミンの塩酸塩などの脂肪族アミノアルコールの
有機及び無機酸塩,塩化マグネシウム,硝酸亜
鉛,塩化亜鉛などの金属塩を例示することができ
る。 その被覆付量量は用いられる樹脂の種類,繊維
の種類及び太さによつて一様に決めることはでき
ないが、繊維重量に対し、4〜20重量%好ましく
は5〜15重量%である。4%未満では耐酸性向上
効果に乏しく、20%を越すと耐酸性向上効果は飽
和し、逆に材は硬くなると共に目詰りを起す。
樹脂処理はN―メチロール系樹脂,弗素系樹脂,
架橋剤及び水を所定量混合し芳香族ポリアミド繊
維からなるシート状構造物の繊維表面に付着させ
ることにより行われる。樹脂の混合にあたつてN
―メチロール系樹脂は通常水溶液の形で得られ弗
素系樹脂は乳化液の状態でえられるが乳化剤種類
によつて混合時に乳化液が破壊される場合があ
り、かかる乳化剤の選定は避けるべきである。 樹脂処理法は、例えばバツド方式,浸漬方式,
コーテイング方式,スプレー方式等があげられ
る。これ等の方法により繊維表面に均一な厚さで
樹脂を液体で付着せしめた後、約80〜130℃の温
度で該繊維(布帛)を乾燥する。その際、目の粗
い布帛を樹脂処理した場合は、シユートループド
ライヤー,ノンタツチドライヤー,テンター等の
任意の乾燥機を用いてよいが、特に目が密な布帛
を樹脂処理した場合は、樹脂による目づまりを防
止する目的で、例えばサクシヨンドラムドライヤ
ーの如き吸引力を利用して乾燥したり、あるいは
乾燥前に真空脱水機により布帛の目づまりを除い
てから任意の乾燥機で乾燥することが好ましい。
乾燥後は、約130〜170℃の乾燥で数分間キユアリ
ングを行なうことが望ましい。 本発明の材は前記した如く、耐熱性の高い繊
維として芳香族ポリアミド繊維を選びこの表面に
N―メチロール系樹脂と弗素系樹脂とを配合した
樹脂配合物を被覆することにより耐酸性,耐熱
性,屈曲摩耗性及び集塵埃性に優れた材となし
たもので高温度でしかも酸性の流体(特に気体)
を、過前に予め希釈あるいは降温処理すること
なくそのまま直接に効率よく、しかも目詰が起つ
ても「払い落し」の再生が出来るので、長期間
過することが可能であり、従つて、例えばボイラ
ー(重油,石炭燃焼用),溶鉱炉(高炉),転炉
(燃焼炉),平炉,焙焼炉,焼結炉,乾燥炉,キユ
ーポラあるいは廃棄物焼却炉から出る酸性ガス又
は酸を含有する工場排水等を効率よく過するこ
とができる。 次に実施例により本発明及びその効果を説明す
る。なお、例中の耐熱性及び耐酸性を示す「強力
保持率」は5cm巾の布帛に濃硫酸を付着せしめて
加熱する前後の布帛の引張強力比で表わし、「強
力保持率」以外の「%」は全て「重量%」であ
る。 実施例1〜5,比較例1〜6 ポリメタフエニレンイソフタルアミド繊維から
なる目付が250g/m2の布帛(サージ)に下記の
第1表に示した5種の組成の樹脂溶液をパツド方
式によりそれぞれ該布帛あたり8%(樹脂とし
て)付着せしめた後120℃で5分間乾燥を行ない
次いで150℃で3分間キユアリングを行なつた。
尚樹脂液の調整は各実施例に示す成分を所定量,
秤量後,混合し、均一になるまで撹拌することに
より行つた。 この樹脂処理された5種の布帛を10%硫酸水溶
液に浸漬し150℃で1時間加熱処理した後該布帛
の強力保持率を測定した。その結果をF―1とす
る。ついで同様の処理を3回繰返し該布帛の強力
保持率を測定しその結果をF―4とする。えられ
た結果を第1表に示した。比較のため上記の実施
例に於て用いたものと同じ布帛をそのまゝあるい
は弗素系樹脂を配合せずN―メチロール系樹脂の
みで樹脂処理した布帛(樹脂が該布帛当り8%付
着)を上記の方法と同様に硫酸処理し該布帛の強
力保持率を求めた。えられた結果を第1表に示し
た。
【表】
【表】
実施例6〜9,比較例7〜9
ポリメタフエニレンイソフタルアミド繊維から
なる織物に、下記の第2表に示した4種の組成の
樹脂液をパツテイング方式によりそれぞれ該織物
あたり12%(樹脂として)付着せしめた後100℃
で3分間乾燥を行ない。次いで150℃で3分間キ
ユアリングを行なつた。この樹脂処理された2種
の織物の酸処理後の強力保持率を実施例1の方法
と同様にして測定し、その結果を第2表に示し
た。 比較のため弗素系樹脂を配合せずN―メチロー
ル系樹脂のみで樹脂処理された織物の強力保持率
を示した。
なる織物に、下記の第2表に示した4種の組成の
樹脂液をパツテイング方式によりそれぞれ該織物
あたり12%(樹脂として)付着せしめた後100℃
で3分間乾燥を行ない。次いで150℃で3分間キ
ユアリングを行なつた。この樹脂処理された2種
の織物の酸処理後の強力保持率を実施例1の方法
と同様にして測定し、その結果を第2表に示し
た。 比較のため弗素系樹脂を配合せずN―メチロー
ル系樹脂のみで樹脂処理された織物の強力保持率
を示した。
【表】
実施例10〜12,比較例7,8
2デニール,51mm長のポリメタフエニレンイソ
フタルアミド繊維を紡績してえた20番手双糸を5
枚朱子組織 打込本数79本/インチ×52本/インチ/(タテ)×
(ヨコ) の織物に製織し190℃でヒートセツトした織物
(目付323g/m2)に下記第3表に示した組成の樹
脂液をバツデイング方式により、それぞれ該織物
あたり7%(樹脂として)付着せしめた後100℃
で3分間乾燥を行ないついで170℃で3分間キユ
アリングを行なつた。この樹脂処理された織物の
硫酸処理後の強力保持率を実施例1の方法と同様
にして測定しその結果を第3表に示した。比較の
ためN―メチロール系樹脂と弗素系樹脂の配合比
が本発明特許請求の範囲以外の組成の樹脂液で同
様に樹脂処理された織物の硫酸処理後の強力保持
率を示した。この表より、N―メチロール系樹脂
と弗素系樹脂の配合比が材の耐酸性に大きく影
響していることが明らかである。
フタルアミド繊維を紡績してえた20番手双糸を5
枚朱子組織 打込本数79本/インチ×52本/インチ/(タテ)×
(ヨコ) の織物に製織し190℃でヒートセツトした織物
(目付323g/m2)に下記第3表に示した組成の樹
脂液をバツデイング方式により、それぞれ該織物
あたり7%(樹脂として)付着せしめた後100℃
で3分間乾燥を行ないついで170℃で3分間キユ
アリングを行なつた。この樹脂処理された織物の
硫酸処理後の強力保持率を実施例1の方法と同様
にして測定しその結果を第3表に示した。比較の
ためN―メチロール系樹脂と弗素系樹脂の配合比
が本発明特許請求の範囲以外の組成の樹脂液で同
様に樹脂処理された織物の硫酸処理後の強力保持
率を示した。この表より、N―メチロール系樹脂
と弗素系樹脂の配合比が材の耐酸性に大きく影
響していることが明らかである。
【表】
実施例13〜16,比較例12〜14
2デニール,51mm長のポリメタフエニレンイソ
フタルアミド繊維を紡績してえた20番手双糸を打
込本数32本/インチ×32本/インチ/(タテ)×(ヨコ
)の平織組織 織物に製織し、この織物を基布とし2デニール,
71mm長のポリメタフエニレンイソフタルアミド繊
維を通常の打綿機梳綿機を通して作成したウエブ
をニードルパンチ加工して目付450gの不織布を
えた。この不織布に下記第4表に示した組成の樹
脂液を濃度を変えて付着させた後120℃で10分間
乾燥を行ないついで165℃で5分間キユアリング
を行なつた。この樹脂処理された不織布の硫酸処
理後の強力保持率を実施例1の方法と同様にして
測定しその結果を第4表に示した。比較のため樹
脂付着量が本発明特許請求範囲外である不織布の
硫酸処理後の強力保持率を示した。これにより樹
脂付着量が少ないと耐酸性が満足すべきものでな
く樹脂付着量が多すぎると耐酸性は飽和に達し、
一方材として硬くなりすぎ目詰りを起し、好ま
しくない。
フタルアミド繊維を紡績してえた20番手双糸を打
込本数32本/インチ×32本/インチ/(タテ)×(ヨコ
)の平織組織 織物に製織し、この織物を基布とし2デニール,
71mm長のポリメタフエニレンイソフタルアミド繊
維を通常の打綿機梳綿機を通して作成したウエブ
をニードルパンチ加工して目付450gの不織布を
えた。この不織布に下記第4表に示した組成の樹
脂液を濃度を変えて付着させた後120℃で10分間
乾燥を行ないついで165℃で5分間キユアリング
を行なつた。この樹脂処理された不織布の硫酸処
理後の強力保持率を実施例1の方法と同様にして
測定しその結果を第4表に示した。比較のため樹
脂付着量が本発明特許請求範囲外である不織布の
硫酸処理後の強力保持率を示した。これにより樹
脂付着量が少ないと耐酸性が満足すべきものでな
く樹脂付着量が多すぎると耐酸性は飽和に達し、
一方材として硬くなりすぎ目詰りを起し、好ま
しくない。
【表】
【表】
実施例 17
過布の耐酸性を評価する方法として、硫酸濃
度,熱処理時間を変えて実施例3,5,7,13,
14,比較例1,4,6,12,13,に示した布に
ついて検討した結果を第5表に示した。 硫酸濃度5重量%の評価方法は、先行資料,特
開昭52−91999号公報ならびに特開昭53−35100号
公報に記載の方法である。
度,熱処理時間を変えて実施例3,5,7,13,
14,比較例1,4,6,12,13,に示した布に
ついて検討した結果を第5表に示した。 硫酸濃度5重量%の評価方法は、先行資料,特
開昭52−91999号公報ならびに特開昭53−35100号
公報に記載の方法である。
【表】
返す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 芳香族ポリアミド繊維からなるシート状構造
物の繊維表面にN―メチロール系樹脂と弗素系樹
脂との配合比(重量比)が98/2〜70/30である
樹脂配合物を被覆してなる耐酸性材。 2 弗素系樹脂が弗素化アルキル(メタ)アクリ
レート系樹脂である特許請求の範囲第1項記載の
耐酸性材。 3 N―メチルロール系樹脂と弗素系樹脂との樹
脂配合物を芳香族ポリアミド繊維量に対し、4〜
20重量%被覆してなる特許請求の範囲第1項記載
の耐酸性材。 4 N―メチロール系樹脂が尿素系樹脂とメラミ
ン系樹脂及び/又はアクリルアミド系樹脂との混
合物である特許請求の範囲第1項記載の耐酸性
材。 5 芳香族ポリアミド繊維がポリメタフエニレン
イソフタルアミド繊維である特許請求の範囲第1
項記載の耐酸性材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2675280A JPS56124414A (en) | 1980-03-05 | 1980-03-05 | Acidproof filter medium |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2675280A JPS56124414A (en) | 1980-03-05 | 1980-03-05 | Acidproof filter medium |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS56124414A JPS56124414A (en) | 1981-09-30 |
| JPS6322849B2 true JPS6322849B2 (ja) | 1988-05-13 |
Family
ID=12202012
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2675280A Granted JPS56124414A (en) | 1980-03-05 | 1980-03-05 | Acidproof filter medium |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS56124414A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61149217A (ja) * | 1984-12-25 | 1986-07-07 | Teijin Ltd | 耐薬品性濾材 |
| JP2009172602A (ja) * | 2009-03-19 | 2009-08-06 | Yoshikazu Saito | フィルタ及びフィルタ表面加工方法 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5134586B2 (ja) * | 1971-09-13 | 1976-09-27 | ||
| JPS6011153B2 (ja) * | 1976-02-05 | 1985-03-23 | 古河電気工業株式会社 | フイルタ−用繊維糸の製造方法 |
-
1980
- 1980-03-05 JP JP2675280A patent/JPS56124414A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS56124414A (en) | 1981-09-30 |
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