JPS6334873B2 - - Google Patents
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- JPS6334873B2 JPS6334873B2 JP55185078A JP18507880A JPS6334873B2 JP S6334873 B2 JPS6334873 B2 JP S6334873B2 JP 55185078 A JP55185078 A JP 55185078A JP 18507880 A JP18507880 A JP 18507880A JP S6334873 B2 JPS6334873 B2 JP S6334873B2
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Description
本発明は、新規化合物である2,2,4―トリ
アルキル―5―ヒドロキシ―2H―クロメンおよ
び2,2,3,4―テトラアルキル―5―ヒドロ
キシ―2H―クロメンなどのポリアルキル―5―
ヒドロキシ―2H―クロメンおよびその製法に関
する。さらに詳しくは、抗菌剤、殺菌剤として使
用され、また、農薬、医薬、香料、樹脂用配合剤
等の製造中間体として、あるいは重合体の単量体
成分として利用することのできる2,2,4―ト
リアルキル―5―ヒドロキシ―2H―クロメンお
よび2,2,3,4―テトラアルキル―5―ヒド
ロキシ―2H―クロメンなどのポリアルキル―5
―ヒドロキシ―2H―クロメンおよびその製法に
関する。 本発明者らは、クロメン系化合物につき研究し
た結果、2,2,4―トリアルキル―5―ヒドロ
キシ―2H―クロメンおよび2,2,3,4―テ
トラアルキル―5―ヒドロキシ―2H―クロメン
が新規化合物であつて種々の有用性を有すること
を見出し、本発明に到達した。さらには、この新
規化合物の製造方法について検討したところ、レ
ゾルシンと不飽和脂肪族ケトンとを塩基性触媒の
存在下に縮合させることにより、2,2,4―ト
リアルキル―7―ヒドロキシ―4H―クロメンま
たは2,2,3,4―テトラアルキル―5―ヒド
ロキシ―2H―クロメンが収率よく得られること
を見出し、本発明に到達した。 すなわち、本発明は、 一般式〔〕 (式中、R1は炭素数1ないし3のアルキル基
を示し、R2は水素原子または炭素数1ないし3
のアルキル基を示し、R3およびR4はそれぞれ炭
素数1ないし3のアルキル基を示す。)で表わさ
れる2,2,4―トリアルキル―5―ヒドロキシ
―2H―クロメンまたは2,2,3,4―テトラ
アルキル―5―ヒドロキシ―2H―クロメン)を
物質発明とし、 レゾルシンおよび一般式〔〕 (式中、R1は炭素数1ないし3のアルキル基
を示し、R2は水素原子または炭素数1ないし3
のアルキル基を示し、R3およびR4はそれぞれ炭
素数1ないし3のアルキル基を示す。)で表わさ
れる不飽和脂肪族ケトンを塩基性触媒の存在下に
反応させることを特徴とする一般式〔〕 (式中、R1は炭素数1ないし3のアルキル基
を示し、R2は水素原子または炭素数1ないし3
のアルキル基を示し、R3およびR4はそれぞれ炭
素数1ないし3のアルキル基を示す。)で表わさ
れる2,2,4―トリアルキル―5―ヒドロキシ
―2H―クロメンまたは2,2,3,4―テトラ
アルキル―5―ヒドロキシ―2H―クロメンを製
造する方法を製法発明とする。 本発明の新規化合物である2,2,4―トリア
ルキル―7―ヒドロキシ―5―ヒドロキシ―2H
―クロメンまたは2,2,3,4―テトラアルキ
ル―5―ヒドロキシ―2H―クロメンは、抗菌剤、
殺菌剤として使用され、また、農薬、医薬、香
料、ポリオレフイン等の熱可塑性樹脂の樹脂用配
合剤などの製造中間体として利用できるととも
に、重合体の単量体成分として利用される。たと
えば、本発明の新規化合物である2,2,4―ト
リアルキル―5―ヒドロキシ―2H―クロメンま
たは2,2,3,4―テトラアルキル―5―ヒド
ロキシ―2H―クロメンは、キユウリ等のベと病
に対して優れた予防効果を示すので抗菌剤もしく
は殺菌剤として利用することができる。また、本
発明の化合物とO―アルキル―S―アルキルクロ
リドホスホローチオエートまたはジチオエートと
を反応させて得られる下記一般式 (式中、R1、R2、R3およびR4は前述の意味を
有する。R5およびR6は低級アルキル基、Xは酸
素原子または硫黄原子を示す。)で表わされる有
機リン酸エステルはニカメイチユウ、ハスモンヨ
トウムシ、コナガ、ニセナミハダニ等の防除用の
殺虫剤、殺ダニ剤として有効である。 さらに、本発明の新規化合物はカチオン重合性
を示すので、この化合物から単独重合体や、脂肪
族系オレフインあるいは芳香族系オレフインとの
共重合体が得られる。これらの単独重合体あるい
は共重合体はフエノール性水酸基を有しているの
で、たとえば各種高分子塗膜の耐候性向上剤、耐
水性向上剤、塗膜強度向上剤など種々の用途に使
用できる。さらに上記の単独重合体および共重合
体は、軟化点が同程度の他の類似重合体よりも溶
融粘度が低いので、作業性が向上するという利点
もある。 本発明の新規化合物は、前記一般式〔〕で表
わされる2,2,4―トリアルキル―5―ヒドロ
キシ―2H―クロメンまたは2,2,3,4―テ
トラアルキル―5―ヒドロキシ―2H―クロメン
である。前記一般式〔〕において、R1はメチ
ル基、エチル基、プロピル基またはイソプロピル
基であり、R2は水素原子、メチル基、エチル基、
プロピル基またはイソプロピル基であり、R3お
よびR4はそれぞれメチル基、エチル基、プロピ
ル基またはイソプロピル基である。前記一般式
〔〕で表わされる2,2,4―トリアルキル―
5―ヒドロキシ―2H―クロメンとして具体的に
は、2,2,4―トリメチル―5―ヒドロキシ―
2H―クロメン、2,2,4―トリエチル―5―
ヒドロキシ―2H―クロメン、2,2,4―トリ
―n―プロピル―5―ヒドロキシ―2H―クロメ
ン、2,2,4―トリイソプロピル―5―ヒドロ
キシ―2H―クロメン、2,4―ジエチル―2―
メチル―5―ヒドロキシ―2H―クロメン、2,
4―ジ―n―プロピル―2―メチル―5―ヒドロ
キシ―2H―クロメン、2,4―ジイソプロピル
―2―メチル―5―ヒドロキシ―2H―クロメン
などを例示することができる。また、前記一般式
〔〕で表わされる2,2,3,4―テトラアル
キル―5―ヒドロキシ―2H―クロメンとして具
体的には、2,2,3,4―テトラメチル―5―
ヒドロキシ―2H―クロメン、2,2,3,4―
テトラエチル―5―ヒドロキシ―2H―クロメン、
2,2,3,4―テトラ―n―プロピル―5―ヒ
ドロキシ―2H―クロメン、2,2,3,4―テ
トライソプロピル―5―ヒドロキシ―2H―クロ
メン、2,2,4―トリエチル―3―メチル―5
―ヒドロキシ―2H―クロメン、2,4―ジイソ
プロピル―2―エチル―3―メチル―5―ヒドロ
キシ―2H―クロメンを例示することができる。
これらの前記一般式〔〕で表わされる化合物の
うちでは、とくに2,2,4―トリメチル―5―
ヒドロキシ―2H―クロメンが好ましい。 本発明の前記一般式〔〕で表わされる化合物
は新規化合物であり、その構造決定は、元素分
析、質量スペクトル、赤外線吸収スペクトル、1H
核磁気共鳴スペクトルによつて行つた。一般的に
は、本発明の化合物の元素分析によつて構成元素
の比(実験式)を求め、質量スペクトル(MS)
の親ピークの質量数m/e(M+)より分子量を求
めた。また、本発明の化合物の赤外線吸収スペク
トル(IR)において、3600ないし3000cm-1附近
にフエノール性水酸基に基づく幅広く強い伸縮振
動が認められ、1630ないし1660cm-1附近に炭素・
炭素不飽和結合に基づくC=C伸縮振動が認めら
れる。また、本発明の化合物の構造は1H核磁気
共鳴スペクトルによつても決定される。たとえ
ば、一般式〔〕においてR1、R3およびR4がい
ずれもメチル基であり、R2が水素原子である場
合には、構造式〔〕 の2位のメチルプロトンのシグナルが1.37δ
(singlet、6H)に認められ、4位のメチルプロト
ンシグナルが2.20δ(singlet、3H)に認められ、
3位のプロトンのシグナルが5.33δ(singlet、
1H)に認められ、フエノール性水酸基プロトン
のシグナルが5.73δ(singlet、1H)に認められ、
またベンゼン環に結合したプロトン、、の
シグナルがそれぞれ6.25δ(doublet、1H、J=9
Hz)、6.48δ(doublet、1H、J=9Hz)、6.91δ
(triplet、1H、J=9Hz)に認められる。式
〔〕において、R1、R2、R3およびR4が他の置
換基である場合にも同様に1H核磁気共鳴スペク
トルからその構造を確認した。 次に、本発明の化合物の製法発明について説明
する。まず、その製造原料について説明する。 原料のレゾルシンとしては、純度のいかんを問
わずいかなる製法で得られたレゾルシンであつて
も使用することができる。 原料の不飽和脂肪族ケトンは前記一般式〔〕
で表わされるα,β―不飽和脂肪族ケトンであ
り、具体的にはメシチルオキシド、5―メチル―
4―ヘプテン―3―オン、6―メチル―5―ノネ
ン―4―オン、5―エチル―4―メチル―4―ヘ
プテン―3―オン、2,5,6―トリメチル―4
―ヘプテン―3―オン、5―エチル―2,4,6
―トリメチル―4―ヘプテン―3―オン、5―エ
チル―4―ヘプテン―3―オン、6―n―プロピ
ル―5―ノネン―4―オンなどを例示することが
できる。また、本発明の方法において、反応は脱
水条件下で行われるので、前記一般式〔〕で表
わされるα,β―不飽和ケトンの代りに脱水反応
によりα,β―不飽和ケトンを生成するアルコー
ル、たとえば一般式〔〕 (式中、R1、R2、R3およびR4は前記一般式
〔〕と同一である。)で表わされる第三級アルコ
ールを原料に用いることも可能である。これらの
一般式〔〕で表わされる第三級アルコールとし
て具体的には、4―ヒドロキシ―4―メチルペン
タン―2―オン、5―ヒドロキシ―5―メチルヘ
プタン―3―オン、6―ヒドロキシ―6―メチル
ノナン―4―オン、5―エチル―5―ヒドロキシ
―4―メチルヘプタン―3―オン、5―ヒドロキ
シ―2,5,6―トリメチルヘプタン―3―オ
ン、5―エチル―5―ヒドロキシ―2,4,6―
トリメチルヘプタン―3―オンなどを例示するこ
とができる。 本発明の方法において、これらのα,β―不飽
和脂肪族ケトンの使用割合はレゾルシン1モルに
対して通常0.5ないし5モル、好ましくは0.8ない
し3モルの範囲である。 縮合反応の際に使用される塩基性触媒として
は、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム、酸化リチウム、酸化ナトリウム、酸化
カリウム、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸
カリウム、炭酸水素リチウム、炭酸水素ナトリウ
ム、炭酸水素カリウム、リチウムメトキシド、リ
チウムエトキシド、リチウムプロポキシド、リチ
ウムブトキシド、ナトリウムメトキシド、ナトリ
ウムエトキシド、ナトリウムプロポキシド、ナト
リウムブトキシド、カリウムメトキシド、カリウ
ムエトキシド、カリウムプロポキシド、カリウム
ブトキシド、メチルリチウム、エチルリチウム、
プロピルリチウム、ブチルリチウム、酢酸リチウ
ム、酢酸ナトリウム、プロピオン酸ナトリウム、
酪酸ナトリウム、酢酸カリウムなどの塩基性アル
カリ金属化合物;水酸化マグネシウム、水酸化カ
ルシウム、水酸化ストロンチウム、水酸化バリウ
ム、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化ス
トロンチウム、酸化バリウムなどの塩基性アルカ
リ土類金属化合物;トリメチルアミン、トリエチ
ルアミン、トリプロピルアミン、トリイソプロピ
ルアミン、トリブチルアミン、ピロリジン、ピペ
リジン、ピペラジン、ピリジン、ピコリン、ルチ
ジン、キノリン、トリエチレンジアミン、1,8
―ジアザビシクロ〔5,4,0〕ウンデセン―7
などのアミン類;またはテトラブチルアンモニウ
ムヒドロキシド、ベンジルトリメチルアンモニウ
ムヒドロキシドなどの第四級アンモニウムヒドロ
キシドなどを例示することができる。これらの塩
基性触媒のうちではとくに塩基性アルカリ土類金
属化合物を使用することが好ましい。これらの塩
基性アルカリ土類金属化合物の使用割合は、レゾ
ルシン1モルに対して通常0.001ないし0.3モル、
好ましくは0.01ないし0.1モルの範囲である。塩
基性触媒として前記例示の塩基性アルカリ金属化
合物を用いると、後記一般式〔〕で表わされる
副生化合物の生成割合が多くなる(実施例4〜6
参照)。 本発明の製法発明においては、レゾルシンおよ
び一般式〔〕で表わされる不飽和脂肪族ケトン
を塩基性触媒の存在下に縮合させることにより前
記一般式〔〕で表わされる2,2,4―トリア
ルキル―5―ヒドロキシ―2H―クロメンまたは
2,2,3,4―テトラアルキル―5―ヒドロキ
シ―2H―クロメンが得られる。この際副生物と
して一般式〔〕 (式中、R1は炭素数1ないし3のアルキル基
を示し、R2は水素原子または炭素数1ないし3
のアルキル基を示し、R3およびR4はそれぞれ炭
素数1ないし3のアルキル基を示す。)で表わさ
れる2,2,4―トリアルキル―7―ヒドロキシ
―2H―クロメンまたは2,2,3,4―テトラ
アルキル―7―ヒドロキシ―2H―クロメンが生
成する。 前記縮合反応は溶媒の存在下に実施することも
できるし、溶媒の不存在下に実施することもでき
る。反応溶媒として具体的には、ベンゼン、トル
エン、キシレンなどの芳香族系炭化水素、ヘキサ
ン、ヘプタン、シクロヘキサン、灯油などの脂肪
族系炭化水素、クロロホルム、四塩化炭素、ジク
ロロエタンなどのハロゲン化炭化水素、アニソー
ル、ジエチレングリコールジメチルエーテルなど
のエーテル類、ニトロベンゼンなどのニトロ化合
物等を例示することができる。これらの反応溶媒
の使用割合は、レゾルシンに対して通常1ないし
10重量倍の範囲である。 また、縮合反応の際の温度は通常50ないし250
℃、好ましくは100ないし180℃の範囲である。縮
合反応に要する時間は反応温度およびその他の条
件によつても異なるが、通常0.5ないし20時間、
好ましくは1ないし15時間の範囲である。 この縮合反応は、レゾルシン、前記不飽和脂肪
族ケトン、塩基性触媒および必要に応じて溶媒か
らなる混合物を前記条件下で撹拌下に接触させる
ことによつて容易に進行する。反応の方式は密閉
式でもよいが、反応によつて生成する水を、一般
式〔〕で表わされるα,β―不飽和ケトンや一
般式〔〕で表わされる第三級アルコールもしく
は溶媒との共沸によつて逐次系外に留去する方法
を採用することもできる。 前述のように、この縮合反応によつて、一般式
〔〕で表わされる新規化合物および一般式〔〕
で表わされる化合物が生成する。反応終了後の混
合物から溶媒および原料を留去回収した後、常法
に従つて抽出、蒸留、晶出などの操作を施すこと
によつて、前記一般式〔〕で表わされる新規化
合物および前記一般式〔〕で表わされる化合物
を分離することができる。前記縮合反応の結果生
成する両化合物の割合は、前記一般式〔〕で表
わされる化合物1モルに対して前記一般式〔〕
で表わされる化合物が通常0.3ないし10モルの範
囲である。 次に、本発明を実施例によつて具体的に説明す
る。 実施例 1 撹拌羽根、デイーン・スタークコンデンサー、
温度計を備えた内容積300mlのフラスコに、レゾ
ルシン110g(1モル)、メシチルオキシド118g
(1.2モル)およびBa(OH)2・8H2O6.3g(0.02モ
ル)を入れた。フラスコ内をアルゴンで置換した
のち、温度150〜170℃、圧力165〜180mmHgで撹
拌した。この間、メシチルオキシドと共沸した水
をデイーン・スタークコンデンサーで捕集し、メ
シチルオキシドはフラスコ内に還流させた。5時
間後にレゾルシン転化率をガスクロマトグラフイ
ーで測定したところ80%であつた。冷却後、10%
硫酸20gを加え、沈澱を別した。液にトルエ
ン100mlを加え、水洗により未反応レゾルシンを
除去したのち、Na2SO4で乾燥し、濃縮した。つ
いで濃縮物を20段オールダシヨー型蒸留塔で精留
し、沸点139〜140℃/7.0mmHgの留分を捕集し
た。この留分をヘキサン―トルエンから再結晶
し、融点113〜114℃の無色粒状晶70gを得た。以
下に述べる各分析値および上述した1H核磁気共
鳴スペクトルの結果から、この結晶は2,2,4
―トリメチル―5―ヒドロキシ―2H―クロメン
であることがわかつた。(収率37%)。 元素分析値C:75.70%、H:7.37%、 O:16.87% C12H14O2としての 計算値 C:75.76%、H:7.42%、 O:16.82% 質量スペクトル(m/e)190、175、87.5 赤外線吸収スペクトル(KBr,disk) 3350cm-1(O―H)、1648cm-1(C=C)、1609
cm-1(ベンゼン環) なお、上記の精留において沸点139〜140℃/
2.3mmHgの留分を集め、これをトルエンから再結
晶したところ、融点132〜133℃の無色鱗片状晶で
ある副生物38gが得られた。次の各分析値からこ
の結晶は2,2,4―トリメチル―7―ヒドロキ
シ―2H―クロメンであることがわかつた(収率
20%)。 元素分析値C:75.68%、H:7.41%、 O:16.83% C12H14O2としての 計算値 C:75.76%、H:7.42%、 O:16.82% 質量スペクトル(m/e)190、175 赤外線吸収スペクトル(KBr,disk) 3350cm-1(O―H)、1645cm-1(C=C)、1615
cm-1(ベンゼン環) 1H核磁気共鳴スペクトル(CDCl3中、TMS
基準)
アルキル―5―ヒドロキシ―2H―クロメンおよ
び2,2,3,4―テトラアルキル―5―ヒドロ
キシ―2H―クロメンなどのポリアルキル―5―
ヒドロキシ―2H―クロメンおよびその製法に関
する。さらに詳しくは、抗菌剤、殺菌剤として使
用され、また、農薬、医薬、香料、樹脂用配合剤
等の製造中間体として、あるいは重合体の単量体
成分として利用することのできる2,2,4―ト
リアルキル―5―ヒドロキシ―2H―クロメンお
よび2,2,3,4―テトラアルキル―5―ヒド
ロキシ―2H―クロメンなどのポリアルキル―5
―ヒドロキシ―2H―クロメンおよびその製法に
関する。 本発明者らは、クロメン系化合物につき研究し
た結果、2,2,4―トリアルキル―5―ヒドロ
キシ―2H―クロメンおよび2,2,3,4―テ
トラアルキル―5―ヒドロキシ―2H―クロメン
が新規化合物であつて種々の有用性を有すること
を見出し、本発明に到達した。さらには、この新
規化合物の製造方法について検討したところ、レ
ゾルシンと不飽和脂肪族ケトンとを塩基性触媒の
存在下に縮合させることにより、2,2,4―ト
リアルキル―7―ヒドロキシ―4H―クロメンま
たは2,2,3,4―テトラアルキル―5―ヒド
ロキシ―2H―クロメンが収率よく得られること
を見出し、本発明に到達した。 すなわち、本発明は、 一般式〔〕 (式中、R1は炭素数1ないし3のアルキル基
を示し、R2は水素原子または炭素数1ないし3
のアルキル基を示し、R3およびR4はそれぞれ炭
素数1ないし3のアルキル基を示す。)で表わさ
れる2,2,4―トリアルキル―5―ヒドロキシ
―2H―クロメンまたは2,2,3,4―テトラ
アルキル―5―ヒドロキシ―2H―クロメン)を
物質発明とし、 レゾルシンおよび一般式〔〕 (式中、R1は炭素数1ないし3のアルキル基
を示し、R2は水素原子または炭素数1ないし3
のアルキル基を示し、R3およびR4はそれぞれ炭
素数1ないし3のアルキル基を示す。)で表わさ
れる不飽和脂肪族ケトンを塩基性触媒の存在下に
反応させることを特徴とする一般式〔〕 (式中、R1は炭素数1ないし3のアルキル基
を示し、R2は水素原子または炭素数1ないし3
のアルキル基を示し、R3およびR4はそれぞれ炭
素数1ないし3のアルキル基を示す。)で表わさ
れる2,2,4―トリアルキル―5―ヒドロキシ
―2H―クロメンまたは2,2,3,4―テトラ
アルキル―5―ヒドロキシ―2H―クロメンを製
造する方法を製法発明とする。 本発明の新規化合物である2,2,4―トリア
ルキル―7―ヒドロキシ―5―ヒドロキシ―2H
―クロメンまたは2,2,3,4―テトラアルキ
ル―5―ヒドロキシ―2H―クロメンは、抗菌剤、
殺菌剤として使用され、また、農薬、医薬、香
料、ポリオレフイン等の熱可塑性樹脂の樹脂用配
合剤などの製造中間体として利用できるととも
に、重合体の単量体成分として利用される。たと
えば、本発明の新規化合物である2,2,4―ト
リアルキル―5―ヒドロキシ―2H―クロメンま
たは2,2,3,4―テトラアルキル―5―ヒド
ロキシ―2H―クロメンは、キユウリ等のベと病
に対して優れた予防効果を示すので抗菌剤もしく
は殺菌剤として利用することができる。また、本
発明の化合物とO―アルキル―S―アルキルクロ
リドホスホローチオエートまたはジチオエートと
を反応させて得られる下記一般式 (式中、R1、R2、R3およびR4は前述の意味を
有する。R5およびR6は低級アルキル基、Xは酸
素原子または硫黄原子を示す。)で表わされる有
機リン酸エステルはニカメイチユウ、ハスモンヨ
トウムシ、コナガ、ニセナミハダニ等の防除用の
殺虫剤、殺ダニ剤として有効である。 さらに、本発明の新規化合物はカチオン重合性
を示すので、この化合物から単独重合体や、脂肪
族系オレフインあるいは芳香族系オレフインとの
共重合体が得られる。これらの単独重合体あるい
は共重合体はフエノール性水酸基を有しているの
で、たとえば各種高分子塗膜の耐候性向上剤、耐
水性向上剤、塗膜強度向上剤など種々の用途に使
用できる。さらに上記の単独重合体および共重合
体は、軟化点が同程度の他の類似重合体よりも溶
融粘度が低いので、作業性が向上するという利点
もある。 本発明の新規化合物は、前記一般式〔〕で表
わされる2,2,4―トリアルキル―5―ヒドロ
キシ―2H―クロメンまたは2,2,3,4―テ
トラアルキル―5―ヒドロキシ―2H―クロメン
である。前記一般式〔〕において、R1はメチ
ル基、エチル基、プロピル基またはイソプロピル
基であり、R2は水素原子、メチル基、エチル基、
プロピル基またはイソプロピル基であり、R3お
よびR4はそれぞれメチル基、エチル基、プロピ
ル基またはイソプロピル基である。前記一般式
〔〕で表わされる2,2,4―トリアルキル―
5―ヒドロキシ―2H―クロメンとして具体的に
は、2,2,4―トリメチル―5―ヒドロキシ―
2H―クロメン、2,2,4―トリエチル―5―
ヒドロキシ―2H―クロメン、2,2,4―トリ
―n―プロピル―5―ヒドロキシ―2H―クロメ
ン、2,2,4―トリイソプロピル―5―ヒドロ
キシ―2H―クロメン、2,4―ジエチル―2―
メチル―5―ヒドロキシ―2H―クロメン、2,
4―ジ―n―プロピル―2―メチル―5―ヒドロ
キシ―2H―クロメン、2,4―ジイソプロピル
―2―メチル―5―ヒドロキシ―2H―クロメン
などを例示することができる。また、前記一般式
〔〕で表わされる2,2,3,4―テトラアル
キル―5―ヒドロキシ―2H―クロメンとして具
体的には、2,2,3,4―テトラメチル―5―
ヒドロキシ―2H―クロメン、2,2,3,4―
テトラエチル―5―ヒドロキシ―2H―クロメン、
2,2,3,4―テトラ―n―プロピル―5―ヒ
ドロキシ―2H―クロメン、2,2,3,4―テ
トライソプロピル―5―ヒドロキシ―2H―クロ
メン、2,2,4―トリエチル―3―メチル―5
―ヒドロキシ―2H―クロメン、2,4―ジイソ
プロピル―2―エチル―3―メチル―5―ヒドロ
キシ―2H―クロメンを例示することができる。
これらの前記一般式〔〕で表わされる化合物の
うちでは、とくに2,2,4―トリメチル―5―
ヒドロキシ―2H―クロメンが好ましい。 本発明の前記一般式〔〕で表わされる化合物
は新規化合物であり、その構造決定は、元素分
析、質量スペクトル、赤外線吸収スペクトル、1H
核磁気共鳴スペクトルによつて行つた。一般的に
は、本発明の化合物の元素分析によつて構成元素
の比(実験式)を求め、質量スペクトル(MS)
の親ピークの質量数m/e(M+)より分子量を求
めた。また、本発明の化合物の赤外線吸収スペク
トル(IR)において、3600ないし3000cm-1附近
にフエノール性水酸基に基づく幅広く強い伸縮振
動が認められ、1630ないし1660cm-1附近に炭素・
炭素不飽和結合に基づくC=C伸縮振動が認めら
れる。また、本発明の化合物の構造は1H核磁気
共鳴スペクトルによつても決定される。たとえ
ば、一般式〔〕においてR1、R3およびR4がい
ずれもメチル基であり、R2が水素原子である場
合には、構造式〔〕 の2位のメチルプロトンのシグナルが1.37δ
(singlet、6H)に認められ、4位のメチルプロト
ンシグナルが2.20δ(singlet、3H)に認められ、
3位のプロトンのシグナルが5.33δ(singlet、
1H)に認められ、フエノール性水酸基プロトン
のシグナルが5.73δ(singlet、1H)に認められ、
またベンゼン環に結合したプロトン、、の
シグナルがそれぞれ6.25δ(doublet、1H、J=9
Hz)、6.48δ(doublet、1H、J=9Hz)、6.91δ
(triplet、1H、J=9Hz)に認められる。式
〔〕において、R1、R2、R3およびR4が他の置
換基である場合にも同様に1H核磁気共鳴スペク
トルからその構造を確認した。 次に、本発明の化合物の製法発明について説明
する。まず、その製造原料について説明する。 原料のレゾルシンとしては、純度のいかんを問
わずいかなる製法で得られたレゾルシンであつて
も使用することができる。 原料の不飽和脂肪族ケトンは前記一般式〔〕
で表わされるα,β―不飽和脂肪族ケトンであ
り、具体的にはメシチルオキシド、5―メチル―
4―ヘプテン―3―オン、6―メチル―5―ノネ
ン―4―オン、5―エチル―4―メチル―4―ヘ
プテン―3―オン、2,5,6―トリメチル―4
―ヘプテン―3―オン、5―エチル―2,4,6
―トリメチル―4―ヘプテン―3―オン、5―エ
チル―4―ヘプテン―3―オン、6―n―プロピ
ル―5―ノネン―4―オンなどを例示することが
できる。また、本発明の方法において、反応は脱
水条件下で行われるので、前記一般式〔〕で表
わされるα,β―不飽和ケトンの代りに脱水反応
によりα,β―不飽和ケトンを生成するアルコー
ル、たとえば一般式〔〕 (式中、R1、R2、R3およびR4は前記一般式
〔〕と同一である。)で表わされる第三級アルコ
ールを原料に用いることも可能である。これらの
一般式〔〕で表わされる第三級アルコールとし
て具体的には、4―ヒドロキシ―4―メチルペン
タン―2―オン、5―ヒドロキシ―5―メチルヘ
プタン―3―オン、6―ヒドロキシ―6―メチル
ノナン―4―オン、5―エチル―5―ヒドロキシ
―4―メチルヘプタン―3―オン、5―ヒドロキ
シ―2,5,6―トリメチルヘプタン―3―オ
ン、5―エチル―5―ヒドロキシ―2,4,6―
トリメチルヘプタン―3―オンなどを例示するこ
とができる。 本発明の方法において、これらのα,β―不飽
和脂肪族ケトンの使用割合はレゾルシン1モルに
対して通常0.5ないし5モル、好ましくは0.8ない
し3モルの範囲である。 縮合反応の際に使用される塩基性触媒として
は、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム、酸化リチウム、酸化ナトリウム、酸化
カリウム、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸
カリウム、炭酸水素リチウム、炭酸水素ナトリウ
ム、炭酸水素カリウム、リチウムメトキシド、リ
チウムエトキシド、リチウムプロポキシド、リチ
ウムブトキシド、ナトリウムメトキシド、ナトリ
ウムエトキシド、ナトリウムプロポキシド、ナト
リウムブトキシド、カリウムメトキシド、カリウ
ムエトキシド、カリウムプロポキシド、カリウム
ブトキシド、メチルリチウム、エチルリチウム、
プロピルリチウム、ブチルリチウム、酢酸リチウ
ム、酢酸ナトリウム、プロピオン酸ナトリウム、
酪酸ナトリウム、酢酸カリウムなどの塩基性アル
カリ金属化合物;水酸化マグネシウム、水酸化カ
ルシウム、水酸化ストロンチウム、水酸化バリウ
ム、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化ス
トロンチウム、酸化バリウムなどの塩基性アルカ
リ土類金属化合物;トリメチルアミン、トリエチ
ルアミン、トリプロピルアミン、トリイソプロピ
ルアミン、トリブチルアミン、ピロリジン、ピペ
リジン、ピペラジン、ピリジン、ピコリン、ルチ
ジン、キノリン、トリエチレンジアミン、1,8
―ジアザビシクロ〔5,4,0〕ウンデセン―7
などのアミン類;またはテトラブチルアンモニウ
ムヒドロキシド、ベンジルトリメチルアンモニウ
ムヒドロキシドなどの第四級アンモニウムヒドロ
キシドなどを例示することができる。これらの塩
基性触媒のうちではとくに塩基性アルカリ土類金
属化合物を使用することが好ましい。これらの塩
基性アルカリ土類金属化合物の使用割合は、レゾ
ルシン1モルに対して通常0.001ないし0.3モル、
好ましくは0.01ないし0.1モルの範囲である。塩
基性触媒として前記例示の塩基性アルカリ金属化
合物を用いると、後記一般式〔〕で表わされる
副生化合物の生成割合が多くなる(実施例4〜6
参照)。 本発明の製法発明においては、レゾルシンおよ
び一般式〔〕で表わされる不飽和脂肪族ケトン
を塩基性触媒の存在下に縮合させることにより前
記一般式〔〕で表わされる2,2,4―トリア
ルキル―5―ヒドロキシ―2H―クロメンまたは
2,2,3,4―テトラアルキル―5―ヒドロキ
シ―2H―クロメンが得られる。この際副生物と
して一般式〔〕 (式中、R1は炭素数1ないし3のアルキル基
を示し、R2は水素原子または炭素数1ないし3
のアルキル基を示し、R3およびR4はそれぞれ炭
素数1ないし3のアルキル基を示す。)で表わさ
れる2,2,4―トリアルキル―7―ヒドロキシ
―2H―クロメンまたは2,2,3,4―テトラ
アルキル―7―ヒドロキシ―2H―クロメンが生
成する。 前記縮合反応は溶媒の存在下に実施することも
できるし、溶媒の不存在下に実施することもでき
る。反応溶媒として具体的には、ベンゼン、トル
エン、キシレンなどの芳香族系炭化水素、ヘキサ
ン、ヘプタン、シクロヘキサン、灯油などの脂肪
族系炭化水素、クロロホルム、四塩化炭素、ジク
ロロエタンなどのハロゲン化炭化水素、アニソー
ル、ジエチレングリコールジメチルエーテルなど
のエーテル類、ニトロベンゼンなどのニトロ化合
物等を例示することができる。これらの反応溶媒
の使用割合は、レゾルシンに対して通常1ないし
10重量倍の範囲である。 また、縮合反応の際の温度は通常50ないし250
℃、好ましくは100ないし180℃の範囲である。縮
合反応に要する時間は反応温度およびその他の条
件によつても異なるが、通常0.5ないし20時間、
好ましくは1ないし15時間の範囲である。 この縮合反応は、レゾルシン、前記不飽和脂肪
族ケトン、塩基性触媒および必要に応じて溶媒か
らなる混合物を前記条件下で撹拌下に接触させる
ことによつて容易に進行する。反応の方式は密閉
式でもよいが、反応によつて生成する水を、一般
式〔〕で表わされるα,β―不飽和ケトンや一
般式〔〕で表わされる第三級アルコールもしく
は溶媒との共沸によつて逐次系外に留去する方法
を採用することもできる。 前述のように、この縮合反応によつて、一般式
〔〕で表わされる新規化合物および一般式〔〕
で表わされる化合物が生成する。反応終了後の混
合物から溶媒および原料を留去回収した後、常法
に従つて抽出、蒸留、晶出などの操作を施すこと
によつて、前記一般式〔〕で表わされる新規化
合物および前記一般式〔〕で表わされる化合物
を分離することができる。前記縮合反応の結果生
成する両化合物の割合は、前記一般式〔〕で表
わされる化合物1モルに対して前記一般式〔〕
で表わされる化合物が通常0.3ないし10モルの範
囲である。 次に、本発明を実施例によつて具体的に説明す
る。 実施例 1 撹拌羽根、デイーン・スタークコンデンサー、
温度計を備えた内容積300mlのフラスコに、レゾ
ルシン110g(1モル)、メシチルオキシド118g
(1.2モル)およびBa(OH)2・8H2O6.3g(0.02モ
ル)を入れた。フラスコ内をアルゴンで置換した
のち、温度150〜170℃、圧力165〜180mmHgで撹
拌した。この間、メシチルオキシドと共沸した水
をデイーン・スタークコンデンサーで捕集し、メ
シチルオキシドはフラスコ内に還流させた。5時
間後にレゾルシン転化率をガスクロマトグラフイ
ーで測定したところ80%であつた。冷却後、10%
硫酸20gを加え、沈澱を別した。液にトルエ
ン100mlを加え、水洗により未反応レゾルシンを
除去したのち、Na2SO4で乾燥し、濃縮した。つ
いで濃縮物を20段オールダシヨー型蒸留塔で精留
し、沸点139〜140℃/7.0mmHgの留分を捕集し
た。この留分をヘキサン―トルエンから再結晶
し、融点113〜114℃の無色粒状晶70gを得た。以
下に述べる各分析値および上述した1H核磁気共
鳴スペクトルの結果から、この結晶は2,2,4
―トリメチル―5―ヒドロキシ―2H―クロメン
であることがわかつた。(収率37%)。 元素分析値C:75.70%、H:7.37%、 O:16.87% C12H14O2としての 計算値 C:75.76%、H:7.42%、 O:16.82% 質量スペクトル(m/e)190、175、87.5 赤外線吸収スペクトル(KBr,disk) 3350cm-1(O―H)、1648cm-1(C=C)、1609
cm-1(ベンゼン環) なお、上記の精留において沸点139〜140℃/
2.3mmHgの留分を集め、これをトルエンから再結
晶したところ、融点132〜133℃の無色鱗片状晶で
ある副生物38gが得られた。次の各分析値からこ
の結晶は2,2,4―トリメチル―7―ヒドロキ
シ―2H―クロメンであることがわかつた(収率
20%)。 元素分析値C:75.68%、H:7.41%、 O:16.83% C12H14O2としての 計算値 C:75.76%、H:7.42%、 O:16.82% 質量スペクトル(m/e)190、175 赤外線吸収スペクトル(KBr,disk) 3350cm-1(O―H)、1645cm-1(C=C)、1615
cm-1(ベンゼン環) 1H核磁気共鳴スペクトル(CDCl3中、TMS
基準)
【表】
実施例 2〜7
実施例1において、Ba(OH)2・8H2Oの代りに
表2に示した化合物を用いる以外は実施例1と同
様にして反応を行つた。結果を表2に示す。
表2に示した化合物を用いる以外は実施例1と同
様にして反応を行つた。結果を表2に示す。
【表】
実施例 8
実施例1において、メシチルオキシドの代りに
4―ヒドロキシ―メチルペンタン―2―オン
139g(1.2モル)を用いる以外は実施例1と同様に
して反応を行つた。その結果、2,2,4―トリ
メチル―5―ヒドロキシ―2H―クロメンおよび
2,2,4―トリメチル―7―ヒドロキシ―2H
―クロメンがそれぞれ収率29%、11%で得られた
(レゾルシン転化率52%)。 実施例 9 実施例1において、メシチルオキシドの代りに
5―メチル―4―ヘプテン―3―オンを用いる以
外は実施例1と同様に反応を行つたところ、2,
4―ジエチル―2―メチル―5―ヒドロキシ―
2H―クロメンが収率34%で得られた。この化合
物の 1H核磁気共鳴スペクトル(CDCl3中、
TMS基準)は次のとおりであつた。 δ0.78(t、3H、J=7Hz、)、1.00(t、
3H、J=7Hz、)、1.36(s、3H、)、
1.3〜1.7(m、2H、)、2.15(q、2H、J=
7Hz、)、5.30(s、1H、)、5.70(s、
1H、)、6.27(d、1H、J=8Hz、)、
6.51(d、1H、J=8Hz、)6.98(t、1H、
J=8Hz、) 実施例 10 実施例1において、メシチルオキシドの代り
に、6―メチル―5―ノネン―4―オンを用いる
以外は実施例1と同様に反応を行つたところ、
2,4―ジ―n―プロピル―2―メチル―5―ヒ
ドロキシ―2H―クロメンが収率29%で得られた。
この化合物の 1H核磁気共鳴スペクトル
(CDCl3、TMS基準)は次のとおりであつた。 δ0.95(t、6H、J=8Hz、)、1.3〜1.9(m、
6H、)、1.35(s、3H、)、2.20(t、
2H、J=8Hz、)、5.33(s、1H、)、
5.73(s、1H、)、6.25(d、1H、J=9
Hz、)、6.49(d、1H、J=9Hz、)、
6.91)(t、1H、J=9Hz、) 実施例 11 実施例1において、メシチルオキシドの代り
に、5―エチル―4―メチル―4―ヘペテン―3
―オンを用いる以外は実施例1と同様に反応を行
つたところ、2,2,4―トリエチル―3―メチ
ル―5―ヒドロキシ―2H―クロメンが収率32%
で得られた。この化合物の 1H核磁気共鳴スペク
トル(CDCl3中、TMS基準)は次のとおりであ
つた。 δ0.85(t、6H、J=6Hz、)、1.05(t、
3H、J=7Hz、)、1.3〜1.8(m、4H、
)、1.70(s、3H、)2.25(q、2H、J=
7Hz、)、5.80(s、1H、)、6.22(d、
1H、J=9Hz、)、6.50(d、1H、J=9
Hz、)、6.90(t、1H、J=9Hz、) 試験例1 キユウリベと病(Dewny Midlew of
Cucumber)に対する予防効果 育苗箱中に生育させた子葉期のキユウリ(品
種:相模半白)に活性成分として2,2,4―ト
リメチル―5―ヒドロキシ―2H―クロメンを10
重量%含む水和剤を水で希釈して活性成分濃度を
1000ppmとし、均一に散布した。5時間後、予め
培養しておいたキユウリベと病菌
(Pseudoperonospora cubensis)を葉の両面に接
種した。温室内で8日間育苗したのち観察したと
ころ、罹病葉率は2.0%であつた。一方、2,2,
4―トリメチル―5―ヒドロキシ―2H―クロメ
ンの代りに公知物質の2,2,4―トリメチル―
7―ヒドロキシ―2H―クロメンを同様に散布し
た場合の罹病葉率は100%であつた。 本発明のその他の化合物についても同様に
1000ppmの濃度で試験しキユウリベと病に対する
予防効果を調べたところ同様の結果を得た。 試験例2 (本発明の化合物から誘導された殺虫
剤) 乳剤に調製した有機リン酸エステルを所定濃度
に水で希釈し、それにキヤベツ葉を10秒間浸漬
し、風乾後60mlの塩化ビニール製カツプに入れ、
そこへハスモンヨトウ3令幼虫を放つた。処理
後、25℃恒温室に48時間おき、生死虫数を調べ死
虫率を求めた。試験は1区3反復で行い、30頭を
供試した。 結果を次表に示す。
4―ヒドロキシ―メチルペンタン―2―オン
139g(1.2モル)を用いる以外は実施例1と同様に
して反応を行つた。その結果、2,2,4―トリ
メチル―5―ヒドロキシ―2H―クロメンおよび
2,2,4―トリメチル―7―ヒドロキシ―2H
―クロメンがそれぞれ収率29%、11%で得られた
(レゾルシン転化率52%)。 実施例 9 実施例1において、メシチルオキシドの代りに
5―メチル―4―ヘプテン―3―オンを用いる以
外は実施例1と同様に反応を行つたところ、2,
4―ジエチル―2―メチル―5―ヒドロキシ―
2H―クロメンが収率34%で得られた。この化合
物の 1H核磁気共鳴スペクトル(CDCl3中、
TMS基準)は次のとおりであつた。 δ0.78(t、3H、J=7Hz、)、1.00(t、
3H、J=7Hz、)、1.36(s、3H、)、
1.3〜1.7(m、2H、)、2.15(q、2H、J=
7Hz、)、5.30(s、1H、)、5.70(s、
1H、)、6.27(d、1H、J=8Hz、)、
6.51(d、1H、J=8Hz、)6.98(t、1H、
J=8Hz、) 実施例 10 実施例1において、メシチルオキシドの代り
に、6―メチル―5―ノネン―4―オンを用いる
以外は実施例1と同様に反応を行つたところ、
2,4―ジ―n―プロピル―2―メチル―5―ヒ
ドロキシ―2H―クロメンが収率29%で得られた。
この化合物の 1H核磁気共鳴スペクトル
(CDCl3、TMS基準)は次のとおりであつた。 δ0.95(t、6H、J=8Hz、)、1.3〜1.9(m、
6H、)、1.35(s、3H、)、2.20(t、
2H、J=8Hz、)、5.33(s、1H、)、
5.73(s、1H、)、6.25(d、1H、J=9
Hz、)、6.49(d、1H、J=9Hz、)、
6.91)(t、1H、J=9Hz、) 実施例 11 実施例1において、メシチルオキシドの代り
に、5―エチル―4―メチル―4―ヘペテン―3
―オンを用いる以外は実施例1と同様に反応を行
つたところ、2,2,4―トリエチル―3―メチ
ル―5―ヒドロキシ―2H―クロメンが収率32%
で得られた。この化合物の 1H核磁気共鳴スペク
トル(CDCl3中、TMS基準)は次のとおりであ
つた。 δ0.85(t、6H、J=6Hz、)、1.05(t、
3H、J=7Hz、)、1.3〜1.8(m、4H、
)、1.70(s、3H、)2.25(q、2H、J=
7Hz、)、5.80(s、1H、)、6.22(d、
1H、J=9Hz、)、6.50(d、1H、J=9
Hz、)、6.90(t、1H、J=9Hz、) 試験例1 キユウリベと病(Dewny Midlew of
Cucumber)に対する予防効果 育苗箱中に生育させた子葉期のキユウリ(品
種:相模半白)に活性成分として2,2,4―ト
リメチル―5―ヒドロキシ―2H―クロメンを10
重量%含む水和剤を水で希釈して活性成分濃度を
1000ppmとし、均一に散布した。5時間後、予め
培養しておいたキユウリベと病菌
(Pseudoperonospora cubensis)を葉の両面に接
種した。温室内で8日間育苗したのち観察したと
ころ、罹病葉率は2.0%であつた。一方、2,2,
4―トリメチル―5―ヒドロキシ―2H―クロメ
ンの代りに公知物質の2,2,4―トリメチル―
7―ヒドロキシ―2H―クロメンを同様に散布し
た場合の罹病葉率は100%であつた。 本発明のその他の化合物についても同様に
1000ppmの濃度で試験しキユウリベと病に対する
予防効果を調べたところ同様の結果を得た。 試験例2 (本発明の化合物から誘導された殺虫
剤) 乳剤に調製した有機リン酸エステルを所定濃度
に水で希釈し、それにキヤベツ葉を10秒間浸漬
し、風乾後60mlの塩化ビニール製カツプに入れ、
そこへハスモンヨトウ3令幼虫を放つた。処理
後、25℃恒温室に48時間おき、生死虫数を調べ死
虫率を求めた。試験は1区3反復で行い、30頭を
供試した。 結果を次表に示す。
【表】
表中供試化合物は次の化合物を示す。
参考例 (化合物1、化合物2の合成)
2,2,4―トリメチル―5―ヒドロキシ―
2H―クロメン9.5g(0.05モル)およびDBU7.6g
(0.05モル)をベンゼン80ml中に溶解させ、O―
メチル―S―n―プロピルクロリドホスホロジチ
オエート10.2g(0.05モル)を加えて40〜50℃で
3時間撹拌反応させた。反応後放冷し、反応混合
物を水、5%苛性ソーダおよび水で順次洗浄して
ベンゼン層を分取して無水硫酸ナトリウムで乾燥
させた。ベンゼンを濃縮したのち真空蒸留に付
し、沸点153〜159℃/0.01mmHgの淡黄色液体と
して化合物1、すなわちO―メチル―S―n―プ
ロピル―O―(2,2,4―トリメチル―1,4
―ベンゾピラン―5―イル)ホスホロジチオエー
ト(屈折率n20 D=1.5734)15.0g(収率83.8%)を
得た。 上記方法においてO―メチル―S―sec―ブチ
ルクロリドホスホロチオエートを用い同様に反応
させて化合物2を得た。
2H―クロメン9.5g(0.05モル)およびDBU7.6g
(0.05モル)をベンゼン80ml中に溶解させ、O―
メチル―S―n―プロピルクロリドホスホロジチ
オエート10.2g(0.05モル)を加えて40〜50℃で
3時間撹拌反応させた。反応後放冷し、反応混合
物を水、5%苛性ソーダおよび水で順次洗浄して
ベンゼン層を分取して無水硫酸ナトリウムで乾燥
させた。ベンゼンを濃縮したのち真空蒸留に付
し、沸点153〜159℃/0.01mmHgの淡黄色液体と
して化合物1、すなわちO―メチル―S―n―プ
ロピル―O―(2,2,4―トリメチル―1,4
―ベンゾピラン―5―イル)ホスホロジチオエー
ト(屈折率n20 D=1.5734)15.0g(収率83.8%)を
得た。 上記方法においてO―メチル―S―sec―ブチ
ルクロリドホスホロチオエートを用い同様に反応
させて化合物2を得た。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式〔〕 (式中、R1は炭素数1ないし3のアルキル基
を示し、R2は水素原子または炭素数1ないし3
のアルキル基を示し、R3およびR4はそれぞれ炭
素数1ないし3のアルキル基を示す。)で表わさ
れる2,2,4―トリアルキル―5―ヒドロキシ
―2H―クロメンまたは2,2,3,4―テトラ
アルキル―5―ヒドロキシ―2H―クロメン。 2 一般式〔〕で表わされる化合物が2,2,
4―トリメチル―5―ヒドロキシ―2H―クロメ
ンである特許請求の範囲第1項に記載の化合物。 3 レゾルシンおよび一般式〔〕 (式中、R1は炭素数1ないし3のアルキル基
を示し、R2は水素原子または炭素数1ないし3
のアルキル基を示し、R3およびR4はそれぞれ炭
素数1ないし3のアルキル基を示す。)で表わさ
れる不飽和脂肪族ケトンを塩基性触媒の存在下に
反応させることを特徴とする一般式〔〕 (式中、R1は炭素数1ないし3のアルキル基
を示し、R2は水素原子または炭素数1ないし3
のアルキル基を示し、R3およびR4はそれぞれ炭
素数1ないし3のアルキル基を示す。)で表わさ
れる2,2,4―トリアルキル―5―ヒドロキシ
―2H―クロメンまたは2,2,3,4―テトラ
アルキル―5―ヒドロキシ―2H―クロメン)の
製法。 4 塩基性触媒が、塩基性アルカリ土類金属化合
物である特許請求の範囲第3項に記載の方法。 5 塩基性触媒の使用割合が、レゾルシン1モル
に対して0.01ないし0.1モルの範囲である特許請
求の範囲第3項に記載の方法。 6 不飽和脂肪族ケトンの使用割合が、レゾルシ
ン1モルに対して0.8ないし3モルの範囲である
特許請求の範囲第3項に記載の方法。 7 反応を100ないし180℃の温度で行う特許請求
の範囲第3項に記載の方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP55185078A JPS57109779A (en) | 1980-12-27 | 1980-12-27 | Polyalkyl-5-hydroxy-2h-chromene and its preparation |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP55185078A JPS57109779A (en) | 1980-12-27 | 1980-12-27 | Polyalkyl-5-hydroxy-2h-chromene and its preparation |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS57109779A JPS57109779A (en) | 1982-07-08 |
| JPS6334873B2 true JPS6334873B2 (ja) | 1988-07-12 |
Family
ID=16164426
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP55185078A Granted JPS57109779A (en) | 1980-12-27 | 1980-12-27 | Polyalkyl-5-hydroxy-2h-chromene and its preparation |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS57109779A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| HU194214B (en) * | 1983-02-15 | 1988-01-28 | Alkaloida Vegyeszeti Gyar | Process for producing 7-alkoxy-2h-chromene derivatives and insecticide and nematocide compositions containing them as active components |
| HU194855B (en) * | 1983-02-16 | 1988-03-28 | Alkaloida Vegyeszeti Gyar | Process for producing chromene derivatives, insecticide and nematocide compositions containing chromene derivatives as active components |
-
1980
- 1980-12-27 JP JP55185078A patent/JPS57109779A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS57109779A (en) | 1982-07-08 |
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