JPS6340166B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6340166B2 JPS6340166B2 JP9170380A JP9170380A JPS6340166B2 JP S6340166 B2 JPS6340166 B2 JP S6340166B2 JP 9170380 A JP9170380 A JP 9170380A JP 9170380 A JP9170380 A JP 9170380A JP S6340166 B2 JPS6340166 B2 JP S6340166B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- injection
- cyclodextrin
- benzyl alcohol
- distilled water
- solution
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Medicinal Preparation (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、ベンジルアルコール又はその類縁化
合物を含有する注射液の溶血性の改善に関する。 ベンジルアルコール及びその類縁化合物は有痛
性注射液に添加すると優れた疼痛緩和作用を示す
ほか、防腐剤あるいは溶解補助剤としても有用で
あるため、注射液に添加される場合が多い。しか
し、ベンジルアルコール又はその類縁化合物を含
有する注射剤のほとんどが、等張下においても強
い溶血性を示すことが指摘されている(清水ら、
月刊薬事18巻6号83頁1976年参照)。 本発明者らは、ベンジルアルコールの赤血球に
対する溶血作用を低減するため、種々研究した結
果、ベンジルアルコール又はその類縁化合物を含
む注射液にシクロデキストリンを添加することに
より、溶血が防止されることを見出した。 本発明は、薬効成分のほか、疼痛緩和剤として
のベンジルアルコール又はその類縁化合物とシク
ロデキストリンを含有する注射剤である。 本発明により注射剤にシクロデキストリンを添
加すると、ベンジルアルコール又はその類縁化合
物の溶血作用が低減され、本来の疼痛緩和作用は
そのまま保持される。このような効果は、従来の
製剤技術から全く予想しえないことであつた。 本発明の注射剤を製造するに際しては、薬効成
分、ベンジルアルコール又はその類縁化合物及び
シクロデキストリンを注射用蒸留水に溶解又は懸
濁し、必要に応じ等張剤としての塩化ナトリウム
などを加え、常法により過し、アンプル封入し
たのち滅菌する。 注射剤の薬効成分としては、水溶液の形で注射
剤として用いられる薬物が好ましく、例えば臭化
グリコピロニウム、塩酸チアミン、硝酸チアミン
その他種々のものが用いられる。 ベンジルアルコールの類縁化合物としては、例
えばフエニルエチルアルコールなどが用いられ
る。 シクロデキストリンとしては、α−、β−及び
γ−シクロデキストリンを単独で又は2種以上の
混合物として用いることができる。シクロデキス
トリンの濃度は、注射液に含まれる薬効成分及び
ベンジルアルコール又はその類縁化合物の種類や
濃度により異なるが、一般にはα−シクロデキス
トリンは0.1〜14%、好ましくは0.5〜6%、β−
シクロデキストリンは0.1〜1.5%、、好ましくは
0.5〜1.5%、γ−シクロデキストリンは0.1〜20
%、好ましくは0.5〜4%である。 参考例 1 臭化グリコピロニウム0.2g及び塩化ナトリウ
ム9gに注射用蒸留水800mlを加えて溶解し、
0.1N塩酸を加えてPH3.5に調整したのち、注射用
蒸留水を加えて全量を1とする。この溶液を精
密過してアンプルに封入し、オートクレーブ滅
菌して注射剤とする。 参考例 2 臭化グリコピロニウム0.2g及び塩化ナトリウ
ム9gにベンジルアルコール2.5%を含む注射用
蒸留水800mlを加えて溶解し、0.1N塩酸を加えて
PH3.5に調整したのち、注射用蒸留水を加えて全
量を1とする。この溶液を精密過してアンプ
ルに封入し、オートクレーブ滅菌して注射剤とす
る。 実施例 1 臭化グリコピロニウム0.2g、塩化ナトリウム
9g及びα−シクロデキストリン20gにベンジル
アルコール2.5%を含む注射用蒸留水800mlを加え
て溶解し、0.1N塩酸を加えてPH3.5に調整したの
ち、注射用蒸留水を加えて全量を1とする。こ
の溶液を精密過してアンプルに封入し、オート
クレーブ滅菌して注射剤とする。 実施例 2 臭化グリコピロニウム0.2g、塩化ナトリウム
9g及びα−シクロデキストリン30gにベンジル
アルコール2.5%を含む注射用蒸留水800mlを加え
て溶解し、0.1N塩酸を加えてPH3.5に調整したの
ち、注射用蒸留水を加えて全量を1とする。こ
の溶液を精密過してアンプルに封入し、オート
クレーブ滅菌して注射剤とする。 実施例 3 塩酸チアミン5g、塩化ナトリウム6g及びα
−シクロデキストリン12gにフエニルエチルアル
コール1.67%を含む注射用蒸留水900mlを加えて
溶解したのち注射用蒸留水を加えて全量を1と
する。この溶液を精密過して、液をアンプル
に封入し、オートクレーブ滅菌して注射剤とす
る。 実施例 4 塩酸チアミン5g、塩化ナトリウム5.5g及び
γ−シクロデキストリン20gにベンジルアルコー
ル2.5%を含む注射用蒸留水800mlを加えて溶解し
たのち注射用蒸留水を加えて全量を1とする。
この溶液を精密過して、液をアンプルに封入
し、オートクレーブ滅菌して注射剤とする。 試験例 参考例、実施例1及び2の注射液を用いて、溶
血度及び痛みの度合を測定した。 (1) 溶血度 等張燐酸緩衝液を用いて、新鮮チトラート加ヒ
ト全血から赤血球懸濁液を調製した。試験注射液
1mlを37℃で2分間加温し、前記の赤血球懸濁液
0.1mlを加え、さらに37℃で30分間加温したのち、
3000rpmで2分間遠心分離した。得られた上澄液
を水で希釈し、分光光度計を用い可視部550nmに
おける吸光度を測定した。 試験注射液の代わりに、溶血度0%の生理食塩
液及び溶血度100%の蒸留水を用い、試験注射液
と同様に処理したのち吸光度を測定し、次式によ
り溶血度を算出した。 溶血度(%)=(試験注射液の吸光度)−(生理食塩
液の吸光度)/(蒸留水の吸光度)−(生理食塩液の吸
光度)×100 試験結果は下記表に示すとおりで、ベンジルア
ルコールを含まない臭化グリコピロニウム注射液
(参考例1)はほとんど溶血性を示さないが、ベ
ンジルアルコールを2%含有する参考例2の注射
液では完全に溶血した。これに対し、ベンジルア
ルコール及びシクロデキストリンを含有する本発
明の注射液では、溶血性が著しく低下し、特にシ
クロデキストリンを3%含有する実施例2の注射
液では、ほとんど溶血がみられないことが認めら
れた。 (2) 痛みの度合 各注射液を被験者5名ずつに皮下注射し、注射
時及び30分後の痛みの度合を下記の基準により判
定した。 1:痛くない、 2:やや痛い、 3:少し痛い、 4:痛い、 5:非常に痛い、 その結果は表に示すとおりで、ベンジルアルコ
ールの疼痛緩和剤は、シクロデキストリンを加え
ても維持されることが認められた。 【表】
合物を含有する注射液の溶血性の改善に関する。 ベンジルアルコール及びその類縁化合物は有痛
性注射液に添加すると優れた疼痛緩和作用を示す
ほか、防腐剤あるいは溶解補助剤としても有用で
あるため、注射液に添加される場合が多い。しか
し、ベンジルアルコール又はその類縁化合物を含
有する注射剤のほとんどが、等張下においても強
い溶血性を示すことが指摘されている(清水ら、
月刊薬事18巻6号83頁1976年参照)。 本発明者らは、ベンジルアルコールの赤血球に
対する溶血作用を低減するため、種々研究した結
果、ベンジルアルコール又はその類縁化合物を含
む注射液にシクロデキストリンを添加することに
より、溶血が防止されることを見出した。 本発明は、薬効成分のほか、疼痛緩和剤として
のベンジルアルコール又はその類縁化合物とシク
ロデキストリンを含有する注射剤である。 本発明により注射剤にシクロデキストリンを添
加すると、ベンジルアルコール又はその類縁化合
物の溶血作用が低減され、本来の疼痛緩和作用は
そのまま保持される。このような効果は、従来の
製剤技術から全く予想しえないことであつた。 本発明の注射剤を製造するに際しては、薬効成
分、ベンジルアルコール又はその類縁化合物及び
シクロデキストリンを注射用蒸留水に溶解又は懸
濁し、必要に応じ等張剤としての塩化ナトリウム
などを加え、常法により過し、アンプル封入し
たのち滅菌する。 注射剤の薬効成分としては、水溶液の形で注射
剤として用いられる薬物が好ましく、例えば臭化
グリコピロニウム、塩酸チアミン、硝酸チアミン
その他種々のものが用いられる。 ベンジルアルコールの類縁化合物としては、例
えばフエニルエチルアルコールなどが用いられ
る。 シクロデキストリンとしては、α−、β−及び
γ−シクロデキストリンを単独で又は2種以上の
混合物として用いることができる。シクロデキス
トリンの濃度は、注射液に含まれる薬効成分及び
ベンジルアルコール又はその類縁化合物の種類や
濃度により異なるが、一般にはα−シクロデキス
トリンは0.1〜14%、好ましくは0.5〜6%、β−
シクロデキストリンは0.1〜1.5%、、好ましくは
0.5〜1.5%、γ−シクロデキストリンは0.1〜20
%、好ましくは0.5〜4%である。 参考例 1 臭化グリコピロニウム0.2g及び塩化ナトリウ
ム9gに注射用蒸留水800mlを加えて溶解し、
0.1N塩酸を加えてPH3.5に調整したのち、注射用
蒸留水を加えて全量を1とする。この溶液を精
密過してアンプルに封入し、オートクレーブ滅
菌して注射剤とする。 参考例 2 臭化グリコピロニウム0.2g及び塩化ナトリウ
ム9gにベンジルアルコール2.5%を含む注射用
蒸留水800mlを加えて溶解し、0.1N塩酸を加えて
PH3.5に調整したのち、注射用蒸留水を加えて全
量を1とする。この溶液を精密過してアンプ
ルに封入し、オートクレーブ滅菌して注射剤とす
る。 実施例 1 臭化グリコピロニウム0.2g、塩化ナトリウム
9g及びα−シクロデキストリン20gにベンジル
アルコール2.5%を含む注射用蒸留水800mlを加え
て溶解し、0.1N塩酸を加えてPH3.5に調整したの
ち、注射用蒸留水を加えて全量を1とする。こ
の溶液を精密過してアンプルに封入し、オート
クレーブ滅菌して注射剤とする。 実施例 2 臭化グリコピロニウム0.2g、塩化ナトリウム
9g及びα−シクロデキストリン30gにベンジル
アルコール2.5%を含む注射用蒸留水800mlを加え
て溶解し、0.1N塩酸を加えてPH3.5に調整したの
ち、注射用蒸留水を加えて全量を1とする。こ
の溶液を精密過してアンプルに封入し、オート
クレーブ滅菌して注射剤とする。 実施例 3 塩酸チアミン5g、塩化ナトリウム6g及びα
−シクロデキストリン12gにフエニルエチルアル
コール1.67%を含む注射用蒸留水900mlを加えて
溶解したのち注射用蒸留水を加えて全量を1と
する。この溶液を精密過して、液をアンプル
に封入し、オートクレーブ滅菌して注射剤とす
る。 実施例 4 塩酸チアミン5g、塩化ナトリウム5.5g及び
γ−シクロデキストリン20gにベンジルアルコー
ル2.5%を含む注射用蒸留水800mlを加えて溶解し
たのち注射用蒸留水を加えて全量を1とする。
この溶液を精密過して、液をアンプルに封入
し、オートクレーブ滅菌して注射剤とする。 試験例 参考例、実施例1及び2の注射液を用いて、溶
血度及び痛みの度合を測定した。 (1) 溶血度 等張燐酸緩衝液を用いて、新鮮チトラート加ヒ
ト全血から赤血球懸濁液を調製した。試験注射液
1mlを37℃で2分間加温し、前記の赤血球懸濁液
0.1mlを加え、さらに37℃で30分間加温したのち、
3000rpmで2分間遠心分離した。得られた上澄液
を水で希釈し、分光光度計を用い可視部550nmに
おける吸光度を測定した。 試験注射液の代わりに、溶血度0%の生理食塩
液及び溶血度100%の蒸留水を用い、試験注射液
と同様に処理したのち吸光度を測定し、次式によ
り溶血度を算出した。 溶血度(%)=(試験注射液の吸光度)−(生理食塩
液の吸光度)/(蒸留水の吸光度)−(生理食塩液の吸
光度)×100 試験結果は下記表に示すとおりで、ベンジルア
ルコールを含まない臭化グリコピロニウム注射液
(参考例1)はほとんど溶血性を示さないが、ベ
ンジルアルコールを2%含有する参考例2の注射
液では完全に溶血した。これに対し、ベンジルア
ルコール及びシクロデキストリンを含有する本発
明の注射液では、溶血性が著しく低下し、特にシ
クロデキストリンを3%含有する実施例2の注射
液では、ほとんど溶血がみられないことが認めら
れた。 (2) 痛みの度合 各注射液を被験者5名ずつに皮下注射し、注射
時及び30分後の痛みの度合を下記の基準により判
定した。 1:痛くない、 2:やや痛い、 3:少し痛い、 4:痛い、 5:非常に痛い、 その結果は表に示すとおりで、ベンジルアルコ
ールの疼痛緩和剤は、シクロデキストリンを加え
ても維持されることが認められた。 【表】
Claims (1)
- 1 薬効成分のほか、疼痛緩和剤としてのベンジ
ルアルコール又はその類縁化合物とシクロデキス
トリンを含有する注射剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9170380A JPS5718607A (en) | 1980-07-07 | 1980-07-07 | Injection preparation |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9170380A JPS5718607A (en) | 1980-07-07 | 1980-07-07 | Injection preparation |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5718607A JPS5718607A (en) | 1982-01-30 |
| JPS6340166B2 true JPS6340166B2 (ja) | 1988-08-10 |
Family
ID=14033872
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9170380A Granted JPS5718607A (en) | 1980-07-07 | 1980-07-07 | Injection preparation |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5718607A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11209277A (ja) * | 1998-01-19 | 1999-08-03 | Yoshitomi Pharmaceut Ind Ltd | 医薬組成物 |
| EP1605900A4 (en) * | 2003-03-26 | 2007-10-17 | Becton Dickinson Co | USE OF BENZYL ALCOHOL AND OTHER PHENOLIC PRESERVATIVE SUBSTANCES TO REDUCE PAIN IN INTRADERMAL INJECTION |
-
1980
- 1980-07-07 JP JP9170380A patent/JPS5718607A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5718607A (en) | 1982-01-30 |
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