JPS639987B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPS639987B2 JPS639987B2 JP58046061A JP4606183A JPS639987B2 JP S639987 B2 JPS639987 B2 JP S639987B2 JP 58046061 A JP58046061 A JP 58046061A JP 4606183 A JP4606183 A JP 4606183A JP S639987 B2 JPS639987 B2 JP S639987B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- acrylic resin
- dust
- molecular weight
- parts
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
Description
本発明は防塵性ポリ塩化ビニルフイルムに関す
るものである。詳しくは破れ裂けに対して十分強
くしかもすぐれた防塵性を有する防塵性ポリ塩化
ビニルフイルムに関するものである。 従来より使用されているポリ塩化ビニルフイル
ム及びシート(以下単に塩ビフイルムと表わす。)
は可塑剤・安定剤・界面活性剤やその他各種添加
剤が添加され、希望の物性や機能が付与されてい
るが、これら塩ビフイルムでは経時的に可塑剤が
ブリードし、その表面に塵が付着し、ハウス光線
透過が妨害され、かつ外観の悪化となる。そこで
防塵性の良好なアクリル系樹脂を塗布した防塵性
塩ビフイルムが提案され実用に供されている。 しかしながら、これまでの防塵性塩ビフイルム
は軟らかい塩ビフイルムの表面に硬いアクリル系
樹脂層を設けるため、本来の塩ビフイルムより引
裂強度が著しく低下し破れ易いという欠点を有し
ている。殊にアクリル皮膜が折れたゝまれたり、
フイルムのこすれ等により表面に傷がはいるとそ
の方向に沿つて容易に破れるようになる。したが
つて接着加工を行ないフイルムをたゝむ場合、さ
らに近年の鉄骨ハウスはレール中にスプリングで
フイルムを抑え込み止める押縁方式が広く採用さ
れるようになつたが、本方式で展張を行なう場合
はこの破れが重大な問題となつている。 破れ易さを改良する方法としては、例えば重量
平均分子量が10万〜30万程度でガラス転移温度の
低いアクリル系樹脂で処理する方法がある。この
方法では引裂強度の低下を防げても防塵性塩ビフ
イルムの重要な性質である防塵性が十分でないと
いう欠点がある。また、ガラス転移温度の高いも
のを用いコート皮膜を薄くする方法もあるが、こ
の方法とて防塵性の低下が欠点である。更に、ア
クリル系樹脂以外のもので処理することも考えら
れるが今のところ実用化できる程に十分な防塵性
を有するものは見出されていない。他の重量平均
分子量8〜9万程度のアクリル樹脂を外部架橋す
ることにより、防塵性塩ビフイルムに弾力性、し
なやかさが付与され、折り曲げによるアクリル面
の白化がなくなることが知られている(特公昭52
−6214号)が、この方法は分子量8〜9万程度の
通常のアクリル樹脂を使用しているため、引裂強
度は著しく低下し、破れ・裂け等に対しては何ら
対策となり得ていない。 本発明者等は十分高い防塵性を保つたまゝしか
も十分な強度を有する防塵性塩ビフイルムを得る
べく検討をすゝめた結果、一般には防塵用に使わ
れていない超高子量アクリル系樹脂を塩ビフイル
ムの片面に積層したところ、基材の塩ビフイルム
以上に強い引裂強度が得られることを見出し、本
発明をなすに至つた。 即ち、本発明は柔軟性を有するポリ塩化ビニル
フイルムの少なくとも片面にアクリル系樹脂を積
層してなる防塵性塩ビフイルムにおいて、該アク
リル系樹脂や重量平均分子量40万以上の超高分子
量のアクリル系樹脂であることを特徴とする防塵
性塩ビフイルムである。 本発明の防塵性塩ビフイルムは防塵性を低下さ
せずにしかもその欠点である破れ易さが抜本的に
改良された良好なもである。 本発明において基材として用いるポリ塩化ビニ
ルは塩化ビニルの単独重合体及び塩化ビニルと共
重合可能なモノマーとの共重合体であり、その他
これらポリ塩化ビニル類と相溶性のあるポリマー
をポリ塩化ビニル類の物性を損わない範囲で配合
したものを含む。塩化ビニルと共重合可能なモノ
マーとしては酢酸ビニル、酪酸ビニル等のビニル
エステル類、エチルビニルエーテル、ブチルビニ
ルエーテル等のビニルエーテル類、エチルアクリ
レート、メチルメタクリレート、グリシジルアク
リレート等のアクリレート類、マレイン酸ジエチ
ル、エチレン、プロピレン等のα―オレフイン
類、塩化ビニリデン等をあげるこができ、これら
は1種又は2種以上が塩化ビニルと共重合され
る。またポリ塩化ビニル類と相溶性のあるポリマ
ーとしてはポリ酢酸ビニル、酢酸ビニル―エチレ
ン共重合体は、ポリアクリレート、ポリ塩化ビニ
リデン、ポリビニルエーテル等をあげることがで
きる。 これらポリ塩化ビニ類は乳化重合、懸濁重合、
溶液重合、塊状重合等の従来公知の重合方法で得
られたものであればいずれでも使用できる。 本発明に用いる基材である塩ビフイルムは上記
ポリ塩化ビニルに可塑剤、界面活性剤及び必要に
応じて安定剤・滑剤・着色剤等その他添加剤を添
加して製造されたものである。フイルムとする方
法は従来公知のカレンダー方式インフレーシヨン
方式、Tダイ方式等が採用され、フイルムの厚み
としては通常0.03〜0.5mmである。 本発明に用いられるアクリル系樹脂はその重量
平均分子量が40万以上、好ましくは60万以上、さ
らに好ましくは80万以上の超高分子量アクリル系
樹脂である。 重量平均分子量が上記の範囲である超高分子量
アクリル樹脂を塩ビフイルムの片面に積層するこ
とにより引裂強度が大幅に改良され、破れ、裂け
に対して基材の塩ビフイルム以上の十分強い強度
を有することができるのであり、該分子量が40万
未満では十分な引裂強度が得られない。 超高分子量アクリル系樹脂の積層はその方法は
種々あるが、通常該アクリル系樹脂の水性分散液
を塗布・乾燥することにより容易に行なえるので
望ましい。もちろん、押出しラミネート等の塩ビ
フイルムに積層することが可能な方法であればい
ずれでもとりうる。以下にアクリル系樹脂の水性
分散液を塗布する方法について述べる。 該アクリル樹脂の水性分散液は通常の乳化重
合、懸濁重合、その他コロイダル懸濁液等水を連
続相とする分散液を得る一般的な手法により製造
される。その際ラジカル開始剤濃度、重合温度条
件などを調整することにより超高分子アクリル樹
脂を得ることができる。 本発明に用いられるラジカル開始剤としては過
流酸カリウム、過流酸アンモニウムなどの過硫酸
塩、或いはベンゾイルパーオキサイド、t―ブチ
ルパーオキサイド、アゾビスイソブチルニトリ
ル、アゾビスバレロニトリルなどの通常のラジカ
ル重合に用いられる重合開始剤を重合方法に応じ
て使用することができる。 使用するモノマーとしてはアクリル酸エステル
系モノマー、メタアクリル酸エステル系モノマー
を主体として用いるが具体的にはメチル(メタ)
アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プ
ロピル(メタ)アクリレート、m―ブチル(メ
タ)アクリレート、i―ブチル(メタ)アクリレ
ート、2―エチルヘキシル(メタ)アクリレート
等が主として用いられ、又、これらと共重合可能
な酢酸ビニル、スチレン、アクリロニトリル等の
ビニル系モノマーを併用しても良い。 なお、目的によつてはアクリル酸エステル系モ
ノマー、メタアクリル酸エステル系モノマーと共
重合可能な官能基モノマーを併用しても良い。か
かる共重合可能な官能基モノマーとしては例え
ば、アクリル酸、メタアクリル酸、イタコン酸な
どの不飽和カルボン酸、或いは2ヒドロキシエチ
ル(メタ)アクリレート、2ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレートなどの水酸基を有するビニ
ルモノマー、その他(メタ)アクリルアミド、N
―メチロール(メタ)アクリルアミド、グリシジ
ル(メタ)アクリレートのごとき通常のラジカル
重合に用いられる官能基モノマーを併用すること
ができる。 重合反応の結果得られた反応液自体が水性分散
液の場合は、必要により水で希釈し、更に必要に
応じ造膜助剤あるいは界面活性剤等の添加剤を加
えて調製される。更に、紫外線吸収剤、酸化防止
剤、着色剤、安定剤等を添加し塗布液とする。造
膜助剤としてはメチルセロソルブ、エチルセロソ
ルブ、ブチルセロソルブ、メチルカルビトール、
エチルカルビトール、ブチルカルビトール、ヘキ
シレングリコール及びこれらのアセテート等が一
般的である。また界面活性剤としては一般に用い
られるアニオン系、カチオン系、ノニオン系、両
性系等のいずれでも使用できる。 以上の方法で得られた超高分子量アクリル系樹
脂の塗布液は従来までの標準的分子量のアクリル
系樹脂塗布液とブレンドして用いても効果があ
る。また超高分子量アクリル系樹脂中に官能基を
有するモノマーを共重合させておき、これらの官
能基と反応する基、例えばアミノ基、イソシアネ
ート基、メラミン基、エポキシ基、エチレン―イ
ミン基等を有する外部架橋剤を加えてもよい。 上記塗布液を前記フイルムに塗布するには、ロ
ールコーテイング、ナイフコーテイング、ロツド
コーテイング、スプレーコーテイング、グラビヤ
コーテイング、キスコーテイング等の方法を適宜
採用しうる。基材フイルムにこのような塗布した
後に、該フイルムを加熱して乾燥を行ない、塗布
液中の水分を発散させ、塗膜を形成させる。乾燥
温度は、塗布液中の膜形成物質の最低造膜温度以
上好ましくは100℃以上ならば形成膜と基材フイ
ルムの密着性も良好である。塗膜の厚さは乾燥後
に0.1〜20μm、好ましくは、0.3〜10μmになるよ
うに塗布されるのが望ましく、耐候性、防塵性等
を勘案し適宜決定される。 本発明の防塵性ポリ塩化ビニルフイルムは十分
な防塵性を有し、しかも破れ、裂けに対し十分な
強度を有するだけでなく他にも下記のような長所
があり、防塵性塩ビフイルムとして特に好ましい
ものである。 (i) アクリル系樹脂対アクリル系樹脂塗布面同志
の高温多湿下での粘着強度が著しく低下するた
めパイプハウス等で換気のためのサイド開閉作
業が容易となる。 (ii) アクリル系樹脂コート面の吸収による水白化
が殆んどなくなり、フイルム重なり部での光線
透過量の低下が少ない。 (iii) 従来はアクリル系樹脂に架橋剤を使用してい
たためスクラツプ回収の際フイルムの透明性が
失われるという問題があつたが、架橋剤なしで
十分に効果がありしかも回収が可能のため、製
造コストが大巾に低下する。 以下実施例により本発明をさらに詳しく説明す
る。 なお、ここで部は特にことわらない限り重量部
を表わす。 参考例1 (ポリ塩化ビニルフイルムの調製) ポリ塩化ビニル(=1200) 100部 ジオクチルフタレート 45部 トリクレジルフオスフエート 5部 ビスフエノールA型エポキシ樹脂 2部 ステアリン酸亜鉛 0.5部 ステアリン酸バリウム 0.5部 紫外線吸収剤 0.1部 ソルビタンモノステアレート 2.0部 上記の割合で配合した組成物をカレンダー法に
より厚み0.10mmの軟質フイルムとした。 実施例 1 水125部、過硫酸カリウム0.025部及びポリオキ
シエチレンアルキルフエニルエーテル誘導体1.0
部を反応容器中に仕込み、窒素気流下に70℃に昇
温した。この中にメチルメタクリレート59部、n
―ブチルメタクリレート33部、ヒドロキシエチル
メタクリレート6部、メタクリル酸2部よりなる
混合モノマーと、1%過流酸カリウム水溶液1部
を撹拌下に3時間で滴下し、滴下終了后更に70℃
で4時間の重合を行ない、濃度が約45重量%の乳
濁液を得た。得られた乳濁液中のアクリル樹脂の
重量平均分子量は約90万であつた。 次いで得られた乳濁液をアンモニア水でPH7.0
に中和したのち、中和済み乳濁液100部あたりメ
チルカルビトール5部及びポリオキシエチレンア
ルキルフエニルエーテル誘導体3部を加え、更に
水で希釈してアクリル系樹脂の濃度を20重量%に
調整した。この塗布液を参考例1で得た塩ビフイ
ルムにロールコータで塗布量が3g/m2になるよ
うに塗布し、130℃のオーブン中で30秒間乾燥し
て防塵性塩ビフイルムを得た。 このフイルムの破れ・裂けに対する強度及びア
クリル系樹脂表面に擦り傷がはいつた場合の破
れ・裂けに対する強度をJIS―K―6732によるエ
レメンドルフ引裂強度の測定値により評価した。
なお表面に擦り傷がはいつた場合の試料はガーゼ
によりアクリル系樹脂表面をフイルム長手方向に
向かい3回こすつたものを用いた。 結果を第1表に示す。 実施例 2 実施例1において反応容器中に仕込む過流酸カ
リウムの量を0.05部とする他は実施例1と同様に
して、乳濁液を作成した。この乳濁液中のアクリ
ル樹脂の重量平均分子量は約60万であつた。以下
実施例1と同様に塗布液として塩ビフイルムに塗
布した防塵性塩ビフイルムを得た。このフイルム
の評価結果を第1表に示す。 比較例 1 実施例1において反応容器中に仕込む過硫酸カ
リウムを0.5部、撹拌滴下する混合物中に過硫酸
カリウムを加えない他は実施例1と全く同様にし
て乳濁液を作成した。この乳濁液中のアクリル樹
脂の重量平均分子量は約30万であつた。以下実施
例1と同様にして塗布液として塩ビフイルムに塗
布し防塵性塩ビフイルムを得た。このフイルムの
評価結果を第1表に示す。 比較例 2 比較例1において混合モノマー滴下前の反応溶
器中の溶液の温度を80℃、滴下後の重合の温度を
80℃にするには、比較例1と全く同様にしてアク
リル樹脂の重量平均分子量が10万である乳濁液を
得た。この乳濁液を用い、以下実施例1と全く同
様にして防塵性塩ビフイルムを得た。このフイル
ムの評価結果を第1表に示す。
るものである。詳しくは破れ裂けに対して十分強
くしかもすぐれた防塵性を有する防塵性ポリ塩化
ビニルフイルムに関するものである。 従来より使用されているポリ塩化ビニルフイル
ム及びシート(以下単に塩ビフイルムと表わす。)
は可塑剤・安定剤・界面活性剤やその他各種添加
剤が添加され、希望の物性や機能が付与されてい
るが、これら塩ビフイルムでは経時的に可塑剤が
ブリードし、その表面に塵が付着し、ハウス光線
透過が妨害され、かつ外観の悪化となる。そこで
防塵性の良好なアクリル系樹脂を塗布した防塵性
塩ビフイルムが提案され実用に供されている。 しかしながら、これまでの防塵性塩ビフイルム
は軟らかい塩ビフイルムの表面に硬いアクリル系
樹脂層を設けるため、本来の塩ビフイルムより引
裂強度が著しく低下し破れ易いという欠点を有し
ている。殊にアクリル皮膜が折れたゝまれたり、
フイルムのこすれ等により表面に傷がはいるとそ
の方向に沿つて容易に破れるようになる。したが
つて接着加工を行ないフイルムをたゝむ場合、さ
らに近年の鉄骨ハウスはレール中にスプリングで
フイルムを抑え込み止める押縁方式が広く採用さ
れるようになつたが、本方式で展張を行なう場合
はこの破れが重大な問題となつている。 破れ易さを改良する方法としては、例えば重量
平均分子量が10万〜30万程度でガラス転移温度の
低いアクリル系樹脂で処理する方法がある。この
方法では引裂強度の低下を防げても防塵性塩ビフ
イルムの重要な性質である防塵性が十分でないと
いう欠点がある。また、ガラス転移温度の高いも
のを用いコート皮膜を薄くする方法もあるが、こ
の方法とて防塵性の低下が欠点である。更に、ア
クリル系樹脂以外のもので処理することも考えら
れるが今のところ実用化できる程に十分な防塵性
を有するものは見出されていない。他の重量平均
分子量8〜9万程度のアクリル樹脂を外部架橋す
ることにより、防塵性塩ビフイルムに弾力性、し
なやかさが付与され、折り曲げによるアクリル面
の白化がなくなることが知られている(特公昭52
−6214号)が、この方法は分子量8〜9万程度の
通常のアクリル樹脂を使用しているため、引裂強
度は著しく低下し、破れ・裂け等に対しては何ら
対策となり得ていない。 本発明者等は十分高い防塵性を保つたまゝしか
も十分な強度を有する防塵性塩ビフイルムを得る
べく検討をすゝめた結果、一般には防塵用に使わ
れていない超高子量アクリル系樹脂を塩ビフイル
ムの片面に積層したところ、基材の塩ビフイルム
以上に強い引裂強度が得られることを見出し、本
発明をなすに至つた。 即ち、本発明は柔軟性を有するポリ塩化ビニル
フイルムの少なくとも片面にアクリル系樹脂を積
層してなる防塵性塩ビフイルムにおいて、該アク
リル系樹脂や重量平均分子量40万以上の超高分子
量のアクリル系樹脂であることを特徴とする防塵
性塩ビフイルムである。 本発明の防塵性塩ビフイルムは防塵性を低下さ
せずにしかもその欠点である破れ易さが抜本的に
改良された良好なもである。 本発明において基材として用いるポリ塩化ビニ
ルは塩化ビニルの単独重合体及び塩化ビニルと共
重合可能なモノマーとの共重合体であり、その他
これらポリ塩化ビニル類と相溶性のあるポリマー
をポリ塩化ビニル類の物性を損わない範囲で配合
したものを含む。塩化ビニルと共重合可能なモノ
マーとしては酢酸ビニル、酪酸ビニル等のビニル
エステル類、エチルビニルエーテル、ブチルビニ
ルエーテル等のビニルエーテル類、エチルアクリ
レート、メチルメタクリレート、グリシジルアク
リレート等のアクリレート類、マレイン酸ジエチ
ル、エチレン、プロピレン等のα―オレフイン
類、塩化ビニリデン等をあげるこができ、これら
は1種又は2種以上が塩化ビニルと共重合され
る。またポリ塩化ビニル類と相溶性のあるポリマ
ーとしてはポリ酢酸ビニル、酢酸ビニル―エチレ
ン共重合体は、ポリアクリレート、ポリ塩化ビニ
リデン、ポリビニルエーテル等をあげることがで
きる。 これらポリ塩化ビニ類は乳化重合、懸濁重合、
溶液重合、塊状重合等の従来公知の重合方法で得
られたものであればいずれでも使用できる。 本発明に用いる基材である塩ビフイルムは上記
ポリ塩化ビニルに可塑剤、界面活性剤及び必要に
応じて安定剤・滑剤・着色剤等その他添加剤を添
加して製造されたものである。フイルムとする方
法は従来公知のカレンダー方式インフレーシヨン
方式、Tダイ方式等が採用され、フイルムの厚み
としては通常0.03〜0.5mmである。 本発明に用いられるアクリル系樹脂はその重量
平均分子量が40万以上、好ましくは60万以上、さ
らに好ましくは80万以上の超高分子量アクリル系
樹脂である。 重量平均分子量が上記の範囲である超高分子量
アクリル樹脂を塩ビフイルムの片面に積層するこ
とにより引裂強度が大幅に改良され、破れ、裂け
に対して基材の塩ビフイルム以上の十分強い強度
を有することができるのであり、該分子量が40万
未満では十分な引裂強度が得られない。 超高分子量アクリル系樹脂の積層はその方法は
種々あるが、通常該アクリル系樹脂の水性分散液
を塗布・乾燥することにより容易に行なえるので
望ましい。もちろん、押出しラミネート等の塩ビ
フイルムに積層することが可能な方法であればい
ずれでもとりうる。以下にアクリル系樹脂の水性
分散液を塗布する方法について述べる。 該アクリル樹脂の水性分散液は通常の乳化重
合、懸濁重合、その他コロイダル懸濁液等水を連
続相とする分散液を得る一般的な手法により製造
される。その際ラジカル開始剤濃度、重合温度条
件などを調整することにより超高分子アクリル樹
脂を得ることができる。 本発明に用いられるラジカル開始剤としては過
流酸カリウム、過流酸アンモニウムなどの過硫酸
塩、或いはベンゾイルパーオキサイド、t―ブチ
ルパーオキサイド、アゾビスイソブチルニトリ
ル、アゾビスバレロニトリルなどの通常のラジカ
ル重合に用いられる重合開始剤を重合方法に応じ
て使用することができる。 使用するモノマーとしてはアクリル酸エステル
系モノマー、メタアクリル酸エステル系モノマー
を主体として用いるが具体的にはメチル(メタ)
アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プ
ロピル(メタ)アクリレート、m―ブチル(メ
タ)アクリレート、i―ブチル(メタ)アクリレ
ート、2―エチルヘキシル(メタ)アクリレート
等が主として用いられ、又、これらと共重合可能
な酢酸ビニル、スチレン、アクリロニトリル等の
ビニル系モノマーを併用しても良い。 なお、目的によつてはアクリル酸エステル系モ
ノマー、メタアクリル酸エステル系モノマーと共
重合可能な官能基モノマーを併用しても良い。か
かる共重合可能な官能基モノマーとしては例え
ば、アクリル酸、メタアクリル酸、イタコン酸な
どの不飽和カルボン酸、或いは2ヒドロキシエチ
ル(メタ)アクリレート、2ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレートなどの水酸基を有するビニ
ルモノマー、その他(メタ)アクリルアミド、N
―メチロール(メタ)アクリルアミド、グリシジ
ル(メタ)アクリレートのごとき通常のラジカル
重合に用いられる官能基モノマーを併用すること
ができる。 重合反応の結果得られた反応液自体が水性分散
液の場合は、必要により水で希釈し、更に必要に
応じ造膜助剤あるいは界面活性剤等の添加剤を加
えて調製される。更に、紫外線吸収剤、酸化防止
剤、着色剤、安定剤等を添加し塗布液とする。造
膜助剤としてはメチルセロソルブ、エチルセロソ
ルブ、ブチルセロソルブ、メチルカルビトール、
エチルカルビトール、ブチルカルビトール、ヘキ
シレングリコール及びこれらのアセテート等が一
般的である。また界面活性剤としては一般に用い
られるアニオン系、カチオン系、ノニオン系、両
性系等のいずれでも使用できる。 以上の方法で得られた超高分子量アクリル系樹
脂の塗布液は従来までの標準的分子量のアクリル
系樹脂塗布液とブレンドして用いても効果があ
る。また超高分子量アクリル系樹脂中に官能基を
有するモノマーを共重合させておき、これらの官
能基と反応する基、例えばアミノ基、イソシアネ
ート基、メラミン基、エポキシ基、エチレン―イ
ミン基等を有する外部架橋剤を加えてもよい。 上記塗布液を前記フイルムに塗布するには、ロ
ールコーテイング、ナイフコーテイング、ロツド
コーテイング、スプレーコーテイング、グラビヤ
コーテイング、キスコーテイング等の方法を適宜
採用しうる。基材フイルムにこのような塗布した
後に、該フイルムを加熱して乾燥を行ない、塗布
液中の水分を発散させ、塗膜を形成させる。乾燥
温度は、塗布液中の膜形成物質の最低造膜温度以
上好ましくは100℃以上ならば形成膜と基材フイ
ルムの密着性も良好である。塗膜の厚さは乾燥後
に0.1〜20μm、好ましくは、0.3〜10μmになるよ
うに塗布されるのが望ましく、耐候性、防塵性等
を勘案し適宜決定される。 本発明の防塵性ポリ塩化ビニルフイルムは十分
な防塵性を有し、しかも破れ、裂けに対し十分な
強度を有するだけでなく他にも下記のような長所
があり、防塵性塩ビフイルムとして特に好ましい
ものである。 (i) アクリル系樹脂対アクリル系樹脂塗布面同志
の高温多湿下での粘着強度が著しく低下するた
めパイプハウス等で換気のためのサイド開閉作
業が容易となる。 (ii) アクリル系樹脂コート面の吸収による水白化
が殆んどなくなり、フイルム重なり部での光線
透過量の低下が少ない。 (iii) 従来はアクリル系樹脂に架橋剤を使用してい
たためスクラツプ回収の際フイルムの透明性が
失われるという問題があつたが、架橋剤なしで
十分に効果がありしかも回収が可能のため、製
造コストが大巾に低下する。 以下実施例により本発明をさらに詳しく説明す
る。 なお、ここで部は特にことわらない限り重量部
を表わす。 参考例1 (ポリ塩化ビニルフイルムの調製) ポリ塩化ビニル(=1200) 100部 ジオクチルフタレート 45部 トリクレジルフオスフエート 5部 ビスフエノールA型エポキシ樹脂 2部 ステアリン酸亜鉛 0.5部 ステアリン酸バリウム 0.5部 紫外線吸収剤 0.1部 ソルビタンモノステアレート 2.0部 上記の割合で配合した組成物をカレンダー法に
より厚み0.10mmの軟質フイルムとした。 実施例 1 水125部、過硫酸カリウム0.025部及びポリオキ
シエチレンアルキルフエニルエーテル誘導体1.0
部を反応容器中に仕込み、窒素気流下に70℃に昇
温した。この中にメチルメタクリレート59部、n
―ブチルメタクリレート33部、ヒドロキシエチル
メタクリレート6部、メタクリル酸2部よりなる
混合モノマーと、1%過流酸カリウム水溶液1部
を撹拌下に3時間で滴下し、滴下終了后更に70℃
で4時間の重合を行ない、濃度が約45重量%の乳
濁液を得た。得られた乳濁液中のアクリル樹脂の
重量平均分子量は約90万であつた。 次いで得られた乳濁液をアンモニア水でPH7.0
に中和したのち、中和済み乳濁液100部あたりメ
チルカルビトール5部及びポリオキシエチレンア
ルキルフエニルエーテル誘導体3部を加え、更に
水で希釈してアクリル系樹脂の濃度を20重量%に
調整した。この塗布液を参考例1で得た塩ビフイ
ルムにロールコータで塗布量が3g/m2になるよ
うに塗布し、130℃のオーブン中で30秒間乾燥し
て防塵性塩ビフイルムを得た。 このフイルムの破れ・裂けに対する強度及びア
クリル系樹脂表面に擦り傷がはいつた場合の破
れ・裂けに対する強度をJIS―K―6732によるエ
レメンドルフ引裂強度の測定値により評価した。
なお表面に擦り傷がはいつた場合の試料はガーゼ
によりアクリル系樹脂表面をフイルム長手方向に
向かい3回こすつたものを用いた。 結果を第1表に示す。 実施例 2 実施例1において反応容器中に仕込む過流酸カ
リウムの量を0.05部とする他は実施例1と同様に
して、乳濁液を作成した。この乳濁液中のアクリ
ル樹脂の重量平均分子量は約60万であつた。以下
実施例1と同様に塗布液として塩ビフイルムに塗
布した防塵性塩ビフイルムを得た。このフイルム
の評価結果を第1表に示す。 比較例 1 実施例1において反応容器中に仕込む過硫酸カ
リウムを0.5部、撹拌滴下する混合物中に過硫酸
カリウムを加えない他は実施例1と全く同様にし
て乳濁液を作成した。この乳濁液中のアクリル樹
脂の重量平均分子量は約30万であつた。以下実施
例1と同様にして塗布液として塩ビフイルムに塗
布し防塵性塩ビフイルムを得た。このフイルムの
評価結果を第1表に示す。 比較例 2 比較例1において混合モノマー滴下前の反応溶
器中の溶液の温度を80℃、滴下後の重合の温度を
80℃にするには、比較例1と全く同様にしてアク
リル樹脂の重量平均分子量が10万である乳濁液を
得た。この乳濁液を用い、以下実施例1と全く同
様にして防塵性塩ビフイルムを得た。このフイル
ムの評価結果を第1表に示す。
【表】
第1表に見られるように、本発明の防塵性塩ビ
フイルムは従来のものに比べ引裂に対し抵抗力が
あり、かつ、アクリル系樹脂を塗布する前のもの
よりも引裂強度が良好である。
フイルムは従来のものに比べ引裂に対し抵抗力が
あり、かつ、アクリル系樹脂を塗布する前のもの
よりも引裂強度が良好である。
Claims (1)
- 1 柔軟性を有するポリ塩化ビニルフイルムの少
なくとも片面にアクリル系樹脂を積層してなる防
塵性ポリ塩化ビニルフイルムにおいて、該アクリ
ル系樹脂が重量平均分子量40万以上の超高分子量
のアクリル系樹脂であることを特徴とする防塵性
ポリ塩化ビニルフイルム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4606183A JPS59171650A (ja) | 1983-03-22 | 1983-03-22 | 防塵性ポリ塩化ビニルフイルム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4606183A JPS59171650A (ja) | 1983-03-22 | 1983-03-22 | 防塵性ポリ塩化ビニルフイルム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59171650A JPS59171650A (ja) | 1984-09-28 |
| JPS639987B2 true JPS639987B2 (ja) | 1988-03-03 |
Family
ID=12736492
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4606183A Granted JPS59171650A (ja) | 1983-03-22 | 1983-03-22 | 防塵性ポリ塩化ビニルフイルム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59171650A (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS54150490A (en) * | 1978-05-19 | 1979-11-26 | Nippon Carbide Ind Co Ltd | Film for agricultural application |
-
1983
- 1983-03-22 JP JP4606183A patent/JPS59171650A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59171650A (ja) | 1984-09-28 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CN111058334B (zh) | 一种改性聚丙烯酸酯防水防粘剂、制备方法和应用 | |
| US4948822A (en) | Laminating adhesives | |
| US4309484A (en) | Laminated safety glass | |
| JP3401682B2 (ja) | 偏光板用保護フィルム | |
| JP3216262B2 (ja) | 車両灯具用加熱硬化型防曇剤組成物及び車両灯具 | |
| EP0590886B1 (en) | Laminating construction adhesive compositions with improved performance | |
| JPH02110119A (ja) | 防曇用樹脂 | |
| JPS639987B2 (ja) | ||
| JPH061928A (ja) | カチオン性マイクロエマルジョン組成物およびその製法 | |
| EP0590843B1 (en) | Laminating adhesive compositions for packaging applications | |
| JPH08283678A (ja) | 表面保護用粘着フィルム及びその製造方法 | |
| JPS6230174A (ja) | 粘着剤組成物 | |
| US5446072A (en) | Emulsion compositions for flameproof foam sheet | |
| JPH06172676A (ja) | 紫外線硬化型防曇剤組成物 | |
| JP3390217B2 (ja) | 機能性シート | |
| JP3420920B2 (ja) | 木工用接着剤 | |
| JP2001049214A (ja) | 接着性樹脂組成物およびその用途 | |
| JP3484682B2 (ja) | 紙塗工用樹脂組成物 | |
| JP2734046B2 (ja) | 乳化重合体の製造方法 | |
| JP3401302B2 (ja) | 接着剤組成物 | |
| JPH03103404A (ja) | 水性樹脂組成物 | |
| EP0622433B1 (en) | Laminating construction adhesive compositions with improved performance | |
| JP2010037429A (ja) | 自動車用フィルム | |
| JPH11310681A (ja) | プラスチゾルならびにプラスチゾルを製造するためのポリマ―およびコポリマ―の使用 | |
| JP3364888B2 (ja) | 安定な塩素化樹脂ラテックス |