JPH0134681B2 - - Google Patents
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- JPH0134681B2 JPH0134681B2 JP1648679A JP1648679A JPH0134681B2 JP H0134681 B2 JPH0134681 B2 JP H0134681B2 JP 1648679 A JP1648679 A JP 1648679A JP 1648679 A JP1648679 A JP 1648679A JP H0134681 B2 JPH0134681 B2 JP H0134681B2
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- Eyeglasses (AREA)
- Metal Rolling (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
本発明は、眼鏡用リム線の製造法に関するもの
である。そして詳しくは、線断面が眼鏡レンズ保
持用の凹み形状の溝を有するリム線の製造法に関
する。 (従来の技術) 金被覆眼鏡用リム線には、金合金をクラツド被
覆したものと金メツキ被覆したものがある。この
うちメツキしたものはピンホールなどが多くまた
傷つきやすいことから金合金をクラツド被覆した
ものが長寿命の眼鏡として用いられている。この
ような眼鏡用リム線製造の素材となる丸線は、第
1図および第2図のa(丸線の断面図)に示すよ
うに、Au基合金層1aをモネル、洋白、チタン
からなる卑金属基材1bにクラツド被覆してなる
ものである。そしてその製法は、クラツド被覆材
となるAu基合金製の管内に基材となる円柱状の
モネル、洋白又はチタンを嵌挿した後、これを静
水圧あるいは熱間で押出し加工してクラツド被覆
棒材とし、その後焼鈍を繰返しながら引抜加工を
行つて所望の線径のクラツド被覆丸線とするもの
である。 そして従来の眼鏡用リム線の製造法は、第3図
に示す眼鏡用リム線製造用圧延機(以下「圧延
機」という)を用いて第2図aに示す丸線1を平
圧延して同図bの如く断面長円形の線2を作る。
そしてこの線2の上面に第4図に示すようなロー
ルにより第2図cに示すように凹み3(眼鏡レン
ズ保持用の溝)を仕上げ形成すると同時に、線の
断面外形が逆台形になるように成形してリム線
4′を製造していた。 (発明が解決しようとする課題) しかしながら従来技術は、一段でその断面が所
望の凹み形状を有するように仕上げ加工する方法
であり、かつ加工用のロールの突起(第4図1
1′a)の先端部が比較的鋭いものを用いるので
凹み3(第2図)の成形時に柔らかいクラツド被
覆層1aと鋭い突起11′aの先端部との間でス
リツプが起き、凹み3の底部においてクラツド被
覆層1aが展延されて極めて薄くなる。その結果
リム線を使用中に凹み3の底部から腐蝕が起こる
という欠点がある。 この欠点は、クラツド被覆層が柔らかく展延性
がよいことが逆にあだとなつてしまうからであ
る。 本発明は、上記の問題に鑑みてなされたもので
あり、その目的は眼鏡用リム線のレンズ保持用の
溝の底部において表面クラツド被覆層の厚さが従
来品に比べて厚く、均等であり、耐腐蝕性に優れ
た眼鏡用リム線の製造法を提供することである。 (課題を達成するための手段および作用) 本発明者らは、上記の問題点を克服するために
種々検討した結果、リム線の断面凹み形状を形成
する際に、平圧延の段階では金基合金のクラツド
被覆層が全くスリツプせずに均一の厚さを有して
いることから、柔らかいクラツド被覆層をスリツ
プさせない2段加工の手段を用いることに着目し
た。すなわち本発明の要旨は、卑金属基材にAu
基合金をクラツド被覆した丸線を、線断面が長円
形状の線材となるように平圧延する第1工程、第
1工程で得られた線材を、線断面が凹み形状でそ
の最深部の円弧の半径が0.5mm〜2.0mmになりかつ
該凹み部分の幅と最深部の深さの比が4〜12とな
るように凹み加工しかつ線断面の外形が逆台形に
なるように成形加工する第2工程、第2工程で得
られた線材を、その線断面凹み形状の最深部の円
弧が第2工程で得られる線材の円弧よりも小さく
なるように仕上げ加工する第3工程の結合よりな
ることを特徴とする眼鏡用リム線の製造法に存す
る。 以下本発明の工程等について説明する。本発明
に用いる丸線は前記の方法により製造されるが、
卑金属基材としてはモネル、洋白またはチタンが
用いられ、クラツド被覆材としてはAu基合金が
用いられる。 そしてこの丸線(その断面形状を第1図aに示
す)を、線断面が長円形状(第1図b)の線材と
なるように平圧延するのが第1工程である。 ここで第3図の圧延機について説明する。図に
おいて5は圧延機、6は線材8の巻出機、7は加
工された線材の巻取機である。9は線材8の矯正
機、10はロール11に回転運動を与える駆動プ
ーリーであり、12はロールハウジングである。
そして第4図は本発明の第2、第3工程に用いる
加工用ロールの一例である。このロールは線材に
凹み加工をするための円弧状の突起11′aを有
するロール11′と線材の断面外形が逆台形にな
るように加工するための溝11″aを有するロー
ル11″とからなる。さてそこで前述の第1工程
の平圧延であるが、この場合は圧延機5のロール
11として上下2個とも第4図に示すような突起
若しくは溝のない平ロールを用いる。そして、丸
線(第1図a)を長円形状の線材(第1図b)に
平圧延しても、クラツド被覆層はスリツプせずに
均等な厚さを有している。 つぎに本発明の第2工程は、第1工程で得られ
た断面長円形状の線材について、第4図に示すよ
うなロールを圧延機5に取付けて成形加工する。
この際線断面上部の凹み形状の最深部の円弧(第
1図cの3a部)の半径が0.5mm〜2.0mmの範囲内
になり、かつ該凹み部分の幅と最深部の深さの比
(第1図eのlとmの比)が4〜12の範囲内にな
るようにロール11′の突起の形状と矯正機9に
より調整する。また線断面の外形はロール11″
の溝の形状によつて任意の逆台形とすることがで
きる。つぎに本発明の第3工程は、第2工程で得
られた線断面が凹み形状でかつ外形が逆台形(第
1図c)となつた線材について仕上げ加工をする
工程である。この工程で圧延機5に用いるロール
は第4図に示すようなものを用いるが、ロール1
1′の突起11′aは第2工程の加工に用いるロー
ル11′の突起11′aよりも半径の小さい円弧を
有する必要がある。つまりこの仕上げ加工の第3
工程では、その線断面の凹み形状の最深部の円弧
が第2工程で得られる線材の円弧(第1図cの3
aの最深部)よりも小さくなるように仕上げ加工
されるからである(第1図dの3の最深部)。こ
の結果、第1図dに示すように表面クラツド被覆
層の厚さが凹み形状の最深部においても他の部分
と殆んど変らない眼鏡用リム線4が得られる。 ここで本発明の眼鏡用リム線の製造法におい
て、レンズ保持用の溝(第1図dの3)を形成す
るのに、第2工程の凹み加工と第3工程の仕上げ
加工に分けてする理由等について説明する。 平圧延された断面長円形状の線材の上面を、最
深部が円弧状になる圧延ロールを用いて凹ませる
場合、材料と工具との接触面には摩擦があるため
圧縮面の近くでは摩擦力の作用のため変形を拘束
された不変形帯が発生する。この不変形帯は円弧
の半径が大きい程広域に発生する。そして不変形
帯のクラツド被覆層は変形が少ないので変形帯の
クラツド被覆層より薄くならない。従つて第2工
程の凹み加工において凹み部の最深部の円弧の半
径を、第1工程の丸線半径の少なくとも1/2以
上とし、第3工程の仕上げ形状の半径よりも大き
くすればクラツド被覆層のスリツプが防げること
になる。そして実用上の半径は0.5mm〜2.0mmの範
囲に第2工程で加工することがスリツプの発生を
防ぐ上で好ましく、0.5未満では断面長円形の線
材から凹み加工をする際に、凹み3a(第1図c)
の底のクラツド被覆層1aの層が薄くなつてしま
い、また2.0mmを超えると仕上げ加工の工程にお
いて半径の小さい円弧とするために加工率を多く
とらなければならなくなり、かつクラツド被覆層
が薄くなつてしまうからである。 そして第2工程において、凹み部分の幅と最深
部の深さの比を4〜12の範囲内にする必要がある
のは、4未満では断面長円形の線材を凹み加工す
る際に凹み3aの底のクラツド被覆層が薄くなつ
てしまい、12を超えるとクラツド被覆層は薄くな
らないものの第2工程の作業工程が増え生産性が
著しく低下するからである。以下本発明の実施例
について説明する。 (実施例) (1) モネルよりなる基材の表面に厚さ0.02mmの
Au50w/o―Ni6w/o―Cu42w/o―Zn2w/o
(K12)よりなるAu基合金層をクラツド被覆し
てなる直径1.7mmの丸線を平圧延して幅1.84mm、
高さ1.4mmの断面長円形の線材を得た。つぎに
この線材の外形を下部ロールにて逆台形に成形
すると同時にその上面に対して半径0.7mmの突
起を有するロールにて凹み加工を施して、凹み
部分の幅1.2mm、同最深部の深さ0.2mmの凹み3
a(第1図c)を形成した。この幅と深さの比
は6となる。つぎにこの線材の凹み3aに半径
0.3mmの突起を有する上部ロールと逆台形の溝
を有する下部ロールとからなる仕上げロールに
て加工を施して、凹み部分の幅1.2mm、深さ0.4
mmの凹み3(第1図d、レンズ保持用溝)を形
成した眼鏡用リム線を製造した。 (2) 洋白よりなる基材の表面に厚さ0.015mmの
Au75w/o―Ag15w/o―Cu10w/o(K18)より
なるAu基合金層をクラツド被覆してなる直径
1.8mmの丸線を平圧延して幅1.87mm、高さ1.60mm
の断面長円形の線材を得た。つぎにこの線材の
外形を下部ロールにて逆台形に成形すると同時
にその上面に対して半径1.5mmの突起を有する
ロールにて凹み加工を施して、凹み部分の幅
1.3mm、同最深部の深さ0.13mmの凹み3aを形
成した。この幅と深さの比は10となる。つぎに
この線材の凹み3aに半径0.4mmの突起を有す
る上部ロールと逆台形の溝を有する下部ロール
とからなる仕上げロールにて加工を施して、凹
み部分の幅1.4mm、深さ0.41mmのレンズ保持溝
(凹み3)を形成した眼鏡用リム線を製造した。 (3) チタンよりなる基材の表面に厚さ0.02mmの
Au75w/o―Ag15w/o―Cu10w/o(K18)より
なるAu基合金層をクラツド被覆してなる直径
1.7mmの丸線を平圧延して幅1.84mm、高さ1.4mm
の断面長円形の線材を得た。つぎにこの線材の
外形を下部ロールにて逆台形に成形すると同時
にその上面に対して半径0.7mmの突起を有する
ロールにて凹み加工を施して、凹み部分の幅
1.2mm、同最深部の深さ0.2mmの凹み3aを形成
した。この幅と深さの比は6となる。つぎにこ
の線材の凹み3aに半径0.4mm突起を有する上
部ロールと逆台形の溝を有する下部ロールとか
らなる仕上げロールにて加工を施して、凹み部
分の幅1.4mm、深さ0.41mmのレンズ保持溝(凹
み3)を形成した眼鏡用リム線を製造した。 従来例 1 実施例1と同一の丸線(直径1.7mm)を平圧延
して幅1.84mm、高さ1.4mmの断面長円形の線材を
得た。つぎにこの線材の外形を下部ロールにて逆
台形に成形すると同時に、その上面に対して半径
0.3mmの突起を有するロールにて凹み加工を施し
て、凹み部分の幅1.2mm、同最深部の深さ0.4mmの
レンズ保持用溝3(第2図c)を有する眼鏡用リ
ム線を製造した。なおこの時の幅と深さの比は3
となる。 従来例 2 実施例2と同一の丸線(直径1.8mm)を平圧延
して実施例2と同一の線材を得た。つぎにこの線
材の外形を逆台形に成形すると同時に、その上面
に対して半径0.4mmの突起を有するロールにて凹
み加工を施して、凹み部分の幅1.4mm、同最深部
の深さ0.41mmのレンズ保持用溝3を有する眼鏡用
リム線を製造した。なおこの時の幅と深さの比は
3.4となる。 そしてさらに従来例1と2の製品について、再
度仕上げロールを通したところ、クラツド被覆層
の極めて薄いものとなつた。 従来例 3 実施例1と同一の丸線(直径1.7mm)を平圧延
して幅1.84mm、高さ1.4mmの断面長円形の線材を
得た。つぎにこの線材の外形を下部ロールにて逆
台形に成形すると同時に、その上面に対して半径
0.4mmの突起を有するロールにて凹み加工を施し
て、凹み部分の幅1.4mm、同最深部の深さ0.41mm
のレンズ保持用溝3(第2図c)を有する眼鏡用
リム線を製造した。なおこの時の幅と深さの比は
3.4となる。 (製品の測定、試験結果) (1) 実施例1、2、3及び従来例1、2、3の各
製品のリム線を切断してその断面を拡大して溝
3中央部内のクラツド被覆層の厚さを測定した
ところ、第1表の結果を得た。
である。そして詳しくは、線断面が眼鏡レンズ保
持用の凹み形状の溝を有するリム線の製造法に関
する。 (従来の技術) 金被覆眼鏡用リム線には、金合金をクラツド被
覆したものと金メツキ被覆したものがある。この
うちメツキしたものはピンホールなどが多くまた
傷つきやすいことから金合金をクラツド被覆した
ものが長寿命の眼鏡として用いられている。この
ような眼鏡用リム線製造の素材となる丸線は、第
1図および第2図のa(丸線の断面図)に示すよ
うに、Au基合金層1aをモネル、洋白、チタン
からなる卑金属基材1bにクラツド被覆してなる
ものである。そしてその製法は、クラツド被覆材
となるAu基合金製の管内に基材となる円柱状の
モネル、洋白又はチタンを嵌挿した後、これを静
水圧あるいは熱間で押出し加工してクラツド被覆
棒材とし、その後焼鈍を繰返しながら引抜加工を
行つて所望の線径のクラツド被覆丸線とするもの
である。 そして従来の眼鏡用リム線の製造法は、第3図
に示す眼鏡用リム線製造用圧延機(以下「圧延
機」という)を用いて第2図aに示す丸線1を平
圧延して同図bの如く断面長円形の線2を作る。
そしてこの線2の上面に第4図に示すようなロー
ルにより第2図cに示すように凹み3(眼鏡レン
ズ保持用の溝)を仕上げ形成すると同時に、線の
断面外形が逆台形になるように成形してリム線
4′を製造していた。 (発明が解決しようとする課題) しかしながら従来技術は、一段でその断面が所
望の凹み形状を有するように仕上げ加工する方法
であり、かつ加工用のロールの突起(第4図1
1′a)の先端部が比較的鋭いものを用いるので
凹み3(第2図)の成形時に柔らかいクラツド被
覆層1aと鋭い突起11′aの先端部との間でス
リツプが起き、凹み3の底部においてクラツド被
覆層1aが展延されて極めて薄くなる。その結果
リム線を使用中に凹み3の底部から腐蝕が起こる
という欠点がある。 この欠点は、クラツド被覆層が柔らかく展延性
がよいことが逆にあだとなつてしまうからであ
る。 本発明は、上記の問題に鑑みてなされたもので
あり、その目的は眼鏡用リム線のレンズ保持用の
溝の底部において表面クラツド被覆層の厚さが従
来品に比べて厚く、均等であり、耐腐蝕性に優れ
た眼鏡用リム線の製造法を提供することである。 (課題を達成するための手段および作用) 本発明者らは、上記の問題点を克服するために
種々検討した結果、リム線の断面凹み形状を形成
する際に、平圧延の段階では金基合金のクラツド
被覆層が全くスリツプせずに均一の厚さを有して
いることから、柔らかいクラツド被覆層をスリツ
プさせない2段加工の手段を用いることに着目し
た。すなわち本発明の要旨は、卑金属基材にAu
基合金をクラツド被覆した丸線を、線断面が長円
形状の線材となるように平圧延する第1工程、第
1工程で得られた線材を、線断面が凹み形状でそ
の最深部の円弧の半径が0.5mm〜2.0mmになりかつ
該凹み部分の幅と最深部の深さの比が4〜12とな
るように凹み加工しかつ線断面の外形が逆台形に
なるように成形加工する第2工程、第2工程で得
られた線材を、その線断面凹み形状の最深部の円
弧が第2工程で得られる線材の円弧よりも小さく
なるように仕上げ加工する第3工程の結合よりな
ることを特徴とする眼鏡用リム線の製造法に存す
る。 以下本発明の工程等について説明する。本発明
に用いる丸線は前記の方法により製造されるが、
卑金属基材としてはモネル、洋白またはチタンが
用いられ、クラツド被覆材としてはAu基合金が
用いられる。 そしてこの丸線(その断面形状を第1図aに示
す)を、線断面が長円形状(第1図b)の線材と
なるように平圧延するのが第1工程である。 ここで第3図の圧延機について説明する。図に
おいて5は圧延機、6は線材8の巻出機、7は加
工された線材の巻取機である。9は線材8の矯正
機、10はロール11に回転運動を与える駆動プ
ーリーであり、12はロールハウジングである。
そして第4図は本発明の第2、第3工程に用いる
加工用ロールの一例である。このロールは線材に
凹み加工をするための円弧状の突起11′aを有
するロール11′と線材の断面外形が逆台形にな
るように加工するための溝11″aを有するロー
ル11″とからなる。さてそこで前述の第1工程
の平圧延であるが、この場合は圧延機5のロール
11として上下2個とも第4図に示すような突起
若しくは溝のない平ロールを用いる。そして、丸
線(第1図a)を長円形状の線材(第1図b)に
平圧延しても、クラツド被覆層はスリツプせずに
均等な厚さを有している。 つぎに本発明の第2工程は、第1工程で得られ
た断面長円形状の線材について、第4図に示すよ
うなロールを圧延機5に取付けて成形加工する。
この際線断面上部の凹み形状の最深部の円弧(第
1図cの3a部)の半径が0.5mm〜2.0mmの範囲内
になり、かつ該凹み部分の幅と最深部の深さの比
(第1図eのlとmの比)が4〜12の範囲内にな
るようにロール11′の突起の形状と矯正機9に
より調整する。また線断面の外形はロール11″
の溝の形状によつて任意の逆台形とすることがで
きる。つぎに本発明の第3工程は、第2工程で得
られた線断面が凹み形状でかつ外形が逆台形(第
1図c)となつた線材について仕上げ加工をする
工程である。この工程で圧延機5に用いるロール
は第4図に示すようなものを用いるが、ロール1
1′の突起11′aは第2工程の加工に用いるロー
ル11′の突起11′aよりも半径の小さい円弧を
有する必要がある。つまりこの仕上げ加工の第3
工程では、その線断面の凹み形状の最深部の円弧
が第2工程で得られる線材の円弧(第1図cの3
aの最深部)よりも小さくなるように仕上げ加工
されるからである(第1図dの3の最深部)。こ
の結果、第1図dに示すように表面クラツド被覆
層の厚さが凹み形状の最深部においても他の部分
と殆んど変らない眼鏡用リム線4が得られる。 ここで本発明の眼鏡用リム線の製造法におい
て、レンズ保持用の溝(第1図dの3)を形成す
るのに、第2工程の凹み加工と第3工程の仕上げ
加工に分けてする理由等について説明する。 平圧延された断面長円形状の線材の上面を、最
深部が円弧状になる圧延ロールを用いて凹ませる
場合、材料と工具との接触面には摩擦があるため
圧縮面の近くでは摩擦力の作用のため変形を拘束
された不変形帯が発生する。この不変形帯は円弧
の半径が大きい程広域に発生する。そして不変形
帯のクラツド被覆層は変形が少ないので変形帯の
クラツド被覆層より薄くならない。従つて第2工
程の凹み加工において凹み部の最深部の円弧の半
径を、第1工程の丸線半径の少なくとも1/2以
上とし、第3工程の仕上げ形状の半径よりも大き
くすればクラツド被覆層のスリツプが防げること
になる。そして実用上の半径は0.5mm〜2.0mmの範
囲に第2工程で加工することがスリツプの発生を
防ぐ上で好ましく、0.5未満では断面長円形の線
材から凹み加工をする際に、凹み3a(第1図c)
の底のクラツド被覆層1aの層が薄くなつてしま
い、また2.0mmを超えると仕上げ加工の工程にお
いて半径の小さい円弧とするために加工率を多く
とらなければならなくなり、かつクラツド被覆層
が薄くなつてしまうからである。 そして第2工程において、凹み部分の幅と最深
部の深さの比を4〜12の範囲内にする必要がある
のは、4未満では断面長円形の線材を凹み加工す
る際に凹み3aの底のクラツド被覆層が薄くなつ
てしまい、12を超えるとクラツド被覆層は薄くな
らないものの第2工程の作業工程が増え生産性が
著しく低下するからである。以下本発明の実施例
について説明する。 (実施例) (1) モネルよりなる基材の表面に厚さ0.02mmの
Au50w/o―Ni6w/o―Cu42w/o―Zn2w/o
(K12)よりなるAu基合金層をクラツド被覆し
てなる直径1.7mmの丸線を平圧延して幅1.84mm、
高さ1.4mmの断面長円形の線材を得た。つぎに
この線材の外形を下部ロールにて逆台形に成形
すると同時にその上面に対して半径0.7mmの突
起を有するロールにて凹み加工を施して、凹み
部分の幅1.2mm、同最深部の深さ0.2mmの凹み3
a(第1図c)を形成した。この幅と深さの比
は6となる。つぎにこの線材の凹み3aに半径
0.3mmの突起を有する上部ロールと逆台形の溝
を有する下部ロールとからなる仕上げロールに
て加工を施して、凹み部分の幅1.2mm、深さ0.4
mmの凹み3(第1図d、レンズ保持用溝)を形
成した眼鏡用リム線を製造した。 (2) 洋白よりなる基材の表面に厚さ0.015mmの
Au75w/o―Ag15w/o―Cu10w/o(K18)より
なるAu基合金層をクラツド被覆してなる直径
1.8mmの丸線を平圧延して幅1.87mm、高さ1.60mm
の断面長円形の線材を得た。つぎにこの線材の
外形を下部ロールにて逆台形に成形すると同時
にその上面に対して半径1.5mmの突起を有する
ロールにて凹み加工を施して、凹み部分の幅
1.3mm、同最深部の深さ0.13mmの凹み3aを形
成した。この幅と深さの比は10となる。つぎに
この線材の凹み3aに半径0.4mmの突起を有す
る上部ロールと逆台形の溝を有する下部ロール
とからなる仕上げロールにて加工を施して、凹
み部分の幅1.4mm、深さ0.41mmのレンズ保持溝
(凹み3)を形成した眼鏡用リム線を製造した。 (3) チタンよりなる基材の表面に厚さ0.02mmの
Au75w/o―Ag15w/o―Cu10w/o(K18)より
なるAu基合金層をクラツド被覆してなる直径
1.7mmの丸線を平圧延して幅1.84mm、高さ1.4mm
の断面長円形の線材を得た。つぎにこの線材の
外形を下部ロールにて逆台形に成形すると同時
にその上面に対して半径0.7mmの突起を有する
ロールにて凹み加工を施して、凹み部分の幅
1.2mm、同最深部の深さ0.2mmの凹み3aを形成
した。この幅と深さの比は6となる。つぎにこ
の線材の凹み3aに半径0.4mm突起を有する上
部ロールと逆台形の溝を有する下部ロールとか
らなる仕上げロールにて加工を施して、凹み部
分の幅1.4mm、深さ0.41mmのレンズ保持溝(凹
み3)を形成した眼鏡用リム線を製造した。 従来例 1 実施例1と同一の丸線(直径1.7mm)を平圧延
して幅1.84mm、高さ1.4mmの断面長円形の線材を
得た。つぎにこの線材の外形を下部ロールにて逆
台形に成形すると同時に、その上面に対して半径
0.3mmの突起を有するロールにて凹み加工を施し
て、凹み部分の幅1.2mm、同最深部の深さ0.4mmの
レンズ保持用溝3(第2図c)を有する眼鏡用リ
ム線を製造した。なおこの時の幅と深さの比は3
となる。 従来例 2 実施例2と同一の丸線(直径1.8mm)を平圧延
して実施例2と同一の線材を得た。つぎにこの線
材の外形を逆台形に成形すると同時に、その上面
に対して半径0.4mmの突起を有するロールにて凹
み加工を施して、凹み部分の幅1.4mm、同最深部
の深さ0.41mmのレンズ保持用溝3を有する眼鏡用
リム線を製造した。なおこの時の幅と深さの比は
3.4となる。 そしてさらに従来例1と2の製品について、再
度仕上げロールを通したところ、クラツド被覆層
の極めて薄いものとなつた。 従来例 3 実施例1と同一の丸線(直径1.7mm)を平圧延
して幅1.84mm、高さ1.4mmの断面長円形の線材を
得た。つぎにこの線材の外形を下部ロールにて逆
台形に成形すると同時に、その上面に対して半径
0.4mmの突起を有するロールにて凹み加工を施し
て、凹み部分の幅1.4mm、同最深部の深さ0.41mm
のレンズ保持用溝3(第2図c)を有する眼鏡用
リム線を製造した。なおこの時の幅と深さの比は
3.4となる。 (製品の測定、試験結果) (1) 実施例1、2、3及び従来例1、2、3の各
製品のリム線を切断してその断面を拡大して溝
3中央部内のクラツド被覆層の厚さを測定した
ところ、第1表の結果を得た。
【表】
(2) 実施例、従来例の各製品について約10cmの長
さに切断して馬蹄形に折り曲げた試験片を、耐
食性試験溶液(NaCl5w/o、純水95w/o、塩化
第2銅0.26g/、PH3〜3.2)に浸漬して(切
断面は浸漬しない)、耐腐蝕性を調査するため
のキヤス試験を行つた。その結果を第2表に示
す。なおこの時の試験は常温、大気中の環境で
行つた。
さに切断して馬蹄形に折り曲げた試験片を、耐
食性試験溶液(NaCl5w/o、純水95w/o、塩化
第2銅0.26g/、PH3〜3.2)に浸漬して(切
断面は浸漬しない)、耐腐蝕性を調査するため
のキヤス試験を行つた。その結果を第2表に示
す。なおこの時の試験は常温、大気中の環境で
行つた。
【表】
(発明の効果)
本発明の眼鏡用リム線の製造法によれば、レン
ズ保持用溝の底のクラツド被覆層の厚さが、従来
のものより厚く各部ほぼ均等であり、耐腐蝕性に
優れた眼鏡用リム線を得ることができるので、従
来法にとつて代わることのできる画期的な眼鏡用
リム線の製造法と言える。
ズ保持用溝の底のクラツド被覆層の厚さが、従来
のものより厚く各部ほぼ均等であり、耐腐蝕性に
優れた眼鏡用リム線を得ることができるので、従
来法にとつて代わることのできる画期的な眼鏡用
リム線の製造法と言える。
第1図は本発明による眼鏡用リム線の製造工程
における各線材の断面図である。第2図は従来技
術による各線材の断面図である。また第3図は本
発明の実施に用いる圧延機の斜視図である。そし
て第4図は本発明の第2、第3工程に用いるロー
ルの一例を示す側面図である。 a…丸線、b…断面長円形の線材、c…凹み加
工線材、d…製品、5…圧延機、6…線材巻出
機、7…巻取機、11,11′,11″…ロール。
における各線材の断面図である。第2図は従来技
術による各線材の断面図である。また第3図は本
発明の実施に用いる圧延機の斜視図である。そし
て第4図は本発明の第2、第3工程に用いるロー
ルの一例を示す側面図である。 a…丸線、b…断面長円形の線材、c…凹み加
工線材、d…製品、5…圧延機、6…線材巻出
機、7…巻取機、11,11′,11″…ロール。
Claims (1)
- 1 卑金属基材にAu基合金をクラツド被覆した
丸線を、線断面が長円形状の線材となるように平
圧延する第1工程、第1工程で得られた線材を、
線断面が凹み形状でその最深部の円弧の半径が
0.5mm〜2.0mmになりかつ該凹み部分の幅と最深部
の深さの比が4〜12となるように凹み加工しかつ
線断面の外形が逆台形になるように成形加工する
第2工程、第2工程で得られた線材を、その線断
面凹み形状の最深部の円弧が第2工程で得られる
線材の円弧よりも小さくなるように仕上げ加工す
る第3工程の結合よりなることを特徴とする眼鏡
用リム線の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1648679A JPS55109537A (en) | 1979-02-15 | 1979-02-15 | Production of rim wire for spectacles |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1648679A JPS55109537A (en) | 1979-02-15 | 1979-02-15 | Production of rim wire for spectacles |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS55109537A JPS55109537A (en) | 1980-08-23 |
| JPH0134681B2 true JPH0134681B2 (ja) | 1989-07-20 |
Family
ID=11917604
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1648679A Granted JPS55109537A (en) | 1979-02-15 | 1979-02-15 | Production of rim wire for spectacles |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS55109537A (ja) |
-
1979
- 1979-02-15 JP JP1648679A patent/JPS55109537A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS55109537A (en) | 1980-08-23 |
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