JPH0334027B2 - - Google Patents
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- JPH0334027B2 JPH0334027B2 JP17094281A JP17094281A JPH0334027B2 JP H0334027 B2 JPH0334027 B2 JP H0334027B2 JP 17094281 A JP17094281 A JP 17094281A JP 17094281 A JP17094281 A JP 17094281A JP H0334027 B2 JPH0334027 B2 JP H0334027B2
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-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01R—MEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
- G01R27/00—Arrangements for measuring resistance, reactance, impedance, or electric characteristics derived therefrom
- G01R27/02—Measuring real or complex resistance, reactance, impedance, or other two-pole characteristics derived therefrom, e.g. time constant
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- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Measurement Of Resistance Or Impedance (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、高速にてインピーダンスを測定する
装置に関する。更に詳述すれば、本発明は被測定
素子に流れる電流の位相と該素子に印加された電
圧の位相を比較することにより、被測定素子の未
知インピーダンスを高速にて測定する装置に関す
る。 未知インピーダンスの大きさ及び位相角を測定
するため、既知の基準信号を被測定素子に印加
し、もつて基準信号の位相変化を位相検波器で検
出することが従来から行われている。しかし上記
の位相変化を正確に測定するために、種々の方法
が知られている。その一方法として本出願人によ
る特願昭55−30740号「インピーダンス・メータ」
記載の方法は、デジタル的に位相変化量を求めよ
うとするものである。しかしデジタル的に誤差補
正を行うため複数の動作ステツプを要し、測定時
間の短縮化を図り得ないという問題を有してい
た。 よつて本発明の目的は、デジタル的にインピー
ダンス測定を行う際に必要とされる動作ステツプ
数を減少させ、もつて高速測定を可能としたイン
ピーダンス測定装置を提供せんとするものであ
る。 以下、図面を用いて本発明を詳述する。 まず第1図ないし第4図を用いて本発明の基礎
となるインピーダンス測定装置の従来技術を説明
し、次いで第5図を用いて本発明の改良点を明ら
かにする。 第1図は従来技術によるインピーダンス測定装
置の一例を示したブロツク図、第2図は第1図の
動作を説明するためのベクトル図である。 第1図において基準発振器(出力電圧E1、発
振周波数8f)6の出力端は、1/8分周器4を介し
て第1入力端8及び被測定素子2の一方端に接続
される。被測定素子2の他方端は演算増幅器10
の反転入力端に接続される。前記反転入力端は抵
抗器12を介して演算増幅器10の出力端に接続
される。よつて演算増幅器10及び抵抗器12
は、被測定素子2に流れる電流を電圧に変換する
I−Vコンバータとして働く。そして演算増幅器
10の出力端は第2入力端14に接続される(出
力電圧E2)。 第1スイツチSW1は、第1入力端8又は第2
入力端14のいずれかを選択して位相検波器16
の一方の入力端に接続する。位相検波器16の他
方の入力端と基準発振器6との間には、移相器1
8が接続される。ここで移相器18とは、入力信
号8fを1/8に分周すると共に、その位相をシフ
ト(0、π/2、π、3π/2)し且つ方形波に
整形して送り出す回路であつて従来技術(例えば
8ビツトの循環型シフトレジスタ)により構成す
ることができる。位相検波器16の出力端には積
分型電圧計20が接続されており、その出力電圧
を測定する。電圧型20には、位相検波器16の
出力信号を平滑するためのフイルタ30、積分時
間を調節するための第2スイツチSW2、演算増
幅器36及び積分コンデンサ38から成る積分器
40、積分器40の出力端に接続された零出力検
出器及びカウンタ50が含まれる。なお被測定素
子2のインピーダンスを求めるためには、電圧計
20の測定値に一定の演算をほどこす必要がある
が、これらはマイクロプロセツサ(図示されてい
ない)により行われる。 第2図において、ベクトルE1は第1入力端8
に印加される電圧E1、ベクトルE2は第2入力端
14に印加される電圧E2を表わす。ここでベク
トルE2は被測定素子2に流れる電流の大きさ及
びその位相に対応している。 また移相器18の位相シフト量を零とした場
合、位相検波器16に印加される電圧E1と移相
器18の出力電圧の間には、等価的にθ1の位相差
が生じるものとする。即ちこの位相差θ1は、位相
検波器16の動作が理想的であると仮定した場合
に、移相器18を含む信号経路に起因して生じる
ものと考えることができる。そのため図示された
基準ベクトルXは、ベクトルE1と位相差θ1をなす
よう描かれている。 ベクトルEYは、ベクトルE1に対して90°の位相
差を有する。いま被測定素子2がコンデンサであ
るとすると、ベクトルE2は該コンデンサに流れ
る電流を表わすことになる。そして被測定コンデ
ンサの損失が零のとき(理想的なコンデンサの場
合)、ベクトルE2はベクトルEYと重なりあうこと
になる(90°の進み電流が流れるため)。よつてベ
クトルE2とEYとの位相差θ4は、誘電損角δ(tanδ
=tanθ4)を表わすことになる。被測定素子がコ
イルの場合も同様であり、tanθ4は損失係数Dを
表わすことになる。ここで損失係数Dは被測定素
子を表わす等価回路により、以下の通りの値を有
する(計算値の一例を示す)。 (1) 被測定素子がコンデンサCpと抵抗器Rpの並
列等価回路から成るものと仮定した場合、 D=1/ωCpRp=1/Q ω=2πf である。 (2) 被測定素子がインダクタLsと抵抗器Rsの直
列等価回路から成るものと仮定した場合、 D=Rs/ωLs=1/Q である。 第3図は、第1図に示した移相器18及び位相
検波器16の動作を説明した電圧波形図である。
図示された信号イは電圧E1を示し、信号ロは移
相器18の位相シフト量を零とした場合の移相器
出力信号を示している。これら信号イ,ロの間に
は、第2図において説明した如く、位相差θ1が生
じている。そして第1スイツチSW1が第1入力
端側8に倒されているとき位相検波器16から
は、検波信号ハが送り出される。これを第2図に
示したベクトル図にあてはめてみると、移相器出
力信号ロは基準ベクトルXに対応し、検波信号ハ
は基準ベクトルXのa点(aボルト)に対応す
る。 移相器18の位相シフト量をπ/2に設定する
と、移相器出力信号ニが得られる。そして信号イ
及び移相器出力信号ニを導入した位相検波器16
は検波信号ホを送り出す。これを第2図に示した
ベクトル図にあてはめてみると、移相器出力信号
ニは直角基準ベクトルYに対応し、検波信号ホは
直角基準ベクトルYのb点(bボルト)に対応す
る。 第2図に示したベクトルE2についても同様に
考えることができる。即ち基準ベクトルXと同相
の成分cは; 第1スイツチSW1を第2入力端側14に
倒す。 移相器18の位相シフト量を零とする。 ことにより検出される。 また直角基準ベクトルYと同相の成分dは; 第1スイツチSW1を第2入力端側14に
倒す。 移相器18の位相シフト量をπ/2とする。 ことにより検出される。 次に第1図及び第2図を参照してインピーダン
ス測定の原理を説明する。 いま b/a=α d/c=β d/a=γ とする。ここでa,b,c,dは基準ベクトルX
又は直角基準ベクトルYの各点であり、既述の如
く測定される。 すると被測定素子の損失係数Dは、 D=tanδ=tanθ4=tan(π/2−θ3) =1/tanθ3 また tanθ3=tan(θ2−θ1) =(tanθ2−tanθ1)/(1+tanθ2・tanθ1) =(β−α)/(1+α・β) ……(1) よつて D=(1+α・β)/(β−α) ……(2) となる。 次に被測定素子のキヤパシタンス分(またはイ
ンダクタンス分)Xは、 X=|E2|/|E1|sinθ3 ……(3) によつて表わすことができる。 ここで また ここでtanθ3は第(1)式により与えられる。 よつて第(4)式、第(5)式を第(3)式に代入すること
により X=γ/β・β−α/1+α2……(6) となる。 かくして第(2)式及び第(6)式により、被測定素子
のインピーダンスを求めることができる。これら
演算はマイクロプロセツサ(図示されていない)
により行われる。 第4図は、第1図に示したインピーダンス測定
装置の動作を説明するためのグラフである。本図
において、縦軸は積分器40の出力電圧、横軸は
積分時間(秒)を表わしている。そして本装置
は、以下に述べる〔〕〔〕〔〕の各ステツプ
から成るシーケンスにより作動される。各ステツ
プの動作は次の通りである。 第〔〕ステツプ 第1スイツチSW1を第1入力端側8に倒
す。 移相器18の位相シフト量をπ/2に設定
する。 第2スイツチSW2をONして、一定時間
(Tc秒)だけ積分を行う。即ちbボルト(第
2図参照)を印加して積分を行うことにな
る。 その後直5に、移相器18の位相シフト量
をπに設定する。このことにより−aボルト
(第2図参照)による積分が引き続いて行わ
れる。 積分器40の出力電圧が所定レベルに降下
したとき第2スイツチSW2をOFFする(T1
秒後)。 そしてT1/Tcを計算することによりb/a=
αを求めることができる(∵b/a=T1/Tc)。 第〔〕ステツプ 第1スイツチSW1を第2入力端側14に
倒す。 移相器18の位相シフト量をπ/2に設定
する。 第2スイツチSW2をONして、一定時間
(Tc秒)だけ積分を行う。即ちdボルト(第
2図参照)を印加して積分を行うことにな
る。 その後直ちに、移相器18の位相シフト量
をπに設定する。このことにより−cボルト
(第2図参照)による積分が引き続いて行わ
れる。 積分器40の出力電圧が所定レベルに降下
したとき第2スイツチSW2をOFFする(T2
秒後)。 そしてT2/Tcを計算することによりd/c=
βを求めることができる(∵d/c=T2/Tc)。 第〔〕ステツプ 第1スイツチSW1を第2入力端側14に
倒す。 移相器18の位相シフト量をπ/2に設定
する。 第2スイツチSW2をONして、一定時間
(Tc秒)だけ積分を行う。即ちdボルト(第
2図参照)を印加して積分を行うことにな
る。 その後直ちに第1スイツチSW1を第1入
力端側8に倒すと同時に、移相器18の位相
シフト量をπに設定する。このことにより−
aボルト(第2図参照)による積分が引き続
いて行われる。 積分器40の出力電圧が所定レベルに降下
したとき第2スイツチSW2をOFFする(T3
秒後)。 そしてT3/Tcを計算することによりd/a=
γを求めることができる(∵d/a=T3/Tc)。 上記3ステツプによりα、β、γが求められる
ため、上記第(2)式及び第(6)式を用いて損失係数お
よびインピーダンスを計算することが可能となる
(マイクロプロセツサ使用)。 上述した第〔〕ステツプはθ1(第2図参照)
が有限値を有するために不可避な動作ステツプで
あるが、θ1=0となり得る場合には該第〔〕ス
テツプは不要となる。なぜなら α=b/a=0 となるからである。従つて第〔〕ステツプを省
略することにより、より高速なインピーダンス測
定が可能となる。 また第(6)式は X=γ・1/1−tanθ1・tanθ4 と変形することができるから、 tanθ1・tanθ4≪1 (ここでtanθ4=D) の条件を満たすとき、X=γとなる。よつて θ1=0 とすることにより X=γ=d/a となる。このことはリアクタンス測定に際して上
記第〔〕ステツプのみが必要とされ、第〔〕
ステツプ及び第〔〕ステツプを省略し得ること
を意味する。 かくしてθ1=0なる回路が実現されれば、イン
ピーダンス測定はより高速化されることになる。
本発明に係るインピーダンス測定装置は、実質的
にθ1=0を達成し、もつて測定の高速化を図らん
とするものである。 第5図は、本発明の一実施例によるインピーダ
ンス測定装置全体を示したブロツク図である。本
図において1600kHzの基準発振器52はANDゲ
ート54の第1入力端及び分周/整形回路56に
接続されている。ここで分周比は1600であるた
め、分周/整形回路56からは1kHzzの正弦波
が得られる。分周/整形回路56の出力端は被測
定素子58及びI−Vコンバータ57、スイツチ
59を介して位相検波器60の第1入力端に接続
される。分周/整形回路56の出力端は、またリ
ミツタ62及びフリツプフロツプ64を介して
ANDゲート54の第2入力端に接続される。こ
こでリミツタ62及びフリツプフロツプ64は、
分周/整形回路56から得られる正弦波信号に同
期したゲート開閉信号66を送出する。なおスイ
ツチ59がa側に倒されているとき、波形/整形
回路56の出力端は位相検波器60に直結され
る。ANDゲート54の出力端は分周器(÷200)
68を介して移相器70に接続される。移相器7
0は第1図に示した移相器18と同じく、入力周
波数を1/8に分周する共に、その位相をシフトし
且つ方形波に整形して送り出す回路(例えば8ビ
ツトの循環型シフトレジスタ、特願昭56−114285
参照)である。そして移相器70の出力端子は位
相検波器60の第2入力端に接続される。位相検
波器60の出力端はデユアルスロープ積分型電圧
計72に接続される。電圧計72は、第1図に示
した電圧計20と同様の構成を有する。 本装置において、被測定素子58に印加された
1kHzの正弦波信号は一定の時間遅れ(又は進み)
をもつて位相検波器60に印加される。いま移相
器70の位相シフト量が零に設定されているとす
るとθ1(第2図参照)は最大0.225度となり、ほぼ
零であると考えることができる。なぜなら1kHz
の測定信号を得るため1600kHzの基準信号を用
い、そして被測定素子に印加される信号に同期し
て開かれるANDゲート54を通過した後に分周
を行つているからである。換言すれば被測定素子
58に印加される1kHzの信号はベクトルE1(第2
図参照)に相当し、基準ベクトルXとの差θ1は最
大でも 360×1/1600=0.225(度) であるから、ベクトルE1と基準ベクトルXは実
質的に一致していると考えることができる。 よつて本装置の動作は次のように行われる(第
4図の第〔〕ステツプ参照)。 スイツチ59をb側に倒すと同時に移相器7
0の位相シフト量をπ/2に設定し、一定時間
(Tc)だけ積分を行う。即ちdボルト(第2図
参照)を印加して積分を行うことになる。 その後直ちに、スイツチ59をa側に倒すと
同時に移相器70の位相シフト量をπに設定す
る。このことにより−aボルト(第2図参照)
による積分が引続いて行われる。 積分器(図示せず)の出力電圧が所定レベル
まで降下したとき(T3秒後)、積分を停止す
る。 そしてT3/Tcを計算することによりd/aを
求めることができる。 よつてX=d/aであるから、被測定素子がコン
デンサの場合 ωc=d/a,ω=2πf で与えられる。 以上詳述した如く、本発明によればリアクタン
スのみを測定する場合には動作ステツプ数が1/3
に減少するため、実際の測定時間は従来(3ステ
ツプ)に比べて1/2以下にすることができる。ま
た損失係数Dを併せて測定する場合にも第〔〕
ステツプ(第4図参照)を省略することができる
ため、測定を高速化することが可能である。 最後に、本出願人の試作によるインピーダンス
測定装置を用いて静電容量Cを測定するのに要し
た時間を実験データとして付記しておく。 【表】
装置に関する。更に詳述すれば、本発明は被測定
素子に流れる電流の位相と該素子に印加された電
圧の位相を比較することにより、被測定素子の未
知インピーダンスを高速にて測定する装置に関す
る。 未知インピーダンスの大きさ及び位相角を測定
するため、既知の基準信号を被測定素子に印加
し、もつて基準信号の位相変化を位相検波器で検
出することが従来から行われている。しかし上記
の位相変化を正確に測定するために、種々の方法
が知られている。その一方法として本出願人によ
る特願昭55−30740号「インピーダンス・メータ」
記載の方法は、デジタル的に位相変化量を求めよ
うとするものである。しかしデジタル的に誤差補
正を行うため複数の動作ステツプを要し、測定時
間の短縮化を図り得ないという問題を有してい
た。 よつて本発明の目的は、デジタル的にインピー
ダンス測定を行う際に必要とされる動作ステツプ
数を減少させ、もつて高速測定を可能としたイン
ピーダンス測定装置を提供せんとするものであ
る。 以下、図面を用いて本発明を詳述する。 まず第1図ないし第4図を用いて本発明の基礎
となるインピーダンス測定装置の従来技術を説明
し、次いで第5図を用いて本発明の改良点を明ら
かにする。 第1図は従来技術によるインピーダンス測定装
置の一例を示したブロツク図、第2図は第1図の
動作を説明するためのベクトル図である。 第1図において基準発振器(出力電圧E1、発
振周波数8f)6の出力端は、1/8分周器4を介し
て第1入力端8及び被測定素子2の一方端に接続
される。被測定素子2の他方端は演算増幅器10
の反転入力端に接続される。前記反転入力端は抵
抗器12を介して演算増幅器10の出力端に接続
される。よつて演算増幅器10及び抵抗器12
は、被測定素子2に流れる電流を電圧に変換する
I−Vコンバータとして働く。そして演算増幅器
10の出力端は第2入力端14に接続される(出
力電圧E2)。 第1スイツチSW1は、第1入力端8又は第2
入力端14のいずれかを選択して位相検波器16
の一方の入力端に接続する。位相検波器16の他
方の入力端と基準発振器6との間には、移相器1
8が接続される。ここで移相器18とは、入力信
号8fを1/8に分周すると共に、その位相をシフ
ト(0、π/2、π、3π/2)し且つ方形波に
整形して送り出す回路であつて従来技術(例えば
8ビツトの循環型シフトレジスタ)により構成す
ることができる。位相検波器16の出力端には積
分型電圧計20が接続されており、その出力電圧
を測定する。電圧型20には、位相検波器16の
出力信号を平滑するためのフイルタ30、積分時
間を調節するための第2スイツチSW2、演算増
幅器36及び積分コンデンサ38から成る積分器
40、積分器40の出力端に接続された零出力検
出器及びカウンタ50が含まれる。なお被測定素
子2のインピーダンスを求めるためには、電圧計
20の測定値に一定の演算をほどこす必要がある
が、これらはマイクロプロセツサ(図示されてい
ない)により行われる。 第2図において、ベクトルE1は第1入力端8
に印加される電圧E1、ベクトルE2は第2入力端
14に印加される電圧E2を表わす。ここでベク
トルE2は被測定素子2に流れる電流の大きさ及
びその位相に対応している。 また移相器18の位相シフト量を零とした場
合、位相検波器16に印加される電圧E1と移相
器18の出力電圧の間には、等価的にθ1の位相差
が生じるものとする。即ちこの位相差θ1は、位相
検波器16の動作が理想的であると仮定した場合
に、移相器18を含む信号経路に起因して生じる
ものと考えることができる。そのため図示された
基準ベクトルXは、ベクトルE1と位相差θ1をなす
よう描かれている。 ベクトルEYは、ベクトルE1に対して90°の位相
差を有する。いま被測定素子2がコンデンサであ
るとすると、ベクトルE2は該コンデンサに流れ
る電流を表わすことになる。そして被測定コンデ
ンサの損失が零のとき(理想的なコンデンサの場
合)、ベクトルE2はベクトルEYと重なりあうこと
になる(90°の進み電流が流れるため)。よつてベ
クトルE2とEYとの位相差θ4は、誘電損角δ(tanδ
=tanθ4)を表わすことになる。被測定素子がコ
イルの場合も同様であり、tanθ4は損失係数Dを
表わすことになる。ここで損失係数Dは被測定素
子を表わす等価回路により、以下の通りの値を有
する(計算値の一例を示す)。 (1) 被測定素子がコンデンサCpと抵抗器Rpの並
列等価回路から成るものと仮定した場合、 D=1/ωCpRp=1/Q ω=2πf である。 (2) 被測定素子がインダクタLsと抵抗器Rsの直
列等価回路から成るものと仮定した場合、 D=Rs/ωLs=1/Q である。 第3図は、第1図に示した移相器18及び位相
検波器16の動作を説明した電圧波形図である。
図示された信号イは電圧E1を示し、信号ロは移
相器18の位相シフト量を零とした場合の移相器
出力信号を示している。これら信号イ,ロの間に
は、第2図において説明した如く、位相差θ1が生
じている。そして第1スイツチSW1が第1入力
端側8に倒されているとき位相検波器16から
は、検波信号ハが送り出される。これを第2図に
示したベクトル図にあてはめてみると、移相器出
力信号ロは基準ベクトルXに対応し、検波信号ハ
は基準ベクトルXのa点(aボルト)に対応す
る。 移相器18の位相シフト量をπ/2に設定する
と、移相器出力信号ニが得られる。そして信号イ
及び移相器出力信号ニを導入した位相検波器16
は検波信号ホを送り出す。これを第2図に示した
ベクトル図にあてはめてみると、移相器出力信号
ニは直角基準ベクトルYに対応し、検波信号ホは
直角基準ベクトルYのb点(bボルト)に対応す
る。 第2図に示したベクトルE2についても同様に
考えることができる。即ち基準ベクトルXと同相
の成分cは; 第1スイツチSW1を第2入力端側14に
倒す。 移相器18の位相シフト量を零とする。 ことにより検出される。 また直角基準ベクトルYと同相の成分dは; 第1スイツチSW1を第2入力端側14に
倒す。 移相器18の位相シフト量をπ/2とする。 ことにより検出される。 次に第1図及び第2図を参照してインピーダン
ス測定の原理を説明する。 いま b/a=α d/c=β d/a=γ とする。ここでa,b,c,dは基準ベクトルX
又は直角基準ベクトルYの各点であり、既述の如
く測定される。 すると被測定素子の損失係数Dは、 D=tanδ=tanθ4=tan(π/2−θ3) =1/tanθ3 また tanθ3=tan(θ2−θ1) =(tanθ2−tanθ1)/(1+tanθ2・tanθ1) =(β−α)/(1+α・β) ……(1) よつて D=(1+α・β)/(β−α) ……(2) となる。 次に被測定素子のキヤパシタンス分(またはイ
ンダクタンス分)Xは、 X=|E2|/|E1|sinθ3 ……(3) によつて表わすことができる。 ここで また ここでtanθ3は第(1)式により与えられる。 よつて第(4)式、第(5)式を第(3)式に代入すること
により X=γ/β・β−α/1+α2……(6) となる。 かくして第(2)式及び第(6)式により、被測定素子
のインピーダンスを求めることができる。これら
演算はマイクロプロセツサ(図示されていない)
により行われる。 第4図は、第1図に示したインピーダンス測定
装置の動作を説明するためのグラフである。本図
において、縦軸は積分器40の出力電圧、横軸は
積分時間(秒)を表わしている。そして本装置
は、以下に述べる〔〕〔〕〔〕の各ステツプ
から成るシーケンスにより作動される。各ステツ
プの動作は次の通りである。 第〔〕ステツプ 第1スイツチSW1を第1入力端側8に倒
す。 移相器18の位相シフト量をπ/2に設定
する。 第2スイツチSW2をONして、一定時間
(Tc秒)だけ積分を行う。即ちbボルト(第
2図参照)を印加して積分を行うことにな
る。 その後直5に、移相器18の位相シフト量
をπに設定する。このことにより−aボルト
(第2図参照)による積分が引き続いて行わ
れる。 積分器40の出力電圧が所定レベルに降下
したとき第2スイツチSW2をOFFする(T1
秒後)。 そしてT1/Tcを計算することによりb/a=
αを求めることができる(∵b/a=T1/Tc)。 第〔〕ステツプ 第1スイツチSW1を第2入力端側14に
倒す。 移相器18の位相シフト量をπ/2に設定
する。 第2スイツチSW2をONして、一定時間
(Tc秒)だけ積分を行う。即ちdボルト(第
2図参照)を印加して積分を行うことにな
る。 その後直ちに、移相器18の位相シフト量
をπに設定する。このことにより−cボルト
(第2図参照)による積分が引き続いて行わ
れる。 積分器40の出力電圧が所定レベルに降下
したとき第2スイツチSW2をOFFする(T2
秒後)。 そしてT2/Tcを計算することによりd/c=
βを求めることができる(∵d/c=T2/Tc)。 第〔〕ステツプ 第1スイツチSW1を第2入力端側14に
倒す。 移相器18の位相シフト量をπ/2に設定
する。 第2スイツチSW2をONして、一定時間
(Tc秒)だけ積分を行う。即ちdボルト(第
2図参照)を印加して積分を行うことにな
る。 その後直ちに第1スイツチSW1を第1入
力端側8に倒すと同時に、移相器18の位相
シフト量をπに設定する。このことにより−
aボルト(第2図参照)による積分が引き続
いて行われる。 積分器40の出力電圧が所定レベルに降下
したとき第2スイツチSW2をOFFする(T3
秒後)。 そしてT3/Tcを計算することによりd/a=
γを求めることができる(∵d/a=T3/Tc)。 上記3ステツプによりα、β、γが求められる
ため、上記第(2)式及び第(6)式を用いて損失係数お
よびインピーダンスを計算することが可能となる
(マイクロプロセツサ使用)。 上述した第〔〕ステツプはθ1(第2図参照)
が有限値を有するために不可避な動作ステツプで
あるが、θ1=0となり得る場合には該第〔〕ス
テツプは不要となる。なぜなら α=b/a=0 となるからである。従つて第〔〕ステツプを省
略することにより、より高速なインピーダンス測
定が可能となる。 また第(6)式は X=γ・1/1−tanθ1・tanθ4 と変形することができるから、 tanθ1・tanθ4≪1 (ここでtanθ4=D) の条件を満たすとき、X=γとなる。よつて θ1=0 とすることにより X=γ=d/a となる。このことはリアクタンス測定に際して上
記第〔〕ステツプのみが必要とされ、第〔〕
ステツプ及び第〔〕ステツプを省略し得ること
を意味する。 かくしてθ1=0なる回路が実現されれば、イン
ピーダンス測定はより高速化されることになる。
本発明に係るインピーダンス測定装置は、実質的
にθ1=0を達成し、もつて測定の高速化を図らん
とするものである。 第5図は、本発明の一実施例によるインピーダ
ンス測定装置全体を示したブロツク図である。本
図において1600kHzの基準発振器52はANDゲ
ート54の第1入力端及び分周/整形回路56に
接続されている。ここで分周比は1600であるた
め、分周/整形回路56からは1kHzzの正弦波
が得られる。分周/整形回路56の出力端は被測
定素子58及びI−Vコンバータ57、スイツチ
59を介して位相検波器60の第1入力端に接続
される。分周/整形回路56の出力端は、またリ
ミツタ62及びフリツプフロツプ64を介して
ANDゲート54の第2入力端に接続される。こ
こでリミツタ62及びフリツプフロツプ64は、
分周/整形回路56から得られる正弦波信号に同
期したゲート開閉信号66を送出する。なおスイ
ツチ59がa側に倒されているとき、波形/整形
回路56の出力端は位相検波器60に直結され
る。ANDゲート54の出力端は分周器(÷200)
68を介して移相器70に接続される。移相器7
0は第1図に示した移相器18と同じく、入力周
波数を1/8に分周する共に、その位相をシフトし
且つ方形波に整形して送り出す回路(例えば8ビ
ツトの循環型シフトレジスタ、特願昭56−114285
参照)である。そして移相器70の出力端子は位
相検波器60の第2入力端に接続される。位相検
波器60の出力端はデユアルスロープ積分型電圧
計72に接続される。電圧計72は、第1図に示
した電圧計20と同様の構成を有する。 本装置において、被測定素子58に印加された
1kHzの正弦波信号は一定の時間遅れ(又は進み)
をもつて位相検波器60に印加される。いま移相
器70の位相シフト量が零に設定されているとす
るとθ1(第2図参照)は最大0.225度となり、ほぼ
零であると考えることができる。なぜなら1kHz
の測定信号を得るため1600kHzの基準信号を用
い、そして被測定素子に印加される信号に同期し
て開かれるANDゲート54を通過した後に分周
を行つているからである。換言すれば被測定素子
58に印加される1kHzの信号はベクトルE1(第2
図参照)に相当し、基準ベクトルXとの差θ1は最
大でも 360×1/1600=0.225(度) であるから、ベクトルE1と基準ベクトルXは実
質的に一致していると考えることができる。 よつて本装置の動作は次のように行われる(第
4図の第〔〕ステツプ参照)。 スイツチ59をb側に倒すと同時に移相器7
0の位相シフト量をπ/2に設定し、一定時間
(Tc)だけ積分を行う。即ちdボルト(第2図
参照)を印加して積分を行うことになる。 その後直ちに、スイツチ59をa側に倒すと
同時に移相器70の位相シフト量をπに設定す
る。このことにより−aボルト(第2図参照)
による積分が引続いて行われる。 積分器(図示せず)の出力電圧が所定レベル
まで降下したとき(T3秒後)、積分を停止す
る。 そしてT3/Tcを計算することによりd/aを
求めることができる。 よつてX=d/aであるから、被測定素子がコン
デンサの場合 ωc=d/a,ω=2πf で与えられる。 以上詳述した如く、本発明によればリアクタン
スのみを測定する場合には動作ステツプ数が1/3
に減少するため、実際の測定時間は従来(3ステ
ツプ)に比べて1/2以下にすることができる。ま
た損失係数Dを併せて測定する場合にも第〔〕
ステツプ(第4図参照)を省略することができる
ため、測定を高速化することが可能である。 最後に、本出願人の試作によるインピーダンス
測定装置を用いて静電容量Cを測定するのに要し
た時間を実験データとして付記しておく。 【表】
第1図は従来技術によるインピーダンス測定装
置の一例を示したブロツク図、第2図は第1図の
動作を説明するためのベクトル図、第3図は第1
図に示した移相器18及び位相検波器16の動作
を説明した電圧波形図、第4図は第1図に示した
インピーダンス測定装置の動作を説明するための
グラフ、第5図は本発明の一実施例によるインピ
ーダンス測定装置全体を示したブロツク図であ
る。 2:被測定素子、16:位相検波器、18:移
相器、20:デユアルスロープ積分型電圧計、5
4:ANDゲート、56:分周/整形回路、6
0:位相検波器、62:リミツタ、64:フリツ
プフロツプ、68:分周器(÷200)、70:移相
器、72:デユアルスロープ積分型電圧計。
置の一例を示したブロツク図、第2図は第1図の
動作を説明するためのベクトル図、第3図は第1
図に示した移相器18及び位相検波器16の動作
を説明した電圧波形図、第4図は第1図に示した
インピーダンス測定装置の動作を説明するための
グラフ、第5図は本発明の一実施例によるインピ
ーダンス測定装置全体を示したブロツク図であ
る。 2:被測定素子、16:位相検波器、18:移
相器、20:デユアルスロープ積分型電圧計、5
4:ANDゲート、56:分周/整形回路、6
0:位相検波器、62:リミツタ、64:フリツ
プフロツプ、68:分周器(÷200)、70:移相
器、72:デユアルスロープ積分型電圧計。
Claims (1)
- 1 被測定素子に基準信号を印加して得られる位
相変化量からインピーダンスを測定する装置にお
いて、測定周波数のn倍周波数を有する基準信号
を発生する基準発振器と、前記基準信号を分周し
て得られる測定信号を被測定素子に印加したとき
生じる信号に同期してゲート開放信号を発生する
同期化回路と、前記基準発振器及び前記同期化回
路の出力端に接続されたゲート回路を含み、前記
ゲート回路の出力端を移相器を介して位相検波器
の位相検波制御端子に接続して成ることを特徴と
したインピーダンス測定装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17094281A JPS5872066A (ja) | 1981-10-26 | 1981-10-26 | インピ−ダンス測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17094281A JPS5872066A (ja) | 1981-10-26 | 1981-10-26 | インピ−ダンス測定装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5872066A JPS5872066A (ja) | 1983-04-28 |
| JPH0334027B2 true JPH0334027B2 (ja) | 1991-05-21 |
Family
ID=15914219
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17094281A Granted JPS5872066A (ja) | 1981-10-26 | 1981-10-26 | インピ−ダンス測定装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5872066A (ja) |
-
1981
- 1981-10-26 JP JP17094281A patent/JPS5872066A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5872066A (ja) | 1983-04-28 |
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