JPH0454002B2 - - Google Patents
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- JPH0454002B2 JPH0454002B2 JP63157469A JP15746988A JPH0454002B2 JP H0454002 B2 JPH0454002 B2 JP H0454002B2 JP 63157469 A JP63157469 A JP 63157469A JP 15746988 A JP15746988 A JP 15746988A JP H0454002 B2 JPH0454002 B2 JP H0454002B2
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Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は、橋梁等の構造物と支持台に介在する
支承等の修理や取替え作業を行なうための構造物
の極圧支持扛上並びに仮支持方法に関する。 〔従来の技術〕 第6図以下に示す如く、現在完成している橋梁
や高速道路等の構造物Aと支持台Bとの間には、
前記構造物Aの死荷重や活荷重等の鉛直荷重を確
実に、支持台Bに伝達するとともに、地震や風等
による橋軸直角方向のそれぞれの水平荷重も伝達
するために金属製等の支承Cを前記支持台Bの長
さ方向両端部に介在しており、該支承Cが前記構
造物Aによる荷重や震動等によつて、歪みや曲げ
応力によるクラツクの発生、又は雨水、砂塵等に
よる腐食の発生等に要因によつて老化が起こるの
で補修や交換等の工事が必要となるのである。 そのため、従来、支承C付近に該支承Cの高さ
と略同高に金属製の板材や鋼製サンドルを積段し
て仮受部材Dとし、前記構造物Aを扛上しうる油
圧式の普通ジヤツキIを前記支承C付近の間隙に
設置して、支承Cと構造物Aがやや離れる状態ま
でジヤツキアツプし、そして前記仮受部材D上位
に金属製の板材等を更に積段して、前記構造物A
を仮受けして、支承Cを取外し、補修又は変換し
た後、もとの位置に戻し、前記普通ジヤツキIで
再び構造物Aを一旦ジヤツキアツプして仮受部材
Dを除去し、ジヤツキダウンすることで支承Dの
補修作業を行つていた。しかし、数百〜数千トン
に達する重構造物を支点付近でこれを扛上するた
めの普通ジヤツキIは大型であり、構造物Aと支
持台Bとの間隙に設置できればよいが、実際には
支承Cと支持台B端部までの長さ、即ち、端縁距
離は10〜30cm程度であり、且つ支承Cの高さは、
例えばベアリングプレート支承等では10〜20cm程
度であるので普通ジヤツキIの設置場所が狭く、
且つ又、支承Cの設置されている箇所は、数メー
トル〜数十メートル程度の高所にある為、前記大
型ジヤツキを設置するのは人力では無理があり、
危険を伴う作業であつた。更に、構造物A中央部
下面周辺には、該構造物Aを補強するための桁
や、その他配管等が縦横に取り付けられている為
に支承C−C間にジヤツキ設置場所が無く、作業
不可能の場合もあつた。 そのため、前記構造物Aと支持台Bとの隙間と
略同高に、金属板等の仮受材Dを先ず介在し、前
記支持台B側壁に金属製等のブラケツトEをボル
ト等で固定し、該ブラケツトE上位に普通ジヤツ
キIを載置して、前記構造物Aを数mm程度ジヤツ
キアツプし、その状態で前記仮受材Dと構造物A
とに形成した隙間と略同高になるように仮受材D
を更に介在して仮支持し、支承Cを取外して補修
又は変換した後、普通ジヤツキIで再度ジヤツキ
アツプして仮受材Dを除去し、ジヤツキダウンし
て修理を行なう所謂ブラケツト方法や、 前記支持台Bを延設すべく支持台B連設箇所垂
下の地面に、基礎コンクリートを作成して土台F
を形成し、該土台Fより鋼材Gを略支持台B高さ
に立設して、上面が水平になるように仮支持台H
を形成し、該仮支持台H上位に前に普通ジヤツキ
Iを載置して、前述同様にジヤツキアツプして構
造物を仮支持する所謂、鋼製ベント方法等があつ
た。 〔発明が解決しようとする課題〕 しかし、これらの方法は一例であり、支承の設
置場所や大きさによつては構造物と支持台との間
隙に油圧式の普通ジヤツキIが設置できず且つ高
所であるため作業不可能であつたり、又間隙はあ
るが地台面積が狭く、該普通ジヤツキIが設置で
きない等の場合があり、以下にそれら問題点の一
例を列記する。 数百〜数千トンに達する重構造物を支点状態
でこれを扛上するための普通ジヤツキIでは大
型となる為、構造物と支持台との間隙に設置で
きない場合があつて、従来の普通ジヤツキIで
は構造物を直接扛上不可能であり、又、設置で
きたとしても支持台上の支承付近に、仮受部材
及び普通ジヤツキIを設置するので作業面積が
狭くなつて作業不便である。 安全上、仮に100tの構造物を扛上するのに対
して、安全率を加味して最大力が150t程度のジ
ヤツキを必要とするが、普通ジヤツキIのシリ
ンダが円柱形である為、第6図に示すように支
持台肩部端縁に荷重がかかり、その為支持台肩
部端縁に疲労が生じ、崩壊する危険がある。 ジヤツキアツプする高さは、支承と構造物が
数mm離れる程度に該構造物を扛上すればよいの
であるが、前記支承を補修中においても該支承
の代わりに普通ジヤツキIが構造物等から伝導
される荷重や振動を受ける為、該普通ジヤツキ
Iだけでは構造物を長時間支持できないので、
支持するためには仮受部材を介在する必要があ
り、その為に一旦、該仮受部材を設置した際に
起こる沈み、なじみ量等の上げ越し量を含ん
だ、即ち上げ越し状態に構造物をジヤツキアツ
プするのであるが、構造物の端部を極端に上げ
越しすれば該構造物にそりが生じるので、端横
桁付近における床版コンクリートのクラツク発
生の危険がある。 油圧式の普通ジヤツキIはジヤツキダウンの
際に、油圧の減圧調整が難しく、構造物自重に
よつて急激に構造物が扛下するのでコンクリー
トが難しい。 通常、支承補修作業中であつても、構造物上
面を車輌等が通過するので、隣接する構造物と
の段差が安全上10mm程度でなければならず扛上
高さに制限がある為、扛上に際しても段差を少
なくすべく緻密な作業となるが、油圧式の普通
ジヤツキIでは微妙な扛上管理の調整が困難で
あり、扛上する誤差が生じやすく構造物に悪影
響を与える。 支承設置箇所が、川や海等の水面上にある場
合等は、船等を前記支承下位に定置させ、該船
上よりクレーン等で補修作業を行なう事もあつ
て大がかりな作業となり、コストや時間がかか
る。 普通ジヤツキIは自重が重く、設置するのに
人力での移動は困難であるうえに、比較的背の
高いものを立設している関係上、これが地震や
振動により転倒して落下する危険があり、落下
すれば大事故になる場合がある。 ブラケツト方法、鋼製ベント方法等では構造
物扛上以前の仮地台作成に時間やコストが多大
となる。 本発明は、上記問題を解決し、支承の設置場所
に関係なく、直接構造物を扛上しうる楔形ジヤツ
キを用いて安全に構造物を極圧支持扛上並びに仮
支持する方法を提供せんとするものである。 〔課題を解決するための手段〕 本発明は、前記問題点を解決に鑑み、 押引手段に関係づけ、巾方向には移動規制さ
れ、上面及び下面が傾斜面となる楔形駆動部材
を、該楔形駆動部材下面の傾斜面と略同形の傾斜
面を上面に有し、巾方向及び長さ方向に移動規制
した下部楔受圧部材と、前記楔形駆動部材上面の
傾斜面と略同形の傾斜面を下面に有し、巾方向及
び長さ方向に移動規制した上部楔受圧部材との間
に狭設し、前記楔形駆動部材を長さ方向に移動す
ることにより、下部楔受圧部材上面の傾斜面に沿
つて、前記楔形駆動部材が長さ方向に移動しなが
ら上昇するとともに、該楔形駆動部材上面の傾斜
面に沿つて、前記上部楔受圧部材が上昇する楔形
ジヤツキ装置を、構造物と支持台との隙間に設置
し、前記押引手段を作動することによつて上昇す
る上部楔受圧部材が、構造物下端に当接して、該
構造物を扛上した状態に維持するためのストツパ
ー手段とによつて構造物を支持してなる構造物の
極圧支持扛上並びに仮支持方法を提供せんとする
ものである。 〔作用〕 従つて、押引手段で楔形駆動部材を押動する
と、該楔形駆動部材が傾斜面に沿つて長さ方向に
移動しながら上昇し、且つ該楔形駆動部材の上位
に位置する上部楔受圧部材も傾斜面に沿つて上昇
するので、構造物と支持台との間隙に設置して、
前記押引手段を作動すると、上部楔受圧部材が構
造物を扛上し、希望位置高さになつた時にストツ
パー手段にて前記楔形駆動部材を位置固定して、
前記構造物を仮支持し、支承の補修作業を可能と
するものである。 〔発明の詳説〕 本発明の詳細を更に添付した図面にもとづき説
明する。第1図に示すように、橋梁や高速道路等
の構造物1を支持するための支持台2との間には
構造物1にかかる死荷重や活荷重の鉛直荷重を確
実に支持台2に伝達するとともに、地震や風等に
よる橋軸直角方向の夫々の水平荷重も伝達するた
めに、金属製の支承3で介在しているが、該支承
3には、前記構造物1からの荷重を直接受けた
り、又雨水や砂塵等によつて腐食が発生したりす
る為に、補修や交換の作業が必要となるのであ
る。しかし、該支承3の設置されている箇所は、
地上20〜30m程度の高所に設置されている場合も
多く、作業不便な上に危険を伴い、又前記支持台
2端部と支承3までの長さ、即ち、端縁距離は10
〜30cm程度で且つ支承3高さは、例えばベアリン
グプレート支承等では10〜20cm程度であるので、
該支承3付近の間隙は非常に狭く、ジヤツキ設置
不可能であつたり、又、設置できたとしても、仮
受部材等を一旦設置しなければならず、更に作業
場所が狭くなるとともに、作業工程が長くなるの
で困難を要したが、本発明により容易に構造物1
を仮支持できるのである。 即ち、前記支承付近の間隙に、押引手段に関係
づけ巾方向に移動規制され、上面及び下面に傾斜
面を有する楔形駆動部材を長さ方向に押動するこ
とにより、該楔形駆動部材下面の傾斜面と略同形
の傾斜面を有する下部楔受圧部材に沿つて上昇し
ながら、長さ方向に移動するとともに、該楔形駆
動部材上面の傾斜面と略同形の傾斜面を下面に有
する上部楔受圧部材が、前記楔形駆動部材上面の
傾斜面に沿つて上昇する為、前記構造物を扛上
し、任意高さになつた時に押動を停止するととも
に、前記楔形駆動部材が構造物自重により基端方
向に押し戻されないように、摺動ロツドを有する
押引手段と楔形駆動部材との間に、前記摺動ロツ
ドを挿通させる一側を開放したストツパープレー
トを単又は複数介在してストツパー手段とするこ
とで、前記構造物を極圧支持扛上並びに仮支持す
るものである。 以下にその極圧支持扛上並びに仮支持方法に用
いる楔形ジヤツキ装置4について説明する。即
ち、第2図及び第3図に示すように、上面を開口
5した平面視略長方形で金属製箱状の枠部材6
を、前記支承3付近の支持台2上の隙間に設置し
うる大きさに形成し、一方の短辺側壁7を先端と
すると、該側壁7内面と、長辺両側壁8−8内に
連設した2枚の金属製板部材9−9′を、やや隙
間をもつて固着している。該板部材9−9′は後
述上下ガイド部材のみを長さ方向に移動規制する
とともに、前記枠部材6の補強及び上下ガイド部
材の反力受け材として設けており、又該枠部材6
基端側の短辺側壁7′外面にも同位置に2枚の金
属製板部材10−10′を固着し、前記枠部材6
の補強及び後述油圧ジヤツキによる反力受け材と
するとともに、前記板部材10の略中央に螺孔1
1を形成し、該螺孔11にアイボルト12等を螺
着して、運搬時にロープ等の引掛け部として運べ
るようにしている。又、前記枠部材6内面の基端
側適宜位置に略L字形に形成した板片13の角部
が前記枠部材6の長辺側壁8−8と底板14との
角部とに接合して固着し、後述油圧ジヤツキの転
動を防止している。そのように形成した枠部材6
内に、上面に後述楔形駆動部材下面の傾斜面と略
同形の傾斜面15を有し、巾方向は前記枠部材6
の長辺側壁8−8内面より、やや短くして規制さ
れた平面視略長方形の金属製下部楔受圧部材16
の厚みの大きい方の短辺側壁17と、前記板部材
9′とが当接するように内装する。 そして、該下部楔受圧部材16上位に、上面及
び下面に傾斜面18を有し、巾方向は前記下部楔
受圧部材16と同じ長さで、長さ方向にやや長い
金属製の楔形駆動部材19を載置している。次い
で、該楔形駆動部材19上面の傾斜面18と略同
形の傾斜面21を下面に有し、前記下部楔受圧部
材と平面視略同形で、厚みの大きい側の短辺側壁
22と、前記板部材9とが当接するようにした金
属製の上部楔受圧部材23を前記楔形駆動部材1
9上位に載置して、上部及び下部楔受圧部材2
3,16が前記楔形駆動部材19を挟んだ状態と
している。 これらの上部楔受圧部材23、下部楔受圧部材
16及び楔形駆動部材19は、普通鋼、ステンレ
ス鋼、合金鋼等の金属鋼や、高負荷に耐えうるセ
ラミツク、プラスチツク等でも成型可能である
が、上部及び下部楔受圧部材23,16の傾斜面
21,15と楔形駆動部材19の上下傾斜面18
−18との接合部分には、将来、該楔形駆動部材
19を移動する際に摩擦が生じるので、四フツ化
エチレン樹脂製等で形成したテフロン板等を滑動
助材板24として、第5図イに示す如く、前記上
部及び下部楔受圧部材23,16の傾斜面21,
15の表面に、該滑動助材板24を直接貼着した
り、該滑動助材板24厚みよりも小さく、且つ上
部及び下部楔受圧部材23,16の傾斜面21,
15平面視よりもやや小さい形状の凹部25を前
記傾斜面21,15に形成し、該凹部25に前記
滑動助材板24を嵌合して貼着するか、又は第5
図ロに示す如く、前記楔形駆動部材19の上下傾
斜面18,18の略全面に前記滑動助材板24を
直接貼着したり、該滑動助材板24を前記楔形駆
動部材19の上下傾斜面18に前記同様な凹部2
5を形成し、該凹部25に滑動助材板24を嵌合
して貼着等して、楔形駆動部材19と上部及び下
部楔受圧部材23,16との接合部分に滑動助材
板24を介在するのである。 その際の、楔形駆動部材19の傾斜面18及び
上部及び下部楔受圧部材23,16の傾斜面2
1,15の表面を二硫化モリブデンの焼付け、ク
ロームメツキコーテイング、ステンレス板の固
着、ニツケル、クローム、ステンレス等の金属溶
射及び研磨等を施すことで滑動性を良くすること
ができ、又、前記滑動助材板24としては、四
フツソ化エチレン樹脂(以下PTFEと称す)、
PTFEにグラフアイトフアイバーとカーボンを混
合したもの、PTFEにグラフアイバーと二硫化
モリブデを混合したもの、PTFEに銅合金を混
合した物、銅合金、鋼材表面を研磨後、二硫
化モリブデンで焼付けしたもの、金属表面にド
ライスライド液を塗布したもの等が使用しうる。
尚、傾斜面に滑動性があり、且つ素材強度上使用
に耐えうるもの、例えば特殊ステンレス鋼材等を
用いれば、前記の如く表面処理を必要としないで
使用しうる。 更に、前記上部楔受圧部材23上位に該上部楔
受圧部材23より大なる平面積を有するステンレ
ス製等の板材をスライド板26として載置して、
水平方向に自在に移動可能とし、該スライド板2
6と前記上部楔受圧部材23間に、薄いステンレ
ス板24′を介在し、更に又前記スライド板26
上位には該スライド板26と平面視略同形でやや
弾性があり且つ衝撃吸収力のあるウレタンゴム等
で形成した緩衝板27を構造物下面の水平度誤差
や勾配の吸収のために載置している。 上記した枠部材6内に内装した下部楔受圧部材
16、楔形駆動部材19、及び上部楔受圧部材2
3を前記支承3付近の支持台2上の隙間にできる
だけ支持台2端部に近づかないように設置した
り、又、前記枠部材6をまず支承3付近の支持台
2上の隙間に設置して、前記下部楔受圧部材1
6、楔形駆動部材19及び上部楔受圧部材23を
内装する等して設置した後、前記スライド板26
及び緩衝板27を載置するが、この時に前記枠部
材6と支持台2との間に板材(図示せず)を介在
するなどして、前記緩衝板27上面と前記構造物
1下面が0〜数mm程度となるように調節して設置
した後、前記楔形駆動部材19の基端側に、前記
複数の板片13で油圧ジヤツキ28が転動しない
よう長さ方向に位置決めして押引手段28′とし、
該油圧ジヤツキ28のロツド29先端面と前記楔
形駆動部材19基端面に銅板等の摩擦を軽減する
板材30を介在して前記油圧ジヤツキ28を作動
することで、前記ロツド29が楔形駆動部材19
の基端面を押動すると、該楔形駆動部材19の傾
斜面18が下部楔受圧部材16の傾斜面15に沿
つて、先端方向に移動しながら上昇するととも
に、上部楔受圧部材23の傾斜面21が楔形駆動
部材19上面の傾斜面18に沿つて上昇するの
で、該上部楔受圧部材23上位の緩衝板27が構
造物1に当接して構造物1を扛上し、該構造物1
が希望位置になつた時に前記油圧ジヤツキの押圧
を維持しながら、前記楔形駆動部材19基端面
と、油圧ジヤツキ28先端間にロツド29に外装
するように略逆U字形で金属製板状のストツパー
プレート31を単又は複数個介在させたり、他の
適宜な手段、例えばピンをロツド挿入して一部突
出させたものやその他適宜な手段が前記楔形駆動
部材19の戻り防止をするストツパー手段32と
して採用でき、従来の仮受部材を必要とせず、前
記構造物1を仮支持できるのである。 而して、従来の油圧ジヤツキ力と構造物自重を
含む鉛直荷重とは、1:1の比率であつた為、数
百〜数千トンに達する重構造物を支点付近でこれ
を扛上する為にジヤツキは当然大型化となり、そ
れゆえ、支承3付近の隙間に設置出来ない等の問
題があつたが、表1に示す如く、楔形の勾配と、
活動機能によつて油圧ジヤツキ力以上の構造物自
重の扛上が可能となる。即ち、表1に示す如く、
前述の楔形駆動部材19と滑動助材板24との組
み合わせ等によつて摩擦係数μが異なるが、表1
においては、鉛直荷重Rを一定値とし、摩擦係数
μを0.07,0.10,0.15,0.20に設定し、各摩擦係
数μにおいて、楔勾配を2.3°(4%)〜33°(65%)
に変化した時の必要油圧ジヤツキ力Pを示してお
り、例えば楔勾配が4.5°(8%)で、摩擦係数μ
を0.07とする場合には表1より0.30Rという値が
解かり、これは鉛直荷重に対して30%の油圧ジヤ
ツキ力で扛上が可能であることを表わしている。
つまり表1中の細線でかこつた枠内において少な
くとも鉛直荷重R以下のジヤツキ力Pで構造物1
の扛上が可能であるが、実際の使用においては、
少なくとも前記構造物自重の2分の1以下の油圧
ジヤツキ力であるのが好ましく、楔勾配を2.3°〜
8.5°の太線枠内であれば1/2から1/5程度に可能で
あることが判明し、更に前記滑動助材板24に
PTFEを使用した場合、構造物を扛下する際に、
前記勾配では楔形駆動部材19が上部及び下部楔
受圧部材23,15に挟持されて楔形駆動部材1
9が基端方向に動かず、先端より押し部材33
で、始動力を与えたり、又、基端を前記油圧ジヤ
ツキ28で引つ張つたりする始動力を加えなけれ
ば、前記楔形駆動部材19が基端方向に戻らない
等の場合が有るとともに、扛上中の種々の安全率
を考慮して、前記構造物自重の1/4程度にするの
がより好ましく、前記勾配を2.8°〜5.7°で摩擦係
数μを0.07に設定すれば前記構造物自重の1/3〜
1/4程度の油圧ジヤツキ力で構造物の扛上が可能
である上、前記扛下の際にも、ストツパー手段3
2を除けば、構造物1自重によつて自然に前記楔
形駆動部材19が基端側に移動し、又、小型の油
圧ジヤツキを用いることができるので、前記楔形
ジヤツキ装置4も当然小さくなり、支承3付近の
隙間に設置できるのである。又、支承3付近の隙
間には、楔形ジヤツキ装置4の楔形駆動部材1
9、上部及び下部楔受圧部材23,16のみが位
置すれば扛上できるので、油圧ジヤツキ28がこ
の隙間に位置しなくとも扛上は可能である。そし
て更に、本実施例としては、板状の楔形駆動部材
19を用いているが、上面及び下面に傾斜をもつ
ような楔形駆動部材19であれば、第4図に示す
ような多角錐状楔形駆動部材19′、略円錐状楔
形駆動部材19″等を用いることも可能であるし、
又、本実施例は長さ方向に押動した楔形駆動部材
が構造物を扛上することとしているが、例えば、
前記楔形ジヤツキ4を裏返せば、前記楔形駆動部
材19を長さ方向に押動することによつて前記上
部楔受圧部材23を下方に移動したり、側方に移
動したりさせることも可能である。
支承等の修理や取替え作業を行なうための構造物
の極圧支持扛上並びに仮支持方法に関する。 〔従来の技術〕 第6図以下に示す如く、現在完成している橋梁
や高速道路等の構造物Aと支持台Bとの間には、
前記構造物Aの死荷重や活荷重等の鉛直荷重を確
実に、支持台Bに伝達するとともに、地震や風等
による橋軸直角方向のそれぞれの水平荷重も伝達
するために金属製等の支承Cを前記支持台Bの長
さ方向両端部に介在しており、該支承Cが前記構
造物Aによる荷重や震動等によつて、歪みや曲げ
応力によるクラツクの発生、又は雨水、砂塵等に
よる腐食の発生等に要因によつて老化が起こるの
で補修や交換等の工事が必要となるのである。 そのため、従来、支承C付近に該支承Cの高さ
と略同高に金属製の板材や鋼製サンドルを積段し
て仮受部材Dとし、前記構造物Aを扛上しうる油
圧式の普通ジヤツキIを前記支承C付近の間隙に
設置して、支承Cと構造物Aがやや離れる状態ま
でジヤツキアツプし、そして前記仮受部材D上位
に金属製の板材等を更に積段して、前記構造物A
を仮受けして、支承Cを取外し、補修又は変換し
た後、もとの位置に戻し、前記普通ジヤツキIで
再び構造物Aを一旦ジヤツキアツプして仮受部材
Dを除去し、ジヤツキダウンすることで支承Dの
補修作業を行つていた。しかし、数百〜数千トン
に達する重構造物を支点付近でこれを扛上するた
めの普通ジヤツキIは大型であり、構造物Aと支
持台Bとの間隙に設置できればよいが、実際には
支承Cと支持台B端部までの長さ、即ち、端縁距
離は10〜30cm程度であり、且つ支承Cの高さは、
例えばベアリングプレート支承等では10〜20cm程
度であるので普通ジヤツキIの設置場所が狭く、
且つ又、支承Cの設置されている箇所は、数メー
トル〜数十メートル程度の高所にある為、前記大
型ジヤツキを設置するのは人力では無理があり、
危険を伴う作業であつた。更に、構造物A中央部
下面周辺には、該構造物Aを補強するための桁
や、その他配管等が縦横に取り付けられている為
に支承C−C間にジヤツキ設置場所が無く、作業
不可能の場合もあつた。 そのため、前記構造物Aと支持台Bとの隙間と
略同高に、金属板等の仮受材Dを先ず介在し、前
記支持台B側壁に金属製等のブラケツトEをボル
ト等で固定し、該ブラケツトE上位に普通ジヤツ
キIを載置して、前記構造物Aを数mm程度ジヤツ
キアツプし、その状態で前記仮受材Dと構造物A
とに形成した隙間と略同高になるように仮受材D
を更に介在して仮支持し、支承Cを取外して補修
又は変換した後、普通ジヤツキIで再度ジヤツキ
アツプして仮受材Dを除去し、ジヤツキダウンし
て修理を行なう所謂ブラケツト方法や、 前記支持台Bを延設すべく支持台B連設箇所垂
下の地面に、基礎コンクリートを作成して土台F
を形成し、該土台Fより鋼材Gを略支持台B高さ
に立設して、上面が水平になるように仮支持台H
を形成し、該仮支持台H上位に前に普通ジヤツキ
Iを載置して、前述同様にジヤツキアツプして構
造物を仮支持する所謂、鋼製ベント方法等があつ
た。 〔発明が解決しようとする課題〕 しかし、これらの方法は一例であり、支承の設
置場所や大きさによつては構造物と支持台との間
隙に油圧式の普通ジヤツキIが設置できず且つ高
所であるため作業不可能であつたり、又間隙はあ
るが地台面積が狭く、該普通ジヤツキIが設置で
きない等の場合があり、以下にそれら問題点の一
例を列記する。 数百〜数千トンに達する重構造物を支点状態
でこれを扛上するための普通ジヤツキIでは大
型となる為、構造物と支持台との間隙に設置で
きない場合があつて、従来の普通ジヤツキIで
は構造物を直接扛上不可能であり、又、設置で
きたとしても支持台上の支承付近に、仮受部材
及び普通ジヤツキIを設置するので作業面積が
狭くなつて作業不便である。 安全上、仮に100tの構造物を扛上するのに対
して、安全率を加味して最大力が150t程度のジ
ヤツキを必要とするが、普通ジヤツキIのシリ
ンダが円柱形である為、第6図に示すように支
持台肩部端縁に荷重がかかり、その為支持台肩
部端縁に疲労が生じ、崩壊する危険がある。 ジヤツキアツプする高さは、支承と構造物が
数mm離れる程度に該構造物を扛上すればよいの
であるが、前記支承を補修中においても該支承
の代わりに普通ジヤツキIが構造物等から伝導
される荷重や振動を受ける為、該普通ジヤツキ
Iだけでは構造物を長時間支持できないので、
支持するためには仮受部材を介在する必要があ
り、その為に一旦、該仮受部材を設置した際に
起こる沈み、なじみ量等の上げ越し量を含ん
だ、即ち上げ越し状態に構造物をジヤツキアツ
プするのであるが、構造物の端部を極端に上げ
越しすれば該構造物にそりが生じるので、端横
桁付近における床版コンクリートのクラツク発
生の危険がある。 油圧式の普通ジヤツキIはジヤツキダウンの
際に、油圧の減圧調整が難しく、構造物自重に
よつて急激に構造物が扛下するのでコンクリー
トが難しい。 通常、支承補修作業中であつても、構造物上
面を車輌等が通過するので、隣接する構造物と
の段差が安全上10mm程度でなければならず扛上
高さに制限がある為、扛上に際しても段差を少
なくすべく緻密な作業となるが、油圧式の普通
ジヤツキIでは微妙な扛上管理の調整が困難で
あり、扛上する誤差が生じやすく構造物に悪影
響を与える。 支承設置箇所が、川や海等の水面上にある場
合等は、船等を前記支承下位に定置させ、該船
上よりクレーン等で補修作業を行なう事もあつ
て大がかりな作業となり、コストや時間がかか
る。 普通ジヤツキIは自重が重く、設置するのに
人力での移動は困難であるうえに、比較的背の
高いものを立設している関係上、これが地震や
振動により転倒して落下する危険があり、落下
すれば大事故になる場合がある。 ブラケツト方法、鋼製ベント方法等では構造
物扛上以前の仮地台作成に時間やコストが多大
となる。 本発明は、上記問題を解決し、支承の設置場所
に関係なく、直接構造物を扛上しうる楔形ジヤツ
キを用いて安全に構造物を極圧支持扛上並びに仮
支持する方法を提供せんとするものである。 〔課題を解決するための手段〕 本発明は、前記問題点を解決に鑑み、 押引手段に関係づけ、巾方向には移動規制さ
れ、上面及び下面が傾斜面となる楔形駆動部材
を、該楔形駆動部材下面の傾斜面と略同形の傾斜
面を上面に有し、巾方向及び長さ方向に移動規制
した下部楔受圧部材と、前記楔形駆動部材上面の
傾斜面と略同形の傾斜面を下面に有し、巾方向及
び長さ方向に移動規制した上部楔受圧部材との間
に狭設し、前記楔形駆動部材を長さ方向に移動す
ることにより、下部楔受圧部材上面の傾斜面に沿
つて、前記楔形駆動部材が長さ方向に移動しなが
ら上昇するとともに、該楔形駆動部材上面の傾斜
面に沿つて、前記上部楔受圧部材が上昇する楔形
ジヤツキ装置を、構造物と支持台との隙間に設置
し、前記押引手段を作動することによつて上昇す
る上部楔受圧部材が、構造物下端に当接して、該
構造物を扛上した状態に維持するためのストツパ
ー手段とによつて構造物を支持してなる構造物の
極圧支持扛上並びに仮支持方法を提供せんとする
ものである。 〔作用〕 従つて、押引手段で楔形駆動部材を押動する
と、該楔形駆動部材が傾斜面に沿つて長さ方向に
移動しながら上昇し、且つ該楔形駆動部材の上位
に位置する上部楔受圧部材も傾斜面に沿つて上昇
するので、構造物と支持台との間隙に設置して、
前記押引手段を作動すると、上部楔受圧部材が構
造物を扛上し、希望位置高さになつた時にストツ
パー手段にて前記楔形駆動部材を位置固定して、
前記構造物を仮支持し、支承の補修作業を可能と
するものである。 〔発明の詳説〕 本発明の詳細を更に添付した図面にもとづき説
明する。第1図に示すように、橋梁や高速道路等
の構造物1を支持するための支持台2との間には
構造物1にかかる死荷重や活荷重の鉛直荷重を確
実に支持台2に伝達するとともに、地震や風等に
よる橋軸直角方向の夫々の水平荷重も伝達するた
めに、金属製の支承3で介在しているが、該支承
3には、前記構造物1からの荷重を直接受けた
り、又雨水や砂塵等によつて腐食が発生したりす
る為に、補修や交換の作業が必要となるのであ
る。しかし、該支承3の設置されている箇所は、
地上20〜30m程度の高所に設置されている場合も
多く、作業不便な上に危険を伴い、又前記支持台
2端部と支承3までの長さ、即ち、端縁距離は10
〜30cm程度で且つ支承3高さは、例えばベアリン
グプレート支承等では10〜20cm程度であるので、
該支承3付近の間隙は非常に狭く、ジヤツキ設置
不可能であつたり、又、設置できたとしても、仮
受部材等を一旦設置しなければならず、更に作業
場所が狭くなるとともに、作業工程が長くなるの
で困難を要したが、本発明により容易に構造物1
を仮支持できるのである。 即ち、前記支承付近の間隙に、押引手段に関係
づけ巾方向に移動規制され、上面及び下面に傾斜
面を有する楔形駆動部材を長さ方向に押動するこ
とにより、該楔形駆動部材下面の傾斜面と略同形
の傾斜面を有する下部楔受圧部材に沿つて上昇し
ながら、長さ方向に移動するとともに、該楔形駆
動部材上面の傾斜面と略同形の傾斜面を下面に有
する上部楔受圧部材が、前記楔形駆動部材上面の
傾斜面に沿つて上昇する為、前記構造物を扛上
し、任意高さになつた時に押動を停止するととも
に、前記楔形駆動部材が構造物自重により基端方
向に押し戻されないように、摺動ロツドを有する
押引手段と楔形駆動部材との間に、前記摺動ロツ
ドを挿通させる一側を開放したストツパープレー
トを単又は複数介在してストツパー手段とするこ
とで、前記構造物を極圧支持扛上並びに仮支持す
るものである。 以下にその極圧支持扛上並びに仮支持方法に用
いる楔形ジヤツキ装置4について説明する。即
ち、第2図及び第3図に示すように、上面を開口
5した平面視略長方形で金属製箱状の枠部材6
を、前記支承3付近の支持台2上の隙間に設置し
うる大きさに形成し、一方の短辺側壁7を先端と
すると、該側壁7内面と、長辺両側壁8−8内に
連設した2枚の金属製板部材9−9′を、やや隙
間をもつて固着している。該板部材9−9′は後
述上下ガイド部材のみを長さ方向に移動規制する
とともに、前記枠部材6の補強及び上下ガイド部
材の反力受け材として設けており、又該枠部材6
基端側の短辺側壁7′外面にも同位置に2枚の金
属製板部材10−10′を固着し、前記枠部材6
の補強及び後述油圧ジヤツキによる反力受け材と
するとともに、前記板部材10の略中央に螺孔1
1を形成し、該螺孔11にアイボルト12等を螺
着して、運搬時にロープ等の引掛け部として運べ
るようにしている。又、前記枠部材6内面の基端
側適宜位置に略L字形に形成した板片13の角部
が前記枠部材6の長辺側壁8−8と底板14との
角部とに接合して固着し、後述油圧ジヤツキの転
動を防止している。そのように形成した枠部材6
内に、上面に後述楔形駆動部材下面の傾斜面と略
同形の傾斜面15を有し、巾方向は前記枠部材6
の長辺側壁8−8内面より、やや短くして規制さ
れた平面視略長方形の金属製下部楔受圧部材16
の厚みの大きい方の短辺側壁17と、前記板部材
9′とが当接するように内装する。 そして、該下部楔受圧部材16上位に、上面及
び下面に傾斜面18を有し、巾方向は前記下部楔
受圧部材16と同じ長さで、長さ方向にやや長い
金属製の楔形駆動部材19を載置している。次い
で、該楔形駆動部材19上面の傾斜面18と略同
形の傾斜面21を下面に有し、前記下部楔受圧部
材と平面視略同形で、厚みの大きい側の短辺側壁
22と、前記板部材9とが当接するようにした金
属製の上部楔受圧部材23を前記楔形駆動部材1
9上位に載置して、上部及び下部楔受圧部材2
3,16が前記楔形駆動部材19を挟んだ状態と
している。 これらの上部楔受圧部材23、下部楔受圧部材
16及び楔形駆動部材19は、普通鋼、ステンレ
ス鋼、合金鋼等の金属鋼や、高負荷に耐えうるセ
ラミツク、プラスチツク等でも成型可能である
が、上部及び下部楔受圧部材23,16の傾斜面
21,15と楔形駆動部材19の上下傾斜面18
−18との接合部分には、将来、該楔形駆動部材
19を移動する際に摩擦が生じるので、四フツ化
エチレン樹脂製等で形成したテフロン板等を滑動
助材板24として、第5図イに示す如く、前記上
部及び下部楔受圧部材23,16の傾斜面21,
15の表面に、該滑動助材板24を直接貼着した
り、該滑動助材板24厚みよりも小さく、且つ上
部及び下部楔受圧部材23,16の傾斜面21,
15平面視よりもやや小さい形状の凹部25を前
記傾斜面21,15に形成し、該凹部25に前記
滑動助材板24を嵌合して貼着するか、又は第5
図ロに示す如く、前記楔形駆動部材19の上下傾
斜面18,18の略全面に前記滑動助材板24を
直接貼着したり、該滑動助材板24を前記楔形駆
動部材19の上下傾斜面18に前記同様な凹部2
5を形成し、該凹部25に滑動助材板24を嵌合
して貼着等して、楔形駆動部材19と上部及び下
部楔受圧部材23,16との接合部分に滑動助材
板24を介在するのである。 その際の、楔形駆動部材19の傾斜面18及び
上部及び下部楔受圧部材23,16の傾斜面2
1,15の表面を二硫化モリブデンの焼付け、ク
ロームメツキコーテイング、ステンレス板の固
着、ニツケル、クローム、ステンレス等の金属溶
射及び研磨等を施すことで滑動性を良くすること
ができ、又、前記滑動助材板24としては、四
フツソ化エチレン樹脂(以下PTFEと称す)、
PTFEにグラフアイトフアイバーとカーボンを混
合したもの、PTFEにグラフアイバーと二硫化
モリブデを混合したもの、PTFEに銅合金を混
合した物、銅合金、鋼材表面を研磨後、二硫
化モリブデンで焼付けしたもの、金属表面にド
ライスライド液を塗布したもの等が使用しうる。
尚、傾斜面に滑動性があり、且つ素材強度上使用
に耐えうるもの、例えば特殊ステンレス鋼材等を
用いれば、前記の如く表面処理を必要としないで
使用しうる。 更に、前記上部楔受圧部材23上位に該上部楔
受圧部材23より大なる平面積を有するステンレ
ス製等の板材をスライド板26として載置して、
水平方向に自在に移動可能とし、該スライド板2
6と前記上部楔受圧部材23間に、薄いステンレ
ス板24′を介在し、更に又前記スライド板26
上位には該スライド板26と平面視略同形でやや
弾性があり且つ衝撃吸収力のあるウレタンゴム等
で形成した緩衝板27を構造物下面の水平度誤差
や勾配の吸収のために載置している。 上記した枠部材6内に内装した下部楔受圧部材
16、楔形駆動部材19、及び上部楔受圧部材2
3を前記支承3付近の支持台2上の隙間にできる
だけ支持台2端部に近づかないように設置した
り、又、前記枠部材6をまず支承3付近の支持台
2上の隙間に設置して、前記下部楔受圧部材1
6、楔形駆動部材19及び上部楔受圧部材23を
内装する等して設置した後、前記スライド板26
及び緩衝板27を載置するが、この時に前記枠部
材6と支持台2との間に板材(図示せず)を介在
するなどして、前記緩衝板27上面と前記構造物
1下面が0〜数mm程度となるように調節して設置
した後、前記楔形駆動部材19の基端側に、前記
複数の板片13で油圧ジヤツキ28が転動しない
よう長さ方向に位置決めして押引手段28′とし、
該油圧ジヤツキ28のロツド29先端面と前記楔
形駆動部材19基端面に銅板等の摩擦を軽減する
板材30を介在して前記油圧ジヤツキ28を作動
することで、前記ロツド29が楔形駆動部材19
の基端面を押動すると、該楔形駆動部材19の傾
斜面18が下部楔受圧部材16の傾斜面15に沿
つて、先端方向に移動しながら上昇するととも
に、上部楔受圧部材23の傾斜面21が楔形駆動
部材19上面の傾斜面18に沿つて上昇するの
で、該上部楔受圧部材23上位の緩衝板27が構
造物1に当接して構造物1を扛上し、該構造物1
が希望位置になつた時に前記油圧ジヤツキの押圧
を維持しながら、前記楔形駆動部材19基端面
と、油圧ジヤツキ28先端間にロツド29に外装
するように略逆U字形で金属製板状のストツパー
プレート31を単又は複数個介在させたり、他の
適宜な手段、例えばピンをロツド挿入して一部突
出させたものやその他適宜な手段が前記楔形駆動
部材19の戻り防止をするストツパー手段32と
して採用でき、従来の仮受部材を必要とせず、前
記構造物1を仮支持できるのである。 而して、従来の油圧ジヤツキ力と構造物自重を
含む鉛直荷重とは、1:1の比率であつた為、数
百〜数千トンに達する重構造物を支点付近でこれ
を扛上する為にジヤツキは当然大型化となり、そ
れゆえ、支承3付近の隙間に設置出来ない等の問
題があつたが、表1に示す如く、楔形の勾配と、
活動機能によつて油圧ジヤツキ力以上の構造物自
重の扛上が可能となる。即ち、表1に示す如く、
前述の楔形駆動部材19と滑動助材板24との組
み合わせ等によつて摩擦係数μが異なるが、表1
においては、鉛直荷重Rを一定値とし、摩擦係数
μを0.07,0.10,0.15,0.20に設定し、各摩擦係
数μにおいて、楔勾配を2.3°(4%)〜33°(65%)
に変化した時の必要油圧ジヤツキ力Pを示してお
り、例えば楔勾配が4.5°(8%)で、摩擦係数μ
を0.07とする場合には表1より0.30Rという値が
解かり、これは鉛直荷重に対して30%の油圧ジヤ
ツキ力で扛上が可能であることを表わしている。
つまり表1中の細線でかこつた枠内において少な
くとも鉛直荷重R以下のジヤツキ力Pで構造物1
の扛上が可能であるが、実際の使用においては、
少なくとも前記構造物自重の2分の1以下の油圧
ジヤツキ力であるのが好ましく、楔勾配を2.3°〜
8.5°の太線枠内であれば1/2から1/5程度に可能で
あることが判明し、更に前記滑動助材板24に
PTFEを使用した場合、構造物を扛下する際に、
前記勾配では楔形駆動部材19が上部及び下部楔
受圧部材23,15に挟持されて楔形駆動部材1
9が基端方向に動かず、先端より押し部材33
で、始動力を与えたり、又、基端を前記油圧ジヤ
ツキ28で引つ張つたりする始動力を加えなけれ
ば、前記楔形駆動部材19が基端方向に戻らない
等の場合が有るとともに、扛上中の種々の安全率
を考慮して、前記構造物自重の1/4程度にするの
がより好ましく、前記勾配を2.8°〜5.7°で摩擦係
数μを0.07に設定すれば前記構造物自重の1/3〜
1/4程度の油圧ジヤツキ力で構造物の扛上が可能
である上、前記扛下の際にも、ストツパー手段3
2を除けば、構造物1自重によつて自然に前記楔
形駆動部材19が基端側に移動し、又、小型の油
圧ジヤツキを用いることができるので、前記楔形
ジヤツキ装置4も当然小さくなり、支承3付近の
隙間に設置できるのである。又、支承3付近の隙
間には、楔形ジヤツキ装置4の楔形駆動部材1
9、上部及び下部楔受圧部材23,16のみが位
置すれば扛上できるので、油圧ジヤツキ28がこ
の隙間に位置しなくとも扛上は可能である。そし
て更に、本実施例としては、板状の楔形駆動部材
19を用いているが、上面及び下面に傾斜をもつ
ような楔形駆動部材19であれば、第4図に示す
ような多角錐状楔形駆動部材19′、略円錐状楔
形駆動部材19″等を用いることも可能であるし、
又、本実施例は長さ方向に押動した楔形駆動部材
が構造物を扛上することとしているが、例えば、
前記楔形ジヤツキ4を裏返せば、前記楔形駆動部
材19を長さ方向に押動することによつて前記上
部楔受圧部材23を下方に移動したり、側方に移
動したりさせることも可能である。
通常構造物扛上中であつても、該構造物上面を
車両等による振動等を楔形ジヤツキ装置に伝達さ
れて構造物の支持部材が橋長さ方向の水平移動量
等を吸収すべく、上部楔受圧部材と構造物との間
にスライド板を介在している為、構造物が水平方
向に多少移動しても該スライド板も移動し、楔形
駆動部材に常に鉛直方向に荷重がかかり、楔形ジ
ヤツキ装置が傾いたりせずに安全に支持でき、又
前記スライド板と構造物との間に緩衝板を介在す
れば、構造物の鉛直及び水平方向によつて生じる
回転力を吸収するのである。 更に、滑動助材板を楔形駆動部材、上部及び下
部楔受圧部材の接合面に設けることで、各部材間
の摩擦係数を軽減できるので、押引手段となる油
圧ジヤツキがより小さい力で構造物を扛上できる
為に、楔形ジヤツキ装置が小型化となるのであ
る。 又、該楔形ジヤツキ装置は前記楔形駆動部材、
上部及び下部楔受圧部材、枠部材及び油圧ジヤツ
キ等に分解可能であり、これら各部品重量は人力
で持ち運び可能な重量であり、仮に支承設置場所
が高所にあつても移動が容易である為、時間やコ
ストが大幅に削減できるとともに作業工程が短縮
される。 更に、構造物を扛上した状態の際に、ストツパ
ー手段で楔形駆動部材が基端側に移動するのを規
制するので、前記構造物を希望位置に支持可能で
あり、又、仮受材を必要としないので、支承付近
の隙間が広く使用できる為、作業がし易いのであ
る。 ゆえに、楔形駆動部材、上部及び下部楔受圧部
材の各部材が、その隣接する部材と、厚みの小さ
い短辺側壁を逆方向に位置しているので、高さが
低くなり、又前記各部材の巾方向長さも短くでき
る上、構造物自重の1/2以下の油圧ジヤツキ力で
該構造物の扛上が可能であり、油圧ジヤツキが小
型化となるので、前記支承付近の間隙に設置でき
又、第6図に想像線に示す如く従来の普通ジヤツ
キIと同表面積の楔形ジヤツキ装置4を用いるこ
とにより、支持台端部B′と普通ジヤツキIとの
距離l1に比して、支持台端部B′と楔形ジヤツキ装
置4との距離l2はl1<l2となり、前記支持台肩部
縁端の崩壊を防ぐのである。
車両等による振動等を楔形ジヤツキ装置に伝達さ
れて構造物の支持部材が橋長さ方向の水平移動量
等を吸収すべく、上部楔受圧部材と構造物との間
にスライド板を介在している為、構造物が水平方
向に多少移動しても該スライド板も移動し、楔形
駆動部材に常に鉛直方向に荷重がかかり、楔形ジ
ヤツキ装置が傾いたりせずに安全に支持でき、又
前記スライド板と構造物との間に緩衝板を介在す
れば、構造物の鉛直及び水平方向によつて生じる
回転力を吸収するのである。 更に、滑動助材板を楔形駆動部材、上部及び下
部楔受圧部材の接合面に設けることで、各部材間
の摩擦係数を軽減できるので、押引手段となる油
圧ジヤツキがより小さい力で構造物を扛上できる
為に、楔形ジヤツキ装置が小型化となるのであ
る。 又、該楔形ジヤツキ装置は前記楔形駆動部材、
上部及び下部楔受圧部材、枠部材及び油圧ジヤツ
キ等に分解可能であり、これら各部品重量は人力
で持ち運び可能な重量であり、仮に支承設置場所
が高所にあつても移動が容易である為、時間やコ
ストが大幅に削減できるとともに作業工程が短縮
される。 更に、構造物を扛上した状態の際に、ストツパ
ー手段で楔形駆動部材が基端側に移動するのを規
制するので、前記構造物を希望位置に支持可能で
あり、又、仮受材を必要としないので、支承付近
の隙間が広く使用できる為、作業がし易いのであ
る。 ゆえに、楔形駆動部材、上部及び下部楔受圧部
材の各部材が、その隣接する部材と、厚みの小さ
い短辺側壁を逆方向に位置しているので、高さが
低くなり、又前記各部材の巾方向長さも短くでき
る上、構造物自重の1/2以下の油圧ジヤツキ力で
該構造物の扛上が可能であり、油圧ジヤツキが小
型化となるので、前記支承付近の間隙に設置でき
又、第6図に想像線に示す如く従来の普通ジヤツ
キIと同表面積の楔形ジヤツキ装置4を用いるこ
とにより、支持台端部B′と普通ジヤツキIとの
距離l1に比して、支持台端部B′と楔形ジヤツキ装
置4との距離l2はl1<l2となり、前記支持台肩部
縁端の崩壊を防ぐのである。
第1図は支承設置状態を示す説明図、第2図は
本発明に用いる楔形ジヤツキ装置の分解斜視図、
第3図は油圧ジヤツキを省略した楔形ジヤツキ装
置の中央縦断側面図、第4図は楔形駆動部材の他
の実施例説明用斜視図、第5図は楔形ジヤツキ装
置の部分拡大断面図、第6〜8図は従来例を示す
説明図である。 1……構造物、2……支持台、3……支承、4
……楔形ジヤツキ装置、5……開口、6……枠部
材、7……短辺側壁、7′……短辺側壁、8……
長辺側側壁、9……板部材、9′……板部材、1
0……板部材、11……螺孔、12……アイボル
ト、13……板片、14……底板、15……傾斜
面、16……下部楔受圧部材、17……短辺側
壁、18……傾斜面、19……楔形駆動部材、2
0……短辺側壁、21……傾斜面、22……短辺
側壁、23……上部楔受圧部材、24……滑動助
材板、25……凹部、26……スライド板、27
……緩衝板、28……油圧ジヤツキ、28′……
押引手段、29……ロツド、30……板材、31
……ストツパープレート、32……ストツパー手
段、33……押し部材。
本発明に用いる楔形ジヤツキ装置の分解斜視図、
第3図は油圧ジヤツキを省略した楔形ジヤツキ装
置の中央縦断側面図、第4図は楔形駆動部材の他
の実施例説明用斜視図、第5図は楔形ジヤツキ装
置の部分拡大断面図、第6〜8図は従来例を示す
説明図である。 1……構造物、2……支持台、3……支承、4
……楔形ジヤツキ装置、5……開口、6……枠部
材、7……短辺側壁、7′……短辺側壁、8……
長辺側側壁、9……板部材、9′……板部材、1
0……板部材、11……螺孔、12……アイボル
ト、13……板片、14……底板、15……傾斜
面、16……下部楔受圧部材、17……短辺側
壁、18……傾斜面、19……楔形駆動部材、2
0……短辺側壁、21……傾斜面、22……短辺
側壁、23……上部楔受圧部材、24……滑動助
材板、25……凹部、26……スライド板、27
……緩衝板、28……油圧ジヤツキ、28′……
押引手段、29……ロツド、30……板材、31
……ストツパープレート、32……ストツパー手
段、33……押し部材。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 押引手段に関係づけ、巾方向には移動規制さ
れ、上面及び下面が傾斜面となる楔形駆動部材
を、該楔形駆動部材下面の傾斜面と略同形の傾斜
面を上面に有し、巾方向及び長さ方向に移動規制
した下部楔受圧部材と、前記楔形駆動部材上面の
傾斜面と略同形の傾斜面を下面に有し、巾方向及
び長さ方向に移動規制した上部楔受圧部材との間
に狭設し、前記楔形駆動部材を長さ方向に移動す
ることにより、下部楔受圧部材上面の傾斜面に沿
つて、前記楔形駆動部材が長さ方向に移動しなが
ら上昇するとともに、該楔形駆動部材上面の傾斜
面に沿つて、前記上部楔受圧部材が上昇する楔形
ジヤツキ装置を、構造物と支持台との隙間に設置
し、前記押引手段を作動することによつて上昇す
る上部楔受圧部材が、構造物下端に当接して、該
構造物を扛上した状態に維持するためのストツパ
ー手段とによつて構造物を支持してなる構造物の
極圧支持扛上並びに仮支持方法。 3 上部楔受圧部材に、金属製板状のスライド板
を載置したことを特徴とする特許請求の範囲台1
項記載の構造物の極圧支持扛上並びに仮支持方
法。 3 スライド板上位に、該スライド板と平面視同
形状で、ブレンゴム等の緩衝板を載置したことを
特徴とする特許請求の範囲第2項記載の構造物の
極圧支持扛上並びに仮支持方法。 4 楔形駆動部材の傾斜角度を2.3°〜33°に設定し
たことを特徴とする特許請求の範囲第1項〜第3
項記載の構造物の極圧支持扛上並びに仮支持方
法。 5 楔形駆動部材と上部及び下部楔受圧部材との
接合部や上部楔受圧部材とスライド板との接合部
に、これら両部材間の摩擦抵抗を軽減するための
素材、例えばテフロン等を板状に形成した滑動助
材板を介在したことを特徴とする特許請求の範囲
第1項〜第4項記載の構造物の極圧支持扛上並び
に仮支持方法。 6 ストツパー週手段として、摺動ロツドを有す
る押引手段と楔形駆動部材との間に、前記摺動ロ
ツドを挿通させる一側を開放したストツパープレ
ートを単又は複数介在して該楔形駆動部材の長さ
方向の移動を規制したことを特徴とする特許請求
の範囲第1項〜第5項記載の構造物の極圧支持扛
上並びに仮支持方法。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63157469A JPH01322004A (ja) | 1988-06-24 | 1988-06-24 | 構造物の極圧支持扛上並びに仮支持方法 |
| US07/369,972 US4944492A (en) | 1988-06-24 | 1989-06-22 | Wedge-type jack apparatus for raising structure while sustaining very large pressure due to same and temporarily supporting the structure |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63157469A JPH01322004A (ja) | 1988-06-24 | 1988-06-24 | 構造物の極圧支持扛上並びに仮支持方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01322004A JPH01322004A (ja) | 1989-12-27 |
| JPH0454002B2 true JPH0454002B2 (ja) | 1992-08-28 |
Family
ID=15650355
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63157469A Granted JPH01322004A (ja) | 1988-06-24 | 1988-06-24 | 構造物の極圧支持扛上並びに仮支持方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH01322004A (ja) |
Families Citing this family (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN101195986B (zh) | 2007-12-27 | 2010-06-09 | 中铁六局集团太原铁路建设有限公司 | 客运专线悬浇连续梁临时支座固结体系 |
| JP4963476B2 (ja) * | 2008-01-31 | 2012-06-27 | 株式会社Ihiインフラシステム | 橋梁支承のすべり樹脂プレート取替方法 |
| CN102776838B (zh) * | 2012-07-23 | 2014-06-18 | 中铁四局集团第一工程有限公司 | 一种连续梁施工中的临时支座无损拆除结构和方法 |
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-
1988
- 1988-06-24 JP JP63157469A patent/JPH01322004A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01322004A (ja) | 1989-12-27 |
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