JPH0460113B2 - - Google Patents
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- JPH0460113B2 JPH0460113B2 JP6455583A JP6455583A JPH0460113B2 JP H0460113 B2 JPH0460113 B2 JP H0460113B2 JP 6455583 A JP6455583 A JP 6455583A JP 6455583 A JP6455583 A JP 6455583A JP H0460113 B2 JPH0460113 B2 JP H0460113B2
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Description
本発明は新規なビスベンゾフラン誘導体、さらに
詳しくは一般式() (式中、R1は水素またはハロゲン、Xは−CO
−、−CH2−または−CHOH−、mおよびnは独
立に1または2の整数を表わし、OH基およびR1
基はベンゾフラン環の4、5、6または7位の任
意の位置に置換している)で示されるビスベンゾ
フラン誘導体()およびそのアルカリ塩、それ
らの製法に関する。 前記ビスベンゾフラン誘導体()における
R1基のうち、ハロゲンとしては塩素、臭素、ヨ
ウ素などがあげられる。 本発明の化合物はそれ自身抗ウイルス作用を有
し、医薬として有用であり、またインターフエロ
インデユーサー、抗腫瘍剤あるいは酵素阻害剤な
どの医薬中間体としても有用である。すぐれた抗
ウイルス作用を有する点で、ビス(6−ヒドロキ
シ−2−ベンゾフラニル)ケトン、ビス(7−ヒ
ドロキシ−2−ベンゾフラニル)ケトン、ビス
(5−ヒドロキシ−2−ベンゾフラニル)ケトン、
ビス(4−ヒドロキシ−2−ベンゾフラニル)ケ
トン、ビス(4,6−ジヒドロキシ−2−ベンゾ
フラニル)ケトン、ビス(4−クロロ−7−ヒド
ロキシ−2−ベンゾフラニル)ケトンなどの、一
般式()においてR1が水素または塩素、Xが
−CO−、mが1であるビスベンゾフラン誘導体
およびそれらのアルカリ塩が好ましい。 本発明のビスベンゾフラン誘導体()は一般
式() (式中、Rは低級アルキル基を表わし、R1、
mおよびnは前記と同じものを意味し、RO基お
よびR1基はベンゾフラン環の4、5、6または
7位の任意の位置に置換している)で示されるビ
スベンゾフラン誘導体()を脱アルキル化する
ことにより容易に製造される。 前記脱アルキル化反応は、ビスベンゾフラン誘
導体()をベンゼン、クロロベンゼン、ジクロ
ロベンゼン、酢酸、メタノール、エタノールなど
の適当な溶媒中で酸触媒の存在下に室温ないし還
流下に数時間加熱することによつて好適に実施さ
れる。用いる酸触媒としては、無水塩化アルミニ
ウム、無水塩化スズ()、三フツ化ホウ素など
のルイス酸、塩酸、臭化水素酸などの鉱酸、ピリ
ジン塩酸塩などが好ましいものとしてあげられ
る。 出発物質であるビスベンゾフラン誘導体()
において、Rで示される低級アルキル基としては
メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、
n−ブチルまたはイソブチルなどのごとき炭素数
1〜4個を有する直鎖または分岐鎖アルキル基が
あげられ、そのなかでもメチル基がとくに好まし
い。またR1で示されるもののうちハロゲンとし
ては塩素、臭素またはヨウ素などが適当である。
なお、R1基が臭素またはヨウ素のばあいには酸
触媒の種類によつては脱臭素化または脱ヨウ素化
反応がおこるばあいもあるが、かかるばあいにも
えられる生成物は本発明のビスベンゾフラン誘導
体()に含まれるものである(生成物はビスベ
ンゾフラン誘導体()においてR1が水素のも
のである)。 本発明のビスベンゾフラン誘導体()のう
ち、一般式() (式中、X1は−CH2−または−CHOH−を表
わし、R1、mおよびnは前記と同じものを意味
し、OH基およびR1基はベンゾフラン環の4、
5、6または7位の任意の位置に置換している)
で示されるビスベンゾフラニルメタン誘導体
()(X1=−CH2−)またはビスベゾフラニル
メタノール誘導体()(X1=−CHOH−)は一
般式() (式中、R、R1、mおよびnは前記と同じも
のを意味し、RO基およびR1基はベンゾフラン環
の4、5、6または7位の任意の位置に置換して
いる)で示されるビスベンゾフラニルケトン誘導
体()を脱アルキル化して、ビスベンゾフラン
誘導体()のうち、一般式() (式中、R1、mおよびnは前記と同じものを
意味し、OH基およびR1基はベンゾフラン環の
4、5、6または7位の任意の位置に置換してい
る)で示されるビスベンゾフラニルケトン誘導体
()をえ、ついでこれを還元することによつて
もうることができる。すなわちビスベンゾフラニ
ルケトン誘導体()をヒドラジンヒドラートの
ような還元剤を用いて還元するか、またはパラジ
ウム炭素、ラネーニツケル触媒などを用いて接触
還元するとビスベンゾフラニルメタン誘導体
()(X1=−CH2−)が与えられ、あるいは水
素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウム、
水素化リチウムアルミニウムなどのような還元剤
を用いて還元するとビスベンゾフラニルメタノー
ル誘導体()(X1=−CHOH−)がえられる。
前記還元反応における溶媒としては水、メタノー
ル、ジエチレングリコールあるいはこれらの混合
溶媒などが好適に用いられる。反応温度としては
0〜120℃の範囲の温度が、反応時間としては数
分〜数時間の範囲の時間が適宜採用される。 本発明のビスベンゾフラン誘導体()のアル
カリ塩としてはナトリウム塩、カリウム塩などの
無機塩類があげられ、これらは常法にしたがつ
て、たとえばビスベンゾフラン誘導体()に要
すれば適当な溶媒、たとえばメタノール、エタノ
ールなどの溶媒中で水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウムなどのアルカリ水溶液を作用させることに
よつて容易にえられる。 本発明における出発物質であるビスベンゾフラ
ン誘導体()はいずれも新規な化合物であるが
そのうちXが−CO−であるもの(ビスベンゾフ
ラニルケトン誘導体())はたとえば一般式
() (式中、R、R1、mおよびnは前記に同じ)
で示されるサリチルアルデヒド()と1,3−
ジクロロアセトンとを適当な溶媒、たとえばジオ
キサン、アセトン、水などの溶媒中で適当な脱酸
剤、たとえば水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、炭酸カリウムなどの存在下で反応させること
により容易にえられる。 またビスベンゾフラン誘導体()のうちXが
−CH2−であるものは前記ビスベンゾフラニルケ
トン誘導体をヒドラジンヒドラートなどの還元剤
で還元するかまたはパラジウム炭素、ラネーニツ
ケルなどの触媒を用いて接触還元することにより
容易にえられる。 またビスベンゾフラン誘導体()のうちXが
−CHOH−であるものは前記ビスベンゾフラニ
ルケトン誘導体を水素化ホウ素ナトリウム、水素
化ホウ素リチウム、水素化リチウムアルミニウム
などの還元剤で還元することにより容易にえられ
る。 またビスベンゾフラン誘導体()のうちR1
基がハロゲンであるものは、ビスベンゾフラン誘
導体()のうちR1基が水素であるものを適当
なハロゲン剤、たとえば塩素、塩化スルフリル、
臭素、N−ブロムコハク酸イミドなどでハロゲン
化することによつてもうることができる。 本発明のビスベンゾフラン誘導体()および
そのアルカリ塩はすべて新規化合物であつてそれ
自身すぐれた抗ウイルス作用を有し、医薬として
も有用であり、またインターフエロインデユーサ
ー、抗腫瘍剤あるいは酵素阻害剤などの医薬中間
体としても有用である。たとえばビスベンゾフラ
ン誘導体()およびそのアルカリ塩は各種ウイ
ルスによつてひきおこされる感冒、咽頭炎、プー
ル熱、インフルエンザ、肺炎などの呼吸器感染
症、帯状包疹、角膜炎などの各種疾患の予防およ
び治療に有効である。またビスベンゾフラン誘導
体()に置換アミノアルキルハライドを作用さ
せてえられる塩基性アルコキシ置換ビスベンゾフ
ラン誘導体も同様な薬理作用を示す。 本発明の化合物は公知の抗ウイルス剤にくらべ
て毒性が低く、たとえばビス(6−ヒドロキシ−
2−ベンゾフラニル)ケトンはマウスを用いた急
性毒性試験においてLD50が2000mg/Kg以上(経
口投与)、2000mg/Kg以上(皮下投与)、800mg/
Kg以上(腹腔内投与)である。 つぎに参考例および実施例をあげて本発明を説
明する。なお実施例中の部はとくにことわらない
かぎり重量部である。 参考例 1 〔ビス(7−メトキシ−2−ベンゾフラニル)
ケトンの製造〕 3−メトキシサリチルアルデヒド3.4g(0.022
モル)をジオキサン15mlに溶解し、これに室温、
攪拌下に水酸化ナトリウム1g(0.025モル)を
加え、徐々に加温して75℃で20〜30分間反応し、
ついで1,3−ジクロロアセトン1,3g
(0.010モル)を少量づつ加えさらに80℃で30分間
反応した。反応液を冷却したのち水200mlを加え、
生じた沈殿を濾取、乾燥し、ついでエタノール
100mlから再結晶して融点143〜144℃の黄褐色針
状晶のビス(7−メトキシ−2−ベンゾフラニ
ル)ケトン1.0gをえた。 元素分析値:C19H14O5として 計算値:C70.80 H4.38 実測値:C71.09 H4.09 参考例 2〜7 3−メトキシサリチルアルデヒドに代えて4−
メトキシサリチルアルデヒド、5−メトキシサリ
チルアルデヒド、6−メトキシサリチルアルデヒ
ド、3−エトキシサリチルアルデヒド、4−n−
ブトキシサリチルアルデヒドおよび4,6−ジメ
トキシサリチルアルデヒドを用いたほかは参考例
1と同様にしてそれぞれ 参考例 2 ビス(6−メトキシ−2−ベンゾフラニル)ケ
トン 黄褐色結晶、融点 191〜193℃ 元素分析値:C19H14O5として 計算値:C70.80 H4.38 実測値:C70.89 H4.41 参考例 3 ビス(5−メトキシ−2−ベンゾフラニル)ケ
トン 黄色結晶、融点 173〜174℃ 元素分析値:C19H14O5として 計算値:C70.80 H4.38 実測値:C70.97 H4.50 参考例 4 ビス(4−メトキシ−2−ベンゾフラニル)ケ
トン 黄褐色結晶、融点 181〜183℃ 元素分析値:C19H14O5として 計算値:C70.80 H4.38 実測値:C70.71 H4.28 参考例 5 ビス(7−エトキシ−2−ベンゾフラニル)ケ
トン 黄褐色針状晶、融点 135〜137℃ 元素分析値:C21H18O5として 計算値:C71.99 H5.18 実測値:C71.76 H5.33 参考例 6 ビス(6−n−ブトキシ−2−ベンゾフラニ
ル)ケトン 黄褐色結晶、融点 121〜123℃ 元素分析値:C25H26O5として 計算値:C73.87 H6.45 実測値:C73.99 H6.20 参考例 7 ビス(4,6−ジメトキシ−2−ベンゾフラニ
ル)ケトン 黄色結晶、融点 201〜203℃ 元素分析値:C21H18O7として 計算値:C65.97 H4.74 実測値:C66.25 H4.91 をえた。 参考例 8 〔ビス(7−エトキシ−2−ベンゾフラニル)
メタンの製造〕 参考例5でえられたビス(7−エトキシ−2−
ベンゾフラニル)ケトン2.5g(0.007モル)、ジ
エチレングリコール50mlおよび80%ヒドラジンヒ
ドラート3.5gを混合し約110℃で30分間加熱し、
ついで水酸化カリウム5.5gを加えるとチツソ素
ガスがはげしく発生して反応した。さらに約120
℃で30分間加熱するとガスの発生がほとんど終了
した。冷却後反応液を水中に注ぎ、析出した少量
の赤色沈殿を濾過して除き濾液を酸性にすると沈
殿が生じた。沈殿を濾取、乾燥し、ついでエタノ
ールから再結晶して融点90〜92℃の赤褐色粉末状
のビス(7−エトキシ−2−ベンゾフラニル)メ
タン1.0gをえた。 元素分析値:C21H20O4として 計算値:C74.98 H5.99 実測値:C74.69 H5.93 参考例 9 〔ビス(7−メトキシ−2−ベンゾフラニル)
メタンの製造〕 ビス(7−エトキシ−2−ベンゾフラニル)ケ
トンに代えて参考例1でえられたビス(7−メト
キシ−2−ベンゾフラニル)ケトンを用いたほか
は参考例8と同様にして融点117〜119℃の赤褐色
粉末状のビス(7−メトキシ−2−ベンゾフラニ
ル)メタンをえた。 元素分析値:C19H16O4として 計算値:C74.01 H5.23 実測値:C73.79 H5.43 参考例 10 〔ビス(7−エトキシ−2−ベンゾフラニル)
メタノールの製造〕 参考例5でえられたビス(7−エトキシ−2−
ベンゾフラニル)ケトン2.5g(0.007モル)をメ
タノール50mlに懸濁させ、これに室温、攪拌下
に、水酸化ナトリウム0.6gを水5mlに溶解した
溶液を加えた。反応液を氷水浴で冷却しながら攪
拌下に水素化ホウ素ナトリウム0.25gを加え、15
分間攪拌後室温でさらに1時間攪拌した。反応終
了後メタノールを除き残渣を水中に注いで析出し
た沈殿を濾取、乾燥して分解点97〜99℃の黄褐色
粉末状のビス(7−エトキシ−2−ベンゾフラニ
ル)メタノール2.0gをえた。 元素分析値:C21H20O5として 計算値:C71.58 H5.72 実測値:C71.72 H5.87 参考例 11 〔ビス(4−クロロ−7−メトキシ−2−ベン
ゾフラニル)ケトンの製造〕 参考例1でえられたビス(7−メトキシ−2−
ベンゾフラニル)ケトン3.2g(0.01モル)をク
ロロホルム30mlに溶解し、このものをゆるやかに
還流しながら塩化スルフリル3.0g(0.022モル)
をクロロホルム6mlに溶解した溶液を徐々に約30
分間を要して滴下した。滴下後さらに2時間還流
を続けた。反応液を冷却し析出した結晶を濾取し
て融点218〜220℃の淡黄色結晶状のビス(4−ク
ロロ−7−メトキシ−2−ベンゾフラニル)ケト
ン1.3gをえた。このものはハロゲンの定性反応
で陽性を示し、また赤外線吸収スペクトルおよび
核磁気共鳴吸収スペクトルを測定して目的とする
化合物であることを確認した。 元素分析値:C19H12O5Cl2として 計算値:C58.33 H3.09 Cl18.12 実測値:C58.16 H3.31 Cl18.31 参考例 12 〔ビス(4,5−ジクロロ−7−メトキシ−2
−ベンゾフラニル)ケトンの製造〕 3−メトキシサリチルアルデヒドに代えて3−
メトキシ−5,6−ジクロロサリチルアルデヒド
を用いたほかは参考例1と同様にして、融点295
℃以上の黄色結晶状のビス(4,5−ジクロロ−
7−メトキシ−2−ベンゾフラニル)ケトンをえ
た。 元素分析値:C19H10O5Cl4として 計算値:C49.60 H2.19 Cl30.82 実測値:C49.33 H2.47 Cl30.62 実施例 1 〔ビス(7−ヒドロキシ−2−ベンゾフラニ
ル)ケトンの製造〕 参考例1でえられたビス(7−メトキシ−2−
ベンゾフラニル)ケトン7.5g(0.023モル)とク
ロロベンゼン60mlを混合し、これに室温、攪拌下
に無水塩化アルミニウム9.3g(0.069モル)を少
量づつ加えた。反応液はただちに赤色に粘稠な液
となつた。ついで徐々に加温し100℃で1時間反
応すると赤褐色の沈殿が析出した。反応終了後反
応物を水中に注ぎ析出した沈殿を濾取、乾燥し、
ついでエタノールから再結晶すると分解点268〜
269℃の黄色結晶状のビス(7−ヒドロキシ−2
−ベンゾフラニル)ケトン5.7gがえられた。 元素分析値:C17H10O5・H2Oとして 計算値:C65.39 H3.89 実測値:C65.17 H3.94 元素分析値:C17H10O5として (110℃7時間乾燥) 計算値:C69.39 H3.43 実測値:C69.51 H3.21 前記ビス(7−ヒドロキシ−2−ベンゾフラニ
ル)ケトン3.0g(0.01モル)をエタノール150ml
に熱時溶解し、これに水酸化ナトリウム0.8g
(0.02モル)水20mlに溶解した溶液を加え、反応
液を少し濃縮したのち冷却すると沈殿が析出し
た。沈殿を濾取、乾燥して融点280℃以上の橙黄
色粉末状のビス(7−ヒドロキシ−2−ベンゾフ
ラニル)ケトンのジナトリウム塩3.0gをえた。 また水酸化ナトリウムにかえて水酸化カリウム
1.1g(0.02モル)を用いたほかは前記と同様に
して融点280℃以上の赤茶色粉末状のビス(7−
ヒドロキシ−2−ベンゾフラニル)ケトンのジカ
リウム塩2.7gをえた。 実施例 2 〔ビス(6−ヒドロキシ−2−ベンゾフラニ
ル)ケトンの製造〕 ビス(7−メトキシ−2−ベンゾフラニル)ケ
トンに代えて参考例2でえたビス(6−メトキシ
−2−ベンゾフラニル)ケトンを用いたほかは実
施例1と同様にして分解点256〜258℃の黄色結晶
状のビス(6−ヒドロキシ−2−ベンゾフラニ
ル)ケトンをえた。 元素分析値:C17H10O5・1/2H2Oとして 計算値:C67.55 H3.33 実測値:C67.36 H3.56 前記ビス(6−ヒドロキシ−2−ベンゾフラニ
ル)ケトンを実施例1と同様に処理して融点280
℃以上の黒赤色粉末状のジナトリウム塩をえた。 実施例 3 〔ビス(5−ヒドロキシ−2−ベンゾフラニ
ル)ケトンの製造〕 ビス(7−メトキシ−2−ベンゾフラニル)ケ
トンに代えて参考例3でえたビス(5−メトキシ
−2−ベンゾフラニル)ケトンを用いたほかは実
施例1と同様にして分解点277〜278℃の黄色結晶
状のビス(5−ヒドロキシ−2−ベンゾフラニ
ル)ケトンをえた。 元素分析値:C17H10O5・H2Oとして 計算値:C65.39 H3.87 実測値:C65.39 H3.72 前記ビス(5−ヒドロキシ−2−ベンゾフラニ
ル)ケトンを実施例1と同様にし処理して融点
280℃以上の橙赤色粉末状のジナトリウム塩をえ
た。 実施例 4 〔ビス(4−ヒドロキシ−2−ベンゾフラニ
ル)ケトンの製造〕 ビス(7−メトキシ−2−ベンゾフラニル)ケ
トンに代えて参考例4でえたビス(4−メトキシ
−2−ベンゾフラニル)ケトンを用いたほかは実
施例1と同様にして分解点235〜237℃の黄色結晶
状のビス(4−ヒドロキシ−2−ベンゾフラニ
ル)ケトンをえた。 元素分析値:C17H10O5として 計算値:C69.39 H3.43 実測値:C69.17 H3.52 前記ビス(4−ヒドロキシ−2−ベンゾフラニ
ル)ケトンを実施例1と同様に処理して融点280
℃以上のあずき色粉末状のジナトリウム塩をえ
た。 実施例 5 〔ビス(7−ヒドロキシ−2−ベンゾフラニ
ル)ケトンの製造〕 ビス(7−メトキシ−2−ベンゾフラニル)ケ
トンに代えて参考例5でえたビス(7−メトキシ
−2−ベンゾフラニル)ケトンを用いたほかは実
施例1と同様にして分解点268〜269℃の黄色結晶
状のビス(7−ヒドロキシ−2−ベンゾフラニ
ル)ケトンをえた。 実施例 6 〔ビス(6−ヒドロキシ−2−ベンゾフラニ
ル)ケトン製造〕 ビス(7−メトキシ−2−ベンゾフラニル)ケ
トンに代えて参考例6でえたビス(6−n−ブト
キシ−2−ベンゾフラニル)ケトンを用いたほか
は実施例1と同様にして分解点256〜258℃の黄色
結晶状のビス(6−ヒドロキシ−2−ベンゾフラ
ニル)ケトンをえた。 実施例 7 〔ビス(7−ヒドロキシ−2−ベンゾフラニ
ル)メタンの製造〕 参考例9でえたビス(7−メトキシ−2−ベン
ゾフラニル)メタン1.2g(0.04モル)とクロロ
ベンゼン15mlを混合し、これに室温、攪拌下に無
水塩化アルミニウム1.1g(0.08モル)を少量づ
つ加えた。ついで徐々に加温し100℃で1時間反
応すると赤黒色の沈殿が析出した。反応後終反応
物を水中に注ぎ析出した。反応終了後反応物を水
中に注ぎ析出した沈殿を濾取、乾燥し、ついで20
%含水エタノールから再結晶として融点154〜155
℃の黄土色りん片状のビス(7−ヒドロキシ−2
−ベンゾフラニル)メタン0.7gをえた。 元素分析値:C17H12O4として 計算値:C72.85 H4.32 実測値:C72.56 H4.41 前記ビス(7−ヒドロキシ−2−ベンゾフラニ
ル)メタン0.1gを実施例1と同様に処理して融
点280℃以上の黄土色粉末状のジナトリウム塩
0.07gをえた。 実施例 8 〔ビス(7−ヒドロキシ−2−ベンゾフラニ
ル)メタンの製造〕 ビス(7−メトキシ−2−ベンゾフラニル)メ
タンに代えて参考例8でえたビス(7−エトキシ
−2−ベンゾフラニル)メタンを用いたほかは実
施例7と同様にして融点154〜155℃の黄土色りん
片状のビス(7−ヒドロキシ−2−ベンゾフラニ
ル)メタンをえた。 実施例 9 〔ビス(7−ヒドロキシ−2−ベンゾフラニ
ル)メタノールの製造〕 参考例10でえたビス(7−エトキシ−2−ベン
ゾフラニル)メタノール1.4g(0.004モル)とク
ロロベンゼン15mlを混合し、これに室温、攪拌下
に無水塩化アルミニウム1.6g(0.012モル)を少
量ずつ加えた。ついで徐々に加温し100℃で30分
間反応すると赤黒色の沈殿が析出した。反応終了
後反応物を水中に注ぎデカンテーシヨンにより水
層を除き残つた沈殿を集め、これを20含水メタノ
ールから再結晶として融点270℃以上の灰白色粉
末状のビス(7−ヒドロキシ−2−ベンゾフラニ
ル)メタノール0.5gをえた。 元素分析値:C17H12O5として 計算値:C68.92 H4.08 実測値:C68.93 H3.87 実施例 10 〔ビス(7−ヒドロキシ−2−ベンゾフラニ
ル)ケトンの製造〕 参考例5でえたビス(7−エトキシ−2−ベン
ゾフラニル)ケトン1.2g(0.0033モル)を氷酢
酸3.5gに溶解し、これに攪拌、還流下に48%臭
化水素酸1.4ml(0.008モル)徐々に滴下した。滴
下終了後さらに攪拌、還流下に1時間反応した。
反応終了後反応液を希アルカリ水溶液で抽出し、
アルカリ層を希塩酸で酸性にして生じた沈殿を濾
過、乾燥し、ついでエタノールから再結晶して分
解点268〜269℃の黄色結晶状のビス(6−ヒドロ
キシ−2−ベンゾフラニル)ケトン0.45gをえ
た。 実施例 11 〔ビス(7−ヒドロキシ−2−ベンゾフラニ
ル)メタンの製造〕 ビス(7−エトキシ−2−ベンゾフラニル)ケ
トンに代えて参考例8でえたビス(7−メトキシ
−2−ベンゾフラニル)メタンを用いたほかは実
施例10と同様にして融点154〜155℃の黄土色りん
片状のビス(7−ヒドロキシ−2−ベンゾフラニ
ル)メタンをえた。 実施例 12 〔ビス(4,6−ジヒドロキシ−2−ベンゾフ
ラニル)ケトンの製造〕 参考例7でえたビス(4,6−ジメトキシ−2
−ベンゾフラニル)ケトン2.0g(0.005モル)と
クロロベンゼン15mlを混合物し、これに室温、攪
拌下に無水塩化アルミニウム3.3g(0.025モル)
を少量ずつ加えた。反応液はただちに赤色の粘稠
な液となつた。ついで徐々に加温し100℃で1時
間反応すると赤黒色の沈殿が析出した。反応終了
後反応物を水中に注ぎ析出した沈殿を濾過、乾燥
し、ついで20%含水エタノールから再結晶して融
点280以上の橙赤色結晶状のビス(4,6−ヒド
ロキシ−2−ベンゾフラニル)ケトン1.4gをえ
た。 元素分析値:C17H10O7として 計算値:C62.58 H3.09 実測値:C62.36 H2.88 前記ビス(4,6−ジヒドロキシ−2−ベンゾ
フラニル)ケトン0.5gを実施例1と同様に処理
して融点280℃以上の黒赤色粉末状のテトラナト
リウム塩0.4gをえた。 実施例 13 〔ビス(7−ヒドロキシ−2−ベンゾフラニ
ル)メタンの製造〕 実施例1でえたビス(7−ヒドロキシ−2−ベ
ンゾフラニル)ケトン0.5g(0.0016モル)、80%
ヒドラジンヒドラート0.3gおよびジエチレング
リコール6mlを混合物し、攪拌下に110〜120℃で
30分間加熱し、ついで水酸化アルカリ1.1g
(0.02モル)を加えた。このときチツ素ガスがは
げしく発生した。チツ素ガスがほほとんど発生し
なくなるまでさらに120℃附近で約1時間加熱し
た。冷却後反応液を水中に注いで分解し、ついで
希塩酸で酸性にすると沈殿が析出した。沈殿を濾
取、乾燥し、ついで20%含水エタノールから再結
晶して融点154〜155℃の黄土色りん片状のビス
(7−ヒドロキシ−2−ベンゾフラニル)メタン
0.2gをえた。 実施例 14 〔ビス(7−ヒドロキシ−2−ベンゾフラニ
ル)メタノールの製造〕 実施例1でえたビス(7−ヒドロキシ−2−ベ
ンゾフラニル)ケトン1.2g(0.004モル)をメタ
ノール20mlに懸濁させ、これに水酸化ナトリウム
0.32g(0.008モル)を水20mlに溶解した溶液を
加えるとただちに赤色になつて原料の大部分が溶
解したのち再び少量の沈殿が析出した。反応液を
氷水浴中で5℃に冷却しながら水素化ホウ素ナト
リウム0.14g(0.04モル)を加え、徐々に室温ま
で昇温したのち室温で約2時間攪拌した。反応終
点では沈殿はほとんど消失し赤黄色の溶液となつ
た。反応終了後反応液を水中に注ぎ希塩酸で酸性
にして析出した沈殿を濾取、乾燥し、20%含水メ
タノールから再結晶して融点270℃以上の灰白色
粉末状のビス(7−ヒドロキシ−2−ベンゾフラ
ニル)メタノール0.6gをえた。 実施例 15 〔ビス(4−−クロロ−7−ヒドロキシ−2−
ベンゾフラニル)ケトンの製造〕 参考例11でえたビス(4−クロロ−7−メトキ
シ−2−ベンゾフラニル)ケトン4g(0.01モ
ル)をクロロベンゼン50mlに溶解し、これに室
温、攪拌下に無水塩化アルミニウム4g(0.03モ
ル)を加え、75〜80℃で30分間加熱した。反応終
了後反応物を冷却し、氷水中に注いで分解したの
ち析出した沈殿を濾取、乾燥し、ついでエタノー
ルから再結晶して融点295℃以上の橙黄色結晶状
のビス(4−クロロ−7−ヒドロキシ−2−ベン
ゾフラニル)ケトン3gをえた。 元素分析値:C17H8O5Cl2として 計算値:C56.23 H2.22 Cl19.52 実測値:C56.06 H2.42 Cl19.21 前記ビス(4−クロロ−7−ヒドロキシ−2−
ベンゾフラニル)ケトン1.0gを実施例1と同様
に処理して融点280℃以上のあずき色粉末状のジ
ナトリウム0.9gをえた。 実施例 16 〔ビス(4,5−ジクロロ−7−ヒドロキシ−
2−ベンゾフラニル)ケトンの製造〕 ビス(7−メトキシ−2−ベンゾフラニル)ケ
トンに代えて参考例12でえたビス(4,5−ジク
ロロ−7−メトキシ−2−ベンゾフラニル)ケト
ンを用いたほかは実施例1と同様にして融点295
℃以上の橙黄色針状晶のビス(4,5−ジクロロ
−7−ヒドロキシ−2−ベンゾフラニル)ケトン
をえた。 元素分析値:C17H6O5Cl4として 計算値:C47.26 H1.40 CL32.82 実測値:C47.47 H1.43 Cl32.59 実施例 17 〔鶏胎児線維芽細胞における抗ウイルス試験〕 10〜11日令の発育鶏卵の胎児を常法により組識
培養し、20〜24時間培養の初代鶏胎児線維芽細胞
に、メタノールまたは水に溶解したビスベンゾフ
ラン化合物の各種濃度溶液と培養液で希釈したイ
ンフルエンザA−PR8をほぼ同時にチヤレンジし
た(最後チヤレンジm・o・i=0.1〜0.2)。そ
の後37℃にてインキユベートし、48時間後培養液
中のウイルス量をHA(赤血球凝集反応)テスト
によつて、また細胞内ウイルス量をヘムアドソー
プシヨンによつて定量して被検化合物の抗ウイル
ス活性発現最小濃度を求めた。被検化合物の細胞
毒性はウイルスチヤレンジしていない前記と同じ
ような実験系で検討し、有効係数は次式より求め
た。 有効係数=細胞毒性発現最小濃度/抗ウイルス活性発
現最小濃度 比較のために抗ウイルス剤として従来より使用
されているアマンタジン(Amantadine)につい
て前記と同様な試験をした。 これらの結果を第1表に示す。
詳しくは一般式() (式中、R1は水素またはハロゲン、Xは−CO
−、−CH2−または−CHOH−、mおよびnは独
立に1または2の整数を表わし、OH基およびR1
基はベンゾフラン環の4、5、6または7位の任
意の位置に置換している)で示されるビスベンゾ
フラン誘導体()およびそのアルカリ塩、それ
らの製法に関する。 前記ビスベンゾフラン誘導体()における
R1基のうち、ハロゲンとしては塩素、臭素、ヨ
ウ素などがあげられる。 本発明の化合物はそれ自身抗ウイルス作用を有
し、医薬として有用であり、またインターフエロ
インデユーサー、抗腫瘍剤あるいは酵素阻害剤な
どの医薬中間体としても有用である。すぐれた抗
ウイルス作用を有する点で、ビス(6−ヒドロキ
シ−2−ベンゾフラニル)ケトン、ビス(7−ヒ
ドロキシ−2−ベンゾフラニル)ケトン、ビス
(5−ヒドロキシ−2−ベンゾフラニル)ケトン、
ビス(4−ヒドロキシ−2−ベンゾフラニル)ケ
トン、ビス(4,6−ジヒドロキシ−2−ベンゾ
フラニル)ケトン、ビス(4−クロロ−7−ヒド
ロキシ−2−ベンゾフラニル)ケトンなどの、一
般式()においてR1が水素または塩素、Xが
−CO−、mが1であるビスベンゾフラン誘導体
およびそれらのアルカリ塩が好ましい。 本発明のビスベンゾフラン誘導体()は一般
式() (式中、Rは低級アルキル基を表わし、R1、
mおよびnは前記と同じものを意味し、RO基お
よびR1基はベンゾフラン環の4、5、6または
7位の任意の位置に置換している)で示されるビ
スベンゾフラン誘導体()を脱アルキル化する
ことにより容易に製造される。 前記脱アルキル化反応は、ビスベンゾフラン誘
導体()をベンゼン、クロロベンゼン、ジクロ
ロベンゼン、酢酸、メタノール、エタノールなど
の適当な溶媒中で酸触媒の存在下に室温ないし還
流下に数時間加熱することによつて好適に実施さ
れる。用いる酸触媒としては、無水塩化アルミニ
ウム、無水塩化スズ()、三フツ化ホウ素など
のルイス酸、塩酸、臭化水素酸などの鉱酸、ピリ
ジン塩酸塩などが好ましいものとしてあげられ
る。 出発物質であるビスベンゾフラン誘導体()
において、Rで示される低級アルキル基としては
メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、
n−ブチルまたはイソブチルなどのごとき炭素数
1〜4個を有する直鎖または分岐鎖アルキル基が
あげられ、そのなかでもメチル基がとくに好まし
い。またR1で示されるもののうちハロゲンとし
ては塩素、臭素またはヨウ素などが適当である。
なお、R1基が臭素またはヨウ素のばあいには酸
触媒の種類によつては脱臭素化または脱ヨウ素化
反応がおこるばあいもあるが、かかるばあいにも
えられる生成物は本発明のビスベンゾフラン誘導
体()に含まれるものである(生成物はビスベ
ンゾフラン誘導体()においてR1が水素のも
のである)。 本発明のビスベンゾフラン誘導体()のう
ち、一般式() (式中、X1は−CH2−または−CHOH−を表
わし、R1、mおよびnは前記と同じものを意味
し、OH基およびR1基はベンゾフラン環の4、
5、6または7位の任意の位置に置換している)
で示されるビスベンゾフラニルメタン誘導体
()(X1=−CH2−)またはビスベゾフラニル
メタノール誘導体()(X1=−CHOH−)は一
般式() (式中、R、R1、mおよびnは前記と同じも
のを意味し、RO基およびR1基はベンゾフラン環
の4、5、6または7位の任意の位置に置換して
いる)で示されるビスベンゾフラニルケトン誘導
体()を脱アルキル化して、ビスベンゾフラン
誘導体()のうち、一般式() (式中、R1、mおよびnは前記と同じものを
意味し、OH基およびR1基はベンゾフラン環の
4、5、6または7位の任意の位置に置換してい
る)で示されるビスベンゾフラニルケトン誘導体
()をえ、ついでこれを還元することによつて
もうることができる。すなわちビスベンゾフラニ
ルケトン誘導体()をヒドラジンヒドラートの
ような還元剤を用いて還元するか、またはパラジ
ウム炭素、ラネーニツケル触媒などを用いて接触
還元するとビスベンゾフラニルメタン誘導体
()(X1=−CH2−)が与えられ、あるいは水
素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウム、
水素化リチウムアルミニウムなどのような還元剤
を用いて還元するとビスベンゾフラニルメタノー
ル誘導体()(X1=−CHOH−)がえられる。
前記還元反応における溶媒としては水、メタノー
ル、ジエチレングリコールあるいはこれらの混合
溶媒などが好適に用いられる。反応温度としては
0〜120℃の範囲の温度が、反応時間としては数
分〜数時間の範囲の時間が適宜採用される。 本発明のビスベンゾフラン誘導体()のアル
カリ塩としてはナトリウム塩、カリウム塩などの
無機塩類があげられ、これらは常法にしたがつ
て、たとえばビスベンゾフラン誘導体()に要
すれば適当な溶媒、たとえばメタノール、エタノ
ールなどの溶媒中で水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウムなどのアルカリ水溶液を作用させることに
よつて容易にえられる。 本発明における出発物質であるビスベンゾフラ
ン誘導体()はいずれも新規な化合物であるが
そのうちXが−CO−であるもの(ビスベンゾフ
ラニルケトン誘導体())はたとえば一般式
() (式中、R、R1、mおよびnは前記に同じ)
で示されるサリチルアルデヒド()と1,3−
ジクロロアセトンとを適当な溶媒、たとえばジオ
キサン、アセトン、水などの溶媒中で適当な脱酸
剤、たとえば水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、炭酸カリウムなどの存在下で反応させること
により容易にえられる。 またビスベンゾフラン誘導体()のうちXが
−CH2−であるものは前記ビスベンゾフラニルケ
トン誘導体をヒドラジンヒドラートなどの還元剤
で還元するかまたはパラジウム炭素、ラネーニツ
ケルなどの触媒を用いて接触還元することにより
容易にえられる。 またビスベンゾフラン誘導体()のうちXが
−CHOH−であるものは前記ビスベンゾフラニ
ルケトン誘導体を水素化ホウ素ナトリウム、水素
化ホウ素リチウム、水素化リチウムアルミニウム
などの還元剤で還元することにより容易にえられ
る。 またビスベンゾフラン誘導体()のうちR1
基がハロゲンであるものは、ビスベンゾフラン誘
導体()のうちR1基が水素であるものを適当
なハロゲン剤、たとえば塩素、塩化スルフリル、
臭素、N−ブロムコハク酸イミドなどでハロゲン
化することによつてもうることができる。 本発明のビスベンゾフラン誘導体()および
そのアルカリ塩はすべて新規化合物であつてそれ
自身すぐれた抗ウイルス作用を有し、医薬として
も有用であり、またインターフエロインデユーサ
ー、抗腫瘍剤あるいは酵素阻害剤などの医薬中間
体としても有用である。たとえばビスベンゾフラ
ン誘導体()およびそのアルカリ塩は各種ウイ
ルスによつてひきおこされる感冒、咽頭炎、プー
ル熱、インフルエンザ、肺炎などの呼吸器感染
症、帯状包疹、角膜炎などの各種疾患の予防およ
び治療に有効である。またビスベンゾフラン誘導
体()に置換アミノアルキルハライドを作用さ
せてえられる塩基性アルコキシ置換ビスベンゾフ
ラン誘導体も同様な薬理作用を示す。 本発明の化合物は公知の抗ウイルス剤にくらべ
て毒性が低く、たとえばビス(6−ヒドロキシ−
2−ベンゾフラニル)ケトンはマウスを用いた急
性毒性試験においてLD50が2000mg/Kg以上(経
口投与)、2000mg/Kg以上(皮下投与)、800mg/
Kg以上(腹腔内投与)である。 つぎに参考例および実施例をあげて本発明を説
明する。なお実施例中の部はとくにことわらない
かぎり重量部である。 参考例 1 〔ビス(7−メトキシ−2−ベンゾフラニル)
ケトンの製造〕 3−メトキシサリチルアルデヒド3.4g(0.022
モル)をジオキサン15mlに溶解し、これに室温、
攪拌下に水酸化ナトリウム1g(0.025モル)を
加え、徐々に加温して75℃で20〜30分間反応し、
ついで1,3−ジクロロアセトン1,3g
(0.010モル)を少量づつ加えさらに80℃で30分間
反応した。反応液を冷却したのち水200mlを加え、
生じた沈殿を濾取、乾燥し、ついでエタノール
100mlから再結晶して融点143〜144℃の黄褐色針
状晶のビス(7−メトキシ−2−ベンゾフラニ
ル)ケトン1.0gをえた。 元素分析値:C19H14O5として 計算値:C70.80 H4.38 実測値:C71.09 H4.09 参考例 2〜7 3−メトキシサリチルアルデヒドに代えて4−
メトキシサリチルアルデヒド、5−メトキシサリ
チルアルデヒド、6−メトキシサリチルアルデヒ
ド、3−エトキシサリチルアルデヒド、4−n−
ブトキシサリチルアルデヒドおよび4,6−ジメ
トキシサリチルアルデヒドを用いたほかは参考例
1と同様にしてそれぞれ 参考例 2 ビス(6−メトキシ−2−ベンゾフラニル)ケ
トン 黄褐色結晶、融点 191〜193℃ 元素分析値:C19H14O5として 計算値:C70.80 H4.38 実測値:C70.89 H4.41 参考例 3 ビス(5−メトキシ−2−ベンゾフラニル)ケ
トン 黄色結晶、融点 173〜174℃ 元素分析値:C19H14O5として 計算値:C70.80 H4.38 実測値:C70.97 H4.50 参考例 4 ビス(4−メトキシ−2−ベンゾフラニル)ケ
トン 黄褐色結晶、融点 181〜183℃ 元素分析値:C19H14O5として 計算値:C70.80 H4.38 実測値:C70.71 H4.28 参考例 5 ビス(7−エトキシ−2−ベンゾフラニル)ケ
トン 黄褐色針状晶、融点 135〜137℃ 元素分析値:C21H18O5として 計算値:C71.99 H5.18 実測値:C71.76 H5.33 参考例 6 ビス(6−n−ブトキシ−2−ベンゾフラニ
ル)ケトン 黄褐色結晶、融点 121〜123℃ 元素分析値:C25H26O5として 計算値:C73.87 H6.45 実測値:C73.99 H6.20 参考例 7 ビス(4,6−ジメトキシ−2−ベンゾフラニ
ル)ケトン 黄色結晶、融点 201〜203℃ 元素分析値:C21H18O7として 計算値:C65.97 H4.74 実測値:C66.25 H4.91 をえた。 参考例 8 〔ビス(7−エトキシ−2−ベンゾフラニル)
メタンの製造〕 参考例5でえられたビス(7−エトキシ−2−
ベンゾフラニル)ケトン2.5g(0.007モル)、ジ
エチレングリコール50mlおよび80%ヒドラジンヒ
ドラート3.5gを混合し約110℃で30分間加熱し、
ついで水酸化カリウム5.5gを加えるとチツソ素
ガスがはげしく発生して反応した。さらに約120
℃で30分間加熱するとガスの発生がほとんど終了
した。冷却後反応液を水中に注ぎ、析出した少量
の赤色沈殿を濾過して除き濾液を酸性にすると沈
殿が生じた。沈殿を濾取、乾燥し、ついでエタノ
ールから再結晶して融点90〜92℃の赤褐色粉末状
のビス(7−エトキシ−2−ベンゾフラニル)メ
タン1.0gをえた。 元素分析値:C21H20O4として 計算値:C74.98 H5.99 実測値:C74.69 H5.93 参考例 9 〔ビス(7−メトキシ−2−ベンゾフラニル)
メタンの製造〕 ビス(7−エトキシ−2−ベンゾフラニル)ケ
トンに代えて参考例1でえられたビス(7−メト
キシ−2−ベンゾフラニル)ケトンを用いたほか
は参考例8と同様にして融点117〜119℃の赤褐色
粉末状のビス(7−メトキシ−2−ベンゾフラニ
ル)メタンをえた。 元素分析値:C19H16O4として 計算値:C74.01 H5.23 実測値:C73.79 H5.43 参考例 10 〔ビス(7−エトキシ−2−ベンゾフラニル)
メタノールの製造〕 参考例5でえられたビス(7−エトキシ−2−
ベンゾフラニル)ケトン2.5g(0.007モル)をメ
タノール50mlに懸濁させ、これに室温、攪拌下
に、水酸化ナトリウム0.6gを水5mlに溶解した
溶液を加えた。反応液を氷水浴で冷却しながら攪
拌下に水素化ホウ素ナトリウム0.25gを加え、15
分間攪拌後室温でさらに1時間攪拌した。反応終
了後メタノールを除き残渣を水中に注いで析出し
た沈殿を濾取、乾燥して分解点97〜99℃の黄褐色
粉末状のビス(7−エトキシ−2−ベンゾフラニ
ル)メタノール2.0gをえた。 元素分析値:C21H20O5として 計算値:C71.58 H5.72 実測値:C71.72 H5.87 参考例 11 〔ビス(4−クロロ−7−メトキシ−2−ベン
ゾフラニル)ケトンの製造〕 参考例1でえられたビス(7−メトキシ−2−
ベンゾフラニル)ケトン3.2g(0.01モル)をク
ロロホルム30mlに溶解し、このものをゆるやかに
還流しながら塩化スルフリル3.0g(0.022モル)
をクロロホルム6mlに溶解した溶液を徐々に約30
分間を要して滴下した。滴下後さらに2時間還流
を続けた。反応液を冷却し析出した結晶を濾取し
て融点218〜220℃の淡黄色結晶状のビス(4−ク
ロロ−7−メトキシ−2−ベンゾフラニル)ケト
ン1.3gをえた。このものはハロゲンの定性反応
で陽性を示し、また赤外線吸収スペクトルおよび
核磁気共鳴吸収スペクトルを測定して目的とする
化合物であることを確認した。 元素分析値:C19H12O5Cl2として 計算値:C58.33 H3.09 Cl18.12 実測値:C58.16 H3.31 Cl18.31 参考例 12 〔ビス(4,5−ジクロロ−7−メトキシ−2
−ベンゾフラニル)ケトンの製造〕 3−メトキシサリチルアルデヒドに代えて3−
メトキシ−5,6−ジクロロサリチルアルデヒド
を用いたほかは参考例1と同様にして、融点295
℃以上の黄色結晶状のビス(4,5−ジクロロ−
7−メトキシ−2−ベンゾフラニル)ケトンをえ
た。 元素分析値:C19H10O5Cl4として 計算値:C49.60 H2.19 Cl30.82 実測値:C49.33 H2.47 Cl30.62 実施例 1 〔ビス(7−ヒドロキシ−2−ベンゾフラニ
ル)ケトンの製造〕 参考例1でえられたビス(7−メトキシ−2−
ベンゾフラニル)ケトン7.5g(0.023モル)とク
ロロベンゼン60mlを混合し、これに室温、攪拌下
に無水塩化アルミニウム9.3g(0.069モル)を少
量づつ加えた。反応液はただちに赤色に粘稠な液
となつた。ついで徐々に加温し100℃で1時間反
応すると赤褐色の沈殿が析出した。反応終了後反
応物を水中に注ぎ析出した沈殿を濾取、乾燥し、
ついでエタノールから再結晶すると分解点268〜
269℃の黄色結晶状のビス(7−ヒドロキシ−2
−ベンゾフラニル)ケトン5.7gがえられた。 元素分析値:C17H10O5・H2Oとして 計算値:C65.39 H3.89 実測値:C65.17 H3.94 元素分析値:C17H10O5として (110℃7時間乾燥) 計算値:C69.39 H3.43 実測値:C69.51 H3.21 前記ビス(7−ヒドロキシ−2−ベンゾフラニ
ル)ケトン3.0g(0.01モル)をエタノール150ml
に熱時溶解し、これに水酸化ナトリウム0.8g
(0.02モル)水20mlに溶解した溶液を加え、反応
液を少し濃縮したのち冷却すると沈殿が析出し
た。沈殿を濾取、乾燥して融点280℃以上の橙黄
色粉末状のビス(7−ヒドロキシ−2−ベンゾフ
ラニル)ケトンのジナトリウム塩3.0gをえた。 また水酸化ナトリウムにかえて水酸化カリウム
1.1g(0.02モル)を用いたほかは前記と同様に
して融点280℃以上の赤茶色粉末状のビス(7−
ヒドロキシ−2−ベンゾフラニル)ケトンのジカ
リウム塩2.7gをえた。 実施例 2 〔ビス(6−ヒドロキシ−2−ベンゾフラニ
ル)ケトンの製造〕 ビス(7−メトキシ−2−ベンゾフラニル)ケ
トンに代えて参考例2でえたビス(6−メトキシ
−2−ベンゾフラニル)ケトンを用いたほかは実
施例1と同様にして分解点256〜258℃の黄色結晶
状のビス(6−ヒドロキシ−2−ベンゾフラニ
ル)ケトンをえた。 元素分析値:C17H10O5・1/2H2Oとして 計算値:C67.55 H3.33 実測値:C67.36 H3.56 前記ビス(6−ヒドロキシ−2−ベンゾフラニ
ル)ケトンを実施例1と同様に処理して融点280
℃以上の黒赤色粉末状のジナトリウム塩をえた。 実施例 3 〔ビス(5−ヒドロキシ−2−ベンゾフラニ
ル)ケトンの製造〕 ビス(7−メトキシ−2−ベンゾフラニル)ケ
トンに代えて参考例3でえたビス(5−メトキシ
−2−ベンゾフラニル)ケトンを用いたほかは実
施例1と同様にして分解点277〜278℃の黄色結晶
状のビス(5−ヒドロキシ−2−ベンゾフラニ
ル)ケトンをえた。 元素分析値:C17H10O5・H2Oとして 計算値:C65.39 H3.87 実測値:C65.39 H3.72 前記ビス(5−ヒドロキシ−2−ベンゾフラニ
ル)ケトンを実施例1と同様にし処理して融点
280℃以上の橙赤色粉末状のジナトリウム塩をえ
た。 実施例 4 〔ビス(4−ヒドロキシ−2−ベンゾフラニ
ル)ケトンの製造〕 ビス(7−メトキシ−2−ベンゾフラニル)ケ
トンに代えて参考例4でえたビス(4−メトキシ
−2−ベンゾフラニル)ケトンを用いたほかは実
施例1と同様にして分解点235〜237℃の黄色結晶
状のビス(4−ヒドロキシ−2−ベンゾフラニ
ル)ケトンをえた。 元素分析値:C17H10O5として 計算値:C69.39 H3.43 実測値:C69.17 H3.52 前記ビス(4−ヒドロキシ−2−ベンゾフラニ
ル)ケトンを実施例1と同様に処理して融点280
℃以上のあずき色粉末状のジナトリウム塩をえ
た。 実施例 5 〔ビス(7−ヒドロキシ−2−ベンゾフラニ
ル)ケトンの製造〕 ビス(7−メトキシ−2−ベンゾフラニル)ケ
トンに代えて参考例5でえたビス(7−メトキシ
−2−ベンゾフラニル)ケトンを用いたほかは実
施例1と同様にして分解点268〜269℃の黄色結晶
状のビス(7−ヒドロキシ−2−ベンゾフラニ
ル)ケトンをえた。 実施例 6 〔ビス(6−ヒドロキシ−2−ベンゾフラニ
ル)ケトン製造〕 ビス(7−メトキシ−2−ベンゾフラニル)ケ
トンに代えて参考例6でえたビス(6−n−ブト
キシ−2−ベンゾフラニル)ケトンを用いたほか
は実施例1と同様にして分解点256〜258℃の黄色
結晶状のビス(6−ヒドロキシ−2−ベンゾフラ
ニル)ケトンをえた。 実施例 7 〔ビス(7−ヒドロキシ−2−ベンゾフラニ
ル)メタンの製造〕 参考例9でえたビス(7−メトキシ−2−ベン
ゾフラニル)メタン1.2g(0.04モル)とクロロ
ベンゼン15mlを混合し、これに室温、攪拌下に無
水塩化アルミニウム1.1g(0.08モル)を少量づ
つ加えた。ついで徐々に加温し100℃で1時間反
応すると赤黒色の沈殿が析出した。反応後終反応
物を水中に注ぎ析出した。反応終了後反応物を水
中に注ぎ析出した沈殿を濾取、乾燥し、ついで20
%含水エタノールから再結晶として融点154〜155
℃の黄土色りん片状のビス(7−ヒドロキシ−2
−ベンゾフラニル)メタン0.7gをえた。 元素分析値:C17H12O4として 計算値:C72.85 H4.32 実測値:C72.56 H4.41 前記ビス(7−ヒドロキシ−2−ベンゾフラニ
ル)メタン0.1gを実施例1と同様に処理して融
点280℃以上の黄土色粉末状のジナトリウム塩
0.07gをえた。 実施例 8 〔ビス(7−ヒドロキシ−2−ベンゾフラニ
ル)メタンの製造〕 ビス(7−メトキシ−2−ベンゾフラニル)メ
タンに代えて参考例8でえたビス(7−エトキシ
−2−ベンゾフラニル)メタンを用いたほかは実
施例7と同様にして融点154〜155℃の黄土色りん
片状のビス(7−ヒドロキシ−2−ベンゾフラニ
ル)メタンをえた。 実施例 9 〔ビス(7−ヒドロキシ−2−ベンゾフラニ
ル)メタノールの製造〕 参考例10でえたビス(7−エトキシ−2−ベン
ゾフラニル)メタノール1.4g(0.004モル)とク
ロロベンゼン15mlを混合し、これに室温、攪拌下
に無水塩化アルミニウム1.6g(0.012モル)を少
量ずつ加えた。ついで徐々に加温し100℃で30分
間反応すると赤黒色の沈殿が析出した。反応終了
後反応物を水中に注ぎデカンテーシヨンにより水
層を除き残つた沈殿を集め、これを20含水メタノ
ールから再結晶として融点270℃以上の灰白色粉
末状のビス(7−ヒドロキシ−2−ベンゾフラニ
ル)メタノール0.5gをえた。 元素分析値:C17H12O5として 計算値:C68.92 H4.08 実測値:C68.93 H3.87 実施例 10 〔ビス(7−ヒドロキシ−2−ベンゾフラニ
ル)ケトンの製造〕 参考例5でえたビス(7−エトキシ−2−ベン
ゾフラニル)ケトン1.2g(0.0033モル)を氷酢
酸3.5gに溶解し、これに攪拌、還流下に48%臭
化水素酸1.4ml(0.008モル)徐々に滴下した。滴
下終了後さらに攪拌、還流下に1時間反応した。
反応終了後反応液を希アルカリ水溶液で抽出し、
アルカリ層を希塩酸で酸性にして生じた沈殿を濾
過、乾燥し、ついでエタノールから再結晶して分
解点268〜269℃の黄色結晶状のビス(6−ヒドロ
キシ−2−ベンゾフラニル)ケトン0.45gをえ
た。 実施例 11 〔ビス(7−ヒドロキシ−2−ベンゾフラニ
ル)メタンの製造〕 ビス(7−エトキシ−2−ベンゾフラニル)ケ
トンに代えて参考例8でえたビス(7−メトキシ
−2−ベンゾフラニル)メタンを用いたほかは実
施例10と同様にして融点154〜155℃の黄土色りん
片状のビス(7−ヒドロキシ−2−ベンゾフラニ
ル)メタンをえた。 実施例 12 〔ビス(4,6−ジヒドロキシ−2−ベンゾフ
ラニル)ケトンの製造〕 参考例7でえたビス(4,6−ジメトキシ−2
−ベンゾフラニル)ケトン2.0g(0.005モル)と
クロロベンゼン15mlを混合物し、これに室温、攪
拌下に無水塩化アルミニウム3.3g(0.025モル)
を少量ずつ加えた。反応液はただちに赤色の粘稠
な液となつた。ついで徐々に加温し100℃で1時
間反応すると赤黒色の沈殿が析出した。反応終了
後反応物を水中に注ぎ析出した沈殿を濾過、乾燥
し、ついで20%含水エタノールから再結晶して融
点280以上の橙赤色結晶状のビス(4,6−ヒド
ロキシ−2−ベンゾフラニル)ケトン1.4gをえ
た。 元素分析値:C17H10O7として 計算値:C62.58 H3.09 実測値:C62.36 H2.88 前記ビス(4,6−ジヒドロキシ−2−ベンゾ
フラニル)ケトン0.5gを実施例1と同様に処理
して融点280℃以上の黒赤色粉末状のテトラナト
リウム塩0.4gをえた。 実施例 13 〔ビス(7−ヒドロキシ−2−ベンゾフラニ
ル)メタンの製造〕 実施例1でえたビス(7−ヒドロキシ−2−ベ
ンゾフラニル)ケトン0.5g(0.0016モル)、80%
ヒドラジンヒドラート0.3gおよびジエチレング
リコール6mlを混合物し、攪拌下に110〜120℃で
30分間加熱し、ついで水酸化アルカリ1.1g
(0.02モル)を加えた。このときチツ素ガスがは
げしく発生した。チツ素ガスがほほとんど発生し
なくなるまでさらに120℃附近で約1時間加熱し
た。冷却後反応液を水中に注いで分解し、ついで
希塩酸で酸性にすると沈殿が析出した。沈殿を濾
取、乾燥し、ついで20%含水エタノールから再結
晶して融点154〜155℃の黄土色りん片状のビス
(7−ヒドロキシ−2−ベンゾフラニル)メタン
0.2gをえた。 実施例 14 〔ビス(7−ヒドロキシ−2−ベンゾフラニ
ル)メタノールの製造〕 実施例1でえたビス(7−ヒドロキシ−2−ベ
ンゾフラニル)ケトン1.2g(0.004モル)をメタ
ノール20mlに懸濁させ、これに水酸化ナトリウム
0.32g(0.008モル)を水20mlに溶解した溶液を
加えるとただちに赤色になつて原料の大部分が溶
解したのち再び少量の沈殿が析出した。反応液を
氷水浴中で5℃に冷却しながら水素化ホウ素ナト
リウム0.14g(0.04モル)を加え、徐々に室温ま
で昇温したのち室温で約2時間攪拌した。反応終
点では沈殿はほとんど消失し赤黄色の溶液となつ
た。反応終了後反応液を水中に注ぎ希塩酸で酸性
にして析出した沈殿を濾取、乾燥し、20%含水メ
タノールから再結晶して融点270℃以上の灰白色
粉末状のビス(7−ヒドロキシ−2−ベンゾフラ
ニル)メタノール0.6gをえた。 実施例 15 〔ビス(4−−クロロ−7−ヒドロキシ−2−
ベンゾフラニル)ケトンの製造〕 参考例11でえたビス(4−クロロ−7−メトキ
シ−2−ベンゾフラニル)ケトン4g(0.01モ
ル)をクロロベンゼン50mlに溶解し、これに室
温、攪拌下に無水塩化アルミニウム4g(0.03モ
ル)を加え、75〜80℃で30分間加熱した。反応終
了後反応物を冷却し、氷水中に注いで分解したの
ち析出した沈殿を濾取、乾燥し、ついでエタノー
ルから再結晶して融点295℃以上の橙黄色結晶状
のビス(4−クロロ−7−ヒドロキシ−2−ベン
ゾフラニル)ケトン3gをえた。 元素分析値:C17H8O5Cl2として 計算値:C56.23 H2.22 Cl19.52 実測値:C56.06 H2.42 Cl19.21 前記ビス(4−クロロ−7−ヒドロキシ−2−
ベンゾフラニル)ケトン1.0gを実施例1と同様
に処理して融点280℃以上のあずき色粉末状のジ
ナトリウム0.9gをえた。 実施例 16 〔ビス(4,5−ジクロロ−7−ヒドロキシ−
2−ベンゾフラニル)ケトンの製造〕 ビス(7−メトキシ−2−ベンゾフラニル)ケ
トンに代えて参考例12でえたビス(4,5−ジク
ロロ−7−メトキシ−2−ベンゾフラニル)ケト
ンを用いたほかは実施例1と同様にして融点295
℃以上の橙黄色針状晶のビス(4,5−ジクロロ
−7−ヒドロキシ−2−ベンゾフラニル)ケトン
をえた。 元素分析値:C17H6O5Cl4として 計算値:C47.26 H1.40 CL32.82 実測値:C47.47 H1.43 Cl32.59 実施例 17 〔鶏胎児線維芽細胞における抗ウイルス試験〕 10〜11日令の発育鶏卵の胎児を常法により組識
培養し、20〜24時間培養の初代鶏胎児線維芽細胞
に、メタノールまたは水に溶解したビスベンゾフ
ラン化合物の各種濃度溶液と培養液で希釈したイ
ンフルエンザA−PR8をほぼ同時にチヤレンジし
た(最後チヤレンジm・o・i=0.1〜0.2)。そ
の後37℃にてインキユベートし、48時間後培養液
中のウイルス量をHA(赤血球凝集反応)テスト
によつて、また細胞内ウイルス量をヘムアドソー
プシヨンによつて定量して被検化合物の抗ウイル
ス活性発現最小濃度を求めた。被検化合物の細胞
毒性はウイルスチヤレンジしていない前記と同じ
ような実験系で検討し、有効係数は次式より求め
た。 有効係数=細胞毒性発現最小濃度/抗ウイルス活性発
現最小濃度 比較のために抗ウイルス剤として従来より使用
されているアマンタジン(Amantadine)につい
て前記と同様な試験をした。 これらの結果を第1表に示す。
【表】
【表】
実施例 18
〔ウイルス感染マウスの死亡に対する効果〕
実施例17において最も強い抗ウイルス作用を示
したビス(6−ヒドロキシ−2−ベンゾフラニ
ル)ケトンのジナトリウム塩について、インフル
エンザウイルス感染マウスの死亡に対する効果を
検討した。体重25gのマウス90匹をそれぞれ対照
群(30匹)、試験群()(30匹)、試験群()
(30匹)および対照薬剤群()(30匹)の4群に
わけたのち、全群のマウスにインフルエンザウイ
ルスA−PR8の致死量(3ILD50)を経鼻感染さ
せた。試験群()および試験群()には10%
アラビアゴム水溶液に懸濁したビス(6−ヒドロ
キシ−2−ベンゾフラニル)ケトンのジナトリウ
ム塩を50mg/Kg/dayの投与量で腹腔内に投与し
た。また対照薬剤群にはタイロロン(Tilorone)
を250mg/Kg/dayの投与量で経口投与した。投
与期間は試験群()に対してはウイルス感染の
48時間前から感染後3日目までとし、試験群
()に対しては感染後4日目から9日目までと
し、また対照薬剤群()にいつてはウイルス感
染の24時間に1回だけ行つた。一方対照群には10
%アラビアゴム水溶液のみを腹腔内に投与した。
4群をウイルス感染後20日間にわたつて観察した
ところ、対照群では8日目から13日目の間に50%
のマウスが死亡したが、試験群()では30%、
試験群()では10%のマウスが死亡したのみで
あつた。又、強力なインターフエロインデユーサ
ーとして知られているタイロロンを投与した対照
薬剤群()のマウスの死亡率は20%であつた。
したビス(6−ヒドロキシ−2−ベンゾフラニ
ル)ケトンのジナトリウム塩について、インフル
エンザウイルス感染マウスの死亡に対する効果を
検討した。体重25gのマウス90匹をそれぞれ対照
群(30匹)、試験群()(30匹)、試験群()
(30匹)および対照薬剤群()(30匹)の4群に
わけたのち、全群のマウスにインフルエンザウイ
ルスA−PR8の致死量(3ILD50)を経鼻感染さ
せた。試験群()および試験群()には10%
アラビアゴム水溶液に懸濁したビス(6−ヒドロ
キシ−2−ベンゾフラニル)ケトンのジナトリウ
ム塩を50mg/Kg/dayの投与量で腹腔内に投与し
た。また対照薬剤群にはタイロロン(Tilorone)
を250mg/Kg/dayの投与量で経口投与した。投
与期間は試験群()に対してはウイルス感染の
48時間前から感染後3日目までとし、試験群
()に対しては感染後4日目から9日目までと
し、また対照薬剤群()にいつてはウイルス感
染の24時間に1回だけ行つた。一方対照群には10
%アラビアゴム水溶液のみを腹腔内に投与した。
4群をウイルス感染後20日間にわたつて観察した
ところ、対照群では8日目から13日目の間に50%
のマウスが死亡したが、試験群()では30%、
試験群()では10%のマウスが死亡したのみで
あつた。又、強力なインターフエロインデユーサ
ーとして知られているタイロロンを投与した対照
薬剤群()のマウスの死亡率は20%であつた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中、R1は水素またはハロゲン、Xは−CO
−、−CH2−または−CHOH−、mおよびnは独
立に1または2の整数を表わし、OH基およびR1
基はベンゾフラン環の4、5、6または7位の任
意の位置に置換している)で示されるビスベンゾ
フラン誘導体およびそのアルカリ塩。 2 一般式()においてR1が水素または塩素、
Xが−CO−、mが1である特許請求の範囲第1
項記載のビスベンゾフラン誘導体およびそのアル
カリ塩。 3 ビス(6−ヒドロキシ−2−ベンゾフラニ
ル)ケトンである特許請求の範囲第2項記載のビ
スベンゾフラン誘導体およびそのアルカリ塩。 4 ビス(7−ヒドロキシ−2−ベンゾフラニ
ル)ケトンである特許請求の範囲第2項記載のビ
スベンゾフラン誘導体およびそのアルカリ塩。 5 ビス(5−ヒドロキシ−2−ベンゾフラニ
ル)ケトンである特許請求の範囲第2項記載のビ
スベンゾフラン誘導体およびそのアルカリ塩。 6 ビス(4−ヒドロキシ−2−ベンゾフラニ
ル)ケトンである特許請求の範囲第2項記載のビ
スベンゾフラン誘導体およびそのアルカリ塩。 7 ビス(4,6−ジヒドロキシ−2−ベンゾフ
ラニル)ケトンである特許請求の範囲第2項記載
のビスベンゾフラン誘導体およびそのアルカリ
塩。 8 ビス(4−クロロ−7−ヒドロキシ−2−ベ
ンゾフラニル)ケトンである特許請求の範囲第2
項記載のビスベンゾフラン誘導体およびそのアル
カリ塩。 9 一般式 (式中、Rは低級アルキル基、R1は水素また
はハロゲン、Xは−CO−、−CH2−または−
CHOH−、mおよびnは独立に1または2の整
数を表わし、RO基およびR1基はベンゾフラン環
の4、5、6または7位の任意の位置に置換して
いる)で示されるビスベンゾフラン誘導体を脱ア
ルキル化することを特徴とする一般式 (式中、R1、X、mおよびnは前記と同じも
のを意味し、OH基およびR1基はベンゾフラン環
の4、5、6または7位の任意の位置に置換して
いる)で示されるビスベンゾフラン誘導体および
そのアルカリ塩の製法。 10 一般式()においてRがメチル基である
特許請求の範囲第9項記載の製法。 11 一般式 (式中、Rは低級アルキル基、R1は水素また
はハロゲン、mおよびnは独立に1または2の整
数を表わし、RO基およびR1基はベンゾフラン環
の4、5、6または7位の任意の位置に置換して
いる)で示されるビスベンゾフラニルケトン誘導
体を脱アルキル化して一般式 (式中、R1、mおよびnは前記と同じものを
意味し、OH基およびR1基はベンゾフラン環の
4、5、6または7位の任意の位置に置換してい
る)で示されるビスベンゾフラニルケトン誘導体
をえ、ついでこのものを還元することを特徴とす
る一般式 (式中、R1、mおよびnは前記と同じものを
意味し、X1は−CH2−または−CHOH−を表わ
し、OH基およびR1基はベンゾフラン環の4、
5、6または7位の任意の位置に置換している)
で示されるビスベンゾフラニルメタン誘導体また
はビスベンゾフラニルメタノール誘導体およびそ
のアルカリ塩の製法。 12 一般式()においてRがメチル基である
特許請求の範囲第11項記載の製法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6455583A JPS59190985A (ja) | 1983-04-14 | 1983-04-14 | ビスベンゾフラン誘導体およびその製法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6455583A JPS59190985A (ja) | 1983-04-14 | 1983-04-14 | ビスベンゾフラン誘導体およびその製法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59190985A JPS59190985A (ja) | 1984-10-29 |
| JPH0460113B2 true JPH0460113B2 (ja) | 1992-09-25 |
Family
ID=13261586
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6455583A Granted JPS59190985A (ja) | 1983-04-14 | 1983-04-14 | ビスベンゾフラン誘導体およびその製法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59190985A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH06288372A (ja) * | 1992-09-01 | 1994-10-11 | Zexel Corp | ベーン型圧縮機の吸入ポート |
-
1983
- 1983-04-14 JP JP6455583A patent/JPS59190985A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59190985A (ja) | 1984-10-29 |
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