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JPH06100067B2 - 多連シールド掘進機のカッタ同期運転装置 - Google Patents
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JPH06100067B2 - 多連シールド掘進機のカッタ同期運転装置 - Google Patents

多連シールド掘進機のカッタ同期運転装置

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JPH06100067B2
JPH06100067B2 JP21009789A JP21009789A JPH06100067B2 JP H06100067 B2 JPH06100067 B2 JP H06100067B2 JP 21009789 A JP21009789 A JP 21009789A JP 21009789 A JP21009789 A JP 21009789A JP H06100067 B2 JPH06100067 B2 JP H06100067B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、複数の回転カッタをほぼ同一平面内に配置し
た多連シールド掘進機において、各々の回転カッタをモ
ータと減速機から成る電動駆動装置により独立に駆動
し、カッタ同士の干渉が発生しない許容偏差角以内で同
期回転させるためのカッタ同期運転装置に関する。
〔従来の技術〕
複数の回転カッタを、カッタ中心間距離が各々の回転カ
ッタの掘削半径より大きく、直径より小であるようにほ
ぼ同一平面内に配置し、各々の回転カッタを独立に駆動
して複数の回転カッタによる同時掘削を行う多連シール
ルド掘進機においては、第3図に示すように各々の回転
カッタを、カッタ同士の干渉が発生しない許容偏差角以
内で同期して回転させる必要がある。
上記課題を解決するため、本出願人が先に出願した特願
昭63−49774号の発明では、主たる回転カッタを駆動す
るモータの減速制御手段と従たる回転カッタを駆動する
モータの速度制御手段に対して同じ速度指令信号を入力
するとともに、主たる回転カッタと従たる回転カッタの
偏差角に対応した大きさと極性の信号を速度補正信号と
して従たる回転カッタを駆動するモータの速度制御手段
に入力し、速度設定値と速度検出値の差および偏差角検
出値が共に零となるように各々のモータの速度制御を行
っている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記のように同期運転の基準となる側の回転カッタを
主、これに追従する側の回転カッタを従とした場合、一
般に主に対して従の方が駆動トルクの余裕が大きいこと
が望まし(回転の遅れが生じたとき、従は主を超える速
度で追いつく必要があるため)。ところが、シールド掘
進機のカッタの負荷は地山の性状により大きく左右さ
れ、地層の変わり目などでは、両方のカッタの負荷が大
きく異なる場合がある。したがって、主の方の負荷が軽
く、従の方の負荷が重い場合、従は、駆動トルクの余裕
がないために主に対して追従できなくなる。そこで、両
方のカッタの負荷の程度に応じて、負荷の重い方を主と
し、負荷の軽い方と従として運転できるようにすれば、
従は常に主に対して駆動トルクの余裕を持つことにな
り、高負荷の下でも安定した同期運転を期待できる。
本発明は、この点に着目し、回転カッタの主従関係の切
換が容易にできる多連シールド掘進機のカッタ同期運転
装置を提供することを第1の目的とする。
一方、何らかの外的要因や装置の故障などにより主,従
の回転カッタが同期状態から大きく逸脱したときには、
そのまま同期運転を開始するよりも、片方の回転カッタ
を単独運転することにより一旦同期状態をとってから、
同期運転を開始した方が偏差角の振れが少なく、安定し
た制御ができる。しかし、単に片方の回転カッタだけを
運転するようにした場合は、偏差角のメータ表示からそ
の正,負を判断し、さらに主,従いずれの回転カッタで
あるかにより、それぞれどちらの方向に回転させなけれ
ばならないかを判断する必要がある。これらの判断は実
際上オペレータにとってかなり煩しく、また間違いやす
い。
本発明は、上記問題点をも解決し、回転カッタ単独運転
による同期合せが容易に行える多連シールド掘進機のカ
ッタ同期運転装置を提供することを第2の目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記第1の目的を達成するために本発明は、速度指令信
号の極性の正,負により各々の回転カッタを駆動するモ
ータを正逆回転させるモータ制御回路と、同期運転され
る回転カッタの偏差角に対応した大きさと極性の信号を
出力する偏差角検出手段と、そのオン時に前記偏差角検
出手段の出力信号を前記速度指定信号に加え合される速
度補正信号として同期運転される回転カッタのうち一方
のモータ制御回路に入力する第1のスイッチと、そのオ
ン時に前記偏差角検出手段の出力信号を逆変換器により
極性反転した上で前記速度指令信号に加え合される速度
補正信号として同期運転される回転カッタのうち他方の
モータ制御回路に入力する第2のスイッチと、同期運転
しようとする回転カッタの主従関係の指定に応じて前記
第1,第2のスイッチのいずれか一方のみを選択的にオン
にする命令処理手段とを備えたことを特徴とする。
さらに上記第2の目的を達成するために本発明は、同期
合せのため単独運転しようとする回転カッタの指定に応
じて、各々のモータ制御回路への速度指定信号の入力を
停止したまま、前記第1,第2のスイッチのいずれか一方
のみを選択的にオンにする命令処理手段を備えたことを
特徴とする。
〔作用〕
同期運転しようとする回転カッタの主従関係を指定する
と、これに対応する命令処理手段からの制御命令により
第1,第2のスイッチのいずれか一方が選択的にオンにさ
れる(このとき、モータ制御回路には正転または逆転の
指令が与えられている。)カッタ軸の一方をL軸、他方
をR軸とし、第1のスイッチのオン時にはR軸側のモー
タ制御回路に速度補正信号が入力されるものとすると、
この速度補正信号を受けたR軸側のモータ制御回路はR
軸をL軸に追従して回転させるように働く。すなわち、
L軸が主、R軸が従の関係となる。これに対して、第2
のスイッチのオン時には、L軸側のモータ制御回路に速
度補正信号が入力される。この速度補正信号はR軸側の
モータ制御回路に入力される速度補正信号とは逆の極性
を持っているため、この速度補正信号を受けたL軸側の
モータ制御回路はL軸をR軸に追従して回転させるよう
に働く。すなわち、R軸が主、L軸が従の関係となる。
したがって、第1,第2のスイッチのいずれをオンにする
かにより、同期運転時の回転カッタの主従関係の切換が
できる。
また、同期合せのため単独運転しようとする回転カッタ
を指定すると、これに対応する命令処理手段からの制御
命令により第1,第2のいずれか一方が選択的にオンにさ
れる。このとき、モータ制御回路には速度指令信号が入
力されていないので、第1のスイッチのオン時には、R
軸側のモータ制御回路が第1のスイッチを介して入力さ
れる速度補正信号を速度指令信号として受け取り、偏差
角検出値が零になるまでR軸側カッタを単独運転する。
同様に第2のスイッチのオン時には、L軸側のモータ制
御回路が第2のスイッチを介して入力される速度補正信
号を速度指令信号として受け取り、偏差角検出値が零に
なるまでL軸側カッタを単独運転する。この片側カッタ
を単独運転することによる同期合せ時には、入力された
速度補正信号の極性によりモータ制御回路が自動的に回
転方向を判別してくれるので、オペレータは単独運転し
ようとする回転カッタを指定するだけでよく、そのカッ
タをどちらの方向に回転させたらよいかを判断する必要
がない。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を図面により説明する。
第2図および第3図は本発明を適用した2連シールド掘
進機の全体構造図である。外形がめがね形をしたシール
ド本体1の前面には、2基の回転カッタ2−1,2−2が
同一平面的に配置され、カッタ中心間距離は各々の回転
カッタと掘削半径より大きく、直径よりは小さく設定さ
れている。本実施例は、中心軸の両側各60゜の範囲にの
み外周掘削部を持つX字状の回転カッタを用い、カッタ
同士の位相角を90゜とした例である。
回転カッタ2−1は、隔壁3の後方機内に設置された後
記するモータ4−1,4−2,4−3と減速機5−1,5−2,5−
3から成る電動駆動装置により、また、回転カッタ2−
2は、同じく後記するモータ4−4,4−5,4−6と減速機
5−4,5−5,5−6から成る電動駆動装置により、それぞ
れ独立に駆動されるようになっている。また、隔壁3の
後方機内には、排土用スクリューコンベア6、シールド
ジャッキ7、エレクタ8などが設置されていて、回転カ
ッタ2−1,2−2による切羽掘削と、エレクタ8で組み
立てられたセグメン9を反力受とするシールドジャッキ
7の推進力によってトンネルの掘進を行う。
第3図は、回転カッタ2−1の回転方向も右回り、回転
カッタ2−2の回転方向を左回りとした場合、回転カッ
タ2−1のある回転位置(実線で示す)からカッタ同士
が干渉しない限界位置(2点鎖線で示す)までの偏差角
を±θで示したもので、各々の回転カッタが1回転す
る間の各回転位置で求めた上記偏差角±θの最小値に
ある程度の余裕を見込んでカッタ同士の許容偏差角(±
θ)を決定する。したがって、この許容偏差角以内で2
基の回転カッタを同期回転させれば、カッタ同士の干渉
は発生しない。
第1図は本発明によるカッタ同期運転装置の一実施例の
システム構成図で、本図を用いてシステムの概要を説明
する。本図は、モータ群4−1,4−2,4−3が減速機5−
1,5−2,5−3、ピニオン10−1,10−2,10−3を介して回
転カッタ2−1の中心軸(L軸)に結合され、モータ群
4−3,4−4,4−6が減速機5−4,5−5,5−6、ピニオン
10−4,10−5,10−6を介して回転カッタ2−2の中心軸
(R軸)に結合されていることを示す。
以下の説明では、回転カッタ2−1を駆動するモータ群
の中の1台4−1を親モータ、他の2台4−2,4−3を
この親モータに従属する子モータとし、同様に回転カッ
タ2−2を駆動するモータ群の中の1台4−4を親モー
タ、他の2台4−5,4−6をこの親モータに従属する子
モータとする。
本実施例では、カッタ駆動用モータとして3相かご形誘
導電動機(IM)を使用し、すべてのモータを同一極数、
同一定格としている。
モータ制御回路は、親モータ4−1,4−4の速度制御を
行う制御回路11−1,11−4と子モータ4−2,4−3,4−5,
4−6のトルク制御を行う制御回路11−2,11−3,11−5,1
1−6から成っている。
以下、各モータの制御に動的制御性能の優れたベクトル
制御を用いた場合について述べる。
制御回路11−1,11−4には、速度設定器12から同一の速
度指令が与えられる。RAはカッタ軸の正転(L軸左回
転、R軸右回転を正転と仮定する)を指令するスイッ
チ、RBはカッタ軸の逆転(L軸右回転、R軸左回転と仮
定する)を指令するスイッチであり、スイッチRAオン時
には、速度指令が正の信号として入力され、スイッチRB
オン時には、速度指令が逆変換器25により極性反転され
た負と信号として入力される。
制御回路11−1は、親モータ4−1に連結された速度発
電機(PG)13−1の出力をF−V変換器14−1で速度に
比例した電圧に変換し、この信号(速度検出値)と前記
速度指令信号(速度設定値)との偏差をとって速度調節
器(ASR)15−1に入力する。そして、前記F−V変換
器14−1の出力を回転角周波数を表わすパラメータと
し、前記速度調節器15−1の出力をトルク電流設定値と
して、これと磁束設定部16−1からの磁化電流設定値と
を公知のベクトル演算部17−1でベクトル合成し、2相
−3相変換して一次電流設定値とする。この一次電流設
定値と電流検出部18−1で得られた一次電流検出値との
偏差を電流調節器(ACR)19−1に入力し、電流調節器1
9−1の出力をPWM変調器20−1でパルス制御信号として
インバータ22−1に加え、整流器21−1の直流出力を可
変周波・可変電圧の交流に変換して親モータ4−1に供
給することにより、親モータ4−1の速度制御を行う。
また、この制御回路11−1は、入力された速度指令信号
の極性により回転方向を判別して3相交流の相回転を切
り換え、親モータ4−1を正逆転させる機能を有してい
る。
制御回路11−4も上記制御回路11−1と同様の構成要素
から成っており、親モータ4−4の速度制御および正逆
転制御を行う。
また、上記制御回路11−1,11−4には、それぞれ電流検
出器18−1,18−4で得られた親モータ4−1,4−4の電
流検出値からトルク電流成分を求めるための3相−2相
変換器23−1,23−4と座標変換器(VD)24−1,24−4が
設けられており、求められたトルク電流成分に相当する
信号(直流量)は、それぞれ子モータ4−2,4−3およ
び4−5,4−6に対するトルク指令として制御回路11−
2,11−3および11−5,11−6に与えられる。
本実施例では、L軸,R軸の各子モータのトルク制御もベ
クトル制御で行っている。制御回路11−2,11−3および
11−5,11−6の構成は、前記制御回路11−1,11−4から
のトルク電流成分に相当する信号をトルク指令(トルク
電流設定値)としている点以外は制御回路11−1,11−4
と同一であり、各子モータに連結された速度発電機(P
G)13−2,13−3および13−5,13−6の出力から得た回
転角周波数をパラメータとして、与えられたトルク電流
設定値と磁化電流設定値とをベクトル合成し、2相−3
相変換して一次電流設定値とすることにより、各子モー
タに流れる一次電流中のトルク電流成分がトルク電流設
定値と一致し、子モータ11−2,11−3および11−5,11−
6の発生トルクがそれぞれ親モータ11−1,11−4の発生
トルクと同一になるようにトルク制御を行う。制御回路
11−2,11−3および11−5,11−6も、トルク指定信号の
極性に応じて各モータを正逆転させる機能を有してい
る。
以上述べたモータ制御回路の構成は一例であって、これ
に限定されるものではない。
次に、本発明の核心であるL軸,R軸の同期化制御につい
て説明する。
本実施例では、第1図に示すように公知のシンクロ発信
機27、シンクロ制御変圧機28および信号変換器29により
偏差角検出手段26を構成している。
検出感度を良くするため、シンクロ発信機27は増速機30
−1を介してL軸に連結され、シンクロ制御変圧機28は
同じく増速機30−2を介してR軸に連結されている。普
通のようにシンクロ発信機27の回転子を交流入力で付勢
し、発進機固定子巻線をシンクロ制御変圧機28の固定子
巻線と相互接続し、変圧機回転より出力を取り出す。こ
の出力信号を信号変換器29で検波して交流入力周波数の
搬送波を除去し、さらにオフセット調整により、同期時
の出力が±0Vとなるようにしている。
第4図はL,R両側の偏差角と信号変換器29の出力信号の
関係(シンクロ系の増速比を1.62倍とした場合)を示す
図で、偏差角の正側(正転時にR軸がL軸に対する基準
位置より進んだ状態)で出力の極性が負となり、偏差角
の負側(正転時にR軸がL軸に対する基準位置より遅れ
た状態)で出力の特性が正となるようにシンクロ系の零
点を設定してある。
同期運転時には、この信号変換器29の出力信号を従とな
る方のカッタ軸の速度補正信号として用いる。本発明で
は、L,R両軸の主従関係の切換を可能とするため、第1
のスイッチRCと第2のスイッチRDを設け、L軸を主、R
軸を従とする場合は、前記信号変換器29の出力信号をそ
のまま第1のスイッチRCを介してR軸側のモータ制御回
路11−4に速度補正信号として入力し、R軸を主、L軸
を従とする場合は、前記信号変換器29の出力信号を逆変
換器31により極性反転した上で第2のスイッチRDを介し
てL軸側のモータ制御回路11−1に速度補正信号として
入力するようにしている。
第5図は同期運転時の運転モードとスイッチRA,RB,RC,R
Dのオン,オフ状態の関係を示す図表である。具体的に
は、第6図に示すように、ダイオードマトリクスまたは
シーケンサなどの命令処理手段32を用い、No.1〜No.4の
運転モードを選択する入力信号33−1,33−4に対応して
スイッチRA−RDをオン,オフ駆動する電磁コイルへの制
御信号34−1〜34−4を出力させることにより、第6図
に示すような4種類の運転モードを実現することができ
る。
たとえば、L軸を主とする同期正転を選択した場合、ス
イッチRA,RCがオン、RB,RDがオフとなるため、R軸側の
モータ制御回路11−4にスイッチRCを介して第4図に示
す速度補正信号が入力され、スイッチRAを介して入力さ
れる速度指令信号に加え合される。この場合、速度指令
信号の極性は正であるから、R軸が基準位置より進む
と、速度補正信号の極性が負になることにより、モータ
制御回路11−4はR軸を減速させてL軸に追従させるよ
うに働き、R軸が基準位置より遅れると、速度補正信号
の極性が正となることにより、モータ制御回路11−4は
R軸を増速させてL軸に追従させるように働く。
L軸を主とする同期逆転を選択した場合は、スイッチR
B,RCがオン、RA,RDがオフとなる。この場合、スイッチR
Bを介して入力される速度指令信号の極性は負となる
が、スイッチRCを介してR軸側のモータ制御回路11−4
に入力される速度補正信号も正転時とは進み、遅れの関
係が逆になるため、モータ制御回路11−4は、やはりR
軸が基準位置より進むとR軸を減速させ、R軸が基準位
置より遅れるとR軸を増速させてL軸に追従させるよう
に働く。
これに対して、R軸を主とする同期正転を選択した場合
は、スイッチRA,RDがオン、RB,RCはオフとなるため、L
軸側のモータ制御回路11−1にスイッチRDを介して第4
図に示す信号を極性反転した速度補正信号が入力され、
スイッチRAを介して入力される速度指令信号に加え合さ
れる。この場合、速度指令信号の極性は正であるから、
R軸が基準位置より進むと、速度補正信号の極性が正と
なることにより、モータ制御回路11−1はL軸を増速さ
せてR軸に追従させるように働き、R軸が基準位置より
遅れると、速度補正信号の極性が負となることにより、
モータ制御回路11−1はL軸を減速させてR軸に追従さ
せるように働く。
R軸を主とする同期逆転を選択した場合は、スイッチR
B,RDがオン,RA,RCがオフとなる。この場合、スイッチRB
を介して入力される速度指令信号の極性は負となるが、
スイッチRDを介してL軸側のモータ制御回路11−1に入
力される速度補正信号も正転時と進み、遅れの関係が逆
になるため、モータ制御回路11−1は、やはりR軸が基
準位置より進むとL軸を増速させ、R軸が基準位置より
遅れるとL軸を減速させてR軸に追従させるように働
く。
上記により、L,R両軸のいずれを主とする場合にも、安
定した同期運転を接続させることができる。
第7図は片方の軸の単独運転により同期合せを行う場合
の運転モードとスイッチRA〜RDのオン・オフ状態の関係
を示す図表である。具体的には、第8図に示すように、
ダイオードマトリクスまたはシーケンサなどの命令処理
手段35を用い、No.1,No.2の運転モードを選択する入力
信号36−1,36−2に対応してスイッチRA〜RDをオン,オ
フ駆動する電磁コイルへの制御信号37−1〜37−4を出
力させることにより、第7図に示すような2種類の運転
モードを実現することができる。
たとえば、L軸単独運転による同期合せを選択した場
合、スイッチRDがオン、RA,RB,RCがオフとなるため、L
軸側、R軸側共速度指令信号の入力がない状態のまま、
スイッチRDを介して第4図に示す信号を極性反転した速
度補正信号がL軸側のモータ制御回路11−1に入力され
る。この場合、モータ制御回路11−1は、入力された速
度補正信号を速度指令信号として受け取り、速度補正信
号の極性に応じて偏差角検出値が零になるまでL軸を正
転または逆転させる。
また、R軸単独運転による同期合せを選択した場合は、
スイッチRCがオン,スイッチRA,RB,RDがオフとなるた
め、L軸側、R軸側共速度指令信号の入力がない状態の
まま、スイッチRCを介して第4図に示す速度補正信号が
R軸側モータ制御回路11−4に入力される。この場合、
モータ制御回路11−4は、入力された速度補正信号を速
度指令信号として受け取り、速度補正信号の極性に応じ
て偏差角検出値が零になるまでR軸を正転または逆転さ
せる。
したがって、偏差角が第4図に示す通常の制御範囲より
逸脱している状態でも、斜線を付した制御不能範囲でな
い限り、L軸,R軸のいずれか片方の単独運転による同期
合せが可能である。
本発明の実施に当っては、第6図に示す命令処理手段32
と第8図に示す命令処理手段35を一体化して両方の機能
を持たせることもできる。
〔発明の効果〕
本発明によれば下記の効果が得られる。
(i)主従関係の指定に応じて速度補正信号入切用の第
1,第2のスイッチを選択的にオンにする命令処理手段を
設けたことにより、同期運転時におけるカッタ軸の主従
関係の切換が容易にできるので、両軸の負荷の程度に応
じて、負荷の重い方を主、負荷の軽い方を従とすること
で、高負荷の下での同期運転の安定を図りやすい。ま
た、上記により同期運転の可能な負荷の範囲を拡げるこ
とができる。
(ii)同期合せのため単独運転しようとするカッタ軸の
指定に応じて速度補正信号入切用の第1,第2のスイッチ
を選択的にオンにする命令処理手段を付加することによ
り、カッタ軸が同期状態から大きく逸脱した場合、一旦
同期状態をとってから同期運転を開始させることができ
るので、同期運転での偏差角の振れが少なく、制御動作
をより安定化できる。また、単独運転するカッタ軸をど
ちらの方向に回転させたらよいかの判別を自動的に行わ
せることができるため、オペレータの煩しさが解消する
とともに、操作の間違いによって起こるカッタ同士の干
渉および干渉による破損を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるカッタ同期運転装置の一実施例の
システム構成図、第2図は本発明を適用した2連シール
ド掘進機の縦断面図、第3図は第2図のA矢視図、第4
図は第1図の実施例におけるカッタ同士の偏差角と偏差
角検出信号の関係を示す図、第5図は同期運転時の運転
モードとスイッチRA〜RDのオン,オフ状態の関係を示す
図表、第6図は第5図の機能を実現するための命令処理
手段のブロック図、第7図は同期合せ時の運転モードと
スイッチRA〜RDのオン,オフ状態の関係を示す図表、第
8図は第7図の機能を実現するための命令処理手段のブ
ロック図である。 2−1,2−2……回転カッタ、4−1〜4−6……カッ
タ駆動用モータ、5−1〜5−6……減速機、11−1〜
11−6……モータ制御回路、12……速度設定器、26……
偏差角検出手段、31……逆変換器、32,35……命令処理
手段、RA……カッタ軸の正転を指令するスイッチ、RB…
…カッタ軸の逆転を指令するスイッチ、RC……速度補正
信号入切用の第1のスイッチ、RD……速度補正信号入切
用の第2のスイッチ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の回転カッタを、カッタ中心間距離が
    各々の回転カッタの掘削半径より大きく、直径より小で
    あるようにほぼ同一平面内に配置し、各々の回転カッタ
    をモータと減速機から成る電動駆動装置により独立に駆
    動する多連シールド掘進機において、速度指令信号の極
    性の正,負により各々の回転カッタを駆動するモータを
    正逆回転させるモータ制御回路と、同期運転されるカッ
    タ同士の偏差角に対応した大きさと極性の信号を出力す
    る偏差角検出手段と、そのオン時に前記偏差角検出手段
    の出力信号を前記速度指令信号に加え合される速度補正
    信号として同期運転される回転カッタのうち一方のモー
    タ制御回路に入力する第1のスイッチと、そのオン時に
    前記偏差角検出手段の出力信号を逆変換器により極性反
    転した上で前記速度指令信号に加え合される速度補正信
    号として同期運転される回転カッタのうち他方のモータ
    制御回路に入力する第2のスイッチと、同期運転しよう
    とする回転カッタの主従関係の指定に応じて前記第1,第
    2のスイッチのいずれか一方のみを選択的にオンにする
    命令処理手段とを備えたことを特徴とするカッタ同期運
    転装置。
  2. 【請求項2】同期合せのため単独運転しようとする回転
    カッタの指定に応じて、各々のモータ制御回路への速度
    指令信号の入力を停止したまま、前記第1,第2のスイッ
    チのいずれか一方のみを選択的にオンにする命令処理手
    段を備えたことを特徴とする請求項1記載のカッタ同期
    運転装置。
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