JPH06102008B2 - 甘藷を原料としたアルコール飲料 - Google Patents
甘藷を原料としたアルコール飲料Info
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- JPH06102008B2 JPH06102008B2 JP25273291A JP25273291A JPH06102008B2 JP H06102008 B2 JPH06102008 B2 JP H06102008B2 JP 25273291 A JP25273291 A JP 25273291A JP 25273291 A JP25273291 A JP 25273291A JP H06102008 B2 JPH06102008 B2 JP H06102008B2
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Description
(サツマイモ)を用いてなるアルコール飲料に関するも
のである。
料は、米を原料とした清酒、甘藷を原料とした焼酎など
が代表的なものである。米を原料とする清酒や甘藷を原
料とする焼酎でもアルコールはその原料の澱粉質の醗酵
によってつくられる。しかし、米にしろ甘藷にしろ、そ
の成分中にはアルコールに変化する澱粉質だけではな
く、その他の成分、特に呈味や香りを醸しだす蛋白質を
大なり小なり含有している。原料中の蛋白質は醸造中に
麹のプロテアーゼによってアミノ酸に分解され、それぞ
れ特有の味と風味をもち、醗酵後の特有の風味を帯有す
る製品となっている。清酒の醸造の場合、原料米の品種
によりその原料米のもつ特有の蛋白質より分解されるア
ミノ酸の独特の風味により場合によっては品質を著しく
低下させることがあるので、醗酵にあたっては原料米を
極端に精白し、蛋白質を極力除去する作業を行い、原料
米の芯部の澱粉質のみで醗酵させ、良好な風味をもつ良
質のアルコールを抽出して清酒を醸造するようにしてい
る。
来より甘藷原料を蒸煮処理して一連の醗酵を行わせてい
たが、甘藷特有の蛋白質が麹のプロテアーゼによって分
解され、所謂芋焼酎独特の臭いを醸しだし、品質を低下
させる要因となっていた。しかし、甘藷原料の場合に
は、原料米の場合と異なり、蒸煮処理の前に蛋白質だけ
を除去して澱粉質だけで醗酵させる好条件に恵まれてい
ない。すなわち、甘藷の場合には、それが有する澱粉質
と蛋白質を同時に蒸煮して醗酵せざるを得ない条件下に
あったのである。そのため、甘藷を原料としたアルコー
ル飲料には所謂芋焼酎独特の甘藷臭さがついて廻り、こ
れが焼酎の市場の拡大化の妨げとなっていたのである。
は甘藷を利用したアルコール飲料の製造に当たり、当該
甘藷の一次処理として蒸煮することが行われていた。と
ころが、この蒸煮処理に伴う蛋白質の変性によりアミノ
態窒素の含有量が比較的多いものとなり、これが原因と
なって製品に甘藷臭さが具わり品質の低下を余儀無くさ
れてきたのである。
なるアルコール飲料の呈味を阻害している所謂甘藷臭さ
を除去すべく種々研究した結果、従来行われていた甘藷
の蒸煮処理を改め、甘藷原料を所定の方法にて焙煎処理
すると原料中のアミノ態窒素の総量が飛躍的に低減する
ことに着目し、この所定の方法にて焙煎処理した甘藷原
料を用いて一連の醗酵を行い、得られたもろみから通常
の蒸留法にて成分を抽出すると所謂甘藷臭さのない呈味
並びに香りが格段に改善されたアルコール飲料が得られ
ることを見出し本発明を完成するに到ったものである。
所謂芋臭さがなく風味佳良なる甘藷を原料としたアルコ
ール飲料を提供することにある。
の本発明の構成を詳述すれば、100〜400℃の熱風
と、セラミックス焼結体より放射される遠赤外線とで焙
煎処理した甘藷を澱粉質原料として、これに麹菌と水を
添加して醗酵させ、作成したもろみから蒸留抽出してな
ることを特徴とする甘藷を原料としたアルコール飲料で
ある。
たとえばペタライト80重量%に対し、白陶土20重量
%を練り込んで、1280℃に達するまで12〜15時
間掛けて焼成してなるものであり、当該セラミックス焼
結体は100〜400℃の熱風を受けることによって可
視光線とマイクロ波の中間に位置する5〜20μmの波
長の遠赤外線を放射し、当該遠赤外線が被処理体である
甘藷の芯部にまで透過して、甘藷中の蛋白質を変性さ
せ、アミノ態窒素の含有量を、蒸煮処理した場合より大
幅に低減させることができるのである。
因としては、アミノ酸以外にも酸度や鉄、タンニン、亜
鉛などの濁質含有量があるわけであるが、本発明アルコ
ール飲料の出発原料となる焙煎甘藷の場合には、酸度が
蒸煮甘藷に較べて7.3ポイント低下すると共に、鉄
分、タンニン、亜鉛、カルシウムなどアルコール飲料の
呈味を劣化させる濁質の含有量がいずれも低下すること
が確認された。その結果、蒸煮甘藷を原料としたアルコ
ール飲料と較べ、焙煎甘藷を原料とした本発明アルコー
ル飲料は甘藷特有の所謂芋臭さが消失し、呈味並びに香
りのきわめて良好な高品質のアルコール飲料となるもの
である。
前後の球状に形成してなるペタライトを主成分としてな
るセラミックス焼結体の多数を、洗浄済みの生甘藷と共
に焙煎ドラム内に入れ、外部より100〜400℃に調
温された熱風を当該焙煎ドラム内に送風供給して甘藷を
焙煎処理した。なお、焙煎ドラムの内部には回転可能な
攪拌羽根を付設してあり、当該攪拌羽根によって生甘藷
はセラミックス焼結体と共に回転しながら、熱風とセラ
ミックス焼結体より放射される5〜20μmの波長の遠
赤外線を受けて均一に焙煎処理されるものである。な
お、焙煎の程度はセラミックス焼結体から放射される遠
赤外線が生甘藷の芯部に透過するまでであるが、200
℃の熱風を時間にして90〜120分程度送風供給すれ
ば、好ましい状態での焙煎が行える。
と共に、焙煎ドラム内より取り出し、焙煎甘藷の皮を剥
ぎスライス状に細刻して乾燥後粉砕機により粉末状の甘
藷とする。次の表1は上記焙煎甘藷粉末と、従来の蒸煮
による甘藷粉末の含有アミノ酸の分析試験結果を示すも
のである。なお、使用した甘藷原料は同一品種である。
による甘藷粉末の場合、アミノ酸の総量が4,576m
g/100gであるのに対して、上記遠赤外線放射によ
って得られた甘藷粉末はその約半量の2,553mg/
100gのアミノ酸総量を示している。これは、熱風と
セラミックス焼結体から放射される遠赤外線が甘藷の芯
部にまで透過して甘藷を内部から熱し、蛋白質の変性が
促進された結果、アミノ態窒素の総量が減少したものと
推定できる。このアミノ態窒素の総量の低減化が最終製
品であるアルコール飲料の呈味を改善させる元となるも
のである。
甘藷粉末の酸度や濁質成分などの含有量を分析した試験
結果を示すものである。なお、使用した甘藷原料は同一
品種である。
藷粉末の場合、鉄分で21.97mg/100g、タン
ニンで0.21mg/100g、亜鉛で0.73mg/
100g、カルシウムで54.8mg/100g、マグ
ネシウムで75.8mg/100gそれぞれ蒸煮甘藷粉
末の場合より低減しており、しかもアルコール濃度を左
右する糖度では両者全く同一で、糖分で焙煎甘藷粉末が
わずか2%強の減少をみているだけである。この濁質成
分などの低下も最終製品の品質向上に寄与しているもの
である。
ール醗酵のための澱粉質原料に設定し、先ずアミラーゼ
を主とする麹2.5Kgを仕込み水3リットルと共に、
60リットルの容積を有する陶器製仕込み容器内に入
れ、当該容器内温度を30℃前後に維持して4日間醗酵
させた後、前記焙煎処理済みの甘藷粉末4Kgと仕込み
水11リットルを追加して仕込み容器内温度を約30℃
に保温して適宜攪拌し、醗酵を促進させる。醗酵開始後
20日目でアルコール12%、アミノ態窒素77mg/
%、酸度0.6%の呈味佳良なるもろみを得た。このも
ろみから通常のアルコール蒸留法によって甘藷を原料と
したアルコール飲料を得た。この最終製品には、従来の
ような所謂芋焼酎特有の臭いが何ら認められず、芳醇な
呈味と香りが得られた。これは、原料処理として甘藷を
セラミックス焼結体から放射される遠赤外線を利用して
焙煎処理したことにより生じたアミノ酸とその他の主要
成分の含有量の変化に起因するものである。
拡大化を阻害してきた甘藷を原料としたアルコール飲料
に伴う特有の臭いや香りをなくすことができ、芳醇な呈
味と香りをもったアルコール飲料に変化させることがで
き、甘藷を原料としたアルコール飲料の需要の増大に寄
与するものである。
Claims (1)
- 【請求項1】 100〜400℃の熱風と、セラミック
ス焼結体より放射される遠赤外線とで焙煎処理した甘藷
を澱粉質原料として、これに麹菌と水を添加して醗酵さ
せ、作成したもろみから蒸留抽出してなることを特徴と
する甘藷を原料としたアルコール飲料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25273291A JPH06102008B2 (ja) | 1991-09-05 | 1991-09-05 | 甘藷を原料としたアルコール飲料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25273291A JPH06102008B2 (ja) | 1991-09-05 | 1991-09-05 | 甘藷を原料としたアルコール飲料 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0584062A JPH0584062A (ja) | 1993-04-06 |
| JPH06102008B2 true JPH06102008B2 (ja) | 1994-12-14 |
Family
ID=17241496
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25273291A Expired - Fee Related JPH06102008B2 (ja) | 1991-09-05 | 1991-09-05 | 甘藷を原料としたアルコール飲料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06102008B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4052420B2 (ja) * | 1999-07-28 | 2008-02-27 | 宝ホールディングス株式会社 | 焙炒イモ類麹を用いる酒類、食品の製造方法 |
| JP2005151813A (ja) * | 2003-11-20 | 2005-06-16 | Asahi Breweries Ltd | 粉体麹の製麹方法およびその粉体麹を用いた飲食品 |
-
1991
- 1991-09-05 JP JP25273291A patent/JPH06102008B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0584062A (ja) | 1993-04-06 |
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