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JPH0611864B2 - ポリフエニレンスルフイド樹脂組成物 - Google Patents
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JPH0611864B2 - ポリフエニレンスルフイド樹脂組成物 - Google Patents

ポリフエニレンスルフイド樹脂組成物

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JPH0611864B2
JPH0611864B2 JP869886A JP869886A JPH0611864B2 JP H0611864 B2 JPH0611864 B2 JP H0611864B2 JP 869886 A JP869886 A JP 869886A JP 869886 A JP869886 A JP 869886A JP H0611864 B2 JPH0611864 B2 JP H0611864B2
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zeolite
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pps resin
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resin composition
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正明 大津
▲慎▼悟 吉岡
政昭 赤峰
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Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 この発明は、成形材料,塗料等として用いられるポリフ
ェニレンスルフィド樹脂組成物に関する。
〔背景技術〕
ポリフェニレンスルフィド樹脂(以下、「PPS樹脂」
と記す)は、耐熱性,耐薬品性,力学的性質等が優れて
いるため、機械や装置の部品やハウジング類,フィル
ム,繊維等さまざまな種類の成形品にして用いられてい
る。
しかしながら、このPPS樹脂は、製造および加工され
る際に、これに用いられる押出機,加工機,金型等の金
属部を腐食させるという欠点がある。このPPS樹脂の
欠点は、例えば、PPS樹脂が電気,電子部品に使用さ
れた場合に、これらの部品を腐食し、さらには、故障に
至らすというように実際的な用途にもあらわれている。
それがために、PPS樹脂の用途が大きく制限されてい
るのが実情である。
PPS樹脂をフィルム,繊維,各種の電気,電子部品類
に用いる場合、PPS樹脂本来の成形加工性および電気
絶縁性を発揮させるため、上記PPS樹脂の欠点を改善
することが望まれている。このPPS樹脂の欠点である
腐食の原因については、従来から検討されており、前記
原因を取り除くための種々の検討が実施されているが満
足できるような結果は得られなかった。
〔発明の目的〕
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであ
って、加工機,押出機,金型,電気・電子部品等の金属
部の腐食を著しく低減するのに優れたPPS樹脂組成物
を提供することを目的としている。
〔発明の開示〕
前記のような目的を達成するため、発明者らは研究を重
ねた。その結果、PPS樹脂組成物の前記欠点は、成形
工程等での加熱によりHSガスが発生し、このガスに
より腐食の起きることが原因で生じる、ということが分
かった。かかる知見より、加熱工程で発生する腐食性ガ
スHSの発生量を低減させれば、加工機,押出機,金
型等の金属部の腐食を著しく低減できることが分かった
のであるが、このことはPPS樹脂組成物中にゼオライ
トを添加すれば達成できることを見出し、ここに、この
発明を完成した。
したがって、この発明は、PPS樹脂を主成分とし、こ
れにゼオライトが添加されてなるPPS樹脂組成物をそ
の要旨とする。
以下に、この発明を詳しく説明する。
PPS樹脂の一般的な製法としては、有機アミド溶媒中
で、p−ジクロロベンゼンなどの芳香族ハライドと硫化
ナトリウムを反応させるという方法が特公昭45−33
68号公報に開示されているので、この方法などによっ
てPPS樹脂を作ればよい。
この発明にかかるPPS樹脂組成物に用いられるPPS
樹脂としては、ASTM D1238-70の方法に準じて測定され
たMI(メルトインデックス)値、すなわち、荷重5k
g,温度315.6℃(600゜F)で測定された値が100
00(g/10分)以下であるか、あるいは、下記のよ
うにして固有粘度からの換算により求められる分子量M
が0.05以上であるようなものが適当である。しかし、
このようなものに限定されるものではない。
分子量Mは、0.4g/100mのポリマー溶液濃度の
試料を、α−クロルナフタレン中、206℃(403゜
F)で測定したときの粘度を基礎にして得られる相対粘
度値をポリマー濃度で除した値の自然対数、すなわち、
次式(A) 〔η〕=1n(相対粘度値/ポリマー濃度)・・・
(A) により算出されたηをポリマー濃度を変数とするグラフ
にしたとき、ポリマー濃度を無限小(0)に外挿して得
られる。
PPS樹脂は、次式(B) で示される繰り返し単位をもった構造のものが70モル
%以上、好ましくは90モル%以上含まれているもので
あれば、他の成分と共重合されたものが併用されてもよ
く、また、共重合体中における上記繰り返し単位のモル
%が70モル%以上、好ましくは90モル%以上であれ
ば、共重合体のみを使用してもよい。この場合、他の共
重合成分の一部が分岐した構造や架橋された構造等にな
っているものであっても併用ないしは単独使用すること
ができる。
この場合、他の共重合成分の単位の代表的なものとして
は、つぎに示されるような三官能単位、 つぎに示されるようなエーテル単位、 つぎに示されるようなスルホン単位、 つぎに示されるようなケトン単位、 つぎに示されるようなメタ単位、 または、つぎの一般式で示されるような置換スルフィド
単位等がある。
ただし、式中のRはアルキル基,フェニル基,アルコキ
シ基,カルボキシル基,アミノ基,スルホン基またはニ
トロ基である。
この発明では、PPS樹脂組成物中にゼオライトを添加
するのであるが、その際、PPS樹脂100重量部に対
してゼオライトを0.01〜15重量部添加することが好
ましく、これにより、前記腐食性ガスHSの発生量が
効果的に減少する。すなわち、PPS樹脂を製造,加工
するための押出機,加工機,金型等およびPPS樹脂が
使用されている各種電気・電子部品類などの金属部の腐
食はほとんど生じさせないPPS樹脂組成物が得らるの
である。
PPS樹脂100重量部に対する前記ゼオライトの添加
割合は限定されないが、これが0.01重量部未満である
場合、PPS樹脂から発生する腐食性ガスHSを減少
させるという抑止効果が少ない。また、前記添加割合が
15重量部を超えると、高温におけるPPS樹脂の電気
特性が悪くなる傾向がみられる。ゼオライトの添加時期
は、PPS樹脂の合成時、あるいは、組成物を得るため
の溶融混練時のいずれの時期であってもかまわない。
ゼオライトは、 MI 2O・Al2O3・nSiO2・mH2O もしくは、 MIIO・Al2O3・nSiO2・mH2O あるいは、 (MI 2,MII)O・Al2O3・nSiO2・mH2O の構造を有する化合物である。
金属としてのMは、Li,Na,K,Ca,Mg,B
a,Srなどのうちの1種である。
上記ゼオライトのうちで特に好ましいのは、このゼオラ
イトの細孔径が5 以下のものである。このようなもの
は、吸着性能によりすぐれているからである。
PPS樹脂を用いて成形材料を製造する場合、従来から
公知の無機充填材を使用することができる。この無機充
填材としては、ガラス繊維,溶融シリカ,結晶シリカ,
アルミナ,ジルコニア,ケイ酸カルシウム,タルク,ガ
ラスビーズ,ガラス粉,亜鉛華,炭酸カルシウム,粘土
および表面が絶縁膜で覆われた金属粉などがある。上記
無機充填材を単独で使用してもよく、2種以上を併用し
てもかまわない。無機充填材は、シラン系、チタネート
系等の表面処理剤により処理しておくことが好ましい。
PPS樹脂組成物中には、着色剤,内部潤滑剤などを少
量添加してもかまわない。
この発明において、組成物は公知の方法で製造できる。
例えば、ヘンシェルミキサーやタンブラーのような混合
機を用いて混合し、押出機を用いることによって溶融混
練する。このようにすると容易にPPS樹脂成形材料等
を得ることができる。
つぎに、実施例および比較例について説明する。
(実施例1) 攪拌機付の5オートクレーブに、N−メチルピロリド
ン1385gと結晶性硫化ナトリウム(含水量52%)
845gとを仕込み、窒素雰囲気下で攪拌しながら約2
時間かけて205℃まで徐々に昇温させ、305gの水
を留去した。つぎに、反応系を170℃に冷却したの
ち、p−ジクロロベンゼン750gとN−メチルピロリ
ドン500gとを加え、窒素により1kg/cm2で封入を
行い、約25分間で250℃まで昇温させ、250℃で
3時間反応させた。重合反応終了時の内圧は9.8kg/cm2
であった。
反応終了後、オートクレープを冷却し、内容物をろ別し
た。得られた固形物を80℃の脱イオン水で2回洗浄、
次にアセトンで2回洗浄し、さらに、脱イオン水で2回
洗浄した後120℃で乾燥し、白色の粉状のPPS樹脂
505g得た。収率は93.5%であった。
前記PPS樹脂100重量部に、ゼオライト(ケイ酸ア
ルミニウム・ナトリウム,NaX,細孔径10 )2重
量部と繊維長3mmのガラス繊維67重量部を混入し、ヘ
ンシェルミキサーを用いて均一に混合した。この混合物
を一軸押出機を用いて320℃の雰囲気温度で溶融混練
し、そののち、この混練物をペレタイザーを用いてペレ
ット化した。
このペレット化した成形材料を用いて、下記条件下で、
射出成形実験を1000回行った。
上記射出成形実験終了後、この射出成形機の金型の腐食
状態を目視判定した。その結果を第1表に示す。また、
前記ペレットと射出成形機を用いて、体積抵抗率を測定
(JIS K-6911に準拠して測定)するための成形品を成形
し、その測定結果も第1表に示す。
(実施例2) ゼオライト(NaX)の量をPPS樹脂100重量部に
対して0.01重量部とした以外は、実施例1と同様にし
た。
(実施例3) ゼオライト(NaX)の量をPPS樹脂100重量部に
対して15重量部とした以外は、実施例1と同様にし
た。
(実施例4) ゼオライト(NaX)の代わりにゼオライト(ケイ酸ア
ルミニウム・マグネシウム,MgA,細孔径4 )を1
重量部添加した以外は、実施例1と同様にした。
(実施例5) ゼオライト(NaX)の代わりに、ゼオライト(ケイ酸
アルミニウム・カルシウム,CaA,細孔径4 )を2
重量部添加した以外は、実施例1と同様にした。
(比較例1) ゼオライト(NaX)を添加しなかった以外は、実施例
1と同様にした。
(比較例2) ゼオライト(NaX)の量をPPS樹脂100重量部に
対して0.005重量部とした以外は、実施例1と同様に
した。
(比較例3) ゼオライト(NaX)の量をPPS樹脂100重量部に
対して20重量部とした以外は、実施例1と同様にし
た。
つぎに、熱分解ガス発生装置を用いた実施例および比較
例について述べる。この装置は、第1図にみるように、
三つ口フラスコ2の上部口3から四フッカエチレン樹脂
製の攪拌羽根6が三つ口フラスコ2内に挿入されてお
り、一方の側口4にはリークバルブが嵌入され、他方の
側口5は真空ポンプ(図示省略)にパイプ8を介して接
続されたものである。
(実施例6) 実施例1で得られたPPS樹脂100重量部と、ゼオラ
イト(含水ケイ酸アルミニウム・カルシウム,〔品番C
S−100,耕正社製〕)1重量部とのメノウ製乳鉢で
混合し、この混合物を前記三つ口フラスコ2内に入れ
る。こののち、真空ポンプにより、三つ口フラスコ2内
を300mmHgまで減圧し、密封して熱分解ガス発生装置
1の減圧状態を保持する。つぎに、この減圧状態に保持
された熱分解ガス発生装置1を350℃の加熱炉(図示
省略)にセットし、攪拌羽根6により前記混合物を攪拌
しながら10分間熱処理を行う。そののち、この熱分解
ガス発生装置1を室温と同温度に迄冷却する。このよう
にして、熱分解ガス発生装置1内に発生した分解ガスH
Sを、リークバルブ7を通じて収集し、ガスクロマト
グラフ(柳本製作所製,G3800)で定量した。
(実施例7) ゼオライト(含水ケイ酸アルミニウム・カルシウム,C
S−100)の量を0.01重量部とした以外は、実施例
6と同様にした。
(実施例8) ゼオライト(含水ケイ酸アルミニウム・カルシウム,C
S−100)の量を0.005重量部とした以外は、実施
例6と同様にした。
(実施例9) ゼオライト(含水ケイ酸アルミニウム・カルシウム,C
S−100)の代わりにゼオライト(含水ケイ酸アルミ
ニウム・マグネシウム)を用いた以外は、実施例6と同
様にした。
(比較例4) ゼオライト(含水ケイ酸アルミニウム・カルシウム,C
S−100)を添加しなかった以外は、実施例6と同様
にした。
上記実施例6〜9および比較例4から得られたHSガ
ス発生量を第2表に示す。
つぎに、実施例6〜9および比較例4について成形材料
化を行った。それぞれの組成物60重量部に繊維長3mm
のガラス繊維40重量部をヘンシェルミキサーで均一混
合し、一軸押出機を用いて300℃の雰囲気温度で溶融
混練し成形材料を得た。
この成形材料を用いて、以下に示すように、実施例1〜
5と同条件下で射出成形実験を行った。
上記同一条件で射出成形実験を1000回行い金型の腐
食状態を目視判定した。
第2表からみられる「HSガスの発生量」と、第1
表,第3表からみられる射出成形後の「金型表面状態」
から判断して、ゼオライトの量をPPS樹脂100重量
部に対し0.01重量部以上添加すれば、金型等の金属材
質を腐食させないことがわかった。
さらに、第1表にあらわされる実施例4,5の測定結果
からみられるように、アルカリ土類金属のゼオライトを
PPS樹脂に添加すると、金属腐食を低減させ、かつ、
電気特性の劣化を抑制するという効果がある、というこ
とが分かった。
第1表にあらわされる「体積抵抗率」と、第1表ないし
第3表からみられる「金型の表面状態」から判断して、
もっとも好ましいゼオライトの添加割合は、PPS樹脂
100重量部に対して0.01〜15重量部であるが、こ
の範囲に限定されるものではない。
また、ゼオライトの細孔径が5 以下であることが、H
Sガスを吸着する性能が増し、金属材質の腐食防止に
効果的であるが、これに限定されない。
〔発明の効果〕
以上にみたように、この発明にかかるPPS樹脂組成物
は、ゼオライトが添加されてなるので、加工機,押出
機,金型,電気・電子部品等の金属部の腐食を著しく低
減させるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はPPS樹脂組成物より腐食ガスを発生させる熱
分解ガス発生装置の1例をあらわす断面図である。 1……熱分解ガス発生装置、2……三つ口フラスコ、6
……攪拌羽根

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリフェニレンスルフィド樹脂を主成分と
    し、これにゼオライトが添加されてなるポリフェニレン
    スルフィド樹脂組成物。
  2. 【請求項2】ポリフェニレンスルフィド樹脂とゼオライ
    トの添加割合がポリフェニレンスルフィド樹脂100重
    量部に対しゼオライト0.01〜15重量部となっている
    特許請求の範囲第1項記載のポリフェニレンスルフィド
    樹脂組成物。
  3. 【請求項3】ゼオライトの細孔径が5 以下である特許
    請求の範囲第1項または第2項記載のポリフェニレンス
    ルフィド樹脂組成物。
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