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JPH0613462B2 - ジメチルアミノエチルアクリレートの貯蔵方法 - Google Patents
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JPH0613462B2 - ジメチルアミノエチルアクリレートの貯蔵方法 - Google Patents

ジメチルアミノエチルアクリレートの貯蔵方法

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JPH0613462B2
JPH0613462B2 JP25456290A JP25456290A JPH0613462B2 JP H0613462 B2 JPH0613462 B2 JP H0613462B2 JP 25456290 A JP25456290 A JP 25456290A JP 25456290 A JP25456290 A JP 25456290A JP H0613462 B2 JPH0613462 B2 JP H0613462B2
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保太郎 安田
寿一 後藤
岡田  稔
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ)発明の目的 [産業上の利用分野] 本発明はジメチルアミノエチルアクリレート(以下DA
と略称する)の貯蔵方法に関するものであり、更に詳し
くは、DAの保管、保存ないし貯蔵中における重合防
止、及び着色、純度等の品質の低下を抑制すると共に、
貯蔵後のDAまたはDAの酸中和塩もしくは4級アンモ
ニウム水(カチオン性ビニルモノマー)の重合反応性及
び、重合により得られるこれらのポリマー物性を低下さ
せることのない優れた貯蔵方法に関するものである。
DAはプラスチックの帯電防止剤、紫外線硬化剤、繊維
改質剤、トナーバインダー、塗料、潤滑油添加剤、紙力
増強剤、接着剤、イオン交換樹脂、高分子凝集剤等の原
料として幅広い分野で利用されており、近年下水処理用
高分子凝集剤に使用され、特に都市下水処理場で発生す
る汚泥の脱水性に対する優れた効果が認められるカチオ
ン性ポリマーの原料として、メタクリル系カチオン性モ
ノマーの代わりに脚光を浴びてきており、下水処理分野
を始め、幅広い分野で有効に活用されるものである。
[従来の技術] DAは極めて不安定な化合物であり、貯蔵中に直ちに着
色、重合が始まり、かつその傾向は経時的に激しくな
り、商品的価値を含めその価値を著しく低下させる。そ
ればかりでなく、貯蔵後のDAは、前記の様なカチオン
性ポリマーを得る際、重合性が悪い、或いはゲル化し易
い、更には得られるポリマーの物性が低下するという問
題を有している。
このため、これまでに数多くのDAを安定に貯蔵する方
法が提案されてきた。すなわち、ジエチルヒドロキシア
ミン等のジアルキルヒドロキシアミンを重合防止剤とし
て用いる方法(特開昭47−18820号)、N−ニト
ロソジフェニルアミン等の芳香族ニトロソ化合物を重合
防止剤として用いる方法(特開昭53−144519
号)、重合防止剤を添加した後に酸素を混入して安定化
させる方法(特開昭53−144519号)、2,4−
ジヒドロキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外
線吸収剤を安定化剤として用いる方法(特開昭53−1
44520号),フェノチアジン単独あるいはフェノチ
アジンとハイドロキノンモノメチルエーテルもしくはブ
チルヒドロキシアニソールを組み合わせて安定化剤とし
て使用する方法(特開昭53−144521号)等の提
案がなされている。
尚、上記提案並びに現在行われているDA貯蔵方法は、
カチオン系高分子凝集剤の原料としてこれまで多量に使
用されてきたジメチルアミノエチルアクリレートと同じ
思想、すなわち、シールガスとして空気を用い、貯蔵安
定化剤を使用する方法に基づいているものである。
[本発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記提案にはそれぞれ次の様な問題点を
有している。
ジアルキルヒドロキシアミン等の添加では、DA貯蔵中
の重合防止効果はあるものの、ジアルキルヒドロキシア
ミン等を含有するDAは重合性に問題があり、特にDA
を4級アンモニウム塩にして重合を行った場合、分子量
百万以上の高分子量ポリマーを得ることは困難であり、
また、DA貯蔵時間が長くなると、該4級アンモニウム
塩ポリマーに水不溶解成分が増加し品質を低下させる傾
向がある。芳香族ニトロソ化合物、ベンゾフェノン系紫
外線吸収剤を用いても同様の問題点があり、決して満足
できるものではない。また、フェノチアジンを使用する
場合は、貯蔵中での着色、重合はかなり抑制できるが、
フェノチアジン含有DAの重合性はかなり悪く、高分子
量ポリマーの収率が低下してしまう。さらに、DAに酸
素を混入して安定化させる方法では、DAの着色が早
く、DAの4級アンモニウム塩を重合する時にゲル化し
易く、ゲル化しなくても生成したポリマーは水不溶解量
の多いものとなる。
以上説明した様に、従来の提案では、DA貯蔵時におけ
る着色等の品質低下や重合を大きく抑制し、かつDAや
DAの4級アンモニウム塩の重合体製造時には重合反応
性や得られるポリマーの物性を低下させず、再現性に優
れたDAの貯蔵方法は見当たらないのが現状である。
(ロ)発明の構成 [課題を解決するための手段] 本発明らは優れたDAの貯蔵方法について種々の検討を
行い、DA貯蔵においては、従来類似の化合物、例えば
ジメチルアミノエチルアクリレート等の貯蔵でシールガ
スとして空気(酸素)が有効なものとされ、上記提案に
もある様に、酸素を用いることが一般的であったが、D
A貯蔵に関しては酸素は好ましくなく、不活性ガスを使
用して酸素非存在の状態で特定の安定剤を併用すると格
段に貯蔵安定性が改善されることを見出して本発明に至
ったのである。
即ち、本発明はハイドロキノンモノマメチルエーテルを
添加したジメチルアミノエチルアクリレートを、酸素の
非存在下に貯蔵することを特徴とするジメチルアミノエ
チルアクリレートの貯蔵方法に関するものである。
本発明の酸素非存在下の状態とは、DAの容器、貯槽等
の貯蔵器内を不活性ガスにより置換して貯蔵器内の酸素
を除去し、不活性ガスによるシールを行うことを言う。
この場合使用できる不活性ガスは、窒素、ヘリウム、ア
ルゴン等を挙げることができるが、経済性の観点から窒
素ガスが好ましい。
不活性ガスによる置換方法としては、DA中に不活性ガ
スをバブリングする方法、気相部のみを不活性ガスで置
換する方法等のいずれの方法も採用できる。不活性ガス
で置換した後は、そのまま貯蔵器を空気の混入のない様
密封することで十分であるが、空気の混入を完全に防止
するためには不活性ガスを連続的に供給していることが
好ましい。不活性ガスの連続供給方法は、DA中に不活
性ガスをバブリングするか、あるいは気相部に不活性ガ
スを通す方法等の一般的な方法でよい。
本発明で使用する添加剤は、ハイドロキノンモノメチル
エーテルである。フェノチアジンや従来提案されてきた
添加剤では、DAそのものの貯蔵安定性は良好である
が、DAを4級アンモニウム塩にして重合させた場合の
重合反応性及びそのポリマー物性にまで悪影響を及ぼし
てしまうため、実用上採用し得ないものである。
ハイドロキノンモノメチルエーテルのDAに対する添加
量は500〜5000ppmが好ましく、1000〜30
00ppmの範囲がより好ましい。ハイドロキノンモノメ
チルエーテルのDAに対する添加量が500ppm未満で
あるとDAの重合防止効果が小さくなり、又着色防止効
果も低下する。
一方、5000ppmを越えると、DAを4級アンモニウ
ム塩にして重合した場合、凝集剤として有用な高分子量
のポリマーを得ることが困難になる。
[作用] DAの貯蔵安定剤としてハイドロキノンモノメチルエー
テルを用い、DA貯蔵器内を不活性ガスでシールし酸素
のない状態にすると、空気でシールした場合よりもDA
貯蔵中における重合防止効果及びDAの品質低下が抑制
され、更にはDAの4級アンモニウム塩を重合する場合
の重合反応性や得られるポリマーの物性を低下させるこ
とにはならない。
これらの理由は現在のところ不明であるが、DA貯蔵中
におけるDA着色の増加や極微量の不明成分の発生と増
加も窒素置換の方が空気置換の場合よりも少ないことか
ら、DA貯蔵中の極微量の不明成分の発生とその増加
が、DAの4級アンモニウム塩の重合性や重合で得られ
るポリマーの物性に影響を与えるものと考えられる。
[実施例] 以下実施例に基づいて、本発明を更に詳細に説明する。
尚、本実施例において%は重量%を示す。
○DAの合成 攪拌機、温度計、冷却器及び分留塔をつけ、精留塔を備
えた三口フラスコにn−ブチルアクリレート3840g
(30.0モル)、ジメチルアミノエタノール890g(1
0モル)、テトラn−ブチルチタネート68.2g(0.2モ
ル)及び重合防止剤としてフェノチアジン4.8g(10
00ppm)、を加え300Torrの減圧下、攪拌しながら
加熱を開始した。30分間全還流した後、反応液温度を
110〜120℃、精留塔塔頂温度を96〜98℃に維
持して生成するn−ブタノールを還流比3.0〜5.0で抜き
出しながら4時間反応を行った。
反応液をガスクロマトグラフィーによって分析したとこ
ろ、ジメチルアミノエタノールの反応率は92%、DA
の収率は90%であった。
次に、この反応液を窒素雰囲気下、30Torr、90〜1
00℃で触媒を除去しDAを含む留出液を3888g得
た。さらに、留出液にフェノチアジン3.8gを加えた
後、冷却器、分留塔を備えた精留塔(理論段15段)を
用い、窒素雰囲気下20Torr、70〜85℃、還流比1.
0〜10.0でn−ブタノール、ブチルアクリレート、ジメ
チルアミノエタノールを留去した後、同じく窒素雰囲気
下、20Torr、85〜95℃、還流比1.0〜2.0で蒸留
し、DA1222g得た。DAの総合収率は86%、純
度は99.9%であった。また、粘度は25℃で3cpsであ
り色調はAPHAで5であった。
実施例1及び比較例1 ガラスフラスコにDA200gを入れ、重合防止剤とし
てハイドロキノンモノメチルエーテルを2000ppm投
入し、表1に示したシールガスを200ml/minの流量
で液相に吹き込みながら130℃で96時間加熱し、強
制劣化試験を行った。
加熱後のDAの色調及び粘度を表−1に示す。
表−1より明らかな様に、シールガスとして窒素を用い
た場合、顕著な重合防止効果が認められる。
実施例2、比較例2 DAに重合防止剤としてハイドロキノンモノメチルエー
テルを2000ppm添加したものを、コンデンサーを備
えたフラスコに入れ、気相部を200ml/minの流量で
窒素シール又は空気シールし、50℃で30日間加熱し
た。途中、10日毎にサンプリングし、DAモノマーの
品質評価及び重合反応性評価、ポリマーの物性評価を行
った。得られた結果を表−2に示す。
各種評価方法は次の様に行った。
○DAモノマー品質評価 ・色調はAPHA表示で行った。
・純度はガスクロマトグラフィーでハイドロキノンモノ
メチルエーテルを除いた分を定量して求めた。
○重合反応性評価 サンプリングしたDAをベンジルクロライドで4級化し
たモノマーとアクリルアミドとの共重合反応性で評価し
た。
DAの4級アンモニウム塩は、フラスコにベンジルクロ
ライド1059gを仕込み、30℃に加温した後、DA
1194gと水397gを数時間かけて滴下して、その
後1晩そのまま攪拌熟成し、翌日さらに水を350gを
加えて合成した。
重合反応性は得られたDAの4級アンモニウム塩とアク
リルアミドを重合比で8:2になる様に重合装置に仕込
み、10℃に液温を保ちながら1時間の窒素脱気後に重
合開始剤30ppm添加した時の重合誘導時間(IP:重
合開始剤を投入してから、重合による発熱が認められる
までの時間)及び重合時間(PT:重合による発熱開始
から重合による最高温度到達までの時間)で評価した。
○ポリマーの物性評価 ポリマー物性評価は、得られたDAの4級アンモニウム
塩とアクリルアミド共重合体の0.5%水溶液粘度と同溶
液中の不溶解分量で評価した。
ここで0.5%水溶液粘度は、得られた共重合体のペレッ
ト状乾燥体を150rpm×3時間攪拌により水溶液と
し、これをB型粘度計で25℃で測定した。
不溶解量は、同溶液400mlを80メッシュステンレス
金網で濾過した時の網上残差量を含水状態で測定した。
表−2の結果から明らかな様に、DAの貯蔵には窒素シ
ールが好ましいことが明らかである。
比較例3 DA合成後に重合防止剤としてフェノチアジン1000
ppm添加し、直ちに実施例2と同様の方法で重合反応性
を評価した。
その結果、全く重合が生起せず実用上採用できないもの
であった。
(ハ)効果 本発明のDAの貯蔵方法は、DA貯蔵中の重合防止効果
が大きく、又着色、純度低下、不明成分の発生等の品質
低下も抑制し、DA特にDAの4級アンモニウム塩を重
合する際の重合性及び得られたポリマーの物性を低下さ
せることはなく、特に高分子凝集剤を使用する業界に寄
与する効果は多大なものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 脇村 善一

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハイドロキノンモノメチルエーテルを添加
    したジメチルアミノエチルアクリレートを、酸素の非存
    在下に貯蔵することを特徴とするジメチルアミノエチル
    アクリレートの貯蔵方法。
JP25456290A 1990-09-25 1990-09-25 ジメチルアミノエチルアクリレートの貯蔵方法 Expired - Lifetime JPH0613462B2 (ja)

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