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JPH0632141B2 - 光電式煙感知器の間欠駆動回路 - Google Patents
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JPH0632141B2 - 光電式煙感知器の間欠駆動回路 - Google Patents

光電式煙感知器の間欠駆動回路

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JPH0632141B2
JPH0632141B2 JP63265611A JP26561188A JPH0632141B2 JP H0632141 B2 JPH0632141 B2 JP H0632141B2 JP 63265611 A JP63265611 A JP 63265611A JP 26561188 A JP26561188 A JP 26561188A JP H0632141 B2 JPH0632141 B2 JP H0632141B2
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富三 寺澤
雅夫 荒川
正信 小川
浩則 上
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、光電式煙感知器の間欠駆動回路に関するもの
である。
[従来の技術] 第11図は光電式煙感知器の従来例(特公昭60−14
398号公報参照)を示すブロック図である。図中、l1,
l2は感知器回線であり、受信機に接続されている。受信
機は感知器回線l1,l2間に直流電源電圧を供給してお
り、感知器回線l1,l2間が短絡されると、回線電流の増
大を検出して火災報知信号を発報する。1はダイオード
ブリッジであり、その交流入力端子は感知器回線l1,l2
に接続されており、直流出力端子は感知器の内部回路に
接続されている。このダイオードブリッジ1は無くても
良いが、施工時に作業員が感知器回線l1,l2を逆極性に
配線しても正常に動作可能とするために設けられてい
る。2はスイッチング回路であり、サイリスタ素子やト
ランジスタによる自己保持回路よりなり、カウント回路
12からのトリガ信号によりターンオンされて、感知器
回線l1,l2間を短絡させ、受信機に煙感知信号を送出す
るものである。3は定電圧回路であり、ダイオードブリ
ッジ1の直流出力端子に得られる直流電圧を所定の定電
圧に変換して内部回路に供給する。4は発振回路であ
り、基準クロック信号を発生している。5はタイミング
制御回路であり、発振回路4からの基準クロック信号を
分周して、発光素子6の発光タイミングを制御するため
の発光制御信号を発生する。6はLED(発光ダイオー
ド)よりなる発光素子である。7はドライブ回路であ
り、タイミング制御回路5から出力される発光制御信号
に従って発光素子6を間欠的に駆動する。8は受光素子
であり、発光素子6からのパルス光が煙の粒子に当たっ
て散乱することにより生じた微弱なパルス光を受光す
る。9は増幅器であり、受光素子8からの微弱な電気信
号を増幅する。10は比較器であり、増幅器9からの出
力信号と基準電圧源11からの基準信号とを比較するこ
とにより、煙の有無を判定し、煙流入と判定したときに
出力信号を発生させる。11は基準電圧源であり、比較
器10に煙の有無を判定するための基準信号を供給す
る。12はカウント回路であり、比較器10からの出力
信号が、少なくとも2回以上得られたときにスイッチン
グ回路2にトリガ信号を供給する。
[発明が解決しようとする課題] 上述のように、光電式の煙感知器は、煙の侵入による微
弱な散乱光を受光素子8により検出するために、発光素
子6から高輝度の光を放射する必要がある。この発光素
子6を連続駆動すると、消費電力が増大するので、上述
のように、間欠駆動することが望ましいが、発光素子6
の発光量は温度変化に対して所定の負勾配で減少するよ
うに駆動電流を制御する必要があり、そのためドライブ
回路7はアナログ電位を扱うことになる。このようなア
ナログ電位を扱う回路では、間欠駆動の休止区間中にお
いても電源ラインから電流が流れることが一般的であ
り、このため、間欠駆動しても消費電流低減の効果が少
なかった。そこで、間欠駆動の休止区間中においては、
アナログ電位を発生させるための回路に電流を流さない
ことが考えられる。しかしながら、その場合、間欠駆動
の休止区間に移行するときに、アナログ電位が不安定な
状態に陥る可能性があり、発光素子6に電流を流すため
のトランジスタに発熱が生じたり、スイッチング損失を
生じる可能性がある。
なお、特開昭54−26697号公報には、光電式煙感
知器の間欠駆動回路において、間欠駆動の休止区間中
に、アナログ電位を発生させるための回路に電流を流さ
ない回路構成が開示されているが、この公報に開示され
た回路構成では、発光素子と直列的に2個のトランジス
タを介在させる必要があり、各トランジスタに共に発光
素子駆動用の大電流が流れるので、電力損失が大きくな
るという欠点がある。特に、2個のトランジスタのうち
の1個には、アナログ電位を発生させるための回路の電
流と、発光素子の電流が同時に流れることになるので、
ベース駆動電流も大きくする必要があり、電力損失が大
きくなる。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、そ
の目的とするところは、光電式煙感知器の間欠駆動回路
において、休止区間中の電源電流を確実に遮断すると共
に、休止区間に移行するときの不安定な動作を防止し、
且つ間欠駆動に用いるトランジスタによる電力損失も低
減することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明に係る光電式煙感知器の間欠駆動回路にあって
は、上記の課題を解決するために、第1図に示すよう
に、第1の電源ラインVCCと第2の電源ラインVSS1
電位差により給電され、光電式煙感知器の発光素子6を
間欠駆動用の制御信号LEDONに基づいて間欠的に駆
動するためのドライブ回路であって、間欠駆動用の制御
信号LEDONに基づいて発光素子6の休止区間にオフ
となり、発光素子6の駆動区間にオンとなるように制御
され、第1及び第2の電源ラインVCC,VSS1の間にて、
定電圧素子ZD3及び第1の抵抗素子R6と直列的に接続
された第1のトランジスタTr6と、第1のトランジスタ
Tr6がオンのときに前記定電圧素子ZD3に生じるアナ
ログ電位を受けて導通状態となり、第1及び第2の電源
ラインVCC,VSS1の間にて、発光素子6及び第2の抵抗
素子R7と直列的に接続された第2のトランジスタTr7
と、前記定電圧素子ZD3に対して並列的に接続され、
間欠駆動用の制御信号に基づいて発光素子6の駆動区間
にオフとなり、発光素子6の休止区間にオンとなるよう
に制御される絶縁ゲート型のトランジスタTr10とを備
えることを特徴とするものである。
[作用] 本発明にあっては、このように、光電式煙感知器の間欠
駆動回路において、アナログ電位を扱う回路を外部から
の制御信号LEDONにより間欠駆動させており、間欠
駆動の休止期間においては電流が流れないように構成し
ている。したがって、制御信号LEDONが“High”レ
ベルの区間における消費電流が大きくても、制御信号L
EDONが“Low”レベルの区間が十分に長ければ消費
電流には大幅に低減される。
また、間欠駆動の休止期間中においても、電源ラインV
CCと電源ラインVSS1の間は所定の電位差に充電されて
おり、電源電圧自体を落としてしまうものではないの
で、制御信号LEDONが“High”レベルになれば、ア
ナログ電位が所定の有効状態に達するまでの時間は短縮
され、したがって、制御信号LEDONを“High”レベ
ルとする期間を短くすることができ、この点でも低消費
電流化を図れることになるものである。
このように、電源電圧自体を落とさずに、電源ラインV
CCと電源ラインVSS1の間を所定の電位差に充電してい
る場合、駆動区間から休止区間に移行するときに、アナ
ログ電位を急激に落とさないと、発光素子6を駆動する
ためのトランジスタTr7がオン状態とオフ状態の中間的
な状態となり、トランジスタTr7の発熱を生じたり、ス
イッチングに伴う電力損失を生じる場合がある。そこ
で、第1図に示すドライブ回路では、制御信号LEDO
Nが“High”レベルから“Low”レベルに移行すると、
絶縁ゲート型のトランジスタTr10をオンさせて、定電
圧素子ZD3の両端に生じていたアナログ電位を電源ラ
インVSS1の電位に急峻に変化させるものであり、これ
により、発光素子6を駆動するためのバイポーラトラン
ジスタTr7のベース電位は、(n−1)個のダイオード
列の順方向降下電圧(n−1)×VFにより逆バイアス
されて、急激にオフ状態に移行する。したがって、オン
状態とオフ状態の中間的な状態が生じないものであり、
トランジスタTr7の発熱やスイッチングに伴う電力損失
を低減できる。また、絶縁ゲート型のトランジスタTr
10は、ひとたびゲート入力容量を充電してしまえば、そ
れ以上はゲート駆動電流を流し続けなくても低インピー
ダンス状態を維持することができるので、休止期間中の
電源電流を遮断することができ、間欠駆動の休止期間が
長くても消費電流が増えることはない。
[実施例] 第2図は本発明の一実施例の回路構成を示す図であり、
第11図に示す従来例のブロック図において、スイッチ
ング回路2と定電圧回路3及びドライブ回路7の回路構
成を具体的に例示したものである。まず、スイッチング
回路2はPNPトランジスタTr1とNPNトランジスタ
Tr2を含み、これらが自己保持回路を構成するように接
続されている。PNPトランジスタTr1のエミッタは、
ダイオードブリッジ1の正出力端子に接続され、NPN
トランジスタTr2のエミッタはダイオードブリッジ1の
負出力端子に接続されている。PNPトランジスタTr1
のベースはNPNトランジスタTr2のコレクタに接続さ
れて、PNPトランジスタTr1のコレクタはNPNトラ
ンジスタTr2のベースに接続されている。各トランジス
タTr1,Tr2のベース・エミッタ間には抵抗R1,R2
並列接続されている。NPNトランジスタTr2のベース
はトリガ端子となり、ダイオードD0を介してカウント
回路12の出力に接続されている。
カウント回路12の出力信号OUTが“High”レベルに
なると、ダイオードD0を介してNPNトランジスタTr
2にベース電流が流れ、NPNトランジスタTr2のコレ
クタ電流によりPNPトランジスタTr1にベース電流が
流れ、以後、PNPトランジスタTr1のコレクタ電流に
よりNPNトランジスタTr2のベース電流が供給され
て、スイッチング回路は自己保持状態(ラッチアップ状
態)となり、ダイオードブリッジ1の直流出力端子間を
短絡するので、感知器回線l1,l2間は短絡される。これ
によって、感知器回線l1,l2に流れる回線電流は増大
し、感知器回線l1,l2の他端に接続された受信機は、煙
感知信号を検出する。その後、受信機側でリセットスイ
ッチを操作して、感知器回線l1,l2に流れる回線電流を
遮断するまで、スイッチング回路2は自己保持状態を維
持する。
次に、定電圧回路3の構成について説明する。定電圧回
路3は3個のNPNトランジスタTr3,Tr4,Tr5を含
む。トランジスタTr3のコレクタは、ダイオードブリッ
ジ1の正出力端子に接続されている。トランジスタTr3
のベースは、ツェナダイオードZD1とダイオードD1
直列回路よりなる第1の定電圧素子と、ツェナダイオー
ドZD2とダイオードD2の直列回路よりなる第2の定電
圧素子を介して、ダイオードブリッジ1の負出力端子に
接続されている。ダイオードD1,D2はツェナダイオー
ドZD1,ZD2のツェナ電圧の温度係数を補償するため
に設けられている。第1及び第2の定電圧素子には、ト
ランジスタTr3のコレクタ・ベース間に接続されたバイ
アス抵抗R3を介してダイオードブリッジ1の正出力端
子から電流が流れる。これによって、第1の定電圧素子
の両端には、ツェナダイオードZD1のツェナ電圧VZD1
とダイオードD1の順方向降下電圧VFを加え合わせた定
電圧(VZD1+VF)が発生する。また、第2の定電圧素子
の両端には、ツェナダイオードZD2ツェナ電圧VZD2
ダイオードD2の順方向降下電圧VFを加え合わせた定電
圧(VZD2+VF)が発生する。したがって、トランジスタ
Tr3のベースには、第1及び第2の定電圧素子の両端電
圧を加え合わせた電圧(VZD1+VZD2+2×VF)が発生
する。トランジスタTr3のベース・エミッタ間電圧をV
BE3とすると、トランジスタTr3のエミッタ電圧は、(V
ZD1+VZD1+2×VF−VBE3)で一定となる。この電圧
は、低抵抗R4を介して電源用コンデンサC1に充電さ
れ、電源ラインVCC,VSS1間の電源電圧となる。また、
トランジスタTr5のベース・エミッタ間電圧をVBE5
すると、トランジスタTr5のエミッタ電圧は、(VZD2
F−VBE5)で一定となる。この電圧は、電源用コンデ
ンサC2に充電され、電源ラインVDD,VSS2間の電源電
圧となる。トランジスタTr4は過電流を防止するために
設けられており、トランジスタTr3のエミッタ電流が適
正なレベルであれば低抵抗R4の両端に生じる電圧が小
さいので、トランジスタTr4は動作しないが、トランジ
スタTr3のエミッタ電流が異常に増大すると、低抵抗R
4の両端に生じる電圧によりトランジスタTr4にベース
電流が流れ、そのコレクタ・エミッタ間を介してトラン
ジスタTr3のベース電流を分流し、トランジスタTr3
エミッタ電流を制限する。
次に、ドライブ回路7の構成について説明する。ドライ
ブ回路7は2個のNPNトランジスタTr6,Tr7と、3
個のNMOSトランジスタTr8,Tr9,Tr10と、1個の
PMOSトランジスタTr11を含み、タイミング制御回
路5からの発光制御信号LEDONが“High”レベルの
ときには、発光素子6に駆動電流I6を通電するが、発
光制御信号LEDONが“Low”レベルのときには、発
光素子6に電流を通電しないのみならず、ドライブ回路
7自体が全く電流を消費しない高インピーダンス状態と
なることを特徴としている。
タイミング制御回路5からの発光制御信号LEDON
は、NMOSトランジスタTr8のゲートに印加されてい
る。NMOSトランジスタTr8のソースは電源ラインV
SS1に接続され、ドレインはバイアス用の抵抗R5を介し
て電源ラインVCCに接続されている。抵抗R5とNMO
SトランジスタTr8のドレインの接続点は、NMOSト
ランジスタTr9,Tr10及びPMOSトランジスタTr11
のゲートに接続されている。NMOSトランジスタT
r9,Tr10のソースは電源ラインVSS1に接続され、PM
OSトランジスタTr11のソースは電源ラインVCCに接
続されている。NMOSトランジスタTr9のドレインと
PMOSトラジスタTr11のドレインは、NPNトラン
ジスタTr6のベースに共通接続されている。NPNトラ
ンジスタTr6のコレクタは電源ラインVCCに接続され、
エミッタは抵抗R6を介してツェナダイオードZD3のカ
ソードに接続され、ツェナダイオードZD3のアノード
は電源ラインVSS1に接続されている。ツェナダイオー
ドZD3のカソードには、NMOSトランジスタTr10
ドレインが接続されると共に、(n−1)個のダイオー
ド直列アレイを介して、NPNトランジスタTr7のベー
スが接続されている。NPNトランジスタTr7のエミッ
タは、抵抗R7を介して電源ラインVSS1に接続されてい
る。また、NPNトランジスタTr7のコレクタは、発光
素子6のカソードに接続され、発光素子6のアノードは
電源ラインVCCに接続されている。
以下、ドライブ回路7の動作について説明する。タイミ
ング制御回路5からの発光制御信号LEDONが“Hig
h”レベルになると、NMOSトランジスタTr8がオン
状態となり、NMOSトランジスタTr9,Tr10及びPM
OSトランジスタTr11のゲート電位が低下するので、
NMOSトランジスタTr9,Tr10はオフ状態、PMO
SトランジスタTr11はオン状態となる。故に、NPN
トランジスタTr6のベース電位は上昇し、NPNトラン
ジスタTr6のコレクタ・エミッタ間を介して抵抗R6
ツェナダイオードZD3の直列回路に電流が流れる。こ
れにより、ツェナダイオードZD3のカソードには、そ
のツェナ電圧VZD3に等しい電圧が発生する。この電圧
から(n−1)個分のダイオード直列アレイの順方向電
圧降下(n−1)×VFを差し引いた電圧が、NPNト
ランジスタTr7のベースに印加されて、NPNトランジ
スタTr7がオン状態となり、発光素子6に駆動電流I6
が流れる。
次に、タイミング制御回路5からの発光制御信号LED
ONが“Low”レベルになると、NMOSトランジスタ
Tr8がオフ状態となり、バイアス用の抵抗R5によりN
MOSトランジスタTr9,Tr10及びPMOSトランジス
タTr11のゲート電位が上昇するので、NMOSトラン
ジスタTr9,Tr10はオン状態、PMOSトランジスタT
r11はオフ状態となる。故に、NPNトランジスタTr6
のベース電位は降下し、NPNトランジスタTr6のコレ
クタ・エミッタ間を介して電流は流れない。また、ツェ
ナダイオードZD3の両端はNMOSトランジスタTr10
により短絡されるので、ツェナダイオードZD3のカソ
ード電位は低下し、NPNトランジスタTr7はオフ状態
となり、発光素子6の駆動電流I6は停止する。
パワーオンリセット回路13は、電源用コンデンサC1
の電圧上昇を検出し、発振回路4とタイミング制御回路
5及びカウント回路12にパワーオンリセット信号RE
SETを供給する。アナログ信号処理回路14は、第1
1図に示す増幅器9と比較器10及び基準電圧源11を
含んでいる。発振回路4は基準クロック信号OSCをタ
イミング制御回路5に供給する。タイミング制御回路5
は基準クロック信号OSCを分周して、ドライブ回路7
に発光制御信号LEDONを供給すると共に、アナログ
信号処理回路14にタイミング制御信号PHI1及びP
HI2を供給し、カウント回路12にリセット信号RS
T及びアップクロック信号UPCLKを供給する。アナ
ログ信号処理回路14からはカウント回路12に比較出
力信号COMPが供給される。発振回路4とタイミング
制御回路5、アナログ信号処理回路14及びカウント回
路12は低電圧で動作し、消費電流も少ないので、コン
デンサC2から給電されている。一方、発光素子6のド
ライブ回路7は瞬間的に大電流を消費するので、コンデ
ンサC1から給電されている。このように、ドライブ回
路7の電源ラインVSSを、他の回路の電源ラインVDD
ら分離することにより、発光素子6の発光時に他の回路
の電源電圧が瞬時低下する恐れがなくなり、他の回路の
誤動作を防止できるものである。
第3図は発振回路4とタイミング制御回路5、アナログ
信号処理回路14及びカウント回路12の構成を具体的
に示す回路図である。
まず、発振回路4は時定数設定用のコンデンサCT及び
抵抗RTと、2個のインバータG1,G2及び発振制御用の
NANDゲートG3よりなる。NANDゲートG3の一方
の入力は、抵抗RTを介してインバータG1の出力に接続
されると共に、コンデンサCTを介してインバータG1
入力とインバータG2の出力に接続されている。NAN
DゲートG3の出力はインバータG2の入力に接続され、
NANDゲートG3の他方の入力には、インバータG4
介してパワーオンリセット信号RESETが入力されて
いる。パワーオンリセット信号RESETが“Low”レ
ベルになると、インバータG4の出力が“High”レベル
となり、NANDゲートG3が信号通過可能な状態とな
って、インバータG2の出力には、抵抗RTとコンデンサ
Tの時定数で決まる周期の基準クロック信号OSCが
得られる。
この基準クロック信号OSCは、タイミング制御回路5
における分周回路5aに入力されている。分周回路5a
は、15段のDフリップフロップを縦続接続して成り、
各段のDフリピュフロップは、その反転出力を自己の
データ入力Dに接続されると共に、次段のクロック入力
CLKに接続されている。初段のDフリップフロップの
クロック入力CLKには基準クロック信号OSCが供給
され、終段のDフリップフロップの出力Qからは、基準
クロック信号OSCの分周出力B15が得られる。
この分周出力B15は、タイミング制御回路5におけるシ
フトレジスタ回路5bに入力されている。シフトレジス
タ回路5bは、7段のDフリップフロップを縦続接続し
て成り、各段のDフリップフロップは、その出力Qを次
段のデータ入力Dに接続されている。初段のDフリップ
フロップのデータ入力Dには、分周回路5aの分周出力
15が供給されている。各段のDフリップフロップのク
ロック入力CLKには、分周回路5aにおける2段目の
Dフリップフロップの出力Q(分周出力B2)が供給され
ている。
なお、分周回路5a及びシフトレジスタ回路5bにおける
各Dフリップフロップのリセット入力Rには、パワーオ
ンリセット信号RESETが供給されている。
シフトレジスタ回路5bにおける3段目〜7段目のDフ
リップフロップの出力Q3,3,Q4,Q5,5,6,7
び分周回路5aの分周出力B14は、タイミング制御回路
5における論理回路5cのANDゲートG5〜G9に図示
のように入力されて、制御信号PHI1、PHI2、L
EDON、RST、UPCLKを夫々生成する。
次に、増幅器9と比較器10及び基準電圧源11を含む
アナログ信号処理回路14の構成について説明する。
増幅器9は、3段のオペアンプOP1,OP2,OP3を縦
続接続して成り、各オペアンプの非反転入力には、基準
電圧回路15からの基準電圧Vrが印加されている。初
段のオペアンプOP1の反転入力にはシリコンフォトダ
イオード(SPD)よりなる受光素子8のカソードが接続
されている。受光素子8のアノードは電源ラインVSS2
に接続されている。したがって、受光素子8のPN接合
は逆バイアスされており、光照射によってPN接合に逆
方向に流れる光電流をオペアンプOP1により電圧信号
として検出するものである。このために、オペアンプO
1の出力と反転入力の間に接続される帰還抵抗R8とし
ては高抵抗が使用されている。2段目のオペアンプOP
2は電圧増幅回路を構成しており、その電圧増幅率は、
入力抵抗R9と帰還抵抗R10の比率で決まる。3段目の
オペアンプOP3も電圧増幅回路を構成しており、その
電圧増幅率は、入力抵抗R11と帰還抵抗R12の比率で決
まる。オペアンプOP3の出力は、直流カット用のコン
デンサC3の一端に接続されており、コンデンサC3の他
端はオペアンプOP4の非反転入力に接続されている。
オペアンプOP4の出力はその反転入力に帰還されてお
り、したがって、オペアンプOP4はインピーダンス変
換器として作用するバッファアンプである。オペアンプ
OP4の出力は、抵抗R13とコンデンサC4よりなるロー
パスフィルタを介して、コンパレータ用のオペアンプO
5の非反転入力に接続されている。なお、直流カット
用のコンデンサC3の他端は、アナログスイッチSW1
介して基準電圧回路15の出力に接続されている。基準
電圧回路15の出力は、オペアンプOP6の非反転入力
に印加されている。オペアンプOP6の出力は、抵抗R
14と抵抗R15を介して電源ラインVSS2に接続されてい
る。抵抗R14と抵抗R15の接続点はオペアンプOP6
反転入力に帰還されている。抵抗R14から得られる基準
電圧VREFは、コンパレータ用のオペアンプOP5の反転
入力に印加されている。オペアンプOP5の出力は、N
ORゲートG10,G11よりなるRSフリップフロップ1
2aのセット入力とされている。このRSフリップフロ
ップ12aのリセット入力には、ANDゲートG8から出
力されるリセット信号RSTが供給されている。また、
RSフリップフロップ12aの出力は、アップダウンカ
ウンタ12bのアップダウン選択信号UDSとされてい
る。アップダウンカウンタ12bのリセット入力Rに
は、パワーオンリセット信号RESETが供給されてお
り、アップクロック入力UPCLKには、ANDゲート
9から出力されるアップクロック信号UPCLKが供
給されている。
第4図はカウント回路12の回路構成を示している。カ
ウント回路12は、上述のNORゲートG10,G11より
なるRSフリップフロップ12aと、アップダウンカウ
ンタ12bを備えている。アップダウンカウンタ12b
は、2個のDフリップフロップを備えている。各Dフリ
ップフロップのリセット入力Rには、パワーオンリセッ
ト信号RESETが供給され、クロック入力CKLに
は、アップクロック信号UPCLKが供給されている。
また、各Dフリップフロップの出力Q10,Q20は、AN
DゲートG12に入力され、ANDゲートG12の出力がカ
ウント回路12の出力信号OUTとなる。なお、各Dフ
リップフロップのデータ入力D10,D20は、アップダウ
ン選択信号UDSと各Dフリップフロップの出力Q10,
20に基づいて、論理回路G13,G14により夫々生成さ
れ、過去3回連続して煙の散乱光の検出信号COMPが
“High”レベルトなったときには、出力信号OUTが
“High”レベルとなり、スイッチング回路2がトリガさ
れるように構成されている。
ところで、上述の第2図に示したドライブ回路7では、
ツェナダイオードZD3のツェナ電圧をVZD3とすると、
発光素子6の駆動電流は I6={VZD3−(n−1)×VF−VBE7}/R7 =(VZD3−n×VF)/R7 となる。ただし、トランジスタTr7のベース・エミッタ
間電圧VBE7は(n−1)個のダイオードの各々の順方向
降下電圧VFと等しいものとする。以上のことから明ら
かなように、第2図に示したドライブ回路7では、トラ
ンジスタTr7のベース・エミッタ間電圧VBE7の温度特
性が発光素子6の駆動電流I6の温度特性に影響を与え
ることになる。
第5図はドライブ回路7の他の回路例を示している。第
2図に示すドライブ回路7と比較すると、PNPトラン
ジスタTr14,Tr15よりなるカレントミラー回路を追加
した点、並びにトランジスタTr7のベース・エミッタ間
電圧VBE7をトランジスタTr17のベース・エミッタ間電
圧VBE17により打ち消して、発光素子6の駆動電流I6
の温度特性が、ツェナダイオードZD3と(n−1)個の
ダイオードのみにより決定されるようにした点が異な
る。
まず、発光制御信号LEDONが“High”レベルのとき
には、上述のように、NMOSトランジスタTr8がオン
状態、NMOSトランジスタTr9,Tr10がオフ状態、P
MOSトランジスタTr11がオン状態となるので、PM
OSトランジスタTr12とNMOSトランジスタTr13
ゲート電位が上昇し、PMOSトランジスタTr12はオ
フ状態、NMOSトランジスタTr13はオン状態とな
る。このため、PNPトランジスタTr14には抵抗R16
で決まる定電流が流れ、同じ電流がPNPトランジスタ
Tr15を介してトランジスタTr6のベースに流れる。こ
のとき、NMOSトランジスタTr16のゲート電位は低
いので、NMOSトランジスタTr16はオフ状態であ
り、NPNトランジスタTr17は動作可能な状態となっ
ている。このNPNトランジスタTr17は、抵抗R6の両
端電圧が上昇すると、NPNトランジスタTr6のベース
電流を分流させて、抵抗R6の両端電圧を低下させ、ト
ランジスタTr17のベース・エミッタ間電圧VBE17に等
しくなるように負帰還制御を行っている。このため、こ
のドライブ回路7では、発光素子6の駆動電流I6は、 I6={VVD3−(n−1)×VF}/R7 となる。これは、トランジスタTr7のベース・エミッタ
間電圧VBE7とトランジスタTr17のベース・エミッタ間
電圧VBE17が打ち消し合うからである。
次に、発光制御信号LEDONが“Low”レベルのとき
には、上述のように、NMOSトランジスタTr8がオフ
状態、NMOSトランジスタTr9,Tr10がオン状態、P
MOSトランジスタTr11がオフ状態となるので、PM
OSトランジスタTr12とNMOSトランジスタTr13
ゲート電位は降下し、ROMSトランジスタTr12はオ
ン状態、NMOSトランジスタTr13はオフ状態とな
る。このため、PNPトランジスタTr14には電流が流
れなくなり、PNPトランジスタTr15にも電流が流れ
なくなる。NMOSトランジスタTr16,Tr10がオン状
態となるので、NPNトランジスタTr6,Tr7のベース
電位は低下し、NPNトランジスタTr6,Tr7は完全に
オフ状態となる。したがって、制御信号PHI1が“Lo
w”レベルのときには、電源ラインVCCから電源ライン
SS1には全く電流が流れなくなる。
ここで、ドライブ回路7に用いる(n−1)個のダイオー
ドは、ツェナダイオードZD3のツェナ電圧VZD3の温度
係数、発光素子6の発光効率の温度係数、受光素子8の
受光効率及び電流−電圧変換用の高抵抗R8の温度係数
を考慮し、発光側と受光側の温度係数が全体としてほぼ
ゼロとなるように、その個数を選ぶものである。その具
体的な方法については後述する。
次に、オペアンプOP1〜OP6の具体的な回路構成を第
6図に例示する。このオペアンプは、MOSトランジス
タTr18〜Tr30と抵抗R17及びインバータG15を含み、
制御信号PHI1が“High”レベルであるときには、入
力端子IN1,IN2に印加される電圧の差分を増幅し
た電圧信号を出力端子OUT1に発生し、制御信号PH
I1が“Low”レベルであるときには、出力端子OUT
1が“Low”レベルになると共に、電源ラインVDDとV
SS2の間に全く電流が流れなくなるように動作すること
を特徴としている。以下、その動作を簡単に説明する
と、まず、制御信号PHI1が“High”レベルのときに
は、PMOSトランジスタTr18とNMOSトランジス
タTr20のゲート電位が上昇するので、PMOSトラン
ジスタTr18はオフ状態となり、NMOSトランジスタ
Tr20はオン状態となる。したがって、PMOSトラン
ジスタTr19,Tr21,Tr26,Tr28はゲート電位が低下
し、抵抗素子として作用する。このため、入力端子IN
1,IN2に印加された電圧の差分に相当する電圧がM
OSトランジスタTr22〜Tr25よりなる差動増幅器によ
り生成され、この電圧がMOSトランジスタTr27,Tr
29にて2段増幅されて出力端子OUT1に出力される。
このとき、MOSトランジスタTr26,Tr28はMOSト
ランジスタTr27,Tr29の負荷抵抗として作用する。次
に、制御信号PHI1が“Low”レベルになると、PM
OSトランジスタTr18とNMOSトランジスタTr20
ゲート電位が低下するので、PMOSトランジスタTr
18はオン状態、NMOSトランジスタTr20はオフ状態
となる。したがって、PMOSトランジスタTr19,Tr
21,Tr26,Tr28はゲート電位が上昇し、遮断状態とな
る。このため、電源ラインVDDから電源ラインVSS2
は全く電流が流れなくなる。また、インバータG15は電
源ラインVDDとVSS2により給電されているが、本実施
例のインバータは全てCMOSインバータよりなるの
で、状態が遷移した後は電流が流れない。よって、制御
信号PHI1が“Low”レベルの状態ではオペアンプO
1〜OP6は全く電流を消費しなくなる。
次に、基準電圧回路15の具体的な回路構成を第7図に
示す。この回路は、制御信号PHI1の反転信号を▲
▼とすると、▲▼が“High”レベルのと
きには、出力端子OUT2に基準電圧Vrを発生し、制
御信号PHI1が“Low”レベルのときには、電源ライ
ンVDDから電源ラインVSS2への電流が遮断されるよう
に動作することを特徴としている。以下、制御信号PH
I1が“High”レベルのときに、基準電圧Vrが一定の
電圧として発生する原理について説明する。
トランジスタTr36,Tr39のベース・エミッタ間電圧を
EB36,VEB39とし、トランジスタTr39とTr36に流れ
る電流をIとすると、 VBE36=VBE39+I・R … となる。トランジスタTr36のエミッタ面積とトランジ
スタTr39のエミッタ面積の比率を1:Sに選ぶと、そ
れぞれのコレクタ電流Ic36,Ic39は次のようになる。
Ic36=Is・exp(VBE3/VT) Ic39=S×Is・exp(VBE2/VT) ここで、Isは飽和電流、VT=kT/q、kはボルツマン
定数、qは電子電荷、Tは絶対温度である。
これを式に代入すると、 I=(VT/R)lnS 直列接続されたトランジスタTr41,Tr42,…の個数をm
個とすると、 Vo=I・kR+mVBE =mVBE+(VT/R)lnS 温度特性を0とするには、 m=2,S=2と選び、 とすると、k=67.89 したがって、R=1kΩとすると、kRは67.9kΩと
なり、温度係数0の定電圧回路となる。このように、m
とSを適当に選び、出力電圧Vrを一定に保つことがで
きる。
また、本実施例にあっては、発光素子6と受光素子8、
電流−電圧変換用の高抵抗R8、基準電圧回路15の内
力電圧Vrの温度係数を元に、ドライブ回路7の駆動電
流I6の温度特性を以下のように調整することで、受光
出力Voが温度に対して変動しない光検出回路を実現し
ている。
受光素子8の受光出力電流I8は、初段のオペアンプO
1の高抵抗R8に流れ、電圧信号に変換される。基準電
圧回路15の出力電圧をVrとすると、オペアンプOP1
の出力電圧Voは、 Vo=Vr−I8・R8 となる。両辺について、温度Tの変化∂Tに対する偏微
分係数を求めると、 ここで、 となるようにすると、 ここで、電流−電圧変換用の高抵抗R8が集積回路の拡
散抵抗よりなるものとし、その温度変動分(∂R8/∂
T)/R8を2000ppm/℃と仮定する。また、受光素
子8の受光出力電流I8の温度変動分(∂I8/∂T)/I
8を−2000ppm/℃と仮定すれば、 となる。しかしながら、受光素子8が一般的なシリコン
フォトダイオード(SPD)であるとすると、その受光出
力電流I8の温度係数は正であり、上記のように出力電
圧Voの温度変動を0とすることができない。そこで、
温度上昇と共に発光素子8の発光量を減少させて、受光
素子8の受光出力電流I8の温度変動分が負の勾配を持
つようにすれば良い。つまり、受光素子8の受光出力電
流I8は発光素子6の発光量に比例し、発光素子6の発
光量は駆動電流I6に比例すると考えられるので、発光
素子6の発光量を温度上昇と共に減少させれば良いと考
えられる。今、受光素子8単独の受光出力電流の温度係
数を3000ppm/℃とすると、発光素子6の発光量の
温度係数を−5000ppm/℃とすれば、(∂Vo/∂T)
ほぼ0に近似できる。
次に、ドライブ回路7の温度特性について説明する。第
2図において、ツェナダイオードZD3ツェナ電圧をV
ZD3、トランジスタTr7のベース・エミッタ間電圧及び
(n−1)個のダイオード直列アレイの各々の順方向降下
電圧をVFとすると、発光素子6に流れる電流I6は I6={VZD3−n・VF}/R7 となる。両辺について、温度Tの変化∂Tに対する偏微
分係数を求めると、 今、発光素子6の発光効率の温度変動を−6250ppm
/℃とする。このとき、−15℃〜65℃の温度範囲で
は、発光素子6の発光量は+25%〜−25%まで変動
する。発光素子6の発光量は温度上昇と共に減少し、受
光素子8の受光出力電流I8を減少させるが、受光素子
8単独での受光出力電流と、電流−電圧変換用の高抵抗
8の抵抗値は、温度上昇と共に逆に増加する特性を有
している。したがって、発光素子の発光量が−5000
ppm/℃であるとすると、受光回路の出力電圧Voの温度
係数(∂Vo/∂T)を0にできるから、結局、発光素子
6のドライブ回路7における駆動電流I6の温度係数を
1250ppm/℃とすれば、回路全体として温度係数を
ゼロにすることができる。
ここで、式の抵抗R7は温度係数が無視できるディス
クリートの部分とし、VZD3=6.9V、∂VZD3/∂T
=3mV/℃、∂VF/∂T=−2mV/℃、VF=0.7
Vとすると、 の値が1250ppm/℃=1.25×10-3となるよう
にすれば良い。このとき、n=1.956≒2となる。
したがって、ダイオードの個数は、(n−1)=1個とす
れば良い。
以上のように、ドライブ回路7における(n−1)個のダ
イオードの個数を適当に選ぶことにより、光検出回路の
出力電圧Voの温度係数を0にすることができる。
また、第5図に示す他のドライブ回路4を用いた場合に
は、 I6={VZD3+VBE−(n−1)VF−VBE}/R7 ={VZD3−(n−1)VF}/R7 となり、上記と同様の計算を行なえばn=3となるか
ら、ダイオードの個数を(n−1)=2個とすれば良い。
このようにして、本実施例にあっては、出力電圧の温度
係数が一定な光検出回路を実現しているものである。
以上の回路のタイムチャートを第8図に示す。発振回路
4からの基準クロック信号OSCの周波数を10kHzと
すると、15段の分周回路5aの分周出力B15は、周期
3.2768秒のクロック信号とうなる。この分周出力
14を7段のシフトレジスタ回路5bに入力し、分周回
路5aの2段目の分周出力B2を用いてシフトさせ、シフ
トレジスタ回路5bの各段の出力Q1〜Q7を作る。この
信号を論理回路5cによってデコードし、制御信号PH
I1,PHI2、発光制御信号LEDON、アップクロ
ック信号UPCLK、リセット信号RSTを作成するも
のである。
制御信号PHI1は増幅器9と比較器10及び基準電圧
源11を含むアナログ信号処理回路14を有効にするた
めの制御信号であり、この制御信号が“Low”レベルの
区間においては、アナログ信号処理回路14の電源電流
を遮断して、低消費電流化を図るものである。これと同
時に、制御信号PHI2が立ち上がり、アナログスイッ
チSW1がオンし、直流カット用コンデンサC3のバッフ
ァアンプ側の端子を基準電圧Voに充電し、この結果、
コンデンサC3の両端は基準電圧Voに等しくなる。制御
信号PHI2が“Low”レベルとなり、アナログスイッ
チSW1がオフした後、発光制御信号LEDONが“Hig
h”レベルとなり、ドライブ回路7により、発光素子6
には駆動電流I6が流れる。発光制御信号LEDONが
“Low”レベルの区間には、ドライブ回路7の消費電流
もゼロとなる。発光素子6の発光により煙の散乱光を受
けて得られた受光素子8の出力信号が増幅器9にて増幅
され、受光信号CPLSが比較器10の基準電圧VREF
以上になると、比較器10の比較出力信号COMPは
“High”レベルトなる。この信号COMPはカウント回
路12のRSフリップフロップ12aによりラッチさ
れ、アップダウン選択信号UDSが“High”レベルとな
っているときに、アップクロック信号UPCLKにより
カウント回路12のアップダウンカウンタ12bに取り
込まれる。カウント回路12では、3回連続、受光信号
CPLSが基準電圧VREFを越えたときのみ、そのカウ
ント出力信号OUTが“High”レベルとなる。この動作
のタイムシャートを第9図に示す。なお、連続回数はカ
ウンタ12bに回路構成により自由に設定できる。この
カウント出力信号OUTが“High”レベルになると、ス
イッチング回路2にトリガ信号が供給され、感知器回線
l1,l2間が短絡状態となり、受信機側へ煙感知信号を電
流信号として送出する。なお、スイッチング回路2のト
リガ端子に接続されたダイオードD0は、スイッチング
回路2の自己保持動作時に、カウント出力信号OUTが
“Low”レベルに復帰しても自己保持状態を保証するた
めに挿入したものである。
このように、本実施例では、感知器に流入した煙による
散乱光が3回連続して基準値を越えたときに、スイッチ
ング回路2がオンし、受信機側へ煙感知信号を送出する
ものである。このような感知器は広い範囲に分散して配
置され、感知器回線l1,l2間に多数個が並列的に接続さ
れるものであるから、その消費電流は少なく抑制するこ
とが望まれる。
そこで、本実施例にあっては、まず、アナログ信号処理
回路14の低消費電流化を図るために、上述のように、
タイミング制御回路5により発生させた制御信号PHI
1によりアナログ信号処理回路14を間欠駆動させてい
る。電源電圧VCCを10V、VDDを5Vとし、アナログ
信号処理回路14を有効にする制御信号PHI1の“Hi
gh”レベル区間を1.4msecとすると、アナログ信号処
理回路14の全体で10mAの電流を消費させたとして
も、約3.2secに一度1.4msecの電流消費区間が存
在するだけであるから、10mA×1.4msec/3.2s
ec=4.38μAとなり、大幅な低消費電力化が可能と
なる。また、ドライブ回路7は発光制御信号LEDON
が“Low”レベルの区間においては全く電流が流れない
ので、発光素子6に流す駆動電流I6100mAとして
も、発光制御信号LEDONの“High”レベル区間を2
00μsecとすると、100mA×200μsec/3.2s
ec=6.25μAとなり、これも大幅な低消費電力化が
可能となる。
その他、定電圧回路3及びパワーオンリセット回路13
で約7μAの電流消費があり、タイミング制御回路5及
びカウント回路12を含むロジック回路部はCMOS構
成で消費電流が少なく、これと10kHzの発振回路4の
消費電流(5μA)を含めても全体で10μA以内に収ま
る。したがって、上記の消費電流を全て加え合わせて
も、全体として 4.38+6.25+7+10=27.63μAとな
り、30μA以下の低消費電流となる。
また、本実施例では、ドライブ回路7やアナログ信号処
理回路14等のアナログ回路部の間欠駆動のために、電
源ラインVCCやVDDの電圧を入切して低消費電流化を図
っているのではなく、各アナログ回路部に電流遮断制御
用のトランジスタを個別に設けて電流の遮断を行うもの
であるから、電源ラインの電圧を入切する方式に比べ
て、各アナログ回路部が有効状態に達するまでの時間が
短く、その結果、全体として1.4msecという短期間の
間に、煙による散乱光で生じた受光素子8の受光出力を
カウント回路12まで取り込むことができる。このた
め、アナログ回路部の有効時間が短くて済み、従来に比
べて大幅な低消費電流化を図ることができるものであ
る。
以上のような本実施例の感知器回路は、誘電体分離技術
を用いた半導体集積回路として構成される。以下、第1
0図により誘電体分離基板の製造工程について説明す
る。まず、N-型の単結晶シリコン基板21上に、周知
の半導体プロセスの手法により酸化膜(SiO2)を形成
し、この酸化膜22の所望の箇所をフォトリソグラフィ
ー技術及び酸化膜エッチング技術によりエッチングし、
その後、アルカリ異方性エッチング液によりシリコン結
晶の異方性エッチングを行い、V字形の溝を形成する
(第10図(a)参照)。その後、表面にシリコン酸化膜(S
iO2)よりなる絶縁膜22を形成する。このシリコン酸
化膜は、絶縁膜として使用されるものであるから、その
目的からSi34等であっても良い。絶縁膜22の上
に、支持体となる多結晶シリコン層23を形成する(第
10図(b)参照)。多結晶シリコン層23の厚さとして
は、特に限定するものではないが、単結晶シリコン基板
21の厚さと同じくらいにしておく。その後、単結晶シ
リコン基板21の側から表面研磨を行い、絶縁膜22が
露出するまで研磨除去する(第10図(c)参照)。表面研
磨は最初は粗いラッピングから入り、次第に微細なもの
となるようにして、最終段階ではポリシングによる鏡面
仕上げとする。以上の工程により、絶縁膜22に包まれ
て多結晶シリコン層23の上に島のように存在する複数
の単結晶シリコン領域を含む誘電体分離基板が完成す
る。この島の存在する単結晶シリコン領域の各々に回路
素子を構成する。
以上の誘電体分離技術を用いた集積化により、電源用コ
ンデンサC1,C2、発光素子6及び定電圧回路3の抵抗
3以外の全ての素子を同一チップ上に構成でき、同時
に小型軽量化も図れる。なお、抵抗R3は高耐圧の高抵
抗で、素子占有面積増大の問題を除外すれば、集積化す
ることも可能である。
[発明の効果] 本発明によれば、光電式煙感知器の間欠駆動回路におい
て、間欠駆動の休止期間において、第1の電源ラインと
第2の電源ラインの間の電源電圧を落とすことなく、定
電圧素子と第1の抵抗素子を備えるアナログ電位発生回
路への通電を第1のトランジスタにより遮断し、且つ、
定電圧素子の両端を絶縁ゲート型のトランジスタにより
短絡させることにより、定電圧素子の両端に生じるアナ
ログ電位により駆動されていた第2のトランジスタを確
実にオフさせて、発光素子への電流を遮断しているの
で、第1の電源ラインと第2の電源ラインの間は高イン
ピーダンス状態に遷移するものであり、電源電圧を落と
すことなく、休止期間中の電源電流を遮断することがで
きる。したがって、間欠駆動の駆動期間に入った後、第
1の電源ラインと第2の電源ラインの間の電源電圧を立
ち上げるための時間を確保する必要がなくなるので、定
電圧素子の両端に所定のアナログ電位が得られるまでの
時間を短縮することができ、駆動期間の時間短縮と休止
期間における電源電流遮断の両効果が総合されて、大幅
な低消費電流化が図れるという効果がある。
また、間欠駆動の休止期間中に第1の電源ラインと第2
の電源ラインの間が高インピーダンス状態になることに
より、休止期間中の電源電流を遮断して消費電流を低減
しながらも、間欠駆動期間中に所定のアナログ電位を発
生する部分については、低インピーダンス状態として一
方の電源ラインの電位に固定することにより、不安定な
動作を防止することが可能となる。しかも、この所定の
アナログ電位を発生する部分を低インピーダンス状態と
するための手段として、絶縁ゲート型のトランジスタを
用いたことにより、ゲート入力容量の充電後は消費電流
が流れないという長所があり、安定な動作を実現しなが
らも消費電流の低減が可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の光電式煙感知器の間欠駆動回路の基本
例を示す回路図、第2図は本発明の一実施例のブロック
回路図、第3図は同上に用いるデジタル回路及びアナロ
グ信号処理回路の具体回路図、第4図は同上に用いるカ
ウント回路の具体回路図、第5図は同上に用いるドライ
ブ回路の他の例を示す回路図、第6図は同上に用いるオ
ペアンプの具体回路図、第7図は同上に用いる基準電圧
回路の具体回路図、第8図は同上の感知器回路の動作波
形図、第9図は同上に用いるカウント回路の動作波形
図、第10図は同上の回路を実現する誘電体分離集積回
路の製造工程を示す断面図、第11図は従来例のブロッ
ク回路図である。 VCCは第1の電源ライン、VSS1は第2の電源ライン、
Tr6,Tr7,Tr8,Tr11はトランジスタ、LEDONは制
御信号である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の電源ラインと第2の電源ラインの電
    位差により給電され、光電式煙感知器の発光素子を間欠
    駆動用の制御信号に基づいて間欠的に駆動するためのド
    ライブ回路であって、 間欠駆動用の制御信号に基づいて発光素子の休止区間に
    オフとなり、発光素子の駆動区間にオンとなるように制
    御され、第1及び第2の電源ラインの間にて、定電圧素
    子及び第1の抵抗素子と直列的に接続された第1のトラ
    ンジスタと、 第1のトランジスタがオンのときに前記定電圧素子に生
    じるアナログ電位を受けて導通状態となり、第1及び第
    2の電源ラインの間にて、発光素子及び第2の抵抗素子
    と直列的に接続された第2のトランジスタと、 前記定電圧素子に対して並列的に接続され、間欠駆動用
    の制御信号に基づいて発光素子の駆動区間にオフとな
    り、発光素子の休止区間にオンとなるように制御される
    絶縁ゲート型のトランジスタとを備えることを特徴とす
    る光電式煙感知器の間欠駆動回路。
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