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JPH0641458B2 - ビス(アリ−ルピペラジニル)硫黄化合物 - Google Patents
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JPH0641458B2 - ビス(アリ−ルピペラジニル)硫黄化合物 - Google Patents

ビス(アリ−ルピペラジニル)硫黄化合物

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JPH0641458B2
JPH0641458B2 JP60260977A JP26097785A JPH0641458B2 JP H0641458 B2 JPH0641458 B2 JP H0641458B2 JP 60260977 A JP60260977 A JP 60260977A JP 26097785 A JP26097785 A JP 26097785A JP H0641458 B2 JPH0641458 B2 JP H0641458B2
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Description

【発明の詳細な説明】 ビス(アリールピペラジニル)硫黄化合物 発明の背景 発明の分野 本発明は一般には免疫の分野、とりわけアレルギーおよ
び炎症、およびこのような系および機能の働きを変える
ために有効な化合物に関する。更に詳しく言えば、本発
明は化合物、それらの製造、およびアレルギー性または
炎症性不調の防止または軽快における使用に関する。
先行技術の簡単な記述 アレルギー性の人のアトピー状態の招来に幾つかの因子
が重要である。これら因子には、ある種の抗原に対して
高濃度のIgEをつくり出す素因およびアレルギーの体液
伝達物質に対する感受性の変化が含まれる。ある過敏症
の人は、アレルゲンと呼ばれるある種の抗原にさらされ
たとき持続したIgE反応を生ずる。抗アレルゲンIgE産生
の最も典型的な臨床的結果がアレルギーである。アレル
ギーは好塩基球およびマスト細胞へのIgEの結合の結果
である。アレルゲンと親細胞性IgEとの結合は、細胞顆
粒減少およびヒスタミンならびに他のアレルギー反応の
伝達物質の解放へと導く。テーラー(Thaler)等,メデイ
カル インミュノロジー(Medical Immunology),ジエ
イ.ビー.リッピンコット社(J.B.Lippincott Co.),フ
イラデルフイア(1977)参照。
ある種の薬物、抗ヒスタミン薬によるヒスタミン(H1)レ
セプターの特異的遮断は、直接型過敏性のアレルギー性
症状発現の防止および治療におけるこれらの療法上の効
用の基礎である。
抗ヒスタミン薬による直接の過敏性反応の症状を抑制す
ることを目的とした療法は有用ではあるが、部分的に有
効であるに過ぎない。独特に予防に適用できる一つの魅
力的かつ有利な方法は、特異的抗原に対して感作された
マスト細胞および好塩基球の反応を抑制することによつ
て、ヒスタミンのような伝達物質の産生または解放を防
止することである。アドレナリン作用の薬物およびテオ
フイリンはそれらの多くの他の作用のほかに、このよう
なアレルギー反応を抑制する傾向をもつ。これは臨床的
効用に寄与するかもしれない。しかし、クロモリンナト
リウムにより例示される型の抗アレルゲン薬物によつ
て、はるかに一層特異的な抑制を達成できる。この薬物
はヒト肺マスト細胞からまたある種の他の部位における
マスト細胞からのヒスタミンの抗原で誘発される分泌を
抑制する。この薬物は、喘息およびある種の他のアトピ
ー状態の幾つかの場合の予防的管理における貴重な補助
剤であるが、クロモリンの有用性は、ヒト好塩基球が、
奇妙にも保護されないので制限を受ける。グツドマン(G
oodman)およびジルマン(Gilman)(編者),フアーマコ
ロジカル ベーシス オブ セラピューテイクス(Pharm
acological Bosis of Therapeutics),第6版,マクミ
ラン パブリツシング カンパニー インコーポレーテ
ツド(MacMillan Publishing Co.,Inc.),ニューヨーク
(1980)参照。
発明の要約 本発明は新規ビス(アリールピペラジニル)硫黄化合物
およびその無毒性付加塩に、これら化合物の製造法に、
活性成分としてこれらを含む医薬品組成物に、そして種
々な細胞系からの伝達物質解放の抑制が有利である適応
症にこれらを使用する方法に関するものである。
更に詳しく言えば、本発明は式I (式中、R1およびR2は各々独立して水素、低級アルキ
ル、ハロゲン、とりわけ塩素または臭素、ニトリルまた
はメチルチオであり;mおよびnは各々独立して2また
は3であり;Xはジチオ、チオ、スルフイニルまたはス
ルホニルである)により表わされる新規ビス(アリール
ピペラジニル)硫黄化合物およびその製薬上容認しうる
無毒性付加塩に関する。本明細書で用いる低級アルキル
は炭素原紙1〜6個のアルキルであることが望ましい。
亜属の面において、本発明は化合物またはその製薬上容
認しうる無毒性付加塩の下記部類を包含する: A.R1およびR2が両方共パラ位にあり、mおよびnは上
で定義した通りであり、Xがチオまたはジチオである式
Iの化合物、およびその製薬上容認しうる付加塩。
B.R1およびR2が両方共パラ位にあり、mおよびnは上
で定義した通りであり、Xがスルホニルまたはスルフイ
ニオルである式Iの化合物、およびその製薬上容認しう
る無毒性付加塩。
C.特に適当なものは、R1およびR2各々がパラ位の塩素
で、mおよびnが各々2で、Xがジチオである式Iの化
合物、例えば1,1′−(ジチオジ−2,1−エタンジ
イル)ビス〔4−(4−クロロベンジル)ピペラジン〕
およびその製薬上容認しうる付加塩である。
式Iの化合物は、ヒトの末梢血液白血球(好塩基球)か
らヒスタミンの免疫学的(IgE−媒介)および非免疫学
的解放を容器内で抑制することができ、温血動物におい
て、ヒスタミンおよび(または)アレルギー反応の他の
伝達物質の抗原で誘発される細胞解放を抑制することに
役立つ。これらの化合物、特に1,1′−(ジチオジ−
2,1−エタンジイル)ビス〔4−(4−クロロベンジ
ル)ピペラジン〕は、リポキシゲナーゼ経路におけるア
ラキドン酸の代謝的変換の遮断にも有効である。更にま
た、本発明化合物は、それらと相互作用する細胞、例え
ば好塩基球などに対し、化合物の溶解度限界まで殆ど細
胞溶解性効果を示さず、従つて伝達物質解放のこの望ま
しくない潜在的原因を回避するという点で特に有利であ
る。
本発明に係わる化合物はいずれにも、有効投与量の範囲
内で有害な副作用は認められなかった。
式Iの化合物はアレルギー性不調、例えば喘息、鼻炎、
結膜炎、枯草熱、蕁麻疹、食物アレルギー症、などの防
止に使用できる。細胞の伝達物質解放を抑制するこれら
の能力によつて、化合物はまたは炎症性あるいは免疫学
的不調の防止に役立ちうる。
特に適当な具体例の詳細な記述 下記の記述において明確を期すため特定の用語を使用し
ているが、これらは説明のために選ばれた個々の具体例
を指すだけであつて、本発明の範囲を制限しようとする
意図はない。
本発明化合物は幾つかの方法によつてつくることがで
き、そのうちの選ばれたものを下に述べる。例で用いた
出発物質は、特にここで詳しく述べない限り市販されて
いるか、あるいは発表された公知の手順により市販原料
から合成できる。特に断らない限り下記のこれら製造お
よび使用例においては標準試薬品等の薬品を用いてい
る。
式I(Xはジチオ結合である)の化合物は一つの方法で
つくりうるが、この場合、式II: (式中、R1およびmは前記の意味をもち、Zは良い脱離
基、例えばハロゲン、トシル、硫酸エステルまたはスル
ホン酸エステルでよい)の化合物を、チオ尿素で処理し
て式III: のハロゲン化イソチオウロニウムを形成させる。
この反応は、不活性有機溶媒、例えばエタノール、ジメ
チルホルムアミド、またはジメチルスルホキシド中で、
任意にトリエチルアミンのような塩基の存在下に、ほぼ
室温からその溶媒の還流温度までの温度において、公知
の仕方で実施できる。このようにして生じたハロゲン化
イソチオウロニウムを次に加水分解して式IV: のチオールをつくる。
この加水分解はイソチオウロニウム塩を塩基、例えば水
酸化ナトリウムで、なるべくは加熱しつつ処理すること
により実行できる。式IVの化合物およびそれらの製造
は、特許願連続第6/499,188号明細書(1984年5
月31日出願、本譲受人に譲渡)に記載されている。得
られたチオールを酸化剤、例えばヨウ素または過酸化水
素で処理することにより公知の仕方で酸化して式I(式
中のXはジチオ結合)の化合物を受る。この酸化は種種
様々な条件下で、例えば塩基性条件で、なるべくは水性
環境中で、過酸化水素を用いてあるいは無しに、そして
室温または高温において実施できる。
もう一つの方法においては、式HO(CH2)m-SH(V)のメルカ
プトアルカノールを公知の仕方で、例えば30%過酸化
水素での処理により酸化して式VI: Z(CH2)m-S-S-(CH2)mZ VI (式中、mは上で定義した通りであり、Zはヒドロキシ
ルである)の化合物をつくる。この中間体は、公知の仕
方で上記式VI〔式中、Zは式VII: (式中、R1は前記の通りである)のアリールピペラジン
と反応させたとき炭素−室素結合を形成して式I(式
中、R1、R2、mおよびnは前記の通りであり、mはnに
等しく、そしてXはジチオ結合である)の化合物を与え
ることができる反応性基である〕の化合物へ変換でき
る。適当な反応性基には、ハロゲンまたは活性化された
エステル基、例えばトシル、硫酸エステル、スルホン酸
エステルなど、なるべくは塩素、臭素またはトシルが含
まれる。適当な溶媒には水酸化カリウムまたはトリエチ
ルアミン存在下、任意に加熱をしてエタノール、ジメチ
ルスルホキシドまたはジメチルホルムアミドが含まれ
る。
Xがチオである式Iの化合物は、式IV(式中、R1および
mは前記の通りである)のチオールを式II(式中、R1
mおよびZは前記の通りである)の化合物で処理するこ
とによりつくりうる。適当な溶媒は前記に同じである。
このチオ生成物を温和な酸化剤、例えばメタ−過ヨウ素
酸ナトリウムで処理すると、式I(式中、R1、R2、m、
およびnは前記の通りであり、Xはスルフイニルであ
る)の化合物が得られる。これは他の温和な酸化剤を用
いて、適当な溶媒、例えば水または不活性有機溶媒、例
えばアルコールまたは酢酸、中室温またはそれ以下で実
行できる。
このスルフイニル生成物、またはチオ前駆物質をより強
い酸化剤、例えば過マンガン酸カリウムで後から処理す
ると式I(式中、R1、R2、m、およびnは前記の通りで
あり、Xはスルホニル基である)のスルホンが得られ
る。
スルフイニルの製造に適用される条件は同様にスルホニ
ル誘導体の製造に対しても適切であるが、ただしより強
い酸化剤および(または)より長い反応時間を用いるこ
とを条件とする。
Xがチオである式Iの化合物は、式IIの化合物を適当な
不活性溶媒、例えばアルコール中室温から溶媒の還流温
度までにおいて硫化ナトリウムにより処理することによ
つてもつくりうる。高温が特によい。
研究者等は、細胞供与患者のアレルギー性感受性の度合
の極めて示唆に富むものとして血液好塩基球からのヒス
タミン解放の度合を測定して来た。リヒテンシユタイン
エル.エム.(Lichtenstein L.M.)およびオスラー
エツチ.ジー(Osler H.G.),「スタデイズ オン ザ
メカニズム オブ ハイパーセンシテイビテイー フエ
ノメナ.ヒスタミン レリーズ フロム ヒューマン
リューコサイツ バイ ラグウイード ポーレン アン
チゲン(Studies on the Mechanism of Hyper-sensitivi
ty Phenomena.Histamine Release from Human Leucocyt
es by Ragweed Pollen Anti-gen」,J.Exp.Med.,12
0:507(1964)参照。これはフーデンベルグ エツ
チ.エツチ(Fudenberg H.H.)等(編者),ベーシツク
アンド クリニカル インミュノロジー(Basic & Clini
cal Immunology),ランゲメデイカル パブリケーシヨ
ンズ,ロス アルトス,カリホルニア州(1976),
213〜214頁に一般的に論議されており、そこでは
感作された白血球(好塩基球)からのヒスタミン解放
が、アレルギーに対する試験として広く使用されている
実用的な容器内小規模アレルギー反応として特徴づけら
れている。本発明を発展させる上で、就中、抗−IgEに
より誘発されるヒスタミン解放の抑制に及ぼす本発明化
合物の効果を決定するため上記手順を適合させたが、手
順上の詳細および得られたデータは例17に報告されて
いる。
抗アレルギー薬剤として医薬目的のために、本発明化合
物は、皮膚あるいはなるべくは、目、鼻、または呼吸道
の粘膜へ、通常の医薬品組成物、即ち不活性製薬担体お
よび有効量の活性成分からなる組成物として局所投与さ
れる。
呼吸道への適用に対しては、化合物をエーロゾルとし
て、またネブライザーから分与される溶液として、また
は吸入用の微細粉末として、単独あるいは乳糖のような
不活性担体と組み合わせて投与できる。適宜、少量の他
の抗アレルギーおよび抗喘息気管支拡張剤、例えば交感
神経作用のアミン、例えばイソプレナリン、イソエタリ
ン、メタプロテレノール、サルブタモール、フエニレフ
リン、フエノテロール、およびエフエドリン;キサンチ
ン誘導体、例えばテオフイリンおよびアミノフイリン;
およびコルチコステロイド、例えばプレドニソロンおよ
び副腎刺激剤、例えばACTHを含めることができる。
皮膚への投与に対しては、化合物を軟膏、クリーム、ロ
ーシヨン、ゲル、またはエーロゾルとして適用できる。
鼻への局所適用のための溶液は鼻用スプレーまたは点鼻
剤により便利に投与できる。その上、眼への適用のため
の処方には点眼剤、エマルジヨン、または軟膏が含まれ
る。
鼻および目に対する局所用調製剤は、本発明化合物に加
えて、水性ビヒクル中の適当な緩衝剤、張度調節剤、微
生物に対する防腐剤、酸化防止剤、および増粘剤を含む
ことができる。粘度を増すために用いる薬剤の例はポリ
ビニルアルコール、セルロース誘導体、ポリビニルピロ
リドン、ポリソルベートまたはグリセリンである。添加
される微生物に対する防腐剤には塩化ベンズアルコニウ
ム、チメロサール、クロロブタノール、またはフエニル
エチルアルコールが含まれる。目に対する局所調製剤は
また微生物に対する防腐剤と共にあるいは無しに、鉱
油、ペトロラタム、ポリエチレングリコールまたはラノ
リン誘導体からなる適当な不活性基剤中の軟膏として調
製することもできる。
吸入のため、あるいは目または鼻粘膜へ、式Iの化合物
を局所投与するための調製物は、なるべくは0.005%
(重量/重量)から約1%の活性成分を含みうるが、こ
れは個々の化合物の溶解性および望む溶液のpHにより決
まる。
皮膚または目への局所投与のための軟膏は、なるべくは
約0.1%から約5%(重量/重量)の活性成分を含みう
る。
活性成分を含む局所処方物は、治療されるアレルギー性
不調の性質および病状により必要に応じ投与できる。一
般にこれら処方物は1日に1回から4回局所的に適用す
ることができる。
式Iの化合物は、アレルギー性不調、例えば喘息、鼻
炎、結膜炎、枯草熱、蕁麻疹および食物アレルギーの治
療に通常の仕方で使用できる。
ここで本発明を下記の例により説明するが、本発明を制
限しようとする意図はない。
例 1 1,1′−(ジチオジ−3,1−プロパンジイル)ビス
〔4−(4−クロロベンジル)ピペラジン〕 先ず、1−(4−クロロベンジル)ピペラジン(20.0
g)をジメチルスルホキシド(100ml)、水酸化カリ
ウム(15.0g)および1−ブロモ−3−クロロプロパン
(15.0g)と室温で3時間混合する。得られた溶液に水
を加え、反応生成物をエーテルで抽出し、乾燥し(硫酸
マグネシウム)、そしてエーテル性塩酸で塩を沈殿さ
せ、25.1gの1−(4−クロロベンジル)−4−(3−
クロロプロピル)ピペラジン二塩酸塩を白色結晶性固体
として得る。
次に、このようにしてつくられた1−(4−クロロベン
ジル)−4−(3−クロロピロピル)ピペラジン二塩酸
塩(25.2g)を、試薬級エタノール(200ml)中でチ
オ尿素(6.0g)およびトリエチルアミン(8.7g)と反
応させる。
混合物を8時間還流する。水(50ml)中水酸化ナトリ
ウム(5.0g)の溶液の添加後、生じた混合物を更に4
時間還流する。エタノールを真空で除去し、残留物に水
を加え、これを塩化メチレンで抽出し、乾燥する(硫酸
ナトリウム)。エーテル性塩酸で塩を沈殿させ、16.6g
の3−〔4−(4−クロロベンジル)ピペラジン−1−
イル〕プロパンチオール二塩酸塩を灰色の結晶性固体、
融点257〜260℃として得る。
元素分析: 計算:C47.13;H6.22;N7.85 実測:C46.92;H6.24;N7.74 次いで、モノマーを例14の方法を用いて酸化して二重
化する。
例 2 1,1′−(ジチオジ−2,1−エタンジイル)ビス
〔4−(4−クロロベンジル)ピペラジン〕 先ず、30%過酸化水素(168g)を2−メルカプト
エタノールへ温度を50〜60℃に保ちつつ滴下する
(極端な発熱反応)。添加終了後、混合物を2時間放置
し、真空で水を除く。濃塩酸(950ml)を加え、混合
物を蒸気浴で1時間半加熱する。水層をデカンテーシヨ
ンし、有機層を水洗し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、生
成物を真空蒸留して211.4gのビス(2−クロロエチ
ル)ジスルフイドを得る。
ビス(2−クロロエチル)ジスルフイド(80g)を4
−クロロベンジルピペラジン(178g)、ジメチルス
ルホキシド(500ml)、および水酸化カリウム(56
g)の加熱(80℃)混合物へゆつくり加える。添加終
了後15分で混合物を氷上に注ぎ、生成物をエーテルで
抽出し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、そして濃縮する。
生成物をエーテル性塩酸で沈殿させ、161.3gの生成物
を得る。水/アセトンから数回再結晶すると1,1′−
(ジチオジ−2,1−エタンジイル)ビス〔4−(4−
クロロベンジル)ピペラジン〕四塩酸塩が白色結晶性固
体、融点270〜273℃として得られる。
元素分析: 計算:C45.56;H5.88;N8.17 実測:C45.27;H5.69;N8.09 例 3 1,1′−(ジチオジ−2,1−エタンジイル)ビス
〔4−(2−メチルベンジル)ピペラジン〕 先ず、2−クロロブロモエタン(48g)を2−メチル
ベンジルピペラジン(12g)およびトリエチルアミン
(32g)の溶液へ加える。生じた混合物を30分還流
し、次に水を加え、生成物をエーテルで抽出し、乾燥し
(硫酸マグネシウム)、そして真空で濃縮して油を得、
このものをシリカゲルカラム上で精製する(塩化メチレ
ン:メタノール9:1)。得られた油状物をエーテルに
溶かし、エーテル性塩酸を用いて塩を沈殿させ9.2gの
1−(2−クロロエチル)−4−(2−メチルベンジ
ル)ピペラジン二塩酸塩を無色結晶として得る。
1−(2−クロロエチル)−4−(2−メチルベンジ
ル)ピペラジン二塩酸塩(14g)、チオ尿素(6.5
g)、トリエチルアミン(8.7g)、およびエタノール
(200ml)の混合物を6時間還流し、室温で一晩かき
まぜる。水(50ml)中水酸化ナトリウム(6g)の溶
液を加え、混合物を更に4時間還流する。エタノールを
真空で除き、残留物に水を加える。次に、生成物を塩化
メチレンで抽出し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、真空で
濃縮して油状物を得、これをシリカゲルカラム上で精製
し(酢酸エチル:エタノール:水酸化アンモニウム5
0:5:1)、エーテル性塩酸で処理して6.4gの塩を
得る。水性エタノールから再結晶すると1,1′−(ジ
チオジ−2,1−エタンジイル)ビス〔4−(2−メチ
ルベンジル)ピペラジン〕四塩酸塩が白色結晶性固体、
融点249〜251℃として得られる。
元素分析: 計算:C52.17;H7.19;N8.69 実測:C52.28;H7.36;N8.82 例 4 {2−〔4−(4−クロロベンジル)ピペラジン−1−
イル〕エチル}{3−〔4−(4−クロロベンジル)ピ
ペラジン−1−イル〕プロピル}スルフイド 3−〔4−(4−クロロベンジル)ピペラジン−1−イ
ル〕プロパンチオール二塩酸塩(2g)、水酸化ナトリ
ウム(0.3g)、水(10ml)、およびエタノール(1
00ml)の混合物を15分還流し、次にエタノール(2
0ml)中1−(2−クロロエチル)−4−(4−クロロ
ベンジル)ピペラジン(1.9g)の溶液を加える。生じ
た混合物を2時間還流し、エタノールを真空で除く、残
留物に水を加え、生成物を塩化メチレンで抽出し、乾燥
し(硫酸マグネシウム)、濃縮する。得られた油状物を
シリカゲルカラム(塩化メチレン:メタノール9:1)
上で精製し、次にエーテルに溶かす。生成物をエーテル
性塩酸で沈殿させ、水性エタノールから再結晶して1.2
gの{2−〔4−(4−クロロベンジル)ピペラジン−
1−イル〕エチル}{3−〔4−(4−クロロベンジ
ル)ピペラジン−1−イル〕プロピル}スルフイド四塩
酸塩を無色結晶、融点292〜295℃として得る。
元素分析: 計算:C48.59;H6.34;N8.39 実測:C48.29;H6.17;N8.29 例 5 1,1′−(チオ−3,1−プロパンジイル)ビス〔4
−(4−クロロベンジル)ピペラジン〕 エタノール(60ml)中1−(3−クロロプロピル)−
4−(4−クロロベンジル)ピペラジン(10.0g)の溶
液を、エタノール(150ml)中硫化ナトリウム九水和
物(8.4g)の還流している溶液へ滴加する。添加終了
後混合物を更に11/2時間還流し、溶媒を真空で除く。
残留物に水を加え、生成物を塩化メチレンで抽出し、乾
燥し(硫酸マグネシウム)、そして濃縮する。生じた油
をエーテルに溶かし、エーテル性塩酸で塩を沈殿させ、
水性エタノールから再結晶すると8.5gの1,1′−
(チオ−3,1−プロパンジイル)ビス−〔4−(4−
クロロベンジル)ピペラジン〕四塩酸塩が白色結晶性固
体、融点288〜292℃として得られる。
元素分析: 計算:C49.35;H6.51;N8.22 実測:C49.34;H6.34;N8.09 例 6 1,1′−(スルフイニル−3,1−プロパンジイル)
ビス〔4−(4−クロロベンジル)ピペラジン〕 水(30ml)中メタ過ヨウ素酸ナトリウム(1.95g)の
溶液を、メタノール(75ml)中1,1′−(チオ−
3,1−プロパンジイル)ビス〔4−(4−クロロベン
ジル)ピペラジン(4.5g)の氷冷混合物へ滴加する。
混合物を0℃で4時間かきまぜ、その後メタノールを真
空で除き、残留物へ水を加える。生成物を塩化メチレン
で抽出し、乾燥し(硫酸マグエンシウム)、そして濃縮
して油を得、このものをエーテルに溶かし、エーテル性
塩酸で塩を沈殿させる。水性エタノールから再結晶する
と3.5gの1,1′−(スルフイニル−3,1−プロパ
ンジイル)ビス〔4−(4−クロロベンジル)ピペラジ
ン〕四塩酸塩が白色結晶性固体、融点259〜263℃
として得られる。
元素分析: 計算:C48.22;H6.36;N8.03 実測:C48.20;H6.23;N8.15 例 7 1,1′−(スルホニル−3,1−プロパンジイル)ビ
ス〔4−(4−クロロベンジル)ピペラジン〕 水(40ml)中過マンガン酸カリウム(0.5g)の溶液
を50%酢酸(50ml)中1,1′−(スルフイニル−
3,1−プロパンジイル)ビス〔4−(4−クロロベン
ジル)ピペラジン〕四塩酸塩(1.5g)の氷冷溶液に滴
加する。混合物を1時間かきまぜた後、混合物中に二酸
化硫黄を溶液が脱色するまで通じる。次に、水を加え、
生成物を塩化メチレンで抽出し、乾燥し(硫酸マグネシ
ウム)、濃縮する。生ずる油をエーテルに溶かし、エー
テル性塩酸で塩を沈殿させ、水性エタノールから再結晶
すると、0.47gの1,1′−(スルホニル−3,1−プ
ロパンジイル)ビス〔4−(4−クロロベンジル)ピペ
ラジン〕四塩酸塩が白色結晶性固体、融点275〜27
8℃として得られる。
元素分析: 計算:C46.64;H6.38;N7.76 実測:C46.26;H6.03;N7.61 例 8 1,1′−(ジチオジ−2,1−エタンジイル)ビス
〔4−(4−シアノベンジル)ピペラジン〕 4−シアノベンジルピペラジン(4.0g)、ビス(2−
クロロエチル)ジスルフイド(1.9g)、水酸化カリウ
ム(5.0g)、およびジメチルスルホキシド(50ml)
の混合物を溶液がピンク色に変化するまで80℃で加熱
する。次に熱を除き、反応混合物を室温で一晩かきまぜ
る。溶液を水で希釈し、生成物をエーテルで抽出し、乾
燥し、濃縮して4.4gの油を得、このものをシリカゲル
カラム上で精製する(塩化メチレン:メタノール98:
2)。生じた淡褐色油状物をエーテルに溶かし、エーテ
ル性塩酸で塩を沈殿させると、水性エタノールからの再
結晶後で、1,1′−(ジチオジ−2,1−エタンジイ
ル)ビス〔4−(4−シアノベンジル)ピペラジン〕四
塩酸塩が白色結晶性固体、融点272〜275℃として
得られる。
元素分析 計算:C50.45;H6.04;N12.60 実測:C50.34;H6.08;N12.49 例 9 1,1′−(ジチオジ−3,1−プロパンジイル)ビス
(4−ベンジルピペラジン) アセトン中ヨウ素(4.8g)の溶液を3−(4−ベンジ
ルピペラジン−1−イル)プロパンチオール(9.7
g)、水酸化ナトリウム(4.8g)、およびアセトン/
水(1:2)の溶液に滴加し、得られた混合物を室温で
一晩かきまぜる。アセトンを真空で除き、生成物をエー
テルで抽出し、乾燥し、そして濃縮して油状物を得、こ
れをシリカゲルカラム(塩化メチレン:メタノール9:
1)上で精製する。得られた油4.1gをエタノールに溶
かし、エーテル性塩酸で塩を沈殿させ、水性エタノール
からの再結晶後に、1,1′−(ジチオジ−3,1−プ
ロパンジイル)ビス(4−ベンジルピペラジン)四塩酸
塩を白色結晶性固体、融点273〜276℃として得
る。
元素分析 計算:C52.16;H7.19;N8.69 実測:C52.17;H7.09;N8.61 例10 1,1′−(ジチオジ−3,1−プロパンジイル)ビス
〔4−(4−クロロフエネチル)ピペラジン〕 3−〔4−(4−クロロフエネチル)ピペラジン−1−
イル〕プロパンチオール(1.7g)、水酸化ナトリウム
(0.7g)、およびヨウ素(0.9g)を用いて例9記載の
手順に従う。前記のように仕上げ処理すると遊離塩基1.
3gが得られ、このものをエーテル性塩酸で処理し、水
/アセトンから、次にエタノール/水から再結晶して
1,1′−(ジチオジ−3,1−プロパンジイル)−ビ
ス〔4−(4−クロロフエネチル)ピペラジン〕四塩酸
塩を白色結晶性固体、融点290〜300℃として得
る。
元素分析 計算:C48.58;H6.52;N7.55 実測:C48.28;H6.48;N7.41 例11 1,1′−(ジチオジ−3,1−プロパンジイル)ビス
〔4−(4−クロロベンジル)ホモピペリジン〕 3−〔4−(4−クロロベンジル)ホモピペラジン−1
−イル〕プロパンチオール(4.0g)および2N水酸化
ナトリウム(50ml)の混合物を室温で8日間かきまぜ
る。生成物をエーテルで抽出し、乾燥し、濃縮して黄色
油状物を得、このものをシリカゲルカラム(塩化メチレ
ン:メタノール95:5)上で精製する。得られた黄色
油(1.5g)をエーテルに溶かし、エーテル性塩酸で塩
を沈殿させる。エタノールから再結晶すると1,1′−
(ジチオジ−3,1−プロパンジイル)ビス〔4−(4
−クロロベンジル)ホモピペリジン〕四塩酸塩が白色結
晶性固体、融点>170°(分解)として得られる。
元素分析 計算:C46.88;H6.68;N7.28 実測:C46.72;H6.83;N7.17 例12 1,1′−(ジチオジ−2,1−エタンジイル)ビス
〔4−(4−メチルベンジル)ピペラジン〕 ジメチルスルホキシド(5ml)中ビス(2−クロロエチ
ル)ジスルフイド(2.9g)の溶液を(4−メチルベン
ジル)ピペラジン(5.7g)、水酸化カリウム(5.0
g)、およびジメチルスルホキシド(55ml)の加温し
た混合物へ滴加する。得られた混合物を更に4時間かき
まぜ、その後これを氷/水上に注ぎ、生成物を塩化メチ
レンで抽出し、乾燥し、濃縮する。生じた油(6.5g)
をシリカゲルカラム(塩化メチレン:メタノール95:
5)で精製し、エーテル性塩酸で塩を沈殿させると、エ
タノール/水からの再結晶後に、1,1′−(ジチオジ
−2,1−エタンジイル)ビス〔4−(4−メチルベン
ジル)ピペラジン〕四塩酸塩が白色結晶性固体、融点2
80〜282℃として得られる。
元素分析 計算:C52.16;H7.19;N8.69 実測:C51.87;H7.37;N8.63 例13 1,1′−(ジチオジ−2,1−エタンジイル)ビス
{4−〔3−(4−クロロフエニル)プロピル〕ピペラ
ジン} 1−〔3−(4−クロロフエニル)プロピル〕ピペラジ
ン(4.8g)、ビス(2−クロロエチル)ジスルフイド
(1.9g)、水酸化カリウム(5.0g)、およびジメチル
スルホキシド(50ml)を用いて例12に記載の手順に
従う。例12で述べたように仕上げ処理すると油状物が
得られ、これをシリカゲルカラム(塩化メチレン:メタ
ノール9:1)で精製する。得られた油(1.5g)をエ
ーテル性塩酸で沈殿させ、水/エタノールから再結晶し
て1,1′−(ジチオジ−2,1−エタンジイル)ビス
{4−〔3−(4−クロロフエニル)プロピル〕ピペラ
ジン}四塩酸塩を白色結晶性固体、融点284〜286
℃として得る。
元素分析 計算:C47.43;H6.63;N7.37 実測:C47.44;H6.76;N7.30 例14 1,1′−(ジチオジ−2,1−エタンジイル)ビス
{4−〔4−(メチルチオ)ベンジル〕ピペラジン} 塩化メチレン中塩化チオニル(47.6g)の溶液を、ピリ
ジン(37.2g)中4−(メチルチオ)ベンジルアルコー
ル(50.0g)の溶液へ温度が25℃を越えないようにゆ
つくり加える。添加終了後、混合物を室温で更に2時間
かきまぜ、次に水洗し、乾燥し、溶媒を除く。生じた赤
い油状物をヘキサンと混合し、ヘキサンをデカンテーシ
ヨンし、蒸発させると、49.6gの4−(メチルチオ)ベ
ンジルクロリドが、次に後述する反応に使用するのに適
した黄色油状物として得られる。
4−(メチルチオ)ベンジルクロリド(28.6g)、1−
(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン(21.6g)、トリ
エチルアミン(16.8g)、およびエタノール(250m
l)の混合物を室温で5時間かきまぜる。次にエタノー
ルを真空で除き、残留物に水を加える。生成物をエーテ
ルで抽出し、乾燥し、エーテルを蒸発させると、31.6g
の1−(2−ヒドロキシエチル)−4−〔4−(メチル
チオ)ベンジル〕ピペラジンが次の反応に使用するのに
適したオレンジ色油状物として得られる。
塩化チオニル(21.2g)の塩化メチレン(100ml)中
の溶液を塩化メチレン(250ml)中1−(2−ヒドロ
キシエチル)−4−〔4−(メチルチオ)ベンジル〕ピ
ペラジン(31.6g)の氷冷溶液へ加える。次に塩化メチ
レン(100ml)中トリエチルアミン(12.0g)を加
え、生じた混合物を1時間還流し、次に室温で一晩かき
まぜる。次に混合物を水洗し、塩基性とし、生成物をエ
ーテルで抽出する。エーテル溶液を乾燥し、蒸発させて
油状物(21.6g)を得、これをシリカゲルカラム(塩化
メチレン:メタノール9:1)で精製し1−(2−クロ
ロエチル)−4−〔4−(メチルチオ)−ベンジル〕ピ
ペラジンを油状物として得る。
チオ尿素(2.0g)をエタノール(200ml)中1−
(2−クロロエチル)−4−〔4−(メチルチオ)ベン
ジル〕ピペラジン(6.7g)の溶液へ加え、得られた混
合物を30分還流する。次に溶液を追加のエタノール
(150ml)で希釈し、氷浴で冷却する。水(10ml)
中水酸化ナトリウム(2.8g)の溶液をゆつくり加え、
続いてエタノール/アセトン(1:2)12ml中ヨウ素
(3.3g)を加える。反応混合物を水で希釈し、生成物
をエーテルで抽出し、乾燥し、エーテル性塩酸で塩を沈
殿させ6.85gの生成物を得る。水/エタノールから数回
再結晶し1,1′−(ジチオジ−2,1−エタンジイ
ル)ビス{4−〔4−(メチルチオ)ベンジル〕ピペラ
ジン〕四塩酸塩を白色結晶性固体、融点274〜276
℃として得る。
元素分析 計算:C47.44;H6.54;N7.90 実測:C47.56;H6.55;N7.96 例15 1,1′−(ジチオジ−2,1−エタンジイル)ビス
〔4−(クロロベンジル)ピペラジン〕 市販3−クロロベンジルクロリドから出発し例14記載
の手順に従う。最終段階は次のように行なう。1−(2
−クロロエチル)−4−(3−クロベンジル)ピペラジ
ン(24.0g)、チオ尿素(10.0g)、およびエタノール
(200ml)の混合物を45分還流する。次に混合物を
氷浴中で冷却し、水(50ml)中水酸化ナトリウム(1
0.6g)の溶液を滴加する。添加が終了したとき、エタ
ノール/アセトン(1/1)100ml中ヨウ素(13.4
g)の溶液をこの冷却した溶液に滴加し、これを更に3
0分間室温でかきまぜる。エタノールを真空で除き、残
留物に塩水を加える。生成物をエーテルで抽出し、乾燥
し、濃縮して油状物を得、これをシリカゲルカラム(塩
化メチレン:メタノール95:5)で精製し、エーテル
性塩酸で塩を沈殿させ10.1g(収率33%)を得る。水
/エタノールから再結晶し、1,1′−(ジチオジ−
2,1−エタンジイル)ビス〔4−(3−クロロベンジ
ル)ピペラジン〕四塩酸塩を白色結晶性固体、融点27
5〜282℃として得る。
元素分析 計算:C45.56;H5.88;N8.17 実測:C45.53;H5.99;N7.98 例16 1,1′−(ジチオジ−2,1−エタンジイル)ビス
〔4−(4−ブロモベンジル)ピペラジン〕 エタノール(200ml)中1−(2−クロロエチル)−
4−(4−ブロモベンジル)ピペラジン(20g)およ
びチオ尿素(7.2g)を使用し、続いて水(50ml)中
水酸化ナトリウム(7.6g)、そして次にエタノール/
アセトン(100ml)(1:1)中ヨウ素(9.6g)を
使用して例15記載の手順に従う。前記のように仕上げ
処理すると生成物9.6gが得られ、これを水/エタノー
ルから再結晶して1,1′−(ジチオジ−2,1−エタ
ンジイル)ビス−〔4−(4−ブロモベンジル)ピペラ
ジン〕四塩酸塩半水和物を白色結晶性固体、融点>27
5°(分解)として得る。
元素分析 計算:C39.86;H5.27;N7.15 実測:C39.67;H5.10;N7.05 例17 この例により報告される実験においては、本発明に係る
化合物を感作された末梢白血球(好塩基球)からのヒス
タミンのIgE媒介解放を抑制するこれらの能力を測定す
るために評価する。
ヒト好塩基球検定 エル.リヒテンシュタインおよびエイ.オスラー,J.Ex
p.Med.120:507(1964)の方法の変法により
白血球の分離を行なう。ヘパリン処理したヒト血液(8
0〜100ml)を、プロピレン遠心管の中で、ブドウ糖
0.6gおよびデキストラン1.2gを含む食塩水(0.2%)
20mlと混合する。混合物を室温に60〜90分保つて
血小板−白血球に富む上澄から白血球を分離させる。上
澄を除き、冷時10×gで8分間遠心する。白血球ペレ
ツトをトリス緩衝液で二回洗浄し、最後に150〜18
0mlのトリス−ACM緩衝液中に1〜2×10細胞/ml
で浮遊させる。
反応は12×75mmのプラスチツク管中総容量1.23mlで
行なう。反応媒質は0.05mlの家兎抗ヒトIgE、10〜1
000uMにわたる濃度にあるトリス−ACM緩衝液中の試
験化合物0.2ml、および白血球浮遊液1.0mlを含む。反応
混合物を37°の振盪水浴中で60分インキュベーショ
ンする。反応完了時に、管を遠心し、上澄を集める。タ
ンパク質を上澄から8%過塩素酸0.2mlで沈殿させるこ
とにより除去する。
ヒスタミンの解放は、マニユアル オブ クリニカル
インミユノロジー(Manual of Clinical Immunology),
第2版、アール.ローズおよびエツチ フリードマン
(R.Rose and H.Friedman)編,ザ アメリカン ソサイ
テイ フオア マイクロバイオロジー(the American So
ciety for Microbiology),ワシントン、コロンビア行
政区,1980年発行の102章におけるダブリユー
シラガニアンおよびダブリユー フツク(W.Siraganian
and W.Hook)の自動化された螢光分析法により測定され
る。抑制パーセントは次のように計算される: ヒスタミン解放の50パーセント抑制(IC50)を起こす濃
度はパーセント抑制対薬物濃度の対数のプロツトから内
挿する。
上記手順に従いヒト白血球(好塩基球)からのヒスタミ
ン解放の抑制に対する式Iの化合物の試験の結果を下の
表1に示す。
表1に報告した結果は、本発明に係る化合物が、例1
0,11および13に記載の化合物のような化合物で観
察された活性が無いのと異なり、ヒト好塩基球における
ヒスタミンの解放を効果的に抑制することをはつきり実
証している。
例18 ここに報告された実験は、例17に記載の観察記録に従
い例2に記載のようにしてつくられた化合物を更に評価
する。
1,1−(ジチオジ−2,1−エタンジイル)ビス〔4
−(4−クロロベンジル)ピペラジン〕四塩酸塩をその
溶解度の限界までの濃度範囲にわたり試験したところ、
この場合には3.7×10-6MのIC50が得られる。
このような試験を更に繰り返し5.29×10-6MのIC50
得る。
例19 前記検定を同一の観察記録により実行するが、ただし好
塩基球をヒスタミンの解放のためにイーライ リリー
アンド カンパニー(Eli Lilly & Co.)(インジアナポ
リス,インジアナ州)から人手できる非免疫学的イオノ
フオアA−23187により活性化する。1000倍の試験
用量範囲に及ぶ検定は2.67×10-6MのIC50を与える。
例20 局所用溶液(目または鼻) 溶液組成物を下記成分から配合する: 1,1′−(ジチオジ−2,1−エタンジイル)ビス
〔4−(4−クロロベンジル)ピペラジン〕四塩酸塩
0.4g グリセリン 1.0g 塩化ベンズアルコニウム 0.01g リン酸塩緩衝液(pH5.5) 100.0mlとするのに十分な
量 成分を通常の仕方で溶かして水溶液をつくる。眼科用溶
液は無菌濾過を必要とするので、溶液を適当に濾過す
る。溶液の各1mlは活性成分4.0mgを含む。
例21 軟骨 軟骨組成物は通常の仕方で配合した下記の基剤を利用す
る。
1,1′−(ジチオジ−2,1−エタンジイル)ビス
〔4−(4−ブロモベンジル)ピペラジン〕四塩酸塩半
水和物 3.8g ホワイトペトロラタム 70.7g 鉱 油 23.6g ホワイトワツクス 1.9g 活性成分を必要な濃度で基剤中に一様に添加する。
例22 吸入エーロゾル エーロゾル組成物を下記成分からつくる: 1,1′−(ジチオジ−2,1−エタンジイル)ビス
〔4−(4−シアノベンジル)ピペラジン〕四塩酸塩
1.00部 大豆レシチン 0.20部 推進剤ガス混合物(フレオン11,12および14)
100.00部とするのに十分な量 成分を通常の仕方で配合し、組成物を弁の作動当り活性
成分0.5から2.0mgを放出する計量弁を用いてエーロゾル
容器に詰める。
例20から22における個々の活性成分の代りに、式I
により包含される他の化合物のいずれか一つを使用でき
る。同様に、これら例示としての例における活性成分の
量は望みの投薬量の単位範囲を達成するように変えるこ
とができる。不活性製薬担体成分の量と性質は特定の必
要条件を満すように変えることができる。
本発明を詳細にわたり記述して来たが、当業者は本発明
の範囲から離れることなく、要素の詳細、組み合わせ、
および配列における多数の変化に訴えることができる。

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式I (式中、 R1およびR2は各々独立して水素、低級アルキル、ハロゲ
    ン、ニトリル、またはメチルチオであり、mおよびnは
    各々独立して2または3であり、Xはジチオ、チオ、ス
    ルフイニルまたはスルホニルである)を有することを特
    徴とする化合物およびその製薬上容認しうる無毒性付加
    塩。
  2. 【請求項2】R1およびR2が各々独立して塩素または臭素
    から選ばれるハロゲンである特許請求の範囲第1項記載
    の化合物。
  3. 【請求項3】R1およびR2が両方ともパラ位にあり、Xが
    チオまたはジチオである特許請求の範囲第1項記載の化
    合物およびその製薬上容認しうる無毒性付加塩。
  4. 【請求項4】R1およびR2の両方共パラ位にある、Xがス
    ルホニルまたはスルフイニルである特許請求の範囲第1
    項記載の化合物およびその製薬上容認しうる無毒性付加
    塩。
  5. 【請求項5】1,1′−(ジチオジ-3,1-プロパンジイル)
    ビス〔4-(4-クロロベンジル)ピペラジン〕である特許
    請求の範囲第1項記載の化合物およびその製薬上容認し
    うる無毒性付加塩。
  6. 【請求項6】1,1′−(ジチオジ-2,1-エタンジイル)ビ
    ス〔4-(4-クロロベンジル)ピペラジン〕である特許請
    求の範囲第1項記載の化合物およびその製薬上容認しう
    る無毒性付加塩。
  7. 【請求項7】1,1′−(ジチオジ-2,1-エタンジイル)ビ
    ス〔4-(2-メチルベンジル)ピペラジン〕である特許請
    求の範囲第1項記載の化合物およびその製薬上容認しう
    る無毒性付加塩。
  8. 【請求項8】{2-〔4-(4-クロロベンジル)ピペラジン
    -1-イル〕エチル}{3-〔4-(4-クロロベンジル)ピペ
    ラジン-1-イル〕プロピル}スルフイドである特許請求
    の範囲第1項記載の化合物およびその製薬上容認しうる
    無毒性付加塩。
  9. 【請求項9】1,1′−(チオ-3,1-プロパンジイル)ビス
    〔4-(4-クロロベンジル)ピペラジン〕である特許請求
    の範囲第1項記載の化合物およびその無毒性付加塩。
  10. 【請求項10】1,1′−(スルフイニル-3,1-プロパンジ
    イル)ビス〔4-(4-クロロベンジル)ピペラジン〕であ
    る特許請求の範囲第1項記載の化合物およびその製薬上
    容認しうる無毒性付加塩。
  11. 【請求項11】1,1′−(スルホニル-3,1-プロパンジイ
    ル)ビス〔4-(4-クロロベンジル)ピペラジン〕である
    特許請求の範囲第1項記載の化合物およびその製薬上容
    認しうる無毒性付加塩。
  12. 【請求項12】1,1′−(ジチオジ-2,1-エタンジイル)
    ビス〔4-(4-シアノベンジル)ピペラジン〕である特許
    請求の範囲第1項記載の化合物およびその製薬上容認し
    うる無毒性付加塩。
  13. 【請求項13】1,1′−(ジチオジ-3,1-プロパンジイ
    ル)ビス(4-ベンジルピペリジン)である特許請求の範
    囲第1項記載の化合物およびその製薬上容認しうる無毒
    性付加塩。
  14. 【請求項14】1,1′−(ジチオジ-2,1-エタンジイル)
    ビス〔4-(4-メチルベンジル)ピペラジン〕である特許
    請求の範囲第1項記載の化合物およびその製薬上容認し
    うる無毒性付加塩。
  15. 【請求項15】1,1′−(ジチオジ-2,1-エタンジイル)
    ビス{4-〔4-(メチルチオ)ベンジル〕ピペラジン}で
    ある特許請求の範囲第1項記載の化合物およびその製薬
    上容認しうる無毒性付加塩。
  16. 【請求項16】1,1′−(ジチオジ-2,1-エタンジイル)
    ビス〔4-(3-クロロベンジル)ピペラジン〕である特許
    請求の範囲第1項記載の化合物およびその製薬上容認し
    うる無毒性付加塩。
  17. 【請求項17】1,1′−(ジチオジ-2,1-エタンジイル)
    ビス〔4-(4-ブロモベンジル)ピペラジン〕である特許
    請求の範囲第1項記載の化合物およびその製薬上容認し
    うる無毒性付加塩。
  18. 【請求項18】活性成分として、式I (式中、 R1およびR2は各々独立して水素、低級アルキル、ハロゲ
    ン、ニトリル、またはメチルチオであり、mおよびnは
    各々独立して2または3であり、Xはジチオ、チオ、ス
    ルフイニルまたはスルホニルである) で示される化合物またはその無毒性付加塩の抗アレルギ
    ー有効量を、製薬上容認しうる無毒性担体と共に含むこ
    とを特徴とする局所用抗アレルギー剤。
  19. 【請求項19】活性成分が、式Iにおいて、R1およびR2
    が両方ともパラ位にあり、そしてXがチオまたはジチオ
    である化合物またはその製薬上容認しうる無毒性付加塩
    である、特許請求の範囲第18項記載の抗アレルギー剤。
  20. 【請求項20】活性成分として、式 (式中、 R1およびR2は各々独立して水素、低級アルキル、ハロゲ
    ン、ニトリル、またはメチルチオであり、mおよびnは
    各々独立して2または3であり、Xはジチオ、チオ、ス
    ルフイニルまたはスルホニルである) で示される化合物およびその製薬上容認しうる無毒性付
    加塩の抗炎症有効量を、製薬上容認しうる無毒性担体と
    共に含むことを特徴とする局所用抗炎症剤。
  21. 【請求項21】活性成分が、式Iにおいて、R1およびR2
    が両方ともパラ位にあり、そしてXがチオまたはジチオ
    である化合物またはその製薬上容認しうる無毒性付加塩
    である、特許請求の範囲第20項記載の抗炎症剤。
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