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JPH0651054B2 - 消臭剤 - Google Patents
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JPH0651054B2 - 消臭剤 - Google Patents

消臭剤

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Publication number
JPH0651054B2
JPH0651054B2 JP62005931A JP593187A JPH0651054B2 JP H0651054 B2 JPH0651054 B2 JP H0651054B2 JP 62005931 A JP62005931 A JP 62005931A JP 593187 A JP593187 A JP 593187A JP H0651054 B2 JPH0651054 B2 JP H0651054B2
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JP
Japan
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deodorant
water
weight
acid
phthalocyanine
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一宏 村尾
一大 増子
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Nippon Carbide Industries Co Inc
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Nippon Carbide Industries Co Inc
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は消臭剤に関し、特に自己固着性を有し、硫化水
素、メルカプタン、アルデヒド、アンモニア、アミン、
インドール、カルボニル化合物等の臭気を消し、その消
臭効果及び消臭能力の持続性が優れた消臭剤であるの
で、水溶性、非水溶性を問わず人間の日常生活圏にある
悪臭物質はほとんど消臭することができる消臭剤に関す
る。
〔従来の技術〕
悪臭を消すには、従来から活性炭素吸着法、触媒燃焼
法、オゾンまたは薬剤による酸化法、中和法、バクテリ
アによる分解法、酸素による分解法などが知られている
が、いずれも消臭能力の持続性が少なかったり、消臭効
率が低かったり、二次汚染があったりという欠点があ
る。
日常の生活圏における悪臭物質は、例えばアンモニア、
アミン類、硫化水素、メルカプタン類、インドール、カ
ルボニル化合物などである。これらの物質は、特開昭5
5−32519号公報に記載されているように生体酵素が酸
化触媒として作用し、分解される。生体酵素のなかでも
金属ポルフィリン類、金属ポルフラジン類が優れてお
り、例えば特開昭50−54590号公報に開示されている
ように人為的に合成が可能で、比較的容易に入手できる
点でも有利である。
金属ポルフィリン類、金属ポルフラジン類を消臭剤とし
て使用する発明は、本発明の出願人の発明にかかるもの
で、前記した特開昭55−32519号公報によりすで
に公知になっている。開示されている消臭剤は他の消臭
剤に比べて優れたものである。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明はその後も鋭意研究を進めた結果なされたもの
で、前記公報に開示された消臭剤のうち特に優れた消臭
剤を更に有効に利用し一層有用な消臭剤を得たものであ
る。
優れた消臭剤である金属ポリフィリン類、金属ポリフラ
ジン類は粉体であり、これを実際に利用する場合はアル
カリ水溶液に溶解した状態で塗布したり、この液中に用
途に応じ板状のもの、繊維状のもの、無機粒状物などを
浸漬し、消臭剤を付着させた商品を得ることができる。
しかしながら、このようにして得られた商品な摩擦、衝
撃あるいは水分などの存在で脱落することが多く、実用
途への利用が極めて困難で優れた消臭剤を十分に利用で
きないという欠点を有している。
脱落しないようにプラスチック粉体などに混合し、加熱
成形した場合はその優れた消臭効果が低下するという問
題がある。しかもこの場合は形状の複雑なものは製造で
きず利用分野が限定される。
本発明はあらゆる形状のものに脱落などの問題もなく消
臭薬剤を担持でき、しかも消臭効果を低下させるどころ
かより一層消臭効果を上げることのできる新規な消臭剤
を提供しようとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は前述の問題点を解決すべくなされたものであ
り、水分散性樹脂液と金属フタロシアニンを主要成分と
する消臭剤を提供するものである。
また本発明の好ましい態様は前記金属フタロシアニンが
鉄フタロシアニンである消臭剤であり、前記水分散性樹
脂液が重合性単量体を乳化重合条件下に重合して得られ
る消臭剤であり、上記消臭剤が水易溶性金属塩を含有す
る消臭剤であり、上記消臭剤が保水剤を含有する消臭剤
であり、上記消臭剤のpHが5〜13である消臭剤であり、
上記消臭剤が水易溶性金属塩及び保水剤を有しpHが5〜
13である消臭剤を提供するものである。
以下に本発明の内容を更に詳細に説明をする。
なお、上記金属フタロシアニンは消臭剤として用いるこ
とは特開昭56−63355号公報に記載されており、同公
報に記載されている金属フタロシアニン及びその誘導体
は本発明で好適に使用することができる。
更に本発明で好適に使用する金属フタロシアニンについ
て詳細に説明すると、その構造式は下記の通りである。
下記式 〔式中、Mは金属原子、Yは少なくとも4個がカルボキ
シル基で残りが水素原子を表わす〕の金属フタロシアニ
ンポリカルボン酸であり、好ましくは前記金属フタロシ
アニンポリカルボン酸が鉄またはコバルトフタロシアニ
ンテトラカルボン酸であり、特に好ましくは前記金属フ
タロシアニンポリカルボン酸が鉄またはコバルトフタロ
シアニンオクタカルボン酸であり、更に好ましくは鉄フ
タロシアニンオクタカルボン酸である。
本発明で使用する金属フタロシアニンの好適な使用量は
水分散性樹脂液の樹脂に対して0.1〜1.0重量%、
特に好ましくは0.2〜6重量%、更に好ましくは0.
3〜5重量%である。
また本発明で使用する金属フタロシアニンは固体担体、
液体担体等に担持させて使用するのも好ましい。
固体担体としてはゼオライト、カオリンクレー、アツタ
パルジヤイトクレー、ペントナイト、酸性白土、パイロ
フイライト、タルク、珪藻土、方解石、クルミ粉、尿
素、硫酸アンモニウム、合成含水酸化珪素等の微粉末あ
るいは粒状物があげられ、その他に合成樹脂、例えばス
チレン樹脂、アクリル樹脂、メタアクリル樹脂、ウレタ
ン樹脂、エポキシ樹脂等を挙げることができ、好ましく
はゼオライト、発泡ウレタン樹脂、発泡スチレン樹脂等
であり、特に好ましくはゼオライトである。担持させる
量は例えばゼオライト粒子100重量部に対して0.0
5〜5重量部、好ましくは0.1〜3重量部、更に好ま
しくは0.5〜2重量部である。
本発明の重合性単量体とはエチレン、プロピレン、ビニ
ルエステル、アクリル酸エステル、メタアクリル酸エス
テル、イタコン酸エステル、フマール酸エステル、マレ
イン酸エステル、アクリロニトリル、スチレン、ビニル
エーテルなど重合性のエチレン性不飽和結合を有するも
のであり、好ましくはC1〜C18のアルキル基、特に好ま
しくはC2〜C8に好ましくはC4〜C8のアルキル基を側鎖に
有する、ビニルエステル単量体やアクリル酸エステル単
量体、メタアクリル酸エステル単量体、フマール酸エス
テル、マレイン酸エステル単量体等のカルボキシル基を
分子中に含有しない重合性単量体が主成分として利用さ
れる。例えばC1〜C18アルキル基を側鎖に有する単量体
とは、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、カプロン酸ビ
ニル、ヴアアサチツク酸ビニル、ステアリン酸ビニル、
アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸メチ
ル、アクリル酸−2−エチル−ヘキシル、アクリル酸オ
クチル、アクリル酸ラウリル、メタアクリル酸メチル、
メタアクリル酸エチル、メタアクリル酸ブチル、メタア
クリル酸ヘキシル、メタアクリル酸−2−エチルヘキシ
ル、メタアクリル酸オクチル、メタアクリル酸ラウリ
ル、メタアクリル酸ステアリルなどが挙げられる。好ま
しくはアクリル酸ブチル、アクリル酸−2−エチルヘキ
シル、アクリル酸オクチル、メタクリル酸メチル、メタ
アクリル酸ブチル、メタアクリル酸ヘキシル、メタアク
リル酸オクチル、スチレン、アクリロニトリルなどが利
用される。これら各単量体は一種でも或は二種以上複数
種組合わせてでも利用できる。
また前記重合性単量体に他の単量体を併用して使用する
こともできる。例えばカルボキシル基を有するエチレン
性不飽和単量体であるα、β−不飽和カルボン酸、官能
基含有単量体、その他の単量体などであり、カルボキシ
ル基を有するα、β−不飽和カルボン酸としては、例え
ばマレイン酸、クロトン酸、アクリル酸、メタアクリル
酸、イタコン酸などがあり、好ましくはアクリル酸、メ
タアクリル酸、イタコン酸などが利用される。官能基含
有単量体としては例えば、水酸基含有の2−ヒドロキシ
メタクリレート、2−ヒドロキシアクリレート、N−メ
チロールアクリルアミド、アクリルアミド、メタアクリ
ルアミド、グリシジルアクリレート、グリシジルメタア
ルリレート、ジエチルアミノエチルメタアクリレート、
ジメチルアミノエチルメタアクリレート、その他の単量
体としてはジビニルベンゼン、ジアリルフタレート、ト
リアリルシアヌレートなどが挙げられる。
上記単量体の組合せは如何なる組合せでも利用できる。
また上記単量体の組合せは本発明の消臭剤の使用態様に
より決定されるものであり、例えば重合体のガラス転移
温度(以下Tgと略す)がTg≧10℃、10℃>Tg≧−10℃、
10℃<Tgとに分けることができ、Tg≧10℃の重合体はコ
ーテイング、綿、糸、ガラス繊維等の結着材、繊維製品
の硬仕上げ、樹脂加工、キャンバス、芯地等の不織布、
カーペット、カーマット等のバッキング等の消臭剤に使
用され、10℃>Tg≧−10℃の重合体はエアフィルターな
どに使われる産業資材用不織布、衣料用不織布、綿加
工、捺染等の消臭剤に使用され、−10℃>Tgの重合体は
一般の不織布、埴毛加工、捺染、芯地等の消臭剤に使用
される。10℃>Tgの重合体においては前記重合性単量体
はカルボキシル基を分子中に含有しない重合性単量体と
カルボキシル基を分子中に含有する重合性単量体である
α、β−不飽和カルボン酸の併用が好ましく、特に各々
の単独重合体のTgの異る2種以上のカルボキシル基を分
子中に含有しない重合性単量体とα、β−不飽和カルボ
ン酸を特定割合で配合し乳化重合して得られる重合体が
好ましく、前記カルボキシル基を分子中に含有しない重
合性単量体99.5〜93.0重量%、好ましくは9
9.4〜94.0重量%、より好ましくは99.3〜9
5.0重量%に対して前記α、β−不飽和カルボン酸が
0.5〜7.0重量%、好ましくは0.6〜6.0重量
%、より好ましくは0.7〜5.0重量%からなる重合
性単量体の組合わせを乳化重合して得た重合体が特に好
ましい。
また本発明において水分散性樹脂のTgが低い程消臭効果
が良い傾向にある。
前記水分散性樹脂を形成する重合性単量体の単独重合体
のガラス転移温度(Tg)は表−1の如くである。また、
得られる水分散性樹脂のTgは、次式の計算式によるもの
とする。
Tgの計算式 Tg、Tgnは絶対温度で表示。Wnは重合体の各成分単量体
の重量分率を示す。
本発明の前記水分散性樹脂液の好ましい重合手段である
乳化重合手法それ自体は公知の方法により行うことがで
きる。乳化重合は、水性媒体中、触媒の存在下に界面活
性剤及び/又は保護コロイドの共存条件下で行うことが
できる。
利用する界面活性剤の例としては、たとえば、オレイン
酸ソーダ、オレイン酸カリなどの如き脂肪酸塩類、ラウ
リル硫酸ソーダ、ラウリル硫酸アンモニウムなどの如き
アルキル硫酸エステル塩類、アルキルベンゼンスルホン
酸ソーダ、アルキルナフタレンスルホン酸ソーダなどの
如きアルキルアリールスルホン酸塩類、ジアルキルスル
ホコハク酸塩類、アリキルリン酸塩類、更にはこれらの
ポリオキシエチレンの如きポリオキシアルキレンを付加
させたノニオニックアニオン型界面活性剤などの広いア
ニオン界面活性剤類;たとえば、ポリオキシエチレンラ
ウリルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテ
ルなどの如きポリオキシアルキレンアルキルエーテル
類、ポリオキシエチレンオクチルフエノールエーテル、
ポリオキシエチレンノニルフエノールエーテルなどの如
きポリオキシアルキレンアルキルフエノールエーテル
類、ポリオキシエチレン高級アルコールエーテル類、ソ
ルビタンモノラウレート、ソルビタンモノステアレー
ト、ソルビタントリオレエートなどの如きソルビタン脂
肪酸エステル類、ポリオキシエチレンモノラウレート、
ポリオキシエチレンモノステアレートなどの如きポリオ
キシアルキレン脂肪酸エステル類、オレイン酸モノグリ
セライド、ステアリン酸モノグリセライドなどの如きグ
リセリン脂肪酸エステル類、オキシエチレンオキシプロ
ピレンブロックポリマーなどの広いノニオン界面活性剤
類;また例えば、ラウリルアミンアセテートなどのアル
キルアミン塩、ラウリルトリメチルアンモニウムクロラ
イド、アルキルベンジルジメチルアンモニウムクロライ
ドなどの第4級アンモニウム塩、ポリオキシエチルアル
キルアミンの如きカチオン界面活性剤を例示することが
できる。これらは、単独でも複数種併用の態様でも利用
できる。
又、利用する保護コロイドの例としては、たとえば、部
分ケン化ポリビニルアルコール、完全ケン化ポリビニル
アルコール、変性ポリビニルアルコール、ヒドロキシエ
チルセルロース、ヒドロキシプロピルセルローズ、カル
ボキシメチルセルローズ塩などのセルロース誘導体、及
びその塩、グアーガムなどの天然多糖類、などがあげら
れる。これらは、単独でも複数種併用の態様でも利用で
きる。
更に、乳化重合に際して利用する触媒の例としては、た
とえば、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、過硫酸ア
ンモニウムなどの如き過硫酸塩類、ターシヤリイプチル
ハイドロパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイ
ド、バラメンタンハイドロパーオキサイドなどの如き有
機過酸化物類、過酸化水素などを例示することができ
る。これらも一種もしくは複数種併用のいずれの態様で
も利用できる。
又、乳化重合に際して、所望により、還元剤を併用する
ことができる。その例としては、アスコルビン酸、酒石
酸、クエン酸、ブドウ糖などの還元性有機化合物、チオ
硫酸ソーダ、亜硫酸ソーダ、重亜硫酸ソーダ、メタ重亜
硫酸ソーダなどを例示できる。
反応温度は適宜に選択できるが、例えば約40〜約90
℃の如き温度を例示できる。反応に際して、予め所定の
界面活性剤の全量を反応系に添加することもできるが、
一部を予め反応系に添加して反応を開始し、残部を反応
中に連続的に添加もしくは間隔をおいて分割添加するこ
ともでき、好ましい。又、各々の単量体についても、そ
のまま一括添加、或は分割添加、或は又連続添加するこ
とができるが、反応制御の上から連続添加することが好
ましい。
前述の界面活性剤、触媒の以外に、乳化重合中にpH調節
剤、重合度調節剤、消泡剤などを適宜添加できる。
また前記の水分散性樹脂の固形分濃度、粘度、pHは特に
限定されるものではないが、一般には固形分濃度は10〜
70重量%、特に好ましくは20〜60重量%、更に好ま
しくは30〜55重量%であり、粘度はBH型の回転粘度計
で5〜100,000cps、特に好ましくは30〜50,000cps、更
に好ましくは40〜20,000cpsであり、pHは2〜13、特に
好ましくは5〜13、更に好ましくは5.5〜12.5で
ある。
前記水易溶性金属塩とは遷移金属の低級脂肪族カルボン
酸塩、硫酸塩、硝酸塩、亜硝酸塩よりなる群から選ばれ
た水溶性多価金属塩であり、金属としてはCu、Zn、Co、
Pb、Ni、Fe、Mn等が挙げられ、好ましいものはCu、Zn、
Coであり、特に好ましいものはCuである。低級脂肪族カ
ルボン酸としては硫酸銅、酢酸銅、酢酸鉛等が挙げられ
るか酢酸銅が特に好ましい。
更に前記水易溶性金属塩の好適な使用量は水分散性樹脂
に対して0.01〜10重量%、特に好ましくは0.2〜
5重量%、更に好ましくは0.2〜3重量%である。
また本発明で使用する金属フタロシアニンは水に難溶性
であり、水に対する溶解度1未満の金属フタロシアニン
を指し、水易溶性金属塩とは水に対する溶解度1以上、
好ましくは5以上である。
また前記保水剤とは該消臭剤を塗布、乾燥し皮膜化させ
た場合にも皮膜中に水分を保持あるいは吸湿することの
できる化学物質を表わし、例えば水溶性高分子、多価ア
ルコール、多塩基酸物質、潮解性無機塩、高吸水性樹脂
等が挙げられ、特に好ましくは水溶性高分子等であり、
具体的にはポリエチレングリコール、ポリアクリル酸
(塩)、ポリビニルアルコール、セルローズ誘導体等で
あり、特に好ましくはポリエチレングリコールである。
前記ポリエチレングリコールとしては例えば分子量200
〜3000好ましくは200〜1500特に好ましくは200〜1000で
ある。また潮解性無機塩としてはリン酸水素2カリウム
が好適に使用できる。
また前記の好ましい態様であるpH5−13を維持するため
にKOH、NaOH、NH4OH等の塩基性物質、好ましくは不揮発
性の塩基性物質を添加することもできる。具体的にはKO
H、NaOH等である。
本発明の消臭剤の製造方法は前記水分散性樹脂液と前記
金属フタロシアニンを主成分として含有すればいずれの
製造方法でもよいが、一般には前述の乳化重合した水分
散性樹脂液に所定量の微粉金属フタロシアニンを添加し
て充分混合撹拌することによって得ることができる。ま
たこの時必要により前記保水剤、水易溶性金属塩及びp
H調整剤を添加すると、本発明の効果を充分発揮し得る
消臭剤を得ることができる。
得られた消臭剤の粘度、pH、固形分等は消臭剤の使用
目的により自由に選択すればよいが一般には粘度5〜10
0,000cps、特に好ましくは30〜50,000cps、更に好まし
くは40〜20,000cpsであり、pHは2〜13、特に好まし
くは5〜13、更に好ましくは5.5〜12.5である。
また得られた消臭剤はそのまま悪臭発生源にコーティン
グ、スプレー等をして消臭性樹脂膜を形成し、消臭剤と
して使用することもできるし、それぞれの樹脂の用途に
応じて繊維加工剤、布加工剤、紙加工剤、樹脂加工剤、
接着剤、粘着剤、塗料用バインダー等の消臭効果のある
樹脂として使用することもできる。
以下、参考例、実施例を挙げて本発明を説明する。
参考例1 撹拌機及び還流冷却器を備えた3つ口フラスコにニトロ
ベンゼン150mlを入れ、さらにピロメリット酸無水物114
g、尿素300g、モリブデン酸アンモニウム10g、塩化
第二鉄無水物16.3gを入れて撹拌し、160〜170℃で
還流させながら3時間加熱した。冷却後沈殿物を過
し、メタノール、稀塩酸、水の順で洗滌して、鉄フタロ
シアニンテトラカルボン酸アミドを得た。次にこれを上
記と同じ装置を付した3つ口フラスコに、30%苛性カ
リ水溶液1とともに入れて撹拌し、100℃で還流さ
れながら反応して加水分解し、冷却後塩酸を加えて酸性
にして鉄フタロシアニンオクタカルボン酸を得た。これ
を細かく粉砕して試料No.1とした。
参考例2 参考例1で得た粉末20gを1%苛性ソーダ溶液800
mlに溶解した。これにゼオライト200gを加えて良く
撹拌してから希塩酸で中和した後水洗し、これを試料N
o.2とした。
尚、消臭剤の消臭試験は以下の通りである。
1.測定方法 a.試料の作製 ポリエステルフイルム上に乾燥膜厚が約80μになる様
に該消臭剤組成物を塗布し、室温で3hr乾燥した後、1
00℃で1分、更に140℃で10分乾燥した。このも
のを20cm×10cmの大きさに裁断し試料とする。
b.テスト方法 コック及びポリエチレン製内圧調整袋付き容量2のポ
リエチレン製ビンに試料を吊す。20℃で65%R.H.中に4
時間放置した後、密閉する。コックから基質(H2S)をビ
ン内の濃度が約100ppmになるように注入した後、直ちに
北川式検知器及び検知管を使用して基質濃度を測定し、
初濃度Coとする。その後t分後同様にビン内の基質濃度
Ctを測定する。
c.t分後の脱臭率(消臭率)Dtの計算 実施例1 1.乳化剤 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル
HLB 17のもの 32.2g 2.単量体 酢酸ビニル 600g 3.水 560g 4.触媒 過硫酸カリウム 1.8g を約70℃、1分間に約150回転の撹拌に約6時間常
法通り乳化重合し、pHは約4.0、固形分約50%、粘
度約100cps、Tg約32℃の水分散性樹脂液を得た。得ら
れた水分散性樹脂液100重量部に参考例1で得た試料No.
1 0.3重量部(樹脂分に対して0.6重量%)、10%KO
H5重量部を加え、pH9.0の本発明の消臭剤を得た。
表−2に消臭試験の結果を記す。
実施例2 1.乳化剤 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル
HLB 17のもの 10.2g 2.単量体 アクリル酸ブチル 123g アクリル酸エチル 258g メタアクリル酸メチル 198g アクリルニトリル 9g メタアクリル酸 6g N−メチロールアクリルアマイド 6g 3.水 660g 4.触媒 過硫酸カリウム 0.9g を約50℃、1分間に約150回転の撹拌下に約6時間常
法通り乳化重合し、アンモニア水を添加してpH約7.
0、固形分約45%、粘度約100cps、Tg約1.5℃の水分
散性樹脂液を得た。得られた水分散性樹脂液100重量
部に参考例1で得た試料No.1 0.3重量部(樹脂分に
対して0.65重量%)、10%KOH1.8重量部を加
え、pH9.0の本発明の消臭剤を得た。表−2に消臭試
験の結果を記す。
実施例3 実施例2で得た消臭剤に更に酢酸銅0.5重量を5%水
溶液にして添加して本発明の消臭剤を得る。消臭試験結
果を表−2に記す。
実施例4 実施例2で得た消臭剤に更にポリエチレングリコール
(重合度約400)5重量部を添加して本発明の消臭剤を
得る。消臭試験結表を表−2に記す。
実施例5 実施例2で得た消臭剤に酢酸銅0.5重量部、ポリエチ
レングリコール(重合度約400)5重量部を添加して本
発明の消臭剤を得る。消臭試験結果を表−2に記す。
実施例6 1.乳化剤 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル
48g ドテシルベンゼンスルホン酸ソーダ 1.2g 2.単量体 アクリル酸ブチル 450g アクリル酸エチル 84g アクリルニトリル 24g メタアクリル酸 15g N−メチロールアクリルアマイド 9g イタコン酸 15g 3.水 576g 4.触媒 1.8g を実施例2と同様に常法通り乳化重合し、pHを約2.
5、固形分約48%、粘度約200cps、Tg−42℃の水分散性
樹脂液を得た。得られた水分散性樹脂液100重量部に参
考例1で得た試料No.10.6重量部(樹脂分に対して
1.2重量%)10%KOH 14重量部、酢酸銅0.5重量
部を加えpH7.5の本発明の消臭剤を得た。表−2に消
臭試験の結果を記す。
実施例7 ウレタンフォームからなる基材の表面に250g/m2の割合
で実施例6で得た消臭剤をコーティングした後、3デニ
ール長さ1.2mmの多数のナイロンパイルを上記基材の
コーティング面に電気植毛することにより植毛剤を得
た。
これを厨房用内装材として使用したところ厨房に特有の
臭気は全く無かった。また工業用フイルターとして植毛
乾燥機の排気口に取り付けたところ、アンモニア臭、ア
ミン臭、アクリルのフリーモノマー臭など悪臭の発生が
殆んど見られなかった。
実施例8 不織布からなる基材の表面に150g/m2の割合で実施例6
で得た消臭剤を塗布し多数の微小パイルを電気植毛し
た。
このようにして得られた植毛材を靴の内張材として使用
したところ、悪臭の発生が確実に抑制できた。
実施例9 塩化ビニルシートからなる基材の表面に実施例5で得た
消臭剤を塗布し、多数のパイルを電気植毛して植毛材を
得た。この植毛材によっておしめカバーを作成して使用
したところ排泄物の臭気が充分に抑制された。
実施例10 実施例5で得た消臭剤を利用して5×10-5mol/の鉄
フタロシアニンオクタカルボン酸の多量水性液にアクリ
ル繊維布1Kgを浸漬し約70℃に保ちながら約5時間撹拌
し脱水乾燥した。得られたアクリル繊維布をおしめカバ
ーとして使用したところ排泄物の臭気が充分抑制され
た。
実施例11 実施例6で得た消臭剤を消臭試験方法に従いポリエチレ
ンフイルムに成膜し、30日間室内に放置し消臭試験を
おこなったが、消臭効果は成膜2日後のものと比較しほ
とんど落ちていなかった。
実施例12 実施例5で得た消臭剤をメルカプタン、尿の消臭試験を
実施したが、メルカプタン臭、尿臭が充分抑制できた。
〔発明の効果〕
本発明の消臭剤は硫化水素臭、メルカブタン臭、アルデ
ヒド臭、アンモニア臭、アミン臭、カルボニル臭、イン
ドール臭等の消臭に効果があり、水溶性、非水溶性を問
わず人間の日常生活圏にある悪臭物質はほとんど消臭す
ることができ、しかも自己固着性があるので、使用態様
としては繊維加工、布加工、紙加工、樹脂加工、接着
剤、粘着材、塗料用バインダー、ガラス繊維の集束剤等
広範囲に使用でき、例えば消臭性繊維はそれ自身、また
は他の繊維と混紡したりして糸、布、不織布、紙などに
できる。それらの一次製品は衣類、寝具、カーペット、
建築材料、空気清浄装置や汚水処理装置のフィルタ、包
装材料など二次製品の原材料にすることができ、できた
二次製品は消臭機能を持つことができ、消臭性植毛材は
一般家庭やレストランの厨房、または自動車の車室など
悪臭や殺菌の繁殖し易い場所に内装材などとして利用す
ることにより、臭気の除去と衛生が確保できる他、おし
めカバーや履物などの雑貨にも幅広く適用し得て高い実
効が得られ、消臭性能を備えた紙は食料品の包装材、空
気清浄装置のフィルタ、生理用のナプキン、紙おむつ、
壁紙などにすれば悪臭が拡散することなく生活環境の改
善に役立つことになり、消臭濾材はプロパンガスボンベ
の耐圧試験の際に発生する排気・廃液を処理する気体濾
過装置・排水処理槽に使用すれば集積所近辺の悪臭公害
発生が解消され、濾材の交換も殆んど必要がなくなり、
その他、長期療養者用等の布団、キルティングされた胴
衣、消臭キャップ、ペット用消臭シート等として使用で
きる。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水分散性樹脂液と金属フタロシアニンを主
    要成分とする消臭剤。
  2. 【請求項2】該金属フタロシアニンが鉄フタロシアニン
    である特許請求の範囲第1項に記載の消臭剤。
  3. 【請求項3】該水分散性樹脂液が重合性単量体を乳化重
    合条件下に重合して得られることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項に記載の消臭剤。
  4. 【請求項4】該消臭剤が水易溶性金属塩を含有すること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の消臭剤。
  5. 【請求項5】該消臭剤が保水剤を含有することを特徴と
    する特許請求の範囲第1項に記載の消臭剤。
  6. 【請求項6】該消臭剤のpHが5〜13である特許請求の範
    囲第1項に記載の消臭剤。
  7. 【請求項7】該消臭剤が水易溶性金属塩及び保水剤を含
    有しpHが5〜13である特許請求の範囲第1項に記載の消
    臭剤。
  8. 【請求項8】該金属フタシアニンがゼオライト粒子に担
    持させた金属フタロシアニンである特許請求の範囲第1
    項に記載の消臭剤。
  9. 【請求項9】該金属フタロシアニンが鉄フタロシアニン
    である特許請求の範囲第3項に記載の消臭剤。
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