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JPH0655288B2 - 塗装乾燥装置 - Google Patents
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JPH0655288B2 - 塗装乾燥装置 - Google Patents

塗装乾燥装置

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Publication number
JPH0655288B2
JPH0655288B2 JP61249480A JP24948086A JPH0655288B2 JP H0655288 B2 JPH0655288 B2 JP H0655288B2 JP 61249480 A JP61249480 A JP 61249480A JP 24948086 A JP24948086 A JP 24948086A JP H0655288 B2 JPH0655288 B2 JP H0655288B2
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coating
drying
drying chamber
dried
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幸雄 庄子
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株式会社シヨ−ジ
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、自動車修理工場(所謂板金塗装工場)等にお
ける車体の吹付け塗装と塗装後の熱風乾燥とを同室内で
行う塗装乾燥装置に関する。
〔従来の技術〕
この種の塗装乾燥装置としては、従来、例えば第9図に
示すように、被塗装乾燥体としての自動車C用の一室型
塗装乾燥装置1が知られている(例えば実開昭55−9
4691号公報参照)。
これは、塗装乾燥室2の天井に吹出口5を開設し、塗装
乾燥室2の屋根に吹出口5に連通するダクト4を設ける
とともに、塗装乾燥室2の側部にはダクト4内に新鮮空
気を送給して吹出口5から塗装乾燥室2内に該新鮮空気
を吹出させる塗装時用のファン(図示せず)を設け、更
に塗装乾燥室2の側部には適時に作動する加熱空気発生
装置3を介してダクト4内に外気を送給し吹出口5から
加熱空気を吹出させる乾燥時用の送風機8を設け、ま
た、塗装乾燥室2の床に排気口6を開設し、排気ファン
(図示せず)で吸引流を生じる排気ダクト7に上記排気
口6を連通させてある。
ところで、一般に、この種の装置は、後述する吹付け塗
装時における塗装作業者の安全衛生を考慮して良好な塗
装環境を作りだすために、労働安全衛生法の有機溶剤中
毒予防規則に基づいて設計されている。そのため、吹出
口5は床面積(最低でも26平方メートル)の0.6倍
以上の開口面積を有し、該吹出口からの気流の風速が床
面の略前面に亘り0.2メートル毎秒以上、即ち、塗装
乾燥室の所要通風量は最低でも312立方メートル毎分
(26m2 ×0.2m/s×60s)以上となるよう
に、ダクト,ファン,排気ファン等の大きさが比較的大
きなものに定められている。そのため、乾燥システムに
おいては、塗装条件に合わせて設計された吹出口5や排
気ファンをそのまま利用しているので、送風機8もそれ
に見合う風量を送給しうる大きさに定められている。
そして、塗装乾燥室1内において吹付塗装を行なう際
は、新鮮空気をファンによって送給して吹出口5から吹
き降ろし、更に、排気口6から排気ファンによって排気
し、強制的に送排風を行って、略半分以上発生する飛散
塗料カスを気流に乗せて排出させている。
また、塗装された自動車Cを乾燥させるときは、加熱空
気発生装置3を作動させ、送風機8によって加熱空気を
自動車Cの上方からこれに向けて吹出させるとともに、
排気口6から排気して行なうようにしている。
なお、赤外線電球等の高温発熱体によって乾燥させるこ
ともできるが、塗装時に、付着堆積した塗料カスの低温
発火を生じ、または溶剤蒸気が篭りやすく容易に発火点
温度に達しやすいことから爆発火災の危険をともなうの
で、上記の熱風式の乾燥方式を採っている。
このような自動車Cの塗装後の乾燥においては、車体の
表面温度を60℃前後に上昇させ、この温度で40分程
度保持して乾燥を終わらせることが塗料の硬化や生産性
の点で最適条件とされ、そのため、加熱空気の温度を8
0℃前後に設定して所要の条件を作り出すようにしてい
る。尚、塗料をより早く硬化させるために車体の表面温
度を80℃以上の高いものにすると、車体各部に取付け
られた樹脂製艤装部品等が損傷する虞れがあり好ましく
ない。
〔発明が解決しようとする課題〕
このような従来の一室型塗装乾燥装置1にあっては、自
動車Cのフェンダ、ドアやドアのステップ部等の車体側
面部Xは加熱時に温度が上昇しにくく、ルーフ、ボンネ
ットやトランクリッド部等の車体上面部Yに比較して2
0〜40℃程温度が低くなる傾向にあり、そのため、側
面部Xが生乾き状態になったり、生乾き状態になること
からごみの付着が多くなったり、所謂つやびけを生じた
りすることになって、側面部Xと上面部Yとの塗膜品質
が不均一になるという問題点があった。
また、できるだけ側面部Xを乾燥させようとすると、乾
燥時間を延長しなければならないので、その分、時間経
過が長くなってしまい生産性を損ねてしまうという問題
点もあった。
これらは、車体側面部Xは車体上面部Yに比較して単位
面積あたりの鉄板の重合度が高く、その分、伝熱が遅い
こと、また、この場合、加熱空気が車体上面部Yには垂
直方向から直接当たることから、この部位においては所
要の温度まで容易に上昇するが、車体側面部Xにおいて
は、車体側面に沿って平行に流れておりしかも加熱空気
の温度も降下しているため、その温度上昇が緩慢になる
等の理由による。
さらにまた、吹付塗装の特性として、側面部よりも上面
部のほうが垂れ流れが少ない等の理由で塗料の塗着率が
良く、その分、厚膜になる。乾燥システムにおいては塗
装条件に合せて設計された吹出口や排気ファンを利用し
ていることから天井からは不必要に多量の加熱空気が吹
降りてくることになるが、このような状態で、上記の風
量の比較的多い加熱空気が上面部に直接当たると表面と
内部との乾燥条件が異ってしまい、相対的に表面の乾燥
が早くなり、内部において溶剤の蒸発が不十分になって
所謂ワキ、ピンホールやクレータ等が未蒸発のガスによ
って発生し易くなり、塗膜肌を荒らしてしまうという問
題点も生じる。
このため、仮に、これらの発生がないように吹出流量や
温度を下げたり、段階的に吹出流量や温度を上げるよう
にして徐々に乾燥させるようにすると、側面部の乾燥が
増々不十分になり、上記の問題点を生じ易くする。
そこで、本発明における技術的課題は、被塗装乾燥体の
上面部及び側面部の温度を可及的に均一化させて乾燥さ
せ、塗料のワキ、ピンホールまたはクレータ等を発生さ
せない乾燥ができる塗装乾燥装置を提供することにあ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
このような課題を解決するための本発明の技術的手段
は、図1の実施例図に例示するように、塗装乾燥装置と
しては、被塗装乾燥体(C)の上方には外気と連通する
通気口としての上部開口(15)と、前記被塗装乾燥体
(C)の下方には通気口としての下部開口(18)と、
前記被塗装乾燥体(C)の側方に位置させた複数個の吹
出口(13)とをそれぞれ開設した塗装乾燥室(10)
と、前記上部開口(15)を介して前記塗装乾燥室(1
0)内へ外気を送給し、前記下部開口(18)を介して
前記塗装乾燥室(10)内の空気を吸引する塗装用ユニ
ット(N1)と、前記下部開口(18)を介して前記塗
装乾燥室(10)内の空気を吸引し、その吸引した空気
の一部を排気して流量を調節し、その流量調節した空気
を加熱して前記吹出口(13)を介して前記被塗装乾燥
体(C)の側方に送給するとともに排気量と同量の空気
を前記塗装用ユニット(N1)を介して前記上部開口
(15)から前記塗装乾燥室(10)内へ吸引する乾燥
用ユニット(N2)とを備えたことを特徴とするもので
ある。
前記塗装用ユニット(N1)には、前記塗装乾燥室(1
0)内に外気を導入する送給装置(20)と、前記塗装
乾燥室(10)内の空気を吸引する吸引装置(40)と
を備えることが望ましい。
前記乾燥用ユニット(N2)には、前記塗装乾燥室(1
0)内に設置された前記被塗装乾燥体(C)に前記吹出
口(13)を介して前記空気を送給する加熱空気発生装
置(30)と、吸引した空気を前記加熱空気発生装置
(30)に送給する送風装置(50)とを備え、該送風
装置(50)には、吸引した空気を濾過するフィルタを
有するフィルタボックス(52)と、該フィルタボック
ス(52)を介して吸引した空気を前記加熱空気発生装
置(30)に送給する送風機(53)と、該送風機(5
3)により送給された空気を一部排気して流量調節する
調風器(54)とを設けることが望ましい。
また、塗装乾燥装置としては、室内に配置された被塗装
乾燥体(C)の側方に位置させて前記被塗装乾燥体
(C)の側部に向けて加熱空気を吹き出す吹出口(1
3)と、天井部に開設した上部開口(15)と、床部に
開設した下部開口(18)とを有する塗装乾燥室(1
0)と、前記上部開口(15)から前記塗装乾燥室(1
0)内へ外気を送給する送給装置(20)と、前記下部
開口(18)から前記塗装乾燥室(10)内の空気を吸
引する吸引装置(40)と、前記下部開口(18)から
吸引されて前記吹出口(13)へ送気される空気を加熱
昇温する加熱空気発生装置(30)と、前記下部開口
(18)から吸引した空気を前記加熱空気発生装置(3
0)を介して前記吹出口(13)へ送給する送風機(5
3)と、該送風機(53)から前記加熱空気発生装置
(30)に導入される空気の一部を排気して流量を調節
する調風器(54)とを備えたことを特徴とするもので
ある。
〔作用〕
このような構成の塗装乾燥装置によれば、塗装を行う時
は、被塗装乾燥体(C)を塗装乾燥室(10)に設置
し、塗装用ユニット(N1)のみを作動させて塗装を行
う。塗装用ユニット(N1)が作動すると、下部開口
(18)から室内の空気が吸引されるとともに上部開口
(15)から外気が導入され、天井から床へ向かう下降
気流が生じ、この下降気流に乗って室内に飛散した塗料
ミストが室外へ排出される。
その後、乾燥を行う時は、乾燥用ユニット(N2)のみ
を作動させて乾燥を行う。側壁側の各吹出口(13)を
被塗装乾燥体(C)の側面位置に合わせて開度調節し、
乾燥用ユニット(N2)を作動させると、下部開口(1
8)から室内の空気を吸引するとともに吹出口(13)
から加熱空気が被塗装乾燥体(C)の側面に向けて水平
気流を吹き出し、室内に上部開口(15)から排気量相
当の外気を導入して天井から床へ向かう下降気流を生じ
させるとともに被塗装乾燥体(C)の側面に一様な気流
を生じさせ、適当に風量を調節された下降気流と水平気
流とによって被塗装乾燥体(C)の全面を均一に乾燥さ
せる。
また、塗装時に塗装用ユニット(N1)を作動させる
時、送給装置(20)と吸引装置(40)との両装置を
作動させ、塗装乾燥室(10)内の空気を吸引するとと
もに塗装乾燥室(10)内に外気を導入する。その後の
乾燥時に、塗装用ユニット(N1)を作動させる時に
は、吸引装置(40)のみ作動させて塗装乾燥室(1
0)内の空気を吸引し、その負圧により塗装乾燥室(1
0)内に外気を導入する。
また、乾燥時に乾燥用ユニット(N2)を作動させる
時、送風装置(50)および加熱空気発生装置(30)
を起動して吹出口(13)から塗装乾燥室(10)内に
設置された被塗装乾燥体(C)の側面に向けて所定温度
の加熱空気を送給する。この場合に、送風機(53)お
よび加熱空気発生装置(30)を起動し、吹出口(1
3)から塗装乾燥室(10)内に設置された被塗装乾燥
体(C)に加熱空気を吹き付け、さらに、送風機(5
3)により塗装乾燥室(10)から吸引された空気を調
風器(54)によって一部排気して、塗装乾燥室(1
0)からの空気の吸引量と塗装乾燥室(10)への加熱
空気の吹出し量とを調節し、不足分の空気を上部開口
(15)から新たに導入して、被塗装乾燥体(C)周り
の温度および風量を調節し、被塗装乾燥体(C)の全面
を均一に乾燥させる。
また、塗装乾燥装置を用いると、塗装を行なう時は、被
塗装乾燥体(C)を塗装乾燥室(10)に設置し、送給
装置(20)及び吸引装置(40)を駆動する。する
と、上部開口(15)から外気が導入されるとともに下
部開口(18)から室内の空気が吸引され、天井から床
へ向う空気流が生じる。そのため室内に飛散した塗料ミ
ストはこの空気流に乗って室外へ排出される。
次に、この塗装された被塗装乾燥体(C)の乾燥を行な
う時は、送風機(53)および加熱空気発生装置(3
0)を作動する。すると、吹出口(13)から被塗装乾
燥体(C)の側面部(X)に向けて加熱空気を吹出すと
ともに、調風器(54)で排気された量に等しい量の新
鮮空気が上部開口(15)から下方へ向けて流入する。
この時、加熱空気は温度が高いことから上方へ立上ろう
とするが、この天井から床に向かう新鮮空気の流れによ
って、吹出口(13)からの加熱空気は側面部(X)へ
当りながら上方へ向かうものと下方へ向かうものとに分
散され、側面部(X)には加熱空気が万遍なく当たるこ
とになって側面部(X)の加温が促進される。
引続き上へ立上る加熱空気は新鮮空気と混合するので、
側面部(X)の加熱空気よりも多少温度が低くなり、新
鮮空気の流れに押えられて、上面部(Y)の全体を包み
込むように回り込みながら比較的緩やかに上昇して行
き、上面部(Y)の加温乾燥も十分に行われる。
吹出口(13)から出て側面部へ当たり下方へ向かう加
熱空気は、送風機(53)の吸い込みによって下部開口
(15)から吸引されるため、上方へ向かう量よりも多
くなり、被塗装乾燥体(C)の下面を乾燥させるととも
に下部温度を高くし、熱伝導により被塗装乾燥体(C)
を通して上方を昇温させ、乾燥の均一化を促進させる。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例に基づき詳細に説明する。
なお、この実施例は、自動車用の一室型塗装乾燥装置の
場合を例として、図面を添付して説明する。
第1図乃至第3図に示す一室型塗装乾燥装置Bの基本的
構成は、塗装乾燥室10と、送給装置20と、加熱空気
発生装置30と、第一の吸引装置40および第二の吸引
装置50を備えた二系統になっている吸引装置とからな
る。
また、送給装置20は第一の吸引装置40と組み合され
て塗装用ユニットN1を構成し、加熱空気発生装置30
は第二の吸引装置50と組み合されて乾燥用ユニットN
2を構成している。
塗装乾燥室10は、適宜の材で形成され、内部を目視で
きる窓11を周囲に設け、被塗装乾燥体としての自動車
Cを一面に設けた出入口から出し入れする簡易建屋に形
成する。
この塗装乾燥室10内には加熱空気発生装置30からの
加熱空気が通る側壁側通路としてのダクト12を配設し
ている。このダクト12は塗装乾燥室10内を囲むよう
にして室内の側壁に延設させ、ダクト出口部を自動車C
のドアパネルが位置する高さに設定している。
13はダクト12に開設された複数の吹出口であり、塗
装乾燥室10の中央に向かって開口している。そして、
自動車Cが塗装乾燥室10内に配置されたときには、吹
出口13は自動車Cの側方に位置する。
14は吹出口13の開度を調整するスライドドアであ
る。一般に、吹出口13の開度は、各吹出口13から均
一な加熱空気量を吹出させるため、加熱空気の供給源側
が広く末端側が狭く設定される。また、自動車Cの形状
等により各吹出口13の開度調整を適宜に行なうことに
より、被塗装乾燥体としての自動車Cの各部に対する吹
出し量を適正にさせる。
15は塗装乾燥室10の天井部に開設された上部開口で
あり、微塵用のフィルタ16が嵌め込まれている。ま
た、屋根部はこの上部開口15を覆う給気チャンバボッ
クス17になっている。
18は塗装乾燥室10の床全面に開設された下部開口で
あり、床板19として網状形成された床板材が嵌め込ま
れている。
塗装用ユニットN1における送給装置20は、給気チャ
ンバボックス17に連通するダクト21と、外気と連通
する外部開口22からダクト21を介して上部開口15
に強制的に外気を送風する送風ファン23とを備えてい
る。24は外部開口22に嵌め込まれた給気フィルタで
ある。
塗装ユニットN1における第一の吸引装置40は、図1
および3に示すように、排気装置として機能し、下部開
口18に連通する排気ダクト41と、外部へ連通する排
気塔42を介して塗装乾燥室10内の空気を吸引して排
気する排気ファン43と、逆流防止装置を兼ねた風量調
節弁43aとを備えている。44は排気ファン43の前
位に設けられた塗料ミスト吸引フィルタである。
乾燥用ユニットN2における加熱空気発生装置30は、
例えば都市ガス等を燃焼させるガスバーナを内蔵してお
り、送風装置を形成している第二の吸引装置50から送
りこまれる空気を加熱空気源としている。
乾燥用ユニットN2における第二の吸引装置50は、塗
装乾燥室10の空気を吸引して加熱空気発生装置30に
送りこみ、該空気を循環させるものであり、下部開口1
8に連通する循環ダクト51と、これに連通しフィルタ
を備えたフィルタボックス52と、加熱空気発生装置3
0に塗装乾燥室10内の空気を送風する循環ファン53
と、加熱空気発生装置30と循環ファン53との間に設
けて循環ファン53からの空気の一部を外部に逃気して
加熱空気発生装置30への風量を調整する調風器54と
を備えている。
本実施例の場合、この調風器54の逃気量は、循環ファ
ン53からの送風量のうち15%を逃がすようにしてあ
る。
60は制御装置であり、手動の始動スイッチ、運転時間
を制御するタイマなどを備えているとともに、上記塗装
用ユニットN1又は乾燥用ユニットN2を選択的に駆動
させる選択スイッチを備えている。
62は塗装乾燥室10の出入口に設けた開閉扉、63は
天井部両側に設けた照明用の蛍光灯である。
なお、この装置Bにおける上部開口、送風ファン、排気
ファン等の大きさについては、上述した労働安全衛生法
の有機溶剤中毒予防規則に基づいて定められ、設計され
ている。
このように構成された一室型塗装乾燥装置Bを使用して
塗装を行なう時には、第4図に示すように、自動車Cを
塗装乾燥室10の略中央に設置し、制御装置60により
塗装用ユニットN1を選択して駆動させ、送給装置20
の送風ファン23及び第一の吸引装置40の排気ファン
43のみを駆動させる。
すると、上部開口15から外気が導入されるとともに下
部開口18から室内の空気が排気され、天井から床へ向
かう空気流が生じる。このため、塗装時において室内に
飛散した塗料ミストは、この空気流に乗って室外へ排出
される。
この状態で、さらに加熱空気発生装置30を作動させる
ようにすれば、暖房しながら塗装を行なうことができ
る。
次に、この塗装された自動車Cの乾燥を行なう時には、
制御装置60により乾燥用ユニットN2を選択して駆動
させ、加熱空気発生装置30及び第二の吸引装置50の
循環ファン53を作動させる。
すると、第2図及び第3図に示すように、循環ファン5
3により塗装乾燥室10内から空気が吸引され、ダクト
12の吹出口13から自動車Cの側面部Xに向けて加熱
空気が吹出す。
更に、上記の吸引量を100と表すことにすると、塗装
乾燥室10から吸引された空気は調風器54から15%
排出されるので、吹出口13からの吹出量は85とな
り、そのため、吸引量(100)と吹出量(85)との
差(15)に等しい量の空気が、外部から上部開口15
を介して供給され、上部開口15から下部開口18へ向
けて新鮮空気の流れを生じる。
この場合、吹出口13から吹出した加熱空気は温度が高
いことから上方へ立上ろうとするが、上記天井から床に
向かう新鮮空気の流れによって、一部下方へ向かうこと
になる。即ち、吹出口13からの加熱空気は側面部Xへ
当たりながら上方へ向かうものと下方に向かうものとに
分散されることになって、側面部Xに垂直に当たる空気
流、斜めに当たる空気流が生じ、側面部Xには加熱空気
が万遍なく当たることになる。
この側面部Xへ当たる加熱空気によって、鉄板重合度が
高くて伝熱の遅い側面部Xは急速に加温され、温度上昇
が促進される。
また、上へ立上る加熱空気は新鮮空気と混合するので、
側面部Xの加熱空気よりも多少温度が低くなるが、新鮮
空気の流れに押えられて比較的緩やかな空気流になるこ
とから上面部Yを包み込むように上昇し、また、上面部
Yは側面部Xに比較して鉄板重合度が低いので、上面部
Yは十分に加温されることになる。
第5図は、加熱空気の吹出量と外部空気の導入量を8
5:15に設定し、車体各部の表面温度上昇を測定した
温度−時間曲線の一例である。
その測定位置(温度センサの取付位置)は、第6図に示
すように、上面部においてボンネット、ルーフ、トラン
クの適宜の3個所、側面部Xにおいて前フェンダ、ステ
ップ、後フェンダの適宜の3個所である。
第5図の結果が示すように、側面部Xは上面部Yよりも
僅かに高温度に保たれ、上面部Yと略均一に60℃前後
まで上昇し、その上昇時間も20分程度であり、その後
の乾燥時間を上面部Yと略同等のものにすることができ
る。
このように、上面部Yと側面部Xとの乾燥条件が略同様
になるので、塗膜品質を均一なものにすることができ、
そして、乾燥に要する時間は短くなる。即ち、従来にお
いては、側面部Xの温度は上面部Yが60℃になった状
態でも20〜40℃低くなっており、その分、乾燥終了
までの所要時間を長くしなければならなかったが、これ
に比較して、乾燥時間の大幅な短縮ができる。これによ
り、乾燥終了までの所要時間が短くなる分、ガス消費量
が少なくなって燃料費が削減される。
更に、加熱空気発生装置30は、塗装乾燥室10内の加
熱空気の一部を加熱空気源としているので、熱効率が良
く、この点においても、ガス消費量が少なくなって燃料
費が削減される。
また、吹出された加熱空気は上下方向へ向かうので、従
来において上面部Yに見られたような垂直にのみ当たる
場合に比較して、側面部Xへの衝突が和らげられること
になり、また塗膜も比較的薄いことから、その分、ワ
キ、ピンホールやクレータ等の発生が抑制される。
さらにまた上面部Yにおいても、加熱空気は新鮮空気と
混合し、新鮮空気の流れに押えられて比較的緩やかな空
気流になることから、従来のように上面部Yに垂直に衝
突するものではなく、それだけ、ワキ、ピンホールやク
レータ等の発生が抑制される。
特に、本実施例のように加熱空気と新鮮空気との割合を
85:15にした場合には、第5図に示す測定値からわ
かるように、側面部Xよりも上面部Yの温度を低い状態
に保持できるので、上述した塗膜の厚いことに起因して
生じるワキ、ピンホールやクレータ等の発生が抑制され
る。
さらにまた、従来においては、天井部の大きな開口から
比較的大容量の加熱空気が吹き降りてくるので、塗装乾
燥室内に乱気流が生じ、ごみが舞い上がり易くなってそ
の浮遊量も多くなり、その分、塗装面へのごみの付着率
が高いという欠点があったが、本発明の実施例によれ
ば、天井部からの吹き降しが少なくなり、かつ吹出口1
5から適量の風量が吹出すことから乱気流が生じにくく
なって、ごみが舞い上がりにくく、その浮遊量も少なく
なり、それだけ、塗装面へのごみの付着率が低くなり、
この点においても塗膜品質を向上させることができる。
他の実施例としては、上記実施例における加熱空気発生
装置30の加熱空気源を外気にし、そして第二の吸引装
置50を設けない形式の装置とする。
この装置の場合、乾燥時においては、第7図又は第8図
に示すように動作させればよい。
第7図では、第一の吸引装置40及び加熱空気発生装置
30のみ駆動し、排気ファン43によって新鮮空気を取
入れる場合で、熱効率の点を除いて、作用効果は最初の
実施例と略同様となる。
また、第8図では、加熱空気発生装置30のみを駆動さ
せる場合で、吹出された加熱空気は温度が高いことから
上方に立上るとともに、上部開口15から排出されてい
くが、この加熱空気は上方へ立上りながら側面部Xに当
たるとともに、上面部Yを包み込むように上昇するの
で、側面部Xの温度上昇が促進され、かつ、上面部にも
加熱空気が十分に行き渡るので、上面部Y及び側面部X
ともに略均一に所要温度まで上昇させることができる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明による塗装乾燥装置では、
塗装を行う時には塗装用ユニット(N1)のみを作動さ
せて塗装を行い、乾燥を行う時には乾燥用ユニット(N
2)のみを作動させて乾燥を行うことにより、一室にお
いて効率良く塗装および塗装乾燥の環境条件を調整でき
る。
塗装時に塗装用ユニット(N1)を作動させると、下部
開口(18)から室内の空気が吸引されるとともに上部
開口(15)から室内へ外気が導入され、天井から床へ
向かう下降気流が生じ、この下降気流に乗せて室内に飛
散した塗料ミストを室外へ排出させることができる。
塗装乾燥時に乾燥用ユニット(N2)を作動させると、
下部開口(18)から室内の空気が吸引されるとともに
上部開口(15)から室内に排気量に応じた量の外気を
導入し、加熱空気が吹出口(13)から被塗装乾燥体
(C)の側面に向けて吹き出して水平気流を生じさせる
とともに天井から床へ向かう下降気流を生じさせ、側面
部へ当たる水平気流の下方へ向かう量は、上方へ向かう
量よりも多くして、被塗装乾燥体(C)の下面を乾燥さ
せるとともに下部温度を高くし、熱伝導により被塗装乾
燥体(C)を通して上方を昇温させることにより、被塗
装乾燥体(C)の側面の温度上昇を促進させることがで
き、それとともに上部開口(15)からの新鮮空気と混
合させて被塗装乾燥体(C)の上面に行き渡らせること
により、上面における加熱空気の温度および風量が調整
されて上面の過剰な温度上昇を抑制させることができ、
さらに各吹出口(13)の開度を被塗装乾燥体(C)の
側面位置に合わせて開度調節することによって、吹き出
す水平気流が被塗装乾燥体(C)の側面を一様に乾燥で
きるように調節することができる。
これにより、加熱空気の水平気流と新鮮空気の下降気流
との2つの気流を利用して、被塗装乾燥体(C)の下面
部に多量の加熱空気を行き渡らせるとともに被塗装乾燥
体(C)の上面部に温度や風量を調整した空気を回り込
ませることができ、被塗装乾燥体(C)の上面部、側面
部及び下面部のすべてを所要温度まで略均一に上昇させ
ることができるようになり、被塗装乾燥体(C)の全表
面の乾燥速度を一定に保つことができて、被塗装乾燥体
(C)の全面を均等に乾燥させることができ、塗料のワ
キ、ピンホールまたはクレータ等の発生を防止して塗膜
肌の荒れを防ぐことができるとともに塗膜品質を均一に
することができ、塗装品質を向上させることができる。
このため、一室において塗装および乾燥を一貫して行う
装置としては、従来装置に比較して被塗装乾燥体(C)
に対する塗装乾燥が効率よく実行でき、乾燥時間を短縮
させることができて、塗装乾燥に係る費用が効果的に削
減できる。また、上から外気を導入し、下から暖気を引
き抜くことを同時に行うことによって、被塗装乾燥体
(C)の全面が均一に乾燥できるようにしたため、従来
装置で大きい場合には上下面で2倍以上生じていた温度
差が本発明の装置では解消でき、温度差に起因した塗装
の品質低下を避けることができて、塗装品質を高品質化
できる。
また、塗装用ユニット(N1)を作動させる時には、塗
装時に送給装置(20)と吸引装置(40)との両装置
を作動させ、塗装乾燥室(10)内の空気を吸引排気さ
せるとともに塗装乾燥室(10)内に外気を導入させ、
その後の乾燥時には塗装用ユニット(N1)の作動を停
止させて乾燥用ユニット(N2)のみを作動させ、塗装
乾燥室(10)内には排気量に応じた量の空気を負圧に
より塗装乾燥室(10)内に導入させることができるた
め、各ユニット(N1,N2)を効率良く運転でき、装
置を省エネルギ化できる。
また、乾燥時に乾燥用ユニット(N2)を作動させる時
には、送風装置(50)および加熱空気発生装置(3
0)の送風機(53)を起動して吹出口(13)から塗
装乾燥室(10)内に設置された被塗装乾燥体(C)の
側面に向けて所定温度の加熱空気を送給することがで
き、さらに、送風機(53)により送給された空気を調
風器(54)によって一部排気して、塗装乾燥室(1
0)からの空気の吸引量と塗装乾燥室(10)への加熱
空気の吹出し量とを調節し、不足分の空気を上部開口
(15)から新たに導入することによって、被塗装乾燥
体周りの温度および風量を精度良く調節することがで
き、被塗装乾燥体(C)の全面を均一に乾燥させること
ができて、乾燥時間を短縮することができる。
そしてまた、本発明による塗装乾燥装置では、被塗装乾
燥体(C)の側面部(X)に向けて加熱空気を吹出すと
ともに調風器(54)を介して排気された吸引空気量に
等しい量の外気を天井部の上部開口(15)から塗装乾
燥室(10)内へ強制的に採り入れて加熱空気に混合さ
せるようにしたことにより、下面部および側面部の温度
上昇が促進され、上面部(Y)に行き渡る加熱空気の温
度や風量が調整されて上面部(Y)の温度上昇を抑制で
き、被塗装乾燥体(C)の全面が所要温度まで略均一に
上昇させることができて、略同一の乾燥条件にすること
ができ、塗膜品質を均一なものにすることができる。
このため、側面部(X)の乾燥のために乾燥時間を延長
させなくても済むようになり、その分、運転費用の削減
を図ることができる。
従って、従来のように上面部(Y)のみに加熱空気を垂
直に当てる場合よりも、上面部(Y)に対しては加熱空
気が比較的緩やかな空気流として包み込むように上昇す
るようになり、気流が上面部へ垂直に衝突することがな
く、上面部(Y)におけるワキ、ピンホール、またはク
レータ等の発生を抑制でき、しかも、天井部の上部開口
(15)から採り入れた外気を加熱空気に混合させるこ
とにより加熱空気の側面部(X)への衝突が和らげら
れ、側面部(X)においてもワキ、ピンホール、または
クレータ等の発生を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例に係る一室型塗装乾燥装置の構
造を一部破断一部分解して示す斜視図である。 第2図は実施例に係る乾燥時における作用を示す平面断
面図である。 第3図は実施例に係る乾燥時における作用を示す縦断面
図である。 第4図は実施例に係る塗装時における作用を示す縦断面
図である。 第5図は実施例に係る乾燥時における自動車C各部の温
度上昇状態の一例を示すグラフである。 第6図は実施例に係る温度上昇測定点を示す自動車Cの
側面図である。 第7図は実施例に係る一室型塗装乾燥装置の他の例であ
って、乾燥時における新鮮空気を取り入れる場合の作用
を示す縦断面図である。 第8図は実施例に係る一室型塗装乾燥装置の他の例であ
って、乾燥時において新鮮空気を取り入れない場合の作
用を示す縦断面図である。 第9図は従来の一室型塗装乾燥装置の一例をその作用と
ともに示す縦断面図である。 B……一室型塗装乾燥装置 C……自動車(被塗装乾燥体) X……側面部 Y……上面部 10……塗装乾燥室 12……ダクト 13……吹出口 15……上部開口 18……下部開口 20……送給装置 21……ダクト(吸気ダクト) 23……送風ファン 30……加熱空気発生装置 40……第一の吸引装置 41……排気ダクト 43……排気ファン 50……第二の吸引装置(送風装置) 51……循環ダクト 52……フィルタボックス 53……循環ファン(送風機) 54……調風器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被塗装乾燥体(C)の上方には外気と連通
    する通気口としての上部開口(15)と、前記被塗装乾
    燥体(C)の下方には通気口としての下部開口(18)
    と、前記被塗装乾燥体(C)の側方に位置させた複数個
    の吹出口(13)とをそれぞれ開設した塗装乾燥室(1
    0)と、 前記上部開口(15)を介して前記塗装乾燥室(10)
    内へ外気を送給し、前記下部開口(18)を介して前記
    塗装乾燥室(10)内の空気を吸引する塗装用ユニット
    (N1)と、 前記下部開口(18)を介して前記塗装乾燥室(10)
    内の空気を吸引し、その吸引した空気の一部を排気して
    流量を調節し、その流量調節した空気を加熱して前記吹
    出口(13)を介して前記被塗装乾燥体(C)の側方に
    送給するとともに排気量と同量の空気を前記塗装用ユニ
    ット(N1)を介して前記上部開口(15)から前記塗
    装乾燥室(10)内へ吸引する乾燥用ユニット(N2)
    と を備えたことを特徴とする塗装乾燥装置。
  2. 【請求項2】前記塗装用ユニット(N1)には、前記塗
    装乾燥室(10)内に外気を導入する送給装置(20)
    と、前記塗装乾燥室(10)内の空気を吸引する吸引装
    置(40)とを備えたこと を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の塗装乾燥装
    置。
  3. 【請求項3】前記乾燥用ユニット(N2)には、前記塗
    装乾燥室(10)内に設置された前記被塗装乾燥体
    (C)に前記吹出口(13)を介して加熱空気を送給す
    る加熱空気発生装置(30)と、吸引した空気を前記加
    熱空気発生装置(30)に送給する送風装置(50)と
    を備え、 該送風装置(50)には、吸引した空気を濾過するフィ
    ルタを有するフィルタボックス(52)と、該フィルタ
    ボックス(52)を介して吸引した空気を前記加熱空気
    発生装置(30)に送給する送風機(53)と、該送風
    機(53)により送給された空気を一部排気して流量調
    節する調風器(54)とを設けたこと を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の塗装乾燥装
    置。
  4. 【請求項4】室内に配置された被塗装乾燥体(C)の側
    方に位置させて前記被塗装乾燥体(C)の側部に向けて
    加熱空気を吹き出す吹出口(13)と、天井部に開設し
    た上部開口(15)と、床部に開設した下部開口(1
    8)とを有する塗装乾燥室(10)と、 前記上部開口(15)から前記塗装乾燥室(10)内へ
    外気を送給する送給装置(20)と、 前記下部開口(18)から前記塗装乾燥室(10)内の
    空気を吸引する吸引装置(40)と、 前記下部開口(18)から吸引されて前記吹出口(1
    3)へ送気される空気を加熱昇温する加熱空気発生装置
    (30)と、 前記下部開口(18)から吸引した空気を前記加熱空気
    発生装置(30)を介して前記吹出口(13)へ送給す
    る送風機(53)と、 該送風機(53)から前記加熱空気発生装置(30)に
    導入される空気の一部を排気して流量を調節する調風器
    (54)とを備えたこと を特徴とする塗装乾燥装置。
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