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JPH07110513B2 - 射出成形におけるマルチキャビティ金型の保圧制御方法および装置 - Google Patents
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JPH07110513B2 - 射出成形におけるマルチキャビティ金型の保圧制御方法および装置 - Google Patents

射出成形におけるマルチキャビティ金型の保圧制御方法および装置

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JPH07110513B2
JPH07110513B2 JP11494891A JP11494891A JPH07110513B2 JP H07110513 B2 JPH07110513 B2 JP H07110513B2 JP 11494891 A JP11494891 A JP 11494891A JP 11494891 A JP11494891 A JP 11494891A JP H07110513 B2 JPH07110513 B2 JP H07110513B2
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temperature
pressure
cavity
resin
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数利 焼本
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29KINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
    • B29K2995/00Properties of moulding materials, reinforcements, fillers, preformed parts or moulds
    • B29K2995/0037Other properties
    • B29K2995/0063Density

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  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、射出成形におけるマル
チキャビティ金型の保圧制御方法および装置に関し、特
に、マルチキャビティ金型において、金型温度、射出樹
脂温度などの温度条件の変化によって生ずる成形品品質
の各金型キャビティ間でのばらつきを解消するための新
規な改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、射出成形品の多くは、文献を示
すまでもなく、1回の成形サイクルで複数の成形品が得
られるマルチキャビティ金型で製作されているが、この
マルチキャビティ金型では、各金型キャビティ毎の樹脂
充填量が均一となることが必要となり、これを達成する
上で、ランナ、ゲートを含めた金型設計が重要な役割を
果している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、各金型キャビ
ティに均一な充填がなされるランナ、ゲートの設計がな
された後でも、実際の射出成形生産においては、充填量
の各金型キャビティ間でのアンバランスが生じる可能性
がある。それは、主に、金型温度、射出樹脂温度などの
温度条件の変動に起因するものである。そのため、温度
条件の変動によって、ある金型キャビティではショート
ショットとなり、別の金型キャビティではオーバパック
が生ずることがあった。また、ある金型キャビティで
は、成形品寸法が規格より大きくなり、別の金型キャビ
ティでは、規格よりも小さくなるなどの問題が生じてい
た。しかし、かかる温度条件の変化に起因する成形品重
量、寸法などの各金型キャビティ間でのアンバランスを
解決する方法は何ら開発されていなかった。
【0004】本発明は、以上のような課題を解決するた
めになされたもので、特に、温度条件の変化にかかわら
ず、樹脂密度の各金型キャビティ間での差異を最小にす
る保安設定値を求め、この保圧設定値に制御することに
より、各金型キャビティごとの樹脂密度を均一にするよ
うにした射出成形におけるマルチキャビティ金型の保圧
制御方法および装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による射出成形に
おけるマルチキャビティ金型の保圧制御方法は、スクリ
ュ前部にためられた溶融樹脂をスクリュの前進によりノ
ズル部樹脂流路および金型内樹脂流路を介してマルチキ
ャビティ金型の各金型キャビティに注入する充填段階
と、前記溶融樹脂が前記各金型キャビティ内で冷却およ
び固化されるにつれて収縮することを補うため、前記ス
クリュを押圧し前記溶融樹脂を補充する保圧段階とから
なる射出保圧段階において、前記各金型キャビティごと
の製品密度とあらかじめキャビティごとに設定された目
標製品密度との偏差の2乗和を最小にするための保圧設
定値を演算にて求めて前記保圧設定値に制御する方法で
ある。
【0006】さらに詳細には、前記各金型キャビティ内
の材料の密度ρK(Kは金型キャビティの番号、K=1
・・・N、Nはキャビティの数)を圧力PK、温度TK
よび密度ρKとの関係式で表わし、前記金型キャビティ
内の圧力PKを、圧力PK、保圧力PLおよび充填開始時に
計測した金型温度TWKおよび射出樹脂温度TRKとの関係
式で表わし、あらかじめ前記充填段階において前記保圧
段階の前記マルチキャビティ金型内の樹脂温度TKを推
定し、前記樹脂温度TKと、各金型キャビティごとに設
定された成形品密度の目標値ρK*と前記金型キャビテ
ィ内の材料の圧力、温度および密度の前記関係式とか
ら、各金型キャビティごとの密度の前記目標値ρK*を
達成するような型内の圧力目標値PK1*を算出し、前記
圧力目標値PK1*を達成する保圧力PLK*を金型温度T
WK、射出樹脂温度TRK、型内の圧力PKおよび保圧力P
LKとの関係式から算出し、前記保圧力PLK*からさらに
前記各金型キャビティの密度ρKと前記目標値ρK*との
偏差の2乗和を最小にする保圧力PL*を前記保圧力P
LK*を基にして算出し、前記保圧力PL*に制御するよ
うにした方法である。
【0007】さらに詳細には、前記樹脂温度TK、前記
樹脂圧力PKおよび各金型キャビティ内の樹脂密度ρK
関係を、次のスペンサー・ギルモアの状態方程式(1式
で示す)で表すようにした方法である。
【0008】さらに詳細には、前記金型キャビティの樹
脂圧力PK、金型温度TWK、射出樹脂温度TRKおよび保
圧力PL の関係を、(2)式で表す方法である。
【0009】さらに詳細には、あらかじめ前記充填段階
において、前記保圧段階の前記各金型キャビティ内の樹
脂温度TK を推定する場合、前記保圧段階におけるある
固定された時刻における温度を用いるとともに、前記固
定時刻を基準となる金型温度TWSK、射出樹脂温度TRSK
において、前記保圧段階の各金型キャビティ内の樹脂温
度TK が、成形材料によって決まる流動停止温度Tgに
なるときの時刻tgをもって、前記各金型キャビティ内
の樹脂温度TK を推定する時刻tgとし、前記金型温度
の計測により、前記演算に用いる金型温度TWKを求め、
前記樹脂流路のいずれかの樹脂温度の計測により、前記
演算に用いる射出樹脂温度TRKを求め、予め設定された
金型温度TWSK、射出樹脂温度TRSK、前記温度Tgを用
い、前記時刻tgにおける前記各金型キャビティ内の樹
脂温度TK(tg)を(3),(4),(5)式で求める方法である。
【0010】さらに詳細には、前記金型温度TWKの計測
により、前記演算に用いる前記金型温度TWKを求めるに
際し、固定金型側の温度計測値TWFK と可動金型側の温
度計測値TWMKとから、(6),(7),(8)式のいずれかの計算
式で求める方法である。
【0011】さらに詳細には、前記樹脂流路のいずれか
の樹脂温度の計測により、前記計算に用いる射出樹脂温
度TRKを求めるに際し、充填開始時および充填終了時の
計測値、あるいは、充填開始から終了までの間の計測値
の平均値または最大値を用いる方法である。
【0012】さらに詳細には、前記保圧設定値として、
設定器に対する設定値、油圧ラム圧力、ノズル部樹脂圧
力又は各金型内の圧力を用いる方法である。
【0013】さらに詳細には、前記各金型キャビティご
とに設定された目標密度ρK* からの偏差の2乗和を
(9) 式で表し、金型キャビティ内の材料の密度ρKを(1)
式で表し、金型キャビティ内の樹脂圧力PKを(2)式で表
し、金型キャビティ内の樹脂温度TK(tg)を(3),(4),(5)
式で各々表し、(9)式のGを最小にする保圧力設定値PL
*を(10),(11),(12),(13) 式で求めて制御する方法であ
る。
【0014】さらに詳細には、マルチキャビティ金型に
設けられた金型温度センサと、前記マルチキャビティ金
型とノズルにおける樹脂流路のいずれかに設けられた樹
脂温度センサと、前記樹脂温度センサからの金型温度、
射出樹脂温度の計測値を入力して増幅する増幅器と、前
記計測値をA/D変換するA/D変換器と、前記計測値
および前記マルチキャビティ金型の各金型キャビティご
とに設定された少なくとも成形品重量目標値を用いてキ
ャビティ毎の製品密度と製品密度目標値の偏差の2乗和
が最小となる保圧設定値を算出する演算処理部と、前記
保圧設定値を電圧信号としてサーボ弁を制御するサーボ
弁アンプに出力する保圧制御部とを有する構成である。
【0015】
【作用】本発明による射出成形におけるマルチキャビテ
ィ金型の保圧制御方法および装置において、あらかじ
め、各金型キャビティ毎の成形品密度目標値ρK*、基
準となる金型温度TWSK、射出樹脂温度TRSK、流動停止
温度Tg、材料定数R1,ρ0,πi,係数a1K,a2K
1K,b2K,c1K,d1Kを設定しておく。次に、実際
の充填保圧段階においては、まず、充填段階に金型温度
WK、射出樹脂温度TRkを計測によって求める。次に充
填段階を終了して保圧段階に入る直前に、(3),(4),(5)
式を用いて金型内の樹脂温度TK(tg)を算出し、この樹
脂温度TK(tg)と(2)式とから、金型キャビティKの樹脂
圧力目標値PK*を算出する。また、この樹脂温度TK(t
g)および樹脂圧力目標値PK*と(11)式とを用いて、金
型キャビティK(Kはキャビティの数)の重み係数LK
を算出し、前述のTWk,TRK,PK*と(13)式とを用い
て各金型キャビティKの成形品密度ρK*を達成するた
めの保圧力PLK*を算出する。最後に、前述のようにし
て求められたLK,PLK*と(10)式とから、目標値ρK
からの偏差2乗和である(9)式を最小にする保圧PL*を
算出する。従って、以上のように求められた保圧力PL
*を、保圧設定値とし、電圧信号に変換してサーボ弁ア
ンプに出力してこの保圧設定値に制御する。
【0016】
【実施例】以下、図面と共に本発明による射出成形にお
けるマルチキャビティ金型の保圧制御方法の好適な実施
例について詳細に説明する。
【0017】図において符号1で示されるものはスクリ
ュ1Aを有するシリンダであり、このスクリュ1Aは、
シリンダ1後部のモータ2およびシリンダ室3により、
回転および進退自在に設けられている。前記シリンダ1
の前部にはノズル部樹脂流路4aを有するノズル4が設
けられていると共に、このシリンダ1の前部1Bにはス
クリュ前部1aが形成されている。
【0018】前記ノズル4は、固定金型5Aおよび可動
金型5Bからなる金型5と連接し、この固定金型5Aに
は金型内樹脂流路5aが設けられていると共に、この各
金型5A,5B間(金型キャビティはK個あるものと
し、Kは金型キャビティの数である)には、この第1樹
脂流路5aに連通して、第1金型キャビティ5b、第2
金型キャビティ5c、第1キャビティランナ部5d、第
2キャビティランナ部5e、第1キャビティゲート部5
fは、第2キャビティゲート部5gが各々形成さけてい
る。
【0019】前記固定金型5Aには、第1金型温度セン
サ6aおよび第2金型温度センサ6bが設けられ、前記
可動金型5Bには、第3金型温度センサ6c、第4金型
温度センサ6d、第1ランナ部樹脂温度センサ6eおよ
び第2ランナ部樹脂温度センサ6fが接続されている。
【0020】前記各センサ6a〜6fの計測値は、制御
装置7の各増幅器8a〜8fおよび各A/D変換器9a
〜9fを介して、演算処理部10に入力されており、こ
の演算処理部10からの保圧力PL*は保圧制御部11
に入力されている。
【0021】前記演算処理部10および保圧制御部11
には、シーケンス制御部12からの射出開始信号12a
および保圧開始信号12bが各々入力され、この演算処
理部10には、係数R1,ρ0,πi,a1K,a2K
1K,b2K,c1K,d1K,TWSK,TRSK,Tg,ρK*よ
りなる設定値13aを入力するための設定器13が接続
されており、前述の制御装置7は、各増幅器8a〜8
f、A/D変換器9a〜9f、演算処理部10、保圧制
御部11および設定器13より構成されている。
【0022】前記保圧制御部11からの電圧信号11a
は、サーボ弁14に接続されたサーボ弁アンプ15に入
力され、このサーボ弁アンプ15の操作電圧15aがサ
ーボ弁14に入力されている。前記サーボ弁14の管路
14aは、前記シリンダ室3に接続され、このシリンダ
室3に接続された油圧センサ16は前記サーボ弁アンプ
15に接続され、前記サーボ弁14にはオイル源17が
接続されている。
【0023】次に、前述の構成において、本発明による
射出成形におけるマルチキャビティ金型の保圧制御を行
う場合について説明する。まず、その概略について説明
する。まず、シーケンス制御部12が制御装置7に射出
開始信号12aを出力すると(第1ステップ:20)、
スクリュ1Aは前進を開始する。これと同時に演算処理
部10は、各金型キャビティ5b,5cに対応する固定
金型側金型温度TWFK、可動金型側金型温度TWMKを計測
する(第2ステップ:21)。そして、計算に用いる各
金型キャビティ5b,5cの金型温度TWKを、次式にて
求める。 TWK=(TWFK+TWMK)/2 ・・・・(6)式
【0024】また、射出開始信号12aが入力されてか
ら、保圧開始信号12bが入力される(第4ステップ:
23)までの充填段階の間、ランナ部5d,5eの樹脂
温度を計測し、樹脂段階での最大値、時間平均値、射出
開始時のサンプル値、ないしは保圧切換時のサンプル値
などのいづれかの方法で、各金型キャビティ5b,5c
の射出樹脂温度TRKを求める(第3ステップ:22)。
【0025】次に、演算処理部10は、(3),(4),(5)式
を用いて、金型温度がTWSK、射出樹脂温度がTRSKのと
きに、型内の樹脂温度が流動停止温度Tgになるときの
時刻tgでの、金型温度TWK、射出樹脂温度TRKの場合
の型内の樹脂温度TK(tg)を求める(第5ステップ:2
4)。前記シーケンス制御部12から保圧開始信号12
bが出力されると、演算処理部10は、(10),(15),(1
6),(17)式を用いて保圧力PL*を算出し(第6ステッ
プ:25)、保圧制御部11に出力する。
【0026】これを受けて保圧制御部11は、この保圧
力PL*に相当する電圧信号11aをサーボ弁アンプ1
5に出力する(第7ステップ:26)。これをうけてサ
ーボ弁アンプ15は、この保圧力PL*に相当する油圧
力がシリンダ室3内の圧力となるように、サーボ弁14
に操作電圧15aを出力する。従って、シーケンス制御
部12からの保圧開始信号12bが遮断されると(第8
ステップ:26)、演算処理部10および保圧制御部1
1は保圧力PL*および対応する電圧信号11aの出力
を停止し、保圧制御を終了する。
【0027】さらに詳細に述べると、あらかじめ、金型
キャビティ5b,5cごとの成形品密度目標値ρK*、
基準となる金型温度TWSK、射出樹脂温度TRSK、流動停
止温度Tg、材料定数R1,ρ0,πi,係数a1K
2K,b1K,b2K,c1K,d1Kを設定しておく。
【0028】次に、実際の充填保圧段階においては、ま
ず、充填段階に、金型温度TWK、射出樹脂温度TRKを計
測によって求める。そして、充填段階を終了して保圧段
階に入る直前に、(3),(4),(5)式を用いて金型5内の樹脂
温度TK(tg) を算出する。そして、この樹脂温度TK(tg)
と(12)式とから、金型キャビティ5b,5cの樹脂圧力
目標値PK*を算出する。
【0029】また、樹脂温度TK(tg)、金型内樹脂圧力
K*と(11)式とを用いて、金型キャビティの重み係数
Kを算出し、金型温度TWK,射出樹脂温度TRK,と金
型内樹脂圧力PKと(13)式とを用いて各金型キャビティ
5b,5cの成形品密度目標値ρK* を達成するための
保圧力PLK*を算出する。最後に、こうして求められた
前述のLK,PLK*と(10)式とから、成形品密度目標値
ρK*からの偏差2乗和である(9)式を最小にする保圧力
L*を算出する。以上で求められた保圧力PL*を、保
圧設定値とし、電圧信号11aに変換してサーボ弁アン
プ15に出力する。
【0030】さらに詳細に述べると、金型キャビティ毎
の成形品密度目標値ρK*を予め設定し、各キャビティ
の実際の成形品密度ρKの目標値からの偏差の2乗和を
(9)式で表す。ここで、各金型キャビティ5b,5c間
の樹脂充填量の偏差を最小にすることは、(9)式のGを
最小にすることであると仮定する。各金型キャビティ5
b,5cの製品形状が同一であれば、成形品密度目標値
ρK*は、Kの値に拘わらず、一定値とするが、各金型
キャビティ5b,5cの製品形状が異なる場合には、ヒ
ケ、ボイドなどの品質への考慮から、前記ρK*はKに
応じて異なった値をとることが考えられる。各金型キャ
ビティ5b,5cの樹脂圧力PK、密度ρK、温度TK
関係が、例えば(1)式のスペンサー・ギルモアの状態方
程式で表されると仮定する。各金型キャビティ5b,5
cの樹脂圧力PKは、金型温度TWK、射出樹脂温度
RK、及び保圧力PLと(2)式の関係にあると仮定する。
前述の(9)式と(1)式、(2)式から、(9)式のGを最小にす
る保圧力PL*は、次の(10),(11),(12),(13)式で表され
る。
【0031】この金型5内の樹脂圧力PK、PK*、樹脂
温度TKは、保圧力段階におけるある固定された時刻t
gのものとし、この固定された時刻tgは次のようにし
て求める。あらかじめ設定された基準となる金型及びT
WSK、射出樹脂温度TRSKにおいて、金型キャビティ5
b,5c内の樹脂温度TKが、成形材料によってきまる
流動停止温度Tgになるときの時刻をもって、金型5内
の樹脂温度TKを推定する時刻tgとする。次に、金型
温度TWK、射出樹脂温度TRKを計測にて求め、予め設定
されたTWS,TRS,Tgを用いて、時刻tgにおける金
型5内の樹脂温度TK(tg)を(3),(4),(5)式によって求め
る。従って、金型キャビティK(5b,5c)の樹脂温度TK(t
g)を(3)式にて求め、また、保圧力PL*を(10),(11),(1
2),(13)式にて求め、設定するとともに、この保圧力PL
*となるように制御するものである。
【0032】
【発明の効果】本発明による射出成形におけるマルチキ
ャビティ金型の保圧制御方法および装置は以上のように
構成されているため、温度条件の変動によって生ずる成
形品密度の、各金型キャビティ間での不均一を防止で
き、このため、マルチキャビティ金型において、どのキ
ャビティでも、均一なる形状、寸法の成形品が得られる
ことから、不良率の低減と生産性の向上を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による射出成形におけるマルチキャビテ
ィ金型の保圧制御装置を示すブロック図である。
【図2】図1の一部を示すブロック図である。
【図3】図1の要部の拡大断面図である。
【図4】保圧制御方法を示すフローチャートである。
【図5】図4に続くフローチャートである。
【符号の説明】
1A スクリュ 1a スクリュ前部 4a ノズル部樹脂流路 5 マルチキャビティ金型 5a 金型内樹脂流路 5b 金型キャビティ 5c 金型キャビティ 5A 固定金型 5B 可動金型 6a〜6b 金型温度センサ 6e,6f 樹脂温度センサ 7 制御装置 8a〜8f 増幅器 9a〜9f A/D変換器 10 演算処理部 11a 電圧信号 14 サーボ弁 15 サーボ弁アンプ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スクリュ前部(1a)にためられた溶融樹
    脂をスクリュ(1A)の前進によりノズル部樹脂流路(4
    a)および金型内樹脂流路(5a,5d,5e,5f,5g)を介してマ
    ルチキャビティ金型(5)の各金型キャビティ(5b,5c)に注
    入する充填段階と、前記溶融樹脂が前記各金型キャビテ
    ィ(5b,5c) 内で冷却および固化されるにつれて収縮する
    ことを補うため、前記スクリュ(1A)を押圧し前記溶融樹
    脂を補充する保圧段階とからなる射出保圧段階におい
    て、前記各金型キャビティ(5b,5c)ごとの製品密度とあ
    らかじめキャビティごとに設定された目標製品密度との
    偏差の2乗和を最小にするための保圧設定値を演算にて
    求めて前記保圧設定値に制御することを特徴とする射出
    成形におけるマルチキャビティ金型の保圧制御方法。
  2. 【請求項2】 前記各金型キャビティ(5b,5c) 内の材料
    の密度ρK (Kは金型キャビティの番号、K=1・・・
    N、Nはキャビティの数)を圧力PK、温度TKおよび密
    度ρKとの関係式で表わし、前記金型キャビティ(5b,5c)
    内の圧力PKを、圧力PK、保圧力PLおよび充填開始時
    に計測した金型温度TWKおよび射出樹脂温度TRKとの関
    係式で表わし、あらかじめ前記充填段階において前記保
    圧段階の前記マルチキャビティ金型内の樹脂温度TK
    推定し、前記樹脂温度TKと、各金型キャビティ(5b,5c)
    ごとに設定された成形品密度の目標値ρK*と、前記金
    型キャビティ(5b,5c)内の材料の圧力、温度および密度
    の前記関係式とから、各金型キャビティ(5b,5c)ごとの
    密度の前記目標値ρK*を達成するような型内の圧力目
    標値PK1*を算出し、前記圧力目標値PK1*を達成する
    保圧力PLK*を金型温度TWK、射出樹脂温度TRK、型内
    の圧力PKおよび保圧力PLKとの関係式から算出し、前
    記保圧力PLK*からさらに前記各金型キャビティ(5b,5
    c)の密度ρKと前記目標値ρK* との偏差の2乗和を最
    小にする保圧力PL*を前記保圧力PLK*を基にして算
    出し、前記保圧力PL*に制御するようにしたことを特
    徴とする請求項1記載の射出成形におけるマルチキャビ
    ティ金型の保圧制御方法。
  3. 【請求項3】 前記樹脂温度TK、前記樹脂圧力PKおよ
    び各金型キャビティ(5b,5c)内の樹脂密度ρKの関係を、
    次のスペンサー・ギルモアの状態方程式 【数1】 で表すことを特徴とする請求項2記載の射出成形におけ
    るマルチキャビティ金型の保圧制御方法。
  4. 【請求項4】 前記金型キャビティ(5b,5c)の樹脂圧力
    K、金型温度TWK、射出樹脂温度TRKおよび保圧力PL
    の関係を、 【数2】 (2)式で表すことを特徴とする請求項2記載の射出成形
    におけるマルチキャビティ金型の保圧制御方法。
  5. 【請求項5】 あらかじめ前記充填段階において、前記
    保圧段階の前記各金型キャビティ内の樹脂温度TK を推
    定する場合、前記保圧段階におけるある固定された時刻
    における温度を用いるとともに、前記固定時刻を基準と
    なる金型温度TWSK、射出樹脂温度TRSKにおいて、前記
    保圧段階の各金型キャビティ内の樹脂温度TK が、成形
    材料によって決まる流動停止温度Tgになるときの時刻
    tgをもって、前記各金型キャビティ内の樹脂温度TK
    を推定する時刻tgとし、前記金型温度の計測により、
    前記演算に用いる金型温度TWKを求め、前記樹脂流路
    (4a,5a,5d,5e・・・・・)のいずれかの樹脂温度の計測によ
    り、前記演算に用いる射出樹脂温度TRKを求め、予め設
    定された金型温度TWSK、射出樹脂温度TRSK、前記温度
    Tgを用い、前記時刻tgにおける前記各金型キャビテ
    ィ内の樹脂温度TK(tg)を 【数3】 (3),(4),(5)式により求めることを特徴とする請求項2
    記載の射出成形におけるマルチキャビティ金型の保圧制
    御方法。
  6. 【請求項6】 前記金型温度TWKの計測により、前記演
    算に用いる前記金型温度TWKを求めるに際し、固定金型
    (5A)側の温度計測値TWFK と可動金型(5B)側の温度計測
    値TWMKとから、 【数4】 (6),(7),(8)式のいずれかの計算式で求めることを特徴
    とする請求項5記載の射出成形におけるマルチキャビテ
    ィ金型の保圧制御方法。
  7. 【請求項7】 前記樹脂流路(4a,5a,5d,5e・・・・・)の
    いずれかの樹脂温度の計測により、前記演算に用いる射
    出樹脂温度TRKを求めるに際し、充填開始時および充填
    終了時の計測値、あるいは、充填開始から終了までの間
    の計測値の平均値または最大値を用いることを特徴とす
    る請求項5記載の射出成形におけるマルチキャビティ金
    型の保圧制御方法。
  8. 【請求項8】 前記保圧設定値として、設定器(13)に対
    する設定値(13a)、油圧ラム圧力、ノズル部樹脂圧力又は
    各金型キャビティ内の圧力を用いることを特徴とする請
    求項1記載の射出成形におけるマルチキャビティ記載の
    保圧制御方法。
  9. 【請求項9】 前記各金型キャビティごとに設定された
    目標密度ρK* からの偏差の2乗和を 【数5】 (9) 式で表し、金型キャビティ(5b,5c)内の材料の密度
    ρKを(1)式で表し、金型キャビティ(5b,5c)内の樹脂圧
    力Pkを(2)式で表し、金型キャビティ(5b,5c)内の樹脂
    温度TK(tg) を(3),(4),(5)式で各々表し、(9)式のGを
    最小にする保圧力設定値PL*を 【数6】 (10),(11),(12),(13) 式で求めて制御することを特徴と
    する請求項2記載の射出成形におけるマルチキャビティ
    金型の保圧制御方法。
  10. 【請求項10】 マルチキャビティ金型(5)に設けられ
    た金型温度センサ(6a〜6d)と、前記マルチキャビティ金
    型(5)とノズル(4)における樹脂流路(4a,5a,5d,5e・・・・
    ・)のいずれかに設けられた樹脂温度センサ(6e,6f)と、
    前記樹脂温度センサ(6e,6f)からの金型温度、射出樹脂
    温度の計測値を入力して増幅する増幅器(8a〜8f)と、前
    記計測値をA/D変換するA/D変換器(9a〜9f)と、前
    記計測値および前記マルチキャビティ金型(5)の各金型
    キャビティ(5b,5c)ごとに設定された少なくとも成形品
    重量目標値を用いてキャビティ毎の製品密度と製品密度
    目標値の偏差の2乗和が最小となる保圧設定値を算出す
    る演算処理部(10)と、前記保圧設定値を電圧信号(11a)
    としてサーボ弁(14)を制御するサーボ弁アンプ(15)に出
    力する保圧制御部(11)と、成形品重量目標値WK*、制
    御定数a1K,a2k,b1K,b2K,d1K,c1K,状態方程
    式の定数R1,ρ0,πi、流動停止温度Tg、基準とな
    る温度TWSK、TRSKなどを設定器(13)とを有することを
    特徴とする射出成形におけるマルチキャビティ金型の保
    圧制御装置。
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