Deprecated: The each() function is deprecated. This message will be suppressed on further calls in /home/zhenxiangba/zhenxiangba.com/public_html/phproxy-improved-master/index.php on line 456
JPH0753404B2 - 射出成形における保圧制御方法およびその装置 - Google Patents
[go: Go Back, main page]

JPH0753404B2 - 射出成形における保圧制御方法およびその装置 - Google Patents

射出成形における保圧制御方法およびその装置

Info

Publication number
JPH0753404B2
JPH0753404B2 JP7817191A JP7817191A JPH0753404B2 JP H0753404 B2 JPH0753404 B2 JP H0753404B2 JP 7817191 A JP7817191 A JP 7817191A JP 7817191 A JP7817191 A JP 7817191A JP H0753404 B2 JPH0753404 B2 JP H0753404B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
mold
pressure
temperature
holding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP7817191A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0577298A (ja
Inventor
数利 焼本
司 白銀屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Steel Works Ltd
Original Assignee
Japan Steel Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Steel Works Ltd filed Critical Japan Steel Works Ltd
Priority to JP7817191A priority Critical patent/JPH0753404B2/ja
Priority to DE4208940A priority patent/DE4208940C2/de
Priority to US07/854,070 priority patent/US5296174A/en
Publication of JPH0577298A publication Critical patent/JPH0577298A/ja
Publication of JPH0753404B2 publication Critical patent/JPH0753404B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、射出成形における保圧
の制御方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】射出成形は、季節変化、朝夕の気温変化
など、種々の温度変化がある中で行われる。これらの温
度変化は、主に金型温度や金型に入ってくる成形材料で
ある溶融樹脂の温度変化となって現れ、これに伴って、
型内に充填され、冷却固化し、取り出されるまでの樹脂
の熱履歴が変化する。型内の樹脂の熱履歴の変化は、樹
脂の粘性および密度を変化させ、その結果、例えば型内
の樹脂圧力変化を生ずる。このため、成形品の重量や寸
法に変動が生じ、成形品の品質の再現性が損なわれる。
【0003】従来、このような温度変化による問題を解
決するものとして、型内に圧力センサを取り付け、成形
品の肉厚、有効熱拡散率などから型内の樹脂温度を計算
し、成形材料(樹脂)の圧力(P)、比容積(V)およ
び温度(T)の関係を示す基礎物性データであるPVT
特性データに基づいて、温度変化に拘らず、成形品の比
容積が目標値と一致するように制御するものが知られて
いる(特開昭63−3926号公報、特開昭63−39
27号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術では、
いずれにおいても、型内に樹脂圧力センサを取り付ける
必要があり、経済的でなく、しかも、この圧力センサの
調整や取付に手間がかかる。
【0005】また、従来のように、型内の樹脂圧力を計
測して該型内の樹脂圧力計測値が、所定の設定値と一致
するように機械の保圧力を制御する方式、すなわち、型
内樹脂圧力のフィードバック制御方式では、制御によっ
て得られる品質への効果が制限される場合がある。なぜ
ならば、型内に充填された溶融樹脂は、金型壁面から急
速に熱を奪われて冷却されるため、該溶融樹脂の流動性
は急速に低下し、固化する。この時点では、いくら保圧
力を変化させても、型内の樹脂圧力は変化しないためで
ある。これに加えて、型内の樹脂圧力を計測してフィー
ドバック制御する方式では、所定の応答性を確保するた
め、油圧サーボ弁および油圧サーボ弁用アンプなどが必
要である。これらは通常高価であり、経済性に支障をき
たす場合がでてくる
【0006】さらに、従来の型内の樹脂温度の計算式
は、近似式であるため、計算精度が悪く、この結果、成
形品品質を高精度で制御できない。また、型内の樹脂温
度を計算する上で、成形品の肉厚、有効熱拡散率などの
付加的なデータを必要とするため、これらのデータを収
集する手間がかかるという問題点がある。
【0007】本発明は、上記従来の技術の有する問題点
に鑑みてなされたものであり、型内に圧力センサを取り
付ける必要がなく、型内の樹脂圧力を計測してフィード
バック制御する必要がなく、油圧サーボ弁およびサーボ
弁アンプを必要とせず、また、成形品の肉厚、有効熱拡
散率などの付加的なデータを必要とせず、通常の安価な
油圧電磁流量制御弁や電磁圧力制御弁、電磁比例弁など
を用いて成形品品質を高精度で制御できる保圧制御方法
およびその装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の保圧制御方法は、射出成形機のシリンダ内
内の溶融樹脂をスクリュの前進により順次加熱シリンダ
内リザーバ,ノズル樹脂流路,スプール部,ランナー
部,ゲート部を介して金型のキャビティに注入する充
填段階と、前記溶融樹脂を前記キャビティに充填した
後、該溶融樹脂が前記キャビティ内で冷却固化される
につれて収縮するのを補うため、前記スクリュを押圧し
て前記溶融樹脂を補充する保圧段階とを有する射出成形
において、前記充填段階における金型温度の計測値およ
樹脂流路である前記加熱シリンダ内リザーバ,ノズル
樹脂流路,スプール部,ランナー部,ゲート部またはキ
ャビティ部のうちのいずれか1ケ所内の前記充填段階に
おける樹脂温度の計測値に基づいて、前記充填段階の終
了時刻を起点(時刻0)とする保圧段階における任意の
時刻の型内樹脂温度を推定し、次に、目標とする製品重
量を達成するのに必要な型内樹脂圧力を前記推定した型
内樹脂温度から求め、前記型内樹脂圧力を達成するのに
必要な保圧力設定値を算出し、前記保圧段階で、前記保
圧力設定値に基づいて保圧を制御することを特徴とする
ものである。
【0009】本発明の保圧制御方法では、保圧段階にお
ける型内樹脂温度を、 T( t)=Ts(t)+{Trs−Ts(t)}(Tw
−Tws)/(Trs−Tws)+{Ts(t)−Tw
s}(Tr−Trs)/(Trs−Tws) ただし、T(t):任意の成形ショットにおける保圧段階の型内
樹脂温度(ただし、Tw,Trの計測値に対応するショ
ットである。) Tw:充填段階における金型温度の計測値 Tws:良品が成形されたときのショットにおける充填
段階の金型温度の計測値 Tr:樹脂流路である加熱シリンダ内リザーバ,ノズル
樹脂流路,スプール部,ランナー部,ゲート部またはキ
ャビティ部のうちのいずれか1ケ所内の充填段階におけ
樹脂温度の計測値 Trs:良品が成形されたときのショットにおける充填
段階の前記樹脂流路のうちのいずれか1カ所内の樹脂温
の計測値 Ts(t):良品が成形されたときのショットにおける
保圧段階の型内樹脂温度 t:保圧段階開始時(充填段階の終了時)を起点(時刻
0)とする時刻として推定することが可能である。この
式は、近似誤差を含まない計算式であり、伝熱工学的手
法により導いたものである。
【0010】そして、本発明の保圧制御方法では、良品
が成形されたときのショットにおける型内樹脂温度Ts
流動停止温度Tgに達する固定された時刻tgを保圧
段階において型内樹脂温度を評価する時刻として用い
各ショットにおける該時刻tgの型内樹脂温度T(t
g)を推定するものである。
【0011】ただし、保圧段階における時刻tgは変数
としてその存在を仮定するだけであり、これを数値とし
て求めることは必要としない。一般に保圧段階における
型内樹脂温度Ts(t)は、充填段階における前記樹脂
流路のうちのいずれか1カ所内の樹脂温度Trsを上限
として、金型温度Twsまで低下していくことは経験的
に明らかである。また、樹脂材料によって定まる流動停
止温度Tgは、前記Trsよりも小さくTwsよりも大
きいのが一般的である。したがって、次式を満たすtg
は常に存在すると仮定してよい。
【0012】Ts(tg)=Tg 一方、前記tgの存在を仮定できるのであれば、各成形
ショットにおける保圧段階の前記時刻tgの型内樹脂温
度は次式で与えられる。
【0013】T(tg)=Tg +(Trs−Tg)・
(Tw−Tws)/(Trs−Tws) +(Tg−Tw
s)・(Tr−Trs)/(Trs−Tws) ここで、Tgは数値として与えられる温度であり、右辺
のその他のものは充填段階における計測値として与えら
れるものである。したがって、T(tg)を求めるの
に、数値としてのtgは用いられておらず、必要としな
い。
【0014】さらに、本発明の保圧制御方法は、保圧段
階における型内樹脂圧力および型内樹脂温度が型内樹脂
比容積の関数形として表されるものであるとすることが
可能である。
【0015】また、本発明の保圧制御装置は、射出成形
機の保圧制御装置において、金型の温度を検出する金型
温度センサと、樹脂流路である加熱シリンダ内リザー
バ,ノズル樹脂流路,スプール部,ランナー部,ゲート
部またはキャビティ部のうちのいずれか1ケ所内の充填
段階における溶融樹脂の温度を検出する樹脂温度センサ
と、前記金型温度センサおよび前記樹脂温度センサの
填段階における各検出値に基づいて、保圧段階における
型内樹脂温度を推定し、該推定した型内樹脂温度から目
標とする製品重量を達成するのに必要な型内樹脂圧力を
求め、前記型内樹脂圧力を達成するのに必要な保圧力設
定値を算出する演算処理部と、該演算処理部が求めた保
圧力設定値に基づいて保圧制御を行う保圧制御部とを有
することを特徴とするものである。
【0016】
【作用】保圧段階における型内樹脂温度は、充填段階に
おける金型温度および樹脂流路の樹脂温度がわかれば推
定可能である。また、型内樹脂圧力、型内樹脂温度およ
び型内樹脂比容積の関係は種々の形で表されることが知
られており、金型樹脂比容積は成形品重量から求められ
る。そして、成形品重量の目標値を得るのに必要な型内
樹脂圧力は、上記型内樹脂圧力、型内樹脂温度および型
内樹脂比容積の関係と、前記成形品重量の目標値と前記
型内樹脂温度の推定値とから求めることができる。さら
に、型内樹脂圧力は、金型温度、樹脂流路の樹脂温度お
よび保圧力設定値で近似できる。したがって、成形品重
量の目標値を得るのに必要な保圧力設定値は、圧力セン
サおよび付加的なデータを必要とすることなく、金型温
度および樹脂流路の樹脂温度に基づいて求めることがで
きる。
【0017】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0018】図1は本発明の一実施例を示す説明図であ
って、スクリュ1は、油圧シリンダ9の駆動力によりシ
リンダ12内を図示左右方向に前進および後退可能に構
成されている。シリンダ12の先端に設けられたノズル
2には、加熱シリンダ内リザーバ12aおよび金型3と
連通するノズル樹脂流路2aが形成されており、金型3
は、固定側金型3aおよび可動側金型3bとからなり、
その内部には、前記ノズル2に近い側から順に、スプ
ル部3c、ランナ部3d、ゲート部3eおよびキャビ
ティ部3fが形成されている。
【0019】上記ノズル樹脂流路2aには樹脂温度セン
サ5が取り付けられており、上記固定側金型3aには固
定側用の金型温度センサ4aが、また、上記可動側金型
3bには可動側用の金型温度センサ4bがそれぞれ取り
付けられている。上記樹脂温度センサ5は、樹脂流路で
あれば、ノズル樹脂流路2aのほか、加熱シリンダ内リ
ザーバ12a、スプル部3c、ランナ部3d、また
はキャビティ部3fのうちのいずれか1ケ所に取り付け
てもよい。これら樹脂温度センサ5および金型温度セン
サ4a,4bの各信号出力端は、制御装置6内の各増幅
器6a,6b,6cを介して各A/D変換器6d,6
e,6fにそれぞれ接続されており、各A/D変換器6
d,6e,6fの出力端は、それぞれ演算処理部6gの
各入力端に接続されている。
【0020】演算処理部6gは、これら各A/D変換器
6d,6e,6fの出力、設定器6hに設定されている
後述する各定数a,b,c,d,e,f,πi,ω,
R’,W,V等種々の設定値、およびシーケンス制御部
8より出力される各種のタイミングを計るための射出開
始信号S1や保圧切換信号S2等に従って、保圧力設定
値PLを計算し、ディジタル信号で保圧制御部6iに出
力するマイクロコンピュータで構成されている。保圧制
御部6iは、上記演算処理部6gから出力された保圧力
設定値PLを示すディジタル信号を電圧信号に変換して
サーボ弁アンプ7へ出力し、サーボ弁アンプ7は、保圧
制御部6iから出力された電圧信号の値を保圧設定値
とし、油圧シリンダ9の圧力を検出する油圧センサ11
の検出値に基づいて、油圧シリンダ9の圧力が上記保圧
設定値となるようにサーボ弁10に制御電圧を出力す
る。
【0021】次に、演算処理部6gによる保圧力設定値
PLの計算について説明する。
【0022】以下の計算では、固定側金型3aおよび可
動側金型3bに溶融樹脂が充填された時点、すなわち充
填完了時(保圧開始時)を時刻0とし、該時刻0からの
経過時間およびその時刻をtと表し、後述する型内樹脂
温度および型内樹脂圧力がそれぞれ時間の関数であるこ
とを示すために、各符号に(t)を付して、それぞれT
(t),Ts(t),P(t),Ps(t)と表す。そ
して、各ショットにおいて、それぞれのショット内で
は、金型温度Twは変わらないものとし、また、金型温
度Twとしては、固定側金型3aの金型温度Tw1、可
動側金型3bの金型温度Tw2または両者の平均のいず
れでもよいものとし、金型温度Twのうち、特に、所定
の良品が成形されたときのショット(以下、「所定ショ
ット」という。)における値を所定ショットの金型温度
Twsとする。前記金型温度Tw1とTw2は充填段階
において充填開始時や充填中の平均値として計測する。
さらに、樹脂温度センサ5から出力される充填段階の樹
脂温度のうち、射出開始から保圧切換までの間の最大値
もしくは平均値、保圧切換時のサンプル値、または射出
開始時のサンプル値のいずれかをもって充填段階の前記
樹脂流路内の樹脂温度Trとし、特に、上記所定ショッ
トにおける値を所定ショットの樹脂温度Trsとする。
【0023】上記所定ショット内の時刻tにおける型内
の成形品肉厚方向の平均温度を所定ショットの型内樹脂
温度Ts(t)とし、上記所定ショット以外のショット
において、金型温度がTwsからTwへ、樹脂流路であ
る加熱シリンダ内リザーバ12a、ノズル樹脂流路2
a、スプール部3c、ランナー部3dまたはキャビティ
部3fのうちのいずれか1ケ所で計測した充填段階にお
ける樹脂温度TrsからTrへそれぞれ変動したときの
型内樹脂温度をT(t)とすると、変動後(所定ショッ
ト以外のショット)の型内樹脂温度T(t)と変動前
(所定ショット)の型内樹脂温度Ts(t)との間に
は、1次元無限平板の熱伝導解析結果より、下記(1)
式の関係があるとみなせる。
【0024】T(t)=Ts(t)+{Trs−Ts
(t)}(Tw−Tws)/(Trs−Tws)+{T
s(t)−Tws}(Tr−Trs)/(Trs−Tw
s)・・・・・・(1) 上記(1)式は、1次元無限平板の他、壁面等温の2、
3次元の角柱、直方体、半無限平板、球などでも成立す
る。また、樹脂と金型壁面との間の熱伝達率を考慮する
場合にも成立する。
【0025】1次元無限平板の熱伝導解析において、前
記の樹脂温度TrsおよびTrは、初期条件として解釈
し、用いるものとする。また、前記金型温度Twおよび
Twsは、境界条件として解釈し、用いるものとする。
【0026】ここで、型内の平均的な樹脂密度は、上記
所定ショットにおける型内樹脂温度Ts(t)が流動停
止温度Tgに達する時刻の各条件、すなわちその時刻
型内樹脂圧力P(t)型内樹脂温度T(t)とによっ
て定まるものとする。これは、流動停止温度Tgにおい
て型内に充填される成形材料の質量がほぼ確定し、高い
計算精度が見込めるためである。また、上記所定ショッ
トにおいて、上記流動停止温度Tgとなる時刻を所定シ
ョットの流動停止時刻tgとする。すなわち、時刻tg
は、Ts(tg)=Tgを満足するtgとして定義され
る。さらに、型内樹脂圧力P(t)、型内樹脂温度T
(t)および型内樹脂比容積vとの関係が、関数形とし
て、下記(2)式のスペンサーおよびギルモア(Spence
r & Gilmore)の状態方程式で表されると仮定する。
【0027】{P(t)+πi}(v−ω)=R’{T
(t)+273}・・・・・(2) ただし、πi:内部圧力 (kg/cm2 ) ω :絶対0度の比容積 (cm3 /g) R’:修正気体定数 [(kg/cm2 ・cm3
g)/゜K] であり、また、v=V/W W :成形品重量 (g) V :キャビティ体積 (cm3 )である。
【0028】上部内部圧力πi、比容積ω、修正気体定
数R’は、それぞれ材料によって定まる材料定数であ
る。
【0029】各ショットの上記流動停止時刻tgと同時
刻において、成形品重量の目標値W1をそれぞれ得るの
に必要な型内樹脂圧力P1(tg)は、上記各仮定に基
づき、上記(1)式中の時刻tを上記流動停止時刻tg
とするとともに、上記(2)式を型内樹脂圧力P(t)
P1(tg)、型内樹脂温度T(t)=T(tg)、
型内樹脂比容積v=v1(=V/W1)とすることによ
り、下記(3)式で与えられる。
【0030】P1(tg)=R’{T(tg)+27
3}/(v1−ω)−πi・・・・・(3) 各ショットにおける型内樹脂圧力P(tg)は、そのシ
ョットの金型温度Tw、充填段階における前記樹脂流路
内の樹脂温度Trおよび保圧力設定値PLを用いて、下
記(4)式で近似できる。
【0031】P(tg)=a1 Tw+a2 Tw2 +b1
Tr+b2 Tr2 +cPL+d・・・・・(4) ただし、a1 ,a2 ,b1 ,b2 ,c,dは、各ショッ
ト共通にあらかじめ設定しておく定数である。
【0032】上記所定ショット以外のショットにおい
て、上記(3)式の型内樹脂圧力P1(tg)を得るの
に必要な、すなわち成形品重量の目標値W1を得るのに
必要な保圧力設定値PL1は、当該ショットにおいて計
測された金型温度Twおよび充填段階における前記樹脂
流路内の樹脂温度Trを上記(4)に代入することによ
り、下記(5)式で与えられる。
【0033】PL1={P1(tg)−a1 Tw−a2
Tw2−b1 Tr−b2 Tr2 −d}/c
・・・・・(5) 上記(3)式を上記(5)式中の型内樹脂圧力P1(t
g)に代入すれば、各ショットにおける成形品重量の目
標値W1を得るための保圧力設定値PL1が、演算処理
部6gによる計算で精度良く求められる。
【0034】図2は本実施例における型内の各状態の時
間的変動を示し、(A)は型内樹脂温度T(t)の時間
的変動を示すグラフ、(B)は型内樹脂圧力P(t)の
時間的変動を示すグラフである。
【0035】図2(A)に示すように、所定ショットの
型内樹脂温度Ts(t)は保圧開始後、単調に下がり、
保圧開始時点を時刻0とする経過時間tで型内樹脂温度
Ts(tg)=Tgとなる。また、所定ショット以外の
ショットにおいて、型内樹脂温度T(t)は、金型温度
Twおよび充填段階における前記樹脂流路内の樹脂温度
Trによって、ショット毎にT(t)=T’(t)とな
ったりT(t)=T”(t)となったりして変動する。
【0036】一方、図2(B)に示すように、所定ショ
ット(所定の良品が成形されたときのショット)の型内
樹脂圧力Ps(t)は、山なりの曲線を描くように変化
し、所定ショット以外のショットにおいて、型内樹脂圧
力P(t)は、上記型内樹脂温度T(t)の変動につれ
て、ショット毎にP(t)=P’(t)となったりP
(t)=P”(t)となったりして変動する。
【0037】しかし、いずれの変動においても、上述し
た計算によって、各ショットにおける成形品重量の目標
値W1を得るための保圧力設定値PL1が求められる。
【0038】図3は本実施例の工程を示すフローチャー
トであり、所定ショット以外のショットを行う工程にお
いて、シーケンス制御部8より射出開始信号S1が出力
されると(ステップ21)、保圧制御部6iがこれを入
力し、スクリュ1は図1において左方向への前進を開始
する。同時に、射出開始信号S1は、演算処理部6gに
も入力され、演算処理部6gは、これを受けて、シーケ
ンス制御部8から保圧切換信号S2が出力されるまで
(ステップ24)樹脂温度センサ5から充填段階におけ
る前記樹脂流路の樹脂温度を、各金型温度センサ4
a,4bから各金型温度Tw1,Tw2をそれぞれ入力
し続ける(ステップS22,23)。
【0039】保圧切換信号S2を入力すると、演算処理
部6gは、その時点までに入力した樹脂温度センサ5か
らの前記樹脂流路の樹脂温度によって充填段階におけ
る前記樹脂流路内の樹脂温度Trを算出する(ステップ
25)とともに、固定側金型3aの金型温度Tw1およ
び可動側金型3bの金型温度Tw2から、金型温度Tw
=(Tw1+Tw2)/2を求める(ステップ26)。
【0040】Trの算出値は、充填段階における前記樹
脂流路内の樹脂温度の計測値のうち、射出開始から保圧
切換までの間の最大もしくは平均値、保圧切換時のサン
プル値、または射出開始時のサンプル値のいずれかであ
る。
【0041】次に、演算処理部6gは、上記(1)式に
従って流動停止時刻tgの型内樹脂温度T(tg)を推
定し(ステップ27)、上記(3)式に従って目標とす
る製品重量W1を達成するのに必要な型内樹脂圧力P1
(tg)を求め(ステップ28)、上記(5)式に従っ
て保圧力設定値PL1を求める(ステップ29)。
【0042】以上の演算が終了した後、演算処理部6g
は、保圧制御部6iを介してサーボ弁アンプ7に保圧力
設定値PL1に相当する電圧信号を出力し(ステップ3
0)、これを受けてサーボ弁アンプ7は、油圧シリンダ
9の油圧力が保圧力設定値PL1に相当する油圧力とな
るようにサーボ弁10に操作電圧を出力する(ステップ
31)。そして、シーケンス制御部8からの保圧切換信
号が遮断されると、演算処理部6gおよび保圧制御部6
iは、出力を停止し、保圧制御を終了する(ステップ3
2)。
【0043】本実施例では、型内樹脂圧力P、型内樹脂
温度Tおよび型内樹脂比容積vとの関係が、上記スペン
サーおよびギルモアの状態方程式で表されると仮定した
が、本発明はこれに限定されるものではない。
【0044】例えば、下記(6)式のタイト(Tait)の
修正式を用いることもできる。
【0045】1−v(P,T)/v(P0,T)=0.
0894ln[1+P/B()] ・・・・・
(6) ただし、 v(T,P) : 上記(2)式中の型内樹脂比容積v
に相当し、型内樹脂温度Tおよび型内樹脂圧力Pの関数
であることを示すも v(T,P0): 標準大気圧(1atm)中での型内
樹脂比容積(以下、「v0」と記す) B(T)=−B0 exp(−B1 T) B0 ,B1 : 材料定数 上記(6)式から型内樹脂圧力P1を求めるための下記
(7)式が得られる。P1 =B(T){1−exp[(1/0.0894)
(1−v1/v0)]} ・・・・(7) 標準大気圧中の型内樹脂比容積v0はあらかじめ求めら
れるので、上記(7)式を上記(3)式に代えることに
より、上記(4)式、(5)式を変更することなくその
まま用いて、各ショットにおける成形品重量の目標値W
1を得るための保圧力設定値PL1を求めることができ
る。
【0046】また、下記(8)式のブロイアーおよびレ
ハーゲ(Breuer&Rehage)の式を用いることもできる。
【0047】v(P,T)=v0 +φ0 (T+273)
−(K0 /a)[1+b(T+273)]ln(1+a
P)・・・・・(8) ただし、 a,b:材料定数 v0 :型内樹脂温度T=0℃、標準大気圧における型
内樹脂比容積 φ0 =(∂v/∂T)P 、T=0℃、標準大気圧におけ
る値 K0 =(∂v/∂T)T 、T=0℃、標準大気圧におけ
る値 上記(8)式から型内樹脂圧力P1を求めるための下記
(9)式が得られる。
【0048】P1=(1/a)〔exp{[v1−v0
−φ0 (T+273)](a/K0)[1+b(T+27
3)]}−1〕・・・(9)上記(9)式を上記(3)
式に代えることにより、上記(7)式同様、各ショット
における成形品重量の目標値W1を得るための保圧力設
定値PL1を求めることができる。
【0049】
【発明の効果】本発明は上述のとおり構成されているの
で、以下に記載するような効果を奏する。
【0050】型内に圧力センサを取り付ける必要がな
く、型内の樹脂圧力を計測してフィードバック制御する
必要がなく、油圧サーボ弁およびサーボ弁アンプを必要
とせず、通常の安価な油圧電磁流量制御弁や電磁圧力制
御弁、電磁比例弁などを用いて制御ができ、また、成形
品の肉厚、有効熱拡散率などの付加的なデータを必要と
しないので、保圧制御にかかる費用を低く抑えることが
でき。ひいては成形品の価格を低減できる。
【0051】特に、請求項2ないし4の発明において
は、金型温度や樹脂温度の変動に拘ら ず、目標とする成
形品重量を常に高精度で得られるので、高品質の成形品
を安定して製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す説明図である。
【図2】本発明における型内の各状態の時間的変動を示
し、(A)は温度の時間的変化を示すグラフ、(B)は
圧力の時間的変化を示すグラフである。
【図3】本実施例の工程を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 スクリュ 2 ノズル 2a ノズル樹脂流路 3 金型 3a 固定側金型 3b 可動側金型 3c スプル部 3d ランナ部 3e ゲート部 3f キャビティ部 4a,4b 金型温度センサ 5 樹脂温度センサ 6 制御装置 6a,6b,6c 増幅器 6d,6e,6f A/D変換器 6g 演算処理部 6h 設定器 6i 保圧制御部 7 サーボ弁アンプ 8 シーケンス制御部 9 油圧シリンダ 10 サーボ弁 11 油圧センサ 12 シリンダ12a 加熱シリンダ内リザーバ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 射出成形機のシリンダ(12)内の溶融
    樹脂をスクリュ(1)の前進により順次加熱シリンダ内
    リザーバ(12a),ノズル樹脂流路(2a),スプー
    ル部(3c),ランナー部(3d),ゲート部(3e)
    を介して金型(3)のキャビティ(3f)に注入する
    充填段階と、前記溶融樹脂を前記キャビティ(3f)
    に充填した後、該溶融樹脂が前記キャビティ(3f)
    内で冷却固化されるにつれて収縮するのを補うため、前
    記スクリュ(1)を押圧して前記溶融樹脂を補充する保
    圧段階とを有する射出成形において、前記充填段階にお
    ける金型温度の計測値(Tw1,Tw2)および樹脂流
    路である前記加熱シリンダ内リザーバ(12a),ノズ
    ル樹脂流路(2a),スプール部(3c),ランナー部
    (3d),ゲート部(3e)またはキャビティ部(3
    f)のうちのいずれか1ケ所内の前記充填段階における
    樹脂温度の計測値(Tr)に基づいて、前記充填段階の
    終了時刻を起点(時刻0)とする保圧段階における任意
    の時刻(t)の型内樹脂温度(T(t))を推定し、次
    に、目標とする製品重量(W1)を達成するのに必要な
    型内樹脂圧力(P1(t))を前記推定した型内樹脂温
    度(T(t))から求め、前記型内樹脂圧力(P1
    (t))を達成するのに必要な保圧力設定値(PL1)
    を算出し、前記保圧段階で、前記保圧力設定値(PL
    )に基づいて保圧を制御することを特徴とする保圧制
    御方法。
  2. 【請求項2】 保圧段階における型内樹脂温度(T
    (t))を、 T( t)=Ts(t)+{Trs−Ts(t)}(Tw
    −Tws)/(Trs−Tws)+{Ts(t)−Tw
    s}(Tr−Trs)/(Trs−Tws) ただし、T(t):任意の成形ショットにおける保圧段階の型内
    樹脂温度(ただし、Tw,Trの計測値に対応するショ
    ットである。) Tw:充填段階における金型温度の計測値 Tws:良品が成形されたときのショットにおける充填
    段階の金型温度の計測値 Tr:樹脂流路である加熱シリンダ内リザーバ(12
    a),ノズル樹脂流路(2a),スプール部(3c),
    ランナー部(3d),ゲート部(3e)またはキャビテ
    ィ部(3f)のうちのいずれか1ケ所内の充填段階にお
    ける樹脂温度の計測値 Trs:良品が成形されたときのショットにおける充填
    段階の前記樹脂流路のうちのいずれか1カ所内の樹脂温
    の計測値 Ts(t):良品が成形されたときのショットにおける
    保圧段階の型内樹脂温度 t:保圧段階開始時(充填段階の終了時)を起点(時刻
    0)とする時刻として推定する請求項1記載の保圧制御
    方法。
  3. 【請求項3】 良品が成形されたときのショットにお
    る型内樹脂温度(Ts(t))が流動停止温度(Tg)
    に達する固定された時刻(tg)を保圧段階において型
    内樹脂温度を評価する時刻として用い、各ショットに
    ける該時刻(tg)の型内樹脂温度(T(tg))を
    定する請求項記載の保圧制御方法。
  4. 【請求項4】 保圧段階における型内樹脂圧力(P
    (t))および型内樹脂温度(T(t))が型内樹脂比
    容積(v)の関数形として表されるものであるとする請
    求項1乃至3いずれか1項記載の保圧制御方法。
  5. 【請求項5】 射出成形機の保圧制御装置において、金
    型(3)の温度を検出する金型温度センサ(4a,4
    b)と、樹脂流路である加熱シリンダ内リザーバ(12
    a),ノズル樹脂流路(2a),スプール部(3c),
    ランナー部(3d),ゲート部(3e)またはキャビテ
    ィ部(3f)のうちのいずれか1ケ所内の充填段階にお
    ける溶融樹脂の温度を検出する樹脂温度センサ(5)
    と、前記金型温度センサ(4a,4b)および前記樹脂
    温度センサ(5)の充填段階における各検出値に基づい
    て、保圧段階における型内樹脂温度(T(t))を推定
    し、該推定した型内樹脂温度(T(t))から目標とす
    る製品重量(W1)を達成するのに必要な型内樹脂圧力
    P1(t))を求め、前記型内樹脂圧力(P1
    (t))を達成するのに必要な保圧力設定値(PL1)
    を算出する演算処理部(6g)と、該演算処理部(6
    g)が求めた保圧力設定値(PL1)に基づいて保圧制
    御を行う保圧制御部(6i)とを有することを特徴とす
    る保圧制御装置。
JP7817191A 1991-03-19 1991-03-19 射出成形における保圧制御方法およびその装置 Expired - Fee Related JPH0753404B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7817191A JPH0753404B2 (ja) 1991-03-19 1991-03-19 射出成形における保圧制御方法およびその装置
DE4208940A DE4208940C2 (de) 1991-03-19 1992-03-19 Verfahren und Vorrichtung zum Steuern des Haltedrucks beim Spritzgießen
US07/854,070 US5296174A (en) 1991-03-19 1992-03-19 Method of controlling holding pressure in injection molding and apparatus therefor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7817191A JPH0753404B2 (ja) 1991-03-19 1991-03-19 射出成形における保圧制御方法およびその装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0577298A JPH0577298A (ja) 1993-03-30
JPH0753404B2 true JPH0753404B2 (ja) 1995-06-07

Family

ID=13654499

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7817191A Expired - Fee Related JPH0753404B2 (ja) 1991-03-19 1991-03-19 射出成形における保圧制御方法およびその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0753404B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4042430B2 (ja) * 2002-02-21 2008-02-06 日立化成工業株式会社 成形品の離型力検出方法およびその装置
US8229592B2 (en) 2009-05-18 2012-07-24 Noriyuki Akasaka Device and method for pressure control of electric injection molding machine

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0577298A (ja) 1993-03-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2559651B2 (ja) 射出成形の制御方法および装置
JPH05147090A (ja) 射出成形機における樹脂流動物性変動制御方法および装置
KR20200035422A (ko) 사출 금형들의 베리오써멀 온도 제어를 위한 방법 및 디바이스
US5296174A (en) Method of controlling holding pressure in injection molding and apparatus therefor
JPH0753404B2 (ja) 射出成形における保圧制御方法およびその装置
JPH10315292A (ja) プラスチック成形方法及び成形装置
GB2201119A (en) Controlling injection moulding machines
JP7220090B2 (ja) 射出成形機およびその制御方法
JP2631069B2 (ja) 射出成形における保圧制御方法および装置
JP5809337B1 (ja) 射出ノズルにおける樹脂の温度制御方法
US4613295A (en) Molding apparatus with sensor means
JPH0577301A (ja) 射出成形における樹脂温度推定方法および装置
JP2811536B2 (ja) 射出成形における型内の樹脂圧力推定方法
JPH0622831B2 (ja) 射出圧縮成形方法
JP7817127B2 (ja) 成形装置の制御方法および成形装置
JP2000117800A (ja) 射出成形機の昇温装置及び昇温方法
JPH07110513B2 (ja) 射出成形におけるマルチキャビティ金型の保圧制御方法および装置
JP2711909B2 (ja) 射出成形機の保圧制御装置
JPS5933102B2 (ja) 射出成形の制御装置
CN103648745B (zh) 模制品的制造方法以及模具
JP2858182B2 (ja) 射出圧縮成形における圧縮圧力制御方法およびその装置
JP2917091B2 (ja) 射出成形機の制御方式
JPH04148911A (ja) 射出成形における保圧制御方法および装置
JPH04816B2 (ja)
JPH04239620A (ja) 金型内樹脂温度推定機能を有する射出成形機

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees