JPH0722352B2 - カメラ一体型ビデオテープレコーダ - Google Patents
カメラ一体型ビデオテープレコーダInfo
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- JPH0722352B2 JPH0722352B2 JP1208424A JP20842489A JPH0722352B2 JP H0722352 B2 JPH0722352 B2 JP H0722352B2 JP 1208424 A JP1208424 A JP 1208424A JP 20842489 A JP20842489 A JP 20842489A JP H0722352 B2 JPH0722352 B2 JP H0722352B2
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明はカメラ一体型ビデオテープレコーダ(以下、
VTRと略す)、特にその筺体の構造に関するものであ
る。
VTRと略す)、特にその筺体の構造に関するものであ
る。
[従来の技術] 第19図は従来のカメラ一体型VTRの分解図であり、第20
図は、その機構部の動作を示す詳細図である。第19図に
おいて(1)はカメラ一体型VTRを(イ)、(ウ)、
(エ)、(オ)方向より覆う意匠構造体である。(6)
はカメラ一体型VTRを機能させるための回路部である。
図は、その機構部の動作を示す詳細図である。第19図に
おいて(1)はカメラ一体型VTRを(イ)、(ウ)、
(エ)、(オ)方向より覆う意匠構造体である。(6)
はカメラ一体型VTRを機能させるための回路部である。
(7)は磁気テープをカセットケースから引き出し、引
き出した磁気テープに信号を記録または磁気テープから
の信号を再生するためのメカ部である。
き出した磁気テープに信号を記録または磁気テープから
の信号を再生するためのメカ部である。
(8)は、回路部への静電気障害を防ぐ導電性のシール
ドプレート、(9)はシールドプレート(8)と回路部
(6)の接触を防ぐために矢印(ア)方向にシールドプ
レートを覆うように取り付ける非導電性の絶縁シート、
(10)は音声を収音するためのマイクである。
ドプレート、(9)はシールドプレート(8)と回路部
(6)の接触を防ぐために矢印(ア)方向にシールドプ
レートを覆うように取り付ける非導電性の絶縁シート、
(10)は音声を収音するためのマイクである。
(11)はドラム、(12)は磁気テープ、(13)はカセッ
トケース、(11a)はドラム(11)に取り付けられたヘ
ッドである。
トケース、(11a)はドラム(11)に取り付けられたヘ
ッドである。
次に動作について説明する。
第20図は、機構部の動作を示しており、磁気テープ(1
2)がカセットケース(13)より引き出されてドラム(1
1)に巻き付く。
2)がカセットケース(13)より引き出されてドラム(1
1)に巻き付く。
ドラム(11)は矢印(カ)方向に回転し、また磁気テー
プは矢印(キ)方向に走行する。
プは矢印(キ)方向に走行する。
そして、ヘッド(11a)は磁気テープ(12)に信号を記
録または磁気テープ(12)からの信号を再生する。
録または磁気テープ(12)からの信号を再生する。
[発明が解決しようとする課題] 従来のカメラ一体型VTRは以上のように構成されている
ので、ドラム(11)に取り付けたヘッド(11a)が磁気
テープ(12)に進入または離脱するときに発生する騒音
は通常の射出成形のプラスチック製の筺体で覆っただけ
では低騒音のカメラ一体型VTRが得られにくく、マイク
(10)にその騒音が集音されてしまうという課題があっ
た。
ので、ドラム(11)に取り付けたヘッド(11a)が磁気
テープ(12)に進入または離脱するときに発生する騒音
は通常の射出成形のプラスチック製の筺体で覆っただけ
では低騒音のカメラ一体型VTRが得られにくく、マイク
(10)にその騒音が集音されてしまうという課題があっ
た。
また、シールドプレート(8)及び絶縁シート(9)を
装着しなければならず、そのためのスペースの確保が困
難であり、部品点数が多くなるため、カメラ一体型VTR
の小型化及びコストダウンを図れないという問題があっ
た。
装着しなければならず、そのためのスペースの確保が困
難であり、部品点数が多くなるため、カメラ一体型VTR
の小型化及びコストダウンを図れないという問題があっ
た。
この発明は上記のような問題点を解消するためになされ
たもので、比重変化をもたせた多孔質層の吸音部材を用
いることにより吸音特性を良好なものとすると共に、複
雑な材質にも対応できる静電気シールド効果を有する筺
体を用いて小型のカメラ一体型VTRを得ることを目的と
する。
たもので、比重変化をもたせた多孔質層の吸音部材を用
いることにより吸音特性を良好なものとすると共に、複
雑な材質にも対応できる静電気シールド効果を有する筺
体を用いて小型のカメラ一体型VTRを得ることを目的と
する。
[課題を解決するための手段] この発明に係るカメラ一体型VTRは、比重を層の厚さ方
向もしくは面方向に連続的に変化させた多孔質層の吸音
部材と、この吸音部材の内側に融着して一体化した多孔
質層よりも空孔率の小さい非通気性の融合層部材とから
なる多孔質構造体により筺体を構成したものである。
向もしくは面方向に連続的に変化させた多孔質層の吸音
部材と、この吸音部材の内側に融着して一体化した多孔
質層よりも空孔率の小さい非通気性の融合層部材とから
なる多孔質構造体により筺体を構成したものである。
[作用] この発明におけるカメラ一体型VTRは、比重すなわち空
孔率を変化させた多孔質層の部材を装着することにより
各種特性を向上させる。
孔率を変化させた多孔質層の部材を装着することにより
各種特性を向上させる。
例えば、厚み等に応じて空孔率の変化度合を変えて吸音
特性の周波数を制御したり、多孔質層の吸音部材とその
内側に融着された非通気性の融合層部材とを層状にする
と遮音特性が向上する。
特性の周波数を制御したり、多孔質層の吸音部材とその
内側に融着された非通気性の融合層部材とを層状にする
と遮音特性が向上する。
[実施例] 以下、この発明の一実施例について説明する。
第1図はこの発明によるカメラ一体型VTRの筺体を示す
斜視図であり、図において、(1a)は機構部で発生する
騒音の吸収及び静電気シールド効果を有する多孔質層の
吸音部材と非通気性の融合部材とからなる筺体である。
斜視図であり、図において、(1a)は機構部で発生する
騒音の吸収及び静電気シールド効果を有する多孔質層の
吸音部材と非通気性の融合部材とからなる筺体である。
(2)はネジ(3)を用いて筺体(1a)で回路部及び機
構部を覆い密閉するように取り付けるときに回路部
(6)のグランド部又は機構部(7)に接触する導電性
の取付首部である。
構部を覆い密閉するように取り付けるときに回路部
(6)のグランド部又は機構部(7)に接触する導電性
の取付首部である。
第2図は、第1図の取付首部(2)付近を示す断面図で
ある。図において、(17)は比重を層の厚さ方向に変化
させた多孔質層の吸音部材、(16)は多孔質層(17)に
融着して一体化した非通気性の導電性部材(16a)及び
非導電性部材(16b)からなる融合層部材である。
ある。図において、(17)は比重を層の厚さ方向に変化
させた多孔質層の吸音部材、(16)は多孔質層(17)に
融着して一体化した非通気性の導電性部材(16a)及び
非導電性部材(16b)からなる融合層部材である。
なお、上記実施例では、(1a)の筺体のみ多孔質構造体
としたが筺体(1b)、(1c)、(1d)(第19図参照)も
同様の構造としても良い。また融合層部材(16)を非導
電性部材のみにより構成し、吸音効果のみを得るように
しても良い。
としたが筺体(1b)、(1c)、(1d)(第19図参照)も
同様の構造としても良い。また融合層部材(16)を非導
電性部材のみにより構成し、吸音効果のみを得るように
しても良い。
次に、本発明に用いる吸音材と非通気性の融合層部材と
からなる多孔質構造体(以下多孔質体あるいは層状のも
のは多層材ともいう)の構造、製法、特性について説明
する。なお詳細については平成1年4月28日出願の特願
平01−110996号明細書、名称「多孔質構造体」に記載し
てある。
からなる多孔質構造体(以下多孔質体あるいは層状のも
のは多層材ともいう)の構造、製法、特性について説明
する。なお詳細については平成1年4月28日出願の特願
平01−110996号明細書、名称「多孔質構造体」に記載し
てある。
第3図(A)、(B)は、それぞれ多層材(14)の厚さ
方向に切断した断面を模式的に示す図である。図におい
て、(15)は比重の大きい層、例えば融合層で、通気性
又は非通気性のいずれでもよい。
方向に切断した断面を模式的に示す図である。図におい
て、(15)は比重の大きい層、例えば融合層で、通気性
又は非通気性のいずれでもよい。
(16)は比重の小さい多孔質層で、通常は通気性であ
り、空孔率は、厚さ方向に連続的に変化している。
り、空孔率は、厚さ方向に連続的に変化している。
(17)は通常比重が融合層(15)と多孔質層(16)の中
間にあるスキン層で、例えば厚さ100ミクロン以下の融
合層である。
間にあるスキン層で、例えば厚さ100ミクロン以下の融
合層である。
多層材(14)は、融合層(15)と多孔質層(16)とが一
体化しており、同様に融合層(15)と多孔質層(16)と
スキン層(17)は一体化している。
体化しており、同様に融合層(15)と多孔質層(16)と
スキン層(17)は一体化している。
多層材(14)は吸音材として使用するときは、多孔質層
(16)を騒音源側に対面させて、音のエネルギーを吸収
減衰させかつ、融合層(15)で音波が透過するのを防
ぐ。
(16)を騒音源側に対面させて、音のエネルギーを吸収
減衰させかつ、融合層(15)で音波が透過するのを防
ぐ。
次に、上記のような多層材(多孔質構造体)(14)を構
成する、層の厚さ方向もしくは層の面方向に比重を連続
的に変化させた多孔質層の製造方法及び特性について説
明する。
成する、層の厚さ方向もしくは層の面方向に比重を連続
的に変化させた多孔質層の製造方法及び特性について説
明する。
まず、製造方法について説明する。
第4図は、多層材の製造方法を説明する金型構成断面図
である。図において、(18)は凹側金型で、例えばアル
ミニウム等の熱伝導性の良い材質で構成されており、
(19)は凸側金型で、同様にアルミニウムで構成されて
いる。
である。図において、(18)は凹側金型で、例えばアル
ミニウム等の熱伝導性の良い材質で構成されており、
(19)は凸側金型で、同様にアルミニウムで構成されて
いる。
(20)、(21)は各々金型の温度を上げるヒーターで、
凹側金型(18)の方が凸側金型(19)よりも高温にされ
る。
凹側金型(18)の方が凸側金型(19)よりも高温にされ
る。
製法 原料として、熱可塑性樹脂の粒状素材を用いて、多孔質
構造体を成形する場合について説明する。
構造体を成形する場合について説明する。
凹側金型(18)の壁部(22)の温度は、凹側金型(18)
と凸側金型(19)によって形成される閉空間(23)内に
入れられる原料である粒状素材の軟化する温度以上で熱
分解温度以下、通常150〜240℃にセットされ、凸側金型
(19)の壁部(24)の温度は、凹側金型(18)の壁部
(22)の温度よりも低い温度、例えば原料となる粒状素
材の軟化する温度付近、通常70〜180℃にセットされ
る。
と凸側金型(19)によって形成される閉空間(23)内に
入れられる原料である粒状素材の軟化する温度以上で熱
分解温度以下、通常150〜240℃にセットされ、凸側金型
(19)の壁部(24)の温度は、凹側金型(18)の壁部
(22)の温度よりも低い温度、例えば原料となる粒状素
材の軟化する温度付近、通常70〜180℃にセットされ
る。
すると、凹側金型(18)の高温壁部(22)に接触した粒
状素材は溶融し、最終的には比重の大きい層、すなわち
融合層(15)になり、融合の程度により通気性から非通
気性に変化する。
状素材は溶融し、最終的には比重の大きい層、すなわち
融合層(15)になり、融合の程度により通気性から非通
気性に変化する。
凸側金型(19)の壁部(24)は高温壁部(22)より低温
のため、壁部(24)から上記融合層(15)までの粒状素
材は、完全流動までには至らないが、半流動状態で、粒
状素材各々が接触部分で溶着し、最終的には上記融合層
(15)に溶着した多孔質層(16)が形成される。
のため、壁部(24)から上記融合層(15)までの粒状素
材は、完全流動までには至らないが、半流動状態で、粒
状素材各々が接触部分で溶着し、最終的には上記融合層
(15)に溶着した多孔質層(16)が形成される。
この多孔質層(16)は通常は通気性であるが、バインダ
ーなどの素材の混合材によっては非通気性になる。
ーなどの素材の混合材によっては非通気性になる。
このようにして比重の大きい層と比重の小さい多孔質層
を一体的に同時に成形することができる。
を一体的に同時に成形することができる。
粒状素材の直径が0.2mm以下になると、空孔径が小さく
なって、多層材の機能、例えば吸音特性が低下する。
なって、多層材の機能、例えば吸音特性が低下する。
また、空孔径を大きくしようとすると、粒子間の融着度
合が少なくなり、機械的強度が低下する。更に、直径が
3mm以上になると、吸音特性が低下する。
合が少なくなり、機械的強度が低下する。更に、直径が
3mm以上になると、吸音特性が低下する。
なお、熱可塑性樹脂の粒状素材原料としては、代表的な
ものとして、PP(ポリプロピレン)、AS(アクリルスチ
ロール)、スチロールなどを用いることができる。
ものとして、PP(ポリプロピレン)、AS(アクリルスチ
ロール)、スチロールなどを用いることができる。
又、熱可塑性樹脂の粒状素材にバインダーとして、メチ
ルエチルケトン(MEK)セルロース、ワニス、アセトン
を吹付けたり、混ぜたりすると、多層材の粒状素材各々
の固着力が増し、機械的強度が向上して、取扱い性が良
くなる。
ルエチルケトン(MEK)セルロース、ワニス、アセトン
を吹付けたり、混ぜたりすると、多層材の粒状素材各々
の固着力が増し、機械的強度が向上して、取扱い性が良
くなる。
製法 原料として、熱硬化性樹脂の粒状素材を用いて多層材を
成形する場合について説明する。
成形する場合について説明する。
製法と同様にして、凹側金型(18)の壁部(22)の温
度は、粒状素材の軟化する温度以上で熱分解以下にセッ
トされ、凸側金型(19)の壁部(24)の温度は、凹側金
型(18)の壁部(22)の温度よりも低い粒状素材の軟化
する温度付近にセットされる。
度は、粒状素材の軟化する温度以上で熱分解以下にセッ
トされ、凸側金型(19)の壁部(24)の温度は、凹側金
型(18)の壁部(22)の温度よりも低い粒状素材の軟化
する温度付近にセットされる。
ここにおいて金型(18)、(19)内に熱硬化性樹脂、例
えばフェノール、PBT(ポリブチレンテレフタレー
ト)、PET(ポリエチレンテレフタレート)などの粒状
素材で直径0.2〜3mm程度の粒子を、バインダーとなる例
えばセルロース、ワニス、各種接着剤などと混合して投
入し、金型(18)、(19)を加圧しながら閉じ、数分〜
数時間加熱する。
えばフェノール、PBT(ポリブチレンテレフタレー
ト)、PET(ポリエチレンテレフタレート)などの粒状
素材で直径0.2〜3mm程度の粒子を、バインダーとなる例
えばセルロース、ワニス、各種接着剤などと混合して投
入し、金型(18)、(19)を加圧しながら閉じ、数分〜
数時間加熱する。
この加熱は上述した金型(18)、(19)のセット温度で
行われ、加圧力は加熱状態で1kg/cm2〜数ton/cm2であ
る。
行われ、加圧力は加熱状態で1kg/cm2〜数ton/cm2であ
る。
このようにすると、凹側金型(18)の温度壁部(22)に
接触した粒状素材は軟化し、バインダーで接着されて比
重の大きい層となり、軟化の程度により、通気性から非
通気性に変化する。
接触した粒状素材は軟化し、バインダーで接着されて比
重の大きい層となり、軟化の程度により、通気性から非
通気性に変化する。
凸側金型(19)の壁部(24)は高温壁部(22)により低
温のため、壁部(24)から上記の比重の大きい層(15)
までの粒状素材は、完全流動までには至らないが、半流
動状態で、粒状素材各々が接触部分でバインダーで接着
されて、最終的には、上記の比重の大きい層(15)に接
着した多孔質層(16)が一体的に形成される。
温のため、壁部(24)から上記の比重の大きい層(15)
までの粒状素材は、完全流動までには至らないが、半流
動状態で、粒状素材各々が接触部分でバインダーで接着
されて、最終的には、上記の比重の大きい層(15)に接
着した多孔質層(16)が一体的に形成される。
この多孔質層(16)は通常は通気性であるが、バインダ
ーの混合量が多くなると、非通気性になる。
ーの混合量が多くなると、非通気性になる。
さらに、多層材の多孔質層の比重を、多孔質層の層面方
向に変化させようとするには、低温側の金型の温度を上
記層面方向に沿って変化すればよい。
向に変化させようとするには、低温側の金型の温度を上
記層面方向に沿って変化すればよい。
すると低温側の金型の中でも、より高温部に対向する多
孔質層部分は、比重が大きくなり、より低温部に対向す
る多孔質層部分は比重が小さくなる。
孔質層部分は、比重が大きくなり、より低温部に対向す
る多孔質層部分は比重が小さくなる。
一方、上述の製法においては、多層材が一体的に成形で
きるので、金型を変えることにより、種々の形状、特に
複雑な形状の多層材にも容易に対応できる。
きるので、金型を変えることにより、種々の形状、特に
複雑な形状の多層材にも容易に対応できる。
次に、このようにして製造された、層の厚さ方向もしく
は層の面方向に比重を連続的に変化させた多孔質層の各
種特性及び応用等について説明する。
は層の面方向に比重を連続的に変化させた多孔質層の各
種特性及び応用等について説明する。
(i)吸音特性 第5図は、製法で成形された厚さ10mmの多孔質構造体
(ほとんど全域多孔質層)における厚さ方向の空孔率
(比重)分布例を示す図である。
(ほとんど全域多孔質層)における厚さ方向の空孔率
(比重)分布例を示す図である。
第5図中、曲線A、Cは、空孔率が厚さ方向にほぼ一様
な特性を示し、それぞれ約25(%)、約10(%)のもの
であり、曲線Bは、空孔率が厚さ方向に分布を有し、10
〜20(%)の範囲で連続的に変化しているものである。
な特性を示し、それぞれ約25(%)、約10(%)のもの
であり、曲線Bは、空孔率が厚さ方向に分布を有し、10
〜20(%)の範囲で連続的に変化しているものである。
この種の多孔質構造体を吸音材として利用する場合に
は、その吸音特性が問題になる。
は、その吸音特性が問題になる。
第6図は第5図に示す三種類の空孔率分布を有するサン
プルにおける垂直入射吸音率をJIS A1405「管内法によ
る建築材料の垂直入射吸音率の測定法」により測定した
結果を示す。
プルにおける垂直入射吸音率をJIS A1405「管内法によ
る建築材料の垂直入射吸音率の測定法」により測定した
結果を示す。
なお、曲線Bの厚さ方向に空孔率分布を有するサンプル
では、空孔率が10(%)の方を音波を入射する面とし
た。
では、空孔率が10(%)の方を音波を入射する面とし
た。
図から判るように、空孔率分布を有するサンプル(曲線
B)が最も吸音率特性が良いことを確認した。
B)が最も吸音率特性が良いことを確認した。
以上説明した多孔質層を形成する樹脂粒は形状が球状の
ほか、円筒状、円柱状、立方体などでもよい。ひげ付き
の熱可塑性樹脂粒はひげの部分が溶融しやすいので、原
料として好適である。
ほか、円筒状、円柱状、立方体などでもよい。ひげ付き
の熱可塑性樹脂粒はひげの部分が溶融しやすいので、原
料として好適である。
又、多層材の軽量化を図る目的で、例えば発泡した中空
粒状素材や発泡性素材を原料として利用することもでき
る。
粒状素材や発泡性素材を原料として利用することもでき
る。
更に、補強用として原料に短繊維を混入させてもよい
し、バインダーとして糸状の熱可塑性樹脂を原料に混入
させてもよい。
し、バインダーとして糸状の熱可塑性樹脂を原料に混入
させてもよい。
なお、多孔質体としての特性、特に吸音特性に対し、粒
状素材の形状や長径には、より優れた特性を有する範囲
があることを確認した。以下に説明する。
状素材の形状や長径には、より優れた特性を有する範囲
があることを確認した。以下に説明する。
第7図には、粒状素材の形状を変えた場合の素材入射吸
音率の特性バラツキ(サンプル数5個での特性のバラツ
キ)を示す図である。曲線Aは粒状素材が直径0.8(m
m)、長さ1(mm)の円筒形状のもの、曲線Bは直径1
(mm)の球体状のものである。
音率の特性バラツキ(サンプル数5個での特性のバラツ
キ)を示す図である。曲線Aは粒状素材が直径0.8(m
m)、長さ1(mm)の円筒形状のもの、曲線Bは直径1
(mm)の球体状のものである。
なお、いずれも多孔質層の厚さは10(mm)であり、吸音
率を測定した周波数は2(KHz)である。同図より、球
体状のもの(曲線B)は、サンプルの違いによる特性の
差が少なく、極めて安定していることが判る。
率を測定した周波数は2(KHz)である。同図より、球
体状のもの(曲線B)は、サンプルの違いによる特性の
差が少なく、極めて安定していることが判る。
この理由は、球体状の場合、粒状素材どうしの接触点が
一個所となるので、成形時に粒状素材の層状態が安定し
て均一になるためである。
一個所となるので、成形時に粒状素材の層状態が安定し
て均一になるためである。
このように、特にサンプル間で特性の安定性を要する場
合などには球体状(球体もしくは楕円体)にする方が、
より好ましい多孔質構造体を得ることができる。
合などには球体状(球体もしくは楕円体)にする方が、
より好ましい多孔質構造体を得ることができる。
また、吸音特性は、粒状素材の長径によっても異なるこ
とを確認した。第8図に、粒状素材の長径と吸音率の関
係を示す。
とを確認した。第8図に、粒状素材の長径と吸音率の関
係を示す。
サンプルの厚さは10(mm)で、測定周波数は2(KHz)
である。粒状素材を径を小さく過ぎたり、大きくし過ぎ
たりすると、音波が多孔質体内に侵入しにくくなった
り、多孔質体の固有音響インピーダンスが空気側の固有
音響インピーダンスと整合しなくなったりして吸音率が
低下する。
である。粒状素材を径を小さく過ぎたり、大きくし過ぎ
たりすると、音波が多孔質体内に侵入しにくくなった
り、多孔質体の固有音響インピーダンスが空気側の固有
音響インピーダンスと整合しなくなったりして吸音率が
低下する。
第8図より、粒状素材の長径は、実用的な範囲では0.2
〜3.0(mm)、好ましくは1.0〜2.0(mm)の範囲とする
ことにより、吸音特性を良好にできることを確認した。
〜3.0(mm)、好ましくは1.0〜2.0(mm)の範囲とする
ことにより、吸音特性を良好にできることを確認した。
次に、本発明に用いる多孔質構造の他の実施例について
説明する。
説明する。
多孔質構造体は、層の厚さ方向もしくは層の面方向に比
重を連続的に変化させた多孔質層と、この多孔質よりも
空孔率が小さく比重の大きい中実層とを層状にしたもの
である。
重を連続的に変化させた多孔質層と、この多孔質よりも
空孔率が小さく比重の大きい中実層とを層状にしたもの
である。
この中実層は、粒状素材が熱可塑性樹脂の場合は、融合
層になり、融合の程度により通気性から非通気性まで変
化する。
層になり、融合の程度により通気性から非通気性まで変
化する。
また、粒状素材が熱硬化性樹脂の場合には、粒状素材が
軟化しバインダーで接着されて比重の大きい層となり、
軟化の程度により通気性から非通気性まで変化する。
軟化しバインダーで接着されて比重の大きい層となり、
軟化の程度により通気性から非通気性まで変化する。
次に、このような多孔質構造体の代表的な製造方法につ
いて説明する。
いて説明する。
製法例− 製法において、凹側金型(18)の壁部(22)の温度を
150℃にセットし、凸側金型(19)の壁部(24)の温度
を100℃にセットし、ABS樹脂として、電気化学工業株式
会社製GTR−40(グレード)、軟化する温度86℃の熱可
塑性樹脂の粒状素材、直径1mmの球状粒子を金型に入
れ、金型(18)、(19)を閉じた。この時、壁面(2
2)、(24)間の距離は10mmであった。
150℃にセットし、凸側金型(19)の壁部(24)の温度
を100℃にセットし、ABS樹脂として、電気化学工業株式
会社製GTR−40(グレード)、軟化する温度86℃の熱可
塑性樹脂の粒状素材、直径1mmの球状粒子を金型に入
れ、金型(18)、(19)を閉じた。この時、壁面(2
2)、(24)間の距離は10mmであった。
この状態で20分間経過(つまり加熱状態を持続)させて
金型(18)、(19)を開放した。なお、加熱状態のとき
の加圧力は100kg/cm2であった。
金型(18)、(19)を開放した。なお、加熱状態のとき
の加圧力は100kg/cm2であった。
このようにして成形した多層材(14)を第9図に示す。
この多層材(14)は厚さが10mmでその中の融合層(15)
の厚さは約1mm、多孔質層(16)の厚さは約9mmであっ
た。
この多層材(14)は厚さが10mmでその中の融合層(15)
の厚さは約1mm、多孔質層(16)の厚さは約9mmであっ
た。
製法例−3 製法において、凹側金型(18)の壁部(22)の温度を
180℃にセットし、凸側金型(19)の壁部(24)の温度
を130℃にセットし、ABS樹脂として、電気化学工業株式
会社製GTR−40(グレード)、軟化する温度86℃の熱可
塑性樹脂の粒状素材、直径1mmの球状粒子を金型に入
れ、金型(18)、(19)を閉じた。この際、壁面(2
2)、(24)間の距離は10mmであった。
180℃にセットし、凸側金型(19)の壁部(24)の温度
を130℃にセットし、ABS樹脂として、電気化学工業株式
会社製GTR−40(グレード)、軟化する温度86℃の熱可
塑性樹脂の粒状素材、直径1mmの球状粒子を金型に入
れ、金型(18)、(19)を閉じた。この際、壁面(2
2)、(24)間の距離は10mmであった。
この状態で15分間経過させて金型(18)、(19)を開放
した。なお加熱状態のときの加圧力は100kg/cm2であっ
た。
した。なお加熱状態のときの加圧力は100kg/cm2であっ
た。
このとき成形した多層材(14)は厚さが10mm、その中の
融合層(15)の厚さは約1mm、多孔層(16)の厚さは約9
mmであったが、製法例−2の成形多層材(14)に比
べ、多孔層(16)の表面部の融合化が一部分進み、30μ
m程度のスキン層が形成された。
融合層(15)の厚さは約1mm、多孔層(16)の厚さは約9
mmであったが、製法例−2の成形多層材(14)に比
べ、多孔層(16)の表面部の融合化が一部分進み、30μ
m程度のスキン層が形成された。
製法例−2 製法において、凹側金型(18)の壁(22)の温度を20
0℃にセットし、凸側金型(19)の壁部(24)の温度を1
50℃にセットし、熱硬化性樹脂として、フェノール樹脂
(明和化成株式会社製、MW−752(グレード)、軟化す
る温度190℃)で直径1mmの粒状素材を、バインダーとな
る粉末状セルロース15重量%と共に金型に入れ、金型
(18)、(19)を閉じた。
0℃にセットし、凸側金型(19)の壁部(24)の温度を1
50℃にセットし、熱硬化性樹脂として、フェノール樹脂
(明和化成株式会社製、MW−752(グレード)、軟化す
る温度190℃)で直径1mmの粒状素材を、バインダーとな
る粉末状セルロース15重量%と共に金型に入れ、金型
(18)、(19)を閉じた。
壁面(22)、(24)間の距離は10mmであった。この状態
で25分間経過(つまり加熱状態を持続)させて金型(1
8)、(19)を開放した。
で25分間経過(つまり加熱状態を持続)させて金型(1
8)、(19)を開放した。
なお加熱状態のときの加圧力は150kg/cm2であった。こ
のように成形した多層材(14)は厚さが10mmで、その中
の比重の大きい層(15)の厚さは約1mm、多孔質層(1
6)の厚さは約9mmであった。
のように成形した多層材(14)は厚さが10mmで、その中
の比重の大きい層(15)の厚さは約1mm、多孔質層(1
6)の厚さは約9mmであった。
なお熱硬化性樹脂を熱可塑性樹脂でコートした粒状素材
を原料として用いてもよい。
を原料として用いてもよい。
次に、上記のようにして成形された多層材(層状の多孔
質構造体)の特性等について説明する。
質構造体)の特性等について説明する。
(i)空孔率 第10図は成形された多層材の空孔率を示す曲線図で曲線
実−2、実−3はそれぞれ製法例−2、製法例
−3によって製造された多層材の厚さ(mm)に対する空
孔率(%)を示す。
実−2、実−3はそれぞれ製法例−2、製法例
−3によって製造された多層材の厚さ(mm)に対する空
孔率(%)を示す。
融合層(15)はいずれも非通気性で、実−2の多孔質
層(16)は厚さ方向に空孔率が連続的に変化し、表面
(低温側)で空孔率が最大となる。実−3の多孔質層
(16)は厚さ方向に空孔率が連続的に変化するが、多孔
質層(16)の中央で空孔率が最大になり表面部(低温
側)で空孔率が低下する。
層(16)は厚さ方向に空孔率が連続的に変化し、表面
(低温側)で空孔率が最大となる。実−3の多孔質層
(16)は厚さ方向に空孔率が連続的に変化するが、多孔
質層(16)の中央で空孔率が最大になり表面部(低温
側)で空孔率が低下する。
すなわち、表面部の空孔率は、多孔質層(16)の最大の
空孔率と融合層(15)の空孔率の中間であり、部分的に
融合したスキン層(17)が形成されていることを示して
いる。
空孔率と融合層(15)の空孔率の中間であり、部分的に
融合したスキン層(17)が形成されていることを示して
いる。
なお比重は材質が同じであれば、当然ながら空孔率が小
さいほど大きい。
さいほど大きい。
(ii)層状多孔質構造体の特性 多層材を吸音材として使用する場合にはその吸音特性が
問題になる。
問題になる。
第11図は垂直入射吸音率を比較する曲線図で、垂直入射
吸音率を前述のJIS A 1405により測定した結果を示
す。
吸音率を前述のJIS A 1405により測定した結果を示
す。
曲線実−2は製法−2で製造した多層材で厚さ10mm
のもの、曲線「従」は従来の吸音材であるウレタンフォ
ームで厚さ10mmのものの特性をそれぞれ示す。
のもの、曲線「従」は従来の吸音材であるウレタンフォ
ームで厚さ10mmのものの特性をそれぞれ示す。
図からも判るように、多層材の垂直入射吸音率は従来の
吸音材(ウレタンフォーム)のそれと同等以上の特性を
有することを確認した。
吸音材(ウレタンフォーム)のそれと同等以上の特性を
有することを確認した。
第12図は同様な垂直入射吸音率の特性曲線図で、いずれ
の曲線も前述の方法で製造した多層材の特性で、実−
2、実−3はそれぞれ製法例−2、製法例−3で
製造した厚さ10mmの多層材の特性を示す。
の曲線も前述の方法で製造した多層材の特性で、実−
2、実−3はそれぞれ製法例−2、製法例−3で
製造した厚さ10mmの多層材の特性を示す。
なお、製法例−3のものの特性が良好な理由は表面部
の空孔率の最適化の影響と思われる。
の空孔率の最適化の影響と思われる。
(iii)スキン層の効果 次に、スキン層により吸音特性が向上する現象の解明及
びその最適厚さについて説明する。
びその最適厚さについて説明する。
まず、多孔質体素材としてABS樹脂を用いて、厚さ10mm
のサンプルを前述の製法により製作した。
のサンプルを前述の製法により製作した。
このサンプルの空孔率分布の実測結果を第13図に、空孔
率の小さい方を音波入射面なしでその垂直入射吸音率特
性を第14図に示す。
率の小さい方を音波入射面なしでその垂直入射吸音率特
性を第14図に示す。
図から明らかなように、このサンプルでは、400(Hz)
という低周波で吸音率が最大となり、しかもその値が90
(%)を越える良好な吸音特性が得られた。
という低周波で吸音率が最大となり、しかもその値が90
(%)を越える良好な吸音特性が得られた。
このとき、このサンプルの音波入射面側の低空孔率部を
顕微鏡で破断観察した結果、その表面が厚さ30ミクロン
程度の、ほぼ非通気性のスキン層になっていることが見
出された。
顕微鏡で破断観察した結果、その表面が厚さ30ミクロン
程度の、ほぼ非通気性のスキン層になっていることが見
出された。
さらに、スキン層の厚さを種々変更して吸音特性の試験
を行った結果、スキン層の厚さが100ミクロンを越える
と、スキン層が質量としてではなく、弾性膜(バネ系)
として働くようになり、最高吸音率の周波数は、逆に上
がってしまい、所要の効果は得られなかった。
を行った結果、スキン層の厚さが100ミクロンを越える
と、スキン層が質量としてではなく、弾性膜(バネ系)
として働くようになり、最高吸音率の周波数は、逆に上
がってしまい、所要の効果は得られなかった。
従って、スキン層の厚さは100ミクロン以下が妥当であ
ることを確認した。
ることを確認した。
上記の層状の多孔質構造体は、主として二層の場合で説
明してきたが、三層あるいは任意層・任意材質の多孔質
構造体とすることもできる。
明してきたが、三層あるいは任意層・任意材質の多孔質
構造体とすることもできる。
第15図は、スキン層(17)、多孔質層(16)及び非通気
性の中実層(15)よりなる三重層の多孔質構造体(14
a)の断面図を示す。
性の中実層(15)よりなる三重層の多孔質構造体(14
a)の断面図を示す。
これを、吸音材として用いる場合には、前述したよう
に、スキン層(17)及び多孔質層(16)により優れた吸
音特性を有し、かつ非通気性の中実層(15)が遮音体と
なるので、吸音と遮音の両機能を効果的に発揮する構造
体とすることができる。
に、スキン層(17)及び多孔質層(16)により優れた吸
音特性を有し、かつ非通気性の中実層(15)が遮音体と
なるので、吸音と遮音の両機能を効果的に発揮する構造
体とすることができる。
なお、上記例に限らず、各分野でその用途に応じて、任
意層・任意材質の多孔質構造体として応用できることは
いうまでもない。
意層・任意材質の多孔質構造体として応用できることは
いうまでもない。
さらに、粒状素材に樹脂粒以外の粒を含む素材を用いる
ことにより、多孔質構造体の機能を拡大させることがで
きる。以下、その一実施例を説明する。
ことにより、多孔質構造体の機能を拡大させることがで
きる。以下、その一実施例を説明する。
まず、製造方法について説明する。
製法例−1 第16図は金型(18)、(19)の空間(23)に2種類の粒
を含む素材を入れ金型(18)、(19)を閉じたところを
示す断面図である。
を含む素材を入れ金型(18)、(19)を閉じたところを
示す断面図である。
凹側金型(18)内に、最初に長径が約0.2mmの鉄粒(2
5)を積み厚さが約1mmになるように充填し、その後、長
径が約1mmのABS樹脂粒(26)(製法例−2に使用した
ものと同じもの)を閉空間(23)の高さ(10mm)より約
2mmほど高くなるように充填する。
5)を積み厚さが約1mmになるように充填し、その後、長
径が約1mmのABS樹脂粒(26)(製法例−2に使用した
ものと同じもの)を閉空間(23)の高さ(10mm)より約
2mmほど高くなるように充填する。
充填後、凸側金型(19)(第16図では板状金型)を凹側
金型(18)に密着接合させることにより、上記鉄粒(2
5)とABS樹脂粒(26)の充填層を圧縮し、閉空間(23)
内に異種粒の充填層を形成する。
金型(18)に密着接合させることにより、上記鉄粒(2
5)とABS樹脂粒(26)の充填層を圧縮し、閉空間(23)
内に異種粒の充填層を形成する。
以上の条件で、ABS樹脂粒の軟化する温度86℃より高い
温度、つまり凹側金型温度を150℃、凸側金型温度を100
℃に昇温し、約20分加熱する。鉄粒(25)の融点は約15
00℃であることから、その鉄粒の粒形状は保持された状
態となる。
温度、つまり凹側金型温度を150℃、凸側金型温度を100
℃に昇温し、約20分加熱する。鉄粒(25)の融点は約15
00℃であることから、その鉄粒の粒形状は保持された状
態となる。
一方ABS樹脂粒は、特に凹側金型(18)の壁部(22)は
高温であることから、それに接触する鉄粒も高温とな
り、鉄粒(25)と接触するABS樹脂粒(26)は溶融し、
溶融したABS樹脂粒が鉄粒(25)を取り巻くように流動
する。
高温であることから、それに接触する鉄粒も高温とな
り、鉄粒(25)と接触するABS樹脂粒(26)は溶融し、
溶融したABS樹脂粒が鉄粒(25)を取り巻くように流動
する。
加熱後、冷却されて成形された多層体(14)は、厚さが
10mmでその中鉄粒(25)が混入された融合層(15)は厚
さが約1mm、多孔質層(16)は厚さが約9mmの一体化した
積層体となった。融合層(15)の比重は、鉄粒を含まな
い場合は、ABS樹脂の比重そのものとなり、1.05gr/ccで
あるが、鉄粒を入れた場合は融合層のみを切断し、その
比重を測定した結果、4.4gr/ccであった。
10mmでその中鉄粒(25)が混入された融合層(15)は厚
さが約1mm、多孔質層(16)は厚さが約9mmの一体化した
積層体となった。融合層(15)の比重は、鉄粒を含まな
い場合は、ABS樹脂の比重そのものとなり、1.05gr/ccで
あるが、鉄粒を入れた場合は融合層のみを切断し、その
比重を測定した結果、4.4gr/ccであった。
多層材の多孔質層を吸音材とし、融合層を遮音材として
利用する場合、遮音材としてはその比重が大きいほど遮
音特性が向上するので、この多層材は遮音特性に優れ
る。
利用する場合、遮音材としてはその比重が大きいほど遮
音特性が向上するので、この多層材は遮音特性に優れ
る。
従来は、ABS樹脂のような比重の軽い材料の遮音度を上
げるには、その材料の厚さを厚くするか、鉄板などの金
属を貼りつけることが必要であったが、この製造方法で
は溶融する部分に比重の大きい材料を混入させることに
より、多孔質層と比重のさらに大きい融合層を持つ多層
材を容易に実現できる。
げるには、その材料の厚さを厚くするか、鉄板などの金
属を貼りつけることが必要であったが、この製造方法で
は溶融する部分に比重の大きい材料を混入させることに
より、多孔質層と比重のさらに大きい融合層を持つ多層
材を容易に実現できる。
次に、特性例(遮音特性)について説明する。
第18図はこの多層材の遮音度特性を示す曲線図である。
曲線実−2、曲線実−1はそれぞれ製法例−2で
製造した多層材(鉄粒なし)の厚さ10mmのもの、製法例
−1で製造した多層材(鉄粒入り)の厚さ10mmのもの
の遮音特性を示す。
製造した多層材(鉄粒なし)の厚さ10mmのもの、製法例
−1で製造した多層材(鉄粒入り)の厚さ10mmのもの
の遮音特性を示す。
この遮音特性は第17図の特性測定器を用いて測定した。
パイプ(27)(100mmφ)の中に、測定する多層材(1
4)を挿入し、その前後にマイクロホンNo.1、No.2(3
0)、(31)を設置する。
パイプ(27)(100mmφ)の中に、測定する多層材(1
4)を挿入し、その前後にマイクロホンNo.1、No.2(3
0)、(31)を設置する。
パイプ(27)の一方端よりスピーカ(28)で音を入射さ
せる。パイプ(27)の他端は閉じており、その閉端に
は、長さ約1000mmのグラスウール(29)を充填してお
り、閉端で音が反射しないように処理されている。スピ
ーカ(28)で放射され、多層材(14)に入射する入射波
の音圧レベルはマイクロホンNo.1(30)で測定し、多層
材を透過する透過波の音圧レベルは、マイクロホンNo.2
(31)で測定される。
せる。パイプ(27)の他端は閉じており、その閉端に
は、長さ約1000mmのグラスウール(29)を充填してお
り、閉端で音が反射しないように処理されている。スピ
ーカ(28)で放射され、多層材(14)に入射する入射波
の音圧レベルはマイクロホンNo.1(30)で測定し、多層
材を透過する透過波の音圧レベルは、マイクロホンNo.2
(31)で測定される。
なお、多層材の遮音度(dB)は、入射波の温圧レベルか
ら透過波の音圧レベルを差引いた値で評価した。
ら透過波の音圧レベルを差引いた値で評価した。
第18図に示すように、鉄粒入りのもの(実−1)が、
鉄粒なしのもの(実−2)より約10dB遮音度が向上し
ている。
鉄粒なしのもの(実−2)より約10dB遮音度が向上し
ている。
上述実施例においては、樹脂粒に混合する粒を鉄粒とし
たが、他の金属、ガラスや比重の大きい材料でも同様の
効果を発揮する。
たが、他の金属、ガラスや比重の大きい材料でも同様の
効果を発揮する。
又、上述実施例においては、遮音特性の向上のみ説明し
たが、電磁シールドにアルミニウムなど電磁シールドに
効果のある材料を混入させてもよく、更に融合層や多孔
質層の強度向上にグラスフィアバなどを、樹脂粒に混入
して成形してもよい。
たが、電磁シールドにアルミニウムなど電磁シールドに
効果のある材料を混入させてもよく、更に融合層や多孔
質層の強度向上にグラスフィアバなどを、樹脂粒に混入
して成形してもよい。
[発明の効果] 以上のように、この発明によれば、カメラ一体型VTRを
覆う筺体を、比重を層の厚さ方向に連続的に変化させた
多孔質層の吸音部材と、その内側に融着して一体化した
非通気性の融合層部材とにより構成したので、吸音特性
を向上できる。
覆う筺体を、比重を層の厚さ方向に連続的に変化させた
多孔質層の吸音部材と、その内側に融着して一体化した
非通気性の融合層部材とにより構成したので、吸音特性
を向上できる。
また、融合層を厚さ100ミクロン以下のスキン層とする
と、さらに吸音特性を向上させることができる。
と、さらに吸音特性を向上させることができる。
また、比重を変化させた多孔質層の一側面に、この多孔
質よりも空孔率が小さい中実層を他側面に厚さ100ミク
ロン以下のスキン層を設けると、相乗的に特性の向上が
図れる。
質よりも空孔率が小さい中実層を他側面に厚さ100ミク
ロン以下のスキン層を設けると、相乗的に特性の向上が
図れる。
更に、多孔質構造体を構成する粒子素材を導電性材料を
用いたことにより静電気シールド性能の向上も図れ、装
置の小型化及びコストダウンを図ることができる。
用いたことにより静電気シールド性能の向上も図れ、装
置の小型化及びコストダウンを図ることができる。
また、精度の高いものが得られる効果がある。
第1図はこの発明の一実施例によるカメラ一体型VTRを
覆う筺体の一部を示す。第2図は第1図の一部断面図を
示す。第3図は本発明に用いる多層材(多孔質構造体)
の模式的断面図、第4図は多孔質構造体を製造する金型
構成断面図、第5図は本発明に用いる多孔質構造体の第
1の実施例であり、多孔質構造体の厚さに対する空孔率
を示す曲線図、第6図は第5図に空孔率曲線を示した多
孔質構造体の垂直入射吸音率の特性曲線図、第7図は多
孔質層を形成する粒状素材の形状を変えた場合の垂直入
射吸音率の特性のバラツキを示す特性図、第8図は粒状
素材の直径と吸音率の関係を示す特性図、第9図は層状
の多孔質構造体を一部断面で示す図、第10図は本発明に
用いる第3の実施例の多孔質構造体の厚さに対する空孔
率を示す曲線図、第11図及び第12図は従来のものと第10
図に空孔率曲線を示した多孔質構造体との垂直入射吸音
率の特性を比較する曲線図、第13図は本発明に用いるス
キン層を有する多孔質構造体の空孔率を示す曲線図、第
14図は第13図に空孔率曲線を示したスキン層を有する多
孔質構造体の垂直入射吸音率の特性曲線図、第15図は本
発明に用いる任意層状の多孔質構造体を示す断面図、第
16図は鉄粒入り多孔質構造体を製造するための金型構成
断面図、第17図は遮音特性を測定する特性測定器の説明
図、第18図は本発明に用いる二種類の多孔質構造体の遮
音度特性曲線図、第19図は従来のカメラ一体型VTRの構
成を示す分解図、第20図は第19図の機構部を詳細に示す
模式図である。 図において、(1)は筺体、(15)は多層材(多孔質構
造体)、(16)は融合層(比重の大きい層、中実層)、
(17)は多孔質層である。 なお、図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。
覆う筺体の一部を示す。第2図は第1図の一部断面図を
示す。第3図は本発明に用いる多層材(多孔質構造体)
の模式的断面図、第4図は多孔質構造体を製造する金型
構成断面図、第5図は本発明に用いる多孔質構造体の第
1の実施例であり、多孔質構造体の厚さに対する空孔率
を示す曲線図、第6図は第5図に空孔率曲線を示した多
孔質構造体の垂直入射吸音率の特性曲線図、第7図は多
孔質層を形成する粒状素材の形状を変えた場合の垂直入
射吸音率の特性のバラツキを示す特性図、第8図は粒状
素材の直径と吸音率の関係を示す特性図、第9図は層状
の多孔質構造体を一部断面で示す図、第10図は本発明に
用いる第3の実施例の多孔質構造体の厚さに対する空孔
率を示す曲線図、第11図及び第12図は従来のものと第10
図に空孔率曲線を示した多孔質構造体との垂直入射吸音
率の特性を比較する曲線図、第13図は本発明に用いるス
キン層を有する多孔質構造体の空孔率を示す曲線図、第
14図は第13図に空孔率曲線を示したスキン層を有する多
孔質構造体の垂直入射吸音率の特性曲線図、第15図は本
発明に用いる任意層状の多孔質構造体を示す断面図、第
16図は鉄粒入り多孔質構造体を製造するための金型構成
断面図、第17図は遮音特性を測定する特性測定器の説明
図、第18図は本発明に用いる二種類の多孔質構造体の遮
音度特性曲線図、第19図は従来のカメラ一体型VTRの構
成を示す分解図、第20図は第19図の機構部を詳細に示す
模式図である。 図において、(1)は筺体、(15)は多層材(多孔質構
造体)、(16)は融合層(比重の大きい層、中実層)、
(17)は多孔質層である。 なお、図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 5/225 E H05K 5/02 J 7362−4E
Claims (1)
- 【請求項1】内部装置を覆う筺体を備えてなるカメラ一
体型ビデオテープレコーダにおいて、比重を厚さ方向も
しくは面方向に連続的に変化させた多孔質層部材と、多
孔質層部材の一側に融着した非通気性の融合層部材とか
らなる多孔質構造体により筺体を構成したことを特徴と
するカメラ一体型ビデオテープレコーダ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1208424A JPH0722352B2 (ja) | 1989-08-11 | 1989-08-11 | カメラ一体型ビデオテープレコーダ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1208424A JPH0722352B2 (ja) | 1989-08-11 | 1989-08-11 | カメラ一体型ビデオテープレコーダ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0371777A JPH0371777A (ja) | 1991-03-27 |
| JPH0722352B2 true JPH0722352B2 (ja) | 1995-03-08 |
Family
ID=16555992
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1208424A Expired - Fee Related JPH0722352B2 (ja) | 1989-08-11 | 1989-08-11 | カメラ一体型ビデオテープレコーダ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0722352B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007006722A (ja) * | 2005-06-28 | 2007-01-18 | Meitec Corp | 飛翔虫類捕獲ネット |
-
1989
- 1989-08-11 JP JP1208424A patent/JPH0722352B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0371777A (ja) | 1991-03-27 |
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