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JPH0736367B2 - 複合電子部品 - Google Patents
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JPH0736367B2 - 複合電子部品 - Google Patents

複合電子部品

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JPH0736367B2
JPH0736367B2 JP5904691A JP5904691A JPH0736367B2 JP H0736367 B2 JPH0736367 B2 JP H0736367B2 JP 5904691 A JP5904691 A JP 5904691A JP 5904691 A JP5904691 A JP 5904691A JP H0736367 B2 JPH0736367 B2 JP H0736367B2
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impedance
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インピ−ダンスの周波
数特性を任意に設定可能な複合電子部品に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器のディジタル化、高速化
及び高周波化に伴い、電子機器に対する電磁妨害(EM
I)の問題は深刻になりつつある。このため、電子機器
における電磁妨害を防止するために、電源ラインや信号
ラインに種々のEMI対策用の電子部品が組込まれるよ
うになった。例えば、信号ラインに用いるEMI対策用
の電子部品としては、図2乃至図9に示す三端子コンデ
ンサ1、LCフィルタ2、Lビ−ズ3及びEMIビ−ズ
4等がある。
【0003】三端子コンデンサ1は図2及び図3に示す
ように、誘電体1aとその内部に設けられた複数の電極
(図示せず)からなり、誘電体1aの外表面に形成され
た入力端子5及び出力端子6と接地端子7との間に前記
電極が接続され、キャパシタ8が構成されている。
【0004】LCフィルタ2は図4及び図5に示すよう
に、誘電体2aと磁性体2bが組合わされ、誘電体2a
内部に前述と同様の電極が、また磁性体2b内部に導体
(図示せず)が設けられている。前記電極及び誘電体2
aにより入力端子5と接地端子7との間に接続されたキ
ヤパシタ8が、また前記導体と磁性体2bにより入力端
子5と出力端子6との間に接続されたインダクタ9がそ
れぞれ構成されている。
【0005】Lビ−ズ3は図6及び図7に示すように、
磁性体3aとその内部に設けられた導体(図示せず)か
らなり、入力端子5と出力端子6との間に接続されたイ
ンダクタ9が構成されている。
【0006】EMIビ−ズ4は図8及び図9に示すよう
に、磁性体4aとその内部に設けられた導体及び電極
(図示せず)からなり、入力端子5と出力端子6との間
に直列接続されたインダクタ9,10と、インダクタ9
とインダクタ10との接続点と接地端子7との間に接続
されたキャパシタ8とから構成されている。
【0007】ところが、使い易さの点からみると三端子
コンデンサ1、LCフィルタ2及びEMIビ−ズ4等の
三端子型よりLビ−ズ3等の二端子型の方が使いやす
い。即ち、二端子型のLビ−ズ3は信号ラインの途中に
挿入するだけで、信号ラインに重畳したノイズ等を除去
することができる。ところが、三端子型のものは接地端
子7をグランドラインに接続する必要があるため、信号
ライン間にグランドラインを引き回す必要があり、装置
の構成が複雑になるという短所がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た二端子型のLビ−ズ3にも短所がある。即ち、Lビ−
ズ3は、ノイズ等が発生しやすい周波数帯域の全域に亙
ってインピ−ダンスを高くすることが困難であった。
【0009】従来のLビ−ズ3のインピ−ダンス・周波
数特性を図10に示す。図において、Rは渦電流損、ヒ
ステリシス損及び端子間の絶縁抵抗等による損失抵抗、
Xlはインダクタンス成分による誘導リアクタンス、X
cは浮遊容量及び電極間のキャパシタンス成分による容
量リアクタンス、ZはR、Xl、Xcを合成した全体の
インピ−ダンスである。誘導リアクタンスXlは、低周
波から徐々に増加し、50MHz付近で最大となり、1
30MHz付近で急激に0Ωにまで低下している。容量
リアクタンスXcは、140MHz付近で0Ωから急激
に増加し、400MHz付近で最大となり、周波数の増
加に伴い徐々に減少している。
【0010】また、損失抵抗Rは、2MHz付近から徐
々に増加し、135MHz付近で最大値600Ωを示
し、周波数の増加に伴い徐々に減少している。さらに、
損失抵抗Rは、約50MHzから約400MHzの間の
周波数帯域において、誘導リアクタンスXl,容量リア
クタンスXcよりも高い値となっている。これにより、
全体のインピ−ダンスZは、135MHz付近で最大値
を示し、135MHzより低周波及び高周波になるにつ
れ、0Ωに向かって徐々に減少する特性となった。この
Lビ−ズ3によるノイズ除去可能な周波数帯域は50M
Hz〜400MHzであった。
【0011】通常、ノイズが発生する周波数帯域は10
00MHz程度にまで広がっている。このため、所望す
る程度までノイズ等を除去することができず、EMI対
策としての効果が少なかった。
【0012】本発明の目的は上記の問題点に鑑み、イン
ピ−ダンスの周波数特性を任意に設定可能な複合電子部
品を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために、低比抵抗の導電材をスパイラル状に形成
してなる第1のコイルと、所定の高比抵抗の導電材をス
パイラル状に形成してなり、前記第1のコイルに並列に
接続された第2のコイルと、前記第1及び第2のコイル
を包含する所定空間に充填された所定の磁性材料からな
る磁性体ビ−ズと、前記第1及び第2のコイルの両端に
接続され、前記磁性体ビ−ズの外部に形成された一対の
接続電極とからなる複合電子部品を提案する。
【0014】
【作用】本発明によれば、第1のコイルは低比抵抗の導
電材をスパイラル状に形成して構成され、第2のコイル
は所定の高比抵抗の導電材をスパイラル状に形成して構
成される。これにより、前記第1のコイルのインピ−ダ
ンスは、純リアクタンス成分によるものに近くなる。ま
た、第2のコイルのインピ−ダンスは、前記比抵抗に基
づく抵抗成分とリアクタンス成分とからなる。これらの
第1及び第2のコイルは並列に接続されると共に、第1
及び第2のコイルを包含する所定空間には所定の磁性材
料が充填され、磁性体ビ−ズが形成される。さらに、こ
の磁性体ビ−ズの外部には、前記第1及び第2のコイル
の両端に接続された一対の接続電極が形成される。従っ
て、前記第1及び第2のコイルの形状及び巻き数、前記
第2のコイルの比抵抗、及び前記磁性材料の透磁率の設
定値を変えることにより、周波数に対する抵抗成分とリ
アクタンス成分の比率を任意に変えることができる。
【0015】
【実施例】図1は本発明の一実施例の複合電子部品を示
す外観斜視図である。図において、10は複合電子部品
本体(以下、本体と称する)で、直方体形状をなし、そ
の長手方向の両端部には外部電極10a,10bが形成
されている。
【0016】本体10は、図11乃至図13に示すよう
に、電極パタ−ン11a〜11e,12a〜12eが形
成された複数の磁性材料シ−ト13a〜13e,14a
〜14e及び電極パタ−ンが形成されていない磁性材料
シ−ト15を積層して一体に形成される。
【0017】磁性材料シ−ト13a〜13eの電極パタ
−ン11a〜11eは比抵抗の小さな導体によって形成
され、各電極パタ−ン11a〜11eはスパイラル形状
となるようにスル−ホ−ル16を介して互いに導通接続
され、低比抵抗のコイルが構成されている。また、この
コイルの両端に対応する部分の電極パタ−ン、即ち電極
パタ−ン11aの一端111 及び電極パタ−ン11eの他
端112 は、本体10の長手方向の端面に露出するように
形成されている。
【0018】磁性材料シ−ト14a〜14eの電極パタ
−ン12a〜12eは比抵抗の大きな導電性抵抗体によ
って形成され、各電極パタ−ン12a〜12eはスパイ
ラル形状となるようにスル−ホ−ル16を介して互いに
導通接続され、高比抵抗のコイルが構成されている。ま
た、このコイルの両端に対応する部分の電極パタ−ン,
即ち電極パタ−ン12aの一端121 及び電極パタ−ン1
2eの他端122 は、本体10の長手方向の端面に露出す
るように形成されている。
【0019】本体10の一端に露出した電極パタ−ン1
1a,12aは外部電極10aに、また他端に露出した
電極パタ−ン11e,12eは外部電極10bにそれぞ
れ導通接続されている。
【0020】次に、前述した本体10の製造方法を説明
する。例えばFe2 3 (50mol%)、ZnO(25mol%)、N
iO(10mol%)、CuO(10mol%)、MnO(5mol%) からな
るフェライト材料を用いてドクタ−ブレ−ド法によりグ
リ−ンシ−トを形成する。この後、グリ−ンシ−トを所
定の矩形に切断し、所定位置にスル−ホ−ル16を形成
する。
【0021】次に、銀を主成分とする導電材ペ−ストを
用い、グリ−ンシ−トに各電極パタ−ン11a〜11e
のそれぞれをマトリックス状に印刷する。さらに、酸化
ルテニウムとガラスフリットを主成分とする抵抗材ペ−
ストを用いて、グリ−ンシ−トに各電極パタ−ン12a
〜12eのそれぞれをマトリックス状に印刷する。この
後、これらを編集して積層し、圧着して積層体を形成す
る。
【0022】次いで、前記積層体を本体10の形状に合
わせて切断した後、例えば900度の温度で焼成する。
さらに、本体10の両端部に導電ペ−ストを塗布して、
750度の温度で焼付け、外部電極10a,10bを形
成する。
【0023】前述した複合電子部品の等価回路を図14
に示す。図において、20は電極パタ−ン11a〜11
e及び磁性材料シ−ト13a〜13eによって構成され
る第1のコイル、30は電極パタ−ン12a〜12e及
び磁性材料シ−ト14a〜14eによって構成される第
2のコイルである。第1のコイル20は、直列接続され
た損失抵抗R1、インダクタンスL1、及びこれらに電
極パタ−ン11a〜11e間に発生するキャパシタンス
C1が並列に接続された回路によって表される。また、
第2のコイル30は、直列接続された損失抵抗R2、電
極パタ−ン12a〜12eの抵抗Rp、インダクタンス
L2、及びこれらに電極パタ−ン12a〜12e間に発
生するキャパシタンスC2が並列に接続された回路によ
って表される。ここで、前述した構成によれば、抵抗R
pの抵抗値は1KΩとなった。
【0024】図15は第1のコイル20のインピ−ダン
ス・周波数特性の実測値を示すものである。図におい
て、R1は損失抵抗、Xl1はインダクタンスL1によ
る誘導リアクタンス、Xc1はキャパシタンスC1によ
る容量リアクタンス、ZはR1、Xl1、Xc1を合成
した全体のインピ−ダンスである。
【0025】誘導リアクタンスXl1は、低周波から徐
々に増加し、60MHz付近で最大となり、140MH
z付近で急激に0Ωにまで低下している。容量リアクタ
ンスXc1は、150MHz付近で0Ωから急激に増加
し、300MHz付近で最大となり、周波数の増加に伴
い徐々に減少している。また、損失抵抗R1は、2MH
z付近から徐々に増加し、共振周波数の145MHz付
近で最大となり、周波数の増加に伴い徐々に減少してい
る。さらに、損失抵抗R1は、約80MHzから約25
0MHzの間の周波数帯域において、誘導リアクタンス
Xl1及び容量リアクタンスXc1よりも高い値となっ
ている。これにより、全体のインピ−ダンスZは、14
5MHz付近で最大値を示し、145MHzより低周波
及び高周波になるにつれ、0Ωに向かって徐々に減少す
る特性となった。
【0026】図16は第2のコイル30のインピ−ダン
ス・周波数特性の実測値を示すものである。図におい
て、RAは損失抵抗R2及び電極パタ−ン12a〜12
eの抵抗Rpによる抵抗、Xl2はインダクタンスL2
による誘導リアクタンス、Xc2はキャパシタンスC2
による容量リアクタンス、ZはRA、Xl2、Xc2を
合成した全体のインピ−ダンスである。
【0027】誘導リアクタンスXl2は、低周波から徐
々に増加し、70MHz付近で最大となり、210MH
z付近で0Ωにまで急激に低下している。容量リアクタ
ンスXc2は、230MHz付近で0Ωから急激に増加
し、500MHz付近で最大となり、周波数の増加に伴
い徐々に減少している。また、抵抗RAは、低周波にお
いては1KΩから徐々に増加し、共振周波数の220M
Hz付近で最大となり、周波数の増加に伴い徐々に減少
し、1KΩ以下にまで減少している。さらに、低周波か
ら約1000MHzの間の周波数帯域において、抵抗R
Aは誘導リアクタンスXl2及び容量リアクタンスXc
2よりも高い値となっている。これにより、全体のイン
ピ−ダンスZは、220MHz付近で最大値を示し、2
20MHzより低周波においては1KΩまで徐々に減少
し、220MHzより高周波になるにつれ0Ωに向かっ
て徐々に減少する特性となった。
【0028】図17は第1のコイル20と第2のコイル
30とを並列接続したときのインピ−ダンス・周波数特
性の実測値を示すものである。図において、Rは損失抵
抗R1,R2及び電極パタ−ン12a〜12eの抵抗R
pによる抵抗、XlはインダクタンスL1,L2による
誘導リアクタンス、XcはキャパシタンスC1,C2に
よる容量リアクタンスである。
【0029】誘導リアクタンスXlは、低周波から徐々
に増加し、40MHz付近で最大となり、140MHz
付近で急激に0Ωにまで低下している。容量リアクタン
スXc2は、150MHz付近で0Ωから急激に増加
し、500MHz付近で最大となり、周波数の増加に伴
い徐々に減少している。また、抵抗Rは、低周波におい
ては0Ωから徐々に増加し、共振周波数の145MHz
付近で最大となり、周波数の増加に伴い徐々に減少して
いる。さらに、約20MHzから約1000MHzの間
の周波数帯域において、抵抗Rは誘導リアクタンスXl
及び容量リアクタンスXcよりも高い値となっている。
これにより、全体のインピ−ダンスZは、145MHz
付近で最大値350Ωを示し、145MHzより低周波
においては0Ωまで徐々に減少し、145MHzより高
周波になるにつれ0Ωに向かって徐々に減少する特性と
なった。
【0030】前述した本実施例の複合電子部品によれ
ば、20MHzから1000MHzに亙る広い周波数帯
域において、抵抗Rが誘導リアクタンスXl及び容量リ
アクタンスXcよりも大きいので、この周波数帯域内に
発生するノイズの電気エネルギ−を減衰させ、除去する
ことができた。また、従来のLビ−ズと同様に、信号ラ
インの途中に挿入するだけで、信号ラインに重畳したノ
イズ等を除去することができる。これにより、信号ライ
ン間にグランドラインを引き回す必要がなく、装置の構
成を簡単にすることができる。
【0031】尚、本実施例は一例であり、電極パタ−ン
11a〜11e,12a〜12eの形状及びこれにより
形成されるスパイラルの巻き数、電極パタ−ン12a〜
12eの比抵抗、磁性材料シ−ト13a〜13e,14
a〜14e,15の透磁率等を変えることにより、他の
インピ−ダンス・周波数特性を任意に得ることができる
ことは言うまでもないことである。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、第
1及び第2のコイルの形状及び巻き数、前記第2のコイ
ルの比抵抗、及び前記磁性材料の透磁率の設定値を変え
ることにより、周波数に対する抵抗成分とリアクタンス
成分の比率を任意に変えることができるので、任意のイ
ンピ−ダンス・周波数特性を得ることができる。これに
より、ノイズの発生しやすい周波数帯域の全域に亙って
インピ−ダンスを高く設定することができ、ノイズ除去
等のEMI対策に威力を発揮するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す外観斜視図
【図2】 三端子コンデンサの外観図
【図3】 三端子コンデンサの回路図
【図4】 LCフィルタの外観図
【図5】 LCフィルタの回路図
【図6】 Lビ−ズの外観図
【図7】 Lビ−ズの回路図
【図8】 EMIビ−ズの外観図
【図9】 EMIビ−ズの回路図
【図10】 従来のLビ−ズのインピ−ダンス・周波数
特性を示す図
【図11】 本発明の一実施例の構成を説明する図
【図12】 本発明の一実施例の構成を説明する図
【図13】 本発明の一実施例の構成を説明する図
【図14】 本発明の一実施例の等価回路を示す図
【図15】 本発明の一実施例における第1のコイルの
インピ−ダンス・周波数特性を示す図
【図16】 本発明の一実施例における第2のコイルの
インピ−ダンス・周波数特性を示す図
【図17】 本発明の一実施例における第2のコイルの
インピ−ダンス・周波数特性を示す図
【符号の説明】
10…本体、10a,10b…外部電極、11a〜11
e,12a〜12e…電極パタ−ン、13a〜13e,
14a〜14e,15…磁性材料シ−ト、16…スル−
ホ−ル、20…第1のコイル、30…第2のコイル。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低比抵抗の導電材をスパイラル状に形成
    してなる第1のコイルと、所定の高比抵抗の導電材をス
    パイラル状に形成してなり、前記第1のコイルに並列に
    接続された第2のコイルと、前記第1及び第2のコイル
    を包含する所定空間に充填された所定の磁性材料からな
    る磁性体ビ−ズと、前記第1及び第2のコイルの両端に
    接続され、前記磁性体ビ−ズの外部に形成された一対の
    接続電極とからなる、ことを特徴とする複合電子部品。
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