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JPH0742353B2 - コポリアミドの製造方法 - Google Patents
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JPH0742353B2 - コポリアミドの製造方法 - Google Patents

コポリアミドの製造方法

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JPH0742353B2
JPH0742353B2 JP28285186A JP28285186A JPH0742353B2 JP H0742353 B2 JPH0742353 B2 JP H0742353B2 JP 28285186 A JP28285186 A JP 28285186A JP 28285186 A JP28285186 A JP 28285186A JP H0742353 B2 JPH0742353 B2 JP H0742353B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は新規なコポリアミドの製造方法に関するもので
あり、さらに詳しくは選択透過膜に好適なコポリアミド
を製造する方法に関するものである。
(従来の技術) 共通溶媒に溶解した1種またはそれ以上の有機物質の溶
液を、この溶液の浸透圧より高い圧力で選択透過性膜に
圧送したり、透過側を低圧にしてて該溶液中の成分を選
択的に透過させ分離することができる透析法や浸透気化
分離法、無機塩の水溶液から水を選択的に通過させる
が、無機塩類を通過させない逆浸透がある。
これらの方法には、選択透過性膜や、逆浸透膜と言われ
る膜が使用されている。(以下両者を合わせて選択透過
膜と称する。) このような選択透過膜は、一般的には有機性の重合体物
質からなる。その形態は緻密で均質な構造からなる均質
膜やこれを適当な支持体に塗布した複合膜、または一般
に0.1〜0.3ミクロン若しくはそれ以下の厚みの緻密な表
面重合体層と、同一素材でかつこの薄層の支持体となる
多孔質下部構造とからなる非対称構造を有する膜があ
る。これは一般的に非対称膜と呼ばれている。
この非対称膜の高い水透過性および脱塩性能は、上記の
緻密な薄い表面重合体層に依存するものである。
従来、選択透過膜の素材として、酢酸セルロースが工業
的に利用されていた。しかし、この膜は耐加水分解性、
耐微生物性、膜寿命等の点で問題があつた。一方でこれ
らの点の改善を目指したセルロースに代わる新しい分離
膜材料として芳香族ポリアミドが知られている(特公昭
53−43540)。これにより、加水分解、微生物分解、熱
分解劣化性については改善されたが、耐塩素性に非常に
弱い欠点がある。即ち、水の殺菌剤として用いる塩素
(酸化性塩素)に非常に弱い、すなわち、耐塩素性に欠
けるという問題点がある。
また、フイルムテツク社よりメタフエニレンジアミン、
パラフエニレンジアミンをトリメシン酸クロライドのご
とき芳香族ポリ酸ハライドで架橋させて得られる膜が提
案されている(特開昭55−147106)。これは極めて良好
な逆浸透膜性能を有するのみならず、耐塩素性をも有す
るものであると開示されている。
一方、ピペラジン系ジアミンと芳香族ジカルボン酸とを
反応させて得られたコポリアミドからなる耐塩素性の良
好な逆浸透異方性膜(特開昭49−109271公報参照)が知
られている。
(発明が解決しようとする問題点) 上記特開昭55−147106号公報に開示された逆浸透膜は、
耐塩素性を有するが、その耐塩素性は短期的なものにす
ぎず、長期に渡つて使用できないことが判明した。
また、上記ピペラジンを使用したポリアミドは、製膜に
通常使用されるN,N−ジメチルアセトアミド、N−メチ
ルピロリドンなどの有機溶媒に難溶性であつて、取扱に
危険を伴うギ酸、メタクレゾールなどのプロトン性溶媒
類に溶解するにすぎない。そのため、このポリアミドを
用いて選択透過膜を工業的に製造することは困難である
ことが判明した。
我々は、種々の芳香族ジアミンからなる芳香族ポリアミ
ドの塩素に対する劣化性(耐塩素性)を鋭意研究した結
果、芳香族ポリアミドの耐塩素性は用いる芳香族アミン
成分の化学構造に大きく依存することを見出した。
この点について、さらに鋭意検討した結果、ピペラジン
系ジアミンとジフエニルスルホン系ジアミンをアミン成
分としたコポリアミドが製膜性、選択透過性及び耐塩素
性に優れることを見いだし、既に特許出願した。
しかし、本コポリアミドのアミン成分は反応性の異なる
脂肪族ジアミンと芳香族ジアミンとからなるため、中空
糸膜製造に適した高重合度のコポリアミドを得難い。
本発明者らは、本コポリアミドの高重合度化を鋭意検討
した結果、本コポリアミドの重合度は用いる酸捕捉剤の
種類に依存することを見いだし、本発明に達するに至つ
た。
(問題点を解決するための手段) この発明は、ピペラジン及び/またはその誘導体とジフ
エニルスルホン系ジアミンとのモル比が5/95〜65/35で
ある混合ジアミン成分に芳香族ジカルボン酸クロリド化
合物を反応させて得られる芳香族コポリアミドの製造方
法の改良である。
下記ジアミン化合物(1)と(2)との比がモル比で95
/5〜35/65であるジアミン成分と、下記一般式(3)で
表される芳香族ジカルボン酸ハライド化合物とを、有機
性の溶媒中で反応させてコポリアミドを製造する際に、
反応中に生成する塩化水素の捕捉剤として、ピリジン及
び/またはN,N−ジアルキルアニリンを用いると、精製
が容易で、かつ高粘度のコポリアミドが得られることを
見いだした。
(ただし、R1,R2は水素原子または炭素原子数1〜12の
炭化水素基を、R3,R4は水素原子、又は活性水素を有し
ない1価の有機性基を、n1,n2は0または1〜3の自然
数を示す。) (ただし、R5,R6,R7,R8,R9,R10,R11,R12は水素原子、ま
たは炭素原子数1〜12の炭化水素基を示す。) XOC−R− COX (3) (ただし、Xはハロゲン原子を、Rはヘテロ原子を含有
してもよい炭素原子数2〜15の有機性基を示す。) 特に、上式において、ジアミン化合物(1)が3,3′−
ジアミノジフエニルスルホン及び/または4,4′−ジア
ミノジフエニルスルホン、ジアミン化合物(2)がピペ
ラジン及び/またはt(トランス)−2,5−ジメチルピ
ペラジンであり、芳香族ジカルボン酸ハライド化合物
(3)のRがフエニレン基であるコポリアミドの製造時
には、酸捕捉剤として添加されるピリジン及び/または
N,N−ジアルキルアニリンが、ポリマーの高粘度化およ
びポリマーの精製のしやすさの点で非常に有効であるこ
とを見いだした。
一般式(1)で示される化合物としては、3,3′−ジア
ミノジフエニルスルホン、3,3′−ジアミノ−4,4′−ジ
メチルジフエニルスルホン、N,N'−ジメチル−3,3′−
ジアミノジフエニルスルホン,4,4′−ジアミノジフエニ
ルスルホン、3,3′−ジメチル−4,4′−ジアミノジフエ
ニルスルホン、N,N′−ジメチル−4,4′−ジアミノジフ
エニルスルホン、3,3′−ジニトロ−4,4′−ジアミノジ
フエニルスルホン等を挙げることができ、特に好ましい
化合物は3,3′−ジアミノジフエニルスルホン、4,4′−
ジアミノジフエニルスルホンである。
一般式(2)で示される化合物としては、ピペラジン、
2−メチルピペラジン、t(トランス)−2,5−ジメチ
ルピペラジン、シス−2,5−ジメチルピペラジン、2,6−
ジメチルピペラジン、2,3,5−トリメチルピペラジン、
2,2,3,3,5,5,6,6−オクタメチルピペラジン、2,2,5,5−
テトラメチルピペラジン、2,2,3,5,5,6−ヘキサメチル
ピペラジン、2−エチルピペラジン、2,5−ジエチルピ
ペラジン、2,3,5−トリエチルピペラジン、2,2,3,5,5,6
−ヘキサエチルピペラジン、2,3,5,6−テトラエチルピ
ペラジン、2−プロピルピペラジン、2,6−ジプロピル
ピペラジン、2,3,5−トリプロピルピペラジン、2,3,5,6
−テトラ−n−プロピルピペラジン、2−ブチルピペラ
ジン、2,5−ジ−n−ブチルピペラジン、2,5−ジ−tert
−ブチルピペラジン、2,3,5−トリ−n−ブチルピペラ
ジン、2−ペンチルピペラジン、2−デシルピペラジ
ン、2,5−ジビニルピペラジン、2,5−ジフエニルピペラ
ジン、2−フエニルピペラジン、2,3,5,6−テトラフエ
ニルピペラジン、2−ナフチルピペラジン、2,5−ジナ
フチルピペラジン、2−トリルピペラジン、2,5−ジト
リルピペラジン、2,3,5,6−テトラトリルピペラジン等
が挙げられる。特に好ましいジアミン化合物(2)はピ
ペラジン及びt−2,5−ジメチルピペラジンである。
本発明における酸ハライド化合物(3)としては、フタ
ル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、4,4′−ジフエニ
ルジカルボン酸、1,2−ナフタリンジカルボン酸、1,3−
ナフタリンジカルボン酸、1,4−ナフタリンジカルボン
酸、1,5−ナフタリンジカルボン酸、1,6−ナフタリンジ
カルボン酸、1,7−ナフタリンジカルボン酸、1,8−ナフ
タリンジカルボン酸、2,3−ナフタリンジカルボン酸、
2,6−ナフタリンジカルボン酸、2,7−ナフタリンジカル
ボン酸等の芳香族ジカルボン酸ハライド化合物があげら
れる。なかでも、イソフタル酸ジクロリド、テレフタル
酸ジクロリドが特に好ましい。
上記の芳香族ジカルボン酸ハライド化合物はいかなる割
合で混合して用いることも可能である。
一般式(1)で示される化合物と一般式(2)で示され
るジアミン化合物との共重合比はモル比で95/5〜35/65
である。
ジアミン化合物(2)の量が65モル%より多いと、高粘
度のコポリアミドが得がたい。好ましいジアミン化合物
(2)の量は10から60モル%の範囲で、特に好ましくは
10から40モル%の範囲である。
本発明のコポリアミドは、次のような溶液重合法により
合成することができる。
溶液重合法に用いる溶媒としては種々の有機溶媒を用い
ることができるが、好ましくはアミド系溶媒を用いる。
好ましい溶媒としては、N−メチル−2−ピロリドン,
ヘキサメチルホスホルアミド、N,N′−ジメチルアセト
アミド、N,N′−ジメチルホルムアミド及びこれらの混
合系が挙げることができる。また、該アミド系溶媒に塩
化メチレン、クロロホルム、1,2−ジクロルエタン、1,
1,2−トリクロルエタン、1,1,2,2−テトラクロルエタ
ン、クロルベンゼン等の塩素系溶媒を混合することも可
能である。
重合に用いる上記の溶媒類はあらかじめ蒸留やモレキユ
ラーシーブ等の脱水剤により十分脱水されていなければ
ならない。本発明の重合反応に用いる溶媒の含水率は50
0ppm以下、好ましくは300ppm以下、特に好ましくは150p
pm以下である。
また、酸捕捉剤としてピリジン及び/またはN,N−ジア
ルキルアニリンを用いる。N,N−ジアルキルアニリン化
合物としてはN,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルア
ニリンがポリマーの高粘度化及び精製の容易さなどの面
から特に好ましい。
本発明の重合反応に用いる酸捕捉剤の含水率は500ppm以
下、好ましくは300ppm以下、特に好ましくは150ppm以下
である。尚、使用する酸捕捉剤はあらかじめ蒸留に依り
精製することが好ましい。
溶液重合の一般的重合方法を示せば、ジアミン化合物
(1)および(2)の混合物を前記アミド系溶媒または
該混合溶媒に溶解する。仕込みモノマーの溶媒に対する
濃度は10〜50%(wtモノマー/vol溶媒)で、好ましくは
20〜40%である。
さらに、該混合系に反応中に生成する塩化水素の捕捉剤
として、ピリジン及び/またはN,N−ジアルキルアニリ
ン化合物を所定量添加する。酸捕捉剤としてのピリジン
の添加量は特に限定しないが、基本的には反応中に発生
する塩化水素理論的発生量の1.0〜3.0倍モルが好まし
く、更に好ましくは1.0〜2.0倍モルである。
酸捕捉剤としてのピリジンの添加量が、用いる反応溶媒
に対して多いと、ピリジンがポリマーの貧溶媒として働
き、反応時の溶液が不均一になり、高粘度化及び精製工
程に支障を来す。
ピリジン量と上記反応溶媒量との比は容積比1/2以下
で、好ましくは1/3以下である。
N,N−ジアルキルアニリン化合物の添加量に関して言え
ば、反応中に発生する塩化水素理論的発生量の1.0〜1.2
倍モルが好ましい。1.0以下の添加量では塩化水素捕捉
剤としての効果が低下し、その結果得られるコポリアミ
ドの粘度も低くなる。
また、逆に1.2以上では、ポリマーが反応溶媒に不溶化
し、反応系が不均一となる。その結果、ポリマーの精製
がしがたくなる。更には、得られるポリマーの粘度も添
加量とともに低下する。
上記の溶媒及び酸捕捉剤の混合溶媒中に該アミン化合物
を溶解し、均一溶液とする場合に、溶解性の向上を目的
として、適当な溶媒を添加したり、該混合溶媒を加温す
ることも可能である。溶解性を促進するための溶媒はあ
らかじめ蒸留や乾燥剤により充分脱水する必要がある。
加温する温度は用いる溶媒及び該アミン化合物が分解し
ない温度ならばいかなる温度でもよいが、最も好ましい
のは室温である。
次いで、該混合溶液を適当な冷媒で冷却し、該混合溶液
温度を−10℃〜20℃、好ましくは−5℃〜10℃にする。
冷媒としては、水および/またはエチレングリコールが
一般的で好ましいが、その方法は特に限定しない。
次に、該ジアミン化合物、酸捕捉剤及び反応溶媒からな
る冷却された該混合液中にジカルボン酸ハライドを撹拌
下に添加し、適当な時間撹拌を続ける。添加時の該ジカ
ルボン酸ハライドの形態は、固体状態(粉末状、フレー
ク状またはペレツト状など)、適当な溶媒に溶解した溶
液状態、あるいは加温により溶融した状態など、いかな
る形態をもとることが可能であるが、好ましくは固体状
態である。
該ジカルボン酸ハライドの該混合液中への添加速度は、
添加時の反応溶液温度に依存し、反応系の温度が反応熱
(重合熱)により連続的に70℃を、好ましくは40℃を超
えないように該ジカルボン酸ハライドの添加速度を調整
しなければならない。該ジカルボン酸ハライドの添加時
の撹拌速度は生成するポリマーの重合度に影響を及ぼ
し、撹拌速度が速ければ速いほど、得られるポリマーの
重合度は高くなり、ポリマーの物性面から好ましい。
該ジカルボン酸ハライドの添加後、上記の冷却下でさら
に約30分から1時間撹拌を続ける。この時の撹拌速度は
いかなる速度でもよいが、出来るだけ速い方が好まし
い。
上記のごとき冷却下での反応後、続いて、室温下で約1
時間から2時間重合反応を続ける。この時の撹拌速度は
いかなる速度でもよいが、出来るだけ速い方が、高粘度
のポリマーを得るのに好ましい。
重合反応系の様態は、一般的に酸捕捉剤の種類及び濃度
に依存するが、本発明にあげたピリジンおよびN,N−ジ
アルキルアニリン化合物を酸捕捉剤に用いた場合に、反
応系が重合中及び重合後の反応系が透明な均一溶液とな
るのが特徴である。そのため、重合反応溶液をポリマー
の貧溶媒へ投入してポリマーの固形化および精製を行な
う場合に、非常に都合が良い。
また、重合中において反応系が絶えず均一系であるの
で、高重合度のポリマーが得られる。
他方、本発明以外の酸捕捉剤、例えば、トリエチルアミ
ンを用いると、生成ポリマーが反応系に不溶化し、重合
中及び重合後の反応系が不均一溶液となる。このため、
反応活性末端が失活しやすく、ポリマー粘度の低下を招
く。さらには、前述の沈澱化方法によるポリマーの精製
がしがたく、これを行なう場合には、ポリマーの良溶
媒、例えば、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル
ピロリドンなどを反応系に追加してポリマーを溶解し、
系を均一にしてから行なわなければならない。このよう
に、本発明の製造方法はポリマーの高粘度化に有効のみ
ならず、ポリマーの精製をも容易ならしめる。
重合に際しては、該混合物溶液に、重合前、重合中、及
び重合後に、重合時に発生するハロゲン化水素を中和す
るためおよび/または重合体の反応溶媒への溶解を容易
にするために適当な物質を添加することも可能である。
このような無機化合物の例としてはリチウムクロリド、
カルシユウムクロリド、カリウムクロリド、炭酸リチウ
ム、酸化リチウム、水酸化リチウム、水酸化カルシユウ
ム、炭酸カルシユウムなどが好ましい例として上げられ
る。リチウムクロリド、カルシユウムクロリド、カリウ
ムクロリドなどはポリマーの溶解促進の目的で重合前に
添加することも可能であるが、その他は発生するハロゲ
ン化水素を中和する目的で重合後に添加することが好ま
しい。また、このような効果を有する有機化合物として
は、プロピレンオキサイドが好ましい例として挙げられ
る。該物質は重合前及び/または重合後に添加すること
が可能である。
他の添加剤としては、必要に応じて末端停止剤を用いる
ことができ、末端停止剤としてはアミノ基、及び酸ハラ
イド基と反応する基を1つだけ有する化合物が適当であ
る。
重合反応後、得られた溶液をポリマーの貧溶媒であるメ
タノール、水などに混合して、ポリマーを固形物として
取り出す。さらに固形ポリマーの濾過、水およびメタノ
ールによる洗浄を繰り返しポリマーに吸着した溶媒、酸
捕捉剤、塩酸及びオリゴマーなどを出来るだけ除去しな
ければならない。充分洗浄されたポリマーを130℃〜150
℃にて真空乾燥して本発明のコポリアミドを得ることが
できる。
この様にして精製されたポリマー中の残存塩酸量は500p
pm以下、好ましくは200ppm以下でなければならない。
(発明の効果) 本発明の新規コポリアミドの製造法は、後述の実施例に
示すごとく高粘度のポリマーが得られるのみならず、反
応系が均一であるため精製に有利であるのが特徴であ
る。
(実施例) 以下、実施例を挙げ本発明を更に詳しく説明するが、本
発明は実施例に限るものではない。
実施例1 ポリ(イソフタロイル−4,4′−ジアミノジフエニルス
ルホン/ピペラジン(80/20))共重合体の合成 ピペラジン1.72g(0.02mol)、4,4′−ジアミノジフエ
ニルスルホン19.8g(0.08mol)を窒素導入管、温度計、
撹拌機を備えた500mlの4つ口フラスコ中に窒素気流下
で入れる。さらに、この系中に酸捕捉剤としてピリジン
28ml(0.2mol)、反応溶媒としてN−メチルピロリドン
(NMP)200mlを加えモノマーを溶解させる。
反応系全体を氷冷しながらイソフタル酸クロリド20.48g
(0.10mol)を窒素気流下にてゆつくりと添加した。氷
冷下で約60分間、さらに室温下で約1時間、反応系の撹
拌を行なつた。このとき反応系は赤燈色の均一溶液であ
つた。
次いで、反応溶液をメタノール1500ml中に加え、ポリマ
ーを沈澱析出させる。家庭用ミキサーによるポリマーの
粉砕、濾過、水による洗浄の一連の精製工程を数回繰り
返しおこない、ポリマー中の未反応物の除去、溶媒の除
去をおこなつた。最後に、ポリマーをメタノールで洗浄
し、約130度下、真空下で約48時間乾燥をおこなつた。
該コポリアミドの還元粘度(ηsp/C)は0.79(0.5g/dlN
MP、30℃)であつた。
実施例2、3 ポリ(イソフタロイル−4,4′−ジアミノジフエニルス
ルホン/ピペラジン(80/20))共重合体の合成 実施例1において、ピリジンの量を理論的発生塩化水素
量の1.35倍モル、1.75倍モルとした以外はすべて実施例
1と同様にしておこなつた。
反応系はいずれも均一溶液であり、かつ得られたポリマ
ーの還元粘度はそれぞれ1.17、1.30と高重合体であつ
た。
実施例4、5、6 ポリ(イソフタロイル−4,4′−ジアミノジフエニルス
ルホン/ピペラジン(80/20))共重合体の合成 実施例1、2、3において、反応溶媒をNMPの代わりに
N,N−ジメチルアセトアミドとした以外はすべて実施例
1、2、3と同様にしておこなつた。
反応系はいずれも均一溶液であり、かつ得られたポリマ
ーの還元粘度はそれぞれ0.77、1.19、1.30と高重合体で
あつた。
比較例1、2 実施例1において、酸捕捉剤を用いず、反応溶媒をNMP
またはDMAcとした以外はすべて実施例1と同様にしてお
こなつた。
反応系はいずれも均一溶液であるが、得られたポリマー
の還元粘度はそれぞれ0.37、0.52と低重合体であつた。
比較例3、4、5 実施例4、5、6において、酸捕捉剤Pyの代わりにトリ
エチルアミン(TEA)とした以外はすべて実施例4、
5、6と同様にしておこなつた。
反応系はいずれも不均一溶液であり、得られたポリマー
の還元粘度はそれぞれ0.64、0.41、0.32と低重合体であ
つた。また、TEA添加量が増加するに従い、生成ポリマ
ーの還元粘度も低下した。
実施例7、8、9 ポリ(テレフタロイル−3,3′−ジアミノジフエニルス
ルホン/ピペラジン)共重合体の合成 実施例1において、4,4′−ジアミノジフエニルスルホ
ン、イソフタル酸クロリドおよびピリジンの代わりに、
3,3′−ジアミノジフエニルスルホン、テレフタル酸ク
ロリドおよびジエチルアニリンを用い、全ジアミン成分
量に対するピペラジンの量を20、30、50mol%とした以
外は、すべて実施例1と同様にしておこなつた。
反応溶液はいずれも均一溶液であり、得られたポリマー
の還元粘度は0.79、0.86、0.77であつた。
実施例10、11、12、13 ポリ(テレフタロイル−4,4′−ジアミノジフエニルス
ルホン/ピペラジン)共重合体の合成 実施例7において、3,3′−ジアミノジフエニルスルホ
ンの代わりに、4,4′−ジアミノジフエニルスルホンを
用い、全ジアミン成分量に対するピペラジンの量を10、
20、30、40mol%とした以外は、すべて実施例7と同様
にしておこなつた。
反応溶液はいずれも均一溶液であり、得られたポリマー
の還元粘度は1.18、1.35、1.10、0.99と高粘度であつ
た。
実施例14 ポリ(テレフタロイル−3,3′−ジアミノジフエニルス
ルホン−4,4′−ジアミノジフエニルスルホン/ピペラ
ジン)共重合体の合成 実施例7において、3,3′−ジアミノジフエニルスルホ
ンの代わりに、3,3′−ジアミノジフエニルスルホン及
び4,4−ジアミノジフエニルスルホンを等量用いた以外
は、すべて実施例7と同様にしておこなつた。
反応溶液は均一溶液であり、得られたポリマーの還元粘
度は1.05と高粘度であつた。
比較例6、7 実施例7において、酸捕捉剤DEAの代わりに、酸捕捉剤
なしまたはTEAを用いた以外は、すべて実施例7と同様
にしておこなつた。
酸捕捉剤を用いない場合は、反応溶液は均一溶液である
が、得られたポリマーの還元粘度は0.30と低粘度であつ
た。また、後者の場合には、反応溶液は不均一溶液であ
り、得られたポリマーの還元粘度は0.17と低粘度であつ
た。
実施例15、16、17 ポリ(テレフタロイル−3,3′−ジアミノジフエニルス
ルホン/トランス−2,5−ジメチルピペラジン)共重合
体の合成 実施例7、8、9において、ピペラジンの代わりに、ト
ランス−2,5−ジメチルピペラジンを用い、全ジアミン
成分量に対するトランス−2,5−ジメチルピペラジンの
量を20、30、50mol%とした以外は、すべて実施例7、
8、9と同様にしておこなつた。
反応溶液はいずれも均一溶液であり、得られたポリマー
の還元粘度は0.73、0.59、0.50であつた。
実施例18 ポリ(テレフタロイル−3,3′−ジアミノジフエニルス
ルホン/トランス−2,5−ジメチルピペラジン)共重合
体の合成 実施例15において、酸捕捉剤DEAの代わりに、ジメチル
アニリンを用いた以外は、すべて実施例15と同様にして
おこなつた。
反応溶液は均一溶液であり、得られたポリマーの還元粘
度は0.53であつた。
実施例19、20、21、22 ポリ(テレフタロイル−3,3′−ジアミノジフエニルス
ルホン/トランス−2,5−ジメチルピペラジン)共重合
体の合成 実施例10、11、12、13において、ピペラジンの代わり
に、トランス−2,5−ジメチルピペラジンを用いた以外
は、すべて実施例10、11、12、13と同様にしておこなつ
た。
反応溶液はいずれも均一溶液であり、得られたポリマー
の還元粘度は1.04、0.91、0.86、0.72と高粘度であつ
た。
実施例23、24 ポリ(テレフタロイル−3,3′−ジアミノジフエニルス
ルホン−4,4′−ジアミノジフエニルスルホン/トラン
ス−2,5−ジメチルピペラジン)共重合体の合成 実施例15において、3,3′−ジアミノジフエニルスルホ
ンの代わりに、3,3′−ジアミノジフエニルスルホン及
び4,4′−ジアミノジフエニルスルホンを24:56または4
0:40のモル比で用いた以外は、すべて実施例15と同様に
しておこなつた。
反応溶液は均一溶液であり、得られたポリマーの還元粘
度は0.83、0.70と高粘度であつた。
比較例8 実施例15において、酸捕捉剤DEAの代わりにTEAを用いた
以外は、すべて実施例15と同様にしておこなつた。
この場合は、反応溶液は不均一溶液であり、得られたポ
リマーの還元粘度は0.25と低粘度であつた。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記ジアミン化合物(1)と(2)との比
    がモル比で95/5〜35/65であるジアミン成分と下記一般
    式(3)で表される芳香族ジカルボン酸ハライド化合物
    とを有機性の溶媒ならびにピリジン及び/またはN,N−
    ジアルキルアニリンの存在下重合せしめることを特徴と
    するコポリアミドの製造方法。 (ただし、R1,R2は水素原子または炭素原子数1〜12の
    炭化水素基を、R3,R4は水素原子、又は活性水素を有し
    ない1価の有機性基を、n1,n2は0または1〜3の自然
    数を示す。) (ただし、R5,R6,R7,R8,R9,R10,R11,R12は水素原子、ま
    たは炭素原子数1〜12の炭化水素基を示す。) XOC−R− COX (3) (ただし、Xはハロゲン原子を、Rはヘテロ原子を含有
    してもよい炭素原子数2〜15の有機性基を示す。)
  2. 【請求項2】R1,R2,R3,R4,R5,R6,R7,R8,R9,R10,R11,
    R12,が水素原子であり、Rがフエニレン基である特許請
    求の範囲第1項記載のコポリアミドの製造方法。
  3. 【請求項3】R1,R2,R3,R4,R6,R7,R8,R9,R10,R12が水素
    原子、R5,R11がメチル基であり、Rがフエニレン基であ
    る特許請求の範囲第1項記載のコポリアミドの製造方
    法。
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