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JPH0752610B2 - 被覆導電性薄膜 - Google Patents
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JPH0752610B2 - 被覆導電性薄膜 - Google Patents

被覆導電性薄膜

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Publication number
JPH0752610B2
JPH0752610B2 JP60033236A JP3323685A JPH0752610B2 JP H0752610 B2 JPH0752610 B2 JP H0752610B2 JP 60033236 A JP60033236 A JP 60033236A JP 3323685 A JP3323685 A JP 3323685A JP H0752610 B2 JPH0752610 B2 JP H0752610B2
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JP
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meth
compound
thin film
conductive thin
weight
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JP60033236A
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郷司 前田
和彦 坂田
英男 三宅
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Toyobo Co Ltd
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Toyobo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は硬化型樹脂組成物を被覆した導電性薄膜に関す
るものである。
(従来の技術) 従来から液晶表示、光電変換素子等に使用される透明な
電極材料としては、ガラスの表面に酸化スズ系皮膜を形
成したネサガラスや酸化インジユウム系皮膜を形成した
ITOガラスなどがよく知られている。また、このような
ガラス基板の代わりにプラスチツク・フイルム上に透明
な導電性薄膜を形成した、いわゆる透明導電性フイルム
が、薄膜化、軽量化、可撓性、加工性、耐衝撃性、大面
積化等の利点を生かして広く利用されている。
このような酸化スズ系皮膜や酸化インジユウム系皮膜に
代表される導電性薄膜は、エレクトロニクス分野および
オプトエレクトロニクス分野などで極めて有用な材料で
あり、今後共、液晶表示、光導電素子、光電変換素子、
電子記録、光メモリーなどの分野で広汎に利用されるも
のと考えられる。
このように導電性薄膜の応用分野が拡大するのに伴つて
導電性薄膜の保護や絶縁を目的として使用される被覆用
樹脂にも高度な特性が要求されるようになつてきた。例
えば、前記した透明導電性フイルムの導電性薄膜上に被
覆される樹脂に対しては、適度な硬度を有し、透明で且
つ接着性、可撓性、加工性などに優れることが要求さ
れ、また、太陽電池等の光電変換素子に形成された導電
性薄膜上へ被覆する樹脂に対しては透光性、耐候性、加
工性、さらに光電変換素子(例えば、アモルフアス・シ
リコン太陽電池)などを外的環境から保護する目的のた
めに耐水性、耐湿性、耐熱性、耐熱衝撃性などの特性に
優れることが要求されている。
これらの特性を付与するために、硬化型樹脂層を導電性
薄膜上へ被覆する方法として、本発明者らの一部は既に
分子内に2個以上のエポキシ基を有するエポキシ化合物
(A)、分子内にカルボキシル基を有する光重合性化合
物(B)および他の光重合性化合物(C)を必須成分と
する硬化型樹脂組成物を被覆、硬化してなる被覆導電性
薄膜を提案した。
(発明の解決しようとする問題点) しかし、この硬化型樹脂組成物は沸騰水中に浸漬した場
合、導電性薄膜との接着性の保持が必ずしも十分ではな
いという欠陥があることが判明した。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは、かかる状況に鑑み改良された接着性を有
し、かつ耐水性、耐熱性などにも優れた硬化性樹脂組成
物を被覆した導電性薄膜を得るべく鋭意研究を重ねた結
果、前記硬化型樹脂組成物にシラン系カツプリング剤を
添加することにより、前記した欠陥を解決することを見
い出し本発明に到達した。
即ち、本発明は、導電性薄膜上に、分子内に2個以上の
エポキシ基を有するエポキシ化合物(A)、分子内にカ
ルボキシル基を有し、一般式(I)で示される光重合性
化合物(B)または該化合物(B)と他の光重合性化合
物(C)およびシラン系カツプリング剤(D)を含有す
る硬化型樹脂組成物を被覆し硬化してなる被覆導電性薄
膜である。
本発明で使用する分子内に少なくとも2個のエポキシ基
を有するエポキシ化合物(A)とは、1分子中にエポキ
シ基を2個以上有するエポキシ化合物であり、そのエポ
キシ当量は100〜4,000、好ましくは100〜1,000である。
代表的な化合物としては、ビスフエノールA、ビスフエ
ノールF、ハロゲン化ビスフエノールAなどのジグリシ
ジルエーテルであるビスフエノール型エポキシ樹脂やフ
エノールノボラツク、クレゾールノボラツクなどのポリ
グリシジルエーテルであるノボラツク型エポキシ樹脂を
代表とする2価以上の多価フエノール類のポリグリシジ
ルエーテル類、エチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、トリメチロールプロパン
などの2価以上の多価アルコール類のポリグリシジルエ
ーテル類などがある。これらのエポキシ化合物は単独に
または2個以上併用して使用することができる。
また、アリルグリシジルエーテル、フエニルグリシジル
エーテルなどの分子内にエポキシ基を1個有するエポキ
シ化合物を併用して使用することもできる。
これらの分子内に少くとも2個のエポキシ基を有するエ
ポキシ化合物の中で好ましいエポキシ化合物としては、
ビスフエノール型エポキシ化合物、フエノールノボラツ
ク型ポリエポキシ化合物、クレゾールノボラツク型ポリ
エポキシ化合物などがあげられる。
本発明で使用する分子内に1個以上のカルボキシル基を
有する光重合性化合物(B)は、下記一般式(I)に示
す化合物である。
(式中、R1は水素又はメチル基を示し、R2およびR3は各
々脂肪族、芳香族、脂環族の残基を示し、Aはエステル
結合を表わし、mおよびnは各々1〜3の正の整数を示
す。) 一般式(I)において、R2は炭素原子数2〜10である2
〜4価の炭化水素基またはヒドロキシル基含有炭化水素
基であることが好ましく、R3は炭素原子数2〜10である
2〜4価の脂肪族多塩基酸残基、炭素原子数6〜15であ
る2〜4価の芳香族多塩基酸残基または炭素原子数6〜
10である2〜4価の脂環族多塩基酸残基であることが好
ましい。
一般式(I)で表わされる化合物としては、例えば次の
ような化合物がある。
m=1、n=1の化合物としては、例えば、コハク酸モ
ノ(メタ)アクリロイルオキシエチルエステル(アクリ
ロイルオキシエチルエステルおよびメタクリロイルオキ
シエチルエステルを示す。以外同様に略記する。)、フ
タル酸モノ(メタ)アクリロイルオキシエチルエステ
ル、メチルテトラハイドロフタル酸モノ(メタ)アクリ
ロイルオキシエチルエステル、マレイン酸モノ(メタ)
アクリロイルオキシエチルエステル、テトラハイドロフ
タル酸モノ(メタ)アクリロイルオキシエチルエステ
ル、ヘキサハイドロフタル酸モノ(メタ)アクリロイル
オキシエチルエステル、エンド−ビシクロ(2・2・
1)−5−ヘプテン−2,3−ジカルボン酸モノ(メタ)
アクリロイルオキシエチルエステル、テトラハイドロフ
タル酸モノ−2−(メタ)アクリロイルオキシ−1−
(フエノキシメチル)エチルエステル、フタル酸モノ−
2−ヒドロキシ−3−(メタ)アクリロイルオキシプロ
ピルエステル、コハク酸モノ−2−ヒドロキシ−3−
(メタ)アクリロイルオキシプロピルエステルなどがあ
る。
m=1、n=2の化合物としては、例えば、トリメリツ
ト酸モノ−2−(メタ)アクリロイルオキシエチルエス
テルなどがある。m=1、n=3の化合物としては、例
えば、ピロメリツト酸モノ−2−(メタ)アクリロイル
オキシエチルエステルなどがある。
m=2、n=1の化合物としては、例えば、フタル酸モ
ノ−〔2,3−ビス(メタ)アクリロイルオキシイソプロ
ピル〕エステル、メチルテトラハイドロフタル酸モノ−
〔2,3−ビス(メタ)アクリロイルオキシイソプロピ
ル〕エステル、テトラハイドロフタル酸モノ−〔2,3−
ビス(メタ)アクリロイルオキシイソプロピル〕エステ
ル、コハク酸モノ−〔2,3−ビス(メタ)アクリロイル
オキシイソプロピル〕エステルなどがある。
m=2、n=2の化合物としては、例えば、トリメリツ
ト酸モノ−〔4,5−ビス(メタ)アクリロイルオキシネ
オペンチル〕エステル、トリメリツト酸モノ−〔3,4−
ビス(メタ)アクリロイルオキシイソブチル〕エステル
などがある。
m=3、n=2の化合物としては、例えば、トリメリツ
ト酸モノ−〔3,4,5−トリス(メタ)アクリロイルオキ
シネオペンチル〕エステルなどがある。
m=3、n=3の化合物としては、例えば、ピロメリツ
ト酸モノ−〔3,4,5−トリス(メタ)アクリロイルオキ
シネオペンチル〕エステルなどがある。
前記の分子内にカルボキシル基を有する光重合性化合物
(B)は単独にまたは2種以上併用して、または後記す
る多の光重合性化合物(C)の1種または2種以上と併
用して使用される。
本発明で使用する光重合性化合物(B+C)中に占める
分子内に1個以上のカルボキシル基を含有する光重合性
化合物(B)の配合量は10〜100重量%である。その配
合量が10重量%未満の場合は、得られる樹脂組成物の硬
化性が著しく劣る。
本発明で使用する光重合性化合物(C)とは分子内に1
個以上の光重合性二重結合を有する光重合可能な化合物
である。
分子内に1個の光重合性二重結合を有する光重合可能な
化合物としては、例えば、(i)メチル(メタ)アクリ
レート、エチル(メタ)アクリレート、ラウリル(メ
タ)アクリレートなどのアルキル(メタ)アクリレート
類、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートなどの
ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート類、あるいは
ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポ
リプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレートなど
のポリオキシアルキレングリコールモノ(メタ)アクリ
レート類、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレー
トなどの複素環含有(メタ)アクリレート類、(ii)ビ
スフエノールAのエチレンオキシドおよびプロピレンオ
キシド付加物などのビスフエノールAのアルキレンオキ
シド付加物のモノ(メタ)アクリレート類、(iii)ジ
イソシアネート化合物と1個以上のアルコール性水酸基
含有化合物を予め反応させて得られる末端イソシアネー
ト基含有化合物に、さらにアルコール性水酸基含有(メ
タ)アクリレート類を反応させて得られる分子内に1個
の(メタ)アクリロイルオキシ基を有するウレタン変性
モノ(メタ)アクリレート類、(iv)分子内に1個以上
のエポキシ基を有する化合物にアクリル酸またはメタク
リル酸を反応させて得られるエポキシモノ(メタ)アク
リレート類、および(v)カルボン酸成分としてアクリ
ル酸またはメタクリル酸および多価カルボン酸とアルコ
ール成分として2価以上の多価アルコールとを反応させ
て得られるオリゴエステルモノ(メタ)アクリレート類
などがある。
分子内に2個の光重合性二重結合を有する光重合可能な
化合物としては、例えば、(i)エチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)ア
クリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリ
レート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレー
トなどのアルキレングリコールジ(メタ)アクリレート
類、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ト
リエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロ
ピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレン
グリコールジ(メタ)アクリレートなどのポリオキシア
ルキレングリコールジ(メタ)アクリレート類、(ii)
ビスフエノールAのエチレンオキシドおよびプロピレン
オキシド付加物などのビスフエノールAのアルキレンオ
キシド付加物のジ(メタ)アクリレート類、(iii)ジ
イソシアネート化合物と2個以上のアルコール性水酸基
含有化合物を予め反応させて得られる末端イソシアネー
ト基含有化合物に、さらにアルコール性水酸基含有(メ
タ)アクリレート類を反応させて得られる分子内に2個
の(メタ)アクリロイルオキシ基を有するウレタン変性
ジ(メタ)アクリレート類、(iv)分子内に2個以上の
エポキシ基を有する化合物にアクリル酸または/および
メタクリル酸を反応させて得られるエポキシジ(メタ)
アクリレート類、(v)カルボン酸成分としてアクリル
酸またはメタクリル酸および多価カルボン酸とアルコー
ル成分として2個以上の多価アルコールとを反応させて
得られるオリゴエステルジ(メタ)アクリレート類など
がある。
分子内に3個以上の光重合性二重結合を有する光重合可
能な化合物としては、例えば、(i)トリメチロールプ
ロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタ
ントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテ
トラ(メタ)アクリレートなどの3価以上の脂肪族多価
アルコールのポリ(メタ)アクリレート類、(ii)ジイ
ソシアネート化合物と3個以上のアルコール性水酸基含
有化合物を予め反応させて得られる末端イソシアネート
基含有化合物に、さらにアルコール性水酸基含有(メ
タ)アクリレートを反応させて得られる分子内に3個以
上の(メタ)アクリロイルオキシ基を有するウレタン変
性ポリ(メタ)アクリレート類、(iii)分子内に3個
以上のエポキシ基を有する化合物にアクリル酸または/
およびメタクリル酸を反応させて得られるエポキシポリ
(メタ)アクリレート類などがある。
本発明で使用するシラン系カツプリング剤(D)とし
て、例えばビニルトリクロルシラン、ビニルトリメトキ
シシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス
(β−メトキシエトキシ)シラン、トリビニルエトキシ
シラン、ビニルトリアセトキシシランなどのビニルシラ
ン類、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、
β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメト
キシシランなどのエポキシシラン類、γ−メルカプトプ
ロピルトリメトキシシラン、2−メルカプトエチルトリ
エトキシシランなどのメルカプトシラン類、3−メタク
リロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、メタクリ
ロイルプロピルメチルジクロロシラン、メタクリロイル
プロピルトリス(メトキシエトキシ)シランなどのメタ
クリロイルオキシ系シラン類、γ−クロルプロピルトリ
メトキシシラン、γ−クロロプロピルトリエトキシシラ
ンなどのハロゲン系シラン類、γ−アミノプロピルトリ
エトキシシラン、γ−(2−アミノエチル)−アミノプ
ロピルトリメトキシシラン、γ−(2−アミノエチル)
−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−(N−
アリル−2−アミノエチル)−アミノプロピルトリメト
キシシラン、γ−(N−アリル)アミノプロピルトリメ
トキシシラン、γ−(N−フエニル)−アミノプロピル
トリメトキシシラン、δ−アミノブチルメチルメトキシ
シラン、γ−アミノプロピルジメチルエトキシシラン、
γ−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、γ−(N,
N−ジエチル)−アミノプロピルトリメトキシシラン、
p−(N,N−ジメチル)−アミノフエニルトリエトキシ
シラン、γ−(N,N−ジメチル)−アミノプロピルトリ
メトキシシラン、p−アミノフエニルトリメトキシシラ
ン、アミノエチルアミノメチルフエネチルトリメトキシ
シラン、1−トリメトキシシリル−2−(p−アミノメ
チルフエニル)エタン、ビス〔3−(トリエトキシシリ
ル)プロピル〕アミンなどのアミノシラン類があげられ
る。本発明においては、特にエポキシシラン類、メルカ
プト・シラン類が好ましい。
本発明で使用するエポキシ化合物(A)と前記した分子
内にカルボキシル基を有する光重合性化合物(B)また
は(B)と他の光重合性化合物(C)との混合物との配
合比はエポキシ化合物(A):光重合性化合物〔(B)
または(B)+(C)〕=10:90〜90:10(重量比)の範
囲であり、好ましくはエポキシ化合物(A):光重合性
化合物〔(B)または(B)+(C)〕=20:80〜80:20
(重量比)の範囲である。エポキシ化合物(A)の配合
量が10重量%未満では、前記した分子内にカルボキシル
基を有する光重合性化合物(B)とエポキシ化合物
(A)との反応が実質的に少なすぎ、接着性、耐熱性な
どに優れた硬化物が得がたい。また、エポキシ化合物
(A)の配合量が90重量%を超える場合は、硬化型樹脂
組成物としての粘度が高くなり、取扱い性に欠けるとと
もに、活性光線による硬化反応の利点、すなわち速硬化
性を生かし得ない。
本発明で使用するシラン系カツプリング剤(D)の配合
量は、エポキシ化合物(A)と光重合性化合物〔(B)
又は(B)+(C)〕との総量に対して0.05〜20重量
%、好ましくは0.1〜10重量%である。
本発明に使用する硬化型樹脂組成物の硬化方法は、まず
活性光線の照射によりカルボキシル基を有する光重合性
化合物(B)あるいは(B)と他の光重合性化合物
(C)との混合物を重合させカルボキシル基含有重合物
とし、次いで加熱によりエポキシ化合物(A)と上記重
合物に含有されるカルボキシル基とを反応させて完全硬
化させる2段階から成る。
活性光線として紫外線を使用する場合は光開始剤を添加
する必要がある。光開始剤とは、光重合性化合物の光重
合反応を促進する化合物であり、例えばベンジルジメチ
ルケタールなどのケタール類、ベンゾインメチルエーテ
ル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾイン−i−プロ
ピルエーテル、ベンゾイン、α−メチルベンゾインなど
のベンゾイン類、9,10−アントラキノン、1−クロルア
ントラキノン、2−クロルアントラキノン、2−エチル
アントラキノンなどのアントラキノン類、ベンゾフエノ
ン、p−クロルベンゾフエノン、p−ジメチルアミノベ
ンゾフエノンなどのベンゾフエノン類、2−ヒドロキシ
−2−メチルプロピオフエノン、1−(4−イソプロピ
ルフエニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフ
エノンなどのプロピオフエノン類、ジベンゾスベロンな
どのスベロン類、ジフエニルジスルフイド、テトラメチ
ルチウラムジスルフイド、チオキサントンなどの含イオ
ウ化合物類、メチレンブルー、エオシン、フルオレセイ
ンなどの色素類などがあげられ、単独にまたは2種以上
併用して使用される。
本発明においては、この光開始剤の配合量はエポキシ化
合物(A)と光重合性化合物(BまたはB+C)との総
量に対して0.05〜20重量%であり、好ましくは0.5〜10
重量%である。
本発明においてはエポキシ基とカルボキシル基との反応
を促進させる必要がある場合は反応促進剤の添加が効果
的である。反応促進剤としては、例えば、2−メチルイ
ミダゾール、2−エチルイミダゾール、2−エチル−4
−メチルイミダゾール、などのイミダゾール類、ベンジ
ルジメチルアミン、トリエタノールアミン、N,N−ジメ
チルアミノエタノール、N,N−ジエチルアミノエタノー
ル、N,N−ジプロピルアミノエタノールなどの第3級ア
ミン類、トリジメチルアミノメチルフエノールのトリア
セテートおよびトリベンゾエートなどの第3級アミン塩
類などがあり、単独にまたは2種以上併用して使用され
る。
本発明においてはこれら反応促進剤の添加量はエポキシ
化合物(A)と光重合性化合物(BまたはB+C)との
総量に対して0.05〜5重量%であり、好ましくは0.1〜
3.5重量%である。
本発明に使用する硬化型樹脂組成物は室温または必要に
より加温下で撹拌混合することにより容易に製造され
る。製造時の熱重合や貯蔵中の暗反応を防止するため
に、ハイドロキノン、ハイドロキノンモノメチルエーテ
ル、1−ブチル−カテコール、p−ベンゾキノン、2,5
−t−ブチル−ハイドロキノン、フエノチアジンなどの
公知の熱重合防止剤を添加するのが望ましい。その添加
量は本発明に使用する光重合性化合物に対し0.001〜0.1
重量%であり、好ましくは0.001〜0.05重量%である。
本発明に使用する導電性薄膜被覆用硬化型樹脂組成物に
は上記添加剤の他に、公知の着色剤、表面平滑剤、消泡
剤などの各種添加剤を必要に応じて添加することができ
る。
光重合反応条件としては、光量20mW/cm2〜200mW/cm2
おいて、時間0.1秒〜15分が好ましい。また後加熱処理
条件としては温度40℃〜250℃において、時間120分〜10
秒が好ましい。
本発明に使用する導電性薄膜被覆用硬化性樹脂組成物は
アプリケーター、コーター、ローラー、スプレーアツプ
などの通常の塗布方法もしくは印刷方法を用いて、基材
すなわち導電性薄膜上に厚さ数ミクロンから数百ミクロ
ンの量を塗布または印刷した後、紫外線により重合さ
せ、次いで加熱処理により完全硬化させる。
本発明に使用する導電性薄膜とは、一般に比抵抗が10-3
Ω・cm以下の導電性を有する例えば、金、パラジウム、
アルミニウム、白金などの金属、シリコン、ガリウム・
りん、ガリウム・ひ素、ガリウム・アルミニウム・りん
などの金属化合物、酸化インジユウム、酸化スズ、酸化
チタン、酸化ジルコニウム、ヨウ化銅などの半導体が50
0オングストロームから数ミクロンの厚さに例えば、印
刷法、スプレー法、塗布法、CVD法、スパツタリング
法、イオンプレテイング法、蒸着法などによつて基材上
に形成された薄膜である。
導電性薄膜の形態としては、単層膜である場合および例
えば酸化チタン/銀/酸化チタンなどのように各々を組
み合せた多層膜である場合がある。
これらの薄膜を表面に形成される基材としては、ポリエ
チレンテレフタレート・フイルム、ポリプロピレン・フ
イルム、ポリカーボネート・フイルム、ポリイミド・フ
イルム、ポリフエニレンサルフアイド等のプラスチツク
・フイルム、アモルフアスシリコン、単結晶シリコン、
多結晶シリコンなどの半導体、織布、ガラス、セラミツ
ク類あるいは鉄、ステンレス・ステイール、アルミニウ
ムなどの金属等があげられる。
紫外線照射に用いる光源としては、太陽光線、ケミカル
ランプ、低圧水銀灯、高圧水銀灯、カーボンアーク灯、
キセノンランプ、メタルハライドランプなどが使用され
る。電子線を照射する場合には必ずしも光開始剤は必要
としない。
また、加熱処理に用いられる熱源としては、例えば、赤
外線ヒーター、熱風加熱、高周波加熱などの公知の加熱
方法が使用される。
(作 用) 本発明に使用する硬化型樹脂組成物は導電性薄膜上に被
覆された後、活性光線の照射によりカルボキシル基を有
する光重合性化合物(B)あるいは(B)と他の光重合
性化合物(C)との混合物が重合してカルボキシル基含
有物となり、次いで加熱によりエポキシ化合物(A)と
上記重合物に含有されるカルボキシル基とが反応して完
成硬化した被膜が得られる。硬化型樹脂組成物中に含有
されるシラン系カツプリング剤は導電性薄膜と硬化され
た被膜との界面の接着性を向上させる。
(実施例) 以下、本発明を具体的に説明するために実施例を挙げる
が、本発明はそれらの実施例に何ら限定されるものでは
ない。
実施例中の硬化被膜の性能評価は次の方法により行なつ
た。
1) 接着性:硬化直後にゴバン目−セロフアンテープ
剥離試験により測定した。
2) 耐水性:沸騰水中の120分間浸漬後の外観変化お
よびゴバン目−セロフアンテープ剥離テストにより測定
した。
3) 耐熱性:200℃の空気中で120分間加熱した後の外
観変化およびゴバン目−セロフアンテープ剥離テストに
より測定した。
実施例1. ビスフエノールA型エポキシ樹脂であるエピコート1001
(油化シエル化学社製)100重量部、フタル酸モノアク
ロイルオキシエチルエステル42重量部、メチルテトラハ
イドロフタル酸モノアクロイルオキシエチルエステル18
重量部およびテトラハイドロフルフリルメタアクリレー
ト76重量部を容器に仕込み、80℃で撹拌混合し透明な樹
脂組成物(I)を得た。得られた樹脂組成物(I)100
重量部に対し、光開始剤として2−ヒドロキシ−2−メ
チルプロピオフエノン1重量部、硬化促進剤としてN,N
−ジエチルアミノエタノール0.5重量部およびシラン系
カツプリング剤としてγ−グリシドキシプロピルトリメ
トキシシラン1重量部を配合し室温にて撹拌混合し導電
性薄膜被覆用硬化型樹脂組成物(A)を得た。
次いで巾40mm、長さ60mmのステンレススチール基材(厚
さ0.1mm)上にpin型アモルフアスシリコン層が形成さ
れ、さらにその上に巾10mm、長さ15mmのITO導電性薄膜
層が形成された光電変換素子の導電性薄膜上およびアモ
ルフアスシリコン上に得られた導電性薄膜被覆用硬化型
樹脂組成物(A)を180メツシユのポリエステル・スク
リーン印刷版を用いて約30μm厚に印刷し、50mW/cm2
紫外線を30秒間照射し、次いで200℃で20分間加熱を行
なつて硬化皮膜を得た。得られた硬化皮膜の性能を第1
表に示した。
実施例2. ビスフエノールA型エポキシ樹脂であるエピコート1001
(油化シエル化学社製)90重量部、コハク酸モノアクロ
イルオキシエチルエステル43重量部およびテトラハイド
ロフルフリルメタアクリレータ51重量部を容器に仕込
み、80℃で撹拌混合し透明な樹脂組成物(II)を得た。
得られた樹脂組成物(II)100重量部に対し、光開始剤
として2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフエノン1
重量部、硬化促進剤としてN,N−ジエチルアミノエタノ
ール0.5重量部およびシラン系カツプリング剤としてγ
−メルカプトプロピルトリメトキシシラン1重量部を配
合し室温にて撹拌混合し導電性薄膜被覆用硬化型樹脂組
成物(B)を得た。
次いで実施例1と同様の方法で硬化皮膜を得た。得られ
た硬化皮膜の性能を第1表に示した。
実施例3. ビスフエノールA型エポキシ樹脂であるエピコート1001
(油化シエル化学社製)100重量部、フタル酸モノアク
ロイルオキシエチルエステル42重量部、メチルテトラハ
イドロフタル酸モノアクロイルオキシエチルエステル18
重量部およびテトラハイドロフルフリルアクリレート60
重量部を撹拌容器に仕込み、80℃で撹拌混合し透明な樹
脂組成物(III)を得た。得られた樹脂組成物(III)10
0重量部に対し、光開始剤として2−ヒドロキシ−2−
メチルプロピオフエノン1重量部、硬化促進剤としてN,
N−ジエチルアミノエタノール0.5重量部およびシラン系
カツプリング剤としてβ−(3,4−エポキシシクロヘキ
シル)エチルトリメトキシシラン1重量部を配合し室温
にて撹拌混合し導電性薄膜被覆用硬化型樹脂組成物
(C)を得た。
次いで実施例1と同様の方法で硬化皮膜を得た。得られ
た硬化皮膜の性能を第1表に示した。
比較例1. γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシランを添加し
ない以外は実施例1と同様にして硬化皮膜を得た。得ら
れた硬化皮膜の性能を第1表に示した。
比較例2. γ−メリカプトプロピルトリメトキシシランを添加しな
い以外は実施例2と同様にして硬化皮膜を得た。得られ
た硬化皮膜の性能を第1表に示した。
比較例3. β−(34−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキ
シシランを添加しない以外は実施例3と同様にして硬化
皮膜を得た。得られた硬化皮膜の性能を第1表に示し
た。
(発明の効果) 本発明の効果としては、次の点があげられる。
1) 本発明ではシラン系カツプリング剤を使用するこ
とにより、導電性薄膜と効果型樹脂組成物との接着性、
特に沸騰水中に浸漬した場合の接着性を著しく改良する
ことができる。
2) 硬化型樹脂組成物が導電性薄膜上に被覆、硬化さ
れているため、導電性薄膜表面が保護されて損傷のおそ
れがない。且つ、外気と遮断されているため湿気等の悪
影響を受けず、信頼性の高い液晶表示素子、光導電素
子、光電変換素子などを得ることができる。
3) 本発明の硬化型樹脂組成物は粘度を自由に調整で
きるので、導電性薄膜への塗布厚みを自由に調整でき、
これにより機械的強度を補強できる。
4) 本発明の硬化型樹脂組成物は活性光線を短時間照
射し、比較的低温で短時間加熱することにより硬化させ
ることができるので、製造時間の短縮と製造コストの低
減を計ることができる。
5) 従来の熱硬化型樹脂のような長時間の高温加熱を
必要としないので基板材料の選択範囲が広い。
6) 硬化型樹脂組成物が無溶剤であるので気化溶剤の
処理装置が不要であり、また例えば、スクリーン印刷法
などの手法により、導電性薄膜上への精密なパターンを
再現性よく形成できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−53169(JP,A) 特開 昭57−122(JP,A) 特開 昭57−13610(JP,A) 特開 昭56−53169(JP,A) 特開 昭57−13610(JP,A) 特開 昭57−30722(JP,A) 特開 昭60−150511(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電性薄膜上に、分子内に2個以上のエポ
    キシ基を有するエポキシ化合物(A)、分子内にカルボ
    キシル基を有し、一般式(I)で示される光重合性化合
    物(B)または該化合物(B)と他の光重合性化合物
    (C)との混合物およびシラン系カップリング剤(D)
    を含有する硬化型樹脂組成物を被覆し硬化してなる被覆
    導電性薄膜。 (式中、R1は水素又はメチル基を示し、R2およびR3は各
    々脂肪族、芳香族、脂環族の残基を示し、Aはエステル
    結合を表わし、mおよびnは各々1〜3の正数を示
    す。)
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