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JPH0755035B2 - 小型モータの製造方法 - Google Patents
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JPH0755035B2 - 小型モータの製造方法 - Google Patents

小型モータの製造方法

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JPH0755035B2
JPH0755035B2 JP61029222A JP2922286A JPH0755035B2 JP H0755035 B2 JPH0755035 B2 JP H0755035B2 JP 61029222 A JP61029222 A JP 61029222A JP 2922286 A JP2922286 A JP 2922286A JP H0755035 B2 JPH0755035 B2 JP H0755035B2
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chemical
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commutator
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成徳 宇田
準 舟見
滋 近藤
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、例えば、テープレコーダー・ビデオテープレ
コーダーなどのテープを駆動するために使用される小型
モータの長寿命化を達成するためのものである。
従来の技術 接点開閉回数の最も多い小型モータの例で説明すると、
一般に小型モータにおけるブラシは、大きくわけて二種
類ある。一つは、弾性を有する導電材料、例えば銅・ベ
リリウム銅・銅チタン合金・リン青銅、洋白の薄板材あ
るいは線材に貴金属合金、例えば、Au,Pd,Pt,Ag,Cu等及
びそれらの合金をクラッド化、又は薄板材、線材の一部
にスポット溶接の手段によって接合した構造であり、も
う一つは、前記に述べた薄板材あるいは線材の一部に焼
結カーボンブラシ、例えば、カーボン、Agカーボン、Cu
カーボン、AgCuカーボン、及びそれらの材料にSiC,Mo
S2,Pb,エポキシ系樹脂などを添加剤として配合したもの
を導電性接着剤、スポット溶接、あるいはカシメ方式な
どの手段によって形成されているが、これらのブラシを
有する小型モータにおいては、コミュテータ回転時に、
ブラシしゅう動部が不必要に振動し、これによってブラ
シしゅう動部のコミュテータ・セグメントに対する接触
面に異常な溶着が生じることと、火花発生に板う黒化物
(カーボン及びブラシとコミュテータ・セグメン間で生
ずるしゅう動摩耗粉が混じり合ったもの)と言われる異
常現象を促進する異物が生成されることがしばしば起こ
り、問題となる。小型モータのブラシの一例として、コ
ミュテータ・セグメントにしゅう接するブラシしゅう動
部がモータケースの蓋などに設けられた支持手段により
支持されているブラシ基部と一体に成形されたものがあ
る。その種のブラシとコミュテータ・セグメントとの接
触状態を第5図に示す。
第5図において、ブラシ支持手段1に支持されたブラシ
基部2から、折り曲げられたブラシしゅう動部3が伸び
ている。このブラシ基部2、ブラシしゅうどう部それ自
体が弾性を有しコミュテータ・セグメント4に押圧され
た状態で接触している。そして、この押圧力は、ブラシ
基部2とブラシしゅう動部3との折り曲げ角を適当に選
ぶことによって、必要な値にすることができる。また、
コミュテータ・セグメント4は、整流子基台5を介して
モータ回転軸6に固定され、モータの回転とともに回転
する。
このように、しゅう接するコミュテータ・セグメント4
とブラシしゅう動部3からは、整流時及び、接触点の断
続により電気火花が発生し、この電気火花の発生に伴っ
て電気ノイズや、コミュテータ・セグメント4、ブラシ
しゅう動部3に消耗や溶着が発生するなど、不都合な状
態が生じる。
例えば、コミュテータ・セグメント4と接触し始める位
置及び離れる位置(第5図のa部)に溶着が生じると、
この溶着物がコミュテータ・セグメント4の表面を擦過
して損傷を与え、さらにこの擦過によって生じた切屑
が、互いに隣会うコミュテータ・セグメント4の間のギ
ャップ部(第5図のb部)に溜まり、そのためにコミュ
テータ・セグメント相互間が導通され回転不安定にな
る。又例えば、消耗により、コミュテータ・セグメント
表面の面粗度が粗くなると、ブラシの振動の原因とな
り、電気火花の発生を助長し、更に消耗を進行し、異常
摩耗などの原因となったり電気ノイズや、整流位置のズ
レなどモータの性能そのものを低下してしまう。
なお、前記ブラシしゅう動部3とコミュテータ・セグメ
ント4との接触面aにおいて最もよく電気火花が発生す
る。もちろんしゅ接するコミュテータ・セグメント4と
ブラシしゅう動部3には、電気火花を原因としない機械
的な摩耗も生じるのはいうまでもない。
一般に、よく用いられるブラシしゅう動部3の材質は前
記のごとく貴金属合金あるいは焼結カーボンであり、コ
ミュテータ・セグメント4の材質は、Au,Pd,Ag等の貴金
属合金、例えばAgCu,AgCd,AgCuCd,AgCuTiなどからな
る。特に貴金属ブラシとの組み合わせでは、いずれも、
表面エネルギーが高く両者がほぼ同様の材質であること
から、しゅう接面で擦過傷が発生し易い不利な組み合わ
せである。また、焼結カーボンブラシとの組み合わせに
おいても、貴金属合金ブラシと較べてしゅう動抵抗は小
さくなるといえども、ブラシを構成する配合材料中に
は、SiO2などの不純物が少なからず混入しており、擦過
傷の危険性はあり、又、貴金属合金ブラシの場合と同様
に貴金属合金のカーボンブラシの場合はしゅう接面で擦
過傷が発生し易い不利な組み合わせになる。第6図
(a)の例は、これらの欠点の原因となっている電気火
花を、抑制する機械的手段を有していない構造を示す。
即ちブラシしゅう動部3に振動減衰対策を何等講じてい
ないものは、ブラシしゅう動部の振動が大きく、火花の
発生が多くなり、溶着、消耗が起こり易く、第6図
(b)の例は、ブラシしゅう動部3に振動減衰対策を講
じた構成を示す。即ちブラシしゅう動部3に、防振ゴム
9を粘着剤8で貼り付けたものであり、常温においては
振動吸収がよく、火花の発生をおさえることができる。
しかし、使用上限温度の60℃近くにおいては粘着剤の粘
性が著しく低下し、防振ゴム9のしゅう動部3との接着
力が減少し、振動吸収能力が低下して火花の発生が多く
なり、寿命の長い品質の優れたものは、得難くなる。
さらに第6図(c)は、第6図(b)と同様にブラシし
ゅう動部3に振動減衰対策を講じた構造の別の例を示
す。即ちブラシしゅう動部3に防振シート12を基材10の
両面に粘着剤8を塗布した構成の接着材11で貼り付けた
ものであり、第6図(b)の例と比較すると、高温での
粘着剤の粘性の低下が、ある程度押えられるものの不充
分であり、高温での長寿命、高品質を満足することは出
来ない。
これまでの文献や実験などでブラシしゅう動部とコミュ
テータ・セグメントの溶着し易い状態、あるいは溶着や
異常摩耗や導通不良の起こり易い状態が解明されつつあ
る。異常の起こり易い状態は、ブラシしゅう動部とコミ
ュテータ・セグメントがしゅう動する部位の雰囲気か、
またはコミュテータ・セグメント自体に不飽和環状炭化
水素が存在したり、吸着したりしている場合である。こ
のとき黒化物(分解生成物又はメカノケミカル反応で出
来た重合物であるカーボン様のものおよびブラシとコミ
ュテータ・セグメント間で生ずるしゅう動摩耗粉が混じ
り合ったもの)と言われる異常現象を促進する異物が生
成する。
この異物は、不飽和環状炭化水素がしゅう動部とコミュ
テータ・セグメント間のアークによって燃焼するとき単
位体積当たりのカーボン量が多く、不完全燃焼すること
と、またその分子構造に起因するものであるが、生成カ
ーボンの結合状態が密となるため、硬質のカーボンがで
きるためと思われる。
また不飽和環状炭化水素以外の炭化水素の雰囲気、およ
びコミュテータ・セグメントへの吸着では、その分子構
造に起因するものであるが、生成するカーボンは軟質の
ものとなり、異常現象につながらぬ事が解明されてい
る。なお、この機器の使用雰囲気温度は、−10℃〜+60
℃で使用するものが多い。
発明が解決しようとする問題点 本考案は、モータのブラシとコミュテータのしゅう動に
より発生するブラシ・コミュテータの消耗・溶着による
擦過損・機械的摩耗によるモータ寿命短縮などを防止す
るものである。
問題点を解決するための手段 前記問題点を解決するために、本発明はブラシ機構とコ
ミュテータを有し、ブラシとコミュテータがしゅう動す
る構造の小型モータにおいて、気体透過性のフィルムま
たはケースに有機薬品を封入して、モータケース内また
はモータケースの近傍に配するとともに、前記有機薬品
の蒸発スピードをコントロールするように前記有機薬品
の沸騰点に合わせて前記フィルムまたはケースの厚さを
変えるものである。ここでの有機薬品としては次のよう
なものが好適である。
1)パラフィン類 2)単数の−OH基を有するモノアルコール類 3)複数の−OH基を有する多価アルコール類 4)複数または複数の−O−結合を有するエーテル類 5)環状エーテル類 6)単数または複数の−CO−結合を有するケトン類 7)単数または複数の−OH基及び−O−結合を有するエ
ーテルアルコール類 8)単数または複数の−OH基及び−COO−結合を有する
エステルアルコール類 9)単数または複数の−COO−結合を有するエステル類 10)単数または複数の−OH基及び−NH2基を有するアミ
ノアルコール類 11)単数または複数の−COOH基を有する脂肪酸類 12)単数または複数の−CONH−結合を有するアミド類 13)単数または複数の−NH2基を有する一級アミン類 14)単数または複数の−NH−結合を有する二級アミン類 15)単数または複数のN≡結合を有する三級アミン類 16)単数または複数の イミダゾール類あるいはイミダゾリン類 17)オキシ単環テルペン類 の中の少なくとも一種又は一種以上の薬品…以下薬品と
略す…を着設する方法としては、 1)薬品の蒸発スピードを遅らせる方法として、ポリエ
チレンなどの気体透過性のフィルムまたはケースに封入
する方法。
2)薬品の蒸発スピードを促進する方法として、ポリエ
チレンなどの気体透過性のフィルムまたはケースに封入
するか、あるいはマグネット、マグネットワイヤー、フ
ェルト又はスポンジ、マグネットとケースのすき間に含
浸させたもの及びプラスチック製のブラケット、プラス
チック製の整流子基台、メタルの油、防振ゴム、防振ゴ
ム貼付用接着剤などのモータ機構部材にブレンドしたも
のと、これら封入ケース部、含浸部やブレンド部を加熱
する装置を備える方法。
3)薬品の蒸発スピードを遅らせる方法として、ポチエ
チレンなどの気体透過性のフィルムまたはケースに封入
するか、あるいはマグネット、マグネットワイヤー、フ
ェルト又はスポンジ、マグネットとケースのすき間に含
浸させたもの及びプラスチック製のブラケット、プラス
チック製の整流子基台、メタルの油、防振ゴム、防振ゴ
ム貼付用接着剤などのモータ機構部材にブレンドしたも
のと、これら封入ケース部、含浸部やブレンド部を冷却
する装置を備える方法がある。
これらの方法により、モータケース内を薬品の雰囲気と
することが出来る。なお、モータ構成を簡単にするた
め、前記ブラシまたはブラシしゅう動部に前記薬品を直
接塗布する構成を用いてもよい。
作用 本発明は、有機薬品の沸騰点に合わせてフィルム等の厚
さを変えるために、有機薬品の必要以上の蒸発を抑え、
長時間効果を接続させることができる。
またこのような薬品を用いると、不飽和環状炭化水素と
はその分子構造の点で異なるため、以上現象の一つであ
る硬質の黒化物生成に対して最も遠い存在となり、カー
ボン生成があっても極めて軟質のものとなりブラシしゅ
う動部とコミュテータ・セグメントのしゅう動抵抗を減
ずることができる。
また、例えば異常現象の発生する確率の高い高温・低湿
においても薬品の蒸気圧にみあった雰囲気がモータケー
ス内にえられることと、薬品が有する極性基により金属
表面に強力に吸着するので、充分な効果を得ることが出
来る。
また、薬品と配する小型モータは、空気の流通の少ない
ほぼ密閉に近い構造であるか、その小型モータが組み込
まれる機器そのものが空気の流通の少ない構造のものの
方がよい結果が得られる。
薬品の吸着において、Au,Pd,Pt,Ag,等及びその合金の触
媒作用の強い材料を用いたコミュテータ・セグメントお
よびブラシは勿論のこと、Cuなどで出来たブラシ、焼結
カーボンブラシの表面、およびそれ以外のモータを構成
する金属部品の表面へも吸着し、表面へ反応性の高いガ
スであるスチレンモノマー、トルエン等が付着すること
を防止する。これは、薬品が、例えばスチレンモノマ
ー、トルエン等のファンデアワールスの引力より吸着す
る有機ガスに比べて強力に吸着するためである。
薬品の成分に多少の不純物があっても、薬品は、著しい
効果を発揮する。それは、薬品の雰囲気中にトルエンや
スチレンモノマーの混入があっても著しい効果を発揮す
ることで証明された。
本考案において有効な薬品の物質名とその性状の一例を
次に示すが、これは何等薬品の名称を限定するものでは
ない。なお、ことわりのない温度は、一気圧下での沸騰
点である。
1)パラフィン類。(薬品−1) 1−1) 2・2・4トリメチルペンタン。…99.2℃。
1−2) n−デカン。…174.1℃。
1−3) n−ドデカン。…216.3℃。
1−4) テトラデカン。…253.6℃。
2)単数の−OH基を有するモノアルコール類。(薬品−
2) 2−1) n−プロピルアルコール。…97.2℃。
2−2) イソプロピルアルコール。…81.5〜83.0℃ 2−3) イソブチルアルコール。…106〜109℃ 2−4) イソアミルアルコール。…128〜132℃ 2−5) シクロヘキサノール。…160〜162.4℃ 2−6) 2・4ジメチル・3ペンタノール138.4℃ 2−7) 3・メチル・3ペンタノール。…122.4℃ 2−8) 3・エチル・3ペンタノール。…143.1℃ 2−9) ジアセトンアルコール。…167.4℃。
2−10)n−オクタノール。…193〜196.0℃ 2−11)2エチルヘキサノール。…183.5℃。
2−12)テトラヒドロ・フルフリールアルコール。177
〜178.0℃(743mmHgでの沸点 2−13)1・3ジメトオキシ・2プロパノール。169.0
℃。
2−14)1メチル・1シクロヘキサノール168.0℃ 2−15)7メンタノール。……236.0℃。
2−16)イソプロピルベンジルアルコール246.0℃ 2−17)イソブチルカルビノール。…176〜184℃ 2−18)ベンジルアルコール。…205.4℃。
3)複数の−OH基を有する多価アルコール類。(薬品−
3) 3−1) プロピレングリコール。…187℃。
3−2) エチレングリコール。…197℃。
3−3) 1・3ブタンジオール…205〜210℃ 3−4) 2・3ブタンジオール…182℃。
3−5) 1・4ブタンジオール…228℃。
3−6) 4メチル・1・2プロパンジオール182℃ 3−7) 2メチル・2・3ブタンジオール。……177.
5℃(750mmHgでの沸騰点) 3−8) 1・5ペンタンジオール。…242.5℃。
3−9) 1・6ヘキサンジオール。…134℃(10mmHg
下での沸騰点) 3−10)2・5ヘキサンジオール。…218℃。
3−11)ジエチレングリコール。…250℃。
3−12)2メチル2・4ペンタンジオール197.4℃ 3−13)2エチル・1・3ヘキサンジオール。240〜250
℃。
3−14)ジプロピレングリコール。…215〜245℃。
3−15)グリセリン。…290℃。
4)単数または複数の−O−結合を有するエーテル類。
(薬品−4) 4−1) n−ブチルエーテル。…143℃。
4−2) イソアミルエーテル。…173.2℃。
5)環状エーテル類。(薬品−5) 5−1) 1・4ジオキサン。…101.4℃。
5−2) 1・3ジオキサン。…106℃。
6)単数または複数の−CO−結合を有するケトン類。
(薬品−6) 6−1) シクロペンタノン。…130.7℃。
6−2) 2オクタノン。…174℃。
6−3) 2ノナノン。…195℃。
6−4) イソホロン。…215.2℃。
6−5) 2ウンデカノン。…229℃。
7)単数または複数の−OH基及び−O−結合を有するエ
ーテルアルコール類。
(薬品−7) 7−1)エチレングリコール・モノエチルエーテル。…
…134.8℃。
7−2)エチレングリコール・モノブチルエーテル167
〜173℃。
7−3)エチレングリコール・ジブチルエーテル。……
203.6℃。
7−4)エチレングリコール・モノヘキシルエーテル。
…208.1℃。
7−5)1・3ジメトキシ2プロパノール。…169℃。
7−6)ジエチレングリコール・モノメチルエーテル。
…194.2℃。
7−7)ジエチレングリコール・モノエチルエーテル。
…195℃。
7−8)ジエチレングリコール・モノブチルエーテル。
…230℃。
7−9)トリプロピレングリコール・モノメチルエーテ
ル242.5℃。
7−10)アルカン(又はアルケン)(C6〜C24)ジオー
ルのモノ(ポリオキシアルキレン)エーテル。この薬品
の代表的なものを下記に示すと、 7−10−1)ヘキシレングリコールのエチレンオキサイ
ド1モル付加品………薬品1 7−10−2)ヘキシレングリコールのプロピレンオキサ
イド1モル付加品……薬品2 7−10−3)ヘキシレングリコールのエチレンオキサイ
ド2モル付加品………薬品3 7−10−4)ヘキシレングリコールのプロピレンオキサ
イド2モル付加品……薬品4 7−10−5)ヘキシレングリコールのプロピレンオキサ
イド4モル付加品……薬品5 7−10−6)ヘキシレングリコールのエチレンオキサイ
ド2モル付加品ヘプロピレンオキサイド1モル付加品…
………薬品6 熱重量分析(TG)の値は である。上記薬品は、合成の過程で多少のジエーテルが
混入するか未反応の薬品が混入したものでもよい。吸水
率は、40℃90%RH・760mmHg時のものである。熱重量分
析時の条件は、昇温速度、5℃/min.、材料の量は、15
〜20mg、空気流量50〜60ml/min.である。
8)単数または複数の−OH基及び−COO−結合を有する
エステルアルコール類。
(薬品−8) 8−1) 乳酸エチル。…154℃。
8−2) グリコール酸エチル。…160℃。
8−3) 2・ヒドロキシエチルアセテート。188℃ 8−4) L−リンゴ酸ジエチル。…253℃。
9)単数または複数の−COO−結合を有するエステル
類。(薬品−9) 9−1) コハク酸ジメチル。…195℃。
9−2) オクタン酸エチル。…208℃。
9−3) フマル酸ジエチル。…214℃。
9−4) デカン酸ジエチル。…242℃。
9−5) アジピン酸ジエチル。…245℃。
9−6) 酒石酸メチル。…280℃。
9−7) 酒石酸ジエチル。…280℃。
10)単数または複数の−OH基及び−NH2基を有するアミ
ノアルコール類。
(薬品−10) 10−1)ジエチルエタノールアミン。…163℃。
10−2)ジブチルエタノールアミン。…199℃。
11)単数または複数の−COOH基を有する脂肪酸類(薬品
−11) 11−1)ピバル酸。…164℃。
11−2)イソクロトン酸。…169℃。
11−3)イソ吉草酸。…177℃。
11−4)アジピン酸。…205.5℃。
11−5)ヘキサノン酸。…205.8℃。
11−6)n−オクタン酸。…239℃。
11−7)クロトン酸。…189℃。
12)単数または複数の−CONH−結合を有するアミド類。
(薬品−12) 12−1)n−エチルアセトアミド。…205℃。
13)単数または複数の−NH2基を有する一級アミン類。
(薬品−13) 13−1)2オクタンアミン。…163〜164℃。
13−2)オクチルアミン。…188℃。
13−3)ヘキシルアミン。…130℃(762mmHgでの沸騰
点) 13−4)1・6ヘキサンジアミン。…81.5℃(10mmHgで
の沸騰点) 14)単数または複数の−NH−結合を有する二級アミン
類。(薬品−14) 14−1)ジブチルアミン。…160℃。
14−2)ジシクロヘキシルアンモニウムナイトライト25
5.8℃。
15)単数または複数のN≡結合を有する三級アミン類。
(薬品−15) 15−1)トリプロピルアミン。…157℃。
15−2)トリブチルアミン。…212℃。
15−3)3メチル・2オキサゾリジノン…87〜90℃(1m
mHgでの沸騰点) 16)単数または複数の イミダゾール類あるいはイミダゾリン類。(薬品−16) 16−1)2エチル・4メチルイミダゾール。44〜55℃
(一気圧下での融点) 16−2)2エチル・4メチルイミダゾリン。
111℃(15mmHgでの沸騰点) 16−3)2エチル・イミダゾリン。
110℃(15mmHgでの沸騰点) 16−4)2・4ジメチルイミダゾリン。…108℃(15mmH
gでの沸騰点) 16−5)1・2・3ベンゾトリアゾール。…93℃(一気
圧下での融点) 17)オキシ単環テルペン類。
(薬品−17) 17−1)γターピネオール。…114〜115℃(一気圧下で
の沸騰点) 17−2)βターピネオール。…209〜210℃(752mmHgで
の沸騰点) 17−3)αターピネオール。…219〜221℃。
17−4)テルピネン4オール…209〜212℃。
17−5)マルトール。…93℃(一気圧下での昇華温度) 17−7)1−メントール。…215.5℃(一気圧下での昇
華温度) 17−8)d−ショウノウ。…209℃(一気圧下での昇華
温度) である。前記薬品は、多少の不純物が混入するかあるい
は未反応の薬品が混入したものでもよい。
前述の薬品は、ブラシ、コミュテータ・セグメント表面
へ吸着し、単分子膜を形成するため、潤滑性が極めて向
上し、接触部分の摩耗が著しく減少する。
薬品のモータへの着設方法として、 (1)薬品の蒸発スピードを遅らせる方法としてポリエ
チレンなどの気体透過性のフィルムまたはケースに封入
する方法は、蒸発スピードが約1/2〜1/10までコントロ
ールができ、その薬品の沸騰点に合わせて蒸発スピード
をコントロールできるため、長期間効果を持続すること
ができる。
(2)薬品の蒸発スピードを促進する方法としてポリエ
チレンなどの気体透過性のフィルムまたはケースに封入
したものやマグネット、マグネットワイヤー、フェルト
又はスポンジ、マグネットとケースのすき間に含浸させ
たもの及びプラスチック製のブラケット、プラスチック
製の整流子基台、メタルの油、防振ゴム、防振ゴム貼付
用接着剤などのモータ機構部材ににブレンドしたもの
と、封入ケース部、含浸部やブレンド部を加熱する装置
を備える方法は、蒸発スピードの遅い沸騰点の高い薬品
の蒸発を促進し、薬品の蒸気雰囲気濃度を実用可能な濃
度まで引き上げることができる。
(3)薬品の蒸発スピードを遅らせる方法として前記
(2)の加熱する装置の代わりに冷却又は断熱効果を有
する装置を備える方法は、蒸発スピードの早い(低沸騰
点)の薬品の蒸発を押さえ実用可能な値まで引き下げる
ことが出来る。
第1図(a)は前記着設方法(1)による本発明の実施
例の構造図である。ここで第5図、第6図と同一名称部
分には、同一符号を付してある。また14はブラシ13など
を保持するブラケット、15はモータケース下、16はポリ
エチレンパックで前記薬品を封入してある。
第1図(b)は前記ポリエチレンパック16の半断面図で
あり、23がバックケース、24が透過膜、27が薬品であ
る。
第2図(a)は前記着設方法(3)による本発明の実施
例の構造図であり、第1図のポリエチレンパック16を断
熱シート25で包んだものである。第2図(b)は前記ポ
リエチレンパック16を断熱シート25で包んだものの断面
図である。
第3図(a)は前記着設方法(2)による本発明の実施
例の構造図であり、モータケース内のポーラスなフィー
ルドマグネット21の中に薬品を含浸させ、その近傍にシ
ート状ヒータ17を取りつけたものである。第3図(b)
は第3図(a)の平面図、第3図(c)はシート状ヒー
タ17を示す。
第7図に本発明の着設方法にもとずく結果を示す。比較
例(1)〜(3)は本発明の効果と比較するための現行
品及び比較例である。
ここで用いるフィルムの材質は気体透過性を有するもの
であればその材質を限定するものではない。また、その
形態も前記実施例に限定されるものではない。
実施例 微量の炭化水素の吸着したコミュテータ・セグメントを
用いて長期間の運転実験を行った。その結果を次の表に
示す。
この実験で 1)高温・低湿の場合のコミュテータ・セグメントに異
常摩耗の発生する確率が高い。
2)コミュテータ・セグメントに10μg程度のスチレン
モノマーやトルエンなどの不飽和環状炭化水素の吸着が
ある場合、コミュテータ・セグメントの異常が緩和さ
れ、小型モータの長寿命化がはかれる。ただし、継続的
にスチレンモノマーやトルエンなどの炭化水素の補給が
ない場合のデータである。
第7図を具体的に説明すると、 a)は現行品の60℃、5%RH雰囲気中での従来品のテス
ト前の整流波形、300時間テスト後比較例1の整流波
形、 b)は不飽和環状炭化水素スチレンモノマー雰囲気中で
の60℃、5%RH雰囲気テスト前の整流波形及び100時間
テスト後の比較例2の整流波形。
c)は不飽和環状炭化水素(トルエン)をコミュテータ
・セグメント表面に約10μg吸着させた場合における60
℃、5%RH雰囲気テスト前の整流波形及び300時間テス
ト後の比較例3の整流波形、 d)はヘキシレングリコール(ヘキシレングリコールを
ポーラスなマグネットに含浸したもの)の雰囲気におけ
る60℃、5%雰囲気テスト前の整流波形及び1500時間テ
スト後の実施例1の整流波形、 e)はヘキシレングリコール(ヘキシレングリコールを
ポリエチレンフィルムのパックに入れたもの)の雰囲気
における60℃、5%雰囲気テスト前の整流波形及び1500
時間テスト後の実施例2の整流波形、 f)はヘキシレングリコール(ヘキシレングリコールを
ポリエチレンフィルムのパックに入れ更にパックに冷却
効果を与えたもの)の雰囲気における60℃、5%雰囲気
テスト前の整流波形及び1500時間テスト後の実施例3の
整流波形、 g)はヘキシレングリコールへエチレンオキサイド4モ
ル付加したもの(ヘキシレングリコールヘエチレンオキ
サイド4モル付加したものをポーラスなマグネットに含
浸したもの)の雰囲気における60℃、5%雰囲気テスト
前の整流波形及び1500時間テスト後の実施例4の整流波
形、 h)はヘキシレングリコールへエチレンオキサイド4モ
ル付加したもの(ヘキシレングリコールへエチレンオキ
サイド4モル付加したものをポーラスなマグネットに含
浸したもので含浸部分に加熱装置を有するもの)の雰囲
気における60℃、5%雰囲気テスト前の整流波形及び15
00時間テスト後の実施例5の整流波形。
テストに用いたモータを第4図で説明する。このモータ
は直流モータで、外径30mm高さ25mmの大きさで定格出力
0.1W、試験時の運転条件は、4.2V DC、25mAである。
実施例1)のように焼結されたポーラスなフィールドマ
グネット21に(ヘキシレングリコール)を含浸させたも
のは、0.1gないし0.3gの保持力があり蒸発スピードが適
当となり著しい効果を得ることが出来る。また、プラス
チック製のブラケット14にブレンドしたもの、 プラスチック製の整流子基台5にブレンドしたもの、 マグネットワイヤー19に含浸させたもの、 上メタル18、下メタル7部のメタルの油にブレンドした
もの、 マグネット21とモータケース上22のすき間に含浸させた
もの、 第5図の防振ゴム9にブレンドしたもの、 第5図の防振ゴム貼付用接着剤8にブレンドしたものな
ども薬品を保持する力と適当な蒸発量が確保でき、著し
い効果を得ることが出来る。但し、効果を期待できる60
℃雰囲気での小型モータの放置限度は、500Hr以下であ
り、やや持続性に欠ける。
実施例2)のヘキシレングリコールをポリエチレン(ポ
リエチレンは、厚さ10〜200μmの高密度ポリエチレン
及び低密度ポリエチレンのフィルムが適当である。)な
どの気体透過性のフィルムまたはケースに封入したもの
は、封入しないものに較べてフィルムの厚さを変えるこ
とによって蒸発スピードを1/2〜1/10まで変化させるこ
とが可能で必要以上の蒸発を押さえ、長時間効果を持続
できることを確認した。
本実施例では30〜60μmの厚さのフィルムでパックする
のが最も効果が大きいが、薬品によってはこの範囲は変
わり、上記範囲にフィルムの厚みを限定するものではな
い。
実施例3)のヘキシレングリコールをポリエチレンパッ
クにいれたものに冷却効果を与えたものは、周囲温度の
上昇による薬品の温度上昇を押さえる効果があり、前記
実施例2)よりさらに蒸発スピードを押さえることが可
能であり、また周囲の温度上昇に合わせて冷却効果を調
節するとその温度に合わせた最適な薬品の上記雰囲気を
作ることができる。冷却効果を与える方法としては断熱
材を用いる実施例を示したがその手段は、この例に限定
するものではない。
実施例4)は前記実施例1)と同様ポーラスなマグネッ
ト21にヘキシレングリコールへエチレンオキサイド4モ
ル付加したもの、即ち沸騰点をあげたものを含浸させた
ものは前記実施例1)と比べ持続性は伸びたものの寿命
効果は−10℃で劣る。
実施例5)の実施例4)の薬品をポーラスなマグネット
に含浸したものに加熱ヒーターを貼りつけたものは、低
温で潤滑効果のある薬品の蒸発を促進し、必要な薬品の
蒸気雰囲気を得るのに充分な蒸発スピードを得ることが
でき、長時間にわたりいちぢるしい効果がある。また、
ヒーターをON、OFFしたり、或いは電圧を調整すること
により広範囲な周囲温度の変化に対応出来る。
次の表にこれらの結果を示す。
発明の効果 1)ポリエチレンなどの気体透過性のフィルムまたはケ
ースに封入したものは、蒸発スピードが約1/2〜1/10と
なり長期間効果を保つことができる。
これにより低分子で沸騰点の低い、例えば160℃〜180℃
の薬品まで実用可能となる。
2)ポリエチレンなどの気体透過性のフィルムまたはケ
ースに封入したものや、マグネット、マグネットワイヤ
ー、フェルト又はスポンジ、マグネットとケースのすき
間に含浸させたもの及びプラスチック製のブラケット、
プラスチック製の整流子基台、メタルの油、防振ゴム、
防振ゴム貼付用接着剤などのモータ機構部材にブレンド
したものと封入ケース部、含浸部やブレンド部を加熱す
る装置を備えたものは、蒸発スピードの遅い薬品の蒸発
を助けるためより高分子の沸騰点の高い薬品、例えば沸
騰点240℃以上の薬品まで実用可能となる。
3)ポリエチレンなどの気体透過性のフィルムまたはケ
ースに封入したものやマグネット、マグネットワイヤ
ー、フェルト又はスポンジ、マグネットとケースのすき
間に含浸させたもの及びプラスチック製のブラケット、
プラスチック製の整流子基台、メタルの油、防振ゴム、
防振ゴム貼付用接着剤などのモータ機構部材にブレンド
したものと封入ケース部、含浸部やブレンド部を冷却す
る装置を備えたものは、蒸発スピードがその冷却能力に
比例して遅くなり長期間効果を保つことができる。その
ためにより低分子の沸騰点の低い薬品、例えば沸騰点16
0℃以下の薬品まで実用可能となる。
4)薬品がブラシ、コミュテータ・セグメント表面へ吸
着することにより、潤滑作用でしゅう接面の異常摩耗や
溶着とそれによる擦過損傷を防止できる効果がある。
5)スチレンモノマーやトルエンなどのベンゼン環を有
する有機ガスがあってもブラシ、コミュテータ・セグメ
ント表面へ吸着した薬品の皮膜で保護され、黒化物の生
成も微少となりブラシ、コミュテータ・セグメント間の
接触不良の発生を防止できる。また接触不良を起こさな
いため、電気ノイズの発生も減少し、小型モータの速度
の安定化も図られ、結果的には、1〜30V程度の比較的
低電圧用の小型モータが使用される機器のワウ・フラッ
ターを低減する。
6)薬品の潤滑作用により一般によく用いられる動作電
圧:1〜30V 電流値:100mA前後のマイクロモータを薬品
の雰囲気で運転すると、電流値が5〜10%減少し、省エ
ネルギー化がはかれる。
7)薬品がブラシとコミュテータのしゅう動により発生
する振動を押さえるダンピンク効果を有し、1〜10%の
機械雑音の減少を可能とする。即ちブラシに通常張りつ
ける防振ゴムと殆ど同程度の消音効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図および第3図は、それぞれ本発明の実施
例におけるモータの構造図、第4図は実施例のモータの
半断面構造図、第5図は、一般的なブラシ、コミュテー
タの構成を示す図、第6図(a)〜(c)は、それぞれ
比較例のブラシしゅう動部の代表的構成を示す図、第7
図(a)〜(h)は比較例および本発明の実施例のモー
タの整流波形図を示す図である。 2……ブラシ基部。3……ブラシしゅう動部。4……コ
ミュテータ・セグメント。5……整流子基台。6……シ
ャフト。7……下メタル。8……上メタル。13……ブラ
シ。14……ブラケット。15……モータケース下。17……
ヒータ。19……マグネットワイヤー。20……ローター、
21……フィールドマグネット。22……ケース。23……パ
ックケース。24……透過膜。25……断熱シート。26……
リード線。27……薬品。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブラシ機構とコミュテータを有し、ブラシ
    とコミュテータがしゅう動する構造の小型モータにおい
    て、気体透過性のフィルムまたはケースに有機薬品を封
    入して、モータケース内またはモータケースの近傍に配
    するとともに、前記有機薬品の蒸発スピードをコントロ
    ールするように前記有機薬品の沸騰点に合わせて前記フ
    ィルムまたはケースの厚さを変える小型モータの製造方
    法。
  2. 【請求項2】有機薬品が封入されたフィルムまたはケー
    スを加熱する手段を備えたことを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の小型モータの製造方法。
  3. 【請求項3】有機薬品が封入されたフィルムまたはケー
    スを冷却する手段を備えたことを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の小型モータの製造方法。
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