JPH0758350B2 - 化学除染方法 - Google Patents
化学除染方法Info
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- JPH0758350B2 JPH0758350B2 JP63154463A JP15446388A JPH0758350B2 JP H0758350 B2 JPH0758350 B2 JP H0758350B2 JP 63154463 A JP63154463 A JP 63154463A JP 15446388 A JP15446388 A JP 15446388A JP H0758350 B2 JPH0758350 B2 JP H0758350B2
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Landscapes
- Cleaning Or Drying Semiconductors (AREA)
- Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
Description
本発明は、液体とくに放射性物質を含む液体を取扱う配
管系統の、化学除染剤を用いて行なう除染方法の改良に
関する。
管系統の、化学除染剤を用いて行なう除染方法の改良に
関する。
【従来の技術】 原子力発電所のような施設において、放射性物質を含む
液体が通る配管系統、たとえば一次系や廃液処理設備の
パイプ、そのフランジ接合部、バルブ、ポンプなどに沈
着した放射性腐食生成物を除去する方法として、薬剤を
用いた除染が有効であることが、よく知られている。 この除染方法のひとつに、シュウ酸やクエン酸のような
有機酸を主成分とし若干の界面活性剤を添加してなる化
学除染剤を使用し、その水溶液を配管系統にみたして約
90℃で循環させることによって行なうものがある。 ところで、配管系統には、フランジ接合部、バルブ、ポ
ンプなどの、液が残留する可能性のある、「クレビス」
とよばれる部分が必らず存在する。 (クレビスcreviceの語は、クレバスcrevasseと同様に
「裂け目」を意味し、本来はフランジ接合部のような切
れ目を指すが、広く液体の残留する可能性がある部分を
まとめてあらわすのに用いられる。) プラントの設計に当っては、クレビス部を極力少なくす
るよう努力するのはもちろんであるが、それでもかなり
のクレビス部ができることは避けられない。たとえば一
次系のジェットポンプを用いた場合の配管−ノズル間の
セーフエンドや、温度変化にそなえて設けた熱スリーブ
の部分が、特徴的なクレビス部として挙げられる。 このようなクレビス部に化学除染剤が残留すると、局部
的な腐食が進行し、応力腐食割れ等の好ましくない現象
をひき起す要因となるおそれがある。 このような危険をなくすために、除染後、配管系統に純
水を通して洗浄すること(これを「フラッシング」とい
う)が通常実施されている。フラッシングの効果は、い
うまでもなく多数回くりかえすことにより高まるが、そ
れはメンテナンスのためにプラントを休止する時間が長
くなり、かつコストが高くなることを意味する。
液体が通る配管系統、たとえば一次系や廃液処理設備の
パイプ、そのフランジ接合部、バルブ、ポンプなどに沈
着した放射性腐食生成物を除去する方法として、薬剤を
用いた除染が有効であることが、よく知られている。 この除染方法のひとつに、シュウ酸やクエン酸のような
有機酸を主成分とし若干の界面活性剤を添加してなる化
学除染剤を使用し、その水溶液を配管系統にみたして約
90℃で循環させることによって行なうものがある。 ところで、配管系統には、フランジ接合部、バルブ、ポ
ンプなどの、液が残留する可能性のある、「クレビス」
とよばれる部分が必らず存在する。 (クレビスcreviceの語は、クレバスcrevasseと同様に
「裂け目」を意味し、本来はフランジ接合部のような切
れ目を指すが、広く液体の残留する可能性がある部分を
まとめてあらわすのに用いられる。) プラントの設計に当っては、クレビス部を極力少なくす
るよう努力するのはもちろんであるが、それでもかなり
のクレビス部ができることは避けられない。たとえば一
次系のジェットポンプを用いた場合の配管−ノズル間の
セーフエンドや、温度変化にそなえて設けた熱スリーブ
の部分が、特徴的なクレビス部として挙げられる。 このようなクレビス部に化学除染剤が残留すると、局部
的な腐食が進行し、応力腐食割れ等の好ましくない現象
をひき起す要因となるおそれがある。 このような危険をなくすために、除染後、配管系統に純
水を通して洗浄すること(これを「フラッシング」とい
う)が通常実施されている。フラッシングの効果は、い
うまでもなく多数回くりかえすことにより高まるが、そ
れはメンテナンスのためにプラントを休止する時間が長
くなり、かつコストが高くなることを意味する。
本発明の目的は、配管系統の化学除染における上記のよ
うな状況を改善し、フラッシングの回数を減らしてもク
レビス部の応力腐食割れの危険がないようにした化学除
染方法を提供することにある。
うな状況を改善し、フラッシングの回数を減らしてもク
レビス部の応力腐食割れの危険がないようにした化学除
染方法を提供することにある。
本発明の化学除染方法は、液体を取扱う配管系統をシュ
ウ酸を主要な有効成分とする化学除染剤の液を使用して
除染する方法において、除染後の配管系統のクレビス部
を外部から150℃以上200℃程度の温度に加熱して、クレ
ビス部に残留する除染剤を分解除去することを特徴とす
る。 この方法は、配管系統が放射性物質を含む液体を取扱う
ものであるとき、とくに有用である。 クレビス部を加熱する手段は任意であって、電気ヒータ
ーの使用が多くの場合に好都合であろう。
ウ酸を主要な有効成分とする化学除染剤の液を使用して
除染する方法において、除染後の配管系統のクレビス部
を外部から150℃以上200℃程度の温度に加熱して、クレ
ビス部に残留する除染剤を分解除去することを特徴とす
る。 この方法は、配管系統が放射性物質を含む液体を取扱う
ものであるとき、とくに有用である。 クレビス部を加熱する手段は任意であって、電気ヒータ
ーの使用が多くの場合に好都合であろう。
本発明者らは、前記したように、化学除染剤が有機酸を
主成分とし若干の界面活性剤を添加してなるものであ
り、後者もまた有機化合物であって熱に弱いことに着目
して、市販の化学除染剤1重量%水溶液の加熱分解を試
みた。 その結果、つぎのように熱分解が進み、 化学除染剤Aを150℃に加熱 →CO2+H2O 化学除染剤Bを200℃に加熱 →CO2+H2O+N2+V ともにシュウ酸を主成分とする化学除染剤A、Bを実質
上完全に分解除去できることが確認できた。 適用すべき加熱温度および加熱時間は、使用した化学除
染剤の種類、クレビス部への残留量などによって多少異
なるであろうが、必要ならば若干の予備実験を行なうこ
とにより、適切な条件を定めることができる。
主成分とし若干の界面活性剤を添加してなるものであ
り、後者もまた有機化合物であって熱に弱いことに着目
して、市販の化学除染剤1重量%水溶液の加熱分解を試
みた。 その結果、つぎのように熱分解が進み、 化学除染剤Aを150℃に加熱 →CO2+H2O 化学除染剤Bを200℃に加熱 →CO2+H2O+N2+V ともにシュウ酸を主成分とする化学除染剤A、Bを実質
上完全に分解除去できることが確認できた。 適用すべき加熱温度および加熱時間は、使用した化学除
染剤の種類、クレビス部への残留量などによって多少異
なるであろうが、必要ならば若干の予備実験を行なうこ
とにより、適切な条件を定めることができる。
【実施例】 化学除染剤による腐食の程度をしらべるため、SUS304ス
テンレス鋼で第1図に示す形状の隙間腐食試験片を用意
した。 市販の、シュウ酸を主成分とする化学除染剤の0.25%水
溶液をつくり、それを90℃に加熱した中へ上記の試験片
を浸漬し、液を循環させつつ保持した。 3000時間後に試験片をとり出してしらべたところ、隙間
部分に若干の腐食が認められた。 次に、化学除染剤が配管系統のクレビス部に残留する挙
動をしらべるため、第2図に示すような、すなわちタン
ク1内の液をフランジ接合2をもつパイプおよびバルブ
3を通してポンプ4で循環させる構成の実験装置を組み
立てた。 1%シュウ酸水溶液を50時間にわたって流したのち、配
管系統から液を抜いた。クレビス部に残った液を集めて
シュウ酸濃度を測定したところ、循環していた液の約2
倍あった。クレビス部において化学除染剤が濃縮されて
いたわけで、上記した予備実験の結果とあいまって、化
学除染剤のクレビス部からの除去の必要性が明らかにな
った。 そこで、クレビス部を加熱する手段として、フランジ接
合部用、バルブ用およびポンプ用の電気ヒーターを製作
した。第3図のフランジ接合部用ヒーター6は、柔軟な
面状発熱体61を耐熱絶縁シート62でサンドイッチしてリ
ードをつけ、フランジ接合部でほぼ一周巻くようにした
構造のものである。第4図のバルブ用ヒーター7は、バ
ルブの外形に沿う若干の厚さをもった中空体を二ツ割り
にした形状のヒーター殻73を金属板で製作し、殻73の中
にマグネシア粉末の充填材72で電熱線71を埋め込んだ構
造のものである。図示してないが、ポンプ(渦巻型)に
対しても、バルブ用に似た構造の電気ヒーターを製作し
た。 上記の実験装置の各部分をよく洗浄し、再度組み立て
た。それぞれのヒーターをとりつけ、再び上記の1%シ
ュウ酸水溶液循環を、やはり50時間行なった。 液を抜いた状態でヒーターに通電し、各クレビス部がほ
ぼ200℃に達するまで加熱し、約30分間保持した。 冷却後、装置を分解してクレビス部を少量の水で洗浄し
た。洗浄水中のTOC(全有機炭素)を測定したところ、
検出限界以下であった。このことから、クレビス部に残
留していた化学除染剤は、完全に分解除去されたことが
わかる。
テンレス鋼で第1図に示す形状の隙間腐食試験片を用意
した。 市販の、シュウ酸を主成分とする化学除染剤の0.25%水
溶液をつくり、それを90℃に加熱した中へ上記の試験片
を浸漬し、液を循環させつつ保持した。 3000時間後に試験片をとり出してしらべたところ、隙間
部分に若干の腐食が認められた。 次に、化学除染剤が配管系統のクレビス部に残留する挙
動をしらべるため、第2図に示すような、すなわちタン
ク1内の液をフランジ接合2をもつパイプおよびバルブ
3を通してポンプ4で循環させる構成の実験装置を組み
立てた。 1%シュウ酸水溶液を50時間にわたって流したのち、配
管系統から液を抜いた。クレビス部に残った液を集めて
シュウ酸濃度を測定したところ、循環していた液の約2
倍あった。クレビス部において化学除染剤が濃縮されて
いたわけで、上記した予備実験の結果とあいまって、化
学除染剤のクレビス部からの除去の必要性が明らかにな
った。 そこで、クレビス部を加熱する手段として、フランジ接
合部用、バルブ用およびポンプ用の電気ヒーターを製作
した。第3図のフランジ接合部用ヒーター6は、柔軟な
面状発熱体61を耐熱絶縁シート62でサンドイッチしてリ
ードをつけ、フランジ接合部でほぼ一周巻くようにした
構造のものである。第4図のバルブ用ヒーター7は、バ
ルブの外形に沿う若干の厚さをもった中空体を二ツ割り
にした形状のヒーター殻73を金属板で製作し、殻73の中
にマグネシア粉末の充填材72で電熱線71を埋め込んだ構
造のものである。図示してないが、ポンプ(渦巻型)に
対しても、バルブ用に似た構造の電気ヒーターを製作し
た。 上記の実験装置の各部分をよく洗浄し、再度組み立て
た。それぞれのヒーターをとりつけ、再び上記の1%シ
ュウ酸水溶液循環を、やはり50時間行なった。 液を抜いた状態でヒーターに通電し、各クレビス部がほ
ぼ200℃に達するまで加熱し、約30分間保持した。 冷却後、装置を分解してクレビス部を少量の水で洗浄し
た。洗浄水中のTOC(全有機炭素)を測定したところ、
検出限界以下であった。このことから、クレビス部に残
留していた化学除染剤は、完全に分解除去されたことが
わかる。
本発明の化学除染方法によれば、常用の化学除染剤を用
いて配管系統の化学除染を行なったのち、残留する除染
剤を実質上完全に分解除去できる。この効果は、純水に
よる配管系統のフラッシングの回数を減らしても十分で
あり、とくに残留除染剤を高度に除去することを要求さ
れる場合でも、1回または少数回の、従来よりはるかに
少ない回数のフラッシングで得られる。このようにし
て、配管系統の残留除染剤によるクレビス部の応力腐食
割れの危険は、実際上、皆無になったということがで
き、装置のメンテナンスの時間短縮、コスト低減、およ
び安全生の向上という利益が得られる。 従って本発明は、放射性物質を含有する液を取扱うプラ
ントに適用したときとくに有用であるほか、化学プラン
ト一般に適用できる。
いて配管系統の化学除染を行なったのち、残留する除染
剤を実質上完全に分解除去できる。この効果は、純水に
よる配管系統のフラッシングの回数を減らしても十分で
あり、とくに残留除染剤を高度に除去することを要求さ
れる場合でも、1回または少数回の、従来よりはるかに
少ない回数のフラッシングで得られる。このようにし
て、配管系統の残留除染剤によるクレビス部の応力腐食
割れの危険は、実際上、皆無になったということがで
き、装置のメンテナンスの時間短縮、コスト低減、およ
び安全生の向上という利益が得られる。 従って本発明は、放射性物質を含有する液を取扱うプラ
ントに適用したときとくに有用であるほか、化学プラン
ト一般に適用できる。
第1図は、本発明の実施例における予備実験に用いた試
験片の形状を示すものであって、Aは平面図、Bは側面
図である。 第2図は、本発明の実施例における実験装置の構成を示
す、概念的なフローチャートである。 第3図は、本発明の実施例で使用したフランジ接合部用
の電熱ヒーターを示すものであって、Aは縦断面図、B
は横断面図である。 第4図は、本発明の実施例で使用したバルブ用の電熱ヒ
ーターを示すものであって、Aは縦断面図、Bは横断面
図である。 1……タンク、2……フランジ接合部 3……バルブ、4……ポンプ 6……フランジ接合部用ヒーター 61……面状発熱体、62……耐熱絶縁シート 7……バルブ用ヒーター 71……電熱線、72……充填材 73……ヒーター殻
験片の形状を示すものであって、Aは平面図、Bは側面
図である。 第2図は、本発明の実施例における実験装置の構成を示
す、概念的なフローチャートである。 第3図は、本発明の実施例で使用したフランジ接合部用
の電熱ヒーターを示すものであって、Aは縦断面図、B
は横断面図である。 第4図は、本発明の実施例で使用したバルブ用の電熱ヒ
ーターを示すものであって、Aは縦断面図、Bは横断面
図である。 1……タンク、2……フランジ接合部 3……バルブ、4……ポンプ 6……フランジ接合部用ヒーター 61……面状発熱体、62……耐熱絶縁シート 7……バルブ用ヒーター 71……電熱線、72……充填材 73……ヒーター殻
Claims (2)
- 【請求項1】液体を取扱う配管系統をシュウ酸を主要な
有効成分とする化学除染剤の液を使用して除染する方法
において、除染後の配管系統のクレビス部を外部から15
0℃以上200℃程度の温度に加熱して、クレビス部に残留
する除染剤を分解除去することを特徴とする化学除染方
法。 - 【請求項2】液体が放射性物質を含むものである請求項
1の化学除染方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63154463A JPH0758350B2 (ja) | 1988-06-22 | 1988-06-22 | 化学除染方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63154463A JPH0758350B2 (ja) | 1988-06-22 | 1988-06-22 | 化学除染方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01320497A JPH01320497A (ja) | 1989-12-26 |
| JPH0758350B2 true JPH0758350B2 (ja) | 1995-06-21 |
Family
ID=15584794
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63154463A Expired - Lifetime JPH0758350B2 (ja) | 1988-06-22 | 1988-06-22 | 化学除染方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0758350B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5209913B2 (ja) * | 2007-08-24 | 2013-06-12 | 東電工業株式会社 | 放射性汚染物の除染液並びに除染方法及び除染システム |
| JP4901691B2 (ja) * | 2007-10-29 | 2012-03-21 | 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 | 化学除染方法 |
| JP6132382B2 (ja) * | 2011-11-01 | 2017-05-24 | 三菱重工業株式会社 | 除染液の処理方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6355499A (ja) * | 1986-08-26 | 1988-03-09 | 株式会社東芝 | 化学除染廃樹脂の熱分解処理方法及び装置 |
-
1988
- 1988-06-22 JP JP63154463A patent/JPH0758350B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01320497A (ja) | 1989-12-26 |
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