JPH0767233B2 - デジタル形地絡母線保護継電装置 - Google Patents
デジタル形地絡母線保護継電装置Info
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- JPH0767233B2 JPH0767233B2 JP63327606A JP32760688A JPH0767233B2 JP H0767233 B2 JPH0767233 B2 JP H0767233B2 JP 63327606 A JP63327606 A JP 63327606A JP 32760688 A JP32760688 A JP 32760688A JP H0767233 B2 JPH0767233 B2 JP H0767233B2
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Description
タル形地絡母線保護継電装置に関し、特に、地絡事故検
出誤差の防止並びに外部地絡事故に対する確実な動作抑
制を実現したデジタル形地絡母線保護継電装置に関する
ものである。
た、従来の地絡母線保護継電装置を示す構成図である。
単線で示すが実際は三相線からなっている。(2m)(m
=1〜n)は母線(1)に接続されたn個の回線、(3
m)は各回線(2m)に設置された変流器(以下、CTとい
う)、(4)は母線(1)に接続された計器用変圧器等
の電圧変成器(以下、PTという)である。
の零相電流Imを検出するための入力装置であり、それぞ
れ、直列配置されたトランス(6)及び(7)と、トラ
ンス(7)の二次側に接続された抵抗(8)及び整流回
路(9)とを備えている。
相電圧Vと各入力装置(5m)の出力とに基づいてリレー
動作信号Sを導出する母線保護リレーであり、零相電圧
Vと各トランス(6)からの零相電流差動量とに基づい
て有効伏差動量をEDを導出する有効分差動量導出回路
(11)と、零相電圧Vと整流回路(9)を介したトラン
ス(7)からの零相電流抑制量とに基づいて有効抑制量
ERを導出する有効抑制量導出回路(12)と、有効分差
動量ED及び有効抑制量ERの比率差動に基づいてリレ
ー動作信号Sを導出するレベル検出回路(13)とを備え
ている。
作について説明する。
m)は、トランス(6)を介してリレー動作用の差動量
を、又、トランス(7)、抵抗(8)及び整流回路
(9)を介してリレー動作抑制用の抑制量をそれぞれ導
出する。
路(11)は、全回線(21)〜(2n)に対する零相電流差
動量をベクトル合成して差動量とし、一方、有効抑制導
出回路(12)は、各整流回路(9)の出力を並列接続し
て、各回線の零相電流Imに比例した零相電流抑制量のう
ち最大値を抑制量としている。
又はCT(3m)の誤差に比例した微少量となり、抑制量は
事故電流に比例した量となる。
流に比例した量となり、抑制量は母線(1)に流入する
各回線(2m)の事故電流のうち最大値に比例した量とな
る。
率差動原理を用いており、差動量及び抑制量を比率差動
によりレベル比較して母線(1)の地絡事故を検出す
る。
がある場合、通常の比率差動リレーでは内部地絡事故時
に対して確実な動作ができなくなるおそれがある。
(2a)〜(2c)は母線(1)に接続された回線、(3a)
〜(3c)は各回線(2a)〜(2c)に設置されたCT、(1
4)は回線(2a)及び(2b)とグランドとの間に存在す
るケーブル充電容量、jICは回線(2a)及び(2b)に流
れる充電電流である。
された中性点接地抵抗(以下、NGRという)及び中性点
接地リアクトル(以下、NGLという)であり、互いに並
列接続されている。NGL(16)は充電容量(14)が大き
い場合の補償用に設けられている。
る差動量導出回路、(18)は整流回路(9)の出力回路
に相当する抑制量導出回路、(1〜)はレベル検出回路
(13)に相当する比率差動リレーである。
地絡)事故Aが発生して事故電流INが流れたとする
と、回線(2a)及び(2b)のCT(3a)及び(3b)には充
電電流jICが流れ、回線(2c)のCT(3c)には、NGR(1
5)に流れる事故電流INとNGL(16)に流れるリアクト
ル電流(−jILとの合成電流(IN−jIL)が流れる。
成電流(IN−jIL)のうちの最大値を抑制量IRとし
て導出するので、抑制量IRは、 IR=IN−jIL となり、合成電流(IN−jIL)に比例した量となる。
た値を差動量IDとして導出するので、差動量IDは、 ID=IN−jIL+2jIC となり、IL=2ICとすれば、 ID=IN となる。
る。但し、式において、ηは比率差動定数であり、K
Sは判定基準となる判定基準定数である。
電流(−jIL)などの無効分電流(事故電流INに対し
てπ/2のベクトル位相差を持つ電流)による抑制量IR
が大きくなると、比率差動リレー(19)は、母線(1)
の内部地絡事故が発生してもリレー動作信号Sを導出せ
ず、不動作となってしまう。
は、有効分差動量導出回路(11)及び有効分抑制量導出
回路(12)による比率差動原理を用いている。
(11)は、各入力装置(5m)からの零相電流差動量とPT
(4)からの零相電圧Vに基づいて、零相電圧Vと同相
の有効分差動量EDを導出し、同様に、有効分抑制量導
出回路(12)は、各零相電流抑制量及び零相電圧Vに基
づいて、零相電圧Vと同相の有効分抑制量ERを導出す
る。
び有効分抑制量ERに基づいて、 ED−ηR・ER≧Ko … 但し、ηR:抑制比率定数 Ko:判定基準定数 を判定し、式を満たせば母線保護用のリレー動作信号
Sを導出する。
(2m)毎の零相電流Imの有効分お総和に比例した量を有
効分差動量(動作量)EDとし、又、各回線(2m)毎の
零相電流Imの有効分に比例した量を有効分抑制量ERと
して、比率差動原理を用いることにより、無効分電流
(充電電流jIC、又はリアクトル電流(−jIL))に起
因する不要抑制量による内部地絡事故の誤不動作を防止
している。
てはNGR電流(事故電流)INに比例した量を得ること
ができるが、NGL(16)により過渡直流分電流が発生す
るためCT(3m)が過渡的に直流飽和を生じることがあ
り、過渡直流分電流が大きく且つ継続時間が長ければ、
抑制できずに誤動作するおそれがあるという問題点があ
った。
(1)を貫通した場合には、有効分抑制量がERが得ら
れず、無抑制状態となって誤動作するという問題点があ
った。
たもので、マイクロプロセッサを用いたデジタルリレー
を利用し、CTの過渡直流飽和による地絡事故検出誤差を
防止したデジタル形地絡母線保護継電装置を得ることを
目的とする。
流のみが母線を貫通しても、動作を抑制できるデジタル
形地絡母線保護装置を得ることを目的とする。
圧変成器より導出した母線の零相電圧と変流器より導出
した各回線の零相電流とを各々、同一時刻、同一間隔で
サンプリングするサンプルホールド器と、サンプリング
された零相電圧及び零相電流をそれぞれデジタル量の電
圧データ及び電流データに変換するAD変換器と、電圧デ
ータ及び電流データに基づいて母線保護用のリレー動作
信号を導出する演算処理手段とを備え、演算処理手段と
して、電圧データと電流データとの積値を所定時間分だ
け加算して時間積分値を導出する時間積分手段と、時間
積分値を各回線の全数分加算して差動量を導出する差動
量演算手段と、時間積分値の絶対値に基づいて抑制量を
導出する抑制量演算手段と、差動量及び抑制量の比率差
動演算によりリレー動作信号を導出する比率差動演算手
段とを設けたものである。
継電装置は、演算処理手段として、更に、電圧データを
所定の位相角だけ移相して移相電圧データを導出する移
相手段を設け、時間積分手段、移相電圧データと電流デ
ータとの積値を所定時間分だけ加算するようにしたもの
である。
積値を所定時間分(1サイクル分)積分し、この時間積
分値に基づいて比率差動演算を行なうことにより、ケー
ブル系の無効分電流による不要抑制量の発生を防止する
と共に、CTの過渡直流飽和による地絡事故検出誤差を軽
減する。
な位相角(例えば、π/12〜π/6)だけ移相した後に電
流データとの積値を求め、この積値に基づいて比率差動
演算を行なうことにより、ケーブル系の無効分電流によ
る抑制量を適当量に制限し、内部地絡事故時に確実に動
作すると共に、外部地絡事故時の無効分電流により抑制
量を発生させて誤動作を防止する。
図はこの発明の一実施例を示す構成図であり、(1)、
(2m)、(3m)及び(4)は前述と同様のものである。
からの零相電流Imを導入するための入力トランス、Toは
母線(1)に設置されたPT(4)からの零相電圧Vを導
入するための入力トランスである。
零相電流Imを導入してリレー動作信号Sを導出するデジ
タルリレーであり、零相電圧V及び電流Imに含まれる高
調波を除去するフィルタ(21)と、フィルタ(21)を介
した零相電圧V及び零相電流Imを各々同一時刻且つ同一
間隔でサンプリングするサンプルホールド器(以下、SH
という)(22)と、サンプリングされた零相電圧V及び
零相電流Imを時系列的に選択するマルチプレクサ(23)
と、マルチプレクサ(23)を介した零相電圧V及び零相
電流Imをそれぞれデジタルの電圧データDV及び電流デー
タDImに変換するAD変換器(24)と、電圧データDV及び
電流データDImを記憶するメモリ(25)と、所定のプロ
グラムに従って電圧データDV及び電流データDImの演算
を行なう演算処理手段(以下、CPUという)(26)と、C
PU(26)の演算結果即ちリレー動作信号Sを導出する出
力装置(27)とを備えている。
容を示す機能ブロック図であり、(31)は電圧データDV
と電流データDImとの積値DPmを所定時間分(例えば、ω
t=0〜2πに相当する1サイクル分)だけ加算して時
間積分値Pmを導出する時間積分手段、(32)は時間積分
値Pmを全回線分(m=1〜n)加算して差動量PDを導
出する差動量演算手段である。
導出する抑制量演算手段であり、各時間積分値Pmの絶対
値の最大値、又は全て(m=1〜n)のスカラー和を抑
制量PRとして導出するようになっている。
りリレー動作信号S1を導出する比率差動演算手段、(3
5)は差動量PD及び電圧データDVの比から零相電流振
幅値のレベルを検出してリレー動作S2を導出する差動レ
ベル判定手段、(36)は各リレー動作信号S1及びS2の論
理積をとって最終的なリレー動作信号Sを導出するアン
ドゲートである。
動作について説明する。
(3m)から導出された各回線(2m)の零相電流Imは、入
力トランスTo〜Tnを介してデジタルリレー(20)に導入
され、フィルタ(21)、SH(22)及びマルチプレクサ
(23)を介してAD変換器(24)に導入され、SH(22)の
サンプリング時刻毎のデジタルデータ即ち電圧データDV
及び電流データDImとなってメモリ(25)に格納され
る。
データDImを読出し、まず、時間積分手段(31)を用い
て、電圧データDV及び電流データDImの積値DPmに基づい
て、各回線(2m)の地絡事故電力に相当する時間積分値
Pmを求める。
Vo、零相電流Imの振幅をIom、零相電圧Vと零相電流Im
との間の位相角をθmとすれば、或る時刻tにおける零
相電圧V及び零相電流Imは、それぞれ時刻tの関数、 V(t)=Vo・sinωt … Im(t)=Iom・sin(ωt+θm) … で表わされる。従って、時刻tにおける両者の積値は、 V(t)・Im(t) =Vo・Iom・sinωt・sin(ωt+θm) =Vo・Iom{cosθm−cos(2ωt+θm)}/2 … となり、式を1サイクル分(ωt=0〜2π)だけ積
分して得られた時間積分値は、 ∫[Vo.Iom{cosθm−cos(2ωt+θm)}/2]dt =π・Vo・Iom・cosθm … となる。式から、時間積分値は、零相電圧振幅値Voと
零相電流Imの有効分振幅値Iom・cosθmとの積で表わさ
れ、時刻tとは無関係であることが分かる。
データ即ち電圧データDV及び電流データDImは、一定時
間毎のサンプリング時刻tKに得られる値なので、時間
積分値Pmは、1サイクルに相当する各サンプリング時刻
tKの積値の総和で表わされる。
リング時間間隔は1サイクル(2π)の1/12即ちπ/6に
相当し、サンプリングされたデジタルデータのうちの12
個の積値を加算すれば、1サイクル分の積分が行なわれ
たことになる。従って、時刻t12において演算される時
間積分値Pmは、各サンプリング時刻tKにおける電圧デ
ータDV(tK)及び電流データDIm(tK)をK=0か
らK=11まで総和したものとなり、 Pm=ΣDPm(tK) =Σ{DV(tK)・DIm(tK)} =K・Vo・Iom・cosθm … 但し、K:定数 で表わされる。
分(m=1〜n)について加算し、 PD=ΣPm … から、差動量PDを導出する。
時間積分値Pmの絶対値をとり、そのうちの最大値Max|Pm
|、又は、|P1|〜|Pn|のスカラー和Σ|Pm|を求め、抑制
量PRとして、 PR=Max|Pm| … 又は、 PR=Σ|Pm| … を導出する。式又は式で表わされる抑制量PRは、
いずれが選択されてもこの発明の効果を奏することがで
きる。
D及び抑制量PRに基づいて、比率差動原理を用いて、 PD−ηR・PR>O … 但し、ηR:比率差動定数 を判定し、式を満たす場合は、リレー動作信号S1を導
出する。
データDVの各絶対値の比に基づいて、 |IoD|=|PD|/|DV| … で与えられる差動電流|IoD|を求め、この差動電流|Io
D|とタップ値定数KTを比較して、 |IoD|>KT を満たす場合はリレー動作信号S2を導出する。
値|DV|は、時刻tJの電圧データDV(tJ)とπ/2に相
当する3サンプリング前の時刻tJ−3に基づいて、 |DV| =[{DV(tJ)}2+{DV(tJ−3)}2]1/2 ={{Vo・sinωtJ)2(Vo・cosωtJ)2}1/2 から求められる。
した量となる。
動レベル判定手段(35)からのリレー動作信号S1及びS2
の論理積をとり、最終的なリレー動作Sを導出する。
に、充電電流及びNGL電流による過剰制量で不動作とな
ることがなく、確実に応答した遮断器を開放動作するこ
とができる。
ことができる。
づく説明から明らかなので、以下、第3図〜第5図を参
照しながら、効果(ii)について具体的に説明する。
(1)に接続された回線、(3X)〜(3Zは各回線
(2X)〜(2Z)に設置されたCTであり、この場合、
回線(2X)にNGR(15)が接続され、回線(2Y)に
ケーブル充電容量(14)及びNGL(16)が接続されてい
る。
発生したとすると、NGR(15)には事故電流INが流
れ、ケーブル充電容量(14)及びNGL(16)にはそれぞ
れ充電電流Ic及びリアクトル電流ILが流れる。
電圧Vは、第3図(ロ)に示すように、式に従う正弦
波形となる。
の関係が|Ic|=|IL|を満たものとし、電力系統のリア
クトルが発生する過渡直流分電流の時定数をTとすれ
ば、各CT(3X)〜(3Z)における一次電流IX、I
Y及び−IZは、それぞれ、 IX=IN・sinωt IY=IL・exp(−t/T)+(Ic−IL)cosωt =IL・exp(−t/T) −IZ=IX+IY =IL・exp(−t/T)+IN・sinωt となる。従って、Ixは零相電圧Vと同相の波形、IYは
過渡直流分電流ILexp(−t/T)と一致した波形、−I
ZはIX及びIYを合成した波形となる。これらの波形
を示す第3図(ロ)から、最も電流条件が厳しいCT(3
Z)は飽和しやすくなることが分かる。
CT(3)を概念的に示す構成図、第4図(ロ)は各電流
に波形図であり、I〔1〕及びI〔2〕はCT(3)にお
ける一次電流及び二次電流、Iexは誤差に相当する励磁
電流、IDEは励磁電流Iexに含まれる過渡直流分誤差で
ある。
(例えば、exp(−t/T))を含む一次電流I〔1〕(実
線)を印加すると、CT(3)は飽和しやすくなることが
分かる。又、このとき発生する励磁電流Iex(破線)
は、一次電流I〔1〕の位相(零相電圧Vの位相)より
約π/2遅れの交流電流の他に、過渡直流分誤差IDE(2
点鎖線)を多く含んでいることが分かる。
分誤差IDEに対して差動量PDがほとんど影響を受けな
いことを説明する。前述の〜式より、過渡直流分誤
差IDEによる差動量誤差ΔPDは、 ΔPD=∫{exp(-t/T)・Vo・sinωt}dt =Γ{[-(t)cosωt]-[(t)sinωt]/ωT} =Γ{1/ω-(tQ)} … となる。但し、 Γ=1/{1+(1/ωT)2} ≒1 … =exp(−t/T)/ω … であり、[−(t)cosωt]及び[(t)sinω
t]は、それぞれ、t=tQを代入した値からt=0を
代入した値を減算した値であり、tQはωt=2πに相
当する時刻を示す。式及び式を式に代入すれば、 ΔPD={1-exp(-tQ/T)}/ω{1+(1/ωt)2} ≒{1-exp(-tQ/T)}/ω となり、ωが十分大きいことを考慮すれば、差動量誤差
ΔPDはほとんど零となり、大幅に軽減されることが分
かる。尚、励磁電流の交流分は、約π/2遅れであり、前
述の〜式に示す通り、無効分としてほとんど除去さ
れることになる。
(ロ)は波形図、第5図(ハ)は第5図(ロ)に対応す
る演算出力を示す波形図であり、IX′〜IZ′は各CT
(3X)〜(3Z)から検出される二次電流を示してい
る。
CT(3X)及び(3Y)の二次電流IX′及びIY′の
和(IX′+IY′)は、過渡直流分電流を含んだ波形
となり、流出端となるCT(3Z)の二次電流IZ′は二
次電流(IX′−IY′)とほぼ反極性の波形となり、
全二次電流和(IX′+IY′+IZ′)は誤差差動電
流ID′となる。
算した演算出力|IR12|及び|IR3|は、抑制量演算手段
(33)で用いられる時間積分値Pmの絶対値波形に相当
し、誤差差動電流ID′の演算出力IRDは、差動量演算
手段(32)から導出される差動量PDの誤差に相当す
る。
合でも、演算出力IRD(差動量誤差ΔPD)が著しく軽減
できることが分かる。
実施例について説明する。
あり、又、各演算出力には同様の封号に「′」を付して
対応させている。
/12〜π/6程度)だけ移相する移相手段であり、時間積
分手段(31)に対して移相電圧データDVθを導出するよ
うになっている。
式より、 Vθ(t)=Vo・sin(ωt+θo) となりり、零相電流Im(t)との積値は、式より、 Vθ(t)・Im(t) =Vo・Iom・sin(ωt+θo)・sin(ωt+θm) =Vo・IoM{cos(θm-θo)-cos(2ωt+θm+θo)}/2 となり、時間積分値は、式より、 ∫Vθ(t)・Im(t)dt =π・Vo・Iom・cos(θm−θo) となる。
導出される移相電圧データDVθ(tKは、 DVθ(tK)=Vo・sin(ωtK+θo) =K1Vo・sinωtK+K2Vo・cosωtK =K1Vo(tK)+K2{−Vo(tK−3)} =K1Vo(tK)−K2Vo(tK+3) … となる。但し、K1=cosθo、K2=sinθoであり、t
K−3はπ/2に相当する3サンプリング前の時刻を表わ
す。
間積分値Pm′は、時刻tKにおける移相電圧データDVθ
(tK)と電流データDIm(tK)との積値を、K=0
からK=t1まで総和したものであるから、式及び式
より、 Pm′=Σ{DVθ(tK)・DIm(tK)} =K・Vo・Iom・cos(θm−θo) … となる。
及び抑制量演算手段(33)は、前述と同様に差動量
PD′及び抑制量PR′を導出し、比率差動演算手段
(34)はリレー動作信号S1′を導出する。
電流|IoD′|を求め、タップ値定数KTと比較して、|
IoD′|>KKを満たすときにリレー動作信号S2′を導
出するが、このときの差動電流|IoD′|は、式よ
り、 |IcD|=|PD′|/|DV| =|K・VoΣ{Iom・cos(θm−θo)}/|Vo| =|KΣ{Iom・cos(θm−θo)}| … となる。
びS2′の論理積をとって最終的なリレー動作信号Sを導
出する。
される制御量PR′は、式から明らかなように、零相
電流Imのうちの|cos(θm−θo)|に比例した量とな
る。又、内部又は外部地絡事故時に母線(I)を貫通す
る無効分電流(Ic又はIL)による抑制量は、無効分電
流が零相電圧Vに対してπ/2の位相差をもっていること
から、 |cos(−θo±π/2)|=sinθo| が成立するため、|sinθo|に比例した量となる。
(例えば、π/12〜π/6程度)に設定すれば、内部地絡
事故時の過剰抑制による不動作、及び、外部地絡事故時
の無抑制による誤動作を共に防止することができる。
た母線の零相電圧と変流器より導出した各回線の零相電
流とを各々、同一時刻、同一間隔でサンプリングするサ
ンプルホールド器と、サンプリングされた零相電圧及び
零相電流をそれぞれデジタル量の電圧データ及び電流デ
ータに変換するAD変換器と、電圧データ及び電流データ
に基づいて母線保護用のリレー動作信号を導出する演算
処理手段とを設けると共に、演算処理手段を、電圧デー
タと電流データとの積値を所定時間分だけ加算して時間
積分値を導出する時間積分手段と、時間積分値を各回線
の全数分加算して差動量を導出する差動量演算手段と、
時間積分値の絶対値に基づいて抑制量を導出する抑制量
演算手段と、差動量及び抑制量の比率差動演算によりリ
レー動作信号を導出する比率差動演算手段とで構成した
ので、無効分電流の影響を受けずに信頼性の高いリレー
動作信号を導出できると共に、変流器の過渡直流飽和に
よる地絡事故検出誤差を防止したデジタル形地絡母線保
護継電装置が得られる効果がある。
更に、電圧データを所定の位相角だけ移相して移相電圧
データを導出する移相手段を設け、外部地絡事故時に無
効分電流のみが母線を貫通しても動作を抑制できるよう
にしたので、内部地絡事故時に確実に動作すると共に、
外部地絡事故時の誤動作を防止できるデジタル形地絡母
線保護装置が得られる効果がある。
1図内の演算処理手段の構成を示す機能ブロック図、第
3図(イ)は外部地絡事故例を示す回路図、第3図
(ロ)は外部地絡事故時の零相電圧及び変流器の一次電
流を示す波形図、第4図(イ)は変流器を示す概念的な
構成図、第4図(ロ)は変流器における一次電流、二次
電流及び励磁電流を示す波形図、第5図(イ)は外部地
絡事故例を示す回路図、第5図(ロ)は外部地絡事故時
の変流器の二次電流を示す波形図、第5図(ハ)は第5
図(ロ)に対応してこの発明により得られる演算出力を
示す波形図、第6図はこの発明の別の発明の一実施例に
よる演算処理手段を示す機能ブロック図、第7図は従来
の地絡母線保護継電装置を示す構成図、第8図は第7図
の動作を説明するための外部地絡事故例を示す構成図で
ある。 (1)……母線、(21)〜(2n)……回線 (31)〜(3n)……変流器(CT) (4)……電圧変成器(PT) (22)……サンプルホールド器(SH) (24)……AD変換器 (26)……演算処理手段(CPU) (31)……時間積分手段、(32)……差動量演算手段 (33)……抑制量演算手段 (34)……比率差動演算手段 (37)……移相手段、V……零相電圧 I1〜In……零相電流、DV……電圧データ DI1〜DIn、DIm……電流データ Pm、Pm′……時間積分値 PD、PD′……差動量、PR、PR′……抑制量 DVθ……移相電圧データ S、S1、S1′……リレー動作信号 尚、図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。
Claims (2)
- 【請求項1】電力系統の母線に設置された電圧変成器
と、 前記母線に接続された各回線に設置された変流器と、 前記電圧変成器より導出した前記母線の零相電圧と前記
変流器より導出した前記各回線の零相電流とを各々、同
一時刻、同一間隔でサンプリングするサンプルホールド
器と、 サンプリングされた前記零相電圧及び前記零相電流をそ
れぞれデジタル量の電圧データ及び電流データに変換す
るAD変換器と、 前記電圧データ及び前記電流データに基づいて前記母線
保護用のリレー動作信号を導出する演算処理手段とを備
え、 前記演算処理手段は、 前記電圧データと前記電流データとの積値を所定時間分
だけ加算して時間積分値を導出する時間積分手段と、 前記時間積分値を前記各回線の全数分加算して差動量を
導出する差動量演算手段と、 前記時間積分値の絶対値に基づいて抑制量を導出する抑
制量演算手段と、 前記差動量及び前記抑制量の比率差動演算により前記リ
レー動作信号を導出する比率差動演算手段と、 を含むことを特徴とするデジタル形地絡母線保護継電装
置。 - 【請求項2】演算処理手段は、電圧データを所定の位相
角だけ移相して移相電圧データを導出する移相手段を含
み、時間積分手段は、前記移相電圧データと電流データ
との積値を所定時間分だけ加算することを特徴とする特
許請求の範囲第1項記載のデジタル形地絡母線保護継電
装置。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11284388 | 1988-05-10 | ||
| JP63-112843 | 1988-05-10 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0251317A JPH0251317A (ja) | 1990-02-21 |
| JPH0767233B2 true JPH0767233B2 (ja) | 1995-07-19 |
Family
ID=14596922
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63327606A Expired - Lifetime JPH0767233B2 (ja) | 1988-05-10 | 1988-12-27 | デジタル形地絡母線保護継電装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0767233B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5349037B2 (ja) * | 2008-12-25 | 2013-11-20 | 三菱電機株式会社 | 電流差動保護継電装置 |
| JP2015023707A (ja) * | 2013-07-19 | 2015-02-02 | 株式会社東芝 | 保護制御装置、保護制御方法および保護制御プログラム |
| CN113777459B (zh) * | 2021-08-12 | 2024-05-28 | 中国南方电网有限责任公司超高压输电公司昆明局 | 换流器丢脉冲故障定位方法及装置 |
| CN113872150B (zh) * | 2021-09-23 | 2025-04-18 | 国网山东省电力公司淄博供电公司 | 一种基于差流计算的主变差动保护六角图矢量合成算法及检测装置 |
-
1988
- 1988-12-27 JP JP63327606A patent/JPH0767233B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0251317A (ja) | 1990-02-21 |
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