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JPH077216B2 - 電子写真用液体現像剤 - Google Patents
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JPH077216B2 - 電子写真用液体現像剤 - Google Patents

電子写真用液体現像剤

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JPH077216B2
JPH077216B2 JP62120546A JP12054687A JPH077216B2 JP H077216 B2 JPH077216 B2 JP H077216B2 JP 62120546 A JP62120546 A JP 62120546A JP 12054687 A JP12054687 A JP 12054687A JP H077216 B2 JPH077216 B2 JP H077216B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電子写真等における静電潜像を可視像に変える
ための液体現像に用いる現像剤に関する。
〔従来の技術〕
一般に電子写真用液体現像剤はカーボンブラツク、フタ
ロシアニンブルー等の着色剤とそれに吸着あるいは被覆
してトナー粒子の荷電の調節や分散の促進、さらに現像
後の画像の定着性を付与する被覆剤、担体液に溶解もし
くは膨潤しトナー粒子の分散安定性を付与する分散剤、
トナー粒子の荷電量を制御する荷電制御剤および高電気
抵抗(109〜1015Ω・cm)性の担体液から成る。この様
な液体現像剤を製造する方法としては一般的に次の方法
がある。まず着色剤と被覆剤としての樹脂を混合し被覆
剤の軟化温度以上で三本ロールミル等の混練機を用いて
溶融混練し混和物を得る。あるいは、着色剤と被覆剤を
その親溶剤中でボールミル、アトライター等の分散機に
よつて分散混練し、この混練物を乾燥又は非溶剤に添加
することにより混和物を得る。この様にして得られた混
和物を各種の粉砕機で乾式粉砕した後、分散剤とともに
ボールミル、ペイントシエカー、サンドミル等の分散機
によつて湿式分散しトナー濃厚液を得る。このトナー濃
厚液に荷電制御剤、担体液を添加して電子写真用液体現
像剤を得ている。このような液体現像剤における重要な
問題は第1に担体液中に分散した粒子が均一に帯電し且
つ安定に保持されること及び粒子の分散安定性であり、
第2には現像により生成した画像の定着性と鮮明さであ
る。
しかるに従来のこの種の液体現像剤は荷電粒子の安定
性、分散安定性、定着性、等の点で重大な欠点を有す
る。即ち粒子を分散させた直後の現像剤はきわめて良好
な分散状態であり鮮明な画像を与えるが、継続使用ある
いは経時によつて着色剤に被覆された樹脂が脱着し、粒
子の凝集を引き起こし、沈降量の増加や荷電量の変化を
もたらし画像形成性を劣化させるという欠点があつた。
またこの様にして得られた液体現像剤の多くは、形成さ
れた画像の下流側(現像剤の流れる方向の下流側)の尾
びき、いわゆる画像流れが発生することがあつた。その
結果仕上り画像が著しく不鮮明なものとなりこのような
現像剤は使用に耐えない。
着色剤からの被覆樹脂の脱着は、このようにしてつくら
れた現像剤では本質的な問題であり、荷電制御剤などの
添加剤では解決できない。また画像流れについては、現
像剤の流速を低下させるなどの現像条件の調節によりあ
る程度減少させることができるが、これは現像時間の増
加や画像濃度の低下をもたらし必ずしも好ましくない。
従つてトナー粒子の特性によつて解決することが望まれ
ていた。
更には、白黒複写画像あるいはカラー複写画像の色再現
性を向上するには、黒色顔料の黒色度が大きな影響を及
ぼす。黒色顔料としてはカーボンブラツク、活性炭、ニ
グロシン顔料、アニリンブラツク顔料、等が用いられる
が、顔料の色調が本来赤味を帯びた黒色であるあるいは
画像濃度が低濃度になると茶褐色味を帯びた黒色となる
等黒色の色調が劣化する傾向があつた。
近年上記欠点を解決するため、特公昭50−40347号、同5
1−9614号、同51−28233号、同51−28234号などに記載
の如く、ニグロシン顔料あるいはアニリンブラツク顔料
と飽和又は不飽和脂肪酸との反応によつてできた塩の使
用や、特公昭47−38824号、同48−24901号、同49−2615
0号、同51−40806号、同51−47046号などに記載の如
く、ニグロシン顔料あるいはアニリンブラツク顔料とア
ルキル又はアルケニル基を有するカルボン酸塩化物との
反応によつてできた誘導体の使用や、特公昭51−1981号
に記載の如くニグロシン、スピリツトブラツク等のアジ
ン系色素のジヒドロアビエチン酸変性物とメタクリル酸
エステル系分散剤樹脂との併用等が提案されている。し
かしながら、これら顔料中、カルボン酸アミド化ニグロ
シン類の黒色色調は良化するが、それ以外は赤味を帯び
た黒色は変化なく黒色色調再現に難点があつた。一方公
知の現像液は調整時においては優れた分散性、鮮明な画
像形成能を有するにしても貯蔵時における分散性、画質
性、荷電安定性(経時安定性)を充足するにはまだ問題
があり、特に経時安定性が不十分で長期の保存中に徐々
に荷電特性が変化して画像濃度が低下したり、像流れを
発生したり、カブリを生じたりする欠点を有していた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は従来の欠点を解決し、しかも極めて実用性に富
んだ新規な液体現像剤を提供するものである。特に経時
安定性及び定着性の優れた鮮明な画像を形成し得る黒色
の電子写真用液体現像剤を提供することを目的とする。
本発明の他の目的は分散安定性に富んだ黒色の電子写真
用液体現像剤を提供することにある。
本発明の更に他の目的は安定なプラス荷電を保持してい
る黒色の電子写真用液体現像剤を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、ニグロシンあるい
はアニリンブラツク顔料と下記一般式(I)で示される
化合物との反応で得られるスルホンアミド化された化合
物を着色剤成分として高絶縁性担体液中に分散させるこ
とにより貯蔵時における経時安定性、分散安定性、画像
の定着性、画像の鮮明さに優れた黒色プラス荷電の電子
写真用液体現像剤が得れることを見い出した。
R−SO2−X (I) 式中、Rは炭化水素基で、好ましくは炭素数1〜22の、
置換されてもよい直鎖状又は分岐状のアルキル基(例え
ば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘプ
チル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、ドデシル
基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル
基、ドコサニル基、エイコサニル基、ウンデシル基、2
−アセトアミドエチル基、2−メトキシエチル基、3−
エトキシプロピル基、3−メトキシカルボニルプロピル
基、2−(N,N−ジエチル)エチル基、ヒドロキシエチ
ル基、等)、炭素数2〜22の置換されてもよいアルケニ
ル基(例えばビニル基、アリル基、イソプロペニル基、
1−プロペニル基、2−ブテニル基、1,3−ブタジエニ
ル基、2−ペンテニル基、ヘキセニル基、デセニル基、
ドデセニル基、オクタデセニル基、ドコセニル基、
等)、炭素数5〜7の置換されてもよい脂環式基(例え
ば、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、2−シクロ
ペンテン−1−イル基、2,4−シクロペンタジエン−1
−イル基、等)、炭素数7〜12の置換されてもよいアラ
ルキル基(例えば、ベンジル基、4−ブチルベンジル
基、4−オクチルベンジル基、フエネチル基、4−ブト
キシベンジル基、3−フエニルプロピル基、クロロベン
ジル基、等)炭素数6〜12の置換されてもよいアリール
基(例えばフエニル基、トリル基、キシリル基、メシチ
ル基、ナフチル基、クロロフエニル基、クメニル基、4
−ブチルフエニル基、4−オクチルフエニル基、4−デ
シルフエニル基、4−ドデシルフエニル基、4−メトキ
シフエニル基、4−ブトキシフエニル基、等)、等を表
わす。また、Xはハロゲン原子で、好ましくは塩素原
子、臭素原子、等を表わす。
本発明のスルホンアミド化ニグロシン誘導体あるいはア
ニリンブラツク誘導体は、一般式(I)で示されるハロ
ゲン化スルホニル化合物とニグロシンあるいはアニリン
ブラツク顔料との反応により製造することができる。例
えば、日本化学会編、新実験化学講座、第14巻、有機化
合物の合成と反応〔II〕、第1142、丸善株式会社(197
7)等に記載のカルボン酸アミド合成と同様の方法によ
り製造することができる。
具体的には、スルホンアミド化反応の溶媒としては、ハ
ロゲン化スルホニル化合物と反応せず、且つこのハロゲ
ン化スルホニル化合物と顔料を適度に溶解する溶媒が使
用できる。例えば、テトラヒドロフラン、アセトニトリ
ル、ジオキサン、ジメチルスルホキサイド、N,N−ジメ
チルホルムアミド、等の極性溶媒、塩化メチレン、クロ
ロホルム、メチルクロロホルム、ジクロロエタン、トリ
クロロエタン、トリクロロエチレン、パークロルエチレ
ン、等の塩素化炭化水素系溶媒等を単独あるいは混合し
て使用するのが好ましい。
反応中に副生するハロゲン化水素を除くために、塩基性
化合物を共存させる。好ましくは第3アミン(例えば、
トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリエタノー
ルアミン、N,N−ジメチルアニリン、等)、ピリジン、
モルホリン、ピペリジン、1,4−ジアザビシクロ〔2,2,
2〕オクタン、1,8−ジアザビシクロ〔5,4,0〕ウンデカ
−7−エン、等の有機塩基が挙げられる。
用いる有機塩基の量は、ハロゲン化スルホニルの使用量
に対して等モル量から2倍モル量が適当である。
反応温度は0℃〜120℃の範囲が適当であり、反応時間
は3時間〜24時間が適当である。
本発明に用いるニグロシン顔料及びアニリンブラツク顔
料の具体例を示すと下記の通りである。但し〔 〕内は
カラーインデツクス番号を示す。
ニグロシン〔C.I.ソルベントブラツク5(50415)〕 ニグロシンベース〔C.I.ソルベントブラツク7(50415
B)〕 アニリンブラツク〔C.I.ピグメントブラツク1(5044
0)〕 顔料と一般式(I)で示されるスルホンアミド化剤との
反応比率は、顔料1g当り、一般式(I)で示される化合
物5×10-4〜1×10-2モルであり、好ましくは1×10-3
〜8×10-3モルである。
本発明に用いる電気抵抗が109Ω・cm以上、誘電率が3.5
以下の非水系溶媒として、好ましくは、直鎖状又は分岐
状の脂肪族炭化水素、脂環式炭化水素、芳香族炭化水素
あるいはハロゲン化炭化水素等を用いることができる。
揮発性、安定性、毒性、臭気等の点から、より好ましく
はオクタン、イソオクタン、デカン、イソデカン、ノナ
ン、ドデカン、イソドデカン、デカリン、イソパラフイ
ン系の石油溶剤であるアイソパーE、アイソパーG、ア
イソパーH、アイソパーL(エクソン社製)、シエルゾ
ル−71(シエル社製)、アムスコO,M,S(スピリツツ社
製)等を単独あるいは混合して使用する。
本発明の黒色顔料は、上記したキヤリーヤー担体中に分
散して供せられるが、具体的には、顔料をキヤリー液に
不溶性の樹脂で被覆し且つキヤリー液中に分散するため
の可溶性樹脂を吸着させる方法、被覆と分散を同一の樹
脂で行なう方法、顔料を可溶性樹脂で分散し、顔料分散
物を不溶性樹脂粒子を混合する方法、あるいはこれらの
組合せによる方法によつて実施される。
本発明に用いられる不溶性樹脂としては従来公知の樹脂
のいずれでもよく、例えば、原崎勇次、電子写真学会
誌、16(No.2)、44頁(1977年)、中村孝一監修、「総
合技術資料集、最近の電子写真現像システムとトナー材
料の開発・実用化」第3章、第4章、日本科学情報
(株)出版部(1984年)等に記載されている。
具体的には、ポリイソプレン、ポリブタジエン等のポリ
オレフイン類、スチレン−ブタジエン樹脂、環化ゴム、
テルペン系石油樹脂、クマロン−インデン樹脂、天然ゴ
ム、スチレンあるいはその誘導体から得られる樹脂、ア
クリレート系樹脂、メタクリレート系樹脂、ポリエステ
ル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ニトリル系樹脂、
ビニルエーテル系樹脂、無水マレイン酸系共重合体、ア
ルカン酸ビニル系樹脂、ロジン系樹脂、変性アルキツド
を含むアルキツド系樹脂、等があり、例えば、ポリオレ
フイン類は特公昭60−39228号、米国特許4520852号等
に、環化ゴム類は特公昭47−41930号、特公昭50−24105
号、特公昭50−24623号、特公昭51−13021号、特開昭48
−71237号等に、スチレン系樹脂は特公昭48−24905号、
特公昭47−10199号、特開昭48−95842号、特開昭49−30
040号、米国特許3417019号、等に、ポリエステル系樹脂
は特公昭51−10106号、特開昭51−89428号、特開昭53−
80234号、特開昭60−76755号等に、アルキツド系樹脂類
は、特公昭51−1431号、特公昭52−147443号、米国特許
3551337号等に、アクリル酸エステル及び/又はメタク
リル酸エステルを含有する重合体類は特公昭48−43154
号、特公昭47−9317号、特開昭50−147723号、特開昭50
−1737号、特開昭50−1738号、特開昭52−91438号等
に、アルカル酸ビニル系樹脂類は特公昭60−15063号、
特公昭60−18985号、特開昭60−164757号、特開昭60−1
79751号等に記載されている。
本発明に用いられる可溶性樹脂は、本発明の黒色顔料粒
子あるいは不溶性樹脂で被覆された粒子及び/又は、不
溶性の樹脂粒子を分散安定化するために必要なものであ
る。これらの可溶性樹脂は上記粒子に吸着するかあるい
は化学結合していてもよい。
可溶性樹脂としては従来公知の樹脂が用いられ、その例
としては上記の不溶性樹脂について述べた各種の樹脂類
のうちで、前記したキヤリーヤー担体液に溶解もしくは
膨潤するものであればよい。具体的な可溶性樹脂は前述
の特許等に例示されている。
更には、不溶性樹脂と可溶性樹脂の各々の機能を1つの
樹脂に持たせる方法として、グラフトポリマーも公知で
あり、例えば、特公昭47−4439号、特公昭48−5062号、
特公昭48−29071号、特公昭51−37789号、米国特許3,90
0,412号、特開昭60−185962号、特開昭60−185963号等
に記載されている。
本発明の液体現像剤には、電荷特性の強化あるいは画像
性の改良等のために必要に応じて種々の添加剤を加えて
もよく、例えば原崎勇次「電子写真」、第16巻、第2
号、44頁に具体的に記載されている。
例えば、ジアルキルスルホコハク酸金属塩、アルキルベ
ンゼンスルホン酸塩、ナフテン酸金属塩、ステアリン酸
金属塩、ベヘン酸金属塩等の高級脂肪酸金属塩、レシチ
ン、ポリカルボン酸、ポリ(ビニルピロリドン)、また
特公昭49−26594号記載のジイソブチレン−マレイン酸
共重合体の半アルキルアマイド化物や特開昭60−179750
号に記載の無水マレイン酸よりなる共重合体とアミノ化
合物との反応体であつて共重合体中に半マレイン酸アミ
ド成分とマレインイミド成分とを繰り返し単位として有
する共重合体、特開昭61−162059記載のジアルキル置換
アミノ基とカルボキシル基又はスルホン基を同一分子に
含有する化合物の金属塩等を荷電特性の調節に用いるこ
とができる。
本発明の液体現像剤を製造するには公知の方法を用いる
ことができ、例えば顔料誘導体、ポリマー粒子及び荷電
制御剤を混合し、石油系脂肪族炭化水素、芳香族炭化水
素又はハロゲン化脂肪族炭化水素等の担体液中でペイン
トシエカー、アトライター、ボールミル等を用いて分散
し、得られた濃縮トナーを高絶縁性担体液体で希釈する
方法や、顔料誘導体、ポリマー粒子及び荷電制御剤の濃
縮物を上記担体液中に滴下してトナー粒子を得る方法
や、高絶縁性担体液中でモノマーを重合してポリマー粒
子を得た後、顔料誘導体及び荷電制御剤を添加する方法
等がある。
本発明の液体現像剤の主要な各組成分の量について説明
すれば下記のとおりである。
顔料の誘導体を主成分とするトナー粒子は担体液体100
重量部に対して10重量部〜30重量部が好ましい。10重量
部未満であると画像濃度が不足し、50重量部を越えると
非画像部へのカブリを生じ易い。前述した担体液に可溶
性の樹脂及び不溶性の樹脂は担体液体100重量部に対し
て5重量部〜20重量部程度加えることができる。荷電制
御剤の添加量は、最終的な使用形態において現像剤1
に対して0.001g〜10g含まれるように調整するのが望ま
しい。より好ましくは0.01g〜1gの範囲である。
以上の如き液体現像剤の添加量の総量は現像剤の電気抵
抗によつてその上限が規制される。即ちトナー粒子を除
去した状態の液体現像剤の電気抵抗が109Ω・cmより小
さくなると良質の連続階調像が得られ難くなるので各添
加物の添加量をこの限度内でコントロールすることが必
要である。
また得られる分散粒子の粒径は3ミクロン以外、特に1
ミクロ以下にすることが連続階調像を得るのに望まし
い。
〔実施例〕
本発明を以下の実施例により、さらに詳細に説明するが
本実施例は本発明の内容の理解を授けるために例示する
ものであり、本実施例によつて本発明の内容が限定され
ることはない。
実施例1 ニグロシンベース(C.I.50415B)5.0g、n−オクタンス
ルホニルクロリド7.0g、二塩化メチレン100ml及びジオ
キサン100mlの混合物に、撹拌下温度30〜35℃に保ちな
がらトリエチルアミン7.0gを1時間で滴下した。そのま
まさらに2時間撹拌させた後、温度80〜85℃で4時間撹
拌させた。反応混合物を減圧下に全体量の約1/3に濃縮
した。次にこの混合物を水500ml中に、撹拌下滴下し、
そのまま1時間撹拌した後、析出した黒色固体を炉集し
た。得られた固体を酢酸エチル100mlで2度洗浄した
後、減圧下に温度50℃で乾燥した。得られた黒色物質
(I)の収量は6.9gであつた。
次に上記混合物を140℃に加熱した三本ロールミルで混
練し、冷却後粗粉砕して顔料の樹脂混和物を得た。この
混和物1.0部にスチレン−ブタジエン共重合体2.0、トル
エン10部を加えてペイントシエーカーで48時間分散さ
せ、その後この濃縮液20部にナフテン酸Zrを2×10-4mo
l/、アイソパーH100部を加えて希釈分散させ液体現像
剤を調製した。この液体現像剤を用いて負の静電潜像を
有する酸化亜鉛感光紙を現像し、ポジの純黒色画像を得
た。得られた画像の画質及び現像液の定着性、分散性、
経時安定性の結果を表1に示す。
本発明現像剤が従来のものよりもすぐれていることを立
証するために比較例1−1、比較例1−2に示す現像剤
を調製し、その性能を比較した。
比較例1−1 特公昭51−40806号に開示された方法によりニグロシン
ベース(C.I.50415B)とノナノイルクロライドを反応さ
せ黒色物質(I−1)を得た。実施例1に示した黒色物
質(I)を(I−1)におきかえて同様の処方で混練、
希釈分散させ液体現像剤を調製した。この液体現像剤を
用いて負の静電潜像を有する酸化亜鉛感光紙を現像しポ
ジの黒色画像を得た。得られた画像の画質及び現像液の
定着性、分散性、経時安定性の結果を表1に示す。
比較例1−2 特公昭50−40347号に開示された方法によりニグロシン
ベース(C.I.50415B)とペラルゴン酸を反応させ紫がか
つた黒色物質(I−2)を得た。実施例1に示した黒色
粉末(I)を(I−2)におきかえて同様の処方で混
練、分散させ液体現像剤を調製した。この液体現像剤を
用いて負の静電潜像を有する酸化亜鉛感光紙を現像しポ
ジの黒色画像を得た。得られた画像の画質及び現像液の
定着性、分散性、経時安定性の結果を表1に示す。
表1より本発明による現像剤(実施例1)では色調は純
黒色であり、画質、定着性、分散性、経時安定性(調製
直後及び1ケ月後)ともに優れていることが分る。しか
し比較例1−1では色調は実施例1と変わらず純黒色
で、定着性及び調製直後の画質、分散性は優れているが
1ケ月の強制経時で画質、分散性ともに劣化し、経時安
定性も悪い。また比較例1−2では色調は紫黒色で調製
直後の画質、分散性は優れているが、定着性が悪く、か
つ1ケ月の強制経時で画質、分散性ともに劣化し、経時
安定性も悪い。
実施例2 ニグロシンベース(C.I.50415B)10.0g、p−トルエン
スルホニルクロリド12.6g、ジオキサン100ml及びジメチ
ルホルムアミド200mlの混合物を温度35〜40℃に加温し
た。トリエチルアミン14gを撹拌下にこの温度で1時間
で滴下し、更にそのまま1時間撹拌した。その後90℃に
加温し4時間撹拌した後、残量が約半量となるまで減圧
下に濃縮した。反応混合物を水1.0中に撹拌下滴下
し、そのまま30分撹拌した。析出した黒色物を炉集し、
酢酸エチル200mlで2度洗浄した後、減圧下に温度50℃
で乾燥した。得られた黒色物質(II)の収量は12.5gで
あつた。
次に上記混合物を140℃に加熱した三本ロールミルで混
練し、冷却後粗粉砕して顔料の樹脂混和物を得た。以下
実施例1と同様の処方で希釈分散させ液体現像剤を調製
した。この液体現像剤を用いて負の静電潜像を有する酸
化亜鉛感光紙を現像しポジの純黒色画像を得た。得られ
た画像の画質及び現像液の定着性、分散性、経時安定性
の結果を表2に示す。
比較例2−1、2−2に示す現像剤を調整しその性能を
比較した。
比較例2−1 特公昭51−40806号に開示された方法によりニグロシン
ベース(C.I.50415B)とp−トルオイルクロライドを反
応させ黒色物質(II−1)を得た。実施例2に示した黒
色物質(II)を(II−1)におきかえて同様の処方で混
練、希釈分散させ液体現像剤を調製した。この液体現像
剤を用いて負の静電潜像を有する酸化亜鉛感光紙を現像
しポジの黒色画像を得た。得られた画像の画質及び現像
液の定着性、分散性、経時安定性の結果を表2に示す。
比較例2−2 特公昭50−40347号に開示された方法によりニグロシン
ベース(C.I.50415B)とp−メチル安息香酸を反応させ
黒色物質(II−2)を得た。実施例2に示した黒色物質
(II)を(II−2)におきかえて同様の処方で混練分散
させ液体現像剤を調製した。この液体現像剤を用いて負
の静電潜像を有する酸化亜鉛感光紙を現像し、ポジの黒
色画像を得た。得られた画像の画質及び現像液の定着
性、分散性、経時安定性の結果を表2に示す。
表2より本発明による現像剤(実施例2)では色調は純
黒色であり、画質、定着性、分散性、経時安定性(調製
直後及び1ケ月後)ともに優れていることが分かる。し
かし比較例2−1では色調は実施例2と変わらず、純黒
色で、定着性及び調製直後の画質、分散性は優れている
が、1ケ月の強制経時で画質、分散性ともに劣化し、経
時安定性も悪い。また比較例2−2では色調は紫黒色で
調製直後の画質、分散性は優れているが、定着性が悪
く、かつ1ケ月の強制経時で画質、分散性ともに劣化
し、経時安定性も悪い。
実施例3 実施例1におけるニグロシンベース(C.I.50415B)をア
ニリンブラツク(C.I.50440)に変えるほかは、同じ条
件にてアニリンブラツクをスルホアミド化 て黒色物質
(III)を得た。
次に上記混合物を140℃に加熱した三本ロールミルで混
練し、冷却後粗粉砕して顔料の樹脂混和物を得た。この
混和物0.9部にスチレン−ブタジエン共重合体2.0部、ト
ルエン10部を加えペイントシエーカーで48時間分散さ
せ、その後この濃縮液20部にナフテン酸Zrを2×10-1mo
l/、アイソパーG100部を加えて希釈分散させ液体現像
剤を調製した。この液体現像剤を用いて負の静電潜像を
有する酸化亜鉛感光紙を現像し、ポジの黒色画像を得
た。得られた画像の画質及び現像液の定着性、分散性、
経時安定性の結果を表3に示す。本発明の現像剤が従来
のものよりもすぐれていることを立証するために、比較
例3−1、比較例3−2に示す現像剤を調整し、その性
能を比較した。
比較例3−1 特公昭48−24901号に開示された方法によりアニリンブ
ラツク(C.I.50440)とノナノイルクロライドを反応さ
せ黒色物質(III−1)を得た。実施例3に示した黒色
物質(III)を(III−1)におきかえて同じ処方にて混
練分散させ液体現像剤を調製した。この液体現像剤を用
いて負の静電潜像を有する酸化亜鉛感光紙を現像し、ポ
ジの黒色画像を得た。得られた画像の画質及び現像液の
定着性、分散性、経時安定性の結果を表3に示す。
比較例3−2 特公昭50−40347号に開示された方法によりアニリンブ
ラツク(C.I.50440)とペラルゴン酸を反応させ黒色物
質(III−2)を得た。実施例3に示した黒色物質(II
I)を(III−2)におきかえて同じ処方にて混練分散さ
せ液体現像剤を調製した。この液体現像剤を用いて負の
静電潜像を有する酸化亜鉛感光紙を現像しポジの黒色画
像を得た。得られた画像の画質及び現像液の定着性、分
散性、経時安定性の結果を表3に示す。
表3より本発明による現像剤(実施例3)では色調は純
黒色であり、画質、定着性、分散性、経時安定性(調製
直後及び1ケ月後)ともに優れていることが分る。しか
し、比較例3−1では色調は実施例3と変わらず純黒色
で、調製直後の画質、分散性は優れているが、1ケ月の
強制経時で画質、分散性ともに劣化し、経時安定性も悪
い。また比較例3−2では色調は純黒色で調製直後の画
質は優れているが、定着性と分散性が悪く、かつ1ケ月
の強制経時で画質が劣化し、分散もさらに劣化する。経
時安定性も悪い。
実施例4 (1) 樹脂粒子分散物の製造 分散安定用樹脂としてポリラウリルメタクリレート(重
量平均分子量3.8×104)14g、酢酸ビニル100g、ラウリ
ルメタクリレート3g及びイソデカン383gの混合溶液を窒
素気流下撹拌しながら温度75℃に加温した。過酸化ベン
ゾイル2.0gを添加して4時間反応した。開始剤を添加し
て、40分後均一溶液が白濁をはじめ反応温度は88℃まで
上昇した。冷却後、200メツシユのナイロン布を通し、
得られた白色分散物は重合率95%で平均粒径0.21μmの
ラテツクスであつた。
(2) 顔料分散液の製造 実施例1で製造した黒色物質(I)を用いて下記処方に
て顔料分散液を調製した。
顔料分散液 をボールミルにて48時間分散させた液 以上の素材を用いて現像剤は以下の濃度になるように調
製した。
現像剤 得られた液体現像剤を、富士全自動製版機ELP404V(富
士写真フイルム(株)製)の現像剤として用い、印刷マ
スター用電子写真感光材料としてELP−IIマスター(富
士写真フイルム(株)製)を用いて、連続階調を有する
陽画原稿からELP−IIマスターに画像を形成させてマス
タープレートを得た。得られた画像の色調、画質及び現
像液による定着性、分散性、経時安定性の結果を表4に
示す。
表4より本発明による現像剤では、色調は純黒色であり
画質、定着性、分散性、経時安定性(調製直後及び1ケ
月後)とも優れている。
またELP−IIマスター3000枚を処理し、3000枚目のマス
タープレートの画像の光学濃度を調べたところ、最初に
処理したものと比較して、濃度の低下はなくいずれも非
常に鮮明な画像であつた。
次に、前記の1枚目と3000枚目のマスタープレートの非
画像部を不感脂化処理して、それぞれをオフセツト用印
刷版とし、1万枚の印刷を行つた。いずれの版で印刷し
たものも、1万枚目の印刷物は鮮明であり、細線の切れ
もなく、カブリもなかつた。
以上の如く、本発明の黒色顔料分散物及び不溶性樹脂粒
子を併用した液体現像剤を用いて電子写真方式の平版印
刷原版を作成した場合、画像部の定着性が充分に保持さ
れ且つ印刷インキは画像部に充分に付着し、印刷物の良
好な画質は多数枚印刷後でも保持される。
〔発明の効果〕
本発明による液体現像剤は純黒色の色調を与え、またプ
ラス荷電を有し保存安定性、定着性、分散性にすぐれか
つ経時による荷電安定性に極めて優れたものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電気抵抗109Ω・cm以上、誘電率3.5以下の
    担体液中に、少なくとも、担体液に不溶性の樹脂、可溶
    性の樹脂及び黒色顔料を含有してなる電子写真用液体現
    像剤において、該黒色顔料がニグロシンあるいはアニリ
    ンブラツク顔料と下記一般式(I)で示されるスルホニ
    ル化合物との反応で得られるスルホンアミド誘導体であ
    ることを特徴とする電子写真用液体現像剤。 R−SO2−X (I) 式中、Rは炭素水素基を表わし、Xはハロゲン原子を表
    わす。
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