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JPH0775719B2 - 汚泥油化反応装置 - Google Patents
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JPH0775719B2 - 汚泥油化反応装置 - Google Patents

汚泥油化反応装置

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JPH0775719B2
JPH0775719B2 JP6723186A JP6723186A JPH0775719B2 JP H0775719 B2 JPH0775719 B2 JP H0775719B2 JP 6723186 A JP6723186 A JP 6723186A JP 6723186 A JP6723186 A JP 6723186A JP H0775719 B2 JPH0775719 B2 JP H0775719B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は活性汚泥処理装置などの微生物処理装置から発
生する余剰汚泥等の有機性汚泥を高温高圧の条件下で熱
化学的に反応させ、可燃性液体を得るとともに、当該可
燃性液体を前記熱化学的反応の熱エネルギー源や電気エ
ネルギー源として用いる、汚泥油化装置に関するもので
ある。
〔従来の技術〕
各種の微生物処理装置から発生する余剰汚泥等の有機性
汚泥を処理する方法の一つとして、汚泥油化技術が提案
されている。
すなわち有機性汚泥を高温高圧の条件下で熱化学的に反
応せしめ、バイオマスから燃料油を得る技術である。
従来からこの種の技術として下水汚泥から、アスファル
トと燃料油を得る装置が提案(EPA Project Summary EP
A−600/S2−81−242 Dec,1981)されているが、概念的
なフローだけであり、具体的な反応器型式、形状等の記
述は全くなされていない。
一方、木材から燃料油を得るという研究が、米国鉱山局
で行われており、ベンチスケール規模の実験が行われて
いる。同方法における反応器は完全混合型反応器(CST
R)であり、その前段にプレヒータとして掻面式予熱器
を設置している。プレヒータ、反応器に送り込まれる木
材はあらかじめオイルスラリー化(Wood:oil=2:8)又
は酸加水分解等の前処理により流動性をもたせている。
本発明者らは前出の従来の汚泥油化反応器の改善策とし
て先に有機性汚泥を高温高圧の条件下で熱化学的に反応
させ、当該反応物から可燃性液体を得る方法において、
熱化学的に反応させることによって生成する固形物と可
燃性液体と水との混合物スラリーに有機溶媒を加え、当
該有機溶媒により可燃性液体を抽出することを特徴とす
る可燃性液体の抽出方法を特願昭60−54204号として、
又、有機性汚泥をあらかじめ脱水する脱水装置、当該脱
水汚泥を後述する予熱器、反応器、冷却器へ直列に圧入
するための圧入装置、圧入装置から圧入される脱水汚泥
を後段の冷却器で加熱した熱媒体によって間接的に予熱
する予熱器、予熱器で予熱した脱水汚泥を熱媒体によっ
て間接的に加熱し、250℃以上の温度でかつ当該温度に
おける水蒸気圧以上の圧力にて反応させる反応器、反応
器で反応させた反応物を熱媒体によって間接的に冷却
し、かつ反応物を冷却することによって加熱された熱媒
体を前記予熱器の熱源とする冷却器、冷却器により冷却
した反応物を大気圧に開放する大気開放装置、大気開放
装置から開放した反応物中の可燃性液体を回収する回収
装置、当該回収装置より回収した可燃性液体を燃焼させ
て熱媒体を間接的に加熱し、当該加熱熱媒体を前記反応
器の熱源とする加熱炉とによって構成したことを特徴と
する汚泥油化装置を特願昭60−78393号として夫々提案
している。この方法およびその概要は第1図ないし第4
図のフローチャートに示す通りで第1図において有機性
汚泥1をまず脱水装置2たとえば遠心分離機、ベルトプ
レス式脱水機などにより予かじめ脱水し、当該脱水汚泥
3を圧入装置4により予熱器5に供給する。なお有機性
汚泥にあまり多量の水分が含まれていると後述する熱化
学的反応において多量の熱量を消費するので、当該脱水
装置2で水分含有率80%以下に脱水することが望まし
い。さらに後述する熱化学的反応において有機性汚泥に
アルカリ成分を共存させた方が反応効率がよく進むの
で、有機性汚泥にあらかじめ炭酸ナトリウム、炭酸カリ
ウム、ギ酸ナトリウム、ギ酸カリウム、水酸化カリウ
ム、水酸化ナトリウム、石灰などのアルカリ成分を添加
することが好ましい。前述の圧入装置4としては高圧ス
ラリーポンプは当然使用できるが、かなり高圧下にて脱
水汚泥を供給せねばならないので、以下に説明するシリ
ンダーとピストンを組み合わせた圧入装置を使用した方
が好ましい。
すなわち第2図に示したごとくピスト32を内蔵したシリ
ンダー33を設置するとともに水位計34A,34Bを付設した
水槽35を設置し、当該水槽35の下方部とシリンダー33の
上方部とをたとえば往復動ポンプ36を介して配管37で連
通し、シリンダー33の下方部に脱水汚泥の供給管38と排
出管39を連通したものである。
第2図に示した圧入装置4の操作は、まず図に示したご
とくピストン32の上方部に水を満たした状態で弁40、41
を開口して供給ポンプ42を駆動して脱水汚泥3を供給管
38からシリンダー33の下方部から流入する。当該流入に
伴いピストン32が上昇し、かつピストン32の上部の水は
配管37、弁41を介して水槽35内に流入する。当該水槽35
内の水位は供給した脱水汚泥3の容量に応じて上昇する
ので、当該水位が水位計34Aに達した点で脱水汚泥3の
供給を止める。次いで弁41、40を閉じ往復動ポンプ36を
駆動して、水槽35内の水を圧入し、ピストン32を介して
シリンダー33内の圧力を加圧する。次いでシリンダー33
内の圧力を充分に高めた後、弁43を開口しシリンダー33
内の脱水汚泥3を水およびピストン32を介して圧入す
る。当該圧入に伴いピストン32が下降しシリンダー内の
脱水汚泥3は後述する予熱器5に供給される。なお水槽
内の水位が水位計34Bに達した点で圧入を止め、前述し
た操作を繰り返す。
圧入装置4として以上のような装置を用いれば、高圧で
脱水汚泥を供給することができ、かつ製造コストも安価
であり操作が簡単で自動制御も容易であるという利点を
有している。
予熱器5は後述する冷却器7によって熱を与えられた熱
媒体8を用いて脱水汚泥3を間接的に予熱するもので、
掻面式熱交換器の内部に脱水汚泥3を流通させその外部
から前記熱媒体8により熱を与えたり、あるいはいわゆ
る多管式熱交換器等を用い管の内部に脱水汚泥3を流通
させ、管の外部から熱媒体8により熱を与えるものなど
を用いることができる。
予熱器5により予熱した脱水汚泥3を次いで反応器6に
供給し、ここで有機性汚泥3を高温高圧の条件下に熱化
学的に反応させる。当該反応器6は前述した予熱器5と
同じ掻面式熱交換器を用い、後述する第1熱交換器24に
より加熱された熱媒体8により間接的に脱水汚泥3を加
熱するもので、通常250℃〜350℃の温度および当該温度
の水蒸気圧力に相当する圧力あるいはそれ以上の圧力で
反応させるものである。
ここで予熱器5と反応器6は両方で反応装置を構成して
おり反応器6の前段部が予熱器5となっている一体型で
も差し支えない。
このように有機性汚泥を高温高圧で処理するとバイオマ
スが熱化学的に変成し、種々の可燃性液体が生成すると
同時に流動性が極めて良好なものに変化する。次いで反
応器6を経た固形物と可燃性液体と水との混合物スラリ
ー9を加圧状態のまま冷却器7に供給し、熱媒体8によ
り間接的に冷却する。なお冷却することにより熱が与え
られた熱媒体8を前記予熱器5の熱源として用いること
により、反応器6により与えた熱を効果的に回収する。
なお冷却器7としては薄膜流下式熱交換器、満管熱交換
器、掻面式熱交換器等を用いることができるが当該混合
物スラリー9は流動性が極めて良好なので、熱効率の最
もすぐれている薄膜流下式熱交換器を用いることが望ま
しい。
このようにして冷却した混合物スラリー9を次いで大気
開放装置10に供給し、加圧下の状態から常圧下の状態と
する。
大気開放装置10はたとえば冷却器7から混合物スラリー
9を受ける受槽と当該受槽の下部に設けたレッドダウン
バルブを用いることもできるが、第3図に示したような
装置を用いることが望ましい。
すなわち上部および下部にたとえばボール弁44A、44B、
44C、44Dを有する複数の受入槽45A、45Bと窒素、アルゴ
ン、ヘリウム等の不活性ガスボンベ46とガス貯留タンク
47とからなり、これらを第3図に示したように各弁48〜
55と背圧弁56、57とを介して各配管で連通したものであ
る。
第3図に示した大気開放装置10の操作は、まず弁54およ
び弁49を開口して不活性ガスボンベ46から不活性ガスを
受入槽45Aに流入し、受入槽45Aの圧力を冷却器7の圧力
とほぼ等しくしておく。なおこの操作は最初だけ必要で
あり、後述するごとくその後は必要としない。次にボー
ル弁44A、弁48、弁52を開口して冷却器7からの混合物
スラリー9を受入槽45Aに受け入れる。当該受け入れに
伴い受入槽45Aから排出される不活性ガスは弁48、背圧
弁56、弁52を介して受入槽45Bに流入する。またこの際
不活性ガスは背圧弁56を通過するので、当該背圧弁56の
作動圧力を冷却器7の圧力と等しくしておくことによ
り、不活性ガスを徐々に受入槽45Bに流入させることが
できる。
このような操作により受入槽45Aに規定量の混合物スラ
リー9を受け入れた後、弁48は開口したままボール弁44
A、弁52を閉じ、弁51を開口する。このようにすると受
入槽45Aと受入槽45Bの圧力は弁48、弁51を介して不活性
ガスが通じ合うので均等となる。次いでボール弁44Cを
開口して混合物スラリー9を受入槽45Bに受けいれる操
作を開始する。一方受入槽45A側では弁48を閉じ、弁50
を開口し、受入槽45Aの上方部に残留する少量の加圧不
活性ガスを貯留タンク47に流入し、余剰不活性ガスを背
圧弁57を介して外部へ放出する。なお反応器6によって
脱水汚泥を反応させた場合、種々のガスも発生するの
で、前述の放出の際に必要に応じて脱臭処理を行うこと
が望ましい。当該背圧弁57の作動圧力をたとえば5kg/cm
2Gとしておけば、本工程によって受入槽45Aの上方部に
は5kg/cm2Gの加圧不活性ガスが残留することとなる。次
いでボール弁44Bを開口することにより前述の5kg/cm2G
の残留ガスの圧力により混合物スラリー9を外部、すな
わち後述する浮上分離槽11に送給することができる。
受入槽45Aの混合物スラリー9の排出が終了したら、弁5
0を閉じ、弁49を開口して前記の受入槽45Bにおける混合
スラリー9の受け入れに伴い受入槽45Bから排出される
不活性ガスを弁51、背圧弁56、弁49を介して受入槽45A
に流入する。またこの際も同じように不活性ガスは背圧
弁56を通過するので、前述したごとく徐々に受入槽45A
に流入させることができる。次いで前述したと同様に、
受入槽45Bに規定量の混合物スラリー9を受け入れた後
弁51は開口したままボール弁44C、弁49を閉じ、弁48を
開口する。この操作により両槽の圧力を等しくした後、
ボール弁44Aを開口し、混合物スラリー9を受入槽45Aに
受け入れる操作を開始する。
一方、受入槽45B側では弁53を開口して受入槽45Bの上方
部に残留する少量の加圧不活性ガスを貯留タンク47に流
入し、余剰ガスを背圧弁57を介して外部へ放出し、続い
てボール弁44Dを開口して混合物スラリー9を後述する
浮上分離槽11に送給する。このように第2図に示した大
気開放装置10は複数の受入槽に順次混合物スラリー9を
受け入れ、受け入れに伴って排出される不活性ガスを他
の受入槽で回収するものである。
大気開放装置10として以上説明したようなものを用いれ
ば、比較的簡単な構造で高圧下の冷却器7内の混合物ス
ラリー9を大気圧下に降圧することができ、かつ不活性
ガスの消費量もわずかである。
このような大気開放装置10によって送給される混合物ス
ラリー9を続いて浮上分離槽11に送給し、混合物スラリ
ー9中の可燃性液体から特に水に浮く一部の可燃性液体
である油状物質12を選択的に回収する。なお水に浮く一
部の可燃性液体が液中の固形物に付着している場合は、
浮上分離槽11に供給する前に攪拌するとよい。なお浮上
分離槽11としては槽内に単に混合物スラリー9をある時
間滞留させ、浮上する油状物質12をスキマー等で掻き取
るもの、あるいはいわゆる簡単な構造のオイルセパレー
タ等を用いることができる。浮上分離槽11によって油状
物質12を除いた混合物スラリー9を次いで抽出槽13に送
り、後述する溶剤回収装置20で回収した溶剤14を加え充
分に攪拌し、混合物スラリー9中の可燃性液体を抽出す
る。当該抽出槽13としては混合物スラリー9と溶剤14と
を必要かつ充分に接触できるものであればどのような型
式のものでもよく、混合物スラリー9と溶剤14との混合
物を槽内で攪拌する簡単なものでも差し支えない。
なお用いる溶剤14としては混合物スラリー9中の全ての
可燃性液体を可及的に抽出可能で、かつ蒸発回収しやす
いものが好ましく、通常はベンゼン、トルエン、アセト
ン、塩化メチレン等を用いる。
抽出槽13からバッチ式にあるいは連続的に得られる混合
物15を次いで三相分離機16に送給し、ここで廃水17と固
形物18と抽出物19とに分離する。当該三相分離機16はい
わゆる遠心分離機であって、比重の異なる廃水17と固形
物18と抽出物19とをそれぞれ遠心作用によって分離する
もので公知のものを用いることができる。当該三相分離
機16によって得られる抽出物19を次いで溶剤回収装置20
に送給し、ここで後述する第2熱交換器25で加熱した熱
媒体8で間接的に加熱し、溶剤14を蒸発させ、蒸発残渣
である可燃性液体21を回収する。なお図面では溶剤回収
装置20から回収した溶剤14を直接抽出槽13に供給してい
るが、実際は溶剤回収装置20から得られる気体状の溶剤
を冷却器(図示せず)で冷却液化し、液状の溶剤14とし
て回収するものである。
22は加熱炉であって、溶剤回収装置20から回収した可燃
性液体21、あるいは浮上分離槽11から回収した油状物質
12を燃料として用いるもので、これらの燃料を燃焼させ
ることにより得られる熱風23を第1熱交換器24に供給し
て、前記反応器6に用いる熱媒体8を加熱し、次いで当
該熱風23を続いて第2熱交換器25に供給して前記溶剤回
収装置20で用いる熱媒体8を加熱する。なお26は排ガス
であり、27は燃焼用空気、28は燃焼灰を示す。
なお第1図に示したフローにおいて大気開放装置10から
得られる混合物スラリー9を浮上分離槽11に供給し、あ
らかじめ油状物質12を選択的に回収しているが、本工程
を省略し、大気開放装置10から得られる混合物スラリー
9を直接抽出槽13に供給し、存在する可燃性液体の全て
を抽出しても差し支えない。なおこのように油状物質12
の回収工程を省略すると溶剤14の使用量が若干増加する
とともに、溶剤回収装置20から得られる可燃性液体21中
には前述の油状物質12も含まれることとなる。
第4図は他の実施態様のフローを示す説明図であり、浮
上分離槽11によって油状物質12を回収する工程までは第
1図と全く同様なので説明を省略する。当該浮上分離槽
11によって油状物質12を除いた混合物スラリー9を次い
で遠心分離機などのような固液分離機29に送り、ここで
混合物スラリー9中の固形物18を除く。固形物を除いた
混合溶液30を続いて抽出装置31に供給し、溶剤回収装置
20で回収した溶剤14を加え、混合溶液30の中の可燃性液
体を抽出する。図示したフローにおいて用いる抽出装置
31としては固形物18をあらかじめ除去しているので、溶
剤14と混合溶液30とを向流接触させるものを用いた方が
効率よく、混合溶液30より比重の大きい溶剤を用いる時
は、図に示したごとく溶剤14を上方から下降流で流すと
ともに、混合溶液30を下方から上昇流で流し、また混合
溶液30より比重の小さい溶剤を用いる時は上下方向を逆
として、いずれも向流接触させるとよい。このようにし
て得られる抽出物19を溶剤回収装置20に供給するもの
で、他は第1図と同様なフローなので説明を省略する。
なお第5図に示したフローでは固液分離機29で得られる
固形物18の多少の可燃性液体が付着するので、当該固形
物18も加熱炉22の燃料として用いた方が好ましい。また
第1図と同じように浮上分離槽11を省略することもでき
る。
なお第1図に示した浮上分離槽11、抽出槽13、三相分離
機16、溶剤回収装置20、第2熱交換器25および第4図に
示した浮上分離槽11、固液分離機29、抽出装置31、溶剤
回収装置20、第2熱交換器20等は、可燃性液体を回収す
る装置に相当するが、特にこれらの組み合わせにする必
要はなく、要は混合物スラリー9中から可燃性液体を効
果的に回収できるものであればどんなものでもよい。
〔解決しようとする問題点〕
上述の第1図ないし第4図に示すように、予熱器と反応
器とで構成される汚泥油化反応装置においては第5図に
示す掻面式熱交換器を用いるのが一般的である。この熱
交換器では外周にジャケット管Jを設け、ジャケット管
J内に熱媒体8を流入し、当該熱交換器の内部にスクレ
ーパを設けており、それで内壁面を掻き取ることによ
り、伝熱係数の増加ならび閉塞防止を図っている。しか
しながら、本発明者らの実験によれば、同熱交換器の前
段部すなわち低温部に汚泥が閉塞し、圧入装置の吐出圧
力が異常に上昇するというトラブルを経験している。本
現象は汚泥中に含まれる繊維状物質(下水汚泥の場合に
は髪の毛)がスクレーパ自身にからまりついて、これが
成長し閉塞をひきおこしたものと考えられる。更に同タ
イプの熱交換器はスクレーパという駆動機構を有し、高
圧で使われるため、構造が複雑であり、大規模容量の装
置には適さないという欠点も有している。
一方、木材の液化装置に提案されている第6図に示した
完全混合型油化反応器においては、短絡流(short pas
s)によるプロダクト性状の不安定化という欠点のほ
か、攪拌軸のシール部が反応条件と同じ高温・高圧とな
るためシール不良というエンジニアリングトラブルを引
きおこしている。
なお図中Jはジャケット管を、8は熱媒体を示してい
る。
他方第7図に示す多管式熱交換型油化反応装置は内部に
何らの駆動機構もなく、従って、耐圧シール部を全く有
していないので、構造的に簡単であり、大規模容量の装
置に適しているが、多くの細い管の中へ流動性のほとん
どない脱水汚泥を圧入する為、均等分配性が悪く、閉塞
問題の危険性も持ち合せている。
なお図中Jはジャケット管を、8は熱媒体を示してい
る。
本発明は上述した点に鑑みてなされたもので、その目的
とするところは、有機性汚泥を高温高圧の条件下で熱化
学的に反応せしめ、可燃性液体を得るとともに効率よく
汚泥を処理するという技術において、閉塞問題等のトラ
ブルを起こさず、長時間安定して有機性汚泥を処理する
大規模容量向き汚泥油化反応器を提供するところにあ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は有機性汚泥を高温高圧の条件下で熱化学的に反
応せしめ、汚泥から可燃性液体を得るとともに該汚泥の
処理を行う汚泥油化装置において、その熱交換型油化反
応器の前段に予熱器としてスクリュ型熱交換器を設置
し、かつ当該予熱器と反応器との間に圧入装置を設けた
ことを特徴とする汚泥油化反応装置に関するものであ
る。
〔作用〕
前述のように予熱器5は後続の冷却器7によって熱を与
えられた熱媒体8を用いて脱水汚泥3を間接的に予熱す
るもので、スクリュ型熱交換器を用いることができる。
このスクリュ型熱交換器は脱水汚泥3に効率的に熱を与
えると同時に流動性の悪い脱水汚泥を強制的に移動させ
ることができるので、閉塞等のトラブル防止に非常に有
効である。又、予熱器出口から入口部へ循環ラインを設
ければ予熱後の流動性の向上した汚泥が一部循環される
ため、予熱前の脱水汚泥と混合し、更に閉塞が防止でき
る。この循環量は、スクリュの回転数を変えることで制
御可能である。
又、本発明では予熱器と反応器の間に圧入装置を設けて
いるので予熱器の使用圧力が著しく低くなり構造的に有
利となるばかりか、予熱後の脱水汚泥は流動性もかなり
向上するので圧入装置も安価なポンプとすることができ
装置的にも簡略化できる。
又、予熱器として2軸スクリュ型熱交換器を用いる場合
は、必要に応じて添加するアルカル触媒と脱水汚泥との
均一混合効果も期待できる。
なお、反応器の型式としては掻面式熱交換型油化反応
器、多管式熱交換型油化反応器、完全混合型油化反応器
のいずれにも特に制約されないが、その中で多管式熱交
換型油化反応器は構造が簡単であり大規模装置化も容易
なため有利である。
又、予熱器として設置されるスクリュ型熱交換器は内側
に加熱媒体が流れる1軸ないしは2軸のスクリュを回転
させて原料を混合、押し出しながら加熱する1軸スクリ
ュ型又は2軸スクリュ型熱交換器であり、高粘度物質の
加熱に用いて効果的である。
〔実 施 例〕
第8図は本発明の実施例を示す。同図において予熱器5
としては1軸スクリュ型熱交換器A又は2軸スクリュ型
熱交換器Bが用いられ、脱水汚泥3がポンプによって入
口部Cより送給され、この熱交換器A又はB内で予熱さ
れながら出口部Dから強制的に送出される。Eは出口部
Dから入口部Cに設けた循環ラインを示す。
この予熱器5を出た脱水汚泥3は流動性が著しく向上し
ているので高圧ポンプによって反応器6の前段部に圧入
される。
反応器6としては多管式熱交換型油化反応器Gが用いら
れている。
この反応器G内では脱水汚泥は高温高圧の条件で熱化学
的に反応せしめられ、汚泥から可燃性液体を得ると伴に
該汚泥の処理が行われる。
今、予熱器5および反応器6における運転条件を例示す
ると、予熱器5で温度150〜200℃、圧力5〜20kg/cm
2G、滞留時間0〜60分の予熱処理を行った後、反応器6
で温度250〜350℃、圧力40〜200kg/cm2G、滞留時間0〜
60分の油化処理を行う。
なお図中Jはジャケット管を、8は熱媒体を示してい
る。
〔発明の効果〕
本発明の汚泥油化装置においては熱交換型油化反応器の
前段に予熱器としてスクリュ型熱交換器を設けることに
より流動性のほとんどない脱水汚泥を閉塞問題をおこさ
ずに予熱処理し脱水汚泥の流動性を向上させると伴に触
媒混合効果が期待できる。又、反応器では前段の予熱器
で予熱された後の汚泥を受け入れるため反応器下部の汚
泥による閉塞が防止さる。更に、予熱器と反応器の間に
圧入装置を設けることにより予熱器の使用圧力が低下す
るためスクリュのシール構造が簡単となるばかりか、予
熱後の脱水汚泥は流動性が向上するので圧入装置も安価
な高圧ポンプとすることが期待できる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は本発明の汚泥油化反応装置の適用
される汚泥油化システムのフローチャートを示し、第1
図は汚泥油化反応のフロー説明図、第2図は第1図にお
ける圧入装置のフロー説明図、第3図は第1図における
大気開放装置のフロー説明図、第4図は第1図の別の例
に係わるフロー説明図である。 第5図ないし第7図は本発明の汚泥油化反応装置に用い
られる反応器の例示図であり、第5図は掻面式熱交換型
油化反応器の説明図、第6図は完全混合型油化反応器の
説明図、第7図は多管式熱交換型油化反応器の説明図で
ある。 第8図は本発明の汚泥油化反応装置の実施例を示す説明
図である。 A……1軸スクリュ型熱交換器 B……2軸スクリュ型熱交換器 C……入口 D……出口 E……循環ライン F……圧入装置 G……多管式熱交換型反応器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 日出夫 東京都文京区本郷5丁目5番16号 オルガ ノ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−136299(JP,A) 特表 昭61−500654(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】有機性汚泥を高温高圧の条件下で熱化学的
    に反応せしめ、汚泥から可燃性液体を得るとともに該汚
    泥の処理を行う汚泥油化装置において、その熱交換型油
    化反応器の前段に予熱器としてスクリュ型熱交換器を設
    置し、かつ当該予熱器と反応器との間に圧入装置を設け
    たことを特徴とする汚泥油化反応装置。
  2. 【請求項2】スクリュ型熱交換器として2軸スクリュ型
    熱交換器を用いることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載の汚泥油化装置。
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