JPH0776474B2 - Pc鋼より線の防錆アンボンド加工方法 - Google Patents
Pc鋼より線の防錆アンボンド加工方法Info
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- JPH0776474B2 JPH0776474B2 JP2410133A JP41013390A JPH0776474B2 JP H0776474 B2 JPH0776474 B2 JP H0776474B2 JP 2410133 A JP2410133 A JP 2410133A JP 41013390 A JP41013390 A JP 41013390A JP H0776474 B2 JPH0776474 B2 JP H0776474B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプレストレストコンクリ
ートの製造に際して、プレストレストの導入に使用する
ポストテンショニング工法用PC鋼より線の防錆アンボ
ンド加工方法に関する。
ートの製造に際して、プレストレストの導入に使用する
ポストテンショニング工法用PC鋼より線の防錆アンボ
ンド加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリート打設後その固化を待ってP
C鋼より線を緊張しプレストレストを導入させるポスト
テンショニング工法に使用するPC鋼より線としては、
プレストレスト導入に際しPC鋼より線とコンクリート
とが付着せず、コンクリートに対してPC鋼より線が軸
方向に移動できるものである必要がある。
C鋼より線を緊張しプレストレストを導入させるポスト
テンショニング工法に使用するPC鋼より線としては、
プレストレスト導入に際しPC鋼より線とコンクリート
とが付着せず、コンクリートに対してPC鋼より線が軸
方向に移動できるものである必要がある。
【0003】そのPC鋼より線の製法としては、第14
図に示すようにPC鋼より線10の表面に油脂性の防錆
兼用の潤滑剤11を塗布し、その外側に押出成形機によ
って合成樹脂筒12を被せる方法(米国特許第3646
748号明細書、特公昭53−47609号公報)があ
る。この方法では、PC鋼より線の表面に塗布した防錆
兼用の潤滑剤11に経時的な劣化が生じ、また塗布状態
が不完全になり易く、さらに合成樹脂筒12に亀裂が生
じた場合には著しく防錆効果が低下するという問題が生
じている。
図に示すようにPC鋼より線10の表面に油脂性の防錆
兼用の潤滑剤11を塗布し、その外側に押出成形機によ
って合成樹脂筒12を被せる方法(米国特許第3646
748号明細書、特公昭53−47609号公報)があ
る。この方法では、PC鋼より線の表面に塗布した防錆
兼用の潤滑剤11に経時的な劣化が生じ、また塗布状態
が不完全になり易く、さらに合成樹脂筒12に亀裂が生
じた場合には著しく防錆効果が低下するという問題が生
じている。
【0004】このような問題を解決せんとして、近年、
第15図に示すようにPC鋼より線10の表面に鉄との
密着性に優れているポリエチレンまたはエポキシ等の合
成樹脂材料を用い、粉体塗装法によって被覆層14を形
成し、さらその外側に押出成形法によって合成樹脂筒1
5を被せる方法が開発されている。しかし、この方法に
おいてもPC鋼より線を構成している心線及び側線相互
間に空隙13があり、切断端面あるいは被覆層14のピ
ンホールや破損部分から水等が浸透する問題が解決され
ていない。
第15図に示すようにPC鋼より線10の表面に鉄との
密着性に優れているポリエチレンまたはエポキシ等の合
成樹脂材料を用い、粉体塗装法によって被覆層14を形
成し、さらその外側に押出成形法によって合成樹脂筒1
5を被せる方法が開発されている。しかし、この方法に
おいてもPC鋼より線を構成している心線及び側線相互
間に空隙13があり、切断端面あるいは被覆層14のピ
ンホールや破損部分から水等が浸透する問題が解決され
ていない。
【0005】さらに、第16図に示すようにPC鋼より
線のより合わせ前の側線10a及び心線10bに合成樹
脂からなる被覆層17を被着させ、その後、これらをよ
り合わせてより線となし、その表面にグリース16を塗
布し、その外側に合成樹脂筒18を設ける方法(実開昭
61−144121号公報)が提案されている。
線のより合わせ前の側線10a及び心線10bに合成樹
脂からなる被覆層17を被着させ、その後、これらをよ
り合わせてより線となし、その表面にグリース16を塗
布し、その外側に合成樹脂筒18を設ける方法(実開昭
61−144121号公報)が提案されている。
【0006】この方法ではPC鋼より線を構成している
心線及び側線それぞれに合成樹脂による被覆がなされて
おり、より完全な防錆がなされているものであるが、こ
れはより合わせる前の心線及び側線のそれぞれに被覆層
を形成し、これをより合わせてより線となしたものであ
り、合成樹脂被覆層があるため、より合わせ加工後の残
留応力を除くための熱処理(ブルーイング)を施すこと
ができない。
心線及び側線それぞれに合成樹脂による被覆がなされて
おり、より完全な防錆がなされているものであるが、こ
れはより合わせる前の心線及び側線のそれぞれに被覆層
を形成し、これをより合わせてより線となしたものであ
り、合成樹脂被覆層があるため、より合わせ加工後の残
留応力を除くための熱処理(ブルーイング)を施すこと
ができない。
【0007】すなわち、通常PC鋼より線は、そのより
合わせ加工後に約400℃程度に加熱して加工後の残留
応力を除き、これによってより合わせ状態を安定化させ
るものであるが、PC鋼より線の場合には、より合わせ
がほとんど弾性変形のみの状態でなされるため、ブルー
イングがなされないと切断のたびにその端部からばらけ
てしまうという問題がある。また、ブルーイングなしに
てもより合わせが維持されるような加工を施すとすれ
ば、その加工時に合成樹脂被覆層が損傷され、防錆効果
を維持できない等の問題がある。
合わせ加工後に約400℃程度に加熱して加工後の残留
応力を除き、これによってより合わせ状態を安定化させ
るものであるが、PC鋼より線の場合には、より合わせ
がほとんど弾性変形のみの状態でなされるため、ブルー
イングがなされないと切断のたびにその端部からばらけ
てしまうという問題がある。また、ブルーイングなしに
てもより合わせが維持されるような加工を施すとすれ
ば、その加工時に合成樹脂被覆層が損傷され、防錆効果
を維持できない等の問題がある。
【0008】また、第17図に示すように、PC鋼より
線10の内面及び外面にグリース被膜を形成するため
に、そのより合わせを一時的に冷間において順次緩解し
つつ、その緩解された部分にグリース11を塗布した
後、そのより合わせを元に復元し、該PC鋼より線の外
面を押出形成法等によって合成樹脂筒体で被覆する方法
(特公平1−54142号公報)がある。
線10の内面及び外面にグリース被膜を形成するため
に、そのより合わせを一時的に冷間において順次緩解し
つつ、その緩解された部分にグリース11を塗布した
後、そのより合わせを元に復元し、該PC鋼より線の外
面を押出形成法等によって合成樹脂筒体で被覆する方法
(特公平1−54142号公報)がある。
【0009】この方法では、PC鋼より線を構成してい
る心線10b及び側線10aの内外面にグリース11が
塗布されており、前記特公昭53−47609号公報の
方法よりは防錆性に優れているが、未だグリース11が
生じた経時的な劣化を生じ、合成樹脂筒12に亀裂を生
じた場合には著しく防錆効果が低下するという問題は解
決されていない。また、この方法ではPC鋼より線を緩
解しグリース塗布後、より合わせを元に復元する等すべ
ての加工工程が冷間において行われていることから、そ
の加工によって塑性加工歪を生じ、側線間の伸びにバラ
ツキを生じてより合わせ状態が緩解前の状態に完全に戻
らず、PC鋼より線の致命的欠陥ともいうべき引張荷重
の低下を招くとともにリラクセーション等も大幅に増大
する等の恐れがある。
る心線10b及び側線10aの内外面にグリース11が
塗布されており、前記特公昭53−47609号公報の
方法よりは防錆性に優れているが、未だグリース11が
生じた経時的な劣化を生じ、合成樹脂筒12に亀裂を生
じた場合には著しく防錆効果が低下するという問題は解
決されていない。また、この方法ではPC鋼より線を緩
解しグリース塗布後、より合わせを元に復元する等すべ
ての加工工程が冷間において行われていることから、そ
の加工によって塑性加工歪を生じ、側線間の伸びにバラ
ツキを生じてより合わせ状態が緩解前の状態に完全に戻
らず、PC鋼より線の致命的欠陥ともいうべき引張荷重
の低下を招くとともにリラクセーション等も大幅に増大
する等の恐れがある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、P
C鋼より線製造工程においてブルーイングがなされ安定
した状態を維持しながら完全な防錆等優れた特性を持つ
ポストテンショニング工法用のPC鋼より線を、被覆層
を損傷することなく簡単に加工することを目的に提案さ
れたものである。
C鋼より線製造工程においてブルーイングがなされ安定
した状態を維持しながら完全な防錆等優れた特性を持つ
ポストテンショニング工法用のPC鋼より線を、被覆層
を損傷することなく簡単に加工することを目的に提案さ
れたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明PC鋼より線の防
錆アンボンド加工方法の構成は次のとおりである。心線
の周囲に複数の側線をより合わせかつ所定のブルーイン
グをしたPC鋼より線を、緩解によって塑性加工歪が生
じない温度に加熱しつつ、そのより合わせを順次一時的
に緩解する。その加熱温度を利用して上記心線及び側線
の各外周に合成樹脂粉末塗料を溶融密着させて合成樹脂
粉末溶融被覆内層21,23を形成し、上記より合わせ
状態を復元させる。その後、表面に滑剤を塗布し、さら
にその表面に押出成形法により合成樹脂被覆外層筒27
を嵌合被覆する。
錆アンボンド加工方法の構成は次のとおりである。心線
の周囲に複数の側線をより合わせかつ所定のブルーイン
グをしたPC鋼より線を、緩解によって塑性加工歪が生
じない温度に加熱しつつ、そのより合わせを順次一時的
に緩解する。その加熱温度を利用して上記心線及び側線
の各外周に合成樹脂粉末塗料を溶融密着させて合成樹脂
粉末溶融被覆内層21,23を形成し、上記より合わせ
状態を復元させる。その後、表面に滑剤を塗布し、さら
にその表面に押出成形法により合成樹脂被覆外層筒27
を嵌合被覆する。
【0012】
【作用】順次一時的に行うより合わせの緩解を所要の加
熱をしながら行うので、塑性加工歪を生じることない。
したがってまた、側線間の伸びにバラつきを生じるとか
より合わせ復元が完全に緩解前の状態に戻らないという
ようなことなく、側線及び心線の各々の全周に合成樹脂
粉末溶融被覆内層21,23を、またその表面に滑剤を
介して押出成形法による合成樹脂被覆外層筒27をそれ
ぞれ所期の状態で形成できる。
熱をしながら行うので、塑性加工歪を生じることない。
したがってまた、側線間の伸びにバラつきを生じるとか
より合わせ復元が完全に緩解前の状態に戻らないという
ようなことなく、側線及び心線の各々の全周に合成樹脂
粉末溶融被覆内層21,23を、またその表面に滑剤を
介して押出成形法による合成樹脂被覆外層筒27をそれ
ぞれ所期の状態で形成できる。
【0013】
【実施例】次に本発明の実施例を図1〜13によって詳
しく説明する。
しく説明する。
【0014】図1は本発明PC鋼より線の防錆アンボン
ド加工方法に使用する装置の配列を示している。31は
巻き戻し装置で、この巻き戻し装置31は、図8に示す
断面のように心線10bの周囲に側線10a……をより
合わせかつブルーイングをしたPC鋼より線10を巻き
付けたリール32を回転自在に軸支させるようにしてい
る。33は入側送り込み装置で、それは、一対の駆動無
端ベルト33a,33bを互いに圧接させ、その間に巻
き戻し装置31から引き出したPC鋼より線10を挟持
させ、両ベルト33a,33bの駆動によって強制的に
送り込むようにしている。34は付着物除去装置で、そ
れは、この実施例ではショットブラストが使用され、P
C鋼より線10の表面に微少鋼球,鋼片等を吹き付け、
油分等の付着物を除去させるようにしている。
ド加工方法に使用する装置の配列を示している。31は
巻き戻し装置で、この巻き戻し装置31は、図8に示す
断面のように心線10bの周囲に側線10a……をより
合わせかつブルーイングをしたPC鋼より線10を巻き
付けたリール32を回転自在に軸支させるようにしてい
る。33は入側送り込み装置で、それは、一対の駆動無
端ベルト33a,33bを互いに圧接させ、その間に巻
き戻し装置31から引き出したPC鋼より線10を挟持
させ、両ベルト33a,33bの駆動によって強制的に
送り込むようにしている。34は付着物除去装置で、そ
れは、この実施例ではショットブラストが使用され、P
C鋼より線10の表面に微少鋼球,鋼片等を吹き付け、
油分等の付着物を除去させるようにしている。
【0015】35は加熱装置である。この加熱装置35
としては、ここでは高周波誘導加熱装置を使用し、PC
鋼より線を、それのより合わせを緩解されることによっ
て塑性加工歪が生じない温度、例えば300〜350℃
に加熱させるようにしているものである。36はPC鋼
より線10のよりを緩めて側線10a……及び心線10
bの相互間を拡開させる緩解装置である。この緩解装置
36は、図2に示すように架台37に回転自在に支持さ
せた回転筒体38に緩解ガイド板39を固定し、その緩
解ガイド板39をチェーン40を介してモータ41によ
り回転させるようにしている。緩解ガイド板39には図
3及び図4に示すように、その中心に心線ガイド筒42
が設けられ、またその周囲に所要の間隔を隔て同一円周
上に側線ガイド孔43,43……が設けられているとと
もに、チェーンホイール44が一体成形されている。
としては、ここでは高周波誘導加熱装置を使用し、PC
鋼より線を、それのより合わせを緩解されることによっ
て塑性加工歪が生じない温度、例えば300〜350℃
に加熱させるようにしているものである。36はPC鋼
より線10のよりを緩めて側線10a……及び心線10
bの相互間を拡開させる緩解装置である。この緩解装置
36は、図2に示すように架台37に回転自在に支持さ
せた回転筒体38に緩解ガイド板39を固定し、その緩
解ガイド板39をチェーン40を介してモータ41によ
り回転させるようにしている。緩解ガイド板39には図
3及び図4に示すように、その中心に心線ガイド筒42
が設けられ、またその周囲に所要の間隔を隔て同一円周
上に側線ガイド孔43,43……が設けられているとと
もに、チェーンホイール44が一体成形されている。
【0016】45は粉末塗料供給装置で、それは、図5
に示すようにスプレーブース46内にPC鋼より線10
の緩解部分10cが挿通されるようにし、その緩解部分
10cに向けて三方向よりスプレーガン47,47,4
7により、ポリエチレン,エポキシ等の合成樹脂粉末塗
料を空気とともに吹き付け、それを前記加熱温度300
〜350℃で側線10a……及び心線10bの全周に溶
融密着させて合成樹脂粉末溶融被覆内層21,23を形
成する。
に示すようにスプレーブース46内にPC鋼より線10
の緩解部分10cが挿通されるようにし、その緩解部分
10cに向けて三方向よりスプレーガン47,47,4
7により、ポリエチレン,エポキシ等の合成樹脂粉末塗
料を空気とともに吹き付け、それを前記加熱温度300
〜350℃で側線10a……及び心線10bの全周に溶
融密着させて合成樹脂粉末溶融被覆内層21,23を形
成する。
【0017】48は後加熱装置で、これには赤外線ラン
プが使用している。49は冷却装置で、それは、水また
は冷風を流通させて防錆処理PC鋼より線10Aまたは
10Bを常温まで冷却させるものである。55は滑剤塗
布装置であり、これによってグリース等の滑剤を防錆処
理PC鋼より線10Aまたは10Bの表面に塗布する。
56は押出成形機であり、前記の滑剤を塗布した防錆処
理PC鋼より線10Aまたは10Bの外側に合成樹脂被
覆外層筒を嵌合被覆する装置である。
プが使用している。49は冷却装置で、それは、水また
は冷風を流通させて防錆処理PC鋼より線10Aまたは
10Bを常温まで冷却させるものである。55は滑剤塗
布装置であり、これによってグリース等の滑剤を防錆処
理PC鋼より線10Aまたは10Bの表面に塗布する。
56は押出成形機であり、前記の滑剤を塗布した防錆処
理PC鋼より線10Aまたは10Bの外側に合成樹脂被
覆外層筒を嵌合被覆する装置である。
【0018】60は冷却装置であり、それは、水または
冷風を流通させてアンボンド加工処理PC鋼より線10
Cまたは10Dを常温まで冷却させるものである。50
は出側引き出し装置で、それは、互いに圧接されて駆動
される一対の無端ベルト50a,50bを有し、これに
アンボンド加工処理PC鋼より線10Cまたは10Dを
挟持して強制的に引き出すものである。51は巻き取り
装置で、それは、リール52を回転駆動させアンボンド
加工処理PCより線10Cまたは10Dを巻き取るよう
にしているものである。53は準備作業用の先導ワイヤ
ー巻き取り装置である。
冷風を流通させてアンボンド加工処理PC鋼より線10
Cまたは10Dを常温まで冷却させるものである。50
は出側引き出し装置で、それは、互いに圧接されて駆動
される一対の無端ベルト50a,50bを有し、これに
アンボンド加工処理PC鋼より線10Cまたは10Dを
挟持して強制的に引き出すものである。51は巻き取り
装置で、それは、リール52を回転駆動させアンボンド
加工処理PCより線10Cまたは10Dを巻き取るよう
にしているものである。53は準備作業用の先導ワイヤ
ー巻き取り装置である。
【0019】次に、上記構成の装置を使用して行うアン
ボンド加工処理について説明する。この装置の連続運転
に先立ち準備作業を行う。まず、巻き戻し装置31から
PC鋼より線10の先端を引き出し、送り込み装置33
の無端ベルト33a,33b間、付着物除去装置34及
び加熱装置35内を通して緩解装置36まで送り込む。
ボンド加工処理について説明する。この装置の連続運転
に先立ち準備作業を行う。まず、巻き戻し装置31から
PC鋼より線10の先端を引き出し、送り込み装置33
の無端ベルト33a,33b間、付着物除去装置34及
び加熱装置35内を通して緩解装置36まで送り込む。
【0020】次いで、その先端部より手作業で図6に示
すようにより合わせをほぐし、各側線10aを緩解ガイ
ド板39の側線ガイド孔43に、心線10bを心線ガイ
ド筒42に挿通する。そして、図7に示すように一定長
さLだけ緩解部分10cを作り、先端側を手作業にて再
びより合わせる。このより合わせは、各側線10aがよ
り状態に永久変形しているため、特に大きな労力を要せ
ずにできる。そして、そのより合わせ先端部に図7に示
すように先導ワイヤー54を固定する。この先導ワイヤ
ー54は、粉末塗料供給装置45,後加熱装置48,冷
却装置49,滑剤塗布装置55,押出成形機56,冷却
装置57及び引き出し装置50を通して先導ワイヤー巻
き取り装置53に巻きつけておく。
すようにより合わせをほぐし、各側線10aを緩解ガイ
ド板39の側線ガイド孔43に、心線10bを心線ガイ
ド筒42に挿通する。そして、図7に示すように一定長
さLだけ緩解部分10cを作り、先端側を手作業にて再
びより合わせる。このより合わせは、各側線10aがよ
り状態に永久変形しているため、特に大きな労力を要せ
ずにできる。そして、そのより合わせ先端部に図7に示
すように先導ワイヤー54を固定する。この先導ワイヤ
ー54は、粉末塗料供給装置45,後加熱装置48,冷
却装置49,滑剤塗布装置55,押出成形機56,冷却
装置57及び引き出し装置50を通して先導ワイヤー巻
き取り装置53に巻きつけておく。
【0021】この状態で全装置の連続運転を開始させ
る。これによってPC鋼より線10は連続して巻き戻し
装置31から送り込み装置33に引き出され、各装置内
を通ってアンボンド加工処理されて引き出し装置50に
より引き出される。完全にアンボンド加工処理された部
分が引き出し装置50外に引き出されたとき、不完全部
分を切断し、順次連続して引き出されるアンボンド加工
処理PC鋼より線10Cまたは10Dを巻き取り装置5
1のリール52に巻き取る。
る。これによってPC鋼より線10は連続して巻き戻し
装置31から送り込み装置33に引き出され、各装置内
を通ってアンボンド加工処理されて引き出し装置50に
より引き出される。完全にアンボンド加工処理された部
分が引き出し装置50外に引き出されたとき、不完全部
分を切断し、順次連続して引き出されるアンボンド加工
処理PC鋼より線10Cまたは10Dを巻き取り装置5
1のリール52に巻き取る。
【0022】次に、このアンボンド加工処理の特に防錆
処理工程について説明する。PC鋼より線10は送り込
み装置33及び引き出し装置50により周方向の回転が
阻止されて軸方向にのみ移動される。まず、加熱装置3
5では、次工程の緩解装置36においてPC鋼より線1
0のより合わせが一時的に緩解されるが、その緩解によ
って塑性加工歪が生じない温度例えば300〜350℃
に緩解直前のPC鋼より線10を加熱する。そのPC鋼
より線10は加熱された状態のまま緩解装置36に送ら
れる。
処理工程について説明する。PC鋼より線10は送り込
み装置33及び引き出し装置50により周方向の回転が
阻止されて軸方向にのみ移動される。まず、加熱装置3
5では、次工程の緩解装置36においてPC鋼より線1
0のより合わせが一時的に緩解されるが、その緩解によ
って塑性加工歪が生じない温度例えば300〜350℃
に緩解直前のPC鋼より線10を加熱する。そのPC鋼
より線10は加熱された状態のまま緩解装置36に送ら
れる。
【0023】そこでは、PC鋼より線10のより合わせ
ピッチに合わせてそのより方向に緩解ガイド板39がモ
ータ41により回転し、これによってPC鋼より線10
は、準備作業においてほぐされた一定長さL分だけ常に
ほぐされ、L分移動後には自動的に再度より合わされ
る。この一定長さLは、後述する合成樹脂粉末塗料が吹
き付けられ、前記緩解による塑性加工歪防止のための加
熱温度によって溶融密着した後に、硬化が始まるまでの
一定時間ほぐされたままの状態を維持する長さに予め設
定する。加熱装置35で行う加熱はPC鋼より線10の
緩解を温間で行うことになるので、従来の冷間で緩解を
行う場合と異なり、側線10a……に加工歪を生ずるこ
となく、また、ブルーイングの効果が維持されるので、
再度より合わせを戻した時それは完全に復元する。
ピッチに合わせてそのより方向に緩解ガイド板39がモ
ータ41により回転し、これによってPC鋼より線10
は、準備作業においてほぐされた一定長さL分だけ常に
ほぐされ、L分移動後には自動的に再度より合わされ
る。この一定長さLは、後述する合成樹脂粉末塗料が吹
き付けられ、前記緩解による塑性加工歪防止のための加
熱温度によって溶融密着した後に、硬化が始まるまでの
一定時間ほぐされたままの状態を維持する長さに予め設
定する。加熱装置35で行う加熱はPC鋼より線10の
緩解を温間で行うことになるので、従来の冷間で緩解を
行う場合と異なり、側線10a……に加工歪を生ずるこ
となく、また、ブルーイングの効果が維持されるので、
再度より合わせを戻した時それは完全に復元する。
【0024】上記のの加熱は、その後合成樹脂粉末塗料
を側線及び心線全周に溶融密着させ合成樹脂粉末溶融被
覆内層21,23を形成する作用もなすものである。
を側線及び心線全周に溶融密着させ合成樹脂粉末溶融被
覆内層21,23を形成する作用もなすものである。
【0025】このようにしてほぐされた状態のPC鋼よ
り線10は、粉末塗料供給装置45のスプレーブース4
6内に入り、スプレーガン47によりマイナスの電荷が
与えられた合成樹脂粉末塗料が吹き付けられ、これが緩
解装置36にてプラスの電荷が与えられている各側線1
0a及び心線10bの表面に付着して溶融されて、図9
に示すように各線10a,10bの表面に均一な厚さに
合成樹脂塗料被覆層9を形成する。そして緩解部分10
cを通過し、再度より合わされることにより、図10に
示すように各線10a,10bの間が密に充填19さ
れ、かつ外面に合成樹脂粉末溶融被覆内層21が被着さ
れた状態の防錆処理PC鋼より線10Aとなり、後加熱
装置48内で再度加熱されて被覆層表面が整えられ、冷
却装置49にて冷却されて被着された合成樹脂塗料が完
全に硬化される。
り線10は、粉末塗料供給装置45のスプレーブース4
6内に入り、スプレーガン47によりマイナスの電荷が
与えられた合成樹脂粉末塗料が吹き付けられ、これが緩
解装置36にてプラスの電荷が与えられている各側線1
0a及び心線10bの表面に付着して溶融されて、図9
に示すように各線10a,10bの表面に均一な厚さに
合成樹脂塗料被覆層9を形成する。そして緩解部分10
cを通過し、再度より合わされることにより、図10に
示すように各線10a,10bの間が密に充填19さ
れ、かつ外面に合成樹脂粉末溶融被覆内層21が被着さ
れた状態の防錆処理PC鋼より線10Aとなり、後加熱
装置48内で再度加熱されて被覆層表面が整えられ、冷
却装置49にて冷却されて被着された合成樹脂塗料が完
全に硬化される。
【0026】緩解部分10cの長さによっては、図11
に示すように各線10a,10bの合成樹脂塗料被覆層
9を独立した合成樹脂粉末溶融被覆内層23とした防錆
処理PC鋼より線10Bとすることもできる。
に示すように各線10a,10bの合成樹脂塗料被覆層
9を独立した合成樹脂粉末溶融被覆内層23とした防錆
処理PC鋼より線10Bとすることもできる。
【0027】なお、上述の実施例における後加熱装置4
8は合成樹脂粉末塗料の種類によっては必ずしも必要で
はない。また、上述の実施例ではPC鋼より線を粉末塗
料にプラス及びマイナスの電荷を与えて付着させる静電
法による粉体塗装法を使用しているが、PC鋼より線を
予め加熱しておき、これに流動させた粉末塗料を吹き付
けて付着させる、いわゆる流動浸漬法による粉体塗装法
を使用してもよいものである。
8は合成樹脂粉末塗料の種類によっては必ずしも必要で
はない。また、上述の実施例ではPC鋼より線を粉末塗
料にプラス及びマイナスの電荷を与えて付着させる静電
法による粉体塗装法を使用しているが、PC鋼より線を
予め加熱しておき、これに流動させた粉末塗料を吹き付
けて付着させる、いわゆる流動浸漬法による粉体塗装法
を使用してもよいものである。
【0028】前述のように、各線10a,10bの表面
に合成樹脂粉末溶融被覆内層21あるいは23が形成さ
れた防錆処理PC鋼より線10Aまたは10Bは、次に
滑剤塗布装置55にて表面にグリース等の滑剤26が塗
布された後、押出成形機56にて合成樹脂被覆外層筒2
7が嵌合被覆されてそれぞれ図12,図13に示すよう
なアンボンド加工処理PC鋼より線10Cまたは10D
となる。
に合成樹脂粉末溶融被覆内層21あるいは23が形成さ
れた防錆処理PC鋼より線10Aまたは10Bは、次に
滑剤塗布装置55にて表面にグリース等の滑剤26が塗
布された後、押出成形機56にて合成樹脂被覆外層筒2
7が嵌合被覆されてそれぞれ図12,図13に示すよう
なアンボンド加工処理PC鋼より線10Cまたは10D
となる。
【0029】
【発明の効果】以上詳述したところから明らかなよう
に、本発明PC鋼より線の防錆アンボンド加工方法によ
れば、次の効果を奏する。
に、本発明PC鋼より線の防錆アンボンド加工方法によ
れば、次の効果を奏する。
【0030】心線の周囲に複数の側線をより合わせかつ
所定のブルーイングをしたPC鋼より線を、緩解によっ
て塑性加工歪が生じない温度に加熱しつつ、そのより合
わせを順次一時的に緩解するものであるから塑性加工歪
を生じることない。したがって、側線間の伸びにバラつ
きを生じるとかより合わせが緩解前の状態に完全に戻ら
ないというようなことながない。このため、側線及び心
線の各々の全周に合成樹脂粉末溶融被覆内層を、またそ
の表面に滑剤を介して押出成形法による合成樹脂被覆外
層筒をそれぞれ所期の状態で形成できる。
所定のブルーイングをしたPC鋼より線を、緩解によっ
て塑性加工歪が生じない温度に加熱しつつ、そのより合
わせを順次一時的に緩解するものであるから塑性加工歪
を生じることない。したがって、側線間の伸びにバラつ
きを生じるとかより合わせが緩解前の状態に完全に戻ら
ないというようなことながない。このため、側線及び心
線の各々の全周に合成樹脂粉末溶融被覆内層を、またそ
の表面に滑剤を介して押出成形法による合成樹脂被覆外
層筒をそれぞれ所期の状態で形成できる。
【0031】換言すると、本発明加工方法によって得ら
れるPC鋼より線は、側線及び心線が合成樹脂粉末溶融
内層及び合成樹脂被覆外層筒で被覆されているもに拘わ
らず、所定のブルーイングがなされているために、安定
したより状態を保持する。また、側線及び心線が合成樹
脂粉末溶融内層及び合成樹脂被覆外層筒で全面的に被覆
されているので防錆効果が著しく高い。すなわち、本発
明加工方法によって得られたPC鋼より線を切断して得
た200mmの試験片を塩水噴霧中に2000時間浸漬し
たものを観察したところ、錆の発生は被覆のない上記切
断面に認められただけでその他の部分には皆無であっ
た。また、本発明加工方法によって得られるPC鋼より
線は滑剤を介して合成樹脂被覆外層筒が嵌合被覆されて
いるので著しく防錆効果が改善され、また、プレストレ
スト導入時の摩擦抵抗が少ない。したがって、ポストテ
ンショニング工法用PC鋼より線として特に優れたもの
である。
れるPC鋼より線は、側線及び心線が合成樹脂粉末溶融
内層及び合成樹脂被覆外層筒で被覆されているもに拘わ
らず、所定のブルーイングがなされているために、安定
したより状態を保持する。また、側線及び心線が合成樹
脂粉末溶融内層及び合成樹脂被覆外層筒で全面的に被覆
されているので防錆効果が著しく高い。すなわち、本発
明加工方法によって得られたPC鋼より線を切断して得
た200mmの試験片を塩水噴霧中に2000時間浸漬し
たものを観察したところ、錆の発生は被覆のない上記切
断面に認められただけでその他の部分には皆無であっ
た。また、本発明加工方法によって得られるPC鋼より
線は滑剤を介して合成樹脂被覆外層筒が嵌合被覆されて
いるので著しく防錆効果が改善され、また、プレストレ
スト導入時の摩擦抵抗が少ない。したがって、ポストテ
ンショニング工法用PC鋼より線として特に優れたもの
である。
【図1】本発明加工方法の実施例に使用する装置の配列
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図2】緩解装置の断面図である。
【図3】緩解ガイド板の正面図である。
【図4】同上の断面図である。
【図5】粉末塗料供給装置の部分断面図である。
【図6】スレーティングにおけるPC鋼より線の先端ほ
ぐし状態の側面図である。
ぐし状態の側面図である。
【図7】同じく緩解ガイド板への先端部の装着状態の側
面図である。
面図である。
【図8】アンボンド加工処理前のPC鋼より線の断面図
である。
である。
【図9】緩解部分における合成樹脂塗料被着状態の断面
図である。
図である。
【図10】合成樹脂塗料被覆後のPC鋼より線の断面図
である。
である。
【図11】同じく合成樹脂塗料被覆後のPC鋼より線の
断面図である。
断面図である。
【図12】本発明加工方法に得られたPC鋼より線の断
面図である。
面図である。
【図13】同じく本発明加工方法に得られたPC鋼より
線の断面図である。
線の断面図である。
【図14】従来例の断面図である。
【図15】他の従来例の断面図である。
【図16】さらに他の従来例の断面図である。
【図17】さらに他の従来例の断面図である。
10 PC鋼より線 10a 側線 10b 心線 10c 緩解部分 10A,10B 合成樹脂塗料被覆PC鋼より線 10C,10D 本発明方法によって得たPC鋼より
線 21,23 合成樹脂粉末溶融被覆内層 27 合成樹脂被覆外層筒
線 21,23 合成樹脂粉末溶融被覆内層 27 合成樹脂被覆外層筒
Claims (1)
- 【請求項1】心線の周囲に複数の側線をより合わせかつ
所定のブルーイングをしたPC鋼より線を、緩解によっ
て塑性加工歪が生じない温度に加熱しつつ、そのより合
わせを順次一時的に緩解し、その加熱温度を利用して上
記心線及び側線の各外周に合成樹脂粉末塗料を溶融密着
させて合成樹脂粉末溶融被覆内層(21,23)を形成
するとともに、上記より合わせ状態を復元させた後、そ
の表面に滑剤を塗布し、さらにその表面に押出成形法に
より合成樹脂被覆外層筒(27)を嵌合被覆することを
特徴とするPC鋼より線の防錆アンボンド加工方法
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2410133A JPH0776474B2 (ja) | 1990-12-13 | 1990-12-13 | Pc鋼より線の防錆アンボンド加工方法 |
| TW080101295A TW208060B (ja) | 1990-12-13 | 1991-02-21 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2410133A JPH0776474B2 (ja) | 1990-12-13 | 1990-12-13 | Pc鋼より線の防錆アンボンド加工方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04216750A JPH04216750A (ja) | 1992-08-06 |
| JPH0776474B2 true JPH0776474B2 (ja) | 1995-08-16 |
Family
ID=18519341
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2410133A Expired - Fee Related JPH0776474B2 (ja) | 1990-12-13 | 1990-12-13 | Pc鋼より線の防錆アンボンド加工方法 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0776474B2 (ja) |
| TW (1) | TW208060B (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2691113B2 (ja) * | 1992-11-13 | 1997-12-17 | 黒沢建設株式会社 | Pc鋼より線の防錆被膜形成加工方法及び同方法を実施する防錆被膜形成加工装置 |
| JP2651356B2 (ja) * | 1994-09-06 | 1997-09-10 | 黒沢建設株式会社 | 塗装pc鋼より線の多条アンボンド加工方法 |
| JP2000345656A (ja) * | 1999-06-04 | 2000-12-12 | Kurosawa Construction Co Ltd | Pc鋼材の圧着グリップ |
| JP5222424B1 (ja) * | 2012-08-02 | 2013-06-26 | 黒沢建設株式会社 | Pc鋼より線の防錆被膜形成方法及びpc鋼より線 |
-
1990
- 1990-12-13 JP JP2410133A patent/JPH0776474B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1991
- 1991-02-21 TW TW080101295A patent/TW208060B/zh active
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04216750A (ja) | 1992-08-06 |
| TW208060B (ja) | 1993-06-21 |
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