JPH0781408B2 - 既存モルタルの剥落防止工法 - Google Patents
既存モルタルの剥落防止工法Info
- Publication number
- JPH0781408B2 JPH0781408B2 JP5047259A JP4725993A JPH0781408B2 JP H0781408 B2 JPH0781408 B2 JP H0781408B2 JP 5047259 A JP5047259 A JP 5047259A JP 4725993 A JP4725993 A JP 4725993A JP H0781408 B2 JPH0781408 B2 JP H0781408B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mortar
- layer
- mortar layer
- existing
- exfoliation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 239000004570 mortar (masonry) Substances 0.000 title claims description 201
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 52
- 238000004299 exfoliation Methods 0.000 title claims description 29
- 230000002265 prevention Effects 0.000 title claims description 15
- 239000010410 layer Substances 0.000 claims description 158
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 81
- 239000002344 surface layer Substances 0.000 claims description 25
- 239000011433 polymer cement mortar Substances 0.000 claims description 23
- 238000010276 construction Methods 0.000 claims description 22
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 claims description 20
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 claims description 20
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 claims description 13
- 238000000576 coating method Methods 0.000 claims description 13
- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 claims description 8
- 239000000057 synthetic resin Substances 0.000 claims description 8
- 239000002184 metal Substances 0.000 claims description 5
- 239000003365 glass fiber Substances 0.000 claims description 3
- 239000000835 fiber Substances 0.000 claims 1
- 230000008901 benefit Effects 0.000 description 9
- 239000005002 finish coating Substances 0.000 description 6
- 230000029058 respiratory gaseous exchange Effects 0.000 description 6
- 230000006378 damage Effects 0.000 description 4
- 238000002347 injection Methods 0.000 description 4
- 239000007924 injection Substances 0.000 description 4
- 239000003973 paint Substances 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 3
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 3
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 3
- 230000008569 process Effects 0.000 description 3
- 230000005855 radiation Effects 0.000 description 3
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 2
- 208000027418 Wounds and injury Diseases 0.000 description 2
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 2
- 238000005422 blasting Methods 0.000 description 2
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 2
- 208000014674 injury Diseases 0.000 description 2
- 239000007769 metal material Substances 0.000 description 2
- 230000035699 permeability Effects 0.000 description 2
- 230000003014 reinforcing effect Effects 0.000 description 2
- 230000008439 repair process Effects 0.000 description 2
- 238000010008 shearing Methods 0.000 description 2
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 2
- 206010017472 Fumbling Diseases 0.000 description 1
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 1
- 230000008859 change Effects 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 239000011162 core material Substances 0.000 description 1
- 239000012535 impurity Substances 0.000 description 1
- 230000035515 penetration Effects 0.000 description 1
- 238000009418 renovation Methods 0.000 description 1
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 1
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 1
- 230000008961 swelling Effects 0.000 description 1
- 239000002699 waste material Substances 0.000 description 1
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Landscapes
- Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、既存モルタルの剥落防
止に関し、特にコンクリート建築物に塗布されているモ
ルタル層の剥落事故および劣化進行を防止することがで
きると共に、仕上層に必要な下地調整ができる既存モル
タルの剥落防止工法に関するものである。
止に関し、特にコンクリート建築物に塗布されているモ
ルタル層の剥落事故および劣化進行を防止することがで
きると共に、仕上層に必要な下地調整ができる既存モル
タルの剥落防止工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンクリート建築物等の建築物の既存モ
ルタル層が、温度変化及び乾湿等による収縮や地震等の
外力の挙動等によって、経年により、接着強度が低下し
そのまま放置すると剥がれ落ち、物損事故はもとより、
人命に関わる大事故となる虞があるという問題点があっ
た。
ルタル層が、温度変化及び乾湿等による収縮や地震等の
外力の挙動等によって、経年により、接着強度が低下し
そのまま放置すると剥がれ落ち、物損事故はもとより、
人命に関わる大事故となる虞があるという問題点があっ
た。
【0003】また、これらモルタル層の剥離等が、コン
クリート躯体等の躯体を劣化する引き金になる虞がある
という問題点があった。
クリート躯体等の躯体を劣化する引き金になる虞がある
という問題点があった。
【0004】そこで、従来これらの対処方法として、
浮きモルタル部分の撤去と塗替法(新外壁の形成法)
接着剤の注入方法ピンニングと接着剤注入方法等があ
るが、それらには、下記のような問題点がある為、問題
点を解決するには至らなかった。 浮きモルタル部分の撤去と塗替法(新外壁の形成法) 既存浮きモルタルを撤去し、新たな外壁を形成する方法
であるが、浮きモルタル部分の撤去作業が危険であるば
かりでなく、浮きに至った原因が、全て消滅するわけで
はない。すなわち、外壁には、日射による温冷・乾湿等
によるムーブメントの影響や地震等による挙動等で、再
び浮きが発生することが宿命である。
浮きモルタル部分の撤去と塗替法(新外壁の形成法)
接着剤の注入方法ピンニングと接着剤注入方法等があ
るが、それらには、下記のような問題点がある為、問題
点を解決するには至らなかった。 浮きモルタル部分の撤去と塗替法(新外壁の形成法) 既存浮きモルタルを撤去し、新たな外壁を形成する方法
であるが、浮きモルタル部分の撤去作業が危険であるば
かりでなく、浮きに至った原因が、全て消滅するわけで
はない。すなわち、外壁には、日射による温冷・乾湿等
によるムーブメントの影響や地震等による挙動等で、再
び浮きが発生することが宿命である。
【0005】また、ハツリ取ったモルタル層の廃棄物処
理が困難であるばかりでなく、修復モルタル層の厚さが
不安定となることや、新たなモルタル層の養生期間が必
要となること等の問題を考慮すると改修工事の計画が立
てずらく支障を来すという問題点もある。 接着剤の注入方法 既存浮きモルタルに注入孔を穿設し、該注入孔に接着剤
を注入して、外壁と躯体との接着力を強化する方法であ
る。しかし、小さい孔からの作業の為、全て手探りの作
業となり、下地の状態の確認や取除く必要がある脆弱
層、不純物等の確認ができず、信頼性に乏しいものにな
るという問題点がある。また、浮き界面に透湿抵抗の大
きな層を形成することになるので、湿圧による脹れの問
題も生じてくる。 ピンニングと接着剤注入方法 既存モルタルの浮き範囲をチェックした後、浮きの程度
やモルタル層の厚さ等によって挿入するピンの長さ、太
さ、平方メートル当たりのピンの本数等を決めた後、挿
入孔を穿設し、該孔に細丸棒状のピンを挿入して接着剤
により接合し、外壁と躯体との接着力を強化する方法で
ある。しかし、通常使用されているピンは、ねじ部を切
った溝状のピンで、接着面積が少ない為、既存モルタル
の孕みに対する保持力が弱く、平方メートル当たり多数
本のピンニングをすることが常識であり、既存モルタル
に多数の孔を開けることはそれだけ亀裂を誘発させるこ
とになり、モルタル層の板状効果を損ねることになるの
で、好ましい手段ではないという問題がある。
理が困難であるばかりでなく、修復モルタル層の厚さが
不安定となることや、新たなモルタル層の養生期間が必
要となること等の問題を考慮すると改修工事の計画が立
てずらく支障を来すという問題点もある。 接着剤の注入方法 既存浮きモルタルに注入孔を穿設し、該注入孔に接着剤
を注入して、外壁と躯体との接着力を強化する方法であ
る。しかし、小さい孔からの作業の為、全て手探りの作
業となり、下地の状態の確認や取除く必要がある脆弱
層、不純物等の確認ができず、信頼性に乏しいものにな
るという問題点がある。また、浮き界面に透湿抵抗の大
きな層を形成することになるので、湿圧による脹れの問
題も生じてくる。 ピンニングと接着剤注入方法 既存モルタルの浮き範囲をチェックした後、浮きの程度
やモルタル層の厚さ等によって挿入するピンの長さ、太
さ、平方メートル当たりのピンの本数等を決めた後、挿
入孔を穿設し、該孔に細丸棒状のピンを挿入して接着剤
により接合し、外壁と躯体との接着力を強化する方法で
ある。しかし、通常使用されているピンは、ねじ部を切
った溝状のピンで、接着面積が少ない為、既存モルタル
の孕みに対する保持力が弱く、平方メートル当たり多数
本のピンニングをすることが常識であり、既存モルタル
に多数の孔を開けることはそれだけ亀裂を誘発させるこ
とになり、モルタル層の板状効果を損ねることになるの
で、好ましい手段ではないという問題がある。
【0006】以上の何れの工法も、施工に先立って既存
モルタル層の浮き範囲のチェックが必要であり、該チェ
ックを行うことが予算建てに先駆けて必要となるため、
改修計画に支障を来す問題もある。
モルタル層の浮き範囲のチェックが必要であり、該チェ
ックを行うことが予算建てに先駆けて必要となるため、
改修計画に支障を来す問題もある。
【0007】また、仮に施工が完全に出来たからといっ
て、浮くに至った原因は消滅してしまう訳ではない為、
経年により再び浮く現象の発生は必至であり、真の剥落
防止の施工とはいい難いという問題がある。
て、浮くに至った原因は消滅してしまう訳ではない為、
経年により再び浮く現象の発生は必至であり、真の剥落
防止の施工とはいい難いという問題がある。
【0008】しかも、改修に際しての仕上げに必要な下
地調整工事は別途作業となるという問題もある。
地調整工事は別途作業となるという問題もある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明では、下記構成
とすることによって、上述した問題を解決することを目
的とする。すなわち、 (1)既存モルタル層の活用 改修すべきモルタル層を剥離せずに、既存モルタル層は
そのまま出来るだけ活用して、たとえ浮きモルタル層が
発生しても、浮きモルタル層はその状態で剪断力等の負
荷を受けることなく平衡状態となっているので、該自然
のムーブメントに逆らうことなく、該平衡状態を活用す
る。 (2)既存モルタル層と躯体の結合による追従性の確保 モルタル層と躯体に連通させて連結材を介して挿入固定
することで、該モルタル層と躯体とを部分結束し、躯体
とモルタル層との追従性を確保する。 (3)集成板的機能の付与 モルタル層に合成樹脂の混入されたモルタルを塗布け、
芯材として網材を埋設させ、網材を埋設させた新表面層
でモルタル層を補強することにより、モルタル層に板状
性を蘇らせ、集成板的機能を付与させることで、負圧等
によるモルタル層の争み現象を抑制し、モルタル層の剥
落を防止できると共に、仕上げ塗材の要求する平滑性に
富んだ下地作りも併せて可能にする。 (4)防水性と通気性の付与 モルタル層に網材を埋設させた新表面層を形成すること
により、防水性と通気性とを付与させる。 (5)透湿抵抗の緩和 躯体とモルタル層とに連結材の挿入固定施工をするこ
と、およびモルタル層表面の旧塗膜(有機仕上材)をサ
ンデングにより部分除去施工することにより、施工部分
で呼吸孔の役目をさせ透湿抵抗を緩和させる。
とすることによって、上述した問題を解決することを目
的とする。すなわち、 (1)既存モルタル層の活用 改修すべきモルタル層を剥離せずに、既存モルタル層は
そのまま出来るだけ活用して、たとえ浮きモルタル層が
発生しても、浮きモルタル層はその状態で剪断力等の負
荷を受けることなく平衡状態となっているので、該自然
のムーブメントに逆らうことなく、該平衡状態を活用す
る。 (2)既存モルタル層と躯体の結合による追従性の確保 モルタル層と躯体に連通させて連結材を介して挿入固定
することで、該モルタル層と躯体とを部分結束し、躯体
とモルタル層との追従性を確保する。 (3)集成板的機能の付与 モルタル層に合成樹脂の混入されたモルタルを塗布け、
芯材として網材を埋設させ、網材を埋設させた新表面層
でモルタル層を補強することにより、モルタル層に板状
性を蘇らせ、集成板的機能を付与させることで、負圧等
によるモルタル層の争み現象を抑制し、モルタル層の剥
落を防止できると共に、仕上げ塗材の要求する平滑性に
富んだ下地作りも併せて可能にする。 (4)防水性と通気性の付与 モルタル層に網材を埋設させた新表面層を形成すること
により、防水性と通気性とを付与させる。 (5)透湿抵抗の緩和 躯体とモルタル層とに連結材の挿入固定施工をするこ
と、およびモルタル層表面の旧塗膜(有機仕上材)をサ
ンデングにより部分除去施工することにより、施工部分
で呼吸孔の役目をさせ透湿抵抗を緩和させる。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために、コンクリート建築物等の建築物のモルタ
ル層が剥落するのを回避すべく、次の構成を備えたこと
を特徴とする既存モルタルの剥落防止工法を提供するこ
とを目的とするものである。 (1)モルタル層の浮きの如何に関わらず、剥離除去せ
ず、選定したモルタル層の一面全体の有機仕上材(旧塗
膜)の上から、面積当たり均等となるように施工点のマ
ーキングを行う。 (2)該マーキングした既存モルタルの表層よりコンク
リート躯体に到達する連結孔を穿設する。 (3)上記連結孔の周囲を直径が20cm程度、上記モ
ルタル層の表面の有機仕上材(旧塗膜)を部分除去し、
モルタル層のフレッシュ面を露出させる。 (4)上記連結孔内に接着剤を充填する。次に、予め準
備してあるピン状の連結材を上記連結孔内に挿入して、
接着剤を介して固定する。 (5)上記フレッシュ面とモルタル層の表面に連続して
ポリマセメントモルタルを塗布する。 (6)その表面に網材を点付けする。 (7)金鏝等で押圧して該網材をポリマセメントモルタ
ルに埋設させることによって新表面層を形成し、該新表
面層により上記モルタル層を補強する。
決するために、コンクリート建築物等の建築物のモルタ
ル層が剥落するのを回避すべく、次の構成を備えたこと
を特徴とする既存モルタルの剥落防止工法を提供するこ
とを目的とするものである。 (1)モルタル層の浮きの如何に関わらず、剥離除去せ
ず、選定したモルタル層の一面全体の有機仕上材(旧塗
膜)の上から、面積当たり均等となるように施工点のマ
ーキングを行う。 (2)該マーキングした既存モルタルの表層よりコンク
リート躯体に到達する連結孔を穿設する。 (3)上記連結孔の周囲を直径が20cm程度、上記モ
ルタル層の表面の有機仕上材(旧塗膜)を部分除去し、
モルタル層のフレッシュ面を露出させる。 (4)上記連結孔内に接着剤を充填する。次に、予め準
備してあるピン状の連結材を上記連結孔内に挿入して、
接着剤を介して固定する。 (5)上記フレッシュ面とモルタル層の表面に連続して
ポリマセメントモルタルを塗布する。 (6)その表面に網材を点付けする。 (7)金鏝等で押圧して該網材をポリマセメントモルタ
ルに埋設させることによって新表面層を形成し、該新表
面層により上記モルタル層を補強する。
【0011】
【作用】このような本発明によれば、以下の作用があ
る。
る。
【0012】すなわち、本発明によれば、 (1)モルタル層にポリマセメントモルタルを塗付け、
それに網材を埋設させることにより既存モルタル層に板
状性が出来、集成板的機能が生じるので、負圧等による
モルタル層の争み現象が抑制され、モルタル層の剥落防
止を図ることができる。 (2)接着表面積の大きな連結材で躯体とモルタル層を
部分結束させる為、該躯体とモルタル層に追従性が生
じ、地震等による挙動を分散・吸収でき、剪断等の負荷
を受けず平衡状態が保てる。 (3)モルタル層に網材を埋設させた新表面層を形成す
ることにより、防水性と通気性とが向上する。 (4)躯体とモルタル層とに連結材の挿入固定施工をす
ること、およびモルタル層表面の旧塗膜(有機仕上材)
をサンデングにより部分除去施工をすることにより、施
工部分が呼吸孔の役目をするので透湿抵抗が緩和する。 (5)各工程を目視により確認しながら施工できる為、
信頼性の高い施工となる。 (6)モルタル層の浮きの如何に関わらず、該モルタル
層を除去することなく、モルタル層の一面全体に面積当
たり均等に施工する為、モルタル層の浮きのチェックが
不要となると共に、モルタル層の除去作業が不要とな
り、作業が簡易となる。 (7)モルタル層を剥落防止の目的で施工することで、
仕上げ塗材の要求する平滑性に富んだ下地調整が合わせ
て出来ることになる。 (8)連結材を挿入固定する施工により、該施工部分が
呼吸孔の役目をする為、既存仕上塗料の無理な除去作業
が減少する。 (9)連結材と新表面層との組み合わせによって、該連
結材の平方メートル当たり必要数が可及的に減少し、連
結材の挿入間隔を拡大でき、モルタル層に開ける連結孔
の数が減少し、モルタル層の亀裂の誘発を阻止し、モル
タル層の亀裂発生を防止できる。
それに網材を埋設させることにより既存モルタル層に板
状性が出来、集成板的機能が生じるので、負圧等による
モルタル層の争み現象が抑制され、モルタル層の剥落防
止を図ることができる。 (2)接着表面積の大きな連結材で躯体とモルタル層を
部分結束させる為、該躯体とモルタル層に追従性が生
じ、地震等による挙動を分散・吸収でき、剪断等の負荷
を受けず平衡状態が保てる。 (3)モルタル層に網材を埋設させた新表面層を形成す
ることにより、防水性と通気性とが向上する。 (4)躯体とモルタル層とに連結材の挿入固定施工をす
ること、およびモルタル層表面の旧塗膜(有機仕上材)
をサンデングにより部分除去施工をすることにより、施
工部分が呼吸孔の役目をするので透湿抵抗が緩和する。 (5)各工程を目視により確認しながら施工できる為、
信頼性の高い施工となる。 (6)モルタル層の浮きの如何に関わらず、該モルタル
層を除去することなく、モルタル層の一面全体に面積当
たり均等に施工する為、モルタル層の浮きのチェックが
不要となると共に、モルタル層の除去作業が不要とな
り、作業が簡易となる。 (7)モルタル層を剥落防止の目的で施工することで、
仕上げ塗材の要求する平滑性に富んだ下地調整が合わせ
て出来ることになる。 (8)連結材を挿入固定する施工により、該施工部分が
呼吸孔の役目をする為、既存仕上塗料の無理な除去作業
が減少する。 (9)連結材と新表面層との組み合わせによって、該連
結材の平方メートル当たり必要数が可及的に減少し、連
結材の挿入間隔を拡大でき、モルタル層に開ける連結孔
の数が減少し、モルタル層の亀裂の誘発を阻止し、モル
タル層の亀裂発生を防止できる。
【0013】
【実施例】本発明は、次の構成を有する既存モルタルの
剥落防止工法である。
剥落防止工法である。
【0014】すなわち、本発明はコンクリート建築物等
の、建築物のモルタル層が剥落するのを回避すべく実施
する既存モルタルの剥落防止工法において、次の構成を
備えたことを特徴とする既存モルタルの剥落防止工法で
ある。 (1)改修すべきモルタル層は浮き如何には関係なく剥
離除去せず、既存のモルタル層を活用する。 (2)コンクリート躯体等の躯体と既存のモルタル層と
をピン状の連結材により部分結束し、該躯体とモルタル
層との追従性を確保する。 (3)モルタル層を網材を埋設させた新表面層で補強す
ることにより、該モルタル層に板状性を蘇らせ、集成板
的機能を付与させる。 (4)上記網材を埋設させた新表面層の形成により、防
水性と通気性とを付与させる。
の、建築物のモルタル層が剥落するのを回避すべく実施
する既存モルタルの剥落防止工法において、次の構成を
備えたことを特徴とする既存モルタルの剥落防止工法で
ある。 (1)改修すべきモルタル層は浮き如何には関係なく剥
離除去せず、既存のモルタル層を活用する。 (2)コンクリート躯体等の躯体と既存のモルタル層と
をピン状の連結材により部分結束し、該躯体とモルタル
層との追従性を確保する。 (3)モルタル層を網材を埋設させた新表面層で補強す
ることにより、該モルタル層に板状性を蘇らせ、集成板
的機能を付与させる。 (4)上記網材を埋設させた新表面層の形成により、防
水性と通気性とを付与させる。
【0015】以下に添付の図面を参照して、本発明の特
定の実施例について詳述する。
定の実施例について詳述する。
【0016】図1〜図7は、本発明の第1実施例を示
す。
す。
【0017】すなわち、 第1工程 まず、図1に良く示されているようにモルタル層Mの浮
きの如何に関わらず、剥離除去せず、選定したモルタル
層Mの一面全体の有機仕上材(旧塗膜)Gの上から、面
積当たり均等となるように、計画的に平方メートル当た
り4か所に施工点Cのマーキングを行う。
きの如何に関わらず、剥離除去せず、選定したモルタル
層Mの一面全体の有機仕上材(旧塗膜)Gの上から、面
積当たり均等となるように、計画的に平方メートル当た
り4か所に施工点Cのマーキングを行う。
【0018】次に、図2に良く示されているように、該
マーキングした各施工点Cに直径6.5mm、深さコン
クリート躯体Pに25mm以上到達する円環状の連結孔
Hを水平にして傾斜角θ(本実施例にあっては、20度
程度)だけ下向きに穿設する。
マーキングした各施工点Cに直径6.5mm、深さコン
クリート躯体Pに25mm以上到達する円環状の連結孔
Hを水平にして傾斜角θ(本実施例にあっては、20度
程度)だけ下向きに穿設する。
【0019】さらに、図3に良く示されているように、
上記連結孔Hの周囲を直径が20cm程度、ジスクサン
ダで円形にサンデングして、上記モルタル層Mの表面の
有機仕上材(旧塗膜)Gを部分除去し、モルタル層Mの
フレッシュ面Fを露出させる。つづいて、該フレッシュ
面Fと上記連結孔Hの内部をウェットブラスト等で清掃
してクリーンな状態とする。
上記連結孔Hの周囲を直径が20cm程度、ジスクサン
ダで円形にサンデングして、上記モルタル層Mの表面の
有機仕上材(旧塗膜)Gを部分除去し、モルタル層Mの
フレッシュ面Fを露出させる。つづいて、該フレッシュ
面Fと上記連結孔Hの内部をウェットブラスト等で清掃
してクリーンな状態とする。
【0020】第2工程 まず、上記連結孔H内に接着剤Aを充填する。
【0021】次に、図4に良く示されているように、予
め準備してあるピン状の連結材1を上記連結孔H内に挿
入して、接着剤Aを介して固定する。
め準備してあるピン状の連結材1を上記連結孔H内に挿
入して、接着剤Aを介して固定する。
【0022】第3工程 まず、図5に良く示されているように、上記フレッシュ
面Fとモルタル層Mの表面に連続してポリマセメントモ
ルタルBを塗布する。
面Fとモルタル層Mの表面に連続してポリマセメントモ
ルタルBを塗布する。
【0023】つづいて、図6に良く示されているよう
に、その表面に網材Nを点付けする。
に、その表面に網材Nを点付けする。
【0024】さらに、図7に良く示されているように、
金鏝等で押圧して該網材NをポリマセメントモルタルB
に埋設させることによって新表面層Eを形成し、該新表
面層Eにより上記モルタル層Mを補強する。
金鏝等で押圧して該網材NをポリマセメントモルタルB
に埋設させることによって新表面層Eを形成し、該新表
面層Eにより上記モルタル層Mを補強する。
【0025】このようにして、上記モルタル層Mに新表
面層Eを形成することによって、モルタル層Mに板状性
を蘇らせ、集成的機能を付与させて負圧等によるモルタ
ル層Mの孕み現象を抑制し、モルタル層Mの剥落防止と
共に、仕上げ塗材の要求する下地調整が併せて出来るこ
とになる。
面層Eを形成することによって、モルタル層Mに板状性
を蘇らせ、集成的機能を付与させて負圧等によるモルタ
ル層Mの孕み現象を抑制し、モルタル層Mの剥落防止と
共に、仕上げ塗材の要求する下地調整が併せて出来るこ
とになる。
【0026】上記連結材1は、図2〜図7に良く示され
ているように、鋼材等の金属材からなり、丸棒状に形成
され、外周には雄ねじ状の凹凸が形成されており、直径
が6mm位で、長さがコンクリート躯体Pとモルタル層
Mの厚さによって決まる。
ているように、鋼材等の金属材からなり、丸棒状に形成
され、外周には雄ねじ状の凹凸が形成されており、直径
が6mm位で、長さがコンクリート躯体Pとモルタル層
Mの厚さによって決まる。
【0027】また、上記網材Nは、上記モルタル層に比
較して、ヤング係数が大きいことが要求され、該条件を
充足するものとしてガラス繊維があり、新表面層Eを形
成するポリマセメントモルタルBにも、またモルタル層
にも、侵食されることなく原形を維持する。
較して、ヤング係数が大きいことが要求され、該条件を
充足するものとしてガラス繊維があり、新表面層Eを形
成するポリマセメントモルタルBにも、またモルタル層
にも、侵食されることなく原形を維持する。
【0028】このようにして、上記モルタル層Mに新表
面層Eを形成することによって、モルタル層Mに板状性
を蘇らせ、集成板的機能を付与させて負圧等によるモル
タル層Mの争み現象を抑制し、モルタル層Mの剥落防止
と共に、仕上げ塗料の要求する下地調整が合わせて出来
ることになる。
面層Eを形成することによって、モルタル層Mに板状性
を蘇らせ、集成板的機能を付与させて負圧等によるモル
タル層Mの争み現象を抑制し、モルタル層Mの剥落防止
と共に、仕上げ塗料の要求する下地調整が合わせて出来
ることになる。
【0029】図8〜図14は、本発明の第二実施例を示
す。
す。
【0030】すなわち、 第1工程 まず、モルタル層Mの浮きの如何に関わらず、選定した
モルタル層Mの一面全体の有機仕上材(旧塗膜)Gの上
から、面積当たり均等となるように、計画的に平方メー
トル当たり5か所に施工点Cのマーキングを行う。
モルタル層Mの一面全体の有機仕上材(旧塗膜)Gの上
から、面積当たり均等となるように、計画的に平方メー
トル当たり5か所に施工点Cのマーキングを行う。
【0031】次に、図8に良く示されているように、該
マーキングした各施工点Cに直径が5cm、深さがモル
タル層Mに3〜5mm到達する円環状の環状窪Lを形成
する。
マーキングした各施工点Cに直径が5cm、深さがモル
タル層Mに3〜5mm到達する円環状の環状窪Lを形成
する。
【0032】つづいて、図9に良く示されているよう
に、該環状窪Lの頂点に直径6.5mm、深さがコンク
リート躯体Pに25mm以上到達する円筒状の連結孔H
を水平にして傾斜角θ(本実施例にあっては、20度程
度)だけ下向きに穿設する。
に、該環状窪Lの頂点に直径6.5mm、深さがコンク
リート躯体Pに25mm以上到達する円筒状の連結孔H
を水平にして傾斜角θ(本実施例にあっては、20度程
度)だけ下向きに穿設する。
【0033】さらに、図10に良く示されているよう
に、上記環状窪L内の円形のモルタルMの有機仕上材
(旧塗膜)Gを、厚さ3〜5mm程度ハツリ加工等によ
り除去してモルタル層Mの表面のフレッシュ面Fを露出
させ、円皿状の皿状窪Sを形成する。
に、上記環状窪L内の円形のモルタルMの有機仕上材
(旧塗膜)Gを、厚さ3〜5mm程度ハツリ加工等によ
り除去してモルタル層Mの表面のフレッシュ面Fを露出
させ、円皿状の皿状窪Sを形成する。
【0034】つづいて、該皿状窪Sと上記連結孔Hの内
部をウェットブラスト等で清掃してクリーンな状態とす
る。
部をウェットブラスト等で清掃してクリーンな状態とす
る。
【0035】第2工程 まず、上記連結孔H内に低粘度の接着剤Aを充填する。
【0036】次に、図11に良く示されているように、
予め準備してある連結材1の軸体2を上記連結孔H内に
挿入して、接着剤Aを介して固定する。
予め準備してある連結材1の軸体2を上記連結孔H内に
挿入して、接着剤Aを介して固定する。
【0037】つづいて、図12に良く示されているよう
に、該皿状窪Sに連結材1の環状係止部3を設置した
後、該皿状窪Sを環状係止部3と共に合成樹脂の混入さ
れたモルタルであるポリマセメントモルタルBで埋戻固
定させる。
に、該皿状窪Sに連結材1の環状係止部3を設置した
後、該皿状窪Sを環状係止部3と共に合成樹脂の混入さ
れたモルタルであるポリマセメントモルタルBで埋戻固
定させる。
【0038】第3工程 まず、図13に良く示されているように、該埋戻部分と
上記モルタル層Mの表面に連続してポリマセメントモル
タルBを塗布し、つづいてその表面に網材Nを点付け
し、図14に良く示されているように、金鏝等で押圧し
て該網材NをポリマセメントモルタルBに埋設させるこ
とによって新表面層Eを形成し、該新表面層Eにより上
記モルタル層Mを補強する。
上記モルタル層Mの表面に連続してポリマセメントモル
タルBを塗布し、つづいてその表面に網材Nを点付け
し、図14に良く示されているように、金鏝等で押圧し
て該網材NをポリマセメントモルタルBに埋設させるこ
とによって新表面層Eを形成し、該新表面層Eにより上
記モルタル層Mを補強する。
【0039】このようにして、上記モルタル層Mに新表
面層Eを形成することによって、モルタル層Mに板状性
を蘇らせ、集成的機能を付与させて負圧等によるモルタ
ル層Mの孕み現象を抑制し、モルタル層Mの剥落防止と
共に、仕上げ塗材の要求する下地調整が併せて出来るこ
とになる。
面層Eを形成することによって、モルタル層Mに板状性
を蘇らせ、集成的機能を付与させて負圧等によるモルタ
ル層Mの孕み現象を抑制し、モルタル層Mの剥落防止と
共に、仕上げ塗材の要求する下地調整が併せて出来るこ
とになる。
【0040】上記連結材1は、図15と図16に良く示
されているように、鋼材等の金属材からなり、軸体2
と、該軸体2の端部に連結形成された環状係止部3とか
ら構成されている。
されているように、鋼材等の金属材からなり、軸体2
と、該軸体2の端部に連結形成された環状係止部3とか
ら構成されている。
【0041】該軸体2は、丸棒状に形成され、外周には
雄ねじ状の凹凸が形成されると共に、端部には環状係止
部を係合するための係合孔4(本実施例にあっては孔の
直径が1.0mm)が設けられている。
雄ねじ状の凹凸が形成されると共に、端部には環状係止
部を係合するための係合孔4(本実施例にあっては孔の
直径が1.0mm)が設けられている。
【0042】軸体2は、直径が6mm位で、長さがコン
クリート躯体Pとモルタル層Mの厚さによって決まる。
クリート躯体Pとモルタル層Mの厚さによって決まる。
【0043】次に、本実施例に係るモルタル層の剥落防
止工法の作用について説明する。
止工法の作用について説明する。
【0044】すなわち、本発明は、モルタル層Mの浮き
如何には関係なく、計画的に改修すべきモルタル層Mの
一面全体を対象に、所定間隔で均等に連結材1で部分結
束させると共に、モルタル層Mの表面より合成樹脂の混
入されたモルタルであるポリマセメントモルタルBを塗
付けた後、網材を埋設することにより、モルタル層Mを
集成板的に活用させるという考え方であり、下記の作用
がある。 (1)モルタル層MにポリマセメントモルタルBを塗付
け、さらに網材Nを埋設させることで、モルタル層Mに
板状性を蘇らせ、集成板的機能を付与させることができ
る為、負圧等による既存モルタルMの孕み現象を抑制
し、モルタル層Mの剥落防止を図ることができ、モルタ
ル層Mの剥落による物損事故や人身事故の発生を阻止す
ることが出来る。 (2)連結材1を用いてコンクリート躯体Pとモルタル
層Mを部分結束させる為、該コンクリート躯体Pとモル
タル層Mとの追従性を図ることができる。
如何には関係なく、計画的に改修すべきモルタル層Mの
一面全体を対象に、所定間隔で均等に連結材1で部分結
束させると共に、モルタル層Mの表面より合成樹脂の混
入されたモルタルであるポリマセメントモルタルBを塗
付けた後、網材を埋設することにより、モルタル層Mを
集成板的に活用させるという考え方であり、下記の作用
がある。 (1)モルタル層MにポリマセメントモルタルBを塗付
け、さらに網材Nを埋設させることで、モルタル層Mに
板状性を蘇らせ、集成板的機能を付与させることができ
る為、負圧等による既存モルタルMの孕み現象を抑制
し、モルタル層Mの剥落防止を図ることができ、モルタ
ル層Mの剥落による物損事故や人身事故の発生を阻止す
ることが出来る。 (2)連結材1を用いてコンクリート躯体Pとモルタル
層Mを部分結束させる為、該コンクリート躯体Pとモル
タル層Mとの追従性を図ることができる。
【0045】すなわち、選定したモルタル層Mに面積当
たり均等となるように連結材1を用いてコンクリート躯
体Pとモルタル層Mを部分結束で処理している為、モル
タル層Mへの日射による温冷・乾湿等によるムーブメン
ト及び地震等による躯体の挙動を分散・吸収でき、剪断
等の負荷を受けず平衡状態が保てる。 (3)モルタル層Mに網材を埋設させた新表面層Eを形
成することにより、防水性と通気性とが向上する。 (4)躯体Pとモルタル層Mとに連結材1の挿入固定施
工をすること、およびモルタル層表面の旧塗膜(有機仕
上材)をサンデングにより部分除去施工をすることによ
り、施工部分が呼吸孔の役目をするので透湿抵抗が緩和
する。 (5)各工程を目視により確認しながら施工できる為、
信頼性の高い施工となる。 (6)モルタル層Mの浮きの如何に関わらず、該モルタ
ル層Mを除去することなく、モルタル層Mの一面全体に
面積当たり均等に施工する為、モルタル層Mの浮きのチ
ェックが不要となると共に、モルタル層Mの除去作業が
不要となり、作業が簡易となる。 (7)モルタル層Mの剥落防止の目的で網材Nをポリマ
セメントモルタルBに埋設処理することにより、仕上げ
塗材の要求する平滑性に富んだ下地調整が併せて出来る
ことになる。 (8)透湿抵抗の問題が、連結材1を挿入固定する施工
により、該施工部分が呼吸孔の役目をする為、既存仕上
塗料の無理な除去作業が減少する。 (9)連結材1と新表面層Eとの組み合わせによって、
該連結材1の平方メートル当たり必要数が可及的に減少
し、連結材1の挿入間隔を拡大でき、モルタル層Mに開
ける連結材1の挿入固定用の連結孔Hの数が減少し、モ
ルタル層Mの亀裂の誘発を阻止し、モルタル層Mの亀裂
発生を防止できる。
たり均等となるように連結材1を用いてコンクリート躯
体Pとモルタル層Mを部分結束で処理している為、モル
タル層Mへの日射による温冷・乾湿等によるムーブメン
ト及び地震等による躯体の挙動を分散・吸収でき、剪断
等の負荷を受けず平衡状態が保てる。 (3)モルタル層Mに網材を埋設させた新表面層Eを形
成することにより、防水性と通気性とが向上する。 (4)躯体Pとモルタル層Mとに連結材1の挿入固定施
工をすること、およびモルタル層表面の旧塗膜(有機仕
上材)をサンデングにより部分除去施工をすることによ
り、施工部分が呼吸孔の役目をするので透湿抵抗が緩和
する。 (5)各工程を目視により確認しながら施工できる為、
信頼性の高い施工となる。 (6)モルタル層Mの浮きの如何に関わらず、該モルタ
ル層Mを除去することなく、モルタル層Mの一面全体に
面積当たり均等に施工する為、モルタル層Mの浮きのチ
ェックが不要となると共に、モルタル層Mの除去作業が
不要となり、作業が簡易となる。 (7)モルタル層Mの剥落防止の目的で網材Nをポリマ
セメントモルタルBに埋設処理することにより、仕上げ
塗材の要求する平滑性に富んだ下地調整が併せて出来る
ことになる。 (8)透湿抵抗の問題が、連結材1を挿入固定する施工
により、該施工部分が呼吸孔の役目をする為、既存仕上
塗料の無理な除去作業が減少する。 (9)連結材1と新表面層Eとの組み合わせによって、
該連結材1の平方メートル当たり必要数が可及的に減少
し、連結材1の挿入間隔を拡大でき、モルタル層Mに開
ける連結材1の挿入固定用の連結孔Hの数が減少し、モ
ルタル層Mの亀裂の誘発を阻止し、モルタル層Mの亀裂
発生を防止できる。
【0046】
【発明の効果】このように本発明は、モルタル層の浮き
如何には関係なく、計画的に改修すべきモルタル層の一
面全体を対象に、所定間隔で均等に連結材で部分結束さ
せると共に、モルタル層の表面より合成樹脂の混入され
たモルタルであるポリマセメントモルタルを塗付けた
後、網材を埋設することにより、モルタル層を集成板的
に活用させるという考え方であり、下記のような優れた
効果がある。 (1)モルタル層にポリマセメントモルタルを塗付け、
さらに網材Nを埋設させることで、モルタル層に板状性
を蘇らせ、集成板的機能を付与させることができる為、
負圧等によるモルタル層の孕み現象を抑制し、モルタル
層の剥落防止を図ることができ、モルタル層の剥落によ
る物損事故や人身事故の発生を阻止することが出来る利
点がある。 (2)連結材を用いてコンクリート躯体とモルタル層を
部分結束させる為、該コンクリート躯体Pとモルタル層
との追従性を図ることができる利点がある。すなわち、
選定したモルタル層に面積当たり均等となるように、計
画的に既存モルタルの剥落防止工法を施工する為、モル
タル層に照射される日射による温冷・乾湿等によるムー
ブメント及び地震等によるコンクリート躯体の挙動を分
散・吸収でき、剪断等の負荷を受けず平衡状態が保持で
きる。 (3)モルタル層に網材を埋設させた新表面層を形成す
ることにより、防水性と通気性とが向上する利点があ
る。 (4)躯体とモルタル層とに連結材の挿入固定施工をす
ること、およびモルタル層表面の旧塗膜(有機仕上材)
をサンデングにより部分除去施工をすることにより、施
工部分が呼吸孔の役目をするので透湿抵抗が緩和する利
点がある。 (5)各工程を目視により確認しながら施工できる為、
信頼性の高い施工となる利点がある。 (6)モルタル層の浮きの如何に関わらず、該モルタル
層を除去することなく、モルタル層の一面全体に面積当
たり均等に施工する為、モルタル層の浮きのチェックが
不要となると共に、モルタル層の除去作業が不要とな
り、作業が簡易となる利点がある。 (7)モルタル層の剥落防止の目的で、網材をポリマセ
メントモルタルに埋設処理することにより、仕上げ塗材
の要求する平滑性に富んだ下地調整が併せて出来る利点
がある。 (8)透湿抵抗の問題が、連結材を挿入固定する施工に
より該施工部分が呼吸孔の役目をする為、既存仕上塗料
の無理な除去作業が減少する利点がある。 (9)連結材と新表面層との組み合わせによって、該連
結材の平方メートル当たり必要数が可及的に減少し、連
結材の挿入間隔を拡大でき、モルタル層に開ける連結材
の挿入固定用の連結孔の数が減少し、モルタル層の亀裂
の誘発を阻止し、モルタル層の亀裂発生を防止できる利
点がある。
如何には関係なく、計画的に改修すべきモルタル層の一
面全体を対象に、所定間隔で均等に連結材で部分結束さ
せると共に、モルタル層の表面より合成樹脂の混入され
たモルタルであるポリマセメントモルタルを塗付けた
後、網材を埋設することにより、モルタル層を集成板的
に活用させるという考え方であり、下記のような優れた
効果がある。 (1)モルタル層にポリマセメントモルタルを塗付け、
さらに網材Nを埋設させることで、モルタル層に板状性
を蘇らせ、集成板的機能を付与させることができる為、
負圧等によるモルタル層の孕み現象を抑制し、モルタル
層の剥落防止を図ることができ、モルタル層の剥落によ
る物損事故や人身事故の発生を阻止することが出来る利
点がある。 (2)連結材を用いてコンクリート躯体とモルタル層を
部分結束させる為、該コンクリート躯体Pとモルタル層
との追従性を図ることができる利点がある。すなわち、
選定したモルタル層に面積当たり均等となるように、計
画的に既存モルタルの剥落防止工法を施工する為、モル
タル層に照射される日射による温冷・乾湿等によるムー
ブメント及び地震等によるコンクリート躯体の挙動を分
散・吸収でき、剪断等の負荷を受けず平衡状態が保持で
きる。 (3)モルタル層に網材を埋設させた新表面層を形成す
ることにより、防水性と通気性とが向上する利点があ
る。 (4)躯体とモルタル層とに連結材の挿入固定施工をす
ること、およびモルタル層表面の旧塗膜(有機仕上材)
をサンデングにより部分除去施工をすることにより、施
工部分が呼吸孔の役目をするので透湿抵抗が緩和する利
点がある。 (5)各工程を目視により確認しながら施工できる為、
信頼性の高い施工となる利点がある。 (6)モルタル層の浮きの如何に関わらず、該モルタル
層を除去することなく、モルタル層の一面全体に面積当
たり均等に施工する為、モルタル層の浮きのチェックが
不要となると共に、モルタル層の除去作業が不要とな
り、作業が簡易となる利点がある。 (7)モルタル層の剥落防止の目的で、網材をポリマセ
メントモルタルに埋設処理することにより、仕上げ塗材
の要求する平滑性に富んだ下地調整が併せて出来る利点
がある。 (8)透湿抵抗の問題が、連結材を挿入固定する施工に
より該施工部分が呼吸孔の役目をする為、既存仕上塗料
の無理な除去作業が減少する利点がある。 (9)連結材と新表面層との組み合わせによって、該連
結材の平方メートル当たり必要数が可及的に減少し、連
結材の挿入間隔を拡大でき、モルタル層に開ける連結材
の挿入固定用の連結孔の数が減少し、モルタル層の亀裂
の誘発を阻止し、モルタル層の亀裂発生を防止できる利
点がある。
【図1】本発明に基づく第一実施例の既存モルタルの剥
落防止工法のうち施工点にマーキングを形成する方法を
示す断面図である。
落防止工法のうち施工点にマーキングを形成する方法を
示す断面図である。
【図2】本発明に基づく第一実施例の既存モルタルの剥
落防止工法のうち連結孔を形成する方法を示す断面図で
ある。
落防止工法のうち連結孔を形成する方法を示す断面図で
ある。
【図3】本発明に基づく第一実施例の既存モルタルの剥
落防止工法のうちフレッシュ面を露出させる方法を示す
断面図である。
落防止工法のうちフレッシュ面を露出させる方法を示す
断面図である。
【図4】本発明に基づく第一実施例の既存モルタルの剥
落防止工法のうち連結孔に連結材を挿入固定する方法を
示す断面図である。
落防止工法のうち連結孔に連結材を挿入固定する方法を
示す断面図である。
【図5】本発明に基づく第一実施例の既存モルタルの剥
落防止工法のうちフレッシュ面とモルタル層の表面に連
続してポリマセメントモルタルを塗布する方法を示す断
面図である。
落防止工法のうちフレッシュ面とモルタル層の表面に連
続してポリマセメントモルタルを塗布する方法を示す断
面図である。
【図6】本発明に基づく第一実施例の既存モルタルの剥
落防止工法のうちポリマセメントモルタル塗布面に網材
を点付けする方法を示す断面図である。
落防止工法のうちポリマセメントモルタル塗布面に網材
を点付けする方法を示す断面図である。
【図7】本発明に基づく第一実施例の既存モルタルの剥
落防止工法のうち網材をポリマセメントモルタルに埋設
させて新表面層を形成する方法を示す断面図である。
落防止工法のうち網材をポリマセメントモルタルに埋設
させて新表面層を形成する方法を示す断面図である。
【図8】本発明に基づく第二実施例の既存モルタルの剥
落防止工法のうち環状窪を形成する方法を示す断面図で
ある。
落防止工法のうち環状窪を形成する方法を示す断面図で
ある。
【図9】本発明に基づく第二実施例の既存モルタルの剥
落防止工法のうち環状窪に連結孔を形成する方法を示す
断面図である。
落防止工法のうち環状窪に連結孔を形成する方法を示す
断面図である。
【図10】本発明に基づく第二実施例の既存モルタルの
剥落防止工法のうち皿状窪を形成する方法を示す断面図
である。
剥落防止工法のうち皿状窪を形成する方法を示す断面図
である。
【図11】本発明に基づく第二実施例の既存モルタルの
剥落防止工法のうち連結孔に連結材の軸体を挿入固定す
る方法を示す断面図である。
剥落防止工法のうち連結孔に連結材の軸体を挿入固定す
る方法を示す断面図である。
【図12】本発明に基づく第二実施例の既存モルタルの
剥落防止工法のうち皿状窪を埋戻す方法を示す断面図で
ある。
剥落防止工法のうち皿状窪を埋戻す方法を示す断面図で
ある。
【図13】本発明に基づく第二実施例の既存モルタルの
剥落防止工法のうちポリマセメントモルタル塗布面に網
材を点付けする方法を示す断面図である。
剥落防止工法のうちポリマセメントモルタル塗布面に網
材を点付けする方法を示す断面図である。
【図14】本発明に基づく第二実施例の既存モルタルの
剥落防止工法のうち網材をポリマセメントモルタルに埋
設させて新表面層を形成する方法を示す断面図である。
剥落防止工法のうち網材をポリマセメントモルタルに埋
設させて新表面層を形成する方法を示す断面図である。
【図15】本発明に基づく第二実施例の既存モルタルの
剥落防止工法に使用する連結材を示す正面図である。
剥落防止工法に使用する連結材を示す正面図である。
【図16】同連結材を示す側面図である。
1‥‥連結材 2‥‥軸体 3‥‥環状係止部 4‥‥係合孔 θ‥‥傾斜角 A‥‥接着材 B‥‥ポリマセメントモルタル(合成樹脂の混入された
モルタル) C‥‥施工点 E‥‥新表面
層 F‥‥フレッシュ面 G‥‥有機仕
上材(旧塗膜) H‥‥連結孔 L‥‥環状窪 M‥‥モルタル層(既存モルタル) N‥‥網材 P‥‥コンクリート躯体 S‥‥皿状窪
モルタル) C‥‥施工点 E‥‥新表面
層 F‥‥フレッシュ面 G‥‥有機仕
上材(旧塗膜) H‥‥連結孔 L‥‥環状窪 M‥‥モルタル層(既存モルタル) N‥‥網材 P‥‥コンクリート躯体 S‥‥皿状窪
Claims (5)
- 【請求項1】 コンクリート建築物等の建築物のモルタ
ル層が剥落するのを回避すべく実施する既存モルタルの
剥落防止工法において、次の構成を備えたことを特徴と
する既存モルタルの剥落防止工法。 (1)改修すべきモルタル層の浮きの如何に関わらず、
剥離除去せず、選定したモルタル層の一面全体の有機仕
上材(旧塗膜)の上から、面積当たり均等となるように
施工点のマーキングを行う。 (2)該マーキングした既存モルタルの表層よりコンク
リート躯体に到達する連結孔を穿設する。 (3)上記連結孔の周囲を直径が20cm程度、上記モ
ルタル層の表面の有機仕上材(旧塗膜)を部分除去し、
モルタル層のフレッシュ面を露出させる。 (4)上記連結孔内に接着剤を充填する。次に、予め準
備してあるピン状の連結材を上記連結孔内に挿入して、
接着剤を介して固定する。 (5)上記フレッシュ面とモルタル層の表面に連続して
ポリマセメントモルタルを塗布する。 (6)その表面に網材を点付けする。 (7)金鏝等で押圧して該網材をポリマセメントモルタ
ルに埋設させることによって新表面層を形成し、該新表
面層により上記モルタル層を補強する。 - 【請求項2】 次の構成を備えたことを特徴とする請求
項1記載の既存モルタルの剥落防止工法。 (1)上記連結材は、改修すべきモルタル層の全面に渡
って面積当たり均等となるように所定間隔で躯体とモル
タル層に連通する連結孔を穿設した後、該連結孔に接着
剤を介して挿入し、躯体とモルタル層に連通させて固定
する。 (2)上記新表面層は、モルタル層の全面に渡って連続
して合成樹脂の混入されたモルタルを塗布し、つづいて
その表面に網材を点付けし、金鏝等で押圧して該網材を
合成樹脂の混入されたモルタルに埋設させることにより
形成する。 - 【請求項3】 次の構成を備えたことを特徴とする請求
項1または請求項2記載の既存モルタルの剥落防止工
法。 (1)上記連結材の内、環状係止部を備えた連結材の固
定箇所に、皿状窪を形成した後、該皿状窪と連結材とを
合成樹脂の混入されたモルタルで埋戻固定すると共に、
該埋戻部分と上記モルタル層に連続して合成樹脂の混入
されたモルタルを塗布する。 - 【請求項4】 網材として、長繊維からなるもので、既
存モルタルを補強するのに十分なヤング係数を有するガ
ラス繊維等のネットとしたことを特徴とする請求項1〜
請求項3の何れか1項に記載の既存モルタルの剥落防止
工法。 - 【請求項5】 上記連結孔を下向きに傾斜形成すること
を特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の
既存モルタルの剥落防止工法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5047259A JPH0781408B2 (ja) | 1992-02-27 | 1993-02-13 | 既存モルタルの剥落防止工法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4-75229 | 1992-02-27 | ||
| JP7522992 | 1992-02-27 | ||
| JP5047259A JPH0781408B2 (ja) | 1992-02-27 | 1993-02-13 | 既存モルタルの剥落防止工法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0650007A JPH0650007A (ja) | 1994-02-22 |
| JPH0781408B2 true JPH0781408B2 (ja) | 1995-08-30 |
Family
ID=26387423
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5047259A Expired - Fee Related JPH0781408B2 (ja) | 1992-02-27 | 1993-02-13 | 既存モルタルの剥落防止工法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0781408B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005282146A (ja) * | 2004-03-30 | 2005-10-13 | Takemoru Kogyo Kk | セメント硬化体の有機塗膜材処理工法とラスモルタルの崩落防止工法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6037362A (ja) * | 1983-08-09 | 1985-02-26 | 旭硝子株式会社 | タイル面の改修方法 |
-
1993
- 1993-02-13 JP JP5047259A patent/JPH0781408B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0650007A (ja) | 1994-02-22 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| WO1995034724A1 (en) | High strength fabric reinforced walls | |
| KR101442010B1 (ko) | 옥상슬랩의 친환경 방수 보수시공방법 | |
| EP0861862A3 (en) | Method for reinforcing structures | |
| JP2011174269A (ja) | 外壁仕上げ材の補修工法 | |
| JPH0781408B2 (ja) | 既存モルタルの剥落防止工法 | |
| JP4608376B2 (ja) | コンクリート構造物の補強構造および補強方法 | |
| KR102102184B1 (ko) | 균열보수체 및 이를 이용한 시공방법 | |
| NO177611C (no) | Fremgangsmåte for fremstilling av en bygningskonstruksjon samt en forankring for bruk ved fremgangsmåten | |
| KR102310332B1 (ko) | 콘크리트 균열 보수 장치 및 방법 | |
| JP2993631B2 (ja) | 既存モルタルの剥落防止連結材 | |
| JPH07119315A (ja) | 既存モルタルの連結材 | |
| JP3520067B2 (ja) | Pcケーブル保護管の充填方法 | |
| JP2007297916A (ja) | 防水仕上げ構造と防水仕上げ方法 | |
| JPH1037114A (ja) | 目地処理方法 | |
| CN109440949B (zh) | 一种用于钢材防锈的磁流体装置及方法 | |
| KR20000053717A (ko) | 콘크리트 구조물의 방수처리방법 | |
| JPH1136610A (ja) | 外壁補修方法及びアンカーピン | |
| JPS5934371A (ja) | コンクリ−ト構造物の被覆層補修工法 | |
| JP4044459B2 (ja) | 既設構築物の改修構築工法 | |
| JPH0511180B2 (ja) | ||
| JP3973542B2 (ja) | 構築物の補修方法 | |
| JP2000073587A (ja) | 改修外壁の構造及びその施工方法 | |
| JP3845404B2 (ja) | 断面修復・剥落防止併用工法 | |
| JP4145753B2 (ja) | 誘発目地部材、及びコンクリート躯体の誘発目地構造 | |
| JPH0781409B2 (ja) | 剥落防止用ネットを用いた外壁補修工法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |