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JPH07852B2 - 多丁杼力織機による縫い取り紋様における色糸使用量の測定方法 - Google Patents
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JPH07852B2 - 多丁杼力織機による縫い取り紋様における色糸使用量の測定方法 - Google Patents

多丁杼力織機による縫い取り紋様における色糸使用量の測定方法

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JPH07852B2
JPH07852B2 JP12064391A JP12064391A JPH07852B2 JP H07852 B2 JPH07852 B2 JP H07852B2 JP 12064391 A JP12064391 A JP 12064391A JP 12064391 A JP12064391 A JP 12064391A JP H07852 B2 JPH07852 B2 JP H07852B2
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pattern
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shuttle
sewing pattern
color
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JP12064391A
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正弘 江守
博 金谷
Original Assignee
長嶋 己之助
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多丁杼力織機による縫
い取り紋様入り織物における縫い取り紋様の形成に必要
な、金銀糸、箔、絵緯糸等の俗に「上胴」と呼ばれてい
る糸(以下これらを単に「色糸」という)の使用量の測
定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、多丁杼力織機による縫い取り紋様
入り織物における縫い取り紋様の形成に必要な色糸の使
用量は、意匠図に描かれた図柄の配色を基に、熟練者が
長年の勘を頼りに目分量にて推定し、該推定量より相当
多めの色糸を製織業者に渡していた。しかし、目分量に
よる推定量は現実的にはあまり当てにならず、過不足が
生じることがしばしばあった。特に、不足が生じた場合
には、予備の同色の糸があればよいが、予備の糸がない
場合には、改めて糸染めする必要がある。ところが全く
同じ色に染まらないという問題があるため、常に色糸を
多めに準備する必要があった。しかし、多丁杼力織機に
よる縫い取り紋様入り織物に使用される色糸は高価なも
ので、実際の必要量に対し多めに準備する量も年間にす
れば相当多いものとなり、不経済なものであった。
【0003】当業界において、製織に先立ち、縫い取り
紋様の形成に必要な色糸の使用量を求める手段は、上述
の勘に頼る手段の他にはなく、本発明者が関係特許公報
等を調査した結果においても、全く見られなかった。
【0004】なお、織り上った織物について、縫い取り
紋様に使用され、織物の裏面に「浮き」として表れた色
糸を対象に、実際に測定しようとしても、色糸の織り込
み本数は、色糸の数にもよるが、例えば20色の糸を使
った場合、曲尺1寸(約3cm)間1200本にもおよ
び、しかも、極めて複数にからみ合っているので、使用
量を正確に測定することは不可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、多丁杼力織
機による縫い取り紋様入り織物における縫い取り紋様の
形成に必要な色糸の使用量を可及的に正確に測定するこ
とにより、高価な色糸の不必要な準備を省くことを技術
的課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者は、多丁
杼力織機による縫い取り紋様を形成する色糸が織物の裏
面でどのようにからみ合うのか、また、そのからみはど
のような場合に生じるのかを、種々検討した結果、縫い
取り紋様を形成する色糸の織り込み順序、その色糸によ
り形成される紋様(図柄)端の位置、および、各色糸の
杼棚の位置等により定まる一定のパターンの下に、色糸
相互が引っかかり、からみ合うことを見い出し、本発明
を完成したものである。
【0007】すなわち、本発明は、多丁杼力織機による
縫い取り紋様入り織物における縫い取り紋様に使用され
る色糸の使用量を、該織物の製織に用いられる意匠図ま
たはコンピュータグラフィックスの図柄データと、杼の
走り順および移動位置に基づくか、あるいは、該織物の
製織に用いられる紋紙データを入力したフロッピーディ
スク、光ディスク、ハードディスク、ICカード等の媒
体に基づいて、縫い取り紋様自体に必要な色糸の長さ
と、該織物の裏面に一定パターンで生じる色糸間の「引
っかかり」、ならびに、「押え」の現象に必要な遊び糸
の長さとを求め、その総和をもって当該縫い取り紋様に
使用される色糸の使用量を割り出すことを特徴とする多
丁杼力織機による縫い取り紋様における色糸使用量の測
定方法である。
【0008】以下各色糸がからむ原理について説明す
る。図1は、5色の色糸A、B、C、D、Eにより、各
々A、B、C、D、Eの各色糸による糸柄の配置と杼棚
との関係を模式的に示したものである。図において、中
央の横線Xは織り口、この織り口の下方の矢印Yは織り
上り方向、同じく上方の矢印Zは織る方向、Sは織物の
巾、Lは左側の杼棚、Rは右側の杼棚である。
【0009】また、以下の説明においては、色糸A、
B、C…を単にA、B、C…と称し、A糸の杼を単に
「A杼」と称し、色糸Aにより形成される紋様(柄)の
一部、すなわち「A色糸柄」の部分を単に「A柄」と称
する。なお、各色の糸柄の部分(図における長方形枠の
部分)は織物の表面に色糸が表れる部分であり、それ以
外の部分(線にて示した部分)は織物の裏面に浮いた状
態で張られるものである。
【0010】今、図1に示すような、A柄の糸Aの次に
B、C、D、Eと4色の色糸を織り込んで紋様を形成す
る際には、A杼の織り込みと、このA杼が次に戻る際
に、その間に位置する各色糸との間で「引っかかり」又
は「押え」の現象が生じる。
【0011】以下、縫い取り紋様(図柄)を形成する色
柄の配置、および各色糸の杼が収められた杼棚の位置に
より、各々どのような現象が生じるかを図に基づき分説
する。
【0012】図2はA杼と同じ杼棚の上方にB杼がある
場合における「引っかかり」現象によるからみの説明図
である。 (イ)左側のA杼がA柄の下をくぐり、右側の杼棚に入
る。 (ロ)左側のB杼がB柄の下をくぐり、右側のA杼より
上の杼棚に入る。 (ハ)右側のA杼がBの下をくぐり、A柄の方向に走
る。 (ニ)A杼がA柄の下をくぐり、左側の杼棚に入るが、
この時A柄の右端よりB柄の右端が右にあるため図のよ
うにAがB柄の右端PにてBに引っかかる。従って、こ
の場合の「引っかかり」によるAの遊び糸の量は、下方
のA柄の右端からPを折り返して上方のA柄の右端まで
の寸法となる。
【0013】図3はA杼と同じ杼棚の下方にC杼がある
場合における「押え」現象によるからみの説明図であ
る。 (イ)左側のA杼がA柄の下をくぐり、右側の杼棚に入
る。 (ロ)左側のC杼がC柄の下をくぐり、右側のAの下を
くぐってA杼より下の杼棚に入る。 (ハ)右側のA杼がA柄の方向に走る。 (ニ)A杼がA柄の下をくぐり、左側の杼棚に入るが、
この時A柄の右端よりC柄の右端が左にあるためA柄の
右端のAによりCを押える。 (ホ)右側のC杼がC柄の下をくぐり、左側の杼棚に入
るが、この時Cは図のようにAによる押えQの部分に引
っかかる。従って、この場合の「押え」によるCの遊び
糸の量は、下方のC柄の右端からQを折り返して上方の
C柄の右端までの寸法となる。
【0014】図4はA杼に対し反対側で、かつ、A杼が
収まる棚より上方にD杼がある場合における「押え」現
象によるからみの説明図である。 (イ)左側のA杼がA柄の下をくぐり、右側の杼棚に入
る。 (ロ)右側のD杼がD柄の下をくぐり、左側の杼棚に入
る。 (ハ)右側のA杼がA柄の方向に走る。 (ニ)A杼がA柄の下をくぐり、左側の杼棚にはいる
が、この時A柄の右端よりD柄の左端が右にあるためA
柄右端のAによりDを押える。 (ホ)左側のD杼がD柄の下をくぐり、右側の杼棚に入
るが、この時Dは図のようにAによる押さえQの部分に
引っかかる。従って、この場合の「押え」によるDの遊
び糸の量は、下方のD柄の左端からQを折り返して上方
のD柄の左端までの寸法となる。
【0015】図5はA杼に対し反対側で、かつA杼が収
まる棚より下方にE杼がある場合における「押え」現象
によるからみの説明図である。 (イ)左側のA杼がA柄の下をくぐり、右側の杼棚に入
る。 (ロ)右側のE杼がAの下をくぐり、E柄の下をくぐっ
て左側の杼棚に入る。 (ハ)右側のA杼がA柄の方向に走る。 (ニ)A杼がA柄の下をくぐり左側の杼棚に入るが、こ
の時A柄の右端よりE柄の左端が右にあるためA柄右端
のAによりEを押える。 (ホ)左側のE杼がE柄の下をくぐり、右側の杼棚に入
るが、この時Eは図のようにAによる押えQの部分に引
っかかる。従って、この場合の「押えによるEの遊び糸
の量は、下方のE柄の左端からQを折り返して上方のE
柄の左端までの寸法となる。
【0016】上記の図2から図5の説明は、A杼の動き
に対し、それぞれ他の各色の柄がA柄の左右いずれの方
向にあるか、また、A杼に対し他の色糸の杼が左右のい
ずれにあるか、さらに、A杼が戻る際に他の杼がA杼の
上下いずれにあるかによって、A柄右端におけるAとの
「引っかかり」と「押え」の各種パターンを、各々Aに
対するB、C、D、Eとの1対1の関係において説明し
たが、上記図2から図5の現象は現実的には複合して生
じる。しかし、上記の「引っかかり」については、右側
の杼棚に最も近い位置の色糸との間に生じる現象が優先
して起り、「押え」については、いずれの場合も、各色
柄について前記の各現象が個々に起る。また、上記した
「引っかかり」又は「押え」による糸のからみ現象は、
上記した4通りの他に、上記と図柄および各杼の位置が
左右対象の関係にある場合にも生じるので、合計8通り
のパターンが存在していることになり、この8通りのパ
ターンが「引っかかり」又は「押え」による糸のからみ
現象の全てである。
【0017】上記の各パターンは意匠図またはコンピュ
ータグラフィックスの図柄データと、杼の走り順および
移動位置に基づいて判別できるし、これらの紋紙データ
を入力したフロッピーディスク(CGSフロッピー)や
光ディスク、ハードディスク、ICカードなどの媒体に
基づいても判別できる。
【0018】意匠図には、図案を基に一越ずつ、図柄の
輪郭がほぼ倍大に鉛筆で転写され、図案の配色に則って
模様の各部に淡彩が施され、はつりづけを行なうと共
に、意匠紙の余白に「メートル」と俗称する、色糸の種
類と織物における使用範囲が色付きの棒線で表わされて
いる。このメートルに、各色糸の杼の走り順および移動
位置を指示すれば、この意匠図によって、各々の色糸相
互が前記したいずれのパターンの「引っかかり」又は
「押え」による糸のからみ現象を生ずるかが判別でき
る。
【0019】従って、縫い取り紋様自体に必要な糸色の
長さは、意匠図の紋様の部分から直接測定できるが、前
記した「引っかかり」や「押え」による遊び糸の長さを
直接測定することは不可能である。しかし、前記遊び糸
の生じるパターンは前記の8通りに限定されており、こ
のパターンは意匠図の余白に表わされたメートルと杼の
走り順および移動位置により定まるから、このパターン
をメートルから一越ずつ判別すると共にそのパターンに
よる遊び糸の長さを前記原理に基づいて測定し、意匠図
の紋様の部分から直接測定した縫い取り紋様自体の形成
に必要な一越ずつの色糸の長さと積算すれば、一越につ
いて実際に必要な色糸の量が算出できることになる。
【0020】このようにして、縫い取り紋様の形成に必
要な色糸の量を一越ずつ測定し、各色糸において、一越
ずつ算出したものを総和すれば、全体量を算出すること
ができる。全体量の算出には膨大な作業が必要となるの
で、TVカメラやスキャナーとコンピューターとを組み
合わせて利用すればよい。また、前記の色糸の量の算出
に当っては、前記した意匠図に代えて、コンピュータグ
ラフィックスの図柄データを用いて算出することもでき
る。さらに紋紙データを入力したダイレクトジャガード
用のフロッピーディスク等の媒体とコンピューターとを
組み合わして算出することも出来る。
【0021】
【発明の効果】本発明方法によれば、対象とする縫い取
り紋様入り織物の製織に用いられる意匠図やコンピュー
タグラフィックスの図柄データ、あるいはこれらの紋紙
データを入力したCGSフロッピーなどの媒体に基づい
て、縫い取り紋様自体に必要な各色糸の量と、前記「引
っかかり」や「押え」の現象により生じる糸の遊び量と
の総和を算出することによって縫い取り紋様に必要な各
色糸の総量が測定できる。そして、この作業は、TVカ
メラやスキャナーとコンピューターとを組み合わせて行
うことができる。
【0022】本発明方法によれば、多丁杼力織機による
縫い取り紋様における複数の各色糸の使用量が、あらか
じめ割り出せるため、熟練者が意匠図を検討し苦労して
各色糸の使用量を目分量により推定している作業が省け
る。この各色糸の使用量の目分量による推定は、織物の
紋様が変る毎に行なう必要があり、これまでは大変な労
力であったが、本発明方法によりこの労力が大巾に省け
ることになり利用価値の高いものである。
【0023】また、本発明方法により遊び糸の発生形態
とその量がわかれば、これを逆に利用して遊び糸の量が
最も少なくなるように杼の配列および杼の走る順序を決
めることも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の対象となる縫い取り紋様の色
柄の配置状況を模式的に示した説明図
【図2】 縫い取り紋様における「引っかかり」現象を
模式的に示した説明図
【図3】から
【図5】 縫い取り紋様における「押え」現象を模式的
に示した説明図
【符号の説明】
A、B、C、D、E 色糸、 X 織り口
S 織物の巾 L 左側の杼棚 R 右側の杼棚 P 引
っかかり Q 押え

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多丁杼力織機による縫い取り紋様入り織物
    における縫い取り紋様に使用される色糸の使用量を、該
    織物の製織に用いられる意匠図またはコンピュータグラ
    フィックスの図柄データと、杼の走り順および移動位置
    に基づいて、縫い取り紋様自体に必要な色糸の長さと、
    該織物の裏面に一定パターンで生じる色糸間の引っかか
    り、ならびに、押えの現象に必要な遊び糸の長さとを求
    め、その総和をもって当該縫い取り紋様に使用される色
    糸の使用量を割り出すことを特徴とする多丁杼力織機に
    よる縫い取り紋様における色糸使用量の測定方法。
  2. 【請求項2】多丁杼力織機による縫い取り紋様入り織物
    における縫い取り紋様に使用される色糸の使用量を、該
    織物の製織に用いられる紋紙データを入力したフロッピ
    ーディスク、光ディスク、ハードディスク、ICカード
    などの媒体に基づいて、縫い取り紋様自体に必要な色糸
    の長さと、該織物の裏面に一定パターンで生じる色糸間
    の引っかかり、ならびに、押えの現象に必要な遊び糸の
    長さとを求め、その総和をもって当該縫い取り紋様に使
    用される色糸の使用量を割り出すことを特徴とする多丁
    杼力織機による縫い取り紋様における色糸使用量の測定
    方法。
JP12064391A 1991-02-12 1991-02-12 多丁杼力織機による縫い取り紋様における色糸使用量の測定方法 Expired - Lifetime JPH07852B2 (ja)

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JPH04257343A JPH04257343A (ja) 1992-09-11
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